JP2005344170A - プラズマアシスト蒸着装置及びその制御方法 - Google Patents

プラズマアシスト蒸着装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマガンからプラズマが放電される際のインピーダンスの値を測定して、コントロールガスのガス流量を制御することにより、プラズマアシスト蒸着装置内のプラズマの状態を一定に保ち、均一な膜質の蒸着膜を形成するプラズマアシスト蒸着装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】蒸着物質の1層目を成膜する前のコントロールガスのガス流量Xとインピーダンスの値aをインピーダンス測定手段により測定するステップS01を有する。また、蒸着物質のn(nは2以上の整数)層目を成膜する直前のインピーダンスの値bをインピーダンス測定手段により測定し、n層目を成膜する際のコントロールガスのガス流量Yを、Y=(a/b)Xの式により求めるステップS06を有する。また、求めたガス流量Yに基づいて、コントロールガスのガス供給口を制御してガス流量を制御し、蒸着物質の成膜を行うステップS07を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、均一な膜質の蒸着膜を成膜するためのプラズマアシスト蒸着装置及びその制御方法に関する。
従来、プラズマを使用した成膜装置であるプラズマアシスト蒸着装置に関する技術として、特許文献1や特許文献2に記載されている技術が知られている。絶縁物の蒸着物質を基板上に成膜する場合、プラズマアシスト蒸着装置の内壁は金属であるため、成膜処理が進むにつれてプラズマアシスト蒸着装置の内壁にも絶縁物である蒸着物質が付着していく。
プラズマアシスト蒸着装置の内壁に蒸着物質が付着すると、装置内の電磁場の状態が変化してしまう。プラズマの分布は、周囲の電磁場等の状態によって大きく影響されるため、成膜が進むにつれてプラズマの状態が変化すると、成膜している蒸着膜の性質(屈折率など)にも影響を与え、所望の膜質が得られないという問題があった。
特開平8−68902号公報 特開平9−256148号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、プラズマガンからプラズマが放電される際のインピーダンスの値を測定して、コントロールガスのガス流量を制御することにより、プラズマアシスト蒸着装置内のプラズマの状態を一定に保ち、均一な膜質の蒸着膜を形成するプラズマアシスト蒸着装置及びその制御方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、プラズマガンからプラズマを放電する際の放電電圧の値と放電電流の値に基づいてインピーダンスの値を測定するインピーダンス測定手段を有するプラズマアシスト蒸着装置の制御方法であって、基板上に第1の蒸着膜を成膜する前のコントロールガスのガス流量Xを測定するとともに、前記インピーダンス測定測定によりインピーダンスaの値を測定するステップと、前記第1の蒸着膜の成膜以降に成膜される第2の蒸着膜を成膜する前のインピーダンスbの値を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、前記第2の蒸着膜を成膜する際のコントロールガスのガス流量Yを、インピーダンスの値a及びb、ガス流量Xの値を用いて求めるステップと、求めたガス流量Yに基づいて、コントロールガス供給口を制御してガス流量を制御するステップとを有する。
