JP2005342443A - すべり検出システム及びすべり検出方法。 - Google Patents

すべり検出システム及びすべり検出方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 すべりと力の同時検出ができるすべり検出システムを提供する。また、介護ベッドに適用可能なすべり検出システムの実現を目指す。
【解決手段】 本発明によるすべり検出システムは、被測定物1を搭載する検出面9を有し、被測定物1により検出面9に作用する力ベクトルを検出する検出手段2と、検出手段2で検出された力ベクトル及びその時間変化からXY力ベクトル13及び重心変位ベクトル14を演算する演算手段10と、重心変位ベクトル14とXY力ベクトル13の向きが所定の範囲内で一致した場合、被測定物1の動作をすべりとして判定する判定手段11とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、すべり検出システム及びすべり検出方法に関する。詳しくは、被測定物の検出面に作用する接線方向の力をセンサで検出し、すべり及び転がりを判定するすべり検出システム及びすべり検出方法に関する。
近年、センサは殆ど全てのメカトロ製品及びその製品評価のために必要不可欠なものとなっており、数多くの種類が存在する。
また、高齢化社会の到来に伴い、福祉機器の開発が急がれており、様々なセンサを搭載した筋電義手、テレマニピュレータや福祉のためのロボットハンドでは、人の手と同様な把持機能をもたせようとする研究が積極的に行われており、これらを実現するためには力覚センサやすべりセンサなどの触覚センサが非常に重要となっている。人の手と同様の把持機能を持たせるにはすべりを検出するセンシング技術が不可欠であり、これを実現するために、例えば、覚触部に突起などを設け、接線方向の力から生じる剪断振動の交流成分や突起の傾きによる光導板からの散乱光の検出を介してすべりを検出するなどの研究がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、介護の現場では、寝たきり患者の褥瘡(床ずれ)の問題が顕在化しているが、最近の研究によると、褥瘡の発症要因としては患部への圧迫による鬱血以外に、人体とマットレス間に生ずる剪断応力(すべり)が新たな原因因子として着目されている。
特公平07−090486号公報 (実施例、第1図〜第14図等) 特開平07−128163号公報 (段落0009〜0017、図1〜図4等)
しかしながら、従来のすべりセンサは、センサ面に対していずれも接線方向の力又は変位の一方を検出するものである。本来、滑りは接線方向の力にその方向への変位を伴うので、その両者を同時検出すべきであるが、両者を検出する先行技術は見出されなかった。したがって、すべりの検出方法が確立されておらず、客観的な評価ができないという問題が生じていた。
また、現行の接線方向の力を検出するセンサの厚みなどからセンサをマット上に取付けるのに不具合があり、現行のセンサ搭載型介護ベッドはいずれもすべり検出機能を備えておらず、介護ベッドに適用可能なすべり検出システムの実現が期待されている。
本発明は、変位と力の同時検出ができるすべり検出システムの提供を目的とする。また、介護ベッドに適用可能なすべり検出システムの実現を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のすべり検出システムは、例えば図1及び図2に示すように、被測定物1を搭載する検出面9を有し、被測定物1により検出面9に作用する力ベクトルを検出する検出手段2と、検出手段2で検出された力ベクトル及びその時間変化から検出面9に対して平行なXY力ベクトル13及び重心変位ベクトル14を演算する演算手段10と、重心変位ベクトル14とXY力ベクトル13の方向が所定の範囲内で一致した場合、被測定物1の動作をすべりとして判定する判定手段11とを備える。
