JP2005518904A - 電気的刺激の側面を備えた臨床用注射器 - Google Patents
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Abstract
治療装置は、好ましくは、組織に拡散する成分を注射することに連動して、生体組織に電気エネルギーを投与するために提供される。シリンジのような注射器は、治療成分のためのリザーバや注射用カニューレを有している。該カニューレは電極として機能することができ、1又はそれ以上の付加電極が対向電極として準備される。それらの電極は、組織を貫通する針をそれぞれ持ち、1又はそれ以上の電極は、導電性のある接触部分を押さえつける表面を有する。前記シリンジや他の注射器、及び前記電極に電力を供給するためのドライブユニットは、同時、又は連続的に使用でき、スイッチで起動されたり、注射の所定状態までの進行を検知して自動で起動されたりすることができる。該治療装置は、好ましくは、キャリアの中に支持された使い捨て型のシリンジを使用し、通常は、組織の貫通を最小限にすることにより威嚇的でない印象と、高い電圧とを与える。
Description
本発明は、生体組織への成分の下層注射のための注射装置に関するものであって、その注射部位への電場の供給を注射と同時か注射後に行うための装置に関するものである。例えば、その装置を使って人間や動物の筋組織の中に液剤成分が注入され、その注射の効果は、注射部位において、液剤成分の分子及び組織細胞の両方又は一方へ電場を作用させることにより変化(最適化されるか増幅)される。
注射装置は、組織への注射と電気的刺激を日々の臨床に使用するに適した実施例として開示されている。装置は、注射用薬剤成分の細胞への注入を促進するときに(例えば、該成分やその副産物に対する免疫反応を得たり高めたりする上で)有益である。
投与された電気的刺激が生物組織に影響を及ぼすことは知られている。例えば、電磁気エネルギーの十分な投与は、膜の透過性を増加させることができる。このことは、治療への応用に可能性を与えている。膜透過性をコントロールすること、特に該透過性を増加させることは、膜を通っての溶液の拡散の許容を望むときに役立つかも知れない。静電効果により自由電子(溶液中の自由電子)の移動に影響を与えることが可能かも知れない。印加された電場は、拡散速度(移流により組織を通り抜ける拡散速度)に影響を及ぼすことができるかも知れない。また、印加された電場は、流体が拡散される範囲(組織の特定部分に流体が拡散される範囲)を変化させるかも知れない。例えば、膜を通過させて物質を注入したいときに、電気的刺激は膜の浸透性を増加させることができ、そしてその拡散速度は少なくとも部分的には透過性に関連している。
特定の電気的又は電磁気的刺激の効果は、イオン導入法(iontophoresis)、電気泳動法(electrophoresis)及び電気穿孔法(electroporation)において説明されてきている。これらのものは、異なる形態の効果(電気的効果)を伴う。それらは、与えられた電位や電流や電磁場によって引き起こされる結果に対して、異なる解釈を与えるかも知れない。印加された電場は、振幅や極性や周波数や空間的幾何学的配列や他のパラメータに応じ、上記効果を組み合わせたものを生じさせるかも知れない。
イオン導入法や電気泳動法は、一般的に、直流電流場を与えて、正や負のイオンを静電気引力や斥力により陽極や陰極に近付けたり離したりして移動駆動するものである。電場はまた、一般的に、イオンの移動度を増加させる傾向にある。前記イオン導入法は、一般的には、皮膚のような無傷の膜を通って移動するイオンを溶液中に生じさせる。前記電気泳動法は、電場(例えば、少なくとも直流電流成分を有する電場)の影響下での、液体やジェル中のイオンの移動に関するものである。
電気穿孔法は、多くの場合、比較的高いパワーの電場(たいてい、短時間だけ、又はパルスで与えられる)を必要とする。十分な振幅で、及び/又は十分な時間だけ与えられた電場は、膜中に微細な孔を形成することができる。それらの孔は、一般に“エレクトロポア(electropore)”と呼ばれていて、それらを形成する方法は電気穿孔法と呼ばれている。膜に投与されるエネルギーのパワー及び時間に応じて、孔は大きくなったり小さくなったりし、(孔が開口されている期間は)長かったり短かったりするかも知れない。孔は、一時的に、例えば、電場が印加されている間だけ開口されていて、その後は、直ぐに閉じるか治癒されることが望ましい。出力レベルがかなり高い電磁気エネルギーの投与により、組織に永久に損傷を与えることは可能である。そのような損傷は、手足や他の部位のような大容積の組織に対しては、かなり高いエネルギーを投与することによって引き起こされるだろう。或いは、その損傷は、比較的小さな総エネルギーレベルの投与でありながら、そのエネルギーが組織の小さな容積に集中されること(例えば、かなり高いエネルギー密度)により引き起こされるだろう。電気的影響に起因する損傷は、膜が阻止することのできないような、大きいか多数の孔をもたらすかも知れない。電圧及び電流が、必要な生体内作用を維持できないような加熱(電気抵抗加熱)を生じさせるかも知れない。電圧及び電流は、また、生体内作用や化学的プロセスや物理的プロセスに関して、他の影響を与えるかも知れない。
この明細書においては、“電気的刺激”という用語は、イオン導入法、電気泳動法、電気穿孔法、或いは他の電気的作用のいずれか1つ、又はいずれかの特定の組み合せに限定されるものではない。ここで使用されているこの用語は、何らかのこうした作用を生じさせるためのものである。加えられる電気的刺激は、1種類以上の結果をもたらすか、振幅、極性、空間的幾何学的配列、及び/又はタイミングに起因して、それぞれより強い作用を及ぼす可能性が有る。例えば、加えられる直流や低周波電場は、おそらく、孔の形成(電気穿孔法)を引き起こすに十分な振幅を有するであろうし、その一方で、膜を通り抜けるイオン泳動が静電気的に引き起こされるはずであるし(イオン導入法)、時間と共に移動が蓄積されるはずである(電気泳動法)。しかしながら、一般的には、電気泳動法は、他のものよりも強い電場振幅を必要とする。そして、そのような振幅での投与(電場の投与)は、通常は短期或いは断続的、又は、組織の損傷を防止するために十分低いデューティ・サイクルでパルス化される。
組織が、均質でも、等方性でも、電磁気的な面においても均一なもので無いという事実により、組織に電磁場を与えることは複雑となる。微視的には組織の特性(組織の透磁率や抵抗率を含むが、これに限定されるものではない)のばらつきによって、もっと巨視的には、解剖学的構造や組織構成によって、印加される電場や誘導される電流が集中してしまう可能性がある。
電気的に誘発された孔は、生体内(溶液中で十分にお互い独立していて、丸見えである細胞)で、ある程度観察され、研究されてきている。特定部位の生体内でその効果を観察することは困難又は不可能である。例えば、生体内の組織に近づくこと(例えば、部位が丸見えとなるようにその組織を切断するようなこと)は、投与される電気エネルギーの局部的な振幅や方向や他の点を変更して組織を乱し易い。したがって、生体内で意味のある観察(電気的刺激パラメータや効果の観察)を行うことは困難である。
遺伝子治療及び免疫治療は、組織の電気的刺激の対象(候補)である。電気的刺激が組織内におけるイオンの移動及び孔の開口を伴う傾向があるので、薬剤成分や他の成分を組織部位に供給し、そして、その成分のイオンや分子を所定位置(所望の効果が得られたり高められたりする位置)に移動させる(たぶん、組織膜の孔を通り抜けさせて移動させる)ために電気的刺激を使用することは合理的である。熱的効果に起因する拡散(ブラウン運動)は、電気穿孔された組織膜を通り抜けて体内部分への拡散を促進させるはずである。静電的な効果又は他の電磁気的な効果は、“生物学的構造”を通り抜けてのイオンの拡散を促進するか、(例えば、もし電場の極性が交互に切り替えられるならば)少なくとも分子の移動を増加させるはずであるし、その結果、治療効果を達成したり誘発したりするための特定の反応に影響を与えるはずである。
そのような効果の1つは、抗体(例えば、ウィルスや悪性腫瘍や抗生物質耐性菌や寄生生物による感染症や他の有害な病変への免疫学的な攻撃を引き起こしたり増進したりする手段としての抗体)の生成であり、そのような抗体の組織的な製造を潜在的に促進(鼓舞)することである。他の効果としては、強力な抗原特異的細胞免疫反応(antigen−specific cellular immune response)を引き起こすことである。
米国特許第6,110,161−Mathiesenら(Mathiesen、1999、“遺伝子治療”、6:508−514参照)は、生体内の骨格筋への電気的刺激(約25V/cmから約250V/cmの計算された電界強度での電気的刺激)を開示している。国際公開第99/01158号、第99/01157号、及び第99/01175号は、生体内での裸のDNAへの電気的刺激を促進するため、長時間にわたっての低電圧の使用を開示している。約1V/cmから約600V/cmの電界強度及び電位勾配が開示されている。米国特許第5,810,762号、第5,704,908号、第5,702,359号、第5,676,646号、第5,545,130号、第5,507,724号、第5,501,662号、第5,439,440号、及び第5,273,252号は、電気穿孔や電気的刺激の方法及び装置を開示すると共に、有効な電場強度範囲として約200V/cmから約20kV/cmまでを提言している。米国特許第5,968,006号及び第5,869,326号は、生体内での確実な電気的刺激処置のため、100V/cmの程度に低い電場強度を提言している。これらの開示は、提唱されている電位勾配強度の大きさを順次カバーしている。組織(その電気特性)がかなりの電気抵抗を有することは文献からよく知られている。オームの法則では、電流消費は、電圧を抵抗で割った値に等しい。電力消費或いはジュール熱は電圧と電流との積に比例する。したがって、上述した開示と、提唱されている広いレンジの電圧とによれば、少なくとも組織を加熱すること、及び、他の作用も、同様に大いに変化するであろう。
