JP2006020657A - 微量元素配合輸液製剤 - Google Patents

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信昭 住吉
Seiji Izui
清次 泉井
Haruhito Tani
晴仁 谷
Shigeaki Arita
重明 有田
Keiichi Kawakami
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Abstract

【課題】 実質的に酸素が存在しない条件下で保存される医薬用水溶液収容容器包装体において、微量金属とヨウ素イオンが沈殿を生成せず、かつ微量金属とヨウ素イオンが高濃度に収容、保存できる安定な医薬用水溶液収容容器包装体を提供することにある。
【解決手段】 医薬用水溶液収容容器包装体であって、該包装体に収納されている容器は連通可能な隔壁手段8で区画され、少なくともガス透過性プラスチックの2室4、5を有し、さらに前記2室のいずれかの室に連通可能な隔壁手段で区画されたガスバリア性の室6を有し、該ガスバリア性の室に微量金属とヨウ素とを含有する水溶液が酸素含有ガスと共に収容され、前記2室4、5のいずれかの室にアミノ酸溶液が収容され、他室に糖溶液が収容され、医薬用水溶液収容容器はガスバリア性を有する包装材2にて包装され、前記容器と包装材との空間部に脱酸素剤3が設置または/および不活性ガスが封入されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薬剤の調製や配合を行うことができる複数の部屋を有する輸液容器を備えた栄養輸液製剤および該容器を用いた微量元素イオンの安定化方法に関するものである。
経口・経腸管栄養補給が不能または不十分な患者には、経静脈による高カロリー輸液の投与が行われている。このときに使用される輸液製剤としては、糖製剤、アミノ酸製剤、電解質製剤、混合ビタミン製剤、脂肪乳剤などが市販されている。しかし、輸液中には、通常微量元素(銅、鉄、亜鉛、マンガン、ヨウ素など)が含まれていないことから輸液の投与が長期間に亘ると、患者の唇がひび割れたり、造血機能が低下したりする、いわゆる微量元素欠乏症を発症する。一方、微量元素は輸液と混合した状態で保存すると、化学反応によって品質劣化の原因となる。このため、病態などに応じて用時に病院で上記輸液や微量元素が適宜混合または組み合わされ使用されていた。病院におけるこのような混注などの操作は煩雑なうえに、操作時に細菌汚染の可能性が高く不衛生であるという問題がある。
近年、連通可能な隔壁手段で区画された複数の室を有する輸液容器が開発され、使用時に区画された複数の室を連通し、無菌的に混合できる容器に、微量元素を収容することが考えられる。この複数の室を有する輸液容器は一般にガス透過性のプラスチック製のフィルムなどを材質とするため、空気中の酸素により酸化分解を受けやすい例えばアミノ酸輸液などを収容した容器は、ガスバリヤー性のプラスチックフィルムの袋に脱酸素剤と共に収納されている。しかし、酸素の非存在下において、微量金属とヨウ素イオンを同じ一室に収容すると微量金属とヨウ素イオンが反応し、沈殿を生じることを本発明者らは知見し、微量金属元素を収容した輸液製剤として、例えばアミノ酸製剤のような酸素に影響を受けやすい成分を含む輸液製剤が気体透過性容器内に収容され、酸素の影響を極力受けないように、該容器が使用直前まで脱酸素剤とともに気体を透過しない外袋で覆われていて、外袋内および輸液容器内共に酸素の存在しない条件下で、輸液容器の一室に微量金属と糖を含有する溶液を収容し、他室にヨウ素イオンとアミノ酸を含有する溶液を収容する輸液製剤を提案した(特許文献1参照)。
特開2003−160501号公報
本発明者は、成分輸液の安定化のため酸素の影響を極力受けないように連通可能な隔壁手段で区画された複数の室を有する輸液容器が使用直前まで脱酸素剤とともに気体を透過しない外袋で覆われ、実質的に酸素が存在しない条件下で保存される医薬用水溶液収容容器包装体において、微量金属またはヨウ素イオンは微量しか含有しないから、糖またはアミノ酸を含む大容量の溶液中に収容されると、ヨウ素イオンの濃度が25μmol/L以下の低濃度となり精密な濃度管理が困難であるという問題を見出した。
すなわち、本発明の課題は、実質的に酸素が存在しない条件下で保存される医薬用水溶液収容容器包装体において、微量金属とヨウ素イオンが沈殿を生成せず、かつ微量金属とヨウ素イオンが高濃度に収容、保存できる安定な医薬用水溶液収容容器包装体を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、連通可能な隔壁手段で区画された複数の室を有する輸液容器に、該輸液容器と連通可能な隔壁手段で区画されたガス(特に酸素)非透過性の小室を設け、該小室に微量金属とヨウ素イオンを含有する溶液を酸素または空気などの酸素を含む気体と共に収容することで、微量金属とヨウ素イオンを含有する溶液が安定に保存されることを見出し、さらに、研究をすすめ本発明を完成した。
すなわち本発明は、
(1) 医薬用水溶液収容容器包装体であって、該包装体に収納されている容器は連通可能な隔壁手段で区画され、少なくともガス透過性プラスチックの2室を有し、
さらに前記2室のいずれかの室に連通可能な隔壁手段で区画されたガスバリア性の室を有し、
該ガスバリア性の室に微量金属とヨウ素とを含有する水溶液が酸素含有ガスと共に収容され、
前記2室のいずれかの室にアミノ酸溶液が収容され、他室に糖溶液が収容され、
医薬用水溶液収容容器はガスバリア性を有する包装材にて包装され、
前記容器と包装材との空間部に脱酸素剤が設置または/および不活性ガスが封入されていることを特徴とする医薬用水溶液収容容器包装体、
(2) 微量金属が銅であることを特徴とする前記(1)に記載の包装体、
(3) 糖がブドウ糖であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の包装体、
