JP2006017101A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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    • F02M2200/30Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped
    • F02M2200/304Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped using hydraulic means

Abstract

【課題】 部品点数の増大を招くことなく、構造が簡単で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減するとともに、燃料噴射特性の変化が少ないインジェクタを提供する。
【解決手段】 可動コア50とニードル30とは軸方向へ所定の範囲において自由に相対移動可能である。そのため、ニードル30の作動時における可動コア50のバウンドは、可動コア50とニードル30との逆方向への移動によって吸収される。また、ニードル30と可動コア50との間の相対的な移動は、可動コア50の筒部54と第一規制部材61との間に形成される燃料室56、および可動コア50と第二規制部材62との間に形成される燃料室における燃料のダンパ効果によって緩和される。これらにより、ニードル30および可動コア50の一体的な移動を確保しつつ、衝突によって生じる衝撃が緩和される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料噴射弁(以下、燃料噴射弁を「インジェクタ」という。)に関する。
従来、コイルに通電することにより固定コアと可動コアとの間に発生する磁気吸引力を利用して可動コアと一体の弁部材を駆動するインジェクタが公知である。このようなインジェクタの場合、弁部材はコイルへの通電の断続にともなって軸方向へ往復移動する。そのため、可動コアは、固定コア方向へ移動すると固定コアと衝突し、固定コアとは反対側へ移動すると一体の弁部材が弁座に衝突する。その結果、衝突時の衝撃により可動コアおよび弁部材にはいわゆるバウンドが生じる。
インジェクタの場合、弁部材にバウンドが生じると、バウンドにともなって噴孔が不規則に開閉する。その結果、噴孔からは再現性のない制御不能な燃料の噴射を招く。特に、コイルへの通電パルスの周波数が低いとき、バウンドの影響は大きくなり、燃料噴射量および燃料噴霧の形状を精度よく制御することができない。そこで、弁部材に二つのストッパを設置し、このストッパの間に可動コアを配置したインジェクタが公知である(特許文献1参照)。
特表2002−528672号公報
特許文献1に開示されているインジェクタでは、可動コアは二つのストッパの間を軸方向へ移動可能である。これにより、弁部材と他の部材とが衝突するとき、弁部材および可動コアには互いに逆方向の慣性力が生じ、衝突部位における衝撃力が緩和される。さらに、可動コアとストッパの間に緩衝用のばねを設置することにより、衝突による衝撃の緩和を図り、バウンドの発生を低減している。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、弁部材に二つのストッパを設置するとともに、二つのストッパの間に可動コアを弁部材に対し移動可能に設置する必要がある。さらに、可動コアとストッパとの間には緩衝用のばねを設置する必要がある。そのため、構造の複雑化および部品点数の増大を招くという問題がある。また、長期にわたるインジェクタの作動にともない、ばねのへたりや摩耗などが生じる。そのため、ばねの特性が経時的に変化し、長期間安定した燃料噴射特性の確保が困難になる。
そこで、本発明の目的は、部品点数の増大を招くことなく、構造が簡単で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減するとともに、燃料噴射特性の変化が少ないインジェクタを提供することにある。
請求項1または2記載の発明では、可動コアは弁部材に設置されている規制部材の間に挟み込まれており、可動コアと規制部材との間には燃料室が形成されている。そのため、可動コアと規制部材との間に形成された燃料室に蓄えられた燃料は、可動コアと規制部材との間の衝撃を緩和するダンパとして機能する。これにより、例えばストッパや緩衝用のばねなどを設置する必要がない。したがって、部品点数の増大を招くことなく、簡単な構造で可動コアおよび規制部材が設置されている弁部材のバウンドを低減することができる。また、燃料室の燃料によるダンパ効果は、経時的な変化が小さい。したがって、燃料噴射特性の変化を低減することができる。
請求項3記載の発明では、可動コアは噴孔側に突出する筒部を有しており、規制部材のいずれかは筒部とともに燃料室を形成している。これにより、燃料室を形成するために別部材を必要としない。したがって、部品点数の増大を招くことなく、簡単な構造で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減することができる。
請求項4記載の発明では、規制部材の径方向外側の端部と筒部の内周面とは燃料絞りを形成している。燃料絞りは、燃料室へ出入りする燃料の流れを絞っている。そのため、規制部材と筒部との間に形成される燃料絞りの開口面積を調整することにより、燃料室に出入りする燃料の流量は容易に調整される。その結果、燃料室の燃料によるダンパ効果の特性は、燃料絞りの開口面積によって調整される。したがって、弁部材および可動コアの作動特性や要求される燃料噴射特性に応じて、バウンドを容易に調整しつつ低減することができる。
請求項5記載の発明では、規制部材は板厚方向に貫く絞り部を有している。絞り部は、規制部材を貫く筒状の孔、または規制部材の径方向外側の端部に形成される切欠状の溝である。この絞り部は、燃料室へ出入りする燃料の流れを絞っている。そのため、絞り部の開口面積を調整することにより、燃料室に出入りする燃料の流量は容易に調整される。その結果、燃料室の燃料によるダンパ効果の特性は、絞り部の開口面積によって調整される。したがって、弁部材および可動コアの作動特性や要求される燃料噴射特性に応じて、バウンドを容易に調整しつつ低減することができる。
