JP2005515656A - インタラクティブ・テレビジョン仮想ショッピング・カート - Google Patents

Abstract

インタラクティブ・テレビジョン・システムで製品購入を容易にする方法および機構。番組編成ストリームが、放送局から受信器に伝達される。番組編成コンテンツのほかに、放送されるストリームは、購入可能な製品やサービスを記述する情報によってタグを付けられている。広告、映画、または他のテレビジョン番組の提示の際に、製品情報またはサービス情報が使用可能であることを示す、アイコンなどの表示を、視聴者に提示することができる。視聴者は、アイコンを選択し、対応する製品情報またはサービス情報を、仮想ショッピング・カートまたは買物リストに保管することができる。受信器は、視聴者の選択を含む仮想ショッピング・カートを、仮想チャネルで提示することができる。視聴者は、仮想チャネルに同調し、製品またはサービスの追加、削除、または購入の開始のために、仮想ショッピング・カートと対話することができる。その後、購入要求を、インターネットを介するか他の形で伝達することができる。さらに、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイスなどの他のデバイスと通信するように、受信器を構成することができる。

Description

本発明は、全般的にはインタラクティブ・テレビジョン・システムに関し、具体的には、インタラクティブ・テレビジョン・システムでの買物のシステムおよび方法に関する。

インタラクティブ・テレビジョン・システムは、通常のテレビジョンのオーディオとビデオに加えて対話型コンテンツを多数の加入者に配信する手段を提供する。これらのシステムによる番組放送には、テレビジョンのオーディオとビデオ、静止画像、テキスト、対話型グラフィックスとアプリケーション、および多数の他のコンポーネントを組み込むことができる。したがって、対話型テレビジョン信号の対話型コンテンツに、アプリケーション・コード、オーディオとビデオに関連するデータ、制御信号、生データ、および多数の他のタイプの情報を含めることができる。対話型コンテンツと、オーディオ・データおよびビデオ・データの両方を、「プッシュされた」データとして加入者に配信することができる。すなわち、データは、加入者がデータを要求したか否かに無関係に、加入者のそれぞれに配信される。

テレビジョンの対話型機能は、一般に、テレビジョンに接続されたセットトップ・ボックスによって制御される。セットトップ・ボックスは、放送サービス・プロバイダによって送信される信号を受信し、オーディオビデオ部分から対話部分を分離し、信号のそれぞれの部分を圧縮解除する。セットトップ・ボックスは、対話型情報を使用して、たとえば、オーディオビデオ情報がテレビジョンに送信されている間に、アプリケーションを実行する。セットトップ・ボックスは、テレビジョンへの情報送信の前に、オーディオビデオ情報を、対話型アプリケーションによって生成される対話型のグラフィックスまたはオーディオと組み合わせることができる。対話型のグラフィックスとオーディオは、視聴者に追加情報を提示することができ、あるいは、視聴者に入力を促すことができる。セットトップ・ボックスは、リターン・パスを介して、放送サービス・プロバイダへの視聴者の入力または他の情報を提供することができる。

テレビジョン番組に関連するアプリケーション・コードまたは情報などの対話型コンテンツは、通常は、反復形式で放送される。言い換えると、情報のそれぞれが、一度放送され、その後、各情報がもう一度放送され、以下同様である。このサイクルが繰り返され、その結果、対話型データのそれぞれが、たとえば１０分ごとに送信される。この形で放送される情報によって、「カルーセル」と呼ぶことができるものが形成される。単一のカルーセルは、しばしば連続的なデータ・ストリームとして移送される。しかし、複数のカルーセルを単一のデータ・ストリームに多重化することも可能である。

受信器からサーバへのリターン・パスを必要とせずに、システム内の受信器がカルーセル内の特定の情報を選択的に入手できるようにするために、放送システム（たとえば、インタラクティブ・テレビジョン・システム）によって、カルーセル形式で情報が送信される。特定の受信器が特定の情報を必要とする場合、その受信器は、単純に、その情報が次に放送されるまで待ち、放送データ・ストリームから情報を抽出することができる。システムの他の受信器は、同じ形で動作することができ、各受信器が必要な情報を待ち、その情報だけを使用する。情報の放送にカルーセルを使用することによって、このシステムでは、受信器のそれぞれをサーバに接続する必要がなくなり、さらに、サーバが情報に関する個々の要求を処理する必要がなくなる。一般に、放送信号には、複数の番組を含めることができ、この番組に複数のオーディオ／ビデオ・ストリームおよび／またはデータ・ストリームを含めることができる。データ・ストリームは、対話型アプリケーション・データ、字幕情報、または他のデータなどのデータを搬送するのに使用することができる。

カルーセルの１つの情報またはデータ・オブジェクトは、単一のオブジェクト・データ・ストリームに組み合わせて番組を形成するように意図されることがある。この番組に、オーディオまたはビデオなどのストリーミング・データも含めることができる。たとえば、インタラクティブ・テレビジョンのゲーム・ショーで、テレビジョンのオーディオとビデオを、ユーザが質問に回答できるようにするアプリケーション・コードなどの対話型コンテンツと組み合わせることができる。もう１つの例は、オーディオとビデオを、画面下部のバナーに現在の株価を挿入するアプリケーション・コードと組み合わせたニュース番組である（多数のタイプの番組が可能であり、特定の番組にオーディオ、ビデオ、または対話型コンテンツのいずれかを含める必要がないことに留意されたい）。番組に、オーディオと対話データだけを含める（たとえば、対話型ラジオ番組）ことができ、対話型データだけを含める（たとえば、オーディオ・ストリームとビデオ・ストリームを含まない対話型天気予報番組）ことができる。通常、各番組には対応するチャネルが関連付けられ、特定の番組を含むチャネルがインタラクティブ・テレビ受信器によって選択された時に、そのチャネルで放送されつつあるデータがダウンロードされ、番組が開始される。

インタラクティブ・テレビの長所の１つに、対話型コンテンツを使用して、特定の放送番組のコンテンツを強化することが含まれる。たとえば、野球の試合などのスポーツ・イベントの放送中に、視聴体験の質を高めるために、視聴者に追加コンテンツを送信することができる。一例では、進行中の野球の試合に関連する多数の統計を対話型コンテンツとして含めることができる。そのような追加コンテンツが使用可能であることを視聴者に示すために、テレビジョンに、視聴者がそれを用いて対話できるアイコンまたはメニューを表示することができる。視聴者は、追加コンテンツを見ることを望む場合に、アイコンを選択するか、メニュー項目を選択し、その後、追加コンテンツが表示される。このようにして、追加コンテンツを見ることを望む視聴者だけが、画面に表示された追加コンテンツを見る。追加コンテンツを見ることを望まない視聴者は、番組の表示を決してさえぎられず、変更されない。

