JP2006000899A - 曲げ金型 - Google Patents

曲げ金型 Download PDF

Info

Publication number
JP2006000899A
JP2006000899A JP2004180483A JP2004180483A JP2006000899A JP 2006000899 A JP2006000899 A JP 2006000899A JP 2004180483 A JP2004180483 A JP 2004180483A JP 2004180483 A JP2004180483 A JP 2004180483A JP 2006000899 A JP2006000899 A JP 2006000899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
fibers
fiber
bending
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004180483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4442873B2 (ja
Inventor
Taiji Yamatani
泰司 山谷
Hitoshi Komata
均 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP2004180483A priority Critical patent/JP4442873B2/ja
Publication of JP2006000899A publication Critical patent/JP2006000899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4442873B2 publication Critical patent/JP4442873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

【課題】 曲げ加工時に、ワークに肩傷が付かないようにして品質を向上させ、ダイ肩部の磨耗を阻止することにより曲げ精度を維持し、ダイ破損時の飛散を阻止することにより作業者の安全を確保し、且つ軽量化を図ることにより段取り作業時間を短縮する曲げ金型を提供する。
【解決手段】 曲げ加工装置の上下テーブルに装着されたパンチPとダイDから成りワークWを曲げ加工する曲げ金型において、上記ダイDを炭素繊維により構成した。上記炭素繊維が、ストレート繊維9とクロス繊維10により、又はストレート繊維9のみにより、若しくはクロス繊維10のみにより形成されている。例えば、上記炭素繊維が、ストレート繊維9とクロス繊維10により形成されている場合には、該ストレート繊維9とクロス繊維10は、V溝11の底部より上の位置Hを境界としたダイDの上部4と下部5をそれぞれ構成している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、曲げ加工時に、ワークに肩傷が付かないようにして品質を向上させ、ダイ肩部の磨耗を阻止することにより曲げ精度を維持し、ダイ破損時の飛散を阻止することにより作業者の安全を確保し、且つ軽量化を図ることにより段取り作業時間を短縮する曲げ金型に関する。
従来より、曲げ加工装置の一例であるプレスブレーキは(図12、図13)、上部テーブルと下部テーブルに装着されたパンチPとダイDから成る曲げ金型を有している。
この曲げ金型は、例えば特開昭59−42124に開示されているように、金属で形成されている。
この構成により、ワークW(図14)をダイD上に載せて位置決めした後、上部テーブルを下降、又は下部テーブルを上昇させると、ワークWの下面がダイDのV溝52の肩部50、51で支持された状態で、ワークWの上面がパンチPの先端で押圧され、該ワークWが矢印方向にすべり込むことにより、所定の角度に曲げ加工される。
特開昭59−42124
しかし、従来の曲げ金型は、既述したように、金属で形成されており、そのため、ワークWの下面とV溝52の肩部50、51間には、摩擦力が働く。
その結果、ワークWの下面に傷(肩傷)が付くことにより、品質が低下し、また、V溝52の肩部50、51が磨耗し、曲げ精度が低下する。
また、曲げ加工装置の誤操作などにより、曲げ加工中のダイDには、金型耐圧を越えた圧力が加わることがある。
