JP2005532837A - 吸収性物品着用者の肌の健康のためのシステム - Google Patents

吸収性物品着用者の肌の健康のためのシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、吸収性物品の着用者の肌の健康状態を改善するためのシステムに関する。濡れ拭き布は典型的には、清浄化するために吸収性物品と組み合わせて使用される。非水性スキンケア組成物は、吸収性物品の身体対向表面から与えられる最も良い物質で、更に親水性スキンケア溶液は肌に、反刺激物を与えることができるということが理解されてきた。更に,スキンケア組成物を持つ吸収性物品とスキンケア溶液を持つ濡れ拭き布の組み合わせは,スキンケア組成物の肌への改善された転移をもたらすことが理解されてきた。

Description

本発明は吸収性物品の着用者の肌の健康状態を改善するためのシステムに向けられる。吸収性物品は、流体及び固体の***物、排出物及び滲出液を受け止め、収容するように設計されている。最近は、吸収性物品は意図された機能をかなり良く果たすことができるが、着用者の肌の遮蔽(及び閉塞の可能性)は避けることができない。従って、吸収性物品に覆われた肌の健康状態を維持し、更には改良することが考えられてきた。本発明では、非水性組成物を持つ吸収性物品が、このような物品及びこのような基体を独立して使用することによっては達成でき得ない有益性を与えるために、親水性組成物を持つ基体(拭き布のような)と組み合わせて使用される。
25年以上も前に、幼児及びよちよち歩きをする幼児の多くの親は、布オムツから使い棄てオムツへ変更した。使い棄てオムツは、困っている親に、使い易く(安全ピンを使用する必要が無い)更に1回の使用という形で、赤ちゃんの生物学的***物を吸収し、更に収容する選択の自由を提供し、これにより布オムツを選択する必要性を排除した。使い棄てオムツの使用に関連した進展した便利性の一部として、オムツ交換の際の赤ちゃんの肌の清浄化は、洗濯した布の使用から「濡れ拭き布」と呼ばれる個々の予め湿らされたシートの使用に変化した。過去10年間に、使い棄てオムツの性能及び適合性、更に濡れ拭き布の清浄化能力の改良について、多くの研究努力が成されてきた。
オムツ、訓練用パンツ、失禁用製品及び女性用ケアー製品のような使い棄て吸収性物品は、着用者の肌に直接接触するようにして着用される。吸収性物品の使用の避けられない結果に、肌が様々な物理的及び生物学的放出物に、より直接的に曝されるということがある。結果的に、吸収性物品に覆われた肌のバリア機能が危険に曝される。使い棄て機能を与えるために、吸収性物品は最初から不織材料で構成されている。たとえ不織材料が柔軟な感触とドレープ性を持つように設計されていても、肌とこすれ摩擦が起きる。このような摩擦は、肌バリアにとって物理的放出物の1つの形を構成するものである。肌バリアへの摩擦は又、吸収性ティッシュ及び濡れ拭き布の使用でも起きる。吸収性ティッシュ及び濡れ拭き布製品は、吸収性物品に覆われた肌の領域を清浄化するためによく使用される。吸収性ティッシュ及び拭き布製品は、肌から生物学的排出物材料を除去するのに必要である。
これらの物理的放出物に加えて、吸収性物品に覆われた肌は、生物学的放出物にしばしば曝される。尿、糞便、膣分泌物及び鼻分泌物などの生物学的流体は、肌バリアを損なうであろう様々な成分を含むものである。これらの成分の例に、プロテアーゼ、リパーゼ、及び胆汁酸が含まれる。一度肌バリアが傷つけられると、生物学的流体の他の構成要素に加えてこれらの成分は、肌の炎症を引き起こし、或いは悪化させることになる。
オムツ皮膚炎は、多くの場合が肌バリア機能の低下により引き起こされる肌状態の種類である。類似した「皮膚炎」タイプの状態は他の吸収性物品を使用しても起こる可能性がある。肌バリアの減少は、様々な要素から起こる。すなわち、オムツを原因とする肌の閉塞による肌濡れ状態の増加、糞便及び尿酵素による酵素性肌損失の増加、及びオムツ表面に対する摩擦に起因する物理的損失更に吸収性ティッシュ又は濡れ拭き布での反復される肌の清浄化による物理的損失の増加を含む。
余分な肌濡れ状態は又、肌バリアに逆の効果をもたらす。例えば、オムツを付けた肌の水化レベルは、オムツを付けていない肌の5倍から10倍になることがある。オムツを付けた肌が尿と頻繁に接触することは又、肌濡れ状態の増加を引き起こすことになる。肌濡れ状態の増加は、皮膚角質層の肌脂質組織を破壊する。この破壊は、肌への糞便及び尿からの刺激の透過性を増加し、このようにして肌炎症の危険度を増加させるものである。
オムツ、訓練用パンツ、大人失禁用製品、吸収性下着パンツ、女性用ケアー製品及び看護用パッドのような使い棄て吸収性物品は、体液を吸収し、肌を乾燥状態にするために使用されてきた。このタイプの使い棄て吸収性物品は一般的に、液体不透過性バックシート部材、吸収性芯又は組み立て部品、及び液体透過性の身体対向材料すなわちライナー材料を含む。身体対向材料すなわちライナー材料は、着用者の肌に接触する状態になっている。身体対向材料は、柔軟な追従性のある材料から形成されるものであるが、材料は使用中肌を擦り、肌を完全に乾燥状態にし、吸収性物品が吸収しようとする固体状又は半固体状の***物のような体液のない状態にすることはないものである。体液の頻繁な放出及び吸収性物品の頻繁な使用の間に、肌は過敏になり赤くなって、更に触ると痛くなるであろう。
クリーム、ローション、又は軟膏が、肌に人工的な疎水性バリアを提供し、オムツかぶれのような肌の状態に対処するために使用される。便利性の進化を継続するために、現在入手できる使い棄てオムツは、オムツライナーの身体対向表面に施されたローション又は軟膏をしばしば含む。望ましいのは、使用中に、ローションがオムツ着用者の肌に転移し、肌の又は肌のバリア機能を促進或いは付与することである。多くの場合、ローションが、輸送及び貯蔵の間はオムツライナー上で安定しており、更に使用中に体温で肌へ転移するように配合されている。ローションはまた、典型的にはライナー表面上でのローションの移動や、吸収性芯の方向へライナーを通り抜けてのローションの移動を減少するように配合されている。多くのローション配合が開発されてきたが、これら配合の多くはワセリン又は他の疎水性ベースを持ち、従って、非水性である。
濡れ拭き布は典型的には、予め湿らされた状態で消費者に提供される。このことは、使用者又は介護人が、吸収性物品を交換する過程の間、拭き布を湿らせておく必要性を排除する。予め湿らされた拭き布に使用されている溶液は、水のような親水性溶媒から大部分が構成されているが、清浄化を助ける界面活性剤及び濡れ拭き布シートの湿潤性を改善する化合物のような他の成分を含むことができる。
これらは、ほとんどの場合一貫して一緒に使用されるものであるにもかかわらず、使い棄てオムツ及び他の使い棄て吸収性物品は典型的には、濡れ拭き布と別々に包装されて販売されている。分離した包装は、家庭で使用するために、かなりの量の両方の商品の購入を更に促すものとなる。しかしながら、多くの人は、家から離れている時に使用するために入手するオムツ及び濡れ拭き布の量が、より少ない方が便利であることを認識していた。便利性を主として考えると、1つ又はそれ以上の濡れ拭き布を備えた使い棄てオムツの個々の包装に対する多くの形のものが示されてきた。例えば、濡れ拭き布が使い棄てオムツに取り付けられている様々な形態が示されてきた。濡れ拭き布を保持するポケットを形成するための特別な折り目又は付加的部品を持つオムツが考えられてきた。これらの形態の有益性は、家から出かけた状況の時に、製品(オムツ及び濡れ拭き布)の多くの包みを持って回る必要性を避ける事を目的とした、更なる便利性を含む。
オムツ及び拭き布を共に使用し、オムツ及び拭き布を一緒に包装するという概念が研究されてはきたが、着用者の肌に有益性を与えるような形で化学物質を各々の媒体に関連させることについては、考慮が成されていなかった。従って、必要とされるものは、吸収性物品の身体側材料すなわち身体対向材料から供給される局所的に有効な組成物であって、物理的損傷及び濡れ拭き布から供給される組成物と共に組織的に使用される生化学的流体内の刺激物から肌を保護し、維持し、回復させ、又は他の方法で肌バリア機能にとって利するものになり、刺激を減少し、濡れ拭き布又は吸収性物品から供給される組成物を単に使用する場合よりも肌バリア機能を一層促進するようになる組成物である。
米国特許第4,798,603号公報 米国特許第5,176,668号公報 米国特許第5,176,672号公報 米国特許第5,192,606号公報 米国特許第5,509,915号公報 米国特許第6,217,890号公報 米国特許第5,482,765号公報 米国特許第5,879,341号公報 米国特許第5,843,056号公報 米国特許第6,309,736号公報 米国特許第5,486,166号公報 米国特許第5,490,846号公報 米国特許第5,364,382号公報 米国特許第6,149,934号公報 米国特許第4,100,324号公報 米国特許第4,604,313号公報 米国特許第5,350,624号公報
これまでに述べてきた難点及び問題点に対応して、吸収性物品の着用者の肌の健康状態を改善するシステムが開発された。このシステムは、肌へ転移する親水性スキンケア溶液を持つ濡れ拭き布と共に、肌へ同じように転移する身体対向表面上にある非水性スキンケア組成物を持つ吸収性物品とを共に含む。本発明のシステムは、オムツ、失禁用衣類、女性用ケアー製品、訓練用パンツ及びオムツパンツなどの吸収性物品に関しても使用することができる。本発明の目的及び利点は、以下の説明で述べられ明らかになるであろうし、同様に本発明の実施により理解されるであろう。本発明の付加的利点は、文書による説明及び特許請求の範囲、並びに添付図面に特定的には指摘されている組成物及び物品によって理解され更に達成されるであろう。
1つの態様において、本発明は吸収性物品の着用者の肌の健康状態の改善のためのシステムに関する。このシステムは、外カバー、身体側ライナー、吸収体及びスキンケア組成物を持つ使い棄て吸収性物品を含む。身体側ライナーは、典型的に液体透過性で身体対向表面を定義する。身体側ライナーは、一般的に外カバーと重なった関係で接合されている。吸収体は、身体側ライナーと外カバーの間に位置されている。スキンケア組成物は、身体側ライナーの身体対向表面の一部又は全体にある。スキンケア組成物は一般的に、固体、半固体、又は液体でありうる。スキンケア組成物は、この限りではないが、ローション、クリーム、軟膏、膏薬、懸濁液、及びゲルを含む様々な形であることができる。スキンケア組成物は、泡による付与、スプレー、スロット・コーティング、及び印刷を含む様々な技術を使用して身体側ライナーに付与することができる。本発明は又、スキンケア組成物が、身体側ライナーを形成するために使用される繊維又は他の材料と直接的に一体化するような技術を包括的に含む。約0.1グラム/平方メートル(g/m2)から約30g/m2の量のスキンケア組成物を、身体対向表面に付与することができる。本発明のスキンケア組成物は又、腰部及び脚部弾性体、更に収容フラップのような他の吸収性物品の肌接触表面に付与されるか又はその表面上にあることができる。
本発明のスキンケア組成物は、重量比約40から約95%の1つ又はそれより多い軟化剤を含むことができる。軟化剤は、肌を柔軟にし、滑らかにし、可塑性を持たせ、潤滑にし、加湿し、肌の外観を改善し、感触を改善し、更に肌を保護する一助となる、肌調整成分である。より特定的には、組成物は、重量比約50から約85%の軟化剤を含む。更により特定的には、組成物は、重量比約60から約75%の軟化剤を含む。適した軟化剤は、この限りではないが、油ベースの石油、ワセリン、植物油、水素処理された植物油、動物油、水素処理された動物油、鉱油、アルキルジメチコーン、アルキルメチコーン、アルキルジメチコーン・コポリオール、フェニルシリコーン、アルキルトリメチルシラン、ジメチコーン、ラノリンとその派生物、エステル、分枝エステル、グリセロールエステルとその派生物、プロピレングリコールエステルとその派生物、アルコキシレートカルボキシル酸、アルコキシレート酸、脂肪、トリグリセリド、アルキルヒドロキシステアレート、及びこれらの組成物の混合物を含む。
すでに説明した組成物に加えて、本発明のスキンケア組成物は又、重量比約5から約60%の1つ又はそれより多くの、スキンケア組成物の軟化剤の溶融点粘性を増加するような粘性促進剤として働く化合物を含むことができる。より特定的には、スキンケア組成物は、重量比約15から約40%の1つ又はそれより多くの粘性促進剤を含む。更により特定的には、スキンケア組成物は、重量比約20から約35%の粘性促進剤を含む。粘性促進剤は、約54.5℃の「高温ボックスカー」安定温度における低剪断力の下で、高粘性を持つように、スキンケア組成物の溶融点粘性を増加する。高温で高い粘性(50,000センチポアズより大きい)を持つようにすることは、スキンケア組成物が、付与されている材料に向けて、又は、該材料から移動することを防ぐものとなる。しかしながら、粘性促進剤成分は又、高い剪断力と処理温度のもとで、スキンケア組成物に低い粘性(5,000センチポアズより小さい)を与える。本発明の粘性促進剤は、スキンケア組成物の溶融点の範囲内において、剪断力及び温度状態に応じて望ましい粘性を与えることができる。本発明のスキンケア組成物は、「高温ボックスカー」の安定条件の下で高い粘性を持つことが望ましいが、この高い粘性は、特定のスキンケア組成物の溶融点に至るまで、1つ又はそれより多い粘性促進剤を使用することによって、部分的には維持できる。典型的には、処理温度は、スキンケア組成物の溶融点より約5℃上である。
粘性促進剤は、典型的には、軟化剤又は軟化剤の混合物に、望ましい粘性及び特性の転移を与えるように選択される。吸収性物品の身体対向表面にスキンケア組成物を施す時に、身体対向表面に安定性を維持するために、室温で比較的粘性のあるスキンケア組成物を施すことが望ましい。スキンケア組成物が、体温で着用者の肌への転移を改善するために柔軟になり始めることが望ましい。スキンケア組成物が肌に転移する時、肌のバリア機能を改善する。スキンケア組成物の非水性性質は肌に、肌バリア促進添加剤を与えるのに適したものとさせる。スキンケア組成物は、一般的にバリア機能を保護し維持するようにするものであるので、着用者の肌ができるだけスキンケア組成物と接触するようにすることが望ましい。最大の肌への接触は、本発明のシステムの吸収性物品の少なくとも身体側ライナーからスキンケア組成物を与えることにより成される。
適した粘性促進剤の例として、この限りではないが、ポリオレフィン樹脂、親油性/油脂濃化剤、エチレン/ビニールアセテートコポリマー、天然粘土、天然粘土の合成アナログ、有機変成粘土、4元素変成粘土、4元素澱粉化合物、ポリエチレン、シリカ、シリカシリレート、シリカメチルシリレート、コロイダル二酸化ケイ素、アルキルヒドロキシエチルセルロース、他の有機変成セルロース、PVP/デカンコポリマー、PVM/MAデカジエンクロスポリマー、PVP/アイコサンコポリマー、PVP/ヘキサデカンコポリマー、微細結晶ワックス、ヘキサデシルーコサニルーヘキサコサネイト、セラックワックス、グリコールモンタネート、PEG−12ブラジルロウヤシ、合成パラフィン、オゾケリット、C20−C40アルキルヒドロキシステアリルステアリン酸塩、ポリペレフルオロメチルイソプロピルエーテル・モンタンワックス、マグネシウムアルミニウムシリケイト、ポリメタクリレートポリマー、ポリスチレンコポリマー、及びこれらの化合物の混合物を含む。
本発明のスキンケア組成物は又、重量比約5から約55%の1つ又はそれより多い凝固剤を含むことができる。より特定的には、スキンケア組成物は重量比で約15から約45%の凝固剤を含む。更により特定的には、スキンケア組成物は重量比約25から約35%の凝固剤を含む。凝固剤は、スキンケア組成物が室温で固体状であり、少なくとも5mmの貫通硬度を持つように、スキンケア組成物を凝固させることが可能な材料である。より特定的には、凝固剤は、25℃で5から365mmの貫通硬度を持つように、天然脂肪/油脂及び軟化剤の組み合わせを凝固することが可能な、1つ又はそれより多い材料を含む。更に、凝固剤は、32℃と100℃の間に溶融点を持つように、軟化剤(又は、組成物に脂肪及び油脂を使用する場合、脂肪/油脂/軟化剤の組み合わせ)を凝固する。1つ又はそれより多い凝固剤は、アルキルシロキサン(35℃より高い溶融点を持つ)、ポリマー、ワックス(動物、植物又は鉱物)、合成ワックス、35℃又はそれより高い溶融点を持つ水素処理された植物/動物油脂、35℃又はそれより高い溶融点を持つ脂肪酸エステル及び分枝エステル、アルキルヒドロキシステアリン酸塩(C16より大きい)、アルコキシレートアルコール及びアルコキシレートカルボキシル酸から選択される。
適した凝固剤の例として、これに限定されるものではないが、以下のような化合物を含む。すなわち、ビーズワックス、ビヘニールベヘン酸塩、ビヘニール安息香酸塩、分枝エステル、キャンデリアワックス、ブラジルロウヤシワックス、合成ブラジルロウヤシワックス、PEG−12ブラジルロウヤシワックス、セラシン、微細結晶ワックス、水素処理された微細結晶ワックス、ヘキサデシルメチルシロキサン、ヘキサコサネイト、ポリペレフルオロメチルイソプロピルエーテルモンタンワックス、アルキルメチルシロキサン、グリコールモンタネート、ホホバワックス、ラノリンワックス、オゾケリット、パラフィン、合成パラフィン、ポリエチレン、C20−C40アルキルヒドロキシステアリルステアリン酸塩、C30アルキルジメチコーン、セチルエステル、ステアリン酸亜鉛、セラックワックス、水素処理された綿実油、水素処理されたスクアレン、水素処理されたホホバ油、及びこれらの混合物である。
本発明のスキンケア組成物は又、重量比約0.1から約55%の、必須脂肪酸及び非必須脂肪酸を含む天然脂肪又は天然油脂を含むことができる。より特定的には、スキンケア組成物は、重量比約5から約40%の天然脂肪又は天然油脂を含むことができる。望ましくは、本発明のスキンケア組成物は、重量比約15から約30%の天然脂肪、天然油脂又は両方の混合物を含む。天然脂肪及び天然油脂は、脂肪、油脂、精油、脂肪酸、脂肪酸アルコール、リン脂質及びこれらの化合物の混合物を含む。天然脂肪及び天然油脂は、天然に存在する脂質に似せるために健康な肌に存在する脂質と類似するものでありうる。合成の又は合成的に変成された脂肪及び油脂は又、天然の脂肪及び油脂と同様な方法で機能するならば、使用される可能性はあるであろう。脂肪及び油脂の例として、これに限定されるものではないが、アボガド油、アプリコット油、ババスヤシ油、ルリチシャ油、カメリア油、カノーラ油、ひまし油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、メマツヨイグサ油、水素処理された綿実油、水素処理されたパーム核油、マレイン酸大豆油、メドーフォーム油、パーム核油、ピーナッツ油、レイプシード油、サフラワー油、スフィンゴリピド、アーモンド油、トール油、ラノリン、ラノリンアルコール、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニールアルコール、ローズヒップ油、キンセンカ油、カモミール油、ユーカリ油、杜松油、サンドルウッド油、ギョリュウバイ油、サンフラワー油、大豆油、及びこれらの混合物がある。
