JP2006028625A - Cvd装置 - Google Patents

Cvd装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006028625A
JP2006028625A JP2004213465A JP2004213465A JP2006028625A JP 2006028625 A JP2006028625 A JP 2006028625A JP 2004213465 A JP2004213465 A JP 2004213465A JP 2004213465 A JP2004213465 A JP 2004213465A JP 2006028625 A JP2006028625 A JP 2006028625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
susceptor
substrate
film
gas
cvd apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004213465A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Naito
正美 内藤
Kazuto Hara
一都 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004213465A priority Critical patent/JP2006028625A/ja
Publication of JP2006028625A publication Critical patent/JP2006028625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】サセプタとしてカーボン材料を用いる場合であれ、半導体基板上にエピタキシャル膜を均一に、しかも安定して成膜することのできるCVD装置を提供する。
【解決手段】カーボン材料からなるサセプタ(11、12)を容器10内に備え、同じく容器10内に設置された炭化珪素(SiC)からなる半導体基板70を下部サセプタ12が加熱されることに基づき加熱しつつ、同容器10内に水素ガス(H2)を含有するキャリアガスおよびシランガス(SiH4)およびプロパンガス(C38)からなる原料ガスを供給して半導体基板70の表面にエピタキシャル膜を成膜する。このとき下部サセプタ12の少なくとも半導体基板70と対向する面には、例えば熱分解炭素膜等、キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材16をあらかじめ成膜しておく。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体基板上にエピタキシャル膜を成膜する(成長させる)CVD(化学気相成長)装置に関する。
従来、半導体基板上にエピタキシャル膜を成膜する装置としては、例えば特許文献1に記載されている装置が知られている。図4に、この特許文献1に記載されている装置の概要を示す。
図4に示されるように、この装置は、大きくは、成膜室100、ガス流入パイプ108、半導体基板(ウェハ)70を支持するプレート101、加熱部72およびガス排出パイプ109を備えて構成される。ここで、成膜室100の内部中央には、上記ガス流入パイプ108の先端ノズル108aが配設され、このガス流入パイプ108の先端付近に、上記プレート101が略直角に取り付けられている。さらに、プレート101の上面には半導体基板70が配置され、プレート101の下面に設けられた加熱部72によって、半導体基板70が加熱されるようになっている。また、ガス流入パイプ108は、成膜室100の外部において、水素ガス(H2)、ジクロロシランガス(SiH2Cl2)、窒素ガス(N2)およびアセチレンガス(C22)の供給源にバルブv1〜v4を介して、それぞれ接続されている。また一方、成膜室100には図示しない排気ポンプ等に接続されたガス排出パイプ109が設けられ、圧力調整バルブv5を介して成膜室100内のガスを排気できるようになっている。
そして、このように構成された装置では、プレート101上に配置された半導体基板70をまずは加熱部72によって「1200℃」等、適宜の温度に加熱する。次いで、ガス排出パイプ109によって成膜室100内の排気を行いつつ、ガス導入パイプ108から成膜室100内に順次上記ガスを供給し、成膜室100内にこのガスに対応した気相を形成する。これにより、半導体基板70の表面にエピタキシャル膜80が成膜されるようになる。
なお近年、上記半導体基板としては、高熱伝導率、高耐熱、高い絶縁破壊電界、大電力特性を有する素子を実現することの可能な材料として炭化珪素(SiC)が注目されており、各種電子デバイス材料として期待されている。また、こうした炭化珪素(SiC)からなる半導体基板を用いる場合には、さらに純度の高い炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜を上記装置(CVD装置)を通じて成膜することも多く、これによって半導体基板としてのさらなる機能の向上を図るようにしている。
特開2002−57109号公報
ところで、上記CVD装置に備えられるプレート101等、いわゆる基板(ウェハ)の保持体であるサセプタとして、近年は、電気導電性が高く、高い耐熱性を有するとともに、半導体ウェハが汚染されない程度に高純度の材料であるカーボン材料が使用されている。そして、こうしたカーボン材料を使用する場合にはさらに、表面からのカーボン粉の脱落を抑制し、また加熱による微量の不純物元素の表面拡散を抑制する目的で、その表面を炭化珪素(SiC)膜でコートすることも多い。
しかしながら、上記サセプタ101にこうしたカーボン材料を用いるとともに、半導体基板として上記炭化珪素(SiC)基板を用い、これに上記エピタキシャル膜を成膜すべく、これをサセプタ共々「1500℃」程度に加熱した場合、サセプタ表面がキャリアガスである水素ガス(H2)と反応してしまうことが発明者等によって確認されている。このようにサセプタ表面と水素ガス(H2)とが反応すると、上記サセプタ表面のカーボン材料あるいは炭化珪素(SiC)膜がエッチングされることによって、カーボンのパーティクルが発生し、これが成膜中のエピタキシャル膜の表面に付着するなどして、同エピタキシャル膜中に欠陥を発生させることとなる。また、このようにカーボン材料あるいは炭化珪素(SiC)膜と水素ガス(H2)とが反応するときには同時に炭化水素ガスを発生させることともなるため、気相中の炭素/珪素比(C/Si)が不安定になる。そしてこのことも上記エピタキシャル膜に欠陥を発生させる要因の一つとなる。さらに、カーボン材料からなるサセプタの表面を上記炭化珪素(SiC)膜でコートしたとしても、上述のようにエッチングが進行した場合には、この炭化珪素(SiC)膜そのものが短時間で消失してしまうことともなる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、サセプタとしてカーボン材料を用いる場合であれ、半導体基板上にエピタキシャル膜を均一に、しかも安定して成膜することのできるCVD装置を提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載のCVD装置では、カーボン材料からなるサセプタを容器内に備え、同じく容器内に設置された基板を前記サセプタが加熱されることに基づき加熱しつつ、同容器内にキャリアガスおよび原料ガスを供給して前記基板の表面にエピタキシャル膜を成膜せしめるCVD装置として、前記サセプタの少なくとも前記基板と対向する面に、前記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材を成膜しておくこととした。