(4) アミノ酸溶液またはブドウ糖溶液の容積が200〜1600cmであり、微量金属とヨウ素とを含有する水溶液の容積が1〜16cmあることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の包装体、
(5) アミノ酸溶液のpHが5〜8、糖溶液のpHが2.5〜5および微量金属とヨウ素とを含有する溶液のpHが4.5〜6であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の包装体、
(6) 隔壁手段を連通させることによって各室に収容されているアミノ酸溶液、糖溶液および微量金属とヨウ素とを含有する溶液を混合した溶液のpHが4〜7であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の包装体、
(7) 隔壁手段を連通させることによって各室に収容されているアミノ酸溶液、糖溶液および微量金属とヨウ素とを含有する溶液を混合した溶液の成分組成が、ブドウ糖50〜400g/L、L−ロイシン0.8〜10.0g/L、L−イソロイシン0.4〜7.0g/L、L−バリン0.3〜8.0g/L、L−リジン0.5〜7.0g/L、L−スレオニン0.3〜4.0g/L、L−トリプトファン0.08〜1.5g/L、L−メチオニン0.2〜4.0g/L、L−フェニルアラニン0.4〜6.0g/L、L−システイン0.03〜1.0g/L、L−チロシン0.02〜1.0g/L、L−アルギニン0.5〜7.0g/L、L−ヒスチジン0.3〜4.0g/L、L−アラニン0.4〜7.0g/L、L−プロリン0.2〜5.0g/L、L−セリン0.2〜3.0g/L、グリシン0.3〜6.0g/L、L−アスパラギン酸0.03〜2.0g/L、L−グルタミン酸0〜3.0g/L、ナトリウム20〜80mEq/L、カリウム10〜40mEq/L、マグネシウム2〜20mEq/L、カルシウム2〜20mEq/L、リン2〜20mmol/L、塩素20〜80mEq/L、鉄5〜100μmol/L、銅1〜20μmol/L、マンガン0〜5μmol/L、亜鉛5〜150μmol/L、ヨウ素0.2〜5μmol/Lであることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の包装体、
(8) 医薬用水溶液収容容器において、さらにビタミン含有溶液が収容されたガス透過性プラスチックの室が設置されていることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の包装体、
(9) ビタミン含有溶液が脂溶性ビタミンを含有することを特徴とする前記(8)に記載の包装体、
(10) 脂溶性ビタミンがビタミンA、ビタミンE、ビタミンDおよびビタミンKから選択される少なくとも1種であることを特徴とする前記(9)に記載の包装体、
(11) さらにビタミンB、ビオチン、ビタミンC、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸類、ビタミンB、ニコチン酸類およびビタミンHの1以上を、アミノ酸溶液、糖溶液およびビタミン含有溶液の少なくとも1の溶液が含有することを特徴とする前記(10)記載の包装体、
(12) 隔壁手段を連通させることによって各室に収容されているアミノ酸溶液、糖溶液、微量金属とヨウ素とを含有する溶液およびビタミン含有溶液を混合した溶液の成分組成がブドウ糖50〜400g/L、L−ロイシン0.8〜10.0g/L、L−イソロイシン0.4〜7.0g/L、L−バリン0.3〜8.0g/L、L−リジン0.5〜7.0g/L、L−スレオニン0.3〜4.0g/L、L−トリプトファン0.08〜1.5g/L、L−メチオニン0.2〜4.0g/L、L−フェニルアラニン0.4〜6.0g/L、L−システイン0.03〜1.0g/L、L−チロシン0.02〜1.0g/L、L−アルギニン0.5〜7.0g/L、L−ヒスチジン0.3〜4.0g/L、L−アラニン0.4〜7.0g/L、L−プロリン0.2〜5.0g/L、L−セリン0.2〜3.0g/L、グリシン0.3〜6.0g/L、L−アスパラギン酸0.03〜2.0g/L、L−グルタミン酸0〜3.0g/L、ナトリウム20〜80mEq/L、カリウム10〜40mEq/L、マグネシウム2〜20mEq/L、カルシウム2〜20mEq/L、リン2〜20mmol/L、塩素20〜80mEq/L、鉄5〜100μmol/L、銅1〜20μmol/L、マンガン0〜5μmol/L、亜鉛5〜150μmol/L、ヨウ素0.2〜5μmol/L、ビタミンB0.8〜30mg/L、ビタミンB1.0〜6.0mg/L、ビタミンB1.0〜8.0mg/L、ビタミンB121.0〜20μg/L、ニコチン酸アミド10〜80mg/L、パントテン酸類3.0〜30mg/L、葉酸100〜800μg/L、ビタミンC25〜200mg/L、ビタミンA800〜6500IU/L、ビタミンD1.0〜10μg/L、ビタミンE2.5〜20mg/L、ビタミンK0.5〜4mg/L、ビオチン15〜120μg/Lであることを特徴とする前記(11)に記載の包装体、および
(13) 医薬用水溶液収容容器と包装材との空間部に脱酸素剤が設置または/および不活性ガスが封入される状態下での医薬用水溶液収容容器に収容されるヨウ素イオンと銅イオンの安定化方法において、前記医薬用水溶液収容容器に、連通可能な隔壁手段で区画されるガス透過性プラスチックの複室、および前記ガス透過性プラスチックの複室のいずれかの室と連通可能な隔壁手段で区画されたガスバリア性の室を設置し、前記ガスバリア性の室にヨウ素イオンと銅イオンおよび酸素含有ガスを共に収容することを特徴とするヨウ素イオンおよび銅イオンの安定化方法、
に関する。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体においては、容器に収容された微量金属およびヨウ素を糖、アミノ酸、ビタミンおよび電解質などと無菌的に混合できる。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体は、微量金属、特に銅イオンとヨウ素イオンを同室に保存しても、安定に保存することができる。