その結果、金属性のダイDが破損し、ダイDの破片が飛散することがあり、飛散物が作業者に当たって極めて危険な状態になる。
更に、金属性のダイDは、重く、作業者が持ち運ぶのに面倒であり、例えば下部テーブルに装着する動作が遅くなることがあり、その結果、曲げ加工前の段取り作業に時間がかかる。
本発明の目的は、曲げ加工時に、ワークに肩傷が付かないようにして品質を向上させ、ダイ肩部の磨耗を阻止することにより曲げ精度を維持し、ダイ破損時の飛散を阻止することにより作業者の安全を確保し、且つ軽量化を図ることにより、段取り作業時間を短縮する曲げ金型を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、
曲げ加工装置の上下テーブル1、2に装着されたパンチPとダイDから成りワークWを曲げ加工する曲げ金型において、
上記ダイDを炭素繊維により構成したことを特徴とする曲げ金型という技術的手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、例えばダイDを、炭素繊維のうちのストレート繊維9(図1)とクロス繊維10で形成し、ストレート繊維9とクロス繊維10が、ダイDのV溝11の底部より上の位置Hを境界としたダイDの上部4と下部5をそれぞれ構成し、且つストレート繊維9の各繊維が、V溝11の肩部6、7に対して90°の角度をなして配列されており、そのため、各繊維は、曲げ加工時におけるワークWのすべり方向A、Bに平行となり、ダイDからワークWへの抵抗が少なくなるので、ワークWの下面に傷が付かなくなると共に、V溝11の肩部6、7の磨耗が阻止され、また、ダイDのV溝11の底部8がクロス繊維10で構成されているので、金型の耐圧を越えた圧力Fが、ダイDの底部8に集中して加わってダイDが破損しても、該ダイDを飛散させようとするエネルギが、クロス繊維10で消費されるので、該ダイDの飛散がなくなり、更には、ダイDを炭素繊維で形成したことにより、従来の金属性に比べて軽くなって持ち運びが面倒でなくなり、該ダイDを下部テーブルに装着するという段取り作業の時間も短縮できる。
従って、本発明によれば、曲げ加工時に、ワークに肩傷が付かないようにして品質を向上させ、ダイ肩部の磨耗を阻止することにより曲げ精度を維持し、ダイ破損時の飛散を阻止することにより作業者の安全を確保し、且つ軽量化を図ることにより、段取り作業時間を短縮する曲げ金型を提供することが可能となる。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す全体斜視図である。
図1のダイDは、例えば後述するプレスブレーキ(図12、図13)に適用され、ベース3を介して下部テーブル2に装着され、パンチPと協働してワークWを曲げ加工する金型である。
このダイD(図1)の上面には、長手方向(X軸方向)に沿って、断面が角型やV型などの加工溝、例えば図示するV溝11が形成されている。
また、ダイDの下面には、長手方向(X軸方向)に沿って、凹部12が形成され、該凹部12は、前記ベース3の凸部13に嵌合している。
この構成により、ワークWをダイD上に載せて突当33(図12、図13)に突き当てて位置決めした後、例えば下部テーブル2を上昇させれば、ワークWは(図2)、下面がダイDのV溝11の肩部6、7に支持された状態で、上面がパンチPの先端で押圧される。
これにより、ワークWは、前記ダイDのV溝11内で、矢印A、B方向にすべり込むことにより、例えばV曲げ加工される。
このような機能を有するダイDは、炭素繊維で構成されている。
炭素繊維は、よく知られているように、金属に比べて、高い潤滑性、硬度、耐熱性等を有し、また軽量であり、図示する例では、ストレート繊維9とクロス繊維10により形成され、ストレート繊維9は、ダイDの上部4を、クロス繊維10は、ダイDの下部5をそれぞれ構成している。
前記ダイDの上部4は、V溝11の肩部6、7から該V溝11底部8より上の位置Hまでの領域であり、この上部4が、全てストレート繊維9により構成されている
この場合、ストレート繊維9は、図5(A)に示すように、各繊維が平行に配置され、各繊維が、V溝11(図3)の肩部6、7に対して90°になるように配列されている。
即ち、曲げ加工時におけるワークWのすべり方向A、Bは、上から見れば、V溝11の肩部6、7と90°の角度をなしている。
