JP2005535851A - 車両駆動系統を制御するための方法 - Google Patents

車両駆動系統を制御するための方法 Download PDF

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Abstract

記載されるのは、原動機(2)と多群変速機(4)と出力部とを有する車両、特にオフロード車の駆動系統(1)を制御するための方法である。多群変速機(4)は少なくとも自動変速機(8)とその後段に設けられて切換要素(24、25)を介して切換可能なレンジ群(9)とからなる。レンジ群(9)の変速比を変更するときレンジ群(9)の投入されるべき切換要素(24もしくは25)の同期化は自動変速機(8)の切換要素の制御を介して実施される。

Description

本発明は、請求項1の前文に詳しく定義された種類に係る車両駆動系統を制御するための方法に関する。
各1つの原動機と多群変速機と出力部とを有する車両、特にオフロード車の駆動系統は実務の方から知られている。多群変速機を有する駆動系統の実施は、極力少ない歯車対において多くのギヤ段を提供できる可能性を提供する。
多群変速機は、実務上は、例えばいわゆる前置群、主変速機および後置群もしくはレンジ群等の複数の歯車列ユニットの組合せである。高い切換快適性と極力多くのギヤ段とを用意できるようにするために主変速機は主に、例えば6つの前進走行用ギヤ段と1つの後退段とを有する自動変速機として実施されている。このような自動変速機と後段のレンジ群とを組合せると、主変速機およびレンジ群として構成される多群変速機の段系列が拡張される。
変速装置としてのレンジ群は、レンジ群の入力回転数が常に「低速」に変速されることを特徴としている。さらにレンジ群にとって特徴的な点として、勾配が大きいときでも車両もしくはオフロード車をなお運転できるようなトルク上昇がレンジ群内で起きる。高いトルク上昇のゆえにレンジ群は常に多群変速機の主変速機の後段に設けられており、これにより、主変速機を高トルクが通過することが避けられる。
レンジ群は実務上は副軸構造様式にて実施され、またはコンパクトに遊星歯車装置として実施されている。レンジ群の変速比の変更は、第1変速比(“low”)と第2変速比(“high”)との間を切換える切換要素によって行われる。主変速機と組合せたレンジ群内で第1変速比(“low”)が係合されていると、勾配の大きなオフロードを低い車速で車両を運転するのに有利な変速比範囲が運転者に提供される。
レンジ群の第2変速比“high”はあまり損失を伴っておらず、通常のオフロード条件のとき、また走行速度が高い場合にも、好ましくはレンジ群内で第2変速比“high”が係合される。
レンジ群の両方の変速比“low”、“high”の間の切換え時、その都度係合されるべき変速比“low”または“high”のレンジ群の投入されるべき切換要素の同期化が必要である。というのも、レンジ群内の高い変速ステップのゆえに遮断されるべき切換要素と投入されるべき切換要素との間に高い差回転数が存在するからである。これらの差回転数は好適な機械的同期装置を介して補償され、これらの同期装置はレンジ群内で個別の部材として実施されるかまたはレンジ群の切換要素に一体化されているかのいずれかである。最後に指摘した選択案では、切換要素は大抵の場合摩擦式多板クラッチまたは多板ブレーキとして実施されている。
しかし不利な点として、個別の機械的同期装置または摩擦式切換要素を備えて実施されるレンジ群は、同期化時の高い部材応力のゆえに相応に頑丈に実施されねばならないので、大きな部材寸法を有しかつ多くの構造空間を必要とする。さらに個別の機械的同期装置または摩擦式切換要素は製造費増を引き起こし、不経済である。
そこで本発明の課題は、コンパクトで安価な構造様式でレンジ群の変速比の変更を実行可能な車両駆動系統を制御するための方法を提供することである。
本発明によればこの課題は請求項1の特徴を有する方法で解決される。
レンジ群の変速比を変更するときレンジ群の投入されるべき切換要素の同期化が自動変速機の切換要素の制御を介して実行されることによって、有利なことに、レンジ群内の‐個別部材としてのまたはレンジ群の切換要素に一体化された‐機械的同期装置は省くことができる。こうして、実務の方から知られている多群変速機に比べて設計上はるかに少ない支出でレンジ群を実施する可能性があり、これによりレンジ群は一層少ない構造空間需要を有する。
さらに、レンジ群の変速比変更時に自動変速機を介したレンジ群の同期化が提供する利点として、レンジ群の切換要素は高トルクを伝達することのできる形状接続式切換要素として、主にかみ合いクラッチとして実施することができ、必要とする構造空間が少なく、僅かな製造費を引き起こす。
付加的に利点として、レンジ群内で機械的同期装置が省かれることによってレンジ群内でドラグトルクによって開放される機械的同期装置が減少し、レンジ群内で熱発生が本質的に減少する。機械的同期装置の場合ドラグトルクは実質的に、摩擦クラッチまたはブレーキの摩擦ライニングの間で油によって引き起こされる液体摩擦によって生じる。
