JP2005504687A - スライド・カバー付き容器 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、積層フォイル状またはシート状の材料を格納し、利用できるようにする容器であって、底面で積層材料を受けるトレイと、この底面に隣接する閉じた側壁と、このトレイを少なくとも部分的に取り囲み、緊密に閉鎖するカバーとからなる容器に関する。
【背景技術】
【0002】
このような容器は、日本国実用新案登録出願5-22380で知られている。カバーは、トレイ周縁をしっかりと把持しており、個々のフォイル状またはシート状材料を取り出すことができるようにフィルム・ヒンジによって、トレイに取り付けられたフラップを有する。フラップは、容器の側縁全体にわたって延びており、容器中心に向かってテーパが付いており、数回湾曲させた複雑なシール面を介してカバーおよびトレイ上に位置する。シール輪郭は、複雑な金型製作を必要とし、さらに漏出しやすい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明は、フォイル状またはシート状材料用の繰り返し開けられる容器を得ることについての問題に基づいている。それは簡単な構造であるにもかかわらず、ガス、水分および芳香に関して非常に効果的なシール機能を保証する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この問題は、特許請求の範囲の主請求項の態様によって解決される。このために、カバーはスライド・カバーとして設計される。トレイおよびスライド・カバーは、各々、長手方向に対して平行な両側部に、相互に平行なガイド要素を有する。トレイの側壁は、すべて、スライド・カバーに面して、トレイ開口を取り囲む閉じたトレイ・シール面を有する。スライド・カバーは、少なくとも部分的にまたはいくつかの領域で、トレイの3つの側壁および底部または対応するガイド要素を把持している。これらの側壁のうち2つは、長手方向に対して平行な向きとなっている。カバー・シール面は、容器を閉じたときにトレイ・シール面上に位置し、スライド・カバーに設けてある。
【0005】
この容器は、扁平な摺動ボックスであり、たとえば手に持ってこのトレイに対してそのスライド・カバーを動かし容器を開けるようになっている。スライド・カバーおよびトレイは、可能な限り最大限の芳香保護を行えるように、簡単でしかも正確に製作できるシール結合を介して互いに重なっている。
【0006】
本発明のさらなる詳細は、請求項および以下の概略的に示す図示した実施態様の説明から明らかとなる。
【0007】
図1〜11は、積層フォイル状またはシート状材料(1)を格納し、利用できるようにする小型軽量の容器の、部分的に異なっているいくつかの断面および図を示している。積層フォイル状またはシート状材料(ウェーハとも呼ぶ)は、いずれの場合でも、図では1つの積み重ねブロックとしてのみ示してある。積み重ねブロック(1)は、たとえば、およそ1×11/3の面積を有する。高さは、およそ5mmである。
容器幅は、容器長さのおよそ73%であり、容器高さは、容器長さのおよそ18%である。
【0008】
図1〜5は、第1の容器形態を示している。この容器は、トレイ(10)およびスライド・カバー(30)からなる。閉じた状態において、トレイ(10)およびスライド・カバー(30)は、積み重ねブロック(1)を気密、湿密、芳香密に取り囲む。トレイ(10)の高さは、容器長さのおよそ12%に対応する。
【0009】
トレイ(10)は、底部(11)と、この底部に少なくともほぼ垂直に隣接する3つの側壁(12〜14)とを有する。第4の側壁(前壁(15)と呼ぶ)は、取り出しリップとして湾曲した形状に設計されており、その湾曲は、たとえば、円筒状壁の一部となっている。これに関連して、前壁(15)は、底部(11)から接線方向に延びている。曲率半径は、容器長さのおよそ30%に対応する。この側壁(15)が滑らかに上昇しているために、個々のウェーハは、トレイ(10)から、たとえば指先を用いて容易に押し出す、または、引き出すことができる。
【0010】
すべての側壁(12〜15)は、頂部に向かって、たとえば、平らなトレイ・シール面(18)で終わっている。図示した実施態様においては、このトレイ・シール面は、底部(11)に対して平行になっている(図5も参照)。側壁(12〜14)の上縁幅は、トレイ・シール面(18)の領域でほぼ同じ幅である。前壁(15)の上縁は、およそ二倍の縁幅を有する。前壁(15)の内部輪郭からシール面(18)までの縁移行部は、ここでは、丸くなっている。
