JP2006012875A - 半導体素子の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高発熱の半導体素子を限られた空間で高発熱量の放熱を実現する冷却装置を提供する。
【解決手段】CPU(半導体素子)1を冷却する蒸発器2と凝縮器3と液ポンプ4とを順次配管によって閉回路に接続し、凝縮器3を冷却するファン5を備え、凝縮器3を副凝縮器6と主凝縮器3に分割し、副凝縮器6を蒸発器2上に設置する。
【選択図】図2
【解決手段】CPU(半導体素子)1を冷却する蒸発器2と凝縮器3と液ポンプ4とを順次配管によって閉回路に接続し、凝縮器3を冷却するファン5を備え、凝縮器3を副凝縮器6と主凝縮器3に分割し、副凝縮器6を蒸発器2上に設置する。
【選択図】図2
Description
本発明は、コンピュータのCPU等の高発熱半導体素子を冷却する冷却装置に係わり、凝縮器の構造に関するものである。
コンピュータのCPU等の高発熱体である半導体素子を冷却するにあたり、サーバー等の大型コンピュータにおいては空冷式冷却装置では限界があり、狭いスペースでより大きな冷却能力を得るために冷媒循環式の冷却装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、従来の冷媒循環式冷却装置を組み込んだ1Uサーバーの平面模式図で、図9は同側面図である。
図8と図9において、CPU1の表面に伝熱性材料を介して接触させた蒸発器2を設置し、蒸発器から凝縮器3、液ポンプ4へは配管により循環回路を構成するように接続され、循環回路内部には冷媒が封入されている。凝縮器近傍には送風用のファン5が設置され、それらがいずれもサーバー本体の内部に収容されている。この構成によって、CPU1などの発熱体の熱を蒸発器2内の冷媒の相変化の潜熱により吸収し、凝縮器3で大気に放熱することによりCPU1などの発熱体の温度を所定の温度以下に保つことが出来る。
図10は、従来の2個のCPUを持つ1Uサーバーに冷媒循環式冷却装置を組み込んだ場合の平面模式図で、第1蒸発器2aと第2蒸発器2bの接続は分流に伴う困難さを避けるため直列に接続されており、第1蒸発器2aで一部蒸発した冷媒が第2蒸発器2bへと導かれる構造である。
図11は、図8に示す冷媒循環式冷却装置の冷媒状態を示すモリエル線図である。図11で冷媒の状態を説明すると、液域の点Aの状態で蒸発器2へ入った冷媒は、CPU1から吸熱して2相域の点Bの状態で凝縮器3へと送られ、凝縮器3で放熱して液域の点Cの状態で液ポンプ4によりわずかに圧力を高められて蒸発器2へ再度送り込まれることとなる。
特開2003−318341号公報
蒸発器において、吸熱量が多くて冷媒が気液混合域を超えて過熱蒸気域に入ると、潜熱利用が出来ず冷却性能が極端に悪化するため、最大発熱時でも気液混合域内にとどまるよう冷媒量を調節することが必要である。
最近は、CPUの性能向上に伴いその発熱量も増大しており冷却器の更なる性能向上の要望が高くなっているのが実情である。
そこで本発明は、限られた空間で高発熱量の放熱を実現する冷却装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため本発明の冷却装置は、半導体素子を冷却する蒸発器と凝縮器と液ポンプを順次配管によって閉回路に接続し、前記凝縮器を冷却するファンを備えた半導
体素子の冷却装置において、蒸発器上に放熱器を設置することにより、限られた空間で高発熱を実現する冷却装置を提供出来る。
体素子の冷却装置において、蒸発器上に放熱器を設置することにより、限られた空間で高発熱を実現する冷却装置を提供出来る。
本発明によれば、主凝縮器の容量を増大させること無く、発熱量増大に対応する半導体素子の冷却装置を提供することが出来る。
また、万一液ポンプが故障して冷媒の循環がなくなった場合でも、蒸発器上に放熱器もしくは副凝縮器を有することから、蒸発器の温度上昇速度を遅らせることが出来、半導体素子の保護回路が働くまでの時間的な余裕を生む効果がある。
更に、複数の発熱体に対応する場合には、第二蒸発器に入る冷媒の乾き度を小さくできるため第二蒸発器出口の冷媒状態が過熱蒸気域に入り込む危険性を防止でき、信頼性の高い冷却装置となる。
請求項1に記載の発明は、凝縮器を分割して蒸発器上に副凝縮器を設けたことにより、放熱量の一部を放熱できるため主凝縮器の放熱能力を大きくすること無く冷却装置の放熱量を増大できる。
