JP2005527058A - デジタルデータの配信におけるセキュリティに関する改良 - Google Patents

デジタルデータの配信におけるセキュリティに関する改良 Download PDF

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Abstract

コンパクトディスク等のAVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)(32)へデジタルコンテンツデータを記録するための方法。該方法は、固有の識別子(36)をAVDDM(32)へ割当てること(314)、この固有識別子(36)を使用して該AVDDMに固有のデジタルコンテンツデータ(22)中の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を生成すること(318)、及びデータエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータをAVDDM(32)へ記録すること(328、330)を含む。データエラー及び/又はフォーマット変更は、各AVDDM(32)に固有の著作権保護マップ(44)に記憶されている。本方法によって作成されたAVDDMは、著作権保護マップ(44)を著作権で保護されたデータと組み合わせることによって読まれ、オリジナルのデジタルデータコンテンツが形成される。

Description

本発明は、例えば、コンパクトディスク(CD)上のオーディオデータのデジタルデータ配信におけるセキュリティに関する改良に関する。本発明は、特に、動的に著作権が付けられたオーディオデータを携帯電話などのハンドヘルド装置へ配信する際のセキュリティを改良することに関するものであるが、これに限定されない。本発明は、例えば、料金を支払う消費者が選択したオーディオデータを、オーディオデータが記憶されたデータベースから取り出すことが可能なデータ合成装置の一部として採用される。
著作権保護は。音楽業界、映画/ビデオ業界、コンピュータゲーム業界、コンピュータソフトウエア業界、又は製品をデジタル化できるその他の業界を含め、著作権に基づいている全ての業界にとって問題になってきている。問題の根源は、単一の製品(マスタと呼ばれる)が作られ、状況によってはそれが著作権で保護され、そして量産されることにある。そのため、マスタの全ての複製は、マスタと同一の著作権保護を持つ。真の問題は製品が量産されることである。何故ならば、製品が著作権で保護されていても、一旦著作権保護が危うくなると、量産された全ての製品も危うくなるからである。
映画/ビデオ業界では、DeCSSと呼ばれるソフトウエアによって、一般公衆がDVDのリージョナルコードを削除又は変更することが可能になり、その結果、コンテンツの所有者の許可なしに、DVDを記録し配布することが可能になった。このソフトウエアが、現在、DVD業界全体に対するリージョナル保護を危うくしている。当然、著作権保護は、DVDの仕様を書いたプログラマが、それを書いた時点で予測できる以上にはならない。世の中には何千人ものプログラマがいるので、DVDリージョナル保護が危うくなるのは時間の問題だった。
同様に、音楽業界においても、オーディオファイルをデジタル化し、圧縮し、インターネットやその他のネットワークを通して送信する能力がプライバシ問題を創りだした。これは、更に、アーティスト、ソングライタ、レコードレーベル及び出版社にロイヤリティを払わずに消費者がCDを複製する(又は「焼く」)ことが可能なCDレコーダの急増によって悪化してきた。このことが、メディア業界における著作権侵害のレベルの絶え間ない増加、及び著作権保護技術の向上に繋がった。世界での著作権侵害の有形面でのコストは、年間で28億ポンドを超えると推定されている。昨年、約12億枚のブランクのCDがヨーロッパだけで販売されたが、これは同期間に販売された音楽CDの枚数の1.5倍である。
音楽業界の指摘によると、不法ダウンロード及びCD焼増しによって、2001年の米国におけるコンパクトディスクの売上が10%減少した。米国レコード業界協会(RIAA)が公表した数字は、小売店へのCD出荷枚数が、2000年の10億8000万枚から2001年の9億8858万枚へと減少したことを示している。RIAAが行なった調査から、消費者のほぼ四分の一が、音楽を無料でダウンロード又はコピーをしているので、新しい音楽は購入しないと言っていることも分かった。
RIAAが公表した数字によると、全ての音楽製品の出荷額は、2000年の143億ドル(100億3000万ポンド)から2001年の137億ドル(96億ポンド)へ減少した。昨年の同様のCD売上低下から、何人かの専門家は、この売上減少は、経済的要因及び音楽が弱い年だったことによる業界全体の不況であるとの推測をした。RIAA調査は、音楽を無料でダウンロードした音楽ファンの50%以上がコピーを作成したのに対して、2年前には、ポータブル装置へ音楽をコピーしたり、CD焼付器(CD burner )を使用したファンは13%に過ぎなかったことも明らかにした。CD焼付器の所有は、1999年以来3倍になったことを同調査は明らかにした。
更なる問題は、消費者は、音楽を入手する方法、及び音楽を演奏できる装置についての選択の幅が広いことを希望していることである。消費者は、全体的には喜んで音楽にお金を払うが、曲を自分の携帯電話又はその他のハンドヘルド装置へ個人使用の目的でアップロードする選択肢を望んでいる。多くの消費者は、自分のコンピュータで再生するために曲をインターネットからダウンロードする。彼らはファイルをダウンロードして、ダウンロードしたファイルによって自分のCDを記録することは行わない。これはインターネット上のオーディオファイルの品質はCD品質ではなく、また現状では、大部分の消費者にとって高品質のオーディオをダウンロードするにはインターネットが遅すぎるためである。
ダウンロード音楽がレコード会社に対して与える打撃を浮き彫りにしたのは、Napsterなどのオンライン音楽サービスの驚くべき成功であった。Napsterは最盛時には2500万人以上のユーザを有していた。これは、著作権料の支払いに関する法的闘争においてレコード会社によって閉鎖させられたが、ピアツーピア技術を使用し、運用管理の集中拠点を必要としないで、オーディオデータファイル共有する、Kazaa.comなどの類似サービスのホストを生み出した。レコード会社が乗り出した合法的な有料システムは未だ広まっていない。何故なら、多くのユーザは、インターネット上のどこかで好みのトラックの無料のコピー版を見つけることができるからである。
音楽CDの売上低下をもたらした別の要因は、オーディオ再生機能をもつ携帯電話及びその他のハンドヘルド機器の使用である。レコード業界は、こうした機器の製造を停止させることはできないので、これらの機器メーカに対してライセンスが可能な適切な再生フォーマットの開発を望んでいる。現在まで、フォーマットが管理、或いは規格化されていないために可能でなかった。当然ながら、レコード業界は、より多くの一般公衆が音楽にアクセスすることを望むと共に、3G(第三世代)、インターネット、及び新しいハンドヘルド装置に参画することで、音楽への需要を増加させることを望んでいる。しかしながら、音楽のデジタル配信を許可しながら、既存のCD販売事業のサポートも継続できる方法でこれを行なう必要がある。
インターネットの利用が増加しているにも拘らず、消費者の大多数が、未だに、音楽製品をミュージックストアやスーパーなどの小売拠点で購入している。興味深いことに、英国における音楽CDの最大の購入層は28才から38才の間である。これらの消費者は、「現代」の音楽CDを購入するだけでなく、十代、二十代の初めに聞いたアーティストのCD、及び彼らの親の世代の音楽CDも購入している。このため、小売業者がこれだけ広範囲の音楽CDを在庫にしておくことが難しくなってきた。小売業者にとって幸いなのは、消費者が、便利さ、社会及び小売経験、価格、選択の幅、買いやすいなど多くの理由で小売拠点で購入することである。小売業者は絶えず彼らの店舗及びサービスを改装したり変更したりしているので、消費者が今後も小売店で購入し続けることは間違いない。
音楽業界が特に直面している問題及び本明細書で述べる発明の両方についての理解を助けるため、既知のオーディオCDフォーマットについて以下に簡単に説明する。オーディオCDフォーマットの詳細は、次のウエブサイトで見つけることができる。
www.ee.washington.EDU/CONSELEC/CE/KUHN/CDAUDIO2/95X7.htm.
