JP2006009116A - 熱間プレス用鋼板 - Google Patents

熱間プレス用鋼板 Download PDF

Info

Publication number
JP2006009116A
JP2006009116A JP2004190827A JP2004190827A JP2006009116A JP 2006009116 A JP2006009116 A JP 2006009116A JP 2004190827 A JP2004190827 A JP 2004190827A JP 2004190827 A JP2004190827 A JP 2004190827A JP 2006009116 A JP2006009116 A JP 2006009116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
strength
hot pressing
steel
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004190827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4317491B2 (ja
Inventor
Hisamasa Tomokiyo
寿雅 友清
Toshiki Nonaka
俊樹 野中
Yuichi Taniguchi
裕一 谷口
Shinichi Suzuki
眞一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2004190827A priority Critical patent/JP4317491B2/ja
Publication of JP2006009116A publication Critical patent/JP2006009116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4317491B2 publication Critical patent/JP4317491B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

【課題】熱間プレス、焼き入れ後の部品強度、部品の切断性や打抜き性、さらには遅れ破壊特性、スポット溶接性を満足する熱間プレス用鋼板を提供する。
【解決手段】質量%にて、C:0.15〜0.3%、Si:0.005 〜1.0%、Mn:0.01〜3.0%、P:0.005 〜0.1%、S:0.02%以下、Al:0.01〜3.0%、N:0.01%以下、Cr:0.02〜0.5%、V:0.002 〜0.5%、B:0.0002〜0.01%、Mg:0.0002〜0.01%を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼で、鋼中に平均粒径が0.01〜5.0 μmの範囲にあるMgの酸化物、硫化物、複合晶出物および複合析出物のいずれか1種もしくは2種以上の複合酸化物を、1平方mm当り1×102 個〜1×107 個含み、かつ、下記式(A)を満足することを特徴とする熱間プレス用高強度鋼板。
0.35≧C+Si/30+Mn/20+Cr/20+Mo/15+V/10+4・B+2・P+4・S …(A)
【選択図】 なし

