JP2006005753A - 通信トポロジ導出方法、システム、サーバ、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のデバイスが分散して配置された場合に、その複数のデバイスによって構成される通信ネットワークシステムの通信トポロジ(接続形態)を事後的に導出する。
【解決手段】 通信トポロジ導出処理において、ホストデバイス10は、すべての入出力制御デバイス(ノード1〜7)に制御ルールAを送入する。次いで、データを送信する際に必要なホップ数がK回である入出力制御デバイスのデバイスIDを取得する。ID要求用のメッセージを受信した各入出力制御デバイスは、それぞれ、制御ルールAに従って、自己のデバイスIDを含む応答メッセージを送信する。デバイスIDを取得すると、ホストデバイス10は、取得したデバイスIDが付与されている入出力制御デバイスを追加したトポロジツリーを生成する。ホストデバイス10は、終了条件が成立するまで、各ホップ数のデバイスIDを取得してトポロジツリーを生成する処理を実行する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う分散して配置された無線通信機能を有する複数の入出力制御デバイス(シーケンサ)についての無線通信ネットワークにおける接続状態を示す通信トポロジを導出する通信トポロジ導出方法、通信トポロジ導出システム、通信トポロジ導出サーバ、および通信トポロジ導出プログラムに関する。
従来、工場やビルなどに構築した機械システムの稼動状況の監視やセキュリティ管理を行うために、機械システムの状態を把握するための各種のセンサからの入力信号にもとづいて、機械システムの状態を修正するためにアクチュエータに対して制御信号を出力する入出力制御デバイス(シーケンサ)が広く利用されている。
また、従来から、シーケンサ群をコンピュータで一元的に管理することによって、工場やビルのような特定の空間に設置された大規模な機械システムの運用を自動化するための管理システムに適用されるシーケンス制御技術が広く知られている。
上記のような工場やビルの管理システムでは、各用途向けにあらかじめプログラムされた動作を行うシーケンサが特定の空間に固定して設置されることが一般的であり、有線通信網を用いて各シーケンサの動作が一元的に管理される。
一方、近年の無線技術の発達により、無線通信機能を有するシーケンサが提案されている。このため、シーケンサの設置場所の自由度が増してきており、シーケンス制御技術は、農地土壌品質管理や森林生育管理のように、比較的大規模な空間を監視するセンサネットワーク技術としての応用も期待されている。
無線通信機能を有するシーケンサに関する技術には、無線通信機能を有する複数の通信デバイス(シーケンサ)が、一時的なネットワーク(アドホックネットワーク)を構築して相互に通信を行うものがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1には、アドホックネットワークを自律的に構築する手法が示されており、アドホックネットワークを構成している通信デバイス(ソースノード)から、直接には通信信号が届かない任意の通信デバイス(宛先ノード)とデータを送受信するため、他の通信デバイス(中継ノード)を経由して通信を行う機能、すなわちマルチホップ通信機能を実現する方法が開示されている。
なお、アドホックネットワークにおいては、リアクティブ型のルーティングプロトコルとして代表的な非特許文献1に開示されているDSR(Dynamic Source Routing)や、非特許文献2に開示されているAODV(Ad−Hoc On−Demand Distance Vector Routing)が知られている。
無線通信が可能なシーケンサ群がアドホックネットワークを構築するためには、DSRやAODVに従ってルーティング処理を行うルーティング処理機能があらかじめシーケンサに実装されていることが必要である。
シーケンサの制御動作に関する特定の処理回路をあらかじめ実装することなく、シーケンサの制御動作の追加、削除および変更が可能なシーケンス制御技術にて、イベント(Event)とコンディション(Condition)とアクション(Action)とで記述された制御ルールに従って逐次処理が繰り返し実行されるようにしたものがある(例えば特許文献2参照)。
特表2003−516031号公報(段落0008―0012) 特開2004−78517号公報(段落0010―0017) "ダイナミック・ソース・ルーティング・プロトコル・フォー・モバイル・アドホック・ネットワークス(The Dynamic Source Routing Protocol for Mobile Ad Hoc Networks)"、[online]、IETF MANET Working Group,INTERNET‐DRAFT、p.3−7、[平成16年6月17日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-manet-dsr-09.txt> "アドホック・オンデマンド・ディスタンス・ベクター・ルーティング(Ad hoc On‐Demand Distance Vector Routing)"、[online]、IETF Network Working Group,Request for Comments、p.2−3、[平成16年6月17日検索]、インターネット<URL:http://www.moment.cs.ucsb.edu/pub/rfc3561.txt>
大規模な空間を監視するためには、大量のシーケンサが必要であり、電力は電池などの有限リソースに頼らざるを得ないため、無線通信機能を有するシーケンサを用いて比較的大規模な空間を監視するようなセンサネットワークを形成するためには、各シーケンサは、十分小型で、低消費電力を実現したハードウェアを用いる必要がある。
このため、非力な処理能力しか持たないシーケンサ、具体的には、例えば16ビット以下のマイクロプロセッサに数キロバイト程度のメモリ容量を備えた程度の規模のシーケンサを使用せざるを得ない。
特許文献2には、非力な処理能力のシーケンサを用いて効率的に制御ルールを処理するシーケンスデータ処理装置が開示されている。しかし、無線通信機能やアドホックルーティング機能が存在しないため、比較的大規模な空間を監視するようなセンサネットワークシステムに適用することはできない。
また、特許文献1、非特許文献1、および非特許文献2には、それぞれ、アドホックルーティング方法について記されているが、これらの方法は、各通信ノードにあらかじめアドホックルーティング処理機能が実装され、その機能に従って動作することが前提とされている。しかし、小容量のメモリしか持つことができないため、非力な処理能力のシーケンサにアドホックルーティング処理機能をあらかじめ組み込むことは困難である。
具体的には、AODVでは各通信ノードがルーティングテーブルを保持する必要があるが、非力な処理能力のシーケンサでは、ルーティングテーブルを記憶するメモリの確保が困難となる場合が考えられる。
また、DSRでは、ルーティングにおけるルート情報のメンテナンスなどの複雑な処理が必要であり、この処理機能を非力なシーケンサに実装することは現実的でない。
よって、比較的大規模な空間を監視するようなセンサネットワークシステムに、特許文献1、非特許文献1、および非特許文献2に開示されているシーケンス制御技術を適用することができない。
上記のようなことから、従来の技術では、比較的大規模な空間を監視するようなセンサネットワークシステムを構成する各シーケンサの接続状態を解析することができないという問題があった。
本発明は、上述した問題を解消し、通信ネットワークにおける接続関係を事前に考慮することなく比較的大規模な空間に分散して複数のデバイス(シーケンサ)が配置された場合であっても、その複数のデバイスによって構成される通信ネットワークシステムの通信トポロジ(接続形態)を事後的に導出することができるようにすることを目的とする。
本発明による通信トポロジ導出方法は、無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスの無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出する通信トポロジ導出方法であって、複数のデバイスは、ホストデバイス(例えばホストデバイス10)と複数の入出力制御デバイス(例えば入出力制御デバイス110〜140)とを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスとデータ通信が可能な無線通信可能範囲(例えば電波到達範囲)に設置され(例えば図1、図7参照)、ホストデバイスは、複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データ(例えば制御データ202)を無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して、応答処理手順データを複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入し(例えばステップS202,S207,S214)、応答処理手順データに従った応答処理の実行を入出力制御デバイスに要求するための実行要求データ(例えばREQUEST_UCIDメッセージ)を無線通信ネットワークに向けて送信し(例えばステップS203,S208,S215)、実行要求データの受信に応じて複数の入出力制御デバイスそれぞれで応答処理手順データに従って応答処理が実行されたことにより、無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報(例えばREPLY_UCIDメッセージ)を、無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して受信し(例えばステップS204,S209,S216)、受信した応答情報にもとづいて通信トポロジを導出する(例えばステップS205,S210,S217)ことを特徴とする。
上記のように構成したことで、通信ネットワークにおける接続関係を事前に考慮することなく分散して複数のデバイスが配置された場合であっても、複数のデバイスによって構成される通信ネットワークシステムの通信トポロジを事後的に導出することができる。また、通信トポロジの導出に必要な応答情報を送信させるためのシーケンス制御機能を各入出力制御デバイスに一時的に持たせることができるため、非力な処理能力しかもたない複数の入出力制御デバイスから応答情報を収集することができ、通信ネットワークシステムを構成する各デバイス間の通信トポロジを導出することができる。