請求項6記載の発明では、可動コアは噴孔側の端部に噴孔とは反対側に窪む噴孔側凹部を有しており、規制部材のいずれかは噴孔側凹部とともに燃料室を形成している。これにより、燃料室を形成するために別部材を必要としない。したがって、部品点数の増大を招くことなく、簡単な構造で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減することができる。
請求項7記載の発明では、規制部材の径方向外側の端部と噴孔側凹部の内周面とは燃料絞りを形成している。燃料絞りは、燃料室へ出入りする燃料の流れを絞っている。そのため、規制部材と噴孔側凹部との間に形成される燃料絞りの開口面積を調整することにより、燃料室に出入りする燃料の流量は容易に調整される。その結果、燃料室の燃料によるダンパ効果の特性は、燃料絞りの開口面積によって調整される。したがって、弁部材および可動コアの作動特性や要求される燃料噴射特性に応じて、バウンドを容易に調整しつつ低減することができる。
請求項8記載の発明では、規制部材は板厚方向に貫く絞り部を有している。絞り部は、規制部材を貫く筒状の孔、または規制部材の径方向外側の端部に形成される切欠状の溝である。この絞り部は、燃料室へ出入りする燃料の流れを絞っている。そのため、絞り部の開口面積を調整することにより、燃料室に出入りする燃料の流量は容易に調整される。その結果、燃料室の燃料によるダンパ効果の特性は、絞り部の開口面積によって調整される。したがって、弁部材および可動コアの作動特性や要求される燃料噴射特性に応じて、バウンドを容易に調整しつつ低減することができる。
請求項9記載の発明では、可動コアは噴孔とは反対側の端部に噴孔側へ窪む反噴孔側凹部を有しており、端部規制部材は反噴孔側凹部とともに燃料室を形成している。端部規制部材は、規制部材のうち弁部材の噴孔とは反対側の端部に配置されているものである。これにより、燃料室を形成するために別部材を必要としない。したがって、部品点数の増大を招くことなく、簡単な構造で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減することができる。
請求項10記載の発明では、互いに対向する可動コアの底面と端部規制部材の対向面とはいずれも平滑な面である。そのため、対向面と底面との間にはいわゆるスクイズ力が生じる。したがって、部品点数の増大を招くことなく、簡単な構造で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減することができる。
請求項11記載の発明では、互いに対向する可動コアの端面と規制部材の端面とが燃料室を形成している。そのため、可動コアは、例えば凹部などを形成する必要がなく、形状および加工が容易になる。また、可動コアと規制部材との間に形成される燃料室の燃料は、可動コアと規制部材とが離間するとき、離間を妨げるスクイズ力を発生する。これとともに、燃料室の燃料は、可動コアと規制部材とが衝突するとき、可動コアと規制部材との衝突の衝撃を緩和するダンパ力を発生する。したがって、簡単な構造で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減することができる。
請求項12記載の発明では、燃料室へ出入りする燃料の流れは、可動コアの端面と規制部材の端面との径方向外側の端部を経由する。これにより、可動コアの径方向外側において、可動コアの端面と規制部材の端面との距離を調整することにより、燃料室に出入りする燃料の流量は容易に調整される。したがって、弁部材および可動コアの作動特性や要求される燃料噴射特性に応じて、バウンドを容易に調整しつつ低減することができる。
請求項13記載の発明では、弁部材は内周側に燃料通路を形成している。これにより、固定コア側からの燃料は弁部材の内部を通過する。また、燃料通路を形成することにより、弁部材は筒状となる。そのため、弁部材は軽量化される。したがって、コイルへの通電に対する弁部材の応答性を高めることができる。
請求項14記載の発明では、弁部材と可動コアとは軸方向へ相対移動可能である。そのため、可動コアと固定コアとが衝突したとき、弁部材はそのまま固定コア方向への移動を継続するため固定コア方向の慣性力を有する。これに対し、可動コアは衝突の衝撃により固定コアとは反対方向への慣性力を有する。この際、可動コアと弁部材とは燃料室を形成しているため、それぞれ逆方向の可動コアおよび弁部材の慣性力は燃料室の燃料によるダンパ効果によって吸収される。これにより、可動コアと固定コアとの衝突時には衝突部位における衝撃力が緩和される。また、可動コアおよび弁部材が固定コアとは反対方向へ移動し、弁部材が弁座と衝突したときも同様に、衝突部位における衝撃力は緩和される。したがって、部品点数の増大を招くことなく簡単な構造で可動コアおよび弁部材のバウンドを低減することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁(以下、燃料噴射弁を「インジェクタ」という。)を図2に示す。第1実施形態によるインジェクタ10は、例えば直噴式のガソリンエンジンに適用される。なお、インジェクタ10は、直噴式のガソリンエンジンに限らず、予混合式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンなどに適用してもよい。直噴式のガソリンエンジンにインジェクタ10を適用する場合、インジェクタ10は図示しないシリンダヘッドに搭載される。
インジェクタ10のハウジング11は筒状に形成されている。ハウジング11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止する。第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14は、例えばレーザ溶接などにより一体に接続されている。なお、ハウジング11を磁性材料により筒状の一体物に成形し、熱加工することにより非磁性部13に対応する部分を非磁性化してもよい。
ハウジング11の軸方向の一方の端部には入口部材15が設置されている。入口部材15はハウジング11の内周側に圧入されている。入口部材15は燃料入口16を有している。燃料入口16には、図示しない燃料ポンプから燃料が供給される。燃料入口16に供給された燃料は、燃料フィルタ17を経由してハウジング11の内周側に流入する。燃料フィルタ17は、燃料に含まれる異物を除去する。