本発明に係る方法の他の本質的利点は、自動変速機を介したレンジ群の同期化によって牽引力中断時間が実務の方から知られている方法と比べてかなり減少することである。というのも、原動機駆動回転数の変更は必要なら自動変速機の切換要素の好適な制御を介して簡単に短時間で行うことができるからである。
本発明のその他の利点および有利な諸構成は特許請求の範囲と以下で図面を基に原理的に説明する実施例とから明らかとなる。
図1を参考に説明すると、詳しくは図示しない車両、特にオフロード車の駆動系統1が略示されている。駆動系統1はこの場合原動機2と発進要素3と多群変速機4とからなる。原動機2は内燃機関として実施されており、この駆動トルクmmotは出力軸5を介して、流体トルクコンバータ6を備えて実施される発進要素3に送られる。付加的に発進要素3は被制御コンバータクラッチ7を備えて構成されており、このコンバータクラッチで流体トルクコンバータ6は橋絡可能である。
発進要素3の後段に直列に接続される多群変速機4はこの場合自動変速機8と後段のレンジ群9とで形成されており、自動変速機8が多群変速機4の主変速機である。
この多群変速機4のこの変速機組合せはこの場合パワーシフト自動変速機8と、自動操作式減速段もしくはレンジ群9を有する爪シフト変速機群とからなる。この変速機組合せが電子制御システムを備えており、この制御システムは自動変速機制御装置とレンジ群制御装置と原動機制御装置とからなる。
詳しくは図示しないこれら3つの制御装置は相互に接続されており、駆動系統1を制御するのに必要な信号を相互に交換する。自動変速機8とレンジ群9との協調制御によって爪シフトレンジ群9はレンジ群9内で変速比を変更するとき自動変速機8を介して同期化される。レンジ群9の同期化、もしくはレンジ群9のその都度投入されるべき切換要素の同期化は、自動変速機8の切換要素A〜Eの好適な制御によって行われる。
自動変速機8が第1遊星歯車組10を有し、第1遊星歯車組10のリングギヤ11が発進要素3と結合されている。複数の遊星が第1遊星歯車組10のリングギヤ11と太陽歯車12との間を転動し、遊星キャリヤ13上で回転可能に案内されている。第1遊星歯車組10の遊星キャリヤ13が切換要素Aと切換要素Bとに結合されており、切換要素A、Bは摩擦式多板クラッチとして実施されている。
第1遊星歯車組10のリングギヤ11は摩擦式多板クラッチとして構成される切換要素Eと結合されている。切換要素A、B、Eを介してそれぞれ第1遊星歯車組10と二重遊星歯車組として実施される第2遊星歯車組14との間に結合が実現可能であり、第2遊星歯車組はラビニヨ式遊星歯車組に実質的に一致する。
第2遊星歯車組14が第1太陽歯車15と第2太陽歯車16とを有し、第1太陽歯車15と共通リングギヤ17との間、そして第2太陽歯車16と共通リングギヤ17との間をそれぞれ複数の遊星が転動し、これらの遊星は第2遊星歯車組14の第1遊星キャリヤ18もしくは第2遊星キャリヤ19上で回転可能に保持されている。
第1遊星歯車組10の太陽歯車12は自動変速機8の変速機ケース20内で定置式に固定されている。第2遊星歯車組14の第2太陽歯車16は主に、摩擦式多板ブレーキとして実施される切換要素Cを介して変速機ケース20と結合されている。さらに第2遊星歯車組14の第2遊星キャリヤ19は摩擦式多板ブレーキとして実施される切換要素Dを介して、変速機ケース20内に定置式に配置される部材と、または直接に変速機ケース20と、結合可能である。
第2遊星歯車組の共通リングギヤ17がレンジ群9の太陽歯車21と結合されており、レンジ群9の太陽歯車21とリングギヤ22との間を転動する複数の遊星はレンジ群9の遊星キャリヤ23上で回転可能に支承されており、この遊星キャリヤはやはり出力部と結合されている。
レンジ群9の第1変速比“low”を実現するために、リングギヤ22がレンジ群9の変速機ケース20Aと回転不可能に結合されているように、レンジ群9のリングギヤ22は第1切換要素24を介してレンジ群9の変速機ケース20Aと結合可能である。レンジ群9の第2変速比段“high”が係合しているのは、第1切換要素24が開放もしくは解除され、リングギヤ22と遊星キャリヤ23との間に配置されるレンジ群9の第2切換要素25が閉じてリングギヤ22を遊星キャリヤ23と結合しているときである。
図2に示す自動変速機選択レバー26を介して運転者によってさまざまな設定が選択可能である。自動変速機選択レバー26のさまざまな位置“O”、“P”、“R”、“N”、“D”が可能であり、これらの位置はラスタ化(Rastierung)によって運転者にとって認識可能に相互に分離されている。自動変速機選択レバー26の位置“O”(Offroad,オフロード)、“D”(Drive,ドライブ)においてそれぞれ走行方向として車両の「前進走行」が選択されている。位置“P”(駐車)は車両停止状態のとき係合され、車両の出力部はロックされている。位置“R”(後退)は後退段を係合するために選択され、位置“N”(中立)では原動機2から車両出力部への駆動系統1のパワーフローが多群変速機4の領域で中断されている。