テレビジョン・システムを介して提供されるオーディオとビデオによって、製品やサービスを消費者に提供できるようになるが、視聴者への製品またはサービスの提供と、実際に購入する消費者の間に障害物が残されている。第１に、製品またはサービスに関心を持つほかに、視聴者は、その製品またはサービスへの関心を覚えていなければならない。場合によっては、視聴者は、製品またはサービスへの関心を紙に記録するか暗記することがある。その後、視聴者が、その製品またはサービスを購入しに行かなければならない。第２の障害物は、視聴者が、製品またはサービスをどこで買えばよいのかを知らないことがあり、あるいは、そのような購入に不便な場所を知っているだけであることである。場合によっては、視聴者は、ワールド・ワイド・ウェブ（ウェブ）を介してオンラインで購入することを試みることができるが、この場合も、視聴者は、製品またはサービスを購入する場所を見つけるために検索を実行せざるをえない。

製品への視聴者の関心に基づいて視聴者による製品の購入を容易にする機構が望まれている。

上で概要を示した問題は、本明細書に記載のさまざまな実施態様によって解決することができる。

一実施態様で、インタラクティブ・テレビジョン・システムで製品購入を容易にする方法および機構を説明する。一般的に言って、放送番組編成ストリームは、放送局から受信器に伝達される。番組編成コンテンツのほかに、放送されるストリームは、購入できる製品やサービスを記述する情報によってタグを付けられる。広告または他の番組の提示の際に、製品情報またはサービス情報が使用可能であることの、アイコンなどの表示を視聴者に提示することができる。一実施態様では、視聴者が、リモート・コントロールのボタンを押し、対応する製品を後の検索のために保管することによって、製品またはサービスへの関心を示すことができる。その後、受信器によって、仮想チャネルの仮想ショッピング・カートまたは買物リストの形で製品情報を提示することができる。視聴者は、製品の購入を開始するために、仮想チャネルに同調し、仮想ショッピング・カートまたはリストと対話することができる。その後、購入要求を、インターネットを介するか他の形で伝達することができる。さらに、他のデバイスを構成して、受信器と通信し、仮想ショッピング・カートに追加情報を保管することができる。別法では、受信器によって、保管された情報を、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイスなどの別のデバイスに伝達することができる。

一実施態様で、製品情報を含む放送ストリームを伝達するように第１ソースが構成され、実行可能対話型アプリケーションを伝達するように第２ソースが構成される、製品購入を容易にするシステムを説明する。アプリケーションは、放送ストリーム内の製品情報を検出し、その存在の表示を提示し、表示に対応する視聴者からの入力を受け取り、製品情報を保管し、その後、製品に関する購入要求を開始する際に使用するために情報を検索するように構成される。

インタラクティブ・テレビジョン・システムでの購入を容易にするデバイスも企図されている。このデバイスには、放送ストリームを受信するように構成された信号受信器と、受信器に結合された機構が含まれ、この機構は、放送ストリーム内の製品データの存在を検出し、製品データの存在の表示を提示し、表示に対応する視聴者からの入力を受け取り、視聴者入力に応答して製品データを保管し、製品データを検索し、提示し、最終的に、製品に関する購入要求を開始するように構成される。

プログラム命令を記述する情報を含むキャリア媒体も企図されており、このプログラム命令は、放送ストリーム内の製品データの存在を検出し、放送ストリーム内の製品データの存在の表示を提示し、前記表示に対応する入力を受け取り、入力の受取りに応答して製品データを保管し、データを検索し、製品データを提示し、製品に関する購入要求を開始するために、実行可能である。

本発明の他の目的および長所は、以下の詳細な説明を読み、添付図面を参照する時に明白になる。

発明を実施するための最良の態様

本発明は、さまざまな修正および代替形態を可能とするが、例として、本発明の特定の実施形態を図面に示し、以下で詳細に説明する。しかし、図面およびそれに対する詳細な説明は、本発明を開示される特定の形態に制限することを意図したものではなく、逆に、その意図が、請求項によって定義される本発明の趣旨および範囲に含まれるすべての修正形態、同等物、および代替形態を含むことであることを理解されたい。

概要
図１を参照すると、インタラクティブ・テレビジョン・システムの一実施形態が示されている。図示の実施形態では、受信デバイス１２が、対話型テレビジョン・コンテンツの複数のソースに結合されている。受信デバイス１２には、複数の適切なデバイスを含めることができ、そのようなデバイスの例には、セットトップ・ボックス（ＳＴＢ）、テレビジョン（ＴＶ）、ビデオ・カセット・レコーダ（ＶＣＲ）、パーソナル・ビデオ・レコーダ（ＰＶＲ）、携帯情報端末（ＰＤＡ）、パーソナル・コンピュータ（ＰＣ）、ビデオ・ゲーム機、または携帯電話機／セル電話機が含まれる。コンテンツを、多数の異なる配信機構を介して配信することができるが、３つの例示的な機構が、図に示されている。

図１の実施形態に含まれる放送局１６は、伝送媒体１７およびバック・チャネル２６を介して受信器１２に結合される。さらに、受信器１２は、ソース１８とネットワーク２５に結合されている。さらに、放送局１６はソース１３に結合され、ネットワーク２５はソース１９に結合されている。図示の実施形態では、放送局１６に、ソース１４、１５と送信器２２が含まれる。伝送媒体１７には、衛星ベース・システム２３、ケーブル・ベース・システム２４、地上またはマルチチャネル・マルチポイント配信システム（ＭＭＤＳ）２５、これらのシステムの組合せ、または他の適切な伝送のシステムを含めることができる。

