JP2006011999A - ズレ量に応じた解像度変換処理の実行 - Google Patents

ズレ量に応じた解像度変換処理の実行 Download PDF

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Abstract

【課題】 複合画像に含まれるオブジェクト画像に対して適切な解像度変換処理を実行することのできる技術を提供する。
【解決手段】 画像処理方法は、(a)対象複合画像に含まれて特定のオブジェクトを表す対象オブジェクト画像と、参照複合画像に含まれて特定のオブジェクトを表す参照オブジェクト画像と、を選択する工程と、(b)対象複合画像内における特定オブジェクトの位置と、参照複合画像内における特定オブジェクトの位置と、の間のズレ量を検出する工程と、(c)ズレ量に応じた解像度変換処理を実行する工程と、を備える。工程(c)は、ズレ量が所定条件を満足する場合には、対象オブジェクト画像と参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理を実行し、ズレ量が所定条件を満足しない場合には、対象オブジェクト画像のみを用いる第2種の解像度変換処理を実行する工程を含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、解像度変換処理の技術に関する。
動画像は、デジタルデータ形式で作成される場合が多い。特に、近年では、動画像を構成する各画像が、複数のオブジェクト画像で構成される場合がある。このような動画像データとしては、例えば、MPEG4形式のデータが挙げられる。
動画像を拡大して精細に表示したり、動画像から選択される1つの画像を拡大して精細な静止画像を生成したりすることができれば、便利である。
特開2002−335530号公報
しかしながら、従来では、動画像に含まれる1つの画像(元画像)を拡大処理すると画質が低下してしまい、精細な画像を得ることが困難であった。これは、元画像の解像度(画素数)が充分でなく、拡大処理の際に、元画像の画素数が単純に整数倍されていることに起因する。このように、元画像の画素数を単純に増大させる場合には、観察者は、動画像内の動きのある対象物が特に粗く表現されているという印象を受ける。また、従来では、複数のオブジェクト画像で構成される複合画像から解像度の高い精細な拡大画像を得ることについて充分に考慮されていなかった。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、複合画像に含まれるオブジェクト画像に対して適切な解像度変換処理を実行することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装置は、画像処理装置であって、
複数種のオブジェクト画像をそれぞれ含む複数の複合画像から、対象複合画像に含まれて特定のオブジェクトを表す対象オブジェクト画像と、参照複合画像に含まれて前記特定のオブジェクトを表す参照オブジェクト画像と、を選択する選択部と、
前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間のズレ量を検出する検出部と、
前記ズレ量に応じた解像度変換処理を実行することによって、前記対象オブジェクト画像の解像度よりも高い解像度を有する処理済み対象オブジェクト画像を生成する生成部と、
を備え、
前記生成部は、
前記ズレ量が所定条件を満足する場合には、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理を実行し、
前記ズレ量が前記所定条件を満足しない場合には、前記対象オブジェクト画像のみを用いる第2種の解像度変換処理を実行することを特徴とする。
この装置では、対象複合画像内における特定オブジェクトの位置と、参照複合画像内における特定オブジェクトの位置と、の間のズレ量に応じて解像度変換処理が変更されるため、対象オブジェクト画像に対して適切な解像度変換を実行することが可能となる。
上記の装置において、
前記第1種の解像度変換処理は、
前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトと、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトと、の間の回転方向のズレを含む位置ズレが小さくなるように、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像との位置合わせが実行された状態で、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像とを用いて、前記処理済み対象オブジェクト画像を生成する処理を含むことが好ましい。
こうすれば、位置合わせ済みの対象オブジェクト画像と参照オブジェクト画像とを用いて、精細な処理済み対象オブジェクト画像を得ることができる。
上記の装置において、
前記選択部は、複数の前記参照複合画像に含まれる複数の前記参照オブジェクト画像を選択し、
前記検出部は、複数の前記ズレ量であって、前記各ズレ量は前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と前記各参照複合画像における前記特定オブジェクトの位置との間のズレ量である、前記複数のズレ量を検出し、
