JP2005503402A - 高められた全体的洗浄を提供する口腔用組成物 - Google Patents

高められた全体的洗浄を提供する口腔用組成物 Download PDF

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Abstract

開示されたのは、口腔ケア組成物、並びに全体的洗浄、白色化及び天然歯と歯科補綴物の表面に付着する染みの予防、減少又は除去のための方法であり、この組成物は、口腔に受け入れ可能なキャリア、ビニルピロリドン(VP)モノマーの1つ又は混合物と、C1〜C19アルキルカルボン酸(AC)C2〜C12アルケニルエステルモノマーの1つ又は混合物との共重合により調製される、少なくとも0.1重量%の水溶性又は水分散性コポリマーを含む。好ましくはこの組成物は、組成物の少なくとも約0.5重量%の量の水溶性アルカリ金属又はアンモニウムトリポリホスフェート、組成物の少なくとも約6重量%の量の研磨剤、好ましくは沈殿シリカ研磨剤、及び組成物の少なくとも約0.1重量%の量の漂白剤から選択される他の口腔ケア剤の1つ又は混合物を更に含む。本発明は更に、本組成物を塗布することにより天然歯及び歯科補綴物を洗浄、白色化及び艶出しする方法、並びに歯の表面に付着する染みを予防、減少又は除去する方法に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
開示されるのは、口腔用組成物、並びに天然歯及び歯科補綴物の高められた全体的洗浄、白色化、染み除去及び染色を予防するための方法である。特にこれらの効果は、口腔に受け入れ可能なキャリア中に、ビニルピロリドン(VP)及びアルケニルカルボキシレート(AC)モノマーから構成されるコポリマーを含む組成物を、歯に適用することにより達成される。
【背景技術】
【0002】
歯垢及び歯の結石の形成は、虫歯、歯肉炎、歯周病及び歯の喪失の主要な原因である。歯垢は、細菌、上皮細胞、白血球、マクロファージ及びその他の口腔の滲出物の混合マトリクスである。細菌は、歯垢マトリクスのおよそ4分の3を構成する。歯垢のいずれの所与の試料も、400種類もの異なる微生物を含有する可能性がある。この混合物には、好気性及び嫌気性細菌の両方、真菌及び原生動物が挙げられる。ウイルスもまた歯垢の試料中に見出された。
【0003】
有機体と口腔の滲出物のこのマトリクスは拡張を続け、近接する他の増殖する歯垢と合体する。細菌は、口腔内に見出されるスクロースからレバン及びグルカンを合成し、微生物にエネルギーを提供する。これらのグルカン、レバン及び微生物は、歯垢の連続的増殖のための粘着性の骨格を形成する。
【0004】
歯の結石又は時には歯石と呼ばれるものは、歯肉縁における歯の表面上に形成される沈着物である。歯肉縁上歯石は、主として唾液管開口部付近;例えば、下顎前歯の舌面上、上顎第一及び第二臼歯の頬面上、並びに後臼歯遠心面上に見られる。成熟した結石は、骨、エナメル質及び象牙質に類似したヒドロキシアパタイト結晶格子構造に配置された、主としてカルシウムホスフェートである無機部分からなる。有機部分もまた存在し、落屑上皮細胞、白血球、唾液堆積物、食物の残屑及び様々な種類の微生物からなる。成長中の歯垢は、結石により生成されたもののような比較的不規則な表面に最も容易に付着することができる。成熟した結石が成長すると、何らかの外来剤により染色又は変色されない限り、目に見えて白又は黄色がかった色になる。審美的観点から見苦しく及び望ましくないことに加えて、成熟した結石の付着は、歯肉の炎症の慢性的原因となる。
【0005】
歯垢及び結石の増殖を遅らせるか又は止めることができないことは、口腔の健康に有害である。歯垢及び結石の形成は虫歯、歯肉肉芽腫生成、歯周病及び最終的に歯の喪失につながる可能性がある。更に結石及び歯垢は、行動及び環境要因と一緒になって、歯の審美的外観に著しく影響する歯の染みの形成をもたらす。歯の染色傾向の原因となる行動及び環境要因には、コーヒー、茶、コーラ又はタバコ製品の恒常的な使用、及びまたクロルヘキシジンのような染みを促進する口腔用製品の使用が挙げられる。
【0006】
最終的な口腔洗浄の程度は予防の間に歯科医が提供するものであるが、家庭での日常的口腔ケアは、満足な洗浄及び白色化を提供する異なる機構により働く複数成分を有する製品を必要とする。したがって、全体的洗浄を提供する歯磨剤及び口内洗浄剤のような日常的使用のための口腔ケア製品には、抗歯垢及び抗結石の効果、並びに染み除去、染み抑制及び歯の白色化を提供する成分を添加することが必要である。染み除去及び染み抑制、並びに白色化のためのこうした成分には、漂白剤、研磨剤又は化学的キレート剤が挙げられる。歯磨剤に添加された漂白剤は、練り歯磨きに固有の安定性及び安全性の制限のために、典型的には低濃度で存在する。こうした低濃度では、典型的には酸化剤である漂白剤は、歯の白色化及び染みの抑制には一般に効果がない。歯の研磨剤は重要な白色化の効果を、特に「磨かれた」歯の領域上に提供するが、歯肉線及び隣接歯間に沿って形成する審美的に望ましくない染みを抑制するためには、あいにく限定された効果しかもたない。漂白剤及び研磨剤は、染み付きを予防するためには機能的に作用しない。研磨剤の使用により、新しく付いた染みの日常的な除去による染み付きの速度を減少することはできるが、この行動は、既存の染みについての「処置」であり、予防に役立つ化学的作用ではない。
【0007】
化学的キレート剤は、結石の形成を遅らせること、及び結石が形成された後の結石を除去することが当該技術分野において提示されてきた。結石の抑制への化学的手法は、一般にカルシウムイオンのキレート化、及び/又は結石が形成するのを防止する結晶の成長抑制、及び/又はカルシウムの除去による成熟した結石の破壊を伴う。加えて、化学的キレート剤は原理的には歯の表面に結合するが、それにより色物質又はクロマジェンを置き換えることにより、染みを除去することができる。このキレート剤の定着はまた、歯の表面上の色物質の結合部位を壊し、染みが生じるのを防止することもできる。
【0008】
歯垢、結石及び染みを抑制するために用いるキレート特性を有する複数の剤が、当該技術分野において開示されている。例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸及び関連する化合物が1937年2月15日の英国特許第490,384号に開示され;ポリホスホネートが、1972年7月18日にウィダー(Widder)らに発行された米国特許番号第3,678,154号、1994年8月16日にホワイト・ジュニア(White,Jr.)に発行された米国特許番号第5,338,537号、及び1995年9月19日にツェルバイ(Zerby)らに発行された米国特許番号第5,451,401号に開示され;カルボニルジホスホネートが1973年6月5日にフランシス(Francis)に発行された米国特許番号第3,737,533号に開示され;亜鉛化合物とカルボン酸基、スルホン酸基及び/又はホスホン酸基を含有する陰イオン性ポリマーとの反応又は相互作用により形成された亜鉛−ポリマーの組み合わせが1979年2月6日にガファル(Gaffar)に発行された米国特許番号第4,138,477号に開示され;酒石酸が両方共ルカコヴィク(Lukacovic)への1998年12月15日に発行された米国特許番号第5,849,271号及び1997年4月22日に発行された米国特許番号第5,622,689号に開示され;タータラートモノサクシネート、タータラートジサクシネート及びこれらの混合物の酸又は塩の形態が1991年5月14日にスミザーマン(Smitherman)に発行された米国特許番号第5,015,467号に開示され;アクリル酸ポリマー又はコポリマーが1989年7月11日のピルツ(Pyrz)らへの米国特許番号第4,847,070号、及び1987年4月28日のベネディクト(Benedict)らへの米国特許番号第4,661,341号に開示され;アルギン酸ナトリウムが1988年10月4日にペラ(Pera)に発行された米国特許番号第4,775,525号に開示され;ポリビニルピロリドンが1955年11月30日に発行された英国特許第741,315号、1999年3月18日に発行された国際公開第99/12517号、及び1996年7月23日にピンク(Pink)らに発行された米国特許番号第5,538,714号に開示され;並びにビニルピロリドンとカルボキシレートのコポリマーが1997年9月23日にヴィネマ(Venema)らに発行された米国特許番号第5,670,138号、及び2000年2月29日に発行されたライオン株式会社(Lion Corporation)への日本の出願第2000−0633250号に開示されている。
【0009】
可溶性ピロホスフェート塩を含有する歯磨剤及びうがい薬もまた当該技術分野において開示されており、ピロホスフェートは、抗結石剤としての使用を含む様々な目的で使用される。こうした開示の中に含まれるのは、1960年6月21日のザルツマン(Salzmann)らへの米国特許番号第2,941,926号;1975年12月16日のそれぞれベインズ(Baines)ら及びハーヴェイ(Harvey)らへの米国特許番号第3,927,201号及び3,927,202号;ジャーヴィス(Jarvis)らへの1981年1月13日の米国特許番号第4,244,931号、1981年1月27日の米国特許番号第4,247,526号;日本特許第4945−1974号;パラーン(Parran)らに1982年4月6日に発行された米国特許番号第4,323,551号、1986年5月7日に発行された第4,515,772号及び1989年12月5日に発行された第4,885,155号;並びに1989年4月18日にミトラ(Mitra)に発行された米国特許番号第4,822,599号である。また、ドラウス(Draus)、レスニェウスキー(Lesniewski)及びミクロス(Miklos)は、可溶性ピロホスフェート塩の結石に対する生体外有効性について、口腔生物学(Oral Biol.)15巻、893〜896ページ、「生体外結石形成におけるピロホスフェート及びヘキサメタホスフェートの効果(Pyrophosphate and Hexametaphosphate Effects in Vitro Calculus Formation)」に開示している。
