JP2005343722A - AlN結晶の成長方法、AlN結晶基板および半導体デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 大型のAlN結晶が得られるAlN結晶の成長方法、AlN結晶基板およびAlN結晶基板を含む半導体デバイスを提供する。
【解決手段】 HVPE法により成長させた第1のAlN種結晶1を用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させるAlN結晶2の成長方法。また、種結晶として、上記のAlN結晶の成長方法により得られたAlN結晶2の少なくとも一部である第2のAlN種結晶1を準備し、この第2のAlN種結晶1を用いて昇華法によりAlN結晶2を成長させるAlN結晶の成長方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光素子、電子素子、半導体センサなどの半導体デバイスの基板などに用いられるAlN結晶の成長方法に関する。さらに詳しくは、大型のAlN結晶の成長方法、AlN結晶基板およびAlN結晶基板を含む半導体デバイスに関する。
AlN結晶などのIII族窒化物結晶は、発光素子、電子素子、半導体センサなどの半導体デバイスを形成するための材料として非常に有用なものである。
かかるAlN結晶を作製するための方法としては、昇華法、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy;ハイドライド気相成長)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシ)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;有機金属化学気相堆積)法などの気相成長法が提案されている。
ここで、昇華法では、種結晶を用いることなく、X線回折の半値幅が小さい結晶性のよい結晶が得られるが、大型の結晶の成長は困難である(たとえば、非特許文献1参照)。
しかし、昇華法において、種結晶として大型のSiC種結晶を用いて、SiC種結晶上にAlN結晶を成長させようとすると、SiC種結晶とAlN結晶とでは格子定数および線膨張係数が大きく異なるために、AlN結晶成長後の冷却時にAlN結晶に大きな引張応力がかかり、AlN結晶が割れてしまう問題があった(たとえば、非特許文献2参照)。
一方、気相成長法の一つであるHVPE法においては、Si基板またはSiC基板などの基板を用いて、これらの基板上にAlN結晶を成長させることによって、大型(大口径)のAlN結晶が得られている(たとえば、非特許文献3参照)。
しかし、上記HVPEにおいても、Si基板またはSiC基板とIII族窒化物結晶とでは格子定数および線膨張係数が大きく異なるため、結晶性のよい結晶を得ることが困難である。たとえば、Si基板またはSiC基板上に成長させたAlN結晶は、X線回折の半値幅が大きい。
なお、MBE法およびMOCVD法は、結晶の成長速度が低く、大型のAlN結晶を作製するためには不利である。
M.Tanaka, 他4名, "Morphology and X-Ray Diffraction Peak Widths of Aluminum Nitride Single Crystals Prepared by the Sublimation Method", Jpn. J. Appl. Phys., Vol36, (1997), Pt.2, No.8B, p.L1062-L1064 L.Liu, 他3名, "Raman characterization and stress analysis of AlN grown on SiC by sublimation", J. Appl. Phys., Vol. 92, Nov. (2002), No. 1, p.5183-5188 Yu.Melnik, 他11名, "AlN substrate: fabrication via vapor phase growth and characterization", Phys. stat. sol., (a)200, (2002), No. 1, p.22-25
