JP2006010216A - 冷蔵庫 - Google Patents

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秀竹 林
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稔 天明
Isahiro Yoshioka
功博 吉岡
Tatsuya Ito
達也 伊藤
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Abstract

【課題】 冷蔵用蒸発器への冷媒流量を弁体の開度に応じて絞り調節する構成において、冷蔵用蒸発器に加えて冷凍用蒸発器への冷媒流量も適切に制御することができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 制御装置は、冷凍室庫内温度センサ及び冷蔵室庫内温度センサの検出状態に基づいて冷凍サイクル装置を制御すると共に、冷蔵用蒸発器の出口温度と入口温度との差である過熱量が目標過熱量となるように調節弁の開度を制御することにより冷蔵用蒸発器への冷媒流量を絞り調節する。ここで、制御装置は、冷蔵用蒸発器の過熱量と冷凍用蒸発器の過熱量とを加えた総和過熱量を求めると共に(S201〜S203)、実際の総和過熱量を求め(S204,205)、両方が一致するように圧縮機の回転数を制御する(S206〜208)。これにより、冷凍用蒸発器への冷媒流量も適切に調節できる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、冷凍室用蒸発器及び冷蔵室用蒸発器に冷媒を同時に供給するタイプの冷蔵庫に関する。
家庭用で普及している冷蔵庫は、冷凍温度帯の区画と冷蔵温度帯の区画を備えたものが一般的であり、一つの蒸発器で庫内を冷却するタイプの冷蔵庫では、冷凍区画及び冷蔵区画への冷気の分配をダンパ等で制御し、全体の負荷に応じて圧縮機のオン/オフを制御するようにしている。また、インバータにより圧縮機の回転数を制御するタイプでは、さらに回転数を細かく制御している。このような構成の冷蔵庫では、蒸発器の出口温度が冷凍区画の温度となるように冷媒を蒸発させている。
さらに、近年、冷凍区画及び冷蔵区画にそれぞれ冷凍蒸発器及び冷蔵蒸発器を有するタイプとして、冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器とを直列に連結したものがある。このものは、冷凍区画と冷蔵区画の2つの区画を同時に冷却することが可能であるものの、圧縮機の吸込圧力は蒸発温度の低い冷凍用蒸発器の圧力に制限されるため、冷凍サイクルの効率を高めることが困難である。
これに対して、冷凍用蒸発器と冷蔵用蒸発器を並列に連結し、交互に冷却するものでは、逆止弁等を付加することにより、冷蔵室を冷却する冷蔵用蒸発器の蒸発温度が高くなるように制御することにより、冷凍サイクルの効率を高めることができるものの、2つの温度帯の区画を同時に冷却することはできなかった。
特開2001−12634号公報 特開2002−147896号公報 特開2001−278934号公報
冷凍用蒸発器と冷蔵用蒸発器を並列に連結した構成において、凝縮器から2つの蒸発器に供給される冷媒を分流すると共にその冷媒流量を調整可能な冷媒流量調節装置を備え、冷凍用蒸発器と冷蔵用蒸発器に同時に冷媒を供給し、2つの温度帯の区画を同時に冷却するものが考えられている。
このような構成のものでは、凝縮器と蒸発器とを連結するキャピラリチューブの流量抵抗により冷媒を冷凍用蒸発器と冷蔵用蒸発器に分留しており、各蒸発器の状態によりキャピラリチューブに流れる冷媒流量を制御することは困難であることから、各蒸発器での冷却能力を制御することはできなかった。
そこで、本出願人は、冷凍用蒸発器と冷蔵用蒸発器への冷媒流量比率(最大流量に対する割合)を弁体の開度に応じて調整可能な調節弁を開発し、その弁体の開度に応じて一方の蒸発器への冷媒流量を絞り調節することを考えている。つまり、冷蔵用蒸発器への冷媒流量を絞り調節(冷凍用蒸発器への冷媒流量は最大)することにより、冷凍用蒸発器及び冷蔵用蒸発器への同時流しを実現しようとするものである。
ところで、一方の蒸発器への冷媒流量を絞り調節する場合、温度変化の大きな冷蔵室を冷却するための冷凍用蒸発器への流路抵抗を冷凍用蒸発器への流路抵抗より小さくして、冷蔵用蒸発器に冷媒が流入しやく設け、その冷媒流量を絞り調節するのが望ましい。この場合、冷凍用蒸発器の冷媒蒸発温度は冷蔵用蒸発器の冷媒蒸発温度よりも低くなっていることから、冷蔵用蒸発器に冷媒を流れやすくするにしても、冷凍用蒸発器にも冷媒を確実に供給することが可能となる。
しかしながら、このような運転では、一方の蒸発器への冷媒流量を制御することにより両方の蒸発器に冷媒を分配することができるものの、両方の蒸発器への絶対量の冷媒を制御することができないことから、他方の蒸発器への冷媒流量を制御することはできない。例えば、冷蔵用蒸発器の出入口温度差を8℃、冷凍用蒸発器の出入口温度を8℃に制御しようとした場合、冷蔵用蒸発器は温度制御可能であるものの、冷凍用蒸発器への冷媒流量は、圧縮機の回転数でしか制御できないと共の、冷蔵用蒸発器への冷媒流量の影響を受けるので、冷凍用蒸発器への冷媒流量を適切に制御することができず、冷凍用蒸発器に対して温度制御を適切に行うことはできなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、冷蔵用蒸発器への冷媒流量を弁体の開度に応じて絞り調節する構成において、冷蔵用蒸発器に加えて冷凍用蒸発器への冷媒流量も適切に制御することができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明は、圧縮機から吐出されるガス状冷媒を液化する凝縮器と、この凝縮器から流入した冷媒が流出する2つの弁口を有し、それらの弁口を通じて流出する冷媒流量を当該弁口の全開時における冷媒流量に対する流量比率として弁体の開度に応じて調節可能な冷媒流量調節手段と、この冷媒流量調節手段の各弁口から流出した冷媒がそれぞれ流入する冷凍用蒸発器及び冷蔵用蒸発器と、これらの両方の蒸発器内の冷媒の蒸発状態を示す過熱量をそれぞれ求める過熱量検出手段と、この過熱量検出手段が検出した過熱量を加算して両方の蒸発器の総和過熱量を求める総和過熱量演算手段と、前記冷凍用蒸発器及び冷蔵用蒸発器により冷却される冷凍区画及び冷蔵区画の冷却状態に基づいて冷凍サイクル運転を実行すると共に、一方の蒸発器の過熱量に基づいて前記冷媒流量調節手段に対して一方の蒸発器への冷媒流量を絞り調節する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記総和過熱量検出手段が検出した総和過熱量が所定の目標総和過熱量となるように前記圧縮機の回転数を制御するものである(請求項1)。
