JP2005341542A - 放送受信装置 - Google Patents

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英治 末松
Tomofumi Yamaguchi
倫史 山口
Umihiko Suzuki
海彦 鈴木
Futoshi Kuroki
太司 黒木
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Abstract


【課題】 省スペースで、かつ、調整不要である上に、高感度で広指向性の放送受信装置を提供する。
【解決手段】 この放送受信装置では、ディスプレイ部101Aの上辺部43にダイポールアンテナ装置44aと44bが装着されている。アンテナ装置44a,44bは、長手方向に所定間隔dを隔てている。各アンテナ装置44a,44bは、絶縁性基板40,41と、放射素子45a,45bと、給電端子34a,34bと、平衡不平衡変換器12a,12bを有する。放射素子45aは導体44a-1と44a-2を有し、放射素子45bは導体44b-1と44b-2を有する。導体44a-1と44a-2、導体44b-1と44b-2は、長手方向の寸法が受信周波数帯の中心波長λの略4分の1である。平衡不平衡変換器12aと12bとの間の間隔が動作周波数の最高周波数での1/2波長以上であり、2つのアンテナ装置の間の結合を抑制できる。
【選択図】 図14B

Description

この発明は、放送受信装置に関し、一例として、VHF帯以上の無線伝送に用いられる平面アンテナ及び上記平面アンテナを搭載したフラットパネル型ディスプレイに関する。
(第1の従来例)
第1の従来例として、従来技術に係わる室内アンテナは、特許文献1(特開昭64−67009号公報)では、図12に示すようなTV(テレビジョン受像機)の室内アンテナ200が提案されている。このTVの室内アンテナ200は、テレビジョン受像機もしくはテレビジョン受像機の周囲に配置され、VHF帯乃至UHF帯の地上放送に対応している。この室内アンテナ200の基本構成は、UHF帯のループアンテナ201、およびロッドアンテナ202aと202bとで構成される。また、例えば、感度切り替え等のスイッチ(図示せず)等も有している。
(第2の従来例)
また、第2の従来例としては、図13に示すような、携帯TV受像機や液晶TV受像機210に固定搭載され、TV受像機210と一体となっているロッドアンテナ203が有る。このロッドアンテナ203は、回転機能および伸縮機能を有している。
上記第2,第3の従来例のような室内アンテナ200やロッドアンテナ203を有する小型TV受像機210は、既に製品化され広く使用されている。
ところで、図12に示す第1の従来例の室内アンテナ200では、次の2つの課題を有している。
1.この室内アンテナ200は、TV受像機に対して、外付けであり、奥行きが大きいので、フラットパネルで構成された液晶TV受像機や携帯TV受像機の上面に設置できないことから、他の場所に置く必要があり、余分な場所(スペース)を占有していた。
2.この室内アンテナ200は、ループアンテナ201、ロッドアンテナ202a,202bの向きや、感度調整スイッチ等で視聴しているチャンネルごとに最適な画質に調整する必要があった。
また、図13に示す第2従来例のロッドアンテナ203では、下記のような課題があった。
1.視聴するチャンネルに応じて、ロッドアンテナ203の長さ(共振長)を変えたり、方向等を調整する必要があり、通常、ロッドアンテナ203で受信した地上波のTV信号では、良好な映像特性を得ることが困難であるという問題があった。
2.加えて、ロッドアンテナ203は、周囲のものにぶつかったり、折れたり、本体自体が倒れたりして、使い難いという問題があった。
特開昭64−67009号公報
そこで、この発明の課題は、省スペースで、かつ、調整不要である上に、高感度で広指向性の放送受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の放送受信装置は、複数のアンテナ装置を備え、
上記アンテナ装置は、
絶縁体と、この絶縁体に形成されると共にライン状または平面状の導体で構成された放射素子と、上記放射素子に接続された給電端子と、上記給電端子に接続された給電部とを有し、
上記複数のアンテナ装置の給電部間の間隔を、動作周波数の最高周波数での1/2波長以上の間隔としたことを特徴としている。
この発明のアンテナ装置によれば、複数のアンテナ装置の給電部間の間隔を、動作周波数の最高周波数での1/2波長以上の間隔としたので、複数のアンテナ装置の間の結合を抑制できる。よって、上記複数のアンテナ装置のうちのいずれかで感度の高い信号を受信する確率が高くなり、より広い領域、空間から信号を受信することが可能となる。
また、一実施形態の放送受信装置は、筐体を備え、上記複数のアンテナ装置は、上記筐体の表面から所定寸法を超えて突出していない。
この実施形態では、広い領域、空間から信号を受信することが可能となると同時に、省スペースであり、さらに、放送受信装置のデザイン上の自由度が高まる。なお、上記所定寸法は、一例として、上記筐体の外形寸法の数分の1以下の寸法とし、望ましくは、上記外形寸法の10分の1以下とする。
また、一実施形態の放送受信装置は、複数のアンテナ装置を備え、この複数のアンテナ装置のうちの少なくとも2つのアンテナ装置は、互いに異なる指向特性を有する。
この実施形態では、少なくすくなくとも2つのアンテナ装置が、互いに異なる指向特性を有するので、異なった方向からの信号を受信することができる。その上、2つのアンテナ装置の指向特性のヌル点を異なった方向に設定することができ、アンテナのヌル点を回避することが可能となり、より多方向からの信号を受信することが可能となる。
また、一実施形態の放送受信装置では、上記アンテナ装置は、絶縁体と、この絶縁体に形成されると共にライン状または平面状の導体で構成された放射素子と、上記放射素子に接続された給電端子とを備える。
この実施形態によれば、上記アンテナ装置は、ライン状または平面状の導体で構成されているので、省スペースで突出部の少ない放送受信装置を実現できる。
また、一実施形態の放送受信装置は、筐体を備え、この筐体内に配置されると共に上記アンテナ装置に対向する導電体を有する。
この実施形態によれば、放送受信装置の筐体内部に導電体を設けているので、放送受信装置内からの電磁雑音を抑圧することができる。その上、この導電体は、上記アンテナ装置の反射板としても機能することができるので、アンテナとしての感度特性を高くすることができる。
また、一実施形態の放送受信装置は、上記筐体内に配置された電子回路基板と、上記筐体内に配置されると共に上記電子回路基板から発生する雑音を遮蔽する導電体板とを備え、上記アンテナ装置は上記導電体板に対向している。
この実施形態の放送受信装置によれば、放送受信装置を動作させる電子回路基板とこの電子回路基板より発生する雑音を遮蔽する導電体板を備えているので、放送受信装置の電子回路基板からの電磁雑音を抑圧することができる。その上、上記導電体板は、アンテナ装置の反射版としても機能できるので、アンテナとしての感度特性を高くすることができる。
また、一実施形態の放送受信装置は、上記複数のアンテナ装置のうちの2つのアンテナ装置の出力を合成する電力合成器を備え、この電力合成器が合成した出力をTVチューナに入力する。
この実施形態の放送受信装置によれば、この複数のアンテナ装置のうちの2つのアンテナ装置の出力を電力合成器で直接合成するので、低損失で、かつインピーダンスも、急激に低下することもなく合成することができる。よって、良好な電力合成ができる。
加えて、室内の受信環境下では、アンテナ装置で受信する信号は、直接波だけでなく、複数の反射波や回折波が影響したマルチパス環境下の信号である。このような環境下では、通常、水平面内では、1波長間隔または干渉波として1/2波長間隔で2次元的に信号が分布しており、2つのアンテナ装置を水平面内に2つ配置しておけば、どちらかのアンテナ装置で強度の高い信号を受信する確率が高くなる。したがって、例えば、片方のアンテナ装置の受信強度が小さくても、もう一方のアンテナ装置での受信強度は強くなるため、良好な受信特性を得ることができる。
