JP2005509591A - ヌクレオシドワクチンアジュバント - Google Patents
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Abstract
本発明は、抗原、およびリンパ球における1型応答および2型応答の間のバランスを調節するヌクレオシドアジュバントを含有し、該ヌクレオシドが8−置換グアニンヌクレオシドではない薬理学的組成物を含む、方法および組成物に関する。本発明の好ましい態様において、本発明のアジュバントは1型応答を刺激し、その結果、T−細胞応答を増大させ、一方で本発明のアジュバントはまた2型応答をも刺激し、その結果、B−細胞応答をも増大させ得る。本発明の好ましいアジュバントは更に、Cp−Gジヌクレオチドおよび/またはCp−G含有オリゴヌクレオチドを相乗的な量で含み得る。
Description
(技術分野)
本発明は、ワクチンアジュバントの分野に関する。
本発明は、ワクチンアジュバントの分野に関する。
(背景技術)
免疫化は通常比較的に簡単な方法であって、そして典型的に抗原(例えば、弱毒化ウイルス、細菌膜調製物、合成ペプチドなど)を免疫系に提示することを含む。ある抗原の投与は所望する免疫を得るために十分であるが、他の抗原は抗原とアジュバントとの同時投与を必要とし得る。当該分野において多数のアジュバントが知られるが、よく使用されるアジュバントはフロイントの完全アジュバントである。フロイントの完全アジュバントの毒性または粘性は問題であるが、2%スクアレン中の解毒エンドトキシンおよびミクロバクテリウムの細胞壁成分、またはリステリア細胞壁調製物を含有する水中油型乳剤を含有する、別のアジュバントを使用することも知られる(例えば、DeKruyffらによる米国特許第6,086,898号を参照)。
免疫化は通常比較的に簡単な方法であって、そして典型的に抗原(例えば、弱毒化ウイルス、細菌膜調製物、合成ペプチドなど)を免疫系に提示することを含む。ある抗原の投与は所望する免疫を得るために十分であるが、他の抗原は抗原とアジュバントとの同時投与を必要とし得る。当該分野において多数のアジュバントが知られるが、よく使用されるアジュバントはフロイントの完全アジュバントである。フロイントの完全アジュバントの毒性または粘性は問題であるが、2%スクアレン中の解毒エンドトキシンおよびミクロバクテリウムの細胞壁成分、またはリステリア細胞壁調製物を含有する水中油型乳剤を含有する、別のアジュバントを使用することも知られる(例えば、DeKruyffらによる米国特許第6,086,898号を参照)。
フロイントアジュバントおよび別の毒素含有アジュバントは抗原特異的抗体の比較的に高い力価を与えることが多いが、それらのアジュバントは有意な炎症性反応を与える傾向があり、このことはヒトにおいて特に望ましくないことがある。炎症性反応の発生率または激しさを低下させるために、水酸化アルミニウムをアジュバントとして使用することができる。水酸化アルミミニムは特に適当であるという利点を有するが、このものはかなり強い抗原を免疫系に提示する場合に、有意であり得る。しかしながら、1つの欠点は水酸化アルミニウムを、特に中位から弱い抗原と組み合わせた場合に、かなり低い力価を与える傾向があることである。その上、あるアルミニウム化合物は、アルツハイマー疾患(AD)に関連する神経学的な損傷に関与すると考えられている。
別に、抗原はアミノ酸L−チロシンの共同沈降物として免疫系に提示することができる。免疫化カクテルを与えるための抗原とL−チロシンとの共同沈降物は比較的に簡単であるが、該沈降物は典型的に、製造コストを増大させることが多く且つ抗原活性を低下させ得る操作を必要とする。
別の方法において、ケージ様構造を形成するAg−改変のサポニン/コレステロールミセルを抗原のための担体として使用することができる。該組成物は典型的に流入領域リンパ節に運搬され、そして1μg程の低い抗原の量が有意な免疫応答を誘発することが知られる。しかしながら、それらの組成物は製造するのが困難であることがあり、また大スケールではかなり高価となる傾向がある。
Reedによる米国特許第5,876,966号に記載する別の方法においては、合成ペプチドを抗原と同時投与することができ、その結果患者においてTh1応答およびIL−12産生を刺激する。Reed法は免疫応答を誘発するのに比較的に有効であるが、合成ぺプチドは高価なことが多い。その上、合成ぺプチドは少なくともある患者によっては耐性が乏しいことがあり得る。あるいは、IL−12はScottらによる米国特許第5,976,539号に記載されている通り、アジュバントとして同時投与することができる。しかしながら、IL−12の産生および精製はかなり高価で、そしてこのことは少なくともある患者においては所望しない副作用を誘発し得る。