請求項2に記載の発明は、複数の半導体素子に合わせて複数の蒸発器を配設し、直列に接続された複数の蒸発器上のそれぞれに副凝縮器を設けたことにより主凝縮器の放熱能力を大きくすること無く冷却装置の放熱量を増大できると共に、蒸発器出口の冷媒状態を気液混合域に保持できる。
請求項3に記載の発明は、蒸発器上に放熱器を設け蒸発器で受熱した熱量の一部を放熱するため凝縮器の能力を増加させることなく冷却装置の冷却能力を増大させることができる。
本発明による半導体素子の冷却装置は小型高性能の電子機器の発達にともなって発熱量が増加した高発熱半導体素子の冷却を限られたスペースの中で実現するものであり、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による1UサーバーのCPU冷却装置を示す平面模式図で、図2は同側面模式図である。
図1は、本発明の実施の形態1による1UサーバーのCPU冷却装置を示す平面模式図で、図2は同側面模式図である。
図示する1UサーバーのCPUの冷却装置において、CPU1に密着設置された蒸発器2内で加熱されて気液混合状態となった冷媒は蒸発器2上に設けた副凝縮器6で一部放熱した後に主凝縮3で凝縮液化し液ポンプ4で再び蒸発器2へ送り込まれる。
図3は、本発明の本発明の実施の形態1によるCPU冷却装置の冷媒状態を示すモリエル線図である。冷媒の状態を図3で説明すると、点Aで蒸発器2に入った冷媒は発熱体1により点B迄加熱されて副凝縮器6へ送られ、放熱して点C1の状態で主凝縮器3へ移り、さらに放熱されて液域にある点Cの状態で液ポンプ4に吸引される。
従って必要放熱量を副凝縮器6と主凝縮器3で分担することとなり主凝縮器3の能力を増加させることなく冷却装置の放熱能力を増加させることが出来る。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2による1UサーバーのCPU冷却装置を示す平面模式図で、蒸発器を2個設置した場合である。
図4は、本発明の実施の形態2による1UサーバーのCPU冷却装置を示す平面模式図で、蒸発器を2個設置した場合である。
図示するCPUの冷却装置において、第一のCPU(図示せず)に密着設置された第一蒸発器2a内で加熱されて気液混合状態となった冷媒は、第一蒸発器2a上に設けた第一副凝縮器6aで一部放熱した後、第二CPU(図示せず)に密着設置された第二蒸発器2b内で加熱されて気液混合状態となった冷媒が蒸発器上に設けた第二副凝縮器6bで一部放熱した後、主凝縮器3で凝縮液化し液ポンプ4で再び第一蒸発器2aへ送り込まれる。
図5は、本発明の実施の形態2によるCPU冷却装置の冷媒状態を示すモリエル線図である。冷媒の状態を図5で説明すると、点Aは第一蒸発器2aの入口、点B1は第一蒸発器2aの出口、点C1は第一副凝縮器6aの出口、点Bは第二蒸発器2bの出口、点C2は第二副凝縮器6bの出口、点Cは主凝縮器3の出口を表す。
冷却装置全体の放熱量として主凝縮器3の放熱量(C2−C)に加えて副凝縮器6a,6bで放熱される放熱量(B1−C1)と(B2−C2)を加えることにより、主凝縮器3の容量を増加させることなく冷却装置の放熱能力を増加させることが出来る。
更に副凝縮器6aで(B1−C1)の放熱を行うことにより点Bをその分、液リッチな方向へ移動させることが出来る。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3による1UサーバーのCPU冷却装置を示す平面模式図である。図示するCPUの冷却装置において、CPU1に密着設置された蒸発器2内で加熱されて気液混合状態となった冷媒は、凝縮器3で凝縮液化し液ポンプ4で再び蒸発器2へ送り込まれる。CPU1から蒸発器2へ移動した熱量の一部は蒸発器2上に設置された放熱器7により冷却され、残りの熱量が冷媒により凝縮器3に導かれる。
図6は、本発明の実施の形態3による1UサーバーのCPU冷却装置を示す平面模式図である。図示するCPUの冷却装置において、CPU1に密着設置された蒸発器2内で加熱されて気液混合状態となった冷媒は、凝縮器3で凝縮液化し液ポンプ4で再び蒸発器2へ送り込まれる。CPU1から蒸発器2へ移動した熱量の一部は蒸発器2上に設置された放熱器7により冷却され、残りの熱量が冷媒により凝縮器3に導かれる。
図7は、本発明の実施の形態3によるCPU冷却装置の冷媒状態を示すモリエル線図である。冷媒の状態を図7で説明すると、点Aで蒸発器2に入った冷媒は発熱体1により点B迄加熱されて凝縮器3へ移り、放熱されて液域にある点Cの状態で液ポンプ4に吸引される。CPU1の発熱量の一部は放熱器7で放熱されるため、蒸発器2での受熱熱量はその分減少する。