図１の実施形態では、放送局１６に、送信器２２によって使用され、伝達されるコンテンツのさまざまなソース１３、１４、１５を含めることができる。コンテンツ・ソース１３、１４、１５には、データベース、アプリケーション・サーバ、他のオーディオ／ビデオ・ソース、または他のデータ・ソースを含めることができる。一実施形態では、コンテンツを、ソース１４で作成でき、ソース１４に、そのようなコンテンツを作成するように構成されたオーサリング・ステーションを含めることができる。オーサリング・ステーションには、対話型コンテンツの開発を支援するソフトウェアと共に構成されたコンピュータ・ワークステーションを含めることができる。オーサリング・ステーションは、放送局１６の一部とすることができ、この場合に、作成されたコンテンツの伝達を、ローカル・コンピューティグ・ネットワークを介するか、類似する構成とすることができる。別法では、オーサリング・ステーションを放送局１６から離れた位置１３に配置することができる。オーサリング・ステーションが放送局１６に直接に結合されていない実施形態では、ソース１３によって作成されるコンテンツを、インターネット、放送、ケーブルなどを介して放送局１６に伝達する。場合によっては、リモート位置１３によって作成されたコンテンツを、まず、ＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤ−ＲＯＭなどの記憶媒体に転送し、データベースまたは他のストレージ・デバイスに保管できるより普通の手段を介して放送局１６に移送することができる。

作成の後に、ソース１３、１４、１５からのコンテンツを、放送伝送網を介して受信器１２に配信することができる。この網は、本質的に、ソース１３、１４、１５からのコンテンツを集め、コンテンツを処理する（たとえば、ディジタル化や圧縮、パケット化）放送局１６と、放送局１６からコンテンツを受け取り、受信デバイス１２に伝達する伝送網１７からなる（受信デバイス１２が、コンテンツが分配される多数のデバイスの１つでしかない可能性があることに留意されたい）。一実施形態では、放送局１６に、上で説明したソース１３、１４、１５によって伝達されるコンテンツを処理するように構成されたソフトウェアおよび／またはハードウェアが含まれる。第２の配信機構に、なんらかのタイプのサーバとすることができる１８のソースと受信器１２との間の直接ポイントツーポイント接続を含めることができる。その接続は通常の電話回線を介して行うことができる。第３の配信機構もポイントツーポイント接続とすることができるが、ソース１９から受信器１２への伝送は、１つまたは複数の共有ネットワークを介して（たとえばインターネットを介して）行われる。一実施形態では、ソース１９に、ウェブ・サイトにアクセスする人に製品購入サービスを提供するように構成されたインターネット・ベースの小売業者（Ｅテイラ）を含めることができる。図１には、バック・チャネル（またはリターン・パス）２６も示されており、これによって、受信器１２から放送局１６にデータを伝達することができる。バック・チャネル２６には、電話回線、ケーブル、無線、または他の接続を含めることができる。本明細書で使用する「製品」には、有形のアイテム（もの）、サービス、フランチャイズ・ライセンスなどの無形のアイテム、または他の購入可能な日用品が含まれる。

配信機構の１つすなわちコンテンツのソースへの直接ポイントツーポイント接続に普通の電話回線を介する通信を含めることができる。このタイプの接続は、通常は、データ・サーバに情報を伝達するか、データ・サーバから情報を検索するために、受信器によって開始される。もう１つの配信機構、すなわち、１つまたは複数のネットワークを介するポイントツーポイント接続に、インターネット上のノードの間の通常の接続を含めることができる。この場合には、データを多数の異なる共有ネットワークを介して経路指定することができるので、データがソース１９から受信器１２に送信されるたびに、何度も読み取り、保管し、書き込むことができる。第３の配信機構には、衛星、ケーブル、または地上波の放送網を含めることができる。

図２に移ると、放送局（ヘッドエンド）１６の一実施形態の概要が示されている。図２の放送局１６には、アプリケーション・サーバ２５０と、前に作成された対話型コンテンツを含むデータベース２３０が含まれる。図２には、放送局１６の外部にあり、放送局１６に結合されているコンテンツのソース１３も示されている。データベース２３０、サーバ２５０、およびソース１３は、コンテンツ処理機構２００に結合され、このコンテンツ処理機構２００は、受け取ったコンテンツを処理し、処理されたコンテンツをマルチプレクサ２２０に伝達するように構成される。マルチプレクサ２２０には、オーディオ／ビデオ信号のソース２４０および広告インジェクタ２６０も結合されている。広告インジェクタ２６０は、放送ストリームに広告を挿入するように構成することができる。コンテンツ処理機構２００および広告インジェクタ２６０の両方を、広告をマルチプレクサ２２０に伝達するように構成することができる。さらに、コンテンツ処理機構２００および／または広告インジェクタ２６０によって伝達される広告に、伝達される広告に対応する対話型コンテンツまたは他のデータを含めることができる。

一実施形態では、コンテンツ処理機構２００はコンピュータを備え、かつインターネットまたはワールド・ワイド・ウェブとの間でコンテンツを受け取り、伝達するように結合されている。コンテンツ処理機構２００は処理されたコンテンツをマルチプレクサ２２０に伝達するように構成される。マルチプレクサ２２０はオーディオ／ビデオ信号２４０と広告２６０を受け取るように結合されている。マルチプレクサ２２０は、受け取った信号を多重化し、多重化された信号をネットワーク通信オペレータ１７に伝達する。この信号は、その後、受信デバイスに伝達される。最後に、放送局１６に、バック・チャネル２６に結合されたリターン・データ・プロセッサ２１０が含まれる。一実施形態では、リターン・データ・プロセッサ２１０に、放送局１６内でのさらなる処理のためにデータを受信するモデムを含めることができる。上の説明では、対話型コンテンツのソースを放送局１６にあるとして説明したが、代替実施形態では、データベース２３０およびコンテンツ処理機構２００をネットワーク通信オペレータ１７の位置に置くことができる。そのような代替実施形態の例を、送信の前に放送信号に対話型コンテンツを挿入するケーブル局とすることができる。

図３を参照すると、受信器１２のブロック図が示されている。一実施形態では、受信器１２はテレビジョン用セットトップ・ボックスに実装される。他の実施形態では、受信器を、テレビジョン、ビデオ・ゲーム機、携帯電話機／セル電話機、または他のデバイスなど、受信局の他のコンポーネントの回路に組み込むことができる。対話型テレビジョン・コンテンツはチューナ３１などの信号受信器によって受信器１２に配信される。この実施形態では、放送信号がチューナ３１に供給され、チューナ３１が、放送対話型コンテンツが送信されるチャネルを選択し、コンテンツを処理ユニット３２に渡す（対話型テレビジョン・コンテンツを、モデム３８などの他の信号受信器を介して受信器１２に配信することもできることに留意されたい）。対話型テレビジョン信号にテレビジョン番組編成のほかに情報を含めることができる。たとえば、対話型アプリケーション・モジュール、制御信号、または他のデータを放送信号に組み込むことができる。受信器１２の代替実施形態に、ハード・ディスク・ドライブなどの大容量ストレージ・デバイスを含めるか、結合することができる。