スキンケア組成物は又、重量比約0.1から約10%の量で、ステロール、ステロール派生物又は両方の混合物を含むことができる。ステロール及びステロール派生物は、17位に末端を持つβ―ステロールのような化合物及び、コレステロール、C10−C30コレステロール/ラノステロールエステル、トール油ステロール、ソイステロール、ステロールエステル、及びこれらの化合物の混合物のような非極グループを含む。より特定的には、スキンケア組成物は重量比約0.5から約5%のステロール、ステロール派生物、又は両方の混合物を含む。更により特定的には、スキンケア組成物は、重量比約0.8から約1%ノステロール化合物を含む。適したステロール化合物の例は、これに限定されるものではないが、コレステロール、シトステロール、スチグマステロール、及びエルゴステロール、同様に、C10−C30コレステロール/ラノステロールエステル、コレカルシフェロール、コレステリルヒドロキシステアリン酸塩、コレステリルイソステアリン酸塩、コレステリルステアリン酸塩、7−ジヒドロコレステロール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロコレステリルオクチルデカン酸塩、ジヒドロラノステロール、ジヒドロラノステリルオクチルデカン酸塩、エルゴカルシフェノール、トール油ステロール、ソイステロールアセテート、ラノステロール、ソイステロール、アボガドステロール、「AVOCADIN」(ニュージャージー州、パールシパニーにあるCroda Ltd.より入手可能)、ステロールエステル及びその混合物を含む。
本発明のシステムは又、吸収性物品の着用者の肌の健康状態を改善するために、吸収性物品と相乗作用を持って働くような濡れ拭き布を含む。濡れ拭き布は、不織基体及びスキンケア溶液を含む。本発明の濡れ拭き布は、液体を含む単層又は層状のベースシートから成る。この液体は、濡れ拭き布のベースシートに吸収されることができ、望ましい拭き取り特性を与えるために、濡れ拭き布にとって通例のどんな成分をも含むことができるスキンケア溶液である。典型的には、成分は、水、軟化剤、界面活性剤、芳香剤、防腐剤、キレート剤、pH緩衝剤、又は当業者によく知られているような組み合わせを含んでいた。本発明のスキンケア溶液は、親水性溶媒、界面活性剤、及び抽出植物性活性剤を含むことができる。
本発明のスキンケア溶液は、重量比約70から約99%の1つ又はそれより多い親水性溶媒を含むことができる。望ましくは、親水性溶媒は水である。溶液に含まれる水は、水及びアルコールの混合物である。好ましいアルコールは、エタノール及びイソプロピルアルコールである。水中アルコールは、水及びアルコール溶液の約70重量%までの量である。更に好ましくは、水中アルコールは、水及びアルコール溶液の約40から約60重量%の量である。
本発明のスキンケア溶液は又、重量比約0から約30%の1つ又はそれより多い界面活性剤を含むことができる。より特定的には、スキンケア溶液は、重量比約0.5から約20%の界面活性剤を含むことができる。望ましくは、スキンケア溶液は、重量比約1から約15%の界面活性剤を含むことができる。スキンケア溶液の界面活性剤は、陰イオン、非イオン、陽イオン、双生イオン、両性イオン及びポリマー界面活性剤更にこれらの混合物を含むことができる。当業者は、これら界面活性剤の機能及び使用法を理解するであろう。植物製剤及び他のスキンケア健康有益剤の幾つかは親油性で、濡れ拭き布溶液への乳化が必要とされるものである。親油性成分を乳化するために、濡れ拭き布溶液の中でこれらの親油性成分を安定化するための6から約18のHLBを持つ界面活性剤を使用することが必要であろう。
望ましくは、スキンケア溶液の界面活性剤は、乳化ワックスNF、グリセリルステアリン酸塩、グリセリルステアリン酸塩SEグリコールステアリン酸塩、グリコールステアリン酸塩SE、グリセレスー20ステアリン酸塩、グリセリルベヘン酸塩、グリセリルヒドロキシステアリル、グリセリルラウリン酸塩SE、グリセリルオレイン酸塩、グリセリルオレイン酸塩SE、プロピレングリコールオレイン酸塩、プロピレングリコールオレイン酸塩SE、プロピレングリコールステアリン酸塩、プロピレングリコールステアリン酸塩、ソルビタンステアリン酸塩、ソルビタントリオレイン酸塩アクリレート/C1030、アルキルアクリレートクロスポリマー及びこれらの混合物から選択される。
本発明の組成物は又、重量比約0.1から約10%の1つの又はそれより多い抽出植物性活性剤を含むことができる。より特定的には、組成物は、重量比約0.5から約8%の1つ又はそれより多い抽出植物性活性剤を含むことができる。更により特定的には、組成物は、重量比約1から約5%の抽出植物性活性剤を含む。抽出植物性活性剤は、特定の植物から抽出されたどんな水溶性剤又は油溶性剤も含むことができる。付加的に、抽出植物性活性剤は粉末状で供給されるものである。適した抽出植物性活性剤は、エキナセア、ユッカ、アカバナ、緑茶、紅茶、ウーロン茶、中国茶及びそれらの混合物から抽出された活性剤である。エキナセア活性剤は、次のようなエキナセア種から得られる。すなわち、Echinacea angustifolia、Echinacea purpurea、及びEchinacea pallidaである。紅茶の種類には、Flowery Orange Pekoe、Golden Flowery Orange Pekoe及びFine Tippy Golden Flowery Orange Pekoeを含む。緑茶の種類には、日本茶及びGreen Darjeelingを含む。
植物製剤は、植物を原料として最初に抽出されたものであり、植物製剤は、抽出された溶媒にも含まれている組成物の一部として供給者から入手可能である。活性成分(抽出ではなく)に関しての本発明の組成物にある植物製剤の量は、重量比約0.000001から約10%の範囲である。望ましくは、活性植物製剤の量は、組成物の重量比約0.00001から約5%で、更に望ましくは約0.0001から約1%である。更に、活性植物製剤の量は、組成物の約0.0001から約0.5%が望ましく、組成物の重量比約0.001から約0.1%が更に望ましい。
本発明による肌の健康状態を改善するシステムの濡れ拭き布に組み込まれるスキンケア溶液は、親水性溶液、界面活性剤、及び抽出植物性活性剤成分に付加した成分を含むことができる。例えば、スキンケア溶液は、重量比約0.1から約30%の天然脂肪又は天然油脂の組み込みにより、親水性溶液で形成される油脂を乳濁液に含むことができる。より特定的には、重量比約0.5から約10%の天然脂肪又は天然油脂が、スキンケア溶液を乳濁液に変化させるために使用される。更により特定的には、重量比約1から約5%の天然脂肪又は天然油脂が、スキンケア溶液の親水性溶媒で乳濁液を形成するために使用される。適した天然脂肪又は天然油脂は、アボガド油、アプリコット油、ババスヤシ油、ルリチシャ油、カメリア油、カノーラ油、ひまし油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、メマツヨイグサ油、水素処理された綿実油、水素処理されたパーム核油、マレイン酸大豆油、メドーフォーム油、パーム核油、リン脂質、レイプシード油、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニールアルコール、ローズヒップ油、サンフラワー油、大豆油、及びこのような天然脂肪及び天然油脂の混合物から選択することができる。
本発明のスキンケア溶液は又、乳濁液が親水性溶媒で形成されるように、ステロール及びステロール派生物を組み込むことができる。例えば、スキンケア溶液は、重量比約0.1から約10%の1つ又はそれより多いステロール又はステロール派生物を含むことができる。より特定的には、スキンケア溶液は、重量比約0.5から約5%ノステロール又はステロール派生物を含むことができる。更により特定的には、スキンケア溶液は、重量比約0.8から約3%のステロール又はステロール派生物を含んで、ステロール及びステロール派生物が親水性溶媒及び他の成分で乳濁液を形成するようにすることができる。適したステロール及びステロール派生物は、コレステロール、シトステロール、スチグマステロール、エルゴステロール、ラナステロール、ソイステロール、アボガドステロール、コレステロールエステル、ステロールエステル、ラノリン及びこれらの混合物から選択される。
本発明のスキンケア溶液は又、湿潤剤成分を含むことができる。湿潤剤は、肌の上部層の水分含有量を増加するために含まれる。湿潤剤材料は主に湿潤成分を含む。本発明のスキンケア溶液は、重量比約0.1から約30%の1つ又はそれより多い湿潤剤を含むことができる。より特定的には、スキンケア溶液は、重量比約0.5から約20%の1つ又はそれより多い湿潤剤を含むことができる。更により特定的には、スキンケア溶液は、重量比約1から約10%の1つ又はそれより多い湿潤剤を含むことができる。適した湿潤剤は、アセトアミドMEA、真性アロエゲル、アルギニンPCA、キトサンPCA、銅PCA、コーングリセリン、ジメチルイミダゾリジノン、フルクトース、グルカミン、グルコースグルタメート、グルクロン酸、グルタミン酸、グルセレスー7、グルセレスー12、グルセレスー20、グルセレスー26、グリセリン、蜂蜜、水素処理された蜂蜜、水素処理された澱粉加水分解物、加水分解したコーンスターチ、ラクタミドMEA、乳酸、ラクトースリシンPCA、マンニトール、メチルグルセスー10、メチルグルセスー20、PCA,PEG−2ラクタミド、PEG−10プロピレングリコール、ポリアミノ砂糖凝縮物、カリウムPCA、プロピレングリコール、プロピレングリコールクエン酸塩、サッカリド加水分解物、サッカリドイソメレート、ソジウムアスパルレート、乳酸ナトリウム、ソジウムPCA、ソルビトール、TEA−乳酸塩、TEA−PCA、尿素、キシリトール及びこのような化合物の混合物から選択される。
本発明のシステムは、このような物品と拭き布が普通に身体排出物を収容し及び身体排出物に曝されている肌領域を清浄化するために共に使用されるのと同じように、上述のスキンケア組成物を含む吸収性物品及び上述のスキンケア溶液を含む濡れ拭き布が共に使用されるであろうということを想定している。本発明の有益性を得るためには、吸収性物品成分の交換の度ごとにシステムの拭き布の成分を使用する必要はない。吸収性物品の着用者の肌は、吸収性物品が着用されている間ずっと、スキンケア組成物に曝されている。本発明のシステムでは、濡れ拭き布成分は、吸収性物品成分が着用される前に吸収性物品着用者の肌を清浄化するために使用できる。濡れ拭き布成分は又、吸収性物品が着用者から除去される時に、吸収性物品着用者の肌を清浄化するために使用することができる。1つより多い濡れ拭き布を吸収性物品の取り換えごとにしようすることができる。
本発明の有益性は、本発明の吸収性物品+濡れ拭き布システムの1回の使用からでさえ、得ることができる。肌の健康状態の予想される改善は、吸収性物品+濡れ拭き布システムをより頻繁に使用することにより増加することを期待できるであろう。吸収性物品に施されたスキンケア組成物は、肌への防御効果及びバリア促進効果を与えると考えられている。濡れ拭き布に施されたスキンケア溶液は、肌へ反刺激効果を与えると考えられている。吸収性物品及び濡れ拭き布の組み合わせは、1日に少なくとも1回使用することができる。更に、吸収性物品及び濡れ拭き布の組み合わせは、1日に1回以上使用することができ、この組み合わせを2回、3回、又は吸収性物品が1日中を通して取り換えられる時に何回でも使用することができる。スキンケア組成物及びスキンケア溶液は、この組み合わせを1回使用することで肌の健康状態の望まれる改善が達成されるのに十分な効能を得られるように、選択できることも又、可能である。
本発明のシステムは、吸収性物品の身体対向表面からの非水性媒体を通して最良の形で与えられる肌の健康状態の有益性をもたらし、濡れ拭き布からの親水性媒体を通して最良の形で与えられる肌の健康状態の有益性をもたらすように構成されている。
吸収性物品の着用者の肌の健康状態に改善を与える手助けとなるものとして、本発明のスキンケア組成物及びスキンケア溶液は又、オムツかぶれのような肌の刺激に対処するために有効であろうと思われる活性成分を含むことができる。このような活性成分の例として、アラントイン及びその派生物、アロエ、水酸化アルミニウムゲル、カラミン、ココアバター、タラ肝油、ジメチコーン、グリセリン、カオリン及びその派生物、ラノリン及びその派生物、鉱油、ワセリン、サメ肝油、タルク、局所澱粉、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、及びこれらの成分の混合物がある。肌の処置に対して可能な活性成分として挙げられた成分の幾つかは、軟化剤としても使用することができる。
本発明の組成物及び溶液における成分の相対的量を説明するために範囲が用いられ、更に本発明の組成物及び溶液における相対的物理的特性を説明するために範囲が用いられる。この範囲は説明のためだけのものであり、当業者は、特定の組成物の性質は望ましい結果を得るために与えられるべきレベルを表わしているものと認識するであろうと理解される。成分のレベルは、本開示を考慮して通常の実験によって確かめることができる。
本発明のシステムの利用は、従来の吸収性物品及び濡れ拭き布では見られなかったような形で、有効的に肌バリアを保護し炎症を鎮める。前述した一般的な説明及び以下に述べる詳細な説明のいずれも、例であり、本発明の請求項の更なる説明を提供しようとするものである。この明細書に組み込まれ、一部を構成している添付図面は、本発明のシステムの更なる理解を示し提供するものである。説明と共に図面が、本発明の様々な態様を説明する。
本発明の以下の詳細な説明及び添付した図面を参照すれば、本発明をより十分に理解できるであろうし、更なる利点が明らかになるであろう。図面は単に代表となるものであり、請求項の範囲を限定するものではない。図面に描かれた吸水性物品の部品は同じ参照番号で示される。
本発明は、使い棄て吸収性物品を着用している人の肌に、非水性で親水性の組成物を与えることに向けられている。非水性及び親水性の組成物は、それらだけの使用では達成することのできない有益性を与えるために共に作用する。より特定的には、本発明は、非水性スキンケア組成物が吸収性物品から与えられ、親水性スキンケア溶液が濡れ拭き布から与えられるという、肌の健康状態の改善のシステムに向けられている。
本開示は、本発明の「態様」又は類似した用語により個々に又は総合的に述べられる様々な成分、要素、構成、形態、配列及び他の特徴に関して示されるであろう。記載された本発明の様々な形式は、1つ又はそれより多い様々な特徴及び態様を組み込むであろうし、又このような特徴及び態様はそれらの望ましい有効的な組み合わせにおいて使用されるものであることが想定されている。
「含む」、「含まれる」、及び「含む」という用語を語幹に持つ他の派生語は、本発明の開示に使用される時、述べられた特徴、要素、部品、段階、又は部品の存在を特定するような制限の無い用語を意味しており、1つ又はそれより多い他の特徴、要素、部品、段階、成分又はそれらのグループの存在又は付加を妨げる意図は無いことにも又、留意されなければならない。
本発明は、吸収性物品の身体対向材料及び濡れ拭き布に付与される組成物と、組成物を含む吸収性物品及び濡れ拭き布を含む。以下の詳細な説明は、あるタイプの吸収性物品、すなわち幼児の低い胴部での着用に適した使い棄てオムツについて成されるものである。しかしながら、本発明のシステムは又、女性用ケアパッド、失禁用衣類、訓練用パンツ及び予め締結された又は再締結可能な使い棄てオムツのような、他のタイプの吸収性物品の使用にも適しているであろうことは当然に明らかである。本発明のシステムの説明は、吸収性物品の使い棄てオムツタイプの一般的な説明から始まる。詳細な説明の次の部分には、使い棄てオムツ又は他の吸収性物品に施されるスキンケア組成物の説明が続く。続く吸収性物品及びスキンケア組成物の説明は、濡れ拭き布及び濡れ拭き布に施されるスキンケア溶液の説明である。
図1は、本発明の平坦な、収縮されていない状態(すなわちギャザリング及び収縮を引き起こす全ての弾性材が取り除かれた状態)の使い棄てオムツ10の代表的平面図である。オムツ10の身体対向表面11、すなわち着用者に接触するオムツ10の表面11が観察者に向いている。本発明の組成物は、オムツ10の成分である1つ又はそれより多い身体対向材料に施される。ここで用いられる「身体対向材料」という用語は、これに限られるものではないが、身体側ライナー又はトップシート、弾性材料、ティッシュ、取り込み及び分布材料、吸収性材料、及びバックシート材料を含む。オムツ10のこれら材料及び成分の各々は、ここでより詳しく説明される。本発明の組成物が、オムツ着用者の肌に最大に曝され更に転移する機会を持つために、1つ又はそれより多い身体対向材料に施される。本発明の身体対向材料は、単層又は多層であることができる。
図1を参照すると、オムツ10は、前腰部分12、後ろ腰部分14、及び前及び後ろ腰部分12及び14を相互結合する中間部分16を一般的に定める。前及び後ろ腰部分12及び14は、使用中に着用者の前及び後ろ腹部領域のほぼ全体を覆ってそれぞれ延びるように構成されたオムツ10の全般的部分を含む。オムツ10の中間部分16は、着用者の両脚の間の股領域に延びるように構成された、オムツ10の全般的部分を含む。
オムツ10は、蒸気透過性のバックシート又は外カバー20、該外カバー20と対向する関係に位置された液体透過性のトップシートすなわち身体側ライナー22、及び外カバー20と身体側ライナー22との間に位置された吸収性パッドのような吸収体24を含む。外カバー20は、示された態様において、オムツ10の長さ及び幅に一致する長さ及び幅を定める。吸収体24は、一般的に、外カバー20の長さ及び幅よりそれぞれ短い長さ及び幅を定める。従って、外カバー20の縁部領域のようなオムツ10の縁部分は、吸収体24の末端縁を超えて延びる。例えば、示された態様において、外カバー20は、吸収体24の末端の縁部縁を越えて外向きに延び、オムツ10の側縁部及び端縁部を形成する。身体側ライナー22は一般的に、外カバー20と同一の広がりを持つが、必要ならば外カバー20の領域より大きいか又は小さい領域を任意に覆うこともできる。言い換えれば、身体側ライナー22は、外カバー20と重なる関係で結合されている。外カバー20及び身体側ライナー22は、使用中に着用者の衣類及び身体にそれぞれ接触するように意図されている。
改善された適合性を与え、オムツ10からの身体排出物の漏れを減少させるために、オムツの側縁部及び端縁部は、1個又は複数個の弾性ストランドのような適当な弾性部材で弾性を持たせる。弾性ストランドは、天然又は合成ゴムから形成され、任意に熱収縮可能又は熱弾性付与可能なものとすることができる。例えば、図1に代表的に示すように、オムツ10は、オムツ10の側縁部を有効的にギャザー付け及びシャーリングして、着用者の脚部の回りに緊密に適合することができる弾性脚バンドを形成し、漏れを減少させ改善された心地よさ及び外観を提供するように構成された脚部弾性材26を含むことができる。同様に、腰部弾性材28は、オムツ10の端縁部に弾性付与した腰部を提供するように、弾性を持たせるために使用される。腰部弾性材28は、腰部分をギャザー付け及びシャーリングして、着用者の腰の周りに弾力のある、心地よく緊密な適合性を与える。示された態様において、弾性材料は、明瞭にする目的のために、収縮されていない、延ばされた状態で示されている。