ここにおいて、XY力ベクトル13とは力ベクトルを検出面9に対して平行なXY平面に投影したベクトルである。重心変位ベクトル14とは重心位置12の移動方向と変位量を表すベクトルであり、重心変位ベクトル14も検出面9に対して平行になる。また、所定の範囲は、検出の誤差とばらつき考慮し、予め実測データをサンプリングし、一致するとみなされる範囲を許容範囲等として定めることが望ましい。このように構成すると、変位と力の同時検出が可能となる。なお、変位測定には時間幅が必要なので、同時検出とは、その変位測定の時間幅内で力の測定もできるという意味である。また、マット上に力覚センサを置く必要はなく、力ベクトルをセンサに伝達する検出面を置けば良いので、介護ベッドに適用可能である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のすべり検出システムにおいて、判定手段11は、重心変位ベクトル14が検出されたにも拘らず、XY力ベクトル13が検出されない場合、被測定物1の動作を転がりとして判定する。このように構成すると、すべりの他に転がりの検出も可能となる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のすべり検出システムにおいて、判定手段11による判定結果を出力する出力手段7と、判定結果を記録する記録手段8とを備える。このように構成すると、判定結果をディスプレイ等の出力手段7に出力して知覚でき、また、記録に残すことができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のすべり検出システムにおいて、検出手段2は、検出面9に対し垂直なZ軸成分を検出可能な同一直線上にない3以上の感圧点に配置された垂直軸力覚センサ3と、検出面9に対し水平なXY軸成分に関し、X軸成分を検出可能な感圧点に配置された第1の水平軸力覚センサ3と、Y軸成分を検出可能な感圧点に配置された第2の水平軸力覚センサ3とを有する。このように構成すると、重心変位ベクトル14とXY力ベクトル13とを切り分けて測定できる。第1の水平軸力覚センサは、X軸成分を検出可能な感圧点にX軸成分を検出できるように設置し、第2の水平軸力覚センサは、Y軸成分を検出可能な感圧点にY軸成分を検出できるように設置する。XY2軸方向の力を測定可能なセンサをXY2軸成分を検出可能な感圧点に配置すれば、第1の水平軸力覚センサと第2の水平軸力覚センサを同一のセンサで構成できる。また、垂直軸力覚センサと水平軸力覚センサの機能を共有する3軸センサを、XYZ3軸成分を検出可能な感圧点に配置すれば、全体で3以上のセンサがあれば良い。また、センサを増加すると測定精度が向上する。
また、請求項5に記載の検出手段は、検出面9に対し垂直なZ軸成分を検出可能な同一直線上にない3以上の感圧点に配置された垂直軸力覚センサ3と、検出面9に対し水平なXY軸成分に関し、X軸成分を検出可能な感圧点に配置された第1の水平軸力覚センサ3と、Y軸成分を検出可能な感圧点に配置された第2の水平軸力覚センサ3とを有する。このように構成すると、重心変位ベクトル14とXY力ベクトル13とを切り分けて測定できる検出手段を提供できる。また、センサを増加すると測定精度が向上する。
また、請求項6に記載のすべり検出方法は、例えば図12に示すように、被測定物1を検出面9に搭載する工程(ステップS002)と、被測定物1により検出面9に作用する力ベクトルを検出する工程(ステップS003)と、検出された力ベクトル及びその時間変化から検出面9に対して平行なXY力ベクトル13及び重心変位ベクトル14を演算する工程(ステップS005)と、重心変位ベクトル14とXY力ベクトル13の方向が所定の範囲内で一致した場合、被測定物1の動作をすべりとして判定する工程(ステップS008)とを備える。
このように構成すると、変位と力の同時検出が可能となる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のすべり検出方法において、判定する工程は、重心変位ベクトル14が検出されたにも拘らず、XY力ベクトル13が検出されない場合、被測定物1の動作を転がりとして判定する工程(ステップS008’)を含む。ここにおいて、判定する工程は、すべりとして判定する工程(ステップS008)と転がりとして判定する工程(ステップS008’)のいずれも可能であることを意味する。個別の工程ではすべりあるいは転がりの一方を判定すれば足りるので、検出方法の仕組みとして両者の判定が可能なように構成されていれば良い。このように構成すると、すべりの他に転がりの検出も可能となる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載のすべり検出方法において、力ベクトルを検出する工程は、被測定物1により検出面9に作用する力ベクトルを、同一直線上にない3以上の感圧点に配置された垂直軸力覚センサ3と、X軸成分を検出可能な感圧点に配置された第1の水平軸力覚センサ3と、Y軸成分を検出可能な感圧点に配置された第2の水平軸力覚センサ3とにより検出する。このように構成すると、重心変位ベクトルとXY力ベクトルとを切り分けて測定できる。