Jaroszeskiら(1999、アドバンスド・ドラッグ・デリバリィ・レビュー35:131−137)は、生体内で電気的に媒介された遺伝子注入技術を論評している。Titomirovら(1991, Biochem Biophys Acta 1088:131−134)は、2つのプラスミドDNA構造の皮下への注入に続く、皮膚のひだの電気的刺激(400V/cmから600V/cmの電場強度を使用)を論じている。Hellerら(1996、FEBSL Letters389:225_228)は、2つのレポータ遺伝子を示すプラスミドDNAの、ラットの肝組織への投与(円形配列のペア電極を使用して、高い電圧パルス(11.5V/cm)の発生位置を回転させることにより行うことを含めて)を開示している。
これらの電気的刺激についての研究、並びに他の研究は将来的に有望である。それらは、幾つかの免疫学的な技術についての限界が、“免疫反応等を引き起こすために導入されたプラスミドや他の成分が、細胞の中の最適位置に運ばれていなかった”という事実にあると提言している。また、それらの研究は、電気的刺激が、所望の効果を最も確実に達成できる位置に前記成分が配置される範囲を改善する方法を提供するだろうと提言している。
しかしながら、上述した先行の研究について主題を行使しようと努める人が直面するところの難問がある。特に、方法や装置は、投与のため実用的であって、患者や臨床医に受け入れられる必要がある。
これらの問題は、一部分は(装置や方法の)認識に起因するものであり、一部分は、無理もない心配に起因するものである。電気医療機器(エネルギーを直接に被験者に投与する機器)による苦痛や、不注意によるショックや損傷の恐れに関して、問題が生じている。組織への穴あけに伴う苦痛や損傷の恐れがあるかも知れない。場合によっては、皮下注射と比較してその装置は怖く見えるかも知れない。もし、皮下注射針との比較が、組織に孔を開ける部品のサイズや数量に関して不利ならば、なじみが薄く明らかに高出力の電気装置であること等との関連で、特に、それは問題があるかも知れない。さらに、他の治療環境(状態)とも共通する問題点、例えば、部分的に使い捨て型とされる器具の無菌状態や、かなり高額であるという点や、子供と大人のような異なるサイズや性質の患者への適用性などの問題点がある。
例えば、電磁エネルギーは危険であるというもっとも認識が、多くの患者や医師の側にはある。電気に関しての幾つかの懸念(例えば、電力線からの、非電離電磁放射線に曝露されることによる長期的損傷)については議論の余地がある。その他の懸念は、現実的なものである。例えば、ほとんどの人は、電気ショックにびくっとし、もしかして苦痛を感じた、1度かそれ以上の経験をしたことがあるはずである。静電気の放電に伴うショックは一般的である。傷を付けたり死に到らしめる電気ショックは、もし、導電接続(状態)が良好ならば、国内の電圧レベル(例えば、110ボルト AC)でも可能である。多くの人は、故障した装置による電気ショックの経験を思い出すはずである。時には、電気ショックは、電気接続をする際の無知やエラーから引き起こされる。時には、電気ショックは、ある程度は製品設計の欠陥が原因となる。概して、ほとんどの人は、馴染みの無い電動機器を少なくとも若干は不審に思い、さらには、そのような機器を操作する人の技術や注意力をも不審に思う。
前記装置(国内の電力線に接続された前記装置)に誰しもが関わり合いとなるような治療をもし勧められたなら、患者はかなり躊躇するだろう。そのような装置において、ましてやキロボルトのパルスを使用する装置においては、安全装置は必要不可欠であり、幾つかの設計上の特徴が法律で要求される。予防策は、厚く絶縁されたワイヤ、ワイヤをアースすること、導線や電極等の高電圧絶縁などであろう。そのような構造物の外観は、被験者の懸念をさらに大きくする。
その上、上述した電圧レベルなので、患者の懸念は正当化されるかも知れない。大きな印加電圧は、苦しいショックを起こすはずである。例え、電圧が苦しい程度よりも低くても、それでもやはり、筋肉の痙攣や筋収縮や他のもの(狼狽したり、不快に感じたり、未知のもの)を引き起こすかも知れない。もし、所定の電圧−距離の比(電位勾配)を(処置が)必要とするなら、比較的低い電圧が電極(より近接配置された電極)を使って供給されるはずである。これは、組織の小さなエリアに電気エネルギーを集中させ、組織の生理反応を阻害しない。
局部的又は全体的な注射による物質の注入に連動させて電磁エネルギーを供給することを目的とする電極の幾つかの例は、米国特許第5,439,440号、第5,702,359号、第6,009,347号、及び第6,014,584号(全て、ホフマン)に示されている。米国特許第5,873,849号−Bernard、及び第6,041,252号−Walkerらは、電場のパターンと注射のパラメータの開示を含んでおり、特定の電極配列(組織のエリアを囲むように、等辺三角形を形成するアノード/カソード電極の3つの配列が、規則正しく反復パターンとなるように隣接されて配列されたもの)を論じている。そのような電極の配列及び連結された導線はかなり印象的である。一般に、パルスは、キロボルトの電圧レンジで設備(技師を接触から保護する一方で被験者に電圧を印加できる設備)を使用して印加される。電極や導線や絶縁材などは、外見は全く恐ろしく見える電気装置に帰属する。
例えば、米国特許第5,439,440号は他の接触器を教示している。1つの装置では、プライヤーのような電気的に絶縁された道具が、肉体のだぶだぶの部分を圧縮したりつまんだりするように機械的に配列されたペアの接触器を有している。他の装置では、10本の注射針が、間隔を置いて配置された2つの列(通常、各列は5本の注射針の列)の電極構造体を形成する。それらの2つの列は、ドライブ回路の陽極及び陰極にそれぞれ接続されている。第5,702,359号の特許は、さらに、自動車エンジンのイグニッション・コイルやディストリビュータに似たドライブ装置に、良好に絶縁されたコネクターにより針状の接触片が接続されている円形配列を開示している。第6,009,347号の特許は、注射針電極のための7×7の位置配列を有している。各注射針は、その前進を調整できるように、コンタクトパッドに摺動自在に取り付けられている。その特許は、選択された深さに各注射針を配置すること、例えば、治療される腺や他の臓器の反対側の表面の丁度内側に、針の先端や末梢部位を配置し、それによって、臓器組織の中に各電極針の最大長さ配置することを示している。
米国特許第5,674,267号−Mirらは、注射針の配列を有する類似の装置を教えている。少なくとも3本(の注射針)は明らかに使用されているが、多数(の注射針)が、他の注射針とペアとなるように、それぞれ独立した注射針(という形で)提供されている。該装置は、各ペア(の注射針電極)から駆動電圧を順に印加する。
先行特許の接触器は、電気装置や治療方法についての教示を具体化するものであるが、これらは、多くの電極を組織の(容積の)中に配置して、回路の一方又は両方の端子が組織と接続する位置を分散させても良いことを示している。しかしながら、多くの注射針の配列は患者をかなり驚かせるだろう。特に、不注意による電気ショックを防止することを目的とする、保護の設計上の要素が組み込まれているときには、かなり驚かせるだろう。そのような接触器は、患者に意識が無いか、さもなければ、注射針の配列や電気駆動装置を見ることができない状況において、最も役に立つ。
治療上の電気的刺激投与のための効果的な電力投与の要求を満たす装置を提供することは有益であるだろうけれども、しかし、外見は不快にさせる。もし、装置の外観を適切に手直しして皮下注射の外観や電力についての印象を和らげることが出来たなら、装置により、組織の合理的で限られた部分に集中的に注射し、そこへの電気エネルギの投与を集中することが可能となり、さらに有益になるであろう。もし、電気的接続や組織の孔開けのためのこれらの設備の全てが、技師に最高に安全な方法で達成され、そして、体液との接触の危険や、尖ったもので刺すことや、不注意によるショックや、他の関連する危険を低減することができたなら、さらに有益になるだろう。
本発明の目的は、医薬的な成分や薬理学的な成分を組織の中に注入し、それに連動するように、組織及び/又は成分に影響を与えるための電気エネルギの投与を行うための装置や方法を提供することである。特に、本発明は、注射、及び該注射をした部位への電磁気エネルギーの投与を同時又は連続的に行うための、臨床用に最適で実用的な装置を提供することを目的としている。
したがって、注射と電極の構造が一緒に提供される。注射を行う部分は、臨床医にとって実用的であるように配置され、電気的な部分は、患者や被術者が我慢できる程度にされる。