従って、ストレート繊維9の各繊維を、V溝11の肩部6、7に対して90°になるように配列したことにより、各繊維は、前記したワークWのすべり方向A、Bと平行となる(上から見て(図3))。
このため、曲げ加工時におけるワークWに対するV溝11の肩部6、7からの抵抗が、炭素繊維の前記した潤滑性に基づいて、少なくなり、該ワークWの下面に傷が付かなくなると共に、肩部6、7の磨耗も阻止される。
一方、ダイD(図1)の下部5は、V溝11底部8より上の位置HからダイD下端までの領域であり、この下部5が、全てクロス繊維10により構成されている。
この場合、クロス繊維10は、図5(B)に示すように、各繊維が所定の角度で交差しており、例えば各繊維が90°で交差している90°クロス繊維10Aや、各繊維が45°で交差している45°クロス繊維10Bがある。
そして、このようなクロス繊維10は、V溝11の底部8を含むダイDの下部5を構成している。
そして、曲げ加工時においては、金型耐圧を越える圧力FがダイDに加わった場合には、この圧力Fは、V溝11の底部8に集中し、ダイDが破損して飛散しようとする。
しかし、前記したように、V溝11の底部8を含むダイDの下部5が、90°クロス繊維10Aや(図5(B))45°クロス繊維10Bのクロス繊維10で構成されており、ダイDを飛散させようとするエネルギは、このクロス繊維10で消費される。
このため、ダイD破損時の飛散は阻止され、飛散物が作業者に当たって危険な状態とはならず、作業者の安全が確保される。
上記した図1、図3おいては、V溝11の傾斜面に表れる各繊維の配列が、上部4と下部5(底部8近傍)では異なり、上部4では、ストレート繊維9の各繊維が平行に配列され、下部5では、クロス繊維10の各繊維が格子状に配列され、しかも各繊維が全て直線で表されているが、それは、次の理由による。
即ち、図6に示すように、V溝11の傾斜面αは、上部4においては、ストレート繊維9の横方向(Y軸方向)の各繊維9Aと交差している。
このため、図7(A)に示すように、V溝11の傾斜面αの上部4では、ストレート繊維9の各繊維9Aの断面9A1が露出しており、しかも、各繊維9Aは、実際には、上下方向(Z軸方向)が密着している。
従って、傾斜面αの上部4に露出している各断面9A1を、上下方向に連結すれば、近似的には、図7(B)に示すように、直線9A1′と見做すことができる。
よって、V溝11の外側上面に表れているストレート繊維9の各繊維9Aを直線9A′と見做せば、前記図1、図3の直線で示すように、ダイDの上部4を構成するストレート繊維9の各繊維は、V溝11の肩部6、7に対して90°になるように配列され、既述したように、各繊維は、前記したワークWのすべり方向A、Bと平行となる(上から見て(図3))。
このため、既述したように、曲げ加工時におけるワークWに対するV溝11の肩部6、7からの抵抗が、炭素繊維の潤滑性に基づいて、少なくなり、該ワークWの下面に傷が付かなくなると共に、肩部6、7の磨耗も阻止される。
一方、図6に示すように、V溝11の前記傾斜面αは、下部5においては、より正確には、位置Hから底部8までは、クロス繊維10(例えば90°クロス繊維10A)の横方向(Y軸方向)の各繊維10A1及び長手方向(X軸方向)の内側の各繊維10A2とそれぞれ交差している。
このため、図8(A)に示すように、V溝11の傾斜面αの下部5では、90°クロス繊維10Aの横方向(Y軸方向)の各繊維10A1の断面10A1aが露出しており、しかも、該横方向(Y軸方向)の各繊維10A1は、実際には、上下方向(Z軸方向)が密着している。
従って、傾斜面αの下部5に露出している各断面10A1aを、上下方向に連結すれば、近似的には、図8(B)に示すように、直線10A1a′と見做すことができる。
また、図示するように、V溝11の傾斜面αの下部5では、90°クロス繊維10Aの長手方向(X軸方向)の内側の各繊維10A2の断面10A2aが露出している。
よって、この傾斜面αの下部5に露出している長手方向(X軸方向)の内側の各繊維10A2の断面10A2aを、直線10A2a′(図7(B))と見做せば、前記図1、図3の直線で示すように、V溝11の底部8近傍においては、ダイDの下部5を構成するクロス繊維10の各繊維が格子状に配列されている。
そして、既述したように、曲げ加工時においては、金型耐圧を越える圧力FがダイDに加わった場合には、この圧力Fは、V溝11の底部8に集中し、ダイDが破損して飛散しようとするが、ダイDを飛散させようとするエネルギは、このクロス繊維10で消費されるので、ダイD破損時の飛散は阻止され、飛散物が作業者に当たって危険な状態とはならず、作業者の安全が確保される。