上記構成において、前記過熱量検出手段は、一方の蒸発器の入口温度と出口温度を検出する温度センサからなり、前記制御手段は、前記温度センサが検出した一方の蒸発器の出口温度と入口温度との差を過熱量とするようにしてもよい(請求項2)。
また、前記制御手段は、前記過熱量検出手段が検出した過熱量が目標総和過熱量よりも大きいときは前記圧縮機の回転数を上昇し、小さいときは前記圧縮機の回転数を下降させるようにしてもよい(請求項3)。
また、前記制御手段は、前記一方の蒸発器に対応した区画の温度が設定温度よりも高いときは前記目標過熱量を大きく設定し、低いときは前記目標過熱量を小さく設定するようにしてもよい(請求項4)。
また、前記制御手段は、前記一方の蒸発器に対応した区画の温度と設定温度との差が所定の設定値以下となったときは、前記圧縮機を停止するようにしてもよい(請求項5)。
また、前記制御手段は、他方の蒸発器の過熱量が所定の設定値よりも小さくなった場合は、前記冷媒流量調節手段に対して両方の蒸発器への冷媒供給を停止するように制御するようにしてもよい(請求項6)。
また、前記制御手段は、他方の蒸発器の過熱量が所定の設定値よりも小さくなった場合は、前記冷媒流量調節手段に対して前記一方の蒸発器のみに冷媒を供給するように制御するようにしてもよい(請求項7)。
また、前記制御手段は、前記圧縮機の回転数を上昇した場合に総和過熱量が小さくならないときは、前記冷媒流量調節手段に対して少なくとも一方の蒸発器に冷媒が流れるように制御するようにしてもよい(請求項8)。
また、前記制御手段は、前記圧縮機の回転数を上昇した場合に総和過熱量が小さくならないときは、前記冷媒流量調節手段に対して過熱量が大きな方の蒸発器のみに冷媒が流れるように制御するようにしてもよい(請求項9)。
本発明によれば、制御手段は、冷凍用蒸発器及び冷蔵用蒸発器により冷却される冷凍区画及び冷蔵区画の冷却状態に基づいて冷凍サイクル運転を実行する。また、制御手段は、冷媒流量調節手段に対して一方の蒸発器の過熱量に基づいて当該蒸発器への冷媒流量比率を制御するので、一方の蒸発器への冷媒流量を制御しながら、他方の蒸発器への冷媒供給も可能となる。
ここで、一方の蒸発器の冷媒流量が過剰の場合、過熱量が低下し、冷媒流量が不足の場合、過熱量が上昇するので、一方の蒸発器の過熱量が目標過熱量となるように一方の蒸発器への冷媒流量比率を適切に制御することができる。
このようにして、一方の蒸発器への冷媒流量は当該蒸発器の過熱量に基づいて制御することができると共に、他方の蒸発器への冷媒流量は、他方の蒸発器の過熱量に基づいて圧縮機の回転数を制御することにより可能となる。
しかしながら、他方の蒸発器の過熱量に基づいて圧縮機の回転数を制御したのでは、冷媒流量調節手段に対する絞り調節による一方の蒸発器への冷媒流量の制御と圧縮機の回転数の制御による両方の蒸発器への冷媒流量の制御とが相反することがあり、制御が不確実となる虞がある。
そこで、制御手段は、総和過熱量検出手段が検出した総和過熱量に基づいて圧縮機の回転数を制御するので、両方の蒸発器への冷媒流量の制御要素に一方の蒸発器の過熱量を反映させることができ、両方の制御が相反することを極力回避することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図14を参照して説明する。
図2は、冷蔵庫の縦断面図を示している。この図2において、冷蔵庫本体1は、断熱箱体の内部に貯蔵区画を形成し、仕切壁により冷凍室や製氷室の冷凍区画2、冷蔵室や野菜室の冷蔵区画3など複数の貯蔵室に区分している。
各貯蔵室は、冷凍区画2や冷蔵区画3毎に配置した冷凍用蒸発器4や冷蔵用蒸発器5及び冷気循環ファン6,7によってそれぞれ所定の設定温度に冷却保持されるものであり、各蒸発器4,5は、本体背面下部の機械室8に設置した圧縮機9から供給される冷媒によって冷却される。
図1は、冷蔵庫における冷凍サイクル装置を示している。この図1において、冷凍サイクル装置10は、圧縮機9、凝縮器11、冷媒流路の冷媒流量を調節するための調節弁(冷媒流量調節手段に相当)12、及び並列に接続した冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5を環状に連結して構成されている。凝縮器11は扁平形状をなしており、機械室8の前方における冷蔵庫本体1の外底面空間に配設されている。この凝縮器11で液化した冷媒は調節弁12を介してそれぞれ減圧手段である冷凍側キャピラリチューブ15及び冷蔵側キャピラリチューブ16を経由して冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5にそれぞれ供給される。各蒸発器4,5は、冷媒が蒸発することで低温化し、冷気循環ファン6,7による送風によって熱交換が行われることにより貯蔵室内を所定の空気温度に冷却するものである。冷凍用蒸発器4で気化した冷媒は、アキュムレータ17を介して冷凍側サクションパイプ18を経由して再び圧縮機9に戻り、冷蔵用蒸発器5で蒸発した冷媒は冷蔵側サクションパイプ19を経由して圧縮機9に直接戻るように構成されている。
各蒸発器4,5に対応して除霜用ヒータ20,21が設けられており、所定時間が経過する毎に各ヒータ20,21に通電されることにより各蒸発器4,5に付着した霜を解凍するようにしている。
制御装置(総和過熱量検出手段、制御手段に相当)22は、冷凍室庫内温度センサ23及び冷蔵室庫内温度センサ24の検出温度に基づいて上述した冷凍サイクル装置10を制御するもので、通常の冷凍サイクル運転に加えて、冷凍用蒸発器4の出口パイプに取付けた過熱量検出手段としても機能する出口温度センサ25、冷蔵用蒸発器5の出口パイプに取付けた出口温度センサ26の検出温度に基づいて冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5に付着した霜を解凍する除霜運転を実行し、さらに冷凍用蒸発器4の入口パイプに取付けた入口温度センサ(過熱量検出手段に相当)51の検出温度と出口温度センサ25の検出温度の差、及び冷蔵用蒸発器5の入口パイプに取付けた入口温度センサ(過熱量検出手段に相当)27の検出温度と出口温度センサ26の検出温度の差に基づいて後述する冷蔵用蒸発器5の過熱量(スーパーヒート量)を求め、その過熱量に基づいて調節弁12の冷蔵用蒸発器5への冷媒流量比率を制御するようになっており、斯様な制御が本実施例の特徴となっている。
図3は、圧縮機9の断面を示している。この図3において、圧縮機9は、圧縮要素が低圧段側圧縮部28と高圧段側圧縮部29により構成されたレシプロ式の二段圧縮機であり、密閉ケース30内に収納した電動機31の回転軸32の回転に伴って偏心して回転する偏心軸33によってコンロッド34を図示横方向に往復運動させるよう構成している。
