JP2005336186A - 2層コート化粧品、その使用およびこの製品を含むメイクアップキット - Google Patents

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Abstract

【課題】色移り耐性、非滲み性、色彩の保持力、快適性、非乾燥性、光沢および長時間にわたる光沢の保持力を同時に併せ持つという利点を有する化粧品、特に、メイクアップ用製品を提供すること。
【解決手段】第1のおよび第2の組成物からなり、1種のグラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相への分散物を含む第1の組成物と、第1の組成物と異なっており、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物とからなる化粧品、メイクアップ方法および前記製品を含む、特に口紅、マスカラ、マニキュア液等のメイクアップキットを提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、顔および身体の両方の皮膚、下のまぶたおよび上のまぶた、唇、ならびに爪、眉毛、睫毛および毛髪等の表皮派生物に対し順次塗布することができる、少なくとも2種類の組成物を含む化粧品に関する。本発明はまた、これらの2種類の組成物を用いた顔および身体のメイクアップ方法に関する。
それぞれの組成物は、ファンデーション、メイクアップルージュ、アイシャドウ、コンシーラー製品、頬紅、ルーズパウダーまたはコンパクトパウダー、口紅、リップバルム、リップグロス、リップペンシルまたはアイペンシル、マスカラ、アイライナー、マニキュア液もしくは身体用メイクアップ製品あるいは皮膚用着色製品とすることができる。
本発明の目的の1つは、良好な保持力を有し光沢のある組成物を提供することである。本発明の他の目的は、色移り耐性および光沢性を備えた組成物を提供することである。より特に、本発明による組成物は、良好な保持力を有し、色移り耐性で、光沢を有する。
経時的な保持力の低さは、特に、経時的な色の保持力の低さおよび/または経時的な光沢の保持力の低さという結果を招く。こうした保持力の低さは、ファンデーションや頬紅の場合には皮膚から分泌される皮脂および/または汗との、口紅の場合には唾液との相互作用の結果生じる色の変質(色の変化や褪色)によって、あるいはマニキュア液の場合には光沢の減少によって特徴付けられる。これにより利用者は頻繁に化粧のやり直しを余儀なくされ、時間を失うこととなる。
唇や皮膚に用いられる、いわゆる「色移り耐性」化粧用組成物は、接触した支持体(グラス、衣服、紙巻きたばこ、繊維)上に少なくとも一部は付着しない、付着物を形成することができるという利点を有する組成物である。
公知の色移り耐性組成物は、一般にシリコーン樹脂や揮発性のシリコーン油に基づくものであり、保持性において改善されているものの、揮発性のシリコーン油が蒸発すると、皮膚や唇の表面に膜を残し、これが時間とともに不快感(乾燥して突っ張る感じ)を与えるという欠点を有しており、多くの女性がこのタイプの口紅を敬遠している。
さらに、揮発性のシリコーン油やシリコーン樹脂に基づくこれらの組成物は、光沢のない着色した膜を生じる。現在、女性たちは、光沢を有し、同時に良好な保持力を有し、しかも色移り耐性である製品、特に唇やまぶたの着色料を探し求めている。
良好な保持力を有し色移り耐性である製品を得るために、揮発性油または揮発性媒質に分散したポリマーがしばしば用いられている。しかし、こうした製品は十分な光沢を有しない。そこで、揮発性の媒質中に分散したポリマーを含む第1の組成物と、その上に塗布される、光沢を有する油脂性の第2の組成物との2つの組成物からなる化粧品が考案された(仏国特許出願公開第2823101号)。これらの組成物により得られるメイクアップの色の保持力は良好であるが、1日の間に、第2の組成物が摩耗して失われてしまうと光沢も失われるが、この光沢こそが消費者の望むものである。
株式会社コーセーは、同社による特許出願特開平5-221829号において、パーフルオロ化された物質に基づく、口紅膜と混和性のないゲルを使用し、これを口紅膜の上に塗布することにより他の表面へ移ることを防止することを提案した。
2種類の組成物の一方を他方の上に塗布することからなる、保持力および色移り耐性を増大させる方法について記載された特許出願(国際公開WO97/17057号)もなされている。塗布される組成物のHildebrandの全溶解度パラメータは8.5(cal/cm3)1/2未満であり、トップコートとして塗布される組成物は、分配係数の計算値ClogPが少なくとも13である油を含む必要がある。
米国特許第6001374号において、アルコールに可溶で水に不溶である樹脂を含む組成物を用いることからなり、ベースコートとしてもトップコートとしても塗布することが可能で、メイクアップに接触した物体に色移りせず水や摩擦に強いという利点を有し、ある程度の光沢も有する、多層コートメイクアップ方式に関する提案がなされている。しかし、この組成物は、皮膚や特に唇に対し刺激性や乾燥作用を及ぼし、特に皮膚や唇が傷んでいる際には不快感をもたらす水溶性アルコール、より特にエタノールを含んでいる。
国際公開WO02/067877号に係る出願において、色移り耐性組成物の膜の上に第2の組成物を塗布することからなる、色移り耐性組成物の美容効果を向上させる方法が記載されている。第2の組成物は、化粧的性質に不利に作用することのないよう、色移り耐性組成物と化学的に相互作用するものであってはならない。この公報に記載された製品の中には、不快な匂いやべたつき感を有するものが存在する。また、適度な光沢を有しないものも存在する。
仏国特許出願公開第2823101号 特開平5-221829号公報 国際公開WO97/17057号 米国特許第6001374号 国際公開WO02/067877号 欧州特許第749747号 「Polymer Handbook」、3rd edition、chapter VII、519〜559頁の、Eric A. Grulkeによる「Solubility parameter values」 C. M. Hansenによる論文、「The three dimensional solubility parameters」、J. Paint Technol. 39 (1967)、105頁 欧州特許第895467号 Gillman K. F.、Polymer Letters Vol. 5 (1967)、477〜481頁 米国特許第5625005号 H. C. Van de Hulstによる書籍"Light Scattering by Small Particles"、1957、New Yorkの第9章および第10章 仏国特許第0450540 仏国特許第0314654 米国特許第4152416号
本発明の目標は、順次塗布される2つの組成物からなる化粧品、特にメイクアップ用製品を処方するための新規な手段を提供することである。この化粧品は、良好な光沢、色移り耐性および/または保持力特性を示すという利点を有する。
本発明の目的は、特に、良好な色移り耐性および光沢保持力特性を有する化粧品を製造することである。
また、本発明の目的は、「色移り耐性」、非滲み性、色彩の保持力、快適性、非乾燥性、光沢および長期にわたる光沢の保持力を同時に併せ持つという利点を有する化粧品、特に、メイクアップ用製品を提供することである。
本出願人は、グラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中への分散物を含む第1の組成物と、化粧品として許容される媒体を含む第2の組成物との組み合わせにより、これらの目的を達成できることを見出した。この第2の組成物は、特に少なくとも1種の油を含むものである。
かくして、本発明の少なくともいくつかの態様にしたがう組成物により、塗布した時から長期にわたり、非常につややかで、滲まず、色移りせず、良好な保持力を有し、塗布した時から長期にわたり快適である(べたつかず、乾燥によりかさつかず、突っ張らない)という美容的結果を得ることが可能になる。
特に、本発明の製品により、被覆性の良好な、非常につややかな外観を有しており消費者の要求に適合した、滲まず、色移りせず、良好な保持力を有し、油っぽくなく、塗布された皮膚、毛髪または唇を、塗布した時から次いで長期にわたり完全に乾燥させることのない、べたつきがなく、途切れもない付着物を得ることが可能になる。それはさらに、良好な安定性を有し、均一に美しく塗布することが可能になる。
さらに、本発明による製品の組成物は、皮膚、唇または睫毛への塗り広げや密着について優れた性質を有しており、滑らかで快適な感触を有するという、特に優れた性質を有していることが見出されている。
保持力を有し、色移りせず、滲まないというこれらの性質と、光沢を有し、油じみていない外観とが相まって、本発明による製品は、口紅やリップグロス等のリップメイク用の、マスカラ、アイライナー、およびアイシャドウ等のアイメイク用の、および爪や毛髪用のメイクアップ製品の製造に特に適している。
そのため、本発明の対象は、皮膚、特に顔および首の皮膚、唇またはまぶたに塗布するための化粧品で、第1のおよび第2の組成物からなり、第1の組成物は、グラフトエチレンポリマーの粒子の液状油脂相中への分散物を含み、第2の組成物は、第1の組成物と異なっており、化粧品として許容される媒質を含む化粧品である。
本発明の他の対象は、表皮派生物、特に、爪、毛髪または眉毛に塗布するための化粧品で、第1のおよび第2の組成物からなり、第1の組成物は、少なくとも1種のグラフトエチレンポリマーを化粧品として許容される有機液体媒質中に含み、第2の組成物は、第1の組成物と異なっており、化粧品として許容される媒質を含む化粧品である。
本発明に係る製品は、特に皮膚、爪または毛髪用のメイクアップ用の製品である。
「メイクアップ製品」という語句は、着色剤を含み、人間のケラチン物質(皮膚または表皮派生物をいう)に塗布することにより、ケラチン物質に付着して着色をする、口紅、頬紅、アイライナー、ファンデーション、日焼け剤、半永久的メイクアップ製品(タトゥー)を意味する。
本発明による製品は、同一の包装材中に別個にもしくは一緒に、または少なくとも2つの別個の包装材中に包装される、少なくとも2種類の化粧品として許容される組成物からなる。
これらの組成物は、別個に包装されているのが好ましく、別個の包装材中に包装されているのが有利である。
かくして、本発明の対象は、特に、口紅、ファンデーション、マスカラ、頬紅またはアイシャドウ、口紅、マニキュア液、特に、ケア特性を有する製品、マスカラ、アイライナー、コンシーラー製品または身体(タトゥータイプの)または毛髪用のメイクアップ用製品の形態で提供される、メイクアップ用の化粧品である。
また、本発明の対象は、上記のように定義されるメイクアップ用の化粧品を含み、数種類の組成物が別個に包装されており、適当な塗布手段を伴っているのが有利な、メイクアップキットでもある。これらの手段は、細かいブラシ、粗いブラシ、ペン、ペンシル、フェルト、羽根ペン、スポンジ、チューブおよび/またはフォームチップとすることができる。
本発明による製品の第1の組成物を、ケラチン物質に塗布されるベースコート層とし、第2の組成物をトップコート層とすることができる。しかし、第1のコート層の下にアンダーコート層を塗布することが可能であり、その組成は第2のコート層と同一であっても異なっていてもよい。
第2のコート層の上にオーバーコート層を付着させることも可能であり、その組成は第1コート層と同一であっても異なっていてもよい。好ましくは、得られるメイクアップは2コート層メイクアップである。
第2の組成物をケラチン物質に塗布されるベースコート層とし、第1の組成物をトップコート層とすることもできる。
特に、ベースコート層は、口紅、ファンデーション、マスカラ、リップグロス、アイライナー、マニキュア液、爪用のケア製品、身体用のメイクアップ用製品であり、トップコート層はケア用または保護用の製品である。
また、本発明は、上記のように定義される化粧品を皮膚および/または唇および/または表皮派生物に塗布することからなる、皮膚および/または唇および/または表皮派生物のメイクアップ方法に関するものでもある。
本発明の対象は、皮膚、唇および/または表皮派生物に、グラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中への分散物を含む第1の組成物による第1のコート層を塗布する工程と、次いで、第1コート層の全体または一部に、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物による第2のコート層を塗布する工程とからなる、人間の皮膚および/または唇および/または表皮派生物を美容的にケアまたはメイクアップする方法でもある。
この方法は、人間の皮膚、唇および/または表皮派生物に、グラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中への分散物を含む第1の組成物による第1のコート層を塗布する工程と、前記第1のコート層を放置して乾燥させる工程と、次いで、第1コート層の全体または一部に、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物による第2のコート層を塗布する工程とからなるものであってもよい。
また、この方法は、人間の皮膚、唇および/または表皮派生物に、化粧品として許容される媒質を含む組成物による第1のコート層を塗布する工程と、前記第1のコート層を放置して乾燥させる工程と、次いで、第1コート層の全体または一部に、グラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中への分散物を含む組成物による第2のコート層を塗布する工程とからなるものであってもよい。
本発明による製品は、顔の皮膚、頭皮、身体、唇、下まぶたの内側、および爪、睫毛、毛髪、眉毛さらには体毛等の表皮派生物に塗布することが可能である。第2の組成物は、ひとまとまりとすることができ、ペン、ペンシルまたは他の器具(スポンジ、指、細かいブラシ、粗いブラシ、羽根ペン)により塗布することができる。このメイクアップは、付け爪、付け睫毛、かつら、または皮膚や唇に貼付ける(付けぼくろタイプの)パステルもしくはパッチ等のメイクアップ用アクセサリーに塗布することもできる。
本発明の対象は、グラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中への分散物を含む第1の組成物による第1のコート層と、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物による第2のコート層とを含み、前記第1のコート層が支持体に最初に塗布されまたは第2のコート層の全体または一部に塗布されている、メイクアップされた支持体でもある。
この支持体は、特に、かつら等のヘアーピース、付け爪、付け睫毛または皮膚や唇に貼付ける(付けぼくろタイプの)パッチである。
本発明は、皮膚および/または唇および/または表皮派生物に対するメイクアップの快適さ、特に、べたつきのなさおよび/または非乾燥性および/または光沢および/または色移り性および/または滲み性および/または保持力を向上させるための、上記のように定義される化粧品の、化粧への使用にも関する。
本発明の対象は、最終的には、後述するようなグラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中への分散物を含む第1の組成物と、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物とからなり、皮膚および/または唇および/または表皮派生物に、快適で、かつ/または光沢があり、かつ/または色移り耐性で、かつ/または滲まない、かつ/または良好な保持力を有するメイクアップを付与する、化粧品の使用である。
第1の組成物
本発明による第1の組成物は、グラフトエチレンポリマーの粒子、好ましくは固体粒子の液体脂肪相中への分散物を含む。
「エチレン」ポリマーという語句は、エチレン性不飽和結合を有するモノマーの重合により得られるポリマーを意味する。
グラフトエチレンポリマーの分散物は、欧州特許第749747号公報に記載されているような前記グラフトポリマーとは異なる安定化ポリマーを含まず、したがって、グラフトエチレンポリマー粒子は、そのような追加の安定化ポリマーによって表面が安定化されているわけではない。したがって、グラフトポリマーは、液体脂肪相中に、グラフトポリマー粒子の表面に安定剤を加えることなく分散している。
グラフトポリマーという語句は、ペンダント基としてまたは主鎖の末端に、好ましくはペンダント基として位置している少なくとも1つの側鎖を含む主鎖を有するポリマーを意味する。
グラフトエチレンポリマーは、前記液体脂肪相に不溶であるエチレン主鎖と、前記主鎖と共有結合しており、前記液体脂肪相に可溶である側鎖とを含むのが有利である。
グラフトエチレンポリマーは、特に、非架橋ポリマーである。特に、ポリマーは、重合可能な基を1つ有するモノマーの重合により得られる。
好ましくは、グラフトエチレンポリマーは膜形成ポリマーである。
「膜形成」ポリマーという語句は、単独でまたは膜形成助剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質上に連続的で接着性の膜、好ましくは粘着性の膜であり、さらに好ましくは前記支持体から剥がせる程度の粘着力および機械的性質を有する膜を形成できるポリマーを意味する。
本発明の1つの実施形態では、グラフトエチレンポリマーは、グラフトアクリルポリマーである。
グラフトエチレンポリマーは、重合用の有機媒質中:
前記不溶性の主鎖を生成する、少なくとも1種のアクリルモノマーおよび必要に応じてさらに追加される少なくとも1種の非アクリルビニルモノマーと、
重合可能な末端基を有し、前記側鎖を生成するマクロモノマー
とのフリーラジカル重合により得ることが可能で、前記マクロモノマーは、200以上の重量平均分子量を有しており、重合したマクロモノマーの含有量は、前記ポリマーの重量の0.05〜20重量%の範囲である。
液体脂肪相は、重合用の有機媒質を含んでいてもよい。
有機液体分散媒質は、グラフトポリマーを提供する媒体であり、重合用の媒質と同一であってもよい。
しかし、重合用の媒質を完全にまたは一部を他の有機液体媒体で置換してもよい。こうした他の有機液体媒体を、重合後に重合用の媒質に追加することも可能である。その場合、重合用の媒質は、完全にまたは一部を留去される。