また、請求項2に記載の発明は、前記コントロールガスのガス流量Yを、Y=(a/b)Xの式により求めることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記第1の蒸着膜が、前記基板上に成膜される1層目の蒸着膜であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記コントロールガスとして酸素を使用することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、プラズマガンからプラズマを放電する際の放電電圧の値と放電電流の値に基づいてインピーダンスの値を測定するインピーダンス測定手段を有するプラズマアシスト蒸着装置の制御方法であって、第1の蒸着物質の1層目を成膜する前のコントロールガスのガス流量X1を測定するとともに、インピーダンスの値a1を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、第2の蒸着物質の1層目を成膜する前のコントロールガスのガス流量X2を測定するとともに、インピーダンスの値a2を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、第1の蒸着物質のn1(n1は2以上の整数)層目を成膜する前のインピーダンスの値b1を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、第1の蒸着物質のn層目を成膜する際のコントロールガスのガス流量Y1(n1)を、Y1(n1)=(a1/b1)X1の式により求めるステップと、求めたガス流量Y1(n1)に基づいて、ガス供給口を制御してガス流量を制御するステップと、前記ガス流量Y1により基板上に第1の蒸着物質の成膜を行うステップと、
第2の蒸着物質のn2(n2は2以上の整数)層目を成膜する前のインピーダンスの値b2を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、第2の蒸着物質のn2層目を成膜する際のコントロールガスのガス流量Y2(n2)を、Y2(n2)=(a2/b2)X2の式により求めるステップと、求めたガス流量Y2(n2)に基づいて、ガス供給口を制御してガス流量を制御するステップと、前記ガス流量Y2により基板上に第2の蒸着物質の成膜を行うステップとを有する。
また、請求項6に記載の発明は、基板上に蒸着物質を蒸着するプラズマアシスト蒸着装置において、前記基板上に形成される第1の蒸着膜を成膜する前のコントロールガスのガス流量Xを測定するガス流量測定手段と、前記第1の蒸着膜を成膜する前のインピーダンスの値a、及び、前記第1の蒸着膜の成膜以降に形成される第2の蒸着膜を成膜する前のインピーダンスの値bを測定するインピーダンス測定手段と、前記インピーダンス測定手段が測定したインピーダンスの値a及びbと、前記ガス流量測定手段が測定したガス流量Xの値を用いて、前記第2の蒸着膜を成膜する際のコントロールガスのガス流量Yを求めるガス流量演算手段と、前記ガス流量演算手段が求めたガス流量Yに基づいて、コントロールガス供給口を制御してガス流量を制御するガス流量制御手段と、前記ガス流量制御手段が制御するガス流量Yにより、基板上に前記第2の蒸着膜の成膜を行う成膜手段とを有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1の蒸着膜を成膜する際のコントロールガスのガス流量及びインピーダンスの値、及び、第2の蒸着膜を成膜する際のインピーダンスの値を測定し、それらの値を用いて第2の蒸着膜を成膜する際のコントロールガスのガス流量を求めるようにした。よって、第1の蒸着膜の成膜を行う際のコントロールガスのガス流量及びインピーダンスの値を、第2の蒸着膜の成膜を行う際に反映させることができ、第2の蒸着膜以降の膜質を第1の蒸着膜の膜質と均一にすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、コントロールガスのガス流量Yを、Y=(a/b)Xの式により求めることにしたので、第2の蒸着膜n層目を成膜する際の条件を第1の蒸着膜の成膜を行う際の条件と同一にすることができる。よって、第1の蒸着膜と第2の蒸着膜の膜質を均一にすることができ、基板上に形成する光学多層膜フィルタの完成度を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、第1の蒸着膜を、基板上に成膜される1層目の蒸着膜としたので、1層目以降の成膜の全工程において、同一の条件で成膜することが可能となる。