【0011】
底部領域において、2つの平行な側壁(12、13)は、45度傾斜面(24)および垂直面(25)からなる鏡面対称の案内溝(21)を有する。案内溝(21)は、トレイの全長にわたって延びている。
【0012】
スライド・カバー(30)は、円弧状のカバー部分(31)と、この部分に隣接した、少なくともトレイ領域で大部分平らである3つの側壁(42〜44)とからなる。容器を閉ざしたとき、側壁(42〜44)は、少なくとも複数の領域において、トレイ(10)の対応する側壁(12〜14)の外面を押圧する。カバー部分(31)の円弧全体は、たとえば、円筒体の側部に対応するものであり、その中心線は、長手方向(9)に対して横方向、そして、トレイ(10)の底部(11)に対して平行となっている。この円弧は、また、楕円体または別の湾曲した三次元表面の一部であってもよい。図示した実施態様の曲率半径は、容器長さのおよそ260%である。たとえば、カバー部分(31)の前半分には、把持用くぼみ(32)が形成してある。ここで、把持用くぼみは、ほぼ球面くぼみの形状を有し、その平均半径は、容器長さのおよそ250%である。スライド・カバーの外面にある把持用くぼみ(32)は、ぎざ付き、こぶ付きもしくは粗面付きであるか、または、他の表面模様により提供されてもよい。
【0013】
スライド・カバー(30)の内面には、特に止めウェブ(35)が設けてある(図1、2、4参照)。この止めウェブは、容器を開けたときに、トレイ(10)がスライド・カバー(30)から完全に外れるのを防ぐ。長手方向断面(図1参照)において、止めウェブ(35)は、三角形となっており、その頂点は、スライド・カバー(30)の前縁の領域に位置している。止めウェブ(35)の下縁は、カバー中心に向かって下がり、たとえば、1つのトレイ壁の厚さ分だけトレイ・シール面(18)下方に突出している。最大開口時には、トレイ(10)の後部側壁(14)は、止めウェブ(35)の後縁と接触する(図2参照)。図2は、止めウェブ(35)の立面図を示している。
【0014】
止めウェブ(35)の後方延長部において、通り越すことのできる止め突起(36)が、後部側壁(14)の直前でカバー部分(31)に設けられている。この突起は、トレイ壁の厚さ分だけ、側壁(14)との関係で前方へオフセットされている。この突起は、トレイ(10)に面して、たとえば、半球状の輪郭を有する。図1によれば、容器が閉ざされたとき、後部トレイ側壁(14)は、後カバー側壁(44)と止め突起(36)との間に把持される。このようにして、容器の意図しない開放が防止される。開閉時、トレイ(10)は、弾力的に変形するこれら両容器部分(10、30)を備える、止め突起(36)に押しつけられる。
【0015】
スライド・カバー(30)の側壁(42、43)は、トレイ(10)の側壁(12、13)をC字形に取り囲む(図5〜7参照)。トレイ・シール面(18)上方で、容器が閉ざされたときに平らなカバー・シール面(48)を形成する側壁(42、43)は、内方へ広がっており、図5によれば、トレイ・シール面(18)を覆っている。この拡大部は、後部側壁(44)のところに位置する(図1、2、10、11参照)。スライド・カバー(30)の前縁は、また、トレイ前縁の領域において、カバー・シール面(48)の一部として形成されている。
【0016】
下縁のところで、側壁(42、43)は、鏡面対称の案内ウェブ(51)を有し、この案内ウェブは、いずれの場合においても、45度傾斜面(54)を介してトレイ(10)の対応する案内溝(21)を押圧する。
【0017】
容器部分(10、30)は、弾性プラスチックで作ってあり、この弾性プラスチックは、スライド・カバー(30)の側壁(42、43)が把持力でトレイ側壁(12、13)を押圧するように予整形される。容器部分(10、30)が相互接触した際に45度傾斜面(24、54)は、締め付け力を発生し、この締め付け力が、カバー・シール面(48)およびトレイ・シール面(18)を相互に押圧させ、シール結合部(8)を形成する。
【0018】
適切であるならば、シール結合部(8)の平面は、長手方向(9)と鋭角をなしてもよい(図12、13参照)。トレイ(10、110)は、前部よりも後部において、小さいシール高さを有する。この場合、シール面(18、48)は、容器閉鎖移動時の最後の数ミリメートルにわたってのみ相互に接触する。これは、シール面(18、48)の摩擦負荷を低減する。これにより、シール面の薄くて、摩擦可能なシール・コーティングが可能になる。