ディジタル衛星送信の場合に、コンテンツをパケットにフォーマットすることができ、したがって、処理ユニット３２は、放送信号からパケットを多重化解除し、パケットを、通常は受信されたコンテンツに含まれた圧縮テレビジョン番組および／または対話型アプリケーションに再構成する。圧縮解除は、圧縮解除ユニット３３によって実行される。信号に含まれるテレビジョン番組に関連するオーディオ情報とビデオ情報が表示ユニット３４に伝達され、この表示ユニット３４は、さらに、ＮＴＳＣまたはＨＤＴＶオーディオ／ビデオなどの適切なテレビジョン・フォーマットへ情報を処理し、かつ変換する。放送信号から再構成されたアプリケーションは、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）３７に経路指定され、かつ制御ユニット３５によって実行される。ユーザは、入出力インターフェース２６に結合された入出力デバイスを介して、アプリケーションまたは他の対話型コンテンツと対話することができる。入出力インターフェース２６は視聴者から入力を受け取るように構成されている。たとえば、視聴者は、対話型受信ユニット２６によって検出される赤外線リモート・コントロールを使用することができる。別法では、視聴者は、マウス、ライティング・タブレット、音声、対話型受信ユニット２６によって検出できる他のデバイスなどの入力デバイスを使用することができる。多数の他の可能な視聴者入力デバイスが利用可能であり、企図されている（インタラクティブ・テレビジョン・システムの機能の前述の説明が、そのようなシステムの例にすぎず、制限的であることを意図されていないことに留意されたい）。

制御ユニット３５は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ディジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、または、他のタイプの命令処理デバイスである。メモリ３６は、受信器の機能をサポートするための必要に応じて、静的（たとえばＳＲＡＭ）、動的（たとえばＤＲＡＭ）、揮発性、または不揮発性（たとえばフラッシュ）であるメモリ・ユニットである。システム・コードは、通常は、フラッシュ・メモリに保管される。電力が受信器に印加される時に、制御ユニット３５によって、メモリ３６に保管されたオペレーティング・システム・コードが実行される。オペレーティング・システム・コードは、受信器に電力が供給されている間に、通常のパーソナル・コンピュータ（ＰＣ）のオペレーティング・システム・コードと同一の形で継続的に実行され、これによって、受信器は、制御情報およびアプリケーション・コードを実行できる。

一実施形態で、視聴者は、受信器１２に入力を与えるのにリモート・コントロールを使用する。入出力インターフェース２６が視聴者の与えた入力を検出する。入出力インターフェース２６を介して受け取られた視聴者からの入力は、制御ユニット３５による処理のためにメッセージ・キューに保管される。たとえば、受信器１２は、ＲＡＭ３７の特定のアドレス領域にアクセスすることによって、視聴者によるコマンドおよび他の入力を処理するように構成された対話型アプリケーションを実行することができる。そのような構成で、視聴者入力を保管するメッセージ・キューを、特定のアドレス領域に配置することができる。別法では、オペレーティング・システム・コードを介して入力を検出し、受け取るように、対話型アプリケーションを構成することができる。視聴者入力を対話型アプリケーションに伝達する多数の代替構成が可能であり、企図されている。

受信器は、通常は、ユーザのテレビジョンに接続されたセットトップ・ボックスに収納される。受信器は、対話型テレビジョン・コンテンツを受け取り、処理する任意の処理ユニットを備えていることに留意されたい。受信器は、物理的にテレビジョンの上に置かれるセットトップ・ボックス・ハウジング内に置くことができ、テレビジョンの外部の他の位置（たとえば、テレビジョンの横または後ろ、あるいはテレビジョンから離れた位置）に置くこともでき、テレビジョン自体に組み込むこともできる。同様に、受信器の出力が向けられるテレビジョンに、適切なテレビジョン・フォーマット（たとえば、ＮＴＳＣまたはＨＤＴＶ）を使用するテレビジョンまたはビデオ・モニタを含めることができ、あるいは、記録デバイスなどの他のデバイスに置き換えることができる。

製品またはサービスの購入
通常、テレビジョン放送には製品やサービスの広告が含まれる。これらの広告には、一般に、視聴者の注意および関心を取り込み、広告される製品またはサービスに関する情報を伝えるように設計されたオーディオやビデオが含まれる。製品やサービスを広告に関連付けることが最も一般的であるが、製品やサービスを任意のタイプのテレビジョン放送に関連付けることができる。図４に、テレビジョン放送ストリーム内の情報を使用して製品またはサービスの視聴者による購入を促す方法の一実施形態の概要を示す。まず、製品またはサービスに関連する情報を、視聴者に伝達される（ブロック４０２）放送ストリームに加える（ブロック４００）。放送に対応する通常のオーディオ／ビデオを表示するほかに、製品情報が現在使用可能であることの表示を視聴者に表示する（ブロック４０４）。たとえば、製品情報が使用可能であることを示すアイコンを画面に表示する。視聴者は、製品またはサービスに関心を持つ場合に、製品に対する関心を記録する（ブロック４０８）機会を与えるリモート・コントロールまたは他のデバイスを用いて、アイコンを選択する。しかし、複数のメニューおよび選択オプションで視聴者の視聴の楽しみを中断するのではなく、単に、後のより便利な時の検索のために製品情報を保管することができる。たとえば、一実施形態では、サービスまたは製品が使用可能であることのアイコンまたは他の表示の出現時に、視聴者がリモート・コントロールの一つのボタンを押して、製品情報を後の検索のために保管することができる。後に、おそらくは視聴者が現在のテレビジョン番組を見終えた後に、視聴者は、再検討のために、保管された製品情報を検索することができる（ブロック４１０）。その時に、視聴者がその製品を購入すると判断した場合に、それを購入するために、製品に関連する購入情報をインターネット・ベースのＥテイラに送ることができる（ブロック４１２）。後のアクセスのために、視聴者が関心を持った製品またはサービスに関する情報を保管することができることが望ましい。視聴者は、製品またはサービスに関して記憶することもメモすることも不要であり、視聴者の視聴の楽しみが中断されず、家を出ることすらせずに、簡単に購入を開始することができる。さらに、広告主および小売業者は、視聴者が製品やサービスを購入するのをより簡単で便利にすることによって、利益を得る。