ホストデバイスが、入出力制御デバイスからの応答情報を受信したあとに、当該入出力制御デバイスに送入した応答処理手順データの削除を指示する削除指示データを、無線通信ネットワークに向けて送信する(例えばステップS211,S218)ようにしてもよい。
上記のように構成したことで、同じ入出力制御デバイスから重複して応答情報が送られてくることを防止することができ、処理の効率化を図ることができる。
ホストデバイスが、入出力制御デバイスからの応答情報を受信する毎に、受信した応答情報が示す当該入出力制御デバイスの接続状態を追加登録していくことで通信トポロジを導出する(例えばステップS205,S210,S217)ようにしてもよい。
応答処理手順データは、例えば、宣言的に記述された制御ルール(例えば図6に示す各制御ルール)の集合によって構成される。
宣言的に記述された制御ルールは、例えば、イベントデータ、コンディションデータ、アクションデータのうち、少なくともアクションデータを含む2つ以上のデータによって記述され、イベントデータが示すイベントが発生したときに、コンディションデータが示すコンディションを評価し、アクションデータが示すアクションを実行することを示すルール、あるいは、イベントデータが示すイベントが発生したとき、またはコンディションデータが示すコンディションの評価結果に応じて、アクションデータが示すアクションを実行することを示すルールとされる。
ホストデバイスが、応答処理手順データを入出力制御デバイスに送入するための応答処理手順データ送入手段(例えばホストデバイス10におけるステップS202,S207,S214を実行する部分。例えばトポロジ発見ルール送入部31)を有するサーバコンピュータであるように構成されていてもよい。
ホストデバイスが、削除指示データを送信する削除指示データ送信手段(例えばホストデバイス10におけるステップS211,S218を実行する部分。例えばトポロジ発見ルール削除部32)を有するサーバコンピュータであるように構成されていてもよい。
入出力制御デバイスは、所定の情報を感知する情報感知装置(例えばセンサ)からの感知信号を入力する信号入力手段(例えば信号入力装置90)と、所定の外部装置(例えばアクチュエータ)を制御するための制御信号を出力する信号出力手段(例えば信号出力装置91)とを含む入出力信号制御用シーケンサであって、複数のデバイスを含む無線通信ネットワークシステム内で入出力制御デバイスを識別するためのデバイスIDを格納するデバイスID格納手段(例えばデバイスID格納部)と、無線通信ネットワークを介してデータの送受信を行う無線通信手段(例えば無線通信装置80)と、応答処理手順データを構成する制御ルールを格納する制御ルール格納手段(例えば制御ルール格納部71)と、制御ルールに従って処理を実行する制御ルール処理手段(例えば制御ルール処理部61)と、ホストデバイスからの指示に応じて制御ルールを管理する制御ルール管理手段(例えばコマンド管理部64)と、を有していてもよい。
本発明による通信トポロジ導出システムは、無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスを備え、該複数のデバイスの無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出する通信トポロジ導出システムであって、複数のデバイスは、ホストデバイスと複数の入出力制御デバイスとを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスとデータ通信が可能な無線通信可能範囲に設置され、ホストデバイスは、複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データを無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して、応答処理手順データを複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入する応答処理手順データ送入手段(例えばトポロジ発見ルール送入部31)と、応答処理手順データに従った応答処理の実行を入出力制御デバイスに要求するための実行要求データを無線通信ネットワークに向けて送信する実行要求データ送信手段(例えばトポロジ発見用メッセージ送信・受信部33)と、実行要求データの受信に応じて複数の入出力制御デバイスそれぞれで応答処理手順データに従って応答処理が実行されたことにより、無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報を、無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して受信する応答情報受信手段(例えばトポロジ発見用メッセージ送信・受信部33)と、受信した応答情報にもとづいて通信トポロジを導出する通信トポロジ導出手段(例えばトポロジ発見用受信メッセージ解析部34)と、を含むことを特徴とする。
上記のように構成したことで、通信ネットワークにおける接続関係を事前に考慮することなく分散して複数のデバイスが配置された場合であっても、複数のデバイスによって構成される通信ネットワークシステムの通信トポロジを事後的に導出することができる。また、通信トポロジの導出に必要な応答情報を送信させるためのシーケンス制御機能を各入出力制御デバイスに一時的に持たせることができるため、非力な処理能力しかもたない複数の入出力制御デバイスから応答情報を収集することができ、通信ネットワークシステムを構成する各デバイス間の通信トポロジを導出することができる。
本発明による通信トポロジ導出サーバは、無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスの無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出する通信トポロジ導出サーバ(例えばホストデバイス10)であって、複数のデバイスは、通信トポロジ導出サーバと複数の入出力制御デバイスとを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスとデータ通信が可能な無線通信可能範囲に設置され、複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データを無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して、応答処理手順データを複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入する応答処理手順データ送入手段と、応答処理手順データに従った応答処理の実行を入出力制御デバイスに要求するための実行要求データを無線通信ネットワークに向けて送信する実行要求データ送信手段と、実行要求データの受信に応じて複数の入出力制御デバイスそれぞれで応答処理手順データに従って応答処理が実行されたことにより、無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報を、無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して受信する応答情報受信手段と、受信した応答情報にもとづいて通信トポロジを導出する通信トポロジ導出手段と、を含むことを特徴とする。
上記のように構成したことで、通信ネットワークにおける接続関係を事前に考慮することなく分散して複数のデバイスが配置された場合であっても、複数のデバイスによって構成される通信ネットワークシステムの通信トポロジを事後的に導出することができる。また、通信トポロジの導出に必要な応答情報を送信させるためのシーケンス制御機能を各入出力制御デバイスに一時的に持たせることができるため、非力な処理能力しかもたない複数の入出力制御デバイスから応答情報を収集することができ、通信ネットワークシステムを構成する各デバイス間の通信トポロジを導出することができる。
本発明による通信トポロジ導出プログラムは、無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスの無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出させるための通信トポロジ導出プログラムであって、複数のデバイスは、ホストデバイスと複数の入出力制御デバイスとを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスとデータ通信が可能な無線通信可能範囲に設置され、ホストデバイスに、複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データを無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して、応答処理手順データを複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入するステップと、応答処理手順データに従った応答処理の実行を入出力制御デバイスに要求するための実行要求データを無線通信ネットワークに向けて送信するステップと、実行要求データの受信に応じて複数の入出力制御デバイスそれぞれで応答処理手順データに従って応答処理が実行されたことにより、無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報を、無線通信ネットワークを介して、または、ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の入出力制御デバイスを経由して受信するステップと、受信した応答情報にもとづいて通信トポロジを導出するステップとを実行させるためのものである。
上記のように構成したことで、通信ネットワークにおける接続関係を事前に考慮することなく分散して複数のデバイスが配置された場合であっても、ホストデバイスに、複数のデバイスによって構成される通信ネットワークシステムの通信トポロジを事後的に導出させることができる。また、ホストデバイスに、通信トポロジの導出に必要な応答情報を送信させるためのシーケンス制御機能を各入出力制御デバイスに一時的に持たせるための処理を実行させることができる。このため、ホストデバイスに、非力な処理能力しかもたない複数の入出力制御デバイスから応答情報を収集させることができ、通信ネットワークシステムを構成する各デバイス間の通信トポロジを導出させることができる。
