JP2005344819A - 回転速度検出装置付き軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転速度検出装置付き軸受装置のセンサの取付け、取外し作業が容易に行え、しかもセンサをセンサホルダにしっかりと装着できるようにする。
【解決手段】クリップ片16の弾性力によりセンサ12のヘッドをクリップオン式にセンサホルダ6に装着できるようにした回転速度検出装置付き軸受装置において、上記クリップ片16を、下端に設けた回転軸16bにより前後に開閉可能に設け、このクリップ片16の下端に底部16aを一体に形成し、センサ挿入部にセンサ12を押し入れることにより、底部16aと一体のクリップ片が背面側に回転して閉じ、クリップ片16の係止部16cがセンサ12の前面の止め溝12aに嵌まってセンサ12が固定される状態となり、クリップ片16を前面側に撓めて、クリップ片16の係止部16cをセンサ12の前面の止め溝12aから外し、クリップ片16を前方側に回転させて開くことにより、クリップ片16と一体の底部16aが上方に回転し、センサ16がセンサ挿入部から押し出される状態になるようにした。
【選択図】図4
【解決手段】クリップ片16の弾性力によりセンサ12のヘッドをクリップオン式にセンサホルダ6に装着できるようにした回転速度検出装置付き軸受装置において、上記クリップ片16を、下端に設けた回転軸16bにより前後に開閉可能に設け、このクリップ片16の下端に底部16aを一体に形成し、センサ挿入部にセンサ12を押し入れることにより、底部16aと一体のクリップ片が背面側に回転して閉じ、クリップ片16の係止部16cがセンサ12の前面の止め溝12aに嵌まってセンサ12が固定される状態となり、クリップ片16を前面側に撓めて、クリップ片16の係止部16cをセンサ12の前面の止め溝12aから外し、クリップ片16を前方側に回転させて開くことにより、クリップ片16と一体の底部16aが上方に回転し、センサ16がセンサ挿入部から押し出される状態になるようにした。
【選択図】図4
Description
この発明は、自動車の車輪などの回転速度を検出するための回転速度検出装置を備える軸受装置に関する。
自動車の制御システムは、年々高度化し、特に、急ブレーキをかけた時に、車輪がロックしないように制御するアンチロックブレーキシステム(ABS)、発進時に車輪がスリップしないように制御するトラクションコントロールシステム、カーナビゲーションシステムなどでは、車輪の回転速度を正確に計測する必要があり、車輪の回転速度を検出するための回転速度検出装置を備えた軸受装置が広く使用されるようになってきている。
この種の回転速度検出装置付き軸受装置として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
この軸受装置は、図5に示すように、内周に複数の転走面を有する外方部材2と、上記転走面の各々に対向する転走面を有する内方部材3と、上記外方部材2と内方部材3の対向する転走面間に介在する複列の転動体とを有し、回転側部材である内方部材3に、パルス発生器8を装着し、静止側部材である外方部材2にセンサ12を対向配置する構造である。
特開平6−308145号公報
ところで、上記センサ12は、外方部材2の端部外周面に嵌合された環状のセンサホルダ6に、クリップオン式に挿し込み固定されている。
上記センサホルダ6は、外方部材2のインナー側の端部外周面に嵌合する環状リング部7と、ヘッド12を挿し入れる枠形をしたセンサ挿入部17とからなる。
枠形をしたセンサ挿入部17は、ヘッド12の前面の止め溝12aに嵌合するバネ性を有するクリップ片18を有し、センサ挿入部17にヘッド12を押し入れると、バネ性を有するクリップ片18が、センサ12の前面の止め溝12aにクリップオン式に嵌まって、センサ12の径方向への抜け出しを防止している。
上記センサホルダ6は、外方部材2のインナー側の端部外周面に嵌合する環状リング部7と、ヘッド12を挿し入れる枠形をしたセンサ挿入部17とからなる。
枠形をしたセンサ挿入部17は、ヘッド12の前面の止め溝12aに嵌合するバネ性を有するクリップ片18を有し、センサ挿入部17にヘッド12を押し入れると、バネ性を有するクリップ片18が、センサ12の前面の止め溝12aにクリップオン式に嵌まって、センサ12の径方向への抜け出しを防止している。