コンロッド34の先端にはボールジョイント35でピストン36がかしめ固定されており、シリンダー37内のピストン36の往復運動によって低圧段側圧縮部28と高圧段側圧縮部29に対して交互に冷媒を吸い込み、圧縮して吐出するものであり、圧縮部へのポールジョイント35の採用により、容積効率を向上させ、本来なら2つの圧縮部を必要とする2段圧縮機の外形スペースの拡大を抑制している。
低圧段側圧縮部28の吸込口28aは、冷凍用蒸発器4からアキュムレータ17を介して連結した冷凍側サクションパイプ18の端部が接続され、低圧段側圧縮部28の吐出口28bは、圧縮したガス状冷媒を吐出するように密閉ケース30内に開口している。また、高圧段側圧縮部29の吸込口29aは、密閉ケース30内のガス状冷媒を吸入するように密閉ケース30内に開口し、高圧段側圧縮部29の吐出口29bは、凝縮器11への吐出管に接続されている。
冷凍用蒸発器4の吐出側に接続されたアキュムレータ17は、気液を分離し、冷凍用蒸発器4で蒸発しきれなかった液状冷媒を貯留してガス状冷媒のみを送り出し、圧縮機9のシリンダー37に液冷媒が流入することによる支障を防止する作用をおこなうものであり、本実施例では、冷凍用蒸発器4の後段にのみ設けている。
冷蔵用蒸発器5からの冷蔵側サクションパイプ19は圧縮機9の密閉ケース30内の中圧段となる空間部に導入するよう接続している。したがって、冷蔵用蒸発器5からの吸込み冷媒は圧縮機9のシリンダー37内に直接流入しないため、冷蔵用蒸発器5の後段にはアキュムレータを設ける必要は特になく、設置する場合は小形のものでよい。冷蔵用蒸発器5側の冷蔵側サクションパイプ19から吸い込まれたガス状冷媒は、低圧段側圧縮部28の吐出口28bから密閉ケース30内に吐出されるガス状冷媒とともに、連通する高圧段側圧縮部29の吸込口29aに吸い込まれ圧縮される。
調節弁12は、圧縮機9からの吐出ガスを受けて液化する凝縮器11の出口側に設けられており、冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5への冷媒流路を切り替えるとともに、その冷媒流量比率(全開時に対する開口割合)を制御するもので、本実施例では、通常制御時においては、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量比率を制御すると共に冷凍用蒸発器4への冷媒流量比率を100%(全開)に制御するようにしている。この場合、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量を絞り調節している状態では、冷凍用蒸発器4へは十分な量の冷媒が供給されるようになっている。
図4は、調節弁12の横断面を示している。この図4に示すように、弁ケース38の底面に設けられた弁座39に、凝縮器11(実際にはドライヤ)からの冷媒の流入口40が形成されていると共に、冷凍用蒸発器4側への冷媒流出口である冷凍側弁口41と冷蔵用蒸発器5側への冷媒流出口である冷蔵側弁口42とが形成されている。
弁座39に対して円盤状の弁体43が摺接するように回転軸46で回動可能に支持してなり、基本的な構造は三方弁に類似している。この弁体43の側面にはストッパー44が取付けられており、そのストッパー44が弁座に取付けられた規制部45に当接することにより弁体43の回転初期位置と回転終了位置が決められている。
弁体43の下面(弁座39との対向面)には厚肉段部43aが一体に膨出形成されており、その厚肉段部43aが冷凍側弁口41及び冷蔵側弁口42を全閉可能となっている。厚肉段部43aの裏面(弁座39との摺接面)において各弁口41,42に対向する回転軌跡上には厚肉段部43aの端部から所定角度にわたって断面V字状の冷凍側溝部47及び冷蔵側溝部48が円弧状にそれぞれ形成されており、弁体43が所定の回転範囲に位置した状態で、冷凍側溝部47が冷凍側弁口41に対向して連通すると共に、冷蔵側溝部48が冷蔵側弁口42に対向して連通する。
弁体43は、弁ケース38の上面に設けられた図示しないステッピングモータの回転と同期して回転するようにマグネットカップリングされており、ステッピングモータにより0〜85のパルス位置にオープンループで回転制御されるものである。
尚、図4では、ストッパー44が規制部45に当接した初期位置を示しており、その初期位置でステッピングモータのパルス数が0パルスに設定される。
ステッピングモータは、制御装置22からのパルス信号で弁体43を図4に示した初期位置から矢印A方向への回転させるものであり、所定のパルス位置で弁体43の冷凍側溝部47が冷凍側弁口41と連通した場合には、流入口40から弁ケース38内に流入した冷媒が、冷凍側溝部47と連通する冷凍側弁口41から流出し、冷凍側キャピラリチューブ15を経由して冷凍用蒸発器4に流入して蒸発することにより当該冷凍用蒸発器4の温度が低下する。
一方、同様に冷蔵側溝部48と冷蔵側弁口42とが連通した場合には、冷蔵側溝部48に流入した冷媒が連通する冷蔵側弁口42から冷蔵側キャピラリチューブ16を経由して冷蔵用蒸発器5に流入して蒸発することにより当該冷蔵用蒸発器5の温度が低下する。
この場合、冷凍側弁口41、冷蔵側弁口42から流出する冷媒流量は、各弁口41,42に対向する冷凍側溝部47、冷蔵側溝部48の断面積の大きさによって変化し、その断面積が図5(a)〜(c)に示すように大きくなるほど、冷媒流量は大となる。
ここで、冷凍側溝部47の断面面積は、弁体43の回転方向の部位にかかわらず始端部(弁体43の回転方向の先端)から中間部まで一定となるように設定され、その中間部から終端部(厚肉断部43aの開放端縁)まで始端部側の断面積より大なる一定の断面積となるように設定されている。また、冷蔵側溝部48の断面面積は、始端部から終端部となるにしたがって増大するように設定されており、特に、始端部から所定の中間部までは断面面積の増大度合が小さく設定され、その中間部から終端部までは増大度合いが大きく設定されている。さらに、冷蔵側溝部48の始端部は、冷蔵側溝部48の終端部と冷蔵側弁口42とが連通開始した状態で、全閉状態から一気に所定の流量比率を確保するような形状に形成されている。
以上のような構成により、調節弁12は、後述するように流路の切り替えや流量調整がきめ細かく制御できることから、ステッピングモータによる回転制御によって冷媒流量比率をリニアに変更することができる。
図6は、調節弁12の弁体43の回転位置と冷凍側弁口41及び冷蔵側弁口42の位置関係を示し、図7は、調節弁12の弁体43の回転位置と冷凍側弁口41及び冷蔵側弁口42の流量比率との関係を示している。