前記生成部は、
前記複数のズレ量のうちの少なくとも1つが前記所定条件を満足する場合には、前記対象オブジェクト画像と、前記複数の参照複合画像のうちの前記所定条件を満足する前記少なくとも1つのズレ量に対応する少なくとも1つの対応参照複合画像と、を用いて、前記第1種の解像度変換処理を実行し、
前記複数のズレ量のうちのいずれも前記所定条件を満足しない場合には、前記第2種の解像度変換処理を実行することが好ましい。
このように、複数の参照オブジェクト画像を選択すれば、第1種の解像度変換処理を実行する際に、さらに精細な処理済み対象オブジェクト画像を生成することができる。
上記の装置において、
前記ズレ量は、前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間の並進方向のズレ量を含むことが好ましい。
上記の装置において、
前記所定条件は、前記並進方向のズレ量の単位画素サイズ未満の値が、単位画素サイズの約0.1倍から約0.9倍の範囲内の値であることであることが好ましい。
こうすれば、参照オブジェクト画像を用いる第1種の解像度変換処理の実行が有効であるか否かをうまく判断することができる。
上記の装置において、
前記ズレ量は、前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間の回転方向のズレ量を含んでいてもよい。
上記の装置において、
前記複数種のオブジェクト画像のそれぞれは、前記対象オブジェクト画像として選択され、
前記ズレ量は、前記複数種のオブジェクト画像のそれぞれに対して検出され、
前記処理済み対象オブジェクト画像は、前記複数種のオブジェクト画像のそれぞれに対して生成されるようにしてもよい。
こうすれば、複数種の処理済みオブジェクト画像を含む処理済みの複合画像を得ることができる。例えば、動画像から処理済み静止画像を得ることができる。
上記の装置において、
前記複数の複合画像のそれぞれに含まれて前記特定オブジェクトを表す特定種のオブジェクト画像は、前記対象オブジェクト画像として順次選択され、
前記ズレ量は、前記複数の複合画像のそれぞれに含まれる前記特定種のオブジェクト画像に対して順次検出され、
前記処理済み対象オブジェクト画像は、前記複数の複合画像のそれぞれに含まれる前記特定種のオブジェクト画像に対して順次生成されるようにしてもよい。
こうすれば、特定のオブジェクトに関して、複数の処理済みのオブジェクト画像を得ることができる。例えば、動画像から処理済みオブジェクト動画像を得ることができる。
なお、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理装置および方法、該画像処理装置を備える印刷装置および方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、第1実施例における画像処理システムを示す説明図である。画像処理システムは、パーソナルコンピュータ200とデジタルビデオカメラ310とプリンタ320とを備えている。なお、本実施例のプリンタ320は、インクジェット方式で印刷を実行する。
パーソナルコンピュータ200は、CPU210と、ROMやRAMなどの内部記憶装置220と、外部記憶装置250と、表示部260と、マウスやキーボードなどの操作部270と、インタフェース部(I/F部)290と、を備えている。I/F部290は、外部に設けられた種々の機器との間でデータ通信を行う。図1では、I/F部290は、ケーブルを介してデジタルビデオカメラ310と接続されており、デジタルビデオカメラから動画像データを受け取る。また、I/F部290は、ケーブルを介してプリンタ320と接続されており、プリンタに印刷データを供給する。
内部記憶装置220には、画像処理部222として機能するアプリケーションプログラムと、印刷データ生成部224として機能するコンピュータプログラム(プリンタドライバ)と、が格納されている。画像処理部222は、解像度変換部230を備えており、解像度変換部230は、後述するように、選択部232と検出部234と生成部236とを含んでいる。解像度変換部230は、動画像データの解像度を変換することによって、高い解像度を有する変換済み動画像データを生成することができる。印刷データ生成部224は、変換済み動画像データから選択された画像データを用いて印刷データを生成し、印刷データをプリンタ320に供給することができる。画像処理部222と印刷データ生成部224との機能は、CPU210がコンピュータプログラムを実行することによって実現される。なお、画像処理部222と印刷データ生成部224との機能を実現するコンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
A−2.画像処理部の処理内容:
図2は、画像処理部222(図1)の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS102では、画像処理部222は、ユーザによって入力された動画像および拡大率(すなわち解像度の倍率)の指定を受け取る。なお、本実施例では、拡大率は水平方向(横方向)および垂直方向(縦方向)に150%(1.5倍)に設定されたものとして説明するが、拡大率は、任意に設定可能である。画像処理部222は、ユーザによって指定された動画像データを読み出す。
