JP2005517781A - 陰極電着組成物のためのアミン酸両性イオン添加剤 - Google Patents
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Abstract
本発明は、(a)陰極電気溶着性膜形成用樹脂および(b)アルコキシアルカノールまたはアルキルアルコールなどの非有害性非空気汚染性である化合物でブロックされたポリイソシアネート架橋剤の結合剤を含む陰極電気溶着性組成物を含む改善された水性陰極電着組成物および前記組成物の電気溶着のための方法であって、改善がアミン酸とアルキルグリシジルエーテルとの反応生成物である、前記結合剤の重量を基準にして0.1〜5.0重量%の水混和性アミン酸両性イオン添加剤の使用を含むことを特徴とする組成物および方法に関する。
Description
本発明は、非有害性非空気汚染性化合物でブロックされたブロックイソシアネート架橋剤を用いる、改善された硬化を有する電着組成物に関する。
電気溶着法(電着法とも呼ぶ)による導電性基材の被覆は周知されており、自動車およびトラックの製造に際して特に用いられる重要な工業的プロセスである。プライマーの電気溶着において、自動車車体またはトラック車体あるいはそれらの部品などの物品は、膜形成用ポリマーの水性エマルジョンを含む電着組成物の電着用水浴に浸漬される。電着しようとする物品は、所望厚さを有する被膜が物品上に沈着するまで、水性エマルジョンと接触している物品と対電極との間で通る電流を生じさせる電極として機能する。陰極電着法において、被覆しようとする物品は陰極であり、対電極は陽極である。被覆しようとする物品は浸漬され、ある時間(浴における時間は、沈着する被膜の厚さを制御する)にわたり浴に通され、その後、被覆された物品は浴から取り出され、水でリンスされ、焼き付けられて、物品上にプライマー被膜が生じる。
陰極電着法において用いられる膜形成用ポリマーの水性エマルジョンも周知されている。膜形成用ポリマーは、連鎖延長されるとともにアミン基を有する付加体に形成されたポリエポキシドであり、付加体は後で酸により中和され、ブロックポリイソシアネート架橋剤などの架橋剤とブレンドされる。電着用水浴は、膜形成用ポリマー、遮断架橋剤、顔料ペーストまたは顔料分散液、凝集溶媒および他の添加剤を含む。
ある方式で回収し再循環するか、または処分する必要がない非有害性非空気汚染性遮断剤を用いるブロックイソシアネート架橋剤を用いることが非常に望ましいであろう。こうした遮断剤は知られているが、これらの既知の遮断剤を除去し、よってイソシアネート架橋剤を活性化させるために、沈着した電着組成物のための焼付温度を硬化中に上げることを必要とする。電着される小さい金属部品のために焼付温度を上げるのは問題ないけれども、自動車車体およびトラック車体のために焼付温度を上げるのは大きな問題を提起する。こうした上昇がエネルギー消費および製造コストの大幅な増加の原因になるからである。非有害性非空気汚染性であり、更に自動車およびトラックの製造プロセスにおいて典型的に用いられる標準温度で自動車車体およびトラック車体を焼き付けることを可能にするイソシアネート架橋剤のための遮断剤を用いることが望ましいであろう。
本発明は、(a)陰極電気溶着性膜形成用樹脂および(b)アルコキシアルカノールまたはアルキルアルコールなどの非有害性非空気汚染性である化合物でブロックされたポリイソシアネート架橋剤の結合剤を含む、改善された水性陰極電着組成物および前記組成物の電気溶着のための方法であって、改善がアミン酸とアルキルグリシジルエーテルとの反応生成物である、前記結合剤の重量を基準にして0.1〜5.0重量%の水混和性アミン酸両性イオン添加剤の使用を含むことを特徴とする組成物および方法に関する。
典型的な自動車車体またはトラック車体は、薄鋼板またはプラスチック基材あるいは複合基材から製造される。鋼が用いられる場合、燐酸亜鉛または燐酸鉄などの無機錆止め化合物で鋼は最初に処理され、その後、プライマー塗料が一般に電気溶着によって被着される。プラスチック基材および複合基材も、基材が最初に導電性にされる限りプライマーを電着することが可能である。典型的には、電着プライマーは、ポリイソシアネートで架橋されるエポキシ変性樹脂からなり、陰極電気溶着法によって被着される。より良好な外観および/またはプライマーへのベースコートまたはモノコートの改善された粘着力を提供するために通常は吹付によって、任意に、第2のプライマーを電気溶着されたプライマー上に被着させることが可能である。そして、顔料入り塗料組成物のモノコートを後で被着させることが可能であるが、好ましい塗料組成物はクリアトップコートを上に被着させる顔料入りベースコートを含む。通常、各塗料は、被着された後に高温で焼き付けることにより硬化される。クリアトップコートをベースコート上に被着させることが可能であり、両方の塗料を高温で一緒に硬化させることが可能であることは一般に知られている。