よって、基板上に形成する光学多層膜フィルタの完成度を更に向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、コントロールガスとして酸素を使用するようにした。よって、基板上に質のよい酸化膜を形成することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、複数の蒸着物質を基板上に成膜する際に、蒸着物質の成膜を行う際にそれぞれの蒸着物質の1層目のコントロールガスのガス流量とインピーダンスの値を基にして、n層目及びn2層目のコントロールガスのガス流量を決定するようにした。よって、蒸着物質ごとに均一な成膜を行うことが可能となり、完成度の高い光学多層膜フィルタを形成することが可能となる。
図2は、本実施形態によるプラズマアシスト蒸着装置1の構造を示す断面図である。
プラズマアシスト蒸着装置1は、プラズマガン2、ルツボ3a及び3b、回転機構部4、基板ドーム5、防着板7、ビューポート8により構成される。
本実施形態では、SiOとTiOの2つの蒸着膜を交互に基板6上に成膜する場合について説明する。
プラズマアシスト蒸着装置1の下部には、プラズマガン2が設置される。プラズマアシスト蒸着装置1外のプラズマガン2内部では、Ar(アルゴン)ガスのプラズマが生成される。生成されたArプラズマは、プラズマアシスト蒸着装置1外のプラズマガン2内部のコイル、及び、プラズマアシスト蒸着装置1内のプラズマガン2内部のコイル2aを用いて磁場を制御することにより、アノード2bを介してプラズマアシスト蒸着装置1内に導かれる。
また、本実施形態では、プラズマガン2によりプラズマを生成する際に、放電電圧Vの値と放電電流Iの値を測定できるようになっている。プラズマガン2のアノード2bは、アースに接続されており、プラズマを生成する際に発生する放電電流Iは、プラズマガン2のアノード2bを介してアースに導かれる。
プラズマアシスト蒸着装置1の下部には、基板6にSiO(二酸化ケイ素)膜を成膜する際の原料となる蒸着材料(例えばSiOなど)が入ったルツボ3aと、TiO(二酸化チタン)膜を成膜する際の原料となる蒸着材料(例えばTiなど)が入ったルツボ3bがそれぞれ設置されている。
ルツボ(3a、3b)内の蒸着材料は、EB(Electron-Beam)ガン(図示省略)から発せられる電子により熱せられ、プラズマアシスト蒸着装置1内に蒸発して拡散していく。なお、ルツボ3a、3bの上部には、それぞれシャッタ3c、3dが設けられている。シャッタ3c、3dを開閉することによりルツボ3a、3b内の蒸着物質をプラズマアシスト蒸着装置1内に拡散させるかどうかを制御することができるようになっている。
一方、プラズマアシスト蒸着装置1の上部には、回転機構部4が設けられる。また、回転機構部4の先端には、基板ドーム5が取り付けられる。基板ドーム5には、蒸着膜を形成する基板6が複数取り付けられる。基板ドーム5は、回転機構部4を軸として回転できるようになっている。このような構成にすることにより、基板6を取り付ける基板ドーム5の位置の違いによる蒸着膜の成膜条件の差を是正することができる。
なお、プラズマアシスト蒸着装置1の側面は、金属で形成されるが、蒸着膜を形成する際に蒸着物質がプラズマアシスト蒸着装置1の側壁に付着するという問題がある。この問題を解決するために、プラズマアシスト蒸着装置1の側壁には防着板7が取り付けられている。
防着板7にも蒸着物質が付着するが、防着板7は、プラズマアシスト蒸着装置1の側壁とは異なり取り外せるようになっているため、防着板7を交換することにより付着した蒸着物質のクリーニングを行うことが可能となっている。
また、プラズマアシスト蒸着装置1の側面であって、プラズマガン2のアノード2bの高さに相当する部分には、プラズマアシスト蒸着装置1内部におけるプラズマガン2のアノード2b付近の発光状態を観察するためのビューポート8が形成される。
また、本実施形態によるプラズマアシスト蒸着装置1には、プラズマアシスト蒸着装置1内に供給するコントロールガスのガス流量を制御することが可能なガス供給口(図示省略)が設けられる。