また、本発明の医薬用水溶液収容容器包装体は、微量金属、特に銅イオンとヨウ素イオンが高濃度で保存され得るので、精密な濃度管理が可能となる。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体は、糖製剤、アミノ酸製剤、電解質製剤、混合ビタミン製剤、脂肪乳剤などと共に微量金属およびヨウ素が含有する溶液を収容できるため、長期投与の必要な高カロリー輸液患者において、微量金属やヨウ素不足により誘発される微量元素欠乏症を防止することができる。
以下に、本発明に係る医薬用水溶液収容容器包装体の一態様を、図を用いて具体的に説明する。図1は、医薬用水溶液収容容器包装体の平面図であり、外袋2内に4室を有する医薬用水溶液収容容器1を示している。外袋2内には脱酸素剤3が封入されている。医薬用水溶液収容容器のA室およびB室(図1中の符号4または5)の一方にアミノ酸含有溶液、他方に糖含有溶液が充填され、C室(図1中の符号6)には微量金属含有溶液、さらにD室(図1中の符号7)にはビタミン含有溶液が充填されている。
アミノ酸溶液またはブドウ糖溶液を収容するA室もしくはB室は、微量金属とヨウ素とを含有する水溶液を収容するC室もしくはビタミン含有溶液を収容するD室と比べて大容量となっている。A室もしくはB室に収容されるアミノ酸またはブドウ糖溶液の好ましい容積は、約200〜1600cm、C室もしくはD室に収容される微量金属とヨウ素とを含有する水溶液およびビタミン含有溶液の好ましい容積は、約1〜16cmである。
A室とB室には連通可能シール部(図1中の符号8)が形成されており、A室またはB室を押圧することにより製剤が外気に触れることなくA室とB室が連通される。C室およびD室は、A室と連通可能部(図1中の符号9)が形成されており、外側から9を折ることにより、C室およびD室はA室と連通可能となる。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体において、例えば、空気中の酸素により酸化分解を受けやすい例えばアミノ酸溶液などの酸化分解を防ぐために、本発明に係る医薬用水溶液収容容器は、脱酸素剤と共にガスバリア性外袋に収納するのが好ましい。なお本発明において「ガスバリア性」とは、すべての種類のガスを完全に透過させないという意味ではなく、ガス透過性容器の透過度よりもガスの透過度が小さいことを意味し、特に酸素ガスに対し高いガスバリア性を有することを意味する。
上記外袋に適した材質としては、一般に汎用されているガスバリア性の各種材質のフィルムもしくはシートを使用することができる。このような材質としては、例えばエチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエステル、ナイロンなどガスバリア素材をのうち少なくとも1種を含むフィルムもしくはシート、または多層フィルム、あるいはこれらにシリカ蒸着またはアルミナ蒸着などを施したものなどが挙げられ、適宜に選択し、使用することができる。
さらに、光により酸化分解を受けやすい例えばビタミンなどを収容する場合には、上記外袋に遮光性をもたせるのが好ましい。外袋に遮光性をもたせる場合には、例えば上記フィルムまたはシートにアルミ蒸着を施したり、アルミラミネートフィルムやカーボンブラックなどを混入させたポリエステルフィルムなどを用いることにより実施できる。
上記外袋の形状、大きさなどは上記医薬用水溶液収容容器を収納できれば特に制限されるものではない。好ましくは、医薬用水溶液収容容器の約1.2〜約3倍容量程度の大きさであるのがよい。
上記外袋内に封入する脱酸素剤としては、例えば、(1)炭化鉄、鉄カルボニル化合物、酸化鉄、鉄粉、水酸化鉄またはケイ素鉄をハロゲン化金属で被覆したもの、(2)水酸化アルカリ土類金属もしくは炭酸アルカリ土類金属、アルカリ性物質またはアルコール類化合物と亜ニチオン酸塩との混合物、(3)第一鉄化合物、遷移金属の塩類、アルミニウムの塩類、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属を含むアルカリ化合物、窒素を含むアルカリ化合物またはアンモニウム塩と亜硫酸アルカリ土類金属との混合物、(4)鉄もしくは亜鉛と硫酸ナトリウム・1水和物との混合物または該混合物とハロゲン化金属との混合物、(5)鉄、銅、スズ、亜鉛またはニッケル;硫酸ナトリウム・7水和物または10水和物;およびハロゲン化金属の混合物、(6)周期律表第4周期の遷移金属;スズもしくはアンチモン;または該混合物とハロゲン化金属との混合物、(7)アルカリ金属もしくはアンモニウムの亜硫酸塩、亜硫酸水素塩またはピロ亜硫酸塩;遷移金属の塩類またはアルミニウムの塩類などを用いることができる。これら公知物の中から、所望により適宜に選択することができる。上記脱酸素剤としては、粉末状のものであれば、適当な通気性の小袋にいれて用いるのが好ましく、錠剤化されているものであれば、包装せずにそのまま用いてもよい。
また、脱酸素剤としては、市販のものを用いることができ、かかる市販の脱酸素剤としては、例えばエージレス(三菱ガス化学社製)、モデュラン(日本化薬社製)、バイタロン(東亜合成化学工業社製)、タモツ(王子化工株式会社製)、サンソカット(株式会社ファインテック製)、セキュール(日本曹達株式会社製)、オキシガード(東洋製罐株式会社製)、ハイレトフレックス−RD(東洋製罐株式会社製)などが挙げられる。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体において、医薬用水溶液収容容器は、脱酸素剤と共にガスバリア性外袋に収納するのが好ましいが、必要に応じて不活性ガスの充填を行ってもよい。不活性ガスとしては、例えばヘリウムガス、炭酸ガスまたは窒素ガスなどが挙げられる。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体の医薬用水溶液収容容器のうち、A室及びB室を構成する容器は、貯蔵する医薬用水溶液の安定性上問題のないガス透過性プラスチックであればよく、比較的大容量の室を形成する部分は、柔軟な熱可塑性ポリマー、例えば軟質ポリプロピレンやそのコポリマー、ポリエチレンおよび/またはそのコポリマー、ポリプロピレンとポリエチレンもしくはポリブテンの混合物、エチレン−プロピレンコポリマーのようなオレフィン系樹脂もしくはポリオレフィン部分架橋物またはスチレン系エラストマーなどまたそれらの内適当な樹脂を混合した素材も含めて前記素材を多層に成型したシートなどが利用可能である。