Description

本発明は、プレス成形と焼き入れによる部材の強度向上を同時に行う熱間プレス用鋼板、特に自動車ボデーの骨格部品、補強部品や足回り部品などの製造に使用される熱間プレス用鋼板に関する。
近年、地球環境の観点から自動車の軽量化が強く望まれており、ボデー等の鋼板が使用される部品では、高強度鋼板を適用し鋼板の板厚を薄くして軽量化が図られている。しかしながら、鋼板の高強度化は部品製造時の加工性、プレス成形性の低下を招き、特にスプリングバック等の製品精度の確保がより難しくなってくる。
これらの課題解決のために加工性に優れた鋼板の開発や製品精度を高める加工方法が提案されているが、自動車に適用される鋼板の高強度化も進み、特に引張り強度(TS:Tensile Strength )が1180MPaを越える高強度鋼板においては、上記の加工性、製品精度の観点から適用可能な部品に制限があるのが実情である。
近年、鋼板の高強度化と加工性、製品精度を同時に満足する手法として熱間プレス工法(プレスクエンチ工法)が実用技術として使用されるようになってきた。例えば特許文献1に開示されている。これは、鋼板を約800℃以上のオーステナイト域まで加熱した後、プレス成形を行い、同時に成形後の冷却により焼き入れを行い高強度の材質を得るものである。この熱間プレス工法により、プレス成形時に導入される残留応力も減少するため、TSで1180MPaを越える高強度鋼板で問題となる遅れ破壊の感受性も低下する。この技術により、高強度の自動車用部品製造における成形時の割れ発生等の不具合が抑制され、比較的良好な製品精度の部品の製造が可能となったが、以下の不具合が残った。
すなわち、自動車部品の製造においては、上記の熱間プレス後のプレス成形品を所定の製品寸法に仕上げる切断や他部品を取り付けるための穴をあける打ち抜きが実施され、所望の部品となる。また、さらに製造された部品は、他部品と接合されて最終的に自動車の形態となる。このように、自動車の部品は多くの工程を経て製造されているが、熱間プレス後の焼き入れによって高強度化された部品は、切断や打抜きが難しく、微細なクラックを発生させ、このクラックが起点となって遅れ破壊が生じる場合がある。これは、従来の高強度鋼板を適用した場合と同様である。また、他部品との接合は通常、自動車の製造においてはスポット溶接が使用されるが、熱間プレスに使用されている鋼板は、焼き入れ性を確保するため添加成分が多いので、スポット溶接部は高硬度化され、スポット溶接部の接合の信頼性(破断形態)を低下させているのが実情である。すなわち、熱間プレス工法において、熱間プレス、焼き入れ後の部品強度、部品の切断性や打抜き性、さらには遅れ破壊特性、スポット溶接性が考慮された鋼板は未だ無い状況である。
特開平10−96031号公報
本発明者らは、上記のような課題を克服し、熱間プレス、焼き入れ後の部品強度、部品の切断性や打抜き性、さらには遅れ破壊特性、スポット溶接性を満足する熱間プレス用鋼板を提供することにある。
本発明の要旨は以下の通りである。
(1)質量%にて、
C :0.15〜0.3%、
Si:0.005〜1.0%、
Mn:0.01〜3.0%、
P :0.005〜0.1%、
S :0.02%以下、
Al:0.01%〜3.0%、
N :0.01%以下、
Cr:0.02〜0.5%、
V:0.002〜0.5%、
B:0.0002〜0.01%、
Mg:0.0002%〜0.01%
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼で、鋼中に平均粒径が0.01〜5.0μmの範囲にあるMgの酸化物、硫化物、複合晶出物および複合析出物のいずれか1種もしくは2種以上の複合酸化物を、1平方mm当り1×102 個〜1×107 個含み、かつ、下記式(A)を満足することを特徴とする熱間プレス用高強度鋼板、
0.35≧C+Si/30+Mn/20+Cr/20+Mo/15+V/10+4・B+2・P+4・S ……(A)(2)更に、質量%にて、
Ti:0.002〜0.5%、
Nb:0.002〜0.5%、
Zr: 0.002〜0.5%
の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする前記(1)に記載の熱間プレス用高強度鋼板、
(3)更に、質量%にて、
Mo:0.005〜1%、
W :0.005〜1%
の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の熱間プレス用高強度鋼板、
(4)更に、質量%にて、
Cu:0.005〜2.0%
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする前記(1)〜(3)に記載の熱間プレス用高強度鋼板、
(5)更に、質量%にて、
Ni:0.005〜2.0%、
Co:0.005〜2.0%
の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする前記(1)〜(4)に記載の熱間プレス用高強度鋼板、
(6)更に、質量%にて、
REM:0.0005〜0.01%、
Ca:0.0005〜0.01%、
Y :0.0005〜0.01%
の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする前記(1)〜(5)に記載の熱間プレス用高強度鋼板、
(7)前記(1)〜(6)に記載の高強度鋼板が熱延鋼板または冷延鋼板であることを特徴とする、熱間プレス用高強度鋼板、