その注射構造は、好ましくは、組織に孔を開けるための(液状物質を内包する、圧縮可能な容積のものに接続された)カニューレを有する、大いに便利な何らかの要素を備えている。付加電極を使用し、及び/又は、カニューレの少なくとも一部を使用し、電極及び/又は組織に表面が接触する電極と一緒のキャリィイング構造で、電磁場が供給される。好ましくは、消極的に(手動操作される)、及び/又は積極的に(自動的に)可動する部分が、組織に接触し、及び/又は鋭く尖った先を有する部分のような、装置の有害な部分を、鞘に納めて、保護するために用意される。例えば、保護カバーを使用したり、危険な構造を格納したり(する構造)である。
好ましくは、印加された電場が、液状物質が注射された組織と同じ部分(容積)を大体含むようにされる。技師は前記物質を注射し、該物質がそのエリアに存在している間に電場を印加する。電場及び、それに伴う電気的刺激が、関心領域に前記物質が注入される間に生じるように、電場が印加され、注射が行われる。好ましくは、自動的なトリガや時間調整が、注射と同時、又は注射後に電場を投与するために使用され、そして、カニューレ及び/又は電極を自動で鞘に納めたり、自動で引っ込ませたりするために使用される。
本発明は、実用的で便利である。注射部位を横切る電場を手配するため、或いは、注射及び電場印加を適切に時間調整するために熟練の技能は必要とされない。それにもかかわらず、その装置は用途が広く、様々な治療物質に使用することができ、電流、電圧及びタイミングに関して様々な電場の特質を得る。好適な装置においては、注射器が、プランジャと、そのプランジャの一部の通過を検知するセンサと、を有している。そして、プランジャの通過と同時、或いは所定時間だけ遅いタイミングで、又は所定の時間間隔での電気エネルギの投与を誘発するようになっている。
これらや他の目的及び態様は、本発明において、都合良く組織を通って拡散したり移動したりする成分を注射することに連動して、生体組織に電気エネルギーを投与する治療装置により達成される。前記成分は、前記電気エネルギーにより空けられた孔を通り抜けて拡散され、電気的刺激の他の方法や効果を伴う。シリンジのような注射器は、治療成分用のリザーバーと、注射用カニューレとを有している。該カニューレは電極としての機能を果たすことができ、さらに、1又はそれ以上の電極が対向電極として準備される。それらの電極は、組織を貫通する針をそれぞれ有しているか、或いは、1又はそれ以上の電極が、導電性がある接触部分を押圧する表面を有している。シリンジや他の注射器、並びに、電極に電力を供給するドライブユニットは、シーケンスで作動され、スイッチにより、或いは、注射器が所定状態に進行したことを検知して自動的に、起動される。治療装置は、好ましくは、キャリアに支持される使い捨て型シリンジを使用し、通常は、組織の貫通を最小限にすることにより威嚇的でない印象と、高い電圧とを与える。
好ましい実施例は、堅固であり、注射器に接続可能であって、電気的に再利用できる部品を有している。患者は一部分と接触し、注射物質用のリザーバは使い捨て型で安価である。該注射器は、外観がおとなしく、好ましくは、電気エネルギによる苦痛や危険なものを提起させるものや、針状電極や注射器の配列などの、装置の外観が、できる限り小さく抑えられている。
図面には、目下好ましい、本発明の幾つかの見本や実施例が示されている。図面は、本発明の態様を示すことを目的としており、図示された特定の例に本発明を限定することは目的としていない。図面を通して、同じ参照番号は、一致する又は機能的に同等の部品を識別している。
ある種の注射用医薬品については、その医薬品が注入された部位での電気的刺激(印加電流や電場が与えられて形成される電気的刺激)が、その電気的刺激なしで同様の注射がされた場合に比べて治療効果を可能な限り高めることが観測されている。本発明は、皮下又は静脈又は筋肉注射をしている間に同じ装置で注射と電気的刺激とを同時又は連続的に与えるための機械的及び電気的手段を提供する。
この目的のための治療装置22は、図1に概して示されるように、皮下注射器32を備え、その注射器の尖ったカニューレ34に加えて、1又はそれ以上の付加電極36を有している。これら(付加電極)は、カニューレ34と比べて同じように長くて鋭くて貫通性のある電極にしたり、浅く或いは深く突き刺す装置や、平坦な表面接触器にすることができる。その付加電極36は、分離された中実で細長い形をしている“針”であり、ステンレス鋼又は他の伝導性材料で構成されている。接続デバイス又は非接続のワイヤレスデバイスと何らかの特別な形によって、治療のために組織に接続される対向電極と共に使用される、1つの電極(例えば、注射器に支持されたカニューレ)があってもよい。
好ましい装置によれば、注射器32か、後述するような注射器のためのキャリアやアタッチメントに支持された少なくとも2本の電極がある。それらの電極の内の1本はカニューレ34であり、何本かの付加電極36を、互いに対向し、或いは電極であるカニューレに対向して作動するようにしてもよい。例えば、本発明の背景(の欄)にて言及された参考文献中に開示されているように、電気信号は、如何なる極性、パルスのプログラムや振幅、周波数又は振幅変調を有する電気エネルギーが、どのようなタイム・シーケンス、及び/又は分布パターンにて印加されたものでもよい。
注射器のカニューレ34は、人間の筋組織のような生体組織50に突き刺すものである。図1に部分的に示されるように、注射器32の手動操作、すなわち、シリンジバレル44の中のプランジャ42の推進が、組織表面下の部位52の組織50にバレルの内容物を注入する。本発明によれば、電気信号は、少なくとも2つの電極(図1に示されるように、1つがカニューレ34で、他が、付加された先の尖った電極36である)を使用して印加される。代わりに、電磁エネルギの投与は、別途、注射部位52の周囲に、間隔を置いて配置された電極を使用することで(例えば電磁放射技術により)、可能としてもよい。いずれにしても、図1に一点鎖線の領域で示された電磁エネルギ55は、注射する部位を少なくとも部分的に含む領域に加えられる。
図1では、カニューレ34が電極の1つとして使用されていて、電磁エネルギーは、電位勾配と、対向電極の方に向く派生電極とを生じさせるので、電場は、注射部位52の大部分を横切らないかも知れない。注射部位の大部分を横切るように電位勾配を生じさせるには、図2に示されるように、注射部位の部分少なくともまたぐように(複数の)電極を配置することで可能となる。
ここでは多くの具体的な装置が検討されており、同じか機能上等しい構成要素を識別するため、同じ符号が各図面を通して使用されている。図1の実施例では、カニューレ34は、1本の電極として、或いは、電気的刺激信号を通過させるペア(電極)34,36の導電棒として機能する。図2等には、カニューレ34から離れた位置に配置されている2本の電極36が示されている。幾つかの実施例では、2又はそれ以上の針はカニューレ34から等距離で平行であり、互いに或いはカニューレと一緒に、電気的信号のために対向する導体や棒として機能する。カニューレ34及び、先の尖った貫通性のある電極36の両方は、そのような組合わせにおいては針として扱うことが出来る。
他の実施例では、カニューレ34から離れた電極36は、1又はそれ以上の表面接触電極(図1〜3には図示されず)に置き換えられている。それらの表面接触電極は、カニューレ34が突き刺された周辺において、接触されるか、或いは可能な限り、より浅く皮膚や他の組織50に突き刺されている。そのような表面接触電極の幾つかの実施例が、例えば、図4,5及び8を参照して開示されている。それらの電極は、伝導性のあるシート材料(例えば、メタルメッシュ製の、カーボンコーティングされた、或いはカーボンを含有するポリマー接着剤による薄膜電極)のような材料や構造で構成されていて、弾性的に付勢された接触器等である。
ある好ましい実施例では、カニューレ34及び、1又はそれ以上の電極36は、使い捨てのプラスチック製シリンジバレルと共に使用するにふさわしい形式で提供される。カニューレ34は、電極36と共に、プラスチック成型された部材62に取り付けられることができる。例えば、その部材62は、図6及び7に示される標準のルアーロック金具64、又は他の手段(例えば、図9)を使って、使い捨てのシリンジバレル44に取り付けられる。代わりに、図8及び図10〜12に示すように、バレル44,プランジャ42及びカニューレ34を有する完全な使い捨て型の注射器がキャリア(担体)66に保持されるようにすることも可能である。導線を、前記部材(電極支持部材)62やキャリア66に取り付けたり、それらの中に埋め込んだりしても良い。代わりに、貫通性のある針(出来れば、カニューレも含めて)との電気的接触を確保したり、或いは、露出された金属や導通部分との接触を確保したりして、駆動信号を電極(組織、及び/又は注射部位52の近傍に順に結合される電極)に導くために、弾力性と導電性のある接点を適当に配置するようにしても良い。
検討された実施例では、使用される電極(1つはカニューレかも知れない)は、導体(すなわち、ワイヤ)を使って駆動回路のアノード及びカソードに接続される。電流誘導技術により伝導電極に電流を誘導することが出来るであろう。その場合、その電極に接続される電極や導体には、その電極に電流を誘導するために交流電磁気信号が供給され、そして、誘導電流は、所望の電気的刺激効果を発生させる。