更に別の方法において、あるフランキング配列の内容物内の非メチル化CpGジヌクレオチド(CpGモチーフ)は、生得的なおよび特異的な免疫応答の両方を刺激することがわかっており、このことは合成配列および天然に存在する配列について実証されている。例えば、これまでにCpG DNAはB細胞の刺激を誘発して、抗体、IL−6およびIL−12を増殖しおよび分泌させ、そしてある環境下ではそれらの細胞をアポトーシスから防ぐことが分かっている(例えば、KriegらによるNature (1995), Apr 6; 374 (6522): 546-91995)。その上、CpG DNAはMHCクラスIIおよびB7同時刺激分子の発現を誘発し(SparwasserらによるEur J Immunol. (1998) Jun; 28 (6): 2045-54)、その結果、抗原提示を改善すると考えられている。
これらの発見は更に、アジュバントとしてCpGオリゴを用いる様々な抗原に対する動物の免疫化が比較的に強いTh−1様応答を誘発するという観察によって確認されており、このことは非常な細胞障害性Tリンパ球(CTL)、高レベルのIgG2a抗体および優位なTh1サイトカイン(例えば、IL−12およびIFN−ガンマであり、IL−4または5ではない;例えば、KlinmaらによるProc Natl Acad Sci U S A. (1996) Apr 2; 93 (7): 2879-83 1996;RomanらによるAllergy (1998); 53 (45 Suppl): 93-7;ChuらによるJ Exp Med. (1997) Nov 17; 186 (10): 1623-31;LipfordらによるEur J Immunol (1997) Sep ; 27 (9): 2340-4を参照)によって示唆される。興味深いことに、非Cp−Gオリゴヌクレオチドはまた、McCluskieらによる公開米国特許出願第20010044416号に記載されているTh−2刺激性アジュバントとしても使用されている。それらのCpGおよび非CpGオリゴヌクレオチドはかなり強力なアジュバントを提供し得るが、様々な欠点がある。他のもののなかで、オリゴヌクレオチドは比較的に不安定である(特に、血中または血清中)傾向がある。その上、特定の組成物に依存して、所望しない有害な影響が生じ得る。
あるいは、選択された8−置換グアニン誘導体は、Goodmanらによる米国特許第5,317,013号、第5,166,141号、第5,147,636号、第4,948,730号、第4,849,411号、第4,643,992号または第4,539,205号に記載する様々な抗原に対する動物の細胞応答を調節すると提案されている。これらの選択された8−置換グアニン誘導体のいくつかは様々な抗原と組み合わせて有意なアジュバント効果を示すが、これらの選択された8−置換グアニン誘導体は多数の問題を提起し得る。最も重要なことに、多数の8−置換グアニン誘導体がDNA/DNAポリメラーゼインヒビターとして作用し得て、その結果、これらの化合物は潜在的に毒性および/または変異原性となる。
当該分野において知られる様々なアジュバントおよび免疫組成物が存在するが、それらのほとんどまたは全ては、少なくともある有意な欠点を有する。従って、アジュバントについての改善された方法および組成物、並びに免疫組成物を提供する要求がなお存在する。
(発明の概要)
本発明は、アジュバントについての方法および組成物、並びに抗原およびアジュバントを含有する免疫組成物に関し、該アジュバントはリンパ球における1型サイトカイン応答および2型サイトカイン応答の間のバランスを調節するヌクレオシドを含み、そして該ヌクレオシドは8−置換グアニンヌクレオシドではない。
本発明は、アジュバントについての方法および組成物、並びに抗原およびアジュバントを含有する免疫組成物に関し、該アジュバントはリンパ球における1型サイトカイン応答および2型サイトカイン応答の間のバランスを調節するヌクレオシドを含み、そして該ヌクレオシドは8−置換グアニンヌクレオシドではない。