前述のように、カーボン材料は、電気導電性が高く、高い耐熱性を有するなど、CVD装置のサセプタとして優れた材料ではあるが、キャリアガス、特に通常のエピタキシャル成長に使用される水素ガス(H2)を含むキャリアガスに対しては化学的に反応しやすく、該キャリアガスに対するエッチング耐性も低い。この点、この請求項1に記載のCVD装置のように、こうしたキャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材を上記サセプタの少なくとも上記基板と対向する面に成膜しておくことで、カーボン材料がエッチングされることに起因する同カーボン材料のパーティクルの発生等は抑制され、ひいては基板、特に半導体基板(ウェハ)上へのエピタキシャル膜の成膜も均一になされるようになる。特に、基板に対向したサセプタを加熱することで基板を加熱させる方法では、基板を加熱するサセプタの温度が基板よりも高くなるため、上記サセプタの表面が、キャリアガスにより最もエッチングされやすい箇所となる。このことから、上記サセプタの少なくとも上記基板と対向する面に、上記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材を成膜することが重要である。また、こうしてキャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材を上記カーボン材料からなるサセプタに成膜しておくことで、キャリアガスとしてたとえ上記水素ガス(H2)を含むキャリアガスが用いられる場合であれ、それらカーボン材料と水素との反応による炭化水素ガスの発生も併せて抑制されるようになる。すなわち、気相中の炭素/珪素比(C/Si)が安定化されて、上記エピタキシャル膜中のキャリア濃度も均一に保持されるようになることから、同エピタキシャル膜をより安定に成膜することができるようにもなる。
また、請求項2に記載の発明によるように、上記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材として、炭素を含有する材料を採用することとすれば、上記サセプタを形成するカーボン材料への浸透および表面被覆も容易である。また、上記サセプタ自体としても高い電気導電性や耐熱性を維持することができる。
また、さらには請求項3に記載の発明によるように、こうした膜材として、前記サセプタを形成するカーボン材料よりも緻密性の高い構造のものを採用することとすれば、キャリアガスに対する耐エッチング性がより高められるとともに、同膜材自身の機械的強度や耐衝撃性を向上させることができるようになり、ひいては上記サセプタとしての耐久性の向上が図られるようになる。
また、このような膜材として、具体的には、例えば請求項4に記載の発明による「熱分解炭素膜」、あるいは請求項5に記載の発明による「金属炭化物膜」等の材料を採用することが有効である。
これら「熱分解炭素膜」や「金属炭化物膜」は、上記サセプタを形成するカーボン材料よりも緻密性が高く、且つ純度も高い。このため、それら膜材中に含まれる不純物がカーボン材料よりも低減され、より高純度のエピタキシャル膜を成膜することができるようになる。
また、特に上記「金属炭化物膜」としては、請求項6に記載の発明によるように、炭化タンタル(TaC)、炭化二モリブデン(Mo2C)、炭化チタン(TiC)、炭化ジルコニウム(ZrC)、炭化バナジウム(VC)、炭化タングステン(WC)、および炭化ニオブ(NbC)の少なくとも1つを含む膜材としてこれを実現することができる。これらの材料は、上記サセプタを形成するカーボン材料よりも耐熱性に優れているため、該サセプタが高温に加熱された場合であっても、上記キャリアガスに対するエッチング耐性を高く維持することができるようになる。
そして、これら請求項1〜6のいずれかに記載のCVD装置において、特に請求項7に記載の発明によるように、前記基板が炭化珪素(SiC)基板であるときに、当該CVD装置としても、前記キャリアガスとして水素ガス(H2)を含有するガスを、前記原料ガスとしてシランガス(SiH4)およびプロパンガス(C38)をそれぞれ前記容器内に供給して、前記基板の表面に炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜を成長させる装置としてこれを構成することで、前述した炭化珪素(SiC)基板への炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜の成長をより均一に、しかも安定して行うことができるようになる。
また、この場合にはさらに、請求項8に記載の発明によるように、前記膜材に含有される窒素濃度は「1ppm」以下であることが特に望ましい。一般に、エピタキシャル膜としての炭化珪素(SiC)膜が各種デバイス材料として採用されるためには、その膜中のキャリア濃度は「1×1016cm-3」以下に制御されることが多い。このため、バックグラウンドの不純物濃度をそれよりも「1桁」以上低く設定することにより、こうした高品質のエピタキシャル膜の成膜の実現が図られるようになる。また、窒素は炭化珪素(SiC)にとってn型不純物になるため、前記膜材に含有される窒素濃度を「1ppm」以下にすることにより、この窒素がエピタキシャル膜中に取り込まれる影響を極力減らすこともできる。これにより低いバックグラウンドの不純物濃度に維持されるエピタキシャル膜が成長されるようになる。
また、上記請求項1〜8のいずれかに記載のCVD装置において、請求項9に記載の発明によるように、前記サセプタの加熱が高周波誘導加熱によって行われる構成とすることで、サセプタ、ひいては基板の加熱をより容易に、しかも均一に行うことができるようになる。また、CVD装置自体の設計の自由度を高めることができるようにもなる。すなわちこの場合、例えば容器の外部に高周波電流が供給されるコイルを設けることでもこうした加熱やその制御が可能になることから、容器の内部については比較的に自由にそのレイアウト等の設計を行うことができるようになる。
一方、これら請求項1〜9のいずれかに記載の発明を前提としたCVD装置自体の構成としては、例えば請求項10に記載の発明によるように、
(a1)前記サセプタを、重力方向上方に配設された上部サセプタと重力方向下方に配設された下部サセプタとの2段構造とする。
(a2)前記基板についてはこれを、前記上部サセプタに設けられた基板ホルダに設置して、その表面が前記下部サセプタと対向するようにする。
(a3)それら対向する基板と下部サセプタとの間に前記キャリアガスおよび原料ガスを流通させる。
(a4)前記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材についてはこれを、前記下部サセプタの少なくとも前記基板と対向する面に成膜しておく。
といった構成が有効である。CVD装置としてのこのような構成によれば、上述した各発明による作用効果に加え、上記基板の表面付近に原料ガスが略平行に供給されて、その表面に順次エピタキシャル膜が成膜されるようになることから、その成膜レートが自ずと向上されるようになるとともに、必要とされる原料ガスについてもこれを必要最小限の量とすることができる。また、特に上記基板のエピタキシャル膜が形成される面が、重力方向に対向していることから、たとえ上記膜材がエッチングされることに起因してパーティクル等が発生したとしても、同エピタキシャル膜表面への付着が抑制されるようになる。さらにこうした構成のCVD装置では、上記容器内に複数枚の基板を配設することで、これら基板表面に同時にエピタキシャル膜を成膜することもでき、こうした膜形成の効率を高めることもできる。
また、このような構成を有するCVD装置において、さらに請求項11に記載の発明によるように、前記基板ホルダに、前記基板が配置された状態で、基板共々これを周方向に回転せしめる回転機構を設ける構成とすれば、上記成膜されるエピタキシャル膜の成膜レート(膜厚)をより均一に維持することができるようにもなる。
また一方、上記請求項1〜9のいずれかに記載の発明を前提としたCVD装置自体の構成としては、例えば請求項12に記載の発明によるように、
(b1)前記基板についてはこれを、適宜の基板ホルダによって鉛直方向に保持する。
(b2)該鉛直方向に保持された基板の表面を覆うかたちで、前記サセプタを筒状に形成する。
(b3)それら基板とサセプタとの間に鉛直方向に、前記キャリアガスおよび原料ガスを流通させる。
(b4)前記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材についてはこれを、前記筒状に形成されたサセプタの少なくとも前記基板と対向する面に成膜しておく。