ところで、センサ12は、車両走行中に、センサホルダ6から外れないように、センサホルダ6のクリップ片18によって強固に保持されなければならない。
ところが、センサ12の保持力を高くするためには、クリップ片18のバネ力を強くする必要があるが、クリップ片18のバネ力を強くすると、センサ12の取付け、取外しの際に、大きな押し込み力と引抜き力を要し、取付け、取外し作業が行い難いという問題があった。
ところが、センサ12の保持力を高くするためには、クリップ片18のバネ力を強くする必要があるが、クリップ片18のバネ力を強くすると、センサ12の取付け、取外しの際に、大きな押し込み力と引抜き力を要し、取付け、取外し作業が行い難いという問題があった。
そこで、この発明は、センサの取付け、取外し作業が容易に行え、しかもセンサをセンサホルダにしっかりと装着できるようにすることを技術的課題とするものである。
この発明は、上記課題を解決するために、内周に複数の転走面を有する外方部材と、上記転走面の各々に対向する転走面を有する内方部材と、上記外方部材と内方部材の対向する転走面間に介在する複列の転動体とを有し、上記外方部材と内方部材のうちの回転側部材にパルス発生器を設け、センサを静止側部材に対向配置し、このセンサを挿し入れるセンサ挿入部を有するセンサホルダを外方部材の端部に装着し、このセンサ挿入部に、センサの前面中央を背面側の外方部材の外端面に押し付けてセンサを固定するクリップ片を設けた回転速度検出装置付き軸受装置において、上記クリップ片を、下端に設けた回転軸により前後に開閉可能に設け、このクリップ片の下端に、センサ挿入部の底部を一体に形成し、センサ挿入部にセンサを押し入れることにより、センサの下面がセンサ挿入部の底部を押し、この底部と一体のクリップ片が背面側に回転し、クリップ片の係止部がセンサの前面の止め溝に嵌まって、センサがセンサ挿入部に固定される状態となり、クリップ片を前面側に撓めて、クリップ片の係止部をセンサの前面の止め溝から外し、クリップ片を前方側に回転させて開くことにより、クリップ片と一体のセンサ挿入部の底部が上方に回転し、センサ挿入部の底部によってセンサの下面が押し上げられて、センサがセンサ挿入部から押し出される状態になるようにしたのである。
したがって、センサをセンサホルダに固定する際には、クリップ片を前方に開いた状態で、センサの下面で、クリップ片と一体のセンサ挿入部の底部を押し下げると、クリップ片が回転して閉じ、クリップ片の係止部がセンサの前面の止め溝に嵌まって、センサがセンサホルダに抜け止め状態にしっかりと固定することが可能となる。
そして、センサをセンサホルダから取り出す際には、クリップ片を前方側に撓めて、クリップ片の係止部をセンサの前面の止め溝から外して、クリップ片を前方側に開くと、クリップ片と一体のセンサ挿入部の底部が、センサの下面を押し上げるので、センサをセンサホルダから簡単に取り外すことができる。
以上のように、この発明に係る回転速度検出装置付き軸受装置は、前後に開閉可能に設けたクリップ片により、センサの取付け、取外し作業が容易に行え、しかもセンサをセンサホルダにしっかりと装着できる。
図1は、駆動輪用の車輪軸受装置1を示し、内周に複数の転走面を有する外方部材2と、前記転走面の各々に対向する転走面と別体の内輪3aを有する内方部材3と、前記外方部材2と内方部材3の対向する転走面間に介在し、保持器4aで保持された複列の転動体4とを有し、外方部材2と内方部材3が相対回転可能となり、内方部材3に車軸挿通孔3cを設けている。上記外方部材2と内方部材3の対向面間でアウター側は、弾性シール5により密封され、インナー側は、シール部材13が装着されている。
外方部材2のインナー側の端部には、センサ12を挿し込み固定するための環状のセンサホルダ6が装着されている。
前記内方部材3のアウター側端部の外周に設けた車輪取付けフランジ10にハブボルト11で車輪(図示せず)が固定され、外方部材2が車体側の懸架装置(図示せず)に固定される構造になっている。
上記内方部材3のインナー側端部は、内輪3aに対してかしめ固定され、転動体4に予圧を与えている。符号3bは、かしめ部分を示している。
上記車輪軸受装置1に組み込まれた回転速度検出装置は、図2(a)に示すように、内輪3aのインナー側端部に、環状金具14を介して装着されたパルス発生器8と、このパルス発生器8に対向するように、外方部材2にセンサホルダ6を介して装着したセンサ12とで形成されている。