図3は、動画像データの構成を模式的に示す説明図である。図3(A)は、動画像に含まれる一連の複数の画像を示しており、各画像は、P1,P2,P3・・・の順に再生される。図3(A)では、1番目の画像P1の内容が示されている。この画像P1には、背景(山を含む風景)と車と人物との3つのオブジェクトが含まれている。
図3(B)〜(D)は、動画像を構成する3種類のオブジェクト画像群を示している。図3(B)は、背景を含むオブジェクト画像群P1a〜P6aを示しており、図3(C)は、車を含むオブジェクト画像群P1b〜P6bを示しており、図3(D)は、人物を含むオブジェクト画像群P1c〜P6cを示している。図3(A)に示す画像P1は、3つのオブジェクト画像P1a,P1b,P1cを合成することによって形成される複合画像である。他の複合画像P2〜P6についても同様である。
なお、各オブジェクト画像は矩形形状を有しており、各オブジェクト画像のサイズ(すなわち解像度)は互いに等しい。また、各複合画像のサイズ(すなわち解像度)は、各複合画像を構成するオブジェクト画像のサイズと等しい。
ステップS104(図2)では、選択部232は、動画像から対象複合画像を選択して、対象複合画像から対象オブジェクト画像を選択する。ステップS106では、ステップS104と同様に、選択部232は、動画像から参照複合画像を選択して、参照複合画像から参照オブジェクト画像を選択する。ただし、ステップS106では、対象複合画像の次に再生される画像が、参照複合画像として選択される。また、ステップS106では、参照オブジェクト画像として、対象オブジェクト画像と同じオブジェクトを含むものが選択される。例えば、ステップS104で、1番目の複合画像P1を構成する車を含むオブジェクト画像P1bが選択されると、ステップS106では、2番目の複合画像P2を構成する車を含む参照オブジェクト画像P2bが選択される。
なお、本実施例では、説明の便宜上、車を含むオブジェクト画像に対する処理に注目して説明するが、実際には、背景を含むオブジェクト画像や、人物を含むオブジェクト画像に対しても、同様の処理が実行される。
ステップS108では、検出部234は、オブジェクト間のズレ量を検出する。具体的には、対象複合画像内におけるオブジェクトの位置(形成位置)と、参照複合画像内におけるオブジェクトの位置(形成位置)と、の間のズレ量が検出される。
図4は、ズレ量の決定手法を示す説明図である。図4(A)は、対象オブジェクト画像P1bを示しており、図4(B)は、参照オブジェクト画像P2bを示している。図4(A),(B)では、対象複合画像P1内における(対象オブジェクト画像P1b内における)車の位置と、参照複合画像P2内における(参照オブジェクト画像P2b内における)車の位置とは、異なっている。
図4(C)では、対象オブジェクト画像P1b内の車と、参照オブジェクト画像P2b内の車と、がほぼ一致するように、2つのオブジェクト画像P1b,P2bの位置合わせが行われている。より具体的には、参照オブジェクト画像P2bは、その位置が変更された状態で、対象オブジェクト画像P1b上に重ねられている。
なお、2つのオブジェクト画像P1b,P2bの位置合わせは、例えば、平行移動と回転とを組み合わせたパターンマッチング法を利用することによって、実行可能である。このパターンマッチング法の概要は、以下の通りである。対象オブジェクト画像P1b内の各画素の中心点の値をV1iとする。なお、各画素の中心点の値は、各画素の値に設定される。また、対象オブジェクト画像P1b内の各画素の中心点に対応する位置変更後の参照オブジェクト画像P2b内の対応点の値をV2jとする。なお、対応点の値V2jは、参照オブジェクト画像内の対応点付近の画素の中心点の値を補間して得られる。そして、Σ|V1i−V2j|が最小となるように、参照オブジェクト画像の位置が調整される。これにより、2つのオブジェクト画像P1b,P2b内のオブジェクト(車)がほぼ一致するように、2つのオブジェクト画像の位置合わせを行うことができる。なお、2つのオブジェクト画像の位置合わせは、1画素未満の細かなレベルで位置ズレが解消されるように行われる。
上記のように、2つのオブジェクト画像の位置合わせが完了すると、対象オブジェクト画像P1bの中心点O1と、第2のオブジェクト画像P2bの中心点O2とは、ずれる。図4(D)では、図4(C)の2つのオブジェクト画像の中心点O1,O2付近が拡大して示されている。図示するように、2つのオブジェクト画像P1b,P2bは、並進方向(すなわち水平方向および垂直方向)にdx,dyだけずれている。また、2つのオブジェクト画像P1b,P2bは、回転方向にdθだけずれている。
ステップS110(図2)では、生成部236は、2つのオブジェクト間のズレ量が所定条件を満足するか否か判断する。具体的には、並進方向のズレ量dx,dyが、以下の式(1)の条件を満足するか否かが判断される。
TL<abs (dx/p−div(dx/p))<TU
かつ
TL<abs (dy/p−div(dy/p))<TU …式(1)
ここで、pは1画素のサイズを示している。div( )は、商(整数部分)を求める演算式である。abs( )は、絶対値を求める演算式である。したがって、abs (dx/p−div(dx/p))は、x方向のズレ量の1画素未満の値を示しており、abs (dy/p−div(dy/p))は、y方向のズレ量の1画素未満の値を示している。なお、以下では、このズレ量の1画素未満の値を「正味ズレ量」とも呼ぶ。