放送のタグ付け
放送を用いて伝達された製品情報に視聴者がアクセスできるようになる前に、製品情報を放送ストリームに含めなければならない（すなわち、放送に、製品情報によって「タグ」を付ける）。通常、製品情報またはサービス情報は、その製品またはサービスの広告と一致するように放送ストリームに挿入される。しかし、上で述べたように、製品情報は任意のタイプの放送に付随する。たとえば、テレビジョンで言及されつつある本に関する情報をその放送に追加することができる。同様に、再生されつつある音楽に関連する情報を放送に追加することができる。さらに、映画またはテレビジョンのショーのシーンに現れる製品またはサービスに関する情報を放送に追加することができる。たとえば、映画で女優が着ているデザイナーブランドの服に関する情報を放送に追加することができる。多数の変形形態が可能である。

製品情報による放送のタグ付けは、事実上、放送チェーンのどこででも行うことができる。通常、製品情報をヘッドエンドで放送に挿入することができる。しかし、広告および他の放送コンテンツを対応する製品情報と共に作成することができる。図５に、製品情報を放送ストリームに挿入できるヘッドエンド５００の一部の一実施形態を示す。ヘッドエンド５００には、更新機構５１０と、製品やサービスに関する情報を含む製品情報データベース５３０が含まれる。更新機構５１０は、データベース５３０に含まれるデータを更新するためのものである。一実施形態では、通常の手段を介して局５００に供給されるデータを用いて周期的にデータベース５３０を更新するように、放送局オペレータが更新機構５１０を構成することができる。たとえば、更新機構５１０は、ローカル・ストレージ・デバイスからデータベース５３０にデータをダウンロードするコンピュータとすることができる。しかし、代替実施形態では、インターネットまたは他のチャネルを介して得られる「生の」製品データおよびサービス・データを用いてデータベース５３０を動的に更新するように、更新機構５１０を構成することができる。たとえば、インターネットを介して、製造業者、小売業者、広告主、または他者によって供給される製品情報のストレージ位置にアクセスするように、更新機構５１０を構成することができる。別法では、サード・パーティの製品情報供給業者が、さまざまな製造業者、小売業者、広告主などに対応する製品情報およびサービス情報を用いて外部データベース５２０を構成することができる。放送局オペレータがアクセスできるように集中させた製品情報データベース５２０を維持することが望ましい。

図５の実施形態に示されているように、コンテンツ処理機構２００がデータベース５３０から製品情報を受け取ることができる。広告インジェクタ２６０と通信して、対応する広告に対応した製品情報の追加を制御するようにサーバ２５０を構成することができる。その後、マルチプレクサ２２０が、信号２４０を、コンテンツ処理機構２００およびインジェクタ２６０によって供給されるコンテンツと多重化し、その結果の信号を送り出すことができる。前に述べたように、製品情報は、放送チェーン内の多数の場所で放送ストリームに追加することができる。その結果、放送局５００は、既に製品情報を含むオーディオ／ビデオ信号２４０を受け取ることができる。他の例としては、特定の製品情報を特定の時に検索することができることを示す表示を含む放送ストリームを伝達するように、放送局５００を構成することができる。その後、たとえばセットトップ・ボックスなどの受信器で、受信器内で実行されるアプリケーションによって、その表示が検出され、対応する製品情報に関するインターネット・サイトがアクセスされる。

製品情報およびサービス情報
放送ストリームに追加される製品情報およびサービス情報は適切なあらゆるタイプの情報を含む。たとえば、コーヒー・メーカーの広告に、製造業者、定価、コーヒー・メーカーのキャパシティ、プログラム可能タイマ、電力要件、寸法、および保証に関する基本的な製品情報を含めることができる。また、コーヒー・メーカーの批評、製品を購入できる小売業者、Ｅテイラなどの情報も含めることができる。小売業者情報に、競争力のある価格設定情報および入手の可能性も含めることができる。さらに、地理、時刻、視聴者の好みのプロファイルなどに基づいて、特定の視聴者に合わせて製品情報を調整することができる。たとえば、放送ストリームに、全国の小売業者ではなく、放送地域内の小売業者だけを含めることができる。別法では、受信器に保管されたプロファイルに基づいて、放送ストリームから特定の製品情報を抽出するように受信器を構成することができる。たとえば、視聴者と同一の郵便番号の小売業者だけに対応する小売業者情報を抽出するように、セットトップ・ボックスを構成することができる。上記の無数の変形形態および組合せが可能であり、企図されている。

視聴者による選択および仮想ショッピング・カート
図６ａに移ると、対応する追加されたコンテンツを利用可能であるディスプレイ６００の一実施形態が示されている。ディスプレイ６００は、視聴者にイメージを提示することができるすべてのディスプレイ・デバイスとすることができ、テレビジョン・ディスプレイであることが好ましい。図６ａでは、製品６０２の広告が表示されている。さらに、さらなる製品情報が使用可能であることを示すアイコン６１０が画面に表示されている。一実施形態では、セットトップ・ボックス内で実行されるアプリケーション・ソフトウェアによって、放送ストリームに追加された製品情報が検出され、アイコン６１０が表示される。

図６ｂに、提供された製品またはサービスへ視聴者が関心を示した後の図６ａのディスプレイを示す。一実施形態では、アイコン６１０の表示に応答して、視聴者がリモート・コントロールまたは他のデバイスの単一のボタンを押して、提供された製品またはサービスへの関心を示す。そのような興味が示された後に、メッセージ６２０を表示して、製品またはサービスが買物リストに追加されたことを視聴者に示すことができる。一実施形態では、視聴者の視聴の体験に不当に割り込まないようにするために、メッセージ６２０を短い時間だけ表示することができる。視聴者は、視聴の楽しみを中断せずに、後の検索のためにアイテムを買物リストにすばやく追加することができる。

