JP2006000348A - ポット - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポットの傾斜,転倒時に起こる吐出部からの液漏れを確実に防止できるポットを提供する。
【解決手段】 ポットに傾斜がない状態では、弁稼動シャフト60はステンレス球62により仕切板61から突出しない位置に変位するため、弁稼動シャフト60と連動して閉塞弁55も下方に押し下げられ、弁座59と閉塞弁55との間が開き、閉塞部53は通水路10を開放する。一方、ポット本体が傾くと、ステンレス球62は、仕切板61の上面でポット本体が傾いた方向へ転動するため、スプリング57は弾性復帰し、スプリング受板58を押し上げる。これにより弁稼動シャフト60が仕切板61から突出する位置に変位するため、弁稼動シャフト60と連動して閉塞弁55も、弁座59と閉塞弁55とが当接する位置まで上方に押し上げられることで水密状態となり、閉塞部53は通水路10を閉塞する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、傾斜,転倒時に吐出部からの液漏れを防止するポットに関する。
従来のポットとして特許文献1に開示されるポットがある。図6は、この種の一般的なポットを示したものであるが、1は水または湯などの液体を収容する有底円筒状の容器、2は容器1の側部および底部を囲うようにして設けられた器体としての外ケースで、容器1は磁性部材である例えばステンレスにより形成される。また容器1の底部下方に位置して、容器1を電磁誘導加熱するための加熱手段としてのコイルすなわち加熱コイル3が設けられる。
6は外ケース2の前方上部に形成された嘴状の突出部であり、この突出部6の下側には、容器1内の液体を外部に吐出する吐出部に相当する出湯口としての吐出口7が下向きに開口して設けられる。この吐出口7と容器1の底面4に形成した通水用の連通孔8との間には、容器1から吐出口7に通じる通水部としての通水路10が設けられる。通水路10には、容器1の底面4に位置して連通孔8に直接連通する送水手段としての電動ポンプ11が継手ゴム9を介して接続されると共に、この通水路10は、電動ポンプ11の出口に継手12を介して接続された透明な水位パイプ13と、水位パイプ13の出口から吐出口7に通じる逆流止め部14とにより構成される。そして、突出部6の上部にある操作表示部16の出湯キーを押動操作すると、電動ポンプ11が作動し、容器1内の湯が通水路10を通して吐出口7から外部に流出するようになっている。
このようなポットにおいては、子供がいたずらしてポットを傾けたり、誤ってポットが転倒したときに、吐出口7より容器1内の湯が流出しないように、逆流止め部14が構成されるのが一般的である。逆流止め部14内には、逆円錐形状の逆流止め30を設けており、ポットが一定の角度まで傾くと傾斜を移動して通水路10を塞ぐ構造になっている。
特開平2003−284643号公報
しかし、上記従来のポットでは、転倒の仕方や傾斜の角度によっては、図7に示すように、逆流止め30の閉塞面31と通水路10の被閉塞面32が斜め当たりとなり、通水路10が完全に閉塞されない虞があった。通水路10の被閉塞面32は周囲の部材から突設されており、一方、逆流止め30は逆円錐形状をしているため、逆流止め30角部が被閉塞面32ひいては逆流止め部14の構成部材に引っ掛かり易くなっている。しかも、逆流止め30が動き易いように、逆流止め30の周囲にはある程度の空間が形成されているため、逆流止め30が傾き易い構造となっていた。逆流止め30が傾いたまま移動すると、逆流止め30角部が被閉塞面32に先当たりし、当該角部が逆流止め部14の構成部材に引っ掛かかり、逆流止め30と被閉塞面32との間に隙間ができる虞があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、ポットの傾斜,転倒時に起こる吐出口からの液漏れを確実に防止できるポットを提供することを目的とする。
本発明における請求項1のポットでは、弾性体により弁部が付勢されているため、弁部の開閉動作が不安定にならず、スムーズかつ確実に通路を閉塞することができる。弁部と検知部とは、互いに独立して構成されているため、検知部の向きや移動量に依存することなく、通路を閉塞することができる。また、弾性体は弁部を付勢し、当該付勢力に抗したときだけ、弁部が通路を開放するようにしているため、検知部がポットの傾斜に応動し始めると、すぐに通路を閉塞することができる。
