JP2005535262A - 通信ネットワークを使用するための１組の基本サービスを提供する方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、相互の組合せでサービスのバッチを構成する、通信ネットワークで使用する１組の基本サービスを提供する方法に関する。この方法は、基本サービス１４、２４、３４_１、３５_１のグループ１２３、４５を形成するステップ、および共通のトランザクション中に共通グループのサービスを活動化または非活動化して、前記グループの他の基本サービス全てを活動化することができる場合にのみ、グループのサービス全てを活動化することができるようにするステップを含む。好ましくは、基本サービスが使用不能になった場合、使用不能な基本サービスとして１つまたは複数の同じグループに属する基本サービスは、基本サービスの他のグループにも属していない場合は非活動化され、基本サービスの他のグループを形成する基本サービスが活動化される。

Description

本発明は、通信ネットワークを使用するための１組の基本サービスを提供する方法およびその方法を実施するサーバに関する。

通信オペレータはしばしば、そのネットワークを使用するためのサービスのバンドルを提供する。以下で「高レベルサービス」と呼ばれるこうしたサービスのバンドルは、基本サービスで構成される。基本サービスおよび高レベルサービスは、通常、以下で単に「サービス仕様」と呼ばれるサービスレベル仕様（ＳＬＳ）で規定される。サービス仕様に含まれる情報には、たとえばサービスを活動化した日付、および最大ビットレート並びに伝送チャネルの使用可能度などサービスパラメータの品質が含まれる。したがって場合によっては、高レベルサービスの仕様は、サービスプロバイダの顧客の要件の技術的表現形式に対応する。

通信ネットワークサービスプロバイダは、しばしば使用可能な基本サービスの様々な組合せを構成する一連のサービスのバンドルを提供する。そうすることによって、こうしたサービスプロバイダは、その顧客の要件に最も良く応答することができる。

図１は、サービスのバンドル１０および２０を形成するように組み合わされた１組の基本サービス１００、１０２、１２０、２００の一例を示す図である。

本発明は以下の観察から導出される。

サービスのバンドルを構成する基本サービスの幾つかは、たとえばサーバなど通信ネットワークの幾つかのリソースが障害または保守操作のために使用不能であるなどの理由で、ときに所与の時刻に活動化できないことがある。そのときサービスプロバイダは、高レベルサービスを構成する他の基本サービスを活動化すべきか否かを決定しなければならない。

場合によっては、サービスプロバイダが加入者に部分的サービスを提供すべき立場にあっても、高レベルサービス加入者が自分のサービスプロバイダからサービスを受けられないことがある。

他の場合では、幾つかの基本サービスが高レベルサービスを機能させるのに不可欠であることが判明し、基本サービスのいずれかが使用不能である場合は、他の基本サービス全てが活動化されても、高レベルサービスを提供することができなくなる。この場合、高レベルサービスを提供することができないため、高レベルサービスを構成する他の基本サービスの活動化は、リソースを無駄に起動させることになる。

すでに述べた現在の欠点の幾つかを示すため、図２は、たとえばＩＰ仮想専用ネットワーク（ＩＰ−ＶＰＮ）における、ビジネスの３つのサイト１、２、および３をネットワーク化する高レベルサービスを示す。高レベルサービスは基本サービスからなり、この例では、基本サービスはビジネスの様々なサイトの間の論理リンク１２、１３、および２３である。第１の状況では、サイト１および２が機能するためには、サイト１および２は論理リンク１２を介してデータを交換する必要がある。サイト３は、論理リンク１３およびサイト１が機能し、または論理リンク２３およびサイト２が機能することを要求する。論理リンク１２が使用不能な場合、２つのサイト１および２は機能することができず、したがってサイト３も機能することができない。この場合、サービスプロバイダが論理リンク１３および２３を活動化させると、論理リンク１２が非活動化状態であっても、リソースを無駄に非可動化させることになる。他の状況では、サイト１は、論理リンク１２および１３を介してサイト２および３とデータを交換する必要がある。しかし、サイト１はサイト３だけとデータを交換することによってサービスを低減して操作することができる。この場合、論理リンク１２が使用不能な場合、低減されたサービスを機能させるために、ビジネスが論理リンク１３へのアクセス権を有することが有益であろう。