(8)前記高強度薄鋼板が、高強度表面処理鋼板であることを特徴とする前記(1)〜(7)に記載の熱間プレス用高強度鋼板、
(9)前記高強度表面処理鋼板が亜鉛めっきされた鋼板であることを特徴とする前記(8)記載の熱間プレス用高強度鋼板、
にある。
本発明の熱間プレス用高強度鋼板は、打抜き部の遅れ破壊特性、スポット溶接性に優れた鋼板を提供することができ、本発明の鋼板により製造された部材を使用すれば自動車の軽量化、安全性向上に大きく貢献できるものと考えられ、産業上の寄与は大きい。
発明者らは、熱間プレス、焼き入れ後の部品強度、部品の切断性や打抜き性、さらには遅れ破壊特性、スポット溶接性を満足するために様々な添加成分、添加量、また、添加成分相互の影響について調査を行った。まず、打抜き性について調査したところ、Mgを添加することで打抜き断面に発生するクラックを微細均一化することが可能であることがわかった。そして鋼板中に存在する酸化物とこれらを核とした複合晶出・析出物を均一分散させることにより打抜き時の粗大なクラックの発生が抑制されることがわかった。加えてこれらの酸化物とこれらを核とした複合晶出・析出物は、遅れ破壊の要因と考えられている拡散性水素のトラップサイトとなり、その部分に水素がトラップされるため拡散性水素濃度が下がり、遅れ破壊の感受性が下がる効果も確認された。
次にスポット溶接性について調査したところ、熱間プレス・焼き入れした鋼板をスポット溶接した場合、溶接部の熱履歴によって、母材の強度に対して溶接部及び熱影響部の強度が変化するため、接合強度を評価した場合、スポット溶接部の破断形態は、溶接部(ナゲット)が残らない剥離破断やナゲットが残存するナゲット外破断を呈する場合があることが判明した。そして、鋼中にC、Si、Mn、P、S、Al、N、Cr、V、B、Mg、Ti、Nb、Zr、Mo、W、Cu、Ni、Co、REM、Ca、Yを含有する場合において、これらの中でC、Si、Mn、Cr、Mo、V、B、P、Sが所定の関係式を満たした場合にスポット溶接部の破断形態がナゲット外破断を呈しやすくなることを見出した。
以上の知見を元に鋼板の添加成分を最適化し、かつ相互の添加量比を所定の範囲にすることで、所望の特性を有する熱間プレス用鋼板が得られる。 以下に本発明を詳細に説明する。
まず、以下に鋼の各成分を、所定の範囲に限定する理由について述べる。
Cは、熱間プレス、焼き入れ後の部品強度に影響を及ぼす重要な元素であり、0.15%未満では、十分な強度が確保できない。また、0.3%を超えると打抜き時のクラック発生の起点となるセメンタイトを増加させるため、遅れ破壊を生じやすくするため、0.15〜0.3%とした。
Siは、熱間プレス、焼き入れ性に影響する元素であり、かつセメンタイト析出を抑制する元素であるが、0.005%未満では十分な効果を得ることができない。また、1.0%を超えると鋼板製造工程における熱間圧延でのスケール除去にコストがかかり経済的に不利となり、まためっき、特に亜鉛めっきのめっき濡れ性が低下し、外観が劣化するため、1.0%を上限とした。
Mnは、熱間プレス、焼き入れ性に影響する元素であり、鋼板の強度上昇に有効である。しかし、0.01%未満ではこの効果が得られないので、下限値を0.01%とした。また、3.0%を超えるとP、Sとの共偏析を助長し、スポット溶接部の脆化を招き破断形態を悪化させるため3.0%を上限値とする。
Pは、粒界偏析による粒界破壊の助長をする元素であり、低い方が望ましいが、0.005%未満にしようとすると、製造工程における製鋼でのコスト上昇を招くため好ましくない。また0.1%を超えると粒界破壊の助長、スポット溶接部の脆化を招くため、上限を0.1%とする。
Sは、MnS等の非金属介在物を生成し、打抜き性を劣化させたり、腐食環境下での水素吸収を助長する元素であり、低い方が望ましいが、極低化は製造コスト上好ましくないため0.02%以下とする。
Mgは、添加により酸化物等の複合化合物を形成するが、これらの複合化合物が遅れ破壊の要因となるHのトラップサイトとなるため、耐遅れ破壊性の向上に効果的である。また同時に形成されたMgの化合物は微細なため、打抜き面の粗大なクラックの発生を抑制するのに有効となる。ただし、0.0002%未満の添加ではその効果が不十分である。また、0.01%を超えると粗大な化合物を形成し添加量に対する効果代が飽和させるため上限を0.01%とした。
Alは、脱酸のため0.01%以上を添加するが、添加量が増加するとアルミナ等の介在物が増加し、打抜き面の粗大クラック発生の要因となるため上限を3.0%とした。
Nは、添加量が多くなると粗大化合物を生成するため、打抜き面の粗大クラックの発生を招いたり、後述のBと結合してBNを生成し、B添加の効果を低下させるため、添加は少ない方が望ましい。特に0.01%を越えるとその影響が顕著となるため、上限を0.01%とした。
Crは、鋼板の焼き入れ性を高める元素であり、熱間プレス、焼き入れ後の強度確保のために必要である。しかし、0.02%未満ではこれらの効果が得られないため、下限値を0.02%とした。また、多量の添加は焼き入れ性が飽和するだけでなく、耐食性(孔食性)を悪化させ、遅れ破壊感受性を高める恐れがあるため、0.5%を上限とする。
Bは、焼き入れ性を向上させるのに有効な元素であり、耐遅れ破壊性やスポット溶接性を劣化させる傾向にあるCの多量な添加を抑制するのに有効である。このような効果を有効にするためには、0.0002%以上の添加が必要ある。しかし、過多に添加してもその効果は飽和するので、0.01%を上限とした。