また、請求項9に記載のプログラムは、請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載のすべり検出方法を制御端末6に実行させるための制御端末6読み取り可能なプログラムである。
また、請求項10に記載の記録媒体は、請求項9に記載のプログラムを記録した記録媒体である。
本発明によれば、変位と力の同時検出ができるすべり検出システムを提供できる。また、マット上に力覚センサを設ける必要がなく、介護ベッドに適用可能である。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1に本発明の実施の形態によるすべり検出システム100の構成例を示す。図において、1は検出対象の物体(被測定物)、2は物体1の滑りや転がりを検出する検出プレート、3は検出プレート2の4隅に配置された3軸方向の力を検出する力覚センサ、4は各力覚センサ3の検出信号を増幅する増幅器、5は増幅器4及び各力覚センサ3用の電源、6は増幅器4で増幅された検出信号を受信し、すべり検出システムを制御して、物体1から検出プレート2に作用する力のXYZ方向成分及び位置を求め、また、これらの時間的変化から、物体1の移動と作用する力を分析し、作用する力が滑りであるか、転がりであるかを判定する制御端末、7は制御端末が分析した結果を出力する出力手段としてのディスプレイ、8は制御端末が分析した結果を記録する記録手段である。
検出プレート2は、被測定物1を搭載する検出面9と力覚センサ3とを有し、被測定物1により検出面に作用する力ベクトルを検出する検出手段として機能する。また、制御端末6は、検出プレート2で検出された力ベクトル及びその時間変化からXY力ベクトル及び重心変位ベクトルを演算する演算手段10と、重心変位ベクトルと前記XY力ベクトルの向きが所定の範囲内で一致した場合、被測定物1の動作をすべりとして判定し、重心変位ベクトルが検出されたにも拘らず、XY力ベクトルが検出されない場合、被測定物1の動作を転がりとして判定する判定手段11とを有する。
出力手段7としてはディスプレイの他に、プリンタ、XYプロッタ、オシロスコープ等が該当し、これらを複数設けても良い。記録手段8としては磁気ディスク、磁気テープ、CDROM、半導体メモリ等の記録媒体が該当する。
次に、すべりの検出原理について説明する。すべりには摩擦を伴うものと摩擦を伴わないものがあるが、摩擦を伴うすべりを検出すべきすべりと定義する。摩擦を伴わないすべりは単なる変位とみなされる。単なる変位には、転がりと摩擦がない又は微小で検出困難なすべり(氷上を氷が滑るような場合)が含まれる。
図2に、すべり検出の基本的な概念を示す。まず、検察プレート2の検出面9に置かれた物体の重心位置12(図21参照)と、検出面9に対し水平な方向のXY力ベクトル13(図22参照)とを別々に検出する。検出された物体の重心位置12は物体の移動に伴い変位する。この時、重心位置12の移動方向と変位量から重心変位ベクトル14が求められる(図23,3’参照)。この重心変位ベクトル14と前述のXY力ベクトル13の方向が一致した場合、物体が検出面9上を滑ったとして、すべりとみなす(図23参照)。また、重心変位ベクトル14が検出されたにも関わらず、XY力ベクトル13が検出されない場合、物体が検出面9上を転がったとして、転がりとみなす(図33’参照)。すべり、転がり以外は、簡素化のため、検出対象外とみなす。
重心位置12を測定するには、同一直線上にない3以上の感圧点に配置された、検出面9に対し垂直なZ軸成分を検出する垂直軸力覚センサを必要とする。また、XY力ベクトル13を測定するには、検出面9に対し水平なXY軸成分に関して、X軸成分を検出可能な感圧点に配置された第1の水平軸力覚センサ3と、Y軸成分を検出可能な感圧点に配置された第2の水平軸力覚センサを必要とする。図1の検出プレート2は4隅に3軸力覚センサを有し、4隅には検出面9に作用するXYZ軸方向の力が伝達され、XYZ軸方向の力を検出可能な感圧点であり、3軸力覚センサは垂直軸力覚センサと水平軸力覚センサの機能を有するので、上記の条件を満たしている。また、重心変位ベクトル14は重心位置12の時間変化から求められる。