【0010】
結石抑制剤として用いる直鎖分子の脱水されたポリホスフェート塩は、1988年1月27日に出願され、1988年8月10日に発行された、ガファル(Gaffar)、ナビ(Nabi)及びジャナン(Jannone)の英国特許出願第GB2,200,551号;並びに1986年12月9日にガファル(Gaffar)らに発行された米国特許番号第4,627,977号に開示されている。その塩の中に含まれるのは、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)である。STPPを開示するその他の参考文献には、1990年5月8日のイブラヒム(Ibrahim)らへの米国特許番号第4,923,684号、並びに両方共ホワイト(White)らへの1992年3月17日に発行された米国特許番号第5,096,701号及び1993年1月5日に発行された第5,176,900号が挙げられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
化学的キレート剤並びに他の歯垢及び結石減少剤を含有する製品は既知であるが、改善された製品、特に結石、歯垢及び染色の問題に同時に取り組むことにより高められた全体的洗浄を提供する製品を開発する継続した要求がある。
【0012】
本発明者は、ポリフェノール又はカテコールのような色物質に結合する特定の水溶性又は水分散性のポリマー剤を含有する口腔用組成物の塗布は、歯の高められた洗浄、染み除去及び白色化を提供することを見出した。更に本ポリマー剤は、ポリホスフェート特にトリポリホスフェート、研磨剤特に沈殿シリカ又は漂白剤と組み合わせた場合には、成分のうちのいずれか1つだけにより提供されるものを超える、全体的洗浄及び白色化を提供する。したがって本発明は、口腔内に存在する色物質に結合する特定の水溶性又は水分散性ポリマー剤を含む口腔用組成物、並びに歯の高められた全体的洗浄、染み除去、染みの予防及び白色化を提供するために前記口腔用組成物を塗布する方法を提供する。好ましくは本組成物は、ポリマー錯化剤と他の口腔ケア剤との相乗作用の結果として更により良好な洗浄性能を提供するために、トリポリホスフェート塩、研磨剤及び漂白剤から選択される他の口腔ケア剤の1つ又は混合物を更に含む。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、天然歯及び歯科補綴物の全体的洗浄及び白色化のため、並びに歯の表面に付着する染みの予防、減少又は除去のための口腔用組成物を提供するが、この組成物は、ビニルピロリドン(VP)モノマーの1つ又は混合物、及びC2〜C12アルケニルC1〜C19アルキルカルボキシレート(AC)モノマーの1つ又は混合物から構成される、少なくとも0.1重量%のコポリマー及び口腔に受け入れ可能なキャリアを含む。好ましくはこの組成物は、組成物の少なくとも約0.5重量%の量の水溶性アルカリ金属又はアンモニウムトリポリホスフェート、少なくとも約6重量%の量の研磨剤、好ましくは沈殿シリカ研磨剤、及び少なくとも約0.1重量%の量の漂白剤から選択される他の口腔ケア剤の1つ又は混合物を更に含む。本発明は更に、本組成物を塗布することにより天然歯及び歯科補綴物を洗浄、白色化及び艶出しする、並びに歯の表面に付着する染みを予防、減少又は除去する方法に関する。
本発明のこれらの及び他の特徴、態様、並びに長所は、次の詳細な説明から当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本明細書は本発明を特に指摘し、本発明を明確に特許請求している特許請求の範囲にまとめられているが、本発明は以下の説明から一層よく理解されると考えられる。
引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に引用して援用される;いずれの文献の引用もそれが本発明に関連する先行技術であることの容認として解釈されるべきではない。
本明細書で用いられるすべての百分率及び比は、特に指定しない限り、送給される全体の口腔用製剤ではなく特定の口腔用組成物の重量による。すべての測定は、特に指定しない限り25℃で行われる。
【0015】
本明細書において「含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語が包含される。
【0016】
「口腔用組成物」とは、通常の使用過程では、特定治療薬の全身投与の目的で意図的に嚥下されず、むしろ口腔内で、口腔の活性を目的として実質的にすべての歯の表面及び/又は口腔組織と接触させるのに十分な時間保持される製品を意味する。本発明の口腔用組成物は、練り歯磨き、歯磨剤、歯磨き粉、局所用口腔ゲル、口内洗浄剤、義歯製品、口内スプレー、薬用キャンディー、口腔用錠剤又はチューインガムの形態であってもよい。
【0017】
本明細書で使用する時、用語「歯磨剤」は、特に指定しない限り、ペースト、ゲル又は液体製剤を意味する。歯磨剤組成物は、単一相組成物であってもよいし、又は2つ以上の歯磨剤組成物の組み合わせであってもよい。歯磨剤組成物は、深くまで達する縞状、表面的な縞状、ペーストを囲むゲルを有する多層状又はこれらの任意の組み合わせのような、いかなる所望の形態であってもよい。2つ以上の別個の歯磨剤組成物を含む歯磨剤中の各歯磨剤組成物は、ディスペンサーの物理的に分離した区画内に含有され、同時に投与されてもよい。
【0018】
本明細書で使用する時、用語「ディスペンサー」は、任意のポンプ、チューブ又は練り歯磨きを供給するのに好適な容器を意味する。
【0019】
本明細書で使用する時、用語「歯」は、天然歯と同様に、入れ歯又は歯科補綴物を指す。
【0020】
本明細書で使用する時、用語「口腔に受け入れ可能なキャリア」は、本発明の組成物中に用いる任意の安全且つ有効な物質を意味する。こうした物質には、フッ化物イオン供給源、追加的抗結石剤、緩衝剤、研磨艶出物質、過酸化物供給源、アルカリ金属重炭酸塩、増粘物質、保湿剤、水、界面活性剤、二酸化チタン、風味系、甘味剤、キシリトール、着色剤及びこれらの混合物が挙げられる。
【0021】
本明細書において、用語「歯石」及び「結石」は、同じ意味で用いられ、石化した歯垢付着物を指す。
【0022】
本発明は、歯の高められた全体的洗浄及び白色化、並びに歯からの染み除去を提供する口腔用組成物を提供するが、この組成物は必須成分として、ポリフェノールのような色物質に結合できる1つ以上の水溶性又は水分散性ポリマー剤を含む。特に、水溶性又は水分散性ポリマー剤は、ビニルピロリドン(VP)モノマーの1つ又は混合物、及びアルケニルカルボキシレート(AC)モノマー、具体的には直鎖又は分枝鎖のC1〜C19アルキルカルボン酸のC2〜C12アルケニルエステルの1つ又は混合物を次のように共重合することにより調製されるコポリマーである:
【0023】
【化1】
Figure 2005503402
式中、R1、R2、R3、R4、R5=H又は飽和C1〜C12アルキルであり、
6=飽和C1〜C19アルキルであり、
7=C2〜C12モノアルケニルであり、及び
x/yの比は約30/70〜約90/10に及ぶ。
【0024】
好ましいエステルモノマーには、2〜20の炭素を有する直鎖又は分枝鎖脂肪族カルボン酸のビニル、アリル及びメタリルエステル、例えばビニルアセテート、プロピオネート、ブチレート、バレレート、ヘキサノエート、2−エチルヘキサノエート、デカノエート、ラウレート及びステアレート、並びに対応するアリル及びメタリルエステルが挙げられる。好ましいビニルピロリドンモノマーは非置換である。特に好ましいポリマーには、ビニルピロリドンと、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート又はビニルブチレートの1つ又は混合物とのコポリマーが挙げられる。好ましいポリマーは、約1,000〜約1,000,000、好ましくは10,000〜200,000、更により好ましくは30,000〜100,000に平均分子量を有する。本コポリマーは、例えば米国特許番号第2,667,473号;第4,520,179号;第4,554,311号;第5,319,041号;第5,395,904号;第6,107,397号;及び第6,103,820号に記載されるように、遊離ラジカル溶液により、又は水、1〜4炭素の脂肪族アルコールのような溶媒を用いて、若しくはアルコール/水混合物中でのエマルション重合により、一般に調製される。
【0025】
好ましくは、組成物は更に、少なくとも約0.5重量%の水溶性トリポリホスフェート塩、及び/又は少なくとも約6重量%のシリカのような研磨艶出剤、及び/又は少なくとも約0.1%の漂白剤を含む。
【0026】
本発明者は、ビニルピロリドン(VP)ポリマーの洗浄及び白色化特性は、その水溶解度及び疎水性を変えることにより、大いに強化され得ることを見出した。疎水性を増加させる1つの方法は、ビニルピロリドンを一連の疎水性アルケニルカルボキシレートと共に共重合することである。結果として得られるコポリマーは、極性ピロリドンアミド結合及びカルボキシレートエステルの基を所有するだけでなく、歯へのよりしっかりとした定着、及び優れた染み除去と予防を提供する、疎水性のアルキル官能基も含有する。
【0027】