V、Ti、Nb、Zrは強炭化物生成元素であり、析出物や介在物を生成させて熱間プレス、焼き入れした部材の強度を確保するとともに鋼中に侵入する拡散性水素のトラップサイトとなり耐遅れ破壊性を改善するために必要な元素である。
Vは、0.002%未満の添加ではこの効果が得られないために、下限値を0.002%とした。また、0.5%を超えると炭窒化物の析出が顕著になり、打抜き面の粗大クラック発生の要因となるため、上限を0.5%とした。
Ti、Nb、Zrは、0.002%未満では析出物の個数が少なくなり遅れ破壊性改善の効果が得られないため、下限値を0.002%とした。また、0.5%を超えると粗大析出または昇出物が生成するために、打抜き面の粗大クラック発生の要因となるため、上限を0.5%とした。
Moは、焼入れ性を向上させるのに有効でかつ、粒界を強化して遅れ破壊発生を抑制する効果がある。しかし、0.005%未満ではこれらの効果が得られないため、下限を0.005%とした。また、添加量が1.0%を超えると効果が飽和するため、上限値を1.0%とした。
Wは、水溶液中で溶解して生じたタングステン酸イオンの吸着作用により、耐食性(孔食性)を高める効果があり、耐遅れ破壊特性の改善に有効な元素である。しかし、0.005%未満ではこれらの効果が得られないため、下限を0.005%とした。また、1%を超えるとその効果が飽和するのみであるので、上限を1.0%とした。
Cuは、生成錆を緻密化して腐食環境下における腐食速度を著しく低減し、かつ、Cuの微細析出は遅れ破壊の向上にも寄与する元素である。しかし、0.005%未満の低下ではこれらの効果が得られないので下限を0.005%とした。また、過剰の添加は製造工程における熱間圧延時の脆化を引き起こし、また表面欠陥(Cuヘゲ)が生じる可能性があるため、添加量の上限を2.0%とした。また、Cuの熱間圧延時の脆化や表面欠陥を抑制するためには、後述するようにNiと併せて添加するのが望ましい。
Niは、Ni硫化物が拡散性水素の侵入を抑制し耐遅れ破壊特性を向上させる効果や前述のCu添加した場合に生じる脆化や表面欠陥(Cuヘゲ)の抑制するのに有効な元素である。しかし、添加量が0.005%未満ではこれらの効果が得られないため、下限を0.005%とした。また、2.0%を超える添加は効果が飽和するとともに、コストアップを招くため、上限を2.0%とした。なお、熱間圧延時の脆化や表面欠陥に対するNi添加の効果はCuの添加量に応じて発揮されるため、NiはNi/Cu:0.25〜0.60の範囲で添加することが望ましい。
Coは耐食性を高める効果を有した元素であり、耐遅れ破壊性の向上に寄与する。しかし、0.005%未満ではその効果が得られないため、下限を0.005%とした。また、過剰の添加はCoが高価な元素であることからコストアップを招くため、上限を2.0%とした。
REM、Ca、Yは、鋼中の介在物の形態制御に有効で、耐遅れ破壊性に寄与することから、0.0005%以上の添加とした。一方、過剰添加は熱間加工性を劣化させるため、0.01%以下の添加とする。
次にMgを含む酸化物または硫化物と、それらと複合晶出または析出した化合物について説明する。本発明では、鋼板中に存在する酸化物とこれらを核とした複合晶出・析出物を均一分散させることにより打抜き時の粗大なクラックの発生を抑制し、かつこれらの酸化物とこれらを核とした複合晶出・析出物が、遅れ破壊の要因と考えられている拡散性水素のトラップサイトとなり、その部分に水素がトラップされるため拡散性水素濃度が下がることにより遅れ破壊の感受性が下がる効果を発揮するために、鋼板中に存在する酸化物とこれらを核とした複合晶出・析出物のサイズ(平均粒径)と存在状態(密度)が重要となる。
平均粒径は、水素のトラップサイトとしてはある程度の大きさが必要であり、かつ、微細な粒子を多量に存在させることは困難となることから下限を0.01μmとした。また、粗大な粒子は拡散性水素のトラップサイトとしての作用がなくなる上、打抜き破断面の粗大クラックの起点となり得るので上限を5.0μmとした。
粒子の密度は、1×102 個〜1×107 個/mm2 とした。粒子密度が低いと、拡散性水素のトラップサイト数が少なくなり、耐遅れ破壊性を確保できないため、下限を1×102 個/mm2 とした。また、粒子密度が高くなると、打抜き加工面に粗大クラックが発生し、耐遅れ破壊性を確保できなくなる可能性があるので、上限を1×107 個/mm2 とした。
Mg化合物を含む粒子の状態は、例えば以下の方法により定量的に測定される。鋼板の任意の場所から抽出レプリカのサンプルを作成し、透過型電子顕微鏡(TEM)にて、5000〜100000倍の倍率で観察を行い、最低30視野を測定することで得られる値とする。粒子径は、画像解析による円相当径にて評価する。また、密度を求める際には、複合析出または晶出物は1ヶとして数える。化合物の組成同定は、TEMに付属のエネルギー分散型X線分光法(EDS)を用いて行う。各複合化合物は、Mgの他合金添加元素(例えばTi, Nb, V,Cr, Mo, REM, Caなど)を含有した化合物(炭化物、窒化物、酸化物や硫化物など) である。
さらに本発明においては、上記各成分のうち、C、Si、Mn、Cr、Mo、V、B、P、Sの各添加量が下記式(A)を満足することが重要となる。