無菌の組織接触部分と無菌でない電気的接触部分との間を分離し、及び/又はバリアを設けるため、電気的接点、端子、ぎぼし形めす端子、その他同種の要素は、好ましくは、電極やカニューレにおける、挿入されたり突き刺されたり組織に接触したりする部分から間隔をあけられるか、或いは、好ましくは電極支持部材62(好ましくは、カニューレ34を含む)を構成することにより孤立されている。このような方法で、注射に先立って、注射針の無菌状態を損なうことなしに電気的接続を完成することができる。また、上述したキャリアは、使用する度に完全に殺菌する必要なく、連続して治療を行う間、安全に使用されることができる。
全てが先の尖った部材、及び/又は組織に接触する部材から成る針組立体は、好ましくは、着脱可能な針鞘のような保護カバー(不図示)を備えるか該保護カバーに取り付けられている。その保護カバーは、注射や治療の前後に針(カニューレ及び電極)の注射可能な又は流体接触部分を覆っている。その針組立体及び鞘の全体は、個別に無菌包装され、そして、状況に応じては、注射成分が初めから充填されても良い。
例えば、図7に示されるような電気的接続エリア68と、組織に係合され又は突き刺される構造体34,36とは、ガラス、プラスチック、金属又はその他の適当なバリアにより、お互いに分離されることができる。1つの実施例では、組織に接触する機能を持った部分と電気的接触機能を持った部分との間のバリアを効果的に形成する構造体は、また、注射針の貫入深さを規定するために、機械的な最大の限界や停止を与える働きをする。
病室用に最適化された装置を提供することは、本発明の1つの態様である。これは、組織に注射をし、所望の電場を印加するという必要なステップを成し遂げるため、様々な特徴や効果を発揮させるためのコストなど、多くの関連する重要な点を有している。好都合にも、全く異なる目的が、装置を患者に怖くないように見せている。可能な範囲で、その治療の経験は実際のところ、痛くも無く、驚くものでも無く、さらには不快でも無く、実際に患者を怖がらせないようにする。しかしながら、この種類の威嚇は、知覚からの影響を受ける。好ましい装置では、上述したような注射器/針の組立体が、低電圧装置に見えるか、又は明らかなバッテリ式の電気装置と共に組み付けられる。他の態様によれば、突き刺すための部品は、従来の注射器と同数(すなわち、1つ)に維持される。
もう一つの側面によれば、電気的駆動信号は、注射器やキャリア(ひとまとめにして“治療装置”)から発生させても良い。手動作動のための押しボタンを用意しても良い。シリンジプランジャが一定の点まで進むことによって機械式リミットスイッチ(不図示)が作動されるようにしても、他の実施例において、所定位置への注射器の前進が光電子的に検知される(ようにしても良い)。これら又は同様の方法で発生された信号は、離れているドライブユニット(組織部位に電場を加えるための信号を発生させる手段)82に送られる。さらに、そのドライブユニット82は、目に見え、及び/又は耳に聞こえる表示器を作動させて、操作の状態(“作動可能”状態、シリンジプランジャのストロークの始点及び/又は終点、電気駆動信号印加の開始、等のような状態)、治療サイクルの完了、システムの短絡や導通状態の欠陥を検出したことの警告などを確定したり示したりするようにしても良い。
図1を再び参照すると、本発明は、液体の治療成分の供給源に接続されたカニューレ34を備えている。この例では、カニューレは、一般的な手動操作型皮下注射器(使い捨てのプラスチック注射器、ガラス注射器等)32の一部分である。組織50に穴を空けることが目的であるカニューレ34は、バレルの内壁に対してシールされたピストンやプランジャ42の移動により圧縮されたり膨張されたりするバレル44に連結されている。本発明は、注射器や治療装置の他の形態、或いはポンプ(不図示)の他の形態に応用される。例えば、自動的な(例えば、電動化された)注射器、及び、他の方法で構成された“容積が可変となる液室ようなもの”を有する注射器や他のインジェクタを上げることができる。
少なくとも1つの電極36は電気信号のソース82に接続される。好ましくは、カニューレ34が電極の1つとして使用されるが、しかし、カニューレを電気的接続せず或いはフロートにしておいて(つまり、カニューレを電極の1つとして使用せず)、他の導体を電極として使用することも可能である。この例では、カニューレ34はバネ接点リード線92によりドライブユニット82の1つの端子に接続され、また、第2の中実針94は、鰐口クリップであるバネクリップリード線によりドライブユニット82の他の端子に接続され、対向電極36として使用される。一式の注射器を2本使用し(不図示)、それぞれのカニューレ34をドライブユニット82に接続して対向電極として使用することも可能だろう。
電気信号のためのソース又はドライブユニット82は図1に概略的に示されている。電源96を備えており、その電源96は、好ましくは搭載型バッテリ(厄介に見える、壁コンセントからのAC電源コードとは対照的なもの)で構成される。該ドライブユニット82は、駆動信号をコントロールするための様々な装置を有することができる。そのドライブユニットは、ユーザの入力操作によってエネルギーの投与がコントロールされるかも知れず、或いは予めプログラムされるかも知れない。そのコントロールは、振幅やタイミング特性の選択や、有効な予め決められている制御パラメータや制御セットポイントの簡単な選択(フィードバック制御装置により実施されるもの)を含むかも知れない。電圧や電流の振幅やパルスの特性は選択可能であり、又はユーザが特性を選択することができる。振幅や極性に加えて、信号は、AC及びDCを選択できる。電圧の極性を反転することができる。信号は、例えば、休止部分を分散した状態で有する幾つかのパルスのように、時間とともに変化する。前記制御装置は、さらに、エネルギーの投与を空間的に変化させることができる。例えば、(2つの接点を仮定すれば)極性を反転させることによる方向(電場の方向)の反転や、他の方法による電場の方向の変化(例えば、3又はそれ以上の電極配列において、異なるペアへ信号を切り換えて、電場の方向を回転させること)である。図1に示された実施例では、そのようなスイッチングの機能は、簡単なスイッチ98により概略的に示されている。現実的な実施例では、そのドライブユニット82は、一般的に、電源や、1又はそれ以上のアンプやインバータ(トランジスタや他のスイッチング素子から電極に供給される電圧を高めるもの)を有している。設備は、制御やスイッチの公知の方法(上述したような極性変化や他の態様)で製造できる。ドライブユニット82は、また、安全機能(例えば、ショートが検出された場合に作動を停止させるようなもの)及び適応機能(プリセットされたパラメータ値(例えば、ピーク電流のセットポイントを制御するための)を捜したり維持したりする働きをする制御のようなもの)を備えることができる。
カニューレ34を経由して注入するために注射器32が操作され、電極34,36がシーケンスにより電気的に駆動され、注射した皮下組織部位52への電気エネルギーの投与が、注射された成分が存在している間に行われる。その部位での組織における刺激反応や、組織の中に拡散される成分における反応を生じさせるのに十分な電気信号が、その組織部位に印加される。
本発明による電気的刺激を治療的効果に応じてどのように正確に使用するかに関しては、異なるシナリオがある。そのような効果(治療的効果)は、本来は、電気的パラメータや、拡散された成分や、治療が加えられた組織に応じて変化する。1つの考えられる装置においては、注射成分の投与と同時(又は該投与の後)に組織膜に孔を開けるには、その電気信号は十分であろう。例えば、その成分は、免疫の効果を発生させる核外遺伝子を含むことができ、前記孔は、その成分が、細胞の中に容易に拡散したり移動したりすること、或いは、前記膜で区切られた組織に触れることを許容するかも知れない。この方法又は他の方法において、それ程強い割合ではないにしても、治療成分の投与と電場の印加との組み合せが、関連する治療効果をもたらし、或いは、該成分から別の方法で得られる治療効果を高めるかも知れないことは認識されるだろう。例えば、この方法にて核外遺伝子に細胞を曝すことは、抗体の生成をプログラムするのに役立つかもしれず、また、組織が一定量の成分に反応して抗体を生成するような頑健性を増進するかも知れない。
カニューレ34のような電極、並びに電極として使用される他の針36は、少なくとも組織と接触する表面部分は電気的に伝導性がある。それらの針は、注射用のカニューレとほぼ平行な配列(細長い針の構造体の配列)を構成することができる。これらの針は、1つの治療装置の部分であることが有利であるが、図1に示すように分離構造とする可能性はある。
図2に示されるように、針(その電気回路の中で使用されるカニューレ34又は他の電極36)の表面全てが導電性を有している必要は無い。それどころか、絶縁処理や、部分的に電気抵抗のある被覆加工を導電性表面の部分に与える方が、注射部位への電気エネルギー投与を集中させるために好都合である。したがって、例えば、電極やカニューレは、十分に絶縁性のあるプラスチック・コーティング104(例えば、図13及び15を参照して実施例が示され、論じられるように、注射された成分が存在する先端部分を除いた全長に亘って形成したテフロン(登録商標)(ポリテトラフルオロエチレン))を有するようにしても良い。さらに、図2は、集中した電気エネルギを針(カニューレや電極など)全体の分離されたエリアに提供するために、被覆層が途切れさせられている状態を示す。いずれにしても、その電極は、カニューレにより組織が突き刺されている間、或いは少なくとも注射された成分が存在している間、組織と電気的に接触するために、伝導性表面を備えている。