特定の作用機序に限定されることは意図しないが、本コポリマーの優れた染み除去及び予防の効果は、少なくとも部分的にはポリフェノール化合物のような色物質と錯体を形成するコポリマーの能力から、及び歯の表面にコーティング又は被膜を形成するコポリマーの能力から得られると考えられている。ポリフェノールは、カテコール及びタンニンとも呼ばれるが、茶、コーヒー、ワイン、コーラ、並びに様々な果物及び漿果のような様々な食品の構成要素である。これらの食品の消費は、歯に染色物質の付着を生じることが既知である。本PVP/ACコポリマーは、本組成物が歯ブラシによる歯磨き又は口内洗浄などにより口腔に適用された場合、保護被膜を歯の表面に形成すると考えられている。したがって色物質が口腔内に存在する場合、それらは歯の表面の代わりにPVP/AC被膜コーティングに接触して、PVP/ACコポリマーと錯体を形成する。PVP/AC/色物質錯体は次に、一時的なPVP/AC被膜が表面から剥がれるにつれて、歯の表面から剥がされ、それにより染みが歯に形成されるのを防止する。染み除去の態様に関して、コポリマーは、研磨剤、界面活性剤及びキレート化剤のような製品中の他の洗浄剤と共に機能すると考えられている。これらの剤の作用は歯の既存の染みを表面から落とし、コポリマーは放出された色物質と錯体を形成して、それが歯に再付着することを防止する。その際、コポリマーの機能は他の洗浄成分との相乗作用である。また歯に新しく歯垢が形成されるのを防止することができ、コポリマーは歯垢が有色構成成分を茶、ビール、赤ワインなどのような摂取製品から吸収する能力を抑制する。
【0028】
本発明に用いるのに好適なコポリマーは、バスフ社(BASF Corp.)及びISPから入手可能な、VP/VAの重量比60/40及び約1,000〜約1,000,000の平均分子量を有するビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー(PVP/VA)である。好ましいポリマーは、30,000〜100,000の平均分子量を有するものである。30/70〜90/10のVP/VAの比を有するコポリマーもまた好適である。コポリマーは本組成物中に、約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%で組み込まれる。
【0029】
好ましくは本組成物は、水溶性アルカリ金属又はアンモニウムトリポリホスフェート塩を更に含む。この塩のカリウム塩又はナトリウム塩及びカリウム塩の混合もまた用いられてもよいが、この塩のナトリウム形態が好ましい。このトリポリホスフェート塩は、水和物として又はその脱水形態において、モンサント社(Monsanto Corp.)又はシグマ・ケミカル(Sigma Chemical)から供給されるが;両形態ともこの組成物に用いるのに好適である。トリポリホスフェート塩の量は、少なくとも約0.5重量%から約50重量%までである。トリポリホスフェート塩の量の実際的な限界は、主に溶解度である。トリポリホスフェート塩の好ましい量は、歯磨剤製剤中、約2重量%〜約20重量%である。
【0030】
本コポリマーはそれ自体で染み抑制剤として活性である一方、コポリマーとトリポリホスフェート塩との組み合わせは、染みの除去及び予防に、いずれかの剤の単独の場合をはるかに越える相乗作用の効果を提供することが、意外にも見出された。
【0031】
本組成物はまた、少なくとも約6%の艶出剤又は研磨剤、好ましくはシリカ研磨剤を好ましく含む。本発明者は、コポリマーと研磨艶出剤との組み合わせが、洗浄及び染み除去に加えて、顕著に高められた艶出の効果を歯のエナメル質表面に提供することを見出した。艶出の効果には、改善された歯の外観と同様に、肯定的な歯の感触特性が挙げられる。
【0032】
本組成物は、更に漂白剤、特に過酸化物のような歯の白色化剤を好ましく含む。本コポリマーは、無機化合物、特に過酸化水素と錯体を形成することが見出された。したがって本コポリマーは、過酸化物構成成分が本明細書の組成物中に存在する場合、過酸化物構成成分に安定化の効果をもたらす。
【0033】
それ故に、本発明の1つの態様では、歯及び歯科補綴物の白色化及び洗浄に用いる、ビニルピロリドン(VP)とアルケニルカルボキシレート(AC)とのコポリマーを含む組成物が提供される。更なる態様では、VP/ACコポリマーと約0.1%〜約20.0%の漂白剤、より好ましくは約1%〜約15%の漂白剤との組み合わせを含む組成物が提供される。本発明の別の態様では、洗浄、白色化、染みの除去、並びに歯及び歯科補綴物への染みの蓄積の予防に用いる、水溶性アルカリ金属又はアンモニウムトリポリホスフェート塩とVP/ACコポリマーとの組み合わせを含む組成物が提供される。更に別の態様では、高められた艶出の効果を更に提供し、VP/ACコポリマー及び研磨剤を含む組成物が提供される。
【0034】
本発明の口腔用組成物は、歯磨剤、練り歯磨き、歯磨き粉、局所用口腔ゲル、口内洗浄剤、義歯製品、口内スプレー、薬用キャンディー、口腔用錠剤又はチューインガムの形態であってもよい。
本組成物は最適には、約4.0〜約10.0のpHを有する。組成物の好ましいpHは、約6.0〜約9.0である。
上記の構成成分に加えて、本組成物は追加的構成成分を含んでもよく、これは次の項に記載される。
【0035】
(口腔に受け入れ可能なキャリア)
口腔に受け入れ可能なキャリアは、1つ以上の適合性のある固体若しくは液体充填希釈剤、又は局所的経口投与に好適なカプセル封入物質を含む。本明細書で使用する時、「適合性のある」とは、組成物の構成成分が、組成物の安定性及び/又は有効性を実質的に減少させるようなやり方での相互作用なしに混合され得ることを意味する。
【0036】
本発明のキャリア又は賦形剤は、歯磨剤(非研磨剤ゲル及び歯肉縁下適用のためのゲルを含む)、口内洗浄剤、口内スプレー、チューインガム及び薬用キャンディー(口臭予防用ミントを含む)の通常及び従来の構成成分を含むことができるが、それについては以下に、より詳細に説明する。
【0037】
使用すべきキャリアの選択は、基本的に、組成物を口腔内に入れる方法に応じて決定される。練り歯磨き(歯磨ゲルなどを包含する)を使用する場合は、例えばベネディクト(Benedict)への米国特許番号第3,988,433号に開示されているように、「練り歯磨きキャリア」(例えば、研磨物質、発泡剤、結合剤、保湿剤、着香料及び甘味剤など)を選択する。口内洗浄剤を使用する場合は、例えばベネディクト(Benedict)への米国特許番号第3,988,433号に開示されているように「口内洗浄剤キャリア」(例えば、水、着香料及び甘味剤など)を選択する。同様に、口内スプレーを使用する場合には「口内スプレーキャリア」を選択し、又は薬用キャンディーを使用する場合には「薬用キャンディーキャリア」(例えばキャンディベース)を選択するが、キャンディベースについては、例えばグレーベンステッター(Grabenstetter)らへの米国特許番号第4,083,955号に開示されており;チューインガムを使用する場合には、例えばグレーベンステッター(Grabenstetter)らへの米国特許番号第4,083,955号に開示されている「チューインガムキャリア」(例えば、ガムベース、着香料及び甘味剤など)を選択する。小袋を使用する場合、「小袋キャリア」(例えば、小袋バッグ、着香料及び甘味剤)を選択する。歯肉縁下ゲルを使用する場合(歯周ポケットの中に又は歯周ポケットの周りに活性物質を送給させるため)には、例えばそれぞれ1993年3月30日及び1993年9月7日に両方共ダマニ(Damani)に発行された米国特許番号第5,198,220号及び第5,242,910号に開示されている、「歯肉縁下ゲルキャリア」を選択する。本発明の組成物の調製に好適なキャリアは、当該技術分野において周知である。それは、味、価格、貯蔵安定性などのような二次的考察に依存して選択される。
【0038】
本発明の組成物は、歯肉縁下ゲルを含む非研磨剤ゲルの形態であってもよく、これは水性であっても又は非水性であってもよい。水性ゲルは、一般に、増粘剤(約0.1%〜約20%)、保湿剤(約10%〜約55%)、着香料(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、着色剤(約0.01%〜約0.5%)、及び残部に水を含む。その組成物は、虫歯予防剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、及び抗歯石剤(約0.1%〜約13%)を含んでもよい。
【0039】
本発明の好ましい組成物はまた、練り歯磨き、歯磨ゲル、歯磨き粉のような、歯磨剤の形態であってもよい。こうした練り歯磨き及び歯磨ゲルの構成成分は一般に、歯の研磨剤(約6%〜約50%)、界面活性剤(約0.5%〜約10%)、増粘剤(約0.1%〜約5%)、保湿剤(約10%〜約55%)、着香料(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、着色剤(約0.01%〜約0.5%)、及び水(約2%〜約45%)の1つ以上を含む。このような練り歯磨き又は歯磨ゲルはまた、虫歯予防剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、及び抗歯石剤(約0.1%〜約13%)の1つ以上を含んでもよい。歯磨き粉はもちろん、ほぼすべての非液体の構成成分を含有する。
【0040】
本発明の他の好ましい組成物は、口腔スプレーを包含するうがい薬である。このようなうがい薬及び口腔スプレーの構成成分は、典型的には、水(約45%〜約95%)、エタノール(約0%〜約25%)、保湿剤(約0%〜約50%)、界面活性剤(約0.01%〜約7%)、着香料(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、及び着色剤(約0.001%〜約0.5%)の1つ以上を含む。このようなうがい薬及び口腔スプレーはまた、虫歯予防剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、及び抗歯石剤(約0.1%〜約3%)の1つ以上を含んでもよい。
【0041】
本発明の他の好ましい組成物は、洗浄流体を含む歯科用溶液である。このような歯科用溶液の構成成分は、一般に、水(約90%〜約99%)、防腐剤(約0.01%〜約0.5%)、増粘剤(0%〜約5%)、着香料(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、及び界面活性剤(0%〜約5%)の1つ以上を含む。
【0042】