0.35≧C+Si/30+Mn/20+Cr/20+Mo/15+V/10+4・B+2・P+4・S ……(A)
式(A)の値が0.35を超えるとスポット溶接部のピール試験(JIS Z3144)にて破断形態を評価した場合、スポット溶接部の破断形態が、溶接部(ナゲット)が残らない剥離破断する場合が多くなる。本発明者らは、実験室にて鋼中成分としてC、Si、Mn、P、S、Al、N、Cr、V、B、Mg、Ti、Nb、Zr、Mo、W、Cu、Ni、Co、REM、Ca、Yを含有する鋼板において、これらの中でC、Si、Mn、Cr、Mo、V、B、P、Sの量を変化させた種々の成分組成を有する鋼板を用いて、スポット溶接部の破断形態と上記式(A)の右辺の値との関係を調査した。その結果を図1に示した。
横軸は、上記式(A)のうち、C、Si、Mn、Cr、Mo、V、Bに関する値の和であり、縦軸は、上記式(A)のうちP、Sに関する値の和である。図1より、式(A)が成り立つ場合、すなわち、C、Si、Mn、Cr、Mo、V、B、P、Sの添加量が本発明に従う場合には、破断形態はナゲット外破断あるいは、一部ナゲット内破断であることが判明した。これは、C、Si、Mn、Cr、Mo、V、B、は、溶接部および熱影響部の強度を高めるため、またP、Sは、溶接時の入熱により粒界への偏析を生じやすくなるため、過剰に添加されると溶接部を脆化させ、剥離破断の傾向となるものと考えられる。剥離破断は溶接部の接合強度が母材の強度より低くなる場合もあるため、部品の性能の信頼性を損なう可能性もある。このため、部品性能の信頼性を確保するためには、上記式(A)を満足することが重要となる。式(A)を満足する場合、破断形態は一部ナゲット内破断もしくは、ナゲット外破断となり、溶接部(ナゲット)が一方の鋼板に残存する破断形態となる。
本発明の高強度鋼板の製造方法は、その各種条件が、用途や必要特性に応じて、適宜選択され得るものである。
例えば、以下の方法に従って高強度鋼板を製造することができる。まず、転炉で上記成分組成の範囲で調整された鋼を溶製し、連続鋳造法によりスラブとなす。このスラブを高温状態のまま、あるいは、室温まで冷却した後、加熱炉に挿入し、1000〜1250℃の温度範囲で仕上圧延を行い、次いで700℃以下の温度で巻き取って熱延鋼板とする。次いで、酸洗、冷延後、焼鈍を行い冷延鋼板とする。高強度表面処理鋼板の場合は、さらに、熱延鋼板または冷延鋼板にめっきを施す。焼鈍は、700℃以上900℃未満が好ましい。700℃未満では、十分な再結晶が行われず、母材の均一性が安定的に得られ難い。このため、焼鈍温度は700℃を下限とする。また、900℃を超えると通板性等の製造上の問題が生じる可能性があるため、900℃を上限とする。
自動車用として使用される高強度表面処理鋼板は、その多くが溶融亜鉛めっき鋼板である。鋼板に溶融亜鉛めっきを施す場合は、通常、焼鈍と同じ設備(又は同一設備列)で同時に行う。鋼板表面に施すメッキは35mg/m2 〜800mg/m2 である。35mg/m2 未満では、熱間プレス焼き入れ工程にて亜鉛めっきの一部が蒸発してしまい、防食作用が無くなり、めっきの目的を果たすことができない。また、800mg/m2 を超えると、溶接時にブローホール等の欠陥が著しく発生しやすくなる。それ故、めっき量は35mg/m2 〜800mg/m2 の範囲とする。
また、焼鈍の後、電気めっきを施した場合にも溶融亜鉛めっきを焼鈍と同時に行った場合と同様に、本発明の効果は損なわれない。
次に実施例について述べる。
表1に示す成分組成の鋼を転炉で溶製し、常法に従い連続鋳造でスラブとした。これらのスラブを加熱炉中で1140℃〜1250℃の温度で加熱し、810℃〜880℃の仕上げ温度で熱間圧延を行い、600℃〜660℃にて巻き取り、高強度熱延鋼板(板厚:1.8mm)とした。さらに、一部のものについては、酸洗後に冷間圧延、焼鈍(焼鈍温度:720℃)を施し、高強度冷延鋼板(板厚:1.2mm)とした。その後、一部の鋼板については、溶融亜鉛めっき(目付け量:90g/m2 )を施した。製造された鋼板中の析出化合物の平均粒径、密度を透過電子顕微鏡により測定した。これらの結果を表1に示す。
上記の鋼板を用い、加熱炉にて950℃×5minの条件にて加熱を行い、ハット形状品の熱間プレスを実施し、部材強度1470MPaクラスの部品を採取した。(ハット形状:幅100mm、長さ:300mm、高さ:60mm)このプレス品より、評価サンプルを切り出し、熱間プレス、焼き入れ後の引っ張り強度、遅れ破壊特性、スポット溶接性を評価した。引っ張り試験は、JIS Z 2201に従って実施した。
遅れ破壊特性は、自動車部品の切断工程に準じるように、80mm×30mmのサイズにシャー切断したサンプルを曲げ加工し、応力を開放した状態でサンプル曲げ加工部の外側表面に耐水性を有するひずみゲージを張った。この後、サンプルにキリ穴を開け、このキリ穴にボルトを通し、該ボルトを締め、曲げ部に応力を負荷した。負荷応力は590MPaとした。鋼板のヤング率を205800MPaとし、応力σは、σ=E・εなる式がσが590MPaとなる歪を与えた。この後、該サンプルを0.5mol/l の硫酸中に漬け、電解チャージ(電流密度40mA/cm2)を行って水素を発生させ、割れ発生の状況を調査した。割れの判定は、応力を負荷するときに使用したひずみゲージをそのまま使用し、電解チャージ中のひずみの変化を測定した。割れが発生していない場合にはひずみの値に変化はないが、割れが発生すると歪が変化する。電解チャージ時間は最大120minとし、割れ発生の有無を評価した。結果を表2に示した。
スポット溶接性の評価は、JIS Z 3144に従うピール試験によって行った。溶接には、定置式スポット溶接機を使用い、加圧力:4.4kN、通電時間:0.3s、保持時間:0.08sとし、電流値は、各鋼種にてナゲット径が4√t(t:板厚mm)の大きさになるように設置した。結果を表2に示した。
表1結果から、本発明鋼の範囲では、焼き入れ後の引っ張り強度が約1470MPa程度以上となっており、所望の部品強度を有することが確認された。これに対し、本発明の範囲から外れた場合には、引っ張り強度が低くなった。表2の結果から、本発明鋼の範囲では、遅れ破壊特性、スポット溶接性をともに満足するが、本発明の範囲から外れた場合には、両者の特性を同時に満足することができず、本発明鋼が所望の特性を満足することがわかる。
Figure 2006009116
Figure 2006009116
スポット溶接における鋼中成分と破断形態の関係を示すグラフである。