前記したように、図6においては、V溝11が傾斜面αを有する場合について詳述したが、本発明はこれに限定されず、例えば、V溝11が傾斜面βを有する場合にも、同様の作用・効果を奏する。
即ち、傾斜面βは、上部4においては、既述した傾斜面αと同様に、ストレート繊維9の横方向(Y軸方向)の各繊維9Aと交差しているが、下部5(位置Hかさ底部8まで)においても、クロス繊維10(90°クロス繊維10A)の横方向(Y軸方向)の各繊維10A1のみと交差している。
従って、図9(A)に示すように、V溝11の傾斜面βの下部5では、90°クロス繊維10Aの横方向(Y軸方向)の各繊維10A1の断面10A1のみが露出しており、しかも、該横方向(Y軸方向)の各繊維10A1は、既述したように、実際には、上下方向(Z軸方向)が密着している。
よって、傾斜面βの下部5に露出している各断面10A1aを、上下方向に連結すれば、近似的には、図9(B)に示すように、直線10A1a′と見做すことができる。
換言すれば、この場合には、V溝11の傾斜面に表れる各繊維の配列が、上部4と下部5(底部8近傍)とで同じになり、上部4でも下部5でも、ストレート繊維9とクロス繊維10の各繊維が平行に配列されていることになる。
このように、V溝11(図6)の傾斜面と、各繊維との交差の仕方により、該V溝11の傾斜面の下部5(位置Hから底部8まで)に表れるクロス繊維10の各繊維の配列が異なる。
しかし、V溝11の傾斜面の上部4に表れるストレート繊維9の各繊維は、常に平行であり(図1、図3)、そのため、ダイDの上部4を構成するストレート繊維9の各繊維が、V溝11の肩部6、7に対して90°になるように配列され、このため、既述したように、曲げ加工時におけるワークWに対するV溝11の肩部6、7からの抵抗が少なくなり、該ワークWの下面に傷が付かなくなると共に、肩部6、7の磨耗も阻止される。
また、前記したように、V溝11(図6)の傾斜面と、各繊維との交差の仕方により、該V溝11の傾斜面の下部5(位置Hから底部8まで)に表れるクロス繊維10の各繊維の配列が異なったとしても、V溝11の底部8を含むダイDの下部5全体が、クロス繊維10で構成されていることから、金型耐圧を越える圧力が加わったダイDを飛散させようとするエネルギは、このクロス繊維10で消費され、このため、既述したように、ダイD破損時の飛散は阻止され、飛散物が作業者に当たって危険な状態とはならず、作業者の安全が確保される。
図10は、クロス繊維10の他の例を示し、該クロス繊維10は、既述した90°クロス繊維10Aと45°クロス繊維10Bとを交互に積層することにより、構成されている。
このようなクロス繊維10により、前記ダイD(図1)の下部5を構成すれば、金型耐圧を越える圧力Fにより該ダイDが破損しても、該ダイDを飛散させようとするエネルギは、前記交互に積層された90°クロス繊維10A(図6)と45°クロス繊維10Bの各繊維により、完全に消費される。
従って、ダイD破損時の飛散は一層阻止され、それに伴って作業者の安全が一層確保される。
図11は、既述したダイDの製造方法の例である。
即ち、ストレート繊維9やクロス繊維10は(図11(A))、0.2mm程度のものが従来より市販されており、この0.2mmのものを何枚か重ねて3mm程度のシートを作成する(図11(B))。
この3mm程度のシートを、更に積層することにより、V溝11の底部8より上の位置Hを境界とした上部4が(図11(C))ストレート繊維9で構成され、下部5がクロス繊維10で構成された角材を形成する。
この角材の上面をV溝11(図11(D))加工し、更に、V溝11の反対側に凹部12(ベース3の(図1)凸部13と嵌合)を加工すれば、ダイDが形成される。
既述したダイDは、例えば図12、図13に示すプレスブレーキに適用される。
このプレスブレーキは、機械本体の両側に側板30を有し、該側板30の上部には、上部テーブル1が取り付けられ、該上部テーブル1には、よく知られているように、中間板32を介して、パンチPが装着されている。
また、側板30の下部前方には、下部テーブル2が配置され、該下部テーブル2には、既述したベース3を介して、ダイDが装着され、該下部テーブル2は、例えば、その両側の油圧シリンダ34により上下動するようになっている。