なお、本実施形態では、ガス供給口からプラズマアシスト蒸着装置1に供給するコントロールガスとしてO(酸素)を使用する場合について説明する。
基板6に成膜する際には、ガス供給口から供給される酸素と、プラズマガン2から放出されるArプラズマ中の電子とが反応して、プラズマアシスト蒸着装置1内では以下の(1)の生成式で示される反応が起こると考えられる。
Figure 2005344170
なお、基板ドーム5はフローティング電位に保たれるとともに、プラズマアシスト蒸着装置1の内壁はアース電位に保たれる。
プラズマガン2のアノード2bからは、プラズマアシスト蒸着装置1内に電子が放出される。アノード2bから放出される電子は、基板6が取り付けられる基板ドーム5及び防着板7に到達する。また、アノード2bから放出される電子の一部は、基板ドーム5及び防着板7には到達せずにプラズマガン2のアノード2bに戻る。
フローティング電極となる基板ドーム5、防着板7、アノード電極であるアノード2bそれぞれに対する蒸着膜の着膜による絶縁化が進むに従って、インピーダンスは変化する。着膜による絶縁化が進むと電子が流れ込みにくくなり、電流が流れにくくなるため、電子の行き場がなくなる。その結果、プラズマアシスト蒸着装置1内の電子密度が上昇する。
以下に、プラズマガン2によりプラズマを生成する際のインピーダンスの値を測定することにより、プラズマアシスト蒸着装置1内の電子密度を把握して、コントロールガス供給口から供給されるコントロールガスの流量を制御する方法について説明する。
プラズマガン2によりプラズマを生成する際のパラメータとして、放電電圧Vと放電電流Iを計測する。この放電電圧Vと放電電流Iの値を用いることにより、以下の式(2)に示すように、理論的なインピーダンスの値を計算することができる。ただし、式(2)において、Rはインピーダンスを表すものとする。
Figure 2005344170
プラズマガン2の放電電圧Vと放電電流Iの値は、プラズマアシスト蒸着装置1内の状態によって変化するので、式(2)によりインピーダンスの値Rを求め、そのインピーダンスの値Rを考慮して、コントロールガス供給口から供給するコントロールガスの流量を制御するようにすれば、基板6上に成膜する膜質を制御することが可能となる。
次に、酸素流量を決定する方法について説明する。第1層目を成膜する直前の酸素流量をX(sccm)とし、その時のインピーダンスの値をaとする。また、第n層目(nは2以上の整数)を成膜する直前の酸素流量をY(sccm)とし、その時のインピーダンスの値をbとする。
前述したように、インピーダンスが上昇するとプラズマアシスト蒸着装置1内の電子密度も上昇するため、プラズマアシスト蒸着装置1内の電子密度を一定に制御するためには、酸素流量を減少させればよい。すなわち、第1層目と第n層目の膜質を均一にするためには、第n層目における酸素流量を以下の式(3)により求めればよい。
Figure 2005344170
上記の式(3)を用いてSiO膜の4層と、TiO膜の3層とを交互に成膜した場合の測定データを図3(A)、(B)に示す。
図3は、基板6上にSiO膜の各層を成膜する場合(図3(A))と、TiO膜の各層をそれぞれ成膜する場合(図3(B))のそれぞれの場合について、放電電圧0〜300Vを0〜5Vに変換した値として測定した放電電圧信号と、放電電流0〜300Aを0〜6Vに変換した値として測定した放電電流信号を示している。
なお、図3(A)、(B)の表におけるインピーダンスの値は、放電電圧信号と放電電流信号の値から式(2)を用いて算出した値である。また、1層目以降の酸素流量の値は、インピーダンスの値と、1層目の酸素流量の値から式(3)を用いて算出した値である。
SiO成膜時においては、SiOの1層目を成膜する直前のインピーダンスの値を測定するとともに、酸素流量を測定しておく。そして、2〜4層目のSiOを成膜する際に、1層目のSiO成膜直前のインピーダンスの値と酸素流量のデータを参照して、式(3)を用いてそれぞれ酸素流量を算出し、制御を行う。