ハウジング11の他方の端部には、ノズルホルダ20が設置されている。ノズルホルダ20は、筒状に形成され、内側にノズルボディ21が設置されている。ノズルボディ21は、筒状に成形され、例えば圧入あるいは溶接などにより、ノズルホルダ20に固定されている。ノズルボディ21は、先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁面に弁座22を有している。ノズルボディ21は、ハウジング11とは反対側の端部近傍に、ノズルボディ21を貫いて内壁面と外壁面とを接続する噴孔23を有している。
弁部材としてのニードル30は、ハウジング11、ノズルホルダ20およびノズルボディ21の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル30は、ノズルボディ21と概ね同軸上に配置されている。ニードル30は、軸部31およびシール部32を有している。ニードル30は、軸部31の一方の端部側すなわち燃料入口16とは反対側の端部にシール部32を有している。シール部32は、ノズルボディ21に形成されている弁座22と接触可能である。ニードル30は、ノズルボディ21との間に燃料が流れる燃料通路33を形成する。
インジェクタ10は、ニードル30を駆動する駆動部40を有している。駆動部40は、スプール41、コイル42、固定コア43、プレートハウジング44および可動コア50を有している。スプール41は、ハウジング11の外周側に設置されている。スプール41は、樹脂で筒状に形成され、外周側にコイル42が巻かれている。コイル42は、コネクタ45の端子部46に接続している。ハウジング11を挟んでコイル42の内周側には固定コア43が設置されている。固定コア43は、例えば鉄などの磁性材料により筒状に形成され、ハウジング11の内周側に例えば圧入などにより固定されている。プレートハウジング44は、磁性材料から形成され、コイル42の外周側を覆っている。
可動コア50は、ハウジング11の内周側に軸方向へ往復移動可能に設置されている。可動コア50は、例えば鉄などの磁性材料から筒状に形成されている。可動コア50は、固定コア43側の端部において付勢手段であるスプリング18と接触している。スプリング18は、一方の端部が可動コア50に接しており、他方の端部が固定コア43に圧入されているアジャスティングパイプ19に接している。スプリング18は、軸方向へ伸長する方向の力を有している。そのため、可動コア50およびニードル30は、スプリング18により弁座22に着座する方向へ押し付けられている。固定コア43に圧入されているアジャスティングパイプ19の圧入量を調整することにより、スプリング18の荷重は調整される。コイル42に通電していないとき、可動コア50およびニードル30は弁座22側へ押し付けられ、シール部32は弁座22に着座する。
次に、駆動部40の可動コア50およびニードル30について詳細に説明する。
可動コア50には、ニードル30が軸方向へ往復移動可能に挿入されている。可動コア50は、図1に示すように径方向の中央部に軸方向へ貫く穴部51を有している。穴部51の固定コア43側には、凹部52が接続している。凹部52は、可動コア50の固定コア43側すなわち噴孔23とは反対側の端部から噴孔23側へ窪んで形成されている。凹部52の内径は、穴部51の内径よりも大きい。そのため、穴部51と凹部52との間には、円環状の段差部53が形成される。ここで、凹部52は特許請求の範囲の反噴孔側凹部であり、段差部53は特許請求の範囲の底面である。また、可動コア50は、固定コア43とは反対側の端部すなわち噴孔23側の端部に、噴孔23側へ突出する筒部54を有している。筒部54は、内径および外径がともに穴部51よりも大きい。そのため、穴部51と筒部54との間には、円環状の段差部55が形成される。また、筒部54の外径は、可動コア50の外径よりも小さい。なお、筒部54の外径は、可動コア50と概ね同一であってもよい。筒状の可動コア50は、凹部52を形成する内周面と外周面とを連通する燃料通路501を形成している。燃料通路501は、可動コア50の周方向へ複数形成されている。
ニードル30の軸部31には、第一規制部材61および第二規制部材62が設置されている。第一規制部材61および第二規制部材62は、ニードル30の軸方向に離れて設置されている。第一規制部材61と第二規制部材62との間には、可動コア50が挟み込まれている。可動コア50の穴部51の内径は、ニードル30の軸部31の外径よりもわずかに大きい。これにより、ニードル30と可動コア50とは、軸方向に相対移動可能である。
第一規制部材61は、第二規制部材62よりも噴孔23側に位置している。第一規制部材61は、ニードル30の軸部31から径方向外側に突出している。第一規制部材61は、ニードル30と一体に形成されている。第一規制部材61は、ニードル30から円環状に周方向へ連続して突出している。
一方、第二規制部材62は、第一規制部材61よりも噴孔23とは反対側に位置している。すなわち、第二規制部材62は、ニードル30の軸方向においてシール部32とは反対側の端部に設置されている端部規制部材である。第二規制部材62は、ニードル30の軸部31から径方向外側に突出している。第二規制部材62は、ニードル30と別体に形成されている。第二規制部材62は、ニードル30の噴孔23とは反対側の端部に形成されている小径部34に圧入されている。第二規制部材62は、ニードル30の小径部34に圧入される圧入部621と、圧入部621から円環状に周方向へ連続して突出している突出部622とを有している。第二規制部材62は、ニードル30の軸部31と小径部34との間に形成される段差35により軸方向の位置が決められている。スプリング18は、アジャスティングパイプ19とは反対側の端部が第二規制部材62の突出部622と接し、可動コア50を噴孔側へ押し付けている。
可動コア50の固定コア43とは反対側からニードル30を挿入し、ニードル30に第二規制部材62を取り付けることにより、可動コア50は第一規制部材61と第二規制部材62との間に挟み込まれる。第二規制部材62が可動コア50の段差部53と接しているとき、可動コア50の段差部55と第一規制部材61とは所定の距離の隙間を形成する。これにより、この隙間の距離に対応して、ニードル30と可動コア50とは、軸方向へ相対移動可能となる。