図６ｃに、代替実施形態を示す。アイコン６１０を表示し、視聴者が製品またはサービスへの関心を示した後に、アイコン６１０をさらなるオプションを与えるメニュー６３０に置換することができる。メニュー６３０によって、放送ストリームに含まれる製品情報またはサービス情報に関するさらなる詳細を与えることができる。図６ｂの例では、メニュー６２０に、提供された１つまたは複数のアイテムのリストを含めることができ、これらのアイテムに関連する任意の数のオプションを含めることができる。図示の単純な例では、単一のアイテム、「Ｃｏｆｆｅｅ Ｓｕｐｒｅｍｅ Ｃｏｆｆｅｅ Ｍａｋｅｒ」だけに関する情報が使用可能である。

図７に、特定の製品への関心を記録するのに視聴者が使用できるメニューの１つの実現可能な実施形態を示す。一実施形態では、メニューおよびメニュー項目のトラバーサルに、リモート・コントロールの矢印キーを使用して異なるメニュー項目を強調表示すること、ボタンを押して特定のメニュー項目を選択することを含めることができる。しかし、ディスプレイ・デバイスに表示される項目の操作および選択の任意の適切な手段を使用することができる。図７には、視聴者による選択の際の各アイコンまたはメニュー項目の変形が示されている。たとえば、図７のアイコン６１０を選択すると、メニュー６３０が表れる。メニュー６３０の項目「１」を選択すると、メニュー７３０が表れる。メニュー７３０によって、対応する製品の情報を仮想ショッピング・カートに追加することによって、視聴者に、後の参照のために対応する製品への関心を記録するオプションが与えられる。ショッピング・カート・メタファを使用するのではなく、他の実施形態で、買物リストまたは適切な他のメタファを使用することができる。一実施形態では、製品情報が、セットトップ・ボックスのストレージ・デバイスに保管される。しかし、情報が保管される位置は、視聴者によってアクセス可能な任意の位置とすることができる。

図７の例示的実施形態では、視聴者が、後の参照のために製品に対応する情報を単純に記録できるが、まず視聴者の選択のために多数の他のオプションを提供することができる。たとえば、視聴者に、製品を直接に購入するか、製品の購入について特定の小売業者を選択するオプションを提供することができる。さらに、視聴者に、さらなる情報のために製品に関連するウェブ・サイトにアクセスするオプションを提供することができ、この場合には、ウェブ・ブラウザがセットトップ・ボックスで実行されるか、ウェブ・サイトが、視聴されている現在の放送チャネル内のウィンドウに提示される。多数の変形が可能である。視聴者が、最初に製品またはサービスへの関心を示す時に多数のオプションから選択できる実施形態では、メニュー、オプション、および他の項目を、半透明の形で表示して、表示されている番組をさえぎる量を最小限にすることができる。

視聴者が、保管された製品情報を、即座にまたは後のどちらで見ることを望むかにかかわらずに、情報を提示する実施形態の１つが、「仮想ショッピング・カート」の形である。図８に、仮想ショッピング・カートの一実施形態を示す。図示の実施形態では、ショッピング・カートの表示のために、受信器によって仮想チャネルが作成される。図８の例では、仮想チャネル８００がテレビジョンに表示されている。図示の実施形態では、その表示および保管された情報は、テレビジョンに結合されたセットトップ・ボックス内で実行される対話型アプリケーションおよび／またはオペレーティング・システム・ソフトウェアによって維持される。別法では、表示の維持を、セットトップ・ボックスの外部（たとえば、インターネットを介してアクセスされるリモート位置）とすることができる。視聴者が、この仮想チャネルに同調して、前に保管された情報にアクセスすることができることが便利である。

図８に示された仮想ショッピング・カートには、視聴者が前に興味を示したアイテム８５０のリストが含まれる。リストされるアイテム８５０のそれぞれに、選択可能な量８２０、価格８２２、アイテムの購入に選択可能な小売業者８０６、製品に関連するさらなる情報を得るオプション８０８、およびリストからアイテムを除去するオプションが含まれる。図示の例示的な実施形態では、これらの選択に対応する視聴者８０２も示されている。オプション・ボタン８０４も、現在のショッピング・カートに関連する他のオプションに変更するために設けられる。たとえば、異なる視聴者が、その視聴者自身のパスワード保護されたショッピング・カートを有することができる。オプション・ボタン８０４を選択することによって、視聴者が、現在のショッピング・カートを異なる視聴者のショッピング・カートに変更することができる。

図８では、視聴者が、ドロップ・ダウン・リスト８０６を介して、複数の異なる小売業者から選択することができる。別法では、視聴者が、デフォルトの小売業者または選択された小売業者を構成しておくことができる。オプション・ボタン８１４が、異なる小売業者が選択される時に価格情報を更新するために設けられる。たとえば、視聴者が、よりよい製品を入手できるということが分かっている代替業者を選択することができる。視聴者は、オプション・ボタン８１４を選択することによって、インターネットを介して製品情報を更新することができる。別法では、異なる小売業者８０６を選択することによって、価格情報の更新を自動的に試みることができる。合計更新ボタン８１２を選択して、現在選択されている量および価格に基づいて、更新された小計を得ることができる。最後に、視聴者が、製品に関するさらなる情報を得ることを単純に望む場合には、追加情報ボタン８０８を選択することができる。視聴者は、購入を行う準備ができたならば、チェックアウト・オプション８１６を選択することができ、これによって購入を完了することができる。

上の実施形態では、仮想ショッピング・カート内のアイテムが表示されるが、アイテムのリストだけを有する初期プレゼンテーションを視聴者に対して行うことができ、ここで、視聴者に、そのアイテムをショッピング・カートに追加する、除去する、再検討する、または他の動作を行うオプションが提供される。

接続されるデバイス
上で説明した実施形態の能力をさらに活用するために、他のデバイスを、上記の受信器と共に使用することができる。たとえば、視聴者は、情報の記録に使用される、世帯内の他のデバイスを有する場合がある。視聴者は、冷蔵庫などの機器に結合された、必要な食品雑貨アイテムを記録するデバイスを有することもある。さらに、視聴者は、携帯情報端末（ＰＤＡ）などの、記憶または購入のためにアイテムを記憶するハンドヘルド・デバイスの使用に慣れている場合がある。一実施形態では、これらの他のデバイスによって保管されるデータを受信器に伝達することができ、この受信器で、そのデータを仮想ショッピング・カートに追加するか、上で説明したように他の形で再検討することができる。さらに、データを他のこれらのデバイスに伝達するように受信器を構成することもできる。たとえば、テレビを見ている間に、視聴者が、放送を介して提供される製品情報またはサービス情報を保管する場合がある。その後、その情報を、受信器からＰＤＡに伝達することができ、視聴者が、このＰＤＡを、買物中に買物リストとして使用することができる。

