JP2005333427A - 伝送線路型コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 分布定数素子型の構造にすることにより、高速差動伝送路との特性インピーダンスの整合性を図ることができ、この結果、差動信号の波形を乱すことなくサージ対策を行うと共に小型化及び製造コストの低減化を図ることができる伝送線路型コモンモードノイズフィルタを提供する。
【解決手段】 外部電極10−1,〜,11−2をチップ2の外側に取り付けた構造をなす。チップ2は、1対の信号線路4−1,4−2とグランド電極3−1,3−2とを有し、信号線路4−1,4−2が断面矩形状のバリスタブロック部5で被覆され、磁性体6がグランド電極3−1,3−2間に充填された構造をなす。そして、バリスタブロック部5は、ZnO系又はSrTiO3系のバリスタ材料で形成され、このバリスタブロック部5の機能によりサージ対策が行われる。
【選択図】図1

Description

この発明は、USB(Universal Serial Bus)規格やDVI(Digital Visual Interface)規格などの高速差動伝送路に生じるノイズを除去するためのコモンモードノイズフィルタに関するものである。
コモンモードノイズフィルタは、磁性体とこの磁性体で被覆された1対のコイルとを有し、コモンモードノイズに対して大きなインピーダンスを発生するインダクタとして機能することで、コモンモードノイズを阻止する素子である。
しかし、最近では、このようなEMC(Electromagnetic Compatibility)対策だけでなく、サージ電圧の対策も図ったコモンモードノイズフィルタが提案されている(例えば、特許文献1)。
図13は、特許文献1に開示されたコモンモードノイズフィルタを示す斜視図である。
このコモンモードノイズフィルタでは、インダクタ素子を1対有するインダクタブロック101と、バリスタ素子を有するバリスタブロック102,103とで積層体100を構成している。そして、上記インダクタ素子の内部線路の両端に電気的に接続させるための外部電極111,112,113,114をこの積層体100の側面に形成すると共に、上記バリスタ素子の内部電極を、上記インダクタ素子の内部線路の端部に電気的に接続した構成となっている。
かかる構成により、バリスタ素子に接続される外部電極111,112,113,114の一端をグランドに接続することで、サージ電流の流入時に、サージ電流をグランドに流し落とすことにより、コモンモードノイズフィルタ自身の保護と次段の電子回路の保護とを図っている。
ところで、コモンモードノイズフィルタには、上記のような集中定数素子として機能するフィルタの他に、分布定数素子として機能して高周波の信号に適した伝送線路型のコモンモードノイズフィルタもある(例えば、特願2002−348454号など)。このような伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいては、別個のバリスタ素子を当該フィルタの前段や後段に取り付けて、サージ対策を行う。
特開平09−283339号公報
しかしながら、図13に示した従来のコモンモードノイズフィルタでは、フィルタ全体が集中定数素子であるので、高速差動伝送路に使用すると、インタフェースとの間で特性インピーダンスの不整合が生じ、伝送する差動信号の波形を乱すおそれがある。
一方、伝送線路型コモンモードノイズフィルタでは、サージ対策を施す場合には、別個のバリスタ素子を接続しなければならず、フィルタの小型化が困難になるとともに、製造コストが高くなるという問題がある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、バリスタ部分も含めた全体として分布定数素子型の構造にすることにより、高速差動伝送路との特性インピーダンスの整合性を図ることができ、この結果、差動信号の波形を乱すことなくサージ対策を行うことができると共に小型化及び製造コストの低減化を図ることができる伝送線路型コモンモードノイズフィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る伝送線路型コモンモードノイズフィルタは、磁性体と、この磁性体内部に平行に近接配置された1対以上の信号線路と、磁性体の上面及び下面にそれぞれ配置されたグランド電極と、1対以上の信号線路を内包した状態で磁性体内部に配置され且つバリスタ材料で形成されたバリスタブロック部とを具備する構成とした。