フック・ループ型締結用具30のような締結手段が、オムツ10を着用者に固定するために使用される。代替的に、ボタン、ピン、スナップ、接着性テープ締結用具、粘着剤、マッシュルームーループ型締結用具、又は同様なものなどの他の締結手段も使用できる。付加的に、特にオムツ10が予め締結された形態で提供される時は、2つより多い締結用具を設けることができる。締結用具は、サイズ及び形が異なったものとすることができる。
オムツ10は、吸収体24と身体側ライナー22又は外カバー20との間に他の層を含むことができる。例えば、図1及び2に代表的に示されているように、オムツ10は、吸収体24から外カバー20を分離させ、通気を改善し、更に外カバー20の衣類側表面の蒸気を効果的に減少させるために、吸収体24と外カバー20との間に位置された通気層32を含むことができる。通気層32は、放出を直接受けない吸収体24の部分に、流体排出物を分布させるのを助けるものである。オムツ10は又、流体排出物が留るのを妨げ、更にオムツ10の中の換気及び流体排出物の分布を改善するために、身体側ライナー22と吸収体24の間に位置されたサージ処理層34を含むことができる。
オムツ10は、様々な適当な形のものとすることができる。例えば、オムツは、全体的に長方形型、T型、又はほぼ砂時計型とすることができる。示した態様において、オムツ10は全体的にI型をしている。おむつ10は更に、縦方向36及び横方向38を定める。本発明の吸収性物品に組み合わせることができる他の適当なオムツ部品は、収容フラップ、腰フラップ、エラストマー側部パネル、及び一般的に当業者に知られているようなものを含む。更に、オムツ10が予め締結された状態で販売される場合には、オムツ10は、後ろ腰部分14を前腰部分12と結合させる消極的接着部(示されていない)を持つことができる。
本出願と関連して使用するのに適したオムツ形態、及びオムツにおける使用に適した他のオムツ成分の例として、1989年1月17日に付与されたMeyer他の米国特許第4,798,603号、1993年1月5日に付与されたBernardin他の米国特許第5,176,668号、1993年1月5日に付与されたBruemmer他の米国特許第5,176,672号、1993年3月9日に付与されたProxmire他の米国特許第5,192,606号、1996年4月23日に付与されたHanson他の米国特許第5,509,915号に記載されたものがあり、これらの特許は、引用によりここに組み入れられる。
オムツ10の様々な成分は、接着剤、音波接着及び熱接着又はそれらの組み合わせなどの適した取付手段の様々な型を用いて互いに一体に組み立てられる。示した態様において、例えば、ホットメルト接着剤、感圧性接着剤などの接着剤の線により身体側ライナー22及び外カバー20は、互いに、及び吸収体24に対して組み立てられる。同様に、弾性部材26及び28、締結部材30、更に通気層32及びサージ層34のような他のオムツ成分も、上述した取り付け機構の使用によりオムツ10に組み立てることができる。
オムツ10の外カバー20は、図1に代表的に示しているように、実質的に蒸気透過性材料で形成されている。外カバー20の透過性は、使用中に、着用者の衣服を望まない状態に湿らせることがある尿のような蒸気を、外カバー20の衣類面側表面上に余分に凝縮させることがなく、オムツ10の通気性を促進し、着用者の肌の漏れを減少するように構成されている。外カバー20は、一般的に、少なくとも水蒸気に対して透過性があるように構成され、更に少なくとも約1000g/m2/24時間、望ましくは少なくとも約1500g/m2/24時間、より望ましくは少なくとも約2000g/m2/24時間、更により望ましくは少なくとも約3000g/m2/24時間の水蒸気透過率を持つ。例えば、外カバー20は、約1000から約6000g/m2/24時間の水蒸気透過率を与えるものとする。上記に述べたものより少ない水蒸気透過率を持つ材料は、換気が十分に成されず、肌濡れ状態レベルが増加するという望まない結果をもたらす。
外カバー20は又、望ましくは実質的に液体不透過性である。例えば、外カバー20は、静水圧試験において、少なくとも約60cm、望ましくは少なくとも約80cm、更により望ましくは約100cmの水頭圧値を与えるように構成される。上記より少ない水頭圧値を持つ材料は、使用中に尿のような液体が透過するという望まない結果をもたらすことになる。このような流体透過は、使用中に外カバー20に湿った、冷たい感触の望ましくない結果をもたらすことになる。水蒸気透過率及び静水圧の方法は、2001年4月17日に付与された、引用によりここに組み入れられるPaul他の米国特許第6,217,890号に記載されている。
外カバー20は、上記した液体不透過性及び空気透過性の望ましいレベルを直接与えることに適した材料か、又は代替的に、このようなレベルを与えるために何らかの手法で変成し又は処理できる材料から構成される。1つの態様において、外カバー20は、必要なレベルの液体不透過性を与えるように構成された不織繊維ウェブとすることができる。例えば、スパンボンド又はメルトブローンポリマー繊維で形成された不織ウェブを、選択的に、撥水コーティング処理を施すか、又は、外カバー20に液体不透過性、蒸気透過性のポリマーフィルムを施してラミネート加工することができる。本発明の特定の態様において、外カバー20は、実質的に蒸気透過性で実質的に液体不透過性のウェブを与えるために、互いが十分に接着されているか又はそうでなければ結合している、複数のランダムに堆積された疎水性で熱可塑性のメルトブローン繊維から形成された不織ウェブを含むことができる。外カバー20は又、選択された領域に液体不透過性を与えるため、部分的にコーティングされているかそうでなければ形成されている蒸気透過性不織層を含むことができる。
外カバー20の適した材料の例は、1996年1月9日に付与された「バリア特性が強化された不織積層体」という名称のBrandley他の米国特許第5,482,765号、1999年3月9日に付与された「吸収能力勾配を有する吸収性物品」という名称のOdorzynski他の米国特許第5,879,341号、1998年12月1日に付与された「吸収可能な複合裏シートを有する吸収性物品」という名称のGood他の米国特許第5,843,056号、2001年10月30日に付与された「薄型フィルム及びフィルム/不織布積層体」という名称のMcCormack他の米国特許第6,309,736号に記載されており、これらの特許は引用によりここに組み入れられる。
特定の態様において、外カバー20は、マイクロポーラスフィルム積層されたスパンボンド不織材料を含む、マイクロポーラスフィルム/不織布積層材料によって形成される。スパンボンド不織布は、約3.5重量%のプロピレンを持つエチレンコポリマーから押し出された約1.8デニールのフィラメントを含み、約17から約25グラム/平方メートルの基本重量を形成する。フィルムは、中に炭酸カルシウム粒子を持つ共押し出しフィルムを含み、伸長する前は約58グラム/平方メートルの基本重量を形成する。このフィルムはマイクロポアを形成するために予め熱せられ、伸長され、更にアニール加工され、そしてスパンボンド不織布に積層される。結果としてできたマイクロポーラスフィルム/不織布積層体ベースの材料は、約30から約60グラム/平方メートルの基本重量を持ち、約3000から約6000g/m2/24時間の水蒸気透過率を持つ。このようなフィルム/不織布積層材料の例は、2001年10月30日に付与されたMcCormack他の米国特許第6,309,736号に更なる詳細が記載されている。
別の態様において、外カバー20は伸長可能な材料によって形成される。更に、外カバー20は又、縦方向36及び横方向38のどちらにも延伸する材料によって形成される。伸長可能な及び延伸可能な外カバー材料は、吸収性物品に使用して、より良い適合性物品を含む様々な有益性を与えることができる。
身体側ライナー22は、図1に代表的に示されているように、着用者の肌に対して順応性があり、柔軟な感触を持ち、更に刺激の無い身体対向表面11を形成する。更に、身体側ライナー22は、着用者に比較的乾燥した表面を与えるために吸収体24より親水性が小さく、液体透過性であるように十分に多孔性で、液体がその厚みを容易に通り抜けるのを許容するものとすることができる。適した身体側ライナー22は、多孔性発泡体、網状発泡体、多孔プラスチックフィルム、天然繊維(例えば、木質繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル又はポリプロピレン繊維)、又は天然繊維と合成繊維の組み合わせのような、広範囲のウェブ材料から選択して製造することができる。身体側ライナー22は、吸収体24で取り込まれた液体から、着用者の肌を隔離させるために、適当に採用される。
様々な織布及び不織布を、身体側ライナー22に使用することができる。例えば、身体側ライナー22は、ポリオレフィン繊維のメルトブローンウェブ又はスパンボンドウエブで構成することができる。身体側ライナー22は又、天然及び/又は合成繊維から構成されたボンデッドーカーデッドウエブとすることができる。身体側ライナー22は、実質的に疎水性材料で構成することができ、その疎水性材料は、任意に界面活性剤で処理するか又は、そうでなければ望ましいレベルの湿潤性及び親水性を与えるように処理することができる。本発明の特定の態様において、身体側ライナー22は、約22グラム/平方メートルの基本重量及び約0.06グラム/立方センチメートルの密度を持つウェブに形成された、約2.8−3.2デニールの繊維で構成された不織、スパンボンド、ポリプロピレン布を含む。
本発明の特定の態様において、身体側ライナー22は、界面活性剤混合物の総重量を基本として約3:1の比率で、AHCOVEL Base N−62及びGLUCOPON220UP界面活性剤の混合物を含む、約0.3重量%の界面活性剤混合物で表面処理することができる。AHCOVEL Base N−62界面活性剤は、ノースカロライナ州、マウントホーリーに事務所を置くHodgson Textile Chemicals Inc.より購入され、55:45の重量比の、水素処理されたエトキシレートひまし油及びソルビタンモノオレイン酸塩の混合物を含む。GLUCOPON220UP界面活性剤は、Henkel Corporationより購入され、アルキルポリグリコサイドを含む。界面活性剤は又、アロエのような付加的成分を含むことがある。界面活性剤は又、スプレー、印刷、ブラシコーティング、発泡体又はそのようなものなどの従来のどの方法によっても付与できる。界面活性剤は、身体側ライナー22全体に付与することができ、或いは、より大きい湿潤性を与えるために、オムツの縦方向中央軸に沿った中央部分のような、身体側ライナー22の特定の部分に選択的に付与することもできる。
オムツ10の吸収体24は、図1に代表的に示されているように、超吸収性材料としてよく知られている高吸収性材料の粒子と混合された、セルロースフラフのウェブのような親水性繊維のマトリックスを適切に含むことができる。特定の態様において、吸収体24は、木質パルプフラフのようなセルロースフラフのマトリックス、及び超吸収性ヒドロゲル形成粒子を含む。木質パルプフラフは、合成繊維、ポリマー繊維、メルトブローン繊維又はメルトブローン繊維と天然繊維の組み合わせなどと交換して使用できる。超吸収性粒子は実質的に均一に親水性繊維と混合されるか、又は不均一に混合される。代替的に、吸収体24は、繊維性ウェブのラミネート及び超吸収性材料、又は特定の領域に超吸収性材料を維持するための他の適当なマトリックスを含むことができる。
吸収体24は、多くの形をとることができる。例えば、吸収体24は、長方形、I型、又はT型であり得る。吸収体24は、オムツ10の前腰部分又は後ろ腰部分に比べ中央部分において狭いことが一般的に好まれる。吸収体24は、単層により形成することができ、又は代替的に、多層により形成することができ、多層の全てが吸収体24の全体の長さ及び幅にわたって延びている必要はない。本発明の特定の態様において、吸収体24は、全体としてT型とし、「T」字の横方向に延びるクロスバーが吸収性物品の前腰部分12に一般的に対応するようにして、改善された性能、特に男子幼児にとって改善された性能をもたらすようにすることができる。示された態様において、例えば、物品の前腰部分12を横切る吸収体24は、横方向の幅を約18センチメートル、中央部分16の最も狭い部分の幅を約7.5センチメートル、後ろ腰部分14の幅を約11.4センチメートルとする。
吸収体24のサイズ及び吸収能力は、着用しようとする者の大きさ及び、吸収性物品の予定されている使用により与えられる液体負荷と対応するべきである。更に、吸収体24のサイズ及び吸収能力は、幼児から大人にいたるまでの着用者に適応するように異なるものとすることができる。付加的に、本発明において、吸収体24の密度及び/又は基本重量は、異なるものとすることができることがわかっている。本発明の特定の態様において、吸収体24は、少なくとも約300グラムの合成尿の吸収能力を持つ。
吸収体24が親水性繊維と高吸収性粒子との組み合わせを含む態様においては、親水性繊維及び高吸収性粒子は、吸収体24に対して約400−900グラム/平方メートルの範囲内の平均基本重量を形成することができる。本発明のある態様においては、このような吸収体24の平均複合基本重量は、望ましい性能を付与するためには、約500−800グラム/平方メートルの範囲内、更に好ましくは約550−750グラム/平方メートルの範囲内である。
本発明の吸収性物品の様々な形態に望ましい薄さの寸法を付与するために、吸収体24は、約0.6センチメートルより大きくない嵩高厚さで形成することができる。改善された有益性を与えるために、嵩高厚さは、好ましくは約0.53センチメートルより大きくなく、更に好ましくは約0.5センチメートルより大きくない。嵩高厚さは、0.2psi(1.38kPa)の拘束圧力の下で求められる。
高吸収性材料は、天然、合成及び変成天然ポリマー及び材料から選択することができる。高吸収性材料は、シリカゲルのような無機物材料、又は架橋結合ポリマーのような有機化合物とすることができる。「架橋結合」という用語は、通常水溶性の材料を効果的に、実質的に非水溶性であるが膨潤可能な材料にする方法をいう。このような方法は、例えば、物理的交絡、結晶ドメイン、共有結合、イオン錯体及び結合、水素結合のような親水性結合、及び疎水性結合又はワンデルワース力を含む。
合成の、ポリマー系高吸収性材料の例は、ポリ(アクリル酸)及びポリ(メタクリル酸)のアルカリ金属及びアンモニウム塩、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(ビニールエーテル)、ビニールエーテル及びアルファオレインを持つ無水マレイン酸コポリマー、ポリ(ビニールピロリドン)、ポリ(ビニールモルフォリノン)、ポリ(ビニールアルコール)、及びこれらの混合物及びコポリマーを含む。更に吸収性本体24において使用に適したポリマーは、加水分解されたアクリルニトリルグラフト澱粉、アクリル酸グラフト澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの天然ポリマー及び変成天然ポリマー、アルギン酸塩、キサンタンゴム、イナゴマメゴムなどのような天然ゴム、及び同様なものを含む。
高吸収性材料は広く様々な幾何学的形状のいずれでもよい。一般論として、高吸収性材料は分離した粒子の形をとることが好ましい。しかしながら、高吸収性材料は、繊維、フレーク、ロッド、球、針、又は同じ目的を達成する他の形をとることもできる。概して、高吸収性材料は、吸収体24の総重量を基本にして、重量比約5から約90%の量が、望ましくは少なくとも重量比約30%の量が、より望ましくは重量比約50%の量が吸収体24内に存在する。例えば、特定の態様においては、吸収体24は、特定の領域に高吸収性材料を維持するために、少なくとも重量比約50%、望ましくは少なくとも約70%の高吸収性材料が繊維性ウェブ又は他の適当な材料によって包まれたラミネートを含むことができる。
本発明の使用に適した高吸収性材料の例として、バージニア州、ポーツマスに事務所を置くHoechst Celaneseより入手可能なSANWET IM3900ポリマーがある。他の適した超吸収体は、ノースカロライナ州、グリーンズボロに事務所を置くStockhausenより入手できるFAVOR SXM880ポリマーを含む。
任意に、実質的に親水性のティッシュラップシート(示されていない)が、吸収体24の構造の一体性の維持を助けるために使用される。ティッシュラップシートは、典型的には、少なくとも吸収体24の2つの主要な対向した表面上に位置される。ティッシュラップシートは、クレープ加工されたワディング又は高湿潤強度を持つティッシュのような吸収性セルロース材料から構成することができる。本発明の1つの態様において、ティッシュラップシートは、吸収体24を構成する吸収性繊維の塊上に、迅速に液体を分布させる吸い上げ層を構成する形態とすることができる。
本発明の異なる態様の吸収体24は更に、空気及び蒸気を、吸収体24及び蒸気透過性外カバー20を通して、オムツ10の外側の大気へ容易に通過させるような高透過性の複数の領域を含む。例えば、吸収体24は、該吸収体24に高透過性の領域又は部分を形成する複数の空気通路を含むことができる。吸収体24の空気通路に近い部分は、高吸収性の領域又は区域を構成する。高透過性の領域は、吸収体24において空気の入れ換わりが最大になるように設計されており、高吸収性の領域は、身体排出物の大部分を受けて保持するように設計されている。吸収体24において、改善した空気の入れ換わりを与える高透過性の領域の数は幾つでもよい。望ましくは、吸収体24は、改善された性能のために、少なくとも3つ以上、望ましくは少なくとも5つの異なる高透過性領域を形成する。
空気通路のような高透過性の領域は、外カバー20の衣類側表面に尿のような余分な蒸気の凝縮をさせることなく、使用中に着用者の肌の漏れを減少させるために、物品の通気性を促進するように形成されている。オムツ10の外側表面におけるこのような蒸気の凝縮は、着用者の衣服を望ましくない形にまで湿らせることになる。高透過性の領域は一般的に、空気及び蒸気が、吸収性本体24及び他の介在層又は材料の層を通して、蒸気透過性外カバー20から外へ、身体側ライナー22から移動できるようになるオムツの領域に位置される。例えば、高透過性の領域は、吸収体24全体にわたって位置されるか、又は、オムツ10の中央部分16のような最大の空気の入れ換わりを生じる、吸収体24の領域に選択的に位置される。特定の態様において、高透過性の領域は、改善された空気の入れ換わりのためにオムツ10の前部分12及び中央部分16にそれぞれ位置される。
一方、高吸収性の領域は、高レベルの空気及び蒸気をオムツ10の内側から異動させるようには設計されていない。すなわち、オムツ10の身体側ライナー22からオムツの外カバー20への、更に大気(オムツ10の外側)へ向かっての空気の入れ換わりは、一般的に、吸収体24の高透過性の領域を通して起こる。吸収体24を通る換気の一部は又、高吸収性の領域で限られた程度にまで起こることができる。高透過性の領域は、長方形、円、砂時計型、楕円、及び同様なものを含む望ましい形態どんなものでもよく、縦方向又は横方向の選択的ストライプ、或いは多数の領域が断続的に配置されたものでもよい。
高透過性の領域は、外カバー20の衣類側表面を通して該表面上に、吸収体24からの蒸気の過剰な凝縮を防止しながら、改善した空気の入れ換わりを効果的に与えるものであれば、どんな寸法でもよい。望ましくは、高透過性の領域は、オムツ10の吸収体24の総表面面積の約5から約75%、より望ましくは少なくとも約10%、更により望ましくは約10から約70%、そして更により望ましくは約10から約60%の総面積を形成するようにすることができる。例えば、中間サイズの幼児の使用を想定したオムツ10では、高透過性の領域は約6から約90平方センチメートルの総面積を形成するものとする。