といった構成も有効である。CVD装置としてのこのような構成によっても、上述した各発明による作用効果に加え、上記基板の表面付近に原料ガスが直接供給されて、その表面に順次エピタキシャル膜が成膜されるようになることから、その成膜レートが自ずと向上されるようになるとともに、必要とされる原料ガスについてもこれを必要最小限の量とすることができるようにもなる。またこの場合にも、上記基板は、そのエピタキシャル膜が形成される面が、鉛直方向に略平行となるように配設されることで、たとえ上記膜材がエッチングされることに起因してパーティクル等が発生したとしても、同エピタキシャル膜表面への付着が抑制されるようになる。さらにこうした構成のCVD装置では、上記筒状のサセプタに少なくとも2枚の複数枚の基板を配設することができるため、これら基板表面に同時にエピタキシャル膜を成膜することもでき、こうした膜形成の効率を高めることもできる。
(第1の実施の形態)
以下、この発明にかかるCVD装置の第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。この実施の形態にかかるCVD装置においては、例えば炭化珪素(SiC)の単結晶からなる半導体基板(ウェハ)の表面に、さらに純度の高い炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜を成膜するCVD装置として構成されている。
図1に示されるように、このCVD装置の容器10の内部の上面側および底面側には、それぞれ断熱材71aおよび71bが設けられている。そしてこのうち、容器10の上面側に設けられた断熱材71aには、これと隣接するようにカーボン材料からなる上部サセプタ11が配設されており、一方、容器10の底面側に設けられた断熱材71bには、これと隣接するように同じくカーボン材料からなる下部サセプタ12が配設されている。そして、これら上部サセプタ11と下部サセプタ12とは、所定の間隔、例えば「10〜40mm」程度の間隙を介して、互いに対向するように配設されており、これら上部サセプタ11および下部サセプタ12の間が原料ガスの流通経路となっている。
ここで、上記上部サセプタ11には、下部サセプタ12と対向する面に凹部11aが設けられており、この凹部11aの中央には貫通孔13が形成されている。そしてこの凹部11a内に、上記貫通孔13に挿通された回転軸15によって支持されている円盤状の基板ホルダ14が配設される。この基板ホルダ14には、例えば適宜の押さえ機構などによって上記炭化珪素(SiC)の単結晶からなる半導体基板70が装着されており、その表面が下向きに上記下部サセプタ12と対向するかたちとなる。そして、図示しないモータ等の動力源によって上記回転軸15が回転されると、この回転に基づいて上記基板70が上記基板ホルダ14と共に回転する。
一方、上記下部サセプタ12の表面には熱分解炭素膜からなる膜材16が成膜されている。この熱分解炭素膜は、プロパンガス(C38)等の炭化水素系ガスもしくは炭化水素化合物等を熱分解することにより生成される周知の炭素膜であり、上記上部サセプタ11および下部サセプタ12を形成するカーボン材料よりも緻密な構造を有し、且つ純度も高い。なお、この熱分解炭素膜からなる膜材16は、CVD法(化学気相成長法)等によって、その膜厚が約「20〜60μm」程度となるように成膜されており、またこのときに上記膜材16中に含有される窒素濃度は「1ppm」以下に制御されている。
そして、容器10の底面側の外壁面にはコイル72が設けられており、このコイル72への高周波電流の通電により、上記下部サセプタ12が誘導加熱される。
また、容器10の長手方向の端面には、原料ガスおよびキャリアガスの供給口、並びに排出口が形成されている。なお、この実施の形態にかかるCVD装置では、上記原料ガスとして、プロパンガス(C38)およびシランガス(SiH4)を主成分とするガスを、また上記キャリアガスとして水素ガス(H2)を含有するガスをそれぞれ用いている。そして、これらが混合された処理ガスGが、同図1に矢指する態様で上部サセプタ11および下部サセプタ12の間を流通して、すなわち上記基板70の表面と略平行に流動して、容器10の外部へ排出される。
次に、こうした構造からなるCVD装置による上記基板70への炭化珪素(SiC)膜の成膜手順について説明する。
同膜の成膜に際してはまず、成膜対象とする半導体基板70を上記基板ホルダ14に装着した後、容器10を閉じ、該基板70共々基板ホルダ14を回転させながら、また容器10内にキャリアガスを導入しながら、上記コイル72に例えば「8kHz」程度の周波数に設定された高周波電流を流す。これにより、底面側の下部サセプタ12がまず誘導加熱され、次いで、この下部サセプタ12の輻射熱により、上部サセプタ11、基板ホルダ14および上記基板70の表面が、例えば「1500℃」以上になるように加熱される。こうして上記基板70の表面が十分に加熱された状態で、上記キャリアガスに加え、容器10内に原料ガスを導入する。これにより、上記基板70の表面で上記原料ガスが熱分解されて、同基板70の表面に炭化珪素(SiC)の単結晶からなるエピタキシャル膜が成膜される。そしてこのとき、このエピタキシャル膜中のキャリア濃度は、上記基板70に対向する上記膜材16中の窒素濃度を上述のように「1ppm」以下にすることによって、「1×1016cm-3」以下に制御されることができるようになる。またこのとき、上記基板70は回転しているため、同基板70の表面のうち、原料ガスの上流側に位置する部分が順次入れ替わり、上記エピタキシャル膜は均一な膜厚分布を保ちながら成膜されるようにもなる。しかも、この実施の形態では上述のように、下部サセプタ12の表面に上記熱分解炭素膜からなる膜材16をあらかじめ成膜している。これにより、同サセプタ12を形成するカーボン材料が上記キャリアガスに含まれる水素(H2)と反応してエッチングされることに起因する同カーボン材料のパーティクルの発生等は抑制され、ひいては上記基板70上へのエピタキシャル膜の成膜も均一になされるようになる。また、こうしてキャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材16を上記下部サセプタ12に成膜しておくことで、カーボン材料と水素との反応による炭化水素ガスの発生も併せて抑制されるようになる。すなわち、気相中の炭素/珪素比(C/Si)が安定化されて、上記エピタキシャル膜中のキャリア濃度も均一に保持されるようになることから、同エピタキシャル膜をより安定に成膜することができるようにもなる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるCVD装置によれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)カーボン材料からなるサセプタ11および12のうち容器10の底面側に設けられて誘導加熱される下部サセプタ12の表面に、水素ガス(H2)に対するエッチング耐性の高い熱分解炭素膜からなる膜材16をあらかじめ成膜しておく構造とした。このような構造を採用したことにより、カーボン材料のパーティクルの発生等が抑制され、また気相中の炭素/珪素(C/Si)が安定化されて上記エピタキシャル膜中のキャリア濃度も均一に保持されることから、同エピタキシャル膜が均一に、しかも安定して成膜されるようになる。また、こうした熱分解炭素膜は、上記サセプタ12を形成するカーボン材料よりも緻密性が高く、且つ純度も高い。このため、カーボン材料に含まれる不純物がこうした熱分解炭素膜中の被覆によって見かけ上低減されることともなり、より高純度のエピタキシャル膜を成膜することができるようになる。
(2)上記膜材16として、炭素を含有する材料を採用することとした。このような構造により、上記サセプタ12を形成するカーボン材料への浸透および表面被覆が容易であり、上記サセプタ12自体としても高い電気導電性や耐熱性を維持することができるようになる。
(3)同じく上記膜材16として、上記サセプタ12を形成するカーボン材料よりも緻密性の高い構造のものを採用することとした。このような構造により、キャリアガスに対する耐エッチング性が高められるとともに、同膜材16自身の機械的強度や耐衝撃性を向上させることができるようになり、ひいては上記サセプタ12としての耐久性の向上が図られるようになる。
(4)上記成膜対象とする半導体基板70として炭化珪素(SiC)基板を用い、キャリアガスとして水素ガス(H2)を含有するガスを、また原料ガスとしてシランガス(SiH4)およびプロパンガス(C38)をそれぞれ上記容器10内に供給して、上記基板70上に炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜を成長させることととした。このような構造により、上記炭化珪素(SiC)からなる基板70への炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜の成長をより均一に、しかも安定して行うことができるようになる。