A室とB室を隔てている隔壁は、使用時に連通可能部に接触する一方の輸液容器を外部より押圧することにより、薬剤が外気にふれることなく開封できるものとなっているのが好ましい。例えば輸液容器の複数室のうち、1つの室を外部より押圧することにより他室との間の隔壁を部分的に剥離し、他室と連通することにより両室の薬剤が混合される。
本発明の微量金属含有溶液を収容するC室の材質としては、貯蔵する微量金属含有溶液の安定性上問題のない材質であって、ガスバリア性にすぐれ、かつ耐ボイル性、耐レトルト性、透明性、耐衝撃性、ヒートシール性などの諸性能に優れた材質が好ましい。また上記C室を形成するガスバリア性の室は、少なくとも1層の可撓性ポリマー層と、少なくとも1層のガスバリア層を含むガスバリア性積層フィルムあるいはシートを成形してなることを特徴としている。前記可撓性ポリマー層はガスバリア層を保持するものであればいずれのフィルムあるいはシート材料でも使用することができ、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系フィルムあるいはシート材料、ポリエステル系フィルムあるいはシート材料、ポリアクリロニトリル系フィルムあるいはシート材料、ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド系フィルムあるいはシート材料、ポリ(メタ)アクリル系フィルムあるいはシート材料、ポリスチレン系フィルムあるいはシート材料、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)系フィルムあるいはシート材料、ポリビニルアルコール系フィルムあるいはシート材料などが挙げられる。この中でもポリオレフィン系フィルムあるいはシート材料、ポリエステル系フィルムあるいはシート材料、ポリアクリロニトリル系フィルムあるいはシート材料、ポリアミド系フィルムあるいはシート材料、ポリスチレン系フィルムあるいはシート材料がより好ましい。
ガスバリア層は、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエステル、ナイロンまたはエポキシ樹脂、あるいはこれらにシリカ蒸着またはアルミナ蒸着などを施したものなどにより形成される。
ヒートシール性が必要な場合には、可撓性ポリマー層がヒートシール部位となる。可撓性ポリマー層はヒートシール性を考慮した場合は、ポリエチレンやポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系がより好ましい。
ガスバリア性のC室としては、例えばポリエチレン/EVOH/ポリエチレンフィルムから成型された室がとりわけ好ましい。
本発明のビタミン含有溶液を収容するD室の材質としては、貯蔵するビタミン含有溶液の安定性上問題のないガス透過性プラスチックであって、耐ボイル性、耐レトルト性、透明性、耐衝撃性、ヒートシール性などの諸性能に優れた可撓性ポリマーが好ましい。可撓性ポリマーとしては、上記したA室およびB室を構成する熱可塑性ポリマーから選択される素材あるいはそれらを混合した素材も含めて前記素材を多層に成型したシートなどを用いることができ、A室およびB室と同じ素材で形成されていてもよく、また異なる素材で形成されていてもよい。D室としては、例えばポリエチレン/環状ポリオレフィン/ポリエチレンなどの積層樹脂から成型された室が好ましい。
C室またはD室と、A室との連通可能部は、使用時に例えば図1中の符号9のピンを折るなどによりC室またはD室の薬液が外気にふれることなく開封でき、かつA室の薬液と容易に混合できるものとなっているのが好ましい。
C室またはD室が、A室またはB室とヒートシールで連通可能な隔壁手段で区画された形態であってもよい。例えば第2図は、本発明の医薬用水溶液収容容器包装体の異なる態様の平面図であり、微量金属とヨウ素とを含有する水溶液を収容するG室(図2中の符号6)またはビタミン含有溶液を収容するH室(図2中の符号7)がアミノ酸溶液またはブドウ糖溶液を収容するF室(図2中の符号4)とヒートシールで連通可能な隔壁手段((図2中の符号9)で区画されている。G室およびH室と、F室との連通可能部は、使用時にF室を外部より押圧することにより、F室とG室およびH室との間の隔壁が剥離連通し、外気にふれることなく開封でき、かつF室の薬液と容易に混合できるものとなっているものが好ましい。
A室もしくはB室に充填されるアミノ酸含有溶液中に含有されるアミノ酸としては、例えば必須アミノ酸、非必須アミノ酸および/またはこれらのアミノ酸の塩、エステルまたはN−アシル体などが挙げられる。具体的には例えば、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−メチオニン、L−フェニルアラニン、L−スレオニン、L−トリプトファン、L−バリン、L−アラニン、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、L−システイン、L−グルタミン酸、L−ヒスチジン、L−プロリン、L−セリン、L−チロシン、L−グリシンなどのアミノ酸が挙げられる。また、これらアミノ酸はL−アルギニン塩酸塩、L−システイン塩酸塩、L−グルタミン酸塩酸塩、L−ヒスチジン塩酸塩、L−リジン塩酸塩などの無機酸塩や、L−リジン酢酸塩、L−リジンリンゴ酸塩などの有機酸塩、L−チロシンメチルエスエル、L−メチオノンメチルエスエル、L−メチオニンエチルエステルなどのエステル体、N−アセチル−L−システイン、N−アセチル−L−トリプトファン、N−アセチル−L−プロリンなどのN−置換体、L−チロシル−L−チロシン、L−アラニル−L−チロシン、L−アルギニル−L−チロシン、L−チロシル−L−アルギニンなどのジペプチド類の形態でも良い。