液体脂肪相は、分散媒質に含まれる以外の有機液体化合物を含んでいてもよい。こうした他の化合物は、グラフトポリマーが液体脂肪相中に分散した状態を保てるものの中から選択される。
有機液体分散媒質は、得られたグラフトポリマー分散物を第1の組成物中に導入するため、本発明による第1の組成物の液体脂肪相中に存在する。
好ましくは、液体脂肪相は、主成分として、1種または複数の、以下に定義するような有機液体化合物(油)を含む。
特に、液体脂肪相とは、非水系で、室温(25℃)において水と混和しない有機液相をいう。
「有機液体化合物」という語句は、室温(25℃)において液体で、したがって自重により流動する非水系化合物を意味する。
「シリコーン化合物」という語句は、少なくとも1つのケイ素原子を含む化合物を意味する。
有機液体分散媒質として存在することのできる液体有機化合物または油の中で:
Hansen(Hansen)の溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下、好ましくは17(MPa)1/2以下である有機液体、特に非シリコーンまたはシリコーンに基づく化合物、
Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが20(MPa)1/2以下である1価アルコール;および
それらの混合物
を挙げることができる。
Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータδは、書籍「Polymer Handbook」、3rd edition、chapter VII、519〜559頁の、Eric A. Grulkeによる「Solubility parameter values」という項目において、下式により定義されている。
δ = (dD 2 + dp 2 + dH 2)1/2
式中、
dDは、分子衝突の間に誘起される双極子の生成に由来するロンドン(London)の分散力を表し、
dpは、永久双極子間のデバイ(Debye)の相互作用力を表し、
dHは、特異的な相互作用(水素結合、酸/塩基またはドナー/アクセプター相互作用等)による力を表す。
Hansenによる溶解度空間における「媒質」の定義は、C. M. Hansenによる論文、「The three dimensional solubility parameters」、J. Paint Technol. 39 (1967)、105頁に記載されている。
Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下である有機液体、特に非シリコーンまたはシリコーンに基づく化合物の中から、液体油脂物質、特に油を挙げることができ、天然または合成の、炭素系、炭化水素系、フッ素化物系、シリコーンの、必要に応じて分枝状を有する油から、単独でまたは混合物として選択することができる。
「油」という語句は、室温(25℃)および大気圧(760mmHg)下で液体である任意の非水系媒体であって、皮膚、粘膜(唇)および/または表皮派生物(爪、睫毛、眉毛、毛髪)に塗布することのできるものを意味する。
これらの油の中に、脂肪酸のポリオールエステルよりなる、ヒマワリ油、ゴマ油、菜種油等の植物油、または長鎖(すなわち、6〜20の炭素原子を含む)の酸およびアルコールより誘導されるエステル、特に式RCOOR'(式中、Rは7〜19の炭素原子を含む高級脂肪酸の残基を表し、R'は、3〜20の炭素原子を含む炭化水素鎖を表す)で表される、パルミチン酸エステル、アジピン酸エステル、安息香酸エステル、特に、アジピン酸ジイソプロピル等のエステルを挙げることができる。
また、直鎖、分枝状および/または環状の、必要に応じて揮発性のアルカン、特に、パラフィン油、ワセリンまたは水素化ポリイソブチレン、イソドデカンまたは「ISOPARS」、揮発性イソパラフィンを挙げることができる。また、エステル、エーテルおよびケトンも挙げることができる。
同様に、必要に応じてフッ素化された脂肪族および/または芳香族基、あるいはヒドロキシル基、チオール基および/またはアミノ基等の官能基で必要に応じて置換されたポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンなどのシリコーン油、ならびに、揮発性で、特に環状のシリコーン油を挙げることができる。
特に、第1の組成物は揮発性油を含んでいてもよい。
「揮発性油」という語句は、任意の非水系媒体であって、皮膚または唇の上から1時間以内に蒸発し、特に、室温大気圧下で、10-3〜300mmHg(0.13〜40000Pa)の蒸気圧を有するものを意味する。
本発明による第1の組成物は、第1の組成物の全重量に対し1重量%〜70重量%の範囲、好ましくは5重量%〜50重量%の範囲、好ましくは10重量%〜35重量%の範囲の揮発性油を含むのが有利である。
本発明において揮発性シリコーン油として使用できるものとして、2〜7のケイ素原子を含む直鎖または環状シリコーンを挙げることができ、これらのシリコーンは、必要に応じて1〜10の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシ基を含んでいてもよい。特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサンおよびそれらの混合物が挙げられる。
揮発性非シリコーン油として、イソドデカンまたは「ISOPARS」、揮発性イソパラフィン、イソヘキサデカンおよびイソデカンが挙げられる。
第1の組成物は、不揮発性油を、特に第1の組成物の全重量に対し1重量%〜80重量%の範囲、好ましくは5重量%〜60重量%の範囲、より好ましくは10重量%〜50重量%の範囲で含んでいてもよい。
不揮発性のシリコーン油として、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)等の不揮発性ポリジアルキルシロキサン;
ペンダント基として、またはシリコーン鎖の末端に位置しており、2〜24の炭素原子を含むアルキル基、アルコキシ基またはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;
フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、ポリメチルジフェニルシロキサン等のフェニル化シリコーン;脂肪酸(特に、C8〜C20の脂肪酸)、脂肪族アルコール(特に、C8〜C20の脂肪族アルコール)またはポリオキシアルキレン(特に、ポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレン)で改質したポリシロキサン;アミノ化ポリシロキサン;ヒドロキシル基を有するポリシロキサン;ペンダント基として、またはシリコーン鎖の末端に位置しており、1〜12の炭素原子を含み、水素原子の全てまたはいくつかがフッ素原子により置換されたフッ素化基を含むフッ素化ポリシロキサン;およびそれらの混合物が挙げられる。
Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下である非シリコーン有機液体として、特に:
少なくとも6個の、特に6〜30個の炭素原子を含む直鎖、分枝状または環状エステル;
少なくとも6個の、特に6〜30個の炭素原子を含むエーテル;
および
少なくとも6個の、特に6〜30個の炭素原子を含むケトンが挙げられる。
「Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが20(MPa)1/2以下である液体1価アルコール」という語句は、6〜30の炭素原子を含み、炭化水素鎖が置換基を有しない、液体脂肪1価脂肪族アルコールを意味する。本発明による1価アルコールとして、オレイルアルコール、デカノールおよびリノレイルアルコールが挙げられる。
本発明の第1の実施形態では、液体脂肪相は、非シリコーン液体脂肪相である。
「非シリコーン液体脂肪相」という語句は、1種または複数の、上に述べたような非シリコーン液体有機化合物または油を含む脂肪相であって、前記非シリコーン化合物が、主成分として液体脂肪相中に存在する、すなわち、液体脂肪相の全重量に対して少なくとも50重量%、特に50〜100重量%、好ましくは60〜100重量%(たとえば60〜99重量%)、あるいは65〜100重量%(たとえば65〜95重量%)該液体脂肪相中に存在する脂肪相を意味する。
非シリコーン有機液体化合物は、特に:
Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下である非シリコーン有機液体化合物;
Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが20(MPa)1/2以下である1価アルコール;および
それらの混合物
から選択される。
したがって、前記非シリコーン液体脂肪相は、必要に応じて、上で述べたようなシリコーンの液体有機化合物または油を含んでいてもよく、液体脂肪相の全重量に対し50重量%未満、特に0.1〜40重量%、または、さらに1〜35重量%、あるいは5〜30重量%の範囲の量で存在することができる。
本発明の特定の実施形態では、非シリコーン液体脂肪相は、シリコーンの有機液体化合物または油を含まない。
液体脂肪相が非シリコーン液体脂肪相である場合、グラフトポリマー中に存在するマクロモノマーは、以下に述べるような炭素系マクロモノマーであるのが有利である。
特に、液体脂肪相が非シリコーン液体脂肪相である場合、第1の組成物中に存在するグラフトポリマーは非シリコーンのグラフトポリマーであるのが有利である。
非シリコーングラフトポリマーという語句は、主成分として炭素系のマクロモノマーを含み、必要に応じて、シリコーンマクロモノマーをポリマーの全重量に対し最大でも7重量%、好ましくは最大でも5重量%含む、あるいは全く含まないグラフトポリマーを意味する。
本発明の第2の実施形態では、液体脂肪相は、シリコーン液体脂肪相であってもよい。
「シリコーン液体脂肪相」という語句は、上に述べたような1種または複数のシリコーン有機液体化合物またはシリコーン油を含む脂肪相であって、前記シリコーン化合物が、主成分として液体脂肪相中に存在する、すなわち、液体脂肪相の全重量に対して少なくとも50重量%、特に50〜100重量%、好ましくは60〜100重量%(たとえば60〜99重量%)、あるいは65〜100重量%(たとえば65〜95重量%)該液体脂肪相中に存在する脂肪相を意味する。
シリコーン液体有機化合物は、
Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下、好ましくは17(MPa)1/2以下である有機液体、特に非シリコーンまたはシリコーン化合物
から選択することができる。
したがって、前記シリコーン液体脂肪相は、必要に応じて、上で述べたような非シリコーンの液体有機化合物または油を含んでいてもよく、液体脂肪相の全重量に対し50重量%未満、特に0.1〜40重量%、またはさらに1〜35重量%、あるいは5〜30重量%の範囲の量で存在することができる。
本発明の特定の実施形態では、シリコーン液体脂肪相は、非シリコーン有機液体化合物を含まない。
液体脂肪相がシリコーン液体脂肪相である場合、グラフトポリマー中に存在するマクロモノマーは、以下に述べるようなシリコーンマクロモノマーであるのが有利である。
特に、液体脂肪相がシリコーン液体脂肪相である場合、第1の組成物中に存在するグラフトポリマーはシリコーンのグラフトポリマーであるのが有利である。
「シリコーングラフトポリマー」という語句は、主成分としてシリコーンのマクロモノマーを含み、必要に応じて、炭素系マクロモノマーをポリマーの全重量に対し最大でも7重量%、好ましくは最大でも5重量%含む、あるいは全く含まないグラフトポリマーを意味する。
ポリマーの主鎖を構成するモノマー、マクロモノマー、ポリマーの分子量、モノマーおよびマクロモノマーの割合は、有機液体分散媒質に応じて、グラフトポリマーの粒子の分散物が有利に得られるように、特に安定な分散物が得られるように選択され、このような選択は当業者によって行うことが可能である。
「安定な分散物」という語句は、特に、遠心分離(たとえば4000回転/分で15分間)によって固体の沈降や固/液相分離を起こさない分散物を意味する。
このように、分散物中の粒子を生成するグラフトエチレンポリマーは、前記分散媒質に不溶な主鎖と前記分散媒質に可溶な部分とからなる。
グラフトエチレンポリマーは、ランダムポリマーであってもよい。
本発明では、「グラフトエチレンポリマー」という語句は、有機重合媒質中:
1種または複数のエチレンモノマーと、
1種または複数のマクロモノマー
とのフリーラジカル重合により得られるポリマーを意味する。
本発明では、「グラフトアクリルポリマー」という語句は、有機重合媒質中:
1種または複数のアクリルモノマー、および必要に応じてさらに1種または複数の非アクリルビニルモノマーと、
1種または複数のマクロモノマー
とのフリーラジカル重合により得られるポリマーを意味する。
アクリルモノマーは、アクリルモノマーと必要に応じて添加される非アクリルビニルモノマーとの混合物の重量に対し、50〜100重量%、好ましくは55〜100重量%(特に、55〜95重量%)、好ましくは60〜100重量%(特に、60〜90重量%)を占めるのが有利である。
好ましくは、アクリルモノマーは、そのホモポリマーが対象となる分散媒質中に不溶である、すなわち、そのホモポリマーが室温(20℃)で濃度5重量%以上において、前記分散媒質中で固体(または溶解していない)状態をとるモノマーから選択される。
本発明では、「重合可能な末端基を有するマクロモノマー」という語句は、その一方の末端にのみ、重合可能であり、重合の間に、主鎖を形成するアクリルモノマーおよび必要に応じて追加された非アクリルビニルモノマーと反応することが可能な任意のポリマーを意味するものと理解される。このようなマクロモノマーを用いると、グラフトアクリルポリマーの側鎖を形成することが可能になる。マクロモノマーの重合可能な基は、エチレン性不飽和結合を有し、主鎖を形成するモノマーとフリーラジカル機構を経て重合することが可能な基であるのが有利である。
「炭素系マクロモノマー」という語句は、非シリコーンのマクロモノマー、特に、エチレン性不飽和結合を有する(1種または複数の)非シリコーンモノマーの重合、主にアクリルおよび/または非アクリルビニルモノマーの重合により得られるオリゴマクロモノマーを意味する。
「シリコーンマクロモノマー」という語句は、有機ポリシロキサンマクロモノマー、特に、ポリジメチルシロキサンマクロモノマーを意味する。
好ましくは、マクロモノマーは、そのホモポリマーが、対象となる分散媒質に可溶である、すなわち、室温で濃度5重量%以上において、前記分散媒質中に完全に溶解しているマクロモノマーから選択される。
したがって、グラフトアクリルポリマーは、特に1種または複数のアクリルモノマーの重合の結果生じる一連のアクリルの単位からなる主鎖(主たる鎖)と、マクロモノマーの反応により誘導される側鎖(グラフト基)とからなり、前記側鎖は前記主鎖に共有結合している。
主鎖(主たる鎖)は、対象となる分散媒質に不溶であるが、側鎖(グラフト基)は、前記分散媒質に可溶である。
「アクリルモノマー」という語句は、本出願では、(メタ)アクリル酸、アクリル酸エステル(「アクリレート」とも呼ばれる)、メタクリル酸エステル(「メタクリレート」とも呼ばれる)、アクリル酸アミド(「アクリルアミド」とも呼ばれる)、メタクリル酸アミド(「メタクリルアミド」とも呼ばれる)より選択されるモノマーを意味する。
ポリマーの不溶性の主鎖を生成することの可能なアクリルモノマーとして、単独でまたは混合物として、下記のモノマーおよびその塩が挙げられる:
(i)下式で表される(メタ)アクリル酸エステル;
Figure 2005336186
式中、
R1は、水素原子またはメチル基を表し、
R2は:
1〜6個の炭素原子を含み、その鎖中にO、N、Sから選択される1個または複数のへテロ原子を含むことが可能であり、かつ/または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)および-NR'R''(R'およびR''は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖または分枝状C1〜C4アルキル基から選択され、かつ/または、5〜30のオキシエチレンの繰り返し単位を有する、少なくとも1つのポリオキシアルキレン基、特にC1〜C4アルキレンの、特にポリオキシエチレン基および/またはポリオキシプロピレン基、により置換されていてもよい)から選択される1個または複数の置換基を含むことが可能である、直鎖または分枝状アルキル基;
3〜6個の炭素原子を含み、その鎖中にO、N、Sから選択される1個または複数のへテロ原子および/または、OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)から選択される1個または複数の置換基を含むことが可能である、環状アルキル基;
から選択される基を表す。
R2の例として、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシポリオキシエチレン350 OE、トリフルオロエチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル基が挙げられる。
(ii)下式で表される(メタ)アクリルアミド
Figure 2005336186
式中、
R3は、水素原子またはメチル基を表し、
R4およびR5は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)および-NR'R''(R'およびR''は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖または分枝状C1〜C4アルキル基から選択される)から選択される、1個または複数の置換基を含んでいてもよい、1〜6個の炭素原子を含む直鎖または分枝状アルキル基を表し;あるいは、
R4は水素原子を表し、R5は1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表す。
R4およびR5を構成するアルキル基の例として、n-ブチル、t-ブチル、n-プロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチルおよびジメチルアミノプロピル基が挙げられる。