本発明によれば、通信トポロジの導出に必要な応答情報を送信させるためのシーケンス制御機能を各入出力制御デバイスに一時的に持たせ、各入出力制御デバイスからの応答情報をホストデバイスが取得する構成としたので、通信ネットワークにおける接続関係を事前に考慮することなく分散して複数のデバイス(シーケンサ)が配置された場合であっても、複数のデバイスによって構成される通信ネットワークシステムの通信トポロジ(接続形態)を事後的に導出することができる。
また、本発明によれば、通信トポロジの導出に必要な応答情報を送信させるためのシーケンス制御機能を各入出力制御デバイスに一時的に持たせる構成としたので、小規模のコンピュータリソースしかもたない多数の入出力制御デバイスと、一般に使用されているパーソナルコンピュータと同程度の規模のコンピュータリソースをもつサーバとによって通信ネットワークシステムが構成されている場合であっても、その通信ネットワークシステムを構成する各デバイス間の通信トポロジを導出することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における通信ネットワークシステムの概略を示す説明図である。
図1に示す通信ネットワークシステムは、ホストノード(ホストデバイス)10と、複数のノード(入出力制御デバイス)1〜7,n(nは任意の自然数)とを含む。ノード1〜7,nは、それぞれ同様の構成とされる。なお、入出力制御デバイスは、いくつ設けられていてもよい。
図1に示すように、ホストノード10および複数のノード1〜7,nは、それぞれ、無線通信機能を有しており、1つ以上の他のノードと互いに無線通信が可能な電波到達範囲内に設置される。
すなわち、ホストノード10および複数のノード1〜7,nは、それぞれ、少なくとも1の他のノードが互いに電波到達範囲内となる任意の位置に設置され、電波到達範囲内に設置されている1以上の他のノードと無線通信を行うことが可能な状態とされる。
以下に示す一実施の形態では、ほぼ無作為に各ノード10,1〜7,nが配置された図1に示すような通信ネットワークシステムにおいて、ホストノード10が、各ノード1〜7,nを識別するIDを取得することができるとともに、各ノード1〜7,nが互いに電波到達範囲内にあるか否かを把握することができ、通信ネットワークの接続状態(通信トポロジ)を導出することが実現されている。
図2は、ホストデバイス(ホストノード)10の構成例を示すブロック図である。また、図3は、入出力制御デバイス(ノード1〜7,n)20の構成例を示すブロック図である。本例の通信ネットワークシステムは、ホストデバイス10と、複数の入出力制御デバイス11とが、図1に示したように配置されたシステムであるものとする。
図2に示すように、ホストデバイス10は、記憶装置20と、演算装置30と、無線通信装置40とを含む。
記憶装置20は、例えばRAMなどの記憶媒体によって構成され、トポロジ発見ルール格納部21と、発見トポロジ格納部22と、デバイスID格納部23とを有する。
トポロジ発見ルール格納部21は、通信トポロジ発見(通信ネットワークの接続状態の導出)のための制御ルールを格納する記憶媒体である。なお、「制御ルール」については、後で詳しく説明する。
発見トポロジ格納部22は、後述するトポロジ発見用受信メッセージ解析部34によって生成された通信トポロジを格納する記憶媒体である。
デバイスID格納部23は、ホストデバイス10を識別するための「デバイスID」を格納する。「デバイスID」は、各入出力制御デバイスおよびホストデバイスから構成される通信ネットワーク上で、それぞれのデバイスを一意に特定するためのIDを意味する。
演算装置30は、例えばCPUなどの制御処理装置によって構成され、トポロジ発見ルール送入部31と、トポロジ発見ルール削除部32と、トポロジ発見用メッセージ送信・受信部33と、トポロジ発見用受信メッセージ解析部34とを有する。
トポロジ発見ルール送入部31は、トポロジ発見ルール格納部21に格納されている制御ルールを、通信ネットワークを構成する各入出力制御デバイスに送入するためのコマンドを生成する処理や、生成したコマンドを送信する処理等を実行する。
トポロジ発見ルール削除部32は、通信ネットワークを構成する各入出力デバイスに格納されている制御ルールを削除するためのコマンドを生成する処理や、生成したコマンドを送信する処理等を実行する。
トポロジ発見用メッセージ送信・受信部33は、トポロジ発見のための要求メッセージを生成する処理や、生成した要求メッセージを送信する処理を実行する。また、送信した要求メッセージに対する応答メッセージを受信する処理なども行う。
トポロジ発見用受信メッセージ解析部34は、トポロジ発見用メッセージ送信・受信部33で受信した応答メッセージを解析し、解析結果にもとづいて通信トポロジを生成する処理等を実行する。また、トポロジ発見用受信メッセージ解析部34は、生成した通信トポロジを発見トポロジ格納部22に格納するための処理も行う。
無線通信装置40は、例えば、本例の通信ネットワークを介して通信データを送信・受信する機能を有する。具体的には、無線通信装置40は、例えば、トポロジ発見ルール送入部31やトポロジ発見ルール削除部32からのコマンド送信指示に従ってコマンドを送信する処理や、トポロジ発見用メッセージ送信・受信部33からのメッセージの送信指示に従ってメッセージを送信する処理や、トポロジ発見用メッセージ送信・受信部33が受け取るメッセージを受信する処理などを行う。
なお、本例のホストデバイス20は、一般に、CPUおよびRAM、ROM、各種I/O装置等を含む構成とされたコンピュータ装置により実現することができる。また、ホストデバイス20が有する各種の機能は、例えば、ホストデバイス20に所定の制御プログラム(通信トポロジ導出プログラム)を搭載し、ホストデバイス20を構成するCPUに、制御プラグラムに従った所定の演算処理や各部の制御を実行させることで実現される。
ここで、制御ルールについて説明する。「制御ルール」は、あるイベントが発生した時に、ある内部状態を評価し、あるアクションを実行することを示すルール(ECAルール)である。なお、本例では、「制御ルール」には、あるイベントが発生した時に、あるアクションを実行することを示すルールや、ある内部状態を評価し、あるアクションを実行することを示すルールも含まれる。
具体的には、制御ルールは、例えば以下の(1)〜(4)のような内容に設定される。以下の(1)〜(4)には、あるイベントが発生した時に、あるアクションを実行することを示す制御ルールが示されている。
(1) 信号入力状態(Event_INPUT)に応じて特定の動作を実行する。
(2) 内部状態(Event_STATE)に応じて特定の動作を実行する。
(3) あらかじめ設定した時間が経過したとき(Event_TIMER)に特定の動作を実行する。
(4) 特定のメッセージを受信したとき(Event_MSG)に特定の動作を実行する。
なお、制御ルールにおける「特定の動作」は、例えば以下の(1)〜(4)のような内容に設定される。以下の(1)〜(4)に示す「特定の動作」は、例えば上記の(1)〜(4)に示した任意の制御ルールにて用いられる。
(1) 信号出力動作(Action_OUTPUT)
(2) 内部状態の値の更新(Action_STATE)
(3) タイマの時間設定(Action_TIMER)
(4) 特定のメッセージの送信(Action_MSG)
図3に示すように、入出力制御デバイス11は、演算装置60と、記憶装置70と、無線通信装置80と、信号入力装置90と、信号出力装置91とを含む。
演算装置60は、例えばCPUなどの制御処理装置によって構成され、制御ルール処理部61と、タイマ管理部62と、内部状態管理部63と、コマンド管理部64とを有する。
制御ルール処理部61は、後述する制御ルール格納部71に格納されている制御ルールを参照し、制御ルールに従って特定の動作を実行する。すなわち、制御ルール処理部61は、制御ルールに設定されているあるイベントが発生したときに、制御ルールに設定されている特定の動作を実行する。
「イベントが発生したとき」は、例えば、信号入力状態(Event_INPUT)が所定の状態となったとき、内部状態(Event_STATE)が所定の状態となったとき、あらかじめ設定した時間が経過したとき(Event_TIMER)、特定のメッセージを受信したとき(Event_MSG)などが考えられる。
また、「特定の動作」は、例えば、信号出力動作(Action_OUTPUT)、内部状態の値の更新(Action_STATE)、タイマの時間設定(Action_TIMER)、特定のメッセージの送信(Action_MSG)などの動作が考えられる。
制御ルール処理部61は、本例では、制御ルールにもとづく特定の動作を、逐次的に繰り返す。なお、一般に、制御ルールにもとづく逐次処理は、逐次的でない手続的な処理に比べて低負荷の簡単な処理とすることができる。このため、16ビット以下のマイクロプロセッサに数キロバイトのメモリ容量を持つ程度のデバイス(シーケンサ)であっても、本実施の形態に示されている各種の機能を搭載することができる。
タイマ管理部62は、制御ルール処理部61によってタイマの時間設定(Action_TIMER)が行われたことに応じてタイマを起動し、設定された時間が経過したときにタイマ発火イベント(Event_TIMER)を発生する処理を行う。
内部状態管理部63は、制御ルール処理部61によって、内部状態を更新するアクション(Action_STATE)が行われたことに応じて内部状態の値を変更し、また、内部状態が変化すると内部状態変化イベント(Event_STATE)を発生する処理を行う。
コマンド管理部64は、無線通信装置80で受信したコマンドに応じて、制御ルール格納部71に制御ルールを追加する処理、制御ルール格納部71に格納されている制御ルールを削除する処理、あるいは、制御ルールの逐次実行を一時的に停止させる処理や、一時的に停止した逐次実行を再開させる処理などを行う。
記憶装置70は、例えばRAMなどの記憶媒体によって構成され、制御ルール格納部71と、デバイスID格納部72とを有する。
制御ルール格納部71は、ホストデバイス10から送入された0以上の制御ルールを格納する記憶媒体である。なお、制御ルール格納部71は、本例では、通信トポロジの導出処理が実行されるときなどの制御ルールが使用されるとき以外は、当該制御ルールが格納されていない状態となり得る。制御ルール格納部71に格納された制御ルールは、演算装置60に読み込まれ、入出力制御デバイス11の動作を決定するために使用される。