この構成により、操作盤31を操作して加工プログラムなどを入力した後、下部テーブル2の後方に配置されたバックゲージの突当33にワークWを(図9)突き当てて位置決めした後、油圧シリンダ34を作動して下部テーブル2を上昇させれば、前記パンチPとダイDの協働により、該ワークWに対して所定の曲げ加工が施される。
以下、上記構成を有する本発明の作用を説明する。
先ず、ワークW(図1)をダイD上に載せた状態で突当33(図12)に突き当て位置決めした後、油圧シリンダ34を作動させることにより、下部テーブル2を上昇させる。
下部テーブル2が上昇すると、ワークWがパンチPに接近し、やがて、ワークW(図2)の上面がパンチP先端に当接した後、既述したように、該ワークWの下面がダイDのV溝11の肩部6、7に支持された状態で、上面がパンチPの先端で押圧される。
これにより、ワークWは、V溝11内で矢印A、Bにすべり込みながら、所定の角度に曲げ加工される。
この場合、ダイDは、炭素繊維で構成され、該炭素繊維のうちのストレート繊維9とクロス繊維10が、ダイDの上部4と下部5をそれぞれ構成している。
そして、ダイDの上部4を構成しているストレート繊維9の各繊維が、V溝11の肩部6、7に対して90°の角度をなして配列されており、そのため、各繊維は、曲げ加工時におけるワークWのすべり方向A、Bに平行となっている。
このため、既述したように、曲げ加工時において、ダイDからワークWへの抵抗が少なくなり、本発明によれば、ワークWの下面には、肩部6、7による肩傷は付かず、また、肩部6、7の磨耗も阻止される。
また、ダイDのV溝11の底部8を含む下部5が、クロス繊維10で構成されているので、金型の耐圧を越えた圧力FによりダイDが破損しても、飛散エネルギが、クロス繊維10で消費される。
従って、本発明によれば、ダイD破損時の飛散がなくなり、作業者の安全が確保される。
更に、ダイDを炭素繊維で形成したことにより、従来の金属性に比べて軽くなり、持ち運びが面倒でなくなる。
従って、本発明によれば、ダイDを下部テーブルに装着するという段取り作業の時間を短縮することができる。
上記図1〜図4で説明した例は、ダイDを炭素繊維のストレート繊維9とクロス繊維10で構成した場合であるが、本発明はこれに限定されることなく、ダイD全体をストレート繊維9で構成した場合、又はダイD全体をクロス繊維10で構成した場合でも、同様の作用・効果を奏する。
また、本発明が適用される例として、図12、図13に示すような下部テーブル2を上昇することによりワークWを曲げ加工する上昇式プレスブレーキを詳述したが、本発明はこれに限定されることなく、上部テーブル9を下降することによりワークWを曲げ加工する下降式プレスブレーキにも適用される。
本発明は、曲げ加工時に、ワークに肩傷が付かないようにして品質を向上させ、ダイ肩部の磨耗を阻止することにより曲げ精度を維持し、ダイ破損時の飛散を阻止することにより作業者の安全を確保し、且つ軽量化を図ることにより段取り作業時間を短縮する曲げ金型に利用され、具体的には、炭素繊維で構成されたダイに有用であり、更には、V溝の肩部を含むダイ上部がストレート繊維により、V溝の底部を含むダイ下部がクロス繊維によりそれぞれ構成されているダイに有用であり、また、上昇式プレスブレーキのみならず、下降式プレスブレーキにも適用される。
本発明の実施形態を示す全体斜視図である。 図1の正面図である。 図1の平面図である。 図1の側面図である。 本発明を構成する炭素繊維の例を示す図である。 本発明によるダイDのV溝11と炭素繊維の各繊維との関係を示す図である。 本発明によるダイDのV溝傾斜面αの上部4の拡大図である。 本発明によるダイDのV溝傾斜面αの下部5の拡大図である。 本発明によるダイDのV溝の他の傾斜面βの下部5の拡大図である。 本発明を構成する炭素繊維のクロス繊維10の他の例を示す図である。 本発明による曲げ金型の製造方法を示す図である。 本発明の適用例を示す斜視図である。 図12の側面図である。 従来技術を説明する図である。
符号の説明
1 上部テーブル
2 下部テーブル
3 ベース
4 ダイDの上部
5 ダイDの下部
6、7 肩部
8 底部
9 ストレート繊維
10 クロス繊維
10A 90°クロス繊維
10B 45°クロス繊維
A、B 曲げ加工時におけるワークWのすべり方向
D ダイ
F 金型耐圧を越える圧力
H ダイDの上部4と下部5の境界
P パンチ