本発明の第1の態様において、該抗原はウイルス性抗原、細菌性抗原または腫瘍特異抗原である。特に好ましいアジュバントは、例えばリバビリン、レボビリンおよびビラミジンなどのヌクレオシドアナログを含み、そして該ヌクレオシドアナログまたは他の適当なアジュバントは、CPGオリゴヌクレオチド、CpGジヌクレオチド、または改善された免疫応答を得るための誘導体(例えば、オリゴヌクレオチドおよび/またはジヌクレオチド)と組み合わせ得ると、更に企図する。
本発明の別の態様において、該バランスの調節は、2型応答よりも1型応答の相対的な増大を含む。Th1応答を刺激するヌクレオシドアナログは免疫原に対するT−細胞活性応答を促進し得て、一方でTh2応答を刺激するヌクレオシドアナログは免疫原に対するB−細胞活性応答を促進し得る。
本発明の様々な対象、特徴、態様および利点は、以下の本発明の好ましい実施態様の詳細な記載からより明白であろう。
(詳細な記載)
本明細書で使用する用語「ヌクレオシド」とは、ヘテロ環状塩基が糖と共有結合し、そして該ヌクレオシドと該糖との特に好ましい結合は糖内の炭素原子とヘテロ環状塩基内の炭素原子またはヘテロ原子(典型的には、窒素)とのC1'−(グリコシド)結合を含む。本明細書においても使用する用語「ヌクレオシドアナログ」とは、該糖がリボフラノースではなく、および/またはヘテロ環状塩基が天然に存在する塩基(例えば、A、G、C、T、Iなど)でない、全てのヌクレオシドを意味する。同様に、用語「ヌクレオチド」とは、ホスフェート基が該糖と共有結合するヌクレオシドを意味する。同様に、用語「ヌクレオチドアナログ」とは、ホスフェート基が該糖と結合するヌクレオシドアナログを意味する。
本明細書で使用する用語「ヌクレオシド」とは、ヘテロ環状塩基が糖と共有結合し、そして該ヌクレオシドと該糖との特に好ましい結合は糖内の炭素原子とヘテロ環状塩基内の炭素原子またはヘテロ原子(典型的には、窒素)とのC1'−(グリコシド)結合を含む。本明細書においても使用する用語「ヌクレオシドアナログ」とは、該糖がリボフラノースではなく、および/またはヘテロ環状塩基が天然に存在する塩基(例えば、A、G、C、T、Iなど)でない、全てのヌクレオシドを意味する。同様に、用語「ヌクレオチド」とは、ホスフェート基が該糖と共有結合するヌクレオシドを意味する。同様に、用語「ヌクレオチドアナログ」とは、ホスフェート基が該糖と結合するヌクレオシドアナログを意味する。
本明細書で更に使用する用語「ヘテロ環状塩基」とは、多数の原子が多数の共有結合によって環を形成し、そして該環が少なくとも1つの炭素原子以外の原子を含む、いずれかの化合物を意味する。特に企図するヘテロ環状塩基としては例えば、非炭素原子として窒素、硫黄および/または酸素を有する5−および6−員環(例えば、イミダゾール、ピロール、トリアゾール、ジヒドロピリミジン)を含む。更に企図するヘテロ環は別の環またはヘテロ環と縮合(すなわち、共有結合)し得て、従って「縮合ヘテロ環状塩基」と呼ばれる。特に企図する縮合ヘテロ環状塩基としては例えば、6員環と縮合した5員環(例えば、プリン、ピロロ[2,3−d]ピリミジン)、および別の6−員環またはより高次の員の環と縮合した6員環(例えば、ピリド[4,5−d]ピリジミン、ベンゾジアゼピン)を含む。これらおよび更なる好ましいヘテロ環状塩基の例を以下に示す。更に別に企図するヘテロ環状塩基は、芳香族性であり得たりまたは1つ以上の二重結合もしくは三重結合を含み得る。その上、企図するヘテロ環状塩基および縮合ヘテロ環は更に、1つ以上の位置において置換基を含み得る(以下を参照)。
本明細書で更に使用する用語「糖」とは、全ての炭水化物(すなわち、nが典型的に4〜12である式CnH2nOnを有する分子)およびその誘導体を意味し、ここで特に企図する誘導体は、該糖中の化学基または原子の欠失、置換または付加を含む。例えば、特に企図する欠失は2'−デオキシおよび/または3'−デオキシ糖を含む。特に企図する置換基としては、環内酸素の硫黄もしくはメチレンでの置換、またはヒドロキシ基のハロゲン、アミノ基、スルフヒドリル基もしくはメチレン基での置換を含み、そして特に企図する付加はメチレンホスホネート基を含む。更に企図する糖はまた、糖アナログ(すなわち、天然に存在する糖ではない)および特に炭環式をも含む。本明細書で使用する用語「炭環式」とは、多数の炭素原子が環を形成するいずれかの分子を意味し、そして特に企図する炭環式中の該環は3、4、5または6個の炭素原子から形成される。