本発明は、上記問題点を解決して、大型のAlN結晶が得られるAlN結晶の成長方法、AlN結晶基板およびAlN結晶基板を含む半導体デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、HVPE法により成長させた第1のAlN種結晶を用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させるAlN結晶の成長方法である。
本発明にかかるAlN結晶の成長方法において、第1のAlN種結晶の結晶成長面を(0001)面または(000−1)面とすることができる。また、第1のAlN種結晶の直径が5cm以上の第1のAlN種結晶を用いることができる。
また、本発明にかかるAlN結晶の成長方法において、種結晶として上記のAlN結晶の成長方法により得られたAlN結晶の少なくとも一部である第2のAlN種結晶を準備し、この第2のAlN種結晶を用いて昇華法によりAlN結晶を成長させることができる。
また、本発明は、AlN種結晶の平坦に加工された裏面に、結晶成長温度における昇華速度がAlN種結晶以下である種結晶保護材を密着させたAlN種結晶を用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させるAlN結晶の成長方法である。
また、本発明は、上記のAlN結晶の成長方法により得られたAlN結晶の少なくとも一部を切り取り、その表面を研磨することにより得られるAlN結晶基板である。
さらに、本発明は、上記のAlN結晶基板を含む半導体デバイスである。
上記のように、本発明によれば、大型のAlN結晶が得られるAlN結晶の成長方法、AlN結晶基板およびAlN結晶基板を含む半導体デバイスを提供することができる。
本発明にかかる一のAlN結晶の成長方法は、図1を参照して、HVPE法により成長させた第1のAlN種結晶1を用いて、昇華法によりAlN結晶2を成長させる方法である。
HVPE法により成長させた第1のAlN種結晶は、結晶の成長速度が大きく大型の種結晶が得られる。ここで、昇華法により第1のAlN種結晶にAlN結晶を成長させると、種結晶と成長させる結晶との格子定数および線膨張係数が一致するため、割れを生じさせることなく大型のAlN結晶を得ることができる。
ここで、本発明におけるHVPE法とは、図2を参照して、Al原料ガス7としてのハロゲン化Alガスと窒素原料ガス8とを反応させてAlN結晶(本発明における第1のAlN種結晶1)を成長させる方法をいう。
HVPE法による結晶成長においては、たとえば、図2に示すようなHVPE装置20を用いる。このHVPE装置20は、反応容器21に下地基板9を載せるためのペディスタル22、下地基板9上にAl原料ガス7を導入するためのAl原料ガス導入口21a、下地基板9上に窒素原料ガス8を導入するための窒素原料ガス導入口21b、反応後のガスを排気するための排気口21c、反応容器21を加熱するためのヒータ25が配設されている。
図2を参照して、上記HVPE装置20を用いて、たとえば、以下のようにしてAlN結晶を作製することができる。反応容器21内に設置されたペディスタル22上に、下地基板9としてSiC基板を配置し、Al原料ガス7としてハロゲン化Alガスを、窒素原料ガス8としてNH3ガスを、反応容器21内に導入して、Al原料ガス7と窒素原料ガス8とを反応させて、下地基板9に第1のAlN種結晶1を成長させる。Al原料ガス7の分圧を50Pa〜1×104Pa程度、窒素原料ガス8の分圧を5×103Pa〜5×104Pa程度、Al原料ガス7と窒素原料ガス8とのガス比(モル比)を1:10〜1:1000程度、下地基板9の温度を900℃〜1100℃程度にして、AlN種結晶1の成長速度を10μm/hr〜30μm/hr程度に調整することにより、結晶性のよい大型の第1のAlN種結晶1が得られる。
ここで、Al原料ガスおよび窒素原料ガスの導入に際しては、H2ガス、N2ガスまたはArガスなどのキャリアガスを用いることができる。Al原料ガスまたは窒素原料ガスに上記キャリアガスを加えることにより、Al原料ガスまたは窒素原料ガスの導入量を安定化させるとともに、Al原料ガスと窒素原料ガスとの反応性を調節することができ、効率よく結晶性のよい大型のAlN種結晶が得られる。
