JP2005348574A - ケーブルヘッド - Google Patents

Abstract

【課題】 ケーブル接続後も、電気機器のＡＣ耐圧試験を実施できるケーブルヘッドを提供する。
【解決手段】 電気機器２とケーブル３とを接続するケーブルヘッド１において、ＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５とＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６とを設け、ケーブル３のＤＣ耐圧試験をする場合は、ＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５にＤＣ耐圧試験用絶縁栓導体を挿入するとともにＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６に導体を挿入する。また、電気機器２のＡＣ耐圧試験をする場合は、ＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５に導体を挿入するとともに、ＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６にＡＣ耐圧試験用絶縁栓を挿入する。これにより、ケーブル３接続後も、ケーブル３を取り外すことなく、ケーブル３のＤＣ耐圧試験と電気機器２のＡＣ耐圧試験を実施することができる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、受変電設備等に於いて、特別高圧または高圧の受変電機器等の電気機器とケーブルとを接続するケーブルヘッドに関する。

従来、特別高圧受変電設備に於いて、ＳＦ６ガスや絶縁油等の絶縁物で密閉された電気機器とケーブルとが接続された設備に於いて、電気機器とケーブルの耐圧試験を実施する場合には、ＤＣ（直流）断路機能付ケーブルヘッド（例えば特許文献１参照。）を使用し、電気機器の据付後、ケーブル接続前に電気機器のＡＣ（交流）耐圧試験を実施し、ケーブル接続後に機器側とケーブルとをＤＣ耐圧用絶縁栓で断路することによって、ケーブルのＤＣ耐圧試験を実施していた。

しかしながら、このＤＣ断路機能付ケーブルヘッドでは、ケーブル接続後にはケーブルと電気機器とをＡＣ断路することができないため、ケーブル接続後の電気機器ＡＣ耐圧試験ができない。

すなわち、電気機器にケーブルを接続した後は、ケーブルを通して電気機器のＡＣ耐圧試験を行おうとすると、ケーブルの静電容量を充電することになり、この充電電流分だけ余計な電源容量が必要となるが、この充電電流分をも充足する耐圧試験機は少なく、通常は試験を行うことができない。

そこで、電気機器にケーブルを接続した後に電気機器のＡＣ耐圧試験を行う場合は、一旦ケーブルを取り外して電気機器のＡＣ耐圧試験を行うこととなるが、取り外したケーブルを再度取付けるには、ケーブルの端部を再処理する必要があり、ケーブルの取り外しや再取り付けに手間がかかることになる。
特許第２８１３７８６号公報（第３頁、図１）

上述のように、従来のケーブルヘッドでは、ケーブル接続後に電気機器のＡＣ耐圧試験ができず、ケーブル接続後に電気機器のＡＣ耐圧試験を行う場合は一旦ケーブルを取り外して行う必要があり、ケーブルの取り外しや再取り付けに手間がかかるという問題があった。

本発明は、従来のこのような点に鑑みて為されたもので、ケーブル接続後も、電気機器の交流耐圧試験を実施できるケーブルヘッドを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明は、電気機器とケーブルとを接続するケーブルヘッドにおいて、電気機器の交流耐圧試験を行う場合に、ケーブルを絶縁するための交流耐圧試験用絶縁手段と、ケーブルの直流耐圧試験を行う場合に、電気機器を絶縁するための直流耐圧試験用絶縁手段とを備えたことを特徴とする。

本発明によれば、電気機器にケーブルを接続した後にも、ケーブルを取り外すことなく、ケーブルの直流耐圧試験だけではなく、電気機器の交流耐圧試験も実施することができる。

以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。

図１は本発明の一実施形態に係るケーブルヘッドの概略構成図である。また、図２、図３、及び図４は、それぞれケーブルのＤＣ耐圧試験時、電気機器のＡＣ耐圧試験時、及び通常の使用時の動作を説明するための図である。

図１において、１はケーブルヘッド、２は例えば変圧器等の電気機器、３はケーブル、４は耐圧試験用ケーブルである。また、ケーブルヘッド１において、５はＤＣ耐圧試験用絶縁栓または導体が挿入されて取り付けられるように形成された内部空間からなるＤＣ耐圧試験用絶縁切替部、６はＡＣ耐圧試験用絶縁栓または導体が挿入されて取り付けられるように形成された内部空間からなるＡＣ耐圧試験用絶縁切替部、７は電気機器接続用端部、８はケーブル接続用開口部、９は試験ケーブル接続用開口部、１０はＤＣ耐圧試験用絶縁切替部６のＤＣ耐圧試験用絶縁栓と導体とを取り替えるための経路となる第１の空隙、１１はＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６のＡＣ耐圧試験用絶縁栓と導体とを取り替えるための経路となる第２の空隙、１２はＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５と電気機器接続用端部７とを接続する第１の接続導体、１３はＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６とケーブル接続用開口部８とを接続する第２の接続導体、１４はＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５とＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６と試験ケーブル接続用開口部９とを接続する第３の接続導体である。