デバイスID格納部72は、自己(入出力制御デバイス11)を一意に識別するためのデバイスIDを格納する。格納されているデバイスIDは、他の入出力制御デバイスやホストデバイス10への通信、すなわち、メッセージの送信の際に用いられる。
無線通信装置80は、例えば無線通信ネットワークを介して通信データを送信・受信する機能を有する。すなわち、無線通信装置80は、他の入出力制御デバイスやホストデバイス10との間で、メッセージ及びコマンドの送受信を行う機能を有する。
ここで、「メッセージ」とは、メッセージを識別するためのメッセージ固有のID(メッセージID)が割り当てられた通信信号である。
また、「コマンド」とは、入出力制御デバイス11の動作を外部から制御するための信号である。具体的には、コマンドとして、入出力制御デバイスに制御ルールを追加するコマンド(ADD_ECA)、制御ルールを削除するコマンド(CLR_ECA)、制御ルールを有効にするコマンド(ABLE_ECA)、制御ルールを無効にするコマンド(ENABLE_ECA)などが用いられる。
無線通信装置80は、受信したメッセージ及びコマンドを、必要に応じて、他の入出力制御デバイスやホストデバイス10へ送信する機能を有する。この機能は、一般に「マルチホップ通信機能」と呼ばれる。なお、マルチホップ通信機能は、無線通信装置40にも備えられている。
ホストデバイス10や入出力制御デバイス11がメッセージやコマンドを送信する際には、送信相手(最終的にメッセージやコマンドの受信をしてもらいたい入出力制御デバイス)のデバイスIDを指定して送信する。この時、送信相手に到達するまでの間で信号を中継する入出力制御デバイスのデバイスIDを指定して、メッセージまたはコマンドを送信することが可能である。
例えば、図1に示すノード1〜7のデバイスIDがID1番〜ID7番であるとすると、ホストデバイス10がノード5にメッセージを送信する場合に、送信相手としてID5番を指定するとともに、最初の経由デバイスとしてID1番を指定し、さらに次の経由デバイスとしてID3番を指定することで、ノード1とノード3を順番に通過させてノード5にメッセージを送信することができる。
なお、図1に示すように、ホストデバイス10とノード1、ノード1とノード3、ノード3とノード5は、それぞれ、互いに電波到達範囲内にある。
また、無線通信装置80は、宛先を指定しない通信、いわゆる放送(ブロードキャスト)を実行する機能も有している。この機能は、無線通信装置40にも備えられている。
例えば、ホストデバイス10が、ID1番、ID3番、放送、という手順でマルチホップさせると、ID3番のデバイス(ノード3)と互いに電波到達範囲内にあるすべてのデバイス(図1ではノード5のみ)に対して、メッセージやコマンドを送信することができる。
無線通信装置80は、受信したメッセージの宛先のデバイスIDが、デバイスID格納部72に格納されたデバイスIDと一致する場合(自分宛のメッセージである場合)に、メッセージ受信イベント(Event_MSG)を発生する。
また、無線通信装置80は、上記のように受信したコマンドが自分宛である場合には、受信したコマンドをコマンド管理部64に送信し、受信したコマンドの内容をコマンド管理部64に伝達する処理を行う。
なお、メッセージやコマンドには、送信相手のデバイスID、中継するデバイスIDの他、送信者のデバイスIDが含まれる。よって、メッセージやコマンドを受信したデバイスにて、メッセージやコマンドの送信デバイスを認識することができる。
信号入力装置90は、例えばセンサなどの情報取得装置からの入力信号を受信して、入力イベント(Event_INPUT)を発生する。
信号出力装置91は、制御ルール処理部61の処理結果にもとづいて、アクチュエータなどの外部装置を制御するための出力信号を出力する。
なお、本例の入出力制御デバイス11は、一般に、CPUおよびRAM、ROM、各種I/O装置等を含む構成とされたコンピュータ装置により実現することができる。また、入出力制御デバイス11が有する各種の機能は、例えば、入出力制御デバイス11に所定の制御プログラムを搭載し、入出力制御デバイス11を構成するCPUに、制御プラグラムに従った所定の演算処理や各部の制御を実行させることで実現される。
次に、本例の通信ネットワークシステムの動作について説明する。
図4は、本例の通信ネットワークシステムを構成するホストデバイス(ホストノード)10が実行する通信トポロジ導出処理の例を示すフローチャートである。
なお、ここでは、図1に示した各デバイスのうち、ホストノード10とノード1〜7とによって通信ネットワークシステムが構成されているものとして説明する。
通信トポロジ導出処理の前処理において、すべての入出力制御デバイス(ノード1〜7)には、制御ルールAが送入されているものとする。
すなわち、ノード1〜7の制御ルール格納部(制御ルール格納部71参照)に制御ルールAが格納されている。なお、制御ルールAは、所定のイベントが発生したときに所定の処理を実行させるための制御ルールであり、例えば後述する制御ルール201(図6参照)のような制御ルールが用いられる。
次いで、ホストデバイス10は、ホップ回数カウンタKに「1」を設定する(ステップS101)。ホップ回数カウンタKは、例えば記憶装置20内に記憶されており、注目する入出力制御デバイスにデータを送信する際に必要なホップ数が設定されるカウンタである。例えば、ホップ回数カウンタKのカウント値が「2」であれば、2回のホップ数でデータを送信することが可能な入出力制御デバイスに注目することを示している。
次いで、ホストデバイス10は、データを送信する際に必要なホップ数がK回である入出力制御デバイスのデバイスIDを取得する(ステップS102〜ステップS104)。
この場合、ホップ回数カウンタKが「1」であれば、放送機能を用いて、トポロジ発見(導出)処理のための制御ルールB、例えば後述する制御ルール202(図6参照)を入出力デバイスに送入し(ステップS102)、次に、放送機能を用いて、ID要求用のメッセージを送信し(ステップS103)、そのメッセージに対する応答メッセージが送信されてくるのを待ち(ステップS104)、その応答メッセージを取得する(ステップS105)ことで、1回のホップでデータ通信が可能な全ての入出力制御デバイス(本例ではノード1のみ)のデバイスIDを取得する。
また、ホップ回数カウンタKが2以上であれば、「K−1」回以下のホップでデータ通信が可能な各入出力制御デバイスに対してはマルチホップ通信機能を用いてID要求用のメッセージを経由させ、最後の経由デバイスから最終的な送信相手に対しては放送機能を用いてID要求用のメッセージを送信させることで、そのメッセージに対する応答メッセージを取得し、K回のホップでデータ通信が可能な全ての入出力制御デバイスのデバイスIDを取得する。
なお、ID要求用のメッセージを受信した各入出力制御デバイスは、それぞれ、制御ルール格納部(制御ルール格納部71参照)に格納されている制御ルールAおよび制御ルールBに従って、自己のデバイスIDを含む応答メッセージを送信する。
ステップS105にてデバイスIDを取得すると、ホストデバイス10は、取得したデバイスIDが付与されている入出力制御デバイスを追加したトポロジツリーを生成し、発見トポロジ格納部22に格納する(ステップS106)。なお、「トポロジツリー」は、メッシュ構造となるものを含む概念であるものとする。
なお、トポロジツリーは、通信ネットワークシステムを構成する各デバイスの接続状態を示す通信トポロジを木構造で表したデータである。
次いで、ホストデバイス10は、あらかじめ定められている終了条件が成立していなければ(ステップS107のN)、ホップ回数カウンタKのカウント値を1加算して(ステップS108)、ステップS102の処理に戻る。その後、ステップS102〜S108が繰り返し実行されることで、トポロジツリーに各入出力制御デバイスが追加されていく。
終了条件は、例えば、ホップ数がマルチホップで送信できるコマンドの制限を越えたときや、すべての入出力制御デバイスを発見し終わったときなどとして、あらかじめ定められている。
一方、終了条件が成立していれば(ステップS107のY)、ホストデバイス10は、通信トポロジ導出処理を終了する。そして、通信トポロジ導出処理が終了した時点で発見トポロジ格納部22に格納されているトポロジツリーが通信トポロジの導出結果となる。
図5は、通信トポロジ導出処理によって生成されるトポロジツリーの例を示す説明図である。図5には、図1に示した各デバイスのうちのホストノード10とノード1〜7とによって通信ネットワークシステムが構成されているとした場合に、通信トポロジ導出処理によって生成されるトポロジツリーの例が示されている。
図5に示すトポロジツリーは、ホップ回数カウンタKが「1」のときのステップS105にてノード1のデバイスIDが取得され、ホップ回数カウンタKが「2」のときのステップS105にてノード2およびノード3のデバイスIDが取得され、ホップ回数カウンタKが「3」のときのステップS105にてノード4およびノード5のデバイスIDが取得され、ホップ回数カウンタKが「4」のときのステップS105にてノード6およびノード6のデバイスIDが取得されたことにより、発見されたノードが各段階のステップS106にてツリー構造に追加されていくことで生成されたものである。
なお、ホップ回数カウンタKが「3」のときのステップS105では、ノード2経由でノード4のデバイスIDが取得され、ノード3経由でノード5のデバイスIDが取得される。同様に、ホップ回数カウンタKが「4」のときのステップS105では、ノード4経由でノード6およびノード6のデバイスIDが取得され、ノード5経由ではデバイスIDが取得されない。このため、図5に示すようなトポロジツリーとなる。
以上に説明したように、上述した実施の形態では、デバイス(シーケンサ)を適当に配置した通信ネットワークシステムにおいて、サーバ(ホストデバイス10)から通信トポロジの導出(発見)のための制御ルールを各デバイスに送入し、メッセージを送受信することによって各デバイスの設置状態を認識する構成としたので、分散して配置される複数のデバイス(シーケンサ)の通信ネットワークにおける接続関係を事前に考慮しておく必要がなく、各デバイスが配置されたあとに事後的に通信ネットワークシステムにおける通信トポロジを導出することができる。