図９に、デバイスが上で説明した受信器と通信できる一実施形態を示す。図９には、情報を通信できるＰＤＡ ９０２Ａ、デバイスに結合された器具９０２Ｂ、コンピュータ９０２Ｃ、および他のデバイス９０２Ｚが含まれる。本明細書で特定の符号とそれに続く文字によって参照される要素は、集合的に、符号だけによって参照される。たとえば、デバイス９０２Ａから９０２Ｚを、集合的に、デバイス９０２と称する。ディスプレイ・デバイス９３０に結合された受信器９２０も含まれる。一実施形態では、受信器９２０が、上で説明したセットトップ・ボックスであり、ディスプレイ９３０がテレビジョンである。図示の実施形態では、デバイス９０２によって、無線９１０媒体またはケーブル９１２媒体を介して受信器９２０と通信することができる。デバイス９０２と受信器９２０の間の通信の例の１つを、粉石鹸をたくわえる貯蔵器を有するように構成された洗濯機とすることができる。洗濯機によって、粉石鹸が不足していることが検出されると、買い足しを示す無線を受信器９２０に伝達することができる。別法では、ある人が、購入するアイテムのリストをＰＤＡに保管することができ、このリストを、その後、受信器９２０に伝達することができる。上記などの多数のシナリオが存在するであろう。一般に、受信器９２０と通信することができるならば、どのデバイスでも使用することができる。デバイス９０２から受信器９２０に情報を伝達した後に、視聴者が、上で説明したように仮想チャネルに同調して、伝達された情報を再検討することができる。視聴者は、インターネットを介して購入するアイテムを選択するか、アイテムのリストをプリント・アウトするか、アイテムのリストまたは他のデータを、買物中に使用するために、受信器からＰＤＡまたは他のデバイスにダウンロードすることができる。

さまざまな実施形態に、さらに、キャリア媒体に基づいて、前述の記述に従って実現された命令および／またはデータの受信、送信、および保管を含めることができる。一般的に言って、キャリア媒体に、電気信号、電磁信号、またはディジタル信号などの、放送システムまたは他の形で使用され、ネットワークおよび／または無線リンクなどの通信媒体を介して伝達される伝送媒体または伝送信号を含めることができる。たとえば、ネットワーク・オペレータは、放送システムを介してプログラム命令を記述する信号を伝達することができる。キャリア媒体に、たとえばディスクまたはＣＤ−ＲＯＭなどの磁気媒体または光媒体、ＲＡＭ（たとえばＳＤＲＡＭ、ＲＤＲＡＭ、ＳＲＡＭなど）、ＲＯＭなどの揮発性または不揮発性の媒体などの記憶媒体またはメモリ媒体も含めることができる。

本発明を、特定の実施形態に関して説明してきたが、これらの実施形態が、例示的であり、本発明の範囲が、これらの実施形態に制限されないことを理解されたい。たとえば、テレビジョン・システムに関して説明したが、本発明を、パーソナル・コンピュータまたはビデオ・ゲーム・プラットフォームなど、インターネットに結合されたデバイスのコンテキストで使用することもできる。そのような実施形態では、ユーザが、ケーブル・モデムまたはＤＳＬを介するなど、それによってプログラム、対話型アプリケーション、およびスクリプトが受信される、ウェブへのブロードバンド接続を有することができる。説明した実施形態に対する、多数の変形形態、修正形態、追加、および改良が可能である。これらの変形形態、修正形態、追加、および改良を、請求項に詳細に記載された本発明の範囲に含めることができる。

インタラクティブ・テレビジョン・システムの一実施形態を示す図である。 ヘッドエンドの一実施形態を示す図である。 受信器の一実施形態を示すブロック図である。 購入を容易にする方法の１つの概要を示す図である。 ヘッドエンドの一実施形態を示す図である。 対話型ディスプレイを示す図である。 対話型ディスプレイを示す図である。 対話型ディスプレイを示す図である。 メニュー選択の一実施形態を示す図である。 仮想ショッピング・カートの一実施形態を示す図である。 受信器と代替デバイスの間の通信の一実施形態を示す図である。

Claims (42)