組織に電気エネルギーを与える信号は、治療成分の組織への多量投与と空間的に最適に関連付けられたなら、もっとも有益である。図3は、信号のタイミングが、注射を行うための注射器の操作に関連する実施例を示す。この実施例では(ここでの幾つかの実施例でのように)、治療成分の供給源は、好ましくは、使い捨てのプラスチックの注射器32であり、カニューレ34はドライブユニット82により駆動される電極の1つとして機能する。少なくとももう一つの電極36が接触のために設けられ、カニューレ及び他の電極は、図1と同じように、電気的ドライブユニットに接続されている。図3の実施例では、ドライブユニット82は、注射部位52における治療成分の相当の濃度が期待される程度まで注射器32の操作がされたことが検知されたときに起動される。図示の実施例において、シリンジバレルは、実質的には光透過型(透明又は半透明)である。そのシリンジバレル44の一側には光源(電球、LED又は同様のもの)が配置され、全くの反対側には、フォトダイオードやフォトトランジスタのような光検出器がバレルに連結されている。端部(シールエンド)が少なくとも不透明なシリンジプランジャ42が光源112と光検出器114との間を通過するまでは、その光検出器はその光源からの光に反応しており、(該シールエンドが光源112と光検出器114との間を通過したときに)トリガ信号が生成されて、ソース(電気的駆動信号の発生源)82に印加される。そのソース82は、電流源、閾値検出器、ワンショットタイマー、増幅器、及び、電極間(本ケースでは、カニューレと他の電極との間)への駆動信号を生成するための素子の何らかの組み合せ(前記注射器の操作により起動される)を備えるようにしても良い。その信号は、発生後も一定時間維持されることができ、光源と光検出器との間のライン(視線)等をプランジャが遮っている間だけは持続するようにしても良い。
図3では、カニューレ34のところまで送られてきた電気的駆動信号は、バネクリップ92を介してカニューレ(シリンジバレル44に隣接するカニューレ)の基端に伝えられる。この接続ポイントは、ハブ(カニューレが取り付けられるハブ)までカニューレが組織に挿入されることになっていない限り利用できる。前に述べたように、カニューレ34の末端又は注射端とカニューレの電気的接続エリアとの間に配置された、何らかの無菌バリアを有する針組立体にカニューレを取り付けておき、電気的部分(これは、再利用されることが望ましい)の無菌性への懸念が、注射の無菌性を損なわないようにするとよい。
図4及び5は、図1〜3の電極(貫通電極配置)よりも組織に侵入し接触電極配置(従来の使い捨て型の注射器やカニューレを使用しているもの)を示す。図4では、カニューレ34は、電極の1つとして機能させるため、基端にてクランプやバネクリップカラー122を介して電気的に接続されている。その対向電極は、シートメタル状のバネ部材132により構成されている。このバネ部材132は、注射器32の本体に取り付けられていて、注射のためにカニューレ34が組織の中に挿入されるときに弾力性に富んだ状態で組織50の表面を圧迫する。そのバネ部材132は、破線で示されるように、無負荷状態の位置(注射の方向の、比較的前方の位置)を持つことができる。そして、そのバネ部材132は、組織(図4では不図示)の表面からの圧力を受けて実線で示す位置に曲げられる。これにより、カニューレ34に対する所定の相対位置に、ばね部材132により形成される電極が配置され、導電性接点により前記組織との電気的接続が成され、さらには、注射の深さが少なくともラフには決定される。同様の結果は、弾性的にピボットするバネ部材132を提供することにより得ることができる。そのバネ部材132は、例えば、装置設置時には、長手方向の中心線に対して傾斜された状態であり、注射している間は、組織からの圧力を受けて所定位置(カニューレ34が所定の注射深さに到達したときの所定位置)となるように取り付けられている。
組織と導電部材(図示の装置の導電部材)との間の電気的接触は、その電極の表面の材質や表面形状を選択することにより、促進される可能性がある。伝導ジェルは、接触を増進するために塗布してもよい。接触している総表面領域を広くするために、その表面を平滑化しても良く、或いは、該表面の離散点での電気接触度を増加させるために、その表面をざらざらにしても良い。同様に、表面電極は、表面接触に制限を設ける必要はなく、比較的短い先端が、加圧し、1mm程度を上限とする深さの孔を組織に開けるような、貫通性のある構造体でもよい。
表面電極132の場合、組織中の電場は、カニューレと、組織の表面でカニューレを取り囲むバネ部材との間に電位勾配を形成する(主に、半径方向で、組織の表面に平行である)。電気的刺激のためのこの装置の効果は、注射の深さや注射そのもので大きく変わるかも知れない。具体的には、浅い注射と比較して、注射部位が深い程、大きな半径方向の電位勾配を生じさせることができる。注射部位52(図1〜3参照)を囲む電位勾配を発生させるため、図4のカニューレの近位部は絶縁され、遠位部のみが、前記組織と接触する表面で電気的導通を確保しても良い。絶縁される装置は、図13及び15を参照して、後で論じられる。カニューレの長さの部分を絶縁することは、電位勾配に軸方向の成分を与え、前記注射部位が電気的刺激用電場にさらされる程度を向上させる。
図5は、関連した実施例を示す。この場合、ドライブユニット82に接続された表面電極は、図4のような注射器への機械的取り付けが行われておらず、弾性的圧力では組織を圧迫しない。その代わりに、表面接触(部材)は、開口部138を有する、フレキシブルな伝導シート136からなる。注射は、そのシートを組織に付着させた後に、その開口部138からなされる。シート138は、伝導性のあるメッシュや、伝導性のあるプラスチック(カーボンや他の伝導性のある粒子状材料がその材料の表面又は全体に配置されたもの)や、金属箔等で構成することができる。そのシートは、接着剤で、或いは伝導性のあるジェルを用いて付着することができる。図4の実施例と同様、この装置は、基部が絶縁されたカニューレ34のような対向電極を使用した、浅い注射や深い注射で、最も効果的となる。
先の説明においては、カニューレ34はその尖った端部にて軸方向に吐出するとしている。側面開口部や遠位端から距離のある開口部を備えて、さらに遠位端を閉塞することにより、カニューレ34は側面方向に吐出することが分る。この方法は、カニューレ34の一部を注射部位の上下方向に配置することを可能にする。そのような実施例は、図19を参照して後述する。
図6−12は、本発明に係る治療装置として、幾つかの例示的で実用的な装置を示す。これらの装置は、好ましくは、一部は標準のシリンジバレル44やプランジャ42をベースにしているが、標準でない装置にも適用できる。図8−12では、装置は、標準のカニューレ34を有する使い捨て型の注射器を利用することができる。図6は、シリンジバレル44が、図7に示されるような吐出組立体142に連結される実施例を示す。吐出組立体142は、1つのユニット中に中央カニューレ34と一対の針電極36を有する。
図6−11に示された各実施例は、電気的刺激処置、及び似たような処置(注射と共に組織に電気エネルギーを投入する装置)のために役立つ治療装置についてものである。電力供給源と電気信号を発生させるために操作されるスイッチングデバイスとを有するドライブユニット82は、これらの図には示されていない(図1−3参照)。そのデバイスはインジェクタ32を有する。治療成分を収容するリザーバーが注射用カニューレ34に接続され、少なくとも1つの電極34,36,132等を有している。組織50における表面下の部位52に治療成分を注射により供給するため、並びに、その部位での治療成分の反応に影響を与えるべくその部位に電気的信号を印加するために、その注射器及びドライブユニットが、上述したようなシーケンスで操作される。
図6及び7は、組立体ブロック142の遠位側に3本の注射針が突出されるように取り付けられ、そのブロックが、注射針のエリアとより近位の、針との電気的接触がなされる開口148、もしくは、少なくとも針と電気的に接続される導体68の設けられた接触点との間との間のバリアを形成している1つの実施例を示す。例えば、組立体ブロック142には、短い長さの針がスプリングクリップや鰐口クリップで係合出来る開口部148を形成することができる。代わりに、電気的接点スクリュウ、接触プラグ/ソケット又はその種の他のものが提供されてもよい。1つの装置では、前記電極や注射針に電気的に接続される導体は、プラグや接合ソケットの形で提供される。これらの実施例では、電気的接続エリアは、組織に差し込まれたり他の接触がなされる注射針部分から十分に分離されている。これは、治療装置に取り付けられた電装品の殺菌についての不安を低減している。
図6及び8の実施例では、中央の注射針はカニューレ34であり、また、ブロックの最も近位の部分は、組立体ブロック142をシリンジバレル44に接続するためのカラー(環管)から成る。なお、その接続方法は、ルアーロック金具のように、標準のカニューレが接続されるのと同じ方法である。その組立体ブロック142は注射器本体に接続される。ドライブユニット82(図6−8には示されていない)との間の電気的接続は針でなされ、注射が達成される。
