JP2006005435A - 通信システム、送信装置及び受信装置 - Google Patents

通信システム、送信装置及び受信装置 Download PDF

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超 張
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光俊 羽鳥
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孝康 林
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Abstract

【課題】 本発明は、送受両側で既知の一連の参照シーケンスを正確且つ迅速に通信することを可能にする通信システム、送信装置及び受信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明によ留通信システムは、送受両側で既知の参照シーケンスを含むディジタル情報シーケンスを送信する送信手段と、受信したディジタル情報シーケンスに含まれる参照シーケンス及び受信前に設定済みの参照シーケンスの相関を計算する受信手段とを備える。前記参照シーケンスは、所定のフィルタ長を有する相関手段から有意の相関値が生じ得る範囲内において、自己相関によるピーク値が存在し得る区間と比較的相関の小さい区間との間に比較的相関の大きい区間が存在する相関出力特性を与えるように定められている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ディジタル無線通信の技術分野に関し、特に送受両側で既知の参照シーケンスを通信する通信システム、送信装置及び受信装置に関する。
この種のディジタル無線通信では、送信機は、送受両側で既知の参照シーケンスを含むディジタル情報シーケンスを送信する。参照シーケンスは、例えば(++−−+−・・・)のような所定のパターンを有する。この参照シーケンスは、用途にも依存するが、パイロットシンボル、(受信側で)パイロットレプリカ、既知信号、参照信号等と呼ばれることもある。受信機側では、受信したディジタル情報シーケンスに含まれる参照シーケンスに基づいて同期捕捉や伝搬路推定等が行なわれる。より具体的には、受信したディジタル情報シーケンスに含まれる参照シーケンスと、受信前に設定済みの参照シーケンスとの相関を計算し、そのピーク値の場所を求めることで、同期のタイミングやマルチパス特性を調べることが可能になる。
一般に、相関計算には2種類あり、1つは自己相関(auto−correlation)と呼ばれ、同一シーケンスの要素同士の乗算及び加算によって算出される。もう1つは相互相関(cross−correlation)と呼ばれ、異なるシーケンスの要素同士の乗算及び加算によって算出される。自己相関による相関出力特性は、相関器から有意の相関値が生じ得る範囲の中心にピーク値をもたらす。有意の相関値が生じ得る範囲は、シーケンス長をNサンプルとすると、約2N(厳密には2N−1)サンプルであり、この範囲全体にわたってサイドローブと呼ばれる雑音又は干渉成分が存在する。理想的な相互相関の相関出力は、全区間で実質的にゼロである。
図1は、一般的な相関出力特性の模式的な図を示す。図中左側は、自己相関の相関出力特性を示し、右側は相互相関の相関出力特性を示す。図中、誇張して描かれているサイドローブは理想的には実質的にゼロであるが、実際には比較的大きくなることもある。一方、マルチパス伝搬環境下では、先頭波に遅れて複数のパス(マルチパス)が受信装置に次々と到来する。このため、自己相関の相関出力特性も、マルチパスに応じて複数のピーク値を表すようになる。これらのピーク値の場所や大きさ等を調べることで、マルチパス特性を把握すること等が可能になる。従って、これらのマルチパスは正確に検出されることが望まれる。しかしながら、上記のサイドローブが大きい場合は、図中波線で示されるようなパスを正確に検出することが困難になる虞がある(簡単のため、パスを1つしか描いていないが、一般的にはそれ以上のパスが存在し得る。)。
この点に関し、特許文献1,2及び非特許文献1に開示されている発明では、図2に示されるように、自己相関のピーク値が存在し得る区間ではサイドローブが実質的にゼロになるが、それ以外では比較的大きなサイドローブが許容されるように、信号設計が行なわれている。言い換えれば、このような相関出力特性を実現するような参照シーケンスが使用され、その参照シーケンスに付随する処理がなされる。自己相関に対しては「ZACZ」で示される区域及び相互相関に対しては「ZCCZ」で示される区域で、余分な相関値はゼロであり、これらの領域は、零相関領域又はゼロコリレーションゾーン(zero correlation zone)等と呼ばれる。