自動変速機選択レバー26の前進走行用位置“O”、“D”もしくはそれに伴う機能は異なっており、選択レバー位置“D”が選択されるとレンジ群9内で変速比“high”(高速)が係合され、図3に示すように走行運転用に多群変速機4の6つのギヤ段“III-H”、“IV”、“V”、“VI”、“VII”、“VIII”が自動変速機8の変速比“A1”、“A2”、“A3”、“A4”、“A5”または“A6”に依存して利用可能である。多群変速機4の総変速比はこの場合例えば4.17〜0.69の範囲内の値を占める。
多群変速機4の個々のギヤ段“III-H”、“IV”、“V”、“VI”、“VII”、“VIII”の間の切換はそれぞれ自動変速機8の変速比の変更によって行われ、これは主に所定のまたは選択された切換プログラムに応じて行われ、この切換プログラムは例えば多群変速機24または自動変速機8の制御装置に格納されている。
運転者が自動変速機選択レバー26を介して位置“O”を選択すると、多群変速機4を介してギヤ段“III-H”、“IV”、“V”、“VI”、“VII”、“VIII”の他に3つの他のギヤ段“I”、“II”、“III-L”を実現することができる。ギヤ段“I”、“II”、“III-L”が利用できるのは、レンジ群9内で変速比“low”(低速)が調整され、自動変速機8内でそれぞれ第1変速比“A1”、第2変速比“A2”または第3変速比“A3”が係合されているときである。多群変速機4の変速比はその場合例えば11.3〜0.69の値を占める。
さらに自動変速機選択レバー26の位置“O”のとき、その都度作動される切換プログラムより上位の運転戦略に基づいて駆動系統の特定運転点でレンジ群9の変速比は変速比段“low”から変速比段“high”への変更が自動的に行われる。同時に自動変速機内で変速比“A3”から変速比“A1”へと切換えられる。多群変速機4の切換過程は自動変速機8およびレンジ群9の好適な制御を介して完全に自動的に実行され、これにより自動車運転者が負担軽減される。
さらに、レンジ群9の変速比“low”もしくは“high”の前記上位の運転戦略による選択は自動変速機8およびレンジ群9の「無意味な」変速比組合せが防止されるように行われる。
「無意味な」変速比組合せとは、自動変速機8とレンジ群9との間にきわめて高い回転数差が存在することになるような自動変速機8およびレンジ群9の個別変速比の組合せのことである。これは例えば、切換プログラムによって要求される多群変速機4の変速比を調整するためにレンジ群9内で変速比“low”が係合され、自動変速機8内で変速比“A5”が係合されねばならない場合である。
自動変速機8の「小さい」変速比をレンジ群9の変速比“low”と組合せるとレンジ群内できわめて高い入力回転数が現れ、これが多群変速機4の低い効率を引き起こすので、多群変速機4のその都度要求される変速比を実現するためにレンジ群9内の変速比は“low”から“high”へと変更され、自動変速機内では多群変速機4の要求された変速比を実現するために「一層大きな」変速比が自動的に係合される。するとレンジ群9の入力回転数が低減され、レンジ群9が“high”で運転され、こうして多群変速機4の効率が著しく改善される。そのことからやはりレンジ群9内で熱発生が減少し、車両もしくは原動機2の燃料消費量が減少する。
レンジ群9の変速比の切換もしくは変更を極力少ない牽引力中断時間で実行できるようにするために、多群変速機4もしくは駆動系統1のまったく特定の運転状態の間に変更は行われる。
図3が棒グラフを示しており、棒の高さは多群変速機4の変速比の定量値をそれぞれ示す。多群変速機4の変速比はそれぞれ自動変速機8の変速比とレンジ群9の変速比との組合せによって生じ、それぞれ多群変速機4のさまざまなギヤ段“I”、“II”、“III-L”、“III-H”、“IV”、“V”、“VI”、“VII”、“VIII”の1つに一致する。
その際特徴的な点として、多群変速機4のギヤ段“III-L”、“III-H”の変速比は自動変速機8およびレンジ群9の好適な等級区分によってほぼ同じである。多群変速機4の両方のギヤ段“III-L”、“III-H”は、多群変速機4の他のすべてのギヤ段と同様に、自動変速機4およびレンジ群9の変速比の特定組合せによって調整される。多群変速機4がギヤ段“III-L”のとき自動変速機8内では変速比“A3”が係合され、同時にレンジ群9内で変速比“low”が係合されている。これとは異なり、多群変速機4がギヤ段“III-H”のとき自動変速機8内で変速比“A1”が係合され、レンジ群9内で変速比“high”が係合されている。
自動変速機選択レバー26の位置“O”が選択されると、レンジ群9内に特定運転状態の存在するとき変速比“low”から“high”または逆方向へと切換えられる。この運転状態が図4に例示的に円30で表してある。
多群変速機4の変速比がギヤ段“III-L”、“III-H”においてほぼ同じであることによって、図4に原動機2の回転数nmotにわたってプロットされた車速vfzgの曲線はほぼ同じである。ギヤ段“III-L”の原動機2の回転数nmotは特定車速vfzgのときギヤ段“III-H”の原動機2の回転数nmotにまたはその逆にほぼ一致する。