高透過性の領域の総面積が上記した量より大きい時は、オムツ10は、外カバー20の露出された衣類側表面上に望ましくない量の蒸気の凝縮を示し、これはオムツ10の外側表面に、望ましくない湿っぽい感触をもたらすことになる。高透過性の領域が上記した量より小さい時は、オムツ10は、空気の入れ換わりが低レベルになり、肌に望ましくない刺激及びかぶれを引き起こし、高レベルの肌濡れ状態を結果としてもたらすことになる。
オムツ10の吸収体24の高透過性の領域は、実質的に少なくとも空気透過性があり、好ましくは水蒸気透過性があるように構成される。例えば、吸収体24の高透過性領域は、吸収体24の高吸収性領域のフラジール孔分布値より少なくとも約10%、より望ましくは少なくとも約20%、更により望ましくは少なくとも約50%大きいフラジール孔分布値を定める。ここで用いられる「フラジール孔分布」という用語は、2001年4月17日に付与された、Paul他の米国特許第6,217,890号に記載されたフラジール孔分布試験によって求められる値を意味する。高透過性の領域が上記したフラジール孔分布値よりも小さい値を示す時は、オムツ10は、低レベルの空気の入れ換わりを示し、これは肌に望ましくない刺激及びかぶれを引き起こす高レベルの肌濡れ状態を結果としてもたらすことになる。
高透過性領域は、様々な方法で形成することができる。高透過性領域は、吸収性物品の吸収体24と一体の部分とすることができ、或いは吸収体24に、孔、ホール、又は開口領域として形成することができる。例えば、吸収体24のある部分が連続していないか、又はこの領域を形成するために除去される。代替的に、高透過性領域は、流体排出物の吸収が少なく、使用中にこの部分を通して空気流が改善される結果をもたらすように形成された吸収体24の部分で形成することができる。例えば、吸収体24のある部分は、このような改善された空気流を与えるために、吸収体24の他の部分より高吸収性材料が無いか又は大幅に少ないようにすることができる。その他に、吸収体24の部分は、選択された領域に高透過性の領域を与えるために、疎水性にさせる溶液で処理するか又は被膜することができる。他の代替的な形態において、高透過性領域は、吸収体24に空洞又は孔を作ることにより、更にその孔又は空洞に、吸収体24より高い通気性を持ち、サージ処理層に適するものとして以下に述べた材料を配置することにより形成することができる。
吸収体24の薄さ及び吸収体24内の高吸収性材料のために、吸収体24自体の液体取り込み率は、低すぎるものとなり、吸収体24への複数の液体放出を適切に支えることができない。全体的液体取り込み及び空気の入れ換わりを改善するめに、本発明の異なる態様によるオムツ10は、図1に代表的に示されるように、更にサージ処理材料34の多孔性で液体透過性の層を含むことができる。サージ処理層34は、典型的には、吸収体24より親水性ではなく、最初に流れ込みがあった点から液体を移動させ、実質的に完全に液体を吸収体24の他の部分へ放出するために、液体サージをすばやく集め、一時的に保持するのに有効なレベルの密度及び基本重量を持つ。この形態は、着用者の肌に対して位置決めされたオムツ10の部分に、液体が蓄えられ集積されるのを避け、これにより着用者の湿った感覚が減少されるようにするのを助けることができる。サージ層34の構造は又、一般的に、オムツ10内の空気の入れ換わりを促進する。
様々な織布及び不織布を、サージ処理層34を構成するために使用することができる。例えば、サージ処理層34は、ポリオレフィン繊維のような合成繊維のメルトブローンウェブ、又はスパンボンドウエブで形成された層とすることができる。サージ処理層は又、天然繊維及び合成繊維から形成された、ボンデッドーカーデッドウエブ又は空気堆積ウェブとすることができる。例えば、ボンデッド・カーデド・ウエブは、低溶融結合繊維、粉末剤又は接着剤を使用して接着された熱接着ウェブである。ウェブは任意に、異なる繊維の混合物を含むことができる。サージ処理層は、実質的に疎水性材料から形成することができ、疎水性材料は、界面活性剤で処理するか、又は任意に望ましいレベルの濡れ性及び親水性を与えるための処理をすることができる。特定の態様において、サージ処理層は、約30から約120グラム/平方メートルの基本重量を持つ、疎水性の不織材料を含む。
例えば特定の態様において、サージ処理層は、2成分繊維を含み更に約83グラム/平方メートルの全体的基本重量を与える、ボンデッドーカーデッドウエブの不織布を含むことができる。このような形態のサージ処理層34は、約60重量%のポリエチレン/ポリエステル(PE/PET)、約3デニールの繊維デニールを持つ鞘−芯2成分繊維、及び約6デニールの繊維デニールを持ち更に約3.8から約5.08センチメートルの繊維長さを持つ、約40重量%の単一成分ポリエステル繊維からなる均一の混合物とすることができる。
図示された態様において、サージ処理層34は、吸収体24と直接液体流通関係で接触するように配列されている。サージ処理層34は、渦巻状接着パターンのような通常の接着パターンで、身体側ライナー22と有効に接合することができる。付加的に、サージ処理層34は、通常の接着パターンで吸収体24に有効に接合されることができる。付加される接着剤の量は、望まれるレベルの接着を付与するのに十分な量であるべきであるが、サージ処理層34を通って吸収体24への、身体側ライナー22からの液体の移動を過剰に制限しない程度に低くあるべきである。
吸収体24は、サージ処理層34から放出された液体を受け止め、そしてその液体を保持し蓄えるために、サージ処理層34と液体流通関係に配置されている。図示した態様においては、サージ処理層34は、これに重ねられた別の層を含み、この別の層は、吸収体24を含み、これにより二重層配列を形成する。サージ処理層34は、放出された液体を急速に集め一時的に保持して、この液体を最初に放出された地点から移動させ、サージ処理層34の別の部分に広げて、次に吸収体24を構成する層にこの液体を、実質的に完全に放出するように作用する。
サージ処理層34は、望ましい形であればどんな形とすることもできる。適した形は、例えば、円形、長方形、三角形、台形、細長い形状、犬骨型、砂時計型、又は楕円を含む。ある態様においては、例えば、サージ処理層34は、全体的に長方形型とすることができる。図示された態様においては、サージ処理層34は、吸収体24と同一の広がりを持つ。代替的に、サージ処理層34は、吸収体24の一部分にのみ延びることができる。サージ処理層34が、吸収体24の長さに沿って一部分のみに延びる構成では、サージ処理層34は、選択的に吸収体24に沿ったところであれば、どこにでも位置決めすることができる。例えば、サージ処理層34は、オムツ10の前側腰部分12に向かってオフセットされると、より有効に機能するようになる。サージ処理層34は又、吸収体24の縦方向中央線のあたりの、おおよそ中央に位置させることができる。
サージ処理層34に適したこの他の材料は、1996年1月23日に付与された「パーソナル吸収性物品等のための繊維性不織ウェブのサージ層」という名称の、C.Ellis他の米国特許第5,486,166号、1996年2月13日に付与された「パーソナル吸収性物品等のための改良されたサージ処理用繊維性不織ウェブ」という名称の、Ellis他の米国特許第5,490,846号、及び1994年11月15日に付与された「改良された流体サージ処理をもつ吸収構造及びこれを使用する製品」という名称の、Latimer他の米国特許第5,364,382号に述べられており、この特許は引用によりここに組み入れられる。
図1に代表的に示されているように、オムツ10は又、外カバー20と吸収体24の間に位置する通気層を含むことができる。通気層32は、オムツ10の内部及びオムツ10を通しての空気の動きを促し、外カバー20が吸収体24の少なくとも一部と表面間接触することを防止するために作用する。特に通気層32は、空気及び水蒸気が、蒸気透過性外カバー20を通して吸収体24から移動できるような通路として作用する。
通気層32は、不織(例えばスパンボンド、メルトブローン、又はカーデッド)、織成、又は天然繊維及び/又は合成ポリマー繊維で形成された編み繊維ウェブのような、サージ処理層34に適する上記した材料から形成することができる。適した繊維は、例えば、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、又はこれらの混合物を含む。通気層32は又、連続気泡のポリオレフィン発泡体、網状ポリウレタン発泡体及び同様なものの多孔発泡体から形成することができる。通気層32は、材料の単層か又は材料の2つ又はそれより多い層の複合体を含むことができる。特定の態様において、通気層32は、0.05psi(0.34kPa)の拘束圧力の下で求められた少なくとも約0.10センチメートルの厚さと、約20から約120グラム/平方メートルの基本重量を持つ、疎水性で不織の材料を含む。例えば、通気層32は、2成分繊維を含み、更に、約83グラム/平方メートルの全体的基本重量を形成する、ボンデッドーカーデッドウエブの不織布を含むことができる。このような形態の通気層32は、約60重量%のポリエチレン/ポリエステル(PE/PET)から形成される均一な混合物、約3dの繊維デニールを持つ鞘−芯二成分繊維、約6dの繊維デニール及び約3.8から約5.08センチメートルの繊維長さを持つ、約40重量%の単成分ポリエステル繊維とすることができる。
通気層32は、どんな望ましい形をとることもできる。例えば、適した形は、円形、長方形、台形、細長い形、犬骨形、砂時計型、又は楕円を含む。通気層32は、吸収体24を越えて延びるか、吸収体24の全体又は一部の上に延びるようにすることができる。例えば、通気層32は、オムツ10の中央部分16上に適切に配置し更に、オムツ10の縦方向中央線36に対して実質的に中央に配置することができる。実質的に外カバー20と吸収体24の間の全ての表面間接触を防止するため、吸収体24全体が通気層32に重ねられることが一般的に望まれる。図示された態様においては、通気層32は、吸収体24と同一の広がりを持つ。これは、外カバー20の衣類側表面に最小量の蒸気しか持たせずに最大程度の空気の入れ換わりをさせることになる。
図示された態様において、通気層32は、液体流通が吸収体24と直接に接触するように配列されている。通気層32は、渦巻状接着パターンのような通常の接着パターンで、外カバー20と有効に接合することができる。付加的に、通気層32は、通常の接着パターンで吸収体24と有効に接合することができる。付加される接着剤の量は、望まれるレベルの接着を付与するのに十分な量であるべきであるが、吸収体24から及び外カバー20を通っての空気及び蒸気の液体の移動を過剰に制限しない程度に低くあるべきである。
通気層32は更に、流出する液体を急速に集め、一時的に保持するように作用することができ、この液体は、吸収体24を通して、更に特に、吸収体24内にある高透過性の領域を通して通過する。そして通気層32は、そのような液体を最初に接触した地点から移動させ、液体を通気層32の他の部分に広げ、次に実質的に、そのような液体を吸収体24の層の中に完全に放出することができる。
吸収性物品の着用者の肌の健康状態を改善するために、スキンケア組成物がオムツ10の身体側ライナー22の身体対向表面11に付与される。スキンケア組成物は一般的に、軟化剤及び粘性促進剤を含むことができる。この組成物は又、天然脂肪又は天然油脂、凝固剤及びステロール又はステロール派生物を含むことができる。例えば、本発明のスキンケア組成物は、重量比約40から約95%の1つ又はそれより多い軟化剤を、更に重量比約5から約60%の1つ又はそれより多い粘性促進剤を含むことができる。スキンケア組成物は他の成分も同様に含むことができる。本発明の組成物の相対的物理的特性、並びに、組成物内の成分の相対量を示すために、範囲が使用される。これらの範囲は説明のためのものであり、当業者者は、組成物の性質が、肌バリアの目的とする有益性を達成するために使用されなければならない様々な成分のレベルを示すものであることを認識するであろう。そのレベルは、この開示に基づく通常の実験により求めることができる。
本発明のスキンケア組成物は、乳濁液、ローション、クリーム、軟膏、膏薬、懸濁液、ゲル又は、これらの混成物を含む様々な物理的形態をとることができる。
スキンケア組成物の軟化剤は、身体側ライナー22の肌への不快感を減少させるために潤滑油として機能し、肌へ移動した時は、肌の柔軟で、滑らかで更にしなやかな外観の維持を助ける。概して軟化剤は、肌を柔軟にし、滑らかにし、可塑性を持たせ、油滑し、潤いを与え、肌の外観を改善し、肌の感触を改善し、肌を保護することの一助となる肌コンディショニング成分である。組成物に組み込まれることができる適した軟化剤は、これに限られるものではないが、ワセリンベースの油脂、ワセリン、植物ベースの油脂、水素処理された植物油脂、動物油脂、水素処理された動物油脂、鉱油、天然又は合成油脂などの油脂、アルキルジメチコーン、アルキルメチコーン、アルキルジメチコーンコポリマー、フェニルシリコーン、シリコンを加えたワックス、アルキルトリメチルシラン、ジメチコーン、ラノリン及びその派生物、エステル、分枝エステル、グリセロールエステル及びその派生物、プロピレングリコールエステル及びその派生物、アルコキシレートカルボキシル酸、アルコキシレートアルコール、脂肪アルコール、トリグリセリド、アルキルヒドロキシステアレート及びこのような化合物の混合物を含む。エステルは、セチルパルミチン酸塩、ステアリルパルミチン酸塩、セチルステアリン酸塩、イソプロピルラウリン酸塩、イソプロピルミリスチル酸塩、イソプロピルパルミチン酸塩、ベヘニールベヘン酸塩、ステアリルベヘン酸塩、C12−C15アルキルフマル酸塩、C20−C40アルキルベヘン酸塩、ジベヘニールフマル酸塩、分枝エステル及びこれらの混合物から選択されることができる。ユーカルプトール、セチアリルグルコシド、ジメチルイソソルビサイドポリグリセリルー3セチルエーテル、ポリグリセリルー3デシルテトラデカノール、プロピレングリコールミリスチルエーテル及びこれらの混合物のようなエーテルも又、軟化剤として使用されることができる。脂肪アルコールは、オクチルドデカノール、ラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル及びベヘニールアルコール、C24及びこれより大きい脂肪アルコール及びこれらの混合物を含む。例えば、特によく軟化剤に適したものは、ワセリンである。他の従来の軟化剤も又、ここに述べてきたスキンケア組成物の望ましい特性を維持する方法で加えることができる。
着用者の肌へ改善された安定性及び移動を与えるために、スキンケア組成物は、重量比約40から約95%、望ましくは重量比約50から約85%、更により望ましくは重量比約60から約75%の軟化剤を含むことができる。特定の態様においては、軟化剤は少なくとも最少で重量比約40%とすることができる。軟化剤は代替的に、改善された性能を与えるために、少なくとも約50%とすることができ、更に任意には、少なくとも約60%とすることができる。他の態様において、軟化剤は、少なくとも最大重量比約95%より多くするべきではない。軟化剤は代替的に、改善された効果を与えるために、約85%より多くするべきではなく、更に任意に、約75%より多くするべきではない。列挙した量より多い軟化剤の量を含む組成物は、組成物の望まない移動を引き起こす低い粘性を持つ傾向にある。一方で、列挙した量より少ない軟化剤の量を含む組成物は、着用者の肌への移動が少なくなる傾向にある。
1つ又はそれより多い粘性促進剤を、粘性を増加するため、身体側ライナー22の身体対向表面11に組成物を安定させるため、更にこれにより肌への移行を減少し及び移動を改善するために、スキンケア組成物に付加することができる。粘性促進剤は、約54.5℃の「高温ボックスカー」安定温度及びそれより低い温度における低剪断力の下で、高粘性(約50,000センチポアズより大きい)を持つように、組成物の溶融点粘性を増加する。高温で高い粘性を持つようにすることは、組成物が付与されている材料に向けて、又は、該材料から移動することを防ぐものとなる。しかしながら、粘性促進剤成分は又、剪断力の下で、低い粘性(5,000センチポアズより小さい)を処理状態の組成物に与える。典型的には、処理温度は、組成物の溶融点よりおよそ5℃だけ高い。一般的に処理温度は、約60℃又はそれより高い。本発明において、異なるスキンケア組成物は、異なる溶融点を持つ。本発明の粘性促進剤は、与えられた組成物の望ましい処理温度のすぐ下の温度まで、本発明のスキンケア組成物の粘性を維持することができる。
適した粘性促進剤の例は、これに限られるものではないが、ポリオレフィン樹脂、親油性/油脂シックナー、エチレン/ビニールアセテートコポリマー、天然粘土、天然粘土の合成アナログ、有機的変成粘土、4要素からなる変成粘土、4要素からなる澱粉化合物、ポリエチレン、シリカ、シリカシリレート、シリカメチルシリレート、コロイダルシリコン二酸化物、セチルヒドロキシエチルセルロース、他の有機変成セルロース、PVP/デカンコポリマー、PVM/MAデカジエンクロスポリマー、PVP/アイコサンコポリマー、PVP/ヘキサデカンコポリマー、微細結晶ワックス、ヘキサデシルーコサニルーヘキサコサネート,セラックワックス、グリコールモンタネート、PEG−12ブラジルロウヤシ、合成パラフィン、オゾケリット、C20−C40アルキルヒドロキシステアリルステアリン酸塩、ポリペレフルオロメチルイソプロピルエーテルモンタンワックス、マグネシウムアルミニウムシリケイト、ポリメタクリレートポリマー、ポリスチレンコポリマー及びこれらの化合物を含む。特によく適した粘性促進剤は、「ELVAX」の商標でE.I.Dupont de Nemoursより商業的に入手可能なエチレン/ビニールアセテートコポリマーである。更に、適した凝固剤としてここに示された化合物は又、本発明の組成物の流動学的効果をもたらす粘性促進剤として機能する。
着用者の肌への改善された移動を与えるために、スキンケア組成物は、重量比約5から約60%、望ましくは重量比約15から40%、更により望ましくは重量比約20から35%の、着用者の肌への移動の減少及び転移の改善のための粘性促進剤を含むことができる。特定の態様において、粘性促進剤は少なくとも、最少で重量比約5%とすることができる。粘性促進剤は、代替的に、改善された性能を付与するために、少なくとも約15%、更に任意に少なくとも約20%とすることができる。他の態様において、粘性促進剤は、最大重量比約60%より大きくないものである。粘性促進剤は、代替的に、改善された効果を付与するために、約40%より大きくなく、更に任意に約35%より大きくないようにすることができる。
本発明のスキンケア組成物にある凝固剤は、主として、組成物が室温で固体であり、少なくとも5mmの貫通硬度を持ち、少なくとも32℃の溶融点を持つ程度まで組成物を凝固させるように作用する。凝固剤は又、スキンケア組成物に粘着性を付与して着用者の肌への接着による移動を改善する。選択される凝固剤によって、凝固剤は又、肌への改善された移動をもたらすことができるスキンケア組成物が、実際にはがれて着用者の肌に付着する代わりに、破壊し又はなくなる傾向にあるように移動の形態を変成することができる。凝固剤は又、軟化剤、貯蔵剤、モイスチャーライザー、バリア促進剤、粘性促進剤、及びこれらの組み合わせとして機能する。凝固剤は、ワックス並びにワックスとして機能的に作用する化合物を含むことができる。