チューインガム組成物は、典型的には、ガムベース(約50%〜約99%)、着香料(約0.4%〜約2%)、及び甘味剤(約0.01%〜約20%)の1つ以上を含む。
【0043】
用語「薬用キャンディー」は、本明細書で使用する時:口臭予防のミントキャンデー、トローチ、香錠、微小カプセル、及び凍結乾燥形態を含む即溶性の固体形態(ケーキ、ウエファース、薄膜、錠剤)及び圧縮錠を含む即溶性の固体形態を含む。用語「即溶性の固体形態」は、本明細書で使用する時、固形剤形を口腔に入れた後、約60秒未満、好ましくは約15秒未満、より好ましくは約5秒未満で固形剤形が溶解することを意味する。即溶性の固体形態については、米国特許出願番号第08/253,890号(1994年6月3日出願、ブリドー(Brideau))、米国特許第4,642,903号、米国特許第4,946,684号、米国特許第4,305,502号、米国特許第4,371,516号、米国特許第5,188,825号、米国特許第5,215,756号、米国特許第5,298,261号、米国特許第3,882,228号、米国特許第4,687,662号、米国特許第4,642,903号に開示されている。
【0044】
薬用キャンディーは、風味付けされたベース中に治療薬を含む円板形状の固体を含む。そのベースは、硬いシュガーキャンディー、グリセリンゼラチン、又は糖と糖を成形するために十分な粘液との組合せであってもよい。これらの剤形については、一般に、レミントン(Remington)の、製薬学の科学と実際(The Science and Practice of Pharmacy)、第19版(1995年)、第II巻、第92章に記載されている。薬用キャンディー組成物(圧縮錠の種類)は、典型的には、1つ以上の充填剤(圧縮可能な糖)、着香料及び潤滑剤を含む。本明細書において考察される微小カプセルの種類については、1994年12月6日に発行された、ピーターソン(Peterson)らの米国特許番号第5,370,864号に開示されている。
【0045】
更に別の態様では、本発明は、本組成物を含浸させた歯科用器具を含む。歯科用器具は、口腔内の歯及び他の組織に接触させるための器具を含み、該器具には、飽和C1〜C19アルキルカルボン酸のC2〜C12アルケニルエステルとともにビニルピロリドンの本コポリマーを含む組成物が含浸されている。歯科用器具は、デンタルフロス又はテープ、チップ又はストリップ、及びポリマー繊維を含む、含浸された繊維であることができる。
【0046】
本発明の組成物に含まれていてもよいキャリア又は口腔ケア賦形剤の種類は、特定の非限定的な例と共に、次の項で述べられている。
【0047】
(研磨剤)
本発明の組成物の局所的口腔キャリア中に有用な歯の研磨剤は、多くの異なる物質を含む。選択する物質は、対象組成物中で適合性があり、象牙質を過度に削らないものにすべきである。好適な研磨剤としては、例えば、ゲル及び沈殿物を含むシリカ、不溶性のポリメタリン酸ナトリウム、水和アルミナ、炭酸カルシウム、オルトリン酸二カルシウム二水和物、ピロリン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ポリメタリン酸カルシウム、並びに尿素及びホルムアルデヒドの粒子状縮合生成物のような樹脂性研磨剤物質が挙げられる。
【0048】
本組成物に用いる別の種類の研磨剤は、米国特許第3,070,510号(クーリー(Cooley)及びグレーベンシュテッター(Grabenstetter)、1962年12月25日発行)に記載されている粒子状熱硬化性重合樹脂である。好適な樹脂としては、例えば、メラミン、フェノール、尿素、メラミン−尿素、メラミン−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデヒド、メラミン−尿素−ホルムアルデヒド、架橋エポキシド及び架橋ポリエステルが挙げられる。
【0049】
様々な種類のシリカの歯の研磨剤は、歯のエナメル質又は象牙質を過度に研磨させない優れた歯の洗浄及び艶出性能という独特の効果があるので好ましい。本明細書のシリカ研磨艶出物質と同様に他の研磨剤は、一般に、約0.1〜約30ミクロン、好ましくは約5〜約15ミクロンの平均粒径を有する。研磨剤は、沈殿シリカ又はシリカキセロゲルのようなシリカゲルであってもよく、1970年3月2日に発行されたパーダー(Pader)らの米国特許第3,538,230号及び1975年1月21日に発行されたディギュリオ(DiGiulio)の米国特許第3,862,307号に記載されている。好ましいのは、W.R.グレース・アンド・カンパニー(W.R.Grace & Company)のダビソン化学部門(Davison Chemical Division)から、商品名「シロイド(Syloid)」として販売されているシリカキセロゲルである。J・M・ヒューバー・コーポレーション(J.M.Huber Corporation)から商品名ゼオデント(Zeodent)(登録商標)として市販されているもの、特に、ゼオデント(登録商標)119、ゼオデント(登録商標)118、ゼオデント(登録商標)109、及びゼオデント(登録商標)129の名称を有するシリカなどの沈殿シリカ物質もまた好ましい。本発明の練り歯磨きに有用なシリカの歯の研磨剤の種類については、1982年7月29日に発行されたウェイソン(Wason)の米国特許第4,340,583号;及び1997年2月18日に発行された本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5,603,920号;1996年12月31日に発行された第5,589,160号、1997年8月19日に発行された第5,658,553号、1997年7月29日に発行された第5,651,958号、及び2001年6月25日に出願された米国仮出願番号第60/300766号に、より詳細に記載されている。
【0050】
研磨剤の混合物は、上に列挙された様々な等級のゼオデント(Zeodent)(登録商標)シリカ研磨剤の混合物のように、用いられることができる。本発明の歯磨剤組成物中の研磨剤の合計量は、好ましくは約6重量%〜約70重量%であり;練り歯磨きは、好ましくは組成物の約10重量%〜約50重量%の研磨剤を含有する。本発明の、溶液、口腔スプレー、うがい薬及び非研磨剤ゲル組成物は、典型的には研磨剤を含有しない。
【0051】
(界面活性剤)
本組成物はまた、一般的に起泡剤とも呼ばれる界面活性剤を含んでもよい。好適な界面活性剤は、広いpH範囲にわたって適度に安定で泡立つものである。界面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、両性、双性イオン性、陽イオン性又はこれらの混合物であってもよい。
【0052】
本明細書で有用な陰イオン性界面活性剤としては、アルキル基に8〜20個の炭素原子を有するアルキル硫酸塩の水溶性塩(例えば、アルキル硫酸ナトリウム)、及び8〜20個の炭素原子を有する脂肪酸のスルホン化モノグリセリドの水溶性塩が挙げられる。ラウリル硫酸ナトリウム及びココナツモノグリセリドスルホン酸ナトリウムは、この種類の陰イオン性界面活性剤の例である。他の好適な陰イオン性界面活性剤は、ラウロイルサルコシン酸ナトリウムのようなサルコシネート、タウレート、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウレスカルボン酸ナトリウム及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムである。陰イオン性界面活性剤の混合物を使用してもよい。多数の好適な陰イオン性界面活性剤が、1976年5月25日に発行されたアグリコーラ(Agricola)らの米国特許第3,959,458号に開示されている。本組成物は、典型的には、約0.025%〜約9%、好ましくは約0.05%〜5%、最も好ましくは約0.1%〜約1%の濃度で陰イオン性界面活性剤を含む。
【0053】
別の好ましい界面活性剤は、サルコシネート界面活性剤、イセチオネート界面活性剤及びタウレート界面活性剤から成る群から選択されるものである。本明細書に用いるのに好ましいのは、これらの界面活性剤のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩である。本明細書において最も好ましいのは:ラウロイルサルコシネート、ミリストイルサルコシネート、パルミトイルサルコシネート、ステアロイルサルコシネート、及びオレオイルサルコシネートのナトリウム塩とカリウム塩である。この界面活性剤は、本発明の組成物中に、全組成物の約0.1重量%〜約2.5重量%、好ましくは約0.3重量%〜約2.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約2.0重量で存在し得る。
【0054】
本発明に有用な好ましい陽イオン性界面活性剤は、約8〜18個の炭素原子を含有する1つのアルキル長鎖を有する脂肪族四級アンモニウム化合物の誘導体として広く定義されることができ、例えばラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ジ−イソブチルフェノキシエチル−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ココナツアルキルトリメチルアンモニウムニトライト、セチルピリジニウムフルオリドなどである。好ましい化合物は四級アンモニウムフッ化物であり、1970年10月20日ブライナー(Briner)らへの米国特許第3,535,421号に記載されているが、ここで該四級アンモニウムフッ化物は、洗剤の特性を有する。特定の陽イオン性界面活性剤はまた、本明細書に開示された組成物中で殺菌剤としても作用することができる。クロルヘキシジンのような陽イオン性界面活性剤は、本発明に用いるのに好適であるが、口腔の硬組織を染色する可能性があるために好ましくない。当業者はこの可能性について承知しており、この制限を念頭において陽イオン性界面活性剤を組み込むべきである。
【0055】