全ての溶液を混合した溶液中にアミノ酸は、以下の配合量(遊離形態で換算)で配合されていることが好ましい。L−ロイシン約0.4〜20.0g/L、好ましくは約0.8〜10.0g/L、L−イソロイシン約0.2〜14.0g/L、好ましくは約0.4〜7.0g/L、L−バリン約0.1〜16.0g/L、好ましくは約0.3〜8.0g/L、L−リジン約0.2〜14.0g/L、好ましくは約0.5〜7.0g/L、L−スレオニンを約0.1〜8.0g/L、好ましくは約0.3〜4.0g/L、L−トリプトファン約0.04〜3.0g/L、好ましくは約0.08〜1.5g/L、L−メチオニン約0.1〜8.0g/L、好ましくは約0.2〜4.0g/L、L−フェニルアラニン約0.2〜12.0g/L、好ましくは約0.4〜6.0g/L、L−システイン約0.01〜2.0g/L、好ましくは約0.03〜1.0g/L、L−チロシン約0.01〜2g/L、好ましくは約0.02〜1.0g/L、L−アルギニン約0.2〜14.0g/L、好ましくは約0.5〜7.0g/L、L−ヒスチジン約0.1〜8.0g/L、好ましくは約0.3〜4.0g/L、L−アラニン約0.2〜14.0g/L、好ましくは約0.4〜7.0g/L、L−プロリン約0.1〜10.0g/L、好ましくは約0.2〜5.0g/L、L−セリン約0.1〜6.0g/L、好ましくは約0.2〜3.0g/L、グリシン約0.1〜12.0g/L、好ましくは約0.3〜6.0g/、L−アスパラギン酸約0.01〜4.0g/L、好ましくは約0.03〜2.0g/L、L−グルタミン酸約0〜6.0g/L、好ましくは約0〜3.0g/Lとなるように配合するのが好ましい。
アミノ酸含有溶液のpHは、通常のpH調整剤、例えば塩酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸などの酸類や水酸化ナトリウムなどのアルカリを適宜用いて約2.5〜10、好ましくは約5〜8に調製するのが好ましい。
A室もしくはB室に充填される糖含有溶液中に含有される糖としては、従来から各種輸液に慣用されるものでよく、例えばブドウ糖、フルクトースなどの単糖類、マルトースなどの二糖類が例示される。その中でもブドウ糖、フルクトース、マルトースなどの還元糖が好ましく、特に血糖管理などの点で、ブドウ糖が好ましい。これらの還元糖は2種以上を混合して用いてもよく、更にこれらの還元糖にソルビトール、キシリトール、グリセリンなどを加えた混合物を用いてもよい。
全ての溶液を混合した溶液中にこれらの糖は、約20〜800g/L、好ましくは約50〜400g/Lとなるように配合するのが好ましい。
糖含有溶液は、通常のpH調整剤、例えば塩酸、酢酸、氷酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などの酸類や水酸化ナトリウムなどのアルカリを適宜使用してpH約2〜6、好ましくは約2.5〜5に調製するのが好ましい。
本発明においては、アミノ酸含有溶液と糖含有溶液は、それぞれ別々の室に充填されていることが好ましく、例えばA室にアミノ酸含有溶液が充填された場合には、糖含有溶液はB室に充填されているのが好ましい。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体において、C室に収容される水溶液には、微量金属とヨウ素、とりわけ銅イオンとヨウ素イオンを共に含有することを特徴とする。
C室に収容される微量金属としては、上記銅の他、ヒトに対して高カロリー輸液療法などを施す際に生じ得る各種欠乏症状を改善する金属が挙げられる。例えば、鉄、マンガン、亜鉛、セレン、モリブデン、コバルト、クロムなどが挙げられる。これらの微量金属は、対象となる患者の状態に対応して一種類のみを使用しても良く、二種類以上を使用しても良い。微量金属の充填量は、輸液分野における各種の文献に記載された、一日当たりの各微量元素の投与量(一日必要量)として一般的な範囲内であれば、特に限定されない。銅、マンガン、亜鉛は水に溶解させ、鉄はコロイドとして充填させるのが好ましい。但し、マンガン、亜鉛は、アミノ酸含有溶液または糖含有溶液と混合して用いることもできる。
C室に収容される微量金属とヨウ素とを含有する溶液は、通常のpH調整剤、例えば塩酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などの酸類や水酸化ナトリウムなどのアルカリを適宜用いてpH約4〜8、好ましくは約4.5〜6に調製するのが好ましい。
また、C室には、微量金属とヨウ素とを含有する溶液を収容後、空間部に酸素含有ガス(例えば、酸素ガス、空気など)が封入されることが好ましい。
D室に収容されるビタミン含有溶液は、脂溶性/水溶性を問わず各種ビタミンを特に制限することなく挙げることができる。脂溶性ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどが挙げられる。ビタミンAとしては、例えばパルミチン酸エステル、酢酸エステルなどのエステル形態が挙げられる。ビタミンDとしては例えばビタミンD、ビタミンD、ビタミンD(コレカルシフェロール)およびそれらの活性型(ヒドロキシ誘導体)が挙げられる。ビタミンE(トコフェロール)としては、例えば酢酸エステル、コハク酸エステルなどのエステル形態が挙げられる。ビタミンK(フィトナジオン)としては、例えばフィトナジオン、メナテトレノン、メナジオンなどの誘導体が挙げられる。
水溶性ビタミンとしては、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンC、パントテン酸類、ビタミンB、ナイアシン(ニコチン酸類)、ビタミンB12、ビオチン(ビタミンH)、ミオ−イノシトール、葉酸、ビタミンP、ビタミンUなどが挙げられる。ビタミンB1としては例えば塩酸チアミン、プロスルチアミンまたはオクトチアミンなどが挙げられる。ビタミンBとしては、例えばリン酸エステル、そのナトリウム塩、フラビンモノヌクレオチドまたはフラビンアデニンジヌクレオチドなどが挙げられる。ビタミンCとしては例えばアスコルビン酸またはアスコルビン酸ナトリウムなどが挙げられる。パントテン酸類としては、遊離体に加え、カルシウム塩や還元体であるパンテノールの形態などが挙げられる。ビタミンBとしては、例えば塩酸ピリドキシンなどの塩の形態などが挙げられる。ナイアシンとしては、例えば、ニコチン酸またはニコチン酸アミドなどが挙げられる。ビタミンB12としては、例えばシアノコバラミンなどが挙げられる。ビタミンPとしては、フラボノイド類が挙げられる。