凝固剤は、アルキルシロキサン、ポリマー、35℃又はそれより大きい溶融点を持つ水素処理された植物油脂、35℃又はそれより大きい溶融点を持つ脂肪酸エステル及び分枝エステル、アルキルヒドロキシステアレート(C16より大きい)、アルコキシレートアルコール及びアルコキレートカルボキシル酸から選択される。付加的に、凝固剤は、動物ワックス、植物ワックス及び鉱物ワックス、合成ワックス及びアルキルシリコーンから選択される。凝固剤の例として、これに限られるものではないが、以下のようなものを含む。すなわち、アルキルシリコーン、アルキルトリメチルシラン、ビーズワックス、ベヘニールベヘン酸塩、ベヘニール安息香酸塩、C24−C28アルキルジメチコーン、C30アルキルジメチコーン、セチルメチコーン、ステアリルメチコーン、セロチルジメチコーン、キャンデリアワックス、ブラジルロウヤシ、合成ブラジルロウヤシ、PEG−12ブラジルロウヤシ、セラシン、水素処理された微細結晶ワックス、ホホバワックス、微細結晶ワックス、ラノリンワックス、オゾケリット、パラフィン、合成パラフィン、セチルエステル、ベヘニールベヘン酸塩、C20−C40アルキルベヘン酸塩、C12−C15乳酸塩、セチルパルミチン酸塩、ステアリルパルミチン酸塩、イソステリルベヘン酸塩、ラウリルベヘン酸塩、ステアリル安息香酸塩、ベヘニールイソステアリン酸塩、セチルミリスチン酸塩、セチルオクタン酸塩、セチルオレイン酸塩、セチルリシンオレイン酸塩、セチルステアリン酸塩、デシルオレイン酸塩、ジC12−C15アルキルフマル酸塩、ジベヘニールフマル酸塩、ミリスチル乳酸塩、ミリスチルリグノセリン酸塩、ミリスチルミリスチン酸塩、ミリスチルステアリン酸塩、ラウリルステアリン酸塩、オクチルドデシルステアリン酸塩、オクチルドデシルステアロイルステアリン酸塩、オレイルアラキドン酸塩、オレイルステアリン酸塩、トリデシルベヘン酸塩、トリデシルステアリン酸塩、トリデシルステアロイルステアリン酸塩、ペンタエリトリチルテトラベヘン酸塩、ペンタエリトリチル水素処理されたロジン酸塩、ペンタエリトリチルジステアリン酸塩、ペンタエリトリチルテトラアベイト、ペンタエリトリチルテトラココエート、ペンタエリトリチルテトラペルラルゴネート、ペンタエリトリチルテトラステアリン酸塩、エチレンビニールアセテート、ポリエチレン、水素処理された綿実油、水素処理された植物油、水素処理されたスクアレン、水素処理されたココナッツ油、水素処理されたホホバ油、水素処理されたヤシ油、水素処理されたパーム核油、水素処理されたオリーブ油、ポリアミド、金属ステアリン酸塩及び他の金属石鹸、C30−C60脂肪アルコール、C20+脂肪アミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブタン、ポリブチレンテレフタレート、ポリジペンタン、ステアリン酸亜鉛、ドデシルラウリン酸塩、ステアリルパルミチン酸塩、オクタデシルヘキサデカン酸塩、オクタデシルパルミチン酸塩、ステアリルベヘン酸塩、ドコシルオクタン酸塩、テトラデシル−オクタデカニルベヘン酸塩、ヘキサデシル−コサニルヘキサコサネート、セラックワックス、グリコールモンタネート、フルオレイン酸ワックス、C20−C40アルキルヒドロキシステアリルステアリン酸、及びこのような化合物の混合物である。適した分枝したエステルは、テトラデシル−オクタデカニルベヘン酸塩及びヘキサデシルーコサニルーヘキサコサネートを含む。1つの態様において、凝固剤は、約70重量%のセラシンワックス、約10重量%の微細結晶ワックス、約10重量%のパラフィンワックス及び約10重量%のセチルエステル(合成鯨ワックス)を含む混合物である。
着用者の肌への改善された転移を与えるために、組成物は、重量比約5から約55%、望ましくは重量比約15から約45%、更により望ましくは重量比約25から約35%の凝固剤を含むことができる。特定の観点からは、凝固剤は少なくとも最小重量比約5%とすることができる。凝固剤は代替的に、改善された性能を付与するために、少なくとも約15%、更に任意には、少なくとも約25%とすることができる。他の観点からは、凝固剤は、最大重量比約55%より大きくなることはない。凝固剤は代替的に、改善された効果を付与するために、約45%より大きくなく、更に任意に、約35%より大きくなることはない。示した量より少ない凝固剤の量を含む組成物は、柔らかくなりすぎる傾向があり、吸収性物品の身体対向表面11から望まれない組成物の移動をもたらす、より低い粘性を持つことになり、このようにして着用者の肌への転移を減少させるものである。一方では、上述の量より多い凝固剤の量を含む組成物は、着用者の肌への転移が少なくなる傾向になる。
他の観点において、本発明のスキンケア組成物は、肌の天然バリアに見られるものと類似した、必須脂肪酸及び非必須脂肪酸の原料を提供する脂肪及び油脂を含む。脂肪及び油脂は、脂肪、油脂、精油、脂肪酸、脂肪アルコール、リン脂質、及びこれらの化合物の混合物である化合物を含む。脂肪及び油脂は、植物及び動物を原料として誘導された油脂を含む。同様に、精油は植物原料から誘導された精油を含む。当業者は、脂肪、油脂、精油、脂肪酸、脂肪アルコール及びリン脂質の構造又はこのような機能を持つと通常理解されている全ての化合物が、本発明の組成物の天然脂肪成分又は油脂成分として使用できることを理解するであろう。本発明の組成物において使用することができる脂肪及び油脂の各々及び全てについての網羅的リストが与えられていないが、当業者は、本発明の組成物の脂肪又は油脂成分として機能できる個々の化合物を理解し認識するであろう。
脂肪及び油脂の代表的例として、これに限られるものではないが、次のようなものがある。すなわち、アボガド油、アプリコット油、ババスヤシ油、ルリチシャ油、カメリア油、カノーラ油、ひまし油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、メマツヨイグサ油、水素処理された綿実油、水素処理されたパーム核油、マレイン酸大豆油、メドーフォーム油、パーム核油、ピーナッツ油、レイプシード油、サフラワー油、スフィンゴリピド、アーモンド油、トール油、ラノリン、ラノリンアルコール、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニールアルコール、ローズヒップ油、キンセンカ油、カモミール油、ユーカリ油、杜松油、サンドルウッド油、ギョリュウバイ油、サンフラワー油、大豆油である。本発明の組成物に適した別の脂肪/油脂は、ニュージャージー州のInternational Specialty Products of Wayneから入手可能なPROLIPID141混合物がある。PROLIPID141の混合物は、グリセリルステアリン酸塩、脂肪酸、脂肪アルコール、及びリン脂質の混合物である。
肌バリア促進剤の補給を助けるために、本発明の組成物は、組成物の重量比約0.1から約55%、望ましくは重量比約5から約40%、更に望ましくは重量比約15から約30%の脂肪及び油脂を含むことができる。特定の態様において、脂肪及び油脂は、少なくとも最小重量比約0.1%であるべきである。脂肪及び油脂は代替的に、改善された性能を付与するために、少なくとも約5%、更に任意に、少なくとも約15%であるべきである。他の観点において、脂肪及び油脂は最大重量比約55%より大きくなることはない。脂肪及び油脂は代替的に、改善された効果を付与するために、約40%より大きくなることはなく、更に任意に、約30%より大きくなることはない。
本発明のスキンケア組成物は又、天然肌バリア促進及び肌バリア回復性を付与するために、天然脂肪/油脂と組み合わせて作用するステロール及びステロール派生物を含む。本発明の組成物に使用されることができるステロール及びステロール派生物は、これらに限られるものではないが、17位に末端を持ち極グループも持たないβ−ステロール、例えば、コレステロール、シトステロール、スチグマステロール、及びエルゴステロール、同様に、C10−C30コレステロール/ラノステロールエステル、コレカルシフェロール、コレステリルヒドロキシステアリン酸塩、コレステリルイソステアリン酸塩、コレステリルステアリン酸塩、7−ジヒドロコレステロール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロコレステリルオクチルデカン酸塩、ジヒドロラノステロール、ジヒドロラノステリルオクチルデカン酸塩、エルゴカルシフェノール、トール油ステロール、ソイステロールアセテート、ラノステロール、ソイステロール、アボガドステロール、「AVOCADIN」(ニュージャージー州、パールシパニーにあるCroda Ltd.より入手可能)、ステロールエステル及び類似した化合物、並びにその混合物である。本発明の組成物は、重量比約0.1から約10%、望ましくは重量比約0.5から約5%、更に望ましくは重量比約0.8から約1%の組成物の量の、ステロール、ステロール派生物、又はステロールとステロール派生物の混合物を含むことができる。特定の態様において、ステロールは、少なくとも最小重量比約0.1%であることができる。ステロールは代替的に、改善された性能を付与するために、少なくとも約0.5%、更に任意に、少なくとも約0.8%であることができる。他の態様において、ステロールは最大重量比約10%より大きくなることはない。ステロールは代替的に、改善された効果を付与するために、約5%より大きくなることはなく、更に任意に、約1%より大きくなることはない。
スキンケア組成物により肌にトリートメントを付与することが望まれる場合には、スキンケア組成物は又、オムツかぶれ肌保護剤のような活性成分を含むことができる。肌保護剤は、傷ついた又はむき出しの肌又は粘膜の表面を、有害な又はいらいらさせる刺激から保護する薬品である。上記したものに加えて、適した軟化剤として組成物に組み込む、ことができる適した活性成分は、これに限られるものではないが、アラントイン及びその派生物、アロエ、水酸化アルミニウムゲル、カラミン、ココアバター、ジメチコーン、タラ肝油、グリセリン、カオリン及びその派生物、ラノリン及びその派生物、鉱油、ワセリン、サメ肝油、タルク、局所澱粉、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、及びその様なもの、更にこれらの成分の混合物を含む。スキンケア組成物は、重量比約0.10から約55%の肌保護剤に依存する活性成分を含むものであり、この量は肌への転移に望まれるものであるか又は米国政府食品医薬品局モノグラフで規定される特定の肌保護剤の量である。
着用者への有益性をよりよく促進するために、付加的成分を本発明のスキンケア組成物に含むことができる。例えば、使用することができる成分の種類及び対応する有益性は、制限的ではないが以下のものを含む。すなわち、発泡防止剤(処理の間発泡する傾向を減少する);殺菌剤;抗真菌剤;防腐剤;抗酸化剤(一体性を形成する);抗酸化剤―化粧品(酸化を減少する);収斂剤−化粧品(肌の引き締め又はひりひりする感覚を減少する);アストリンゼント−薬品(肌又は粘膜に施された時、滲出物、排出物又は流出物を抑制し更にプロテインを凝固することにより作用する薬品);生物学的添加物(製品の性能又は消費者の要求を促進する);着色剤(製品に色彩を与える);脱臭剤(不快な臭いを減少する又は排除する、及び身体表面の悪臭の形成に対し防御する);他の軟化剤(潤滑剤のように作用し、消滅することを減少させ、更に肌の外観を改善することを、肌表面上又は皮膚角質層内に残存させる能力により、肌の柔軟で、滑らかで更にしなやかな外観を維持することを助ける);外用鎮痛剤(皮膚感覚受容器を弱めることにより局所鎮痛剤、麻酔剤、又は止痒剤の効果を持つ、又は皮膚感覚受容器を刺激することにより局所反対刺激剤効果を持つ、局所的に施される薬品);フィルム形成剤(乾燥している間、肌に連続したフィルムを形成することにより肌に活性成分を保持すること);芳香剤(消費者の要求);シリコン/有機変成シリコン(保護、耐水性、滑らかさ、柔軟性);油脂(鉱物、植物、及び動物);天然潤滑剤(NMF)及び当業者に知られている他の肌潤滑剤成分;乳白剤(製品の透明さ又は透き通った外観を減少させる);粉末剤(滑らかさ、油脂吸着性の促進、肌保護剤、収斂性、不透明性などの付与);肌軟化剤;溶剤(化粧品又は薬品の有益と見られている成分を溶解して作用する液体);及び界面活性剤(清浄化剤、乳化剤、可溶化剤、及び懸濁化剤)である。
本発明の異なる観点によるスキンケア組成物の重要な特性は、身体側ライナー22の表面上に残存する能力であり、更に着用者の肌に容易に転移させるような、オムツ10への移動に抵抗することである。これに関して、本発明のスキンケア組成物を持つ物品は、引用によりここに組み入れられる2000年11月21日に付与されたKrzysik他の米国特許第6,149,934号に記載されたZ方向ローション試験を施した時、約55%より多くない、望ましくは50%より多くない、更に望ましくは45%より多くない、そして更に望ましくは40%より多くない、更により望ましくは35%より多くないZ方向移動損失を、身体側ライナー22に与える。大きなZ方向移動損失を持つ物品においては、組成物は身体側ライナー22の表面の内側に向かって及び表面に沿って、更に時には、物品の身体側ライナー22を通って吸収性本体24に向かって望ましくない移動をし、これは擦過傷の減少程度を低下させ、更に着用者の肌への転移を少なくする。
更に、着用者の肌に改善した安定性及び転移を与えるために、本発明のスキンケア組成物は、約32℃から約100℃、望ましくは約35℃から約80℃、更により望ましくは約40℃から約75℃の溶融点を定めるものである。低い溶融点を持つ組成物は、使用中及び貯蔵中の高い温度のもとで組成物の移動を示し、これは、肌への転移を減少させる望ましくない結果となる。一方では、高い溶融点を持つ組成物は、この組成物が、望まない発火を引き起こす可能性がある身体側ライナー22の材料の引火点より上の温度であることが必要となる。本発明のスキンケア組成物の溶融点は、組成物を比較的不動にさせ、更に室温でオムツ10の身体対向表面11に集中させ、更に体温で着用者の肌に容易に移動できるようにさせる。しかしながら、本発明のスキンケア組成物は、過度の貯蔵状態の下では完全な液体ではない。望ましくは、スキンケア組成物は、通常の接触、着用者の動き、接着剤又は身体熱を使用して、容易な肌への転移を可能にする。スキンケア組成物が室温において比較的不動化される場合には、有益な効果を付与するために要求される身体対向表面11上の組成物の量は少なくなる。
本発明のスキンケア組成物は更に、着用者の肌への減少した移動及び改善された転移のために、約55℃で約50,000センチポアズより大きい、望ましくは約50,000から約1,000,000センチポアズ、及び更に望ましくは約10,000から約800,000センチポアズの低い剪断粘性を定める。低い溶融点粘性を持つ組成物は、物品の吸収体24の身体側ライナー22を通しての組成物の移動を示し、これは、肌への移動が減少するという望ましくない結果をもたらすことになる。一方では、高い溶融点粘性を持つ組成物は又、肌への移動の減少を示すほどに固体状である。
更に、着用者の肌へ改善された安定性及び移動を付与するために、本発明のスキンケア組成物は又、約60℃の温度で(又は組成物の成分及び溶融点に決められたより高い温度で)、約5,000センチポアズより小さい、望ましくは約100から約500センチポアズ、更に望ましくは約150から約250センチポアズの高い剪断粘性を定める。
本発明のスキンケア組成物の貫通硬度は、25℃で約5から約365ミリメートル、より望ましくは約10から約300ミリメートル、より望ましくは約20から約200ミリメートル、更により望ましくは約40から約120ミリメートルとすることができる。(365ミリメートルより大きい針状の貫通硬度を持つ組成物は、ASTM方法D1321を使用しては計測できない。)本発明のスキンケア組成物の硬度は2つの理由から重要である。第一に、組成物がより柔軟になると組成物はより移動しやすくなり、組成物をオムツ10の内部積層へより移動しやすくさせ、これは望ましくない。第二に、より柔軟な組成物は感触がより脂肪性/油性になる傾向があり、これもまたあまり望ましくない。
スキンケア組成物は、特定の部分に大きな滑らかさを与え、組成物を着用者の肌に転移させるために、身体側ライナー22の身体対向表面11全体に付与されるか、又は身体対向表面11の、オムツ10の縦方向中央線に沿った中央部分のような特定の部分に選択的に付与することができる。代替的に、身体側ライナー22の身体対向表面11は、スキンケア組成物に付与された複数のストライプを含むことができる。例えば、身体側ライナー22の身体対向表面11は、オムツ10の縦方向に沿って延びる1から20個のスキンケア組成物のストライプを持つことができる。ストライプは、身体側ライナー22の全体の長さにまで、又はその一部分にだけ延びることができる。ストライプは又、約0.2から約1センチメートルの幅を定めるものとすることができる。
スキンケア組成物は、肌への適切な転移及び身体側ライナー22と着用者の肌との間の擦過傷を減少するために、身体側ライナー22の身体対向表面11を十分な量で覆うべきである。望ましくは、スキンケア組成物は、身体側ライナー22の身体対向表面11の少なくとも約5%に、より望ましくは少なくとも約25%に付与される。
スキンケア組成物は、望ましい転移の有益性を与えるような付加的レベルで、身体側ライナー22へ付与することができる。例えば、スキンケア組成物の全体の付加レベルは、改善された性能のために、約0.05から約100mg/cm2、望ましくは約1から約50mg/cm2、更に望ましくは約10から約40mg/cm2であるべきである。付加量は、肌バリア機能に及ぼすスキンケア組成物の望まれる効果及び特定の組成物によるであろう。上記で述べたように、本発明のスキンケア組成物の改善された安定性及び移動の減少傾向は、従来の組成物と比較した時、同じ有効性を得るために、身体側ライナー22に付与されるスキンケア組成物の量はより少なくてすむ。
スキンケア組成物は、身体側ライナー22に多くの良く知られた方法のいずれによっても、付与することができる。身体側ライナー22の身体対向表面11にスキンケア組成物を均一に付与する好ましい方法は、スプレー又はスロット・コーティングである。スキンケア組成物のスプレー又はスロット・コーティングは、最も的確な方法であり更に、スキンケア組成物の分布率及び透過率に最大の制御を提供する。しかしながら、輪転グラビア印刷又はフレキソ印刷、及び発泡体付与などの他の方法も使用できる。本発明のスキンケア組成物は、身体対向材料が吸収性物品に組み込まれた後か、又は、吸収性物品に身体対向材料が組み込まれる前に付与することができる。
スキンケア組成物は、(a)スキンケア組成物を溶融させるために、スキンケア組成物の溶融点より高い温度でスキンケア組成物を熱する、(b)身体側ライナー22の身体対向表面11に溶融されたスキンケア組成物を均一に付与する、及び(c)身体対向表面11に付与されたスキンケア組成物を再固化することにより身体側ライナー22に付与することができる。スキンケア組成物の再固化は、冷却ロールのような外部に設置された冷却装置を必要とせずにほとんど瞬間に成されることが望ましい。これは、スキンケア組成物が、スキンケア組成物の溶融点よりわずかに高いか又は溶融点の温度にまで熱せられる時に生じる。しかしながら、再固化を促進したい時には、冷却ロールのような外部に設置された冷却装置を、溶融の付与の前或いは後のいずれでも使用することができる。冷却トンネルのような他の冷却装置も又、使用できる。