(a)4パルス位置(図6(a)、図7(a))
急速冷蔵運転時は、図中右回りに回転する弁体が4パルス位置にあり、冷蔵側溝部48と冷蔵側弁口42とが合致しており、冷媒が冷蔵用蒸発器5のみに流れ、冷蔵用蒸発器5のみ冷却作用が行われる
(b)20パルス位置(図6(b)、図7(b))
例えば、冷凍区画2及び冷蔵区画3とも所定の冷却温度状態にある場合は、弁体43が20パルスの位置にあり、冷凍側溝部47と冷凍側弁口41、及び冷蔵側溝部48と冷蔵側弁口42とは合致せず、冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5の双方への弁口41,42は弁体43の厚肉段部43aによる全閉状態にあって冷媒は流れず冷却作用はおこなわれない。
(c)29パルス位置(図6(c)、図7(c))
冷凍運転停止状態での時間経過や冷凍室扉の開扉により、冷凍区画2の温度が上昇したことを冷凍室庫内温度センサ23が検知した場合は、29パルスの位置まで弁体43が回転し、冷凍側溝部47が冷凍側弁口41に連通状態になるため、冷媒が冷凍用蒸発器4側へ全開時の20%程度流れる。このとき冷蔵側溝部48と冷蔵側弁口42とは依然として連通関係はなく、冷蔵用蒸発器5に冷媒は供給されないものである。
(d)41パルス位置(図6(d)、図7(d))
急速冷凍運転時は、41パルスの位置まで弁体43が回転し、冷蔵側弁口42が弁体43の厚肉段部43aから完全に脱出し、冷蔵側弁口42が全開するので、冷凍用蒸発器4、ひいては冷凍区画2を集中して冷却することができる。
(e)49パルス位置(図6(e)、図7(e))
冷蔵区画3の温度が上昇したような場合には、49パルスの位置まで弁体43が回転し、冷蔵側溝部48の終端部が冷蔵側弁口42と連通状態になるため、最小流量比率5%の冷媒流が生じ冷蔵用蒸発器5側の冷却作用が開始される。このときも冷凍用蒸発器4は全開により冷媒の流出状態を保持している。
(f)62パルス位置(図6(f)、図7(f))
弁体43が62パルス位置では、冷蔵側溝部48の狭幅領域の中間位置が冷蔵側弁口42と連通して冷蔵用蒸発器5への冷媒流量がリニアに増加している中間状態にあり、この間の滑らかな流量調整により冷蔵用蒸発器5の冷却能力を微調整することができる。
(g)71パルス位置(図6(g)、図7(g))
冷蔵側溝部48の狭幅領域の終了位置が冷蔵側弁口42と対向して冷蔵用蒸発器5への冷媒流量がリニアに増加する終了状態にある。
(h)82パルス位置(図6(h)、図7(h))
冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5を両方同時に冷却する必要を生じたときは、82パルスの位置まで弁体43が回転し、冷凍側溝部47及び冷蔵側溝部48とも弁体43の厚肉段部43aから脱出し、双方の弁口41,42とも全開状態となって、冷凍用蒸発器4と冷蔵用蒸発器5には同時に冷媒が供給され冷却作用を呈する。
この場合、図7に示すように、冷凍用蒸発器4への冷媒流量比率が20%程度で一定となっている領域(図中に矢印Bで示す)を設けているのは、弁体43が29パルス位置で弁体43の位置ずれにかかわらず冷凍用蒸発器4への冷媒流量比率が20%程度となることを保証するためである。また、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量比率が71パルスまでは弁体43の回転の上昇に応じた流量比率の上昇は緩やかであるのに対して、パルス数71を上回る回転位置では、弁体43の回転の上昇に応じた流量比率は急激に上昇している。つまり、冷凍用蒸発器4への冷媒流量比率の制御では、調節弁12の弁体43がパルス数71に位置したときに変曲点(図7中に矢印Cで示す)を有することを意味している。これは、より細かな冷媒流量の制御を行うには、図7に示す絞り領域(パルス数45〜71)のパルス数を増大して1パルス当たりの冷媒流量の調整量を少なくすればよいものの、弁体43を1回転させるパルス数には制限があり、パルス数の増大は困難であるからである。
ここで、冷蔵用蒸発器5へのより細かな冷媒流量の調整を必要とするのは、冷媒流量が小さい範囲であることに着目し、弁体43の流路を工夫することにより、弁体43が45〜71パルスまでは弁体43の1パルス当たりの冷媒流量の増大変化量を抑制し、71〜82パルスで1パルス当たりの冷媒流量の増大変化量を増大するようにしている。
また、調節弁12の弁体43の回転位置が45〜53パルスでは、冷蔵用蒸発器5への弁口面積は絞り領域の最小面積となっているものの、その最小面積は、例えば圧縮機9に設けられたストレーナを通過可能な異物の面積よりも大に設定されている。これは、冷凍サイクル中に異物、例えば冷媒パイプを切断したときの金属粉や溶接時のスケール等が含まれていた場合は、それらの異物が最小流路で詰まる虞があるものの、最小面積を、ストレーナを通過可能な異物よりも大に設定することにより、異物が調節弁12の冷蔵用蒸発器5への冷蔵側弁口42で詰まってしまうことを防止できるからである。
本実施例においては、図6に示すように、冷凍側弁口41は全開あるいは全閉のいずれかにほぼ固定し、冷蔵側弁口42への流量比率を冷蔵側溝部48により変化させて冷媒流量をパルス49〜71の範囲でリニアに調整するようにしている。
尚、冷凍サイクル装置10における冷凍側キャピラリチューブ15及び冷蔵側キャピラリチューブ16は、冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5での冷媒蒸発温度に温度差をつけるため、冷凍側キャピラリチューブ15の絞りを強くしている結果、前述したように冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5双方へ冷媒を流す場合は必然的に流路抵抗の小さい冷蔵用蒸発器5に流れやすくなり、冷凍用蒸発器4へは流れにくくなる傾向にあって、極端な場合は冷凍用蒸発器4には冷媒が流れない状況が発生する。
これを改善するため調節弁12においては、冷凍区画2及び冷蔵区画3の各冷却のための冷媒流制御とともに、いわゆる冷媒の片流れを防止するため、冷媒が流れやすく設けられた冷蔵用蒸発器5への冷媒流量を紋るように制御を加えている。
また、調節弁12に流入する冷媒は凝縮器11で凝縮された冷媒で、気液が混合しており、調節弁12に流入した段階で流速が低下することから、調節弁12の下方に液冷媒が溜まりやすくなる。このため、調節弁12の弁座が水平でない場合、下側に位置する弁口の方が冷媒の液比率が高くなることになる。本実施例では、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量を制御することを基本にしていることから、冷蔵側弁口42が冷凍側弁口41よりも高い位置となると、流量を制御できないガス状冷媒が多くなり、弁体43による冷媒分流の制御が不可能となる。