CD上のオーディオは最大で99トラックに分割されている。各トラックは、長さが少なくとも4秒でなくてはならず、且つ、2秒のポーズをトラック間に挿入することができる。オーディオは、物理的に、間に無音部を介在させたトラックに分割されるか、2本以上のトラックに亘って連続している。トラックを一意的に識別するため各トラックにISRC(国際標準記録用コード)を含める必要がある。ISRCは、下記の表に示す通り12桁から成る。
Figure 2005527058
個々のトラックは、更に、複数のインデックスに分割される。通常、1つのトラックは、0と1の2つのインデックスを含む。インデックス0は、トラックの始まりにおけるポーズ(通常2秒)をマークし、一方、インデックス1は、このトラックの主部分を識別する。
トラックのスタート時間は、目次(TOC)によって定義される。TOCは、通常、各トラックの時間コード(分、秒、及び場合によってはフレーム)を含む。また、TOCは、トラックの種類を定義し、幾つかのCDフォーマットでは、トラックの種類は、オーディオ又はデータである。
主データチャンネル(オーディオ又はその他のデータを含む)に加えて、PからWの標識が付けられた8つのサブコードチャンネルがCD上の主チャンネルに組み込まれている。Pチャンネルは、各トラックの開始と終りを示す。Qチャンネルは、タイムコード(分、秒、及びフレーム)、TOC、トラックの種類、及びカタログ番号などのプログラム及びタイミングについての大部分の情報を含む。チャンネルRからWは、主オーディオデータに付随するサブコードグラフィックス及びCDテキスト用である。
オーディオデータをCDに記録する場合、データはチャンネルごとに6つのサンプルに分割される。即ち、合計で(6x2x16ビット)に分割される。このオーディオデータには、更にサブコードチャンネル及びパリティデータが追加される。これで合計36バイトとなり、これがフレームと呼ばれ、99個のフレームが組み合わされて1つのブロックになる。各データブロックは2352バイトを含み、そして1秒毎に75個のデータブロックがCDから読み出される。
CDプレーヤは、最初にTOCを読まないとCDを読み出すことができない。これは、関連するデータを取り出すために読み出す必要があるコンピュータのハードディスクのブートファイルと類似している。新しいCDは、オーディオと、バンドビデオやウェブページなどの付加データとを含む。マルチセッションCDフォーマットの例が図1に示してある。このフォーマットは、2つのセッションを含む。それはオーディオセッション(AS)とデータセッション(DS)である。オーディオセッション(AS)は、リードインエリア(LIA)のスタートにおいてTOCにて開始される。リードインエリアの後にオーディオトラック(AT)(又は「曲」−これらの用語は互換的に使用される)が続く。図1に示す例では、11のオーディオトラックがある。オーディオセッション(AS)は、CDプレーヤにオーディオデータの終りを示すリードアウトエリア(LOA)で終わる。データセッション(DS)は、リードインエリアで始まり、次にデータセッション(DST)及びリードアウトエリアが続く。オーディオ及びデータセッションは、リンクブロック(LB)で分離されている。データセッション全体は、TOCの中で1つのトラックと考えられる。
過去においては、CDを違法に作成することは、高価な機械を購入する必要がある複雑なプロセスであった。今ではCDレコーダ(CDRS)の導入によって、一般の人が、正しいソフトウエアを使用すれば、パーソナルコンピュータ(PC)を使ってCDをコピーできるようになった。PCを使用してCDをコピーするプロセスは、以下のように行なわれる。まず、CD上のデータが、WAVファイルなど別のフォーマットに変換される。次に、CDのオーディオが抽出されて、WAVデータがPCのハードドライブに書き込まれる。このプロセスは「リッピング(ripping )」として知られている。PCのCDRは、オーディオのリッピングにおいてより迅速になり、そのため、「リッピング用のソフトウエア」がますます流行し普及してきた。
WWW.CDDB.comは、元々は、トラックとアーティスト名を人々に教えるのに使われたサービスであり、CDを再生しながら、それらの詳細を各自のPCに表示できるようにしたものである。不法にリッピングした歌に名前を付けカタログ化する著作権侵害者は、最近、このサービスや類似サービスを頻繁に使用している。このような種類のオンラインデータベースは、特定のアーティストのCDを識別する手段として使われている目次(各トラックの開始点と終了点)により何百万枚のCDの詳細を保有している。
CDがリッピングされた場合、リッパ−ソフトウエアは、CDDBのようなサービスにコンタクトできる。コピーしているCDのTOCのマップが読み込まれ、CDDBへ送信される。CDDBによってCDが識別できない場合、リッパ−ソフトウエアは、ユーザにそのCDのトラック及びアーティストの詳細を入力するよう求める。そのCDが既にCDBBへ入力されている場合、CDDBは、データベースをクエリーし、同じTOCマップを捜す。リッパ−ソフトウエアは、次に、正しいトラック及びアーティストの詳細のリストを送信する。CDの全ての詳細を自動的にユーザのPCへコピーできる便利さが著作権侵害を増長してきた。
標準的なCDプレーヤ内の電子回路は、CDレコーダのものと相違しており、多くの会社は、この「違い」をCD著作権保護の基本として使用してきた。現在制作されている殆どの音楽CDは、前述した通り、オーディオセッションとデータセッションを含む、マルチセッションフォーマットになっている。各種のエラーをオーディオ及び/又はデータセッションへ挿入することによって、CDR内の高度の読取り電子回路を騙してエラーオーバーロードにし、CDの読取りを拒否することが可能になる。CDのサブコードにエラーがある場合の一般に知られているコピー保護方式においては、CDR自身は、CDの「読取り拒否」を行なわず、読取りソフトウエアがそのCDの読取り継続を拒否する。多くのCD読取りソフトウエアプログラムは、エラーを含むデータを読込むことを続けるように設定することが可能であるが、読込まれた結果のデータにはエラー(通常はギャップ)も含まれている。
標準的なCDオーディオプレーヤは、このような高度な読取り電子回路を備えておらず、内蔵回路を使用してデータ内のエラーを無視している。標準的CDオーディオプレーヤは、エラーをCDの表面に存在している可能性のあるキズと見なし、これを無視してオーディオを再生する。このようなエラーは、オーディオデータ内のエラー、セクタヘッダ及びコンテンツの表示間違い、目次レコード内又はCD上のどこかにあるエラーを含み得る。これらのエラーは、異常な(malformed )サブコード情報又はサブコードエラーの場合もあり得る。これらは、大きさが不適切に決められたセクタやサブチャンネル情報である場合もある。CDのデータセッション(又は付加セッション)内の異常なTOCが標準的オーディオプレーヤのCDの読取りを妨げることはない、これは、大部分のオーディオプレーヤが、いずれの場合にも、CDの最初のセッションだけを読むからである。但し、今や標準的なオーディオハードウエアでも利用可能なより新しいCDプレーヤは、マルチセッションCDを再生できるようになっていることに留意すべきである。
現在、CDDB上のCDを識別するのに、オーディオセッションだけが使われる。但し、何社かのメーカは、著作権保護の手段として、エラーを高品質オーディオに取り入れて、PCのCDRでそれらが読み出されることを防止し始めたが、CDDBへの可能性のある拡張は(現在では実施はされていないが)、これらのエラーのマップ及びTOCを記憶することである。著作権侵害者が著作権で保護されたCDをリッピングすることを望む場合、その侵害者のリッピング装置がCDDBへアクセスして、著作権で保護されているCD上の全てのエラー及びそれらの位置に関するリストを受信することができる。この情報を使用して、著作権保護CDのリッピングを速くすることができる。より良い著作権保護を実施するための方法が見つかるまでは、オンラインで容易にアクセスできるデータベースにエラーのマップを記憶することは潜在的な脅威になる。
PCを使用して音楽を再生する多くの顧客について、幾つかの会社は、CDのデータセッションに低品質のPCオーディオファイル(PCオーディオプレーヤと一緒に)を置くと共に、エラーをオーディオデータに導入する必要があることを発見した。これは、消費者はPCでは低品質のオーディオだけしか聴くことができないことを意味する。こうした仕組みがCDの「リッピングやコピー」をより難しくし、著作権侵害者に対し、より遅くより高度なソフトウエアの使用を強いている。Macrovision社やMidbar社などの会社は、エラーをオーディオデータの中に入れるアイデアを告知し、それらを著作権保護機構の一部として使用してきた。但し、エラーはマスタCDに適用されるため、当然、各子CDのエラーも同一になる。残念ながら、これらの著作権保護機構を除去するソフトウエアがインターネット上に既に現れてきている。このための最も広く使われている方法の1つは、「RAW法」と呼ばれ、この方法では、CDデータは、完全に生の(raw)バイナリデータとしてハードドライブにコピーされる。これはCDの「クローニング」と呼ばれ、オリジナルCDと全く同一のCDを作り出す。このオリジナルCDが著作権保護を有している場合、クローンされたCDも著作権保護を有していることになる。スキャンがなされた後、RAWのCDデータが解析され、エラーは除去又は訂正される。そのCDは、著作権保護機構を用いないで再記録される。
CD及びその他AVDDM(オーディオビデオ配布可能メディア)の店内制作が既に開始されており、Virtual Music Stores社(VMS)などの会社が、小売店に注文アルバムシステム(bespoke album system)を設置している。VMSのシステムについては、知られている通り、本出願人の共に係属中の国際特許出願WO01/37275に詳述されている。音楽CDは、レコード会社によってVMSへ供給される。これらのCDはデジタル化され、暗号化され、中央サーバ(Nexusサーバ)に保持され、且つ、各小売拠点にあるデータベースにも保持される。