駆動系統1のこの運転状態のときレンジ群9内の変速比が“low”から“high”に変更される場合、変速比の変更はごく短い牽引力中断時間で実行することができる。というのも、原動機2の回転数nmotはレンジ群9内で変速比を切り換える間ほぼ同じに留まり、多群変速機4の変速機内部の回転質量が互いに同期化されねばならないだけであるからである。
図4は回転数‐速度線図を示しており、書き込まれた線は車速vfzgの曲線を多群変速機4のさまざまな変速比の原動機2の回転数nmotにわたってそれぞれ示す。多群変速機4の変速比は自動変速機8の変速比と2つの変速比段を有するレンジ群9の変速比との組合せからそれぞれ形成される。
個々の曲線は文字“A”と数字“1”〜“6”の1つとでそれぞれ表してあり、数字は自動変速機8内で係合された変速比を全体で表す。さらに数字に文字“H”または文字“L”のいずれかが続き、文字“L”はレンジ群9の変速比“low”を表し、文字“H”は変速比“high”を表す。
例えば表示“A2H”から明らかとなるのは、これで表される車速vfzgの曲線が多群変速機4の変速比において生じ、この変速比が自動変速機8の第2変速比“A2”とレンジ群9の変速比“high”との組合せから生じかつ多群変速機4のギヤ段“IV”に一致することである。
図4の回転数‐速度線図から明らかとなるように、原動機2の回転数nmotにわたる車速vfzgの曲線は、自動変速機内で変速比“A3”が、またレンジ群内で変速比段“low”が同時に係合されているとき、または自動変速機8内で変速比“A1”が係合され、またレンジ群9内で変速比段“high”が同時に接続されているとき、ほぼ同一である。
この知識から図3の図に関連してわかるように、レンジ群内で“low”から“high”または“high”から“low”への変速比段の切換えが特別好ましいのは、同時に自動変速機内で変速比“A3”から出発して変速比“A1”またはその逆へと変速比の切換が行われるときである。その際、多群変速機4の変速比は実質的に同じに留まり、それゆえに、多群変速機4の求められる変速比の原動機2の回転数の接続回転数でレンジ群9が同期化されているが、この接続回転数は多群変速機の実際に係合された変速比の原動機2の回転数に実質等しい。
すなわち、レンジ群9の変速比を切り換えるとき原動機2の回転数の適合は起きず、レンジ群9の投入されるべき切換要素の同期化は、また自動変速機8の投入されるべき切換要素の同期化も、原動機の回転数にかかわりなくごく短時間で、主に0.1〜0.2秒の範囲内、特に約0.15秒で、実行することができる。
これは、実務の方から知られている従来の切換戦略に比べて牽引力中断時間のかなりの短縮を意味する。従来の切換戦略では半秒から1秒までの切換時間を実現できるのにすぎず、これはかなりの牽引力中断を意味する。
図4による回転数‐速度線図の曲線“A5L”、“A2H”はやはりほぼ同じ曲線を有する。しかし多群変速機4の変速比を実現するための自動変速機8の変速比“A5”とレンジ群9の変速比“low”との変速比組合せは、前記否定的作用のゆえに、制御装置に格納されかつその都度作動中の切換プログラムの上位の運転戦略によっては選択されない。
自動変速機8内で変速比“A5”または変速比“A2”が係合され、レンジ群9内での変速比変更に合わせて自動変速機8内で変速比“A2”から変速比“A5”またはその逆方向へと対抗して切り換えられるときに特に、レンジ群9の変速比段“low”と変速比段“high”との間で切換が実行されるように、その都度の応用事例に依存してレンジ群9内での変速比の変更を実行することは当然に専門家の裁量に任されている。
レンジ群9の変速比を“low”から“high”に変更する間の切換時間tにわたる複数のトルク曲線が図5に示してある。曲線m24は、レンジ群9内でのシフト中にレンジ群9の第1切換要素24に加わるトルクの曲線を現す。曲線m25は、レンジ群9の変速比を変速比段“low”から変速比段“high”に変更する間にレンジ群9の第2切換要素25に加わるトルクを表す。
これと対応するのが原動機2の曲線mmoteであり、この曲線は制御装置の設定を表し、いわゆるE‐ガス‐トルクと称される。E‐ガス‐トルクmmoteはシフト中に原動機側で多群変速機4に加わる原動機駆動トルクであり、この駆動トルクは制御装置によって調整される。付加的に示してある曲線mmotfは運転者から要求される原動機2の駆動トルクの曲線を表すが、しかしこの駆動トルクはレンジ群9内で変速比を変更する間考慮されない。
制御装置に格納される上位の運転戦略に依存して、レンジ群9内で変速比段“low”から変速比段“high”に切り換えるべき信号が出力される場合、原動機2の駆動トルクは駆動系統1を負担軽減するためのE‐ガス‐トルクの曲線mmoteに合わせて、かみ合いクラッチとして実施される第1切換要素24が曲線m24に応じて完全に負担軽減されるまで変更される。
引き続き、第1切換要素24の完全な負担軽減に至るまで一定に保たれるE‐ガス‐トルクmmoteは正値の方向に変更される。これに続いてE‐ガス‐トルクmmoteはレンジ群9のやはりかみ合いクラッチとして実施される第2切換要素25の最終的かみ合いに至るまで一定値に制御され、これにより第2切換要素25の同期化が促進される。
