JP2005535326A - フィルター付きタバコの製造方法 - Google Patents

Abstract

異なる材料の少なくとも２つのフィルター部分を長さ方向に備えるフィルター付きタバコの製造方法であって、その方法は以下の工程からなる：
− 少なくとも第１および第２材料から連続した線を生成し、それらに巻き材を備え、
− 異なるフィルター材料の連続した各線から所定長さの第１および第２部分を切り取り、
− 別の連続した線を達成するために、所定間隙をおいてそれらの部分を交互に配列して連続的に包み、
− その別の連続した線を、端部分および中心部分を持つダブルフィルター部分に分割し、中心部分は第１材料の第１フィルター部分で形成し、端部分は第２フィルター材料の部分の半分で形成し、
− ダブルフィルター部分を整列したタバコロッド間に位置づけ、端部巻き材でそれらを連結し、
− フィルター部分をその中心で切る。

Description

本発明は、特許クレーム１または２によるフィルター付きタバコの製造方法に関する。

ＤＥ３６３５９５８またはＵＳ４８０７６４７から、長さ方向に整列した２つ通気性部分ないし芯材と共通の巻き材でタバコフィルターを構成したフィルター付きタバコが公知になっている。第１部分はフィルターの長さ方向に比較的大きい圧力低下を起こす。しかし、径方向ではフィルターはその全横断面にわたって実質的に不通気性である。第２部分はフィルターの長さ方向に比較的小さい圧力低下を生じ、径方向にも通気性を持っている。両部分は直接互いに連結してもよいし、その間に間隔をおいてもよい。このフィルター部分間の間隔はチャンバを形成して、フィルター内の通気を実現する。この領域で、タバコの味に影響せずに、凝縮物とニコチンの内容物の減少の下でフィルター領域の全横断面にわたるタバコの煙の配分を向上させるために巻き材に孔があけられている。公知のタバコ構造では、一方のフィルター部分はそれ自体の巻き材を持ち、共通の巻き材が第２部分とタバコロッドに設けられる。タバコロッドへのフィルターの連結部では、タバコロッドの対応端部の、ある部分長さをおおう更なる巻き材が用いられている。そのようなフィルター付きタバコの製造は比較的コスト高である。

本発明の目的は、公知のフィルター付きタバコと実質的に同じ部分を持つフィルター付きタバコの製造方法であって、容易かつ有効に実施できる方法を提供することにある。更に、そのフィルター構造は種々に変更し得るものである。

この目的は特許クレーム１および２の特徴によって達成される。

発明による方法では、フィルター材料から連続した線またはロープを製造する。フィルター材料は、例えばアセテートまたは木炭である。連続した線から所定長さの第１および第２部分を作る。両部分の長さは、例えばあるいは好ましくは同じである。第１および第２部分から、それら部分が交互になった別の連続した線が形成される。それら部分は、例えば３〜６ｃｍの所定距間隔で配置される。その線を適当な巻き材で連続的に包む。この連続した線からダブルフィルター部分を生成する。各ダブルフィルター部分は３つの部分、すなわち両端の半分の長さの第１部分と中心に位置する全長の第２部分を含む。

ダブルフィルター構成で、特に木炭を含む場合、フィルター全体の端部に例えばアセテートまたは紙フィルター等のフィルター部分を設けることが一般的である。これはとりわけ美観のためである。したがって、ダブルフィルター部分の各部は、半分の長さの端部分が吸い口の端部を形成するフィルター材料からなるといった配置になっている。そこで、ダブルフィルター部分を整列した２本のタバコロッド間に位置づけ、それに連結する。その後、ダブルフィルター部分を中心で、好ましくは切断により分離する。通常、これは公知のタバコ製造機の対応するドラムによって実行される。

発明による方法では、所望長さの通気チャンバを形成するために、フィルター部分間の間隙を簡単に生成することができる。

特許クレーム２の解決策では、第３の連続した線の製造時に、間隙を置かずにフィルター部分を直接交互に配置する。ダブルフィルター部分を介するタバコロッドの連結で、ダブルフィルター部分とタバコロッドの間に間隙を設けることでチャンバを形成する。孔の幾何学配置は必要でない。

以下、本発明による方法の実施例について添付図に沿って説明する。

図１のフィルター付きタバコは、タバコロッド１２とフィルター部分１８で構成される。タバコロッドは巻き紙１６に包まれた葉体部１４からなる。フィルター部分１８は、異なる材料からなり、点線２４で示す間隙を持つ第１フィルター部分２０と第２フィルター部分２２からなる。両フィルター部分２０、２２はタバコロッド１２に連結した共通の巻き材２６によって互につながれている。