図3に検出プレート2の例を示す。検出プレート2の上下面2枚のプレート(上面プレート及び下面プレート)として、大きさが各辺125[mm]の正方形で、素材は軽量かつ高強度なジュラルミンを採用した。このうち、上面プレートは検出面9を構成する。検出プレート2の四隅にX,Y,Z方向(3軸方向)の力を測定可能な3軸力覚センサ3を配置し、2枚のプレートの4隅にセンサ取り付け穴を切削加工した後、3軸力覚センサ3を2枚のプレートで挟み込むようにネジ止め固定し、上下面2枚のプレートと4個の3軸力覚センサ3からなる検出プレート2を作成した。かかる検出プレート2を用いて、4個の3軸力覚センサ3の3軸方向の力を測定し、これにより、物体の重心位置12及びXY力ベクトル13を検出する。
図4に3軸力覚センサ3の例を示す。静電容量型3軸力覚センサの例である。このセンサは、スティック(軸)に加わる力の方向(X,Y,Z方向)と強さにより内部の金属ダイヤフラムと固定電極間の静電容量が変化し、この変化を各軸方向成分の信号として検出する。3軸力覚センサ3のスティックと上面プレートとは絶縁のためOリングを介して接触する。例えば、定格荷重はX,Y方向15[N]、Z方向15[N]であり、重量は10[g]である。
図5に増幅器4の例を示す。増幅器4は増幅ボードとして構成されている。3軸力覚センサ3からの出力が例えば20〜30[mV]の場合には、信号を増幅する必要があり、オフセット、ゲイン調整機能付き増幅ボードを作製した。
図6に増幅器4の基本的回路の例を示す。計装アンプ用集積回路(IC)15には例えば汎用の計装アンプを使用可能である。ここで、VIN にセンサからの出力を入力し、増幅された値がVoより出力される。3軸力覚センサ3からの出力に対し抵抗R1とコンデンサC1からなるローパスフィルタ16を通すことにより、ノイズ信号を低減させている。RoおよびRは可変抵抗であり、Roによりオフセット調整、Rによりゲイン調整を行う。これによりセンサ出力の初期補正を完了する。ゲイン増幅率はG=5+200kΩ/Rで与えられ、Vo=(VIN −VIN )Gの値が出力される。
図7に3軸力覚センサの負荷特性の例を示す。図7(a)、(b)、(c)はそれぞれ、Z軸、X軸、Y軸の負荷特性を示す。Z軸方向への負荷は、センサのスティックの上に質量0.1, 0.5, 1.0, 1.5[kg]の重りを乗せ、それぞれ出力電圧[mV]を測定した。X軸、Y軸方向への負荷は、スティックに糸を巻き付け、同様な重りを滑車を通して吊し、モーメントを与え、それぞれ出力電圧[mV]を測定した。なお、センサへの電源電圧は5[V]であり、出力に対して特に増幅等は行なわず測定した。測定結果より、若干の他軸干渉はあるが、出力信号は、ともに高い線形性を有していることが分かった。
3軸力覚センサ3からの検出信号は、増幅器4を通じて、制御端末6に入力される。制御端末6は通常の市販のパーソナルコンピュータで十分実現可能である。
3軸力覚センサ3からのX,Y,Z方向の検出信号を基に物体1の重心位置(X,Y)、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)、XY力ベクトルFを求めることができる。重心位置(X,Y)及び重心の変位(ΔX,ΔY)、変位量ΔAは(式1)〜(式3)より求められる。XY力ベクトルFは4つのセンサからの平均値として、(式4)より求められる。なお、(式1)〜(式4)において、(x,y)は各センサの位置座標、wzi,wxyiはそれぞれ各センサからのz方向、xy方向の出力値(力)である(i=1〜4)。
重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)の方向はその成分ΔX,ΔYから求められ、XY力ベクトルFの方向は、そのx成分、y成分から求められる。そして、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)とXY力ベクトルFの方向の一致からすべりであるか否かを判定する。
重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)とXY力ベクトルFの方向をグラフに表示し、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)とXY力ベクトルFの方向が一致した場合はすべりと見なし、判定ランプが点灯する仕組みとした。今回は方向の一致に許容範囲をもうけ、両ベクトルのなす角度が0〜20°であれば同一方向とみなすこととした。また、しきい値も設定し、両ベクトルの大きさが、しきい値より大きい場合にのみ判定ランプを点灯するようにした。これらは、測定される両ベクトルの方向に誤差やばらつきが生じ、完全には一致しないため、また、微少なノイズ信号などによるベクトルの振れは無視し、実際に物体が移動している場合のみを判定対象とするためである。