ニードル30と可動コア50とが軸方向へ相対移動するとき、第一規制部材61は可動コア50の筒部54の内側を軸方向へ往復移動する。そのため、可動コア50の段差部55と、筒部54の内周面54aと、第一規制部材61の固定コア43側の面との間には燃料室56が形成される。ニードル30および可動コア50の軸方向への移動にともなって第一規制部材61が筒部54の内部を往復移動すると、燃料室56の容積は変化する。第一規制部材61の外径は、筒部54の内径よりもわずかに小さい。これにより、燃料室56の容積が変化すると、第一規制部材61の径方向外側の端部と筒部54の内周面54aとの間に形成されるわずかな隙間を経由して燃料が燃料室56へ出入りする。すなわち、第一規制部材61の径方向外側の端部と筒部54の内周面54aとは、燃料室56への燃料の出入りを絞る燃料絞りとしての絞り部57を形成している。
穴部51を形成する可動コア50の内周面とニードル30の外壁との間に形成される隙間は、絞り部57よりも小さい。そのため、燃料室56には、第一規制部材61と筒部54との間に形成される絞り部57を経由して燃料が出入りする。
ニードル30と可動コア50とが軸方向へ相対移動するとき、第二規制部材62は可動コア50の凹部52の内側を軸方向へ往復移動する。そのため、図3に示すように可動コア50の段差部53と、凹部52を形成する可動コア50の内周面と、第二規制部材62の段差部53側の面である対向面62aとの間には燃料室58が形成される。ニードル30および可動コア50の軸方向の移動にともなって第二規制部材62が凹部52の内部を往復移動すると、燃料室58の容積は変化する。第二規制部材62の外径は、凹部52の内径よりもわずかに小さい。これにより、燃料室58の容積が変化すると、第二規制部材62の径方向外側の端部と凹部52を形成する可動コア50の内周面との間に形成されるわずかな隙間を経由して燃料が燃料室58へ出入りする。すなわち、第二規制部材62の径方向外側の端部と凹部52を形成する可動コア50の内周面とは、燃料室58への燃料の出入りを絞る燃料絞りとしての絞り部59を形成している。可動コア50の段差部53、および第二規制部材62の対向面62aは、それぞれ平滑面に形成されている。これにより、ニードル30と可動コア50との相対的な移動にともなって、対向面62aが段差部53から離れるとき、対向面62aと段差部53との間には引きつけあう力、すなわちスクイズ力が発生する。
次に、上記の構成によるインジェクタ10の衝撃緩和について説明する。
固定コア43に可動コア50が吸引され、固定コア43と可動コア50とが衝突するとき、可動コア50は衝突の衝撃により固定コア43とは反対側すなわち噴孔23側への移動を生じる。一方、固定コア43と可動コア50とが衝突したとき、ニードル30は慣性力により固定コア43側へ移動するエネルギーを有している。そのため、可動コア50は固定コア43とは反対方向へ移動するエネルギーを有しているのに対し、ニードル30は固定コア43方向へ移動するエネルギーを有している。すなわち、可動コア50とニードル30とは運動方向が逆のエネルギーを有している。その結果、可動コア50とニードル30との相対的な移動を許容することにより、固定コア43と可動コア50との衝突時における可動コア50とニードル30との運動エネルギーは相殺される。
固定コア43と可動コア50との衝突にともなって、可動コア50が固定コア43とは反対方向へ移動し、ニードル30が固定コア43方向へ移動するとき、燃料室56の容積はニードル30の移動にともなう第一規制部材61の移動によって減少する。そのため、燃料室56の燃料は加圧され、加圧された燃料は絞り部57を経由して燃料室56から緩やかに排出される。これにより、燃料室56の燃料はダンパ効果を生じる。
同様に、燃料室58はニードル30の移動にともなう第二規制部材62の移動によって容積が増大する。そのため、燃料室58の燃料は減圧され、絞り部59を経由して燃料室58へ燃料が緩やかに吸引される。また、第二規制部材62と可動コア50との間にはスクイズ力が発生する。これにより、燃料室58の燃料はダンパ効果を生じる。これらにより、可動コア50と固定コア43との衝突による衝撃は、可動コア50とニードル30との相対移動、ならびに燃料室56および燃料室58によるダンパ効果によって緩和される。その結果、可動コア50、および可動コア50とともに移動するニードル30のバウンドが低減される。
また、スプリング18の押し付け力により、ニードル30のシール部32が弁座22に着座したとき、ニードル30は着座時の衝撃により固定コア43方向への移動を生じる。一方、シール部32と弁座22とが衝突したとき、可動コア50は慣性力により固定コア43とは反対方向すなわち噴孔23方向へ移動するエネルギーを有している。そのため、ニードル30は固定コア43方向へ移動するエネルギーを有しているのに対し、可動コア50は固定コア43とは反対方向へ移動するエネルギーを有している。その結果、可動コア50とニードル30との相対的な移動を許容することにより、ニードル30と弁座22との衝突時における可動コア50とニードル30との運動エネルギーは相殺される。
ニードル30と弁座22との衝突にともなって、ニードル30が固定コア43方向へ移動し、可動コア50が固定コア43とは反対方向へ移動するとき、燃料室56の容積はニードル30の移動にともなう第一規制部材61の移動によって減少する。そのため、燃料室56の燃料は加圧され、加圧された燃料は絞り部57を経由して燃料室56から緩やかに排出される。これにより、燃料室56の燃料はダンパ効果を生じる。
同様に、燃料室58はニードル30の移動にともなう第二規制部材62の移動によって容積が増大する。そのため、燃料室58の燃料は減圧され、絞り部59を経由して燃料室58へ燃料が緩やかに吸引される。また、第二規制部材62と可動コア50との間にはスクイズ力が発生する。これにより、燃料室58の燃料はダンパ効果を生じる。これらにより、ニードル30と弁座22との衝突による衝撃は、可動コア50とニードル30との相対移動、ならびに燃料室56および燃料室58によるダンパ効果によって緩和される。その結果、可動コア50、および可動コア50とともに移動するニードル30のバウンドが低減される。