本実施例では、TL(閾値下限)は0.1に設定されており、TU(閾値上限)は0.9に設定されている。すなわち、2つのオブジェクト間の水平方向および垂直方向の正味ズレ量が0.1〜0.9の範囲内である場合には、条件を満足すると判断される。
ズレ量が式(1)の条件を満足する場合には、2つのオブジェクト間には、有意なズレが存在する。オブジェクトが車などの移動するオブジェクトである場合には、2つのオブジェクト画像間にズレが発生し、この結果、ズレ量が式(1)の条件を満足する可能性が高い。一方、ズレ量が式(1)の条件を満足しない場合には、2つのオブジェクト間には、有意なズレが存在しない。例えば、オブジェクトが風景などの移動しないオブジェクトである場合には、2つのオブジェクト画像間にズレが殆ど発生せず、この結果、ズレ量が式(1)の条件を満足しない可能性が高い。
ステップS110(図3)においてズレ量が式(1)の条件を満足すると判断される場合には、ステップS112に進む。
ステップS112では、生成部236は、対象オブジェクト画像と参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理を実行し、対象オブジェクト画像よりも高い解像度を有する高解像度オブジェクト画像(処理済み対象オブジェクト画像)を生成する。なお、第1種の解像度変換処理は、対象オブジェクト画像と参照オブジェクト画像との位置合わせが行われた状態で、実行される。
図5は、第1種の解像度変換処理による高解像度オブジェクト画像の作成手法を示す説明図である。図5では、対象オブジェクト画像P1bを構成する複数の画素の中心点と、参照オブジェクト画像P2bを構成する複数の画素の中心点と、が示されている。なお、図5では、図4に示すように、対象オブジェクト画像P1bと参照オブジェクト画像P2bとの位置合わせが行われている。具体的には、参照オブジェクト画像P2bは、対象オブジェクト画像P1bに対して、図4で求められたズレ量dx,dy,dθだけずれている。また、図5では、生成すべき高解像度オブジェクト画像QP1bを構成する複数の画素の中心点が示されている。図5から分かるように、高解像度オブジェクト画像QP1bの解像度は、対象オブジェクト画像P1bの解像度の1.5倍に設定されている。なお、以下では、画素の中心点を「格子点」とも呼ぶ。
高解像度オブジェクト画像QP1bは、高解像度オブジェクト画像を構成する各画素の値を決定することによって生成される。例えば、注目画素Gaの値(すなわち、注目格子点Gaの値)を決定する際には、まず、2つのオブジェクト画像P1b,P2bに含まれる複数の格子点のうち、注目格子点Gaに最も近い1つの格子点(最近傍格子点)が選択される。図5では、格子点B2aが最近傍格子点である。次に、2つのオブジェクト画像P1b,P2bのうち、最近傍格子点B2aが属する参照オブジェクト画像P2bを用いて、注目格子点Gaの値が決定される。具体的には、注目格子点Gaの値は、参照オブジェクト画像P2bに含まれる4つの格子点B2a〜B2dの値を用いて決定される。なお、4つの格子点B2a〜B2dは、注目格子点Gaを囲む近傍の格子点であり、最近傍格子点B2aを含んでいる。
図6は、注目画素Gaの値の算出手法を示す説明図である。なお、図6では、図5の注目格子点Ga付近が示されている。4つの近傍格子点B2a〜B2dで形成される正方形の領域は、注目格子点Gaによって4つの矩形領域Wa〜Wdに区分される。第1の矩形領域Waは、注目格子点Gaと、格子点B2aに対向する格子点B2cと、を2つの端点とする領域である。他の矩形領域Wb〜Wdについても同様である。そして、注目画素Gaの値Vは、式(2)を用いて決定される。
V=(Sa・Va+Sb・Vb+Sc・Vc+Sd・Vd)/S
S=Sa+Sb+Sc+Sd …式(2)
ここで、Sa〜Sdは、矩形領域Wa〜Wdの面積を示している。Va〜Vdは、4つの近傍画素B2a〜B2dの値を示している。
式(2)に示すように、注目格子点Gaの位置に応じて変化する各係数(重み)Sa〜Sdを各近傍画素の値Va〜Vdに乗じれば、注目画素Gaの値を適切に求めることができる。
なお、注目格子点に最も近い最近傍格子点が対象オブジェクト画像に含まれる場合には、注目画素の値は、対象オブジェクト画像に含まれる4つの近傍画素の値を用いて生成される。
上記のように、対象オブジェクト画像と参照オブジェクト画像とを用いて、高解像度オブジェクト画像を構成するすべての画素の値を求めることによって、精細な高解像度オブジェクト画像QP1bが生成される。
一方、ステップS110(図3)においてズレ量が式(1)の条件を満足しないと判断される場合には、ステップS114に進む。
ステップS114では、生成部236は、対象オブジェクト画像のみを用いる第2種の解像度変換処理を実行し、対象オブジェクト画像よりも高い解像度を有する高解像度オブジェクト画像(処理済み対象オブジェクト画像)を生成する。ステップS114における高解像度オブジェクト画像を構成する各画素の値の決定手法は、ステップS112において説明した手法と同様である。ただし、注目画素の値は、対象オブジェクト画像のみを用いて決定される。より具体的には、注目画素の値は、対象オブジェクト画像に含まれる4つの近傍画素の値を用いて、決定される。なお、ステップS114で生成される高解像度オブジェクト画像の解像度と、ステップS112で生成される高解像度オブジェクト画像の解像度とは、等しく設定されている。