(iii)(メタ)アクリル酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸等の、少なくとも1つのカルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能基を含む(メタ)アクリルモノマー。
これらのアクリルモノマーのうち、よりさらに特に、(メタ)アクリル酸メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびイソブチル;(メタ)アクリル酸メトキシエチルまたはエトキシエチル;メタクリル酸トリフルオロエチル;メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル;ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド;(メタ)アクリル酸およびそれらの塩;ならびにそれらの混合物が挙げられる。
好ましくは、アクリルモノマーは、アクリル酸メチル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸、メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびそれらの混合物から選択される。
追加の非アクリルビニルモノマーとして:
式R6-COO-CH=CH2で表されるビニルエステル(式中、R6は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖または分枝状アルキル基または3〜6個の炭素原子を含む環状アルキル基および/または、たとえばベンゼン、アントラセンおよびナフタレンタイプの芳香族基を表す);
クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸、ビニル安息香酸、ビニルリン酸等の、少なくとも1つのカルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能基を有する非アクリルビニルモノマーおよびそれらの塩;
2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン等の、少なくとも1つの第3級アミン官能基を有する非アクリルビニルモノマー;
およびそれらの混合物
が挙げられる。
本発明の1つの実施例によると、グラフトポリマーは、(メタ)アクリル酸を含む。
グラフトポリマー内に存在するアクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸のうち少なくとも一方、特に、(メタ)アクリル酸と、上記の点(i)および(ii)に記載の(メタ)アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリルアミドから選択される少なくとも1種のモノマーとを含むのが有利である。好ましくは、前記アクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸のうち少なくとも一方と、(メタ)アクリル酸エステルのC1〜C3アルキルエステルより選択される少なくとも1種のモノマーとを含む。(メタ)アクリル酸は、ポリマーの全重量に対し少なくとも5重量%(特に5重量%〜80重量%の範囲)、好ましくは少なくとも10重量%(特に10重量%〜70重量%の範囲)、さらに好ましくは少なくとも15重量%(特に15重量%〜60重量%の範囲)の量で存在することができる。
塩としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基、またはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンもしくは2-メチル-2-アミノ-1-プロパノール等のアルカノール型の有機塩基を用いて酸基を中和して得られるものが挙げられる。第3級アミン官能単位を、たとえば無機酸または有機酸を用いた中和により形成される塩も挙げられる。無機酸としては、硫酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸およびホウ酸が挙げられる。有機酸としては、1つ以上のカルボキシル基、スルホン酸基またはリン酸基を有する酸が挙げられる。これらは、直鎖、分枝状または環状脂肪族酸でもよく、あるいは芳香族酸でもよい。これらの酸は、OおよびNから選択される1つまたは複数のヘテロ原子を、たとえばヒドロキシル基等の形態で、さらに含んでいてもよい。特に、酢酸、プロピオン酸、テレフタル酸、ならびにクエン酸および酒石酸が挙げられる。
本発明の1つの実施形態では、グラフトエチレンポリマーは上に述べたような追加の非アクリルビニルモノマーを含まない。この実施形態では、グラフトエチレンポリマーの不溶性の主鎖は、上に述べたようなアクリルモノマーのみから形成される。
重合していないこれらのアクリルモノマーは対象となる分散媒質に可溶であるかもしれないが、これらのモノマーから生成したポリマーは該分散媒質に不溶であることが理解される。
本発明の特定の実施形態では、グラフトエチレンポリマーは、以下のモノマーの有機重合媒質中:
前記不溶性の主鎖を生成する、主成分として、(メタ)アクリル酸のC1〜C3アルキルエステルから、単独でまたは混合物として選択されるアクリルモノマー、および必要に応じて追加される、(メタ)アクリル酸および下で定義される式(I)で表される(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選択される1種または複数のアクリルモノマーおよびそれらの塩;と、
上記のように定義される、重合可能な末端基を含む少なくとも1つのシリコーンマクロモノマー
とのフリーラジカル重合により得ることが可能である。
主成分であるアクリルモノマーとして、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、メタクリル酸n-プロピル、アクリル酸イソプロピルおよびメタクリル酸イソプロピル、ならびにそれらの混合物を使用することができる。
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチルが特に好ましい。
追加のアクリルモノマーは:
(メタ)アクリル酸およびその塩、
式(I)で表される(メタ)アクリル酸エステルおよびそれらの塩;
Figure 2005336186
式中:
R'1は、水素原子またはメチル基を表し;
R'2は:
1〜6個の炭素原子を含み、その鎖中に1個または複数の酸素原子を含み、かつ/または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)および-NR'R''(R'およびR''は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖または分枝状C1〜C3アルキルから選択される)から選択される1個または複数の置換基を含む、直鎖または分枝状アルキル基;
3〜6個の炭素原子を含み、その鎖中に1個または複数の酸素原子を含むことができ、かつ/または、OHおよびハロゲン原子(F、Cl、Br、I)から選択される1個または複数の置換基を含むことができる、環状アルキル基;
およびそれらの混合物
から選択することができる。
R'2の例として、メトキシエチル、エトキシエチル、トリフルオロエチル;2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル基が挙げられる。
これらの追加のアクリルモノマーとして、特に、(メタ)アクリル酸、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、アクリル酸2-ヒドロキシエチル、それらの塩、およびそれらの混合物が挙げられる。
アクリル酸およびメタクリル酸が特に好ましい。
マクロモノマーは、その鎖の一方の末端に、重合の間にアクリルモノマーや必要に応じて追加されるビニルモノマーと反応して、グラフトエチレンポリマーの側鎖を形成することが可能な、重合可能な末端基を含む。前記重合可能な末端基は、特に、ビニル基、アクリレート基(アクリロイル基)またはメタクリレート基(メタクリロイル基)で、好ましくは、アクリレート基またはメタクリレート基である。
マクロモノマーは、好ましくは、そのホモポリマーが25℃以下の、特に-100℃〜25℃の範囲で、好ましくは-80℃〜0℃の範囲のガラス色移り点(Tg)を有するマクロモノマーから選択される。
マクロモノマーは、200以上の、好ましくは300以上の、さらに好ましくは500以上の、よりさらに好ましくは600以上の重量平均分子量を有する。
好ましくは、マクロモノマーは、200〜100000の範囲の、より好ましくは500〜50000の範囲の、より好ましくは800〜20000の範囲の、さらにより好ましくは800〜10000の範囲の、その上さらにより好ましくは800〜6000の範囲の重量平均分子量(Mw)を有する。
本出願において、重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマトグラフィー法(THF溶媒、較正曲線は直鎖ポリスチレン標準試料により作成、屈折率検出器)により決定する。
炭素系マクロモノマーの特に:
(i)ビニルまたは(メタ)アクリル基から選択される重合可能な末端基を有する、(メタ)アクリル酸の、C8〜C22の直鎖または分枝状アルキルエステルのホモポリマーまたはコポリマーで、特に:
モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸2-メチルヘキシル)のマクロモノマー;モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸ドデシル)または(メタクリル酸ドデシル)のマクロモノマー;モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸ステアリル)またはポリ(メタクリル酸ステアリル)のマクロモノマーが挙げられるもの。
そのようなマクロモノマーは、欧州特許第895467号、欧州特許第96459号およびGillman K. F.、Polymer Letters Vol. 5 (1967)、477〜481頁に記載されている。
特に、モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸2-エチルヘキシル)またはポリ(アクリル酸ドデシル)に基づくマクロモノマーが挙げられる。
(ii)エチレン性不飽和結合からなる重合可能な末端基、特に、(メタ)アクリル酸エステル末端基を有するポリオレフィン。そのようなポリオレフィンの特に、下記のマクロモノマーが挙げられ、それらは(メタ)アクリル酸エステル末端を有するものとする:ポリエチレンマクロモノマー、ポリプロピレンマクロモノマー、ポリエチレン/ポリプロピレンコポリマーのマクロモノマー、ポリエチレン/ポリブチレンコポリマーのマクロモノマー、ポリイソブチレンマクロモノマー;ポリブタジエンマクロモノマー;ポリイソプレンマクロモノマー;ポリブタジエンマクロモノマー、ポリ(エチレン/ブチレン)‐イソプレンマクロモノマー。
そのようなマクロモノマーは、米国特許第5625005号に記載されており、そこでは、(メタ)アクリル酸エステル反応性末端基を有するエチレン/ブチレンおよびエチレン/プロピレンマクロモノマーについて言及がなされている。
特に、Kraton Polymers社からKraton Liquid L-1253の名称で市販されているメタクリル酸ポリ(エチレン/ブチレン)が挙げられる。
シリコーンマクロモノマーの特に、下の式(II)で表される、モノ(メタ)アクリル酸エステル末端基を有するポリジメチルシロキサンが挙げられる:
Figure 2005336186
式中、
R8は、水素原子またはメチル基を表し、R9は、1〜10の炭素原子を含み、必要に応じてさらに1または2のエーテル結合-O-を含む2価炭化水素基を表し、R10は、1〜10の炭素原子、特に2〜8の炭素原子を含むアルキル基を表し、nは、1〜300の、好ましくは3〜200の、さらに好ましくは5〜100の整数を表す。
シリコーンマクロモノマーとして、United Chemical Technologies社(UCT)からPS560-K6の名称で、またはGelest社からMCR-M17の名称で市販されているモノメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンを使用することができる。
好ましくは、重合した(グラフトポリマーの側鎖を構成している)マクロモノマーは、ポリマーの全重量に対し0.1〜15重量%、より好ましくは0.2〜10重量%、さらにより好ましくは0.3〜8重量%を占める。
非シリコーン液体脂肪相に分散した特に好ましいグラフトエチレンポリマーとして:
特に、イソドデカン、イソノナン酸イソノニル、オクチルドデカノール、マレイン酸ジイソステアリル、安息香酸のC12〜C15アルキルエステル(Finsolv TN等)から選択される媒質中での、アクリル酸メチルと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、Kraton L-1253)との重合;
特に、イソドデカン中での、アクリル酸メトキシエチルと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、Kraton L-1253)との重合;
特に、イソドデカン中での、アクリル酸メチル/メタクリル酸メチルモノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、Kraton L-1253)との重合;
特に、イソドデカン中での、アクリル酸メチル/アクリル酸マクロモノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、Kraton L-1253)との重合;
特に、イソドデカン中での、アクリル酸メチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチルモノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、Kraton L-1253)との重合;
特に、イソドデカン中での、アクリル酸メチル/メタクリル酸2-ヒドロキシエチルモノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、Kraton L-1253)との重合
により得られるグラフトエチレンポリマーを使用することができる。
シリコーン液体脂肪相に分散した特に好ましいグラフトアクリルポリマーとして:
アクリル酸メチルと、重量平均分子量が800〜6000の範囲のモノメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンマクロモノマー、特に、デカメチルシクロペンタシロキサンまたはフェニルトリメチコーンとの重合;
アクリル酸メチルと、アクリル酸と、重量平均分子量が800〜6000の範囲のモノメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンマクロモノマー、特に、デカメチルシクロペンタシロキサンまたはフェニルトリメチコーンとの重合
により得られるグラフトアクリルポリマーを使用することができる。
好ましくは、グラフトポリマーは、10000〜300000の範囲の、特に20000〜200000の範囲の、さらに好ましくは25000〜150000の範囲の重量平均分子量(Mw)を有する。
上に述べたような性質により、所定の有機分散媒質中で、ポリマーは、自然に折り畳まれて、ほぼ球状の表面に側鎖が現れた構造を有する粒子を形成する能力を有し、それにより、これらの粒子は安定化されている。そのような、グラフトポリマーの性質に起因して生成した粒子は、前記媒質中で凝集性を有しないという特徴的な性質を有しており、したがって自己安定性を示すとともに、非常に安定なポリマー粒子の分散物を形成する。
特に、分散物中のグラフトエチレンポリマーは、10〜400nmの範囲の、好ましくは20〜200nmの範囲の平均径を有するナノスケールの粒子を形成する。
このように非常に小さなサイズをとるため、分散物中のグラフトポリマー粒子は、非常に安定であり、そのため、ほとんど凝集することはない。
したがって、グラフトポリマー分散物は、安定な分散物であり、室温(25℃)で長時間(たとえば24時間)放置しても沈殿物を生成しない。
グラフトポリマー粒子の分散物は、ポリマー乾燥物(乾燥抽出物)含量が、乾燥物含量の40重量%〜70重量%の範囲、特に45重量%〜65重量%の範囲にあるのが好ましい。
グラフトポリマー粒子の分散物は、有機重合媒質中、上記のように定義される1種または複数のアクリルモノマーと、上記のように定義される1種または複数のマクロモノマーとをフリーラジカル共重合させる工程を有する方法により調製することができる。
上記のように、有機液体分散媒質は、重合媒質と同一であっても異なっていてもよい。
共重合は、重合開始剤の存在下で行うのが便利である。重合開始剤として、フリーラジカル開始剤を使用することができる。一般に、そのような重合開始剤は、過酸化ジラウロイル、過酸化ジベンゾイル、ペルオキシ-2-エチルヘキサン酸t-ブチル等の有機過酸化化合物;アゾビスイソブチロニトリルおよびアゾビスジメチルバレロニトリル等のジアゾ化化合物から選択することができる。
反応は、光開始剤により、またはUV照射、中性子等の照射、あるいはプラズマによっても開始させることができる。
一般に、本方法の実施をするためには、少なくとも、有機重合媒質の一部、重合後不溶性の主鎖を構成するアクリルモノマーおよび/または追加のビニルモノマーの一部、マクロモノマー(ポリマーの側鎖を構成する)の全量および重合開始剤の一部を、生成するポリマーの量に対して適当な大きさを有する反応容器に導入する。この導入段階においては、反応媒質は比較的均一な媒質をなす。
反応媒質を撹拌しながらモノマーとマクロモノマーとの重合が起こる温度に加熱する。一定時間経過後、最初は均一で透明であった媒質が乳液状の外観を呈する分散物に変化する。ここで、残りのモノマーと重合開始剤の混合物を添加する。混合物を撹拌しながら加熱を続け、適当な時間経過すると、媒質は、該媒質中で生成し、該分散媒質中に可溶であるポリマー中の側鎖の存在により安定化されたポリマーを含む、安定な乳液状の分散物となる。