これらの計算及び判定のプロセスはプログラム化し、制御端末6にインストールして実行可能にした。また、ディスプレイ7への表示画面作成のプロセス及びすべり判定ランプを点灯させるプロセスもプログラム化し、制御端末6に実行可能にした。プログラムで処理された結果は制御端末6の制御によりディスプレイ7に表示される。
図8にディスプレイ7に表示される表示画面の例を示す。この測定画面上では、物体の重心位置(X,Y)左下側の画面に、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)及びXY力ベクトルFは右下側の画面にグラフ表示される。重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)とXY力ベクトルFの方向が一致した場合、すべり判定ランプ17が点灯する。さらに各処理における様々な補正機能が付いている。例えば、3軸力覚センサのXY特性を平均化するために、対角線にある2組のセンサのうち、1組を180度回転して設置するなどである。
すべり検出システム100の動作を確認するため、質量0.3[kg]の円筒状の物体1を検出面9上で転がした場合、及びすべらせた場合について、実験により検証を行った。なお、検出面9上でこの物体1をすべらすのに要する力は5[N]であった。計測条件として、増幅器4のゲインは全て50倍に設定し、プログラム上で、X,Y軸出力をさらに35倍に増幅した。サンプリング周期は100[kHz]に設定し、連続したサンプリングデータ5つの平均値を代表値として、(式1)〜(式4)を用いて処理することとした。
図9にディスプレイ7に表示された重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)とXY力ベクトルFの拡大図の例を示す。これらは図8の右下側画面の第1象限を拡大表示したものである。重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)は灰色太線で、XY力ベクトルFは黒色太線で示す。図9(a)は物体1が検出プレート2上に静止している状態である。図9(b)は図9(a)の状態から、物体1を検出プレート2上で転がしている状態である。図9(c)は図9(a)の状態から、物体1を検出プレート2上ですべらせている状態である。
図9(b)に示すように、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)とXY力ベクトルFの方向が一致した場合、物体が検出面9上を摩擦を生じながら移動したとみなし、すべりとして判定をする。なお、しきい値を円で示す。例えば、図9(b)のグラフにおいて、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)は一定の方向を示しているにも関わらず、XY力ベクトルFは殆ど検出されていない。これは検出面9上を物体1が転がったため、摩擦を殆ど生じることなく物体1が移動したことを示しており、制御端末6は物体1が検出面9上を転がったと判定をする。また、図9(c)のグラフにおいて、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)及びXY力ベクトルFはともにX軸から4/5[rad]の方向を示し、ベクトルの向きが一致しているため、制御端末6は物体1が検出面9上をすべったと判定をする。このように、本システム100は物体1のすべりや転がりなどの運動状態をリアルタイムに判定することが可能である。
図10に時間の要素を加えた重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)とXY力ベクトルFの例を示す。横軸に時間[sec]、縦軸に重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)の方向(□で示す)及びXY力ベクトルFの方向(×で示す)を角度[rad]で示し、Z方向の圧力[N](網掛棒グラフで示す)及びXY方向の圧力[N](黒色棒グラフで示す)を棒グラフで示す。(イ)は1〜4secの状態を示し、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)及びXY力ベクトルFは共にX軸から4/5π[rad]の方向を示し、ベクトルの方向が一致しているため、制御端末6は物体1が検出面9上をすべったと判定をする。(ロ)は6〜9secの状態を示し、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)は一定の方向を示しているにも関わらず、XY力ベクトルFは殆ど検出されておらず、制御端末6は物体1が検出面9上を転がったと判定をする。