VMSのシステムは、記憶されている歌のコレクションから希望する歌をユーザが選択できるよう設定するものである。顧客の選択は、ネットワーク接続を介して店内仮想処理プラント(VPP)へと送信される。VPPは目的の歌を見つけ、CDロボットにブランクのCDをCDレコーダに置くよう指示し、その歌をそのCDへレコードし、次に、そのCDカバーにその歌の詳細をCD自身と共に印刷する。歌が小売拠点内において入手できない場合には、その歌はNexusサーバからはダウンロードされる。希望する歌は、顧客が待っている間に、CDへ記録されるか、別の場所でCDに記録されてメールでその顧客の家に送信されるか、その店の中で顧客が待っている間にハンドヘルド機器へダウンロードされるか、顧客のコンピュータへ直接ダウンロードされてそのCDレコーダへ記録されるか、或いは、顧客のコンピュータのハードディスクへ保護フォーマットでダウンロードされる。このサービスは、現在、小売業者が店内でCDシングル及びアルバムを制作できるように拡大されている。
本発明の目的は、動的な著作権保護方法を提供することである。本発明の別の目的は、上記の欠点を少なくとも1つ克服する動的な著作権保護方法を提供することである。本発明の更なる目的は、消費者が高品質オーディオをハンドヘルド機器/携帯電話にアップロードできるようにすると同時に、CDの小売業者が小売販売を維持できるようにする動的な著作権保護方法を提供することである。本発明の更なる目的は、動的に著作権保護されたデータを読取るための方法を提供することである。
本発明の第1の様相によれば、デジタルコンテンツデータをAVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)へ記録するための方法が提供され、この方法は、固有識別子をAVDDMに割当てること、その固有識別子を用いてAVDDMに固有のデジタルコンテンツデータの中の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を生成すること、及びデータエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータを記録することを含む。
この方法は、著作権保護をデジタルコンテンツデータに対して動的に適用するため、動的著作権保護方式と呼ぶ。
固有の識別子が各AVDDMに割当てられ、この固有識別子を使用してデジタルコンテンツデータのデータエラー及び/又はフォーマット変形の固有パターンが生成されるので、本発明の方法を使って動的に著作権が付けられる各AVDDMは固有のものになる。従来のAVDDMは、マスタコピーを使って生成されるため、該マスタから創りだされるAVDDMは全て同一であり、CDDBなどのサービスは、この事実に基づいてAVDDMを識別する。本発明がもたらす利点は、生成されたAVDDMが全て固有であるという事実に在り、そのため、CDDBなどのサービスが、データエラー及び/又はフォーマット変更のパターンを製品の識別子として使うことは不可能である。
データエラー及び/又はフォーマット変更を含んだデジタルコンテンツデータは、この固有識別子と共にAVDDMに記録されることが望ましい。これの利点は、本発明の方法を使って記録されたAVDDMを固有識別子を用いて識別することが可能になることである。この方法が、例えば、小売店において実行される場合には、この固有識別子を使ってAVDDMを制作した店、及び、従ってそのAVDDMが合法的に制作されたか否かを判別することが可能である。
フォーマット変更は、AVDDMに記録されたコンテンツのアイテム間の間隔の変更を含む。CDを例に挙げれば、オーディオデータトラックの始まり及び/又は終りにある無音部を変えることができる。それに替え、又はそれに加えて、オーディオデータトラック間の無音部を変えてもよい。これらの無音部を追加すると、CD全体の長さが変わってくるので、TOCが生成されるときに、TOC内のトラックスタート時間が変わる。或いは、TOC内のトラックスタート時間は、CD上の実際のデータを変更することなく、TOCを変更することによって変えることができる。この種類のフォーマット変更は、全てのCDが異なるオーディオTOCレコードを有するため、CDの著作権保護を助け、且つ、CDDBなどのサービスがTOCを製品の識別子として使うことが不可能になる。CDDBは、本発明の著作権保護方式を含んだ製品では(それがCDであれ、他のAVDDMであれ)機能しない。
使用するステップは、固有の識別子を擬似乱数発生器へシードとして入力すること、及びレコーディングのステップで使うランダムなデータエラー及び/又はフォーマット変更のセットを生成するステップを含むことが望ましい。
乱数を使って、CD(又は他のAVDDM)のオーディオセッション又はTOCにおける種々のエラーの生成し、CDR(又は他の適当なリーダ)でCDが再生されるのを防止することもできる。固有識別子を使って可変のエラーが発生されるので、2つのAVDDMが同一の位置にエラーを有しないことが保証される。これは、ユーザがCDをリッピングするのを阻止する。
それに加え(又はそれに替え)、フォーマット変更は、AVDDM上に記録されたコンテンツの一以上のデジタルデータセッションの長さを変更することを含む。乱数を用いて可変サイズのデータファイル、又はデジタルデータセッションに追加されるファイルを少なくとも1つ生成する。例えば、アーティストの詳細、曲名、トラック時間及びその他の詳細は、可変サイズのデータファイル又は追加ファイルへ書き込まれる。これにより、CDDBなどのサービスが、製品の識別子としてCD(又は他のAVDDM)のデータセッションのサイズを使うことを防止する。また、顧客は、CDDBなどのサービスの使用を必要とすることなく、AVDDMからアーティストの名前及びトラックの詳細の全てにアクセスできるようになる。
本方法には、AVDDMに記録されるデジタルコンテンツデータのフォーマット及びコンテンツを記述した索引ファイル(オーディオCDの場合のTOCなど)を編集することを含むことが望ましい。そして、この索引ファイルは、AVDDMに記録されることが望ましい。
本方法は、更に、デジタルコンテンツデータの固有の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を識別する著作権保護マップを生成することを含む。著作権保護マップは、オリジナルデータ内に置かれたエラーの位置、又はオリジナルデータのどの部分が変更されたかを含む。或いは、著作権保護マップは、AVDDMからの実際の欠落情報とその欠落情報の発生した場所に関する詳細とを含む。そして、著作権保護マップは、AVDDMに記録することができる。このようにして作成された著作権保護マップの利点は、デジタルコンテンツデータのデータエラー及び/又はフォーマット変更がAVDDMごとに固有なので、得られる著作権保護マップもAVDDMごとに固有である。そのため、これはCDDBなどのサービスが著作権保護マップを使ってAVDDMを識別することを防止する。
著作権保護マップは、複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更のリストを作成するための複数の作成ルーチンを含むことができる。
著作権保護マップに加えて、コンバイナプログラムもAVDDMに記録することができる。コンバイナプログラムは、データエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータを著作権保護マップと組み合わせ、データエラーの除去及び/又はフォーマット変更の吸収によって、オリジナルのデジタルコンテンツデータを発生するように構成されているのが有利である。コンバイナプログラムは、AVDDMからの著作権保護済データを、セクタ毎に、著作権保護マップと、望ましくは実質的に同時に組み合わせることによって、デジタルコンテンツデータの保護されていないコピーをユーザが利用できないことを保証する。
コンバイナプログラムは、生成されるオリジナルのデジタルコンテンツデータを再生装置に特有で、且つ、該装置でサポートされているデータフォーマットに変換するように構成されていることが望ましい。例えば、データフォーマットは、WAVフォーマット、又は「業界承認」フォーマットなどのその他の適切なフォーマットである。再生装置という用語は、オーディオデータを記憶して再生する装置だけでなく、オーディオ演奏機能を持った別の装置へ後で転送が可能なオーディーデータを記憶できる任意の装置を指す。
コンバイナプログラムは、オリジナルのコンテンツデータを従来型のパーソナルコンピュータで、該パーソナルコンピュータにコンテンツデータを記憶することなく再生するように構成することができる。これの利点は、コンテンツデータは、そのコンテンツの所有者の許可なくしてAVDDMへコピーできない、即ち、コンテンツデータの違法コピーが防止されることである。
固有識別子は、暗号化してからAVDDMに記録することが望ましい。著作権保護マップは、暗号化してからACDMMに記録することができる。固有識別子及び/又は著作権保護マップの暗号化は、後での使用のために記憶しておいた暗号化キーを使って行なうことが望ましい。著作権保護マップの暗号化は、更に、セキュリティに対する付加レイヤを提供する。
デジタルコンテンツデータは、デジタルコンテンツデータをAVDDMへ記録する前に、圧縮アルゴリズムを使って圧縮してもよい。
本発明の第2の様相によれば、上記の方法を使って生成されるAVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)が提供される。
本発明の第3の様相によれば、AVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)であって、AVDDMに対しての固有識別子と、AVDDMに対しての固有識別子からAVDDMについて決定された、固有の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータとを含むAVDDMが提供される。
前記の通り、著作権保護マップは、AVDDMのデータセッション、オーディオセッション、又はサブコードチャンネルに記憶される。著作権保護マップは、いくつかの部分に分割され、各部分は夫々別々のロケーションに記憶される。従って、例えば、著作権保護マップの半分はQチャンネルに、他の半分はRチャンネルに夫々記憶することができる。この利点は、著作権保護マップをAVDDMから抽出することをより難しくできることである。