Claims (9)

  1. 質量%にて、
    C :0.15〜0.3%、
    Si:0.005〜1.0%、
    Mn:0.01〜3.0%、
    P :0.005〜0.1%、
    S :0.02%以下、
    Al:0.01%〜3.0%、
    N :0.01%以下、
    Cr:0.02〜0.5%、
    V:0.002〜0.5%、
    B:0.0002〜0.01%、
    Mg:0.0002%〜0.01%
    を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼で、鋼中に平均粒径が0.01〜5.0μmの範囲にあるMgの酸化物、硫化物、複合晶出物および複合析出物のいずれか1種もしくは2種以上の複合酸化物を、1平方mm当り1×102 個〜1×107 個含み、かつ、下記式(A)を満足することを特徴とする熱間プレス用高強度鋼板。

    0.35≧C+Si/30+Mn/20+Cr/20+Mo/15+V/10+4・B+2・P+4・S ……(A)
  2. 更に、質量%にて、
    Ti:0.002〜0.5%、
    Nb:0.002〜0.5%、
    Zr: 0.002〜0.5%
    の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする請求項1に記載の熱間プレス用高強度鋼板。
  3. 更に、質量%にて、
    Mo:0.005〜1%、
    W :0.005〜1%
    の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱間プレス用高強度鋼板。
  4. 更に、質量%にて、
    Cu:0.005〜2.0%
    を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする請求項1〜3に記載の熱間プレス用高強度鋼板。
  5. 更に、質量%にて、
    Ni:0.005〜2.0%、
    Co:0.005〜2.0%
    の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする請求項1〜4に記載の熱間プレス用高強度鋼板。
  6. 更に、質量%にて、
    REM:0.0005〜0.01%、
    Ca:0.0005〜0.01%、
    Y :0.0005〜0.01%
    の1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼であることを特徴とする請求項1〜5に記載の熱間プレス用高強度鋼板。
  7. 請求項1〜6に記載の高強度鋼板が熱延鋼板または冷延鋼板であることを特徴とする、熱間プレス用高強度鋼板。
  8. 前記高強度薄鋼板が、高強度表面処理鋼板であることを特徴とする請求項1〜7に記載の熱間プレス用高強度鋼板。
  9. 前記高強度表面処理鋼板が亜鉛めっきされた鋼板であることを特徴とする請求項8記載の熱間プレス用高強度鋼板。
JP2004190827A 2004-06-29 2004-06-29 熱間プレス用鋼板 Expired - Lifetime JP4317491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004190827A JP4317491B2 (ja) 2004-06-29 2004-06-29 熱間プレス用鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004190827A JP4317491B2 (ja) 2004-06-29 2004-06-29 熱間プレス用鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006009116A true JP2006009116A (ja) 2006-01-12
JP4317491B2 JP4317491B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=35776676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004190827A Expired - Lifetime JP4317491B2 (ja) 2004-06-29 2004-06-29 熱間プレス用鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4317491B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308745A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Nissan Motor Co Ltd 高強度部材及びその製造方法
JP2008308732A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼入れ鋼板部材および焼入れ用鋼板とそれらの製造方法
JP2010174298A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
JP2010174306A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp ダイクエンチ用鋼板
JP2010174297A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
JP2010174291A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
JP2010174290A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
WO2012120692A1 (ja) 2011-03-09 2012-09-13 新日本製鐵株式会社 ホットスタンプ用鋼板及びその製造方法と高強度部品の製造方法
EP2527481A1 (en) * 2009-12-30 2012-11-28 Hyundai Steel Company Quenched steel sheet having excellent hot press formability, and method for manufacturing same
JP2012237048A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Nippon Steel Corp 熱間複合成形性及び打抜き部の耐遅れ破壊特性に優れたホットスタンプ用鋼板とその製造方法及び溶製方法
WO2013133270A1 (ja) 2012-03-07 2013-09-12 新日鐵住金株式会社 ホットスタンプ用鋼板及びその製造方法並びにホットスタンプ鋼材
WO2014142238A1 (ja) 2013-03-14 2014-09-18 新日鐵住金株式会社 耐遅れ破壊特性と低温靭性に優れた高強度鋼板、およびそれを用いて製造した高強度部材
EP2708612A4 (en) * 2011-05-12 2015-08-05 Nhk Spring Co Ltd STEEL FOR AUTOMOBILE SUSPENSION SPRING COMPONENT, AUTOMOBILE SUSPENSION SPRING COMPONENT, AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
CN105385939A (zh) * 2015-12-15 2016-03-09 安徽楚江特钢有限公司 一种高强度高韧性合金钢的制造方法
CN106834941A (zh) * 2017-01-20 2017-06-13 唐山钢铁集团有限责任公司 一种热冲压成形钢及其生产方法
CN108411195A (zh) * 2018-03-27 2018-08-17 本钢板材股份有限公司 一种寒冷环境冲压生产的热压成形钢板及制备方法
WO2019003540A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 Jfeスチール株式会社 熱間プレス部材およびその製造方法ならびに熱間プレス用冷延鋼板およびその製造方法
US10829840B2 (en) 2014-12-10 2020-11-10 Voestalpine Stahl Gmbh Steel sheet for hot pressing and hot pressed article using the same