また、一実施形態の放送受信装置は、上記2つのアンテナ装置の出力を上記電力合成器で合成する前に濾波して増幅するフィルタアンプを備える。
この実施形態の放送受信装置によれば、上記2つのアンテナ装置の出力は、フィルタアンプで濾波され、増幅されるので、不要波信号を抑圧して、所望信号のみを増幅できる。このため、TVチューナ内部で、携帯電話や無線LAN 等の不要波との相互変調や、VHF帯信号の高次高調波の影響を抑圧することができ、良好な受信特性を得ることができる。さらに、増幅器の単方向性機能により、アンテナ装置同士のアイソレーション特性を得ることができ、安定した受信特性を得ることができる。
また、一実施形態の放送受信装置は、放送受信装置本体を有し、上記アンテナ装置は、上記放送受信装置本体の上辺部または上辺部近傍に取り付けられる。
この実施形態の放送受信装置によれば、上記アンテナ装置が上記放送受信装置本体の上辺部または上辺部近傍に取り付けられているので、放送受信装置本体の筐体中に含まれる導体物や雑音の影響を、より低減することができる。加えて、該アンテナ装置自体は、本体上辺部またはその近傍では、地面からの高さ(グランドレベル)も高くすることができ、アンテナ高も確保し易く、空気との接触面積もより大きくなる。このため、アンテナとしての実効面積を増加させ、よりアンテナの理論的動作に近づけることが可能となる。
なお、ここで、上辺部またはその近傍とは、放送受信装置本体の中で、地面よりなるべく高い部位のことである。放送受信装置本体がテレビ受像機である場合は、上辺部またはその近傍とは、表示部より上であることがより好ましい。
また、一実施形態の放送受信装置は、表示部を有するテレビ受像機であり、上記アンテナ装置が上記表示部の周辺部に取り付けられている。
この実施形態の放送受信装置によれば、上記アンテナ装置が、表示部の周辺部に取り付けられていることによって、空気との接触面積が大きくなるので、良好な映像特性を得ることができる。さらに、従来のロッドアンテナのような急峻な突出部等も生じなくなくなるので、使用しているユーザーはアンテナを意識することもなくなる。
また、一実施形態の放送受信装置は、表示部を有するテレビ受像機であり、上記アンテナ装置が上記表示部の背面部と前面部とのうちの少なくとも一方に取り付けられている。
この実施形態の放送受信装置によれば、上記表示部の前面部または背面部にアンテナ装置が取り付けられている。よって、このアンテナ装置を、TV受像機中の遮蔽板やディスプレイ中の導体膜から適当な間隔,距離以上離すことで、遮蔽板やディスプレイ中の導体膜をアンテナ装置の反射板として利用することができる。上記適当な間隔,距離とは、例えば、動作周波数の最高周波数での波長がλである場合に、λ/20であり、動作周波数の最高周波数が600MHzでは、波長λ=50cmであるので、λ/20=2.5cmとなる。これによって、TV受像機の前面または裏面に指向特性をもたせたアンテナ利得を確保することができる。さらに、ディスプレイの前面部と背面部の両方にアンテナ装置を装着することで、より広い指向特性を確保できる。
本発明の放送受信装置によれば、アンテナ装置の共振長、指向特性、感度等の面倒な調整が不要な放送受信装置を実現できる。
また、本発明の放送受信装置が備えるアンテナ装置は、高感度であり、広い指向特性を有するので、面倒な調整をしなくても良好な放送受信画質を得ることができる。さらに、アンテナ装置を放送受信装置に内蔵すれば、省スペースを実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1(A)にこの発明の第1実施形態としてのフラットパネル型ディスプレイである液晶モニタ100を前面側から見た様子を示し、図1(B)に上記液晶モニタ100を背面側から見た様子を示す。なお、液晶モニタ100に替えて、プラズマディスプレイとしてもよく、液晶TV受像機やプラズマTV受像機であってもよい。
上記液晶モニタ100は、ディスプレイ部1とこのディスプレイ部1を支持する固定脚2を備える。上記ディスプレイ部1は、表示部1Aと表示部1Aの周辺部50、および表示部1Aの背面部9を有する。この周辺部50は、前面部50aと側面部50bを有する。前面部50aには、表示部1Aの両脇にスピーカ部3が配置されている。
また、この周辺部50の前面部50aには、上記スピーカ部3の上側に上下に延在している平面アンテナ装置4a−1,4a−1が配置されている。また、この前面部50aには、左右に延在している平面アンテナ装置4a−2,4a−2が配置されている。また、上記周辺部50の側面部50bには、上記平面アンテナ装置4a−1と隣り合う箇所に、平面アンテナ装置4b−1が配置されている。また、この側面部50bには、上記平面アンテナ装置4a−2と隣り合う箇所に、平面アンテナ装置4b−2が配置されている。
また、2つの平面アンテナ装置4bの間には、選局・映像切り替え制御スイッチ6が配置されている。この制御スイッチ6は電源スイッチを含む。
一方、図1(B)に示すように、背面部9の4隅のうちの上側の2隅には、2つの平面アンテナ装置4c−1と2つの平面アンテナ装置4c−2とが配置されている。この平面アンテナ装置4c−1は上下に延在しており、平面アンテナ装置4c−2は左右に延在している。
上記平面アンテナ装置4a−1,4a−2,4b−1,4b−2,4c−1,4c−2は、それぞれ、この発明のアンテナ装置の実施形態をなすものである。
上記ディスプレイ部1の周辺部50および背面部9は、一例として、プラスチックや樹脂製の絶縁物で構成されている。上記平面アンテナ装置4a−1〜4c−2は、上記絶縁物を絶縁性基板として構成されていてもよい。
なお、上記平面アンテナ装置4a−1,4a−2,4b−1,4b−2は、上記周辺部50の前面部50a,側面部50bのうちのスピーカ部3の金属部や制御スイッチ6等を除いた絶縁体で形成された部分に配置されている。
次に、図2を参照して、アンテナ部20と信号制御部29を有するアンテナシステムの構成を説明する。なお、図2では、符号4aでもって、上記平面アンテナ装置4a−1と平面アンテナ装置4a−2とで構成した平面アンテナ装置を示し、符号4bでもって、上記平面アンテナ装置4b−1と平面アンテナ装置4b−2とで構成した平面アンテナ装置を示した。
上記アンテナ部20は、上記平面アンテナ装置4aに接続された低雑音アンプ22aと、上記平面アンテナ装置4bに接続された低雑音アンプ22bとを備える。また、上記信号制御部29は、バンドパスフィルタ27a,27bと、このバンドパスフィルタ27a,27bに接続された分配器28a,28bと、この分配器28a,28bに接続された検波段23a,23bを有する。この検波段23a,23bは、比較器24の入力側に接続されている。この比較器24の出力側は、上記低雑音アンプ22a,22bに接続されている。
また、上記分配器28a,28bは、合成器25に接続されている。この合成器25と分配器28a,28bと検波段23a,23bと比較器24とバンドパスフィルタ27a,27bとが信号制御部29を構成している。上記合成器25は、TV受像機26のアンテナ端子に接続される。このTV受像機26は、例えば、上記液晶モニタ100を含むものであってもよく、プラズマディスプレイを含むものでもよい。
このアンテナ部20と信号制御部29で構成されるアンテナシステムでは、上記平面アンテナ装置4a,4bにより受信された信号は、それぞれ、上記アンテナ基板上に構成された低雑音アンプ22a,22bで増幅され、同軸ケーブルで信号制御部29に入力される。