時点Tds以降、すなわち第2切換要素25の完全かみ合い時点以降、第2切換要素25のトルクもしくはトルク曲線m25が急激に上昇し、これにより自動車の原動機2と出力部との間にパワーフローが実現されている。同時に、E‐ガス‐トルクmmoteの運転者トルクmmotfへの適合が行われ、これによりレンジ群9内での切換過程もしくは変速比変更が終了する。
図6に示す線図はレンジ群9および自動変速機8内でシフト中の図1による駆動系統1のさまざまな構造要素の複数の回転数曲線を示し、自動変速機もしくはその切換要素A〜Eを介したレンジ群9の同期化を詳しく表している。回転数nが切換時間tにわたってプロットされている。
駆動系統1の個々の部材のさまざまな回転数曲線はそれぞれ文字nと図1の駆動系統1の部材の符号とによって詳しく表してある。例えば曲線n13は第1遊星歯車組10の遊星キャリヤ13の回転数曲線を表す。
レンジ群9の変速比を変更するための切換段階が始まる時点T0に、E‐ガス‐トルクmmoteは図5に示す曲線に合わせて変更される。制御装置によって開始される措置はさしあたり図6に示す回転数曲線n13、n15、n16、n17、n18、n19、n22、n23と原動機2の駆動回転数曲線nmotとに影響しない。切換時間tが増すのに伴ってレンジ群9の第1切換要素24のトルクm24はゼロにまで低下され、レンジ群9の第1切換要素24が開放される。
すなわち、レンジ群9のリングギヤ23がレンジ群9の変速機ケース20Aから解除され、回転可能となる。この時点以降、レンジ群9のリングギヤ22の回転数曲線n22はレンジ群9の遊星キャリヤ23の回転数n23の方向にゆっくりと上昇する。
時点T3以降、自動変速機8の投入されるべき切換要素および遮断されるべき切換要素の伝達能力は、第2遊星歯車組14の第2太陽歯車16の回転数n16、第2遊星歯車組14の共通リングギヤ17の回転数n17、第2遊星歯車組14の第1遊星キャリヤ18の回転数n18および第2遊星歯車組14の第2遊星キャリヤ19の回転数n19が低減されるように調整される。第1遊星歯車組10の遊星キャリヤ13の回転数n13、第2遊星歯車組10の第1太陽歯車の回転数n15および原動機2の駆動回転数nmotはその際実質的にほぼそのままである。
自動変速機の切換要素の伝達能力の調整は、E‐ガス‐トルクmmoteの設定と組合せて、レンジ群9のリングギヤ22の回転数n22が回転数n23に接近して回転数n22、n23が同一となるに至ることを引き起こす。この時点にレンジ群9の第2切換要素25は同期化し、かみ合わせもしくは閉じることができる。この時点が図6に時点T2で詳しく示してある。
時点Tdsに位置センサによってレンジ群9の第2切換要素25のかみ合いが検知され、E‐ガス‐トルクmmoteは運転者トルクmmotfに接近する。
図7〜図11の図はそれぞれ図2〜図6の図に実質的に一致する。図7〜図11を基に以下では自動変速機8およびレンジ群9の変速比を変更する間の図1による駆動系統1の個々の運転パラメータの挙動が述べられる。駆動系統1の制御は本発明による方法の1実施に相応して行われるが、この実施は図2〜図6に関して述べた実施の選択案である。図7〜図11の説明において構造上および機能上同じ部材には理解を助けるために図1〜図6の説明におけると同じ符号が使用される。
図7は選択レバー位置“D”、“N”、“R”、“P”を有する自動変速機選択レバー26を示す。レンジ群9内で変速比段“low”、“high”を運転者側で設定するための選択スイッチ27が自動変速機選択レバー26と組合せられている。選択スイッチ27を介した運転者要求設定のときレンジ群9内でその都度要求された変速比段“low”または“high”が係合されるように、選択スイッチ27は駆動系統1の制御装置と連結されている。
レンジ群9内でその都度係合された変速比に依存して多群変速機4の個々のギヤ段“I”、“II”、“III”、“IV”、“V”、“VI”は図8に棒グラフで示した変速比を有する。棒の全高は、レンジ群9内で変速比“low”が係合されているときの多群変速機4の個々のギヤ段“I”、“II”、“III”、“IV”、“V”、“VI”の1変速比にそれぞれ相当する。多群変速機4の個々のギヤ段“I”、“II”、“III”、“IV”、“V”、“VI”は自動変速機の変速比を相応に変更することによってそれぞれ調整され、多群変速機のギヤ段“I”、“II”、“III”、“IV”、“V”、“VI”の各変速比はレンジ群内で係合した変速比に依存している。
レンジ群9内で変速比段“low”が係合している場合、多群変速機4の個々のギヤ段“I”、“II”、“III”、“IV”、“V”、“VI”に対してハッチング棒で示した変速比値が生じる。すなわち、多群変速機4はレンジ群9の変速比段“low”内に6つのギヤを有し、それらの変速比は例えば11.3〜1.87の値を占める。レンジ群9内で変速比“high”が係合している場合、多群変速機4はやはり6つのギヤを有し、それらの変速比は例えば4.17〜0.69の値を占める。