特開2001−94466号公報 特表2002−536870号公報 P.Z.Fan,N.Suehiro,N.Kuroyanagi and X.M.Deng,"Class of binary sequences with zero correlation zone",IEEE Electronics,Vol.35,No.10,pp777−779,1999
ところで、既知の参照シーケンスが複数送信される場合には、後に送信される参照シーケンスは、先に送信されたものに対して比較的大きな遅延(例えば、最後尾のマルチパスより遅れるような遅延)と共に送信される。しかしながら、有意の相関値が生じ得る範囲全体にわたって上記のサイドローブが存在すると、そのサイドローブが次の相関ピークに重なり、相関ピークの検出精度を劣化させてしまう虞がある。これは、図1に示される相関出力特性の場合だけでなく、図2に示されるような場合でも起こり得る問題である。図2の例では、相関ピークが生じ得る中央の区間でサイドローブをゼロにする代償として、両側の端部の区間ではサイドローブがより大きくなり得る。このため、次の相関ピークの検出をますます困難にさせる虞が生じる。
この場合に、次の相関ピークがサイドローブの影響を実質的に受けない程度に充分に遅らせて次の参照シーケンスを送信することが考えられる。そのようにすれば、相関ピークの検出精度を向上させること自体は可能になるかもしれない。しかしながら、サイドローブは広範囲にわたって分布し得るので、参照シーケンスを送信する際の遅延時間や待ち時間が非常に大きくなってしまうという別の問題を招いてしまう虞がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、送受両側で既知の一連の参照シーケンスを正確且つ迅速に通信することを可能にする通信システム、送信装置及び受信装置を提供することである。
本発明によれば、送受両側で既知の参照シーケンスを含むディジタル情報シーケンスを送信する送信手段と、受信したディジタル情報シーケンスに含まれる参照シーケンス及び受信前に設定済みの参照シーケンスの相関を計算する受信手段とを備えるディジタル通信システムが与えられる。前記参照シーケンスは、所定のフィルタ長を有する相関手段から有意の相関値が生じ得る範囲内において、自己相関によるピーク値が存在し得る区間と比較的相関の小さい区間との間に比較的相関の大きい区間が存在する相関出力特性を与えるように定められている。
本発明によれば、送受両側で既知の一連の参照シーケンスを正確且つ迅速に通信することが可能になる。
図3は、本発明により教示される送受側で既知の参照シーケンスについての相関出力特性を示す。図示されるような相関出力特性が得られるように、参照シーケンスの設定及びそれに付随する処理が行なわれる。図1,図2と同様に、左側の図は、自己相関の相関出力特性を示し、右側は相互相関の相関出力特性を示す。(図中左側の)自己相関の相関出力特性に関しては、サイドローブの存在し得る全範囲Zのうち、中央区間(ZACZ)(ピークの部分を除く)、左側の端部区間(EAL)及び右側の端部区間(EAR)の3つの区間で相関値が実質的にゼロである。中央区間(ZACZ)と端部区間(EAL,EAR)の間には比較的大きな相関値、干渉又は雑音(サイドローブ)が存在している。同様に、(図中右側の)相互相関の相関出力特性に関しては、サイドローブの存在し得る全範囲Zのうち、中央区間(ZCCZ)、左側の端部区間(ECL)及び右側の端部区間(ECR)の3つの区間で相関値が実質的にゼロである。中央区間(ZCCZ)と端部区間(ECL,ECR)の間には比較的大きな相関値、干渉又は雑音(サイドローブ)が存在している。