AVDDMから読み出された圧縮済デジタルコンテンツデータは、そのAVDDM上に記憶されているコンバイナ手段によって圧縮解除される。
著作権保護マップが、暗号化形式になっている場合は、コンバイナ手段を、通信ネットワーク経由で固有識別子を遠隔地へ送信し、著作権マップを解読するための(暗号)解読キーを受信するように構成することができる。これにより、著作権保護機構に対するセキュリティレベルが上がり、正しいAVDDM(及び違法にコピーされたものでないAVDDM)を所有している許可されたユーザだけしか著作権マップを解読できないことが保証される。
AVDDMに記憶されているデジタルコンテンツデータは、デジタル透かしを含んでいてもよい。AVDDMのデータコンテンツ(従って、AVDDM自体)を一意的に識別することを可能にする詳細をデジタル透かしの中に設けることが望ましい。デジタル透かしを使う利点は、例えば、CDのデータセッションに存在する固有識別子によって与えられる保護が、オーディオセッションに対しても与えられ得ることである。オーディオセッションとデータセッションが分離されている場合、オーディオファイルが何処から生成されたかを判定することが依然として可能である。このセキュリティ機能は、(CDの枚数が多いので)、製造された全てのCDに対して均一に監視することは難しいが、抑止効果はもたらされる。また、枚数は少ないものの価値が高い最初のリリース及び販売促進用CDに対して、コピーされたオーディオ(又は、その他)データのソースを判別することが可能になる。
本発明の第4の様相によれば、AVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)に記録されたデジタルコンテンツデータをユーザのロケーションにある再生装置へ転送するための方法が提供され、この方法は、暗号化された固有AVDDM識別子をAVDDMから読み出すこと、その固有識別子をユーザのロケーションから中央サイトへ送信すること、この識別子を解読し、解読した識別子を用いて対応する解読キーを捜すこと、その解読キーを中央サイトからユーザのロケーションへ送信すること、解読キーを用いてAVDDMに設けられたデータエラー及び/又はフォーマット変更についての暗号化著作権マップを解読すること、データエラー及び/又はフォーマット変更を含めることにより著作権保護がなされたデジタルコンテンツデータを、AVDDMから読み出すこと、解読された著作権マップを用いて著作権保護をデジタルコンテンツデータから外すこと、及び著作権保護のないデジタルコンテンツデータを再生装置へ記録することを含む。
本発明の第5の様相によれば、AVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)上に記録されたデジタルコンテンツデータをユーザのロケーションにある再生装置へ転送するための方法が提供され、この方法は、固有AVDDM識別子をAVDDMから読み出すこと、その固有識別子をユーザのロケーションから中央サイトへ送信すること、その固有識別子に関連する解読キーを中央サイトから受信すること、解読キーを用いてAVDDMに関して設けられたデータエラー及び/又はフォーマット変更についての暗号化著作権マップを解読すること、データエラー及び/又はフォーマット変更を含めることにより著作権保護がなされたデジタルコンテンツデータをAVDDMから読み出すこと、解読された著作権保護マップを著作権保護されたデジタルコンテンツデータと組み合わせてデジタルコンテンツデータから著作権保護を除去すること、及び、著作権保護が外されたデジタルコンテンツデータを再生装置へ記録することを含む。
この方法は、更に、著作権保護が外されたデジタルコンテンツデータを再生装置での再生用のデータフォーマットに変換するためのステップを含むことが望ましい。データの違法コピーを防ぐには業界が承認したフォーマットを使用すべきであるが、このステップでは任意の適切なデータフォーマットが利用できる。デジタルコンテンツデータのフォーマット、サイズ及び品質を決定するために再生装置で利用可能なメモリのサイズを用いてもよい。
変換ステップは、フォーマット化データが再生装置へアップロードされるときに、フォーマット化データの暗号化及び/又は動的著作権保護を行うことを含むことができる。
フォーマットを行なうステップは、組合せるステップを実施する装置上で実行されることが望ましい。或いは、フォーマットを行なうステップは、再生装置自体で行なわれてもよい。
再生装置が固有の識別番号を持っていてもよく、この場合には、フォーマットを行うステップは、該固有識別番号を持つ再生装置上での再生のためにデジタルコンテンツデータをフォーマットするように構成することができる。
再生装置が携帯電話であってもよく、この場合には、固有識別番号が電話番号又はその携帯電話の顧客識別子である。そして、送信及び受信ステップは無線通信ネットワークを介して実行される。
フォーマットを行なうステップは、パーソナルコンピュータに記憶されているデジタルコンテンツデータのコピーから、オリジナルのデジタルコンテンツデータを、従来のパーソナルコンピュータで再生するのに適さないフォーマットに変換することを含む。
暗号化著作権マップは、AVDDMから暗号化著作権マップを読み出すことによって提供することができる。或いは、中央サイトから伝送される暗号化著作権マップを受信することによって提供することができる。
記録ステップは、AVDDMに記録されているデジタルコンテンツデータと同一のオーディオ/ビジュアルデータ品質でデジタルコンテンツデータを再生装置へ記録することを含む。
コンバイナプログラムは、データがどこへ転送されるかを監視するコードを含むことができ、データが(再生装置ではなく)PCのハードドライブへ転送される場合には、コンバイナプログラムは、著作権保護マップを著作権保護されたデータと組み合わせない。これによって、AVDDMの違法コピーを防ぐためのセキュリティのレベルを向上できる。
本発明の上記の方法を実施するように構成されたコンピュータプログラムを含むデータキャリアも提供される。
本発明の現段階での望ましい実施形態を下記の図面を参照して説明するが、これは例示に過ぎない。
ここで図2を参照すると、本発明の第1、第2、及び第3の実施形態を実施するために使用する、システム10(以降、VMSシステムと呼ぶ)が示されている。VMSシステム10は、ユーザ34へ、テキスト、オーディオ、ビデオ及びグラフィックスなど全ての種類のオーディオービジュアルコンテンツを配信することができる。本実施形態においては、VMSシステム10は、ユーザ34が希望する曲を選択できるようにし、次に、その希望曲を、ユーザ34に与えられるCD32に記録する。顧客は、ハイストリート端末又はインターネット経由でVMSシステム10へアクセスできる。
図2に示す通り、VMS10システムは、リモートサーバ14(以降、「VPPサーバ」と呼ぶ)へ接続された、中央に位置する認証サーバ12(以降、「Nexusサーバ」と呼ぶ)を含む。この例のVPPサーバ14は、小売店に配置され、双方向暗号化衛星リンク16を介してNexusサーバ12に接続されている。ADSL、又はその他の種類のブロードバンドアクセスを利用して小売店をNexusサーバ12にリンクできる。或いは、接続16は、別の種類の無線接続、又は、銅線又はケーブルTV接続であってもよい。
VPPサーバ14は、例えば、TCP/IP(即ち、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル)接続20を介して、データベース18へ接続される。データベース18は、デジタル化オーディオデータ22及びアーティスト及びトラックの詳細などの他の関連データ48を記憶する。オーディオデータ22は、データベース18に記憶される曲、シングル及びアルバムごとのTOC46を含む。VPPサーバ14は、データをCD32へ記録するためのVPPソフトウエア24を含む。VPPサーバ14は、著作権保護マップメーカ42(以降、「CPMメーカ」と呼ぶ)によって動的著作権保護も行なう。CPMメーカ42は、擬似乱数/乱数発生器72を含む。VPPサーバは、標準的パーソナルコンピュータ26(PC)及び、ブランクCDをCDレコーダ(図示されていない)に置くCDロボット26aに接続される。或いは、VPPサーバ14とPC26を単一のユニットにまとめることができる。
VPPソフトウエア24は、CDロボット26aと、CDのジャケットを印刷するカラープリンタ26bとを、及び、CD32の表面に印刷するCDプリンタ26cを制御する。CDロボット26a、カラープリンタ26b、及びCDプリンタ26cは、全て小売店に配置されている。
Nexusサーバ12は、CD識別子36(CID)の集合、複数のパブリック暗号キー38及び複数のプライベート暗号キー40を含む。Nexusサーバ12は、デジタル化オーディオデータ22及び関連データ48を含む。VPPサーバ14に接続されているデータベース18は、Nexusサーバ12と同一のオーィオデータ22(及び、関連データ48)を含んでいてもよく、又は、このデータ22、48のサブセットんでいてもよい。このようにして、小売店は、その店で利用可能な店内の音楽コレクションを対象するする顧客に合わせると共に、必要なデータベースのスペースを減らすことができる。
ユーザ34が、VMSデータベース18及び/又はNexusサーバ12に記憶されているオーディオデータ(即ち「曲」)22のコレクションをブラウズできるようにするため、VMSコンソール28が小売店に設けられる。VMSコンソール28は、TCP/IP接続30を介してVPPサーバ14へ接続されている。
次に、動的に著作権が付けられたVMSCD32が作成される、本発明の第1、第2及び第3の実施形態について述べる。
図3を参照すると、本発明の第1、第2及び第3の実施形態を実施するための方法300の概要が示されている。方法300は、ユーザ34が、ステップ310でVMSコンソール28を使ってVMSデータベース18及び/又はNexusサーバ12から曲22を選択することで開始される。次に、ユーザ34は、ステップ312において、選んだ曲22を記憶するCD32の支払いを小売店のキャッシュデスクで行なう。ユーザ34がCD32の支払を済ませて、且つこの事実がNexusサーバ12へ連絡されると、固有CD識別子(CID)36がステップ314で該Nexusサーバによって生成される。この例では、CID36は、CD32を作成した小売店のコード、日付/時刻スタンプ、及びCD32に割当てられた番号を含む。VMSシステム10によって作成される各CDに対して別々のCID36が生成される。次に、CID36(又は、その暗号化バージョン37)がステップ316においてNexusサーバ12へ記憶される。次に、著作権保護マップ44が、ステップ318において、CPMメーカ42によって生成される。著作権保護マップ44は、その後、ステップ320において曲コレクションのオーディオデータ22、及び必要ならば、関連データ48へ適用される。