一方、TiO成膜時においては、TiOの1層目を成膜する直前のインピーダンスの値を測定するとともに、酸素流量を測定しておく。そして、2、3層目のTiOを成膜する際に、1層目のTiO成膜直前のインピーダンスRの値と酸素流量のデータを参照して、式(3)を用いてそれぞれ酸素流量を算出し、制御を行う。
このように、SiO膜とTiO膜の成膜する際の酸素流量を、それぞれの膜の1層目成膜直前における条件を基準として算出することにより、1層目と同じ膜質の蒸着膜を形成することができ、各層で膜質にばらつきのない均質な膜を基板6上に成膜することが可能となる。
次に、本実施形態によるプラズマアシスト蒸着装置1を使用して成膜する場合の制御の流れを図1のフローチャートを参照して説明する。
1層目をSiOとする場合には、始めに、SiO膜を成膜する直前の酸素供給口から供給される酸素流量、及び、インピーダンスの値を、それぞれ記録しておく(ステップS01)。
そして、図示していないEBガンによりルツボ3a内のSiO成膜用の蒸着材料を蒸気化した後で、ルツボ3aのシャッタ3cを開くことにより、基板6上にSiO膜の成膜を開始する(ステップS02)。
第1層目のSiO膜を所定の膜厚に成膜した後で、SiO成膜用の蒸着材料のルツボ3aのシャッタ3cを閉じる。
次に、基板6上に成膜した第1層目のSiO膜の上にTiO膜を成膜する場合について説明する。始めに、TiO膜を成膜する直前の酸素供給口から供給される酸素流量、及び、インピーダンスの値を、それぞれ記録しておく(ステップS03)。
そして、EBガンによりルツボ3b内のTiO成膜用の蒸着材料を蒸気化した後で、ルツボ3bのシャッタ3dを開くことにより、基板6上にTiO膜の成膜を開始する(ステップS04)。
第1層目のTiO膜を所定の膜厚に成膜した後で、TiO成膜用の蒸着材料のルツボ3bのシャッタ3dを閉じる。
次に、成膜を終了するかの判断を行う(ステップS05)。成膜を終了する場合には、ステップS05において「YES」と判断され、プラズマアシスト蒸着装置1の運転を止め、成膜処理を終了する。一方、SiO膜を複数積層する場合には、ステップS05において「NO」と判断され、ステップS06に進む。
成膜を続ける場合には、再度EBガンによりルツボ3a内のSiO成膜用の蒸着材料を蒸気化した後で、SiO成膜用の蒸着材料のルツボ3aのシャッタ3cを開き、基板6上にSiO膜の成膜を開始する。この時、ステップS01で記録しておいた、1層目のSiO膜を生成する直前の酸素流量と、インピーダンスの値のデータとを用いて、式(3)から2層目のSiO膜を形成する際の酸素流量を決定する(ステップS06)。
ステップS06で決定した酸素流量をプラズマアシスト蒸着装置1内に流して、プラズマアシスト蒸着装置1内の電子密度を一定に保つことにより、1層目のSiO膜と同質な膜質のSiO膜を成膜する(ステップS07)。
次に、成膜を終了するかの判断を行う(ステップS08)。成膜を終了する場合には、ステップS08において「YES」と判断され、プラズマアシスト蒸着装置1の運転を止め、成膜処理を終了する。一方、TiO膜を複数積層する場合には、ステップS08において「NO」と判断され、ステップS09に進む。
成膜を続ける場合には、SiO成膜用の蒸着材料が入っているルツボ3aのシャッタ3cを閉じ、再度EBガンによりルツボ3b内のTiO成膜用の蒸着材料を蒸気化した後で、TiO成膜用の蒸着材料が入っているルツボ3bのシャッタ3dを開き、基板6上にTiO膜の成膜を開始する。この時、ステップS03で記録しておいた、1層目のTiO膜を生成する直前の酸素流量と、インピーダンスの値のデータとを用いて、式(3)から2層目のTiO膜を形成する際の酸素流量を決定する(ステップS09)。
ステップS09で決定した酸素流量をプラズマアシスト蒸着装置1内に流して基板ドーム5の近辺の電子密度を一定に保つことにより、1層目のTiO膜と同質な膜質のTiO膜を成膜する(ステップS10)。
以後、SiO膜を成膜する工程(ステップS06、S07)と、TiO膜を成膜する工程(ステップS09、S10)を繰り返す。基板6上に所望の多層膜が形成されたところで、ステップS05又はS08で「YES」と判定し、プラズマアシスト蒸着装置1による成膜処理を終了する。