従って、必要放熱量を放熱器7と凝縮器3で分担することとなり、凝縮器3の能力を増加させることなく冷却装置の放熱能力を増加させることが出来る。
1 CPU(半導体素子)
2 蒸発器
3 凝縮器(主凝縮器)
4 液ポンプ
5 ファン
6 副凝縮器
7 放熱器
2 蒸発器
3 凝縮器(主凝縮器)
4 液ポンプ
5 ファン
6 副凝縮器
7 放熱器
Claims (3)
- 半導体素子を冷却する蒸発器と凝縮器と液ポンプとを順次配管によって閉回路に接続し、前記凝縮器を冷却するファンを備えた半導体素子の冷却装置において、前記凝縮器を副凝縮器と主凝縮器に分割し、前記副凝縮器を前記蒸発器上に設置することを特徴とする半導体素子の冷却装置。
- 複数の半導体素子に合わせて複数の蒸発器を配設し、前記蒸発器すべての上に副凝縮器を設置することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の冷却装置。
- 半導体素子を冷却する蒸発器と凝縮器と液ポンプとを順次配管によって閉回路に接続し、前記凝縮器を冷却するファンを備えた半導体素子の冷却装置において、前記蒸発器上に放熱器を設置したことを特徴とする半導体素子の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004183278A JP2006012875A (ja) | 2004-06-22 | 2004-06-22 | 半導体素子の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004183278A JP2006012875A (ja) | 2004-06-22 | 2004-06-22 | 半導体素子の冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006012875A true JP2006012875A (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=35779790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004183278A Pending JP2006012875A (ja) | 2004-06-22 | 2004-06-22 | 半導体素子の冷却装置 |
Country Status (1)
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008041737A1 (en) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Cooling apparatus |
US8130497B2 (en) | 2008-11-19 | 2012-03-06 | Hitachi, Ltd. | Blade server |
WO2013102980A1 (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-11 | 日本電気株式会社 | 冷却装置およびそれを用いた電子機器 |
JP2014116385A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Panasonic Corp | 冷却装置およびこれを搭載した電気自動車および電子機器 |
CN109887895A (zh) * | 2019-03-04 | 2019-06-14 | 四川长虹空调有限公司 | 半导体器件散热装置 |
US11493278B2 (en) | 2018-11-27 | 2022-11-08 | Fujitsu Limited | Evaporator and cooling system |
US11716831B2 (en) | 2019-04-22 | 2023-08-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Electronic device |
-
2004
- 2004-06-22 JP JP2004183278A patent/JP2006012875A/ja active Pending
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