処理温度でのスキンケア組成物の粘性増加及び瞬間的再固化は、オムツ10の身体側ライナー22及び吸収体24への組成物の浸透を妨げ、身体側ライナー22の身体対向表面11上に保持する傾向にあり、このことは有益である。例えば、溶融したスキンケア組成物の温度は、有利に移動を減少させるために、身体側ライナー22に付与する前のスキンケア組成物の溶融点より約20℃低く、より望ましくは約10℃低く、更により望ましくは約5℃低い温度とすることができる。溶融したスキンケア組成物の温度がスキンケア組成物の凝固点に近づくに従って、溶融したスキンケア組成物の粘性は一般的に増加し、これは溶融したスキンケア組成物が身体対向表面11に保持される傾向を、更に促進する。
本発明のシステムは又、スキンケア溶液を持つ濡れ拭き布を含む。本発明の濡れ拭き布は一般的に、長方形(一般的に正方形を含む)の形をとることができ、適切に広げた状態の幅及び長さを持つこともできる。例えば濡れ拭き布は、約2.0から約80.0センチメートル、更に望ましくは、約10.0から約25.0センチメートルの広げた長さを持ち、更に約2.0から約80.0センチメートル、望ましくは約10.0から約25.0センチメートルの広げた幅を持つことができる。典型的には、それぞれ個々の濡れ拭き布は、折りたたんだ形態で、多量の濡れ拭き布を提供するため1つずつ積み重ねて配列される。このような折りたたんだ形態は当業者によく知られており、c折り、z折り、4分の1折り形態及びその様なものを含む。積み重ねた広げた濡れ拭き布は、消費者へ最終的に販売するための濡れ拭き布の包みを提供するために、プラスチック箱又は可撓性のある詰め替え用バッグのような容器の内部に位置される。代替的に濡れ拭き布は、それぞれの拭き布の間にミシン目があり、取り出すために積み重ねて又は丸く巻いた状態に配列された連続ストライプの材料を含むことができる。
本発明のシステムの濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品は、一般的に円形、楕円形、正方形、又は不規則な形を含むが、これに限られたものではない、様々な形を呈することができる。濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品のサイズは又、拭き布の望まれる最終的使用によって様々に異なるものとなる。
本発明のシステムの、濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品のベースシート、単層又は多層の材料は、異なる物理的特性を与えるために様々に異なるものとすることができる。適切な材料の選択により層が付与することになる異なる物理的特性は、柔軟性、弾性、強度、可撓性、一体性、耐久性、吸収性、液体保持性、厚さ、破壊抵抗、表面感触、ドレープ性、手触り、湿潤性、吸い上げ能力、及び類似した特性、及びこれらの組み合わせを含む。拭き布は、1つの層の中にすべての望まれる物理的特性を付与するように形成することができるか、又は、多層の拭き布の個々の層の中に特定の物理的特性だけを付与するように形成することができる。例えば、濡れ拭き布は、濡れ拭き布に強度及び抵抗を付与するように形成された材料の少なくとも1つの層、及び濡れ拭き布に柔軟で滑らかな拭き上げ表面を付与するように形成された少なくとももう1つの層を含むことができる。望ましくは、濡れ拭き布は、肌への接触のために柔軟な拭き表面を付与する。
濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品の層は、メルトブローン材料、コフォーム材料、空気堆積材料、ボンデッドーカーデッドウエブ材料、水圧交絡材料、スパンボンド材料及び類似した材料を含む様々な材料から形成され、更に合成繊維又は天然繊維を含むことができる。本発明の使用に適した天然繊維の例は、木質パルプ繊維、綿繊維、アマ繊維、ジュート繊維、シルク繊維、及び類似した天然繊維などのセルロース繊維を含む。本発明の使用に適した熱可塑性ポリマー繊維は、ポリプロピレン及びポリエチレンのようなポリオレフィン、ポリアミド、及びポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルを含む。適した代替的合成繊維としては、ステープルナイロン及びレーヨン繊維がある。濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品の層は、織成材料又は不織材料とすることができる。
ベースシート層が、ポリプロピレン及びセルロース繊維のような、ポリマー繊維及び天然繊維の組み合わせである場合には、層のポリマー繊維及び天然繊維の相対比率は、濡れ拭き布の望ましい特徴によって広い範囲にわたって異ならせることができる。例えば層は、層の乾燥時重量を基本にして、約20から約95重量%、望ましくは約20から約68重量%、更に望ましくは約30から約50重量%のポリマー繊維を含むことができる。ポリマー繊維及び天然繊維のこのような層は、当業者に知られているいずれの方法でも製造することができる。
一般的に、このような層は、層内のポリマー繊維及び天然繊維のより均一な分布のためにコフォーム法により形成することが望ましい。このようなコフォーム層は、一般的に、1978年7月11日に付与されたAnderson他の米国特許第4,100,324号、1986年8月5日に付与されたMcFarland他の米国特許第4,604,313号、1994年9月27日に付与された米国特許第5,350,624号に記載されているように製造され、これらの特許は、一貫性のある形で引用によりここに組み入れられる。
典型的には、このようなコフォーム層は、例えばポリプロピレンミクロ繊維のような熱可塑性ポリマーメルトブローンミクロ繊維及び、例えば木質パルプ繊維のようなセルロース繊維の気体形成されたマトリックスを含む。コフォーム層は、合成繊維又はポリマー繊維を含む少なくとも1つの第一の空気流を最初に形成し、次に天然繊維又はセルロース繊維の少なくとも1つの第二の流れに最初の流れを合流させることにより形成される。第一及び第二の流れは、異なる繊維の完全で均一の分布からなる一体化された流れを形成するために不規則な状態の下で合流される。一体化された空気流は、材料の層を空気形成するために形成表面に向けられる。このような多数のコフォーム層は、次いで順に形成され、多コフォーム層のウェブを形成することができる。
本発明の層状ベースシートの異なる層内の異なる繊維は、上記で述べたようにポリプロピレン及びポリエチレンマイクロ繊維のように、典型的に親和性はなく互いに接着しないものである。しかしながら異なる繊維は互いに交絡し、結果として層の間に適切な固定をもたらす。例えば、ポリエチレンとセルロース繊維のコフォーム層及び、ポリプロピレンとセルロース繊維のコフォーム層を含む層状のベースシート内において、ポリエチレン及びポリプロピレン繊維が互いに、セルロース繊維と交絡し、セルロース繊維と少なくとも部分的に接着されて層間の固定をもたらすようにすることができる。
このような層間接着及び交絡は、層状ベースシートを加熱された平滑アンビルロールと加熱されたパターンロールの間を通過させる熱機械的方法により促進させることができる。パターンロールは、望ましい交絡及び中間層接着を付与する***パターンを持つものとすることができる。望ましくは、パターンロールは、改善された中間層接着のために、ロールの総面積の約4から約30%の間の接着面積を定める、複数の接着領域を形成する***パターンを形成する。
濡れ拭き布又は拭き布タイプのベースシートは、約25から約120グラム/平方メートル,更に望ましくは約40から約90グラム/平方メートルの基本重量を持つものとすることができる。層状ベースシートのこのような基本重量は又、濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品の望ましい最終用途によって様々に異ならせることができる。例えば、肌を拭くのに適したベースシートは、約60から約85グラム/平方メートル,更に望ましくは約75グラム/平方メートルの基本重量を定めるものとすることができる。ベースシートがポリプロピレンとセルロース繊維及びポリエチレンとセルロース繊維のコフォーム層を含む特定の実施形態において、層状ベースシートは、改善された柔軟性及び十分な強度のために、約60から約90グラム/平方メートル,更に望ましくは約85グラム/平方メートルの基本重量を定める。
特定の実施形態において、本発明のシステムの濡れ拭き布は、溶液で湿らされた時、着用者によって加えられる力に十分耐性を持つ強度を定めることが望ましい。例えば,濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品のベースシートは、機械方向に少なくとも約1.23ニュートン/センチメートル,及び横断機械方向に少なくとも約0.70ニュートン/センチメートルの引張強度を定めるものとすることができる。引張強度の別の範囲を持つ拭き布又は拭き布タイプも又、効果的に使用できる。ここで用いられる「機械方向」という用語は、横断機械方向が機械方向に垂直な方向を意味するのに対して、材料が製造された方向を意味する。
特定の実施形態において、ベースシートが、ポリプロピレンとセルロース繊維及びポリエチレンとセルロース繊維のコフォーム層を含む時,層状ベースシートは,機械方向に約1.31から約3.50ニュートン/センチメートル及び横断機械方向に約0.84から約1.40ニュートン/センチメートル,望ましくは機械方向に約1.58から約1.93ニュートン/センチメートル及び横断機械方向に約0.93から約1.11ニュートン/センチメートルの引張強度を定める。このような形態において、ポリエチレン繊維を含むコフォーム層は、使用者の肌との接触面に柔軟な表面を提供しながら、ポリプロピレン繊維を含むコフォーム層は、ベースシートに強度のほとんどを提供する。このように、このような層状ベースシートの引張強度は、ポリエチレン繊維を含む単層の引張強度より大きく、ポリプロピレン繊維を含む単層より柔軟な表面を提供する。
本発明のシステムの濡れ拭き布は、スキンケア溶液を含む。本発明のスキンケア溶液は、重量比約70から約90%の1つ又はそれより多い親水性溶媒を含むことができる。望ましくは、親水性溶媒は水である。溶媒に含まれる水は、水とアルコールの混合物とすることができる。好ましいアルコールは、エタノール及びイソプロピルアルコールである。水中アルコールの量は、水及びアルコール溶液の約70重量%までである。より好ましくは、水中アルコールの量は、水及びアルコール溶液の約40から約60重量%である。
本発明のスキンケア溶液は又、重量比約0から約30%の1つ又はそれより多い界面活性剤を含むことができる。更に特定的には、スキンケア溶液は、重量比約0.5から約20%の界面活性剤を含むことができる。望ましくは、スキンケア溶液は、重量比約1から約15%の界面活性剤を含むことができる。スキンケア溶液の界面活性剤は、陰イオン、非イオン、陽イオン、双性イオン、両性の及びポリマー界面活性剤及びこれらの混合物を含むことができる。当業者は、これらの種類の界面活性剤のそれぞれの機能及び使用方法を理解するであろう。幾つかの植物製剤及び他のスキンケア健康有益剤は、親油性で更に、スキンケア溶液への乳化を必要とするであろう。親油性成分を乳化するために、スキンケア溶液のこれらの親油性成分を安定させるための、6から約8のHLBを持つ界面活性剤を使用することが必要であろう。
望ましくは、スキンケア溶液の界面活性剤は、乳化ワックスNF、グリセリルステアリン酸塩、グリセリルステアリン酸塩SE、グリコールステアリン酸塩、グリコールステアリン酸塩SE、グリセレスー20ステアリン酸塩、グリセリルベヘン酸塩、グリセリルヒドロキシステアリン酸塩、グリセリルラウリン酸塩SE、グリセリルオレイン酸塩、グリセリルオレイン酸塩SE、プロピレングリコールオレイン酸塩、プロピレングリコールオレイン酸塩SE、プロピレングリコールステアリン酸塩、プロピレングリコールステアリン酸塩SE、ソルビタンステアリン酸塩、ソルビタントリオレイン酸塩、アクリレート/C−10-30、アルキルアクリル酸塩クロスポリマー、ジメチコーンコポリオール、ソジウムココアンフォアセテート、ソジウムラウロアンフォジアセテート、ジソジウムカプリルアンフォジプロピオネート、コカミドプロピルベタイン、クルラミドプロピルベタイン、オクチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシサルタイン、ジアンモニウムラウリルスルホ琥珀酸塩、ジソジウムジメチコーンコポリオールスルホ琥珀酸塩、ジアンモニウムラウリススルホ琥珀酸塩、ソジウムラウリル硫酸塩、ソジウムラウリス硫酸塩、アンモニウムラウリル硫酸塩、TEAラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレン水素処理されたひまし油、ジメチコーンコポリオールスルホ琥珀酸塩、ジソジウムココアンフォジアセテート、ジソジウムイソステアリルアンフォアセテート、イソステアリルアミドプロピルベタイン、ポリソルベート20、カリウムラウリスリン酸塩、ソジウムココアンフォアセテート、ソジウムココPG−ジモニウムクロライドリン酸塩、及びこれらの混合物から選択される。
スキンケア溶液は又、抽出植物性活性剤を含むことができる。スキンケア溶液の抽出植物性活性剤は、化学的に「活性」成分を含む、様々の植物及び植物物質から抽出される。抽出植物性活性剤は、特定の植物から抽出された幾つかの水溶性又は油溶性活性剤を含むことができる。付加的に、抽出植物性活性剤は、粉末剤の形で供給することができる。適した抽出植物性活性剤の例は、エキナセア、ユッカ・グローカ、アカバナ、バジルの葉、トルコオレガノ、人参の根、グレープフルーツ、ウイキョウ、ローズマリー、タイム、ブルーベリー、ベルペッパー、紅茶、ブラックベリー、クロフサスグリ、中国茶、コーヒー豆、セイヨウタンポポ、ナツメヤシ、イチョウ、緑茶ポリフェノール(すなわちエピカテキン没食子酸塩及びエピガロカテキン3−O−没食子酸塩)、サンザシベリー、カンゾウ、ウーロン茶、サルビア、ストロベリー、スイートピー、トマト、バニラ、ネオヘスペリジン、ケルセチン、ルチン、モリン、ミリセチン、クロロゲン酸、グルタチオン、グリシリジン、アブシンド草、アルニカ、ツボグサ、アジアチカ、カモミール、ルリジサ、コーンフラワー、トチノキ、アイビー(ヘルデラヘリック)、モクレン、ミモザ、オート麦抽出物、パンジー、スカルキャップ、クロウメモドキ、白イラクサ、マンサク、及びこれらの組み合わせから抽出された活性剤である。エキナセア、ユッカ・グローカ、緑茶、紅茶、ウーロン茶、中国茶、茶抽出物の構成要素、及びアカバナを含むスキンケア溶液に、特定の有益性が観察されてきた。エキナセア活性剤は、次のようなエキナセア種から得られる。すなわち、Echinacea angustifolia、Echinacea purpurea、及びEchinacea pallidaである。紅茶の種類には、Flowery Orange Pekoe、Golden Flowery Orange Pekoe及びFine Tippy Golden Flowery Orange Pekoeを含む。緑茶の種類には、日本茶及びGreen Darjeelingを含む。
本発明のスキンケア溶液は、重量比約0.1から約10%の1つ又はそれより多い抽出植物性活性剤を含むことができる。更に特定的に、スキンケア溶液は重量比約0.5から約8%の1つ又はそれより多い抽出植物性活性剤を含むことができる。更により特定的に、スキンケア溶液は重量比約1から約5%の抽出植物性活性剤を含むことができる。特定の態様において、抽出植物性活性剤は少なくとも最小重量比約0.1%とすることができる。抽出植物性活性剤は代替的に、改善された性能を付与するために、少なくとも約0.5%、更に任意に、少なくとも約1%とすることができる。他の態様において、抽出植物性活性剤は最大重量比約10%より大きくはならない。抽出植物性活性剤は代替的に、約8%より大きくなく、更に任意に約5%より大きくはならない。植物製剤は、元来の植物から最初に抽出されたもので、植物製剤は、抽出溶媒を又含むであろう組成物の一部として供給者より入手できる。活性成分(抽出ではない)に関して本発明のスキンケア溶液にある植物製剤の量は、重量比約0.000001から約10%の範囲とすることができる。望ましくは、活性植物製剤の量は、スキンケア溶液の重量比約0.00001から約5%、更に望ましくは約0.0001から約1%である。更に活性植物製剤の量は、スキンケア溶液の約0.0001から約0.5%、更に望ましくは、スキンケア溶液の重量比約0.001から約0.1%である。
本発明の肌の健康状態を改善するシステムの濡れ拭き布に組み込まれるスキンケア溶液は、親水性溶媒に加えて、界面活性剤及び抽出植物性活性剤成分を含むことができる。例えば、スキンケア溶液は、親水性溶媒を持つ天然脂肪又は天然油脂の重量比約0.1から約30%の組み込みにより形成された、水中油型乳濁液を含むことができる。より特定的に、天然脂肪又は天然油脂の重量比約0.5から約10%を、スキンケア溶液を乳濁液に変化させるために使用することができる。更により特定的に、天然脂肪又は天然油脂の重量比約1から約5%を、スキンケア溶液の親水性溶媒で乳濁液を形成するために使用することができる。適した天然脂肪又は天然油脂は、アボガド油、アプリコット油、ババスヤシ油、ルリチシャ油、カメリア油、カノーラ油、ひまし油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、メマツヨイグサ油、水素処理された綿実油、水素処理されたパーム核油、マレイン酸大豆油、メドーフォーム油、パーム核油、リン脂質、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニールアルコール、ローズヒップ油、サンフラワー油、大豆油、及びこのような天然脂肪及び天然油脂の混合物から選択される。
本発明のスキンケア溶液は又、乳濁液が親水性溶媒で形成されるような方法で、ステロール及びステロール派生物を組み込むことができる。例えば、スキンケア溶液は、重量比約0.1から約10%の1つ又はそれより多いステロール又はステロール派生物を含むことができる。より特定的に、スキンケア溶液は、重量比約0.5から約5%のステロール又はステロール派生物を含むことができる。更により特定的に、スキンケア溶液は、重量比約0.8から約3%のステロール又はステロール派生物を含むことができ、ここで、ステロール及びステロール派生物が、親水性溶媒及び他の成分と共に乳濁液を形成する。適したステロール及びステロール派生物は、コレステロール、シトステロール、スチグマステロール、エルゴステロール、ラナステロール、大豆ステロール、アボガドステロール、コレステロールエステル、ステロールエステル、ラノリン及びその混合物から選択される。