なお、ステップS112,S114の解像度変換処理は、バイキュービック法や、バイリニア法、ニアレストネイバー法などの種々の手法を利用して実行可能である。
ステップS116では、ステップS112またはステップS114で生成された高解像度オブジェクト画像が外部記憶装置250に保存される。なお、前述のように、ステップS104〜S116の処理は、対象複合画像を構成するオブジェクト画像毎に実行される。
ステップS118では、対象複合画像として選択されていない複合画像が存在するか否かが判断される。存在する場合には、ステップS104に戻って、次に再生されるべき複合画像が対象複合画像として選択される。
このようにして、本実施例では、比較的低い解像度を有する動画像から、比較的高い解像度を有する処理済み動画像が生成される。そして、処理済み動画像を利用すれば、拡大された動画像を精細に表示することができる。
以上説明したように、本実施例では、対象複合画像内におけるオブジェクトの位置と参照複合画像内におけるオブジェクトの位置との間のズレ量に応じて、対象オブジェクト画像に対する解像度変換処理を変更することができる。具体的には、ズレ量が所定条件を満足する場合、換言すれば、2つのオブジェクト間に有意なズレが存在する場合には、対象オブジェクト画像と参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理が実行される。一方、ズレ量が所定条件を満足しない場合、換言すれば、2つのオブジェクト間に有意なズレが存在しない場合には、対象オブジェクト画像のみを用いる第2種の解像度変換処理が実行される。このように、有意なズレの有無に応じて解像度変換処理における参照オブジェクト画像の利用の有無を変更すれば、有意なズレが存在する場合には、参照オブジェクト画像を効果的に用いて精細な処理済み対象オブジェクト画像を得ることができ、有意なズレが存在しない場合には、参照オブジェクト画像を用いずに迅速に処理済み対象オブジェクト画像を得ることができる。すなわち、対象オブジェクト画像に対して適切な解像度変換処理を実行することができる。
なお、2つのオブジェクト間に有意なズレが存在しない場合に、参照オブジェクト画像を用いる第1種の解像度変換処理を実行して得られる画像の精細度は、参照オブジェクト画像を用いない第2種の解像度変換処理を実行して得られる画像の精細度とほぼ同じである。すなわち、2つのオブジェクト間に有意なズレが存在しない場合には、参照オブジェクト画像を用いる第1種の解像度変換処理を実行しても、精細な処理済み対象オブジェクト画像を得るのは困難である。このため、本実施例では、2つのオブジェクト間に有意なズレが存在しない場合には、参照オブジェクト画像を用いない第2種の解像度変換処理が実行されている。すなわち、本実施例では、式(1)の条件を満足するか否かを判断することによって、参照オブジェクト画像を用いる第1種の解像度変換処理の実行が有効であるか否かがうまく判断されている。
B.第2実施例:
図7は、第2実施例における画像処理部222(図1)の処理手順を示すフローチャートである。図7は、図2とほぼ同じであるが、ステップS106B,S108B,S110B,S112Bが変更されている。具体的には、第1実施例では、1つの対象複合画像に対して、1つの参照複合画像のみが利用されているが、本実施例では、3つの参照複合画像が利用される。
ステップS106Bでは、動画像から3つの参照複合画像が選択され、3つの参照複合画像から3つの参照オブジェクト画像が選択される。例えば、ステップS104で、1番目の複合画像P1(図3)を構成する車を含むオブジェクト画像P1bが選択されると、ステップS106Bでは、2〜4番目の複合画像P2〜P4を構成する車を含む参照オブジェクト画像P2b〜P4bが選択される。
ステップS108Bでは、3組のオブジェクト間のズレ量が検出される。具体的には、ステップS108と同様に、対象オブジェクト画像P1b内における車の位置と、第1の参照オブジェクト画像P2b内における車の位置と、の間の第1のズレ量が検出される。同様に、対象オブジェクト画像P1bと第2の参照オブジェクト画像P3bとを用いて第2のズレ量が検出され、対象オブジェクト画像P1bと第3の参照オブジェクト画像P4bとを用いて第3のズレ量が検出される。
ステップS110Bでは、3つのズレ量のうちの少なくとも1つが式(1)の条件を満足するか否かが判断される。少なくとも1つのズレ量が式(1)の条件を満足する場合には、ステップS112Bに進み、3つのズレ量のすべてが式(1)の条件を満足しない場合には、ステップS114に進む。
ステップS112Bでは、対象オブジェクト画像と対応参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理が実行される。ここで、対応参照オブジェクト画像は、式(1)の条件を満足する特定のズレ量に対応する特定の参照オブジェクト画像を意味する。例えば、対象オブジェクト画像P1bと第3の参照オブジェクト画像P4bとを用いて検出された第3のズレ量が条件を満足する場合には、第3の参照オブジェクト画像は対応参照オブジェクト画像である。