更に別に本明細書で使用する用語「置換」とは、原子または化学基(例えば、H、NH2またはOH)の官能基での置換を意味し、そして特に企図する官能基は、求核基(例えば、−NH2、−OH、−SH、−NCなど)、求電子基(例えば、C(O)OR、C(X)OHなど)、極性基(例えば、−OH)、非極性基(例えば、アリール、アルキル、アルケニル、アルキニルなど)、イオン性基(例えば、−NH3 +)、およびハロゲン(例えば、−F、−Cl)、並びにそれらの全ての化学的に合理的な組み合わせを含む。従って、用語「官能基」および置換基は本明細書中、相互交換可能に使用し、そしてこれは求核基(例えば、−NH2、−OH、−SH、−NC、−CNなど)、求電子基(例えば、C(O)OR、C(X)OH、C(ハロゲン)ORなど)、極性基(例えば、−OH)、非極性基(例えば、アリール、アルキル、アルケニル、アルキニルなど)、イオン性基(例えば、−NH3 +)、および/またはハロゲンを意味する。
用語:ヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオシドアナログ、および/またはヌクレオチドアナログはまた、ヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオシドアナログおよび/またはヌクレオチドアナログの全てのプロドラッグ形態を含み、該プロドラッグ形態は1つ以上の工程で、活性薬物/ヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオシドアナログ、および/またはヌクレオチドアナログに活性化され/変換され得て、ここで該プロドラッグの活性薬物/ヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオシドアナログおよび/またはヌクレオチドアナログへの活性化/変換は、細胞内または細胞外で(1工程でまたは複数工程で)生じ得ると、更に特に認められるべきである。特に企図するプロドラッグ形態としては例えば、疾患または感染した細胞または器官に対するある特異性を与える形態を含み、そして典型的に企図するプロドラッグ形態は、Kenneth B. Sloanによる「Prodrugs」(Marcel Dekker; ISBN: 0824786297)、Hans Bundgaardによる「Design of Prodrugs」(ASIN: 044480675X)、または米国同時継続出願09/594410(2000年6月16日出願)(これらは全て本明細書の一部を構成する)に記載されている。上記の化合物の特に適当なプロドラッグ形態は、C2'−OH、C3'−OHおよびC5'−OHのうちの少なくとも1つと共有結合する部分を含み得て、ここで該部分は標的細胞(例えば、肝細胞)または標的器官(例えば、肝臓)中で該化合物から優先的に切断される。本発明に限定されないが、該薬物の活性形態への該プロドラッグの切断は、細胞酵素、並びに特に受容体、トランスポーターおよびチトクロム関連酵素システム(例えば、CYPシステム)によって(少なくとも部分的に)媒介されることが好ましい。
更に別に好ましいプロドラッグは、RenzeらによるNucleosides Nucleotides Nucleic Acids 2001 Apr-Jul: 20 (4-7): 931-4;BalzariniらによるMol Pharmacol 2000 Nov: 58 (5): 928-35;Erionらによる米国特許第6,312,662号;Chuらによる米国特許第6,271,212号;Chenらによる米国特許第6,207,648号;Kozakによる米国特許第6,166,089号および第6,077,837号;Chenによる米国特許第5,728,684号;並びに、Erionによる公開米国特許出願番号20020052345(これらは本明細書の一部を構成する)によって記載のものを含む。別に企図するプロドラッグとしては、ホスフェートおよび/またはホスホネート非環状エステルを含有するものを含み、そして適当なプロドラッグの典型的な集合は、Shepardらによる米国特許第6,339,154号;Zemlickaらによる米国特許6,352,991号;および、Schinaziらによる米国特許第6,348,587号に記載されている。更に別に特に企図するプロドラッグ形態は、FASEB J. 2000 Sep; 14 (12):1784- 92, Pharm. Res. 1999, Aug 16: 8 1179-1185;および、Antimicrob Agents Chemother 2000, Mar 44: 3 477-483(これらは全て本明細書の一部を構成する)に記載されている。