図9は図4の線図に基本的に一致した回転数‐速度線図を示す。さらに図10に示してある幾つかのトルク曲線は、レンジ群9内で変速比段“low”から変速比段“high”へと変速比を変更する間に駆動系統1のさまざまな部材で生じるものである。付加的に図11にはレンジ群9内で変速比を変更する間の図1による駆動系統1の個々の部材の幾つかの回転数曲線が切換時間tにわたってプロットされている。
以下では図9〜図11に示す線図を基に駆動系統1を制御するための方法が述べられるが、この方法によって任意の車速において変速比段“low”から変速比段“high”へのレンジ群9の変速比の変更がごく短い牽引力中断時間で実行可能である。
図9を参考に説明すると、車両運転者は時点T0に選択スイッチ27でレンジ群9内の変速比段“high”を選択し、この時点にレンジ群内では変速比段“low”が係合している。レンジ群9内で変速比“low”が既に係合しているときに運転者がこの変速比を選択すると、運転者要求設定は駆動系統1の制御装置内で無視される。
運転者要求設定が駆動系統1の制御装置に入り込むと制御装置によって原動機2の駆動トルクが低減され、そのことが図10にE‐ガス‐トルクmmoteの曲線によってグラフで示してある。
原動機2の駆動トルク低減によって駆動系統1が負担軽減され、これにより同時にレンジ群9の第1切換要素24に加わるトルクm24がゼロに近づく。レンジ群9の第1切換要素24が完全に負担軽減されたなら、第1切換要素24が解除され、これによりレンジ群9内で中立状態が調整されている。かみ合いクラッチとして実施される第1切換要素24はレンジ群9内に配置される電動機を介して開放される。第1切換要素24の開放状態は詳しくは図示しない位置センサを介して確認される。位置センサの信号は制御装置内で処理される。レンジ群内でのシフトに対応した自動変速機内での逆シフトに関与した自動変速機8の投入されるべき切換要素は制御装置によって制御される。
レンジ群9の変速比の変更に伴って自動変速機8内で相応する逆シフトが車速vfzgの変更なしに行われるというやり方の諸利点は図8に矢印28、29によって明示されている。自動変速機8内で変速比“A6”の係合時にレンジ群9の変速比を“low”から“high”へと変更するとき自動変速機8内で変速比“A3”への逆シフトが行われる場合、多群変速機の新ギヤの原動機2の接続回転数は多群変速機4の出力変速比“A6L”における原動機の回転数nmotからの偏差が、自動変速機8内で逆シフトなしの場合よりもはるかに少ない。
自動変速機8内で相応する逆シフトなしの場合に生じるであろう原動機2の接続回転数nmotは図8に他の矢印29によって示してある。この大きな回転数急変は走行挙動にとって不利である。というのも、その間に原動機の回転数が新しい回転数もしくは接続回転数に調整される補償時間は回転数差が小さい場合よりもはるかに長いからである。補償時間の間に駆動系統が負担軽減され、シフトが牽引力中断を引き起こし、場合によってはこの牽引力中断が急勾配での継続走行を不可能とする事実から欠点は生じる。
駆動系統1の負担軽減後、従ってレンジ群9の第1切換要素24の負担軽減後、原動機のトルクもしくはE‐ガス‐トルクmmoteは一定に保たれ、引き続く制御段階において図10に略示した仕方で、原動機のトルクmmotに依存しまた原動機2の回転数nmotにも依存してレンジ群9の第2切換要素25と自動変速機8の新変速比を調整するために投入されるべき自動変速機8の切換要素との同期化が行われるように調整される。
図11に示した駆動系統1の個々の構成要素の回転数曲線は図10の回転数曲線に一致している。選択スイッチ27を介してレンジ群9内で変速比“low”から変速比“high”へと変速比を変更するための運転者要求設定が行われる時点T0に、シフトに関与する駆動系統構成要素の回転数の変更もしくは個々の回転数の曲線変更を引き起こす運転者要求設定に合わせて多群変速機内でシフトが始まる。
原動機2の駆動回転数nmotを極力短い時間内に、運転者要求設定時点T0時の多群変速機4のギヤの回転数から多群変速機4の調整されるべきギヤの接続回転数へと案内するために、自動変速機8の投入されるべき切換要素および遮断されるべき切換要素の伝達能力はそれぞれ、原動機2の回転数nmotが図11に示す曲線を有するように調整される。
時点T1に原動機2の回転数nmotが接続回転数nmotaに達しており、この接続回転数は事前に制御装置内で多群変速機4の「新」変速比と実際の車速vfzgとに依存して計算される。車速vfzgは車両内に存在する詳しくは示さないABSセンサまたは別の好適な車両装置によって検出される。
原動機2の駆動回転数nmotは前記処理方法によって、E‐ガス‐トルクによる単独の調整を介した場合よりも本質的に迅速に接続回転数nmotaに移すことができる。この場合原動機2は主に自動変速機9の投入されるべき切換要素の伝達能力を高めることを介して減速される。自動変速機8の投入されるべき切換要素はいわゆるスリップ段階で運転され、原動機2をごく短時間で相応する原動機接続回転数へと減速する。自動変速機の投入されるべき切換要素の制御は、摩擦式切換要素の制御下の充填を介して所定程度の伝達能力が存在するように行われる。