本発明における請求項2のポットでは、擂鉢状に形成した載置部を設けたことにより、ポットを起こして安定させたときに、載置部により検知部が所定の位置に導かれるため、確実に通路を開放することができる。一方、ポットが傾斜した時は、載置部の擂鉢面がポットより大きく傾斜することとなるため、ポットの傾斜角度に対する反応速度を向上することができ、速やかに通路を閉塞することができる。
本発明における請求項3のポットでは、弁部の位置を、水位以上になるよう構成しているため、ポットの容器が満水状態でも、通路内の水位が当該閉塞位置より下方となるため、弁部上方の通路内に残水することなく、吐出部からの液漏れを確実に防止できる。
本発明における請求項4のポットでは、外部へ吐出される前記液体の流れに対向する弁部をテーパ状となるよう構成しているため、弁部の流体抵抗が小さくなり、液体を外部へ吐出する際に、液体の流れが悪くなったり、液体の流れが弁部を押動して起こる通路閉塞等のトラブルを回避することができる。
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明の請求項1によると、検知部の向きや移動量に依存することなく、吐出部からの液漏れをスムーズかつ確実に防止することができ、検知部がポットの傾斜に応動し始めると、すぐに弁部を閉塞することができる。
本発明の請求項2によると、ポット安定時の通路の開放を確実にすると共に、ポットの傾斜に対する応答性能を向上することができる。
本発明の請求項3によると、弁部上方の通路内に残水することがなく、吐出部から液漏れを確実に防止できる。
本発明の請求項4によると、液体を外部へ吐出する際に吐出量の低下や通路閉塞などのトラブルが発生する虞がない。
以下、添付図面を参照しながら、本発明におけるポットの好ましい実施例を説明する。なお、これらの実施例において、従来例と同一箇所には同一符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。
図1は、本実施例におけるポットの要部断面図であるが、吐出口7からの液体の漏れを防ぐ漏防止部40以外の基本構成は従来例と同様である。すなわち、容器1と、外ケース2と、加熱コイル3と、突出部6と、吐出口7と、通水路10と、電動ポンプ11とを備えている。通水路10には、容器1の底面4に位置して連通孔8に直接連通する送水手段としての電動ポンプ11が継手ゴム9を介して接続されると共に、この通水路10は、電動ポンプ11の出口に継手12を介して接続された透明な水位パイプ13と、水位パイプ13の出口から吐出口7に通じる後述する漏防止部40とを備えて構成される。そして、突出部6の上部にある操作表示部16の出湯キーを押動操作すると、電動ポンプ11が作動し、容器1内の湯が通水路10を通して吐出口7から外部に流出するようになっている。
また、以下に従来例と同様の構成であるが、前述していない構成について説明する。18は、容器1ひいては外ケース2の上部開口を開閉自在に覆う蓋である。この蓋18は、外ケース2の後部一端に設けられたヒンジ部19により回動自在に支持される。また蓋18の前部には、蓋18を閉状態に固定する蓋開閉レバー20が設けられており、この蓋開閉レバー20を操作すると、蓋18と外ケース2との係合が解除され、蓋18を開けることができるようになる。なお21は、蓋18の後部に設けられ、容器1の内外を連通する蒸気孔23は、前記加熱コイル3に高周波電流を供給して、この加熱コイル3による加熱誘導を制御する高周波インバータ回路を実装した加熱制御基板である。
当該ポットで湯を沸かすには、最初に蓋開閉レバー20に手を差し入れて、蓋18と外ケース2との係合を解除し、蓋18を開ける。そして、容器1内に水を入れ、蓋18を再び閉じた後に、操作表示部16の湯沸しキーを押動操作する。これにより加熱コイル3が通電して高周波電流が供給され、加熱コイル3に対向する容器1の底部が電磁誘導作用によって発熱し、容器1内の液体が加熱される。その後、容器1内の液体が沸騰温度に達すると、それまでの湯沸しに代わり保温が開始し、容器1内の液体が操作表示部16の保温温度設定キーで予め操作した設定温度に保温される。