本明細書において更に別に使用する用語「8−置換グアニンヌクレオシド」とは、8位に化学的な改変を有するグアニンヘテロ環状塩基を含み、そして該グアニン部分は糖と共有結合する化合物を意味する。この定義の範囲にある化合物は、Goodmanらによる米国特第5,317,013号、第5,166,141号、第5,147,636号、第4,948,730号、第4,849,411号、第4,643,992号または第4,539,205号(これらは、本明細書の一部を構成する)に記載されている。
本明細書で別に更に使用する用語「抗原」とは、免疫系に提示する場合に、物質に対する抗体の産生を刺激したり(例えば、毒素、バクテリア、異質血液細胞、移植器官の細胞など)、または非自己(免疫系宿主に対して)成分を含んで、該非自己成分に対する抗体の産生を刺激し得たりまたはし得ない、物質を意味する。更に、本明細書で使用する用語「アジュバント」とは、抗原に対する免疫系内の抗原性応答を増大させる物質である化合物または成分を意味し、ここで抗原性応答の増大は抗原−特異的抗体における力価もしくは親和力の増大によって、または細胞障害性T細胞応答の増大によって、他のものの中で測定することができる。
最後に、本明細書で使用する用語「1型応答および2型応答の間のサイトカインバランスを調節する」とは、1型(例えば、IL−2、TNF−ベータ、またはINF−ガンマ)および/または2型サイトカイン(例えば、IL−4、IL−5、IL−6またはIL−10)の少なくとも1つの発現および/または分泌のほぼ定量的な変化をもたらすことを意味する。従って、用語「1型応答および2型応答の間のサイトカインバランスを調節する」とは特に、1型サイトカインの少なくとも1つの発現および/分泌の増大、および/または2型サイトカインの少なくとも1つの発現および/または分泌の減少(逆もまた同じ)を含む。サイトカインバランスの調節は、当該分野の当業者によって、過度の実験を行なうことなく容易に確認することができる。例えば、1つ以上のサイトカインを測定する(定性的にまたは定量的に)ための多数のプロトコールが、当該分野においてよく知られる(例えば、Frances R. BalkwillによるCytokine Cell Biology: A Practical Approach; Oxford University Press; ISBN: 0199638594; 3版 (2001年1月15日)、またはAngus ThomsonによるThe Cytokine Handbook; Academic Press; ISBN: 0126896623; 3版 (1998年7月15日))。
企図するアジュバント化合物
1型および2型応答の間の相対的なバランスを調節する全ての化合物が本明細書で提示する教示と組み合わせて使用するのに適当であると企図する。特に企図するアジュバント化合物としては例えば、D−およびL−の両配置のヌクレオシド、ヌクレオチド、およびそれらの個々のアナログを含む。例えば、特に企図するヌクレオシドアナログおよびヌクレオチドアナログとは、該ヌクレオシド/ヌクレオチドの塩基性部分および/または糖部分のいずれかが改変された化合物を含む。その上、企図する化合物のプロドラッグ形態をも企図すると認識されるべきである。
1型および2型応答の間の相対的なバランスを調節する全ての化合物が本明細書で提示する教示と組み合わせて使用するのに適当であると企図する。特に企図するアジュバント化合物としては例えば、D−およびL−の両配置のヌクレオシド、ヌクレオチド、およびそれらの個々のアナログを含む。例えば、特に企図するヌクレオシドアナログおよびヌクレオチドアナログとは、該ヌクレオシド/ヌクレオチドの塩基性部分および/または糖部分のいずれかが改変された化合物を含む。その上、企図する化合物のプロドラッグ形態をも企図すると認識されるべきである。
特に企図するアジュバント化合物は、該ヘテロ環状塩基が更に様々な置換基および/または官能基で改変され得たりまたはされ得ないジアゾールまたはトリアゾール部分を含む、ヌクレオシドを含む。より特に好ましいヌクレオシドは、D−またはL−配置のリボフラノースが最も好ましい炭水化物の糖部分を含むであろう。例えば、特に適当なアジュバント化合物としては例えば、リバビリン(1−ベータ−D−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド、式1)、レボビリン(1−ベータ−L−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド、式2)およびビラミジン(1−ベータ−リボフラノシル−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド、式3)を含む。