時点T2に自動変速機8の投入されるべき切換要素とレンジ群9の第2切換要素25が同期しており、自動変速機8の投入されるべき切換要素と第2切換要素25は閉じることができ、原動機2から車両出力部へとパワーフローが再び実現されている。同時に、自動変速機8の遮断されるべき切換要素が開放され、駆動系統1のパワーフローから外される。
かみ合いクラッチとして実施される第2切換要素25の完全かみ合いが他の位置センサを介して検知され、原動機2の駆動トルク、すなわちE‐ガス‐トルクmmoteは求められる駆動トルクmmotfに接近させられ、継続走行は原動機2の相応する駆動回転数と求められる駆動トルクとで実行される。
多群変速機4のシフトに関与する自動変速機8およびレンジ群9の切換要素の前記同期化の根底には図11に示す回転数曲線n13、n15、n16、n17、n18、n19、n22、n23がある。時点T0は多群変速機4内での切換段階の開始を意味する。その際、シフトは図6の説明とは異なり自動的に切換えられるのではなく、運転者要求設定に依存して行われる。レンジ群9内で変速比“low”を係合させるための運転者要求設定の生成に伴って自動変速機の切換要素の伝達能力は、回転数n13、n15、n18、n19と駆動回転数nmotが低減するように調整される。レンジ群9の遊星キャリヤ23の回転数n23はその際実質的にそのままである。
図10に示すようにE‐ガス‐トルクmmoteの低減を介して駆動トルクnmotを低減するとレンジ群9の第1切換要素24が負担軽減され、この切換要素は時点T0直後に開放することができ、レンジ群9のリングギヤ22の回転数n22は切換時間tの増加に伴ってレンジ群9の遊星キャリヤ23の回転数n23の方向にゆっくりと上昇する。
原動機2の駆動回転数nmotが接続回転数nmotaに達する時点T1以降に自動変速機8の切換要素の伝達能力は、回転数n15、n17、n18、n19がさらに低減されかつ第2遊星歯車組14の第2太陽歯車16の回転数n16がレンジ群9の遊星キャリヤ23の回転数n23の方向に上昇するように調整される。
時点T2に回転数n15、n16、n17、n18、n19、n22が回転数n13、n23に等しく、自動変速機8の投入されるべき切換要素とレンジ群9の第2切換要素25は同期化しており、閉じることができる。時点Tdsにレンジ群9の第2切換要素25の完全かみ合いが位置センサを介して確認され、多群変速機4の切換過程が終了している。
上記両方の実施例はレンジ群内に機械的同期装置を省くことができる利点を有し、これによりドラグトルクが低減され、そのことから燃料消費量が減少する。付加的に機械的同期装置が必要でないことから、爪切換式歯車装置群として実施されるレンジ群において重量、構造空間および費用上の利点が帰結する。
さらに、本発明に係る方法でもって従来の方法に比べて、レンジ群内で変速比を変更する間に牽引力中断時間のかなりの短縮が達成可能である。図2〜図5による実施例ではレンジ群内での変速比の変更が自動的に行われ、これにより運転者は有利なことに負担軽減される。
図6〜図10による本発明方法の実施により、レンジ群内での変速比を変更するための運転者要求設定の生成でもってレンジ群内での変速比の変更は各車速において僅かな牽引力中断時間で実行可能であり、同時に多群変速機内でのギャチェンジ後、多群変速機の新変速比の適切なエンジン回転数が存在し、これにより走行快適性と走行安全性は特に急傾斜で著しく改善される。
原動機と発進要素と自動変速機およびレンジ群からなる多群変速機とを有する駆動系統の略図である。 オフロード位置を有する自動変速機選択レバーの略図である。 多群変速機の変速比と自動変速機およびレンジ群の変速比との関係を示す棒グラフである。 図3による多群変速機の個々のギヤ段について車速曲線と原動機回転数との関係をそれぞれ示す線図である。 多群変速機のレンジ群内で変速比を変更する間に図1による駆動系統の部材で生じる幾つかのトルク曲線を示す。 図5に示すトルク曲線に対応した幾つかの曲線を有する回転数‐速度線図である。 レンジ群内で変速比を設定するための選択スイッチと組合せた自動変速機選択レバーの他の実施例を示す。 図7による自動変速機選択レバーおよび選択スイッチを介して制御可能な多群変速機のさまざまなギヤ段を示す棒グラフである。 図8による多群変速機の個々のギヤ段について車速曲線と原動機回転数との関係をそれぞれ示す線図である。 図9に略示した多群変速機レンジ群内での変速比変更中に図1による駆動系統の部材で生じる幾つかのトルク曲線を示す。 図10によるトルク曲線に対応した多群変速機部材の幾つかの回転数曲線を示す。
符号の説明
1 駆動系統
2 原動機
3 発進要素
4 多群変速機
5 出力軸
6 流体トルクコンバータ
7 被制御コンバータクラッチ
8 自動変速機
9 レンジ群
10 第1遊星歯車組
11 第1遊星歯車組のリングギヤ
12 第1遊星歯車組の太陽歯車
13 第1遊星歯車組の遊星キャリヤ
14 第2遊星歯車組
15 第2遊星歯車組の第1太陽歯車
16 第2遊星歯車組の第2太陽歯車
17 第2遊星歯車組の共通リングギヤ
18 第2遊星歯車組の第1遊星キャリヤ
