JP2005515191A5 - - Google Patents

Description

図３４及び図３６は、実施例５に関する２つの創傷を示す。図３５及び図３７は、完全に治癒した後の同じ２つの創傷を示す。図３４の創傷の完全な治癒は治療の８．５カ月後にもたらされ、図３６の創傷の完全な治癒は治療の９カ月後にもたらされた。

組成物Ｉ及びＩＩＩを、化学発光アッセイ（反応性酸素種の生成の阻害の指標）、補体アッセイ（古典的経路、補体活性の指標）に供した。本発明のこれらの組成物は、以下のようなＩＣ−５０値を示した。

本発明の組成物は、生物学的に比較的不活性であるか、あるいは創傷の治癒プロセスに関し不活性である、他の不活性成分を含むことができるが、本発明者は、（いくつかの組成物では）亜鉛、カリウム、ルビジウム及びカルシウムイオンが存在することが、創傷治癒の前述の劇的な結果を得るために不可欠であることを見出している。

Claims (22)

1. 約６４μｍｏｌ／ｌの亜鉛イオンと約３．１ｍｍｏｌ／ｌのルビジウムイオンと蒸留水との混合物を含む、慢性の開放創の治癒を促進するための組成物。
2. 約０．２ｍｍｏｌ／ｌのカルシウムイオンを含む、請求項１に記載の組成物。
3. 約０．８９５ｍｏｌ／ｌのカリウムイオンを含む、請求項１又は２に記載の組成物。
4. 前記組成物のｐＨを調節するのに適した酸を含む、請求項１から３のいずれか１項に記載の組成物。
5. 前記酸がクエン酸である、請求項４に記載の組成物。
6. 前記組成物がポリエチレングリコールを含む、請求項１から５のいずれか１項に記載の組成物。
7. イオンチャンネル物質（ａ ｃｈａｎｎｅｌｉｎｇ ａｇａｎｔ）を含む、請求項１から６のいずれか１項に記載の組成物。
8. 亜鉛イオンとルビジウムイオンとカルシウムイオンとカリウムイオンと生理的に不活性な担体とを含み、この混合物がほぼ中性のｐＨを有する、慢性の開放創の治癒を促進するための組成物。
9. 前記亜鉛が塩化亜鉛を含む、請求項８に記載の組成物。
10. 前記カルシウムが塩化カルシウムを含む、請求項８又は９に記載の組成物。
11. 前記ルビジウムが塩化ルビジウムを含む、請求項８から１０のいずれか１項に記載の組成物。
12. 約６４μｍｏｌ／ｌの塩化亜鉛と約３．１ｍｍｏｌ／ｌの塩化ルビジウムとを含有する組成物を含む、創傷と関連があるマトリクスメタロプロテイナーゼ２及び／又は９を調整（ｍｏｄｕｌａｔｉｎｇ）するための組成物。
13. 水酸化カリウムを含む、請求項１２に記載の組成物。
14. 約０．８９５ｍｏｌ／ｌのクエン酸カリウムを含む、請求項１２又は１３に記載の組成物。
15. 約０．２ｍｍｏｌ／ｌの塩化カルシウムを含む、請求項１２から１４のいずれか１項に記載の組成物。
16. 約０．８９５ｍｏｌ／ｌのカリウムイオンと約０．２ｍｍｏｌ／ｌのカルシウムイオンとを含む、請求項１２から１５のいずれか１項に記載の組成物。
17. ポリエチレングリコールを含む、請求項１２から１６のいずれか１項に記載の組成物。
18. 前記組成物が実質的に５．０のｐＨを示す、請求項１２から１７のいずれか１項に記載の組成物。
19. 約６４μｍｏｌ／ｌの亜鉛イオン及び約３．１ｍｍｏｌ／ｌのルビジウムイオンを含む混合物の、創傷中に導入することによって慢性の開放創を治療するための医薬組成物を製造するための使用。
20. 前記医薬組成物が薬剤として許容可能な担体を含む、請求項１９に記載の使用。
21. 前記医薬組成物が酸素除去剤を含む、請求項１９又は２０に記載の使用。
22. 前記医薬組成物がイオンチャンネル物質を含む、請求項１９〜２１のいずれか１項に記載の使用。