本発明は、上述の欠点を改善する。

本発明は、互いに組み合わされてサービスのバンドルを構成する、通信ネットワークを使用するための１組の基本サービスを提供する方法にあり、その方法は、以下のステップを含むことを特徴とする。

基本サービスのグループが構成されるステップ、および
同じグループのサービスが同じトランザクション中に活動化または非活動化されて、前記グループの他の基本サービス全てを活動化することができる場合にのみ、グループの基本サービスを活動化することができるステップである。

実際、高レベルサービスを構成する基本サービスのグループは、高レベルサービスのプロバイダ、またはその高レベルサービスの加入者によって定義される。

用語「トランザクション」とは、その組の操作全てが成功した場合にのみ、その影響が生じる１組の操作を指す。したがって、同じグループの様々な基本サービスの活動化は、前記グループの基本サービス全てを活動化することができる場合にのみ行なわれる。

本発明では、少なくとも１つの基本サービスが使用不能である場合に、同じグループの他の基本サービスがどれも活動化されないため、リソースの無駄な起動が回避される。

さらに、基本サービスの１つを活動化することができないことによって、そのサービスが属する１つまたは複数のグループが非活動化されるが、高レベルサービス全体は非活動化されない。こうすると、部分的サービスを提供することができる。プロバイダは、完全なサービスを送るのではなく、サービスの少なくとも一部を提供する。

本発明の一実施形態では、基本サービスが使用不能になった場合、使用不能になった基本サービスと同じ１つまたは複数のグループに属する基本サービスは、それらが基本サービスの他のグループにも属していない場合は非活動化されて、基本サービスの前記他のグループを構成する基本サービス全てが活動化されるようになされている。

したがって本発明は、すでに活動化されたときに基本サービスが使用不能になった場合に等しく適用される。

一実施形態では、グループ識別子がグループの各基本サービスに割り当てられ、このグループ識別子は、たとえば簡単なコードまたはグループの一部を形成する基本サービスのリストである。

グループ識別子は、基本サービスの２つの異なるグループが２つの異なる識別子と関連付けられるようになされることが好ましい。

一実施形態では、基本サービスのグループに関連付けられた識別子は、その基本サービスのグループを構成する基本サービスの各仕様に含まれる。基本サービスが複数のグループに属する場合、その基本サービスの仕様は、その基本サービスが属する様々なグループと同じ数の様々な識別子を含む。

一実施形態では、高レベルサービスを構成する基本サービスのグループの識別子は全て、その高レベルサービスの仕様に含まれる。

本発明は、特に、通信ネットワーク上で使用可能なリソース、提供すべき高レベルサービスの仕様、前記高レベルサービスを構成する基本サービスの仕様、および通信ネットワーク上の活動可能なまたは活動状態の基本サービスを考慮して、基本サービスの活動化または非活動化のコマンドを出す手段を備えるサーバにもある。このサーバは、基本サービスを活動化かつ非活動化する手段を備えて、基本サービスの同じグループの基本サービスが同じトランザクション中に活動化または非活動化され、前記グループの他の基本サービス全てを活動化することができる場合にのみ、同じグループの基本サービスを活動化することができるようになされている。

最後に、本発明はさらに、通信ネットワークの基本サービスを非活動化する手段を備える通信サーバにあり、こうした基本サービスはグループを形成する。基本サービスのグループからの前記基本サービスの少なくとも１つが使用不能になった場合、前記通信サーバは、同じトランザクション中に、その基本サービスが活動化されている基本サービスの少なくとも１つの他のグループにも属していない基本サービスのグループからのサービス全てを非活動化するようになされている。

本発明の他の特徴および利点は、非限定的な例として挙げた本発明の幾つかの実施形態の以下の説明から、かつ添付の図面を参照すれば明らかになるであろう。

図３は、論理リンクサービス１４、２４、３４_１、および３５_１によって５つのサイト３１、３２、３３、３４、および３５を接続する高レベルサービス３０に対応するＩＰ仮想専用ネットワーク（ＩＰ−ＶＰＮ）の図である。

サイト３１、３２、および３５は独立している。すなわち、これらのサイトは様々な論理接続サービスの状態に関係なく機能することができる。一方、これらのサイトが機能するには、サイト３３がサイト３４および３５に接続され、サイト３４がサイト３１、３２、および３３に接続される必要がある。

