JP2006005498A - 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 反射波読み取り器が送出した搬送波に対する反射器からの反射波を、伝送路上での減衰などの影響に拘らず良好に受信する。
【解決手段】 反射波読み取り器は、RSSI値に基づいて反射器からの反射波の受信状況が悪いと判断した場合に搬送波の出力を上げる。搬送波の出力が反射波の出力に反映される、受信状況は向上する。反射波読み取り器における反射波に対する受信感度を既知の値とし、受信感度と測定された受信信号の強度との差分を搬送波出力の増分とすることにより、反射波読み取り器側では搬送波の出力を、反射器との位置関係や通信状況に応じて適応的に制御することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、比較的近距離の機器間において低消費電力の通信動作を実現する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、反射波読み取り器側からの搬送波の送信と、反射器側におけるアンテナ負荷インピーダンスの切り替え操作などに基づく反射波の変調を利用してデータ通信を行なうバック・スキャッタ方式の無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、反射波読み取り器が送出した搬送波に対する反射器からの反射波を、反射器を設置する位置や状況に拘らず良好に受信する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、反射波読み取り器が送出した搬送波に対する反射器からの反射波を伝送路上での減衰などの影響に拘らず良好に受信する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
複数の機器をネットワーク接続することにより、コマンドやデータ伝送の効率化、情報資源の共有化、ハードウェア資源の共有化を実現することができる。さらに最近では、有線方式による配線からユーザを解放するシステムとして、無線ネットワークが注目されている。
無線ネットワークに関する標準的な規格として、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(例えば、非特許文献1を参照のこと)や、HiperLAN/2(例えば、非特許文献2又は非特許文献3を参照のこと)、IEEE802.15.3、Bluetooth通信などを挙げることができる。近年、無線LANシステムは安価になり、PCにも標準内蔵されるようになったこととも相俟って、無線LANの普及が著しい。
比較的小規模な無線通信システムは、家庭内などで、ホスト機器と端末機器間のデータ伝送に使用される。ここで言うホスト機器の例としては、テレビ、モニタ、プリンタ、PC、VTR、DVDプレイヤーなど、据え置き型の家電製品が挙げられる。また、端末機器の例としては、デジタル・カメラや、ビデオ・カメラ、携帯電話、携帯情報端末、携帯型音楽再生装置など、消費電力を極力抑えたいモバイル系機器が挙げられる。この種のシステムのアプリケーションとしては、カメラ付き携帯電話やデジタル・カメラで撮った画像データを無線LAN経由でPCにアップロードすることなどである。
ところが、無線LANは本来コンピュータでの利用を前提として設計・開発されたものであり、モバイル系機器に搭載する場合、その消費電力が問題となる。現在市販されているIEEE802.11bの無線LANカードの多くは、送信時に800mW以上、受信時に600mW以上の消費電力がある。この消費電力は、バッテリ駆動のポータブル機器にとっては、負担の大きい。
無線LAN機能を近距離限定で動作させて、その送信電力を小さくしても、消費電力は8割程度しか低下することができない。特に、デジタル・カメラなどの画像入力装置から画像表示装置側への伝送は、送信比率が通信全体のほとんど占めるような通信形態となるため、なおさら低消費電力の無線伝送手段が求められている。
また、Bluetooth通信に関しては、伝送速度が最大でも720kbpsと低速度であり、昨今の高画質化した画像伝送には時間がかかり不便である。
これに対し、RFIDで用いられるバック・スキャッタ方式に基づく反射波を利用した無線伝送すなわち反射波伝送によれば、例えば機器間で送信比率が通信のほとんどを占めるような通信形態において、低消費電力化を実現することができる。
反射波伝送システムは、変調処理を施した反射波によりデータを送信する反射器と、反射器からの反射波からデータを読み取る反射波読み取り器で構成される。データ伝送時には、反射波読み取り器が無変調キャリアを送信する。これに対し、反射器は、例えばアンテナの終端のオン/オフなどのアンテナ負荷インピーダンス操作を用い、無変調キャリアに対し伝送データに応じた変調処理を施すことで、データを送出する。そして、反射波読み取り器側では、この反射波を受信し復調・復号処理して伝送データを取得することができる。