(5)上記膜材16に含有される窒素濃度は「1ppm」以下であることとした。このようにすることで、エピタキシャル膜のバックグラウンドの不純物濃度を制御することができれば、一般に各種デバイスとして採用される炭化珪素(SiC)膜に要求されるように、上記エピタキシャル膜中のキャリア濃度を「1×1016cm-3」以下に制御することが可能になる。すなわちこれにより、より高い品質を有するエピタキシャル膜の成膜が実現されるようになる。
(6)上記下部サセプタ12の加熱が高周波電流の供給されるコイル72によって行われる構成とした。このような構成によれば、上記下部サセプタ12、ひいては上記基板70の加熱をより容易に、しかも均一に行うことができるようになる。また、CVD装置自体の設計の自由度を高めることができるようにもなる。すなわち、例えば容器10の外部にコイル72を設けることでもこうした加熱やその制御が可能になることから、容器10の内部については比較的自由にそのレイアウト等の設計を行うことができるようになる。
(7)CVD装置自体の構成として上述の構成を採用したことにより、上記基板70の表面付近に原料ガスが略平行に供給されて、その表面に順次エピタキシャル膜が成膜されるようになることから、その成膜レートが自ずと向上されるようになるとともに、必要とされる原料ガスについてもこれを必要最小限の量とすることができる。また、特に上記基板70のエピタキシャル膜が形成される面が重力方向下方に向いていることから、たとえ上記膜材16がエッチングされることに起因してパーティクル等が発生したとしても、同エピタキシャル膜表面への付着が抑制されるようになる。
(8)上記基板ホルダ14に、上記基板70が配置された状態で、該基板70共々これを周方向に回転せしめる回転機構を設ける構成とした。このような構成により、上記成膜されるエピタキシャル膜の成膜レート(膜厚)をより均一に維持することができるようにもなる。
(第2の実施の形態)
次に、この発明にかかるCVD装置の第2の実施の形態について、図2を参照して説明する。この実施の形態にかかるCVD装置も、例えば炭化珪素(SiC)の単結晶からなる半導体基板(ウェハ)の表面に、さらに純度の高い炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜を成膜する装置であり、CVD装置としての基本的な部分の構成は先の第1の実施の形態と同様である。ただしここでは、容器内にて、複数枚の半導体基板に同時にエピタキシャル膜を成膜することができるようにしている。
この実施の形態にかかるCVD装置は、その容器20が例えば円筒状からなる。そして、図2に示されるように、この円筒状からなる容器20の底面中央には原料ガスおよびキャリアガスの供給口が、また側面の複数箇所にはこれらガスの排出口がそれぞれ形成されている。また、この容器20の内部の上面側および中ほどには、それぞれ略円盤形状の断熱材71cおよび71dが設けられている。
そして、容器20の上面側に設けられた断熱材71cには、これと隣接するようにカーボン材料からなる円盤形状の上部サセプタ21が配設されており、その中心部にはこの上部サセプタ21全体を回転させる回転軸25cが取り付けられている。また、上部サセプタ21の該回転軸25cの周囲には複数の凹部21a、21bが設けられおり、これら凹部21a、21bの中央にはそれぞれ貫通孔23a、23bが形成されている。そしてこれら凹部21a、21b内に、上記貫通孔23a、23bに挿通された回転軸25a、25bによって支持されている円盤状の基板ホルダ24a、24bがそれぞれ配設される。この基板ホルダ24a、24bには、先の第1の実施の形態と同様に、半導体基板70a、70bが装着されており、その表面が以下に説明する下部サセプタ22と下向きに対向するかたちとなる。なお、回転軸25aおよび25bと回転軸25cとは略平行であり、回転軸25a、25bを中心軸として基板ホルダ24a、24bおよび基板70a、70bが回転すると同時に、回転軸25cを中心軸として上部サセプタ21も回転する。
一方、上記上部サセプタ21と対向する同容器20の中ほどの断熱材71dには、これと隣接するようにカーボン材料からなる円盤形状(正確には中心部がくり抜かれたドーナツ状)の下部サセプタ22が配設されており、さらにその下方の上記ガス供給口の壁面にも、これに沿うかたちで円筒状のサセプタ22aが配設されている。そしてこのうち、下部サセプタ22の表面には熱分解炭素膜からなる膜材26が成膜されている。この熱分解炭素膜も、プロパンガス(C38)等の炭化水素系ガスもしくは炭化水素化合物等を熱分解することにより生成される周知の炭素膜であり、上記上部サセプタ21および下部サセプタ22を形成するカーボン材料よりも緻密な構造を有し、且つ純度も高い。なお、この熱分解炭素膜からなる膜材26も、CVD法(化学気相成長法)等によって、その膜厚が約「20〜60μm」程度となるように成膜されており、またこのときに上記膜材26中に含有される窒素濃度は「1ppm」以下に制御されている。
また、上記容器20中ほどの断熱材71dの下方にはコイル72が設けられており、このコイル72への高周波電流の通電によって上記下部サセプタ22が誘導加熱される。
なお、この実施の形態にかかるCVD装置でも、上記原料ガスとして、プロパンガス(C38)およびシランガス(SiH4)を主成分とするガスを、また上記キャリアガスとして水素ガス(H2)を含有するガスをそれぞれ用いている。ただし、このCVD装置では、これらキャリアガスおよび原料ガスからなる処理ガスGは、同図2に矢指する態様で上記容器20の底面側から同容器20の中ほどまで鉛直方向に流通した後、上部サセプタ21に沿って同容器20の外周方向に流通し、上記基板70a、70bの表面と略平行に流動した後、容器20の外部へ排出される。
次に、こうした構造からなるCVD装置による上記基板70a、70bへの炭化珪素(SiC)膜の成膜手順について説明する。
同膜の成膜に際してはまず、成膜対象とする半導体基板70a、70bを上記基板ホルダ24a、24bにそれぞれ装着した後、容器20を閉じ、該基板70a、70b共々基板ホルダ24a、24bおよび上記上部サセプタ21を回転させる。また、容器20内にキャリアガスを導入し、上記コイル72に例えば8kHz程度の周波数に設定された高周波電流を流す。これにより、上記下部サセプタ22がまず誘導加熱され、次いで、この下部サセプタ22の輻射熱により、上部サセプタ21、基板ホルダ24a、24b、および上記基板70a、70bの表面が、例えば「1500℃」以上になるように加熱される。こうして上記基板70a、70bの表面が十分に加熱された状態で、上記キャリアガスに加え、容器20内に原料ガスを導入する。これにより、これら基板70a、70bの表面で上記原料ガスが熱分解されて、同基板70a、70bの表面に同時に炭化珪素(SiC)の単結晶からなるエピタキシャル膜が成膜される。そしてこのとき、このエピタキシャル膜中のキャリア濃度は、上記基板70a、70bに対向する上記膜材26中の窒素濃度を上述のように「1ppm」以下に制御することによって、「1×1016cm-3」以下に制御されることができるようになる。またこのときも、上記基板70a、70bは回転しているため、これら基板70a、70bの表面のうち、原料ガスの上流側に位置する部分が順次入れ替わり、上記エピタキシャル膜は均一な膜厚分布を保ちながら成膜されるようにもなる。しかも、この実施の形態にかかるCVD装置においても、先の第1の実施の形態と同様に、下部サセプタ22の表面に上記熱分解炭素膜からなる膜材26をあらかじめ成膜している。これにより、同サセプタ22を形成するカーボン材料が上記キャリアガスに含まれる水素(H2)と反応してエッチングされることに起因する同カーボン材料のパーティクルの発生等は抑制され、ひいては上記基板70上へのエピタキシャル膜の成膜も均一になされるようになる。また、こうしてキャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材26を上記下部サセプタ22に成膜しておくことで、カーボン材料と水素との反応による炭化水素ガスの発生も併せて抑制されるようになる。すなわち、気相中の炭素/珪素比(C/Si)が安定化されて、上記エピタキシャル膜中のキャリア濃度も均一に保持されるようになることから、同エピタキシャル膜をより安定に成膜させることができるようにもなる。