【0019】
スライド・カバー(30)の前縁は、容器が開けられたとき、長手方向(9)に対して横方向にやや下向きに円弧を描くような形状となっている。容器を閉じる間に、スライド・カバー前縁はトレイ前縁上を摺動し、シール力をもたらす。
【0020】
図6は、リップシールを有するシール結合部(8)を示している。この目的のために、シールリップ(57、58)を形成する内方に突出している突起が、容器部分(10、30)の側壁(12〜14、 42-44)上に設けてある。図示した実施態様において、上方シールリップ(57)は剛性であるが、下方シールリップ(58)は弾力的であり、上方シールリップを押圧する。
【0021】
図9〜11は、スライド・カバー(130)が部分的にトレイ(110)まわりを、また、カバー底部(180)によって、容器横断面を完全に(普通のマッチ箱の場合と同様)把持している容器形態を示している。カバー底部(180)は、後部側壁(144)からトレイ底部(11)の前端まで前方に延びている。このカバー底部(180)を用いることによって、先に説明した容器形態の個別の案内要素(21、51)の代わりに、側壁(12、13、42、43)およびカバー底部(180)を使用できる。
【0022】
カバー底部(180)には、たとえば、2つのカットアウト部(181、182)が設けてあり、これらのカットアウト部は、カバー底部(180)を2つの底部ウェブ(183、184)に分割している。後部カットアウト部(182)は、側壁(144)内へ長く延びている(図10参照)。両方のカットアウト部(181、182)は、ここでは、矩形の輪郭を有する。他の輪郭も同様に考えられる。
【0023】
トレイ底部(11)には、後部止め突起(136)および前部止めウェブ(135)が形成されている。前部止めウェブ(135)は、トレイ(110)がスライド・カバー(130)から完全に外れるのを防止する。この目的のために、止めウェブ(137)(原文のまま)は、錠止するように前部底部ウェブ(183)と接触する(止めウェブ(35)の錠止機能参照)。長手方向断面において、止めウェブ(135)は、主として、三角形輪郭を有する(図10、11参照)。三角形の頂点は、後方に向いている。その結果として、初めて組み立てるとき、両方の容器部分(110、130)が弾力的に変形するから、トレイ(110)をスライド・カバー(130)内に押し込むことができる。後部止め突起(136)は、容器を閉じた状態に維持するための止めとしての機能を有し、容器が閉ざされたときに後部底部ウェブ(184)の後縁を押圧する。長手方向断面(図10、11参照)において、後部止め突起(136)は、前、後部のところで丸みが付けてあり、後部に向かって傾斜していて、初めての組み立てをより容易にすることができる。この傾斜は、図9に下から見た場合に液滴の輪郭で示してある。
【0024】
図1〜5および9〜11からの容器は、簡単な片手操作が可能となっている。この目的のためには、容器を人さし指と親指との間に挟む。スライド・カバー(30)の後部側壁は手のひら側に向ける。次いで、親指を把持用くぼみ(32)上に置く。次いで、トレイ(10)を、やや曲げた人さし指に載せる。それから、容器を確実に保持しながら 親指を人さし指から離れる方向に後方へ引くと、スライド・カバー(30)が開口止め(35)まで後方に移動する。それから、手の基本位置を変えることなく、親指の先端で積み重ねブロック(1)の最上部シートをトレイ(10)の前縁に沿って押し出し、それに合わせて腕の動作の後に舌で引っ張り出すことができる。
【0025】
容器を閉じるには、手の基本的な位置を維持したまま、容器を閉じた状態に保つ止め突起(36)まで、親指を曲げた人さし指上で前方に押す。ここで再び、容器は芳香密に閉ざされる。
【0026】
カバー底部(180)を有するスライド・カバー(130)を有する容器は、親指と人さし指先端または人さし指端との間に保持する。人さし指先端で、カットアウト部(181)を介してトレイ(110)を把持する。
【0027】
開放運動は、ばね(71)を用いてサポート支援してもよい(図8参照)。この目的のために、数回折り曲げた曲げばね(71)がトレイ(10)の後部領域に配置される。容器が閉ざされるとき、この曲げばね(71)は、後方に延長した側壁(12、13)と、同様に延長した底部(11)とによって取り囲まれる。曲げばね(71)は、たとえば、後部側壁(14)の外面に接着する。後部側壁(14)の前方でカバー部分(31)には、キャッチ止め(72)が設けてあり、これは、上方移動によってばね支援開放移動を行うのを可能にしている。この目的のために、カバー部分(31)が僅かに上方へ円弧を描くように、側方カバー側壁(42、43)を手動力によって弾力的に変形させる。