これらの化合物についての変形形態およびプロドラッグ形態は、米国同時出願番号09/594410(2000年6月16日出願)、PCT同時出願番号PCT/US00/34605(2000年12月19日出願)、およびPCT同時出願番号PCT/US01/40148(2001年2月15日出願)(これらは全て、本明細書の一部を構成する)に開示されている。
トリアゾール化合物含有ヌクレオシドの製造は当該分野においてよく知られており、そしてこのものは例えばChristensenらによる米国特許第4,138,547号(これは本明細書の一部を構成する)に記載されている。他の特に好ましい態様において、該塩基性部分は米国仮出願60/278032(2001年3月22日出願)、標題「Pyrido [2,3-d] Pyrimidine and Pyrimido[4,5-d]Pyrimidine Nucleosides」(これは、本明細書の一部を構成する)に記載されているピリド[2,3−d]ピリミジンまたはピリミド[4,5−d]ピリミジン部分を含む。
企図するアジュバント化合物の糖部分は、例えば米国特許出願番号09/569183および09/309742(これらは共に本明細書の一部を構成する)に記載する立体配置的に固定されたりまたは束縛されたヌクレオシドアナログに従って改変することができる。結論として、企図する化合物は、酸素以外のヘテロ原子(例えば、硫黄、セレニウムなど)、様々な置換基および/または官能基を含む糖部分を含み得る。
企図する化合物は、1型−2型バランスを1型応答に向かって調節するのに有効であり、そして免疫原に対する免疫系の応答は通常、T細胞活性化応答を増大させるであろうことは通常認められるべきである。一方で、企図する化合物が1型−2型バランスを2型応答に向かって調節するのに有効である場合に、免疫原に対する免疫系の応答は通常、B細胞活性化応答を増大させるであろう。例えば、リバビリン、レボビリンおよびビラミジンは1型応答を刺激することが知られ、一方で7−(β−D−リボフラノシル)ピロロ[2,3−d]−4−ピリミドン−5−カルボキサミジン・HClは2型応答を刺激することが知られる(米国特許第6,130,326号、第6,063,772号および第5,767,097号(これらは全て本明細書の一部を構成する)を参照)。
更に特に企図する態様において、適当なアジュバント化合物はまた、改変または非改変のCpG−ジヌクレオチドおよび/またはCp−G含有オリゴヌクレオチドを含み得て、ここで該ジヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドの改変はメチル化、ホスホリル化、該塩基(例えば、シトシン内のピリドピリジミン塩基)もしくは糖部分(例えば、シトシン中のスルホ−糖)中の1つ以上のヘテロ原子の置換、および/または塩基(例えば、5−メチルシトシン)もしくは糖部分(例えば、2'−アザシトシン)中の置換基の付加もしくは改変を含み得る。Cpgジヌクレオチドおよび/またはCpG−含有オリゴヌクレオチドは、アラム(alum)またはコレラ毒素と一緒に投与する場合には、Th1サイトカイン応答を相乗的に増大させることが報告されている(J. Immunol. 1998, 161: 4463-4466、およびJ. Immunol. 1998, 160: 870-876)。結論として、企図するアジュバントとCpGジヌクレオチドおよび/またはCp−G含有オリゴヌクレオチドとの組み合わせは、抗原でチャレンジしたシステムにおけるTh−1サイトカイン応答を相乗的に増大させるであろうと企図する。特定の理論と結びつけようとはしないが、該相乗的な増大は同時刺激分子の発現の増大に少なくともいくらか起因すると企図する。
製剤
アジュバントのための企図するアジュバント化合物を含有する製剤は、他の投与方法もまた適当であるが、経口、鼻腔内、筋肉内、静脈内、もしくは皮下注射によって、または徐放性組成物として投与するのが最も便利である。該企図する化合物の少なくともいくつかの経口運搬は、抗ウイルス処置の目的で当該分野において既によく知られることは、特に認められるべきである。適宜、消化の間での加水分解を防止するために特定の製剤が、経口製剤として必要とされるであろう。あるいは、企図する化合物は特定の薬理学的性質(例えば、溶解度、標的器官に対する特異性、半減期など)を得るためにプロドラッグ形態を含むことができる。ワクチンのための多数の製剤が当該分野において知られ、そして適当な製剤が過度の実験法を行なうことなく、当該分野の当業者によって製造することができる。