次に、上記の構成によるインジェクタ10の作動について説明する。
コイル42への通電が停止されているとき、固定コア43と可動コア50との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、可動コア50およびニードル30はスプリング18の押し付け力により固定コア43とは反対側に移動している。その結果、コイル42への通電が停止されているとき、ニードル30のシール部32が弁座22に着座している。したがって、燃料は噴孔23から噴射されない。
コイル42に通電されると、コイル42に発生した磁界によりプレートハウジング44、第一磁性部12、可動コア50、固定コア43および第二磁性部14には磁束が流れ、磁気回路が形成される。これにより、固定コア43と可動コア50との間には磁気吸引力が発生する。固定コア43と可動コア50との間に発生する磁気吸引力がスプリング18の押し付け力よりも大きくなると、可動コア50は固定コア43側へ移動する。このとき、ニードル30に設置されている第二規制部材62は、可動コア50の段差部53に接している。そのため、可動コア50の移動とともにニードル30も固定コア43側へ移動する。その結果、ニードル30のシール部32は弁座22から離座する。
燃料入口16からインジェクタ10の内部へ流入した燃料は、燃料フィルタ17、入口部材15の内周側、アジャスティングパイプ19の内周側、可動コア50の燃料通路501およびノズルホルダ20の内周側を経由して燃料通路33に流入する。燃料通路33に流入した燃料は、弁座22から離座したニードル30とノズルボディ21との間を経由して噴孔23へ流入する。これにより、噴孔23から燃料が噴射される。
コイル42への通電を停止すると、固定コア43と可動コア50との間の磁気吸引力は消滅する。第二規制部材62は可動コア50の段差部53と接しているため、可動コア50およびニードル30はスプリング18の押し付け力により一体となって固定コア43とは反対側へ移動する。そのため、シール部32は再び弁座22に着座し、燃料通路33と噴孔23との間の燃料の流れは遮断される。したがって、燃料の噴射は終了する。
以上、説明したように、第1実施形態では、可動コア50とニードル30とは軸方向へ所定の範囲において自由に相対移動可能である。そのため、固定コア43と可動コア50との衝突時における可動コア50のバウンドは、このバウンドと反対方向へのニードル30の慣性移動によって吸収される。また、ニードル30と弁座22との衝突時におけるニードル30のバウンドは、このバウンドと反対方向への可動コア50の慣性移動によって吸収される。さらに、ニードル30と可動コア50との間の相対的な移動は、ニードル30に設置される第一規制部材61または第二規制部材62と、可動コア50との間に形成される燃料室56および燃料室58における燃料のダンパ効果によって緩和される。これらにより、ニードル30および可動コア50の一体的な移動を確保しつつ、衝突によって生じる衝撃が緩和される。したがって、部品点数の増大を招くことなく簡単な構造でニードル30および可動コア50の作動時に生じるバウンドを低減することができる。
特に、本実施形態のインジェクタ10のように、直噴式のガソリンエンジンに適用する場合、インジェクタ10から噴射される燃料の圧力は5MPaから13MPaと高圧である。さらに、近年では、噴射される燃料の微粒化を促進するため、さらなる燃料の高圧化が要求されている。燃料が高圧化されると、開弁時は駆動部40の駆動力すなわち固定コア43と可動コア50との間に生じる磁気吸引力の増大が必要であり、閉弁時は付勢手段であるスプリング18の押し付け力の増大が必要である。そのため、ニードル30の開弁時における可動コア50と固定コア43との衝突の衝撃、およびニードル30の閉弁時におけるニードル30と弁座22との衝突の衝撃はさらに大きくなる。一方、本実施形態のインジェクタ10の場合、衝突の衝撃が緩和されるため、作動時に生じるバウンドが低減される。これにより、インジェクタ10からの制御不能な燃料の噴射が低減される。したがって、さらなる燃料の高圧化が図られても、噴孔23から噴射される燃料の噴射量および噴霧の形状を精密に制御することができる。
また、第1実施形態のインジェクタ10では、燃料室56には絞り部57を経由して、燃料室58には絞り部59を経由して燃料が出入りする。そのため、絞り部57を形成する第一規制部材61と筒部54との間隔、または絞り部59を形成する第二規制部材62と可動コア50の内周面との間隔を調整することにより、燃料室56または燃料室58のダンパ効果の特性は変化する。したがって、燃料室56または燃料室58の燃料によるダンパ効果の特性を容易に調整することができ、ニードル30のバウンドの最小化を図ることができる。
さらに、第1実施形態のインジェクタ10では、ニードル30の作動時における衝突による衝撃は、ニードル30と可動コア50との相対的な移動、および燃料室56および燃料室58における燃料のダンパ効果によって緩和している。ダンパ効果は、燃料室56および燃料室58の燃料によって発生する。そのため、例えばばねなどの弾性部材による衝撃の緩和と比較して、経時的な変化がほとんどない。したがって、衝撃の吸収性能の変化が小さく、インジェクタ10の燃料噴射特性を長期間安定して得ることができる。
(変形形態)
本発明の第1実施形態によるインジェクタの変形形態を図4および図5に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示す変形形態では、第一規制部材63はニードル30と別体に形成されている。一方、第二規制部材64は、ニードル30と一体に形成されている。
また、図5に示す変形形態では、第一規制部材65および第二規制部材66のいずれもニードル30と別体に形成されている。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を図6に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態によるインジェクタの可動コア70は、固定コア43とは反対側の端部に固定コア43側へ窪んだ凹部71を有している。この凹部71は、特許請求の範囲に記載の噴孔側凹部である。凹部71の内径は、穴部72の内径よりも大きい。そのため、凹部71と穴部72との間には、段差部73が形成される。また、可動コア70は、内周側と外周側とを連通する燃料通路701を形成している。