【0028】
図7は、二次包装として知られるものをなしで済ませ得る別の解決策を示している。この目的のために、フォイル・シール(65)をトレイ(10)内に配置するための、全周にわたって延びる下向き肩部(61)が、トレイ・シール面(18)の領域に設けてある。肩部(61)の最大高さは、十分の数ミリメートルである。肩部の幅は、側壁(12〜14)のおよそ半分の肉厚に対応する。
【0029】
フォイル・シール(65)は、たとえば、肩部(61)の平らなシール面(62)上に止められ、トレイ(10)を完全にシールする。図9において、フォイル・シール(65)は、下から見て、点線で示してある。フォイル・シールは、たとえばトレイ(10、110)の前縁を非対称的に越える切り取りタブ(66)を備えている。フォイル・シール(65)は、さらに、スタンプ加工した切り取り圧痕(67)を有する。この圧痕は、図9では、二点鎖線で示してあり、容器を開いたときにスライド・カバー(30、130)の前縁のすぐ前に位置する。切り取りタブ(66)によって保持されたフォイル・シール(65)を取り外すときに、シールは切り取り圧痕(67)のところで完全に切り裂ける。
【0030】
いかなる場合でも、少なくとも、トレイ(10、110)は、芳香、たとえば精油を吸収しにくい射出成形可能な材料、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナフタレン、ポリエチレンテレフタレートまたはそれらに匹敵する材料で作る。適切であれば、材料は、少なくとも容器の内面で、たとえば、SiOxでコーティングし、高度の芳香密を保証してもよい。フォイル・シール(65)は、たとえば、アルミニウムをコーティングしたポリ塩化ビニル、ポリビニリデン二塩化物またはそれらに匹敵する材料で作る。
【0031】
図14および15は、スライド・カバー(10)と、湾曲したまたは傾斜した案内要素(21、51)が側壁(12、13、 42、43)に配置されている容器を示している。たとえば、スライド・カバー壁(42、43)は、突出している案内輪郭を押圧し、トレイ側壁(12、13)は、対応する案内溝を有する。この容器において、カバー・シール面(48)は、図1〜3に示す容器と同様に、底部(11)に対して平行に配置されている。
【0032】
カバー・シール面(48)に対して或る角度をなすまっすぐな案内要素(図14に鎖線で示す)の場合、シール面(18)、(48)は、開放移動中に比例的に互いから離れるように移動する。これに関連して、シール面(18)、(48)は、互いに平行に移動する。図12〜15による容器を開放するのに必要な作動力は、開放移動の最初の数ミリメートルの切り離し力に打ち勝った後は、シール面摩擦消滅により、図1〜11による容器の場合よりもかなり小さい。
【0033】
湾曲した案内要素(21、51)の場合、トレイ(10)は、たとえば、スライド・カバー(30)との関係で円を描いて移動する。この円の中心は、スライド・カバー(30)下方の側壁(44)の内部輪郭の延長部に位置する。この円の半径は、たとえば、容器長さのおよそ250%に対応するので、案内要素(21、51)の、トレイ(10)に関しての前端は、底部(11)と前部側壁(15)との間の移行部で終わる。開放移動についての止めが、案内要素(21、51)に設けてある。
案内要素(21、51)の湾曲で、容器が開放された後のトレイ内容物(1)へのアクセスが便利となっている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】閉じた容器の長手方向断面図である。
【図2】開いた容器の長手方向断面図である。
【図3】開いた容器の頂面図である。
【図4】後部に向かって見た容器中央断面図である。
【図5】容器の部分側断面図である。
【図6】付加的なシールリップを有する容器の部分側断面図である。
【図7】付加的にフォイル・シールによって閉じたトレイを有する容器の部分側断面図である。
【図8】開口ばねを有する容器の部分長手方向断面図である。
【図9】下から見た全周スライド・カバーを有する開いた容器である。
【図10】全周スライド・カバーを有する開いた容器の長手方向断面図である。
【図11】図10の閉じた容器である。
【図12】容器に対して或る角度で延びているシール結合を有する、閉じた容器の長手方向断面図である。
【図13】図12の開いた容器である。