以上説明したように、この第2の実施の形態にかかるCVD装置によっても、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(8)の効果と同等、もしくはそれに準じた効果が得られるとともに、さらに以下のような効果が得られるようになる。
(9)上記上部サセプタ21には複数の基板ホルダ24a、24bを設け、これら基板ホルダ24a、24bのそれぞれに複数の基板70a、70bを装着することとした。このような構成により、これら複数の基板70a、70bの表面に、同時にエピタキシャル膜を成膜することができ、その生産効率を大幅に高めることができるようになる。
(第3の実施の形態)
次に、この実施の形態にかかるCVD装置の第3の実施の形態について、図3を参照して説明する。この実施の形態にかかるCVD装置も、半導体基板(ウェハ)の表面にさらに純度の高いエピタキシャル膜を成膜する装置であるが、容器をはじめ、その内部の構成が先の第1および第2の実施の形態とは異なっている。
このCVD装置も、その容器30は筒状(円筒状には限らない)からなる。そして、図3に示されるように、この容器30の中央部には基板ホルダ31が配設されている。この基板ホルダ31の表面には2枚の半導体基板70a、70bが、その表面が鉛直方向に略平行となるかたちで保持されている。
一方、上記容器30の内部の壁面には筒状に断熱材71eが配設されている。そして上記断熱材71eには、これと隣接するようにカーボン材料からなる筒状のサセプタ32が、上述した半導体基板70a、70bを覆うかたちで配設されている。そして、これら基板70a、70bとサセプタ32との間が処理ガスの流通経路となる。
また、この実施の形態においても、上記サセプタ32の表面には熱分解炭素膜からなる膜材36が成膜されている。この熱分解炭素膜も、プロパンガス(C38)等の炭化水素系ガスもしくは炭化水素化合物等を熱分解することにより生成される周知の炭素膜であり、上記サセプタ32を形成するカーボン材料よりも緻密な構造を有し、且つ純度も高い。なお、この熱分解炭素膜からなる膜材36は、CVD法(化学気相成長法)等によって、その膜厚が約「20〜60μm」程度となるように成膜されており、またこのときに上記膜材36中に含有される窒素濃度は「1ppm」以下に制御されている。
また、上記容器30の外壁面にはコイル72が設けられており、このコイル72への高周波電流の通電によって上記サセプタ32が誘導加熱される。
なお、この実施の形態にかかるCVD装置でも、上記原料ガスとして、プロパンガス(C38)およびシランガス(SiH4)を主成分とするガスを、また上記キャリアガスとして水素ガス(H2)を含有するガスをそれぞれ用いている。そして、これらの混合された処理ガスGは、この実施の形態においては、同図3に矢指する態様で鉛直方向下方から上方に向かって流通する。このとき、上記基板ホルダ31は鉛直方向下方にむかって楔型形状に形成されていることで、こうした処理ガスの流速の低下を抑制し得る構成としている。
次に、こうした構造からなるCVD装置による上記基板70a、70bへの炭化珪素(SiC)膜の成膜手順について説明する。
同膜の成膜に際してはまず、成膜対象とする半導体基板70a、70bを上記基板ホルダ31にそれぞれ配設した後、容器30を閉じ、同容器30内にキャリアガスを導入しながら、上記コイル72に例えば8kHz程度の周波数に設定された高周波電流を流す。これにより、上記サセプタ32がまず誘導加熱され、次いで、このサセプタ32の輻射熱により、上記基板ホルダ31および上記基板70a、70bの表面が、例えば「1500℃」以上になるように加熱される。こうして上記基板70a、70bの表面が十分に加熱された状態で、上記キャリアガスに加え、容器30内に原料ガスを導入する。これにより、これら基板70a、70bの表面で上記原料ガスが熱分解されて、同基板70a、70bの表面に同時に炭化珪素(SiC)の単結晶からなるエピタキシャル膜が成膜される。そしてこのとき、このエピタキシャル膜中のキャリア濃度は、上記基板70a、70bに対向する上記膜材36中の窒素濃度を上述のように「1ppm」以下に制御することによって、「1×1016cm-3」以下に制御されることができるようになる。しかも、この実施の形態にかかるCVD装置においても、先の第1および第2の実施の形態と同様に、上記サセプタ32の表面に上記熱分解炭素膜からなる膜材36をあらかじめ成膜している。これにより、同サセプタ32を形成するカーボン材料が上記キャリアガスに含まれる水素(H2)と反応してエッチングされることに起因する同カーボン材料のパーティクルの発生等は抑制され、ひいては上記基板70a、70b上へのエピタキシャル膜の成膜も均一になされるようになる。また、こうしてキャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材36を上記サセプタ32に成膜しておくことで、カーボン材料と水素との反応による炭化水素ガスの発生も併せて抑制されるようになる。すなわち、気相中の炭素/珪素比(C/Si)が安定化されて、上記エピタキシャル膜中のキャリア濃度も均一に保持されるようになることから、同エピタキシャル膜をより安定に成膜させることができるようにもなる。
以上説明したように、この第3の実施の形態にかかるCVD装置によっても、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(8)の効果、および第2の実施の形態による前記(9)の効果と同等、もしくはそれに準じた効果が得られるとともに、さらに以下のような効果が得られるようになる。
(10)CVD装置自体の構成として、上述の構成を採用したことにより、上記基板70a、70bは、そのエピタキシャル膜が形成される面が、鉛直方向に略平行となるように配設される。このため、たとえ上記膜材36がエッチングされることに起因してパーティクル等が発生したとしても、同エピタキシャル膜表面への付着が抑制されるようになる。さらに、上記基板ホルダ31には少なくとも2枚の基板70a、70bを配設することができるため、これら基板70a、70b表面に同時にエピタキシャル膜を成膜することもでき、この場合も生産効率を高めることができるようになる。
(その他の実施の形態)
なお、この発明にかかるCVD装置は、上記第1〜3の実施の形態として示した構成に限らず、これらを適宜変更した、以下の態様にて実施することもできる。
・上記第1および第2の実施の形態では、半導体基板を基板ホルダ共々、周方向に回転させることとした。また、特に第2の実施の形態ではさらに、基板ホルダが設けられたサセプタ自体も回転させることとした。しかし、基板の取り付け角度や処理ガスの流通態様の調整を通じて、半導体基板表面に均一にエピタキシャル膜を成膜することができれば、前述した各回転機構の配設を割愛する構成とすることもできる。
・また、これら第1および第2の実施の形態において、上部サセプタ(11、21)と下部サセプタ(12、22)とはそれぞれ重力方向について上方および下方に配設されるものであればよく、その配設角度等は任意である。要は、これらサセプタ間、すなわち半導体基板と下部サセプタ(12、22)間を上記処理ガスが流通することのできる構造であればよい。
・特に第1および第2の実施の形態においては上述のように、上部サセプタ(11、21)側に半導体基板を設置する構造が確かに望ましい。しかし、上記熱分解炭素膜からなる膜材(16、26)の被覆によって下部サセプタ(12、22)の前記水素ガス(H2)によるエッチングが抑制され、同下部サセプタからのパーティクル等の発生も十分に抑制される場合には、上記半導体基板をこの下部サセプタ側に設置する構造とすることもできる。
・上記各実施の形態では、膜材(16、26、36)が上記サセプタ(12、22、32)の全面を覆うように成膜されるとしたが、これら膜材(16、26、36)は、少なくとも半導体基板に対向する面に成膜されていればよい。要は、少なくとも上記半導体基板に対向する面において、カーボン材料のエッチングに起因するパーティクル等の発生が抑制される構造であれば、これらパーティクル等の半導体基板表面への付着等は抑制することができる。