かかる構成により、磁性体内部に平行に近接配置された1対以上の信号線路に互いに逆向きの差動信号が流れると、これらの差動信号によって生じた磁束がバリスタブロック部内に集中し、差動信号に対する磁性損失が低下する。また、同方向のコモンモードノイズが、1対以上の信号線路に流れると、これらのノイズによって生じた磁束が磁性体内に拡散し、ノイズに対する磁性損失が増加する。
バリスタブロック部の持つバリスタ電圧よりも大きいサージ電圧が一対以上の信号線路に印加された場合は、バリスタブロック部のバリスタ材料のインピーダンスが小さくなり、サージ電流をグランド電流に逃がす。
請求項2の発明は、請求項1に記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、1対の信号線路を構成する2本の信号線路を、グランド電極と略平行になるように横並びに配置した構成とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、1対の信号線路を構成する2本の信号線路を、グランド電極と略垂直になるように縦並びに配置した構成とする。
かかる構成により、差動信号が流れるノーマルモード時の磁束がバリスタブロック部5内に集中する割合が多くなる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、バリスタブロック部のバリスタ材料は、ZnO系又はSrTiO3系のバリスタ材料である構成とした。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、1対の信号線路の各信号線路は、ミアンダ状のコイル又はスパイラル状のコイルである構成とした。
かかる構成により、長い信号線路を狭い面積中に形成することができる。
以上詳しく説明したように、この発明の伝送線路型コモンモードフィルタによれば、コモンモード時に、ノイズに対する磁性損失を増加させて、コモンモードノイズを減衰させることにより、効果的にノイズを除去することができる。また、バリスタ電圧よりも大きいサージ電圧が印加された場合には、バリスタブロック部のバリスタ材料が分布定数素子としての微小内部抵抗として機能し、サージ電流をグランド電極側に逃がすので、効率的なサージ対策を実行することができる。
さらに、バリスタブロック部のコンデンサ成分が一定して分布した状態になり、フィルタ内の特性インピーダンスを一定にできるため、高速差動伝送路との間で特性インピーダンスの整合がとれ、波形乱れのない差動信号の伝送が可能となる。
また、請求項2の発明によれば、1対以上の信号線路を同一平面上に形成できるので、積層型のフィルタの製造コストを低減することができると共に、フィルタの薄型化も図ることができる。
また、請求項3の発明によれば、ノーマルモード時の磁束がバリスタブロック部内に集中する割合が多くなるので、より高周波の差動信号に対応することができる。
また、請求項5の発明によれば、長い信号線路を狭い面積中に形成することができるので、伝送線路型コモンモードフィルタ自体を小型化することができると共に、ノイズ抑制効果とサージ抑制効果をも高めることができる。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの分解斜視図であり、1対の信号線路を透視して示す。図2は、この図1の矢視A−A断面図である。
図1に示すように、この伝送線路型コモンモードフィルタ1は、チップ2に4つの外部電極10−1,10−2,11−1,11−2を取り付けた構造となっている。
チップ2は、伝送線路型コモンモードフィルタ1の本体をなすもので、1対のグランド電極3−1,3−2と、1対の信号線路4−1,4−2と、バリスタブロック部5と、磁性体6とを有している。
グランド電極3−1,3−2は、Cu,AlやAgで形成された導電板であり、図2に示すように、磁性体6の外側の上面及び下面に平行に配置されている。
信号線路4−1,4−2は、Cu,AuやAgで形成された等幅のストレートな導電線であり、磁性体6の内部略中央部に平行に近接配置されている。すなわち、信号線路4−1,4−2は、図2に示すように、グランド電極3−1,3−2と略垂直になるように縦並びに近接して配置されている。
バリスタブロック部5は、サージ対策用の部分であり、バリスタ材料で形成された非磁性の絶縁体である。具体的には、バリスタブロック部5は、ZnO系又はSrTiO3系のバリスタ材料で形成されており、断面矩形状の内部に信号線路4−1,4−2全体を内包している。