ここで、本発明における特徴部である漏防止部40について、図2を参照しながら詳述する。漏防止部40は、水位パイプ13の上方に設けられ、ポット(容器1)内の湯をカップ等へ注ぐための吐出口7に通じている。すなわち、漏防止部40の外郭を形成する外郭部材50の一端に設けられた入水口51は、水位パイプ13に接続され、一方、外郭部材50の他端に設けられた出水口52は、吐出口7に続く通水路10に接続されることで、漏防止部40の内部が通水路10の一部を形成する。本実施例では、閉塞弁55と弁座59とにより通水路10を開閉する弁部すなわち閉塞部53を、容器1の定格水位41よりも上方になるように設けており、容器1が満水状態でも、水位パイプ13ひいては通水路10内の水位が当該閉塞位置より下方となるため、漏防止部40内に残水することなく、吐出口7からの液漏れを確実に防止できる。
漏防止部40の内部では、通水路10を閉塞するテーパ状の閉塞弁55との支持部を有する弁座59と、外郭部材50の内部空間を間仕切りする擂鉢状の載置部としての仕切板61とが、外郭部材50と一体に形成されている。仕切板61により間仕切りされた一方の空間には、傾斜検知部としてのステンレス球62が遊動自在に設けられ、ポットが安定した状態では、ステンレス球62が仕切板61に載置された状態となる。当該空間内は、ステンレス球62の動きを阻害しないように、仕切板61及び外郭部材50の内表面には突出部を設けず、できるだけ平坦となるよう構成するのが好ましい。一方、他方の空間には、弁体としての閉塞弁55と、閉塞弁シャフト56と、弾性を有する弾性体としてのスプリング57と、扁平板状のスプリング受板58と、弁作用部としての弁稼動シャフト60とからなる弁機構65が設けられている。
該弁機構65の構成について、製造方法と共に説明する。閉塞弁55の中心に設けた軸受66に閉塞弁シャフト56の一端を圧入し、閉塞弁シャフト56の他端には、スプリング受板58が固定されており、閉塞弁55とスプリング受板58とにより弁座59が挟まれるような位置関係になっている。すなわち、閉塞弁シャフト56は、弁座59中央に穿設された閉塞弁シャフト支えとして機能する第一ガイド穴67に挿通されており、弁座59の第一ガイド穴67により上下の動きだけに規制されると共に、当該動きをガイドされる。スプリング受板58と弁座59との間にはスプリング57が設けられ、該スプリング57により、スプリング受板58,閉塞弁シャフト56及び閉塞弁55は上方に付勢されるため、閉塞部53は通水路10を閉塞するように付勢される。なお、スプリング57は、閉塞弁55を通水路10が閉塞する方向に付勢するものであればどのようなものでもよく、材質的若しくは機構的に弾性を有する例えばゴムや板ばねなどでもよい。また、スプリング57を設ける位置も限定されず、スプリング受板58と仕切板61との間に設けてもよい。60は、ポットの傾斜がない時にステンレス球62を支持する弁稼動シャフトであり、一端をスプリング受板58に固定し、他端を仕切板61に穿設された弁稼動シャフト支えとして機能する第二ガイド穴70から突出させている。弁稼動シャフト60は、ポットに傾斜がない時は、ステンレス球62を支持すると共に、スプリング57の当該付勢力に抗して下方に沈むように押動され、一方、ポットに傾斜がある時は、ステンレス球62は弁稼動シャフト60上端部から転がり外れて、スプリング57の弾性復帰により、仕切板61から突出するよう構成されている。閉塞弁シャフト56と弁稼動シャフト60とを一体形成してもよいことは言うまでもない。
また、図3及び図4は、図2で示した漏防止部40のA−A´断面図及びB−B´断面図をそれぞれ示している。同図において、弁座59の第一ガイド穴67及び仕切板61の第二ガイド穴70のそれぞれの周囲には、複数の通水口71が開口形成されており、容器1内に貯められた湯を外部へ吐出する際には、当該湯は、図2の矢印Fで示すように、入水口51から弁座59と閉塞弁55との間を通り、通水口71,71を通過して、出水口52に至ることで、吐出口7から吐出される。
次に、上記漏防止部40の構成につき、その作用を説明する。
ポットに傾斜がなく安定している状態すなわち通常の使用状態では、ステンレス球62は、仕切板61の擂鉢面により導かれ、ステンレス球62が弁稼動シャフト60上端縁に当接すると、ステンレス球62の自重は弁稼動シャフト60からスプリング受板58に作用し、弁稼動シャフト60はステンレス球62を支持すると共に、スプリング57の当該付勢力に抗して下方に沈むように押動される。最終的に、ステンレス球62は、図2のように、弁稼動シャフト60の真上に移動する。このとき、弁稼動シャフト60は仕切板61から突出しない位置に変位するため、弁稼動シャフト60と連動して閉塞弁55も下方に押し下げられ、弁座59と閉塞弁55との間が開き、閉塞部53は通水路10を開放する。なお本実施例では、ステンレス球62の自重を、スプリング57の付勢力に抗する重さにする必要があるが、当該自重が軽いものでも、てこや油圧などを利用することにより同様の作用を得ることができる。