図6及び8では、従来の注射器が、電気的接続の確実性、及び治療処置を成し遂げるために必要な信号の要求を容易にするキャリア66の中に収容されている。注射器32は、接触による電気的接続が達成され、或いは必要な接続を確実に確保することのできる位置に、例えばスナップ止めされて、キャリア66の中に受け入れられている。各導線は通常はケーブル152(例えば、図6及び8に示されるように、キャリア66の近接端部のフィンガー・タブから出ているケーブル)の中に集められる。図8では、分離された導線が示されている。
図6に示されるように、向こう側のフィンガー・タブは、手動操作可能な起動用スイッチ押しボタン154を備えることができる。このボタンによって、オペレータは、準備ができた時、例えば、注射が所定ポイントまで進行した後などに、ドライブユニット82からの電気的駆動信号の出力を可能にしたり、引き起こしたりできる。押しボタンの代わりに、或いは押しボタンに加えて、図8に最も良く示されるように、キャリア66は、図3を参照して既に述べたように、透明で、光源112及び光検出器114の配列を有したり、信号を起動させ、警告をし、或いは他の必要のあるインプットと連動した信号の投与を起動させるための他の自動的手段を有することができる。
図6及び7では、針は、全体が組織に挿入されるように押圧される。それらの針は同一長さである必要は無い。;しかしながら、もし、中央カニューレ34の注入が遠位でされるなら、電位勾配や、それに伴う電気的刺激は、カニューレよりも幾分長い外側電極36を用いて加えられる場合が、最も効果的かも知れない。その長さは、電気的刺激や電位勾配が投与される前又は投与されている間に注射された成分が直ちに広がる治療部位の部分の長さであって、好ましくは電極36の長さを実質的に超えないようにされる。該電位勾配は、(例えば、カニューレを電極として使用しないで)外側電極の間に、或いは、外側電極の一方及び/又は両方とカニューレとの間に、交互或いは他のタイミングで加えられることができる。
図8では、同種のキャリア66が、円筒形パッド162の形の接触用端板を備えている。この円筒形パッド162は、カニューレ(2つの電極の内の1つ)が突出されるための中央開口部を有している。その接触用端板は、他方の電極を形成している。その接触用端板は、バネ(不図示)からの付勢力に抗して軸方向に移動することができる。代わりに、該端板は、注射している間に圧縮されている弾性体のための、フレキシブルカバーを備えることができる。いずれにしても、接触板は組織の表面を圧迫し、電気接点の1つを提供している。
図9は、実質的に従来のものである注射器本体がカニューレと2本の電極針36(カニューレの両側に間隔を空けて平行に配置されている)とを有してなる、他の実施例を示す。それらのカニューレ及び電極は、小さな回路基板172と電気的に接触している。この回路基板172は、電気的接続を確保し、また、針36の機械的取り付けを行うものである。その基板回路172は、針を半田付けするための導電性ランドを有しているか、針を係合するためのバネクリップ(不図示)を有している。ドライブユニット(図9では不図示)への導線は、取り外せないように基板回路に、例えば半田付け処理され、或いは、バネクリップや、プラグと雌端子の接続部により基板の接点に接続される。
図10及び11は、図6−8のキャリア(装置)に関する変形例を示している。図10によれば、カニューレ34が1つの電極であり、対向電極は、図8のものに似ている環状接触板162からなる。該接触板162は、つる巻きバネ182の弾性圧力により組織を圧迫する。図11では、似たような装置(キャリア)が、弾力性に富み折り畳めるプラスチック・アーム192を有している。そのアーム192は、角度が付けられた側面で“囲い”を形成している。そのデバイスは注射をするために使用され、末端側は組織に接触され、その“囲い”を弾性的に圧縮する。接触板の末端側と組織との間の圧力を保持しながら、注射の深さに応じて決まる距離だけ“囲い”を折り畳む。
図12は、複合型装置の例を示している。例えば使い捨て式プラスチック注射器32などの従来の注射器が、キャリア66の中にスナップ止めされる。そのキャリア66は、図3でのような光源及び光検出器からなるトリガ発生回路112と、図4でのようなバネのある接触部と、カニューレ34に電気的に接触されるバネ接点193と、を有している。1つの電極としてのカニューレと、他の電極として設定される導電性接触部との電気的接触に加えて、プラグと雌端子との接続が接続ケーブル152によってなされる。好ましくは、注射器32は、キャリアの中の、それぞれの構造によって決まる所定の位置にスナップ止めされる。
既述の実施例では、キャリア66は、外部のドライブユニット82に接続されていた。他の装置では、図6,8,11,12等に示されるようなキャリアは、バッテリー区画や、電極への駆動信号を発生させるための小型回路(不図示)を備えることができる。駆動信号は、与えられた治療上の処置を最適化するのに十分な信号であり、その治療上の処置は、キャリアの適当なラベルや色分けや他の検証により識別することができる。該キャリアは、治療のために必要な成分が前もって充填されているシリンジを支持している。シリンジは、キャリアの駆動ユニット信号を発生させるものである。
図2において前に述べたように、表面絶縁部104によりその全長にわたって絶縁された電極を使用することは可能であり、それで、注射された成分の深さで電場勾配が十分に発生する。図13及び14は、表面電極136が1つの電極を形成し、絶縁層104を有するカニューレが他の電極を形成する実施例と似た構造の装置を示す。カニューレはステンレス鋼のような導電材料からなるが、その全長の内の近位部は絶縁され、従って、露出されて導電性のある遠位端部分105でのみ組織50と電気的接触がなされる。このようにして、電場勾配及び発生電流が、その遠位端と表面電極136との間に、軸方向に実質的に延長する形で生じる。
もし、カニューレがその遠位端の部分で吐出をするならば、注射された成分は、最初に少なくとも、カニューレのそのポイントを概して囲むような量が使用されることが期待される。結果として、注射される成分の全てが、表面電極136とカニューレの伝導端105との間のラインに沿うだろう。カニューレの基部を絶縁することは、成分が注射された組織の部分への電場の供給を増進させるが、その電場と成分とが完全に一致することは保証できない。別の方法(不図示)によれば、注射が所定の深さになされ、続いて、注射された成分が存在する組織部分の少なくとも一部、好ましくはほとんどの部分を横切る電場を与えるため、例えば、注射の後に電極を差し込んだり2又はそれ以上の電極を配列して、対応する深さに電場が印加される。
図14は、表面電極136が、組織50の反対側(例えば、患者の手足の反対側)で、電極/カニューレ34に対向するように使用される別の実施例を示す。この実施例では、表面電極136が手足の周りのほとんどを占有し、注射は深くなされ、引き続いて、電極/カニューレ間で(通常、皮膚表面での表面電極により囲まれた深さで)電気的刺激がなされる。
図16−20は、2本かそれ以上の電極を含む幾つかの配列バリエーション、或いは、2本かそれ以上の電極を有する装置を示している。それらの電極は、選択的に、少なくとも1つ、又はそれ以上が、導電性を有する部分を少なくとも有していて駆動信号が伝達されるカニューレである。図16−18では、カニューレは、所定位置に残留させられること(例えば、電極として使用されること)、或いは、注射したエリアに電場を与えるために他の電極36が手配されることで(カニューレ自体は)注射の後に取り外され得ることを示すために破線で示されている。図16は、カニューレ(もし、電気的刺激の間も存置されるならば)が動かされずれ、或いは通電されることを示している。各部分の極性は反転させることができ、信号は、電極相互の間、或いはカニューレとそれらの電極との間、さらには、カニューレとそれらの電極のいずれかとの間に電位差を生じさせる。
同様に、カニューレは、3本の電極(図17)、4本の電極(図18)、又はそれ以上の配列の電極と共に使用されることができる。これらの配列では、電極は中心のカニューレを囲み、そして、カニューレに対向し、或いは1本かそれ以上の他の電極に対向して電位を掛けることにより電場を印加することができる。どちらにしても、その作用は、少なくとも注射成分にさらされた組織部分に、電位勾配を与え、該組織を通り抜けるような電流を生成することである。
図16−18では、カニューレと1本かそれ以上の電極とは、電気的エネルギーを与えるための、対向する導体である。好ましくは、大半の対向電極は、カニューレから実質的に等しい距離に配置されている。各実施例では、電極及びカニューレ、又は電極どうし(又は、電極の多数の配列から選択された部分)は、両足を広げたように配置されるペアや、三角形や、四角形や、五角形や、六角形の導体の配列として機能する。
図19は、電極として機能すると共に成分を注射するカニューレの2本の配列を示す。この実施例では、各カニューレは1かそれ以上の側面開口部(例えば、カニューレとの間のスペースの方向に向いた開口部)を備えている。したがって、成分52は少なくとも電極(カニューレ)の間の組織エリアに十分に吐出される。図20は、2本の貫通電極の間に1本のカニューレ34が注射される配列を示す。しかしながら、カニューレ(この場合、端部から吐出される)は、他の電極よりも短いか、少なくとも組織の中に浅く埋め込まれる。結果として、電場は、成分が注射された領域を効果的に含むこととなる。