なお、ステップS112Bが実行される場合には、対応参照オブジェクト画像は、少なくとも1つ存在する。以下では、3つのズレ量のすべてが式(1)の条件を満足した場合、換言すれば、対応参照オブジェクト画像が3つ存在する場合について説明する。
図8は、第2実施例における第1種の解像度変換処理による高解像度オブジェクト画像の作成手法を示す説明図である。図8は、図5とほぼ同じであるが、第2および第3の参照オブジェクト画像P3b,P4bを構成する複数の画素の中心点(格子点)が追加されている。
高解像度オブジェクト画像QP1b’を構成する注目画素Gaの値を決定する際には、まず、4つのオブジェクト画像P1b〜P4bに含まれる複数の格子点のうち、注目格子点Gaに最も近い最近傍格子点が選択される。図8では、格子点B4aが最近傍格子点である。次に、4つのオブジェクト画像P1b〜P4bのうち、最近傍格子点B4aが属する第3の参照オブジェクト画像P4bを用いて、注目画素Gaの値が決定される。具体的には、注目画素Gaの値は、第3の参照オブジェクト画像P4bに含まれる4つの近傍画素B4a〜B4dの値を用いて決定される。なお、注目画素Gaの値の算出手法は、第1実施例(図5)と同様である。
上記のように、対象オブジェクト画像と複数の参照オブジェクト画像とを用いて、高解像度オブジェクト画像を構成するすべての画素の値を求めることによって、さらに精細な高解像度オブジェクト画像QP1b’が生成される。
なお、本実施例では、注目画素Gaの値は、注目格子点に最も近い最近傍格子点B4aが属する1つの参照オブジェクト画像P4bのみを用いて決定されているが、対応参照オブジェクト画像が複数存在する場合には、2以上の参照オブジェクト画像を用いて決定されてもよい。例えば、図8において、注目画素Gaの値は、注目格子点Gaからの距離がDt以内の範囲に存在する2つの格子点B2a,B4aが属する2つの参照オブジェクト画像P2b,P4bを用いて、決定されてもよい。この場合には、第1の参照オブジェクト画像P2b内の4つの近傍画素B2a〜B2dの値を用いて注目画素Gaの第1の参考値が決定されると共に、第3の参照オブジェクト画像P4b内の4つの近傍画素B4a〜B4dの値を用いて注目画素Gaの第2の参考値が決定される。そして、第1および第2の参考値の平均値が、注目画素Gaの値として決定される。このようにしても、注目画素Gaの値を適切に求めることができる。
以上説明したように、本実施例では、複数の参照複合画像に含まれる複数の参照オブジェクト画像が選択されている。このため、第1の解像度変換処理を実行する際に、1つの参照オブジェクト画像のみから最近傍格子点が選択される第1実施例と比較して、複数の対応参照オブジェクト画像から注目格子点により近い最近傍格子点を選択することができる。このため、注目画素Gaの値をより適切に求めることができる。したがって、より精細な処理済み対象オブジェクト画像を生成することができ、この結果、拡大された動画像をより精細に表示することが可能となる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、参照複合画像は、対象複合画像の後に連続して再生されるべき複合画像に設定されているが、これに代えて、対象複合画像の再生から一定期間経過後に再生される複合画像に設定されていてもよい。また、参照複合画像は、対象複合画像よりも前に再生される複合画像に設定されていてもよい。
(2)上記実施例では、ズレ量が所定条件を満足するか否かを判断する際に、並進方向のズレ量dx,dyが利用されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、回転方向のズレ量dθが利用されてもよい。
この場合には、回転方向のズレ量dθが例えばdθ>tan-1(1/H)を満足するときに、第1種の解像度変換処理が実行されればよい。ここで、Hは、対象オブジェクト画像内に表されるオブジェクトの水平方向の画素数である。
一般には、対象複合画像内における特定オブジェクトと、参照複合画像内における特定オブジェクトと、の間のズレ量に応じて、第1種の解像度変換処理と第2種の解像度変換処理とが変更されればよい。
(3)上記実施例では、高解像度オブジェクト画像を構成する注目画素の値は、1つのオブジェクト画像に含まれる4つの近傍画素の値を用いて決定されているが、これに代えて、より多数の画素の値を用いて決定されてもよいし、より少数の画素の値を用いて決定されてもよい。
(4)上記実施例では、図3に示すように、複数種のオブジェクト画像のそれぞれは、複合画像と同様に、矩形形状を有しているが、一部のオブジェクト画像(例えば、車)は、任意形状を有していてもよい。この場合には、動画像データには、通常、オブジェクトの動きの大きさと向きとを示す動きベクトルが含まれている。したがって、この場合には、動画像データに含まれる動きベクトルをズレ量として用いて、第1種の解像度変換処理と第2種の解像度変換処理とが変更されればよい。
(5)上記実施例では、比較的低い解像度を有する動画像から、比較的高い解像度を有する動画像が生成されているが、これに代えて、比較的高い解像度を有する1以上の静止画像が生成されてもよい。この場合には、ユーザによって選択された動画像内の1つの複合画像に対して、解像度変換処理が実行されればよい。こうすれば、1つの処理済み静止画像のみを迅速に得ることができる。なお、得られた処理済み静止画像は、該処理済み静止画像を印刷する場合に、利用可能である。