そこで、本実施例では、図8に示すように取付金具13に対して調節弁本体14が傾くように一体に設け、取付金具13が水平位置に取付けられた状態で、冷蔵側弁口42が冷凍側弁口41よりも下方に位置するようにした。このような構成により、冷蔵側弁口42に溜まる液冷媒の比率を冷凍側弁口41よりも高めることができ、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量比率の制御が可能となる。
一方、調節弁12における弁口の開口制御は、冷凍用蒸発器4と冷蔵用蒸発器5への弁流量比率を双方とも全開、或いは全閉したり、また、冷凍側弁口41を絞ると共に冷蔵側弁口42を全開したり、或いは冷蔵側弁口42を紋ると共に冷凍側弁口41を全開したりするなど種々のパターンを選択することができるが、本実施例では、冷凍用蒸発器4と冷蔵用蒸発器5とを並列に接続しており、通常制御では、冷凍側弁口41を全開した状態で冷蔵側弁口42を紋り調節するようにしている。
この場合、冷凍側弁口41が全開の状態では、冷蔵側弁口42の絞り調節による冷媒流量にほとんど影響されることなく冷凍用蒸発器4はほぼ所定の冷凍能力を得られることになり、冷蔵用蒸発器5の冷却能力についても、冷蔵側弁口42の絞り調節、及び圧縮機9の回転数調節で所定の冷房能力を得ることができるものである。
つまり、冷凍側弁口41から流出した冷媒は、冷凍区画2における冷却温度に即した蒸発温度になるよう設定した冷凍側キャピラリチューブ15を通過する際に減圧され、冷凍用蒸発器4において例えば−25℃程度で蒸発する。同様に、冷蔵側弁口42から流出した冷媒は、冷蔵区画3での冷却温度に即した蒸発温度になるよう設定した冷蔵側キャピラリチューブ16を通過する際に減圧され、冷蔵用蒸発器5において例えば−5℃程度で蒸発する。
次に冷凍サイクル装置10の動作について図9を参照して説明する。電源投入によって圧縮機9が駆動されると、圧縮され高温高圧となったガス状冷媒は凝縮器11に吐出されて液化されてから調節弁12に至る。調節弁12は前記のように種々のパターン設定が可能であるが、電源投入の際には、冷凍区画2、冷蔵区画3とも未冷却の状態であるので、両方の弁口41,42は全開状態になり、冷媒は冷凍側キャピラリチューブ15及び冷蔵側キャピラリチューブ16に流入して減圧され冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5にそれぞれ流入して各蒸発温度で蒸発し、各区画2,3を所定温度に冷却する。
このとき、前記のように蒸発温度差を形成するためのキャピラリチューブ15,16の流路抵抗の差による冷蔵用蒸発器5への冷媒の片流れをなくすため、調節弁12は冷媒の流れやすい冷蔵用蒸発器5への冷媒流量をやや絞るようにして冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5への冷媒流量をバランスよく保持するように制御する。
冷凍用蒸発器4からの冷媒はアキュムレータ17に流入し、冷凍用蒸発器4からの冷媒中に蒸発しきれなかった液冷媒が残っている場合はアキュムレータ17内部に貯留され、ガス状冷媒のみが冷凍側サクションパイプ18から圧縮機9の低圧段側圧縮部28に吸い込まれる。また、冷蔵用蒸発器5で蒸発したガス状冷媒は冷蔵側サクションパイプ19を経由して圧縮機9の中間圧となっている密閉ケース30内に導入される。
冷凍用蒸発器4から圧縮機9の低圧段側圧縮部28に吸い込まれ、圧縮されて密閉ケース30内に吐出されたガス状冷媒は、冷蔵用蒸発器5から密閉ケース30の中圧空間部に流入したガス状冷媒と合流して高圧段側圧縮部29に吸い込まれ、圧縮されて凝縮器11に吐出されることにより冷凍サイクルを形成する。
したがって、上記構成の冷凍サイクル装置10によれば、冷凍区画2及び冷蔵区画3の設定温度に合わせた蒸発温度になるようなキャピラリチューブ15,16をそれぞれに備えた冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5を設置するので、一段の圧縮機を用いることにより冷凍用蒸発器4の圧力に制限されて蒸発温度の差を設けることが困難な構成に比べ、冷蔵用蒸発器5からの冷蔵側サクションパイプ19を圧縮機9の密閉ケース30内の中圧空間部に接続させることで、冷蔵用蒸発器5の蒸発温度を冷凍用蒸発器4に対し庫内冷却温度に即して高くすることができると共に、圧縮機9の入力負荷が小さくなるので、冷凍サイクル効率を上げ、消費電力を低減することができる。
ここで、冷媒流量の分配については、冷蔵用蒸発器5の出口パイプと入口パイプに取付けられた出口温度センサ26,27の検出温度の差を求めることで行うようにしている。
つまり、負荷が大きい場合は、熱交換量が大きくなって冷蔵用蒸発器5に流れてくる冷媒流量が少なくなり、冷蔵用蒸発器5中ですべての冷媒が蒸発してしまい、冷蔵用蒸発器5の出口パイプにおける冷媒状態はガス冷媒のみで液冷媒のない過熱状態(スーパーヒート状態)となるため、冷蔵用蒸発器5の出入口の温度差が大きくなる。
そこで、冷蔵用蒸発器5の出口と入口の温度の差(以下、過熱量と称する)が所定温度、例えば4℃になるように調節弁12の開度を制御して所定の過熱量とすることで、圧縮機9への液バックを防止しながら、冷凍サイクル中の冷媒分布の適正化を図ることができる。そして、過熱量が例えば5℃より大きくなった場合は、冷蔵用蒸発器5の過熱状態は過度であると判定し、冷蔵用蒸発器5への冷媒配分を大きくして流量を増やし、冷蔵用蒸発器5内の冷媒を気液の二相状態にすることで冷蔵用蒸発器5における熱交換性能を保持することが可能となる。また、過熱量が例えば3℃以下となった場合は、冷蔵用蒸発器5の過熱状態は不足していると判定し、冷蔵用蒸発器5への冷媒配分を小さくして流量を減らし、冷蔵用蒸発器5内の冷媒を気液の二相状態にすることで、圧縮機9への液バックを防止することができる。
次に、制御装置22の動作を示すに、制御装置22は、通常の冷凍サイクル運転の制御を実行するのに加えて、本実施例に関連したスーパーヒート制御を実行すると共に、その他の制御を同時に実行するようになっており、それらの制御をフローチャート或はタイミングチャートを参照しながら説明する。
(スーパーヒート制御(冷蔵用蒸発器5用))