次に、この実施形態の動作について説明する。

電気機器２にケーブルヘッド１を介してケーブル３を接続した後、ケーブル３のＤＣ耐圧試験をする場合には、ＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５にＤＣ耐圧試験用絶縁栓導体を挿入して取り付けるとともに、ＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６に導体を挿入して取り付けることにより、ケーブル３のＤＣ耐圧試験を行うことができる。

すなわち、電気機器２にケーブルヘッド１を介してケーブル３を接続した後、ケーブル３のＤＣ耐圧試験をする場合には、試験ケーブル接続用開口部９側から第１の空隙１０を通じてＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５にＤＣ耐圧試験用絶縁栓を挿入して取り付けるとともに、試験ケーブル接続用開口部９側から第２の空隙１１を通じてＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６に導体を挿入して取り付ける。その後、試験ケーブル接続用開口部９に耐圧試験用ケーブル４を取り付ける。このようにすることにより、図２に示すように、ケーブル３は耐圧試験用ケーブル４に電気的に接続されるとともに、電気機器２はＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５に取り付けられたＤＣ耐圧試験用絶縁栓で絶縁された状態となるので、ケーブル３のＤＣ耐圧試験が可能となる。

また、電気機器２にケーブルヘッド１を介してケーブル３を接続した後、電気機器２のＡＣ耐圧試験をする場合には、ＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５に導体を挿入して取り付けるとともに、ＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６にＡＣ耐圧試験用絶縁栓を挿入して取り付けることにより、電気機器２のＡＣ耐圧試験を行うことができる。

例えば、上述のようにケーブル３のＤＣ耐圧試験を行った後、電気機器２のＡＣ耐圧試験をする場合には、試験ケーブル接続用開口部９に取り付けられた耐圧試験用ケーブル４を一旦取り外し、試験ケーブル接続用開口部９側から第１の空隙１０を通じてＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５に取り付けられたＤＣ耐圧試験用絶縁栓を取り出し、導体を挿入して取り付けるとともに、試験ケーブル接続用開口部９側から第２の空隙１１を通じてＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６に取り付けられた導体を取り出し、ＡＣ耐圧試験用絶縁栓を挿入して取り付ける。その後、試験ケーブル接続用開口部９に耐圧試験用ケーブル４を取り付ける。このようにすることにより、図３に示すように、電気機器２は耐圧試験用ケーブル４に電気的に接続されるとともに、ケーブル３はＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６に取り付けられたＡＣ耐圧試験用絶縁栓で絶縁された状態となるので、電気機器２のＡＣ耐圧試験が可能となる。

また、これらのＤＣ耐圧試験やＡＣ耐圧試験の終了後の電気機器２の通常の使用状態では、ＤＣ耐圧試験用絶縁切替部５及びＡＣ耐圧試験用絶縁切替部６に導体を挿入して取り付けるとともに、試験ケーブル接続用開口部９に絶縁栓１５を挿入して取り付けることにより、図４に示すように、電気機器２とケーブル３とが電気的に接続された状態となる。

以上説明したように、この実施形態のケーブルヘッド１によれば、電気機器２にケーブル３を接続した後にも、ケーブル３を取り外すことなく、ケーブル３のＤＣ耐圧試験と電気機器２のＡＣ耐圧試験を実施することができる。従って、現地工事工程における工事工程の制約を軽減することができる。

本発明の一実施形態に係るケーブルヘッドの概略構成を示す断面図。 本発明の一実施形態におけるケーブルのＤＣ耐圧試験時の動作を説明するための図。 本発明の一実施形態における電気機器のＡＣ耐圧試験時の動作を説明するための図。 本発明の一実施形態における電気機器の通常の使用時の動作を説明するための図。

符号の説明

１…ケーブルヘッド
２…電気機器
３…ケーブル
４…耐圧試験用ケーブル
５…ＤＣ耐圧試験用絶縁切替部
６…ＡＣ耐圧試験用絶縁切替部
７…電気機器接続用端部
８…ケーブル接続用開口部
９…試験ケーブル接続用開口部
１０…第１の空隙
１１…第２の空隙
１２…第１の接続導体
１３…第２の接続導体
１４…第３の接続導体
１５…絶縁栓

Claims (1)

1. 電気機器とケーブルとを接続するケーブルヘッドにおいて、前記電気機器の交流耐圧試験を行う場合に、前記ケーブルを絶縁するための交流耐圧試験用絶縁手段と、前記ケーブルの直流耐圧試験を行う場合に、前記電気機器を絶縁するための直流耐圧試験用絶縁手段とを備えたことを特徴とするケーブルヘッド。
   
   

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