前記環状金具14は、鋼板を用いたプレス成形によって形成された、内輪3aのインナー側端部の外径に圧入して固定される円筒部14aと、この円筒部14aの外径側へ屈曲する環状部14bとを有し、環状部14bのインナー側に、パルス発生器8が取り付けられている。
前記パルス発生器8としては、N極とS極を周方向に一定の間隔で多極着磁したゴム磁石、圧延磁石あるいは焼結磁石の他、多数の窓孔や切り欠きを周方向に一定の間隔で設けたものを使用することができる。
センサ12のヘッドには、図3(a)に示すように、前面中央を横切るように止め溝12aが形成されている。
センサホルダ6は、非磁性のステンレス(SUS304)製で、外方部材2のインナー側の端部外周面に嵌合する環状リング部7と、センサ12のヘッドを挿し入れる枠形をしたセンサ挿入部9とからなる。
枠形をしたセンサ挿入部9は、パルス発生器8に対面する背面位置に窓孔9aと、センサ12のヘッドの上部を囲む枠部9bと、センサ12のヘッドの両側をガイドする対向する側面壁9cとからなり、この側面壁9cの下端の前縁に、バネ性を有するクリップ片16が、前後に開閉可能に取付けられている。
このクリップ片16の下端には、背面側に直角に底部16aが一体に形成されている。
上記クリップ片16は、図3(a)(b)に示すように、下端両側に回転軸16bを有し、この回転軸16bを、側面壁9cの下端の前縁に形成したフック部9dに係合し、前後に開閉するようになっており、このクリップ片16の前後の開閉動作により、底部16aも回転軸16bを回転軸にして、上下方向に回動するようになっている。
上記クリップ片16は、図3(a)(b)に示すように、下端両側に回転軸16bを有し、この回転軸16bを、側面壁9cの下端の前縁に形成したフック部9dに係合し、前後に開閉するようになっており、このクリップ片16の前後の開閉動作により、底部16aも回転軸16bを回転軸にして、上下方向に回動するようになっている。
上記クリップ片16は、バネ性を有し、背面側の中程に、センサ12の前面に設けた止め溝12aに嵌まる係止部16cを屈曲形成している。また、クリップ片16の上端には、前方へ屈曲する指掛け部16dを形成している。
図4に示すように、クリップ片16を前方に開いた状態で、センサ12のヘッドの下面で、クリップ片16と一体の底部16aを押し下げると、底部16aの押し下げ動作に伴って、クリップ片16が背面側に回転して閉じ、クリップ片16の係止部16cがセンサ12の前面の止め溝12aに嵌まって、センサ12のヘッドがセンサホルダ6に対して抜け止め状態にしっかりと固定される。
そして、センサ12のヘッドをセンサホルダ6から取り出す際には、クリップ片16の上端の指掛け部16dに指を掛けて、クリップ片16を前方側に撓めて、クリップ片16の係止部16cをセンサ12の前面の止め溝12aから外し、そのままクリップ片16を前方側に開くと、それに伴ってクリップ片16と一体の底部16aが上方に回転してセンサ12の下面を押し上げ、センサ12のヘッドがセンサホルダ6から簡単に取り外すことができる。
1 車輪軸受装置
2 外方部材
3 内方部材
3a 内輪
3b かしめ部分
3c 車軸挿通孔
4 転動体
4a 保持器
5 弾性シール
6 センサホルダ
7 環状リング部
8 パルス発生器
9 センサ挿入部
9a 窓孔
9b 枠部
9c 側面壁
9d フック部
10 車輪取付けフランジ
11 ハブボルト
12 センサ
12a 止め溝
13 シール部材
14 環状金具
14a 円筒部
14b 環状部
16 クリップ片
16a 底部
16b 回転軸
16c 係止部
16d 指掛け部
2 外方部材
3 内方部材
3a 内輪
3b かしめ部分
3c 車軸挿通孔
4 転動体
4a 保持器
5 弾性シール
6 センサホルダ
7 環状リング部
8 パルス発生器
9 センサ挿入部
9a 窓孔
9b 枠部
9c 側面壁
9d フック部
10 車輪取付けフランジ
11 ハブボルト
12 センサ
12a 止め溝
13 シール部材
14 環状金具
14a 円筒部
14b 環状部
16 クリップ片
16a 底部
16b 回転軸
16c 係止部
16d 指掛け部
Claims (2)