本発明の新規陰極電着組成物は、酸で中和されたポリエポキシアミン付加体の陰極電気溶着性膜形成用樹脂30〜70重量%および、相応して、非有害性非空気汚染性遮断剤でブロックされているブロックポリイソシアネート70〜30重量%の結合剤を含有する。アミン酸とアルキルグリシジルエーテルとの反応生成物である、結合剤の重量を基準にして0.1〜5.0重量%の水混和性アミン酸両性イオン添加剤を本発明の電着組成物に導入することにより、組成物は125〜175℃の従来の焼付温度で硬化する利点を有する。結合剤の重量を基準にして好ましくは0.5〜2.0重量%の水混和性アミン酸両性イオン添加剤が組成物に導入される。
アミン酸両性イオンは以下の式を有する。
式中、Rは芳香族基または脂肪族基であり、R1は特に炭素原子数1〜25の脂肪族基である。アミン酸両性イオン添加剤は、アミン酸とアルキルグリシジルエーテルの等モル量との反応生成物である。
典型的には、アミン酸は式HOOC−R−NH2(式中、Rは脂肪族基または芳香族基である)を有する。使用できる典型的なアミン酸は、パラアミノ安息香酸、グリシン、アラニンおよびバリンである。
アルキルグリシジルエーテルは以下の式を有する。
R1は、好ましくは1〜25個の炭素原子および200〜500のエポキシ当量を有する脂肪族基である。好ましい一種のアルキルグリシジルエーテルは300〜325の当量を有する。典型的な一種の有用なアルキルグリシジルエーテルは、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)製の「アラルダイト(Araldite)」(登録商標)DY025である。
アミン酸両性イオン添加剤は、2−ブトキシエタノールなどの溶媒にアミン酸を溶解させ、その後、溶解させた酸をアルキルグリシジルエーテルとブレンドし、その後、ブレンドされた組成物を80〜120℃で0.5〜2.0時間にわたり反応させて添加剤を形成することにより調製される。成分および得られたアミン酸両性イオン添加剤を溶解させる限り、従来のいかなる溶媒も用いることが可能である。
典型的には、ポリエポキシアミン付加体のエマルジョンは、陰極電着組成物中で用いられる。付加体は酸で中和されて、水溶性製品または水分散性製品を形成し、架橋剤とブレンドされる。一般に、ジブチル錫オキシドなどの金属触媒は電着組成物に添加される。
有用なポリエポキシアミン付加体は、一般に、米国特許公報(特許文献1)で開示されている。この特許は本明細書に引用して援用する。
付加体を形成するために用いられる典型的なエポキシ樹脂は、約100〜2,000のエポキシ当量を有する。典型的に有用なエポキシ樹脂は、それぞれ188、500および650のエポキシ当量を有する「エポン(Epon)」(登録商標)828、「エポン(Epon)」(登録商標)1001および「エポン(Epon)」(登録商標)1002FなどのジグリシジルエーテルとビスフェノールAのエポキシ樹脂である。使用できる他のエポキシ樹脂は、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテルなどの脂肪族エポキシ樹脂である。これらのエポキシ樹脂は、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、エトキシル化ビスフェノールAおよびシクロヘキサンジオールなどの多価フェノールまたは他の環式ポリオールあるいは脂環式ポリオールで連鎖延長させることが可能である。
第一アミン、第二アミンおよび第三アミン、モノアミン、ポリアミンおよびヒドロキシアミンなどのアミンは、付加体のカチオン基を形成するためにすべて用いることが可能である。典型的には、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペリジン、エタノールアミン、メチルエタノールアミンおよびジエタノールアミンが用いられる。ジエチレントリアミンとメチルイソブチルケトンとの反応生成物であるジケチミンも用いることが可能である。
ポリエポキシアミン付加体を中和するために使用できる典型的な酸は、乳酸、酢酸、炭酸および蟻酸などの有機酸ならびに燐酸、スルファミン酸およびスルホン酸などの他の酸である。
