JP2005328672A - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 リニアアクチュエータの製造コストを削減することができ、その上、磁気バネを大きくできて推力特性に優れたこと。
【解決手段】 二つの永久磁石14は、四カ所の円筒面部のうちの一カ所の円筒面部に可動子13の往復動方向に並んで配置され、円筒面部に接して固定される。二つの永久磁石15は、四カ所の円筒面部のうち、永久磁石14が固定されておらずこれと向かい合う円筒面部に、可動子13の往復動方向に並んで個々に配置され、一方の円筒面部に接して固定される。
【選択図】 図2


Description

本発明は、リニアアクチュエータに関し、特にその構造の簡素化に関する。
リニアアクチュエータは、バネを併用し共振させることによって少ない損失で駆動できることから、コンプレッサモータ等として利用されている。そして、このリニアアクチュエータを用いたコンプレッサは高効率である等優れた性能を発揮できることから、冷蔵庫や、冷凍庫、あるいはエアコンディショナ用としての利用が期待されている。
リニアアクチュエータには、コイルを含む可動子が動く可動コイル型(例えば、ボイスコイルモータ)や、永久磁石を含む可動子が動く可動磁石型等がある(例えば特許文献1参照)。
特開2003−339147号公報
リニアアクチュエータを製造するうえで常に課題となるのは、永久磁石が非常に高価な点である。リニアアクチュエータを如何に安価に製造できるかは、永久磁石の数や大きさを如何に減少させることができるかにかかっているといっても過言ではない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、永久磁石の数を1/2にすることでリニアアクチュエータの製造原価を削減することができ、その上、磁気バネを大きくして推力特性に優れたリニアアクチュエータを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、固定子と、少なくとも一部に鉄部材を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、前記固定子に前記往復動に方向に沿って設けられた複数個の第1の永久磁石と、前記固定子に前記往復動に方向に沿って設けられた複数個の第2の永久磁石と、前記固定子に設けられたコイルとを備えてなり、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、それぞれが前記鉄部材に対向させる磁極を共に同じくし、前記往復動方向に配置されるリニアアクチュエータであって、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、前記往復動方向から見たとき、周方向に欠落していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、使用される永久磁石の数を1/2に減らすことができるので、リニアアクチュエータの製造原価を低減できる。
請求項2に係る発明は、請求項記載のリニアアクチュエータにおいて、前記第1の永久磁石と第2の永久磁石との双方を、前記往復動方向に沿い欠落していることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、固定子に流す電流を大きくすることなく、可動子に発生する推力や変位量をほとんど変化させることなく、永久磁石の大きさを小さくし、又は数を1/2に減らすことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載のリニアアクチュエータにおいて、前記固定子及び前記鉄部材間に、前記固定子及び前記第1の永久磁石間の隙間と、前記固定子及び前記第2の永久磁石間の隙間より径方向に大きくさせるギャップを設けていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、ギャップを設けることで、推力の傾きをなだらかに調整することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記可動子は複数の前記鉄部材を前記往復動方向に直列に備えるとともに、これら複数の鉄部材に対応して、複数組の前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とが設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、往復動方向に複数組の磁気回路が形成されるので、往復動方向の推力を鉄部材の数に比例して増大することができる。
この発明に係るリニアアクチュエータによれば、永久磁石の数を1/2に減らしてリニアアクチュエータの製造原価を削減するとともに、磁気バネを大きくして推力特性に優れたリニアアクチュエータを得ることができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1〜図6はこの発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す図である。