図４は、サービスの相互依存性を示す。基本サービス１４、２４、および３４_１は、基本サービスの１グループ１２３に属し、基本サービス３４_１および３５_１は、基本サービスの他のグループ４５に属する。

これらの基本サービスは全て高レベルサービス３０を構成する。

基本サービスの活動化および非活動化のコマンドは、サーバＳＥＲＶによって出される。グループ１２３には識別子Ａが割り当てられ、グループ４５には識別子Ｂが割り当てられる。

最後に、基本サービス１４、２４、３４_１、および３５_１は、仕様Ｓ１４、Ｓ２４、Ｓ３４_１、およびＳ３５_１によって定義され、高レベルサービス３０は識別子ＡおよびＢを含む仕様Ｓ３０によって定義される。

仕様Ｓ１４、Ｓ２４、およびＳ３４_１はグループ１２３の基本サービスを定義し、またはグループ１２３の識別子Ａを含む。同様に、グループ４５の基本サービスを定義する仕様Ｓ３４_１およびＳ３５_１は、グループ４５の識別子Ｂを含む。基本サービス３４_１はグループ１２３と４５の両方に属するため、その仕様Ｓ３４_１はこの両グループの識別子ＡおよびＢを含む。

高レベルサービス３０を活動化するには、サーバＳＥＲＶは、基本サービス１４、２４、３４_１、および３５_１を活動化させるコマンドを出す。（たとえば障害のために）論理接続２４の活動化が不可能な場合、第１のトランザクション中に、サーバＳＥＲＶは、論理リンク２４と同様にグループ１２３に属し他のグループには属さない論理接続１４も、また同じ理由で論理接続３４_１も活動化させない。

第２のトランザクション中に、グループ４５の２つの基本サービス３４_１および３５_１を活動化することができる場合、サーバＳＥＲＶは、２つのサービスの３４_１および３５_１を活動化するコマンドを出す。したがって、この例では、基本サービス２４が使用不能であっても部分的サービスが提供され、論理接続１４などリソースを無駄に起動させない。

上記のように、サービスのバンドルを形成するように組み合わされた１組の基本サービスを示す図である。 上記のように、３つのサイトをネットワーク化する高レベルサービスを示す図である。 ５つのサイトをネットワーク化する高レベルサービスを示す図である。 本発明の方法の適用例を示す図である。

Claims (6)

1. 互いに組み合わされてサービスのバンドルを構成する、通信ネットワークを使用するための１組の基本サービスを提供する方法であって、
   基本サービス（１４、２４、３４_１、３５_１）のグループ（１２３、４５）が構成されるステップと、
   同じグループのサービスが同じトランザクション中に活動化または非活動化されて、前記グループの他の基本サービス全てを活動化することができる場合にのみ、グループの基本サービスを活動化することができるステップとを含むことを特徴とする方法。
2. 基本サービスが使用不能になった場合、使用不能になった基本サービスと同じ１つまたは複数のグループに属する基本サービスは、基本サービスの他のグループにも属していない場合は非活動化され、基本サービスの前記他のグループを構成する基本サービス全てが活動化されるようになされていることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. グループの各基本サービスにグループ識別子が割り当てられることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. 基本サービスのグループの識別子が前記グループに属する基本サービス全ての仕様に含まれることを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 互いに組み合わされてサービスのバンドルを構成する、通信ネットワークを使用するための１組の基本サービスを提供する手段を備えるサーバであって、基本サービスが基本サービスのグループに組み合わされており、
   同じトランザクション中に同じグループのサービスを活動化または非活動化する手段を備え、
   前記グループの他の基本サービス全てを活動化することができる場合にのみ、トランザクションがグループの基本サービスを活動化することができるようになされている手段を備えることを特徴とするサーバ。
6. 互いに組み合わされてサービスのバンドルを構成する、通信ネットワークの基本サービスを非活動化する手段を備えるサーバであって、基本サービスが基本サービスのグループに組み合わされており、同じトランザクション中に、基本サービスのグループの前記基本サービスの少なくとも１つが使用不能になった場合に、基本サービスの少なくとも１つの他のグループにも属していない基本サービスのグループのサービス全てを非活動化して、基本サービスの他のグループを構成する基本サービス全てが活動化されるようにする手段を備えることを特徴とするサーバ。

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