また、上記実施例では、比較的低い解像度を有する動画像から、比較的高い解像度を有する動画像が生成されているが、これに代えて、比較的高い解像度を有する1以上のオブジェクト動画像が生成されてもよい。この場合には、ユーザによって選択された動画像内の特定のオブジェクトを表すオブジェクト画像群に対して、解像度変換処理が実行されればよい。こうすれば、特定のオブジェクトを表す処理済みオブジェクト動画像のみを迅速に得ることができる。なお、得られた処理済みオブジェクト動画像は、該処理済みオブジェクト動画像を他の動画像と合成する場合に、利用可能である。
(6)上記実施例では、動画像が複数のフレーム画像で構成されており、各フレーム画像が複数のフレームオブジェクト画像で構成されていると仮定して説明した。しかしながら、動画像は、複数のフィールド画像で構成され、各フィールド画像が複数のフィールドオブジェクト画像で構成される場合もある。この場合には、連続する2つのフィールド画像によって形成されるフレーム画像が、本発明における複合画像に相当し、連続する2つのフィールドオブジェクト画像によって形成されるフレームオブジェクト画像が、本発明におけるオブジェクト画像に相当する。
なお、フィールド形式の動画像が利用される場合には、連続する2つのフィールドオブジェクト画像に対してIP変換(インタレース−プログレッシブ変換)が施された後に、解像度変換処理が実行される。解像度変換処理に先立って、IP変換済みのフレーム画像に対して鮮鋭化処理やノイズ除去処理などが施されることが好ましい。
第1実施例における画像処理システムを示す説明図である。 画像処理部222(図1)の処理手順を示すフローチャートである。 動画像データの構成を模式的に示す説明図である。 ズレ量の決定手法を示す説明図である。 第1種の解像度変換処理による高解像度オブジェクト画像の作成手法を示す説明図である。 注目画素Gaの値の算出手法を示す説明図である。 第2実施例における画像処理部222(図1)の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施例における第1種の解像度変換処理による高解像度オブジェクト画像の作成手法を示す説明図である。
符号の説明
200…パーソナルコンピュータ
210…CPU
220…内部記憶装置
222…画像処理部
224…印刷データ生成部
230…解像度変換部
232…選択部
234…検出部
236…生成部
250…外部記憶装置
260…表示部
270…操作部
290…I/F部
310…デジタルビデオカメラ
320…プリンタ
P1〜P6…複合画像
P1a〜P6a…オブジェクト画像
P1b〜P6b…オブジェクト画像
P1c〜P6c…オブジェクト画像
QP1b…高解像度オブジェクト画像

Claims (11)

  1. 画像処理装置であって、
    複数種のオブジェクト画像をそれぞれ含む複数の複合画像から、対象複合画像に含まれて特定のオブジェクトを表す対象オブジェクト画像と、参照複合画像に含まれて前記特定のオブジェクトを表す参照オブジェクト画像と、を選択する選択部と、
    前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間のズレ量を検出する検出部と、
    前記ズレ量に応じた解像度変換処理を実行することによって、前記対象オブジェクト画像の解像度よりも高い解像度を有する処理済み対象オブジェクト画像を生成する生成部と、
    を備え、
    前記生成部は、
    前記ズレ量が所定条件を満足する場合には、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理を実行し、
    前記ズレ量が前記所定条件を満足しない場合には、前記対象オブジェクト画像のみを用いる第2種の解像度変換処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記第1種の解像度変換処理は、
    前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトと、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトと、の間の回転方向のズレを含む位置ズレが小さくなるように、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像との位置合わせが実行された状態で、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像とを用いて、前記処理済み対象オブジェクト画像を生成する処理を含む、画像処理装置。
  3. 請求項1または2記載の画像処理装置であって、
    前記選択部は、複数の前記参照複合画像に含まれる複数の前記参照オブジェクト画像を選択し、
    前記検出部は、複数の前記ズレ量であって、前記各ズレ量は前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と前記各参照複合画像における前記特定オブジェクトの位置との間のズレ量である、前記複数のズレ量を検出し、