アジュバントのための企図するアジュバント化合物を含有する製剤は、他の投与方法もまた適当であるが、経口、鼻腔内、筋肉内、静脈内、もしくは皮下注射によって、または徐放性組成物として投与するのが最も便利である。該企図する化合物の少なくともいくつかの経口運搬は、抗ウイルス処置の目的で当該分野において既によく知られることは、特に認められるべきである。適宜、消化の間での加水分解を防止するために特定の製剤が、経口製剤として必要とされるであろう。あるいは、企図する化合物は特定の薬理学的性質(例えば、溶解度、標的器官に対する特異性、半減期など)を得るためにプロドラッグ形態を含むことができる。ワクチンのための多数の製剤が当該分野において知られ、そして適当な製剤が過度の実験法を行なうことなく、当該分野の当業者によって製造することができる。
別の態様において、製剤は液体注射剤または固形剤であり得て、このものは注射のための懸濁剤または液剤として適当な液体中に溶かすことができる。適当な賦形剤としては例えば、水、生理食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノールなどを挙げられる。非毒性補助物質(例えば、湿潤化剤、緩衝化剤、または乳化剤)をも加えることができる。特に有用な賦形剤は、溶解度を確保するために有効な量の洗浄剤(例えば、0.05%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS))を含む。
長期間の安定性および除放性を有効とするために、様々な方法が当該分野において知られる。例えば、企図するアジュバント化合物の安定性および半減期は、企図する化合物を親油性ポリマー(例えば、ポリエチレングリコール(PEG)またはポリオキシエチル化ポリオール)と結合させることによって増大することができる。企図するアジュバント化合物の1回徐放作用用量を投与する場合の、PEG−複合体が特に有用である。あるいは、企図する化合物は、長期間の安定性および徐放を得るためにスクシン化することができる(スクシン化反応は、該企図するアジュバント化合物を、好ましくは緩衝剤を含有する水溶液中、pH5〜9で室温で、可溶化剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム)と一緒に無水コハク酸と接触させることによって得ることができる)。
当該分野における当業者によって理解される通り、徐放で且つ連続的な放出の製剤はかなり多岐にわたる。徐放の非経口投与のための典型的な組成物は、1回の注射により企図するアジュバント化合物を運搬するであろう注射可能なマイクロカプセル製剤である。マイクロカプセル製剤は典型的に、適当なビヒクル中に再懸濁し、そして通常の皮下針(例えば、マイクロカプセル剤は、ポリ(DL−ラクチド(lactide)−コ−グリコシド)(DL−PLG)、生分解性の生体適合性のポリエステル中に封入された0.5%〜5%の企図する化合物のアジュバントを含み得る)を用いて筋肉内または皮下で注射することができる、直径20〜100μmの球状粒子からなる流動性(free-flowing)散剤である。
抗原に関しては、全ての公知の抗原が適当であると企図する。しかしながら、特に企図する抗原は、ウイルス性、バクテリア性および合成(例えば、組み換えまたは他の製造法による)の抗原を含む。例えば、ウイルス性抗原としては例えば、弱毒化ウイルスおよびウイルスタンパク質(HIV、HBV、HCV、RSVなど)を含み、一方で細菌性抗原としては細菌細胞、細胞壁抽出物および細菌タンパク質を含む。
投与
例えば、特に徐放または連続的な放出形態において、ワクチンと組み合わせて投与するすることができるが、企図するアジュバント化合物は通常、該ワクチンとは別々に投与するであろう。例えば、企図する化合物を抗原とは別々に投与する場合には、投与は該抗原を該免疫系に提示する前または後に行なうことができる。一方で、企図するアジュバント化合物を該ワクチンと組み合わせる場合には、投与する組成物はある病原または抗原に対する特異的な応答を誘発するのに有効な免疫原(すなわち、抗原)、医薬的に許容し得るワクチン担体および免疫強化量の企図する化合物を含み得る。