図2に示される従来例と同様に、ゼロコリレーションゾーンである中央区間(ZACZ,ZCCZ)が形成されるので、相関ピークに近接するマルチパスを正確に検出することが可能である。この中央区間は、インナー(inner)ゼロコリレーションゾーン又は内側零相関領域と呼ぶことができる。本願実施例によれば、図1,2に示される従来例とは異なり、ゼロコリレーションゾーンである端部領域(EAL,EAR,ECL,ECR)が形成される。この端部区間は、アウター(outer)ゼロコリレーションゾーン又は外側零相関領域と呼ぶことができる。あるシーケンスに続く次のシーケンスの相関ピークが、端部のサイドローブに埋もれてしまう又は検出されにくくなるのを回避することができ、次のシーケンスの相関ピークが端部領域に存在することが可能になる。従って、サイドローブの存在し得る全域Zを回避するように、次のシーケンスの送信を遅延させる必要はない。次のシーケンスは、その相関ピークが、端部領域(EAL,EAR,ECL,ECR)に収まる程度に以前のシーケンスと隔たっていればよい。これにより、速やかな参照シーケンスの送信が可能になる。
図9は、本願実施例による通信システムに使用され得る送信装置及び受信装置の部分ブロック図を示す。簡単のため、本実施例では、OFDM方式の通信システムで使用され得る受信装置を想定しているが、本発明はこれに限定されず、相関計算の行なわれる任意の無線システムに利用可能である。送信装置901は、本発明による所定の参照シーケンスを作成し又はメモリから抽出し、それを既知信号として受信装置903に送信する。受信装置903は、アンテナ902と、ガードインターバル除去部(−GI)904と、シンボルタイミング検出部906と、高速フーリエ変換部(FFT)908と、チャネル推定部910とを有する。
送信装置901から送信されアンテナ部902により受信されたOFDM信号は、不図示の受信部を経てガードインターバル除去部(−GI)904及びシンボルタイミング検出部906に入力される。ガードインターバル除去部904では、シンボルタイミング検出部906により検出されたタイミングを利用して、OFDMシンボルのガードインターバルを分離することで、データ信号やパイロット信号を含む情報部分を抽出する。このタイミングを検出する際に、後述の本願発明による相関計算が行なわれる。OFDMシンボルから抽出された情報部分は高速フーリエ変換部908に入力される。高速フーリエ変換部908は、時系列情報として抽出された情報部分をサブキャリア毎の信号成分に分解する。チャネル推定部910は、パイロット信号のサブキャリア毎の信号成分から、チャネル推定値を求め、それらを乗算部911に与える。このチャネル推定を行なう際にも、後述の本願実施例による相関計算が行なわれ得る。乗算部911では、サブキャリア毎に振幅及び位相の変動を補償するような乗算が行なわれる。各乗算部911からの出力は、後段の復調部に伝送される。
図4は、本発明により教示される受信装置内で相関計算を行なう相関部の部分的な機能ブロック図を示す。相関部は、ソフトウエアにより、ハードウエアにより又はそれらの組合せにより形成することが可能である。図示されているように、相関部は、第1シーケンスAに関する第1相関部(MF_A)402と、第2シーケンスAに関する第2相関部(MF_A)404と、加算部406と、第3シーケンスBに関する第3相関部(MF_B)408と、第4シーケンスBに関する第4相関部(MF_B)410と、加算部412とを有する。各相関部402,404,406,408は、相関計算を行ない得る任意の要素で構成することができ、例えば整合フィルタ(matched filter)で構成することが可能である。
相関部への各入力は、受信装置で受信されたディジタル情報シーケンスから導出される。図示されている例では、第1相関部402に第1シーケンスAが入力され、第2相関部404に第2シーケンスAが入力され、第3相関部408に第3シーケンスBが入力され、第4相関部410に第4シーケンスBが入力される。従って、図示の例では、自己相関に対する演算が行なわれる。加算部406,408の出力、即ち相関部の出力は、例えばマルチパス伝搬路推定部(不図示)のような相関出力特性を必要とする要素に与えられる。
図5(及び必要に応じて図4)を参照しながら、相関計算の行なわれる様子を説明する。相関値Cr,s(τ)は、一般的には
Figure 2006005435
のように表現することが可能である。r,sはシーケンスを区別する符号であり、rは相関部に設定されているシーケンス{a (r)}(n=0,...,N−1)を示し、sは相関部に入力されるシーケンス{a (s)}(n=0,...,N−1)を示す。Nはシーケンス長を示す。r=sの場合は自己相関に相当し、r≠sの場合は相互相関に相当する。以下に説明する例では、r=s,N=8である。具体例として、第1シーケンスAが、
=(++++−+−+)