本発明のスキンケア溶液は又、湿潤剤成分を含むことができる。湿潤剤は肌の上部層の水分含有を増加させるために含まれるものである。湿潤剤材料は主として湿潤成分を含む。本発明のスキンケア溶液は、重量比約0.1から約30%の1つ又はそれより多い湿潤剤を含むことができる。より特定的には、スキンケア溶液は、重量比約0.5から約20%の1つ又はそれより多い湿潤剤を含むことができる。更により特定的には、スキンケア溶液は重量比約1から約10%の1つ又はそれより多い湿潤剤を含むことができる。適した湿潤剤は、アセトアミドMEA、アロエバルバドゲル、アルギニンPCA、キトサンPCA、銅PCA、コーングリセリン、ジメチルイミダゾリジノン、フルクトース、グルカミン、グルコースグルタメート、グルクロン酸、グルタミン酸、グルセレスー7、グルセレスー12、グルセレスー20、グルセレスー26、グリセリン、蜂蜜、水素処理された蜂蜜、水素処理された澱粉加水分解物、加水分解したコーンスターチ、ラクタミドMEA、乳酸、ラクトースリシンPCA、マンニトール、メチルグルセスー10、メチルグルセスー20、PCA,PEG−2ラクタミド、PEG−10プロピレングリコール、ポリアミノ砂糖凝縮物、カリウムPCA、プロピレングリコール、プロピレングリコールクエン酸塩、サッカリド加水分解物、サッカリドイソメレート、ソジウムアスパルレート、乳酸ナトリウム、ソジウムPCA、ソルビトール、TEA−乳酸塩、TEA−PCA、尿素、キシリトール及びこのような化合物の混合物から選択されるものである。
各々の濡れ拭き布内に含まれるスキンケア溶液の量は、濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品を形成するために使用される材料のタイプ、濡れ拭き布を貯蔵するために使用される容器の形式、及び濡れ拭き布の望まれる最終使用目的によって異ならせることができる。一般的に、それぞれの濡れ拭き布又は拭き布タイプの製品は、改善された吹き取りのために拭き布の乾燥時の重量を基本にして、約100から約600重量%、更に望ましくは約250から約450重量%の液体を含むことができる。特定の態様において、濡れ拭き布に含まれる液体の量は、濡れ拭き布の乾燥時の重量を基本にして、約300から約400重量%、望ましくは約330重量%である。もし液体の量が上記した範囲より小さい時は、濡れ拭き布は乾燥しすぎて十分に機能しないであろう。もし液体の量が上記した範囲より大きい時は、濡れ拭き布は過飽和で水浸しの状態になり、液体は容器の底に溜まるであろう。
濡れ拭き布の親水性スキンケア溶液は、抽出植物性活性剤を肌に分布するのに良い手段である。抽出植物性活性剤は、特に濡れ拭き布において備えられる親水性溶液内に含まれると、刺激による炎症反応を減少するための効果的能力を持つことが実証されている。
本発明のスキンケア溶液の効能を評価するために、人体表皮の反応のモデルとして、人体皮膚培養体が選択された。EPIDERM皮膚培養体は、角質化され、空気に露出した人体皮膚の培養体である。EPIDERM皮膚培養体は、人体表皮に類似した、進行性の識別されたケラチン生成細胞の多層を持つ。EPIDERM EPI−200皮膚培養体は、マサチューセッツ州、アッシュランドにあるMatTek Corporationより購入できる。EPIDERM皮膚培養体を使用する実験は、6個の容器皿で管理される。それぞれの容器皿は、EPIDERM皮膚培養培養基と同じ、1ミリリットルの予め暖められた培養基を含む。皿は次に、37℃、5%CO2培養器で30分間培養される。培養後、15マイクロリットルの試験用組成物又は比較液が、残留している培養基を除去した後EPIDERM皮膚培養体の表面に加えられる。試験用組成物/比較液が加えられた容器皿は、下側にある培養基が除去され、新しい、予め暖められた培養基に取り替えられた、37℃、5%CO2培養器で30分間培養される。次に、10マイクロリットルのプロテアーゼ放出物溶液がEPIDERM皮膚培養体の表面に加えられる。
幼児糞便は、トリプシン及びキモトリプシンを含むプロテアーゼを含む。(Haverback,B.F.、Dyce,B.J.、Gutentag,P.J.、及びMontagomery,D.W.(1963)のMeasurement of Trypsin and Chymotrypsin in Stool.Gastroenterology 44:588−597、更にBarbero,G.J.、Sibinga,M.S.、Marino,J.M.、及びSeibel,R.(1966)のStool Trypsin and Chymotrypsin.Amer.J.Dis.Child112:536−540参照)。内部研究のために、幼児糞便が収集され、全体のプロテアーゼ及びトリプシン活性の量がそれぞれの糞便抽出物より求められた。抽出物を準備するために、糞便は水中で浮遊させ強力に攪拌された。攪拌の後、試料は重力で20分間に15,000回の遠心分離機にかけられる前に氷上に置かれた。浮遊物は、0.22ミクロンのセルロースアセテートフィルターで漉され、使用するまで−80℃で保存された。糞便抽出物のトリプシン活性の量は、試料の蛍光標識を付けられたトリプシンペプチド基体の加水分解能力による計測で0.4−402μg/ml(n=19)の範囲であった(カリフォルニア州、トランスにあるBoc−Gln−Ala−Arg−AMC HCL,BACHEM California, Incorporated)。プロテアーゼ活性の総量は、試料の蛍光染色標識を付けられたカゼイン基体の加水分解能力により計測された(オレゴン州、ユージーンにあるEnzChek Protease Assay Kit(E−6639),Molecular Probes)。EPIDERM皮膚培養体で誘導される刺激は、糞便抽出物のトリプシン活性だけでなくプロテアーゼ全体に相関していた。内部データと同様、文献資料によっても、トリプシンーキモトリプシン放出物は、糞便放出物、特に糞便プロテアーゼ放出物の代表的なものとして挙げられていた。表1のデータを参照せよ。
表1に示したデータを得るために使用された放出物溶液が、10mg/ml溶液を、リン酸塩緩衝剤を含む生理的食塩水で250μg/mlの基礎となる濃度に希釈して準備される。基本溶液は、−80℃で保存されている50mM酸化ナトリウムアセテート、pH5.5及び0.15M塩化ナトリウムである。1ミリリットルのプロテアーゼ放出物溶液は、2558USP単位のトリプシン及び298USP単位のキモトリプシンを含み、これはカリフォルニア州チノにあるSpecialty Enzymes,Inc.より入手可能である。pH7.4のリン酸塩緩衝剤を含む生理的食塩水(これより「PBS」と表わす)は、メリーランド州ロックビルにあるLife Technologiesより購入できる。
放出物溶液を与えた後、容器皿は37℃、5%CO2の培養器で6時間培養される。6時間後に、容器皿は培養器から除去され、下にある培養基は除去され、−80℃で保存される。試験用組成物/比較液及び放出物溶液のEPIDERM皮膚培養の反応は、インターロイキン−1アルファ(これより「IL−1α」と記す)の量を計測することによって求められる。インターロイキン−1アルファは、ミネソタ州、ミネアポリスにあるR&D Systemより入手可能なInterleukin−1alpha Quantikine kitの使用が適当である。インターロイキン−1アルファ測定値は、処理剤の各々についてLog10に換算され、それぞれの処理剤の平均が計算される。生物学的放出による肌の刺激を減少するための試験組成物の能力を求めるために、IL−1αの平均減少率が以下のようにして計算される。
Figure 2005532837
(試験組成物+放出物)結果=試験組成物+プロテアーゼ放出物での処理から計測されたIL−αの量。
(比較液+放出物)結果=比較液+プロテアーゼ放出物での処理から計測されたIL−αの量。
(比較液+比較液)結果=比較液+比較液での処理から計測されたIL−αの量。
表1に示されたデータについて、(比較液+比較液)結果=PBS+PBSを含む処理剤からのIL−αの量の計測値。
表2に示されたデータについて、(比較液+比較液)結果=Milli−Q水+Milli−Q水を含む処理剤からのIL−1αの量の計測値
IL−1αの平均減少%が大きくなればなるほど、組成物がプロテアーゼ放出物による刺激をより効果的に減少する。
試験組成物/比較液がEPIDERM皮膚培養体の生存能力に影響を与えていないことを確かめるために、MTT分析が実行される。MTT色素は細胞から吸収される。細胞代謝の結果として色素の減少を、試験組成物の細胞毒性を計測するために使用することができる。生存能力を確かめるために、試験組成物及び生物学的放出物にすでに与えられているEPIDERM皮膚培養体の挿入物が培養基から除去され、更に3つの異なったビーカーのPBSの液に浸して連続して清浄化される。新鮮なPBSが、実験しようとするそれぞれの試験組成物又は比較液に使用される。PBSは、紙タオルの上に放出される。EPIDERM皮膚培養挿入物は次に、紙タオルの上で軽く叩かれ、300マイクロリットルの予め暖められた培養基を含む24個の容器皿の容器に置かれる。全てのEPIDERM皮膚培養挿入物が清浄化された後、MTT試薬の入った300マイクロリットルを含む新しい24個の容器皿に移される。MTT試薬は、3−[4、5−ジメチルチアゾール−2−yl]−2、5−時フェニールテトラゾリウムブロマイド組成を持つチアゾリルブルーである。皿は、37℃、5%CO2の培養器で2−3時間培養される。培養の後、EPIDERM皮膚培養挿入物は24個の容器皿に移され、2ミリリットルのMTT抽出緩衝剤に浸される。抽出緩衝剤は細胞からMTT試薬を抽出する。24個の容器皿は防護皮膜され、抽出緩衝剤の蒸発を減少するためにZIPLOCKの袋で覆われた状態で中に置かれる。覆われた容器は暗いところで一晩中振動させられる。一晩振動させた後、EPIDERM皮膚培養挿入物の液体は、容器に戻される。それぞれの容器の内容物は混ぜられ、試料の一部である200マイクロリットルがそれぞれの容器から除去され、96個の容器皿に移される。試料の不透明度(OD)が分光測光機を使用して570nmに設定される。570ナノメートルはMTT試薬からの減少を測定するのに最適の波長である。この読み値は、データの質の改善のために、650nmの背景読み値から減じたものである。ネガティブ比較液+比較液に対する各々の試験組成物+放出物の生存割合は、平均OD試験組成物+放出物を平均OD比較液+比較液で割り、その商に100を掛けたものとして記録される。
EPIDERM皮膚培養研究が、本発明のスキンケア溶液と糞便プロテアーゼ誘導刺激との間の、IL−1αの減少反応を計測して行われた。研究は、本発明のスキンケア溶液に与えられる植物製剤を使用して行われた。EPIDERM皮膚培養研究及び関連するMTT分析はこれまでに述べたようにして行われ、その結果は以下の表1に報告されている。

表1

Figure 2005532837
*」は、組成物が、p<0.05のスチューデントのt−テストに与えるプロテアーゼ放出物と顕著な平均の違いを持っていることを表わす。

表1のIL−1αの減少結果は、本発明のスキンケア溶液が、刺激反応の減少により明らかにされるように、肌保護剤効果を与えることを示す。少なくとも1つの実験セットがそれぞれの植物製剤に行われ、幾つかの植物製剤に対しては、1つより多い実験セットが行われた。括弧内にある数値は、繰り返し回数を表わしている。全ての植物製剤は溶液として受け取られ、PBS(v/v)で望ましい希釈液(1及び10%)に希釈され、その時計量されたストロンチウム及びエピガロカテキン没食子酸塩が、PBSが望ましいレベル(w/v)になるように溶解された。植物製剤の出典は、エキナセアがBio−Botanicaより、ユッカ・グローカがBrooksより、ランセンモがBio−Botanicaより、チューメリックがUnilever Indonesiaより、カンゾウがCosmetochemより、オート麦抽出物がCanaminoより、アカバナがFytokemより、ストロンチウムクロライドがAldrichより、及びエピガロカテキン没食子酸塩がSigma Chemical Companyよりであった。
IL−1αの減少結果は、統計上「異常値」結果と識別されるものとして分析された。EPIDERM皮膚培養体は、培養の違い、処理の付与における変化及び消滅できない要素に起因する多様性で変化することが知られている。結果が残りのデータセットから異常に外れる時を識別するために、統計分析技術が適用された。刺激値は最初に、よりガウシアン(ベル型曲線)にさせるためにLog10に換算された。換算の後、値は高いか又は低い異常値について分析された。実質的に、この値は、「比較液」との顕著な違いを認識するために、スチューデントのt−テストで分析された。「異常値」を認識するために使用された統計分析は、1984年にLongman Group Limitedより出版された、OwenL.Davies及びPeter L.Goldsmith編集の「Statistical Methods in Research and Production」第四改訂版の460ページに記載されている。
上述のEPIDERM皮膚培養実験は、緩衝剤を含む生理的食塩水溶液、PBSに含まれる植物製剤の反刺激効果の計測である。EPIDERM皮膚培養実験は又、スキンケア溶液の抽出植物性活性剤が、典型的濡れ拭き布溶液にその効能を保持したかどうかを求めるためになされた。実験は、示された濡れ拭き布の成分が、植物製剤による肌の健康状態の有益性に影響を与えるかどうかを求めるために計画された。この実験のセットは、上記に説明されたように実行されるが、幾つかの例外がある。第一に、下にある培養基は除去され、30分間の処理の後ではなく、最初の30分間皮膚培養の順化の後、1mlの新しい、予め暖められた培養基に取り替えられた。第二に、異なる放出物溶液が使用された。Mili−Q水に10mg/mLのトリプシン溶液(ミズーリー州、セントルイスにあるSigma Chemical Company から入手可能な15,200U/mgプロテイン)が研究をする日に準備され、試験の始まる直前に250μg/mLの有効な濃度に希釈された。第三に、容器皿は、37℃、5%CO2培養器の中で、6時間に代えて24時間まで培養される。インターロイキン−1αのレベルは、24時間の培養の後の下にある培養基と、6時間及び12時間培養された培養基から一部取り出された50μlから定量される。HUGGIES SUPREME CARE濡れ拭き布(アロエによる無香性のもの)は、Kimberly−Clark Corporationから入手した。溶液は、試験のその日に手で濡れ拭き布から与えられた。緑茶抽出物(ニュージャージー州、トトワのDragocoより入手可能)は、0.5%(w/v)溶液を準備するために、Mili−Q水か又は与えられた濡れ拭き布溶液に溶解された。IL−1αの減少が計測され、結果が以下の表2に記録されている。

表2

Figure 2005532837
各々の溶液についての繰り返し回数を括弧内の数字で示す。6回の追加実験が、HUGGIES SUPREME CARE表示の溶液での緑茶抽出物の試験溶液について行われ、更に4回の追加実験が、水中での緑茶抽出物(2つの培養挿入物は40%までの細胞生命能力を喪失しており、これは計算に含まれなかった。)について行われた。緑茶抽出物の含有は、濡れ拭き布急送溶液(HUGGIES SUPREME CARE(アロエによる無香性のもの))での平均IL−1α肌刺激スコアを、水に匹敵するレベルまで減少することをデータが示している。茶の抽出物から取り出された成分である緑茶抽出物と、これらのデータを基にした他の類似した植物製剤は、水性濡れ拭き布組成における糞便刺激の減少、特にプロテアーゼ誘導肌刺激に関連する刺激の減少に対する有効性を保持するものである。
本発明のシステムの有益性を実証するために、吸収性物品及び本発明の濡れ拭き布が同時に使用される時の、スキンケア組成物及びスキンケア溶液の肌へ転移する量を調べるための実験が行われた。実験は、連続した付与(オムツ又は濡れ拭き布)がスキンケア組成物/溶液転移の量に影響するかどうかを調べるために、及び本発明のオムツ及び濡れ拭き布を同時に使用することに有益性があるか、又は互いの効果を打ち消すのか、を調べるために計画された。
転移テスト方法
処理済み不織表面から転移した組成物及び溶液の量を計測する方法がとられた。組成物/溶液転移は、Testing Machines Inc.により製造されたModel#10−18−01のようなInk Rub Testerを使用して、重量測定により計測された。ここに説明された方法の目的のために、Ink Rub Testerは次のような条件を持つように準備された。(1)サイクル=50;(2)サイクル/分=42;(3)アラーム=入;(4)毎回休止=切;及び(5)カウント=ダウン。4ポンドの重量ブロックが、座ったり又は動いたりする時のオムツのような、又は幼児の肌を拭くために使用される時の濡れ拭き布のような、吸収性物品への幼児により付与された圧力に類似させるために使用される。受容体又は受け取り材料は、4つの磁石によって4ポンドの重量ブロックに保持される。4つの磁石が、4ポンドの重量ブロックの両側に二等分に配置されるように位置させられる。典型的に受容体材料は、Testfabrics,Inc.より入手可能なNatural Silk Noil、#651スタイルである。受容体材料は、2インチX6インチの寸法に切り取られる。磁石は、直径0.25インチ、高さ0.25インチの高性能ネオジム磁石が望ましい。好ましくは、受容体材料の張力は均一で、受容体材料は、重量ブロック及び受容体材料の間に途切れが無いようにしっかりと保持される。しかしながら受容体材料は、異常な歪みに曝されるべきではない。
組成物/溶液で処理された、処理済み身体側ライナー材料又は濡れ拭き布基体は、テストの間4ポンドの重量ブロックに接触するように、ゴムパッドの中央に位置させられる。身体側ライナー材料は、典型的には、スパンボンドライナー材料で、更に濡れ拭き布は典型的にはコフォーム不織材料である。ゴムパッドの平面寸法は、およそ2.5インチX6インチである。ライナー材料は通常、ゴムパッドを完全に覆うようにおよそ3インチX9インチの寸法に切り取られる。濡れ拭き布の場合は、典型的には3インチX9インチの形態に順応するように折りたたまれる。組成物は、スロット・コーティング技術を使用してライナー材料に付与される。望ましくは組成物のスロット・コーティングされたラインが、ゴムパッドの長さ方向に配列され、ラインはできるだけ中央に置かれる。濡れ拭き布の溶液は、コフォームベースシートに吸着される。ゴムパッドの両端には、フック88VELCROテープのストリップが接着されている。ライナー又は濡れ拭き布材料は、VELCROテープに対してライナー材料を押し付けることにより、ゴムパッド上の位置に保持される。ライナー又は濡れ拭き布材料は、ゴムパッドに対して置かれる時、できるだけしわの無い状態であるべきである。次に幅2,3インチのIDLボールベアリングクリップが、ライナー又は濡れ拭き布材料を定められた位置に保持するために、及びライナー又は濡れ拭き布材料の移動を防ぐために、ゴムパッドのそれぞれの端に取り付けられる。
4ポンドの重量ブロックを取り付ける前に、受容体材料は少なくとも小数第4位まで示す天秤で計量しなければならない。天秤の計量皿に置く前に受容体材料は、どの部分も計量皿から垂れ下がらないように、3つに折りたたまなければならない。どんな糸も同様に受容体材料から垂れ下がっていないことを確かめる注意が必要である。受容体材料の最初の量が記録される。手に自然に存在する油脂が試験材料に転移することを避けるために、それぞれの材料の取り扱い中は手袋を着用しなければならない。受容体材料とライナー材料の両方が固定されたら,前に説明したInk Rub Testerセットを使用して試験が行われる。試験の最後には、ライナー材料は除去され捨てられる。受容体材料が除去され、SPI Suppliesより入手可能なMilty Zerostat 3Anti−Static Pistolをスプレーされる。スタティックを除去した後、受容体材料はもう一度3つに折りたたまれ、天秤を使用して重さを記録する。重さの変化は、受容体材料の最初及び最後の重さの違いで,ライナー又は濡れ拭き布材料から転移した組成物の量を表わす。