発明方法では、図１に示す第１および第２フィルターのフィルター材料の連続した線（図示せず）が生成される。フィルター材料は例えばアセテートまたは紙フィルター、あるいは木炭である。両方のフィルター材料は一般に知られている。連続した線には適当な巻き材、例えば紙を備える。

連続した線から、所定の、好ましくは等しい長さの第１部分と第２部分が生成される。これは、例えば先ず１３２ｍｍの長さの部分を作り、その後それらを４４ｍｍの長さに分割し、さらにそれらを２２ｍｍの長さの部分に分割するというように段階的に達成される。その後、２つの異なる部分は、第１部分と第２部分が交互になるように配列される。これによって、別の連続した線が生成される。異なる部分は図２中で３０と３２で示されている。図２に示すように、部分３０、３２は２本１組にして配置することができる。部分間に例えば３〜６ｍｍの間隔が設けられる。これらの間隔あるいは間隙は３４で示されている。この連続した線は製造時に巻き材（図示せず）が備えられる。図２に示すように、この連続した線はダブルフィルター部分３６に分割される。各ダブルフィルター部分は、中間部分３２と、部分３０の半分の長さによって形成される端部とで構成される。その後、巻かれたダブルフィルター部分３６が、２本の整列したタバコロッド間に、特に公知の製造機のドラム（図示せず）上に置かれる。タバコロッドとの連結後に、ダブルフィルター部分３６は、図２の一点鎖線３８で示すように中心で分離される。これによって、１１ｍｍの長さのフィルター部分４０、４２が実現する（既に述べたように、部分３０、３２は２２ｍｍの長さを持っている）。間隙３４は変わらない。その後、共通の巻き材４４を備えたフィルター部分４０、４２の構成は、タバコロッドの端を部分的におおう、それ自体が公知の更なる巻き材４８によってタバコロッド４６に取り付けられる。

図３はフィルター部分４２とタバコロッド４６の間に更に別の間隙５０を設けることができることを示す。この間隙は間隙３４の代わりに、あるいは追加として形成される。両間隙３４、５０はタバコロッド４６からの煙のための通気チャンバを形成し、それによって凝縮物とニコチンの内容物が減少する。巻き材４８または巻き材４４はそれぞれ所望の部分に孔をあけることができる。巻き材の穿孔も公知である。

上記方法はフィルター付きタバコの公知の製造装置または機械で実施することができる。このための特別の費用は必要ではない。

従来のフィルター付きタバコを示す図である。 発明による方法の工程を示す図である。 発明の方法によって製造されたフィルター付きタバコの断面図である。

Claims (4)

1. 異なる材料の少なくとも２つのフィルター部分を長さ方向に備えるフィルター付きタバコの製造方法であって、その方法は以下の工程からなる：
   − 少なくとも第１および第２材料から連続した線を生成し、それらに巻き材を備え、
   − 異なるフィルター材料の連続した各線から所定長さの第１および第２部分を切り取り、
   − 別の連続した線を達成するために、所定間隙をおいてそれらの部分を交互に配列して連続的に包み、
   − その別の連続した線を、端部分および中心部分を持つダブルフィルター部分に分割し、中心部分は第１材料の第１フィルター部分で形成し、端部分は第２フィルター材料の部分の半分で形成し、
   − ダブルフィルター部分を整列したタバコロッド間に位置づけ、端部巻き材でそれらを連結し、
   − フィルター部分をその中心で切る。
2. 異なるフィルター材料の少なくとも２つのフィルター部分を持つフィルター付きタバコの製造方法であって、その方法は以下の工程からなる：
   − 第１および第２材料から連続した線を製造し、それらに巻き材を備え、
   − 第１および第２の連続した各線から、所定長さで異なる材料の第１および第２部分を生成し、
   − 別の連続した線を形成するために、それらの部分を交互に配列して連続的に包み、
   − その別の連続した線を、端部分および中心部分を持つダブルフィルター部分に分割し、中心部分は第１部分の全長で形成し、端部分は第２部分の半分で形成し、
   − ダブルフィルター部分を整列したタバコロッド間に、対応するタバコロッドと間隙をおいて位置づけ、最終巻き材でタバコロッドに連結し、
   − ダブルフィルター部分をその中心で切る。
3. フィルター部分間またはタバコロッドと対応フィルター部分間の間隙がそれぞれ３〜６ｍｍである請求項１または２に記載の方法。
4. 巻き材の所望部分に孔があけられる請求項１から３のいずれかに記載の方法。

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