本発明による第1の組成物により、ケラチン物質上、特に皮膚または唇の上に、付着物、特に、良好な光沢と良好な非色移り特性を有するメイクアップ付着物を得ることが可能になる。
本発明による第1の組成物により、ケラチン物質上、特に皮膚および唇の上に、乾燥して突っ張る感じを与えない付着物を得ることが可能になり、こうして得られる付着物は、そのため、使用者にとって長時間にわたり快適なものである。
上に述べたようなグラフトポリマーは、本発明による第1の組成物中に、該第1の組成物の全重量に対し0.1重量%〜70重量%の範囲、好ましくは0.5重量%〜50重量%の範囲、さらに好ましくは1重量%〜40重量%を占めることができる。
実施例により、対象とする有機媒質中で粒子の分散物を形成することの可能な、本発明によるポリマーの調製について説明する。
これらの実施例において、ポリマーの重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)、ポリマーのガラス色移り温度、分散物中の乾燥物(または乾燥抽出物)含量およびポリマーの粒径を、前記分散物の調製後に決定した。
重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマトグラフィー法(THF溶媒、較正曲線は直鎖ポリスチレン標準試料により作成、屈折率検出器)により決定する。
ガラス色移り温度(Tg)の測定は、ASTM D3418-97規格にしたがい、カロリメーターを用いた示差エンタルピー分析(DSC、示差走査熱量測定)により、-100℃〜+150℃の温度範囲について、10℃/分の昇温速度で、150μlのアルミニウム製試料容器を用いて行った。
試料容器の調製は、以下のように行った。得られた100μlの分散物を150μlのアルミニウム製試料容器にとり、室温、相対湿度50%で24時間放置して溶媒を蒸発させた。上記操作を繰り返した後、試料容器をMettler社製DSC 30熱量計に導入した。
乾燥物(乾燥抽出物)含量、すなわち、不揮発性分の含量は、いくつかの方法により測定することができるが、例としては、オーブン中で乾燥することによる方法や赤外線の照射により乾燥することによる方法が挙げられる。
好ましくは、乾燥物含量は、試料を2μm〜3.5μmの波長を有する赤外線により加熱する方法により測定される。組成物に含まれる高い蒸気圧を有する物質は、この照射の効果により蒸発する。試料の重量減少を測定することにより、該組成物の乾燥抽出物含量を求めることができる。これらの測定は、Mettler社から市販の赤外線乾燥機LP16により行うことができる。この手法については、Mettler社から提供される、本装置に関する技術資料に詳しく解説されている。
測定手順は下記のとおりである。約1gの組成物を金属皿の上に薄く広げる。この皿を、乾燥機に導入後、参照温度120℃で1時間放置する。初期重量に相当する試料の湿潤重量および照射後の重量に相当する試料の乾燥重量は、精密天秤により測定される。
乾燥物含量は、下記のようにして計算される。
乾燥抽出物 = 100×(乾燥重量 / 湿潤重量)
粒径は、いくつかの方法により決定することができる。特には、(動的または静的)光散乱法、コールターカウンターによる方法、沈降速度(ストークスの法則により、サイズと関連付けられる)測定による方法および顕微鏡観察が挙げられる。これらの方法により、粒径、およびいくつかの方法については粒径分布を測定することが可能になる。
好ましくは、本発明による組成物中の粒径および粒径分布は、Malvern社より市販されているMasterSizer 2000型の粒径分析計により静的光散乱で測定される。データは、Mieの光散乱理論に基づいて処理される。この理論は、等方的な粒子については正確であり、非球形粒子の場合には、「有効」粒径を決定することが可能である。この理論は、H. C. Van de Hulstによる書籍"Light Scattering by Small Particles"、1957、New Yorkの第9章および第10章に具体的に記載されている。
組成物は、次のように定義される体積平均「有効」粒径D[4.3]により特徴付けられる。
Figure 2005336186
ここで、Viは、有効径がdiである粒子の体積を表す。このパラメータについては、特に粒径分析計に関する技術文書に記載されている。
測定は、25℃で、組成物から以下のようにして得られる希釈した粒子分散物について行った。1)水で100倍に希釈する、2)溶液をホモジナイズする、3)溶液を18時間放置する、4)白みがかった均一な上澄みを回収する。
「有効」径は、水の屈折率1.33および粒子の平均屈折率1.42を用いて求められる。
(実施例1)
アクリル酸メチルと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンコポリマーに相当するマクロモノマー(Kraton L-1253)の重合により得られるポリマー
2kgのヘプタン、2kgのイソドデカン、2.8kgのアクリル酸メチル、および1.2kgのメタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレン型マクロモノマー(Kraton L-1253)および320gのペルオキシ-2-エチルヘキサン酸t-ブチル(Trigonox 21S)を反応容器に加えた。
反応混合物を撹拌し、室温〜90℃で1時間加熱した。90℃で15分経過後、反応溶媒の外観について、透明な外観から乳白色への外観へと変化が見られた。撹拌しながら加熱をさらに15分間続け、16kgのアクリル酸メチルおよび200gのTrigonox 21Sからなる混合物を1時間かけて滴下した。
次いで加熱を90℃で4時間続け、ヘプタンを反応媒質から留去する。蒸留操作が終わると、こうして調製された、イソドデカン中で安定なポリマーの粒子の分散物が得られる。
グラフトポリマーは、ポリマーの全重量に対して6重量%のマクロモノマーを含む。
ポリマーおよび前記ポリマーから生成した粒子の性質は以下のとおりである。
重量平均分子量Mw = 119900
数平均分子量Mn = 16300
多分散度(Mw/Mn) = 7.37
ガラス色移り温度: 10℃(Mettler社製DSCによる)
乾燥抽出物:イソドデカン中52.4%(熱天秤により測定)
粒径:46nm、多分散度0.05(Malvern社製Autosizer Lo-Cにより25℃で測定)
得られた分散物の安定性は、下記の安定性試験法により示される。溶血管に、製造した分散物8mlを取り、Jouan社製C100-S5遠心器により4000回転/分で15分間遠心分離する。15分後、その中では相分離は観測されず、分散物は安定であることが示される。
本発明による組成物は、室温で固体であり、特に、ワックス、ペースト状脂肪物質、ガムおよびそれらの混合物から選択される、少なくとも1種の脂肪物質を含んでいてもよい。これらの脂肪物質は、動物、植物、鉱物あるいは合成物由来のものであってもよい。
ペースト状脂肪物質という語句は、23℃の温度で液体画分および固体画分を含む親油性の化合物を意味する。また、「ペースト状脂肪物質」という語句は、ラウリル酸ポリビニルを意味する。
前記ペースト状脂肪物質は、好ましくは、20℃で0.001〜5MPaの範囲の、好ましくは0.002〜0.4MPaの硬さを有する。
硬さは、探針の化合物試料への侵入を利用した方法により、特に、直径2mmのステンレス製円筒を備えたテクスチュア分析計(Rheo社製TA-XT2i)を用いて測定した。硬さの測定は、20℃で、5つの試料の中心で行った。円筒を、それぞれの試料に初速度1mm/sで、次いで測定速度0.1mm/sで侵入させ、侵入深さは0.3mmである。硬さの測定値は、最大ピーク値とする。
ペースト状化合物の23℃における液体画分は、好ましくは、化合物の重量に対し9〜97重量%を占める。23℃でのこの液体画分は、好ましくは15〜85重量%、より好ましくは40〜85重量%を占める。23℃におけるペースト状化合物の重量に対する液体分率は、23℃で消費される融解エンタルピーの該ペースト状化合物の融解エンタルピーに対する比に等しい。
ペースト状化合物の融解エンタルピーは、該化合物が固体状態から液体状態に変化する際に消費するエンタルピーである。ペースト状化合物は、その全質量が固体結晶状態にあるとき固体状態にあると言う。ペースト状化合物は、その全質量が液体状態にあるとき液体状態にあると言う。
ペースト状化合物の融解エンタルピーは、示差走査熱量計(D.S.C.)(たとえば、TA instrument社からMSDC 2920の名称で市販されている熱量計)を用いて、ISO 11357-3:1999標準にしたがい、毎分5〜10℃の昇温により得られる温度記録図の曲線下面積に等しい。ペースト状化合物の融解エンタルピーは、ペースト状化合物が融解し、固体状態から液体状態に変化するのに必要なエネルギーの量である。融解エンタルピーは、単位J/gで表される。
23℃で消費される融解エンタルピーは、23℃において液体画分および固体画分からなる試料が、固体状態から液体状態に変化するために吸収するエネルギーの量である。
ペースト状化合物の32℃における液体画分は、好ましくは、化合物の重量に対し30〜100重量%、好ましくは80〜100重量%、さらに好ましくは化合物の重量に対し90〜100重量%の値となる。ペースト状化合物の32℃における液体画分が100%であれば、該ペースト状化合物の融解温度域の最高値は32℃以下である。
32℃におけるペースト状化合物の重量に対する液体分率は、32℃で消費される融解エンタルピーの該ペースト状化合物の融解エンタルピーに対する比に等しい。32℃で消費される融解エンタルピーは、23℃で消費される融解エンタルピーと同様の方法で計算される。
本発明においてワックスという語句は、室温(25℃)で固体であり、固体/液体状態間の変化が可逆的であり、30℃以上の、120℃まで高くてもよい融点を有する親油性化合物を意味する。
ワックスの融点は、たとえば、Mettler社からDSC 30の名称で市販されている示差走査熱量計(D.S.C.)を用いて測定することができる。
ワックスは、炭化水素系、フッ化物系および/またはシリコーンに基づくものであってもよく、植物、鉱物、動物および/または合成物由来のものであってもよい。ワックスは、特に、25℃より高い融点を有し、45℃より高い融点を有するのがよりよい。
本発明に係る組成物に使用することのできるワックスとして、蜜ろう、カルナバろうまたはカンデリラろう、パラフィン、微結晶性ろう、セレシンまたは地ろう(オゾケライト);ポリエチレンまたはFischer Tropschワックス等の合成ワックス、16〜45の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシジメチコーン等のシリコーンワックスが挙げられる。
通常、「ガム」は、高分子量ポリジメチルシロキサン(PDMS)またはセルロースガムまたは多糖である。
固体成分の性質および量は、所望の機械的性質および質感によって決まる。目安としては、組成物には、組成物の全質量に対し0.1〜50重量%、より好ましくは1〜30重量%のワックスが含まれていてもよい。
したがって、組成物は、水、または水とアルコール(特に、直鎖または分枝状した、2〜5の炭素原子を含む、エタノール、イソプロパノールまたはn-プロパノール等の低級1価アルコール、および、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ペンチレングリコールおよびポリエチレングリコール等のポリオール)、あるいはC2エーテルや親水性のC2〜C4アルデヒド等の(1種または複数の)親水性の有機溶媒との混合物を含んでいてもよい。
本発明による組成物には、水または水と親水性の有機溶媒との混合物が、組成物の全重量に対し0.1〜99重量%、好ましくは1〜80重量%、さらに好ましくは10〜80重量%を占めることができる。
第1の組成物は、グラフトポリマーに加え、膜形成性ポリマー等の追加のポリマーを含んでいてもよい。
本発明に係る組成物に使用することができる膜形成性ポリマーとして、フリーラジカル型または重縮合型の合成ポリマー、天然物由来のポリマーおよびそれらの混合物が挙げられる。
膜形成性ポリマーは、特に、ニトロセルロース、酢酸セルロース、アセト乳酸セルロース、アセチルプロピオン酸セルロース、エチルセルロース等のセルロース性ポリマー、あるいはポリウレタン、アクリルポリマー、ビニルポリマー、ポリビニルブチラール、アルキド樹脂、アリールスルホンアミド‐ホルムアルデヒド樹脂(トルエンスルホンアミド‐ホルムアルデヒド樹脂等)等のアルデヒドの縮合生成物由来の樹脂、アリールスルホンアミドエポキシ樹脂等から選択することができる。
特に、膜形成性ポリマーとして、特に、Hercules社から市販されているニトロセルロース(RS 1/8 sec;RS 1/4 sec;1/2 sec;RS 5 sec;RS 15 sec;RS 35 sec;RS 75 sec;RS 150 sec;AS 1/4 sec;AS 1/2 sec;SS 1/4 sec;SS 1/2 sec;SS 5 sec)、トルエンスルホンアミド‐ホルムアルデヒド樹脂(Akzo社製「Ketjentflex MS80」またはFaconnier社製「Santolite MHP」、「Santolite MS 80」またはPan Americana社製「Resimpol 80」)、アルキド樹脂(Dainippon社製「Beckosol ODE 230-70-E」)、アクリル樹脂(Rohm & Haas社製「Acryloid B66」)、ポリウレタン樹脂(Baxenden社製「Trixene PR4127」)を使用することができる。
追加の膜形成性ポリマーは、その内容が参照として本明細書に組み込まれている、2004年3月18日に出願された仏国特許出願0450540に記載されたポリマーの1つであってもよい。
追加の膜形成性ポリマーは、本発明による組成物中に、組成物の全重量に対し0.1重量%〜60重量%の範囲、好ましくは2重量%〜40重量%の範囲、さらに好ましくは5重量%〜25重量%を占めることができる。
第1の組成物は、さらに、その内容が参照として本明細書に組み込まれている、2003年12月12日に出願された仏国特許出願0314654に記載された少なくとも1種の可塑化剤を含んでいてもよい。該可塑化剤の量は、当業者により、彼らが通常有する知識に基づき、化粧品として許容される性質を有する組成物が得られるように選択することができる。
第2の組成物
本発明による化粧品は、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物を有する。
第2の組成物は、第1の組成物を前記ケラチン物質に単独で塗布した場合よりも、少なくとも1つの化粧的性質を改善するように選択されるのが有利である。第2の組成物は、特に、第1の組成物の快適さを改善し、またはべたつく感じを和らげることができる。
また、第2の組成物は、その製品を一度ケラチン物質に塗布すると、十分な光沢性を有するように選択される。
第1の組成物および/または第2の組成物は、その製品を一度ケラチン物質に塗布すると、十分な光沢性を有するように選択される。
光沢
支持体上に第1のおよび第2の組成物を重ねて塗り広げた後、20°で測定した製品の平均光沢は、100のうち30以上、好ましくは40以上、好ましくは50以上、好ましくは60以上であるのが有利である。
「平均光沢」という語句は、従来の光沢計を用いて下記の方法により測定した光沢を表す。
第1の組成物の付着物単独の光沢、第2の組成物の付着物単独の光沢、および第1のおよび第2の組成物の付着物を重ねたものからなる、本発明による製品の付着物の光沢の測定を行うことが可能である。
厚さ50μmおよび150μmの組成物のコート層を、自動スプレッダーを用いて、Lenetaブランドの参照用コントラストカードForm 1A Penopac上に広げる。
組成物または製品のコート層は、少なくともカードの白地の部分をおおう。付着物を24時間30℃で放置し乾燥させ、次いで、白地部分の20°での光沢を、Byk GardnerブランドのmicroTri-Gloss光沢計を用いて測定する。
この測定(0〜100)を少なくとも3回繰り返し、少なくとも3回の測定値の平均である平均光沢が得られる。
本発明による製品の光沢を測定しようとする場合は、2つの組成物のうち第1の組成物のコート層を、上に述べたのと同一の条件でコントラストカード上に広げる。第1のコート層を、所定の時間放置して乾燥させ、次いでもう一方の組成物の第2のコート層を、上に述べたのと同一の条件でその上に広げる。
本発明の第1の組成物、もしくは第2の組成物、または製品の20°で測定した平均光沢は、30以上、さらに好ましくは35以上、よりさらに好ましくは40以上、よりさらに好ましくは45以上、よりさらに好ましくは100のうち50以上、よりさらに好ましくは55以上、よりさらに好ましくは60以上、よりさらに好ましくは65以上、よりさらに好ましくは70以上、よりさらに好ましくは100のうち75以上であるのが有利である。本発明による組成物のうち、マニキュア液等の特定のものについては、20°で測定した光沢は、100のうち70以上、さらには80以上に達する。
本発明の第1の組成物、もしくは第2の組成物、または製品の60°で測定した平均光沢は、100のうち50以上、よりさらに好ましくは60以上、よりさらに好ましくは65以上、よりさらに好ましくは70以上、よりさらに好ましくは75以上、よりさらに好ましくは80以上、よりさらに好ましくは85以上、よりさらに好ましくは90以上であるのが好ましい。
60°での平均光沢の測定は、上で述べた20°における平均光沢の測定と同様に行われる。
色移り耐性
第1の組成物および/または第2の組成物は、その製品を一度ケラチン物質に塗布すると、十分な色移り耐性を有するように選択される。
特に、第1の組成物は、色移り指数が、100のうち好ましくは35未満、好ましくは30以下、好ましくは20以下、好ましくは15以下、好ましくは10以下、好ましくは5以下、さらに好ましくは2以下である。
第2の組成物は、本発明に係る製品の色移り指数が、35以下、好ましくは30以下、好ましくは20以下、好ましくは15以下、好ましくは10以下、好ましくは5以下であるように選択される。
色移り指数は、以下に述べる方法により測定することができる。
1つの面上に接着し、33kg/m3の密度を有するポリエチレン発泡体(Joint Technique Lyonnais Ind社よりRE40X70EP3の名称で販売)の支持体(40mm×70mm、厚さ3mmの矩形)を、40℃に保たれたホットプレート上で、該支持体の表面温度が33±1℃になるように予熱する。