のようなシーケンスであるとする。「+」は「1」を表現し、「−」は「−1」を表現するものとする。但し、本発明は±1以外の任意の2進数系に適用することが可能である。この第1シーケンスAが既知の参照シーケンスとして、第1相関部402に設定されている。動作時にあっては、図4の第1相関部402に第1シーケンスAが順に1サンプルずつ入力される。第1相関部402内では、1サンプル入力される毎に上記の(式1)に従って、そこに設定されている既知の参照シーケンスと、入力されたシーケンスとの相関値を演算し、出力点Pから出力される。
図5では、概して上半分に第1シーケンスAに対する相関計算の様子が示されている。最も左側の「τ」で示される列は、相関器に設定済みのシーケンスと相関器に入力されたシーケンスとのズレを表現し、相関出力特性の横軸に相当する(縦軸は当然に相関値である。)。従って、N=8のシーケンスに関し、有意の相関値の出力が存在し得る範囲(サイドローブが存在し得る範囲)は、2N−1=15(サンプル分)であるが、これは、−7≦τ≦7と表現することができる(それ以外の領域では相関値は0になる。)。図5中、A=(++++−+−+)の下側には、−7≦τ≦7の全範囲について、第1シーケンスAを右側から順に1サンプルずつずらしながら(入力しながら)、相関値に寄与し得るシーケンスの部分が示されている。|Aの列は、−7≦τ≦7の全範囲について、相関値が示されている。例えば、図中矢印で示されるτ=−5の場合には、設定済み第1シーケンスAの末尾から3つ分(+−+)と、入力された第1シーケンスAの先頭から3つ分(+++)とが相関値に寄与するので、相関値は、(1*1)+(−1*1)+(1*1)=+1となる。
図5の下半分には、第2シーケンスAに対する相関計算の様子が示されている。第2シーケンスAは、
=(−+−+++++)
のような長さが8サンプル分のシーケンスであるとする。この第2シーケンスAも既知の参照シーケンスとして、第2相関部404に設定されている。動作時にあっては、図4の第2相関部404に第2シーケンスAが順に1サンプルずつ入力され、相関値が計算され、出力点Qから出力される。上記と同様に、全範囲−7≦τ≦7について、相関値が計算され、図5の|Aに示される列にその結果が示されている。
図4に示されるように、第1及び第2相関部402,404からの出力は、加算部406にて加算され、その出力点Rで、相関出力を生成する。出力点Rで得られる内容は、図5右上の|A+|Aの列に示されている。端部領域に相当する−7≦τ≦−3及び3≦τ≦7では相関値は0になり、ピーク点を含む中央領域−1≦τ≦1ではピーク点(τ=0)を除いて相関値は0になり、中央領域及び端部領域の間の領域(この例では、τ=±2)では無視し得ない相関値になっている。上述の図3左側に示される相関出力特性が得られていることに留意を要する。従来とは異なり、ある1対のシーケンス(A,A)を既知の参照シーケンスとして伝送し、受信側で個々に相関値を計算した後にそれらを合成することで、所望の相関出力特性が得られる。
本実施例では、別の参照シーケンスの対(B,B)も使用され、1例としてそれらは
=(++−−−++−)
=(−++−++−−)
であるとする。これらは第3シーケンス及び第4シーケンスと言及されるものに相当する。即ち、図4の第3相関部408に、参照シーケンスとして第3シーケンスBが設定されており、第4相関部410には第4シーケンスBが設定されている。動作時にあっては、第3相関部408に第3シーケンスBが順に1サンプルずつ入力され、相関値が計算され、出力点Sから出力される。上記と同様に、全範囲−7≦τ≦7について、相関値が計算され、図6の|Bに示される列にその結果が示されている。同様に、第4相関部410に第4シーケンスBが順に1サンプルずつ入力され、全範囲−7≦τ≦7について相関値が計算され、出力点Tから出力される。図6の|Bに示される列にその結果が示されている。
図4に示されるように、第3及び第4相関部408,410からの出力は、加算部412にて加算され、その出力点Uで、相関出力を生成する。出力点Uで得られる内容は、図6右上の|B+|Bの列に示されている。端部領域に相当する−7≦τ≦−3及び3≦τ≦7では相関値は0になり、ピーク点を含む中央領域−1≦τ≦1ではピーク点(τ=0)を除いて相関値は0になり、中央領域及び端部領域の間の領域(この例では、τ=±2)では無視し得ない相関値になっている。このような1対のシーケンス(B,B)を既知の参照シーケンスとして伝送し、受信側で個々に相関値を計算した後にそれらを合成しても、図3左側に示されるような自己相関の相関出力特性が得られる。次に、相互相関の相関出力の場合について説明する。