用いられるイソシアネート架橋剤は、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネート、高分子メチレンジフェニルジイソシアネートおよびヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレートなどの脂肪族、脂環式および芳香族ポリイソシアネートなどの技術上周知されているものである。
イソシアネート架橋剤は遮断剤と反応して、組成物が電気溶着される時に電着用浴中で架橋作用が起きるのを防ぐ。被膜が焼付中に硬化されている時、イソシアネートはブロックされておらず、得られた被膜または仕上げは架橋される。用いられる遮断剤は、アルコキシアルカノール、例えば、2−メトキシプロパノール、2−ブトキシプロパノールおよび2−プロポキシプロパノールのようなアルコキシプロパノールなどの非有害性非空気汚染性薬剤である。メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどのアルキル基中の炭素原子数1〜3のアルキルアルコールも用いることが可能である。
アミン酸両性イオン組成物が存在しなければ、上の架橋剤を125〜175℃の従来の焼付温度下で用いることができないであろう。これらの遮断剤がこれらの温度で非遮断であることはないであろうからである。
金属触媒は、結合剤の重量を基準にして0.1〜2.0重量%の量で陰極電着組成物中に存在する。典型的に有用な触媒は、ジブチル錫オキシド、ジブチル錫ジラウレートおよびアルキル錫ジアセチルアセトネートである。
顔料は、顔料ペーストを形成することにより陰極電着組成物に導入され、顔料ペーストは、陰極ポリエポキシアミン付加体および遮断架橋剤、凝集溶媒、水および他の添加剤などの陰極電着組成物の他の成分と後でブレンドされる。顔料ペーストは、顔料分散剤中で顔料を粉砕するか、または顔料分散剤に顔料を分散させることにより調製される。任意に、湿潤剤、界面活性剤および脱泡剤などの他の原料が添加される。約6〜8のヘグマン粉砕ゲージ読みに達するまで粉砕は続けられる。顔料ペーストまたは分散剤は、電着組成物の結合剤の重量を基準にして一般に1〜15重量%の量で用いられる。
陰極電着組成物中で用いられる典型的な顔料には、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄および白土などが挙げられる。高い表面積および吸油度を有する顔料は、電気溶着された被膜の融合および流れに望ましくない作用を及ぼしうるので慎重に用いられるべきである。
本発明の陰極電着組成物は、湿潤剤、界面活性剤および脱泡剤などの任意の原料を含有することが可能である。界面活性剤および湿潤剤の例には、アルキルイミダゾールおよびアセチレン系アルコールが挙げられる。これらの任意の原料が存在する時、それらの原料は組成物の結合剤固形物の0.1〜2.0重量%を構成する。
任意に、流れを促進するために可塑剤を用いることが可能である。有用な可塑剤の例は、ビスフェノールAのノニルフェノールのエチレンオキシド付加体またはプロピレンオキシド付加体などの高沸点水不混和性材料である。可塑剤は、結合剤固形物を基準にして通常は0.1〜15重量%のレベルで用いられる。
電着組成物は水性分散液である。この文脈内で用いられる「分散液」という用語は、結合剤が分散相にあり、水が連続相にある二相半透明または不透明水性樹脂質結合剤系であると考えられる。結合剤相の平均粒子サイズ直径は約0.1〜10マイクロメートル、好ましくは5マイクロメートル未満である。水性媒体中の結合剤の濃度は重要ではなく、普通には水性分散液の主部分は水である。水性分散液は、通常は約3〜50重量%、好ましくは5〜40重量%の結合剤固形物を含有する。製造現場に出荷される組成物の濃度は、10〜30重量%の範囲内の結合剤固形物含有率を有する電着用浴を提供するために水で希釈される。
水に加えて、陰極電着組成物の水性媒体は凝集溶媒を含有する。有用な凝集溶媒には、炭化水素、アルコール、ポリオールおよびケトンが挙げられる。好ましい凝集溶媒には、エチレングリコールのモノブチルエーテルおよびモノヘキシルエーテルおよびプロピレングリコールのフェニルエーテルが挙げられる。凝集溶媒の量は過度に重要ではなく、組成物の結合剤固形物の全重量を基準にして一般には0.1〜15重量%の間、好ましくは0.5〜5重量%である。