これらのビタミンは、全ての溶液を混合した溶液中に、ビタミンAを約400〜6500IU/L、好ましくは約800〜6500IU/L、より好ましくは約800〜4000IU/L、ビタミンD(コレカルシフェノールとして)を約0.5〜10.0μg/L、好ましくは約1.0〜10.0μg/L、より好ましくは約1.0〜6.0μg/L、ビタミンE(酢酸トコフェノールとして)を約1.0〜20.0mg/L、好ましくは約2.5〜20.0mg/L、より好ましくは約2.5〜12.0mg/L、ビタミンK(フィトナジオンとして)を約0.2〜4.0mg/L、好ましくは約0.5〜4.0mg/L、より好ましくは約0.5〜2.5mg/L、ビタミンB(塩酸チアミンとして)を約0.4〜30.0mg/L、好ましくは約0.8〜30.0mg/L、より好ましくは約1.0〜5.0mg/L、ビタミンB(リボフラビンとして)を約0.5〜6.0mg/L、好ましくは約1.0〜6.0mg/L、より好ましくは約1.0〜4.0mg/L、ビタミンB(塩酸ピリドキシンとして)を約0.5〜8.0mg/L、好ましくは約1.0〜8.0mg/L、より好ましくは約1.0〜5.0mg/L、ビタミンB12(シアノコバラミンとして)を約0.5〜50.0μg/L、好ましくは約1.0〜20.0μg/L、より好ましくは約1.0〜10.0μg/L、ニコチン酸類(ニコチン酸アミドとして)を約5.0〜80.0mg/L、好ましくは約10.0〜80.0mg/L、より好ましくは約10.0〜50.0mg/L、パントテン酸類(パントテン酸として)を約1.5〜35.0mg/L、好ましくは約3.0〜30.0mg/L、葉酸を約50〜800μg/L、好ましくは約100〜800μg/L、より好ましくは約100〜120μg/L、ビタミンC(アスコルビン酸として)を約12〜200mg/L、好ましくは約25〜200mg/L、好ましくは約25〜120mg/L、ビオチンを約5〜120μg/L、好ましくは約15〜120μg/L、好ましくは約15〜70μg/L配合するのが好ましい。
D室に収容されるビタミン含有溶液は、通常のpH調整剤、例えば塩酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などの酸類や水酸化ナトリウムなどのアルカリを適宜用いてpH約4〜8、好ましくは約5〜7に調製するのが好ましい。
水溶性ビタミンは、その1以上をアミノ酸溶液または/および糖溶液に配合されても良い。
上記した糖含有溶液、アミノ酸含有溶液、微量金属およびヨウ素とを含有する水溶液もしくはビタミン含有溶液には、電解質を含んでいてもよい。そのような電解質としては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、塩素、リンなど無機成分の水溶性塩、例えば塩化塩、硫酸塩、酢酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、グリセロリン酸塩などが挙げられる。ナトリウムイオン供給源としては、例えば塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウムなどが挙げられ、全ての溶液を混合した溶液中に約10〜160mEq/L、好ましくは約20〜80mEq/Lとなるように配合するのが好ましい。カリウムイオン供給源としては、例えば塩化カリウム、酢酸カリウム、クエン酸カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、硫酸カリウム、乳酸カルシウムなどがあげられ、全ての溶液を混合した溶液中に約5〜80mEq/L、好ましくは約10〜40mEq/Lとなるように配合するのが好ましい。カルシウムイオン供給源としては、例えば塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウムなどが挙げられ、全ての溶液を混合した溶液中に約1〜40mEq/L、好ましくは約2〜20mEq/Lとなるように配合するのが好ましい。マグネシウムイオン供給源としては、例えば硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウムなどが挙げられ、全ての溶液を混合した溶液中に約1〜40mEq/L、好ましくは約2〜20mEq/Lとなるように配合するのが好ましい。リン供給源としては、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、グリセロリン酸カリウムなどが挙げられ、全ての溶液を混合した溶液中に約1〜40mmol/L、好ましくは約2〜20mmol/Lとなるように配合するのが好ましい。クロルイオン供給源としては、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどが挙げられ、全ての溶液を混合した溶液中に約10〜160mEq/L、好ましくは約20〜80mEq/Lとなるように配合するのが好ましい。
上記電解質のうちカルシウムイオンおよびリンに関しては、アミノ酸含有溶液と同一の室に充填する場合、どちらか一方のみを混合させるのが好ましい。また、糖含有溶液と同一の室に充填する場合には、カルシウムイオン供給源およびリン供給源は共に充填させてもよい。
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体に収納される容器に充填される、アミノ酸溶液、糖溶液、微量金属とヨウ素を含有する溶液またはビタミン含有溶液は、上記したアミノ酸、糖、微量金属またはビタミンから選択される各成分をそれぞれ溶媒〔例えば、水(例えば、注射用蒸留水等)等または輸液等〕に溶解し、さらに適宜その他の電解質を溶解し、次いで上記したpH調整剤でpHを調整することにより、調製され得る。