また、図示はしないが、下地基板の表面を凹凸表面として、HVPE法によりAlN種結晶をラテラル成長させることも可能である。また、下地基板上に中間層を形成し、この中間層上にAlN種結晶を成長させることも可能である。これらの方法により、AlN種結晶の結晶性を向上させ転位密度を低減することができる。ここで、中間層に特に制限はないが、AlN種結晶の転位密度を低くすることにより結晶性を向上させる観点から、AlNアモルファス層を形成することが好ましい。このAlNアモルファス層は、たとえばHVPE法により下地基板温度を500℃〜600℃程度にして、下地基板上でハロゲン化AlガスとNH3ガスとを反応させることにより、下地基板上に形成させることができる。
次に、上記のHVPE法により得られた大型の第1のAlN種結晶を用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させる。ここで、本発明における昇華法とは、図1を参照して、AlN粉末などのAlN原料5を昇華させた後、AlN種結晶1において再度固化させて、AlN種結晶1にAlN結晶2を成長させる方法をいう。昇華法による結晶成長においては、たとえば、図1に示すような高周波加熱方式の縦型の昇華炉10を用いる。この縦型の昇華炉10における反応容器11の中央部には、結晶成長容器として排気口12cを有するBN製の坩堝12が設けられ、坩堝12の周りに坩堝の内部から外部への通気を確保するように加熱体14が設けられている。また、反応容器11の外側中央部には、坩堝12を加熱するための高周波加熱コイル24が設けられている。さらに、反応容器21の端部には、反応容器11の坩堝12の外側にN2ガスを流すためのN2ガス導入口11aおよびN2ガス排気口11cと、坩堝12の下面および上面の温度を測定するための放射温度計16が設けられている。
図1を参照して、上記縦型の昇華炉10を用いて、たとえば、以下のようにしてAlN結晶2を作製することができる。坩堝12の上部にAlN種結晶1を、坩堝12の下部にAlN粉末などのAlN原料5を収納し、反応容器11内にN2ガスを流しながら、高周波加熱コイル24を用いて坩堝12内の温度を上昇させて、坩堝12のAlN原料5側の温度を、AlN種結晶1側の温度よりも高く保持することによって、AlN原料5からAlNを昇華させて、坩堝12の上部に配置されたAlN種結晶1上で、AlNを再度固化させてAlN結晶2を成長させる。
ここで、AlN結晶2の成長中は、坩堝12のAlN原料5側の温度は2000℃〜2200℃程度とし、坩堝(結晶成長容器12)の上部のAlN種結晶1側の温度をAlN原料5側の温度より10℃〜100℃程度低くすることにより、結晶性のよいAlN結晶2が効率よく得られる。また、結晶成長中も反応容器11内の坩堝12の外側にN2ガスを、ガス分圧が101.3hPa〜1013hPa程度になるように流し続けることにより、AlN結晶2への不純物の混入を低減することができる。
なお、坩堝12内部の昇温中は、坩堝12のAlN種結晶1側の温度をAlN原料5側の温度よりも高くすることにより、昇温中にAlN種結晶1の表面をエッチングにより清浄するとともに、昇温中にAlN種結晶1および坩堝12内部から放出された不純物を、排気口12cを通じて除去することができ、AlN結晶2への不純物の混入をより低減することができる。
上記図1においては、AlN種結晶1上に直接AlN結晶2を成長させる場合を示している。図示はしないが、AlN種結晶1上に中間層を形成した後、この中間層上に昇華法によりAlN結晶を成長させることもできる。ここで、中間層の化学組成、製造方法は特に限定されない。
本発明にかかるAlN結晶の成長方法において、第1のAlN種結晶の結晶成長面を(0001)面または(000−1)面とすることが好ましい。HVPE法によるAlN種結晶の成長においては、(0001)面または(000−1)面の結晶成長が容易であるため、このAlN種結晶を用いた昇華法によるAlN結晶の成長においても、第1のAlN種結晶の結晶成長面を(0001)面または(000−1)面とすることにより、大型結晶の成長が容易になる。
また、本発明にかかるAlN種結晶の成長方法において、第1のAlN種結晶の直径は5cm以上であることが好ましい。HVPE法によれば、直径が5cm以上である大口径のAlN種結晶を容易に作製することができ、直径が5cm射上の大口径のAlN種結晶を用いることにより、昇華法においても大型のAlN結晶を作製することができる。
本発明にかかる別のAlN結晶の成長方法は、上記のAlN結晶の成長方法により得られたAlN結晶の少なくとも一部を第2のAlN種結晶として用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させる方法である。昇華法により得られたAlN結晶を種結晶として用いて、さらに昇華法によりAlN結晶を成長させることにより、結晶性の高い大型のAlN結晶を容易に作製することができる。