    前記生成部は、
    前記複数のズレ量のうちの少なくとも1つが前記所定条件を満足する場合には、前記対象オブジェクト画像と、前記複数の参照複合画像のうちの前記所定条件を満足する前記少なくとも1つのズレ量に対応する少なくとも1つの対応参照複合画像と、を用いて、前記第1種の解像度変換処理を実行し、
    前記複数のズレ量のうちのいずれも前記所定条件を満足しない場合には、前記第2種の解像度変換処理を実行する、画像処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記ズレ量は、前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間の並進方向のズレ量を含む、画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置であって、
    前記所定条件は、前記並進方向のズレ量の単位画素サイズ未満の値が、単位画素サイズの約0.1倍から約0.9倍の範囲内の値であることである、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記ズレ量は、前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間の回転方向のズレ量を含む、画像処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記複数種のオブジェクト画像のそれぞれは、前記対象オブジェクト画像として選択され、
    前記ズレ量は、前記複数種のオブジェクト画像のそれぞれに対して検出され、
    前記処理済み対象オブジェクト画像は、前記複数種のオブジェクト画像のそれぞれに対して生成される、画像処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記複数の複合画像のそれぞれに含まれて前記特定オブジェクトを表す特定種のオブジェクト画像は、前記対象オブジェクト画像として順次選択され、
    前記ズレ量は、前記複数の複合画像のそれぞれに含まれる前記特定種のオブジェクト画像に対して順次検出され、
    前記処理済み対象オブジェクト画像は、前記複数の複合画像のそれぞれに含まれる前記特定種のオブジェクト画像に対して順次生成される、画像処理装置。
  9. 画像処理方法であって、
    (a)複数種のオブジェクト画像をそれぞれ含む複数の複合画像から、対象複合画像に含まれて特定のオブジェクトを表す対象オブジェクト画像と、参照複合画像に含まれて前記特定のオブジェクトを表す参照オブジェクト画像と、を選択する工程と、
    (b)前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間のズレ量を検出する工程と、
    (c)前記ズレ量に応じた解像度変換処理を実行することによって、前記対象オブジェクト画像の解像度よりも高い解像度を有する処理済み対象オブジェクト画像を生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(c)は、
    前記ズレ量が所定条件を満足する場合には、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理を実行し、
    前記ズレ量が前記所定条件を満足しない場合には、前記対象オブジェクト画像のみを用いる第2種の解像度変換処理を実行する工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータに画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    複数種のオブジェクト画像をそれぞれ含む複数の複合画像から、対象複合画像に含まれて特定のオブジェクトを表す対象オブジェクト画像と、参照複合画像に含まれて前記特定のオブジェクトを表す参照オブジェクト画像と、を選択する機能と、
    前記対象複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、前記参照複合画像内における前記特定オブジェクトの位置と、の間のズレ量を検出する機能と、
    前記ズレ量に応じた解像度変換処理を実行することによって、前記対象オブジェクト画像の解像度よりも高い解像度を有する処理済み対象オブジェクト画像を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させ、
    前記生成機能は、
    前記ズレ量が所定条件を満足する場合には、前記対象オブジェクト画像と前記参照オブジェクト画像とを用いる第1種の解像度変換処理を実行し、
    前記ズレ量が前記所定条件を満足しない場合には、前記対象オブジェクト画像のみを用いる第2種の解像度変換処理を実行する機能を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 請求項10記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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