磁性体6は、Ni−Znフェライトなどの磁性材料で形成された所定厚さの板体であり、バリスタブロック部5を包むようにして、グランド電極3−1,3−2の間に充填されている。
外部電極10−1,10−2は、図1に示すように、このようなチップ2の両端に露出している信号線路4−1の両端面に接触した状態で取り付けられ、また、外部電極11−1,11−2は信号線路4−2の両端面に接触した状態で取り付けられている。
伝送線路型コモンモードフィルタ1は、図2に示すように、1対の信号線路4−1,4−2をバリスタブロック部5で被覆すると共に、磁気損失の大きな磁性体6をバリスタブロック部5の外側に充填し、磁性体6の上下面にグランド電極3−1,3−2をそれぞれ配設した構造になっており、伝送線路型コモンモードフィルタ1全体が分布定数型素子の構造をなしている。
すなわち、図3の等価回路図で示すように、伝送線路型コモンモードフィルタ1は、微小インダクタΔL1及び微小レジスタΔR1及び接地された微小バリスタΔZと微小インダクタΔL2及び微小レジスタΔR2及び接地された微小バリスタΔZとでなる微小フィルタ部Δfが直列に分布した構造になっているものとして捉えることができる。
次に、この実施例の伝送線路型コモンモードフィルタ1が示す作用及び効果について説明する。
図4は、伝送線路型コモンモードフィルタ1の使用例を示す概略図であり、図5は、伝送線路型コモンモードフィルタ1のノーマルモード時に生じる磁界の状態を示す断面図であり、図6は、伝送線路型コモンモードフィルタ1のコモンモード時に生じる磁界の状態を示す断面図である。
例えば、伝送線路型コモンモードフィルタ1をパーソナルコンピュータのUSBインタフェースのフィルタとして使用する場合には、図4に示すように、USBコネクタ200とUSBコントローラ201との間に接続する。
具体的には、図1に示す外部電極10−1,10−2を、差動信号Dを通すデータライン211に接続すると共に、外部電極11−1,11−2を、差動信号Dとは逆位相の差動信号Dを通すデータライン212に接続する。なお、符号213,214は、電源Vdd及びグランドGND用のフェライトビーズインダクタである。
かかる状態で、ノーマルモード時に、差動信号D+が信号線路4−1を通り、逆向きの差動信号D−が信号線路4−2を通ると、図5に示すように、信号線路4−1を通る差動信号D+によって生じる磁界Hの向きと、信号線路4−2を通る差動信号D−によって生じる磁界Hの向きとが逆になる。このため、磁界H,Hがバリスタブロック部5に集中して、バリスタブロック部5内の磁束密度が非常に大きくなり、バリスタブロック部5外の磁性体6中の磁束密度は非常に小さくなる。この結果、信号線路4−1,4−2を通る差動信号D+,D−に対する磁性損失が小さくなり、差動信号D+,D−がほとんど減衰することなく、信号線路4−1,4−2を伝わることとなる。
特に、この実施例では、信号線路4−1,4−2を上下に近接して並べたので、かかるノーマルモード時に、バリスタブロック部5内を通る磁束密度が非常に大きくなり、より高周波の差動信号D+,D−に対応することができる。
一方、コモンモード時には、信号線路4−1を通るノイズと信号線路4−2を通るノイズの向きが同じになる。したがって、図6に示すように、信号線路4−1,4−2を通るノイズによって生じる磁界Hの向きは同じになる。このため、信号線路4−1,4−2近傍のバリスタブロック部5内の磁束密度は小さくなり、磁界Hの大部分がバリスタブロック部5の外側の磁性体6に存在した状態になる。この結果、信号線路4−1,4−2を通るノイズに対する磁性損失が大きくなり、ノイズは信号線路4−1,4−2を伝わる間に大部分が減衰することとなる。
さらに、この実施例の伝送線路型コモンモードフィルタ1は、データライン211,212にサージ電圧が加わった場合において、そのサージ電圧を抑制する機能も有している。
図7は、サージ電圧がバリスタ電圧より高い場合の作用を示す等価回路図である。
かかる構造において、サージ電圧が外部電極10−1,11−1に加わると、サージ電流Sが伝送線路型コモンモードフィルタ1内に流入する。
サージ電圧がバリスタブロック部5の持つバリスタ電圧よりも大きい場合には、図7に示すように、各微小バリスタΔZのインピーダンスがほとんど0となり、直流のサージ電流Sをグランド電極3−1,3−2側に逃がす。すなわち、伝送線路型コモンモードフィルタ1の外部電極10−1,10−2間及び外部電極11−1,11−2間に分布的形成された微小バリスタΔZ群により、大きなサージ電流Sが順次グランド電極3−1,3−2側に逃がされて、サージ対策が実行される。