本発明にかかるさらに別のAlN結晶の成長方法は、図1を参照して、AlN種結晶1の平坦に加工された裏面に、結晶成長温度における昇華速度がAlN種結晶1以下である種結晶保護材13を密着させたAlN種結晶1を用いて、昇華法によりAlN結晶2を成長させる方法である。ここで、本成長方法においては、AlN種結晶の成長方法には特に制限はなく、昇華法またはHVPE法により成長させられたAlN種結晶(第1または第2のAlN種結晶)などが用いられる。
AlN種結晶1の裏面に種結晶保護材13を密着させることにより、AlN種結晶の裏面からのAlNの昇華を防止することにより、成長させるAlN結晶中にボイドが発生するのを防止することができる。ここで、種結晶保護材は、AlN結晶の成長温度における昇華速度がAlN種結晶以下である材料であれば特に制限がなく、たとえば、BN、AlNなどの窒化物、TiCなどの炭化物、Y23、ZrO2などの酸化物、C(炭素)などを用いることができる。
本発明にかかる一のAlN結晶基板は、図3〜図5を参照して、図3に示すように上記のAlN結晶の成長方法によりAlN種結晶1に成長させたAlN結晶2の少なくとも一部を、図4に示すように切り取り、その表面を図5に示すように研磨することにより得られる。
ここで、図4および図5に示すように、AlN種結晶1とともにAlN結晶2を切り取り(図4(a))その表面を研磨をしたもの(図5(a))、AlN結晶2のみを切り取り(図4(b))その表面を研磨したもの(図5(b))、いずれのものもAlN結晶基板として用いることができる。
本発明にかかる半導体デバイスは、上記のAlN結晶基板を含む。本発明における大型のAlN結晶基板を用いることにより、効率よくAlN結晶基板を含む半導体デバイスが得られる。本発明におけるAlN結晶基板を含む半導体デバイスとしては、発光ダイオード、レーザダイオードなどの発光素子、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMT(High Electron Mobility Transistor;高電子移動度トランジスタ)などの電子素子、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視−紫外光検出器などの半導体センサ、SAWデバイス(Surface Acoustic Wave Device;表面弾性波素子)などが挙げられる。
(実施例1)
HVPE法で成長させたAlN結晶を切り出したAlN種結晶(直径50mm×厚さ1.5mm、表面を鏡面に研磨した後、エッチングを行ない、研磨ダメージ層を除去したもの)上に、昇華法により以下のようにしてAlN結晶を成長させた。
図1を参照して、BN製の坩堝12の下部にAlN粉末などのAlN原料5を収納し、内径48mmの坩堝12の上部に第1のAlN種結晶1を配置した。第1のAlN種結晶は平坦に加工されており、このAlN種結晶1の裏面に種結晶保護材13であるBN材が密着するように配置して、種結晶保護材13によってAlN種結晶の裏面からのAlNの昇華を防止した。
次に、反応容器11内にN2ガスを流しながら、高周波加熱コイル15を用いて坩堝12内の温度を上昇させた。坩堝12内の昇温中は、坩堝12のAlN種結晶1側の温度をAlN原料5側の温度よりも高くして、昇温中にAlN種結晶1の表面をエッチングにより清浄するとともに、昇温中にAlN種結晶1および坩堝12内部から放出された不純物を、排気口12cを通じて除去した。
次に、坩堝12のAlN種結晶1側の温度を2100℃、AlN原料5側の温度を2150℃にして、AlN原料5からAlNを昇華させて、坩堝12の上部に配置されたAlN種結晶1上で、AlNを再度固化させてAlN結晶2を成長させた。AlN結晶成長中も、反応容器11内の坩堝12の外側にN2ガスを流し続け、反応容器11内の坩堝12の外側のガス分圧が101.3hPa〜1013hPa程度になるように、N2ガス導入量とN2ガス排気量とを制御した。上記の結晶成長条件で50時間AlN結晶を成長させた後、室温(25℃)まで冷却して、AlN結晶を得た。