表1は図9(a)〜(c)の場合における角度(両ベクトル間の角度)、しきい値(両ベクトルの大きさがしきい値を超えた場合OK,超えない場合NG)、判定ランプ17の状態(すべりのとき点灯、ころがり又は静止のとき消灯)をまとめた表である。図9(c)のすべりの場合のみ判定ランプが点灯している。この実験から、すべりの検出が確認できた。なお、指を検出プレート2上で動かした場合もほぼ同様な結果となり、すべりの検出が行われた。
図11に本実施の形態によるすべり検出方法のフロー例を示す。まず、電源5をオンにし、すべり検出システムを起動する(ステップS001)。次いで、物体(被測定物)1を検出プレート2の検出面9に搭載する(ステップS002)と、物体1により検出面に作用するXYZ方向の力ベクトルが各力覚センサ3から検出信号として検出される(ステップS003)。検出信号は増幅器4により増幅されて(ステップS004)、制御端末6に受信される。制御端末6は、演算手段10において、各力覚センサ3からのX,Y,Z信号、すなわち力ベクト及びその時間変化から物体1の重心位置(X,Y)、重心変位ベクトル(ΔX,ΔY)、XY力ベクトルFを求める(ステップS005)。まず、判定手段11において、重心変位ベクトルと共にXY力ベクトルが検出されたかを判定する(ステップS006)。重心変位ベクトルが検出されたにも拘らず、XY力ベクトルが検出されない場合、被測定物の動作を転がりと判定する(ステップS008’)。次に、重心変位ベクトルと共にXY力ベクトルが検出された場合は、判定手段11において、求めた重心変位ベクトルとXY力ベクトルの方向を比較し(ステップS007)、両ベクトルの方向が所定の範囲(許容範囲)内で一致した場合、被測定物1の動作をすべりと判定する(ステップS008)。また、両ベクトルの方向が一致しなかった場合は、簡素化のため検出対象外と判定する(ステップS008”)。
また、本発明は、上述の検出方法を制御端末に実行させるための制御端末読み取り可能なプログラムとして実現することも可能であり、かかるプログラムを記録する記録媒体としても実現可能である。プログラムは制御端末内蔵のプログラム部に記録されて使用されても良く、外付けの記録装置やCDROMに記録され、プログラム部に読み出されて使用されても良く、またインターネットからプログラム部にダウンロードされて使用されても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施の形態に種々の変更を加えうることは明白である。
例えば、上記実施の形態では、検出プレートの4隅に3軸力覚センサを配置する例を説明したが、垂直軸力覚センサを同一直線上にない3以上の感圧点に配置し、第1及び第2の水平軸力覚センサを含む単数又は複数の水平軸力覚センサをそれぞれの感圧点に配置すれば、力覚センサの種類、個数や配置位置は変更可能である。また、力覚センサの出力について複数のサンプリング値を平均して使用する例を説明したが、サンプリング数は任意に選択でき、また、1点で検出しても良い。また、判定ランプをすべりの判定だけでなく、転がりの判定に適用しても良い。また、検出プレートはジェラルミンに限られず、力ベクトルを力覚センサに伝達できる材料であれば良い。また、増幅器は力覚センサの出力を増幅できるものであれば良く、力覚センサの感度が十分であれば必要ない。また、制御端末は通常の市販のパーソナルコンピュータにプログラムをインストールすることにより、十分実現可能である。また、一致と判断する重心変位ベクトルとXY力ベクトルのなす角度の許容範囲やしきい値も環境により変更可能であり、増幅器の利得などの設計条件も状況に応じて変更可能である。また、すべりの判定と転がりの判定の順序を入れ替えるなど工程の順序を入れ替えても良い。
本発明は、介護の現場での人とクッション間のすべりを検出するセンサやロボット用の触覚センサ、布地等の素材評価、ファンデーション等の肌触り評価、PC端末等への入力デバイス、自動車の制御システムへの応用等に利用される。