新規組成物の電気溶着の条件は、陰極電気溶着法において典型的に用いられる条件に似ている。印加電圧は、典型的には50〜500ボルトの間であり、電流密度は0.5〜15アンペア/平方フィートの間であり、それは絶縁膜が形成されるにつれて電気溶着中に減少する傾向がある。典型的には、組成物は、125〜175℃の高温で約5〜30分にわたり焼き付けることにより硬化される。
以下の実施例は本発明を例示する。特に指示がない限り、すべての部および百分率は重量基準である。
(実施例1)
連鎖延長されたポリエポキシド水性エマルジョンの調製
453部の「エポン(Epon)」(登録商標)828(188のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)、130部のビスフェノールA、163部の「シンファック(Synfac)」(登録商標)8009(248のヒドロキシル当量を有するエトキシル化ビスフェノールA)、39部のキシレンおよび0.9部のジメチルベンジルアミンの諸原料を反応容器に投入した。得られた反応混合物を窒素シール下で160℃に加熱し、この温度で1時間にわたり保持した。1.5部のジメチルベンジルアミンを添加し、1121のエポキシ当量に達するまで混合物を147℃で保持した。647部のブロックイソシアネート架橋剤溶液(2−メトキシプロパノールブロック「モンドール(Mondur)」(登録商標)MR、固形物含有率75%のバイエル(Bayer)製の高分子メチレンジフェニルジイソシアネート)を添加した。反応混合物温度が107℃に冷えた時、49部のジケチミン(72.7%固形物でのジエチレントリアミンとメチルイソブチルケトンとの反応生成物)および43部のメチルエタノールアミンを添加した。得られた混合物を120℃で1時間にわたり保持した。60部の70%メタンスルホン酸、21部の界面活性剤混合物(120部のアルキルイミダゾリン、120部のアセチレン系アルコールおよび120部のブトキシエタノールの混合物)および2008部の脱イオン水を含有する水溶液中で樹脂溶液を乳化した。得られたエマルジョンをストリッピングして有機溶媒を除去した。エマルジョンは38%の固形物含有率を有していた。
連鎖延長されたポリエポキシド水性エマルジョンの調製
453部の「エポン(Epon)」(登録商標)828(188のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)、130部のビスフェノールA、163部の「シンファック(Synfac)」(登録商標)8009(248のヒドロキシル当量を有するエトキシル化ビスフェノールA)、39部のキシレンおよび0.9部のジメチルベンジルアミンの諸原料を反応容器に投入した。得られた反応混合物を窒素シール下で160℃に加熱し、この温度で1時間にわたり保持した。1.5部のジメチルベンジルアミンを添加し、1121のエポキシ当量に達するまで混合物を147℃で保持した。647部のブロックイソシアネート架橋剤溶液(2−メトキシプロパノールブロック「モンドール(Mondur)」(登録商標)MR、固形物含有率75%のバイエル(Bayer)製の高分子メチレンジフェニルジイソシアネート)を添加した。反応混合物温度が107℃に冷えた時、49部のジケチミン(72.7%固形物でのジエチレントリアミンとメチルイソブチルケトンとの反応生成物)および43部のメチルエタノールアミンを添加した。得られた混合物を120℃で1時間にわたり保持した。60部の70%メタンスルホン酸、21部の界面活性剤混合物(120部のアルキルイミダゾリン、120部のアセチレン系アルコールおよび120部のブトキシエタノールの混合物)および2008部の脱イオン水を含有する水溶液中で樹脂溶液を乳化した。得られたエマルジョンをストリッピングして有機溶媒を除去した。エマルジョンは38%の固形物含有率を有していた。
(窪み防止添加剤の調製)
以下の成分を適する反応容器に投入することにより窪み防止添加剤を調製した。2322部の「ジェファーミン(Jeffamine)」(登録商標)D−2000(ハンツマン・カンパニー(Huntsman Company)製の1000のアミン当量を有するポリオキシプロピレンジアミン)および188部の「エポン(Epon)」(登録商標)828(188のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)を窒素雰囲気下で添加し、90℃に加熱し、その後、345重量部の2−ブトキシエタノール中の859重量部の「エポン(Epon)」(登録商標)1001(500のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)の溶液を添加した。68部の酢酸と5354重量部の脱イオン水を組み合わせることにより、得られた反応混合物を分散させた。