上記信号制御部29は、比較器24が出力する制御信号によって、低雑音アンプ22a,22bへのDC供給電圧をオンオフさせることができる。より詳細には、アンテナ部20から信号制御部29に入力された2つの信号は、それぞれ、デジタル放送帯域に制限したバンドパスフィルタ27a,27bで濾波される。このバンドパスフィルタ27a,27bを通過した2つの信号は、それぞれ、分配器28a,28bでもって分配される。この分配器28a,28bで分配された一方の信号は、合成器25により合成され、TV受像機26のアンテナ端子に入力される。
なお、分配器28a,28bから分配された他方の信号は、検波段23a,23bに入力される。この検波段23a,23bは、検波器とローパスフィルタと低周波増幅器の機能を有し、それぞれの受信信号強度に応じたDC電圧を発生させる。検波段23a,23bが夫々出力するDC電圧は比較器24に入力され、比較器24は2つの上記DC電圧のレベルを比較して、オン信号またはオフ信号を生成して、低雑音アンプ22a,22bに出力する。これにより、低雑音アンプ22a,22bをオンオフさせる。
例えば、アンテナ装置4a側が、アンテナ装置4b側に比較して、受信信号出力が大きい場合、比較器24はアンテナ装置4a側のアンプ22aにオン信号を出力して、アンプ22aをオンさせる。このとき、比較器24は、アンテナ装置4b側にオフ信号を出力する。このように、信号制御部29は、比較器24が出力するオン信号、オフ信号によって、アンテナ基板上に構成されたアンプ22a,22bをオンオフ制御することで、アンテナ装置4aとアンテナ装置4bとを切り替える。
一方、従来では、TV受像機側のTVチューナから、特定の選局をした後の中間増幅部の検波出力信号を用いて、両アンテナ出力後のRFスイッチ回路をオン・オフさせる方式であった。
これに対し、図2のアンテナシステムによるアンテナ装置4aとアンテナ装置4bとの切替制御によれば、アンテナ装置4a,4b間のアイソレーションを大きくすることができる。また、RFスイッチの損失を伴わないのみならず、アンテナ基板上にアンプ22a,22bを直接に構成することによって、雑音の低減や不要反射を抑圧する効果もある。さらには、アンテナ部20から信号制御部29までの伝送損失を補償する効果も生ずる。
さらに、地上デジタル放送帯域は、470MHz帯〜692MHz帯にあり、地上デジタル放送帯域では、各放送波は比較的まとまって存在する。
したがって、上述の図2に示すアンテナシステムでは、バンドパスフィルタ27a,27bによって、地上デジタル放送に帯域に帯域制限することができる。つまり、バンドパスフィルタ27a,27bでもって、隣接するアナログ放送波の信号や電子レンジや無線LAN、携帯電話等の不要電波を除去し抑圧することにより、デジタル放送帯域の信号で、検波段23a,23bを正常に駆動させて、デジタル放送帯域での受信信号特性を、より高感度に受信して選択することが可能となる。これにより、前述した従来のダイバーシティ制御のように、TV受像機側のTVチューナから、特定の放送波を選局した後の中間増幅部の検波出力信号を用いて、ダイバーシティ制御する場合に比較して、多出力を分配可能である。
したがって、図2に示す上記アンテナシステムは、フラットパネル型ディスプレイの近くに配置される(またはフラットパネル型ディスプレイを有するTV受像機に内蔵される)ハードディスク等の録画装置にも接続することが可能となり、異なったチャンネルの録画等も可能となる。
次に、図3を参照して、本発明のアンテナ装置の実施形態であるアンテナ装置4a−1もしくはアンテナ装置4a−2の一例としてのダイポール型アンテナ装置7の構造を説明する。なお、上記アンテナ装置4b−1,4b−2およびアンテナ装置4c−1,4c−2を上記ダイポール型アンテナ装置7で構成してもよい。
図3(A)およびその拡大図である図3(B)に示すように、このダイポール型アンテナ装置7は、誘電体基板等の絶縁性基板10と、この絶縁性基板10上に形成されたライン状導体膜30aおよびライン状導体膜30bを有する。ライン状導体膜30aとライン状導体膜30bとが放射素子30をなす。
このライン状導体膜30aとライン状導体膜30bは、給電端子33a,33bを介して平衡不平衡変換器12に接続されている。この平衡不平衡変換器12は同軸線路としての同軸ケーブル70に接続されている。
一例として、上記ライン状導体膜30a,30bは、それぞれ、線幅Wが4mmであり、金属膜厚が0.036mmの金属膜導体で構成され、中央の給電部をなす平衡不平衡変換器12から、先端部31aおよび先端部31bの端までの寸法は、略(1/4)λである。なお、ここで、受信周波数帯域幅の中心波長をλとしている。例えば、地上デジタル放送の場合、全国で、470MHz〜692MHzが使用されることが多く、中心周波数は581MHzとなる。従って、中心波長は、λ=51.6cm、約52cmである。
また、このダイポール型アンテナ装置7では、上記絶縁性基板10をフラットパネル型ディスプレイとは独立した絶縁性基板とし、一例として、厚さ0.7mmとした。また、放射素子30は、幅4mmで、全長は260mmで略λ/2であり、厚さは0.036mm程度である。つまり、放射素子30は、一方向に長い長方形状の小型薄層のアンテナ素子である。なお、この放射素子30は、樹脂等で形成されたフラットパネル型ディスプレイのキャビネット裏面等の絶縁性部を絶縁性基板として用い、この絶縁性部に上記放射素子30が直接形成されても構わない。この場合、このダイポール型アンテナ装置7では、給電部をなす平衡不平衡変換器12の直後に、図2に示す低雑音アンプ22a,22bを、一体に形成することも容易である。
また、このダイポール型アンテナ装置7は、導体棒等で構成されるダイポールアンテナとは異なり、薄い絶縁性基板10と、金属導体膜30a,30bからなる放射素子30で構成され、絶縁性膜で覆うことにより、突起することが無く、接着材、両面テープやマジックテープ等で容易に取り付けることができるというメリットがある。
なお、図3(C)に示すように、薄い絶縁性基板10の両面に上記金属膜で形成した放射素子(ダイポールアンテナ導体)30を形成することが望ましい。この絶縁性基板10の表面と裏面とを貫通する複数のビアホール60が形成され、このビアホール60内の導体でもって、絶縁性基板10の表面に形成された放射素子30と裏面に形成された放射素子30とが電気的に接続される。このように、絶縁性基板10の表裏の両面にアンテナ放射素子30を形成することで、放射の表面積を増大できると共に周波数帯域幅を広くすることできるだけでなく、理想ダイポールアンテナの指向特性に近づけることが可能となる。
図1に示すように、このダイポール型アンテナ装置7で構成したアンテナ装置4a−1,4a−2は、ディスプレイ部1の周辺部50の前面部50aに取り付けられる。また、ダイポール型アンテナ装置7で構成したアンテナ装置4b−1,4b−2は、周辺部50の側面部50bに取り付けられる。
図1に示すように、フラットパネル型ディスプレイとしての液晶モニタ100のディスプレイ部1の周辺部50は、前面部50aと側面部50bとが両者の境界で立体的に屈曲している。したがって、周辺部50は、3次元的に配置され、周囲の空間(空気)に対して3次元的に接触しているので、前面部50aのアンテナ装置4a−1,4a−2と側面部50bのアンテナ装置4b−1,4b−2とによって、放射および受信指向性に優れたアンテナ装置を容易に構成できるというメリットが生ずる。また、ディスプレイ部1の周辺部50は、細長い枠状の前面部50aと側面部50bを有しているので、図3に示すダイポール型アンテナ装置7のライン状の放射素子30および長方形状の絶縁性基板10を容易に配置できる。
(第2の実施の形態)
次に、図4に、この発明の第2実施形態としてのアンテナ装置を示す。このアンテナ装置は、折り返し型のダイポール型アンテナ装置17であり、誘電体基板等で構成される絶縁性基板11と、この絶縁性基板11上に形成された略ループ状の導体膜33を有する。この導体膜33が信号導体を構成し放射素子をなしている。この導体膜33の給電端子に中央給電部としての平衡不平衡変換器12が接続されている。この略ループ状の導体膜33は、図4に示すように、細長いループ状をなし、長手方向の両端部33a,33bにおいて略U字形状に折り返している。なお、図4では省略しているが、前述の図3に示すダイポール型アンテナ装置7と同様に、平衡不平衡変換器12には、同軸ケーブル70が接続されている。