例えば、特に徐放または連続的な放出形態において、ワクチンと組み合わせて投与するすることができるが、企図するアジュバント化合物は通常、該ワクチンとは別々に投与するであろう。例えば、企図する化合物を抗原とは別々に投与する場合には、投与は該抗原を該免疫系に提示する前または後に行なうことができる。一方で、企図するアジュバント化合物を該ワクチンと組み合わせる場合には、投与する組成物はある病原または抗原に対する特異的な応答を誘発するのに有効な免疫原(すなわち、抗原)、医薬的に許容し得るワクチン担体および免疫強化量の企図する化合物を含み得る。
企図するアジュバント化合物を連続的な(例えば、5〜30日、5〜14日が好ましい)投与で投与して、企図する化合物の1型から2型バランスへの調節に有効な血漿中濃度を得ることが、通常好ましい。従って、企図する化合物の投与は、免疫系が免疫または免疫反応の増大が所望される抗原を提示されるのに先行し、重なりおよび/またはその後であり得る。しかしながら、様々な別の投与(例えば、非連続的な投与を含む)もまた企図する。投与のための適当なプロトコールは、例えばR. Tamによる米国特許第6,150,337号(これは本明細書において一部を構成する)に開示されている。
従って、ヌクレオシドワクチンアジュバントの具体的な実施態様および利用法を開示する。しかしながら、すでに記載されている改変以外のより多数の改変が本発明の概念を逸脱することなく可能であることは、当該分野の当業者にとって明らかであるべきである。従って、本発明は添付する特許請求の範囲の精神内を除いては制限されるべきではない。その上、明細書および特許請求の範囲を解釈する際には、全ての用語はその概念と一致する最も広範囲に可能な形で解釈されるべきである。特に、用語「含む」および「含有する」とは、非排他的な形で要素、構成成分または工程を参照して解釈されるべきであり、このことは該参照する要素、構成成分または工程を、明確には参照されない他の要素、構成成分または工程とあわせて提供したり、使用したりまたは組み合わせることができることを示唆する。
Claims (14)
- 抗原およびアジュバントを含有する薬理学的組成物であって、
該アジュバントは、該ヌクレオシドアナログをヒトT−細胞の1型サイトカインおよび2型サイトカインの発現を変えるのに有効な濃度で投与する場合に、それらの発現を変えるヌクレオシドを含み;そして、
該ヌクレオシドは8−置換グアニンヌクレオシドでない、
薬理学的組成物。 - 抗原は、ウイルス性抗原、細菌性抗原および腫瘍特異抗原からなる群から選ばれる、請求項1に記載の組成物。
- ヌクレオシドは、リバビリン、レボビリンおよびビラミジンからなる群から選ばれるヌクレオシドアナログを含む、請求項1に記載の組成物。
- バランスの調節は2型応答よりも1型応答の相対的な増大を含む、請求項1に記載の組成物。
- 該組成物は更に少なくとも1つのCpG−ジヌクレオチドおよびCpG−含有オリゴヌクレオチドを含む、請求項1に記載の組成物。
- 抗原は第1経路での投与のために製剤化し、そしてアジュバントは第2経路での投与のために製剤化する、請求項1に記載の組成物。
- 第1経路は注射を含み、そして第2経路は経口投与を含む、請求項6に記載の組成物。
- ヒトを免疫化する方法であって、該方法は、
抗原およびアジュバントを含有する薬理学的組成物を提供し、ここで、該アジュバントは、ヌクレオシドアナログをヒトT−細胞の1型サイトカインおよび2型サイトカインの発現を変えるのに有効な濃度で投与する場合に、それらの発現を変えるヌクレオシドを含み;そして、該ヌクレオシドは8−置換グアニンヌクレオシドでなく;そして、
該薬理学的組成物を該ヒトに投与する、
ことを含む、該方法。 - 抗原は、ウイルス性抗原、細菌性抗原、腫瘍特異抗原、アレルゲンおよび寄生虫性抗原からなる群から選ばれる、請求項8に記載の方法。
- ヌクレオシドは、リバビリン、レボビリンおよびビラミジンからなる群から選ばれるヌクレオシドアナルグの群を含む、請求項8に記載の方法。
- バランスの調節は2型応答よりも1型応答の相対的な増大を含む、請求項8に記載の方法。
- アジュバントは更に少なくとも1つのCp−GジヌクレオチドおよびCp−G含有オリゴヌクレオチドを含む、請求項8に記載の方法。
- 投与の工程は、第1経路での抗原の投与および第2経路でのアジュバントの投与を含む、請求項8に記載の方法。
- 第1経路は注射を含み、そして第2経路は経口投与を含む、請求項13に記載の方法。
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