この状態で、操作表示部16の出湯キーを押動操作すると、電動ポンプ11が動作して、容器1内の湯を底面4の連通孔8から水位パイプ13へ送り出し、弁機構65ひいては漏防止部40を通過させて吐出口7より出湯する。このとき、閉塞弁55の水位パイプ13側にあたる対向面55aはテーパ状になっているので、湯は閉塞弁55の傾斜した対向面55aに沿って外方向へスムーズに流れる。このように、閉塞部53のうち外部へ吐出される湯の流れに対向する対向部に相当する閉塞弁55の対向面55aをテーパ状となるよう構成することで、閉塞弁55ひいては閉塞部53の流体抵抗が小さくなるため、閉塞部53が湯の流れの勢いを殺す障害とならず、湯の流速によって閉塞弁55が押されて通路を狭くしたり、塞いでしまったりすることがない。従って、湯を外部へ吐出する際に、湯の流れが悪くなったり、湯の流れが閉塞弁55を押動して起こる通水路10の閉塞等のトラブルを回避することができる。また、仕切板61は、仕切板61から突出した弁稼動シャフト60上端部に向けて擂鉢状に形成されているため、仕切板61の擂鉢面によりステンレス球62が弁稼動シャフト60に導かれるため、確実に通水路10を開放することができる。
一方、ポット本体が傾くと、ステンレス球62は、仕切板61の上面でポット本体が傾いた方向へ転動する。ステンレス球62は、球状のため少しの傾きにも応動し、さらに仕切板61の擂鉢面がポットより大きく傾斜することとなるため、ポットの傾斜角度に対して高い反応速度で転動して、弁稼動シャフト60の上端縁と当接する位置から外れる。この状態を示しているのが図5であるが、これによりスプリング57の付勢力に抗していたステンレス球62の自重が、弁稼動シャフト60を介して、スプリング受板58に作用しなくなるので、スプリング57は弾性復帰し、スプリング受板58を押し上げる。これにより弁稼動シャフト60が仕切板61から突出する位置に変位するため、弁稼動シャフト60と連動して閉塞弁55も、弁座59と閉塞弁55とが当接する位置まで上方に押し上げられることで水密状態となり、閉塞部53は通水路10を閉塞する。このとき、閉塞弁55は、弁座59の当接面に対して水平な状態を維持したまま持ち上がるので、斜め当たりによる閉塞不良がなく、スムーズかつ確実に通水路10を閉塞することができる。閉塞部53とステンレス球62とは、独立して構成されているため、ステンレス球62の向きや移動量に依存することなく、通水路10を閉塞することができる。また、スプリング57は通水路10を閉塞するように閉塞部53を付勢し、ステンレス球62の自重がスプリング57の付勢力に抗したときだけ、閉塞部53が通水路10を開放するようにしているため、ステンレス球62がポットの傾斜に応動し始めると、すぐに通水路10を閉塞することができる。以上の作用により、容器1内の湯が通水路10を通じて吐出口7から漏れようとする湯の流れを、確実に漏防止部40で止めることができる。
以上のように本発明では、容器1に液体を貯蔵し、通路たる通水路10を通して前記液体を吐出部としての吐出口7から外部へ吐出するポットにおいて、通水路10を開閉する弁部としての閉塞部53と、通水路10を閉塞するように閉塞部53を付勢する弾性体としてのスプリング57と、前記ポットの傾斜に応動する傾斜検知部としてのステンレス球62とを備え、前記ポットの安定時に、スプリング57の付勢力に抗して、ステンレス球62の自重により閉塞部53が通水路10を開放し、前記ポットが傾斜した不安定時に、スプリング57の付勢力により閉塞部53が通水路10を閉塞する構成としている。
このようにすると、スプリング57により閉塞部53が通水路10を閉塞するように付勢されているため、閉塞部53の開閉動作が不安定にならず、スムーズかつ確実に通水路10を閉塞することができる。閉塞部53とステンレス球62とは、互いに独立して構成されているため、ステンレス球62の向きや移動量に依存することなく、通水路10を閉塞することができる。また、スプリング57は通水路10を閉塞するように閉塞部53を付勢し、ステンレス球62がポットの傾斜に応動し始めると、すぐに通水路10を閉塞することができる。以上より、ステンレス球62の向きや移動量に依存することなく、吐出口7からの液漏れをスムーズかつ確実に防止することができ、ステンレス球62がポットの傾斜に応動し始めると、すぐに閉塞部53を閉塞することができる。