なお、上述した実施形態では、プラズマアシスト蒸着装置1内にコントロールガスを供給するためのガス供給口(図示省略)からO(酸素)を供給することにより、基板6上に酸化膜を形成する場合について説明した。しかし、プラズマアシスト蒸着装置1内に供給するガスは酸素に限定されるものではなく、コントロールガスとして酸素の他にも、N(窒素)、CH(メタン)、H(水素)を用いることもできる。例えば、コントロールガスとして窒素を使用すれば、基板6上に窒化膜が形成される。
また、コントロールガスの他に不活性ガスであるAr(アルゴン)、He(ヘリウム)、Kr(クリプトン)などをプラズマアシスト蒸着装置1内に供給することにより、コントロールガスの分圧を制御することもできる。
また、上述した実施形態では、ある特定の基板6に対する成膜過程において、基板6上に成膜する1層目の蒸着膜を成膜する際の成膜条件(酸素流量、インピーダンス)を測定し、1層目以降の蒸着膜の成膜時に1層目の成膜条件を参照して、その基板6上に成膜される蒸着膜の膜質に限り均一とする場合について説明した。
しかし、このような構成に限定されるものではない。例えば、以前に成膜した基板6の任意の層における蒸着膜を成膜する際の成膜条件(酸素流量、インピーダンス)を記録しておき、その蒸着膜の成膜以降に基板ドーム5に取り付ける基板6に成膜する際に、その成膜条件を参照することもできる。
このような構成にすれば、プラズマアシスト蒸着装置1の基板ドーム5に基板6を取り付けて成膜を行った後、別の基板6を基板ドーム5に取り付けて成膜を行う場合であっても、基板6に成膜する蒸着膜の膜質を、前回基板6に成膜した蒸着膜の膜質と均一にすることが可能となる。
従来は、プラズマアシスト蒸着装置1を用いて、基板6に蒸着膜を成膜する工程を何度も繰り返す場合に、成膜処理を繰り返すことによって防着版7にも蒸着膜が形成されるため、プラズマの状態が一定に保たれず、先に成膜した基板6の蒸着膜の膜質と、後で成膜する基板6の蒸着膜の膜質とが、均一にならないという問題があった。
しかし、上記のように任意の成膜工程における成膜条件(酸素流量、インピーダンス)を参照可能とすることにより、前回、前々回、あるいは更にそれ以前に基板6上に成膜する際の成膜条件を参照して他の基板6に蒸着膜を成膜することができるため、何度でも均一の膜質を有する蒸着膜を基板6上に成膜することができる。よって、以前のように、基板6上に均一な膜質の蒸着膜を成膜するために、頻繁にプラズマアシスト蒸着装置1内の防着板7等のクリーニングを行う必要がなくなる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して説明したが、具体的な構成についてはこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が可能である。
ダイクロイックミラーやフィルタ、IRカットフィルタ、エッジフィルタなどを製造する際に使用されるプラズマアシスト蒸着装置に適用することができる。
本発明の実施形態によるプラズマアシスト蒸着装置1の制御の流れを示すフローチャートである。 本実施形態によるプラズマアシスト蒸着装置1の構造を示す断面図である。 SiO膜とTiO膜を成膜する際の成膜条件を示すデータである。
符号の説明
1・・・プラズマアシスト蒸着装置
2・・・プラズマガン
2a・・・コイル
2b・・・アノード
3a、3b・・・ルツボ
3c、3d・・・シャッタ
4・・・回転機構部
5・・・基板ドーム
6・・・基板
7・・・防着板
8・・・ビューポート

Claims (6)

  1. プラズマガンからプラズマを放電する際の放電電圧の値と放電電流の値に基づいてインピーダンスの値を測定するインピーダンス測定手段を有するプラズマアシスト蒸着装置の制御方法であって、
    基板上に第1の蒸着膜を成膜する前のコントロールガスのガス流量Xを測定するとともに、前記インピーダンス測定測定によりインピーダンスaの値を測定するステップと、
    前記第1の蒸着膜の成膜以降に成膜される第2の蒸着膜を成膜する前のインピーダンスbの値を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、