オーディオデータに追加されるデジタル透かし50を使うことによって、著作権を保護するための追加のレイヤーが設けられる。このような透かし50は、従来の透かし検出ソフトウエアによって検出が可能ではあるが、リスナには感知できない。透かしが必要とされる場合、透かし50を含めるためのオーディオデータ22の変更を行なうオプションのステップ321が実行される。固有の透かし50(セントラルリサーチラボラトリ社のデジタル透かしなど)が、CDの識別を可能にするため各CD32に付けられる。次に、著作権保護付のオーディオデータ23が、ステップ322において、CD32のオーディオセッション68へ書き込まれる。
ステップ320及びステップ322は、「データスプレ」として知られている方法を使って、実質的に同時に行なわれる。これにより、CD全体の仮想コピーは絶対に存在しなくなり、且つ、そのために、許可を得ていない者が盗んでコピーすることはできないことが保証される。データスプレは、本出願人の共に係属中の国際特許出願WO01/37275に説明されており、その内容は本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
ある状況においては、CD32に書き込まれるデータの一部を暗号化することが必要である。これは、レコード会社がその自社の曲をVMSシステム10で使用することを許可する条件であろう。暗号化が必要な場合(ステップ323で決定される通り)、Nexusサーバ12は、ステップ324において、第1のパブリックキー38を使ってCID36を暗号化し、この暗号化済CID37を後で使うために保存する。次にCPM44は、ステップ326において、第2のパブリックキー38を使って暗号化される。次に、この暗号化済CID(「ECID」と呼ばれる)及び暗号化済CPM45(「ECPM」と呼ばれる)が、CD32のデータセッション70へ書き込まれる。暗号化が不要な場合には、ステップ324からステップ328までは実行されない。その代わりに、未暗号化CID36及びCPM44が、ステップ330において、CD32のデータセッション70へ書き込まれる。
CD32をPCのCDRで再生できるようにするために、適切なソフトウエアが、ステップ331において、CD32のデータセッション70へ書き込まれる。このソフトウエアは、VMSプレーヤ52(図4aを参照)の形式をとり、CPM44をCD32上の著作権保護付データと組み合わせるためのコンバイナプログラム54を含む。組み合わせの手順については、後で詳細に説明する。この他のデータ48(アーティスト及びトラックの詳細など)は、ステップ332において、CD32のデータセッション70へ書き込まれる。
全てのデータがCD32へ書き込まれると、CDラベル(図示されていない)が、ステップ334において、カラープリンタ26bによって印刷され、又、テキスト及び/又はイメージがCDプリンタ26cによってCD32自身に印刷される。次に、完成したCD32は、ステップ336において、ユーザ34に提示される。得られたCDが図4bに示されている。
方法300の特定ステップについては、Nexusサーバ12、VPPサーバ14の何れかによって実行されるものとして説明したが、VPPサーバ14がNexusサーバアプリケーション(図示されていない)を実行してもよいことは分かるであろう。衛星リンク経由のNexusサーバ12とVPPサーバ14との間の情報通信は全て自動的に行なわれ、ユーザ34には知らされない。従って、例えば、固有CID36は、実際には、VPPサーバ14で稼動するNexusサーバアプリケーションによって生成され、且つCID36は、この後、中央のNexusサーバ12へ自動的に送信され記憶される。
上記の方法300のステップ318と320は種々の方法で実行できる。本発明の第1の実施形態では、各オーディオトラック22(即ち曲)の最初、終り、及びトラック間の内の1つ(又は複数)の箇所の無音部が変更される。次に、図5aを参照して、本発明の第1の実施形態における方法400について説明する。
イントロダクションで議論した通り、マルチセッションCDのオーディオセッションは、目次46(TOC)を含む。シングル及びアルバムがデジタル化されてNexusサーバ12へコピーされる場合、そのシングル/アルバムについてのTOC46が抽出されて、後で使うために、サーバ12及び/又はVMSデータベース18へ保存される。個々の曲22がデジタル化され、Nexusサーバ12へ保存される場合、トラックの長さが、後で使うために、サーバ12及び/又はVMSデータベース18へ保存される。
方法300のステップ314とステップ316において固有CID36が生成され保存された後、CID36はCPMメーカ42へ渡される。ユーザ34が、アルバム全体を自分のCD32へコピーすることを望む場合、CPMメーカ42は、ステップ410において、そのアルバム用のTOC46をVMSデータベース18から取り出す。VMSデータベース18がそのアルバムを保持していない場合、VPPサーバ14は、Nexusサーバ12と連絡をとり、記憶しているTOC46のコピーを要求する。次にTOC46は、衛星リンク16経由でVPPサーバ14へ送信される。ユーザ34が曲のコレクションを要求した場合、ステップ410において、VMSシステム10によって記憶された曲22の長さを使って、TOC46が生成される。
次に、CPMメーカ42は、ステップ412において、CPM44を生成する。これは、固有CID36を擬似乱数/乱数発生器72へ渡し、且つ、そのCIDをシードナンバとして用いて乱数又は擬似乱数を発生することによって行なう。乱数又は擬似乱数を使って、TOC46で指定される無音部の長さを変える。ユーザ34は、3つの曲22(又は「トラック」)を収録した古いローリングストーンのEPを選択したとすると、このEPはCDでは入手できない。これらの3つのトラックについてのTOC46は、このEPがデジタル化されたときに、VMSシステム10によって記憶され、以下のように現れる。
Figure 2005527058
上記の表において、最初のカラムはトラック番号を指定し、2番目のカラムはトラックの開始時間を指定する。従って、最初のトラックは、オーディオデータの開始から2秒超で始まる。乱数又は擬似乱数を用いてTOC46からのタイムピリオドに対して加算(又は、減算)を行う。最初のトラックについてCPMメーカ42が発生したランダムなタイムピリオドは、第1トラックに対しては0.05秒であり、第2トラックと第3トラックに対しては0.1秒であるとする。CPM44は下記の時間を発生する。
Figure 2005527058
本方法の次のステップは、ステップ414において、上記CPM44をTOC46に適用して以下の変更済TOC47を与えることを含む。
Figure 2005527058
その後、この固有TOC46は、ステップ410において、CD32のオーディオセッションへ書き込まれる。最後に、3つのオーディオトラック22が、ステップ418において、CD32へ書き込まれる。次に、前記の通り、本方法300のステップ324〜334又はステップ330〜334が行われる。
特定のCD32に対して生成されたCID36は固有であるため、発生される各擬似乱数/乱数も固有であり、従って、得られる変更済TOC47も固有である。CDDBなどのサービスは、変更済TOC47を、例えば、ローリングストーンのEPを識別するための製品識別子として使うことが不可能になるので、CD32の著作権保護の助けとなる。オリジナルのTOC46に対して行なう変更に必要な時間は、作成されるCD32毎に識別できる程度に変更済TOC47が異なり、同じローリングストーンのEPが記録されたVMSシステム10で作成された他のCDは異なる変更済TOC47を有することを確実にする数10ミリ秒の長さでよい。又、上記の変更は、データ自身には行なう必要はなく、変更済TOC47を作成するためにTOC46の関連部分にのみ適用することもできる。本発明のこの実施形態が一旦実施されると、CDDBサービスは、VMS製品では機能しなくなる。
次に、本発明の第2の実施形態を実施すための方法480について、図5bを参照して説明する。この実施形態では、各種のエラーがオーディオデータ22及び/又はTOC46に対して適用される。本発明の第1の実施形態の場合のように、選択されたアルバム又はシングルについてのTOC46は、ステップ462において、VMSデータベース18(又はNexusサーバ12)から取り出される。ユーザ34が曲の選択を要求すると、TOC46がステップ482において生成される。次に、TOC46は、ステップ484において、CD32のオーディオセッション68へ書き込まれる。
次に、CPMメーカ42は、ステップ484において、固有CID36から固有CPM44を生成する。これは、CID36を擬似乱数/乱数発生器72へ渡すことによって行なわれる。乱数又は擬似乱数を発生させるのに、CID36がシード番号として使用される。前述の通り、このステップは、VPPサーバ14によって実行されるものとして説明したが、実際には、Nexusサーバ12によって行なうことができ、乱数/擬似乱数は衛星接続16経由でVPPサーバ14へ渡される。
乱数/擬似乱数は、CD32のオーディオセッション68で生成されるエラーのランダムな位置を指定するのに使用される。例えば、乱数は、0から1へ、1から0へ、のいずれかに変わるオーディオデータ22の各ビットを指定する。本方法480のステップ484は、変更されたビットの位置のリストをCPM44が記憶することも含む。それに従って、ステップ488において、CPM44で指定されたオーディオデータ22の各ビットが変更される。次に、TOC46が、ステップ488において、CD32へ書き込まれ、最終的に、修正された(即ち、著作権保護された)オーディオデータ23が、ステップ490において、CD32のオーディオセッション68へ書き込まれる。次に、前述の通り、本方法300のステップ324からステップ334、又は、ステップ330からステップ334が実行される。