また、上述した実施の形態では、各デバイスに制御ルールを送入し、その制御ルールに従って処理を実行させることで、直接または他のデバイスを経由して、各デバイスのデバイスIDと、デバイスIDの送信経路(経由デバイスや経由順序)とを含む応答メッセージを取得する構成としたので、少ないコンピュータリソースしかもたない多数の入出力制御デバイスと、一般に使用されているパーソナルコンピュータと同程度のコンピュータリソースをもつサーバとによって通信ネットワークシステムが構成されている場合であっても、その通信ネットワークシステムを構成する各デバイス間の通信トポロジ(接続形態)を導出することができるようになる。
すなわち、各デバイスに制御ルールを送入し、その制御ルールに従って処理を実行させる構成としたので、メッセージ通信のような基本的な通信機能を備えているが、メモリ容量の限界によって通信トポロジを導出するための機能を常時備えておくことができないデバイス(例えばシーケンサ)に対し、一時的に、通信トポロジ導出機能を持たせることができる。すなわち、メモリ容量の限界によって制御ルールをあらかじめ格納しておくことができないデバイスによって通信ネットワークシステムが構成されていたとしても、その通信ネットワークシステムを構成する各デバイス間の通信トポロジを導出することができる。
そして、通信トポロジを導出(発見)することができるため、その後は、一般的なソースルーティング(始点経路制御)によって、目的の入出力制御デバイスまで送信メッセージを確実に届けることができるようになる。すなわち、通信トポロジが導出されているので、送信するメッセージのヘッダに経由するルートの入出力制御デバイスのデバイスIDをすべて記述することができ、送信メッセージが通信ネットワーク上でループしてしまうことを防止することができるため、送信メッセージを確実に届けることができる。
なお、上述した実施の形態では、通信トポロジの導出のために制御ルールを送入する構成としていたが、通信トポロジの導出処理中、あるいは導出後に、各デバイスの制御ルールの追加や変更を行うようにしてもよい。このように構成することで、各デバイスが実装するセンサのデータをサーバで収集したり、アクチュエータをサーバから遠隔で操作することができるようになる。よって、通信ネットワークの構築や設営工事の専門知識がなくても、デバイスを容易に設置することができるようになり、システム構築から実運用までのシステム管理者の負荷を軽減することができる。
また、上述した実施の形態においては、ステップS103にてID要求用のメッセージを送信したあと、ステップS104にてそのメッセージに対する応答メッセージが送信されてくるのを所定期間待つ。この所定期間は、例えば、挿入した制御ルール等(例えばID要求用のメッセージの受信によって設定されるタイマの計測時間)によって特定され得る応答メッセージが送信されてくる可能性のある最長の時間よりも長い期間とされる。
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、入出力制御デバイス11には、例えば、シーケンサ等の組込型デバイス、携帯電話機、PHS(Personal Handy Phone System)、PDA(Personal Data Assistance/Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等の無線通信機能を有する小型の情報端末装置であって、センサ等の情報取得装置からの入力信号およびアクチュエータ等の外部装置を制御するための出力信号を処理する機能を備えた入出力制御装置が適用される。
次に、本発明の第1の具体的実施例について説明する。
本実施例では、具体的な制御ルールを例示し、その制御ルールに従って実行される通信トポロジ導出処理について説明する。
図6は、本実施例で用いる制御ルール201,202を示す説明図である。制御ルール201は、内部状態として「所定のフラグ」を評価し、そのフラグがオン状態となったことに応じて、アクションとして「デバイスIDに比例した時間のタイマの設定」を行うことを示すルールである。
図6に示すように、制御ルール202には、イベントとして「REQUEST_UCIDメッセージの受信」が発生したときに、アクションとして「所定のフラグをオン状態とする」処理を行うことを示す制御ルールと、イベントとして「タイマの発火(タイマで計測していた時間が経過)」が発生したときに、アクションとして「REPLY_UCIDメッセージを送信する」処理を行うことを示す制御ルールとが設定されている。
図7は、本実施例における通信ネットワークシステムの概略を示す説明図である。図7に示すように、本実施例における通信ネットワークシステムは、通信トポロジ導出処理を実行するホストデバイス100と、4つの入出力制御デバイス110〜140とを含む。
図7には、ホストデバイス100の電波到達範囲101、入出力制御デバイス110の電波到達範囲111、入出力デバイス120の電波到達範囲121、入出力制御デバイス130の電波到達範囲131、および入出力デバイス140の電波到達範囲141が示されている。
なお、ホストデバイス100は、上述したホストデバイス10と同様に構成される。また、各入出力制御デバイス110〜140は、それぞれ、上述した入出力制御デバイス11と同様に構成される。
図8は、本実施例におけるホストデバイス100が実行する通信トポロジ導出処理を示すフローチャートである。この例では、ホストデバイス100は、図6に示す制御ルール202を用いて以下の通信トポロジ導出処理を実行し、メッシュ構造の通信トポロジを導出する。
通信トポロジ導出処理の前処理において、すべての入出力制御デバイス110〜140に制御ルール(WAIT_UCIDルール)201が格納されているものとする。
制御ルール(WAIT_UCIDルール)201の格納には、図7に示す本例の通信ネットワークシステムには含まれない装置と例えば有線で接続して、送入することが可能である。
また、すべての入出力制御デバイス110〜140を、ホストデバイス100の電波到達範囲101内に設置すれば、無線通信を利用して、制御ルール(WAIT_UCIDルール)201を送入することが可能である。
次いで、ホストデバイス100は、1回のホップ数でデータ通信が可能な未知の入出力制御デバイスに、制御ルール(REPLY MESSAGEルール)202を追加送入するために、ADD_ECAコマンドを生成し、放送によって送信する(ステップS202)。
制御ルール202を受信した入出力制御デバイスは、自己の制御ルール格納部(例えば制御ルール格納部71参照)に、制御ルール202を追加して格納する。この例では、ホストデバイス100と互いに電波到達範囲に設置されている2つの入出力制御デバイス110,120によって制御ルール202が受信され格納される。
その後、ホストデバイス100は、1回のホップ数でデータ通信が可能な未知の入出力制御デバイスに、デバイスIDの要求を行うために、REQUEST_UCIDメッセージを放送により送信する(ステップS203)。
この例では、ホストデバイス100と互いに電波到達範囲に設置されている2つの入出力制御デバイス110,120によってREQUEST_UCIDメッセージが受信される。
REQUEST_UCIDメッセージを受信した入出力制御デバイス110,120は、それぞれ、制御ルール202に従って所定のフラグをオン状態とし、制御ルール201に従ってタイマを設定する。
そして、タイマが発火すると、入出力制御デバイス110,120は、制御ルール202に従って、自己のデバイスIDと通信ネットワーク上の接続状態とを応答するために、自己のデバイスIDとデータ通信経路を示す情報(経由デバイスを示す情報:ここでは経由デバイスは存在しない)とを含むREPLY_UCIDメッセージをホストデバイス100に送信する。
ホストデバイス100は、REQUEST_UCIDメッセージを受信した入出力制御デバイス110,120からの返信であるREPLY_UCIDメッセージを受信する(ステップS204)。
そして、ホストデバイス100は、受信したREPLY_UCIDメッセージに含まれている送信元のデバイスIDなどをデバイスID格納部23に格納し、トポロジツリーに入出力制御デバイス110,120を追加する(ステップS205)。
上記の処理によって、ホストデバイス100により、1ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイス110,120が発見され、その入出力制御デバイス110,120を追加した通信トポロジが導出(生成)される。
次いで、ホストデバイス100は、2ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスを発見するための処理に移行する。
ホストデバイス100は、1ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスのうち、未だ選択されていない入出力制御デバイスを選択する(ステップS206)。本例では、デバイスIDを選択することによって入出力制御デバイスを選択する。また、本例では、未選択のデバイスIDが複数ある場合には、最小値のデバイスIDを選択する。そして、選択したデバイスIDをもつ入出力制御デバイスに注目する。
ホストデバイス100は、現在注目している入出力制御デバイスを経由して2回のホップ数でデータ通信が可能な未知の入出力制御デバイスに、制御ルール(REPLY MESSAGEルール)202を追加送入するために、ADD_ECAコマンドを生成して送信する(ステップS207)。
ステップS207では、ホストデバイス100は、1ホップ目に注目している入出力制御デバイスのIDを設定し、2ホップ目に放送を設定したマルチホップ指定によりADD_ECAコマンドを送信する。
制御ルール202を受信した入出力制御デバイスは、自己の制御ルール格納部(例えば制御ルール格納部71参照)に、制御ルール202を追加して格納する。この例では、現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス110であれば、入出力制御デバイス110と互いに電波到達範囲に設置されている2つの入出力制御デバイス130,140によって制御ルール202が受信され格納される。また、現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス120であれば、入出力制御デバイス120と互いに電波到達範囲に設置されている入出力制御デバイスが存在しないため、何れの入出力制御デバイスにも制御ルール202は受信されない。
その後、ホストデバイス100は、ステップS203と同様に、2回のホップ数でデータ通信が可能な未知の入出力制御デバイスに、デバイスIDの要求を行うために、REQUEST_UCIDメッセージを、ステップS207と同様のマルチホップ指定により送信する(ステップS208)。