本発明の第1の実施の形態によるすべり検出システムの構成例を示す図である。 すべり検出の基本的な概念を示す図である。 検出プレートの例を示す図である。 3軸力覚センサの例を示す図である。 増幅器の例を示す図である。 増幅器の基本的回路の例を示す図である。 3軸力覚センサの負荷特性の例を示す図である。 ディスプレイに表示される表示画面の例を示す図である。 ディスプレイに表示された重心変位ベクトルとXY力ベクトルの拡大図の例である。 図9に時間の要素を加えた重心変位ベクトルとXY力ベクトルの例を示す図である。 本実施の形態によるすべり検出方法のフロー例を示す図である。
符号の説明
1 物体(被測定物)
2 検出プレート(検出手段)
3 センサ
4 増幅器
5 電源
6 制御端末
7 ディスプレイ
8 記録手段
9 検出面
10 演算手段
11 判定手段
12 物体の重心位置
13 XY力ベクトル
14 重心変位ベクトル
15 計装アンプ用集積回路
16 ローパスフィルタ
17 判定ランプ
100 すべり検出システム
F XY力ベクトル
(X,Y) 物体の重心位置
(ΔX,ΔY) 重心変位ベクトル

Claims (10)

  1. 被測定物を搭載する検出面を有し、前記被測定物により前記検出面に作用する力ベクトルを検出する検出手段と;
    前記検出手段で検出された力ベクトル及びその時間変化から前記検出面に対して平行なXY力ベクトル及び重心変位ベクトルを演算する演算手段と;
    前記重心変位ベクトルと前記XY力ベクトルの方向が所定の範囲内で一致した場合、前記被測定物の動作をすべりとして判定する判定手段とを備える;
    すべり検出システム。
  2. 前記判定手段は、重心変位ベクトルが検出されたにも拘らず、XY力ベクトルが検出されない場合、前記被測定物の動作を転がりとして判定する;
    請求項1に記載のすべり検出システム。
  3. 前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と;
    前記判定結果を記録する記録手段とを備える;
    請求項1又は請求項2に記載のすべり検出システム。
  4. 前記力検出手段は、前記検出面に対し垂直なZ軸成分を検出可能な同一直線上にない3以上の感圧点に配置された垂直軸力覚センサと、
    前記検出面に対し水平なXY軸成分に関し、X軸成分を検出可能な感圧点に配置された第1の水平軸力覚センサと、Y軸成分を検出可能な感圧点に配置された第2の水平軸力覚センサとを有する;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のすべり検出システム。
  5. 検出面に対し垂直なZ軸成分を検出可能な同一直線上にない3以上の感圧点に配置された垂直軸力覚センサと、
    前記検出面に対し水平なXY軸成分に関し、X軸成分を検出可能な感圧点に配置された第1の水平軸力覚センサと、Y軸成分を検出可能な感圧点に配置された第2の水平軸力覚センサとを有する;
    検出手段。
  6. 被測定物を検出面に搭載する工程と;
    前記被測定物により前記検出面に作用する力ベクトルを検出する工程と;
    検出された前記力ベクトル及びその時間変化から前記検出面に対して平行なXY力ベクトル及び重心変位ベクトルを演算する工程と;
    前記重心変位ベクトルと前記XY力ベクトルの方向が所定の範囲内で一致した場合、前記被測定物の動作をすべりとして判定する工程とを備える;
    すべり検出方法。
  7. 前記判定する工程は、重心変位ベクトルが検出されたにも拘らず、XY力ベクトルが検出されない場合、前記被測定物の動作を転がりとして判定する工程を含む;
    請求項6に記載のすべり検出方法。
  8. 前記力ベクトルを検出する工程は、前記被測定物により前記検出面に作用する力ベクトルを、同一直線上にない3以上の感圧点に配置された垂直軸力覚センサと、X軸成分を検出可能な感圧点に配置された第1の水平軸力覚センサと、Y軸成分を検出可能な感圧点に配置された第2の水平軸力覚センサとにより検出する;
    請求項6又は請求項7に記載のすべり検出方法。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載のすべり検出方法を制御端末に実行させるための制御端末読み取り可能なプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録した記録媒体。

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