図4(B)に示すように、この略ループ状の導体膜33は、一例として、線幅W30が2mmであり、対向する部分33Aと33Bとの間のギャップG39は6mmである。また、図4(A)に示すように、中央の平衡不平衡変換器12から長手方向の両端部33a,33bまでの距離を略(1/4)λとした。なお、ここで、受信周波数帯域幅の中心波長をλとしている。このダイポール型アンテナ装置17では、絶縁性基板11上に略ループ状の導体膜33をプリント印刷技術で形成できるから、線幅W30やギャップG39を精度良く形成できる。したがって、アンテナの特性インピーダンスのバラツキを抑えることができ、アンテナの特性インピーダンスを製造上略一定に保持できる。
なお、一例として、上記絶縁性基板11の幅は略12mmであり、絶縁性基板11の全長は略25cm程度で、厚さは0.7mmである。したがって、このダイポール型アンテナ装置17によれば、フラットパネル型ディスプレイとしての液晶モニタ100に内蔵可能な薄型小型アンテナを実現できる。
なお、図4(C)に示すように、薄い絶縁性基板11の両面に上記金属膜で形成した放射素子(略ループ状の導体膜)33を形成することが望ましい。この絶縁性基板11の表面と裏面とを貫通する複数のビアホール61が形成され、このビアホール61内の導体でもって、絶縁性基板11の表面に形成された放射素子33と裏面に形成された放射素子33とが電気的に接続される。このように、絶縁性基板11の表裏の両面にアンテナ放射素子33を形成することで、放射の表面積を増大でき、周波数帯域幅を広くすることでき、指向特性を向上させることが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、図5に、この発明の第3実施形態としてのアンテナ装置を示す。このアンテナ装置は、平衡型のスパイラル形アンテナ装置8であり、誘電体基板等で構成される絶縁性基板14と、この絶縁性基板14上にスパイラル状(渦巻状)でメアンダ状(曲折状)に形成されたスパイラル/メアンダ状導体膜34を有する。このスパイラル/メアンダ状導体膜34は信号導体であり、放射素子をなす。この導体膜34の給電端子に給電部として平衡不平衡変換器12が接続されている。なお、図5では省略しているが、前述の図3に示すダイポール型アンテナ装置7と同様に、平衡不平衡変換器12には、同軸ケーブル70が接続されている。
図5(A)に示すように、このスパイラル/メアンダ状導体膜34は、端部34dで繋がった2本のひも状の線路34−1と34−2とが所定の間隔を隔てて対向した状態で、アンテナ端部34aおよび端部34cで曲折して180°折り返している。つまり、このスパイラル/メアンダ状導体膜34は、平衡不平衡変換器12から平行二線路の状態を保ちながら、全体として細長い渦巻き形状になっている。また、この実施形態では、導体膜34がなす平行二線路は、給電部12からアンテナ端部34a,34bまでの長手方向の最大長が略(1/4)λである。ここで、上記λは動作波長である。また、導体膜34がなす平行二線路は、渦巻き形状の内側に向かって、長手方向の長さが短くなっている。一方、上記導体膜34がなす平行二線路は、全長として上記波長λ以上の線路長を有している。つまり、上記導体膜34がなす平行二線路は、全長として略全長2λ以上の線路長を有している。
なお、一般的に、室内のUHF帯の電波伝搬環境では、送信局からの偏波モードの形態が保存されず、反射等の影響により偏波モードの形態が、水平偏波と垂直偏波とが混在した伝搬モードとなっている。これに対し、この実施形態のスパイラル/メアンダ状導体膜34を有する平衡型のスパイラル形アンテナ装置8によれば、水平偏波、垂直偏波、円偏波のいずれの偏波モードにも対応でき、マルチパスの多い室内環境において、受信特性が優れ、その上、周波数特性も優れているので、チャンネルによる受信特性の変動が小さいアンテナ装置を実現可能となる。
さらに、この実施形態のスパイラル形アンテナ装置8が有する絶縁性基板14上の導体膜34は、プリント印刷技術で作製できるので、線路34−1および線路34−2の線幅や線路34−1と線路34−2との間のギャップを精度良く設定でき、特性バラツキが少なく、アンテナとしての放射インピーダンスを一定に保持できる。
また、この実施形態では、一例として、絶縁性基板14の幅(短手方向の寸法)を略7mmとし、絶縁性基板14の全長を略120cm以上とし、絶縁性基板14の厚さを0.7mmとした。また、図5(B)に示すように、平行二線路をなす線路34−1と線路34−2の線幅W34を0.1mmとし、線路間のギャップG39を1mmとした。
なお、この第3実施形態の変形例を図6に示す。この図6(A),(B)に示すアンテナ装置は、メアンダ形アンテナ装置18であり、メアンダ状導体膜35を有する。このメアンダ状導体膜35は信号導体であり、放射素子をなす。このメアンダ状導体膜35は給電端子に給電部として平衡不平衡変換器12が接続されている。
図6(A)に示すように、上記メアンダ状導体膜35は、端部35dで繋がった2本のひも状の線路35−1と35−2とが所定の間隔を隔てて対向した状態で、端部35aで曲折して折り返し、端部35cで端部35aとは逆方向に折り返している。したがって、このメアンダ状導体膜35は、2本の線路35−1,35−2が対向しつつ全体として蛇行した形状になっている。この変形例では、上記メアンダ状導体膜35が有する2本の線路35−1,35−2が全体として蛇行した形状になっている点が、前述の第3実施形態と異なり、他の部分は前述の第3実施形態と同様である。この変形例においても、前述の第3実施形態と同様の効果を奏する。
(第4の実施の形態)
次に、図7に、この発明の第4実施形態としてのアンテナ装置を示す。この第4実施形態は、前述の第3実施形態の変形例である。したがって、前述の第3実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明を簡略化し、前述の第3実施形態と異なる部分を主に説明する。
このアンテナ装置は、平衡型のスパイラル形アンテナ装置38であり、誘電体基板等で構成される絶縁性基板14上に形成された2つのスパイラル状導体膜36−1,36−2を有する。この2つのスパイラル状導体膜36−1,36−2は、信号導体であり放射素子を構成する。この2つのスパイラル状導体膜36−1,36−2は、それぞれ、先端開放部52a,52bを有している。
また、絶縁性基板14の長手方向の略中央位置に平衡不平衡変換器12が配置されている。上記2つのスパイラル状導体膜36−1,36−2は上記平衡不平衡変換器12に接続されている。なお、図7(A)では省略しているが、前述の図3に示すダイポール型アンテナ装置7と同様に、平衡不平衡変換器(給電部)12には、同軸ケーブル70が接続されている。
また、上記スパイラル状導体膜36−1は、平衡不平衡変換器12に関して長手方向の一方側に配置され、上記スパイラル状導体膜36−2は、平衡不平衡変換器12に関して長手方向の他方側に配置されている。このスパイラル状導体膜36−1,36−2は、それぞれ、X方向とY方向とにスパイラル形状に折れ曲がっていて、給電部12から端部36a,35bまでの最大長は(1/4λ)である。この最大長は(1/4λ)〜(1/8λ)の範囲で設定すればよい。また、このスパイラル形状における巻き形状は、全体として長方形乃至正方形とする。
また、図7(B)に示すように、一例として、上記スパイラル状導体膜36−1の線幅W36は0.5mmであり、線間隔G39は0.5mmである。また、上記スパイラル状導体膜36−1は、給電部12から先端開放部52aまでのトータル線路長を少なくとも1.0λ以上とした。