・上記各実施の形態では、膜材(16、26、36)として熱分解炭素膜を用いることとしたが、これに代えて金属炭化物膜を用いることもできる。この金属炭化物膜として具体的には、炭化タンタル(TaC)、炭化二モリブデン(Mo2C)、炭化チタン(TiC)、炭化ジルコニウム(ZrC)、炭化バナジウム(VC)、炭化タングステン(WC)および炭化ニオブ(NbC)等が挙げられ、これら材料の少なくとも1つを含有する膜を用いることができる。このような金属炭化物膜は、上記各実施の形態で用いた熱分解炭素膜と同様に、その被覆対象とするサセプタ(12、22、32)を形成するカーボン材料よりも緻密な構造を有し、且つ純度の高い材料である上にさらに耐熱性にも優れている。このため、これらサセプタ(12、22、32)が高温に加熱された場合であっても、上記金属炭化物膜と水素ガス(H2)との反応性は低く抑えられるとともにカーボン材料のエッチングに起因するパーティクル等の発生も抑制され、ひいては高品質のエピタキシャル膜の成膜が図られるようになる。
・上記各実施の形態では、高周波誘導加熱によって上記サセプタを加熱することとしたが、加熱手段はこうした高周波誘導加熱に限られない。上記サセプタがヒータ等によって直接加熱される構成としてもよい。要は、半導体基板が加熱された上記サセプタの熱輻射によって均一に加熱されることで、均一に上記エピタキシャル膜の成膜を図ることのできる構成であればよい。
・上記各実施の形態では、原料ガスとしてシランガス(SiH4)およびプロパンガス(C38)を用いることとしたが、ガスの種類はこれらに限られない。シラン系またはジクロロシラン系ガスとしては例えば、ジクロロシランガス(SiH2Cl2)、テトラクロロシランガス(SiCl4)、トリクロロシランガス(SiHCl3)等を、また不飽和炭化水素ガスとしては例えば、アセチレンガス(C22)、エチレンガス(C24)等を採用してもよい。
・上記各実施の形態では、キャリアガスとして水素ガス(H2)を含有するガスを採用し、膜材(16、26、36)として水素ガス(H2)に対するエッチング耐性の高い材料を用いることとした。これに代えて、上記キャリアガスとしては、例えばヘリウムガス(He)、アルゴンガス(Ar)等を採用することもでき、また単一ガスのほか、これらを適宜混合した混合ガスを採用することもできる。その場合であれ要は、上記膜材(16、26、36)としてこれらキャリアガスに対するエッチング耐性の高い材料を採用することとすればよく、これによってエッチングに起因するパーティクル等の発生を抑制することができるようになる。
・上記各実施の形態では、半導体基板として炭化珪素(SiC)からなる基板を用い、この表面に炭化珪素(SiC)膜からなるエピタキシャル膜を成膜することとしたが、この発明にかかるCVD装置において成膜(成長)対象とするエピタキシャル膜や基板はこれに限らない。例えばシリコン(Si)からなる基板表面に他のエピタキシャル膜を成膜する装置として同CVD装置を用いることもできる。なお、このように炭化珪素(SiC)以外の基板を採用した場合には、上記エピタキシャル膜中に窒素のほか、ホウ素、アルミニウム等の不純物が含有されるおそれがある。このような場合であっても、前記キャリア濃度を「1×1016cm-3」以下に制御するためには、バックグラウンドのこうした不純物濃度を該「1×1016cm-3」よりも「1桁」以上低く設定することが望ましい。要は、上記膜材に含有される不純物濃度がそれぞれの元素に対して「1ppm」以下であればよい。
・上記各実施の形態では、半導体基板の表面に対向する面に膜材(16、26、36)が成膜されていることとしたが、半導体基板を設置する側のサセプタや基板ホルダの表面も、不純物濃度が低い材料であることが望ましい。その意味では、これら半導体基板を設置する側のサセプタや基板ホルダの表面にも、上記膜材と同じ材質の膜材や炭化珪素(SiC)膜を成膜しておくことが望ましい。
この発明にかかるCVD装置の第1の実施の形態について、その容器の断面構造を示す断面図。 この発明にかかるCVD装置の第2の実施の形態について、その容器の断面構造を示す断面図。 この発明にかかるCVD装置の第3の実施の形態について、その容器の断面構造を示す断面図。 従来のCVD装置を示す概略構成図。
符号の説明
10、20、30…容器、11、21・・・上部サセプタ、12、22・・・下部サセプタ、22a、32…サセプタ、11a、21a、21b、31a、31b…凹部、13、23a、23b…貫通孔、14、24a、24b、31…基板ホルダ、15、25a、25b、25c…回転軸、16、26、36…膜材、108…ガス流入パイプ、70、70a、70b…半導体基板、71a、71b、71c、71d、71e…断熱材、72…コイル、100…成膜室、101…プレート、108a…先端ノズル、109…ガス排出パイプ。

Claims (12)

  1. カーボン材料からなるサセプタを容器内に備え、同じく容器内に設置された基板を前記サセプタが加熱されることに基づき加熱しつつ、同容器内にキャリアガスおよび原料ガスを供給して前記基板の表面にエピタキシャル膜を成膜せしめるCVD装置であって、
    前記サセプタの少なくとも前記基板と対向する面には、前記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材が成膜されてなる
    ことを特徴とするCVD装置。
  2. 前記膜材は、炭素を含有してなる
    請求項1に記載のCVD装置。
  3. 前記膜材は、前記サセプタを形成するカーボン材料よりも緻密性の高い構造を有してなる
    請求項2に記載のCVD装置。
  4. 前記膜材が、熱分解炭素膜からなる
    請求項2または3に記載のCVD装置。
  5. 前記膜材が、金属炭化物膜からなる
    請求項2または3に記載のCVD装置。
  6. 前記金属炭化物膜が、炭化タンタル(TaC)、炭化二モリブデン(Mo2C)、炭化チタン(TiC)、炭化ジルコニウム(ZrC)、炭化バナジウム(VC)、炭化タングステン(WC)および炭化ニオブ(NbC)の少なくとも1つを含む膜からなる
    請求項5に記載のCVD装置。
  7. 前記基板が炭化珪素(SiC)基板であり、当該CVD装置は、前記キャリアガスとして水素ガス(H2)を含有するガスを、前記原料ガスとしてシランガス(SiH4)およびプロパンガス(C38)をそれぞれ前記容器内に供給して、前記基板の表面に炭化珪素(SiC)からなるエピタキシャル膜を成長させるものである
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のCVD装置。
  8. 請求項7に記載のCVD装置において、
    前記膜材に含有される窒素濃度が1ppm以下である
    ことを特徴とするCVD装置。
  9. 前記サセプタの加熱が、高周波誘導加熱によって行われる
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のCVD装置。
  10. 前記サセプタは、重力方向上方に配設された上部サセプタと重力方向下方に配設された下部サセプタとからなり、前記基板は、前記上部サセプタに設けられた基板ホルダに設置されてその表面が前記下部サセプタと対向するようになり、前記キャリアガスおよび原料ガスは、それら基板と下部サセプタとの間を流通するものであり、前記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材は、前記下部サセプタの少なくとも前記基板と対向する面に成膜されてなる
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のCVD装置。
  11. 前記基板ホルダには、前記基板が設置された状態で、基板共々これを周方向に回転せしめる回転機構が設けられてなる
    請求項10に記載のCVD装置。
  12. 前記基板は、適宜の基板ホルダによって鉛直方向に保持されてなるとともに、前記サセプタは、該鉛直方向に保持された基板の表面を覆うかたちで筒状に形成されてなり、前記キャリアガスおよび原料ガスは、それら基板とサセプタとの間を鉛直方向に流通するものであり、前記キャリアガスに対するエッチング耐性の高い膜材は、前記筒状に形成されたサセプタの少なくとも前記基板と対向する面に成膜されてなる
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のCVD装置。