固有CID36を用いてオーディオデータ22の中のランダムな位置にエラーを発生させるので、この種類の著作権保護を含むVMSシステム10によって作成される各CD32も固有である。結果として、著作権侵害者は、エラーマップのデータベースを使ってCDを識別することはできない、従って、VMSのCD32は、MacrovisionやMidbarで著作権保護したCDと同じ方法でリッピングすることはできない。更に、本発明のこの実施形態は、従来のオーディオCDプレーヤでは再生できるが、PCのCDRでは再生できず、従って、簡単にコピーされることがないオーディオデータを有するCD32を提供する。これは、オーディオCDプレーヤがオーディオデータの中のエラーをCD32の表面の傷として解釈し、且つ、それに応じてエラーの修正を適用するためである。PCのCDRはオーディオデータのエラー修正は行なわないので、このエラーを聴き手は一連のクリック音又はジャンプとして聴こえるか、及び/又は、CDRはCD32の再生を完全に拒否する。
本方法480は、ランダムなエラーをTOC46に適用すると共に(又はそれに替えて)、オーディオデータ22自体にエラーを適用するのに用いることができる。この場合も、CDDBなどのデータベースサービスがCDを識別するためにエラーマップを記憶させなくても良いという効果がある。何故なら、VMSシステム10で作成された各CD32は固有のエラーパターンを有しているためである。
次に、本発明の第3の実施形態を実施すための方法450について、図5cを参照して説明する。第1及び第2の実施形態の場合のように、TOC46が、ステップ460において、VMSデータベース18(又はNexusサーバ12)から取り出(又は、生成)される。次に、CPMメーカ42は、ステップ462において、固有CID36を、擬似乱数/乱数発生器72への入力用のシード番号として用いて固有CPM44を生成し、これによって擬似乱数/乱数を発生する。擬似乱数/乱数を使って、ステップ464において、CD32のデータセッションへ記録される(前にその他のデータと呼んだ)データファイル48のサイズを決定する。データファイル48は、ブランクのままにしておくか、アーティスト及びトラックの詳細を記録するのに使う。このデータファイル48がブランクのままならば、擬似乱数/乱数によって指定されるサイズのブランクデータファイル48がステップ466において生成される。アーティスト及びトラックの詳細を含んだデータファイルが既に存在する場合には、ステップ466は、このファイルのサイズを、擬似乱数/乱数で指定される通りに変更することを含む。これは、例えば、数10ミリ秒の無音部をデータファイル48へ追加することによって行なわれる。次に、TOC46は、ステップ468において変更され、データファイル48の変更済のサイズを反映する。最後に、本方法450の最後のステップ470において、オーディオデータ22がCD32のオーディオセッションへ書き込まれ、データファイル48がこのCDのデータセッション70へ書き込まれ、そして変更済TOC47がCD32のオーディオセッション68へ書き込まれる。
データセッション70の長さが、オーディオトラックとしてTOC48に含まれるので、固有のサイズのデータファイル48を有するCD32は、データセッションのスタートポイントとエンドポイントがCDごとに固有なので、固有のTOCを作成する。このことは、CDDBなどのデータベースサービスが、CDを識別するためにデータファイル48のサイズを使用しないようにできるので、著作権保護の助けになる。本発明のこの実施形態は、ユーザ34が、CDDBを使うことなく、CD32に記録されているアーティスト及びトラックの詳細へアクセスすることも可能にする。
以上で、著作権保護されたCD32を作成する方法400、方法450及び方法480について説明したが、次に、CD32をPCで読み出す2つのローカル(即ち、非ネットワーク的)方法100及び方法120のについて、図5と図6を参照して説明する。従来のオーディオCDプレーヤは、本発明の第1、第2、及び第3の実施形態を使って実施される著作権保護を取り入れたVMS CDを再生することができる。しかしながら、PCのCDRを使ってCD32を読むには、専用ソフトウエア52と54が必要である。著作権保護されたCDを再生するためのシステム74を図8に示す。システム74は、例えば、赤外線、ブルートゥース(Bluetooth (登録商標))、無線、USB、又はその他の適切な接続を介してハンドヘルド装置60へ接続されたPC76を含む。
図6を参照すると、著作権保護されたCD32を読むための第1の方法100は、ユーザ34がステップ102においてCD32をPCのCDRへ挿入し、それによりVMSプレーヤ52を自動的に起動することによって開始される。次に、ユーザ34は、ステップ104において、VMSプレーヤに表示されている再生ボタン62をクリックする。次に、コンバイナプログラム54(VMSプレーヤソフトウエアの一部を構成している)が、ステップ105において、RAMの著作権保護されたデータの第1セクタをCD32から読み出す。次に、コンバイナプログラム54が、ステップ106において、CPM44の関連部分をCD32から読み出す。次に、RAMの著作権保護されたデータの第1セクタが、ステップ108において、(必要ならば)CPM44の関連部分と組み合わされて、オリジナルで著作権で保護されていないオーディオデータ22を形成する。次に、CDオーディオデータの「組み合わせ済の」(即ち、オリジナルの)第1セクタが、ステップ110において、サウンドカード又はオーディオシステムに直接渡され、PCオーディオシステムを介して再生される。コンバイナは、ステップ111において、CDから読み出すべきデータが未だ残っているかどうかをチェックする。データがあれば、コンバイナプログラム54は、ステップ112において、次のデータセクタを取得する。全てのデータがCD32から読み出されるまでステップ106〜112が繰返される。この方法100は、別の低品質のPCオーディオファイルを必要としないという効果を有する。また、このデータスプレ方法を使用してオーディオデータが再生されるので、ユーザは、著作権保護がなされていないデータの完全なバージョンを利用できない。
コンバイナプログラム54が著作権で保護されたデータをCPM44と組み合わせる方法は、当然、CD32に対して適用される著作権保護の種類に依って異なる。例えば、CD32の著作権保護されたオーディオデータ22がランダムなエラー(本発明の第2の実施形態によって実施される様な)を含む場合、CPM44は、これらのエラーの位置のリストを含む。CD32がVMSプレーヤ52で再生されている間、コンバイナプログラム54は、CPM44が指示する位置にあるエラーを、そのデータがサウンドカード/オーディオシステムに渡される前に修正する。エラーの修正は、オリジナルの著作権で保護されていないデータ22のコピーを保存することなく、リアルタイムで行なわれる。
また、VMSプレーヤ52は、図7に示す第2の方法120を用いて著作権で保護されたCD32からハンドヘルド装置60へデータをアップロードするために使用することもできる。ユーザ34は、ステップ122において、CD32をPCのCDRへ挿入すると、VMSプレーヤ52は自動的に作動する。次に、ユーザ34は、VMSプレーヤ52に表示される「曲のアップロード」ボタン64をクリックする。
次に、コンバイナプログラム54は、ステップ125において、RAMの著作権保護データの第1セクタをCD32から読み出す。次に、コンバイナプログラム54は、ステップ126において、CPM44の関連部分をCD32から読み出す。次に、RAMの著作権保護データの第1セクタが、ステップ128において、(必要ならば)CPM44の関連部分と組み合わされて、オリジナルで、著作権で保護されていないオーディオデータ22が形成される。次に、CDオーディオデータの「組み合わせ済の」(即ち、オリジナルの)第1セクタは、ステップ130において、ハンドヘルド装置60へ直接アップロード可能なフォーマットに変換される。フォーマット化済のデータは、ステップ132において、ハンドヘルド装置60へアップロードされる。コンバイナは、ステップ133において、CDから読み出すべきデータが未だ残っているかどうかをチェックする。データがあれば、コンバイナプログラム54は、ステップ134において、次のデータセクタを取得する。CDから全てのデータが読まれて、ハンドヘルド装置60へアップロードされるまでステップ126〜134が繰返される。このようにして、高品質の16ビット44kHzのオーディオデータが、VMSプレーヤ52を介して、ハンドヘルド装置60へアップロードされる。
上記の方法100及び方法120は、ユーザ34のいかなる認証をも必要としない解決策を提供する。従って、登録やフォームへの記入を行うことなく、ユーザは、CD32を購入して、各自のハンドヘルド装置60へアップロードすることかできる。方法100と方法120は、著作権保護フォーマットをハンドヘルド装置で使えるようにすることによって、これらの装置を購入する顧客の支持及び顧客の受けをよくすることも可能になる。携帯電話を介して曲を直接ダウンロードするためのコストがあまり高くなくなってきたとき、顧客は、各自のCDを介して曲をアップロードすることから、ネットワーク認証方法へと容易に脱皮することができる、これは、動的な著作権保護を実施するより確実な方法となる。顧客が自分でCDのRAMデータを著作権保護マップを組み合わせることができない限り、CDを自分のコンピュータへコピーし、それを再生することはできないし、顧客が著作権保護の仕組みを壊そうとする場合でも、特定の1枚のCDだけについてできるだけである。
但し、オーディオデータをハンドヘルド装置60へアップロードの前に実行すべき認証プロセスを設けることで、より強力な著作権保護システムを提供できる。この認証プロセスは、暗号化されたCID36をNexusサーバ12へ送信するこにによって行なわれる。次に、暗号化されたCID36は、データベースアクセスキーとして使われ、VMSシステム10が提供する機能及びサービスへのアクセスを取得できる。