この例では、現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス110であれば、入出力制御デバイス110と互いに電波到達範囲に設置されている2つの入出力制御デバイス130,140によってREQUEST_UCIDメッセージが受信され格納される。一方、現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス120であれば、入出力制御デバイス120と互いに電波到達範囲に設置されている入出力制御デバイスが存在しないため、何れの入出力制御デバイスにもREQUEST_UCIDメッセージは受信されない。
現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス110であれば、REQUEST_UCIDメッセージを受信した入出力制御デバイス130,140は、それぞれ、制御ルール202に従って所定のフラグをオン状態とし、制御ルール201に従ってタイマを設定する。
そして、タイマが発火すると、入出力制御デバイス130,140は、制御ルール202に従って、自己のデバイスIDと通信ネットワーク上の接続状態とを応答するために、自己のデバイスIDとデータ通信経路を示す情報(経由デバイスを示す情報:ここでは経由デバイスは入出力制御デバイス110)とを含むREPLY_UCIDメッセージをホストデバイス100に送信する。
なお、REPLY_UCIDメッセージは、1ホップ目に注目している入出力制御デバイスのIDを設定し、2ホップ目にホストデバイスのIDを設定したマルチホップ指定により送信される。
ホストデバイス100は、REQUEST_UCIDメッセージを受信した入出力制御デバイスからの返信であるREPLY_UCIDメッセージを受信する(ステップS209)。
そして、ホストデバイス100は、受信したREPLY_UCIDメッセージに含まれている送信元のデバイスIDなどをデバイスID格納部23に格納し、格納したデバイスIDを持つ入出力制御デバイスをトポロジツリーに追加する(ステップS210)。
なお、ステップS210では、トポロジツリーへの追加対象の入出力制御デバイスが持つデバイスIDが、すでに受信したことのあるデバイスIDであった場合(すでに入出力制御デバイスの子として登録されていた場合)には、ホストデバイス100は、注目している入出力制御デバイスと通信可能な入出力制御デバイスであるとしてトポロジツリーに登録する。一方、トポロジツリーへの追加対象の入出力制御デバイスが持つデバイスIDが、初めて受信したデバイスIDであった場合には、ホストデバイス100は、注目している入出力制御デバイスの子としてトポロジツリーに追加登録する。
次いで、ホストデバイス100は、REPLY_UCIDメッセージの重複した受信を避けるため、現在注目している入出力制御デバイスの親デバイス(注目している入出力制御デバイスがホストデバイス100にデータ送信するときに、1ホップ目に設定する入出力制御デバイスであって、上位層の入出力制御デバイス)と、親デバイスが発見される以前に発見された入出力制御デバイスから制御ルール201,202を消去する(ステップS211)。
ホストデバイス100は、1ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスのうちまだ注目されていないものがあれば(ステップS212のY)、ステップS206に戻る。
1ホップでデータ通信を行うことが可能なすべての入出力制御デバイスを順次注目し、上記のステップS206〜S212の処理を繰り返し行うことによって、ホストデバイス100により、2ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイス130,140が発見され、その入出力制御デバイス130,140を追加した通信トポロジが導出(生成)される。
1ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスのすべてを注目し終えていれば(ステップS212のN)、ホストデバイス100は、終了条件を確認する。ここでは、上記のステップS206〜S212の処理によって新たな入出力制御デバイス(2ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイス)が発見されており、未だすべての入出力制御デバイスを発見し終えていない可能性がある(3ホップ以上のホップ数でデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスが存在している可能性がある)ため、ホストデバイス100は、終了条件は成立していないと判定し、3ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスの発見などを行うための処理に移行する。
ホストデバイス100は、2ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスのうち、未だ選択されていない入出力制御デバイスを選択する(ステップS213)。本例では、デバイスIDを選択することによって入出力制御デバイスを選択する。また、本例では、未選択のデバイスIDが複数ある場合には、最小値のデバイスIDを選択する。そして、選択したデバイスIDをもつ入出力制御デバイスに注目する。
ホストデバイス100は、現在注目している入出力制御デバイスを最後に経由して3回のホップ数でデータ通信が可能な未知の入出力制御デバイスに、制御ルール(REPLY MESSAGEルール)202を追加送入するために、ADD_ECAコマンドを生成して送信する(ステップS214)。
ステップS214では、ホストデバイス100は、注目している入出力制御デバイスの親デバイスのIDを1ホップ目に設定し、注目している入出力制御デバイスのIDを2ホップ目に設定し、3ホップ目に放送を設定したマルチホップ指定によりADD_ECAコマンドを送信する。
制御ルール202を受信した入出力制御デバイスは、自己の制御ルール格納部(例えば制御ルール格納部71参照)に、制御ルール202を追加して格納する。この例では、現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス130であれば、入出力制御デバイス130と互いに電波到達範囲に設置されている親デバイス以外の入出力制御デバイス(具体的には、同位層のデバイスとして既に発見済みの入出力制御デバイス140)によって制御ルール202が受信され格納される。
その後、ホストデバイス100は、ステップS203と同様に、3回のホップ数でデータ通信が可能な未知の入出力制御デバイスに、デバイスIDの要求を行うために、REQUEST_UCIDメッセージを、ステップS214と同様のマルチホップ指定により送信する(ステップS215)。
この例では、現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス130であれば、入出力制御デバイス130と互いに電波到達範囲に設置されている親デバイス以外のデバイスである入出力制御デバイス140によってREQUEST_UCIDメッセージが受信され格納される。
現在注目している入出力制御デバイスが入出力制御デバイス130であれば、REQUEST_UCIDメッセージを受信した入出力制御デバイス140は、それぞれ、制御ルール202に従って所定のフラグをオン状態とし、制御ルール201に従ってタイマを設定する。
そして、タイマが発火すると、入出力制御デバイス140は、制御ルール202に従って、自己のデバイスIDと通信ネットワーク上の接続状態とを応答するために、自己のデバイスIDとデータ通信経路を示す情報(経由デバイスを示す情報:ここでは経由デバイスは入出力制御デバイス130と入出力制御デバイス110)とを含むREPLY_UCIDメッセージをホストデバイス100に送信する。
ホストデバイス100は、REQUEST_UCIDメッセージを受信した入出力制御デバイスからの返信であるREPLY_UCIDメッセージを受信する(ステップS216)。
そして、ホストデバイス100は、受信したREPLY_UCIDメッセージに含まれている送信元のデバイスIDなどをデバイスID格納部23に格納し、格納したデバイスIDを持つ入出力制御デバイスをトポロジツリーに追加する(ステップS217)。
なお、ステップS217では、トポロジツリーへの追加対象の入出力制御デバイスが持つデバイスIDが、すでに受信したことのあるデバイスIDであった場合(すでに入出力制御デバイスの子として登録されていた場合)には、ホストデバイス100は、注目している入出力制御デバイスと通信可能な入出力制御デバイスであるとしてトポロジツリーに登録する。すなわち、入出力制御デバイス140からのREPLY_UCIDメッセージを受信した場合には、ホストデバイス100は、入出力制御デバイス140が既にトポロジツリーに登録されているため、入出力制御デバイス140が入出力制御デバイス130と通信可能である旨の登録(記述)を行う。
次いで、ホストデバイス100は、REPLY_UCIDメッセージの重複した受信を避けるため、現在注目している入出力制御デバイスの親デバイス(注目している入出力制御デバイスがホストデバイス100にデータ送信するときに、1ホップ目に設定する入出力制御デバイスであって、上位層の入出力制御デバイス)と、親デバイスが発見される以前に発見された入出力制御デバイスから制御ルール201,202を消去する(ステップS218)。
ホストデバイス100は、1ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスのうちまだ注目されていないものがあれば(ステップS219のY)、ステップS213に戻る。
2ホップでデータ通信を行うことが可能なすべての入出力制御デバイスを順次注目し、上記のステップS213〜S219の処理を繰り返し行うことによって、ホストデバイス100により、3ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスが探索され、既に発見済の入出力制御デバイス130,140が3ホップでデータ通信を行うことも可能であることが把握され、その旨を示す情報が追加した通信トポロジが導出(生成)される。
2ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイスのすべてを注目し終えていれば(ステップS219のN)、ホストデバイス100は、終了条件を確認する。ここでは、上記のステップS213〜S219の処理によって新たな入出力制御デバイス(2ホップ以下ではデータ通信を行うことができず、3ホップでデータ通信を行うことが可能な入出力制御デバイス)が発見されておらず、すべての入出力制御デバイスを発見し終えている(最短ホップ数が3ホップ以上でデータ通信を行う入出力制御デバイスは存在していない)ため、ホストデバイス100は、終了条件が成立した判定し、通信トポロジ導出処理を終了する。
本実施例では、メッシュ構造のトポロジを発見する方法について示したが、ツリー構造を発見する場合も同じ制御ルールを使用することができる。この場合、制御ルールの無効化と削除のタイミングを、メッシュ構造の場合と異ならせるようにすればよい。具体的には、注目している入出力制御デバイスを変更するとき(ステップS212のY、ステップS219のY)に、ホストデバイス100が、それまでに発見したすべての入出力制御デバイスに対して、制御ルール201を無効化するコマンドと、制御ルール202を削除するコマンドとを生成して送信するようにすればよい。
図9は、図7に示した通信ネットワークシステムにおいてトポロジ導出処理を本実施例にて行った場合に、順次更新(ステップS205,S210,S217)される通信トポロジの発見トポロジ格納部22における格納状態を模式的に示した説明図である。
状態301は、トポロジ導出処理の開始時における通信トポロジの状態である。すなわち、トポロジ導出処理の開始時には、起点となるホストデバイス100のみが登録された状態となっている。
また、状態302は、ステップS203においてREQUEST_UCIDメッセージを送信したあと、ステップS204で入出力制御デバイス110からREPLY_UCIDメッセージを受信したことに応じて、発見した入出力デバイス110をステップS205にて追加登録したあとの通信トポロジの状態である。
状態303は、同様に、発見した入出力デバイス120をステップS205にて追加登録したあとの通信トポロジの状態である。
状態304は、ステップS206にて入出力制御デバイス110に注目し、ステップS209で入出力制御デバイス130からREPLY_UCIDメッセージを受信したことに応じて、発見した入出力制御デバイス130をステップS210にて追加登録したあとの通信トポロジの状態である。
状態305は、同様に、発見した入出力デバイス140をステップS210にて追加登録したあとの通信トポロジの状態である。
状態306は、ステップS206にて入出力制御デバイス120に注目したときの通信トポロジの状態である。なお、入出力制御デバイス120は、ホストデバイス100以外のデバイスが電波到達範囲121に存在しないので、新たな入出力制御デバイスの発見はなく、通信トポロジへの入出力制御デバイスの追加登録は行われない。
状態307は、ステップS213にて入出力制御デバイス130に注目し、ステップS216にて入出力制御デバイス140からREPLY_UCIDメッセージを受信したことに応じて、ステップS217にて入出力制御デバイス130と通信可能な入出力制御デバイスとして入出力制御デバイス140を登録したあとの通信トポロジの状態である。
状態308は、ステップS213にて入出力制御デバイス140に注目したときの通信トポロジの状態である。なお、ステップS216にて入出力制御デバイス130からREPLY_UCIDメッセージを受信したあとのステップS217では、入出力制御デバイス140と通信可能な入出力制御デバイスとして入出力制御デバイス130が既に登録された状態となっているので、通信トポロジの状態は変更されない。
状態308に示す通信トポロジの状態が、トポロジ導出処理を終了したときの状態、すなわち導出結果となる。
よって、例えば、状態308に示すような通信トポロジの導出結果を示す画面が、例えばホストデバイス100が備える画像表示装置に表示される。この表示画面を見ることによって、システム管理者が、通信ネットワークシステムを構成する各デバイスの接続状態である通信トポロジを、容易に認識することができるようになる。
次に、本発明の第2の具体的実施例について説明する。
本実施例では、上述した第1の実施例とは異なる具体的な制御ルールを用いて、上述した第1の実施例と同様に通信トポロジ導出処理が実行される場合について説明する。
図10は、本実施例で用いる制御ルール401,402,403を示す説明図である。制御ルール401は、内部状態として「所定のフラグ」を評価し、そのフラグがオン状態となったことに応じて、アクションとして「デバイスIDに比例した時間待った後に、REPLY_UCID_Mメッセージを送信」を行うことを示すルールである。
また、制御ルール402は、イベントとして「REQUEST_UCID_Mメッセージの受信」が発生したときに、アクションとして「所定のフラグをオン状態とする」処理を行うことを示すルールである。
さらに、制御ルール403は、イベントとして「REPLY_UCID_Mメッセージの受信」が発生したときに、アクションとして「REPLY_UCID_Mメッセージの送信」処理を行うことを示すルールである。
本例では、各入出力制御デバイス110〜140が、複数のメッセージを送信して自己のデバイスIDをホストデバイス100に通知するものとする。例えば、入出力制御デバイス110のデバイスIDが57H(01010111)であるとすると、このデバイスIDを「01」、「01」、「01」、および「11」の4つのIDのメッセージに分割して送信することで、自己のデバイスIDをホストデバイス100に通知する。
ホストデバイス100は、受信した複数のメッセージを再構築することで入出力制御デバイスのデバイスIDを認識する。このため、ホストデバイス100は、マルチホップヘッダから送信元IDを利用してデバイスIDを認識する上述した第1実施例と比較して、例えば、より多くの入出力デバイスを発見したり、より多くのホップ数でデータ通信を行う必要がある遠隔地に設置された入出力制御デバイスを発見したりすることができる。
ここで、本実施例におけるホストデバイス100が実行する通信トポロジ導出処理について説明する。この例では、ホストデバイス100は、図10に示す制御ルールを用いて、上述した第1の実施例と同様に通信トポロジ導出処理を実行し、メッシュ構造の通信トポロジを導出する。以下、上述した第1の実施例における通信トポロジ導出処理と異なる部分について説明する。
本例では、前処理にて制御ルール(SEND_MESSAGESルール)401が各入出力制御デバイス110〜140に送入され、ステップS202,S207,S214にて制御ルール(REPLY_MESSAGESルール)402が対象となるホップ数の各入出力制御デバイス110〜140に送入される点で、第1の実施例と異なる。
また、この例では、入出力制御デバイスを注目したとき(ステップS206,S213)に、制御ルール(RELAY_MESSAGESルール)403が注目した入出力制御デバイスに送入される点で、第1の実施例と異なる。
制御ルール403は、REPLY_UCID_Mメッセージを中継するために使用される。前処理にて事前に制御ルール401が各入出力制御デバイスに送入された時点では、各入出力制御デバイスは、周囲の他の入出力制御デバイスのデバイスIDを把握していない。
このため、各入出力制御デバイスは、制御ルール401,402に従ってREPLY_UCID_Mメッセージを送信するときは、マルチホップでないSEND_MESSAGESアクションによって送信する。
なお、REPLY_UCID_Mメッセージが注目されている入出力制御デバイスに受信されると、REPLY_UCID_Mメッセージが制御ルール403に従って送信され、ホストデバイス100まで転送される。
制御ルール403は、REPLY_UCID_Mメッセージの重複受信を避けるため、次の入出力制御デバイスが注目されたときに無効化され、自分が親デバイスとなる関係の子デバイスが最初に注目されたときに再び有効化される。
すなわち、ホストデバイス100は、制御ルール403を無効化させるための無効化コマンドや、制御ルール403を有効化させるための有効化コマンドを、所望の時期に生成して送信する。
本実施例では、メッシュ構造のトポロジを発見する方法について示したが、ツリー構造を発見する場合も同じ制御ルールを使用することができる。この場合、制御ルールの無効化のタイミングを、メッシュ構造の場合と異ならせるようにすればよい。具体的には、注目している入出力制御デバイスを変更するとき(ステップS212のY、ステップS219のY)に、ホストデバイス100が、それまでに発見したすべての入出力制御デバイスに対して、制御ルール401を無効化するコマンドを生成して送信するようにすればよい。
上記のようにして通信トポロジ導出処理が実行され、メッシュ構造の通信トポロジが導出される。
本発明によれば、例えば、農地土壌品質管理や森林生育管理を行うために比較的大規模な空間を監視するセンサネットワークシステムなどのシーケンス制御システムに適用するのに有用である。
本発明を適用する通信ネットワークシステムの概略を示す説明図である。 本発明の一実施の形態におけるホストデバイスの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態における入出力制御デバイスの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態におけるホストデバイスによって実行される通信トポロジ導出処理の例を示すフローチャートである。 通信トポロジ導出処理によって生成される通信トポロジの例を示す説明図である。 第1実施例にて用いられる制御ルールを示す説明図である。 第1実施例における通信ネットワークシステムを示す説明図である。 第1実施例における通信トポロジ導出処理を示すフローチャートである。 第1実施例における通信トポロジ導出処理によって順次生成される通信トポロジを模式的に示す説明図である。 第2実施例にて用いられる制御ルールを示す説明図である。
符号の説明
1,2,3,4,5,6,7,n ノード(入出力制御デバイス)
10,100 ホストノード
11,110,120,130,140 入出力制御デバイス
20 記憶装置
21 トポロジ発見ルール格納部
22 発見トポロジ格納部
23 デバイスID格納部
30 演算装置
31 トポロジ発見ルール送入部
32 トポロジ発見ルール削除部
33 トポロジ発見用メッセージ送信・受信部
40 無線通信装置
60 演算装置
61 制御ルール処理部
62 タイマ管理部
63 内部状態管理部
64 コマンド管理部
70 記憶装置