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6733585B2 (en) 2000-02-01 2004-05-11 Komatsu Denshi Kinzoku Kabushiki Kaisha Apparatus for pulling single crystal by CZ method

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207235A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kawasaki Steel Corp 高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2003147499A (ja) * 2001-11-07 2003-05-21 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱間プレス用鋼板およびその製造方法
JP2003166035A (ja) * 2001-11-28 2003-06-13 Nippon Steel Corp 成形加工後の耐遅れ破壊性に優れた高強度薄鋼板及びその製造方法並びに高強度薄鋼板により作成された自動車用強度部品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207235A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kawasaki Steel Corp 高張力溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP2003147499A (ja) * 2001-11-07 2003-05-21 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱間プレス用鋼板およびその製造方法
JP2003166035A (ja) * 2001-11-28 2003-06-13 Nippon Steel Corp 成形加工後の耐遅れ破壊性に優れた高強度薄鋼板及びその製造方法並びに高強度薄鋼板により作成された自動車用強度部品

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308745A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Nissan Motor Co Ltd 高強度部材及びその製造方法
JP2008308732A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼入れ鋼板部材および焼入れ用鋼板とそれらの製造方法
JP2010174297A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
JP2010174298A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
JP2010174306A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp ダイクエンチ用鋼板
JP2010174291A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
JP2010174290A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Jfe Steel Corp 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板
EP2527481A1 (en) * 2009-12-30 2012-11-28 Hyundai Steel Company Quenched steel sheet having excellent hot press formability, and method for manufacturing same
EP2527481A4 (en) * 2009-12-30 2013-08-14 Hyundai Steel Co TEMPERED STEEL SHEET HAVING EXCELLENT HOT PRESSURE FORMING FITNESS AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
WO2012120692A1 (ja) 2011-03-09 2012-09-13 新日本製鐵株式会社 ホットスタンプ用鋼板及びその製造方法と高強度部品の製造方法
US10344360B2 (en) 2011-03-09 2019-07-09 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Steel sheet for hot stamping use, method of production of same, and method of production of high strength part
EP2708612A4 (en) * 2011-05-12 2015-08-05 Nhk Spring Co Ltd STEEL FOR AUTOMOBILE SUSPENSION SPRING COMPONENT, AUTOMOBILE SUSPENSION SPRING COMPONENT, AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
JP2012237048A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Nippon Steel Corp 熱間複合成形性及び打抜き部の耐遅れ破壊特性に優れたホットスタンプ用鋼板とその製造方法及び溶製方法
WO2013133270A1 (ja) 2012-03-07 2013-09-12 新日鐵住金株式会社 ホットスタンプ用鋼板及びその製造方法並びにホットスタンプ鋼材
US10161023B2 (en) 2012-03-07 2018-12-25 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Steel sheet for hot stamping, method for production thereof, and hot stamping steel material
KR20140138829A (ko) 2012-03-07 2014-12-04 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 핫 스탬프용 강판 및 그 제조 방법, 및 핫 스탬프 강재
WO2014142238A1 (ja) 2013-03-14 2014-09-18 新日鐵住金株式会社 耐遅れ破壊特性と低温靭性に優れた高強度鋼板、およびそれを用いて製造した高強度部材