前記方法によって調製された各溶液は、医薬用水溶液収容容器の上記した各室に充填され、密封、滅菌操作に付される。各溶液を充填した各室は空間部を有してよく、特に微量金属とヨウ素を含有する溶液を充填した室には、酸素含有ガス(例えば、酸素ガス、空気など)を封入した空間部を設けることが好ましい。
好ましい滅菌方法としては、例えば、ガス滅菌法、熱水浸漬滅菌法、熱水シャワー滅菌法、濾過滅菌法、照射滅菌法(例えば、電子線滅菌法、紫外線滅菌法、γ線滅菌法等)、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)法等が挙げられる。高圧蒸気滅菌は、例えば、約100℃〜125℃の条件で、約5分〜30分行うことが好ましい。
以下に本発明において好ましい実施例および試験例について述べるが、本発明は以下の実施例などに限定されるものではない。
表1に示される成分及び分量を秤量し、注射用水に溶解し、コハク酸を加えてpHを6.8に調整して、1液を製した。この液を常法によりろ過し、図面1のA室(図1中の符号4)に300mL充填した。
次に、表2のカラムに示される成分及び分量を秤量し、注射用水に溶解し、氷酢酸を加えてpHを4.0に調整して、2液を製した。この液を常法によりろ過し、図面1のB室(図1中の符号5)に692mL充填した。
次に表3のカラムに示される成分及び分量を秤量した。注射用水にコンドロイチン硫酸ナトリウム、塩化第2鉄及び水酸化ナトリウムを各々溶解して各溶液を調製した。コンドロイチン硫酸ナトリウム溶液を攪拌しながら水酸化ナトリウム溶液及び塩化第2鉄溶液を少量ずつ交互に加えて鉄コロイドを形成し、鉄コロイド溶液を調製した。さらに水酸化ナトリウム溶液によりpHを8.0に調製した。この液に他の成分を加え溶解した後、液量を合わせ、3液を調製した。この液を常法によりろ過し、図面1のC円筒形容器(図1中の符号6)に4mL充填した後、A室に接合した。
次に、表4に示される成分及び分量を秤量した。脂溶性ビタミンであるビタミンA油、コレカルシフェロール、酢酸トコフェロール及びフィトナジオンと界面活性剤であるポリソルベート20及びポリソルベート80を混合攪拌し、さらにマクロゴール400を加えて混合攪拌した後、徐々に水を加えて可溶化し可溶化液を調整した。別に、リン酸リボフラビンナトリウム、ビオチン、D−ソルビトールを注射用水に溶解し、これに可溶化液を加えて、クエン酸及び水酸化ナトリウムを加えてpHを6.2に調整した後、液量をあわせ、4液を調製した。この液を常法によりろ過し、図面1のD円筒形容器(図1中の符号7)に4mL充填した後、A室に接合した。
なお、A室及びB室を構成する容器はポリエチレン(PE)フィルム製袋状容器であり、C円筒形容器はPE/EVOH/PEの積層樹脂からなるガスバリア製容器を用いた。また、D円筒形容器はPE/環状ポリオレフィン/PEの積層樹脂を用いた。さらに、C円筒形容器の空間部には空気を封入した。
この4室容器を常法により加熱滅菌を行い、ガスバリア製袋により脱酸素剤とともに窒素置換包装を行った。
実施例1と同様に1液、2液、3液および4液を調製し、ろ過した。3液を図面2のG袋状容器(図2中の符号6)に、4液をH袋状容器(図2中の符号7)に各4mL充填した後、E室(図2中の符号5)に接合した。その後、2液をE室(図1中の符号5)に、1液をF室(図1中の符号4)に充填した。
なお、E室及びF室を構成する容器はポリエチレン(PE)フィルム製袋状容器であり、G袋状容器はPE/EVOH/PEの積層薄膜フィルムからなるガスバリア製袋状容器を用いた。また、H袋状容器はPE/環状ポリオレフィン/PEの積層薄膜フィルム製袋状容器を用いた。さらに、G袋状容器の空間部には空気を封入した。
この4室容器を常法により加熱滅菌を行い、ガスバリア製袋により脱酸素剤とともに窒素置換包装を行った。
比較例1
実施例2と同様に4室容器を調製した。但し、G袋状容器にはPE/環状ポリオレフィン/PEの積層薄膜フィルム(ガス透過性フィルム)を用いた。
比較例2
実施例2と同様に4室容器を調製した。但し、G袋状容器の空間部には窒素を封入した。
Figure 2006020657
Figure 2006020657
Figure 2006020657
Figure 2006020657
試験例
それぞれの検体を60℃/75%RHに保存し、保存開始時、保存15日後及び30日後にヨウ素含量及び銅含量を測定した。ヨウ素含量は、液体クロマトグラフ法により、銅含量はプラズマ発光分光分析法(ICP)により測定した。表5に結果を示す。ガスバリア製容器に銅およびヨウ素を含有する溶液を収容し、かつ空気を封入した実施例1および2の本発明の医薬用水溶液収容容器包装体で保存した銅およびヨウ素は共に非常に安定であった。
Figure 2006020657
本発明の医薬用水溶液収容容器包装体は、微量元素欠乏症を防止することができる輸液、特に経口・経腸管栄養補給が不能または不十分な患者のための、高カロリー輸液容器の包装体として有用である。
本発明に係る医薬用水溶液収容容器包装体の一実施態様で用いる輸液容器包装体の平面図である。 本発明に係る医薬用水溶液収容容器包装体の他の実施態様で用いる輸液容器包装体の平面図である。
符号の説明
1 輸液容器
2 外袋
3 脱酸素剤
4 アミノ酸含有溶液収容容器
5 糖含有溶液収容容器
6 微量金属とヨウ素とを含有する溶液収容容器
7 ビタミン含有溶液収容容器
8 連通可能シール部
9 連通可能部
10 薬液流出口

Claims (13)

  1. 医薬用水溶液収容容器包装体であって、該包装体に収納されている容器は連通可能な隔壁手段で区画され、少なくともガス透過性プラスチックの2室を有し、
    さらに前記2室のいずれかの室に連通可能な隔壁手段で区画されたガスバリア性の室を有し、
    該ガスバリア性の室に微量金属とヨウ素とを含有する水溶液が酸素含有ガスと共に収容され、
    前記2室のいずれかの室にアミノ酸溶液が収容され、他室に糖溶液が収容され、
    医薬用水溶液収容容器はガスバリア性を有する包装材にて包装され、
    前記容器と包装材との空間部に脱酸素剤が設置または/および不活性ガスが封入されていることを特徴とする医薬用水溶液収容容器包装体。