図9を参照すると、認証プロセスを実行し、且つ著作権保護CD32からハンドヘルド装置60へデータをアップロードするためのネットワーク方法500が示されている。方法500は、ステップ502において、ユーザ34がCD32を自分のPCのCDRに挿入すると始まり、そしてVMSプレーヤ52が自動的に始動する。次に、ユーザ34は、VMSプレーヤ52が表示する「VMSへ接続」ボタン64をクリックする。VMSプレーヤ52は、Nexusサーバ12へ接続し、次に、ステップ506において、暗号化されたCID37をこのサーバ12へ送信する。Nexusサーバ12は、ECID37を、適切なプライベートキーを使って解読し、ステップ508において、CID36を認証する。認証ステップは、ユーザ34から受信したCID36を、Nexusサーバ12に記憶されているCID36のリストと対比することにより行なわれる。受信されたCID36が記憶されているCIDの1つに一致した場合、Nexusサーバ12は、CD32がVMSシステム10を使って生成されたこと、及び、このCDが購入されたものであることを「知る」。CID36(従って、CD32)が本物ならば、Nexusサーバ12は、ステップ510において、ECPM45を解読するための適切なプライベートキー40を、VMSプレーヤ52へ送信する。次に、ECPM45は、ステップ512において、コンバイナソフトウエア54によって解読されて、オリジナルのCPM44へ与えられる。これは、例えば、後で使うためにユーザのPCに記憶される。
次に、コンバイナプログラム54は、ステップ125において、RAM著作権保護データの第1セクタをCD32から読み出す。次に、コンバイナプログラム54は、ステップ514において、記憶済CPM44の関連部分を読み出す。次に、RAM著作権保護データの第1セクタは、ステップ516において、(必要ならば)CPM44の関連部分と「組み合わされ」、オリジナルで、著作権で保護されていないのオーディオデータ22を形成する。次に、CDオーディオデータの「組み合わされた」(即ち、オリジナルの)第1セクタは、ステップ518において、ハンドヘルド装置60へ直接アップロード可能なフォーマットに変換され、そしてこのフォーマット化済データは、ステップ520において、ハンドヘルド装置60へアップロードされる。コンバイナは、ステップ512において、CDから読み出すべきデータが未だあるかどうかをチェックする。データがあれば、コンバイナプログラム54は、ステップ522において、次のデータセクタを取得する。CD32から全てのデータが読まれて、ハンドヘルド装置60へアップロードされるまでステップ514〜522が繰り返される。
上記の方法500を用いてオーディオデータをNexusサーバ12からユーザのハンドヘルド装置60へ直接、転送することができる。例えば、ステップ506の中で、VMSプレーヤは、携帯電話60を介してNexusサーバ12へ接続し、これにより、暗号化されたCIDが、ユーザのPCから彼の携帯電話60へ、そして、Nexusサーバ12へと送信される。次に、ステップ508が上記のように実施される。しかしながら、ステップ510において、解読キー40は、直接ユーザの携帯電話60へ送信され、これにより、このユーザのPC上のVMSプレーヤへと送信されるため、暗号化済のCPM45の解読が可能になる。
動的に著作権保護されたCDを読んで、アップロードするための更なる方法においては、コンバイナプログラム54は、実際に、携帯電話60にインストールされる。暗号化済のCPM47が、PCから携帯電話60へ送信されるので解読が可能になる。次に、Nexusサーバ12からの著作権保護済データを、電話60へ直接ダウンロードして解読済CPMと組み合わせることが可能である。このようにして、本物のCD32を所有しているユーザは、そのCDを使って、Nexusサーバ12へのアクセスを行い、追加の歌又はアーティストの情報をダウンロードする。これが、ユーザが、CDを友達又はインターネットからコピーするより、適法のCDを購入するよう仕向けるインセンティブを提供する。
要約すると、本発明は、VMSシステム10で作成される製品(それがCDであるかその他のAVDDMであるかに関わらず)は全て異なる、即ち、その製品が量産されることはないという事実に基づいている。これは、店内の販売地点での制作によって、又はCD製造工場でCDRを使用することによって可能になる。このようして制作される製品は、標準的なCDプレーヤ又はPCで再生可能である。顧客は、自分の音楽を携帯電話又はその他のハンドヘルド装置へアップロードすることができる。CD上の全帯域オーディオは、著作権で保護されたオーディオを著作権保護マップと組み合わせてオリジナルで著作権で保護されていないデータを作成することによって、アクセスされ、使用される。ハンドヘルド装置へデータをアップロードする場合、オーディオの品質は、そのハンドヘルド装置のメモリ又はハードドライブのサイズによってのみ制限される。その顧客がブロードバンドへアクセスを有している場合、自宅で著作権で保護されたCDを作成するために動的著作権保護を使用できない理由は何も無い。
本発明の幾つかの実施形態について述べたが、これらの実施形態は例示に過ぎないこと、及び適切な技能と知識を有する者が思いつくような変形及び変更は、添付の請求項に記載した発明の精神及び範囲から逸脱することなく行ない得ることが分かるであろう。例えば、オーディオCDの動的著作権保護について述べたが、DVD(及び、対応するフォーマット)などの他の適切なAVDDMが、本発明を使用して、動的に著作権保護され、且つ読まれ得ることが分かるであろう。本発明は、他の適切なCDフォーマットに対しても適用される。例えば、トラックのスタートタイムを変更すると共に、それに応じてTOCを調節する方法は、データセッションを持たない旧式の(レッドブック)CDに対して行なうことができる。
CD(又は他のAVDDM)自体が著作権保護マップ(暗号化済又暗号化されていない)のコピーが含むのではなく、コンバイナプログラムが、著作権保護マップ発生ルーチン(図示されていない)を含んでもよい。そのため、ユーザがCDをCDRに挿入すると、VMSプレーヤが自動的に始動されるのに加え、コンバイナプログラム54はCPM生成ルーチンを実行して、CPMをリアルタイムに生成する。コンバイナプログラム内に含まれているCPM発生ルーチンは、VPPサーバ14が提供するルーチンと同一であろう。CPMは、固有のCIDを使って、VPPサーバ14で生成されるので、コンバイナで実行されるCPM発生ルーチンは、CIDを入力として取得する。つまり、CPM発生ルーチンは、CIDを使って、VPPサーバ14でCPMを生成するのに使われた著作権保護方法の特定の組合せを識別するのである。
更に、オーディオデータを携帯電話へアップロードすることに関してのみ説明したが、こうしたデータを、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルハードドライブ、又は、オーディオ又はビジュアルデータを記憶及び/又は再生する機能をもつその他の装置など、その他のポータブル式装置へアップロードできることが分かるであろう。
マルチセッションCDフォーマットの概略図である。 本発明の第1、第2、及び第3の実施形態の実施に適したシステムのダイアグラムである。 本発明の本発明の第1、第2、及び第3の実施形態に従った、動的に著作権保護されたCDを作成するためのプロセスの全体を示す流れ図である。 VMSプレーヤの概略図である。 図3に示された方法を使用して作成された動的に著作権保護されたCDの概略図である。 本発明の対応する第1の実施形態を実行するための詳細ステップを示す流れ図である。 本発明の対応する第2の実施形態を実行するための詳細ステップを示す流れ図である。 本発明の対応する第3の実施形態を実行するための詳細ステップを示す流れ図である。 本発明の第1、第2及び/又は第3の実施形態を使用して生成された動的に著作権保護されるCDを読み出すための第1の方法を示す流れ図である。 第1、第2及び/又は第3の実施形態を使用して生成された動的に著作権保護されるCDを読み出し、そして、そのデータをハンドヘルド装置へアップロードするための第2の方法を示す流れ図である。 図7及び図8に示す方法を実施するためのシステムの概略図である。 著作権保護されたCDを認証し、認証されたCDを読み出し、そして読み出したデータを、ハンドヘルド装置へアップロードするための、本発明の任意の実施形態での使用に適したネットワーク方法のステップを示す流れ図である。

Claims (46)

  1. デジタルコンテンツデータをAVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)へ記録するための方法であって、
    固有の識別子をAVDDMへ割当てること、
    この固有識別子を使用して、該AVDDMに固有のデジタルコンテンツデータ中の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を生成すること、及び
    データエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータをAVDDMへ記録することを含む方法。
  2. 記録ステップは、データエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータを固有識別子と共にAVDDMへ記録することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 使用ステップは、固有識別子をシード(seed)として擬似乱数発生器へ入力すること、及び記録ステップで使用するための、ランダムなデータエラー及び/又はフォーマット変更のセットを生成することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. フォーマット変更は、AVDDMに記録されるコンテンツのアイテム間の間隔の変更を含む、前記請求項の何れかに記載の方法。
  5. フォーマット変更は、AVDDMに記録されるコンテンツの1つ以上のデジタルセッションの長さの変更を含む、前記請求項の何れかに記載の方法。
  6. フォーマット変更は、AVDDMに記録されるコンテンツのデジタルセッションに対しての付加的な少なくとも1つのデータファイルを含む、前記請求項の何れかに記載の方法。
  7. AVDDMに記録されるデジタルコンテンツデータのフォーマット及びコンテンツを記述する索引ファイルを編集することを更に含み、記録ステップは、索引ファイルをAVDDMへ記録することを更に含む、前記請求項の何れかに記載の方法。