該組成物を、支持体の非接着面全体に、該支持体をホットプレート上に置いたまま、厚さ約15μmの該組成物の付着物が得られるように、細かいブラシで塗り広げることにより塗布し、次いで支持体を30分間放置して乾燥させる。
第1の組成物を、支持体の非接着面全体に、該支持体をホットプレート上に置いたまま、厚さ約15μmの該組成物の付着物が得られるように、細かいブラシで塗り広げることにより塗布し、次いで支持体を30分間乾燥させる。
乾燥後、支持体を、接着面を介して直径20mmの、ねじ山が切られたアンビルに固定する。次いで、支持体/付着物の集成体をパンチで直径18mmに打ち抜く。次いで、アンビルを引張試験機(Someco社製Imada DPS-20)を取り付けたプレス機(Someco社製Statif Manuel Imada SV-2)にねじ留めする。
80g/m2のコピー用紙をプレス機の台に置き、支持体/付着物の集成体を、該用紙上に2.5kgで30秒間圧着する。支持体/付着物の集成体を取り除くと、付着物の一部が紙の上に移る。紙の上に移った比色パラメータL*、a*、b*で特徴付けられる付着物の色を、ミノルタ社製CR 300比色計を用いて測定する。使用した普通紙の色の比色パラメータL* 0、a* 0、b* 0も測定する。
付着物の色の普通紙の色に対する色差ΔE1は、下記の関係式より求められる。
Figure 2005336186
さらに、完全な色移り参照試料を、上で用いたのと同一の用紙に、室温(25℃)で、厚さ約15μmの該組成物の付着物が得られるように細かいブラシを用いて組成物を直接塗布し、次いで室温(25℃)で30分間放置することにより乾燥した。乾燥後、完全な色移りの参照試料色に相当する、用紙上に配した付着物の色の比色パラメータL*'、a*'、b*'を直接測定する。使用した普通紙の色についての比色パラメータL* 0'、a* 0'、b* 0'も測定する。
完全な色移りの参照試料色の色の普通紙の色に対する色差ΔE2は、下記の関係式より求められる。
Figure 2005336186
百分率で表される組成物の色移り率は、下記の比に等しい。
100×ΔE1/ΔE2
測定は、4つの支持体について連続的に行い、色移り率は、4つの支持体を用いて得られた4回の測定値の平均値に相当する。
保持力
第1の組成物および/または第2の組成物は、その製品を一度ケラチン物質に塗布すると、十分な保持力を有するように選択される。
特に、第1の組成物は、好ましくは、保持力指数が80%以上、好ましくは85%以上、好ましくは90%以上、好ましくは95%以上である。
第2の組成物は、製品の保持力指数が80%以上、好ましくは85%以上、好ましくは90%以上、好ましくは95%以上となるように選択される。
本発明による組成物により得られる付着物の保持力は、以下に述べるような測定手順により決定される。
アクリルコーティング(3M Sante社から、Blenderme(参照番号FH5000-55113)という名称で市販されている、ポリエチレンフィルム上の低アレルギー性アクリル接着剤)が、石膏(Joint Technique Lyonnais Ind社からRE40X70EP3という名称で市販されている)を貼付した面と反対側の面にある接着性ポリエチレン発泡体の層に結合された支持体(40mm×70mmの矩形)を調製する。
支持体のアクリルコーティング側の面の色L* 0、a* 0、b* 0を、ミノルタ社製CR 300比色計を用いて測定する。
このように調製した支持体を、40℃に保たれたホットプレート上で、該支持体の温度が33℃±1℃になるように予熱する。
組成物を、支持体の非接着表面(すなわち、アクリルコーティングの面)の全体に、該支持体をホットプレート上に置いたまま、厚さ約15μmの該組成物の付着物が得られるように細かいブラシを用いて組成物を広げ、該支持体を10分間放置して乾燥させる。
乾燥後、こうして得られた膜の色L*、a*、b*を測定する。
膜の色の支持体の地色に対する色差ΔE1は、下記の関係式より求められる。
Figure 2005336186
支持体を、接着面(発泡体層の接着面)を介して直径20mmの、ねじ山が切られたアンビルに固定する。次いで、支持体/付着物集成体の試験片を、パンチで直径18mmに打ち抜く。次いで、アンビルを、引張試験機(Someco社製Imada DPS-20)を取り付けたプレス機(Someco社製Statif Manuel Imada SV-2)にねじ留めする。
幅33mm、長さ29.7cmの細片を、重さ80g/m2の白色のコピー用紙上に描き、第1の線をシートの端から2cmのところに、第2の線をシートの端から5cmのところに、細片上に区画を形成するように引く。次いで、細片内に、第1の印および第2の印を、それぞれ基準点が第2の線から8cmおよび16cmの位置に来るように打つ。20μlの水を、第1の印の上に、10μlの精製ヒマワリ油(Lesieur社が販売)を第2の印の上に置く。
この白色の用紙をプレス機の台上に置き、次いで、紙の細片の区画上に位置するように置いた試験片を、約300g/cm2の圧力で30秒間加圧する。次に、プレスを上に上げ、試験片を再度第2の線のすぐ後(したがって、区画のすぐ隣)に位置するように置き、再度300g/cm2の圧力を加え、試験片に接触させてすぐに、紙を1cm/sの速度で、細片の全長にわたって、試験片が水と油の各付着物を横切るように移動させる。
試験片を取り除くと、付着物の一部が紙の上に移る。試験片上に残った付着物の色L*'、a*'、b*'を測定する。
試験片上に残った付着物の色の試験片の地色に対する色差ΔE2は、下記の関係式より求められる。
Figure 2005336186
百分率で表される組成物の保持力指数は、下記の比に等しい。
100×ΔE1/ΔE2
測定は、6つの支持体上で連続的に行い、色移り値は、6つの支持体を用いて得られた6回の測定値の平均値に相当する。
好ましくは、第2の組成物中の化粧品として許容される媒質は、室温、大気圧下で不揮発性の液相からなる。
「不揮発性の液相」という語句は、皮膚や唇の上に数時間残ることが可能な任意の媒質を意味する。不揮発性の液相は、特に、室温、大気圧下で、0.02mmHg(2.66Pa)未満、さらに好ましくは10-3mmHg(0.13Pa)未満のゼロでない蒸気圧を有する。
第2の組成物中の不揮発性液相は、少なくとも1種の炭化水素相、液体シリコーン相、室温で液体のフッ素化物相、またはそれらの混合物のひとつであってもよい。
「不揮発性液体炭化水素相」という語句は、少なくとも1種の、主に炭素原子および水素原子、特にアルキルまたはアルケニル鎖(アルカンまたはアルケン)からなる油、およびそれのみならず、1個または複数のエーテル、エステルまたはカルボン酸基を含むアルキルまたはアルケニル鎖を有する油からなる相を意味すると理解される。
第2の組成物中の不揮発性液相は、該第2の組成物の全重量に対し1〜100%、好ましくは5〜95%、さらに好ましくは20〜80%、よりさらに好ましくは40〜80%に相当する。
液相中の不揮発性シリコーン油
第2の組成物中の不揮発性液相は、たとえばフェニルシリコーン油またはポリジメチルシロキサン油等の少なくとも1種のシリコーン油を含んでいるのが有利である。
不揮発性シリコーン油は、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサンおよびポリアルキルアリールシロキサン、ならびにそれらの混合物から選択される。
不揮発性シリコーン油は:
直鎖または分枝状不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS);
ペンダント基として、またはシリコーン鎖の末端に位置しており、2〜24の炭素原子を含むアルキル基、アルコキシ基またはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;
フェニル化シリコーン、たとえばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサンおよびトリメチルシロキシケイ酸2-フェニルエチル
から選択される。
本発明によるポリアルキルシロキサンは、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)シロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、およびそれらの混合物を含む。
好ましい不揮発性シリコーン油は、下式(II)で表されるシリコーンから選択される油である。
Figure 2005336186
式中:
R1、R2、R5およびR6は、共にまたは別個に、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基を表し、
R3およびR4は、共にまたは別個に、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基またはアリール基を表し、
Xは、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、ヒドロキシル基またはビニル基を表し、
nおよびpは、重量平均分子量が200000g/mol未満、好ましくは150000g/mol未満、さらに好ましくは100000g/mol未満の油を与えるように選択される。
式(II)で表される不揮発性シリコーン油として、たとえば、ASTM規格D-445で測定した粘度が0.5〜60000cSt、好ましくは0.5〜10000cSt、好ましくは0.5〜1000cStのポリジメチルシロキサン、たとえばDow Corning社から市販されている粘度350cStのDC200が選択される。
1つの実施形態では、第2の組成物は、好ましくは粘度が0.5〜500cSt、より好ましくは1〜10cStのポリジメチルシロキサン(たとえば、Dow Corning社からDC200の名称で市販されている粘度5cSt、分子量800のポリジメチルシロキサン)等の式(II)で表される不揮発性シリコーン油を含む。
不揮発性シリコーン油の重量平均分子量は、好ましくは400〜200000g/mol、好ましくは4000〜100000g/mol、好ましくは4000〜20000g/mol、好ましくは400〜2000g/mol内、より好ましくは400〜1000g/molの範囲である。
液相の不揮発性フッ素化油
第2の組成物中の不揮発性液相は、少なくとも1種の、式(III)で表されるフッ素化油を含んでいてもよい。
Figure 2005336186
式中:
Rは、1〜6個の炭素原子を含む直鎖または分枝状アルケニル基、好ましくは2価のメチレニル、エチレニル、プロピレニルまたはブチレニル基を表し、
Rfは、フルオロアルキル基、特に、1〜9の炭素原子、好ましくは1〜4の炭素原子を含むパーフルオロアルキル基を表し、
R1は、それぞれ独立して、C1〜C20の、好ましくはC1〜C4のアルキル基、ヒドロキシル基またはフェニル基を表し、
mは、0〜150、好ましくは20〜100から選択され、
nは、1〜300、好ましくは1〜100から選択される。
式(III)で表される油は、R1がメチル基、Rがエチル基およびRfがCF3基であるものが好ましい。式(III)で表されるフルオロシリコーン化合物として特に挙げることができるのは、Shin Etsu社から、「X22-819」、「X22-820」、「X22-821」および「XL-822」または「FL-100」の名称で市販されているものである。
フッ素化油として、下式(IV)で表される化合物から選択されるフッ素化ポリエーテルも挙げることができる。
R6-(CF2-CFR3-CF2O)p-(CFR4-CF2-O)q-(CFR5-O)r-R7
式中、
R3〜R6は、それぞれ独立して、-F、-(CF2)n-CF3および-O-(CF2)n-CF3から選択される1価の基を表し、
R7は、-Fおよび-(CF2)n-CF3から選択される1価の基を表し、
nは、0〜4の全てを含み、
pは、0〜600の範囲の、qは、0〜860の範囲、rは、0〜1500の範囲の整数であり、化合物の重量平均分子量が500〜100000の範囲、好ましくは500〜10000の範囲となるように選択される。
フッ素化油は、C2〜C50のフルオロアルカン、好ましくは、パーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタンおよび臭化パーフルオロオクチルおよびそれらの混合物等の、C5〜C30のパーフルオロアルカンおよびフルオロアルカンから選択することもできる。
液相の揮発性油
第2の組成物は、必要に応じて揮発性油を含んでいてもよい。
これらの油は、炭化水素に基づく油、あるいは必要に応じてペンダント基としてまたはシリコーン鎖の末端に、アルキル基もしくはアルコキシ基を含むシリコーン油およびそれらの油の混合物であってもよい。
好ましくは、揮発性油は、引火点が40〜100℃の範囲の油から選択される整髪油およびそれらの混合物である。さらに、それらは大気圧下で220℃未満の、より好ましくは210℃未満の、特に好ましくは110〜210℃の範囲の沸点を有するのが有利である。これらの揮発性油は、少なくとも7個の炭素原子を含む1価アルコールではないのが好ましい。
本発明において使用することができる揮発性油として、室温での粘度が8cSt以下で、特に、2〜7個のケイ素原子を含み、必要に応じて炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を含むシリコーンが挙げられる。本発明において使用することができる揮発性シリコーン油として、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサンおよびそれらの混合物が挙げられる。
本発明において使用することができる他の揮発性油として、8〜16個の炭素原子を含む炭化水素に基づく揮発性油やそれらの混合物、特に、C8〜C16のイソアルカン(イソパラフィン)、イソドデカン、イソデカン、イソヘキサデカンおよびIsoparまたはPermethylの商標名で市販されている油等のC8〜C16の分枝状エステル、たとえばネオペンタン酸イソヘキシル、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
必要に応じ、デカメチルテトラシロキサンまたはデカメチルシクロペンタシロキサンと混合したイソドデカン(Permethyl 99A)、C8〜C16のイソパラフィン(たとえばIsopar L、E、GまたはH)およびそれらの混合物は、好適に用いられる。
一般に、揮発性油は第2の組成物の展延性を向上させるのに適当な量で使用される。この量は、当業者であれば、所望の性質の程度に応じて調節されよう。
揮発性油の量は、第2の組成物の光沢性を損なわないように選択される。1つの実施形態では、第2の組成物は揮発性油を含まない。
高分子量ポリマー
第2の組成物は、上に述べたような不揮発性シリコーン油と異なる高分子量ポリマーを含んでいるのが有利である。
本発明による第2の組成物が液体の場合、20〜50重量%の高分子量ポリマーを含むのが有利である。
1つの実施形態では、第2の組成物は、分子量200000〜300000g/molのポリジメチルシロキサンおよび分子量400〜1000g/molのポリジメチルシロキサンの混合物を含むのが有利である。
高分子量シリコーン化合物/液体シリコーン化合物の質量比は、好ましくは20/80〜40/60、好ましくは35/65〜45/55の範囲をとる。
本発明による第2の組成物が固体の場合、2〜40重量%の高分子量ポリマーを含むのが有利である。
ポリマーは、好ましくはシリコーンポリマーである。
このポリマーは、室温で液体であっても固体であってもよく、その重量平均分子量は、200000g/mol以上、好ましくは200000〜2500000g/mol、好ましくは200000〜2000000g/molである。ポリマーが液体の場合、該ポリマーは、第2の組成物の非揮発性液相の一部をなす。
このポリマーのASTM D-445規格により測定した粘度は、10000〜5000000cSt、好ましくは100000〜1000000cSt、より好ましくは300000〜700000cStであってよい。
高分子量ポリマーは、非グラフトポリマー(少なくとも1種のモノマーの重合により得られ、次いで側鎖上での他の化合物との反応を伴わないポリマー)が有利である。ポリマーは、好ましくは、ジメチコノール、フルオロシリコーン、ジメチコーンおよびそれらの混合物から選択される。ポリマーは、好ましくはホモポリマーである。
使用することのできるポリマーは、特に、式(V)で表される高分子量ポリマーである。
Figure 2005336186
式中:
R1、R2、R5およびR6は、同一あるいは別個の、1〜6個の炭素原子を含み、必要に応じて少なくとも1つのフッ素原子により置換されたアルキル基であり、
R3またはR4は、同一または別個の、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基またはアリール基であり、
Xは、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、ヒドロキシル基、ビニル基もしくはアリル基または1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、
nおよびpは、上記シリコーン化合物が、200000g/mol以上の重量平均分子量を有するように選択される。
pは、好ましくは0である。
R1〜R6がメチル基を表し、置換基Xがヒドロキシル基を表す、式(V)のポリマーはジメチコノールである。例として、p=0で、nは2000〜40000、好ましくは3000〜30000である、式(V)のポリマーも挙げられる。分子量が1500000〜2000000g/molのポリマーも挙げることができる。
1つの実施形態では、高分子量ポリマーが、Dow Corning社よりD2-9085の参照番号で市販されており、該混合物の粘度が1550cStである、ポリジメチルシロキサン(5cSt)中のジメチコノール、またはDow Corning社よりDC1503の参照番号で市販されている、ポリジメチルシロキサン(5cSt)中のジメチコノールである。Dow Corning社からQ2-1403またはQ2-1401の参照番号で市販されている、混合物の粘度が4000cStである(分子量1770000g/molの)ジメチコノールもまた好ましい。
本発明により使用することのできる高分子量ポリマーとして、