Claims (6)

  1. 曲げ加工装置の上下テーブルに装着されたパンチとダイから成りワークを曲げ加工する曲げ金型において、
    上記ダイを炭素繊維により構成したことを特徴とする曲げ金型。
  2. 上記ダイが、炭素繊維のうちのストレート繊維とクロス繊維により、又は炭素繊維のうちのストレート繊維のみにより、若しくは炭素繊維のうちのクロス繊維のみにより形成されている請求項1記載の曲げ金型。
  3. 上記ダイが、炭素繊維のうちのストレート繊維とクロス繊維により形成されている場合には、該ストレート繊維は、ダイの上部を、クロス繊維は、ダイの下部をそれぞれ構成している請求項2記載の曲げ金型。
  4. 上記ダイの下部は、V溝底部を含む領域である請求項3記載の曲げ金型。
  5. 上記ストレート繊維の各繊維は、V溝の肩部に対して90°になるように配列されている請求項2、又は3記載の曲げ金型。
  6. 上記クロス繊維は、交互に積層された90°クロス繊維と45°クロス繊維を有する請求項2、又は3記載の曲げ金型。
JP2004180483A 2004-06-18 2004-06-18 曲げ金型 Expired - Fee Related JP4442873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004180483A JP4442873B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 曲げ金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004180483A JP4442873B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 曲げ金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006000899A true JP2006000899A (ja) 2006-01-05
JP4442873B2 JP4442873B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=35769718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004180483A Expired - Fee Related JP4442873B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 曲げ金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4442873B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2018912A1 (en) * 2007-06-01 2009-01-28 Torben Kirk Hansen A protective tool for a bending tool
JP7502778B2 (ja) 2020-09-03 2024-06-19 有限会社西口ベンダー工業 プレス用曲げ傷防止具及びその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103785753B (zh) * 2014-02-26 2017-01-25 昆山荣科钣金科技有限公司 一种用于生产卡扣式产品的折弯模具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2018912A1 (en) * 2007-06-01 2009-01-28 Torben Kirk Hansen A protective tool for a bending tool
JP7502778B2 (ja) 2020-09-03 2024-06-19 有限会社西口ベンダー工業 プレス用曲げ傷防止具及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4442873B2 (ja) 2010-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2788845C (en) Press-forming method of component with l shape
TWI555593B (zh) 毛坯、成形板、及壓製成形品之製造方法
JP6211755B2 (ja) 板材の加工装置、押圧金型および金型設置体
JP5821898B2 (ja) せん断加工方法
JP2010158688A (ja) せん断加工成形方法
CN111201093A (zh) 具有特征线的外板面板的制造方法和制造装置
JP4442873B2 (ja) 曲げ金型
CN108100595A (zh) 一种焊带搬运中转***和焊带搬运方法
JP4523983B2 (ja) しごき加工装置
KR20170104514A (ko) 절단 가공 장치 및 절단 가공 방법
JP2008006470A (ja) ベンディング装置用金型およびベンディング装置用金型を用いた板材の加工方法
CN207787454U (zh) 一种压料器
JP2022031258A (ja) せん断加工装置及びせん断加工方法
US11638947B2 (en) Mold for press brake
WO2015079500A1 (ja) シャーリング装置及びブレード
CN205436972U (zh) 一种一二档拨叉终锻模具
JP2016131992A (ja) 曲げ加工方法
JP5042935B2 (ja) シャー角付き打ち抜き装置
CN208894909U (zh) 一种应用于折弯模具的折弯刀结构
JP4807037B2 (ja) スラブ圧下プレス装置の金型ユニット
WO2023145228A1 (ja) アモルファス合金箔のせん断加工法
JP3893119B2 (ja) テーパ加工方法及びその装置
IT202000004456A1 (it) Metodo di montaggio di pressa per tranciatura fine da 1600 t
CN206981633U (zh) 一种压力机工作区的防护装置
JP4222472B2 (ja) パンチ金型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070502

A521 Written amendment

Effective date: 20070606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090522

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090528

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100108

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140122

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees