JP2005521445A - 物品用ハンガー - Google Patents

Abstract

本発明は物品用ハンガー（１０）を提供する。ハンガー（１０）は物品を保持する保持部（１８）及び物品の一部を覆うカバー（１１）を含んで、主として硬い素材により構成している。カバー（１１）は蝶番結合し、開放位置と作動位置間とを移動可能な少なくとも２つのカバー部材（１２、１４）を含んで構成している。作動位置ではカバー部材（１２、１４）間に位置し、使用に際して物品が保持部（１８）から外れ難くするように、保持部（１８）は一方のカバー部材（１２、１４）から内方に配置する。ハンガー（１０）を吊るすことが可能なように、ハンガー（１０）はカバー（１１）あるいは保持部（１８）に結合している支持手段（２０）をも含んで構成している。

Description

本発明は物品用ハンガーに関する。

衣服の付属品のような物品を店頭において販売する際、付属品をハンガーの棒あるいは鉤に吊るしたりする。既に種々のハンガーが知られており、棒あるいは鉤に吊るす部分及び衣服の付属品を保持する部分を含んで構成していることが多い。例えば、付属品を保持する部分は一端に衣服の付属品が保持部から思いがけなく外れるのを防ぐように突起を有する伸張部材を含んで構成してもよい。しかし、突起は衣服の付属品を伸張部材から滑るのを防ぐので、どのようにしても付属品をハンガーに取り付けるのに時間がかかることになる。

従来のハンガーは全て、部品をハンガーに取り付けられるように比較的複雑な形状かあるいはハンガーから思いがけずに外れ易い形状となっている。

本発明は下記の部材を含んで構成するハンガーを提供する。
・物品を保持するように改造した保持部
・物品の一部を覆うカバーであって主として硬い素材で構成し、少なくとも２つの蝶番状に結合したカバー部材を有し、該カバー部材は開放位置及び閉鎖位置間を可動であり、前記保持部はカバー部材の一方に結合するか一体的に形成され、閉鎖中は前記保持部がカバー部材間に位置するようにカバー部材から内方へ配置し、使用中は物品が保持部から外れる可能性を減らすカバー、及び
・前記カバーあるいは前記保持部に結合したハンガーを吊るすようにした支持手段。

カバー部材は開放位置へと可動なので、単純な直線状部材の形状でもよい保持部に衣服の付属品を比較的取り付け易い。閉鎖位置においては、カバー部材は物品が外れる可能性を減らす。

物品を少なくとも２つのカバー部材間あるいは一方のカバー部材と保持部の間に挟むことにより、外れる可能性を減らしてもよいし減らさなくてもよい。

本発明は下記の工程を含んで構成する物品のハンガーの製造方法を提供する。
・ハンガーを成形する樹脂素材用の金型を準備する。
・前記金型内あるいは近辺にラベルを置き、ハンガー成形時に樹脂素材がラベルと接触し、接着するようにする。
・ハンガーの形成及びハンガーにラベルを鋳包むために金型内に樹脂素材を注入する。

上記の製造工程はハンガーの成形とラベル付けが一つの工程に組み込まれ、コストを下げている。

本発明は更に上記方法によって生産したハンガーを提供する。

〔発明の最良の特徴〕
ハンガーは主として樹脂素材から構成することが好ましく、出来ればラベルを含んで構成することが好ましい。ラベルはハンガーと一体化することが好ましく、鋳包んだラベルが最も好ましい。

ハンガーは蝶番結合した２つのカバー部材を含んで構成することが好ましい。一方のカバー部材は窓を含んで構成することが好ましい。ハンガーが閉鎖位置にある際に、物品が一方のカバー部材の窓と他のカバー部材の間に位置するように、窓を構成することが好ましい。

保持部材は一方のカバー部材の窓から内方へ配置することが好ましい。保持部材は一方のカバー部材から内方に且つ窓を横切る直線部を含んで構成することが最も好ましい。更に、カバー部材は操作位置においてカバー部材同士を固定する嵌め込み式固定機構（ｓｎａｐ−ｆｉｔ ｌｏｃｋ ａｒｒａｎｇｅｍｅｎｔ）を含んで構成してもよい。

カバーはラベルあるいはバーコードを張り付けるために、大部分が実質的に平らな表面を含んで構成することが好ましい。

支持手段は鉤を含んで構成し、カバーに結合していることが好ましい。

図１〜３を用いて、本発明の好ましい実施の形態を説明する。図１には開放状態のカバー１１を含んで構成するハンガー１０を示す。カバーは結合部（あるいは蝶番手段）１３を介して蝶番結合した第１のカバー部材１２及び第２のカバー部材１４を含んで構成している。第２のカバー部材１４はリム１５を含んで構成している。第１のカバー部材１２はリム１６を含んで構成し、そのリムは第１のカバー部材１２と第２のカバー部材１４が閉鎖位置にあって、物品の一部を覆う際にリム１５を受けるような形状となっている。リム１５とリム１６は嵌め込み式固定機構を形成する。

第１のカバー部材は物品を保持する保持部１８を含んで構成している。ハンガー１０が閉鎖位置にある時に、カバー部材１２及び１４の間にあるように、保持部１８を第１のカバー部材１２から内方へ配置している。

本実施例では、保持部１８は直線状の部材を含んで構成し第１のカバー部材１２の窓１７上に位置している。保持部１８は他の形状、例えばＬ字状でもよい。第１のカバー部材１２に鉤２０の形状の支持部材が結合している。

図２はハンガー１０の別の透視図であり、カバー１１が開放状態にあり、保持部１８に保持されている衣服の付属品としての物品、この例ではネクタイ３０を図示している。

図３はハンガー１０の更に別の透視図であり、ハンガーが閉鎖状態にあることを示している。この場合、カバー１１は閉じており、カバー部材１２と１４は嵌合している。ネクタイ３０はカバー部材１２及び１４の間に保持部１８により保持されている。

本実施例ではハンガー１０は再生可能な樹脂素材で構成し第２のカバー部材１４はラベル２２を含んで構成している。この場合、ハンガーは溶融樹脂素材を金型に射出することにより製造し、ラベルは金型の一方の側面に取り付ける。樹脂素材が硬化すると、ラベルは樹脂素材に固着しハンガーの一部を構成する。なお、ラベルは両カバー部材１２、１４の外側に形成してもよい。

特定の例を引用して述べたが、本発明は当業者によって多様な形態を実現することができる。例えば、保持部はカバーに連結しなくてもよいが、鉤に連結する別の部品としてもよい。

本発明の一実施例による物品用ハンガーの斜視図 物品用ハンガーの開放状態を示す斜視図 物品用ハンガーの閉鎖状態を示す斜視図

符号の説明

１０ ハンガー
１１ カバー
１２、１４ カバー部材
１３ 結合部（蝶番手段）
１５ リム
１６ リム
１７ 窓
１８ 保持部
２０ 鉤
２２ ラベル
３０ ネクタイ

Claims (13)

1. 物品を保持するように改造した保持部、
   物品の一部を覆うカバーであって、主として硬い素材で構成し、少なくとも２つの蝶番状に結合したカバー部材を有し、該カバー部材は開放位置及び作動位置間を可動であり、前記保持部はカバー部材の一方に結合するか一体的に形成され、作動中は前記保持部がカバー部材間に位置するようにカバーをカバー部材の内方へ配置し、使用中は物品の移動の可能性を減らすカバー、及び前記カバーあるいは前記保持部に結合したハンガーを吊るすようにした支持手段を含んで構成したことを特徴とするハンガー。
2. 主として硬い素材により構成したことを特徴とする請求項１記載のハンガー。
3. 主として樹脂素材により構成したことを特徴とする請求項１あるいは請求項２記載のハンガー。
4. 更にラベルを含んで構成したことを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか１項記載のハンガー。
5. 前記ラベルは鋳包み形式のラベルであることを特徴とする請求項４記載のハンガー。
6. 前記ラベルは直接ハンガーに接着したラベルであることを特徴とする請求項４あるいは請求項５記載のハンガー。
7. 二つのカバー部材を含んで構成することを特徴とする請求項１ないし請求項６のいずれか１項記載のハンガー。
8. 前記カバー部材の一方が窓を含んで構成していることを特徴とする請求項１ないし請求項７のいずれか１項記載のハンガー。
9. 前記窓は、ハンガーが作動位置にある際に、一方のカバー部材の前記窓と他のカバー部材の間に物品が位置するようにしたことを特徴とする請求項８記載のハンガー。
10. 前記保持部は一方のカバー部材の前記窓から内方へと配置したことを特徴とする請求項８あるいは請求項９記載のハンガー。
11. 前記保持部は、一方のカバー部材から内方に且つ窓を横切る直線部を含んで構成することを特徴とする請求項８ないし請求項１０のいずれか１項記載のハンガー。
12. 前記カバー部材は更に、操作位置においてカバー部材同士を固定する嵌め込み式固定機構を含んで構成したことを特徴とする請求項１ないし請求項１１のいずれか１項記載のハンガー。
13. 前記カバーはラベルあるいはバーコードを張り付けるために、実質的に大部分が平らな表面を含んで構成したことを特徴とする請求項１ないし請求項１２のいずれか１項記載のハンガー。

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