置換基R1〜R6およびXがメチル基を表し、たとえば、General Electric社からSE30の名称で市販されている製品、およびWacker社からAK500000の名称で市販されている製品、
置換基R1〜R6およびXがメチル基を表し、pおよびnが、分子量が250000g/molとなるように選択された、たとえば、Rhodia社からSilbione 70047の名称で市販されている製品、
置換基R1〜R6がメチル基を表し、Xがヒドロキシル基を表す、たとえば、Dow Corning社からQ2-1401またはQ2-1403の名称で市販されている製品、
置換基R1、R2、R5、R6およびXがメチル基を表し、R3およびR4がアリール基を表し、pおよびnが、ポリマーの分子量が600000g/molとなるよう選択された、たとえば、Rhone-Poulenc社から761の名称で市販されている製品
が挙げられる。
高分子量シリコーンポリマーは、好ましくは、液体シリコーンとの混合物として組成物中に導入され、前記液体シリコーンの粘度は0.5〜10000cSt、好ましくは0.5〜500cSt、より好ましくは1〜10cStの値である。
液体シリコーンは、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサンおよびそれらの混合物から選択される。液体シリコーンは、-(CH3)2SiO-単位を3〜7含む環状ポリジメチルシロキサン等の揮発性シリコーンであってもよい。
液体シリコーンは、特に、粘度が0.5〜10000cSt、より好ましくは5cStであり、たとえば、Dow Corning社からDC200の参照番号で市販されている不揮発性ポリジメチルシロキサン系シリコーンであってもよい。
高分子量シリコーンポリマー/液体シリコーン混合物中の高分子量シリコーンポリマーの割合は、好ましくは10/90〜20/80である。高分子量シリコーンポリマー/液体シリコーン混合物の粘度は、好ましくは1000〜10000cStである。
本発明による高分子量ジメチコーンは、米国特許第4152416号に記載されたジメチコーンを含む。それらは、たとえばSE30、SE33、SE54およびSE76の名称で市販されている。
本発明によるジメチコーンは、たとえば、R1〜R6およびXがメチル基であり、p=0である、式(III)で表される化合物である。これらのポリマーの分子量は、好ましくは200000〜300000g/mol、好ましくは240000〜260000g/molである。
本発明によるジメチコーンは、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、およびポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)(メチルビニルシロキサン)コポリマーならびにそれらの混合物を含む。
本発明による高分子量フッ素化シリコーンは、200000〜300000g/mol、好ましくは240000〜260000g/molの分子量を有するのが好ましい。
本発明の1つの態様では、本発明による第2の組成物は、少なくとも1種の、油、ガムおよび/またはワックスから選択される非極性または低極性化合物を含む。第2の組成物は、好ましくは70重量%超、好ましくは80重量%超、好ましくは100重量%の非極性または低極性化合物を含む。これらの化合物には、着色剤およびゲル化剤が含まれる。
1つの実施形態では、第2の組成物は重量平均分子量200000g/mol以上のポリマーの混合物および上に述べたようなシリコーン油を含む。
1つの実施形態では、第2の組成物は透明である。
「透明な組成物」という語句は、透明ないし半透明な組成物(波長750nmの光の少なくとも40%、好ましくは50%を透過する組成物をいう)を意味する。
透過率は、Varian社製のCary300 Scan紫外‐可視分光光度計を用いて、下記の手順にしたがい測定する。
組成物を、融点以上の温度で、一辺が10mmの正方形の断面を有する分光計用セルに入れる。
組成物の試料を、次いで35℃で24時間冷却し、サーモスタットで20℃に保った試料室に24時間保持する。
次いで、組成物の試料を透過する光を、分光光度計を用いて700〜800nmの走査波長範囲について透過率モードで測定する。
組成物の試料を透過する波長750nmの光の百分率を決定する。
第2の組成物が透明の場合、含まれる顔料の量は、5%未満、好ましくは2%未満、好ましくは1%未満であるのが有利である。
高分子量ポリマー/液体シリコーン化合物の混合物は、好ましくは第2の組成物の重量に対し70重量%超、好ましくは80重量%超、好ましくは90重量%超、より好ましくは95重量%超の量に相当する。
第2の組成物は、好ましくは他の非極性または低極性の化合物を含む。これらの非極性または低極性化合物は、好ましくはシリコーン化合物、着色剤またはゲル化剤である。
1つの実施形態では、第2の組成物は非極性または低極性成分のみを含む。
第2の組成物は、特に固体の場合には、少なくとも1種のワックスを含んでいてもよい。
ワックスは、組成物に対し、0.5〜30重量%の割合で、より好ましくは5〜20%、好ましくは組成物の5〜15%存在することができる。
本発明においては、直鎖炭化水素に基づくワックスが好ましい。ワックスの融点は、35℃よりも高い(たとえば55℃よりも高い)値、より好ましくは80℃よりも高い値をとるのが有利である。
直鎖炭化水素に基づくワックスは、置換直鎖アルカン、無置換直鎖アルカン、無置換直鎖アルケンおよび置換直鎖アルケンから選択される(なお、無置換化合物は、炭素および水素原子のみからなる)。上に挙げた置換基は、炭素原子を含まないものである。
直鎖炭化水素に基づくワックスは、たとえば、New Phase Technologies社からPolywax 500またはPolywax 400の名称で市販されている、分子量が400〜800のエチレンポリマーおよびコポリマーを含む。
直鎖炭化水素に基づくワックスは、たとえば、Strahl & Pitsch社製のS&P 206、S&P 173、S&P 434等の直鎖パラフィンワックスを含む。
直鎖炭化水素に基づくワックスは、たとえば、ポリエチレンと20〜50の炭素原子を含むアルコールとの混合物からなる製品、特に、New Phase Technologies社から市販されているPerformacol 425またはPerformacol 550(20/80の割合の混合物)等の、長鎖の直鎖アルコールを含む。
第2の組成物は、分子鎖の末端にアルキル基を有するジメチコーン等のシリコーン性ワックスを含むのが有利である。これらのアルキル基は、好ましくは18個超、好ましくは20〜50個、好ましくは30〜45個の炭素原子を含む。
シリコーンワックスは、たとえば、式(VI)または(VII)で表される。
Figure 2005336186
式中、Rはアルキル基であり、Xは0以上であり、NおよびYは1以上である。
化合物が室温で固体の場合、Rは、1〜50の炭素原子を含む。
シリコーンワックスの例として、
C20〜C24のアルキルメチコーン、C24〜C28のアルキルジメチコーン、C20〜C24のアルキルジメチコーン、およびArchimica Fine Chemicals社からSilCare 41M40、SilCare 41M50、SilCare 41M70およびSilCare 41M80の参照番号で市販されている、C24〜C28のアルキルジメチコーン
Archimica Fine Chemicals社からSilCare 41M65の参照番号で、またはDow Corning社からDC-2503の参照番号で市販されているステアリルジメチコーン
SilCare 1M71またはDC-580の参照番号で市販されているステアロキシトリメチルシラン
Wacker Chemie GmbH社からAbil Wax 9810、9800または2440の参照番号で市販されている製品
Dow Corning社からAMS-C30 Waxの参照番号で市販されているC30〜C45のアルキルメチコーン、およびGeneral Electric社からSF 1642またはSF 1632の参照番号で市販されているC30〜C45のアルキルジメチコーン
が含まれる。
第1のおよび第2の組成物が爪に塗布されるものである場合には、組成物は、好ましくは:
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソフォロン、シクロヘキサノンまたはアセトン等の、室温で液体のケトン;
エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール、2-ブトキシエタノールまたはシクロヘキサノール等の、室温で液体のアルコール;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコールまたはグリセロール等の、室温で液体のグリコール;
プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテルまたはジプロピレングリコールモノn-ブチルエーテル等の、室温で液体のプロピレングリコールエーテル;
γ-ブチロラクトン等の環状エステル;
酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n-ブチル、酢酸イソペンチル、酢酸メトキシプロピルまたは酪酸ブチル等の短鎖(合計で3〜8の炭素原子を含む)エステル;
ジエチルエーテル、ジメチルエーテルまたはジクロロジエチルエーテル等の、室温で液体のエーテル;
デカン、ヘプタン、ドデカンまたはシクロヘキサン等の、室温で液体のアルカン;
ジメチルスルホキシド等の、アルキルスルホキシド;
ベンズアルデヒドまたはアセトアルデヒド等の、室温で液体のアルデヒド;
テトラヒドロフラン等の、ヘテロ環状化合物;
炭酸プロピレンまたは3-エトキシプロピオン酸エチル;
それらの混合物
から選択される溶媒を含む。
酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸メトキシプロピル、酪酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセトンアルコール、γ-ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、炭酸プロピレン、3-エトキシ-プロピオン酸エチルおよびジメチルスルホキシドならびにそれらの混合物が特に好ましい。
本発明による化粧品の第1のおよび/または第2の組成物は、水溶性または脂溶性染料、顔料、真珠光沢剤およびそれらの混合物から選択される着色剤を含んでいてもよい。
「顔料」という語句は、白または有色の、液体有機相に不溶の無機または有機粒子で、第1の組成物に色および/または不透明性を付与するためのものを意味する。
「真珠光沢剤」という語句は、特に、ある種の貝類の殻で産生され、あるいは人工的に合成される虹状の光沢を有する粒子で、第1の組成物中の媒質に不溶のものを意味する。
「染料」という語句は、油等の油性物質や水性アルコール相に可溶の、通常は有機化合物である化合物を意味する。
本発明による組成物は、水溶性の染料、および顔料、真珠光沢剤や当業者に周知の光沢剤等の粉体着色物質から選択される1種または複数の着色剤をさらに含んでいてもよい。着色剤は、組成物中に、組成物の重量に対し0.01〜50重量%の範囲、好ましくは0.01〜30重量%の量存在することができる。
固体顔料、真珠光沢剤または充填剤は、分散剤の存在下で組成物中の液体脂肪相に分散しているものであってもよい。
分散剤は、分散した粒子を、凝集や沈殿から保護するものである。この分散剤は、分散させる粒子の表面に対し高い親和性を有する1種または複数の官能基を有する、界面活性剤、オリゴマー、ポリマーまたは数種類のポリマーの混合物であってもよい。特に、それらは顔料の表面に対し物理的または化学的に結合したものであってもよい。これらの分散剤は、均一な媒質に親和性を有するか可溶である、少なくとも1つの官能基をさらに有する。特に、特に12-ヒドロキシステアリン酸エステル、および、Avecia社からSolsperse 21000の名称で市販されている、約750g/molの分子量を有するポリ(12-ヒドロキシステアリン酸)ステアリン酸エステル、Henkel社からDehymyls PGPHの参照記号で市販されているポリグリセロール-2ジポリヒドロキシステアリン酸エステル(アメリカ化粧品工業界(CTFA)による名称)、またはUniqema社からArlacel P100の名称で市販されているようなポリヒドロキシステアリン酸、ならびにそれらの混合物等の、C8〜C20の脂肪酸およびグリセロール、ジグリセリン等のポリオールのエステルを使用することが可能である。
本発明に係る分散物中で使用可能な他の分散剤として、Avecia社から市販されているSolsperse 17000等の、重縮合した脂肪酸の4級アンモニウム誘導体、Dow Corning社からDC2-5185、DC2-5225 Cの参照番号で市販されているような、ポリジメチルシロキサン/オキシプロピレン混合物が挙げられる。
ポリヒドロキシステアリン酸および12-ヒドロキシステアリン酸エステルは、炭化水素またはフッ素化物に基づく媒質に対して好ましく、ジメチルシロキサンとオキシエチレン/オキシプロピレン混合物は、シリコーン媒質に対して好ましい。
顔料は白色でも有色でもよく、無機および/または有機化合物であってもよい。無機顔料としては、酸化チタン、必要に応じて表面処理された酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、酸化亜鉛、(黒色、黄色または赤色の)酸化鉄または酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリーンブルー、クロム水和物および紺青、アルミニウム粉末または銅粉末等の金属粉末が挙げられる。
有機顔料として、カーボンブラック、D & Cタイプの顔料、およびカルミン、バリウム、ストロンチウム、カルシウムまたはアルミニウムに基づくラッカーが挙げられる。
天然または合成の、有機または無機の粒子(たとえば、ガラス、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、セラミクスまたはアルミニウム)等が配合され、前記粒子は、金属(アルミニウム、金、銀、白金、銅、ブロンズ)または金属酸化物(二酸化チタン、酸化鉄、酸化クロムおよびそれらの混合物)で被覆された(ていない)顔料も挙げられる。
真珠光沢顔料は、チタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆された雲母、酸化鉄で被覆された雲母チタン、特に、紺青または酸化クロムで被覆された雲母チタン、上に述べたタイプの有機顔料で被覆された雲母チタンおよびオキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料から選択される。特に液晶または多層膜を含む干渉顔料を使用することも可能である。
水溶性染料には、たとえば、ビートの汁やメチレンブルーがある。
本発明による組成物は、特に、組成物の全重量に対し0.01重量%〜50重量%の範囲、好ましくは0.01重量%〜30重量%の範囲の量の、少なくとも1種の充填剤を含んでいてもよい。「充填剤」という語句は、任意の形状を有する、無色または白色の無機または合成化合物であり、組成物が製造される際の温度に関係なく、組成物中の媒質に不溶である任意の粒子を意味する。これらの充填剤は、特に、組成物のレオロジーや質感を改変する効果をもたらす。
充填剤は、無機または有機化合物であり、結晶形(たとえば、板状晶、立方晶、六方晶、斜方晶等)のいかんを問わず、任意の形状(板状、球状または長楕円形)であってよい。タルク、雲母、シリカ、カオリン、ポリアミド(ナイロン(登録商標))粉末(Atochem社製のOrgasol(登録商標))、ポリ‐β‐アラニン粉末およびポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレンポリマー(テフロン(登録商標))粉末、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素、Expancel(登録商標)(Nobel Industries社製)等の、ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリル等の中空状マイクロ球体、アクリル酸コポリマー(Dow Corning社製のPolytrap(登録商標))およびシリコーン樹脂のマイクロビーズ(たとえば、東芝製のTospearls(登録商標))、ポリオルガノシロキサンエラストマーの粒子、炭酸カルシウム沈殿、炭酸マグネシウムおよび炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空状シリカマイクロ球体(Maprecos社製のSilica Beads(登録商標))、ガラスまたはセラミクスのマイクロカプセル、8〜22、好ましくは12〜18の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導される金属セッケン(たとえば、ステアリン酸亜鉛、マグネシウムもしくはリチウム、ラウリン酸亜鉛またはミリスチン酸マグネシウム)が挙げられる。
本発明に係る第1のおよび/または第2の組成物は、通常用いられているような、美容上または皮膚科学上活性な1種または複数種類の物質を含んでいてもよい。
本発明に係る組成物に使用可能な、美容上、皮膚科学上、衛生上または薬理上活性な物質として、保湿剤、ビタミン、必須脂肪酸、スフィンゴ脂質および日焼け防止剤が挙げられる。これらの活性物質は、当業者にとって通常の量、特に第1のおよび第2の組成物の全重量に対し0〜20%、特に0.001%〜15%の濃度で使用される。
組成物は、このような組成物に通常用いられる、水、酸化防止剤、香料、保存料および精油等の、任意の他の成分を含んでいてもよい。
言うまでもないことであるが、当業者は、この(これらの)必要に応じて追加される成分の選択、および/またはそれらの量について、組成物の有利な性質が、想定される追加により悪影響を受けないよう、あるいはほとんど悪影響を受けないよう注意を払うであろう。
製品の組成物は、たとえばスティック状またはペン状の塗布用製品の形態をとってもよく、直接接触させるかスポンジを用いて使用する皿状の形態をとってもよい。それらは、特に、ファンデーション成型物、頬紅またはアイシャドウ成型物、口紅、リップケアベースまたはリップケアバルム、コンシーラー製品およびマニキュア液として利用することができる。それらはまた、柔らかいペーストまたはゲル、多少なりとも流動性を有するクリームまたはチューブに包装された液体の形態をとることができる。