なお、上記スパイラル状導体膜36−1,36−2に替えて、図8に示す変形例のように、メアンダ状に折り返した形状のメアンダ状導体膜37−1,37−2を備えたメアンダ形アンテナ装置48としてもよい。このメアンダ形アンテナ装置48においても、給電部12から端部37a,37bまでの最大長は(1/4λ)である。この最大長は(1/4λ)〜(1/8λ)の範囲で設定すればよい。また、このメアンダ形状における蛇行形状は、全体として略台形状になっている。
また、図8(B)に示すように、一例として、上記スパイラル状導体膜37−1の線幅W37は0.5mmであり、線間隔G39は0.5mmである。また、上記スパイラル状導体膜37−1は、給電部12から先端開放部までのトータル線路長を少なくとも1.0λ以上とした。
尚、上記第1実施形態におけるダイポール型アンテナ装置7、および第2実施形態のダイポール型アンテナ装置17、第3実施形態のスパイラル形アンテナ装置8、変形例のメアンダ形アンテナ装置18、第4実施形態のスパイラル形アンテナ装置38、変形例のメアンダ形アンテナ装置48は、それぞれ、図1(A)および図1(B)に示した各平面アンテナ装置4a−1,4a−2,4b−1,4b−2,4c−1,4c−2を構成できる。
すなわち、上記各アンテナ装置7,17,8,18,38,48は、図1に示すフラットパネル型ディスプレイとしての液晶モニタ100の周辺部50の前面部50aや側面部50bさらには背面部9を構成しているキャビネットをなす絶縁性基板上に、直接にプリント印刷技術で細導体幅の線をパターン形成することで形成することが可能である。あるいは、上記各アンテナ装置7〜48は、フィルム上のテープで形成されていてもよい。さらに、上記各アンテナ装置7〜48は、上記フラットパネル型ディスプレイのキャビネットとは別体の誘電体基板上に、プリント印刷技術で細導体幅の線をパターン形成することで作製されていてもよい。この別体の誘電体基板上にプリント印刷技術作製する場合には、各アンテナ装置7〜48はマジックテープ等によりフラットパネル型ディスプレイから着脱可能な構成とすることも可能である。
特に、電波環境が悪く、フラットパネル型ディスプレイに上記各アンテナ装置7〜48を取り付けた状態では、受信できないとき、上記アンテナ装置7〜48をディスプレイから取り外して部屋の窓側に取り付けることもできる。これにより、フラットパネル型ディスプレイにアンテナを単純に搭載した場合に比べて、受信可能領域を広くすることが可能となる。
(第5の実施の形態)
次に、この発明の第5の実施形態としてのアンテナシステムを説明する。このアンテナシステムは、図2に示したアンテナ部20と信号制御部29を備えたアンテナシステムの変形例であり、図2に示した信号制御部29と図2に示したアンテナ部20とは異なるアンテナ部とを有する。
すなわち、この第5実施形態のアンテナシステムが有するアンテナ部は、図9に示すアンテナ装置90を有する。このアンテナ装置90は、絶縁性基板85上に形成された放射素子としてのスパイラル状の信号導体からなるアンテナ線路80とこのスパイラル状のアンテナ線路80に連なる直線状のアンテナ線路81を有する。このスパイラル状のアンテナ線路80は、スパイラル状に曲げられ、スパイラルの形状は正方形または長方形である。このスパイラル状のアンテナ線路80は、全体として長手方向の寸法LSをλ/4以下とし、短辺寸法LTを略λ/8とした。ここで、λは、動作周波数の中心周波数に対応する波長である。一方、アンテナ線路80のトータルの長さは1波長λよりも長い線路で、2波長以上の長い線路であることが望ましい。この実施形態では、スパイラル状アンテナ線路80の幅W及びギャップGを、共に0.5mmとし、トータル線路長を略3λ以上としている。
また、直線状のアンテナ線路81の長さLGを略λ/4とした。上記直線状アンテナ線路81の両脇には所定間隙を隔てて長方形状の接地導体(コプレーナ線路)82が配置され、この接地導体82は図9(D)に示すように複数のビアホール60内の導体部を経由して裏面接地導体99に接続されている。この接地導体82の長手方向の長さLGは、略λ/4(λは動作周波数の中心周波数に対応する波長)とした。この裏面接地導体99と接地導体(コプレーナ線路)82と直線状のアンテナ線路81が不平衡給電部83を構成している。
このアンテナ装置90は、不平衡型アンテナ装置である点で、図3〜図8に示した平衡型アンテナ装置とは異なる。すなわち、図3〜図8に示した平衡型アンテナ装置7〜48は平衡不平衡変換器12を有し、平衡給電され、位相が互いに反対の信号で励振される正相用の導体膜(線路)と逆相用の導体膜(線路)とが必要であった。
図9(A)に示すように、上記不平衡給電部83の直線状アンテナ線路81に同軸線路70の中心導体71が接続され、接地導体82に同軸線路70の接地導体72が接続される。同軸線路70は、TV受像機に接続される。図9(C)に示す線状アンテナ線路81の幅xwと、接地導体82の幅xdと、アンテナ線路81と接地導体82との間の間隙xgと、図9(D)に示す絶縁性基板85の厚さhは、インピーダンスが75Ω(オーム)となるように調整されている。
この実施形態では、不平衡給電部83を、地板付きコプレーナ線路とした。この地板付きコプレーナ線路は、“地板のみからなるマイクロストリップ線路”と“信号線と同じ面に接地導体を構成するコプレーナ線路”とを合わせた構造である。この構造によって、不平衡給電部83からの不要放射をより効果的に低減している。ここで接地導体82の幅xdは、ビアホール60が形成されるエリアが確保できれば、平面状またはライン状のどちらの形態であっても構わない。また、不要放射の抑圧度は若干落ちるが、不平衡給電部83を、マイクロストリップ線路の構造やコプレーナ線路の構造としても機能動作上構わない。
上記不平衡給電部83は、誘電体基板等の絶縁性基板10で構成され、かつ平面回路で不平衡線路であるコプレーナ線路(またはマイクロストリップ線路または地板付きコプレーナ線路)で構成されている。このため、不平衡給電部83に、図2に示す低雑音アンプ22a,22bを直接に一体構成することは極めて容易である。
さらに、アンテナ放射素子であるスパイラル状のアンテナ線路80と不平衡給電部83とのインピーダンス整合は、スパイラル状アンテナ線路80の長さ及び、スパイラル状アンテナ線30のライン幅WやギャップGで調整可能である。インピーダンスの整合をより確実するために、不平衡給電部83の地板付きコプレーナ線路には、スタブ(図示せず)等が設けられていても構わない。
次に、このアンテナ装置90の動作について説明する。
このアンテナ装置90はスパイラル状のアンテナ線路80を有し、アンテナ線路80は、渦巻き状の回転構造を有しているので、水平偏波成分と垂直偏波成分の軸比が小さくなり、水平偏波成分と垂直偏波成分の両方の信号成分に対して受信すること可能である。例えば、このアンテナ装置90を、図1に示すフラットパネル型ディスプレイとしての液晶モニタ100の周辺部50の側面部50bに配置すれば、液晶モニタ100は、側面方向から入射してくる垂直偏波成分のみならず、水平偏波成分も受信可能となる。
通常、UHF帯のテレビ放送で、放送局からの水平偏波成分を受信する場合、ダイポールアンテナが必要となるが、TV受像機の側面にダイポールアンテナを配置するとなると、略λ/2分の奥行きが必要となり、奥行きが薄型であるフラットパネル型ディスプレイの形状に適さなかった。これに対し、この実施形態のスパイラル状のアンテナ線路80を有するアンテナ装置90によれば、略λ/2分の奥行き寸法を必要せず、フラットパネルディスプレイに対応した薄型の形状とすることができる。
次に、図10に、複数のアンテナ装置を取り付けたフラットパネル型ディスプレイ(液晶モニタ)100を示す。このディスプレイ100の前面部50aに取り付けるアンテナ装置4aとしては、図3〜図8に示す平衡型の各アンテナ装置7,17,8,18,38,48のいずれかを採用している。また、このディスプレイ100の前面部50aに取り付けるアンテナ装置4bとしては、図7に示すスパイラル型のアンテナ装置38または図9に示す不平衡型のアンテナ装置90を採用している。図10において、破線矢印及び楕円状のループは指向特性を表している。