JP2004213465A 2004-07-21 2004-07-21 Cvd装置 Pending JP2006028625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004213465A JP2006028625A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 Cvd装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004213465A JP2006028625A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 Cvd装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006028625A true JP2006028625A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35895329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004213465A Pending JP2006028625A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 Cvd装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006028625A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008311542A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Fuji Electric Device Technology Co Ltd SiCエピタキシャル成膜装置およびこのエピタキシャル成膜装置を用いるSiC半導体装置の製造方法
US7732739B2 (en) * 2004-10-19 2010-06-08 Canon Anelva Corporation Substrate heat treatment apparatus and substrate transfer tray used in substrate heat treatment
JP2011032544A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Tokuyama Corp チャンバ内基体回転装置およびチャンバ内基体の回転方法
WO2013021909A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 昭和電工株式会社 エピタキシャルウェハの製造装置及び製造方法
WO2013021947A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 昭和電工株式会社 エピタキシャルウェハの製造装置及び製造方法
JP2013035715A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Denso Corp 金属炭化物構造体または表面に金属炭化物層を形成した部材の製造方法
WO2015033699A1 (ja) * 2013-09-06 2015-03-12 住友電気工業株式会社 炭化珪素エピタキシャル基板、炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法、炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素成長装置および炭化珪素成長装置用部材
WO2015098283A1 (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 昭和電工株式会社 SiCエピタキシャルウェハの製造装置およびSiCエピタキシャルウェハの製造方法
WO2017061122A1 (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 東洋炭素株式会社 単結晶炭化ケイ素基板の加熱処理容器及びエッチング方法
JP2019530253A (ja) * 2016-09-19 2019-10-17 キング・アブドゥッラー・ユニバーシティ・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー サセプター
JP2020198295A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817745A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Toshiba Mach Co Ltd ヒータ
JP2001122692A (ja) * 1999-10-26 2001-05-08 Central Res Inst Of Electric Power Ind 半導体結晶の製造方法およびこれを利用する製造装置
JP2002252176A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Shikusuon:Kk Cvd装置および薄膜製造方法
JP2003086518A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Toshiba Corp 炭化珪素膜のcvd方法、cvd装置及びcvd装置用サセプター
JP2004507619A (ja) * 2000-09-01 2004-03-11 アイクストロン、アーゲー Cvdコーティング装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817745A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Toshiba Mach Co Ltd ヒータ
JP2001122692A (ja) * 1999-10-26 2001-05-08 Central Res Inst Of Electric Power Ind 半導体結晶の製造方法およびこれを利用する製造装置
JP2004507619A (ja) * 2000-09-01 2004-03-11 アイクストロン、アーゲー Cvdコーティング装置
JP2002252176A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Shikusuon:Kk Cvd装置および薄膜製造方法
JP2003086518A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Toshiba Corp 炭化珪素膜のcvd方法、cvd装置及びcvd装置用サセプター

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7732739B2 (en) * 2004-10-19 2010-06-08 Canon Anelva Corporation Substrate heat treatment apparatus and substrate transfer tray used in substrate heat treatment
JP2008311542A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Fuji Electric Device Technology Co Ltd SiCエピタキシャル成膜装置およびこのエピタキシャル成膜装置を用いるSiC半導体装置の製造方法
JP2011032544A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Tokuyama Corp チャンバ内基体回転装置およびチャンバ内基体の回転方法
JP2013038152A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Showa Denko Kk エピタキシャルウェハの製造装置及び製造方法
WO2013021947A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 昭和電工株式会社 エピタキシャルウェハの製造装置及び製造方法
US9607832B2 (en) 2011-08-05 2017-03-28 Showa Denko K.K. Epitaxial wafer manufacturing device and manufacturing method