このように、この実施例の伝送線路型コモンモードフィルタ1によれば、バリスタブロック部5も含めた全体が分布定数素子型の構造になっているので、コモンモードノイズ対策をとることができるだけでなく、USBコネクタ200やUSBコントローラ201などの高速差動伝送路との特性インピーダンスの整合性を図ることができ、この結果、差動信号D+,D−の波形を乱すことなくサージ対策を行うことができると共に、伝送線路型コモンモードフィルタ1の小型化及び製造コストの低減化を図ることができる。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図8は、第2実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの構造及びノーマルモード時に生じる磁界の状態を示す断面図であり、図9は、第2実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタのコモンモード時に生じる磁界の状態を示す断面図である。
図8に示すように、この実施例の伝送線路型コモンモードフィルタは、1対の信号線路4−1,4−2をグランド電極3−1,3−2と略平行になるように横並びに配置した点が、上記第1実施例と異なる。
すなわち、信号線路4−1,4−2をグランド電極3−1,3−2と平行な平面上に横並びに平行に近接配置し、その外側にバリスタブロック部5を形成した。
かかる構成により、ノーマルモード時に、差動信号D+,D−が信号線路4−1,4−2を通ると、図8に示すように、互いに逆向きの差動信号D+,D−によって生じる磁界H,Hがバリスタブロック部5に集中して、差動信号D+,D−に対する磁性損失が小さくなり、差動信号D+,D−がほとんど減衰することなく、信号線路4−1,4−2を伝わることとなる。
また、コモンモード時には、同方向のノイズが信号線路4−1,4−2を通ると、図9に示すように、信号線路4−1,4−2を通るノイズによって生じる磁界Hの大部分がバリスタブロック部5の外側の磁性体6に存在した状態になり、ノイズに対する磁性損失が大きくなって、信号線路4−1,4−2を伝わる間に大部分が減衰することとなる。
このように、この実施例では、1対の信号線路4−1,4−2を同一平面上に形成する構成としたので、グランド電極3−1,3−2と磁性体6とバリスタブロック部5と信号線路4−1,4−2とを積層して製造する伝送線路型コモンモードフィルタにおいて、製造コストを抑えることができると共に、伝送線路型コモンモードフィルタ自体の薄型化が可能である。
その他の構成、作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図10は、第3実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの要部である信号線路を示す斜視図である。
図10に示すように、この実施例の伝送線路型コモンモードフィルタでは、ミアンダ状コイル7−1,7−2を縦並びに近接配置することで、1対の信号線路を構成し、これらミアンダ状コイル7−1,7−2をバリスタブロック部5で被覆した。
かかる構成により、第1及び第2実施例の信号線路4−1,4−2のようなストレートな線路に比べて、信号線路の長さを長くすることができるので、伝送線路型コモンモードフィルタ自体のサイズを小型化することができると共に、コモンモードノイズ抑制効果とサージ抑制効果を高めることができる。
その他の構成、作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図11は、第4実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの要部である信号線路を示す斜視図である。
図11に示すように、この実施例の伝送線路型コモンモードフィルタでは、スパイラル状コイル8−1,8−2を縦並びに近接配置することで、1対の信号線路を構成し、これらスパイラル状コイル8−1,8−2をバリスタブロック部5で被覆した。好ましくは、スパイラル状コイル8−1,8−2の端子部81,82を、ビアホール81a,82aを用いてスパイラル状コイル8−1,8−2の本体の下側に位置させる。そして、スパイラル状コイル8−1の端子部81をスパイラル状コイル8−2の端子部82と本体との間隙Bに挿入する。