図10は、制御装置22によるスーパーヒート制御の基本を概略的に示している。この図10に示すように、制御装置22は、1分が経過したときは(S101:YES)、冷蔵用蒸発器5の出入口温度データを取込み(S102)、それらの温度差(出口温度−入口温度)から過熱量を求めると共に、その過熱量と過熱目標温度(本実施例では4℃に設定)との差ΔTを求める(S103)。そして、斯様にして求めたΔTが、誤差を見込んで目標過熱量よりも1℃高い5℃以上か(S104)、目標過熱量よりも1℃低い3℃以下かを判断する(S105)。ここで、過熱量が3℃〜5℃の場合は、冷蔵用蒸発器5の過熱量は適切であると判断して何もすることなくステップ101に戻る。これに対して、過熱量が5℃以上の場合は(S104:YES)、冷蔵用蒸発器5の過熱量は大きく冷媒流量が不足していると判断し、調節弁12の弁体43の回転位置を1パルス上昇する(S106、図11参照)。これにより、調節弁12における冷蔵用蒸発器5への流量比率が増大するので、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が増大する。
このような冷媒流量を増大する制御は、過熱量が5℃以上の状態で1分毎に行われ、斯様な制御状態では、調節弁12の冷蔵側弁口42が徐々に開口して冷媒流量が徐々に増大するものの、弁体43の回転位置が60パルスに達したときは、上限リミット処理(S107)により冷媒供給量は上限であると判断し、過熱量が5℃以上であってもパルスの上昇を禁止する。
以上の動作により、図11に示すように過熱量の上昇が抑制されると共に低下するようになり、遂には過熱量が5℃未満となり、調節弁12に対する制御が停止する。この場合、過熱量が3〜5℃の通常状態では、調節弁12の弁体の回転位置を通常では60パルスにして冷蔵用蒸発器5に対する冷媒供給を絞り領域の最大にしていることから、図11に示すように過熱量が3℃以下となる。
ここで、調節弁12の弁体43の回転位置を60パルスの上限としているのは、上述したように冷蔵用蒸発器の過熱量が大きい場合、調節弁12の弁体の開度を上昇して冷蔵用蒸発器5への冷媒流量を高めることにより過熱量が小さくするように制御しているものの、冷凍サイクルの特性として、冷媒が流れ始めた初期には冷蔵用蒸発器5の温度が高いため、冷蔵用蒸発器5に流入した冷媒が入口付近で蒸発してしまう。このため、冷蔵用蒸発器5の過熱量が大きな状態が継続し、その後に過熱量が小さくなるという挙動を示す。つまり、冷凍サイクルの応答が遅いため、調節弁12の弁体43の開度を上昇するにしても過熱量の大きな状態が継続するため、さらに弁体43の開度を上昇するという動作を継続する。このような状態では、冷凍用蒸発器4の過熱量が小さくなり、次に弁体43の開度を降下した場合に、弁体43の開度が過度に大きいことから、冷凍用蒸発器4への冷媒の供給を抑制するのに時間を生じたり、冷凍用蒸発器4から冷媒が液体のまま流出したりするなどの不具合を生じる。このため、調節弁12の弁体の開度に上限を設けて、過熱量が過度にオーバーシュートしてしまうことを防止しているのである。
一方、制御装置22は、過熱量が3℃以下となったときは(S105:YES)、調節弁12の弁体43を1パルス降下する(S108、図11参照)。これにより、調節弁12における冷蔵用蒸発器5への流量比率が減少するので、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が減少する。
このような冷媒流量を減少する制御は、目標過熱量が3℃以下の状態で1分毎に行われ、斯様な制御状態では、調節弁12の冷蔵側弁口42が全閉して冷媒流量が徐々に減少することから、冷蔵用蒸発器5による冷媒の蒸発が促進されることにより過熱量が上昇するようになる。
以上のような制御により、過熱量と目標過熱量である4℃との差に基づいて冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が制御装置22により絞り調節されるので、過熱量が目標過熱量である4℃を挟んで変動するようになり、冷蔵用蒸発器5の過熱量を適切に調節することができる。
また、冷凍サイクル装置10の運転状態は周囲環境に大きく影響を受けることから、周囲環境によっては、調節弁12の弁体が49パルスの下限位置まで制御されることがあり、弁体43の回転位置が49パルスに達したときは、下限リミッタ制御(S109)により過熱量が3℃以下であってもパルスの降下を禁止する。
ところで、上述のような冷蔵用蒸発器5の過熱量に基づくスーパーヒート制御により、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量を適切に制御することができるものの、冷凍用蒸発器4の過熱量は監視していないことから、冷凍用蒸発器4への冷媒流量が過不足する虞がある。この場合、冷凍用蒸発器4に関しても、冷蔵用蒸発器5と同様に、冷凍用蒸発器4の出入口温度差により過熱量を求め、その過熱量が目標値となるように圧縮機9の回転数をフィードバック制御することが考えられるものの、それでは冷蔵用蒸発器5の過熱量に基づく冷蔵用蒸発器5への冷媒流量のスーパーヒート制御と冷凍用蒸発器4の過熱量に基づく冷凍用蒸発器4への冷媒流量のフィードバック制御が並列して行われることになり、例えば冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が不足すると共に冷凍用蒸発器4への冷媒流量が過多であると判断した場合は、制御装置22は、調節弁12に対して冷蔵用蒸発器5への冷媒流量を増大するように絞り調節する一方で、圧縮機9の回転数を下降してしまうという相反する制御を実行することになり、冷媒流量の制御を適切に実行できない虞がある。
また、例えば冷蔵区画3の温度と設定温度との差が大きい場合に、冷蔵用蒸発器5の過熱量を目標過熱量に一律に制御したのでは、冷蔵区画3を素早く冷却できない虞がある。
そこで、本実施例では、次のようにして各蒸発器4,5への冷媒流量を適切に制御しながら、各冷却対象区画を素早く冷却できるようにした。
(スーパーヒート制御(冷凍用蒸発器4用)
図12は、冷凍用蒸発器4の冷媒流量を制御対象とした制御装置22のフローチャートである。この図12において、制御装置22は、目標過熱量決定制御により冷凍用蒸発器4の目標過熱量(SH F)を決定すると共に(S201)、同じく目標過熱量決定制御により冷凍用蒸発器4の目標過熱量(SH R)を決定する(S202)。
図13は、制御装置22の目標過熱量決定制御を示している。この図13において、制御装置22は、1分経過したときは(S301)、庫内温度を読み込み(S302)、ΔT=庫内温度−設定温度を演算し(S303)、ΔTにより目標過熱量を次の関係に基づいて算出する(S304)。
図14は、制御装置22が記憶しているΔTと目標過熱量との関係を示している。この図14において、ΔTが0のときは、目標過熱量は上述した目標過熱量の4℃となる。ΔTが−5℃〜5℃のときは、目標過熱量は、−5℃が2℃、5℃が6℃となる比例関係にある。そして、目標過熱量は、ΔTが2℃以下では2℃に固定され、6℃以上では6℃に固定される。
