JP2005334244A - マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 背もたれ部4に対して前後方向に延設され、前側に施療子9を有して揉み動作可能に支持される揉みアーム37と、揉みアーム37に接続されて当該揉みアーム37に揉み動作を与える揉み動作部36とを備えているマッサージ機1において、揉みアーム37と揉み動作部36との接続位置を当該揉みアーム37の長手方向に変化させる揉み動作軌跡変更機構Cを設けた。
【選択図】 図10
Description
このマッサージ機100の揉み動作機構101は、ガイド軸103がシャフト102の軸心に対して傾斜角を成していることによるアーム105の左右方向の揺動に、ガイド軸103がシャフト102の軸心に対して偏心していることによるアーム105の前後及び上下方向の揺動が付加され、施療子104が複雑な揉み動作を行うようになっている。
そこで、本発明は、メリハリの効いた揉みマッサージを行うマッサージ機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、背もたれ部に対して前後方向に延設され、前側に施療子を有して揉み動作可能に支持される揉みアームと、前記揉みアームに接続されて当該揉みアームに揉み動作を与える揉み動作部とを備えているマッサージ機において、前記揉みアームと前記揉み動作部との接続位置を当該揉みアームの長手方向に変化させる揉み動作軌跡変更機構を備えていることを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、揉みアームと揉み動作部との接続位置を揉みアームの長手方向に変化させる揉み動作軌跡変更機構が設けられているので、揉みアームが支持される支点と揉み動作が与えられる接続位置(力点)との距離が変化する。従って、作用点となる施療子の動作軌跡を変化させることができる。
この場合には、膨張体の膨張収縮によって移動するプレートを介して揉みアームと揉み動作部との接続位置を変化させるので、モータなどを用いて変化させる場合と比べて構造を簡素にできるとともに、マッサージ機の軽量化を図ることができる。
図1に示すように、マッサージ機1は、脚体2により支持された座部3と、その後側に設けられた背もたれ部4と、座部3の前下側に設けられたフットレスト5と、座部3の左右両側に設けられた肘掛け部6と、肘掛け部6に取り付けられた支持部7とを備えている。支持部7には、コントローラ8が脱着可能に取り付けられている。そして、背もたれ部4は、座部3に対してリクライニングが可能である。なお、背もたれ部4の幅方向を左右方向、同高さ方向を上下方向、同奥行き方向を前後方向とする。
上記の背もたれ部4の内部には、「揉み」や「叩き」の動作をする施療子9を備えた、マッサージ機1の機械本体ユニット10が内蔵されている。この機械本体ユニット10は、背もたれ部4の内部で左右一対のガイド溝11aを有するガイドレール11に沿って昇降可能に設けられている。
なお、各図は、特定の部品や部分を見易くするために、他の部品などの図示を省略している場合がある。
図2に示すように、機械本体ユニット10には、各種動作機構を支持する矩形状のフレーム12が設けられており、このフレーム12に、機械本体ユニット10を上下昇降させるための昇降動作機構Aと、施療子9に揉み動作を行わせるための揉み動作機構Bと、施療子9の揉み動作における動作軌跡を変更するための揉み動作軌跡変更機構Cと、施療子9に叩き動作を行わせるための叩き動作機構Dと、施療子9を前後進退させるための進退動作機構Eとが設けられている。
図において、昇降用モータ20が回転し、ベルト21を介してウォームギヤ22のウォーム軸22bが回転し、ウォームホイール22cに伝達されて昇降シャフト24が回転する。昇降シャフト24の回転に伴って左右のピニオン26が同期回転する。そして、ピニオン26が、ガイドレール11のガイド溝11aに設けられたラックに噛合しつつ、そのラック上を上下に転動する。このようにして、機械本体ユニット10が、ガイドレール11に沿って上下に昇降動作を行う。
第1アーム36は、プーリ34に外嵌されて当該プーリ34の径方向に延設されている。この第1アーム36は、プーリ34の回転によって動作するようになっている。第2アーム37は、前側に施療子9が設けられている。そして、前後の延設長の途中を支点として第1アームの動作に基づいて動作するようになっている。