本発明による製品の組成物は、顔、首、手または身体に対する美容的なケア特性を有する組成物(たとえば、ケアクリーム、日焼け防止オイルまたは身体用ゲル)、メイクアップ用組成物(たとえば、メイクアップ用ゲル、クリームまたはスティック)または皮膚用の人工日焼け剤もしくは保護剤を構成することができる。
本発明による製品の組成物は、皮膚および/または表皮派生物に対するケア用の組成物または日焼け防止用の組成物または身体の衛生用の組成物、特に消臭剤の形態をとってもよい。特に、それらは無色の形態をとる。それらは、皮膚、表皮派生物または唇に対するケア用の基材(唇を寒さおよび/または日光および/または風から保護するためのリップバルム、または皮膚、爪または毛髪用のケアクリーム)として使用することができる。
本発明の目的上、「化粧品として許容される」という語句は、心地よい外観、匂いおよび使用感を有する組成物であることを意味する。
本発明による製品のそれぞれの組成物は、局所適用のために通常用いられる医薬用の剤型をとることができ、特に、油性または水性溶液、油性または水性ゲル、水中油滴型または油中水滴型のエマルジョン、複合乳剤、油/水界面に存在するベシクルを介在させた水中油滴型分散物、または粉末の形態をとることができる。それぞれの組成物は、液体であっても固体であってもよい。
1つの実施形態では、第1のまたは第2の、または両方の組成物は、好ましくは無水の連続した油相を有し、第1のまたは第2の組成物の全重量に対し、5%未満の、より好ましくは1%未満の水を含んでもよい。
第1および第2のそれぞれの組成物は、ローション、クリーム、軟膏、柔らかいペースト、塗剤、特にスティック状または皿状に成型した固体、または密な固体の外観を有することができる。
それぞれの組成物は、たとえば、下塗用組成物をペンの一方の端から、上塗用組成物をペンの他方の端から塗れるようにし、それぞれの端は、特にキャップによってしっかりと閉じられるようにした2部式ペン等の形態で、同一の容器内に別々に包装することができる。
あるいは、それぞれの組成物を、別々の容器に包装することもできる。
好ましくは、第1のコート層として塗布される組成物は、液体またはペースト状の形態をとる。これは、口紅やアイライナーの場合に強く望まれることである。
本発明による製品は、使用した成分の性質によって、皮膚および/または唇および/または表皮派生物のメイクアップに有利に使用される。特に、本発明に係る製品は、固形ファンデーション、棒状またはペースト状の口紅、コンシーラー製品、目の輪郭用の製品、アイライナー、マスカラ、アイシャドウ、身体のメイプアップ用製品または皮膚の着色用製品の形態をとることができる。
第2の組成物は、ケア特性、光沢性および透明性を有するのが有利である。
本発明の対象は、上に述べたような第1のおよび第2の組成物よりなる、唇用の製品、マニキュア液、マスカラ、ファンデーション、タトゥー、メイクアップルージュまたはアイシャドウでもある。
本発明に係る製品の組成物は、数種類の成分を最も高融点のワックスの融点まで加熱し、次いで溶融した混合物を鋳型(皿状または棒状)に鋳込むことにより得られるものであってもよい。それらは、欧州特許出願EP-A-0667146号に記載されているように、押出成型によって得られるものであってもよい。
以下の実施例により、本発明をより詳細に説明する。百分率は、重量百分率を表す。
(実施例2)
第1の組成物:口紅
ワックス、顔料ペーストおよびショ糖エステルを反応釜に入れ、Rayneri撹拌器で撹拌しながら温度を105℃にし、混合物の撹拌を30分間続け、真珠光沢剤を加え、次いでポリマー分散物および香料を加え、混合物を10分間撹拌し続け、次いで42℃の鋳型に鋳込む。鋳型をフリーザーに入れ、鋳型が約4℃になったら、混合物を鋳型から取り出す。
Figure 2005336186
第2の組成物:無色の口紅
重量%
シリコーン油(PDMS) 25
Dow Corning社製DC200(5cSt)
ジメチコーン(および)ジメチコノール 61
Dow Corning社製D2-9085(1550cSt)
トリフルオロプロピルジメチコーン(100cSt) 1
Shin Etsu製X22-819
C30〜C45アルキルジメチコーン 5
(GE Bayer Silicone社製SF 1642)
ポリエチレンワックス(重量平均分子量Mw 500) 8
シリコーン油、ジメチコノールおよびフッ素化ジメチコーンは、加熱状態で均一な混合物が得られるまで混合する。上記の混合物にC30〜C45アルキルジメチコーンを加え、110℃に加熱する。ポリエチレンワックスを、均一な混合物が得られるまで少量ずつ加える。混合物を90〜95℃に冷却し、鋳型に鋳込み、-20℃で30分間放置する。スティックを最後に鋳型から取り出す。
上に述べた、2成分よりなる唇用のメイクアップ製品の食事の間の保持力を、上に述べたような方法により測定する。測定値は、98.95(測定誤差0.48)である。
唇用のメイクアップ製品の光沢を、上に述べたような方法により測定すると、129.8である。
唇用のメイクアップ製品の色移りを、上に述べたような方法により測定すると、5.7である。

Claims (82)

  1. 第1の組成物と第2の組成物とを含む化粧品であって、前記第1の組成物が、グラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中の分散物を含み、前記第2の組成物が、前記第1の組成物と異なり、化粧品として許容される媒質を含む製品。
  2. 前記グラフトエチレンポリマーが、前記液体脂肪相に不溶であるエチレン主鎖と、前記主鎖と共有結合しており、前記液体脂肪相に可溶である側鎖とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の製品。
  3. 前記グラフトエチレンポリマーが、グラフトアクリルポリマーであることを特徴とする、請求項1または2に記載の製品。
  4. 前記エチレンポリマーが、前記グラフトポリマー粒子の表面に追加の安定剤なしに分散していることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の製品。
  5. 分散物中の前記グラフトエチレンポリマーが、
    前記不溶性の主鎖を生成する、少なくとも1種のアクリルモノマーおよび必要に応じてさらに追加される少なくとも1種の非アクリルビニルモノマーと、
    重合可能な末端基を有し、前記側鎖を生成する少なくとも1種のマクロモノマー
    との重合用の有機媒質中でのフリーラジカル重合により得ることが可能であるアクリルポリマーであって、前記マクロモノマーが200以上の重量平均分子量を有しており、重合したマクロモノマーの含有量が前記ポリマーの重量の0.05から20重量%を占めることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の製品。
  6. 前記アクリルモノマーが、下記のモノマーおよびその塩:
    (i)下式で表される(メタ)アクリル酸エステル:
    Figure 2005336186
    式中、
    R1は、水素原子またはメチル基を表し、
    R2は:
    1〜6個の炭素原子を含み、その鎖中にO、N、Sから選択される1個または複数のへテロ原子を含むことが可能であり、かつ/または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)および-NR'R''(R'およびR''は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖または分枝状C1〜C4アルキル基から選択され、かつ/または、5〜30個のオキシアルキレンの繰り返し単位を有する、少なくとも1つのポリオキシアルキレン基、特にポリオキシエチレン基および/またはポリオキシプロピレン基、により置換されていてもよい)から選択される1個または複数の置換基を含むことが可能である、直鎖または分枝状アルキル基;
    3〜6個の炭素原子を含み、その鎖中にO、N、Sから選択される1個または複数のへテロ原子および/または、OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)から選択される1個または複数の置換基を含むことが可能である、環状アルキル基;
    から選択される基を表し、
    (ii)下式で表される(メタ)アクリルアミド:
    Figure 2005336186
    式中、
    R3は、水素原子またはメチル基を表し、
    R4およびR5は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)および-NR'R''(R'およびR''は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖または分枝状C1〜C4アルキル基から選択される)から選択される、1個または複数の置換基を含んでいてもよい、1〜6個の炭素原子を含む直鎖または分枝状アルキル基を表し;あるいは、
    R4は水素原子を表し、R5は1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、
    (iii)アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸等の、少なくとも1つのカルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能基を含む(メタ)アクリルモノマー
    から、単独でまたは混合物として選択されることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
  7. 前記アクリルモノマーが、(メタ)アクリル酸メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびイソブチル;(メタ)アクリル酸メトキシエチルまたはエトキシエチル;メタクリル酸トリフルオロエチル;メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル;ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド;(メタ)アクリル酸およびそれらの塩から選択されることを特徴とする、請求項5または6に記載の製品。
  8. 前記アクリルモノマーが、アクリル酸メチル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸、メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項5から7のいずれか一項に記載の製品。
  9. 前記グラフトポリマーが(メタ)アクリル酸を含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の製品。
  10. 前記アクリルモノマーが、少なくとも(メタ)アクリル酸と、請求項6の(i)および(ii)に記載の(メタ)アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリルアミドから選択される少なくとも1種のモノマーとを含むことを特徴とする、請求項5から9のいずれか一項に記載の製品。
  11. 前記アクリルモノマーが、少なくとも(メタ)アクリル酸と、(メタ)アクリル酸のC1〜C3アルキルエステルより選択される少なくとも1種のモノマーとを含むことを特徴とする、請求項5から10のいずれか一項に記載の製品。
  12. 前記(メタ)アクリル酸が、前記ポリマーの全重量に対し少なくとも5重量%、特に5重量%から80重量%の範囲、好ましくは少なくとも10重量%、特に10重量%から70重量%の範囲、さらに好ましくは少なくとも15重量%、特に15重量%から60重量%を占めることを特徴とする、請求項9から11のいずれか一項に記載の製品。
  13. 前記グラフトアクリルポリマーが、追加の非アクリルビニルモノマーを含まないことを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の製品。
  14. 前記グラフトアクリルポリマーが、1種または複数のアクリルモノマーと、1種または複数の追加の非アクリルビニルモノマーと、前記マクロモノマーとのフリーラジカル重合により得ることが可能であることを特徴とする、請求項5から12のいずれか一項に記載の製品。
  15. 前記追加の非アクリルビニルモノマーが:
    式R6-COO-CH=CH2で表されるビニルエステル(式中、R6は、1〜6個の原子を含む直鎖または分枝状アルキル基または3〜6個の炭素原子を含む環状アルキル基および/または、たとえばベンゼン、アントラセンおよびナフタレンタイプの芳香族基を表す);
    クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸、ビニル安息香酸、ビニルリン酸等の、少なくとも1つのカルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能基を有する非アクリルビニルモノマーおよびそれらの塩;
    2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン等の、少なくとも1つの第3級アミン官能基を有する非アクリルビニルモノマー;
    およびそれらの混合物;
    より選択されるものであることを特徴とする、請求項5から12および14のいずれか一項に記載の製品。
  16. 前記アクリルモノマーが、アクリルモノマーと必要に応じて添加される非アクリルビニルモノマーとの混合物の重量に対し、50〜100重量%、好ましくは60〜100重量%、さらに好ましくは70〜100重量%を占めることを特徴とする、請求項5から15のいずれか一項に記載の製品。
  17. 前記マクロモノマーが、鎖末端の一方に、ビニル基または(メタ)アクリル酸基、好ましくは(メタ)アクリル酸基から選択される重合可能な末端基を有することを特徴とする、請求項5から16のいずれか一項に記載の製品。
  18. 前記マクロモノマーが、300以上、より好ましくは500以上、さらにより好ましくは600以上の重量平均分子量を有することを特徴とする、請求項5から17のいずれか一項に記載の製品。
  19. 前記マクロモノマーが、200〜100000の範囲、好ましくは500〜50000の範囲、より好ましくは800〜20000の範囲、さらにより好ましくは800〜10000の範囲、その上さらにより好ましくは800〜6000の範囲の重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする、請求項5から18のいずれか一項に記載の製品。
  20. 前記重合したマクロモノマーが、ポリマーの全重量に対し0.1〜15重量%、好ましくは0.2〜10重量%、より好ましくは0.3〜8重量%を占めることを特徴とする、請求項5から19のいずれか一項に記載の製品。
  21. 前記液体脂肪相が、
    Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下である有機液体化合物、
    Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが20(MPa)1/2以下である1価アルコール、および
    それらの混合物
    から選択される有機液体化合物を含むことを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の製品。
  22. 前記液体脂肪相が、揮発性油を含むことを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の製品。
  23. 前記液体脂肪相が、非シリコーン性の液体脂肪相であることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の製品。
  24. 前記非シリコーン性液体脂肪相が、少なくとも50重量%の:
    Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下である有機液体非シリコーン性化合物;
    Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが20(MPa)1/2以下である液体1価アルコール;および
    それらの混合物
    から選択される少なくとも1種の非シリコーン性有機液体化合物からなることを特徴とする、請求項23に記載の製品。
  25. 前記非シリコーン性液体脂肪相が、50重量%未満の量の、Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下であるシリコーン性有機液体化合物を含むことを特徴とする、請求項23または24に記載の製品。
  26. 前記非シリコーン性液体脂肪相が、シリコーン性有機液体化合物を含まないことを特徴とする、請求項23または24に記載の製品。
  27. 前記マクロモノマーが、炭素系マクロモノマーであることを特徴とする、請求項23から26のいずれか一項に記載の製品。
  28. 前記炭素系マクロモノマーが:
    (i)ビニルまたは(メタ)アクリル基から選択される重合可能な末端基を有する、アクリル酸またはメタクリル酸の、C8からC22の直鎖または分枝状アルキルエステルのホモポリマーおよびコポリマー;
    (ii)エチレン性不飽和結合からなる重合可能な末端基を有するオレフィン
    から選択されるものであることを特徴とする、請求項27に記載の製品。
  29. 前記炭素系マクロモノマーが:
    (i)モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸2-エチルヘキシル)のマクロモノマー;モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸ドデシル)のマクロモノマー;ポリ(メタクリル酸ドデシル)のマクロモノマー;モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸ステアリル)のマクロモノマー;モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(メタクリル酸ステアリル)のマクロモノマー;