これら前面のアンテナ装置4aと両側面のアンテナ装置4b,4bをダイバシティ制御することによって、図10に示すように、全方位からの水平,垂直偏波成分を受信することが可能となる。
さらに、図11に示すように、フラットパネル型ディスプレイ100の内部に、スパイラル型のアンテナ装置90に対して適当な間隔d92を隔てた箇所に金属板93を反射板として設けて、指向性アンテナを構成してもよい。この場合、スパイラル型のアンテナ装置90に替えて図5〜図8のアンテナ装置8〜48を採用してもよい。なお、図11のフラットパネル型ディスプレイ100では、ディスプレイ回路の遮蔽板を金属板93として用いた。また、金属板93とスパイラル型アンテナ装置90との間隔d92は、動作中心波長をλとしたとき、λ/4〜λ/15の間に設定した。
(第6の実施の形態)
次に、図14Aおよび図14Bを参照して、この発明の放送受信装置の第6実施形態としてのフラットパネル型ディスプレイ101を説明する。この第6実施形態は、第1実施形態のフラットパネル型ディスプレイである液晶モニタ100の変形例に相当するので、第1実施形態と異なる部分を主として説明する。
この第6実施形態の表示部101A-1を含むディスプレイ部101Aは、筐体102を有する。上記ディスプレイ部101Aは放送受信装置本体である。上記ディスプレイ部101Aの筐体102は、例えば、プラスチックや樹脂製の絶縁体で構成されている。この筐体102の周辺部としての上辺部43に、平面アンテナ装置であるダイポールアンテナ装置44aと44bとが長手方向に所定間隔dを隔てて、略平行に配置されている。このダイポールアンテナ装置44aと44bは、それぞれ、図3に示すダイポール型アンテナ装置7と類似の構成である。
このダイポールアンテナ装置44aと44bは、図14A,図14Bに一点鎖線で示す絶縁性被覆体(または絶縁性樹脂等の絶縁物)96で覆われている。したがって、上記筐体102の上辺部43とダイポールアンテナ装置44a,44bとの間には、上記絶縁性被覆体96が介在している。
図14Bに示すように、ダイポールアンテナ装置44aは、平面状の導体44a-1〜44a-4と、絶縁体としての絶縁性基板40と、平衡不平衡変換器12aを有する。上記導体44a-1と44a-2が放射素子45aを構成し、導体44a-3と44a-4が放射素子46aを構成している。
上記放射素子45aには給電端子34aが接続され、この給電端子34aは、平衡不平衡変換器12aに接続されている。この平衡不平衡変換器12aは、同軸線路70aで信号制御部29(図2)の合成器25に接続されている。
上記平面状の導体44a-1と44a-2は、長手方向に所定間隔を隔てて、絶縁性基板40の一方の面に形成されている。また、上記平面状の導体44a-3と44a-4は、長手方向に所定間隔を隔てて、絶縁性基板40の他方の面に形成されている。この導体44a-1と44a-3は、絶縁性基板40を挟んで対向しており、この絶縁性基板40に形成された複数のビアホール60内の導体でもって電気的に接続されている。また、導体44a-2と44a-4は、絶縁性基板40を挟んで対向しており、この絶縁性基板40に形成された複数のビアホール60内の導体でもって電気的に接続されている。
一方、もう1つのダイポールアンテナ装置44bは、上記ダイポールアンテナ装置44aと同様の構成であり、平面状の導体44b-1〜44b-4と、絶縁体である絶縁性基板41と、平衡不平衡変換器12bを有する。上記平面状の導体44b-1と44b-2が放射素子45bを構成し、上記平面状の導体44b-3と44b-4が放射素子46bを構成している。
上記放射素子45bには給電端子34bが接続され、この給電端子34bは、平衡不平衡変換器12bに接続されている。この平衡不平衡変換器12bは、同軸線路70bで信号制御部29の合成器25に接続されている。
上記導体44b-1と44b-2は、長手方向に所定間隔を隔てて、絶縁性基板41の一方の面に形成されている。また、上記導体44b-3と44b-4は、長手方向に所定間隔を隔てて、絶縁性基板41の他方の面に形成されている。この導体44b-1と44b-3は、絶縁性基板41を挟んで対向しており、この絶縁性基板41に形成された複数のビアホール61内の導体でもって電気的に接続されている。また、導体44b-2と44b-4は、絶縁性基板41を挟んで対向しており、この絶縁性基板41に形成された複数のビアホール61内の導体でもって電気的に接続されている。
各平面状の導体44a-1〜44a-4,44b-1〜44b-4の長手方向の寸法は、図3(B)に示すダイポール型アンテナ装置7と同様、受信周波数帯の中心波長λの略4分の1である。
また、このアンテナ装置44aの給電部としての平衡不平衡変換器12aとアンテナ装置44bの平衡不平衡変換器12bとは、動作周波数の最高周波数での1/2波長以上の間隔を隔てている。よって、2つのアンテナ装置44aと44bとの間の結合を抑制でき、上記2つのアンテナ装置44aと44bのうちのいずれかで感度の高い信号を受信する確率が高くなり、より広い領域、空間から信号を受信することが可能となる。
図14Bに示すように、上記絶縁性被覆体96の存在によって、ダイポールアンテナ装置44a,44bの導体44a-3,44a-4,44b-3,44b-4と上辺部43との間には、一例として、3mm以上の間隔tがある。なお、この間隔tは、放送受信装置本体であるディスプレイ部101A内に存在する金属板,導電板,遮蔽板等の導体92の影響や高周波ノイズの結合の影響を緩和し、かつ、アンテナ装置44a,44bのアンテナとしての実効面積を確保するためのものである。
また、図15Aに示すように、上述のダイポールアンテナ装置44aと同じ構成のアンテナ装置44a-01を上記ディスプレイ部101Aの筐体102の側面部49Aに装着し、上述のダイポールアンテナ装置44bと同じ構成のアンテナ装置44b-01を筐体102の側面部49Bに装着してもよい。なお、このアンテナ装置44a-01および44b-01は、前述の絶縁性被覆体96と同様の被覆体で被覆される。
なお、上記アンテナ装置44a,44bおよびアンテナ装置44a-01およびアンテナ装置44b-01を覆う絶縁性被覆体96は、ディスプレイ部101Aの筐体102の上辺部43に接着剤やネジ等で固定されているか、もしくは、取り外し可能なように該筐体102に、凹凸の止め部やスライド式等ではめ込まれている。
また、図15Aおよび図15Bに示すように、上記ディスプレイ部101Aの筐体102の上辺部43に対して、略垂直に立てた状態で装着した平面アンテナ装置としてのダイポールアンテナ装置44cを備えてもよい。このダイポールアンテナ装置44cは、上述のダイポールアンテナ装置44aと同様に、絶縁性基板42の一方の面42aに形成した平面状の導体44c-1,44c-2で構成された放射素子を有する。また、このダイポールアンテナ装置44cは、上記放射素子に対向するように、絶縁性基板42の他方の面に形成した平面状の導体で構成された放射素子(図示せず)を有する。この絶縁性基板42の両面で対向する一対の放射素子は、絶縁性基板42に形成された複数のビアホール60内の導体を介して電気的に接続されている。
この導体44c-1,44c-2が構成する放射素子は、給電端子33a,33bを介して、給電部としての平衡不平衡変換器12cに接続され、この平衡不平衡変換器12cは、同軸線路70に接続されている。このダイポールアンテナ装置44cの各放射素子の長手方向の寸法は、図3(B)に示すダイポール型アンテナ装置7と同様、受信周波数帯の中心波長λの略4分の1である。
図15Bに示すように、このダイポールアンテナ装置44cは、上辺部43上に配置された絶縁性の被覆体97で被覆されており、このダイポールアンテナ装置44cは上辺部43との間に、所定間隔tを隔てている。この所定間隔tは、ディスプレイ部101A内に存在する金属板,導電板,遮蔽板等の導体や高周波ノイズの結合の影響を緩和し、かつ、アンテナ装置44cのアンテナとしての実効面積を確保するためのものである。