このようして各蒸発器4,5の目標過熱量を求めたときは、両方の蒸発器4,5の出入口温度差により目標総和過熱量(SH K=SH F+SH R)を演算する(S203)。
次に、両方の蒸発器4,5の出入口温度差により実際の過熱量(SH FK,SH RK)を検出してから(S204)、それらの過熱量に基づいて実際の総和過熱量(SH KK=SH FK+SH RK)を演算する(S205)。
そして、上述のSH KとSH KKとを比較し、その比較結果に基づいて次のように圧縮機9の回転数を制御する(S206)。即ち、SH K=SH KKのときは、何の制御を実行することなく圧縮機9の回転数を維持する。SH K>SH KKのときは、総和過熱量が不足していると判断し、圧縮機9の回転数を下降することにより各蒸発器4,5への冷媒流量を減少する(S207)。SH K<SH KKのときは、総和過熱量が過多であると判断し、圧縮機9の回転数を上昇することにより各蒸発器4,5への冷媒流量を増大する(S208)。ここで、回転数上昇/下降については5Hz毎に上昇/下降する。また、フローチャートには示していないが、圧縮機9の最大回転数は約60Hzであるため、60Hzとなったときは上昇を停止する。さらに、圧縮機9の回転数が25Hz以下となると、圧縮機9内の潤滑油が流れなくなるため、圧縮機9を停止する。
以上のような動作により、冷蔵用蒸発器5の過熱量に基づいてスーパーヒート制御(冷蔵用蒸発器5用)が行われることにより冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が絞り調節されると同時に、冷凍用蒸発器4及び冷蔵用蒸発器5の総和過熱量に基づいてスーパーヒート制御(冷凍用蒸発器4用)が行われることにより両方の蒸発器4,5への絶対的な総和冷媒流量が調節されることになる。つまり、スーパーヒート制御(冷凍用蒸発器4用)には、冷凍用蒸発器4の過熱量に加えて冷蔵用蒸発器5の過熱量が反映されることになり、冷蔵用蒸発器5の過熱量に基づく冷蔵用蒸発器5に対する冷媒流量の制御と総和過熱量に基づく絶対量の総和冷媒流量の制御の内容が相反してしまうことを極力回避することができる。
このような実施例によれば、制御装置22は、冷蔵用蒸発器5の過熱量に基づいて冷蔵用蒸発器5への冷媒流量を制御すると共に、各蒸発器4,5の総和過熱量に基づいて両方の蒸発器4,5への冷媒流量を制御するようにしたので、絶対的な冷媒流量の制御に冷蔵用蒸発器の過熱量を反映させることができる。従って、冷凍用蒸発器4の過熱量のみで各蒸発器4,5への総和冷媒流量を制御する構成に比較して、お互いの制御の内容が相反することを極力回避することができるので、各蒸発器4,5の過熱量を適切に制御することができる。
しかも、冷却対象区間の設定温度と実際の温度との差が大きいほど、各蒸発器4,5の目標過熱量が大きくなるように変更したので、圧縮機9の回転数を高めて各蒸発器4,5への冷媒流量を高め、制御の迅速化を図ることができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例を図15に基づいて説明するに、第1実施例と同一符号には同一符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、冷蔵用蒸発器5の過熱量が異常を示した場合に対処するようにしたことを特徴とする。
第1実施例では、冷蔵用蒸発器5の冷媒流量を適切に調節することを基本としながら、圧縮機9の回転数を制御することにより各蒸発器4,5への総和冷媒流量を制御する構成であることから、圧縮機9の回転数を上昇することにより各蒸発器4,5への冷媒流量を高めた際に、冷蔵用蒸発器5に流れなかった全ての冷媒は冷凍用蒸発器4に流れることになる。このため、制御結果によっては、冷凍用蒸発器4への冷媒流量が過多となり、冷凍用蒸発器4内に冷媒が滞留する虞がある。このような状態が継続した場合は、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が不足してしまう事態を招来する虞がある。
そこで、本実施例では、図15に示すように冷凍用蒸発器4の過熱量が設定値である1℃よりも小さい場合(S401:YES)、つまり冷凍用蒸発器4内が冷媒で満たされた場合は、調節弁12を全閉する(S402)。この全閉とは、図7に示す弁体43の開度を20パルスに制御するもので、両方の蒸発器4,5への冷媒供給が停止することになる。これにより、冷凍用蒸発器4への冷媒供給が直ちに停止するので、冷凍用蒸発器4内の冷媒を回収することができる。
そして、冷凍用蒸発器4内の冷媒の回収が進行し、冷凍用蒸発器4の過熱量が設定値以上となったときは(S401:NO)、通常制御に移行する。
このような実施例によれば、制御装置22は、冷凍用蒸発器4の過熱量が設定値よりも小さい場合は、調節弁12に対する制御により各蒸発器4,5への冷媒供給を停止するようにしたので、冷凍用蒸発器4内に冷媒が満たされた状態を短時間で解消することができ、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が不足してしまう事態を解消することができる。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について図16を参照して説明する。この第3実施例は、第2実施例と同様に、冷凍用蒸発器4内に冷媒が満たされた状態を短時間で解消するものである。
即ち、図16に示すように冷凍用蒸発器の過熱量が設定値よりも小さいときは(S401:YES)、調節弁12に対する制御により冷凍用蒸発器4への冷媒供給を停止する(S501)。つまり、図7に示す弁体の開度を3パルスに制御するもので、冷蔵用蒸発器5のみに冷媒供給が行われることになる。これにより、冷凍用蒸発器4への冷媒供給を直ちに停止する一方で冷蔵用蒸発器5へ冷媒供給を継続することができるので、冷凍用蒸発器4内の冷媒回収を促進することができる。
このような実施例によれば、制御装置22は、冷凍用蒸発器4の過熱量が設定値よりも小さい場合は、調節弁12に対する制御により冷蔵用蒸発器5への冷媒供給のみを行うことにより冷凍用蒸発器4内の滞留した冷媒の回収を促進するようにしたので、冷蔵用蒸発器5への冷媒流量が不足してしまう事態を一層短時間で解消することができる。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
総和過熱量が過多であるために圧縮機9の回転数を上昇させるにしても、総和過熱量が小さくならない場合は、凝縮器11で冷媒が滞留して制御不能に陥っている虞があることから、このような場合は、制御不能を防止するために冷凍用蒸発器4または冷蔵用蒸発器5の何れか或いは両方に冷媒を強制的に流したり、過熱量が大きな方の蒸発器4,5に冷媒を強制的に流したりするようにしてもよい。