71 制御ルール格納部
72 デバイスID格納部
80 無線通信装置

Claims (11)

  1. 無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスの前記無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出する通信トポロジ導出方法であって、
    前記複数のデバイスは、ホストデバイスと複数の入出力制御デバイスとを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスと前記データ通信が可能な無線通信可能範囲に設置され、
    前記ホストデバイスは、
    前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データを前記無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して、前記応答処理手順データを前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入し、
    前記応答処理手順データに従った応答処理の実行を前記入出力制御デバイスに要求するための実行要求データを前記無線通信ネットワークに向けて送信し、
    前記実行要求データの受信に応じて前記複数の入出力制御デバイスそれぞれで前記応答処理手順データに従って前記応答処理が実行されたことにより、前記無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報を、前記無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して受信し、
    受信した応答情報にもとづいて前記通信トポロジを導出する
    ことを特徴とする通信トポロジ導出方法。
  2. ホストデバイスは、入出力制御デバイスからの応答情報を受信したあとに、当該入出力制御デバイスに送入した応答処理手順データの削除を指示する削除指示データを、無線通信ネットワークに向けて送信する
    請求項1記載の通信トポロジ導出方法。
  3. ホストデバイスは、入出力制御デバイスからの応答情報を受信する毎に、受信した応答情報が示す当該入出力制御デバイスの接続状態を追加登録していくことで通信トポロジを導出する
    請求項1または請求項2記載の通信トポロジ導出方法。
  4. 応答処理手順データは、宣言的に記述された制御ルールの集合によって構成される
    請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の通信トポロジ導出方法。
  5. 宣言的に記述された制御ルールは、
    イベントデータ、コンディションデータ、アクションデータのうち、少なくともアクションデータを含む2つ以上のデータによって記述され、
    前記イベントデータが示すイベントが発生したときに、前記コンディションデータが示すコンディションを評価し、前記アクションデータが示すアクションを実行することを示すルール、あるいは、前記イベントデータが示すイベントが発生したとき、または前記コンディションデータが示すコンディションの評価結果に応じて、前記アクションデータが示すアクションを実行することを示すルールとされる
    請求項4記載の通信トポロジ導出方法。
  6. ホストデバイスは、応答処理手順データを入出力制御デバイスに送入するための応答処理手順データ送入手段を有するサーバコンピュータである
    請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の通信トポロジ導出方法。
  7. ホストデバイスは、削除指示データを送信する削除指示データ送信手段を有するサーバコンピュータである
    請求項2記載の通信トポロジ導出方法。
  8. 入出力制御デバイスは、
    所定の情報を感知する情報感知装置からの感知信号を入力する信号入力手段と、所定の外部装置を制御するための制御信号を出力する信号出力手段とを含む入出力信号制御用シーケンサであって、
    複数のデバイスを含む無線通信ネットワークシステム内で前記入出力制御デバイスを識別するためのデバイスIDを格納するデバイスID格納手段と、
    無線通信ネットワークを介してデータの送受信を行う無線通信手段と、
    応答処理手順データを構成する制御ルールを格納する制御ルール格納手段と、
    前記制御ルールに従って処理を実行する制御ルール処理手段と、
    ホストデバイスからの指示に応じて制御ルールを管理する制御ルール管理手段と、を有する
    請求項1から請求項7のうちいずれかに記載の通信トポロジ導出方法。
  9. 無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスを備え、該複数のデバイスの前記無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出する通信トポロジ導出システムであって、
    前記複数のデバイスは、ホストデバイスと複数の入出力制御デバイスとを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスと前記データ通信が可能な無線通信可能範囲に設置され、
    前記ホストデバイスは、
    前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データを前記無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して、前記応答処理手順データを前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入する応答処理手順データ送入手段と、
    前記応答処理手順データに従った応答処理の実行を前記入出力制御デバイスに要求するための実行要求データを前記無線通信ネットワークに向けて送信する実行要求データ送信手段と、
    前記実行要求データの受信に応じて前記複数の入出力制御デバイスそれぞれで前記応答処理手順データに従って前記応答処理が実行されたことにより、前記無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報を、前記無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して受信する応答情報受信手段と、
    受信した応答情報にもとづいて前記通信トポロジを導出する通信トポロジ導出手段と、を含む
    ことを特徴とする通信トポロジ導出システム。
  10. 無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスの前記無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出する通信トポロジ導出サーバであって、
    前記複数のデバイスは、通信トポロジ導出サーバと複数の入出力制御デバイスとを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスと前記データ通信が可能な無線通信可能範囲に設置され、
    前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データを前記無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して、前記応答処理手順データを前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入する応答処理手順データ送入手段と、
    前記応答処理手順データに従った応答処理の実行を前記入出力制御デバイスに要求するための実行要求データを前記無線通信ネットワークに向けて送信する実行要求データ送信手段と、
    前記実行要求データの受信に応じて前記複数の入出力制御デバイスそれぞれで前記応答処理手順データに従って前記応答処理が実行されたことにより、前記無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報を、前記無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して受信する応答情報受信手段と、
    受信した応答情報にもとづいて前記通信トポロジを導出する通信トポロジ導出手段と、を含む
    ことを特徴とする通信トポロジ導出サーバ。
  11. 無線通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信機能を有する複数のデバイスの前記無線通信ネットワークの接続状態を示す通信トポロジを導出させるための通信トポロジ導出プログラムであって、
    前記複数のデバイスは、ホストデバイスと複数の入出力制御デバイスとを含み、それぞれ、少なくとも1の他のデバイスと前記データ通信が可能な無線通信可能範囲に設置され、
    前記ホストデバイスに、
    前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに個々の接続状態を応答させるための応答処理を実行させるための応答処理手順データを前記無線通信ネットワークに向けて送信することで、当該無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して、前記応答処理手順データを前記複数の入出力制御デバイスそれぞれに送入するステップと、
    前記応答処理手順データに従った応答処理の実行を前記入出力制御デバイスに要求するための実行要求データを前記無線通信ネットワークに向けて送信するステップと、
    前記実行要求データの受信に応じて前記複数の入出力制御デバイスそれぞれで前記応答処理手順データに従って前記応答処理が実行されたことにより、前記無線通信ネットワークに向けて送信された当該複数の入出力制御デバイス個々の接続状態を示すそれぞれの応答情報を、前記無線通信ネットワークを介して、または、前記ホストデバイスの無線通信可能範囲内に設置されている入出力制御デバイスを含む1または2以上の前記入出力制御デバイスを経由して受信するステップと、
    受信した応答情報にもとづいて前記通信トポロジを導出するステップとを
    実行させるための通信トポロジ導出プログラム。
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