  8. デジタルコンテンツデータの中の固有の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を識別するための著作権保護マップを生成することを更に含み、記録ステップは、著作権保護マップをAVDDMへ記録することを更に含む、前記請求項の何れかに記載の方法。
  9. 生成ステップは、複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更をリストした著作権保護マップを生成することを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 生成ステップは、複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更のリストを生成するための複数の発生ルーチンを含む著作権保護マップを生成することを含む、請求項8に記載の方法。
  11. 記録ステップは、コンバイナプログラムをAVDDMへ記録することを含み、該コンバイナプログラムは、著作権保護マップを、データエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータと組み合わせ、データエラーを除去すること及び/又はフォーマット変更に適応することによって、再生のためのオリジナルのデジタルコンテンツデータを生成するために使用されるように構成されている、請求項8から請求項10に記載の方法。
  12. コンバイナプログラムは、生成されたオリジナルのデジタルコンテンツデータを、再生装置に特有で且つ該装置によってサポートされているデータフォーマットへ変換するように構成されている、請求項11に記載の方法。
  13. コンバイナプログラムは、オリジナルコンテンツデータを、従来のパーソナルコンピュータで、該パーソナルコンピュータ上にコンテンツデータを記憶させる必要なしに再生できるように構成されている、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 固有識別子を暗号化することを更に含み、記録ステップは、暗号化された識別子をAVDDMへ記録することを含む、前記請求項の何れかに記載の方法。
  15. 著作権保護マップを暗号化することを更に含み、記録ステップは、著作権保護マップをAVDDMへ記録することを含む、請求項8から13の何れかに従属する請求項14に記載の方法。
  16. 暗号化キーを使って暗号化ステップを実行し、この暗号化キーを後で使うために記憶することを更に含む、請求項14又は15に記載の方法。
  17. デジタルコンテンツデータをAVDDMへ記録する前に、圧縮アルゴリズムを使ってデジタルコンテンツデータを圧縮することを更に含む、前記請求項の何れかに記載の方法。
  18. 前記請求項の何れかに記載の方法によって作成されたAVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)。
  19. AVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)であって、
    AVDDMに対しての固有識別子と、
    このAVDDMに対しての固有識別子からAVDDMについて決定された固有の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータと
    を含むAVDDM。
  20. フォーマット変更は、AVDDMに記録されたコンテンツのアイテム間の間隔の変更を含む、請求項19に記載のAVDDM.
  21. フォーマット変更は、AVDDMに記録されたコンテンツの1つ以上のデジタルデータセッションの長さの変更を含む、請求項19又は20に記載のAVDDM。
  22. AVDDMに記録されたデジタルコンテンツデータのフォーマット及びコンテンツを記述した索引ファイルを更に含む、請求項19から21の何れかに記載のAVDDM。
  23. デジタルコンテンツデータ中の固有の複数のデータエラー及び/又はフォーマット変更を識別するための著作権保護マップを更に含む、請求項19から22の何れかに記載のAVDDM。
  24. 著作権保護マップは、AVDDMのデータセッションに記憶されている、請求項23に記載のAVDDM。
  25. 著作権保護マップは、AVDDMのオーディオセッションに記憶されている、請求項23に記載のAVDDM。
  26. 著作権保護マップは、AVDDMのサブコードチャンネルに記憶されている、請求項23に記載のAVDDM。
  27. 著作権保護マップは、複数の部分を含み、著作権保護マップの複数部分は、AVDDMの対応する複数のサブコードチャンネルに記憶されている、請求項26に記載のAVDDM。
  28. 使用時に、著作権保護マップを、データエラー及び/又はフォーマット変更を組み込んだデジタルコンテンツデータと組み合わせ、データエラーを除去すること及び/又はフォーマット変更に適合することによってオリジナルで保護されていないデジタルコンテンツデータを生成するように構成されているコンバイナを更に含む、請求項23から27の何れかに記載のAVDDM。
  29. コンバイナは、AVDDMから読み出される圧縮済みのデジタルコンテンツデータを圧縮解除するように構成されている、請求項28に記載のAVDDM.
  30. 著作権保護マップは暗号化されており、コンバイナは、通信ネットワークを介して、固有識別子をリモートロケーションへ送信し、著作権保護マップを解読するための街解読キーを受信するように構成されている、請求項29に記載のAVDDM。
  31. デジタルコンテンツデータはデジタル透かしを含む、請求項19から30の何れかに記載のAVDDM。
  32. AVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)に記録されているデジタルコンテンツデータをユーザのロケーションにある再生装置へ転送する方法であって、
    暗合化された固有のAVDDM識別子をAVDDMから読み出すこと、
    固有識別子をユーザのロケーションから中央サイトへ送信すること、
    識別子を解読し、解読された識別子を用いて対応する解読キーを捜すこと、
    その解読キーを中央サイトからユーザのロケーションへ送信すること、
    その解読キーを用いてAVDDM上に設けられたデータエラー及び/又はフォーマット変更の暗合化著作権マップを解読すること、
    データエラー及び/又はフォーマット変更を組み込むことによって著作権が保護されたデジタルコンテンツデータをAVDDMから読み出すこと、
    解読された著作権マップを用いてデジタルコンテンツデータから著作権保護を除去すること、及び
    著作権保護のないデジタルコンテンツデータを再生装置へ記録することを含む方法。
  33. AVDDM(オーディオビジュアルデータ配布可能メディア)に記録されているデジタルコンテンツデータをユーザのロケーションにある再生装置へ転送する方法であって、
    固有のAVDDM識別子をAVDDMから読み出すこと、
    固有識別子をユーザのロケーションから中央サイトへ送信すること、
    固有識別子に関連する解読キーを中央サイトから受信すること、
    その解読キーを用いてAVDDMに関して設けられたデータエラー及び/又はフォーマット変更についての暗合化著作権マップを解読すること、
    データエラー及び/又はフォーマット変更を含めることによって著作権が保護されているデジタルコンテンツデータをAVDDMから読み出すこと、
    解読された著作権マップを著作権保護されているデジタルコンテンツデータと組み合わせることによって著作権保護をデジタルコンテンツデータから除去すること、及び
    著作権保護が除去されたデジタルコンテンツデータを再生装置へ記録することを含む方法。
  34. 著作権保護が除去されたデジタルコンテンツデータを、再生装置で再生するためのデータフォーマットに変換することを更に含む、請求項33に記載の方法。
  35. フォーマット化ステップが組み合わせステップを実行する装置上で行なわれる、請求項34に記載の方法。
  36. フォーマット化ステップが再生装置上で行なわれる、請求項34に記載の方法。
  37. 再生装置が固有の識別番号を持ち、フォーマット化ステップは、その固有識別番号を持つ再生装置で再生するためにデジタルコンテンツデータをフォーマット化できるように構成されている、請求項36に記載の方法。
  38. 再生装置が携帯電話であり、その固有識別番号が電話番号又は携帯電話の顧客識別子である、請求項37に記載の方法。
  39. フォーマット化ステップは、オリジナルのデジタルコンテンツデータを、従来のパーソナルコンピュータで再生するには適さないフォーマットに、該パーソナルコンピュータに記憶されているデジタルコンテンツデータのコピーから変換することを含む、請求項34から38の何れかに記載の方法。
  40. 暗号化済の著作権マップは、それをAVDDMから読み出すことによって提供される、請求項33から請求項39のどれかに記載の方法。
  41. 暗号化済の著作権マップは、中央サイトから送信された該暗号化済の著作権マップを受信することによって提供される、請求項33から39の何れかに記載の方法。
  42. 記録ステップは、デジタルコンテンツデータを、AVDDMに記録されているデジタルコンテンツデータと同じオーディオ/ビジュアルデータ品質で再生装置へ記録することを含む、請求項33から41の何れかに記載の方法。
  43. 再生装置は、携帯電話を含み、送信及び受信ステップは無線通信ネットワークを通して行なわれる、請求項33から42の何れかにに記載の方法。
  44. 変換ステップは、オリジナルのデジタルコンテンツデータを暗号化することを更に含む、請求項39又は請求項40から43の何れかに記載の方法。
  45. 変換ステップは、オリジナルのデジタルコンテンツデータの著作権保護を行なうことを更に含む、請求項39又は請求項40から44の何れかに記載の方法。
  46. 請求項1から17の何れかに記載の方法を実行するためのコンピュータプログラムを実行するように構成されたデータキャリア。
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