本発明の電気的刺激治療技術は、一般に注射にて生じるのと同様の危険のいくつかに医療技師をさらす。例えば、潜在的に感染した体液にさらされ、特に、不注意による注射により取り込まれる二次感染にさらされる。本発明は、貫通カニューレに加えて貫通電極を使用するかも知れないので、針による傷害の危険は増える。本発明によれば、そのような危険を幾つかの方法で最小限にされる。例えば図4及び5を参照して述べたように、電極の1つを表面接触部材とし、他の電極をカニューレにすることができ、先が鋭く尖ったものの数を減らすこととなる。刺すことを防止するために、他の装置によれば、装置の鋭く尖った部分は、保護用の鞘の中に格納できるようにされている。さらに他の装置によれば、使用される鞘は、鋭い先端との不慮の接触を防止するため、カニューレや電極の全長を包み込むことを目的とする。さらにもう一つの実施例によれば、それぞれの保護するものや危険な鋭い構造物の格納や配置は、それぞれに、注射や電気的刺激のステップと連動されるように自動化又はタイミングをはかられる。
格納に関しては、米国特許第6,015,438号及び5,989,220号−両方共に発明者はShaw(リトラクタブル・テクノロジー株式会社、エルム、テキサス)の、ここに組み入れられている明細書が、先の尖ったカニューレが、注射ストロークの端部にあるシリンジプランジャにより引き込まれることや、スリーブ・カニューレが引っ張り出すことが自由で注射針が引き込まれることや、軸方向に配置されたコイルバネによりシリンジバレルやカニューレバレルの中に自動的に格納される注射針を教示している。本発明は同様のバネ格納構造を使用することができる。好ましくは、本発明では、注射器カニューレと貫通電極の両方が格納されるようにされ、これは、Shawと同様に、バネにより付勢された装置により達成することができる。安全でかつ格納される位置に注射針を引き込ませたり格納したりするための同様の装置は、米国特許第6,156,013号−Mahurkar、第6,090,077号−Shaw、第6,096,005号−Botichら、第6,099,500号−Dysarz、第6,117,113号−Novacekら、及び第6,117,107号−Chenにて開示されている。鞘の中への突起の格納と対照的に、鋭い突起を収納する鞘の配置を含む変形例(実際は、実質的に同じ種類の相対運動を含む)が、米国特許第6,162,197号−Mohammad、第6,156,011号−Ruminson、第6,149,629号−Wilsonら、及び第6,156,012号−Nathanに開示されている。
細長い先の尖った構造体の格納や、該先の尖った構造体を収容する鞘の使用が、本発明による操作により自動的に起動されることは、本発明の1つの態様である。上述したように、ドライブユニット82は、シリンジプランジャが前進の際に所定位置に到達したときに光電子的に(または別の方法で)発生された信号により起動されることができる。タイミングの問題として、ドライブユニット82は、電気的刺激の終結で信号を生成し、カニューレ及び/又は電極の格納を引き起こし、或いは保護用の鞘を使用するようにすることができる。
その実施例では、例えば米国特許第6,015,438号(Shaw’438)のように、カニューレ又は電極が、圧縮されているコイルスプリングにより格納方向へ付勢され、ドライブユニットを有する回路に接続されたヒュージブルリンクにより、バネ圧に抗して前進位置に保持されるようにしても良い。該ヒュージブルリンクは、圧縮されたバネの圧に抗してカニューレや電極を前進位置に保持する構造的ホールドを提供する上で、問題無く十分に強い。治療の終わりに、ドライブユニットが、そのヒュージブルリンクを溶かすのに十分な電流を該リンクに流し、したがって、構造的ホールドが破壊される。そのとき、バネはカニューレや細長い電極を電気的刺激装置の本体内に格納する。
図21−27は、本発明についての幾つかの実際的な応用例を示す。それらは、一般に普及している安価な注射器で使用する特殊な構造体を有し、そのような注射器のための特殊なキャリアを有し、良好な電気的接続を得るための丈夫で信頼できる技術を有し、電気エネルギの投与を開始させるべく、治療薬物の注入が所定ポイントに到達したときに信号を発生させるためのセンサ装置を有している。
図21−23は、他のシリンジチューブ/カニューレ/電極の組立体を示す。これらの実施例はキャリア及び注射器を有する。それらのキャリア及び注射器は、分離された無菌パッケージにて個別に用意され、或いは、オプションで予め組み立てられたキットとして用意されることができる。好ましくは、使用される注射器は、従来の低コストの使い捨て式のものである。また、例えば、カニューレの一部が電気的に絶縁された表面を有するような、特別の構造の注射器を使用することも可能である。
図21−23に示された実施例では、注射器32のカニューレ34は、少なくとも電極の1つとして機能する。それらの装置は、カニューレが取り付けられた1又は2以上の適当な注射器32、及び、上述したような電気的接触を行うための手段(好ましくは、スナップ止めされる装置のように、それぞれの部品を一緒に安全に物理的に取り付ける構造を含む)を有している。
図21及び22は、複数の注射器の配列を示す。例えば、注射針/電極(例えば、カニューレ)34を有する標準の1ccのツベルクリン注射器32が、成型されたプラスチックホルダー202の中に機械的に嵌め込まれている。そのホルダーは、注射の間、シリンジバレル及びプランジャの操作で実質的に干渉しないように、注射器及びカニューレの位置を固定する。ホルダー202はまた、各注射針につき1かそれ以上の、バネで付勢された金属接点203を好ましくは使用することにより、注射針/電極との電気的接触を確保する。バネ接点203は、導線に接続され、又は、注射針やプランジャの無い位置に配置された、近くのピン或いはプラグ接点に電気的に接続されることができる。
図21では、2本の標準の注射器32が、1つに成型されたプラスチック・キャリア202の中の、それぞれの補完的くぼみやチャンネルの中に受け止められている。2本の注射器は同じ又は異なる成分を注射するために同時に使用されることができる。そして、この目的のため、プランジャは一緒に(一体となって移動されるように、それらのプランジャを接続するオプションのクリップ―不図示―を介して)、又は、別々に、例えば、電気的エネルギーを加えるタイミングを含むシーケンス技術やタイミング技術にて順々に操作することができる。
図22は、各注射器がそれ自身の個別の(分離可能な)キャリア204を有する変形例を示す。しかしながら、それらのキャリア204は、概略的に示されるように、スナップ式のピン及びソケットにより、お互いに取り付け可能である。
また、図22に示されるように、電極として使用される2本の針(少なくとも1つは注射用カニューレとして使用される)の間隔を調整するために、標準の注射器の針やカニューレを湾曲させることは可能である。それぞれの針の一方又は両方が、注射器の長手方向の中心線に沿って全体が真っ直ぐに一直線であった場合よりも、針は、隣接する注射針に近接させることが出来る。このために、前記注射器は、注射針に上記湾曲やZ湾曲部207を形成して、特別に製作することができる。
前記導線は、上述したような電気信号の発生源(図21−23では不図示)に接続されている。図示された実施例は、針電極から離れた導体との接触による、不用意なショックを防止するように導電体が配置されている。
図22では、スナップで結合される2つのキャリア204はそれぞれの注射針又はカニューレ34を支持する。適正に互いに補完し合う構造を用い、同様の配列で、2つ以上のキャリアをスナップ結合させることは可能だろう。しかしながら、図示された実施例は、接続された2つのキャリアに特有のものである。
図23は、キャリア208が、スナップ止めにより標準の注射器を収容し、カニューレでは無い2番目の電極36を有する、他の装置を示している。そのキャリアの電極36は、適正な強度を持つ、尖ったソリッドワイヤである。図22のように、カニューレ34は、電極間の間隔を調整するために、図示のようなZ湾曲部207を有するようにしても良い。代案として、Z湾曲部は、図23の例では真っ直ぐに示されている、キャリアのソリッドワイヤ電極に専ら与えても良い。もし電極間隔を調整する必要があるならば、電極の内の1つのみを湾曲し、また、ソリッドワイヤを湾曲電極とすることが、変更されていない標準の注射器やカニューレの使用を許容するので、Z湾曲した注射器を使用するよりも好ましい。
図23では、ソリッドワイヤ電極への電気的接続は、キャリアの中に埋込まれた導線を介してなされる。カニューレへの電気的接続は、カニューレを挟む金属製のバネクリップ203を介してなされる。シリンジバレルは、図示のような“成形されたチャンネル壁209”の間に弾性的に嵌め込まれる。
図24は、変更されていない標準の注射器(図24では不図示)で使用されることのできる他の実施例を示す。この場合、キャリア212は、一体成型されたプラスチックのチャンネル部材により形成されており、該部材は、鋭く突出された電極36として、側壁の成型材料を突き抜いて延設されている2本のソリッド・ワイヤを有する。このチャネル部材のキャリア212は、標準の注射器(不図示)を嵌め込むような寸法であり、カニューレは、チャンネル部材212の壁に埋込まれた電極36に挟まる。そのチャンネル部材は、電極とは反対の端部がシリンジバレル上端に係合されるように構成されており、バレル端部のありふれたフィンガー・タブが差し込めるような側面開口部213を有している。縦方向の溝215は、シリンジプランジャのためのクリアランスを与えている。