1. インタラクティブ・テレビジョン・システムでの製品購入を容易にするシステムであって、
   放送ストリームを伝達するように構成された第１ソースと、
   対話型アプリケーションを伝達するように構成された第２ソースと
   を備え、前記対話型アプリケーションが、
   第１製品に対応する第１データを受信し、
   前記第１製品を提示し、
   前記第１製品に対応する購入要求を開始する
   ように実行可能であるシステム。
2. 前記第１ソースおよび前記第２ソースが放送局内に配置される請求項１に記載のシステム。
3. 前記放送ストリームが、前記放送ストリームを介して前記対話型アプリケーションによって受信される前記第１データを含む請求項２に記載のシステム。
4. 前記対話型アプリケーションが、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイスから前記第１データを受信するように構成される請求項２に記載のシステム。
5. 前記対話型アプリケーションが、さらに、
   前記放送ストリーム内の前記第１データの存在を検出し、
   前記放送ストリーム内の前記第１データの前記存在の表示を提示し、
   前記表示に対応する、視聴者によって開始された入力を受け取り、
   前記視聴者からの前記入力に応答して前記第１データに対応する第２データを保管する
   ように実行可能である請求項３に記載のシステム。
6. 前記放送ストリームおよび前記対話型アプリケーションを受信するように構成され、前記対話型アプリケーションを実行するように構成された受信器をさらに含む請求項５に記載のシステム。
7. 前記第１データを用いて前記放送ストリームにタグを付けることによって、前記放送ストリームに前記第１データを追加するように構成された機構をさらに含む請求項３に記載のシステム。
8. 前記表示が、前記受信器に結合されたディスプレイに提示され、前記ディスプレイ上で前記第１製品に対応する第２提示と同時に提示される請求項６に記載のシステム。
9. 前記第２データが、前記受信器に結合されたストレージ・デバイスに保管される請求項６に記載のシステム。
10. 前記受信器が、セットトップ・ボックスである請求項９に記載のシステム。
11. 前記第１製品を提示することが、前記ディスプレイに提示される仮想ショッピング・カート内で、購入のためのアイテムとして前記第１製品を提示することを含む請求項８に記載のシステム。
12. 前記仮想ショッピング・カートと対話することをさらに含み、前記対話することが視聴者によるものであり、前記第１製品に関する前記購入要求を開始することが前記視聴者による前記対話に応答するものである請求項１１に記載のシステム。
13. 前記購入要求がオンライン小売業者に伝達される請求項１２に記載のシステム。
14. 前記対話型アプリケーションが、さらに、前記第２データに対応する第３データを第１デバイスに伝達するように実行可能である請求項５に記載のシステム。
15. 前記第１デバイスがハンドヘルド・コンピューティング・デバイスである請求項１４に記載のシステム。
16. インタラクティブ・テレビジョン・システムで製品購入を容易にする方法であって、
    第１製品に対応する第１データを有する放送ストリームを受信すること、
    前記放送ストリーム内で前記第１データを検出すること、
    前記放送ストリーム内の前記第１データの存在の表示を提示すること、
    視聴者によって開始される、前記表示に対応する入力を受け取ること、および、
    前記第１製品に関する購入要求を開始すること
    を含む方法。
17. 前記視聴者からの前記入力に応答して、前記第１データに対応する第２データを保管すること、
    前記第２データを検索すること、および、
    仮想ショッピング・カートで、購入のためのアイテムとして前記第１製品を提示するために前記第２データを使用すること
    をさらに含む請求項１６に記載の方法。
18. 前記放送ストリームが受信器によって受信され、前記第２データが前記受信器に結合されたストレージ・デバイスに保管され、前記表示および前記第１製品が前記受信器に結合されたディスプレイに提示される請求項１７に記載の方法。
19. 前記仮想ショッピング・カートと対話することをさらに含み、前記対話が視聴者によるものであり、前記第１製品に関する前記購入要求が前記視聴者による前記対話に応答して開始される請求項１７に記載の方法。
20. 第１デバイスから伝達される、前記放送ストリームを介して受信されない第３データを受信すること、および
    前記第３データを前記受信器で保管すること
    をさらに含む請求項１８に記載の方法。
21. 前記表示が、前記第１製品に対応する前記ディスプレイ上の第２提示と同時に提示される請求項１８に記載の方法。
22. 前記受信器がセットトップ・ボックスである請求項２１に記載の方法。
23. 前記第１デバイスがハンドヘルド・コンピューティング・デバイスである請求項２０に記載の方法。
24. 前記第２データに対応する第３データをハンドヘルド・コンピューティング・デバイスに伝達することをさらに含む請求項１８に記載の方法。
25. インタラクティブ・テレビジョン・システムでの購入を容易にするデバイスであって、
    放送ストリームを受信するように構成される信号受信器と、
    その受信器に結合され、
    前記放送ストリーム内の、製品に対応する第１データの存在を検出し、
    前記放送ストリーム内の前記第１データの前記存在の表示を提示し、
    前記表示に対応する、視聴者によって開始される入力を受け取り、
    前記入力に応答して、前記第１データに対応する第２データを保管し、
    前記第２データを検索し、
    前記製品に関する購入要求を開始するために前記第２データを使用する
    ように構成される機構と
    を備えるデバイス。
26. 前記機構が、プログラム命令を実行するように構成されたプロセッサを備える請求項２５に記載のデバイス。
27. 前記受信器が対話型アプリケーションを受信するように構成され、前記機構が前記対話型アプリケーションをその後に実行するように構成される請求項２６に記載のデバイス。
28. 前記表示が前記機構に結合されたディスプレイに提示される請求項２５に記載のデバイス。
29. 前記表示が、前記製品に対応する前記ディスプレイ上の第２提示と同時に前記ディスプレイに提示される請求項２８に記載のデバイス。
30. 前記機構に結合されたストレージ・デバイスをさらに含み、前記機構が前記第２データを前記ストレージ・デバイスに保管するように構成される請求項２８に記載のデバイス。
31. 前記デバイスが、セットトップ・ボックスである請求項３０に記載のデバイス。
32. 前記第２データの検索の後に、前記機構が、前記ディスプレイに提示される仮想ショッピング・カート内で、購入のためのアイテムとして前記製品を提示するように構成される請求項２８に記載のデバイス。
33. 前記機構が、さらに、視聴者が前記仮想ショッピング・カートと対話できるようにするように構成され、前記製品に関する前記購入要求が前記視聴者による前記対話に応答して開始される請求項３２に記載のデバイス。
34. 前記機構が、さらに、
    第１デバイスから伝達される、前記ブロードキャスト・ストリームを介して伝達されない第３データを受信し、
    前記第３データを前記ストレージ・デバイスに保管する
    ように構成される請求項２６に記載のデバイス。
35. 前記第１デバイスが、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイスである請求項３４に記載のデバイス。
36. 前記機構が、さらに、前記第２データに対応する第３データを、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイスに伝達するように構成される請求項２６に記載のデバイス。
37. プログラム命令を含むキャリア媒体であって、プログラム命令が、
    放送ストリーム内の、製品に対応する第１データの存在を検出し、
    前記放送ストリームでの前記第１データの前記存在の表示を提示し、
    前記表示に対応する入力を受け取り、
    前記入力に応答して、前記第１データに対応する第２データを保管し、
    前記製品に関する購入要求を開始する
    ように実行可能であるキャリア媒体。
38. 前記プログラム命令が、さらに、
    前記第２データを検索し、
    ディスプレイに提示される仮想ショッピング・カート内で、購入のためのアイテムとして前記製品を提示するために前記第２データを使用するように実行可能である請求項３６に記載のキャリア媒体。
39. 前記命令が、さらに、視聴者による前記仮想ショッピング・カートとの対話を可能にするように実行可能であり、前記製品に関する前記購入要求が、前記視聴者による前記対話に応答して開始される請求項３７に記載のキャリア媒体。
40. 前記プログラム命令が、
    第１デバイスから伝達される、前記放送ストリームを介して受信されるのではない第３データを受信し、
    前記第３データを保管し、
    前記仮想ショッピング・カート内で、購入のためのアイテムとして前記第３データに対応するアイテムを提示するために前記第３データを使用するように実行可能である請求項３７に記載のキャリア媒体。
41. 前記第１デバイスが、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイスである請求項３９に記載のキャリア媒体。
42. 前記プログラム命令が、さらに、前記第２データに対応する第３データをハンドヘルド・コンピューティング・デバイスに伝達するように実行可能である請求項３７に記載のキャリア媒体。

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