ニードル30と可動コア70とが軸方向へ相対移動するとき、ニードル30と一体に形成されている第一規制部材61は凹部71の内側を軸方向へ往復移動する。そのため、可動コア70の段差部73と、凹部71を形成する可動コア70の内周面と、第一規制部材61の固定コア43側の面との間には燃料室74が形成される。ニードル30および可動コア70の軸方向への移動にともなって第一規制部材61が凹部71の内部を往復移動すると、燃料室74の容積は変化する。凹部71の内径は、第一規制部材61の外径よりもわずかに大きい。これにより、燃料室74の容積が変化すると、第一規制部材61の径方向外側の端部と凹部71を形成する可動コア70の内周面71aとの間に形成されるわずかな隙間を経由して燃料が燃料室74へ出入りする。すなわち、第一規制部材61の径方向外側の端部と可動コア70の内周面71aとは、燃料の出入りを絞る燃料絞りとしての絞り部75を形成している。
第2実施形態では、可動コア70の固定コア43とは反対側の端部から窪んだ凹部71に燃料室74を形成している。第2実施形態の構成でも、燃料室74の燃料はダンパ効果を生じる。そのため、ニードル30と可動コア70との間の相対的な移動は、ニードル30と一体の第一規制部材61または第二規制部材62と、可動コア50との間に形成される燃料室74における燃料のダンパ効果によって緩和される。これらにより、ニードル30および可動コア70の一体的な移動を確保しつつ、衝突により生じる衝撃を緩和している。したがって、部品点数の増大を招くことなく簡単な構造でニードル30および可動コア70の作動時に生じるバウンドを低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を図7に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態による可動コア80は、固定コア43とは反対側の端部に固定コア43側に窪んだ溝部81を有している。溝部81は、可動コア80の周方向へ連続して円環状に形成されている。また、ニードル30に設置されている第一規制部材90は、ニードル30に圧入される内筒部91、内筒部91から径方向外側へ突出する拡大部92、および拡大部92の径方向外側から固定コア43側へ立ち上がる外筒部93を有している。外筒部93は、可動コア80の溝部81にわずかな隙間を形成して進入可能である。可動コア80は、内周側と外周側とを連通する燃料通路801を形成している。
上記の構成により、外筒部93と溝部81を形成する可動コア80の内周面80aとの間には第一燃料室82が形成される。また、外筒部93と、可動コア80と、拡大部92と、ニードル30との間に囲まれた空間には第二燃料室83が形成される。すなわち、第3実施形態では、可動コア80と第一規制部材90との間に二つの第一燃料室82および第二燃料室83を有している。
第3実施形態では、複数の第一燃料室82および第二燃料室83を形成している。そのため、第一燃料室82または第二燃料室83のダンパ効果の特性を組み合わせて変化させることにより、任意のダンパ効果の特性を容易に調整することができる。
(第4、第5実施形態)
本発明の第4、第5実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍をそれぞれ図8または図9に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
上述の第1実施形態では、第一規制部材と筒部の間の隙間を利用して燃料絞りを形成する例について説明した。これに対し、第4実施形態では、図8に示すように第一規制部材61の径方向外側の端部には溝状の切欠67が形成されている。また、第一規制部材61には、板厚方向に貫く筒状の孔部68が形成されている。これらの切欠67および孔部68は、特許請求の範囲の絞り部を構成している。これにより、第4実施形態では、切欠67あるいは孔部68が燃料室56へ出入りする燃料の絞り部となる。第4実施形態では、切欠67または孔部68の形状、数量または大きさを調整することでダンパ効果の特性を容易に調整することができる。なお、第一規制部材61に限らず、第二規制部材62に切欠または孔部を形成してもよい。
第5実施形態では、図9に示すように可動コア50の筒部54に燃料室56と外部とを接続する接続孔541を形成している。この場合、接続孔541の形状、数量または大きさを調整することでダンパ効果の特性を容易に調整することができる。
(第6、第7実施形態)
本発明の第6、第7実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍をそれぞれ図10または図11に示す。なお、第1実施形態または第2実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第6実施形態による可動コア70は第2実施形態の変形である。また、ニードル30は、図4に示す変形形態と同一である。
第6実施形態では、図10に示すように可動コア70の凹部71は、固定コア43から遠ざかるにつれて内径が拡大するテーパ状に形成されている。凹部71の内径は、固定コア43側の端部において穴部72の内径よりも大きい。そのため、凹部71と穴部72との間には、段差部73が形成される。凹部71をテーパ状に形成する場合、ニードル30と一体または別体に取り付けられている第一規制部材69は、凹部71の内側を移動することができない。また、第一規制部材69の外径は、凹部71の固定コア43と反対側の端部の内径よりも大きく、可動コア70の外径よりもやや小さい。そのため、第6実施形態では、第一規制部材69は、固定コア43とは反対側の端部において可動コア70の外側を移動する。