この実施形態のリニアアクチュエータ11は、ヨーク(固定子)12と、このヨーク12の内側に往復動可能に設けられた可動子13と、ヨーク12に固定された二つの永久磁石(第1の永久磁石)14と、同じヨーク12に固定された二つの永久磁石(第2の永久磁石)15と、ヨーク12に固定された4つのコイル18とを備えている。
ヨーク12は、中央に貫通穴21が形成されることにより全体として円筒形状をなしている。貫通穴21は、円筒の内周面を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなし円周方向に等間隔で配置される四カ所の円筒面部22を有している。ここで、円周方向に隣り合う円筒面部22どうしの間は、半径方向外方に凹む凹部23とされており、その結果、円周方向に隣り合う凹部23どうしの間には、円筒面部22を有する凸部24が形成されている。ここで、四カ所の円筒面部22は、同径同長同幅をなしており同軸に配置されている。
なお、ヨーク12は、図示は略すが、上記四カ所の凹部23および凸部24を有する形状に薄板状の鋼板をプレスで打ち抜いて基部材を形成し、この基部材を貫通穴21の貫通方向に複数、位置を合わせながら積層させつつ接合させた積層鋼板からなっている。
また、このヨーク12には、可動子13の内側に延出する形状のバックヨークは設けられていない。
ヨーク12の各凸部24には、軸線方向と円周方向とに交互に延在するようにコイル18が巻き付けられ、各コイル18はリング状をなしてヨーク12に固定されている。
二つの永久磁石14、および二つの永久磁石15は、すべて円筒を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなす同径同長同幅のネオジウム磁石からなる。そして、二つの永久磁石14は、四カ所の円筒面部22のうちの一カ所の円筒面部22に、可動子13の往復動方向(図1では手前側のみを図示)に並んで配置され、凸状に湾曲する側面を一方の円筒面部22に接して固定されている。
また、図5に示すように、二つの永久磁石15は、四カ所の円筒面部22のうち、永久磁石14と向かい合う円筒面部22に、可動子13の往復動方向に並んで個々に配置され、凸状に湾曲する面が円筒面部22に固定されている。すなわち、二つの永久磁石14、および二つの永久磁石15は、同軸に対向配置された二カ所の円筒面部22にそれぞれがヨーク12の内側に可動子13の往復動方向に並ぶとともに、対向する位置関係とされる。 それ以外の円筒面部22には永久磁石14、15は配置されず、円筒面部22の周方向で欠落された状態となっている。
永久磁石14、15は、軸線方向に直交する方向に磁極を並べた異方性のもので、可動子13に対向させる磁極を同じくしている。具体的には、両磁石ともすべてN極を可動子13に向けている。
可動子13は、中央に貫通穴31が形成されることにより円筒状をなす鉄部材32とこの鉄部材32の軸線方向における一側に設けられた主部33とを有している。
なお、鉄部材32の外径が、周方向に配列された永久磁石14,15の内径よりも若干小径とされて微小なギャップを隔てている。この可動子13はヨーク12の円筒面部22の内側すなわち永久磁石14、15の内径側に、これらと同軸をなすように挿入されることにより、ヨーク12に対して貫通穴21の貫通方向に往復動可能に設けられる。ここで、鉄部材32の軸線方向における長さは、ヨーク12の貫通穴21の貫通方向における長さよりも短くされている。
この可動子13は、主部33が非磁性材料からなっており、鉄部材32は積層コアからなっている。可動子13は、鉄部材32を入れ子とする合成樹脂のインサート成形により形成されている。
上記のように構成されたリニアアクチュエータ11においては、四つのコイル18に電流が流れない状態では、図2に示すように、永久磁石14側において、ヨーク12、永久磁石14、可動子13の鉄部材32、永久磁石14を経てヨーク12をこの順に結ぶループの磁束が形成される一方、永久磁石15側において、ヨーク12、永久磁石15、可動子13の鉄部材32、永久磁石15を経てヨーク12をこの順に結ぶループの磁束が形成される結果、可動子13がヨーク12内で軸方向の中間部に停止したままの状態となる。
そして、四つのコイル18に交流電流(正弦波電流、矩形波電流)を同期して流すと、リニアアクチュエータは可動子13を次のように駆動させる。
まず、図3に示すように、各コイル18に、可動子13側から見て時計回りに電流を流すと、各コイル18の内側の凸部24に可動子13の軸方向に直交する向き(図2では可動子13を中心とする周方向)の起磁力が生じる。この方向に起磁力が生じると、隣り合うコイル18、18間には、永久磁石14によって、ヨーク12、永久磁石14、可動子13、永久磁石14と隣り合う凸部24を順に巡る磁束ループ(図3の二点鎖線)が形成される。
次に図4に示すように、各コイル18に上記のように通電することによって生じるコイル起磁力は、隣り合う凸部24間に可動子13の周方向と同じ向き(図4参照)に作用する。この力とは別に、永久磁石14によって励起された起磁力は、可動子13の往復動方向の一方(図4の左側)において上記起磁力と同じ方向に作用する。この部分では、上記2つの力が同方向に作用するために磁束密度が高まる。これと同様なことは、永久磁石15の場合にも同様である。