本発明の組成物に用い得る好ましい非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシド基(本質的には親水性)と、本質的には脂肪族又はアルキル芳香族であってもよい有機疎水性化合物との縮合によって生成される化合物として広く定義されることができる。好適な非イオン性界面活性剤の例としては、プルロニック、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物とエチレンオキシドとの縮合から得られた生成物、脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合物、長鎖三級アミンオキシド、長鎖三級ホスフィンオキシド、長鎖ジアルキルスルホキシド、及びこうした物質の混合物が挙げられる。
【0056】
本発明で有用な好ましい双性イオン性合成界面活性剤は、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム及びスルホニウム化合物の誘導体として広く定義されることができ、その脂肪族基は直鎖又は分枝鎖であることができ、その際脂肪族置換基の1つは約8〜約18個の炭素原子を含有し、1つは例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのような陰イオン性水溶性基を含有する。
【0057】
好ましいベタイン界面活性剤は、1993年1月19日にポールフカ(Polefka)らに発行された米国特許第5,180,577号に開示されている。典型的なアルキルジメチルベタインには、デシルベタイン又は2−(N−デシル−N,N−ジメチルアンモニオ)アセテート、ココベタイン又は2−(N−ココ−N,N−ジメチルアンモニオ)アセテート、ミリスチルベタイン、パルミチルベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタインなどが挙げられる。アミドベタインは、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタインなどにより例示される。選択されるベタインは、好ましくはココアミドプロピルベタイン、より好ましくはラウラミドプロピルベタインである。
【0058】
(抗歯石剤)
本組成物はまた、抗結石剤、好ましくはピロホスフェート塩由来のピロホスフェートイオン供給源を含んでもよい。本組成物に有用なピロホスフェート塩としては、ピロリン酸二アルカリ金属塩、ピロリン酸四アルカリ金属塩及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい種は、無水和と同様に水和の形態の、二水素ピロリン酸二ナトリウム(Na2227)、ピロリン酸四ナトリウム(Na427)、及びピロリン酸四カリウム(K427)である。本発明の組成物において、ピロホスフェート塩は次の3つの状態:主に溶解した状態、主に溶解していない状態、又は溶解したピロホスフェートと溶解していないピロホスフェートとの混合物の状態のうちの1つの状態で存在してもよい。
【0059】
主に溶解したピロホスフェートを含む組成物とは、少なくとも1つのピロホスフェートイオン供給源が、少なくとも約1.0%の遊離ピロホスフェートイオンを提供するのに十分な量である組成物を指す。遊離ピロホスフェートイオンの量は、約1%〜約15%、好ましくは約1.5%〜約10%、最も好ましくは約2%〜約6%であってもよい。遊離ピロホスフェートイオンは、組成物のpHに応じて様々なプロトン化状態で存在してもよい。
【0060】
主に溶解していないピロホスフェートを含む組成物とは、組成物中に溶解している約20%以下の合計ピロホスフェート塩、好ましくは組成物中に溶解している約10%未満の合計ピロホスフェートを含有する組成物を指す。ピロリン酸四ナトリウム塩は、これらの組成物中の好ましいピロホスフェート塩である。ピロリン酸四ナトリウムは、無水塩形態若しくは十水和物の形態、又は歯磨剤組成物中で固体形態で安定ないかなるその他の種であってよい。塩はその固体粒子状形態にあるが、その結晶性及び/又は非晶性状態であってもよく、塩の粒径は好ましくは、審美的に受け入れ可能であるように及び使用時に容易に溶解するように十分小さい。これらの組成物の製造に有用なピロホスフェート塩の量は、歯石抑制に有効な任意の量であり、一般に、歯磨剤組成物の約1.5重量%〜約15重量%、好ましくは約2重量%〜約10重量%、最も好ましくは約3重量%〜約8重量%である。
【0061】
組成物はまた、溶解したピロホスフェート塩と溶解していないピロホスフェート塩との混合物を含んでもよい。前述のピロホスフェート塩のいずれを用いてもよい。
ピロホスフェート塩はカーク・オスマー(Kirk-Othmer)、工業化学百科事典、第3版、第17巻、ワイリー−インターサイエンス・パブリッシャーズ(Wiley-Interscience Publishers)(1982年)に、より詳細に記載されている。
【0062】
ピロホスフェート塩の代わりに又はピロホスフェート塩と組み合わせて用いられる任意選択的な剤としては、合成陰イオン性ポリマーとして既知の物質などが挙げられ、例えばガファー(Gaffar)らへの米国特許第4,627,977号に記載されているように、ポリアクリレート及び無水マレイン酸又はマレイン酸とメチルビニルエーテルのコポリマーを含む(例えば、ガントレ(Gantrez))が、;同様に、例えばポリアミノプロパンスルホン酸(AMPS)、クエン酸亜鉛三水和物、ポリホスフェート(例えば、トリポリホスフェート;ヘキサメタホスフェート)、ジホスホネート(例えば、EHDP;AHP)、ポリペプチド(ポリアスパラギン酸及びポリグルタミン酸など)、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0063】
ホスホネートコポリマーの例には、ベネディクト(Benedict)らへの米国特許第5,011,913号のジホスホネート由来のポリマーが挙げられる。好ましいポリマーは、ジホスホネート修飾ポリアクリル酸である。他の好適なホスホネート含有ポリマーは、ツァキカーニ(Zakikhani)らへの米国特許第5,980,776号に記載されている。
【0064】
ポリホスフェートはまた本組成物中に含まれてもよい。ポリホスフェートは一般に、幾つかの環状誘導体も存在してもよいが、本質的には直鎖構造に配置される2つ以上のホスフェート基から成るとして理解されている。理論的にはポリホスフェートであるピロホスフェート及びトリポリホスフェートに加えて、また望ましいのは平均で約4以上のホスフェート基を有するポリホスフェート、即ち中でもテトラポリホスフェート及びヘキサメタホスフェートである。テトラポリホスフェートより大きいポリホスフェートは、普通は非晶性ガラス状物質として、次の式を有する直鎖の「ガラス状」ポリホスフェートとして生じる:
XO(XPO3n
式中、Xはナトリウム又はカリウムであり、nは平均約6〜約125である。好ましいポリホスフェートはFMC社(FMC Corporation)により製造されており、ソダホス(Sodaphos)(n(6)、ヘキサホス(Hexaphos)(n(13)、及びガラスH(Glass H)(n(21)として商業的に既知である。これらのポリホスフェートは単独で又は組み合わせて用いられてもよい。
【0065】
(キレート化剤)
別の好ましい任意選択的な剤は、酒石酸及び製薬上許容できるその塩、クエン酸及びアルカリ金属クエン酸塩、並びにこれらの混合物のようなキレート化剤である。キレート化剤は、細菌の細胞壁に見出されるカルシウムを錯体にすることができる。キレート化剤はまた、このバイオマスが損なわれないように保持するのを助けるカルシウムの架橋からカルシウムを取り除くことにより歯垢を崩壊させることができる。しかしながら、カルシウムが高すぎる親和性を有するキレート化剤を用いることは結果として歯の脱鉱質化をもたらす可能性があり、これは本発明の目的及び意図に反するために、望ましくない。
【0066】
クエン酸ナトリウム及びクエン酸カリウムは、好ましいアルカリ金属クエン酸塩であり、クエン酸ナトリウムが最も好ましい。また好ましいのは、クエン酸/アルカリ金属クエン酸塩の組み合わせである。本明細書で好ましいのは、酒石酸のアルカリ金属塩である。本明細書に用いるのに最も好ましいのは、酒石酸二ナトリウム、酒石酸二カリウム、酒石酸カリウムナトリウム、酒石酸水素ナトリウム及び酒石酸水素カリウムである。本発明に用いるのに好適なキレート化剤の量は、約0.1%〜約2.5%、好ましくは約0.5%〜約2.5%、より好ましくは約1.0%〜約2.5%である。酒石酸塩キレート化剤は、単独でも又は他の任意選択的なキレート化剤と組み合わせても用いることができる。
【0067】
他の任意選択的なキレート化剤も用いることができる。好ましくはこうしたキレート化剤は、カルシウム結合定数約101〜105を有し、歯垢及び結石の形成の減少と共に洗浄の改善を提供する。
【0068】
本発明に用いるのに好適なキレート化剤の更に別の可能性のある群は、陰イオン性高分子ポリカルボキシレートである。こうした物質は当該技術分野において周知であり、その遊離酸又は部分的に若しくは好ましくは完全に中和された水溶性アルカリ金属塩(例えばカリウム、好ましくはナトリウム)若しくはアンモニウム塩の形態で使用される。無水マレイン酸又はマレイン酸と、別のエチレン重合可能な不飽和モノマー、好ましくは分子量(M.W.)約30,000〜約1,000,000を有するメチルビニルエーテル(メトキシエチレン)との1:4〜4:1のコポリマーが好ましい。これらのコポリマーは、例えば、GAFケミカルズコーポレーション(GAF Chemicals Corporation)のガントレ(Gantrez)AN139(分子量500,000)、AN119(分子量250,000)、好ましくはS−97医薬品等級(分子量70,000)として入手可能である。
【0069】