19 第2遊星歯車組の第2遊星キャリヤ
20 変速機ケース
20A レンジ群の変速機ケース
21 レンジ群の太陽歯車
22 レンジ群のリングギヤ
23 レンジ群の遊星キャリヤ
24 レンジ群の第1切換要素
25 レンジ群の第2切換要素
26 自動変速機選択レバー
27 選択スイッチ
28 矢印
29 矢印
30 円
A〜E 自動変速機の切換要素
“D” ドライブ、前進走行
“A1”〜“A6” 自動変速機の変速比
H レンジ群の変速比”high”
L レンジ群の変速比”low”
m トルク
mote E‐ガス‐トルク
motf 運転者トルク
24 レンジ群第1切換要素のトルク推移
25 レンジ群第2切換要素のトルク推移
n 回転数
“N” 中立
mot 原動機の駆動回転数
mota 接続回転数
“O” オフロード、前進走行
“P” 駐車
“R” 後退走行
“t” 切換時間
“T” 時点
ds シフト時点
fzg 車速
I〜III 多群変速機の変速比
III‐L 多群変速機の変速比
III‐H 多群変速機の変速比
IV〜VIII 多群変速機の変速比

Claims (13)

  1. 原動機(2)と多群変速機(4)と出力部とを有する車両、特にオフロード車の駆動系統(1)を制御するための方法であって、多群変速機(4)が少なくとも自動変速機(8)とその後段に設けられて切換要素(24、25)を介して切換可能なレンジ群(9)とからなるものにおいて、
    レンジ群(9)の変速比を変更するとき、レンジ群(9)の投入されるべき切換要素(24もしくは25)の同期化が自動変速機(8)の切換要素(A〜E)の制御を介して実行されることを特徴とする方法。
  2. レンジ群(9)の変速比を変更するとき、自動変速機(8)の変速比の変更は多群変速機(4)の変速比の変更がレンジ群(9)の変速比を単独で変更するときよりも小さくなるように行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. レンジ群(9)の変速比の変更が運転者要求設定に依存して行われることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. レンジ群(9)の変速比の変更前に駆動系統(1)が原動機(2)のトルク(mmot)の変更によって負担軽減されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 原動機(2)の回転数(nmot)が多群変速機(4)の調整されるべき変速比の接続回転数(nmota)の方向に変更され、この接続回転数においてレンジ群(9)の投入されるべき切換要素(24もしくは25)が同期化されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 原動機(2)の接続回転数(nmota)が多群変速機(4)の調整されるべき変速比と車速(vfzg)とに依存して決定され、接続回転数(nmota)に達するとレンジ群(9)の投入されるべき切換要素(24もしくは25)の原動機側入力回転数と出力部側入力回転数が同じであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 原動機(2)の接続回転数(nmota)を調整するために自動変速機(8)の切換要素(A〜E)が制御されることを特徴とする、請求項5または6に記載の方法。
  8. 原動機(2)の接続回転数(nmota)を調整するために自動変速機(8)の遮断されるべき切換要素の伝達能力が低減されることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 原動機(2)の接続回転数(nmota)の存在するとき自動変速機(8)の遮断されるべき切換要素の伝達能力が解消される一方、自動変速機(8)の調整されるべき変速比の投入されるべき切換要素は滑り運転に保たれることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 自動変速機(8)およびレンジ群(9)の投入されるべき切換要素が同期状態で閉じられることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 運転者要求設定の存在するとき、レンジ群(9)の変速比の変更とそれに伴って自動変速機(8)の変速比の変更が実行されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 定義された運転状態の存在するとき、レンジ群(9)の変速比の変更とそれに伴って自動変速機(8)の変速比の変更が自動的に行われることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 自動変速機(8)の変速比の変更は、多群変速機の変速比の変更が実質的に起きないように、レンジ群(9)の変速比の変更に合わせられていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
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