電気信号を図24の装置に伝えるための好ましい方法が図25に示されている。図24に示されるように、電極ワイヤは、チャンネル部材の壁の2つのギャップ217で露出されている。図24よりも大きなスケールで図25に示される接続用クリップ220は、チャンネル部材キャリア212のギャップ217にて電極ワイヤに係合される。その接続用クリップ220は、キャリア212の中にシリンジバレルを固定し、電極と電気的に接触し、そして、好ましくは、シリンジプランジャの注射の状態を検出するためのセンサーを支持するための働きをする。
クリップ220は4つの電気的接点222、すなわち、図示のように、各脚部224につき2つの接点を有する。それらの脚部224は、脚部の中間点でブリッジ部225により連結されており、電線を洗濯ばさみのように弾性的に掴むように働く。脚部224の上両端を摘み上げることにより、下端は離れるように弾性的に移動し、離すと、接点222はギャップ217にて電極を弾性的にクランプし、良好な電気接触を得ることが出来る。
間隔をおいて配置された2つの電気的接点222が各脚部に配置されている。各脚部の2つの対の接点は、信号発生装置が適切に接続されることを確保するため、余分に設けられるだろう。しかしながら、好ましい装置によれば、分離された2つの接点は各脚部に配置され、それらの接点を介して電極に接続される。この方法では、上述したコントロール・ユニットは、キャリアが確実に電気信号発生器に接続されているかを、それぞれの脚部の接点の導通状態に基づき検知することができる。また、その2つにされた接点222は、その線の電流及び電圧の両方を監視することにより、電気信号が患者の組織に正しく伝えられたかを独立して確認することができる。この装置は、電気的接続や所望の電場の印加を確保する。
接続クリップ220のブリッジ部225は、少なくとも注射ストローク上の所定ポイントをシリンジプランジャが通過することに応じて信号を発生させる近接センサー227を支持している。そのポイントは、注射が全て完了するポイントでも、部分的に完了するポイントでも良い。様々な具体的な種類のセンサーが、電磁気や光学や音の変化等に基づいて信号を発生させるために使用される。例えば、センサーは、プランジャに取り付けられた磁性材料や反射性材料に反応するようにしても良い。そのセンサーは、半導体スイッチ素子から、アナログレベル、接点密閉、或いはスイッチ・エッジ信号を発生させるかも知れない。
図26及び27は他の実施例を示す。図26に示されるように、2つ(又はそれ以上の)電極36が、互いに間隔をあけられ、概略的に示す、注射器(図示せず)を保持するために成型されたプラスチック素子230の開口部233に配置されている。図27に示されるコネクタ234は、挿入され、90度に曲げられていて、2つの導体柱222が各電極36に押圧されるようになっている。その他の点では、接続は上述のように処理される。
この明細書を通じて、多くの変形例や実施例が当業者に明らかにされるだろう。本発明は、前述の開示に従うと共に、付加されたクレームにて定義されるような範囲を合理的に含んでいる。
Claims (35)
- 液体の治療成分の供給源に連結されたカニューレと、
電気信号の発生源に接続されたペアの電極で用いる、少なくとも1本の電極と、を備え、
前記カニューレ及び前記電極がシーケンスで作動されて皮下の組織部位に注射により前記治療成分を供給し、該部位において前記治療成分に対する反応を生じさせるために該組織部位に電気的信号を印加することを特徴とする治療装置。 - 前記カニューレは、少なくともその表面部分の一部が導電性を有し、更なる電極として機能する、
請求項1の治療装置。 - 前記電極が、前記カニューレに対して略平行となる細長い針構造体からなる、
請求項1の治療装置。 - 前記カニューレ及び前記電極の針構造体の少なくとも1つは、その表面の限られた部分が導電性を有する、
請求項3の治療装置。 - 前記電極は、前記カニューレが前記組織に挿入されている間、該組織を圧迫するために配置される表面接触器を有する、
請求項1の治療装置。 - 前記カニューレ及び前記治療成分の供給源は、使い捨て型注射器ユニットの一部である、
請求項1の治療装置。 - 前記カニューレは、該カニューレの注射側端部と該カニューレの電気的接触エリアとの間に配置されたバリアを成す針組立体に取り付けられた、
請求項6の治療装置。 - 電気信号を発生させるために使用されるスイッチング素子と電源を有するドライブユニットと、
注射用カニューレに接続された治療成分用リザーバと、ドライブユニットに接続された少なくとも1つの電極とを有する注射器と、を備え、
前記注射器及び前記ドライブユニットがシーケンスで作動されて、皮下部位の組織に注射により前記治療成分を供給し、該部位において前記治療成分に対する反応を生じさせるために該組織部位に電気的信号を印加することを特徴とする、組織の治療のための電気的刺激治療装置。 - 前記ドライブユニットがバッテリ電源式である、
請求項8の装置。 - 前記注射器が、前記成分を注射するために前進される可動部分を有し、さらに、該可動部分に反応するセンサを含み、前記センサーは該可動部分が所定位置のときに電気信号を発生させるために前記ドライブユニットに接続されている、
請求項8の装置。 - 前記注射器がシリンジ・チューブを有し、前記可動部分が、前記カニューレを経由して前記成分を注射するために前記シリンジ・チューブの中を前進させられるプランジャである、
請求項8の装置。 - さらには、前記電気信号を印加している間、目に見え及び耳に聞こえる信号の1つを発生させるアラーム装置を有する、
請求項8の装置。 - 前記注射用カニューレは、前記組織を含む円の中で、前記ドライブユニットに接続された電極の働きをする、
請求項8の装置。 - 前記ドライブユニットに接続された電極を少なくとも2本有し、
同時及び逐次的な注射の少なくとも一方を前記カニューレを使用して行っている間に、それら2本の電極と前記組織は、前記ドライブユニットにより回路を形成する、
請求項8の装置。 - 前記電極の少なくとも1つが、前記注射の間、前記組織の表面を圧迫するために使用される、バネで付勢された接触器を構成する、
請求項14の装置。 - 前記電極の少なくとも1つが、前記注射の間に前記組織に挿入される細長い導体から成る、
請求項15の装置。 - 前記組織に挿入される前記細長い導体は前記カニューレを構成する、
請求項16の装置。 - 前記接触器は、前記カニューレが前記組織に突き刺された点を少なくとも部分的に囲む、
請求項17の装置。 - 前記注射用カニューレと前記少なくとも1本の電極とが、前記成分が注射される部分を少なくとも部分的に囲む電気的接続を含む空間的配列を形成する、
請求項8の装置。 - 前記電気的接続は前記カニューレ及び少なくとも2本の電極から形成され、それらの接続は、前記成分が注射される部分を少なくとも部分的にまたぐ、
請求項19の装置。 - 前記電気的接続は複数の電極を構成する、
請求項20の装置。 - 前記カニューレの少なくとも1本と少なくとも1本の電極は、前記組織に曝される表面の所定領域のみが導電性表面である、
請求項8の装置。 - 少なくとも所定の領域が導電性の表面を有するカニューレと、少なくとも1本の対向電極とを有し、前記カニューレと前記対向電極とが、該カニューレにより注入される部分を少なくとも部分的に囲むように配置されている、
医薬品を注入する装置。 - 前記カニューレは組織に穴を開けるために配列され、前記対向電極は該組織の表面を圧迫する、
請求項23の装置。 - 前記カニューレ及び前記対向電極は、組織に穴を開けるために先の尖った構造体であり、該組織に接触する表面の部分が少なくとも導電性を有する、
請求項23の装置。 - 前記カニューレから略等しい距離に配置された複数の対向電極を有する、
請求項25の装置。 - 前記対向電極は、両足を広げたように配置されるペア、三角形、四角形、五角形、及び六角形の少なくとも1つを規定する配列を形成する、
請求項26の装置。 - 前記カニューレはその配列のほぼ中央にある、
請求項27の装置。 - 前記組織から前記カニューレ及び前記電極の少なくとも1つを引き戻すために使用される、機械的に駆動されるリトラクション・ドライブを備えた、
請求項23の装置。 - 前記リトラクション・ドライブは、格納方向へ付勢するバネと、起動される解放(手段)と、を備える、
請求項29の装置。 - 取り外し可能にカニューレを収容するキャリアを有する、
請求項23の装置。 - 前記キャリアは、少なくとも1本の電極と少なくとも1本の導線とを有する、
請求項31の装置。 - 前記キャリアは、接触により前記カニューレに接続される導体と、前記電極に接続される導体とを有する、
請求項32の装置。 - さらに、電極及びカニューレの少なくとも1つを信号発生器に接続するために使用されるコネクター、を備え、該コネクタは前記キャリアに取り外し可能に接続されている、
請求項32の装置。 - 前記コネクターは、前記カニューレ、前記電極及び前記導線からなるグループから選択された1つの導電性要素に、両方が取り外し可能な状態で接続された、少なくとも2つの接点、を備え、そして、本装置が、前記導電性要素との電気的接続を示す、前記2つの接点の間の導通状態に反応する、
請求項32の装置。
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