US9353424B2 (en) 2013-03-14 2016-05-31 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation High strength steel sheet excellent in delayed fracture resistance and low temperature toughness, and high strength member manufactured using the same
KR20150119072A (ko) 2013-03-14 2015-10-23 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 내 지연 파괴 특성과 저온 인성이 우수한 고강도 강판 및 그것을 사용하여 제조한 고강도 부재
US10829840B2 (en) 2014-12-10 2020-11-10 Voestalpine Stahl Gmbh Steel sheet for hot pressing and hot pressed article using the same
CN105385939A (zh) * 2015-12-15 2016-03-09 安徽楚江特钢有限公司 一种高强度高韧性合金钢的制造方法
CN106834941A (zh) * 2017-01-20 2017-06-13 唐山钢铁集团有限责任公司 一种热冲压成形钢及其生产方法
WO2019003540A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 Jfeスチール株式会社 熱間プレス部材およびその製造方法ならびに熱間プレス用冷延鋼板およびその製造方法
JP6501045B1 (ja) * 2017-06-30 2019-04-17 Jfeスチール株式会社 熱間プレス部材およびその製造方法ならびに熱間プレス用冷延鋼板およびその製造方法
CN110799661A (zh) * 2017-06-30 2020-02-14 杰富意钢铁株式会社 热压构件及其制造方法以及热压用冷轧钢板及其制造方法
US11293074B2 (en) 2017-06-30 2022-04-05 Jfe Steel Corporation Hot-pressed member and method for manufacturing same, and cold-rolled steel sheet for hot pressing and method for manufacturing same
CN108411195A (zh) * 2018-03-27 2018-08-17 本钢板材股份有限公司 一种寒冷环境冲压生产的热压成形钢板及制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4317491B2 (ja) 2009-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102400445B1 (ko) 고강도 아연 도금 강판, 고강도 부재 및 그들의 제조 방법
JP6040753B2 (ja) 強度と耐水素脆性に優れたホットスタンプ成形体及びその製造方法
JP5020572B2 (ja) 成形加工後の耐遅れ破壊性に優れた高強度薄鋼板
JP5541421B2 (ja) ホットスタンプ用鋼板及びその製造方法並びにホットスタンプ鋼材
JP4317491B2 (ja) 熱間プレス用鋼板
JP4317384B2 (ja) 耐水素脆化、溶接性および穴拡げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板とその製造方法
KR102119373B1 (ko) 핫 프레스용 강판 및 그 제조 방법, 그리고 핫 프레스 부재 및 그 제조 방법
CN109154045B (zh) 镀覆钢板及其制造方法
CN111386358A (zh) 高强度镀锌钢板及其制造方法
TW201332673A (zh) 機械截斷特性優良之高強度熔融鍍鋅鋼板、高強度合金化熔融鍍鋅鋼板、以及其等之製造方法
EP2508640A1 (en) HIGH-STRENGTH STEEL SHEET HAVING EXCELLENT HYDROGEN EMBRITTLEMENT RESISTANCE AND MAXIMUM TENSILE STRENGTH OF 900 MPa OR MORE, AND PROCESS FOR PRODUCTION THEREOF
JP3924159B2 (ja) 成形加工後の耐遅れ破壊性に優れた高強度薄鋼板及びその製造方法並びに高強度薄鋼板により作成された自動車用強度部品
JP2004332099A (ja) 耐水素脆化、溶接性、穴拡げ性および延性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法
TW201337003A (zh) 鋼板、鍍敷鋼板、及其等之製造方法
JP6825747B2 (ja) 熱間プレス部材、熱間プレス部材用冷延鋼板、およびそれらの製造方法
JP4495064B2 (ja) 熱間プレス用鋼板
EP1637618B1 (en) Method for manufacturing high strength steel sheets with excellent resistance to delayed fracture after forming
JPWO2020162509A1 (ja) 鋼部材、鋼板、及びそれらの製造方法
KR20210120089A (ko) 열간 프레스 부재, 열간 프레스용 냉연 강판 및 그들의 제조 방법
JP2022095819A (ja) 接合部品及びその製造方法
JP6460239B2 (ja) 鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板、並びにそれらの製造方法
JPWO2020203979A1 (ja) 被覆鋼部材、被覆鋼板およびそれらの製造方法
JP6460238B2 (ja) 鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板、並びにそれらの製造方法
JP2010235989A (ja) 耐溶融金属脆化特性に優れた高強度Zn−Al−Mg系めっき鋼板およびその製造方法
JP2010174293A (ja) 熱間打抜き性に優れたダイクエンチ用鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090522

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4317491

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140529

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350