得られたAlN結晶は、結晶の外周部において多結晶化が見られたが、結晶の中心から直径42mmの範囲内ではX線回折の半値幅は200arsecであり、半導体デバイスの基板として使用可能なAlN単結晶であった。このAlN結晶の厚さは、厚い部分で7.5mm、薄い部分で4.5mmであった。
次に、得られた上記のAlN結晶を、図4に示すようにAlN結晶2の結晶成長面(C面)と平行な面でスライスし、また多結晶化した外周部を取り除き、図5に示すようにその表面を鏡面に研磨しエッチングを行なって、直径4.2mm×厚さ1.5mmのAlN結晶基板を得た。このAlN結晶基板の10μm角の範囲内におけるAFM(Atomic Force Microscope;原子間力顕微鏡)により観察したRMS(Root Mean Square:平均線から測定曲線までの偏差の二乗を平均した値の平方根)表面粗さは50nm(500Å)以下であった。
なお、上記実施例におけるAlN結晶基板は、成長させたAlN結晶のC面に平行な面でスライスして作製したものであるが、AlN結晶のスライス面は、C面と平行な面に限定されず、A面、R面、M面またはS面に平行な面、またはこれらの面に対して任意の傾きを有する面とすることができる。
上記のように、HVPE法により成長させたAlN種結晶を用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させることにより、大型のAlN結晶が得られる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
上記のように、本発明は、大型のAlN結晶が得られるAlN結晶の成長方法、AlN結晶基板およびAlN結晶基板を含む半導体デバイスに広く利用することができる。
本発明において、AlN種結晶を用いて昇華法によりAlN結晶を成長させる昇華炉を示す模式図である。 本発明において、HVPE法によりAlN種結晶を成長させるHVPE装置を示す模式図である。 本発明においてAlN種結晶にAlN結晶を成長させる工程を示す模式図である。 本発明においてAlN結晶を切り取る工程を示す模式図である。ここで、(a)はAlN種結晶とともにAlN結晶が切り取られた部分を示し、(b)および(c)はAlN結晶のみが切り取られた部分を示す。 本発明において切り取られたIII族窒化物結晶を研磨する工程を示す模式図である。ここで、(a)は種結晶とともに切り取られたIII族窒化物結晶が研磨された状態を示し、(b)は切り取られたIII族窒化物結晶が研磨された状態を示す。
符号の説明
1 AlN種結晶、2 AlN結晶、5 AlN原料、7 Al原料ガス、8 窒素原料ガス、9 下地基板、10 昇華炉、11,21 反応容器、11a N2ガス導入口、11c N2ガス排気口、12 坩堝、13 種結晶保護材、14 加熱体、15 高周波加熱コイル、16 放射温度計、20 HVPE装置、21a Al原料ガス導入口、21b 窒素原料ガス導入口、22 ペディスタル、25 ヒータ。

Claims (7)

  1. HVPE法により成長させた第1のAlN種結晶を用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させるAlN結晶の成長方法。
  2. 前記第1のAlN種結晶の結晶成長面が(0001)面または(000−1)面である請求項1に記載のAlN結晶の成長方法。
  3. 前記第1のAlN種結晶の直径が5cm以上である請求項1に記載のAlN結晶の成長方法。
  4. 種結晶として、請求項1から請求項3のいずれかに記載のAlN結晶の成長方法により得られたAlN結晶の少なくとも一部である第2のAlN種結晶を準備し、前記第2のAlN種結晶を用いて昇華法によりAlN結晶を成長させるAlN結晶の成長方法。
  5. AlN種結晶の平坦に加工された裏面に、結晶成長温度における昇華速度が前記AlN種結晶以下である種結晶保護材を密着させた前記AlN種結晶を用いて、昇華法によりAlN結晶を成長させるAlN結晶の成長方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のAlN結晶の成長方法により得られたAlN結晶の少なくとも一部を切り取り、その表面を研磨することにより得られるAlN結晶基板。
  7. 請求項6に記載のAlN結晶基板を含む半導体デバイス。
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