反射波伝送システムでは、バック・スキャッタリングを行なうためのアンテナ・スイッチは一般的にガリウム砒素のICで構成され、その消費電力は数10μW以下であり、データ伝送を行なうときの平均電力としては、送達確認方式の場合で10mW以下、一方向伝送では、数10μWでデータ伝送が可能である。これは、一般的な無線LANの平均消費電力と比較すると、圧倒的な性能差である(例えば、非特許文献4を参照のこと)。
例えば、デジタル・カメラや、ビデオ・カメラ、携帯電話、携帯情報端末、携帯型音楽再生装置など、消費電力を極力抑えたいモバイル系の端末機器に反射器を組み込み、テレビ、モニタ、プリンタ、PC、VTR、DVDプレイヤーなど、据え置き型の家電製品などからなるホスト機器に反射波読み取り器を組み込む。例えば、カメラ付き携帯電話やデジタル・カメラで撮った画像データを、反射波伝送路を経由でPCにアップロードし、画像データの蓄積や表示出力、プリントアウトなどを行なうことができる。
図5には、反射波伝送システムの構成例を示している。
ホスト1は、RF機能部11と、ホスト通信制御機能部12と、ホスト機能部13で構成される。RF機能部11は、反射波伝送システムにおける反射波読み取り器として動作する。
ホスト機能部13から送信されたデータは、制御インターフェース14を介してホスト通信制御機能部12の変調機能部121において変調される。そして、変調信号15はRF機能部11のキャリア発生源111によって生成された搬送波31に載せられて端末2に送信される。
一方、端末2は、RF機能部21と、端末通信機能制御機能部22と、顛末機能部23で構成される。RF機能部21は、反射波伝送システムにおける反射器として動作する。端末2のRF機能部21は、ホスト1からの搬送波31を受信し、復調信号25を得る。復調信号25は、復調機能部223によってデータ復調され、制御インターフェース24を介して端末機能部23に受信される。
また、端末2の端末機能部23によって送信されたデータは、通信制御機能部22の変調機能部222によって変調される。変調信号26は、RF機能部26において、搬送波31を検波して得られる反射波32に載せられ、ホスト1に送信される。ホスト1のRF機能部11は、反射波32を受信し、復調信号16を得る。復調信号16は復調機能部123によってデータ復調され、制御インターフェース14を介してホスト機能部13に受信される。
また、以上のデータ送受信機能に加え、ホスト1及び端末2に相互で機能するプロトコル機能部(121,221)をそれぞれの通信制御機能部(12, 22)に設けることで、ホスト1と端末2の間で接続や切断などのプロトコル制御が実現される。
このように反射波伝送システムにおいては、端末2のRF機能部21にキャリア発生源が不要であることから、低消費にシステムを駆動することができる。また端末側の変調を多値変調することで、端末からホスト方向に対し高速通信を実現することができる。なお、ホストにおける変調は、端末側での検波の容易性を考慮してASKが使用される。そのため低データレートとなる。
端末1は例えばデジタル・スチルカメラやデジタル・ビデオカメラであり、ホスト2は例えばテレビやプリンタであり、端末1からホスト2に対しての静止画や動画のアップロードが行なわれ、表示、プリントアウトなどが行なわれることが想定される。
このような反射波伝送システムにおいては、端末はキャリア発生源を持たず、ホストから受信した搬送波を反射させて搬送波として使用する。搬送波はホストから端末に到達する間に減衰され、さらに反射波は端末からホストに到達する間に減衰される。
このため、ホストが送出する搬送波の出力が固定である場合には、ホストが端末からの反射波を良好に受信することができるホストと端末の位置や状況が限定されるという問題点がある。すなわち、良好な通信を行なうことができる反射波器と反射波読み取り器間の位置関係に拘束されるため、ユーザにとって使い勝手がよくない。
ホストと端末が如何なる位置関係であっても良好な反射波を受信できるように、搬送波の出力を十分に上げるという方法も考えられる。しかしながら、お互いが良好な通信を行なうことができる場所に設置されている場合には、搬送波の出力のために無駄な電力を消費することになる。また、過剰な搬送波の出力は他の無線通信システムへの妨害波にもなる。とりわけ2.4GHz帯を使用する反射波伝送システムにおいては、通常の無線LANの使用周波数帯と重なることから、近接システムへの影響が懸念される。
International Standard ISO/IEC 8802−11:1999(E) ANSI/IEEE Std 802.11, 1999 Edition, Part11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) Specifications ETSI Standard ETSI TS 101 761−1 51.3.1 Broadband Radio Access Networks(BRAN); HIPERLAN Type 2; Data Link Control(DLC) Layer; Part1: Basic Data Transport Functions ETSI TS 101 761−2 V1.3.1 Broadband Radio Access Networks(BRAN); HIPERLAN Type 2; Data Link Control(DLC) Layer; Part2: Radio Link Control(RLC) sublayer 特願2003−291809号明細書