ガイド周溝34bは、ガイドピン35aを介して第1アーム36を左右方向に移動させるように溝長手方向が左右方向に振れて形成されている。より具体的には、ガイド周溝34bは、プーリ34の軸心周りに楕円軌道を描くように形成されており、プーリ34が1回転する間に左右に1往復するようになっている。また、ガイド周溝34bは、左右のプーリ34で対称となるように形成されている。なお、ガイド周溝34bは、プーリ34が1回転する間に左右に数往復するよう形成されてもよい。
上記のように構成された第1アーム36は、揉みシャフト33の回転によってプーリ34が偏心回転して上下移動し、ガイド周溝34bに係合するガイドピン35aを介して左右移動する。つまり、第1アーム36は、上下、左右の移動が合成されて円(楕円)状の動作をするようになっている。
軸受部38aは、接続軸38bを挿通可能な挿通孔38a1が形成された球体38a2と、この球体38a2を回転自在に保持する円筒状の保持シェル38a3とを有しており、保持シェル38a3が第1アーム本体36bの上端部で前後方向に貫通する装着孔36b1に内嵌されている。接続軸38bは、第2アーム37の後端面37cから後方に延びて設けられており、軸受部38aの球体38a2に形成された挿通孔38a1に内嵌されて接続されている。このように構成された第1自在継手によって、第1アーム36と第2アーム37とが、左右,上下及び前後方向の3次元上で回動可能に接続される。
図において、揉み用モータ30が回転し、ベルト32を介して減速機31のねじ棒部31aが回転する。そして、減速機31の円錐歯車部31bに回転が伝達され、揉みシャフト33が回転する。揉みシャフト33の回転に伴って、プーリ34が揉みシャフト33に対して偏心回転する。このプーリ34の偏心回転に同調して第1アーム36に上下の往復運動を与える。この時、第1アーム36が前後に微動するが、第1自在継手38によってその前後の微動が吸収される。また、偏心回転するプーリ34のガイド周溝34bに係合するガイドピン35aが、ガイド周溝34bに従って左右に往復運動し、第1アーム36が左右に往復運動する。
なお、揉み動作機構Bは、揉みシャフト33に回転数を検出可能な揉みセンサーS2が設けられている。この揉みセンサーS2での検出結果に基づいて制御部SCが揉み用モータ30の出力を制御している(図20参照)。これによって、揉み玉9aの位置又は揉み動作の方向又は速度を調整できるようになっている。
この揉み動作軌跡変更機構Cは、揉みアームとしての第2アーム37と、揉み動作部としての第1アーム36とを備える上記の揉み動作機構Bにおいて、第1アーム36と第2アーム37との接続位置を第2アーム37の長手方向に変化させるための機構である。
図6,7,13に示すように、揉み軌跡変更機構Cには、機械本体ユニット10の左右方向中央の上側に、蛇腹状の膨張体(エアセル)50が設けられている。この膨張体50は、空気によって前後方向に互いに対向する方向に膨らむ前側膨張体50aと後側膨張体50bとから構成されている。これらの膨張体50a,50bの外周には、筒状に覆うホルダー51が設けられており、膨張する膨張体50a,50bの反力を受けるとともに膨張量を制限している。また、ホルダー51の前壁51aと後壁51bとには、空気供給装置AP(図20参照)からの空気をそれぞれの膨張体50a,50bに導入するための前側導入部51a1と後側導入部51b1とが設けられており、前後の膨張体50a,50bに独立して空気を供給できるようになっている。
また、各付勢ピン本体58a,58bは、ばね(図示せず)などの弾性材によって付勢されている。ばねは、前後の付勢ピン本体58a,58bの端部同士に架設されており、このばねによって互いの付勢ピン本体58a,58bが近接する方向に付勢されている。そして、この各付勢ピン58a,58bによって、前後方向に傾倒する切替レバー54を直立した状態に戻すようになっている。なお、切替レバー54の前後方向に傾斜する傾倒角度は、円弧孔59aの弧の長さによって、制限されている。また、前後の付勢ピン本体58a,58bは、別々のばねで互いに近接する方向に付勢されてもよい。