- 内周に複数の転走面を有する外方部材と、上記転走面の各々に対向する転走面を有する内方部材と、上記外方部材と内方部材の対向する転走面間に介在する複列の転動体とを有し、上記外方部材と内方部材のうちの回転側部材にパルス発生器を設け、センサを静止側部材に対向配置し、このセンサを挿し入れるセンサ挿入部を有するセンサホルダを外方部材の端部に装着し、このセンサ挿入部に、センサの前面中央を背面側の外方部材の外端面に押し付けてセンサを固定するクリップ片を設けた回転速度検出装置付き軸受装置において、上記クリップ片を、下端に設けた回転軸により前後に開閉可能に設け、このクリップ片の下端に、センサ挿入部の底部を一体に形成し、センサ挿入部にセンサを押し入れることにより、センサの下面がセンサ挿入部の底部を押し、この底部と一体のクリップ片が背面側に回転して閉じ、クリップ片の係止部がセンサの前面の止め溝に嵌まってセンサがセンサ挿入部に固定される状態となり、クリップ片を前面側に撓めて、クリップ片の係止部をセンサの前面の止め溝から外し、クリップ片を前方側に回転させて開くことにより、クリップ片と一体のセンサ挿入部の底部が上方に回転し、センサ挿入部の底部によってセンサの下面が押し上げられ、センサがセンサ挿入部から押し出される状態になることを特徴とする回転速度検出装置付き軸受装置。
- 上記クリップ片の上部に、指掛け部を設けた請求項1記載の回転速度検出装置付き軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004164768A JP2005344819A (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | 回転速度検出装置付き軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004164768A JP2005344819A (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | 回転速度検出装置付き軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005344819A true JP2005344819A (ja) | 2005-12-15 |
Family
ID=35497386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004164768A Pending JP2005344819A (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | 回転速度検出装置付き軸受装置 |
Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092167A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Jtekt Corp | センサ付き転がり軸受装置 |
JP2010151277A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Ntn Corp | 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 |
JP2010151279A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Ntn Corp | 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 |
DE102015008215A1 (de) * | 2015-06-29 | 2016-12-29 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Befestigungsanordnung zur austauschbaren Befestigung eines elektrischen Sensors an einem Radlager eines Kraftfahrzeugs |
CN107888141A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-04-06 | 浙江双宇电子科技有限公司 | 一种太阳能边框的卡扣 |
-
2004
- 2004-06-02 JP JP2004164768A patent/JP2005344819A/ja active Pending
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