本発明の目的は、反射波読み取り器側からの搬送波の送信と、反射器側におけるアンテナ負荷インピーダンスの切り替え操作などに基づく反射波の変調を利用してデータ通信を好適に行なうことができる、バック・スキャッタ方式の優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、反射波読み取り器が送出した搬送波に対する反射器からの反射波を、反射器を設置する位置や状況に拘らず良好に受信することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、反射波読み取り器が送出した搬送波に対する反射器からの反射波を、伝送路上での減衰などの影響に拘らず良好に受信することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、反射波読み取り器側からの搬送波の送信と、反射器側における伝送データに応じた反射波の変調により反射波伝送を行なう無線通信システムであって、前記反射器からの搬送波に対する反射波の前記反射波読み取り器における受信信号の強度に基づいて、前記反射波読み取り器からの搬送波の送信出力を制御することを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
本発明に係る無線伝送システムは、比較的近距離に限定される機器間で送信比率が通信のほとんどを占めるような通信形態において、低消費電力化を実現することを目的とするものであり、RFIDで用いられるバック・スキャッタ方式に基づく反射波の変調を利用して無線伝送を行なう。RFIDシステム自体は、超近距離でのみ適用可能な無線通信手段の一例として当業界において広く知られている。
ここで、反射波伝送システムにおいては、搬送波は反射波読み取り器から反射器に到達する間に減衰され、さらに反射波は反射器から反射波読み取り器に到達する間に減衰される。このため、反射波読み取り器が良好な反射波を得るためには、反射器と反射波読み取り器との位置関係や通信状況が限定されてしまう、という問題がある。
これに対し、本発明に係る無線通信システムによれば、反射波読み取り器は、反射器からの反射波に対する受信信号電界強度(RSSI)を測定する測定手段と、このRSSI値に応じて搬送波の出力を制御する制御手段とを備えている。
したがって、反射波読み取り器はRSSI値に基づいて反射器からの反射波の受信状況が悪いと判断した場合には搬送波の出力を上げる。搬送波の出力は、反射波の出力に反映されることから、受信状況は向上する。この結果、搬送波の出力が固定である場合において反射波読み取り器と反射器間の位置や状況が限定されるという問題点が解決される。
例えば、反射波読み取り器における反射波に対する受信感度を既知の値とし、受信感度と測定された受信信号の強度との差分を搬送波出力の増分とすることにより、反射波読み取り器側では搬送波の出力を、反射器との位置関係や通信状況に応じて適応的に制御することができる。
既値として与えられる受信感度値と、得られたRSSI値との差分を搬送波出力の増分として与えることにより、反射波読み取り器において反射波のRSSIが受信感度に足りない場合には、受信感度に達するように搬送波出力を制御することができる。また、逆にRSSIが受信感度に足りている場合には、良好な受信が維持できる範囲で搬送波出力を落とすことで、反射波読み取り器におけるキャリア発生源の消費電力を減らすことが可能になる。
本発明によれば、反射波読み取り器が送出した搬送波に対する反射器からの反射波を、反射器を設置する位置や状況に拘らず良好に受信することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、反射波読み取り器が送出した搬送波に対する反射器からの反射波を、伝送路上での減衰などの影響に拘らず良好に受信することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、比較的近距離に限定される機器間で送信比率が通信のほとんどを占めるような通信形態において、低消費電力の通信動作により、電化製品などの機器制御、画像などの大容量データ伝送、並びに相互通信を実現することを目的とするものであり、RFIDで用いられるバック・スキャッタ方式に基づく反射波を利用して無線伝送を行なうものである。
RFIDシステム自体は、局所でのみ適用可能な無線通信手段の一例として当業界において広く知られている。タグとリーダライタの間の通信方法には、電磁結合方式、電磁誘導方式、電波通信方式などが挙げられる。本発明は、このうち、2.4GHz帯などのマイクロ波を用いた電波通信方式に関連する。
バック・スキャッタ方式のデータ伝送を行なう反射波伝送システムの基本動作については、図5を参照しながら説明した通りである。
図1には、本発明に係る反射波伝送システムにおいて通信ホストとして動作する反射波読み取り器側の構成例を示している。
図示の通り、ホスト1は、RF機能部11と、通信制御機能部12、ホスト機能部13と、制御インターフェース14とを備えている。RF機能部11は、反射波伝送システムにおける反射波読み取り器として動作する。