図7は、第1,第2相関部402,404に第3,第4シーケンス(B,B)が入力され、第1,第2相関部402,404に第3,第4シーケンス(B,B)が入力される場合の様子を示す。この場合も、第1相関部402に第3シーケンスBが順に1サンプルずつ入力され、相関値が計算され、出力点Pから出力される。全範囲−7≦τ≦7について、相関値が計算され、図8上側中央付近に示されるA*Bの列にその結果が示されている。第2相関部404には第4シーケンスBが順に1サンプルずつ入力され、相関値が計算され、出力点Qから出力される。全範囲−7≦τ≦7について、相関値が計算され、図8下側中央付近に示されるA*Bの列にその結果が示されている。
図4に示されるように、第1及び第2相関部402,404からの出力は、加算部406にて加算され、その出力点Rから相関出力が出力される。出力点Rで得られる内容は、図8右上の A*B+A*B の列に示されている。端部領域に相当する−7≦τ≦−3及び3≦τ≦7では相関値は0になり、中央領域−1≦τ≦1でも相関値は0になり、中央領域及び端部領域の間の領域(この例では、τ=±2)では無視し得ない相関値になっている。上述の図3右側に示される相関出力特性が得られていることに留意を要する。従来とは異なり、ある1対のシーケンス2組(A,A;B,B)を既知の参照シーケンスとして伝送し、受信側で個々に相関値を計算した後にそれらを合成することで、所望の相関出力特性が得られる。
第3,第4相関部406,408に第1,第2シーケンス(A,A)が入力される場合の計算内容は、上記のものに実質的に同じであるので詳細な説明を省略する。この場合の相関出力(A*B+A*B)(出力点Uで得られる内容)は、−7≦τ≦7の範囲で順に、
0,0,0,0,−8,0,0,0,8,0,0,0,0,0
となる。
以上のように、ある1対のシーケンス2組(A,A;B,B)を既知の参照シーケンスとして伝送し、受信側で個々に相関値を計算した後にそれらを合成することで、図3に示されるような自己相関及び相互相関に対する相関出力特性を得ることが可能になる。
次に、(A,A)及び(B,B)のようなシーケンス対の導出又は作成方法について説明する。先ず、1対の初期シーケンス(S (0),S (0))が定義される。この1対の初期シーケンスに基づいて、1対のシーケンス(S (m),S (m))が次式により再帰的に求められる。但し、m=1,2,...である。
Figure 2006005435
ここで、
Figure 2006005435
は、シーケンスSの要素の順序を反転したものを示し、
Figure 2006005435
は、シーケンスSの要素総ての符号を反転したものを示し、
Figure 2006005435
は、シーケンスS及びSを連結したものを示す。
例えば、S (0)=S (0)={+}であるとすると、
(1)={++},S (1)={+−};
(2)={++−+},S (2)={+−−−};
(3)={++−+−−−+},S (1)={+−−−−+−−};
・・・
となる。このようにして得られるシーケンスS (m),S (m)に基づいて、生成行列(Generator Matrix)が次式のように定義される。
Figure 2006005435
但し、n=1,2,...であり、
−Δは、行列Δの行列要素総ての符号を反転したものを示し、
Figure 2006005435
は、行列Δ及びΔの対応する行列要素を連結したものを示す。例えば、m=0の場合に、Δ(0)は、
Figure 2006005435
となり、Δ(1)は、
Figure 2006005435
となる。以下同様にして、更に高次の生成行列を求めることができる。
この生成行列Δ(1)の第1行は、上記の実施例における第1シーケンスAに等しく、第2行は第3シーケンスBに等しく、第3行は第2シーケンスAに等しく、第4行は第4シーケンスBに等しい。すなわち、上記のような漸化式に従って再帰的に得られる生成行列の行から、所望のシーケンス対が求められる。尚、シーケンスを取り出す方向が列方向になるように生成行列を定義することも当然に可能である。また、高次の生成行列の行の一部を参照シーケンスに採用することも可能である。
更に、上記のシーケンス対2組(A,A;B,B)の代りに、
Figure 2006005435
のようなシーケンス対2組を利用しても、図3に示されるような相関出力特性が得られる。これらのシーケンスは、具体的には、
=(−++−−−++)
=(−−++−++−)
=(−+−+−−−−)
=(−−−−−+−+)