図14(b)に示すように、前側膨張体50aが膨張して切替プレート52が後方側に押圧されると、連結アーム53を介して切替レバー54に伝達される。切替レバー54は、揉みシャフト33を軸として後方に傾倒する。傾倒する切替レバー54の係合ピン57を介して第1アーム36がプーリ34を軸として後方に傾倒する。この時、第1アーム36の軸受部38aは、第2アーム37の接続軸38bの軸方向後側にスライドする。
さらに、施療子9の揉み動作軌跡を初期状態より大きくする場合には、後側膨張体50bに空気を送り込んで膨張させる。すると、切替レバー54が前側に押圧され、第1アーム36が前方に傾倒される。この時、第1アーム36の軸受部38aは、接続軸38bと係合した状態を保持しつつ軸方向前側にスライドする。つまり、第1アーム36の軸受部38aが、第2アーム37の接続軸38bの軸方向前側で接続された状態となり、施療子9の揉み動作軌跡を初期状態に比べて大きくすることができる。
また、前側膨張体50aの膨張によって移動する切替プレート52を介して、第1アーム36をスライドさせるので、モータなどを用いてスライドさせる場合と比べて構造を簡素にできるとともに、当該マッサージ機1の軽量化を図ることができる。
図17に示すように、叩き用モータ60が回転し、ベルト62を介して叩きシャフト61が回転する。そして、叩きシャフト61の回転によって、偏心する叩きリンク64が揺動運動し、支持ピン65が叩きシャフト61に近接離反するように往復運動を行う。この支持ピン65を介して揺動ブロック41の右下端部41bが叩きシャフト61に近接離反を繰り返すように揺動する。つまり、揺動ブロック41がセンターシャフト43を軸としてシーソーのように左右交互に上下揺動する。この揺動ブロック41の左右交互の上下揺動が、第2自在継手42を介して第2アーム37に伝達される。第2アーム37は、第1自在継手38を支点とし、第2自在継手42を力点として動作し、揉み玉9aが叩き動作を行う。この時、力点である第2自在継手42が、支点である第1自在継手38側に偏っているので、力点に加えられる動作がさらに増大されて揉み玉9aが大きく動作する。
図において、進退用モータ70が回転し、第1ベルト73を介して中間シャフト71が回転する。中間シャフト71の回転は、第2ベルト74を介して減速機72のねじ棒部72aに伝達される。ねじ棒部72aの回転は、減速機72の円錐歯車部72bに伝達されて進退シャフト75が回転する。進退シャフト75の回転に伴ってピニオン77が回転し、ギヤプレート15cのラック部15c1に噛合しつつ転動する。このピニオン77の転動によって、傾倒パネル16cが支点シャフト16aを軸としてベースフレーム15に対して前後方向に傾倒する。この傾倒パネル16cの傾倒によって、傾倒フレーム16に設けられる揉み動作機構B、揉み動作軌跡変更機構C、叩き動作機構Dがベースフレーム15に対して前後方向に進退する。つまり、施療子9の揉み玉9aが、マッサージ機1の背もたれ部4において、前後方向に進退する進退動作を行う。
例えば、揉み動作部として第1アーム36を示したが、揉みアームとしての第2アーム37に揉み動作を与えることができれば、その形状などを限定するものではない。
4 背もたれ部
9 施療子
36 第1アーム(揉みアーム)
37 第2アーム(揉み動作部)
50 膨張体
52 切替プレート(プレート)
C 揉み動作軌跡変更機構
P2 接続位置
Claims (2)
- 背もたれ部に対して前後方向に延設され、前側に施療子を有して揉み動作可能に支持される揉みアームと、前記揉みアームに接続されて当該揉みアームに揉み動作を与える揉み動作部とを備えているマッサージ機において、
前記揉みアームと前記揉み動作部との接続位置を当該揉みアームの長手方向に変化させる揉み動作軌跡変更機構を備えていることを備えていることを特徴とするマッサージ機。 - 前記揉み動作軌跡変更機構は、空気によって膨張収縮する膨張体と、前記膨張体の膨張収縮する側に配置されて前記揉みアームに接続されたプレートとを有し、前記膨張体の膨張収縮によって移動する前記プレートを介して前記揉みアームと揉み動作アームとの接続位置を変化させることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
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2004
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