他の有効な高分子ポリカルボキシレートには、無水マレイン酸とエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン又はエチレンとの1:1コポリマーであって、後者は、例えばモンサント(Monsanto)EMA NO.1103、分子量10,000及びEMA等級61として入手可能であるもの、及びアクリル酸とメチル若しくはヒドロキシエチルメタクリレート、メチル若しくはエチルアクリレート、イソブチルビニルエーテル又はN−ビニル−2−ピロリドンとの1:1コポリマー等が挙げられる。
【0070】
追加的な有効な高分子ポリカルボキシレートは、1979年2月6日のガファル(Gaffar)への米国特許第4,138,477号、及び1980年1月15日のガファル(Gaffar)らへの米国特許第4,183,914号に開示されているが、無水マレイン酸とスチレン、イソブチレン又はエチルビニルエーテルのコポリマー;ポリアクリル酸、ポリイタコン酸及びポリマレイン酸;並びにユニロイヤル(Uniroyal)ND−2として入手可能な、分子量が1,000ほどに低いスルホアクリルオリゴマー(sulfoacrylic oligomer)が挙げられる。
【0071】
(フッ化物供給源)
25℃で組成物中にフッ化物イオン濃度をもたらすために、歯磨剤及び他の口腔用組成物中に存在する追加的水溶性フッ化物化合物を十分な量で有することは一般的であり、及び/又はそれが約0.0025重量%〜約5.0重量%、好ましくは0.005重量%〜約2.0重量%で用いられた場合に、追加の虫歯予防の有効性を提供する。多種多様なフッ化物イオン生成物質が、本組成物中の可溶性フッ化物の供給源として使用され得る。好適なフッ化物イオン生成物質の例は、1970年10月20日のブライナー(Briner)らへの米国特許第3,535,421号、及び1972年7月18日のウィダー(Widder)らへの米国特許番号第3,678,154号の中に見出される。代表的なフッ化物イオン供給源には:フッ化スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム及びその他多数が挙げられる。フッ化スズ及びフッ化ナトリウムと同様に、これらの混合物が特に好ましい。
【0072】
(歯の白色化活性物質)
歯の白色化活性物質は、本発明の口腔ケア組成物中に含まれてもよい。白色化に好適な活性物質には、過酸化物、亜塩素酸金属塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過オキソ酸、過硫酸塩及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適な過酸化物化合物には、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化カルシウム及びこれらの混合物が挙げられる。好適な亜塩素酸金属塩としては、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸バリウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸リチウム、亜塩素酸ナトリウム及び亜塩素酸カリウムが挙げられる。好ましい亜塩素酸塩は、亜塩素酸ナトリウムである。追加の白色化活性物質は、次亜塩素酸塩及び二酸化塩素であってもよい。好ましい過炭酸塩は、過炭酸ナトリウムである。他の好適な白色化剤には、過硫酸カリウム、アンモニウム、ナトリウム及びリチウム、並びに過ホウ酸塩一及び四水和物、及びピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物(peroxyhydrate)が挙げられる。
【0073】
(増粘剤)
練り歯磨き又はゲルを調製する場合に、組成物の望ましい粘度を提供するため、使用の際に望ましい活性な放出特性を提供するため、貯蔵安定性を提供するため、及び組成物の安定性を提供するためなどに幾らかの増粘物質を添加することが必要である。好ましい増粘剤は、カルボキシビニルポリマー、カラゲナン、ヒドロキシエチルセルロース、ラポナイト(laponite)、並びにカルボキシメチルセルロースナトリウム及びカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウムなどのセルロースエーテルの水溶性塩である。カラヤゴム、キサンタンゴム、アラビアゴム、及びトラガカントゴムなどの天然ゴムも使用することができる。更に感触を改善するために、コロイド状ケイ酸マグネシウムアルミニウム又は微粒子シリカを増粘剤の一部として使用することができる。
【0074】
増粘剤又はゲル化剤の好ましい種類としては、ペンタエリスリトールのアルキルエーテル若しくはスクロースのアルキルエーテルで架橋したアクリル酸のホモポリマー類、又はカルボマーが挙げられる。カルボマーは、B.F.グッドリッチ(Goodrich)からカーボポール(Carbopol)(登録商標)シリーズとして市販されている。特に好ましいカーボポール(Carbopol)としては、カーボポール(Carbopol)934、940、941、956、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0075】
ラクチド及びグリコリドモノマーのコポリマーである、約1,000〜約120,000(数平均)の範囲の分子量を有するコポリマーは、「歯肉縁下ゲルキャリア」として歯周ポケットの中又は歯周ポケットの周りに活性物質を送給するのに有用である。これらのポリマーは、1993年3月30日及び1993年9月7日にそれぞれ両方共ダマニ(Damani)に発行された米国特許番号第5,198,220号及び第5,242,910号、並びに1984年4月17日にマテイ(Mattei)に発行された第4,443,430号に記載されている。
【0076】
練り歯磨き又は歯磨ゲル総組成物の約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約2重量%〜約10重量%、より好ましくは約4重量%〜約8重量%の量の増粘剤を使用することができる。チューインガム、薬用キャンディー(口臭予防用ミントを含む)、小袋、非研磨剤ゲル及び歯肉縁下ゲルには、より高濃度で使用することができる。
【0077】
(保湿剤)
本発明の組成物の局所的口腔キャリアの別の任意選択的な構成成分は、保湿剤である。保湿剤は、練り歯磨き組成物が空気に曝されて硬化しないようにするため、口への潤い感を組成物に与えるため、及び特定の保湿剤については練り歯磨き組成物に望ましい甘い風味を付与するために働く。保湿剤は、純保湿剤を基準にすると、一般に本明細書の組成物の約0重量%〜約70重量%、好ましくは約5重量%〜約25重量%含まれる。本発明の組成物中に用いるのに好適な保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールのような食用多価アルコール、特にソルビトール及びグリセリンが挙げられる。
【0078】
(着香料及び甘味剤)
本組成物には着香料もまた添加することができる。好適な着香料としては、ウインターグリーン油、ペパーミント油、スペアミント油、クローブの芽油、メンソール、アネトール、メチルサリチラート、オイカリプトール、カッシア、1−メンチルアセテート、セージ、オイゲノール、オランダセリ油、オキサノン(oxanone)、α−イリソン、マジョラム、レモン、オレンジ、プロペニルグエトール、シナモン、バニリン、チモール、リナロール、CGAとして知られるシンナムアルデヒドグリセロールアセタール及びこれらの混合物が挙げられる。着香料は、一般に組成物中で、組成物の約0.001重量%〜約5重量%の濃度で用いられる。
【0079】
使用できる甘味剤としては、スクロース、グルコース、サッカリン、デキストロース、果糖、ラクトース、マンニトール、ソルビトール、フルクトース、マルト−ス、キシリトール、サッカリン塩、タウマチン、アスパルテーム、D−トリプトファン、ジヒドロカルコン、アセスルファム及びシクラメート塩、特にシクラメートナトリウム及びサッカリンナトリウム、並びにこれらの混合物が挙げられる。組成物は、組成物の約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約1重量%のこれらの剤を好ましく含有する。
【0080】
本発明の組成物では、任意成分として、着香料及び甘味剤に加え、冷却剤、唾液分泌剤、加温剤及び局部麻酔剤を使用することができる。これらの剤は組成物中に、組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の濃度で存在する。
【0081】
冷却剤は、多種多様な物質のいずれかであることができる。このような物質に含まれるのは、カルボキサミド、メンソール、ケタール、ジオール及びこれらの混合物である。本組成物に好ましい冷却剤は、「WS−3」として商業的に既知であるN−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、「WS−23」として既知であるN,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド及びこれらの混合物などのパラメンタンカルボキシアミド剤である。追加の好ましい冷却剤は、メンソール、高砂(Takasago)製のTK−10として既知である3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、ハーマン・アンド・ライマー(Haarmann and Reimer)製のMGAとして既知であるメントングリセロールアセタール、及びハーマン・アンド・ライマー(Haarmann and Reimer)製のフレスコラト(Frescolat)(登録商標)として既知であるメンチルラクテートから成る群から選択される。本明細書で使用する時、メンソール及びメンチルという用語には、これらの化合物の右旋性異性体及び左旋性異性体、並びにこれらのラセミ混合物が含まれる。TK−10については、1984年7月10日にアマノ(Amano)らに発行された米国特許番号第4,459,425号に記載されている。WS−3及び他の剤は、1979年1月23日にワトソン(Watson)らに発行された、米国特許番号第4,136,163号に記載されている。