である。但し、この場合は、第1相関部402にシーケンスAを設定し、第2相関部404にシーケンスAを設定し、第3相関部408にシーケンスBを設定し、第4相関部410にシーケンスBを設定する、又はそのような設定の施された相関部を別途用意する必要がある。即ち、必要なシーケンス対は、場合によっては、あるシーケンス対に含まれるシーケンスの符号を反転したもの、順序を反転したもの、又は符号も順序も反転したものから導出することが可能である。
このようなシーケンス対は、送信装置にて必要に応じてその都度作成され又はメモリに記憶され、送信装置から送信されるディジタル情報シーケンスに適宜挿入される。例えば、{d}(n=0,...,N−1)をペイロードの情報内容を示すシーケンスとし、(A,A)を既知の参照シーケンス対とする場合に、次のような送信ストリームで送信を行なうことができる:
・・・dN−1Xd・・・dN−1
但し、Xは適切な遅延を与えるための部分である。受信装置の側でも、このようなシーケンスを適宜作成する又はメモリから取り出すことで、適切な参照シーケンスを相関部に設定することが可能である。
一般的な相関出力特性の模式的な図を示す。 従来例による相関出力特性の模式的な図を示す。 本願実施例による相関出力特性の模式的な図を示す。 本発明により教示される受信装置内で自己相関を計算する部分を示す図である。 1対の参照シーケンスに対する自己相関の計算内容を示す図である。 1対の参照シーケンスに対する自己相関の計算内容を示す図である。 本発明により教示される受信装置内で相互相関を計算する部分を示す図である。 1対の参照シーケンスに対する相互相関の計算内容を示す図である。 本願実施例による通信システムに使用することの可能な受信装置の部分ブロック図を示す。
符号の説明
402,404,408,410 相関部
406,412 加算器
901 送信装置
903 受信装置
902 アンテナ部
904 ガードインターバル除去部
906 シンボルタイミング検出部
908 チャネル推定部
911 乗算部

Claims (7)

  1. 送受両側で既知の参照シーケンスを含むディジタル情報シーケンスを送信する送信手段と、
    受信したディジタル情報シーケンスに含まれる参照シーケンス及び受信前に設定済みの参照シーケンスの相関を計算する受信手段と
    を備えるディジタル通信システムであって、前記参照シーケンスは、所定のフィルタ長を有する相関手段から有意の相関値が生じ得る範囲内において、自己相関によるピーク値が存在し得る区間と比較的相関の小さい区間との間に比較的相関の大きい区間が存在する相関出力特性を与えるように定められていることを特徴とするディジタル通信システム。
  2. 送受両側で既知の参照シーケンスを含むディジタル情報シーケンスを送信する送信装置であって、前記参照シーケンスは、所定のフィルタ長を有する相関手段から有意の相関値が生じ得る範囲内において、自己相関によるピーク値が存在し得る区間と比較的相関の小さい区間との間に比較的相関の大きい区間が存在する相関出力特性を与えるように定められていることを特徴とする送信装置。
  3. 前記送受側で既知の参照シーケンスが、少なくとも2種類のシーケンスを含む一群のシーケンスより成ることを特徴とする請求項2記載の送信装置。
  4. 前記相関出力特性が、前記一群のシーケンスに含まれるある種類のシーケンスについての相関値と、別の種類のシーケンスについての相関値との和によって表現されることを特徴とする請求項3記載の送信装置。
  5. 前記一群のシーケンスが、所定の漸化式に基づいて再帰的に算出される行列の行又は列の少なくとも一部に相当することを特徴とする請求項3記載の送信装置。
  6. 前記一群のシーケンスに含まれるシーケンスの内、あるシーケンスは別のシーケンスの符号を反転したもの、順序を反転したもの、又は符号も順序も反転したものに等しいことを特徴とする請求項3記載の送信装置。
  7. 受信したディジタル情報シーケンスに含まれる参照シーケンスと、受信前に設定済みの参照シーケンスとの相関を計算する受信装置であって、前記参照シーケンスは、所定のフィルタ長を有する相関手段から有意の相関値が生じ得る範囲内において、自己相関によるピーク値が存在し得る区間と比較的相関の小さい区間との間に比較的相関の大きい区間が存在する相関出力特性を与えるように定められていることを特徴とする受信装置。
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