また本発明では、漏防止部40に、ステンレス球62を載置する載置部としての仕切板61を擂鉢状に形成している。
このようにすると、擂鉢状に形成した仕切板61を設けたことにより、ポットを起こして安定させたときに、仕切板61によりステンレス球62が所定の位置に相当する弁稼動シャフト60に導かれるため、確実に通水路10を開放することができる。一方、ポットが傾斜した時は、仕切板61の擂鉢面がポットより大きく傾斜することとなるため、ポットの傾斜角度に対する反応速度を向上することができ、速やかに通水路10を閉塞することができる。以上より、ポット安定時の通水路10の開放を確実にすると共に、ポットの傾斜に対する応答性能を向上することができる。
さらに本発明では、閉塞部53を、容器1の定格水位41よりも上方になるよう構成している。
このようにすると、閉塞部53の位置を、容器1の定格水位41よりも上方になるよう構成しているため、ポットの容器1が満水状態でも、通水路10内の水位が当該閉塞位置より下方となるため、閉塞部53上方の通水路10内に残水することなく、吐出口7からの液漏れを確実に防止できる。
また本発明では、外部へ吐出される前記液体の流れに対向する閉塞部53の対向部に相当する閉塞弁55の対向面55aをテーパ状となるよう構成している。
このようにすると、外部へ吐出される前記液体の流れに対向する閉塞部53の対向部に相当する閉塞弁55の対向面55aをテーパ状となるよう構成しているため、閉塞弁55ひいては閉塞部53の流体抵抗が小さくなり、液体を外部へ吐出する際に、液体の流れが悪くなったり、液体の流れが閉塞部を構成する閉塞弁55を押動して起こる通水路10の閉塞等のトラブルを回避することができる。液体を外部へ吐出する際に吐出量の低下や通水路10の閉塞などのトラブルが発生する虞がない。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。ポットは、保温機能がついているもの、湯沸し機能がついているものなどいずれのものでもよい。本実施例では、弁稼動シャフト60を押動させて、閉塞弁55を動かし、閉塞部53の開閉動作を行うように構成しているが、閉塞弁55を固定し、弁座59を動かすようにしてもよく、弁稼動シャフト60を引くことで閉塞部53が開くようにしてもよい。傾斜検知部は、ステンレス球62のような球状に限定されず、ポットの傾斜に応じて動くものであればどのようなものでもよい。
本発明の第1実施例におけるポットの縦断面図である。 同上、ポットに傾斜がない状態での漏防止部の拡大縦断面図である。 同上、図2で示した漏防止部のA−A´断面図である。 同上、図2で示した漏防止部のB−B´断面図である。 同上、ポットに傾斜がある状態での漏防止部の拡大縦断面図である。 従来例におけるポットの縦断面図である。 同上、逆流止めが斜め当たりしている状態を示す逆流止め部の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 容器
7 吐出口(吐出部)
10 通水路(通路)
41 定格水位
53 閉塞部(弁部)
57 スプリング(弾性体)
61 仕切板(載置部)
62 ステンレス球(検知部)

Claims (4)

  1. 容器に液体を貯蔵し、通路を通して前記液体を吐出部から外部へ吐出するポットにおいて、前記通路を開閉する弁部と、前記弁部を付勢する弾性体と、傾斜に応動する検知部とを備え、前記ポットの安定時に、付勢力に抗して、前記検知部により前記弁部が前記通路を開放し、傾斜した不安定時に、付勢力により前記通路を閉塞する構成としたことを特徴とするポット。
  2. 前記検知部を載置する載置部を擂鉢状に形成したことを特徴とする請求項1記載のポット。
  3. 前記弁部を、水位以上になるよう構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポット。
  4. 前記液体に対向する前記弁部をテーパ状となるよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のポット。
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