【0082】
本発明の好ましい唾液分泌剤としては、高砂(Takasago)製のジャンブ(Jambu)(登録商標)が挙げられる。好ましい加温剤としては、トウガラシ、及びベンジルニコチネートのようなニコチネートエステルが挙げられる。好ましい局部麻酔剤としては、ベンゾカイン、リドカイン、クローブの芽油及びエタノールが挙げられる。
【0083】
(アルカリ金属重炭酸塩)
本発明はまたアルカリ金属重炭酸塩を含んでもよい。アルカリ金属重炭酸塩は水溶性であり、安定化されていない場合には、水性系で二酸化炭素を放出する傾向がある。重曹としても既知である重炭酸ナトリウムは、好ましいアルカリ金属重炭酸塩である。本組成物は、約0.5%〜約30%、好ましくは約0.5%〜約15%、最も好ましくは約0.5%〜約5%のアルカリ金属重炭酸塩を含有してもよい。
【0084】
(その他のキャリア)
市販に好適な口腔用組成物の調製に用いる水は、好ましくはイオン含有量が低く、有機不純物を含まないことが必要である。水は一般に、本明細書の水性組成物の約5重量%〜約70重量%、好ましくは約20重量%〜約50重量%含まれる。この水の量には、添加される遊離水に加えてソルビトールなど他の物質と共に導入される水が含まれる。
【0085】
本組成物には、二酸化チタンもまた加えてよい。二酸化チタンは、組成物に不透明度を与える白色粉末である。二酸化チタンは、一般に、歯磨剤組成物の約0.25重量%〜約5重量%含まれる。
【0086】
本組成物のpHは、好ましくは緩衝剤の使用により調整される。本明細書で使用する時、緩衝剤とは、組成物のpHを約pH4.0〜約pH10.0の範囲に調整するために用いることができる剤を指す。緩衝剤には、リン酸一ナトリウム、リン酸三ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム(sodium acid pyrophosphate)、クエン酸、及びクエン酸ナトリウムが挙げられる。緩衝剤は、本組成物の約0.5重量%〜約10重量%の濃度で投与され得る。
【0087】
本組成物中に用いられてもよい他の任意選択的な剤には、アルキル及びアルコキシ−ジメチコーンコポリマーから選択されるジメチコーンコポリマー、例えばC12〜C20アルキルジメチコーンコポリオール及びこれらの混合物が挙げられる。非常に好ましいのは、商品名アビル(Abil)EM90で市販されているセチルジメチコーンコポリオールである。ジメチコーンコポリオールは一般に、約0.01重量%〜約25重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約1.5重量%の濃度で存在する。ジメチコーンコポリオールは、肯定的な歯の感触の効果を提供するのを援助する。
【0088】
他の有用なキャリアには、二相性歯磨剤製剤が挙げられ、例えばすべてルカコヴィク(Lukacovic)らへの、1993年5月23日に発行された米国特許第5,213,790号、1992年9月8日に発行された第5,145,666号及び1994年1月25日に発行された第5,281,410号、並びにシェーファー(Schaeffer)への米国特許第4,849,213号及び第4,528,180号に開示されるものである。
【0089】
(その他の活性剤)
本発明はまた、抗菌剤のような他の剤を含んでもよい。こうした剤の中に含まれるのは、ハロゲン化ジフェニルエーテル、フェノール及びその同族体を含むフェノール化合物、モノ及びポリ−アルキル並びに芳香族ハロフェノール、レゾルシノール及びその誘導体、ビスフェノール化合物及びハロゲン化サリチルアニリド、安息香酸エステル及びハロゲン化カルバニリドのような水不溶性非陽イオン性抗菌剤である。水溶性抗菌剤としては、特に四級アンモニウム塩及びビス−ビクアニド塩が挙げられる。トリクロサンモノホスフェートは、追加の水溶性抗菌剤である。四級アンモニウム剤には、四級窒素上の置換基のうちの1つ又は2つが炭素原子約8〜約20個、典型的には約10〜約18個の炭素鎖長(典型的にはアルキル基)を有する一方、残りの置換基(典型的にはアルキル基又はベンジル基)は炭素原子約1〜約7個など、炭素原子数が少なく、典型的にはメチル基又はエチル基を有するものが挙げられる。臭化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルピリジニウム、臭化ドミフェン、塩化N−テトラデシル−4−エチルピリジニウム、臭化ドデシルジメチル(2−フェノキシエチル)アンモニウム、塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、四級化5−アミノ−1,3−ビス(2−エチル−ヘキシル)−5−メチルヘキサヒドロピリミジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム及び塩化メチルベンゼトニウムは、典型的な四級アンモニウム抗菌剤の代表例である。その他の化合物は、1980年6月3日にベイリー(Bailey)に発行された米国特許第4,206,215号に開示されているようなビス[4−(R−アミノ)−1−ピリジニウム]アルカンである。銅ビスグリシネート、銅グリシネート、クエン酸亜鉛、及び乳酸亜鉛のような他の抗菌剤もまた含まれてもよい。また有用であるのは、エンドグリコシダーゼ、パパイン、デキストラナーゼ、ムタナーゼ及びこれらの混合物を含む酵素である。こうした剤は、ノリス(Norris)らへの米国特許第2,946,725号(1960年7月26日)、及びギースキー(Gieske)らへの米国特許第4,051,234号(1977年9月27日)に開示されている。特定の抗菌剤にはクロルヘキシジン、トリクロサン、トリクロサンモノホスフェート及びチモールのような着香油が挙げられる。トリクロサン及びこの種類の他の剤は、1991年5月14日に発行されたパーラン・ジュニア(Parran,Jr)らの米国特許第5,015,466号、及び1990年1月16日のナビ(Nabi)らへの米国特許第4,894,220号に開示されている。これらの剤は、抗歯垢の効果を提供するが、歯磨剤組成物の約0.01重量%〜約5.0重量%の濃度で存在してもよい。
【0090】
(使用方法)
本発明はまた歯の洗浄及び艶出、並びに染み、歯垢、歯肉炎及び歯のエナメル質の結石の発生を減少する方法にも関する。
【0091】
本明細書の使用方法は、対象の歯のエナメル質表面及び口腔粘膜に、本発明による口腔用組成物を接触させることを含む。使用方法は、歯磨剤によるブラッシング、歯磨剤スラリー若しくは口内洗浄剤による口内洗浄、又はガム製品の咀嚼によってもよい。他の方法には、局所用口腔ゲル、口内スプレー、又は対象者の歯及び口腔粘膜による他の形態が挙げられる。対象は、その歯の表面が口腔用組成物に接触する、いかなるヒト又はより低級の動物であってもよい。
【0092】
本発明は、本組成物をヒトの口腔に送給する方法だけでなく、これらの組成物を他の動物、例えば家庭のペット、他の家畜又は飼われている動物などの口腔に送給する方法にも関することは、理解されるべきである。
例えば使用方法には、イヌの歯を歯磨剤組成物の1つによりブラッシングすることが挙げられる。別の例には、効果を確認するのに十分な時間、ネコの口を口腔用組成物で口内洗浄することが挙げられる。ペットのケア製品、例えばチューズ(chews、かんでよい犬用おもちゃ)及びおもちゃを、本口腔用組成物を含有するように配合してもよい。本コポリマーを含む組成物は、比較的柔軟であるが強く丈夫な材料、例えば生皮、天然繊維又は合成繊維製のロープ、及びナイロン、ポリエステル又は熱可塑性ポリウレタン製のポリマー物品に組み込まれる。動物が製品を噛み、なめ又はかじるときに、組み込まれた活性要素が動物の口腔内の唾液媒体内に放出され、効果的なブラッシング又は口内洗浄に匹敵する。
【実施例】
【0093】
以下の実施例は、本発明の範囲内の実施形態を更に記載し、明示する。これらの実施例は単に例示することが目的であり、本発明の制限として解釈されるべきでなく、これらの多くの変更が発明の精神及び範囲から逸脱することなく可能である。
【0094】
(実施例I).白色化性能の評価
本発明による口腔用溶液の白色化性能は、トリポリホスフェートのみを含有する処置溶液と比較される。結果は、本コポリマーをトリポリホスフェートと組み合わせて用いた場合に、L*、b*及びEの値の変化で測定された場合に、高められた白色化性能を示す。
【0095】
唾液でコーティングされたHAP粉末に茶で染みを付け、試験溶液による1分間の口内洗浄に曝露した。粉末上での染みの変化は、L*及びb*の値の変化により測定された。これらの値は、3次元色空間の数式L*,a*、b*として表される国際照明学会(International Commission of Illumination)(CIE)の基準を用いて得られるが、この場合L*はy軸上の明度を表し、a*はx軸上の彩度(赤〜緑)を表し、及びb*はz軸上の彩度(黄〜青)を表す。ΔEは、各式の差の二乗の合計の平方根である。L*及びb*の変化は、本試験において著しく光度的に測定された。
【0096】
【表1】
Figure 2005503402
【0097】
(実施例II).練り歯磨き製剤によるブラッシングの効果
コーヒー、茶、鉄及び細菌を含有する染みの混合物により染みを付けられたウシのチップに、次の練り歯磨きのスラリーで200回ブラシをかけた。L*の変化はデジタル画像を用いて測定された。結果は市販製品と比べて、本発明による高められた白色化及び染み除去を示す。
【0098】
【表2】
Figure 2005503402
【0099】
(実施例III).シリカ研磨剤を含有する製剤の艶出効果