ニードル30と可動コア70とが軸方向へ相対移動するとき、ニードル30と一体に形成されている第一規制部材69は可動コア70の外側を軸方向へ往復移動する。このとき、可動コア70の段差部73と、凹部71を形成する可動コア70の内周面と、第一規制部材69の可動コア70側の端面69aとの間には燃料室74が形成される。ニードル30および可動コア70の軸方向への移動にともなって第一規制部材69が往復移動すると、燃料室74の燃料の圧力は変化する。可動コア70の固定コア43と反対側の端面70aと第一規制部材69の可動コア70側の端面69aとは、隙間を形成している。これにより、燃料室74の燃料の圧力が変化すると、燃料は可動コア70の端面70aと第一規制部材69の端面69aとの間に形成される隙間を経由して燃料室74へ出入りする。すなわち、可動コア70の端面70aと第一規制部材69の端面69aとは、燃料の出入りを絞る燃料絞りとしての絞り部76を形成している。
第7実施形態では、図11に示すように第一規制部材69は可動コア70の凹部71の形状に合わせて成形されている。これにより、第7実施形態では、第一規制部材69は凹部71の内側を往復移動可能となる。第7実施形態では、可動コア70の段差部73と、凹部71を形成する可動コア70の内周面と、第一規制部材69の可動コア70側の端面69aとの間には燃料室74が形成される。ニードル30および可動コア70の軸方向への移動にともなって第一規制部材69が凹部71の内側を往復移動すると、燃料室74の容積は変化する。可動コア70の内周面と第一規制部材69の可動コア70側の端面69aとは、隙間を形成している。これにより、燃料室74の容積が変化すると、燃料は可動コア70の内周面と第一規制部材69の端面69aとの間に形成される隙間を経由して燃料室74へ出入りする。すなわち、可動コア70の端面70aと第一規制部材69の端面69aとは、燃料の出入りを絞る燃料絞りとしての絞り部77を形成している。
第6、第7実施形態では、可動コア70と第一規制部材69とは、燃料室74を形成するとともに、絞り部76、77を形成している。これにより、ニードル30および可動コア70の一体的な移動を確保しつつ、固定コア43と可動コア70との衝突による衝撃が緩和される。したがって、ニードル30および可動コア70の作動時に生じるバウンドを低減することができる。
また、第6、第7実施形態では、可動コア70に凹部71を形成することにより、可動コア70の質量が低減される。これにより、固定コア43に吸引される可動コア70およびニードル30の重量が低減される。したがって、コイル42への通電の断続に対する可動コア70およびニードル30の応答性を高めることができる。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を図12に示す。なお、第7実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第8実施形態では、図12に示すように可動コア70の固定コア43とは反対側の端部には凹部が形成されていない。すなわち、第8実施形態の場合、可動コア70は、噴孔23側に端面70aを有している。端面70aは、可動コア70の軸に対し概ね垂直もしくは軸に対し傾斜している面である。なお、端面70aは、例えば段差面または曲面状などであってもよい。これにより、可動コア70は、端面70aと第一規制部材69の可動コア70側の端面69aとの間に燃料室を形成する。この燃料室に存在する燃料は、可動コア70と第一規制部材69とが離間するとき、可動コア70と第一規制部材69との離間を妨げる力、いわゆるスクイズ力を発生する。また、この燃料室に存在する燃料は、可動コア70と第一規制部材69とが接近するとき、可動コア70と第一規制部材69との接近を妨げる力、いわゆるダンパ力を発生する。このように、可動コア70と第一規制部材69との燃料室に存在する燃料は、可動コア70とニードル30とが軸方向へ相対的に往復移動すると、その相対移動を妨げる力を発生する。そして、この燃料は、径方向外側から対向する可動コア70と第一規制部材69との間へ出入りする。すなわち、可動コア70の端面70aと第一規制部材69の端面69aとは、径方向外側の端部に燃料の出入りを絞る燃料絞りとしての絞り部78を形成している。
第8実施形態では、可動コア70の固定コア43とは反対側の端部に凹部を形成しない場合でも、可動コア70と第一規制部材69との間の燃料室に存在する燃料によってスクイズ力およびダンパ力が発生する。これにより、可動コア70の構造および加工を簡単にすることができるとともに、ニードル30および可動コア70のバウンドを低減することができる。また、燃料室に出入りする燃料の流量は、絞り部78を形成する端面70aと端面69aとの間の距離によって調整される。したがって、可動コア70と第一規制部材69との間に働くダンパ力およびスクイズ力を容易に調整することができる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を図13に示す。なお、第1実施形態または第8実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図13に示すように、第9実施形態では、可動コア70は第8実施形態と同一の形状である。一方、第9実施形態では、ニードル130の形状が上述の複数の実施形態と相違している。第9実施形態では、ニードル130は中空の筒状に形成されている。これにより、ニードル130は、内周側に燃料通路131を形成している。ニードル130は、軸方向において噴孔23とは反対側の端部に端部規制部材としてのつば部132を有している。つば部132は、ニードル130の径方向外側に伸びてニードル130と一体に形成されている。
ニードル130は、燃料通路131を形成する側壁を貫く燃料孔133を有している。燃料通路131を流がれる燃料は、燃料孔133を経由してニードル130の内周側から外周側へ流出する。これにより、可動コア70には、内周側と外周側とを連通する燃料通路を形成する必要がない。なお、燃料孔133は、ニードル130の可動コア70側に限らず、噴孔23側の端部近傍に設置してもよい。また、燃料の流量を確保するために、可動コア70には燃料通路を形成してもよい。
第9実施形態では、ニードル130は燃料通路131を形成する中空の筒状に形成されている。そのため、ニードル130の質量は低減される。これにより、固定コア43に吸引される可動コア70およびニードル130の重量が低減される。したがって、コイル42への通電の断続に対する可動コア70およびニードル30の応答性を高めることができる。
上述の複数の実施形態では、ニードルの軸方向に二つの規制部材を設置する例について説明した。しかし、規制部材は、軸方向に三つ以上設置してもよい。例えば、ニードルの可動コアを複数の設置する場合、各可動コアをそれぞれ二つの規制部材で挟み込んでもよい。また、上述の複数の実施形態では、各実施形態を個別に適用する例について説明したが、複数の実施形態を組み合わせて適用してもよい。
本発明の第1実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第1実施形態によるインジェクタを示す断面図である。 本発明の第1実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図であって、第二規制部材と可動コアとが離れた状態を示す図である。 本発明の第1実施形態によるインジェクタの変形形態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態によるインジェクタの変形形態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第3実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第4実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第5実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第6実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第7実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第8実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。 本発明の第9実施形態によるインジェクタの可動コアの近傍を示す断面図である。
符号の説明
10 インジェクタ(燃料噴射弁)、23 噴孔、30、130 ニードル(弁部材)、42 コイル、43 固定コア、50、70、80 可動コア、52 凹部(反噴孔側凹部)、53 段差部(底面)、54a 内周面、54 筒部、56 燃料室、57 絞り部(燃料絞り)、58 燃料室、61、63、65、69、90 第一規制部材、62a 対向面、62、64、66 第二規制部材(端部規制部材)、67 切欠(絞り部)、68 孔部(絞り部)、69a 端面、70a 端面、71a 内周面、71 凹部(噴孔側凹部)、74 燃料室、75、76、77 絞り部(燃料絞り)、78 絞り部(燃料絞り)、82 第一燃料室、83 第二燃料室、131 燃料通路、132 つば部(端部規制部材)

Claims (14)

  1. 噴孔を開閉する弁部材と、
    前記弁部材の径方向外側へ突出して、前記弁部材の軸方向へ少なくとも二つ設置されている規制部材と、
    前記規制部材の間に挟み込まれ、前記規制部材の少なくとも一方との間に燃料が蓄えられる燃料室を形成し、コイルへの通電を断続することにより前記弁部材とともに固定コアから離間または前記固定コアに吸引される可動コアと、
    を備えることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記規制部材は、前記弁部材と一体または別体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記可動コアは前記噴孔側の端部に前記噴孔側に突出する筒部を有し、前記規制部材のいずれか一つは前記筒部とともに前記燃料室を形成することを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射弁。
  4. 前記規制部材の径方向外側の端部と前記筒部の内周面とは、前記燃料室に出入りする燃料の流れを絞る燃料絞りを形成していることを特徴とする請求項3記載の燃料噴射弁。
  5. 前記規制部材は、板厚方向に貫いて前記燃料室に出入りする燃料の流れを絞る絞り部を有することを特徴とする請求項3または4記載の燃料噴射弁。
  6. 前記可動コアは前記噴孔側の端部に前記噴孔とは反対側へ窪む噴孔側凹部を有し、前記規制部材のいずれか一つは前記噴孔側凹部とともに前記燃料室を形成することを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射弁。
  7. 前記規制部材の径方向外側の端部と前記噴孔側凹部の内周面とは、前記燃料室に出入りする燃料の流れを絞る燃料絞りを形成していることを特徴とする請求項6記載の燃料噴射弁。
  8. 前記規制部材は、板厚方向に貫いて前記燃料室に出入りする燃料の流れを絞る絞り部を有することを特徴とする請求項6または7記載の燃料噴射弁。
  9. 前記可動コアは前記噴孔側とは反対側の端部に前記噴孔側へ窪む反噴孔側凹部を有し、前記規制部材のうち前記弁部材の前記噴孔とは反対側の端部に配置されている端部規制部材は前記反噴孔側凹部とともに前記燃料室を形成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  10. 前記反噴孔側凹部を形成し前記端部規制部材と対向する前記可動コアの底面と、前記底面に対向する前記端部規制部材の対向面とは、いずれも平滑な面であることを特徴とする請求項9記載の燃料噴射弁。
  11. 前記可動コアは、前記噴孔側の端面とこの端面に対向する前記規制部材の端面との間に前記燃料室を形成することを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射弁。
  12. 前記可動コアの前記噴孔側の端面と前記規制部材の端面とは、径方向外側の端部に前記燃料室に出入りする燃料の流れを絞る燃料絞りを形成していることを特徴とする請求項11記載の燃料噴射弁。
  13. 前記弁部材は、内周側に燃料通路を形成する筒状に形成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  14. 前記弁部材と前記可動コアとは、軸方向へ相対移動可能であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
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