    (ii)ポリエチレンマクロモノマー、ポリプロピレンマクロモノマー、ポリエチレン/ポリプロピレンコポリマーのマクロモノマー、ポリエチレン/ポリブチレンコポリマーのマクロモノマー、ポリイソブチレンマクロモノマー;ポリブタジエンマクロモノマー;ポリイソプレンマクロモノマー;ポリブタジエンマクロモノマー、ポリ(エチレン/ブチレン)‐ポリイソプレンマクロモノマー、(メタ)アクリル酸エステル末端基を有するこれらのマクロモノマー
    から選択されるものであることを特徴とする、請求項27または28に記載の製品。
  30. 前記炭素系マクロモノマーが:
    (i)モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸2-エチルヘキシル)のマクロモノマー、モノ(メタ)アクリル酸エステル末端を有するポリ(アクリル酸ドデシル)のマクロモノマー;
    (ii)メタクリル酸ポリ(エチレン/ブチレン)
    から選択されるものであることを特徴とする、請求項27から29のいずれか一項に記載の製品。
  31. 前記グラフトポリマーが:
    特にイソドデカン、イソノナン酸イソノニル、オクチルドデカノール、マレイン酸ジイソステアリル、安息香酸のC12〜C15アルキルエステルから選択される溶媒中での、アクリル酸メチルと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマーとの重合;
    特にイソドデカン中での、アクリル酸メトキシエチルと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマーとの重合;
    特にイソドデカン中での、アクリル酸メチル/メタクリル酸メチルモノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマーとの重合;
    特にイソドデカン中での、アクリル酸メチル/アクリル酸モノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマーとの重合;
    特にイソドデカン中での、アクリル酸メチル/メタクリル酸ジメチルアミノエチルモノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマーとの重合;
    特にイソドデカン中での、アクリル酸メチル/メタクリル酸2-ヒドロキシエチルモノマーと、メタクリル酸エステル末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマーとの重合
    により得られるポリマーから選択されるものであることを特徴とする、請求項27から30のいずれか一項に記載の製品。
  32. 前記グラフトポリマーが、非シリコーングラフトポリマーであることを特徴とする、請求項23から31のいずれか一項に記載の製品。
  33. 前記非シリコーングラフトポリマーが、主に炭素系マクロモノマーを含有し、必要に応じてさらに、ポリマーの全重量に対し最大でも7重量%のシリコーンマクロモノマーを含むことを特徴とする、請求項32に記載の製品。
  34. 前記シリコーングラフトポリマーが、炭素系マクロモノマーを含有しないことを特徴とする、請求項32または33に記載の製品。
  35. 前記液体脂肪相が、シリコーン液体脂肪相であることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の製品。
  36. 前記シリコーン液体脂肪相が、少なくとも50重量%の、Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下であるシリコーン性有機液体化合物から選択される少なくとも1種のシリコーン性有機液体化合物からなることを特徴とする、請求項35に記載の製品。
  37. 前記シリコーン性有機液体化合物が、揮発性シリコーン油を含むことを特徴とする、請求項25または36に記載の製品。
  38. 前記揮発性シリコーン油が、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
    デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサンおよびそれらの混合物から選択されるものであることを特徴とする、請求項37に記載の製品。
  39. 前記シリコーン性有機液体化合物が、不揮発性シリコーン油を含むことを特徴とする、請求項25または36に記載の製品。
  40. 前記不揮発性シリコーン油が、不揮発性ポリジアルキルシロキサン;
    ペンダント基として、またはシリコーン鎖の末端に位置しており、2〜24個の炭素原子を含むアルキル基、アルコキシ基またはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニル化シリコーン;脂肪酸(特に、C8〜C20の脂肪酸)、脂肪族アルコール(特に、C8〜C20の脂肪族アルコール)またはポリオキシアルキレン(特に、ポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレン)で改質したポリシロキサン;アミノ化ポリシロキサン;ヒドロキシル基を有するポリシロキサン;ペンダント基として、またはシリコーン鎖の末端に位置しており、1〜12個の炭素原子を含み、水素原子の全てまたは一部がフッ素原子により置換されたフッ素化基を含むフッ素化ポリシロキサン;およびそれらの混合物
    から選択されるものであることを特徴とする、請求項39に記載の製品。
  41. 前記液体脂肪相が、50重量%未満の量の非シリコーン有機液体化合物を含むことを特徴とする、請求項35から40のいずれか一項に記載の製品。
  42. 前記非シリコーン有機液体化合物が、Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下である非シリコーン有機液体化合物;Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが20(MPa)1/2以下である液体1価アルコール;およびそれらの混合物から選択されるものであることを特徴とする、請求項24または41に記載の製品。
  43. 前記Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが18(MPa)1/2以下である非シリコーン有機液体化合物が、炭素系、炭化水素系またはフッ素化油(単独でまたは混合物として);必要に応じて、揮発性の直鎖、分枝状および/または環状アルカン;エステル、特に、少なくとも6個の炭素原子を含む直鎖、分枝状または環状エステル;ケトン、特に、少なくとも6個の炭素原子を含むケトン;エーテル、特に、少なくとも6個の炭素原子を含むエーテルから選択されるものであることを特徴とする、請求項24または41に記載の製品。
  44. 前記Hansenの溶解度空間による全溶解度パラメータが20(MPa)1/2以下である1価アルコールが、6〜30個の炭素原子を含み、炭化水素鎖上に置換基を含まない脂肪族1価高級アルコール、特に、オレイルアルコール、デカノールおよびリノレイルアルコールから選択されるものであることを特徴とする、請求項24または41に記載の製品。
  45. 前記揮発性油が、非シリコーン揮発性油であることを特徴とする、請求項22に記載の製品。
  46. 前記非シリコーン揮発性油が、イソドデカン、イソデカンおよびイソヘキサデカンから選択されるものであることを特徴とする、請求項45に記載の製品。
  47. 前記液体脂肪相が、非シリコーン有機液体化合物を含まないことを特徴とする、請求項35から40のいずれか一項に記載の製品。
  48. 前記マクロモノマーが、シリコーンマクロモノマーであることを特徴とする、請求項35から47のいずれか一項に記載の製品。
  49. 前記シリコーンマクロモノマーが、有機ポリシロキサンマクロモノマー、好ましくはポリジメチルシロキサンマクロモノマーであることを特徴とする、請求項48に記載の製品。
  50. 前記マクロモノマーが、モノ(メタ)アクリル酸エステル末端基を有するポリジメチルシロキサン、特に、モノメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンから選択されるものであることを特徴とする、請求項48または49のいずれか一項に記載の製品。
  51. 前記シリコーンマクロモノマーが、下式(II)で表されるマクロモノマー:
    Figure 2005336186
    (式中、R8は、水素原子またはメチル基を表し、R9は、1〜10個の炭素原子を含み、必要に応じてさらに1〜2個のエーテル結合-O-を含む2価炭化水素基を表し、R10は、1〜10個の炭素原子、特に2〜8個の炭素原子を含むアルキル基を表し、nは、1〜300、好ましくは3〜200、さらに好ましくは5〜100の整数を表す)
    から選択されるものであることを特徴とする、請求項48から50のいずれか一項に記載の製品。
  52. 前記アクリルグラフトポリマーが、
    主成分である(メタ)アクリル酸のC1〜C3アルキルエステル(単独でまたは混合物として)、および必要に応じて、アクリル酸、メタクリル酸および式(I)の(メタ)アクリル酸アルキルエステル:
    Figure 2005336186
    [式中:
    R'1は、水素原子またはメチル基を表し;
    R'2
    1〜6個の炭素原子を含み、その鎖中に1個または複数の酸素原子を含み、かつ/または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)および-NR'R''(R'およびR''は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖または分枝状C1からC3アルキルから選択される)から選択される1個または複数の置換基を含む、直鎖または分枝状アルキル基を表す;
    3〜6個の炭素原子を含み、その鎖中に1個または複数の酸素原子を含むことができ、かつ/または、OHおよびハロゲン原子(F、Cl、Br、I)から選択される1個または複数の置換基を含むことができる、環状アルキル基;
    を表す]
    から選択される1種または複数の追加されるアクリルモノマー、およびその塩で、前記不溶性の主鎖を生成するもの、および
    シリコーンマクロモノマー
    との重合用媒質中でのフリーラジカル重合により得ることが可能であることを特徴とする、請求項35から51のいずれか一項に記載の製品。
  53. R'2が、メトキシエチル、エトキシエチル、トリフルオロエチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル基から選択される基を表すことを特徴とする、請求項52に記載の製品。
  54. 前記主成分であるアクリルモノマーが、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、およびそれらの混合物から選択されるものであることを特徴とする、請求項52または53に記載の製品。
  55. 前記主成分であるアクリルモノマーが、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチルから選択されるものであることを特徴とする、請求項52から54のいずれか一項に記載の製品。
  56. 前記追加されるアクリルモノマーが、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチルおよびそれらの塩から選択されるものであることを特徴とする、請求項52に記載の製品。
  57. 前記追加されるアクリルモノマーが、アクリル酸およびメタクリル酸から選択されるものであることを特徴とする、請求項52または56に記載の製品。
  58. 前記グラフトポリマーが:
    アクリル酸メチルと、重量平均分子量が800〜6000の範囲のモノメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンマクロモノマー、特に、デカメチルシクロペンタシロキサンまたはフェニルトリメチコーン中での重合;
    アクリル酸メチルと、アクリル酸と、重量平均分子量が800〜6000の範囲のモノメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンマクロモノマー、特に、デカメチルシクロペンタシロキサンまたはフェニルトリメチコーン中での重合
    により得られるポリマーから選択されるものであることを特徴とする、請求項35から57のいずれか一項に記載の製品。
  59. 前記グラフトポリマーが、シリコーングラフトポリマーであることを特徴とする、請求項35から58のいずれか一項に記載の製品。
  60. 前記シリコーングラフトポリマーが、主にシリコーンマクロモノマーを含み、必要に応じてポリマーの全重量に対し最大でも7重量%の炭素系マクロモノマーを含むことを特徴とする、請求項59に記載の製品。
  61. 前記シリコーングラフトポリマーが、炭素系マクロモノマーを含まないことを特徴とする、請求項59または60に記載の製品。
  62. 前記グラフトポリマーが、10000〜300000、特に20000〜200000、さらに好ましくは25000〜150000の重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする、請求項1から61のいずれか一項に記載の製品。
  63. 前記グラフトポリマーの粒子が、10〜400nmの範囲、好ましくは20〜200nmの範囲の平均径を有することを特徴とする、請求項1から62のいずれか一項に記載の製品。
  64. 前記グラフトエチレンポリマーが、膜形成性ポリマーであることを特徴とする、請求項1から63のいずれか一項に記載の製品。
  65. 前記グラフトポリマーが、組成物の全重量に対し0.1〜70重量%の範囲、好ましくは0.5〜50重量%の範囲、さらに好ましくは1重量%から40重量%を占めることを特徴とする、請求項1から64のいずれか一項に記載の製品。
  66. 前記第1のおよび第2の組成物の少なくとも1つが、ペーストまたはスティックの形態であることを特徴とする、請求項1から65のいずれか一項に記載の化粧品。
  67. 前記第2の組成物が、透明であることを特徴とする、請求項1から66のいずれか一項に記載の製品。
  68. 前記第2の組成物が、5%未満、好ましくは2%未満、より好ましくは1%未満の顔料を含むことを特徴とする、請求項1から67のいずれか一項に記載の製品。
  69. 色移り指数が、100のうち40未満、好ましくは30以下、好ましくは20以下、好ましくは15以下、好ましくは10以下、好ましくは5以下、さらに好ましくは2以下であることを特徴とする、請求項1から68のいずれか一項に記載の製品。
  70. 20°で測定した平均光沢が30以上、好ましくは40以上、好ましくは50以上、好ましくは60以上であることを特徴とする、請求項1から69のいずれか一項に記載の製品。
  71. 保持力指数が80%以上、好ましくは85%以上、好ましくは90%以下、好ましくは95%以上であることを特徴とする、請求項1から70のいずれか一項に記載の製品。
  72. 前記第2の組成物が、前記第1の組成物を前記ケラチン物質に単独で塗布した場合の、少なくとも1つの化粧的性質を改善するように選択されることを特徴とする、請求項1から71のいずれか一項に記載の製品。
  73. 前記第2の組成物の化粧品として許容される媒質が、ジメチコノール、ポリジメチルシロキサンおよびそれらの混合物から選択されるシリコーンポリマーであることを特徴とする、請求項1から72のいずれか一項に記載の製品。
  74. 前記第1の組成物および/または前記第2の組成物が、脂溶性染料、水溶性染料、顔料、真珠光沢剤およびそれらの混合物から選択される着色剤を含むことを特徴とする、請求項1から73のいずれか一項に記載の製品。
  75. 前記第1の組成物および/または前記第2の組成物が、無水液体、無水スティックまたはエマルジョンの形態であることを特徴とする、請求項1から74のいずれか一項に記載の製品。
  76. 前記製品が、ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、口紅、ケア特性を有する製品、マスカラ、アイライナー、マニキュア液、コンシーラー製品または身体用のメイクアップ製品の形態であることを特徴とする、請求項1から75の一項に記載の製品。
  77. 皮膚、唇および/または表皮派生物に対し、グラフトエチレンポリマーの粒子および着色剤の液状油脂相中の分散物を含む第1の組成物による第1のコート層を塗布する工程、次いで、前記第1コート層の全体または一部に、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物による第2のコート層を塗布する工程からなる、皮膚および/または唇および/または表皮派生物のメイクアップ方法。
  78. 前記第1の組成物を、前記第2の組成物を塗布する前に少なくとも部分的に乾燥させる工程をさらに有することを特徴とする、請求項77に記載のメイクアップ方法。
  79. 請求項1から76に記載の製品を含み、前記第1の組成物および第2の組成物のそれぞれが、第1および第2の区画に個別に包装されているメイクアップキット。
  80. 前記第1および第2の区画が、同一容器内に設けられていることを特徴とする、請求項79に記載のメイクアップキット。
  81. 前記第1および第2の区画が、2つの個別の容器内に設けられていることを特徴とする、請求項79に記載のメイクアップキット。
  82. グラフトエチレンポリマーの粒子の液体脂肪相中の分散物を含む第1の組成物と、化粧品として許容される媒質を含む第2の組成物を含み、前記組成物のうち少なくとも1つは着色剤を含んでおり、皮膚および/または唇および/または表皮派生物に、快適で、光沢があり、色移り耐性で、かつ/または滲まない、かつ/または良好な色彩保持力および/または光沢保持力を有するメイクアップを付与する、化粧品の使用。
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