以下の成分を適する反応容器に投入することにより窪み防止添加剤を調製した。2322部の「ジェファーミン(Jeffamine)」(登録商標)D−2000(ハンツマン・カンパニー(Huntsman Company)製の1000のアミン当量を有するポリオキシプロピレンジアミン)および188部の「エポン(Epon)」(登録商標)828(188のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)を窒素雰囲気下で添加し、90℃に加熱し、その後、345重量部の2−ブトキシエタノール中の859重量部の「エポン(Epon)」(登録商標)1001(500のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)の溶液を添加した。68部の酢酸と5354重量部の脱イオン水を組み合わせることにより、得られた反応混合物を分散させた。
(アミン酸両性イオン添加剤の調製)
108部のパラ−アミノ安息香酸を354部の2−ブトキシエタノールに115℃で溶解させた。温度を93℃に冷却し、246部の「アラルダイト(Araldite)」DY025(約312のエポキシ当量を有するアルキルグリシジルエーテル)をゆっくり添加し、温度を93〜104℃の間に保った。組み合わせたアミン当量とエポキシ当量が898に等しくなるまで、得られた混合物を100℃で保持した。得られた樹脂を300部の脱イオン水中で乳化し、樹脂は35%の固形物含有率を有していた。
108部のパラ−アミノ安息香酸を354部の2−ブトキシエタノールに115℃で溶解させた。温度を93℃に冷却し、246部の「アラルダイト(Araldite)」DY025(約312のエポキシ当量を有するアルキルグリシジルエーテル)をゆっくり添加し、温度を93〜104℃の間に保った。組み合わせたアミン当量とエポキシ当量が898に等しくなるまで、得られた混合物を100℃で保持した。得られた樹脂を300部の脱イオン水中で乳化し、樹脂は35%の固形物含有率を有していた。
(従来のクオータ化剤の調製)
反応容器内で87部のジメチルエタノールアミンを320部の2−エチルヘキサノール半封止トルエンジイソシアネートに室温で添加することによりクオータ化剤を調製した。発熱反応が起き、反応混合物を80℃で1時間にわたり攪拌した。その後、118部の乳酸水溶液(不揮発分含有率75%)を添加し、その後、39部の2−ブトキシエタノールを添加した。一定の攪拌により反応混合物を65℃で約1時間にわたり保持して、クオータ化剤を生じさせた。
反応容器内で87部のジメチルエタノールアミンを320部の2−エチルヘキサノール半封止トルエンジイソシアネートに室温で添加することによりクオータ化剤を調製した。発熱反応が起き、反応混合物を80℃で1時間にわたり攪拌した。その後、118部の乳酸水溶液(不揮発分含有率75%)を添加し、その後、39部の2−ブトキシエタノールを添加した。一定の攪拌により反応混合物を65℃で約1時間にわたり保持して、クオータ化剤を生じさせた。
(顔料粉砕ビヒクルの調製)
710部の「エポン(Epon)」(登録商標)829(190〜203のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)および210部のビスフェノールAを窒素シール下で適する反応容器に投入することにより顔料粉砕ビヒクルを調製し、150〜160℃に加熱して発熱反応を開始させた。発熱反応を上の温度で約1時間にわたり続けた。その後、反応混合物を120℃に冷却し、496部の2−エチルヘキサノール半封止トルエンジイソシアネートを添加した。反応混合物の温度を110〜120℃で1時間にわたり保持し、その後、1095部の2−ブトキシエタノールを添加し、その後、反応混合物を85〜90℃に冷却し、71部の脱イオン水を添加し、その後、上で調製したクオータ化剤496部を添加した。約1の酸価を得るまで反応混合物の温度を85〜90℃で保持した。