その他の構成、作用及び効果は上記第1及び第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、信号線路4−1,4−2を内包するバリスタブロック部5の外側に同一の磁性体6を設けたが、図12に示すように、グランド電極3−1,3−2の間に同一の磁性体6,6を積層して、これら磁性体6,6の間に、バリスタブロック部5の両側を挟んだ樹脂9−1,9−2を介挿し、樹脂9−1,9−2を磁性体入りの樹脂で形成しても、上記実施例と同様の作用効果を奏することは勿論である。かかる構造にすることで、伝送線路型コモンモードフィルタの製作性の向上を図ることができる。
また、上記実施例では、1対の信号線路4−1,4−2(7−1,7−2、8−1,8−2)をバリスタブロック部5で被覆した構造としたが、複数対の信号線路4−1,4−2(7−1,7−2、8−1,8−2)をバリスタブロック部5で被覆した構造にして、DVI規格等、複数対のデータラインを有した高速差動伝送路に対応させることもできる。
この発明の第1実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの分解斜視図である。 この図1の矢視A−A断面図である。 伝送線路型コモンモードフィルタの等価回路図である。 伝送線路型コモンモードフィルタの使用例を示す概略図である。 伝送線路型コモンモードフィルタのノーマルモード時に生じる磁界の状態を示す断面図である。 伝送線路型コモンモードフィルタのコモンモード時に生じる磁界の状態を示す断面図である。 サージ電圧がバリスタ電圧より低い場合の作用を示す等価回路図である。 第2実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの構造及びノーマルモード時に生じる磁界の状態を示す断面図である。 第2実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタのコモンモード時に生じる磁界の状態を示す断面図である。 第3実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの要部である信号線路を示す斜視図である。 第4実施例に係る伝送線路型コモンモードフィルタの要部である信号線路を示す斜視図である。 実施例の一変形例を示す断面図である。 サージ電圧対策技術を備えた従来のコモンモードノイズフィルタの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1…伝送線路型コモンモードフィルタ、 2…チップ、 3−1,3−2…グランド電極、 4−1,4−2,7−1,7−2,8−1,8−2…信号線路、 5…バリスタブロック部、 6…磁性体、 10−1,10−2,11−1,11−2…外部電極、 H…磁界、 S…サージ電流。

Claims (5)

  1. 磁性体と、
    この磁性体内部に平行に近接配置された1対以上の信号線路と、
    上記磁性体の上面及び下面にそれぞれ配置されたグランド電極と、
    上記1対以上の信号線路を内包した状態で上記磁性体内部に配置され且つバリスタ材料で形成されたバリスタブロック部と
    を具備することを特徴とする伝送線路型コモンモードノイズフィルタ。
  2. 請求項1に記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、
    上記1対の信号線路を構成する2本の信号線路を、上記グランド電極と略平行になるように横並びに配置した、
    ことを特徴とする伝送線路型コモンモードノイズフィルタ。
  3. 請求項1に記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、
    上記1対の信号線路を構成する2本の信号線路を、上記グランド電極と略垂直になるように縦並びに配置した、
    ことを特徴とする伝送線路型コモンモードノイズフィルタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、
    上記バリスタブロック部のバリスタ材料は、ZnO系又はSrTiO3系のバリスタ材料である、
    ことを特徴とする伝送線路型コモンモードノイズフィルタ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の伝送線路型コモンモードノイズフィルタにおいて、
    上記1対の信号線路の各信号線路は、ミアンダ状のコイル又はスパイラル状のコイルである、
    ことを特徴とする伝送線路型コモンモードノイズフィルタ。
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