    前記第2の蒸着膜を成膜する際のコントロールガスのガス流量Yを、インピーダンスの値a及びb、ガス流量Xの値を用いて求めるステップと、
    求めたガス流量Yに基づいて、コントロールガス供給口を制御してガス流量を制御するステップと、
    を有するプラズマアシスト蒸着装置の制御方法。
  2. 前記コントロールガスのガス流量Yを、Y=(a/b)Xの式により求めることを特徴とする請求項1に記載のプラズマアシスト蒸着装置の制御方法。
  3. 前記第1の蒸着膜が、前記基板上に成膜される1層目の蒸着膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマアシスト蒸着装置の制御方法。
  4. 前記コントロールガスとして酸素を使用することを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載のプラズマアシスト蒸着装置の制御方法。
  5. プラズマガンからプラズマを放電する際の放電電圧の値と放電電流の値に基づいてインピーダンスの値を測定するインピーダンス測定手段を有するプラズマアシスト蒸着装置の制御方法であって、
    第1の蒸着物質の1層目を成膜する前のコントロールガスのガス流量X1を測定するとともに、インピーダンスの値a1を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、
    第2の蒸着物質の1層目を成膜する前のコントロールガスのガス流量X2を測定するとともに、インピーダンスの値a2を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、
    第1の蒸着物質のn1(n1は2以上の整数)層目を成膜する前のインピーダンスの値b1を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、
    第1の蒸着物質のn層目を成膜する際のコントロールガスのガス流量Y1(n1)を、Y1(n1)=(a1/b1)X1の式により求めるステップと、
    求めたガス流量Y1(n1)に基づいて、ガス供給口を制御してガス流量を制御するステップと、
    前記ガス流量Y1により基板上に第1の蒸着物質の成膜を行うステップと、
    第2の蒸着物質のn2(n2は2以上の整数)層目を成膜する前のインピーダンスの値b2を前記インピーダンス測定手段により測定するステップと、
    第2の蒸着物質のn2層目を成膜する際のコントロールガスのガス流量Y2(n2)を、Y2(n2)=(a2/b2)X2の式により求めるステップと、
    求めたガス流量Y2(n2)に基づいて、ガス供給口を制御してガス流量を制御するステップと、
    前記ガス流量Y2により基板上に第2の蒸着物質の成膜を行うステップと、
    を有するプラズマアシスト蒸着装置の制御方法。
  6. 基板上に蒸着物質を蒸着するプラズマアシスト蒸着装置において、
    前記基板上に形成される第1の蒸着膜を成膜する前のコントロールガスのガス流量Xを測定するガス流量測定手段と、
    前記第1の蒸着膜を成膜する前のインピーダンスの値a、及び、前記第1の蒸着膜の成膜以降に形成される第2の蒸着膜を成膜する前のインピーダンスの値bを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記インピーダンス測定手段が測定したインピーダンスの値a及びbと、前記ガス流量測定手段が測定したガス流量Xの値を用いて、前記第2の蒸着膜を成膜する際のコントロールガスのガス流量Yを求めるガス流量演算手段と、
    前記ガス流量演算手段が求めたガス流量Yに基づいて、コントロールガス供給口を制御してガス流量を制御するガス流量制御手段と、
    前記ガス流量制御手段が制御するガス流量Yにより、基板上に前記第2の蒸着膜の成膜を行う成膜手段と、
    を有することを特徴とするプラズマアシスト蒸着装置。
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