冷蔵用蒸発器5への冷媒を絞り調節するのに代えて、冷凍用蒸発器4への冷媒を絞り調節するようにしてもよく、この場合、冷凍用蒸発器4から流出する冷媒を貯留するアキュムレータを設ける必要がある。
冷媒として可燃性冷媒の例えばイソブタンを用いた冷凍サイクルに適用するようにしてもよい。この場合、2つの蒸発器4,5の冷媒流量を制御することにより、一方の蒸発器に冷媒が偏り、冷凍サイクルに必要とされる冷媒流量が増大してしまうことを抑制することができるので、可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルに適用するにしても、必要とされる可燃性冷媒流量を最小とすることができる。
本発明の第1実施例における冷凍システムを示す概略図 冷蔵庫の縦断面図 圧縮機の縦断面図 調節弁の横断面図 調節弁の弁体の溝部と弁口との連通状態を示す要部の断面図 調節弁の弁体の開度に応じた溝部と弁口との位置関係を示す図4相当図(その1) 調節弁の弁体の開度に応じた溝部と弁口との位置関係を示す図4相当図(その2) 調節弁の開度と冷媒の流量比率との関係を示す図 調節弁の(a)正面図、(b)側面図 冷凍サイクルの冷媒の流れを示す模式図 制御装置のスーパーヒート制御(冷蔵用蒸発器用)を示すフローチャート 調節弁の開度と冷蔵用蒸発器の過熱量との関係を示す図 制御装置のスーパーヒート制御(冷凍用蒸発器用)を示すフローチャート 制御装置の目標過熱量決定制御を示すフローチャート ΔTと目標過熱量との関係を示す図 本発明の第2実施例を示す図12相当図 本発明の第3実施例を示す図12相当図
符号の説明
図面中、2は冷凍区画、3は冷蔵区画、4は冷凍用蒸発器、5は冷蔵用蒸発器、9は圧縮機、11は凝縮器、12は調節弁(冷媒流量調節手段)、22は制御装置(総和過熱量演算手段、制御手段)、23は冷凍室庫内温度センサ、24は冷蔵室庫内温度センサ、25は出口温度センサ(過熱量検出手段)、26は出口温度センサ(過熱量検出手段)、27は入口温度センサ(過熱量検出手段)、41は冷凍側弁口、42は冷蔵側弁口、43は弁体、51は入口温度センサ(過熱量検出手段)である。

Claims (9)

  1. 圧縮機から吐出されるガス状冷媒を液化する凝縮器と、
    この凝縮器から流入した冷媒が流出する2つの弁口を有し、それらの弁口を通じて流出する冷媒流量を当該弁口の全開時における冷媒流量に対する流量比率として弁体の開度に応じて調節可能な冷媒流量調節手段と、
    この冷媒流量調節手段の各弁口から流出した冷媒がそれぞれ流入する冷凍用蒸発器及び冷蔵用蒸発器と、
    これらの両方の蒸発器内の冷媒の蒸発状態を示す過熱量をそれぞれ求める過熱量検出手段と、
    この過熱量検出手段が検出した過熱量を加算して両方の蒸発器の総和過熱量を求める総和過熱量演算手段と、
    前記冷凍用蒸発器及び冷蔵用蒸発器により冷却される冷凍区画及び冷蔵区画の冷却状態に基づいて冷凍サイクル運転を実行すると共に、一方の蒸発器の過熱量に基づいて前記冷媒流量調節手段に対して一方の蒸発器への冷媒流量を絞り調節する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記総和過熱量検出手段が検出した総和過熱量が所定の目標総和過熱量となるように前記圧縮機の回転数を制御することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記過熱量検出手段は、一方の蒸発器の入口温度と出口温度を検出する温度センサからなり、
    前記制御手段は、前記温度センサが検出した一方の蒸発器の出口温度と入口温度との差を過熱量とすることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記制御手段は、前記過熱量検出手段が検出した過熱量が目標総和過熱量よりも大きいときは前記圧縮機の回転数を上昇し、小さいときは前記圧縮機の回転数を下降させることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前記制御手段は、前記一方の蒸発器に対応した区画の温度が設定温度よりも高いときは前記目標過熱量を大きく設定し、低いときは前記目標過熱量を小さく設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記制御手段は、前記一方の蒸発器に対応した区画の温度と設定温度との差が所定の設定値以下となったときは、前記圧縮機を停止することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記制御手段は、他方の蒸発器の過熱量が所定の設定値よりも小さくなった場合は、前記冷媒流量調節手段に対して両方の蒸発器への冷媒供給を停止するように制御することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記制御手段は、他方の蒸発器の過熱量が所定の設定値よりも小さくなった場合は、前記冷媒流量調節手段に対して前記一方の蒸発器のみに冷媒を供給するように制御することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の冷蔵庫。
  8. 前記制御手段は、前記圧縮機の回転数を上昇した場合に総和過熱量が小さくならないときは、前記冷媒流量調節手段に対して少なくとも一方の蒸発器に冷媒が流れるように制御することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の冷蔵庫。
  9. 前記制御手段は、前記圧縮機の回転数を上昇した場合に総和過熱量が小さくならないときは、前記冷媒流量調節手段に対して過熱量が大きな方の蒸発器のみに冷媒が流れるように制御することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の冷蔵庫。
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KR20110089532A (ko) * 2010-02-01 2011-08-09 엘지전자 주식회사 냉장고 및 냉장고의 제어방법
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CN113899157A (zh) * 2021-10-12 2022-01-07 珠海格力电器股份有限公司 冰箱的控制方法、装置、控制器和冰箱

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