710部の「エポン(Epon)」(登録商標)829(190〜203のエポキシ当量を有するビスフェノールAのジグリシジルエーテルのエポキシ樹脂)および210部のビスフェノールAを窒素シール下で適する反応容器に投入することにより顔料粉砕ビヒクルを調製し、150〜160℃に加熱して発熱反応を開始させた。発熱反応を上の温度で約1時間にわたり続けた。その後、反応混合物を120℃に冷却し、496部の2−エチルヘキサノール半封止トルエンジイソシアネートを添加した。反応混合物の温度を110〜120℃で1時間にわたり保持し、その後、1095部の2−ブトキシエタノールを添加し、その後、反応混合物を85〜90℃に冷却し、71部の脱イオン水を添加し、その後、上で調製したクオータ化剤496部を添加した。約1の酸価を得るまで反応混合物の温度を85〜90℃で保持した。
(顔料ペーストの調製)
以下の原料を適する混合容器に投入することにより顔料ペーストを調製した。
以下の原料を適する混合容器に投入することにより顔料ペーストを調製した。
均質混合物が形成されるまで上の原料を混合し、その後、サンドミルに投入し、7以上のヘグマン読みを得るまで粉砕した。得られた顔料ペーストの不揮発分含有率は50%であった。
上の原料を合わせて混合することにより電着用浴IおよびIIを調製した。浴の各々のpHを6.0〜6.05に調節した。浴の固形物は20%であり、浴の顔料対結合剤の比は15〜100であった。浴の各々の温度を電着プロセス中に約33℃で維持した。2燐酸塩含有スチールパネルの2組を200ボルトで各浴内で別個に電着し、0.92ミル(23.3ミクロン)の湿り膜厚さを有する被膜を各パネル上に得た。パネルを166℃で17分にわたり焼き付けて、平滑な膜を生じさせた。試験目的のための二重摩擦が、メチルエチルケトンに浸漬した布地がパネル表面を二回擦ることを含むメチルエチルケトン二重摩擦試験により各パネル上の硬化被膜を試験した。アミン酸両性イオン添加剤を含んでいなかった浴I内で被覆されたパネルは2回の二重摩擦に耐えただけであった。それに反して、アミン酸両性イオン添加剤(本発明)を含んでいた浴II内で被覆されたパネルは300回の二重摩擦に耐え、硬化において大幅な改善を示した。
Claims (10)
- (a)陰極電気溶着性膜形成用樹脂および(b)非有害性非空気汚染性化合物でブロックされたポリイソシアネート架橋剤の結合剤、および
アミン酸とアルキルグリシジルエーテルとの反応生成物からなる、前記結合剤の重量を基準にして0.1〜5.0重量%の水混和性アミン酸両性イオン添加剤
を含むことを特徴とする水性陰極電着組成物。 - 前記非有害性非空気汚染性化合物が、アルコキシアルカノールおよびアルキルアルコールからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の水性陰極電着組成物。
- 前記アミン酸がパラアミノ安息香酸からなり、前記アルキルグリシジルエーテルが200〜500のエポキシ当量を有することを特徴とする請求項3に記載の水性陰極電着組成物。
- 前記非有害性非空気汚染性化合物が、アルコキシプロパノールであることを特徴とする請求項2に記載の水性陰極電着組成物。
- 前記非有害性非空気汚染性化合物が、アルキル基中に1〜3個の炭素原子を有するアルキルアルコールであることを特徴とする請求項2に記載の水性陰極電着組成物。
- 前記陰極電気溶着性膜形成用樹脂が、蟻酸、酢酸、乳酸、燐酸、スルファミン酸、スルホン酸およびそれらの混合物からなる群から選択された酸で中和されたポリエポキシアミン付加体を含むことを特徴とする請求項2に記載の水性陰極電着組成物。
- 前記結合剤が、蟻酸、酢酸、乳酸、燐酸、スルファミン酸、スルホン酸およびそれらの混合物からなる群から選択された酸で中和されたポリエポキシアミン付加体を含む、前記結合剤の重量を基準にして30〜70重量%の前記陰極電気溶着性膜形成用樹脂と、
アルコキシアルカノールおよびアルキル基中に1〜3個の炭素原子を有するアルキルアルコールからなる群から選択された非有害性非空気汚染性化合物でブロックされた、前記結合剤の重量を基準にして30〜70重量%のポリイソシアネート架橋剤
とを含み、
前記水混和性アミン酸両性イオン添加剤が、式HOOC−R−NH2のアミン酸と、下式
- 導電性物体に陰極電着する方法であって、(1)請求項1に記載の電着組成物の浴に前記物体を浸漬する工程と、(2)前記物体上に膜を陰極電気溶着する工程と、(3)前記被覆された物体を取り出す工程と、(4)前記物体を125〜175℃で焼き付けて、前記物体上に連続膜を形成する工程とを含むことを特徴とする方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US81302A | 2002-02-20 | 2002-02-20 | |
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