  2. 微量金属が銅であることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 糖がブドウ糖であることを特徴とする請求項1または2に記載の包装体。
  4. アミノ酸溶液またはブドウ糖溶液の容積が200〜1600cmであり、微量金属とヨウ素とを含有する水溶液の容積が1〜16cmあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  5. アミノ酸溶液のpHが5〜8、糖溶液のpHが2.5〜5および微量金属とヨウ素とを含有する溶液のpHが4.5〜6であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装体。
  6. 隔壁手段を連通させることによって各室に収容されているアミノ酸溶液、糖溶液および微量金属とヨウ素とを含有する溶液を混合した溶液のpHが4〜7であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装体。
  7. 隔壁手段を連通させることによって各室に収容されているアミノ酸溶液、糖溶液および微量金属とヨウ素とを含有する溶液を混合した溶液の成分組成が、ブドウ糖50〜400g/L、L−ロイシン0.8〜10.0g/L、L−イソロイシン0.4〜7.0g/L、L−バリン0.3〜8.0g/L、L−リジン0.5〜7.0g/L、L−スレオニン0.3〜4.0g/L、L−トリプトファン0.08〜1.5g/L、L−メチオニン0.2〜4.0g/L、L−フェニルアラニン0.4〜6.0g/L、L−システイン0.03〜1.0g/L、L−チロシン0.02〜1.0g/L、L−アルギニン0.5〜7.0g/L、L−ヒスチジン0.3〜4.0g/L、L−アラニン0.4〜7.0g/L、L−プロリン0.2〜5.0g/L、L−セリン0.2〜3.0g/L、グリシン0.3〜6.0g/L、L−アスパラギン酸0.03〜2.0g/L、L−グルタミン酸0〜3.0g/L、ナトリウム20〜80mEq/L、カリウム10〜40mEq/L、マグネシウム2〜20mEq/L、カルシウム2〜20mEq/L、リン2〜20mmol/L、塩素20〜80mEq/L、鉄5〜100μmol/L、銅1〜20μmol/L、マンガン0〜5μmol/L、亜鉛5〜150μmol/L、ヨウ素0.2〜5μmol/Lであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の包装体。
  8. 医薬用水溶液収容容器において、さらにビタミン含有溶液が収容されたガス透過性プラスチックの室が設置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の包装体。
  9. ビタミン含有溶液が脂溶性ビタミンを含有することを特徴とする請求項8に記載の包装体。
  10. 脂溶性ビタミンがビタミンA、ビタミンE、ビタミンDおよびビタミンKから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項9に記載の包装体。
  11. さらにビタミンB、ビオチン、ビタミンC、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸類、ビタミンB、ニコチン酸類およびビタミンHの1以上を、アミノ酸溶液、糖溶液およびビタミン含有溶液の少なくとも1の溶液が含有することを特徴とする請求項10記載の包装体。
  12. 隔壁手段を連通させることによって各室に収容されているアミノ酸溶液、糖溶液、微量金属とヨウ素とを含有する溶液およびビタミン含有溶液を混合した溶液の成分組成がブドウ糖50〜400g/L、L−ロイシン0.8〜10.0g/L、L−イソロイシン0.4〜7.0g/L、L−バリン0.3〜8.0g/L、L−リジン0.5〜7.0g/L、L−スレオニン0.3〜4.0g/L、L−トリプトファン0.08〜1.5g/L、L−メチオニン0.2〜4.0g/L、L−フェニルアラニン0.4〜6.0g/L、L−システイン0.03〜1.0g/L、L−チロシン0.02〜1.0g/L、L−アルギニン0.5〜7.0g/L、L−ヒスチジン0.3〜4.0g/L、L−アラニン0.4〜7.0g/L、L−プロリン0.2〜5.0g/L、L−セリン0.2〜3.0g/L、グリシン0.3〜6.0g/L、L−アスパラギン酸0.03〜2.0g/L、L−グルタミン酸0〜3.0g/L、ナトリウム20〜80mEq/L、カリウム10〜40mEq/L、マグネシウム2〜20mEq/L、カルシウム2〜20mEq/L、リン2〜20mmol/L、塩素20〜80mEq/L、鉄5〜100μmol/L、銅1〜20μmol/L、マンガン0〜5μmol/L、亜鉛5〜150μmol/L、ヨウ素0.2〜5μmol/L、ビタミンB0.8〜30mg/L、ビタミンB1.0〜6.0mg/L、ビタミンB1.0〜8.0mg/L、ビタミンB121.0〜20μg/L、ニコチン酸アミド10〜80mg/L、パントテン酸類3.0〜30mg/L、葉酸100〜800μg/L、ビタミンC25〜200mg/L、ビタミンA800〜6500IU/L、ビタミンD1.0〜10μg/L、ビタミンE2.5〜20mg/L、ビタミンK0.5〜4mg/L、ビオチン15〜120μg/Lであることを特徴とする請求項11に記載の包装体。
  13. 医薬用水溶液収容容器と包装材との空間部に脱酸素剤が設置または/および不活性ガスが封入される状態下での医薬用水溶液収容容器に収容されるヨウ素イオンと銅イオンの安定化方法において、前記医薬用水溶液収容容器に、連通可能な隔壁手段で区画されるガス透過性プラスチックの複室、および前記ガス透過性プラスチックの複室のいずれかの室と連通可能な隔壁手段で区画されたガスバリア性の室を設置し、前記ガスバリア性の室にヨウ素イオンと銅イオンおよび酸素含有ガスを共に収容することを特徴とするヨウ素イオンおよび銅イオンの安定化方法。
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