【図14】湾曲したトレイ・ガイドを有するスライド・カバーの長手方向断面図である。
【図15】図14の開いた容器である。
【符号の説明】
【0035】
1 フォイル状またはシート状材料、ウェーハ、積み重ねブロック、トレイ内容物
8 シール結合部
9 長手方向、摺動方向
10、110 トレイ、容器部分
11 底部、トレイ底部
12、13 側壁、右、左
14 側壁、後部
15 側壁、前部;前壁
16 トレイの前縁、取り出しリップ
18 トレイ・シール面
19 トレイ開口
21 案内要素、案内溝
24 45度傾斜面
25 垂直面
30、130 蓋、スライド・カバー、容器部分
31 蓋部分
32 把持用くぼみ
35、135 止めウェブ、開放止め
36、136 止め突起、容器を閉じた状態に保つための止め
42、43 側壁、側部
44、144 側壁、後部
48 蓋シール面
51 案内要素、案内ウェブ
54 45度傾斜面
57、58 シールリップ、頂部、底部
61 肩部
62 シール面
65 フォイル・シール
66 切り取りタブ
67 切り取り圧痕
71 曲げばね
72 キャッチ止め
180 蓋底部
181、182 カットアウト部、前部、後部
183、184 底部ウェブ、前部、後部
Claims (8)
- 底部(11)および底部に隣接した閉じた側壁(12〜15、144)を有する積層材料(1)を受けるトレイ(10、110)と、少なくとも部分的にこのトレイ(10、110)を取り囲んでおり、それを緊密に閉じるカバー(30、130)とからなる積層フォイル状またはシート状材料(1)を格納し、利用できるようにする容器であって、
カバー(30、130)が、スライド・カバーとして設計されており、
トレイ(10、110)およびスライド・カバー(30、130)が、各々、長手方向(9)に対して平行な両側壁上に、相互に平行な案内要素(21)および(51)を有し、
トレイ(10、110)のすべての側壁(12〜15)が、スライド・カバー(30、130)に面して、トレイ開口(19)を取り囲んでいる閉じたトレイ・シール面(18)を有し、
スライド・カバー(30、130)が、少なくとも部分的にまたはいくつかの領域において、3つの側壁(42〜44、144)および底部(11)または対応する案内要素(21)を把持しており、これらの側壁(42、43)のうちの2つが、長手方向(9)に対して平行になっており、
容器が閉ざされたときにトレイ・シール面(18)上に位置するカバー・シール面(48)が、スライド・カバー(30、130)に設けてある
ことを特徴とする上記容器。 - 容器が開放されたとき、トレイ開口(19)の少なくとも2/5が露出することを特徴とする、請求項1に記載の容器。
- 積層フォイル状またはシート状材料(1)を受けるために、トレイ(10、110)の内部領域が、少なくとも材料(1)のシート平面において矩形となっていることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
- トレイ・シール面(18)およびカバー・シール面(48)によって形成されるシール結合部(8)が、1つの平面に位置していることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
- シール結合部(8)が、トレイ(10、110)の底部(11)に対して平行に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
- スライド・カバー(30、130)が、トレイ(10、110)から離れるように上方へ円弧を描いており、この円弧が、円筒体の側部を構成しており、この円筒体の中心線が、長手方向に対して横方向で、トレイ(10)下方の底部(11)に対して平行に位置していることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
- 把持用くぼみ(32)がスライド・カバー(30、130)の円弧状部に一体に形成されていることを特徴とする、請求項1または6に記載の容器。
- 全周にわたって延びる下向きの肩部(61)が、トレイ開口(19)とトレイ・シール面(18)との間に設けてあり、この肩部上に、一度固定されるとトレイ(10、110)を閉ざすフォイル・シール(65)が設けてあることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
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