上記被覆体97は、半長円状のアーチ状の形態とすることによって、放送受信装置本体としてのディスプレイ部101Aに対して突出感が無く、あたかもディスプレイ部101Aの一部として整合している。一例として、この被覆体97の高さ寸法は、筐体102の高さ寸法の数分の1以下の寸法であり、より好ましくは、筐体102の高さ寸法の10分の1以下の寸法である。
ここで、図14A,図14Bに示す板状の平面アンテナとしてのダイポールアンテナ装置44a,44b、および図15A,15Bに示す板状の平面アンテナとしてのダイポールアンテナ装置44cは、アンテナ自体としての指向特性はどちらも略同等である。
なお、上辺部43の奥行きスペースが狭い場合、図14A,図14Bに示すように、アンテナ装置44a,44bのアンテナ平衡給電線34a,34bは、ディスプレイ部101A内部に引き込まれ、この内部において、給電部としての平衡不平衡変換器12a,12bと電力合成器25への配線が形成されてもよい。
尚、TVチューナからのフィードバック制御でもって、これら複数のアンテナ装置44a,44b,44a-01,44b-01および44cのうちで、得られる信号の電力レベル強度やCN(キャリア対雑音比)値が大きいものを選択するスイッチを備えてもよい。さらには、後述の第8実施形態で説明するように、これらの複数のアンテナ装置からの信号を合成してもよい。
(第7の実施の形態)
次に、図17A〜図17Cを参照して、この発明の放送受信装置の第7実施形態としてのフラットパネル型ディスプレイ103を説明する。この第7実施形態は、前述の第6実施形態の変形例に相当するので、第6実施形態と異なる部分を主として説明する。
前述の第6実施形態では、図14Aに示すように、ダイポールアンテナ装置44aと44bとを、略直線状に配置した。つまり、ダイポールアンテナ装置44aと44bとがなす角度をほぼ180°とした。これに対し、この第7実施形態では、図17Aに示すように、上辺部43の上面43aにおいて、ダイポールアンテナ装置44aと44bとがなす角度α(オフセット角度)を、一例として、略170°から120°の範囲内の所定値に設定した。なお、上記ダイポールアンテナ装置44aと44bとがなす角度αを、160°程度から180°未満の範囲内の所定値に設定してもよい。
また、図17Bに示すように、上記ダイポールアンテナ装置44aと44bとが隣り合う部分44aaと44bbとが、表示部103A-0を含むディスプレイ部103Aの前面103A-1から遠ざかるように、アンテナ装置44aと44bとが傾いていても良い。また、図17Cに示すように、上記ダイポールアンテナ装置44aと44bとが隣り合う部分44aaと44bbとが、ディスプレイ部103Aの前面103A-1に近づくように、アンテナ装置44aと44bとが傾いていても良い。
前述の図14Aに示す第6実施形態のように、ダイポールアンテナ装置44aと44bとを、略直線状に配置した直線型配置の場合、図17Bに示すフラットパネル型ディスプレイ101の長辺方向(X方向)には、各アンテナ装置44a,44bの指向特性上、この2つのアンテナ装置のヌル点が重なってしまう。この結果、実用上、送信局からの直接波が卓越した環境下や屋内の窓近くで受信する場合、フラットパネル型ディスプレイ101の設置の仕方によっては、放送波を受信できない場合が生ずる。
これに対し、図17Bまたは図17Cに示すように、2つのアンテナ装置44aと44bとを、オフセット角度αで傾かせることで、この2つのアンテナ装置44aと44bの指向特性のヌル点を互いにずらすことができる。これにより、ディスプレイ部101Aの厚さ方向(Y方向)からの放送波信号に対しても2つのアンテナ装置44aと44bとで受信できる。しかも、この2つのアンテナ装置44aと44bの指向特性のヌル点が重ならないので、アンテナ装置44aと44bのうちのどちらか一方が、放送波に対して、ヌル点方向を向いていたとしても他方のアンテナ装置で放送波を受信することができる。したがって、アンテナ装置44a,44b同士で互いの指向特性のヌル点(弱点)を救済できるようになる。
尚、上記2つのアンテナ装置44aと44bのうちのいずれか一方の出力を選択するスイッチを設けて、このスイッチをTVチューナからのフィードバック制御によって制御することで、上記2つのアンテナ装置44aと44bのうちの電波強度あるいはCN値を大きく受信したアンテナ装置の方を選択するようにしてもよい。また、後述する第8実施形態のように、上記2つのアンテナ装置44aと44bの出力を合成する制御方法を採用してもよい。
(第8の実施の形態)
次に、図16A〜図16Cを参照して、第8実施形態を説明する。この第8実施形態は、前述の第6,第7実施形態のフラットパネル型ディスプレイにおけるアンテナ装置44a,44bの給電部としての平衡不平衡変換器12a,12bからの信号Pin-a,Pin-bを電力合成器25からTVチューナ21に入力する。
第6,第7実施形態で説明したように、アンテナ装置44a,44bは、ディスプレイ部101Aの筐体102の周辺部としての上辺部43に装着されている。このアンテナ装置44a,44bの平衡不平衡変換器12a,12bからの信号Pin-a,Pin-bは、電力合成器25で合成され、この電力合成器25からの合成出力は、TVチューナ21に入力される。
この電力合成器25は、抵抗を用いずに、同軸線路70a,70bのPin-a,Pin-bポートの信号線同士をそのまま接続し、グラウンド線路同士をそのまま接続する入力合成法を採用することが望ましい。このように、電力の分配と合成のために抵抗を用いない方法と採用することで、損失が最も小さくなる。さらに、入力インピーダンスは、例えば75オームの1/2、つまり32.5オームになるものの、アンテナ装置としての入力VSWR(電圧定在波比)は2以下となり許容値(通常3以下)は満足している。
なお、上記電力合成器として、抵抗器で等分配する電力合成器や、アイソレーション有したウイルキンソン型分配合成器を採用しても構わない。
次に、上記2つのアンテナ装置44aと44bでの受信動作について説明する。
通常、送信局からの直接波を受信する場合は、2つのアンテナを用いた場合は、指向性は鋭くなり、利得は向上する。しかしながら、室内の受信環境下では、室内のアンテナで受信する信号は、直接波だけでなく、複数の反射波や回折波が影響したマルチパス環境化であり、干渉波も有している。
図16B,図16Cに、地上デジタル放送波(水平偏波)の室内でのCN(キャリア対ノイズ)の分布の一例を、アンテナ装置44a,44bに重ねて点線で示す。通常、このCNは、水平面内では、1波長間隔または干渉波として1/2波長間隔で2次元的に分布しており、2つのアンテナ装置44a,44bを水平面内に2つ配置しておけば、どちらか一方のアンテナ装置でより強度の高い信号を受信する確率が高くなる。つまり、片方のアンテナ装置での受信強度が小さくても、もう一方のアンテナ装置で受信強度は強くなる。ここで、この2つのアンテナ装置44a,44bのアンテナ間隔dは、適当な間隔λ/4〜λ/10程度離して配置することによって、アンテナ同士の逆位相合成の確率を小さくすることができる。なお、上記λは、受信周波数帯域の中心波長である。
なお、各アンテナ装置44a,44bの給電部12a,12bの間隔を離すほど、どちらかのアンテナ装置で強度の高い信号を受信する確率が高くなる。よって、この給電部12aと12bとの間の間隔を、2つのアンテナ装置44a,44bがフラットパネル型ディスプレイの筐体102から所定寸法を超えて突出しない範囲で最大限に設定することにより、高い感度と省スペース性を同時に実現できる。なお、上記所定寸法とは、たとえば、筐体102の横幅寸法の10分の1程度もしくは数分の1程度以下とする。