処理済み濡れ拭き布に続く処理済みライナーの効果
Ink Rub Tester試験が、オムツライナー及び、本発明の濡れ拭き布溶液の代表である試験溶液(HUGGIES SUPREME CARE赤ちゃん用拭き布からの溶液)に、ワセリン及びワックス(60%ワセリン;34%オゾリケットワックス、及び6%ELVAX410樹脂)だけを含む「比較液」組成物になされた。試験の目的は、濡れ拭き布の処理に続いてすぐにオムツライナーの処理が施される時、受容体材料に与えられた肌処理剤の添加物の量を求めることである。計測は2つの段階で成された。すなわち、1)処理済みオムツライナーからの転移の量が最初に計測され、更に2)同じ受容体材料を使用して、処理済み濡れ拭き布が受容体に付与され、受容体を部屋の中で12時間空気乾燥させた後、転移した量が計測された。乾燥期間を持つ理由は、濡れ拭き布処理により受容体が湿った後に受容体に平衡を持たせるためである。濡れ拭き布処理の後すぐに計量することは、濡れ拭き布から実際に転移した処理剤の量を大幅に誇張することになる。計測により、ライナー処理及び濡れ拭き布処理の組み合わせ使用により与えられる処理剤の添加物量が、ライナー又は濡れ拭き布のどちらか単独により与えられる処理剤の量より大きいと判定され、このことは、処理済みオムツ及び処理済み濡れ拭き布の組み合わせ使用を含む、本発明のシステムの利点を示している。処理済み濡れ拭き布に続くライナー処理剤の添加物効果は、2つの別の転移試験で繰り返され、重量測定移動データは以下の表3に示されている。

表3 (注意:全ての計測値はグラム重量である。)
試験#1
繰り返し 処理後の減少重量 処理後の減少重量 合計減少重量
ライナー 濡れ拭き布 ライナー+濡れ拭き布
1 0.0071 0.0012 0.0083
2 0.0083 0.0073 0.0156
3 0.0082 0.0012 0.0094
4 0.0098 0.0030 0.0101
5 0.0103 0.0017 0.0120
6 0.0064 -0.0036 0.0028
7 0.0038 0.0071 0.0109
8 0.0079 0.0022 0.0101
9 0.0075 0.0042 0.0117
10 0.0106 -0.0010 0.0096
平均 0.0080 0.0021 0.0101

試験#2
繰り返し 処理後の減少重量 処理後の減少重量 合計減少重量
ライナー 濡れ拭き布 ライナー+濡れ拭き布
11 0.0012 0.0096 0.0108
12 0.0021 0.0135 0.0156
13 0.0100 0.0220 0.0320
14 0.0130 0.0017 0.0147
15 0.0039 0.0088 0.0127
16 0.0037 0.0195 0.0232
17 0.0078 0.0086 0.0164
18 0.0030 0.0106 0.0136
19 0.0149 -0.008 0.0069
20 0.0023 0.0103 0.0126
平均 0.0062 0.0966 0.1028
処理済みライナーに続く処理済み濡れ拭き布の効果
付加的Ink Rub Tester試験が、オムツライナーにあるワセリンおよびワックスだけを含むスキンケア組成物の代表と、本発明のスキンケア溶液を代表する溶液に成された。この試験では、付与の順序が逆であって、処理済み拭き布が、12時間乾燥をさせ受容体材料に転移され、その同じ受容体に処理済みライナーが転移された。試験の目的は,処理済みライナーに続いて処理済み濡れ拭き布を付与する時、受容体材料に与えられた肌処理剤の添加物の量を求めることである。計測は2つの段階で成された。すなわち、1)最初に受容体を部屋の中で12時間空気乾燥させた後、濡れ拭き布からの転移の量が計測され、2)同じ受容体材料を使用して処理済みライナーが受容体に付与され、転移した量が計測された。この場合も、乾燥期間の理由は、同様に濡れ拭き布処理によって受容体が湿った後に受容体に平衡を持たせるためである。濡れ拭き布処理の後すぐに計測することは、濡れ拭き布からの実際の移動した処理剤の量をかなり誇張することになる。計測により、処理済みライナーに続く処理済み濡れ拭き布の組み合わせ使用により与えられた処理剤の添加物量が、ライナー又は濡れ拭き布のどちらか単独により与えられた処理剤の量より大きいと判断され、このことは、処理済み濡れ拭き布及び処理済みライナーの組み合わせ使用を基にした、肌の健康状態を改善するシステムの利点を示している。処理済みライナーに続く処理済み濡れ拭き布の添加剤の効果は2つの別の転移試験で繰り返され、重量測定移動データは以下の表4に示されている。

表4 (注:全ての計測値はグラム重量である。)
試験1
繰り返し 処理後の減少重量 処理後の減少重量 合計減少重量
濡れ拭き布 ライナー 濡れ拭き布+ライナー
21 0.0108 0.0150 0.0258
22 0.0111 0.0052 0.0163
23 0.0091 0.0108 0.0199
24 0.0098 0.0074 0.0172
25 0.0069 0.0048 0.0117
26 0.0116 0.0041 0.0157
27 0.0094 0.0063 0.0157
28 0.0149 0.0066 0.0215
29 0.0098 0.0039 0.0137
30 0.0105 0.0081 0.0186
平均 0.0104 0.0072 0.0176

試験#2
繰り返し 処理後の減少重量 処理後の減少重量 合計減少重量
ライナー 濡れ拭き布 ライナー+濡れ拭き布
31 0.0117 0.0138 0.0255
32 0.0143 0.0034 0.0177
33 0.0110 0.0130 0.0240
34 0.0136 0.0075 0.0211
35 0.0103 0.0018 0.0121
36 0.0128 0.0134 0.0262
37 0.0133 0.0041 0.0174
38 0.0160 0.0032 0.0192
39 0.0113 0.0123 0.0236
40 0.0203 0.0108 0.0311
平均 0.0135 0.0083 0.0218
本発明のシステムは、吸収性物品の着用者の肌に改善された健康状態を与えるように相乗作用を持って作用するために、吸収性物品(使い棄てオムツのような)からの非水性スキンケア組成物及び濡れ拭き布からの親水性スキンケア溶液を付与するように構成されている。非水性特性を持つスキンケア添加物が吸収性物品のスキンケア組成物に与えられることができ、親水性システムにより良い効能を持つスキンケア添加物(抽出植物性活性剤のような)は濡れ拭き布のスキンケア溶液に与えられることができる。ここに述べてきた実験の結果は、抽出植物性活性剤が、濡れ拭き布溶液から与えられる時、肌保護効果を与えることができることを示している。別の実験結果は、本発明の吸収性物品及び濡れ拭き布が互いに影響を与えることなくスキンケア処理剤を与えるために、同時に使用できることを示している。肌の健康状態のより大きな改善は、本発明のシステムをより頻繁に使用することで達成されると考えられているが、散発的な使用でも同様に効果を得ることができる。
本発明は特定の形態に対して詳細に述べられているが、当業者は、上述の理解を得ることでこれら態様の代替物、変更、及び均等手段を直ちに想到できることを認識するであろう。従って、本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲及びその均等物の範囲として評価されるべきである。
本発明の1つの形態による吸収性物品を、観察者に見えるように着用者の肌が接触する物品の表面を伸長し平坦にした状態で、部分的に切り取って示す平面図である。
符号の説明
10 オムツ
12 前腰部分
14 後ろ腰部分
16 中間部分
20 外カバー
22 身体側ライナー
24 吸収性本体
32 通気層
34 サージ層

Claims (22)

  1. (a)外カバー、身体対向表面を定義し、前記外カバーと重なる関係で結合される液体透過性身体側ライナー、前記身体側ライナーと前記外カバーの間に位置する吸収体、及び、前記身体側ライナーの前記身体対向表面の少なくとも一部にあり、重量比約40から約95%の軟化剤と重量比約5から約60%の粘性促進剤を含むスキンケア組成物を有する使い捨て吸収性物品が、
    (b)不織基体と、重量比約90から約99%の親水性溶媒、重量比約0から約30%の界面活性剤及び重量比約0.1から約10%の抽出植物性活性剤を含むスキンケア溶液とを含む濡れ拭き布、と組み合わせて使用される、吸収性物品の着用者の肌の健康状態を改善するためのシステム。
  2. 少なくとも1つの濡れ拭き布が、前記使い棄て吸収性物品が着用者から外される時に使用されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 少なくとも1つの濡れ拭き布が、前記使い棄て吸収性物品が着用者に着けられる前に使用されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記オムツと前記拭き布の組み合わせが、少なくとも1日に1回使用されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 前記オムツと前記拭き布の組み合わせが、少なくとも1日に2回使用されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 前記スキンケア組成物の軟化剤が、ワセリン、植物ベースの油脂、鉱油、ジメチコーン、ラノリン、グリセロールエステル、アルコキシレートアルボキシル酸、アルコキシレートアルコール、脂肪アルコール、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  7. 前記スキンケア組成物の粘性促進剤が、ポリオレフィン樹脂、親油性/油脂シックナー、エチレン/ビニールアセテートコポリマー、天然粘土、天然粘土の合成アナログ、有機的変成粘度、4元素変成粘土、4元素澱粉化合物、ポリエチレン、シリカ、シリカシリレート、シリカメチルシリレート、コロイダルに酸化ケイ素、アルキルヒドロキシエチルセルロース,微細結晶ワックス、セラックワックス、ヘキサデシルコサニルヘキサコサネイト、C20−C40アルキルヒドロキシステアリルステアリン酸塩、グリコールモンタネート、オゾリケットワックス、ポリペレフルオロメチルイソプロピルエーテルモンタンワックス、マグネシウムアルミニウムシリケイト、ポリメタクリレートポリマー、ポリスチレンコポリマー、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  8. 前記スキンケア組成物は更に、重量比約5から約55%の凝固剤を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  9. 前記スキンケア組成物の前記凝固剤が、ビーズワックス、ビヘニールベヘン酸塩、ビヘニール安息香酸塩、分枝エステル、キャンデリアワックス、ブラジルロウヤシワックス、合成ブラジルロウヤシワックス、PEG−12ブラジルロウヤシワックス、セラシン、微細結晶ワックス、水素処理された微細結晶ワックス、ヘキサデシルメチルシロキサン、ヘキサコサネイト、ポリペレフルオロメチルイソプロピルエーテルモンタンワックス、アルキルメチルシロキサン、グリコールモンタネート、ホホバワックス、ラノリンワックス、オゾケリット、パラフィン、合成パラフィン、ポリエチレン、C20−C40アルキルヒドロキシステアリルステアリン酸塩、C30アルキルジメチコーン、セチルエステル、ステアリン酸亜鉛、セラックワックス、水素処理された綿実油、水素処理されたスクアレン、水素処理されたホホバ油、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
  10. 前記スキンケア組成物は更に、重量比約0.1から約55%の天然脂肪又は油脂を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム
  11. 前記天然脂肪又は油脂は、アボガド油、アプリコット油、ババスヤシ油、ルリチシャ油、カメリア油、カノーラ油、ひまし油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、メマツヨイグサ油、水素処理された綿実油、水素処理されたパーム核油、マレイン酸大豆油、メドーフォーム油、パーム核油、ピーナッツ油、レイプシード油、サフラワー油、スフィンゴリピド、アーモンド油、トール油、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニールアルコール、ローズヒップ油、キンセンカ油、カモミール油、ユーカリ油、杜松油、サンドルウッド油、ギョリュウバイ油、サンフラワー油、大豆油、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
  12. 前記スキンケア組成物は更に、重量比約0.1から約10%のステロール又はステロール派生物を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  13. 前記ステロール又はステロール派生物が、コレステロール、シトステロール、スチグマステロール、及びエルゴステロール、同様に、C10−C30コレステロール/ラノステロールエステル、コレカルシフェロール、コレステリルヒドロキシステアリン酸塩、コレステリルイソステアリン酸塩、コレステリルステアリン酸塩、7−ジヒドロコレステロール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロコレステリルオクチルデカン酸塩、ジヒドロラノステロール、ジヒドロラノステリルオクチルデカン酸塩、エルゴカルシフェノール、トール油ステロール、ソイステロールアセテート、ラノステロール、ソイステロール、アボガドステロール、ステロールエステル及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 前記スキンケア溶液の前記界面活性剤は、約7から約18のHLB範囲を持つことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  15. 前記スキンケア溶液の界面活性剤が、乳化ワックスNF、グリセリルステアリン酸塩、グリセリルステアリン酸塩SE、グリコールステアリン酸塩、グリコールステアリン酸塩SE、グリセレスー20ステアリン酸塩、グリセリルベヘン酸塩、グリセリルヒドロキシステアリン酸塩、グリセリルラウリン酸塩SE、グリセリルオレイン酸塩、グリセリルオレイン酸塩SE、プロピレングリコールオレイン酸塩、プロピレングリコールオレイン酸塩SE、プロピレングリコールステアリン酸塩、プロピレングリコールステアリン酸塩SE、ソルビタンステアリン酸塩、ソルビタントリオレイン酸塩、ジメチコーンコポリオール、ソジウムココアンフォアセテート、ソジウムラウロアンフォジアセテート、ジソジウムカプリルアンフォジプロピオネート、コカミドプロピルベタイン、クルラミドプロピルベタイン、オクチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシサルタイン、ジアンモニウムラウリルスルホ琥珀酸塩、ジソジウムジメチコーンコポリオールスルホ琥珀酸塩、ジアンモニウムラウリススルホ琥珀酸塩、ソジウムラウリル硫酸塩、ソジウムラウリス硫酸塩、アンモニウムラウリル硫酸塩、TEAラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレン水素処理されたひまし油及びこれらの混合物より選択されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  16. 前記スキンケア溶液の前記抽出植物性活性剤が、エキナセア、ユッカ、アカバナ,緑茶、紅茶、ウーロン茶、中国茶、茶抽出物の構成要素及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  17. 前記スキンケア溶液は更に、重量比約0.1から約30%の天然脂肪又は油脂を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  18. 前記天然脂肪又は油脂が、アボガド油、アプリコット油、ババスヤシ油、ルリチシャ油、カメリア油、カノーラ油、ひまし油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、メマツヨイグサ油、水素処理された綿実油、水素処理されたパーム核油、マレイン酸大豆油、メドーフォーム油、パーム核油、リン脂質、レイプシード油、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニールアルコール、ローズヒップ油、サンフラワー油、大豆油、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
  19. 前記スキンケア溶液は更に、重量比約0.1から約10%のステロール又はステロール派生物を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  20. 前記ステロール又はステロール派生物が、コレステロール、シトステロール、スチグマステロール、エルゴステロール、ラノステロール、ソイステロール、アボガドステロール、コレステロールエステル、ステロールエステル、ラノリン及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
  21. 前記スキンケア溶液は更に、重量比約0.1から約30%の湿潤剤を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  22. 前記湿潤剤が、アセトアミドMEA、真性アロエゲル、アルギニンPCA、キトサンPCA、銅PCA、コーングリセリン、ジメチルイミダゾリジノン、フルクトース、グルカミン、グルコースグルタメート、グルクロン酸、グルタミン酸、グルセレスー7、グルセレスー12、グルセレスー20、グルセレスー26、グリセリン、蜂蜜、水素処理された蜂蜜、水素処理された澱粉加水分解物、加水分解したコーンスターチ、ラクタミドMEA、乳酸、ラクトースリシンPCA、マンニトール、メチルグルセスー10、メチルグルセスー20、PCA,PEG−2ラクタミド、PEG−10プロピレングリコール、ポリアミノ砂糖凝縮物、カリウムPCA、プロピレングリコール、プロピレングリコールクエン酸塩、サッカリド加水分解物、サッカリドイソメレート、ソジウムアスパルレート、乳酸ナトリウム、ソジウムPCA、ソルビトール、TEA−乳酸塩、TEA−PCA、尿素、キシリトール及びこのような化合物の混合物から選択されることを特徴とする請求項20に記載のシステム。
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