JP2013038153A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Showa Denko Kk エピタキシャルウェハの製造装置及び製造方法
US9624602B2 (en) 2011-08-05 2017-04-18 Showa Denko K.K. Epitaxial wafer manufacturing device and manufacturing method
WO2013021909A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 昭和電工株式会社 エピタキシャルウェハの製造装置及び製造方法
JP2013035715A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Denso Corp 金属炭化物構造体または表面に金属炭化物層を形成した部材の製造方法
WO2015033699A1 (ja) * 2013-09-06 2015-03-12 住友電気工業株式会社 炭化珪素エピタキシャル基板、炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法、炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素成長装置および炭化珪素成長装置用部材
JP2015051895A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 住友電気工業株式会社 炭化珪素エピタキシャル基板、炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法、炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素成長装置および炭化珪素成長装置用部材
US9057147B2 (en) 2013-09-06 2015-06-16 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Silicon carbide epitaxial substrate and method of manufacturing silicon carbide epitaxial substrate
CN105579625A (zh) * 2013-09-06 2016-05-11 住友电气工业株式会社 碳化硅外延衬底、制造碳化硅外延衬底的方法、制造碳化硅半导体器件的方法、碳化硅生长装置和碳化硅生长装置部件
JP2015122443A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 昭和電工株式会社 SiCエピタキシャルウェハの製造装置およびSiCエピタキシャルウェハの製造方法
CN105830199A (zh) * 2013-12-24 2016-08-03 昭和电工株式会社 SiC外延晶片的制造装置和SiC外延晶片的制造方法
WO2015098283A1 (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 昭和電工株式会社 SiCエピタキシャルウェハの製造装置およびSiCエピタキシャルウェハの製造方法
US10494737B2 (en) 2013-12-24 2019-12-03 Showa Denko K.K. Apparatus for producing SiC epitaxial wafer and method for producing SiC epitaxial wafer
WO2017061122A1 (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 東洋炭素株式会社 単結晶炭化ケイ素基板の加熱処理容器及びエッチング方法
CN108140574A (zh) * 2015-10-06 2018-06-08 东洋炭素株式会社 单晶碳化硅基板的加热处理容器及蚀刻方法
JP2018195598A (ja) * 2015-10-06 2018-12-06 東洋炭素株式会社 単結晶炭化ケイ素基板の加熱処理容器及びエッチング方法
US10665485B2 (en) 2015-10-06 2020-05-26 Toyo Tanso Co., Ltd. Heat treatment vessel for single-crystal silicon carbide substrate and etching method
JP2019530253A (ja) * 2016-09-19 2019-10-17 キング・アブドゥッラー・ユニバーシティ・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー サセプター
JP7065857B2 (ja) 2016-09-19 2022-05-12 キング・アブドゥッラー・ユニバーシティ・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー サセプター
US11339478B2 (en) 2016-09-19 2022-05-24 King Abdullah University Of Science And Technology Susceptor
JP2020198295A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JP7130014B2 (ja) 2019-05-28 2022-09-02 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5619164B2 (ja) Cvd方法およびcvd反応炉
JP2016507467A (ja) バナジウムドープ単結晶およびその成長方法
JP2009054988A (ja) シリコン及びチタン窒化物のインサイチュ蒸着
KR20120109355A (ko) 성막 장치 및 성막 방법
CA2781663A1 (en) Semiconductor thin-film manufacturing method, semiconductor thin-film manufacturing apparatus, susceptor, and susceptor holder
JP6491484B2 (ja) シリコン化学蒸気輸送による炭化シリコン結晶成長
JP5500953B2 (ja) 成膜装置および成膜方法
JP2011205059A (ja) 半導体装置の製造方法及び基板製造方法及び基板処理装置
JP2006028625A (ja) Cvd装置
US10017877B2 (en) Silicon carbide crystal growth in a CVD reactor using chlorinated chemistry
JP2011195346A (ja) 成膜装置および成膜方法
WO2019044392A1 (ja) 気相成長方法
KR100741182B1 (ko) 반도체층의 증착 방법 및 장치
CN111261548A (zh) SiC化学气相沉积装置和SiC外延晶片的制造方法
RU2394117C2 (ru) Cvd-реактор и способ синтеза гетероэпитаксиальных пленок карбида кремния на кремнии
JP2013070016A (ja) 窒化物半導体結晶成長装置およびその成長方法
US20130068164A1 (en) Heating unit and film-forming apparatus
JP2010267782A (ja) 成膜装置
US20150144963A1 (en) Silicon carbide epi-wafer and method of fabricating the same
JP2021031336A (ja) SiC化学気相成長装置
CN115613139B (zh) 用于外延生长碳化硅薄膜的化学气相沉积反应器及方法
JP5736291B2 (ja) 成膜装置および成膜方法
JP4135543B2 (ja) 炭化珪素結晶の成長方法
WO2019188248A1 (ja) 成膜装置及び成膜方法
KR20130048439A (ko) 증착 장치 및 증착 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100608