図1(A)はこの発明の第1実施形態としてのフラットパネル型ディスプレイである液晶モニタを前面から見た様子を示す図であり、図1(B)は上記液晶モニタを背面から見た様子を示す図である。 この発明の実施形態としてのアンテナシステムの回路ブロック図である。 図3(A)はこの発明のアンテナ装置の実施形態としてのダイポール型アンテナ装置の平面図であり、図3(B)は図3(A)の拡大図であり、図3(C)は上記アンテナ装置の部分断面図である。 図4(A)はこの発明の第2実施形態としてのダイポール型アンテナ装置の平面図であり、図4(B)は図4(A)の部分拡大図であり、図4(C)は図4(B)に対応した断面図である。 図5(A)はこの発明の第3実施形態である平衡型のスパイラル形アンテナ装置の平面図であり、図5(B)は上記アンテナ装置の部分断面図である。 図6(A)は上記第3実施形態の変形例であるメアンダ形アンテナ装置の平面図であり、図6(B)は上記メアンダ形アンテナ装置の部分断面図である。 図7(A)はこの発明の第4実施形態である平衡給電型のスパイラル形アンテナ装置の平面図であり、図7(B)はスパイラル形アンテナ装置の部分断面図である。 図8(A)は上記第4実施形態の変形例としての平衡給電型メアンダ形アンテナ装置の平面図であり、図8(B)はメアンダ形アンテナ装置の部分断面図である。 図9(A)はこの発明の第5実施形態のアンテナシステムが有する不平衡型のスパイラル形アンテナ装置90の平面図であり、図9(B)は上記アンテナ装置90の部分断面図であり、図9(C)は上記アンテナ装置90の不平衡給電部83の部分平面図であり、図9(D)は上記アンテナ装置90の断面図である。 図10はこの発明の複数のアンテナ装置が配置されたフラットパネル型ディスプレイの指向特性を示す図である。 図11は、上記スパイラル型のアンテナ装置90を取り付けたフラットパネル型ディスプレイ100が反射板93を有した状態を示す斜視図である。 従来の室内アンテナを示す模式図である。 従来のTV一体型アンテナを示す模式図である。 この発明の放送受信装置の第6実施形態としてのフラットパネル型ディスプレイの斜視図である。 上記第6実施形態が有するアンテナ装置44a,44bの構造を示す模式図である。 アンテナ装置44a−01,44b−01およびアンテナ装置44cを有する場合の上記第6実施形態を示す斜視図である。 上記アンテナ装置44cを絶縁性の被覆体97で被覆した様子を示す模式図である。 この発明の第8実施形態のフラットパネル型ディスプレイが有するアンテナ装置とその信号回路系を示す模式図である。 上記第8実施形態の有するアンテナ装置44a,44bとCN(キャリア対ノイズ)の分布の一例を示す模式図である。 上記CN分布の他の一例を示す模式図である。 この発明の第7実施形態のフラットパネル型ディスプレイの斜視図である。 上記第7実施形態の2つのアンテナ装置の配置の一例を示す模式図である。 上記第7実施形態の2つのアンテナ装置の配置の他の一例を示す模式図である。
符号の説明
1、101A…ディスプレイ部
1A、101A-1、103A-0…表示部
2…固定脚
3…スピーカ部
4a−1,4a−2…平面アンテナ装置
4b−1,4b−2…平面アンテナ装置
4c−1,4c−2…平面アンテナ装置
6…電源スイッチを含む選局・映像切り替えスイッチ
7、17…ダイポール型アンテナ装置
8…平衡型のスパイラル形アンテナ装置
9…背面部
10、11、40、41…絶縁性基板
12、12a、12b、12c…平衡不平衡変換器(給電部)
20…アンテナ部
21…TVチューナ
22a、22b…アンプ
23a、23b…検波段
24…比較器
25…合成器
26…TV受像機
27a,27b…バンドパスフィルタ
28a、28b…分配器
30…放射素子
30a,30b…ライン状導体膜
31a,31b…先端部
33…ループ状の導体膜
33a,33b,34a,34b…給電端子
G39…ギャップ
W30…線幅
43…上辺部
44a、44b、44c…ダイポールアンテナ装置
44a-1〜44a-4、44b-1〜44b-4…平面状の導体
45a、45b、46a、46b…放射素子
50…周辺部
50a…前面部
50b…側面部
50c…背面部
60、61…ビアホール
70、70a、70b、70c…同軸ケーブル
71…中心導体(同軸ケーブルの信号線路)
72…接地導体
80…アンテナ線路
81…アンテナ線路
82…接地導体
83…不平衡給電部
90…不平衡型アンテナ装置
d92…金属板93とスパイラル型アンテナ装置90との間隔
92…導体
93…金属板
96、97…絶縁性被覆体
99…裏面接地導体
100、101、103…フラットパネル型ディスプレイ
102…筐体
103A-1…前面
200…従来の室内アンテナ
201…ループアンテナ
202a、202b…ロッドアンテナ
203…携帯型テレビのロッドアンテナ
210…従来の小型TV受像機

Claims (11)

  1. 複数のアンテナ装置を備え、
    上記アンテナ装置は、
    絶縁体と、この絶縁体に形成されると共にライン状または平面状の導体で構成された放射素子と、上記放射素子に接続された給電端子と、上記給電端子に接続された給電部とを有し、
    上記複数のアンテナ装置の給電部間の間隔を、動作周波数の最高周波数での1/2波長以上の間隔としたことを特徴とする放送受信装置。
  2. 請求項1に記載の放送受信装置において、
    筐体を備え、
    上記複数のアンテナ装置は、上記筐体の表面から所定寸法を超えて突出していないことを特徴とする放送受信装置。
  3. 複数のアンテナ装置を備え、この複数のアンテナ装置のうちの少なくとも2つのアンテナ装置は、互いに異なる指向特性を有することを特徴とする放送受信装置。
  4. 請求項3に記載の放送受信装置において、
    上記アンテナ装置は、
    絶縁体と、
    この絶縁体に形成されると共にライン状または平面状の導体で構成された放射素子と、
    上記放射素子に接続された給電端子とを備えることを特徴とする放送受信装置。
  5. 請求項1または4に記載の放送受信装置において、
    筐体を備え、
    この筐体内に配置されると共に上記アンテナ装置に対向する導電体を有することを特徴とする放送受信装置。
  6. 請求項5に記載の放送受信装置において、
    上記筐体内に配置された電子回路基板と、
    上記筐体内に配置されると共に上記電子回路基板から発生する雑音を遮蔽する導電体板とを備え、
    上記アンテナ装置は上記導電体板に対向していることを特徴とする放送受信装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の放送受信装置において、
    上記複数のアンテナ装置のうちの2つのアンテナ装置の出力を合成する電力合成器を備え、
    この電力合成器が合成した出力をTVチューナに入力することを特徴とする放送受信装置。
  8. 請求項7に記載の放送受信装置において、
    上記2つのアンテナ装置の出力を上記電力合成器で合成する前に濾波して増幅するフィルタアンプを備えることを特徴とする放送受信装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の放送受信装置において、
    放送受信装置本体を有し、
    上記アンテナ装置は、上記放送受信装置本体の上辺部または上辺部近傍に取り付けられることを特徴とする放送受信装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の放送受信装置において、
    表示部を有するテレビ受像機であり、
    上記アンテナ装置が上記表示部の周辺部に取り付けられていることを特徴とする放送受信装置。
  11. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の放送受信装置において、
    表示部を有するテレビ受像機であり、
    上記アンテナ装置が上記表示部の背面部と前面部とのうちの少なくとも一方に取り付けられていることを特徴とする放送受信装置。
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