ホスト機能部13から送信されたデータは、制御インターフェース14を介してホスト通信制御機能部12の変調機能部121において変調される。そして、変調信号15はRF機能部11のキャリア発生源111によって生成された搬送波31に載せられて端末(図示しない)に送信される。
本実施形態では、ホスト1のRF機能部11は、反射波伝送システムにおける反射波読み取り器としての本来の機能の他に、RSSI測定機能部112と出力制御機能部113が機能として追加されている。なお、キャリア発生源111は搬送波出力が可変制御されるようになっている。実装的には出力制御可能なパワー・アンプが搭載されている。
RSSI測定機能部112は、反射波32を受信し、その受信信号強度RSSIを測定し、RSSI値を出力制御機能部113に通知する。通知に関しては、一般的にはRSSI値に対応した電圧がレベル出力される。RSSIの測定には、例えば、自分の周囲に印加された交流振動電界を整流し直流信号として出力する検波ダイオードなど、周知の技術を使用することができる。
出力制御機能部113は、RSSI値の通知に対応して、キャリア発生源111の搬送波出力を制御する機能部である。実装的にはパワー・アンプを制御する回路部となる。
出力制御機能部113による搬送波出力制御の方法について、図2を参照しながら説明する。
本実施形態では、ホストにおける反射波の受信感度が固定で決まっていることを前提とする。受信感度は、例えば、送受信データのビット・エラー・レート、あるいはパケット・エラー・レート(PER)が一定レート(例えば10%)を超えない最小のRSSI値として規定される。
本発明に係る反射波伝送システムにおいて、搬送波は、反射波読み取り器から反射器に到達する間に減衰され、さらに反射波は反射器から反射波読み取り器に到達する間に減衰された後、RSSI値として得られる。RSSI値が受信感度の値に達しない場合、搬送波出力の増分は、受信感度値とRSSI値との差により得られる。
当初の搬送波出力を10dBmとし、反射波のRSSI値が−70dBmであったとすると、このときの減衰は10−(−70)=80dBである。ホストの受信強度最適値が−50dBmであるとき、それを達成するための搬送波出力は、減衰が変わらないとすると、−50+80=30dBmになる。このときの出力の増分は30−10=20dBである。これは、既知として与えられた受信強度最適値と、測定したRSSI値との差分に相当する。
なお、ここでは、受信強度最適値は、パケット・エラー・レート(PER)が良好と判断されるRSSIの最小受信強度と定義し、あらかじめ測定して機知の情報として与えられるものとする。例えば、図3に示したような関係にあるときには、受信強度最適値は−70dBmである。
出力制御機能部113は既値として与えられた受信感度値と、RSSI測定機能部112によって得られたRSSI値との差分を取得すると、キャリア発生源111に対する制御信号を、例えばパワー・アンプに対する入力電圧信号として与える。
図4には、搬送波出力を決定するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
反射波読み取り器は、電源を投入すると(ステップS1)、搬送波出力Pとしてその初期値P_initを設定する(ステップS2)。
そして、搬送波の出力を開始し、反射器から反射波が戻ってくるとその受信信号電界強度RSSIを測定する(ステップS3)。
次いで、受信強度最適値とRSSI測定値との差分(Sub)を計算し(ステップS4)、Subがゼロ(若しくは許容値以内)であるかどうかを判別する(ステップS5)。
ここで、Subがゼロ(若しくは許容値以内)であれば、搬送波出力の制御を行なわない。これに対し、Subがゼロでない(若しくは許容値を超える)場合には、搬送波出力を差分Subだけ上げる。
Subが正の場合には、出力を上げると、反射波読み取り器では反射波の受信強度が大きくなるので、PERがよくなることが期待される。
また、Subが負の場合には、出力を上げると、搬送波出力が小さくなるので、消費電力を低減することができる。
このような処理手順により、反射波のRSSIが受信感度に足りない場合には、受信感度に達するように搬送波出力を制御することができる。また、逆にRSSIが受信感度を満足している場合においても、良好な受信が維持できる範囲で搬送波出力を落とすことにより、ホストにおけるキャリア発生源の消費電力を減らすことが可能になる。