製剤の艶出効果は、2001年6月25日に出願された本発明の譲受人にともに譲渡された米国仮出願番号第60/300766号に記載される我々の研究室で開発されたエナメル質艶出指数により測定される。ウシのエナメル質表面のざらつきの減少%を、試験用歯磨剤製剤のスラリーによるブラッシングに続いて測定する。結果は、研磨剤のみを含有する製剤と比べて、本コポリマー及び研磨剤を含有する製剤により、表面のざらつきのより大きな減少が得られることを示している。
【0100】
【表3】
Figure 2005503402
【0101】
(実施例IV).歯磨剤製剤
異なる濃度のコポリマー、トリポリホスフェート、シリカ研磨剤及び漂白剤を有する本発明による歯磨剤組成物が、以下に示される。これらの組成物は従来の方法を用いて製造される。
【0102】
【表4】
Figure 2005503402
【0103】
【表5】
Figure 2005503402
1例えば、pHを調整するためのNaOH
【0104】
(実施例V)−口内洗浄剤
【0105】
【表6】
Figure 2005503402
実施例Vは次のように調製される:水、ポロキサマー及びプロピレングリコールを混合する。次に着香料、安息香酸、トリポリホスフェート及びPVP/VAを添加する。最後に、安息香酸ナトリウム及びサッカリンナトリウムを添加し、均一になるまで混合する。
【0106】
(実施例VI)−歯磨ゲル
実施例VIは、液体キャリアを混合し、次にサッカリン、トリポリリン酸ナトリウム及びPVP/VAを添加し、均一になるまで混合することにより調製される、水性及び非水性の歯磨ゲル組成物を説明する。
【0107】
【表7】
Figure 2005503402
【0108】
(実施例VII)−チューインガム
本発明によるコーティングされたチューインガム(VIIC)を含むチューインガム組成物が、以下に示される。
【0109】
【表8】
Figure 2005503402
【0110】
(製造指示)−実施例VIIA及びVIIB
ガムベースを〜45℃まで加熱し柔らかくする。混合過程中ずっと、混合機の容器キャビティを〜45℃に維持する。ガムベースを二重S字形回転翼(double sigma blade)混合機の混合キャビティに添加し、5分間混合する。マンニトール及び噴霧乾燥メンソールを添加する。2分間混合する。ソルビトールの50%を添加し、2分間混合する。グリセリンを添加し、2分間混合する。キシリトールの50%を添加し、2分間混合する。水素添加デンプン加水分解物を添加し、5分間混合する。二回目のソルビトール50%を添加し、3分間混合する。二回目のキシリトール50%、PVP/VA、トリポリリン酸ナトリウム及びアスパルテームを添加し、3分間混合する。着香料を添加し、3分間混合する。
【0111】
【表9】
Figure 2005503402
1L.A.ドレフュス社(L.A.Dreyfus Company)(米国、ニュージャージー州エディソン、パークアヴェニュー3775);カフォッサガム(Cafosa Gum)(スペイン、バルセロナ08029、カラブリア267)などのような供給元からの予め供給されたガムベースを含む幾つかの成分を含む。
2ソルビトールの濃度は乾燥後の絶対濃度を指す;ソルビトールは70%水溶液として添加される。
3ワトソン食品社(Watson Foods Company Incorporated)(米国コネチカット州ウェストヘーブン、ヘファーナンドライブ301)
4蝋の濃度は乾燥後の絶対濃度を指し、蝋は28%エタノール溶液として添加され;用いられる蝋は、カウル社(Kaul GmBH)(ドイツ、エルムスホルン)により供給されるもののような幾つかの成分を含む。
【0112】
(製造指示)
コア製剤:穏やかに加熱して、ガムベースを柔らかくし、マンニトール、噴霧乾燥着香料、グリセリン、キシリトールの50%、水素添加デンプン加水分解物、ソルビトールの50%を添加し、完全に混合する。二回目のソルビトール50%を添加し、2分間混合する。二回目のキシリトール50%、トリポリリン酸ナトリウム、PVP/VA及びアスパルテーム、着香料の残りを添加し、更に混合する。チューインガム原体の塊を、所望の形状及び大きさの不連続片に、ロール及び刻み装置を用いて形成する。
【0113】
コーティング溶液:二酸化チタン及びポリソルベート60〜70%ソルビトール水溶液を添加し、混合する。着香料、続いてスクラロース及びアセスルファムカリウムを添加し、更に混合する。
【0114】
コア製剤のコーティング:ガム片をコーティングパン中に設置し、コーティング溶液を適用して、部分的に乾燥させる。所望のコーティングの厚さ又は重量を達成するまで、コーティング工程を繰り返す。透明な70%ソルビトール水溶液を適用し、濡れている間に、スペックルを製品表面上に乾式噴霧し、乾燥させる。透明な70%ソルビトール水溶液の二回目のコーティングを適用し、続いて蝋をコーティングし、製品を完全に乾燥させる。
【0115】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び修正が可能であることは、当業者に明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲に、本発明の範囲内にあるすべてのこうした変更及び修正を包含することを意図する。

Claims (14)

  1. 口腔に受け入れ可能なキャリア、並びにビニルピロリドン(VP)モノマー単位の1つ又は混合物と、C2〜C12アルケニルC1〜C19飽和アルキルカルボキシレート(AC)モノマー単位の1つ又は混合物とから構成される少なくとも0.1重量%の水溶性又は水分散性コポリマーを含む口腔ケア組成物であって、該組成物が高められた洗浄、白色化及び歯の染み除去を提供する組成物。
  2. 前記コポリマーが、ビニルピロリドン(VP)モノマーの1つ又は混合物と、C1〜C19飽和アルキルカルボン酸(AC)C2〜C12アルケニルエステルモノマーの1つ又は混合物とを次のように共重合することにより調製され:
    Figure 2005503402
    式中、R1、R2、R3、R4、R5=H又は飽和C1〜C12アルキルであり、
    6=飽和直鎖又は分枝鎖C1〜C19アルキルであり、
    7=C2〜C12アルケニルであり、及び
    x/yの重量比は約30/70〜約90/10に及ぶ、請求項1に記載の口腔ケア組成物。
  3. 前記コポリマーが、ビニルピロリドンと、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート又はビニルブチレートの1つ又は混合物とのコポリマーから選択される、請求項2に記載の口腔ケア組成物。
  4. 更に0.1%〜20.0%の歯の漂白剤を含む、請求項3に記載の口腔ケア組成物。
  5. (a)ビニルピロリドン(VP)モノマー単位の1つ又は混合物と、C2〜C12アルケニルC1〜C19飽和アルキルカルボキシレート(AC)モノマー単位の1つ又は混合物とから構成される少なくとも0.1重量%の水溶性又は水分散性コポリマー、
    (b)少なくとも0.5重量%の水溶性トリポリホスフェート塩、及び
    (c)口腔に受け入れ可能なキャリア、
    を含む口腔ケア組成物であって、該組成物が高められた洗浄、白色化及び歯の染み除去を提供する組成物。
  6. 前記水溶性又は水分散性コポリマーが、ビニルピロリドンと、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート又はビニルブチレートの1つ又は混合物とのコポリマーから選択され、並びに前記トリポリホスフェート塩が、アルカリ金属トリポリホスフェート、アンモニウムトリポリホスフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項5に記載の口腔ケア組成物。
  7. 0.5%〜10.0%のビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、及び2.0%〜20.0%のトリポリホスフェート塩を含む、請求項6に記載の口腔ケア組成物。
  8. 更に0.1%〜20.0%の漂白剤を含む、請求項7に記載の口腔ケア組成物。
  9. (a)ビニルピロリドン(VP)モノマー単位の1つ又は混合物と、C2〜C12アルケニルC1〜C19飽和アルキルカルボキシレート(AC)モノマー単位の1つ又は混合物とを共重合することにより調製される少なくとも0.1重量%の水溶性又は水分散性コポリマー、
    (b)少なくとも6重量%の研磨艶出剤、及び
    (c)口腔に受け入れ可能なキャリア、
    を含む口腔ケア組成物であって、該組成物が高められた洗浄、白色化、研磨及び歯の染み除去を提供する組成物。
  10. 前記水溶性又は水分散性コポリマーが、ビニルピロリドンと、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート又はビニルブチレートの1つ又は混合物とのコポリマーから選択され、前記艶出剤がシリカ研磨剤の1つ又は混合物を含む、請求項9に記載の口腔ケア組成物。
  11. 組成物の0.5重量%〜10.0重量%のビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、及び6重量%〜70重量%のシリカ研磨剤を含む、請求項10に記載の口腔ケア組成物。
  12. アルカリ金属トリポリホスフェート、アンモニウムトリポリホスフェート及びこれらの混合物から成る群から選択される2.0重量%〜20.0重量%のトリポリホスフェート塩を更に含む、請求項11に記載の口腔ケア組成物。
  13. 過酸化水素、過酸化尿素、過酸化カルシウム、過炭酸ナトリウム及びこれらの混合物からなる群から好ましく選択される0.1%〜20.0%の漂白剤を更に含む、請求項12に記載の口腔ケア組成物。
  14. 対象の歯に請求項1〜13のいずれか一項に記載の口腔用組成物を接触させることを含む、歯の全体的洗浄、白色化及び研磨のための方法、並びに歯の表面に付着する染みを除去及び予防するための方法。
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