なお、反射波伝送システムでは、一般に、ASKやBPSKなどの変調方式が反射波伝送に採用されている。例えば、反射器側で指向性アンテナの負荷インピーダンス(アンテナ終端のオン/オフ)を操作することで信号空間上に0、1の信号を配置し、BPSK変調を簡易に実現することができる。ところが、これらの変調方式では伝送速度の面で問題がある。これに対し、反射器側において、アンテナの終端処理などの負荷インピーダンスの操作に加え、反射波が往復する信号路上で位相差を与えることによって、QPSKや8相PSK変調など、より高いビットレートの変調方式を実現することができる。例えば、本出願人に既に譲渡されている特願2003−352223号明細書には、QPSK変調処理を取り入れたバック・スキャッタ方式の通信システムについて開示されている。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、反射波読み取り器側からの搬送波の送信と、反射器側における伝送データにて反射波に変調を行なう反射波伝送システムを例にとって本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。反射波伝送以外のメディアを利用する他の無線通信システムであっても、通信機器間の位置関係や通信状況によらず受信側で良好な受信品質を得るために、本発明を好適に適用することができる。
また、本発明で説明した実施形態では、反射波読み取り器は反射波の受信信号強度に基づいて搬送波の出力を制御するようにしているが、反射波の減衰や機器間の位置関係も他は通信状況の影響を得ることができるその他の測定手段を用いて搬送波の出力を制御するようにしてもよい。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
図1は、本発明に係る反射波伝送システムにおいて通信ホストとして動作する反射波読み取り器側の構成例を示した図である。 図2は、反射波読み取り器における搬送波出力制御の方法を説明するための図である。 図3は、受信機用度最適値を説明するための図である。 図4は、搬送波出力を決定するための処理手順を示したフローチャートである。 図5は、反射波伝送システムの構成例を示した図である。
符号の説明
1…ホスト
11…RF機能部
111…キャリア発生源
112…RSSI測定機能部
113…出力制御機能部
12…通信制御機能部
121…変調機能部
122…変調機能部
123…復調器機能部
13…ホスト機器
14…制御インターフェース

Claims (7)

  1. 反射波読み取り器側からの搬送波の送信と、反射器側における伝送データに応じた反射波の変調により反射波伝送を行なう無線通信システムであって、
    前記反射器からの搬送波に対する反射波の前記反射波読み取り器における受信信号の強度に基づいて、前記反射波読み取り器からの搬送波の送信出力を制御する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記反射波読み取り器における反射波に対する受信感度を既知の値とし、受信感度と測定された受信信号の強度との差分を搬送波出力の増分とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 搬送波に対する反射波の変調を利用した反射波通信を行なう無線通信装置であって、
    搬送波を送信する送信手段と、
    前記送信手段により送信された搬送波に対する反射波に乗せられたデータを受信する受信手段と、
    反射波に対する受信信号の強度を測定する測定手段と、
    該測定された受信信号の強度に基づいて前記送信手段における搬送波の送信出力を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  4. 前記制御手段は、反射波に対する受信感度を既知の値とし、受信感度と測定された受信信号の強度との差分を搬送波出力の増分とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 搬送波に対する反射波の変調を利用した反射波通信を行なう無線通信方法であって、
    搬送波を送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにおいて送信された搬送波に対する反射波に乗せられたデータを受信する受信ステップと、
    反射波に対する受信信号の強度を測定する測定ステップと、
    該測定された受信信号の強度に基づいて前記送信ステップにおける搬送波の送信出力を制御する制御ステップと、
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
  6. 前記制御ステップでは、反射波に対する受信感度を既知の値とし、受信感度と測定された受信信号の強度との差分を搬送波出力の増分とする、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信方法。
  7. 搬送波に対する反射波の変調を利用した反射波通信を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
    搬送波を送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにおいて送信された搬送波に対する反射波に乗せられたデータを受信する受信ステップと、
    反射波に対する受信信号の強度を測定する測定ステップと、
    該測定された受信信号の強度に基づいて前記送信ステップにおける搬送波の送信出力を制御する制御ステップと、
    を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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