その一方で、可動子13の往復動方向の他方において、永久磁石14によって励起された起磁力は、可動子13の往復動方向の他方(図4の右側)において上記一つの起磁力とは逆の方向に作用する。
この逆方向に作用する起磁力と上記起磁力とが相反する方向に作用するために磁束密度が低められてしまう。
その結果、上記の磁束ループは可動子13の往復動方向の一方(図4では左側)に集中して形成されることになり、可動子13には往復動方向の一方(図4では左方向)に向けて力(推力)Fが作用する。可動子13は、この力Fに付勢されて往復動方向の一方に移動する。
また、各コイル18に、可動子13側から見て半時計回りに電流を流すと、図5に示すように、各コイル18の内側の凸部24に可動子13の軸方向に直交する向きの起磁力が生じる。この方向に起磁力が生じると、隣り合うコイル18、18間には、永久磁石15によって、ヨーク12、永久磁石14、可動子13、永久磁石15と隣り合う凸部24を順に巡る磁束ループ(図中の二点鎖線)が形成される。
各コイル18に上記のように通電することによって生じるコイル起磁力は、図5に示すように、隣り合う凸部24間に可動子13の周方向と同じ向きに作用する。このコイル起磁力とは別に、永久磁石15によって励起された起磁力は、可動子13の往復動方向の他方において起磁力と同じ方向に作用するため、この部分では、上記2つの力が同方向に作用して磁束密度が高まる。
その一方で、図6に示すように、永久磁石14によって励起された起磁力は、可動子13の往復動方向の一方において上記一つの起磁力とは逆の方向に作用する。そのため、この部分では、上記2つ起磁力が相反する方向に作用するために磁束密度が低められてしまう。
その結果、上記の磁束ループは可動子13の往復動方向の他方(図6では右側)に集中して形成されることになり、可動子13には往復動方向の他方(図6では右方向)に向けて力(推力)F1が作用する。可動子13は、この力F1に付勢されて往復動方向の他方に移動する。
コイルイル18には交流電流が流されるので、両コイル18の電流の流れの方向は所定の周期で交互に切り換わる。可動子13は、電流の流れる方向が切り換わるたびに上記の動作を繰り返し、所定のストロークで軸方向に往復動することになる。
上記のように構成されたリニアアクチュエータ11によれば、四つの円筒面部22のうち、相対向する二つのうちの一方の円筒面部22に、可動子の往復動に沿わして永久磁石14を配置するとともに、その他方の円筒面部22に、永久磁石15を可動子の往復動に沿わして配置したので、つまり、可動子13の軸方向から見ると、永久磁石14と永久磁石15とが互いに欠落した状態に構成されているので、使用される永久磁石14、15を略半分まで削減することができる。従って、永久磁石の数を1/2に減らすことができるので、リニアアクチュエータの製造コストを下げることができる。
また、永久磁石14、15の使用量を少なくすることによって組立コストも削減することができる。
また、このリニアアクチュエータ11によれば、推力と変位との関係に係る磁気バネを大きくすることができる。
第1の実施の形態において、永久磁石を周方向に欠落させ数量を1/2にしたにもかかわらず、永久磁石を欠落させていない従来と同様の推力が得られるかについて、図7、図8に基づいて説明する。
図7、図8において、Ue1〜Ue4は各極のコイル磁石起磁力を、Um1a〜Um4a、Um1b〜Um4bは永久磁石起磁力を、Rm1a〜Rm4a、Rm1b〜Rm4bは永久磁石内部磁気抵抗を、Rg1a〜Rg4a、Rg1b〜Rg4bはギャップ部磁気抵抗を表している。
ここで、Um1a〜Um4a、Um1b〜Um4b、Rm1a〜Rm4a、Rm1b〜Rm4b、Rg1a〜Rg4a、Rg1b〜Rg4bにおける記号a、bはN極とS極に対応する部分の識別に用いている。
これら図7、図8において、UmiaとUmib(i=1〜4の整数)は、同じ大きさの逆方向の起磁力であるので相殺される。
推力発生に必要な磁束φ1,2は、
図7においては、
φ1,2=(Ue1+Ue2+(Um1a−Um1b)+(Um2a−Um2b))/(Rm1+Rm2+Rg1+Rg2)
=2Ue/(2Rm+2Rg)
で表され、RgがRmの1/10以下であるため、
φ1,2≒(Ue/Rm)となる。
また、図8においては、
φ1,2=(Ue1+Ue2+(Um1a−Um1b)/(Rm+Rg1+Rg2)
=2Ue/(Rm+2Rg)
で表され、Rm>>Rgであるため、φ1,2≒(2Ue/Rm)となる。
従って、図8におけるφ1,2は、図7における場合に比較して磁束量は2倍となるが、図8の場合は、永久磁石を図7の1/2しか有していないため、結果的に同じ大きさの推力が得られることになる。磁束φ3,4に関しても同様である。
すなわち、図9は、横軸に可動子13の変位を、縦軸に可動子に対する推力を表しており、曲線A〜Eは、本実施形態における駆動電流値を変化させた場合のリニアアクチュエータの変位と推力の関係を表している。
図9に示す曲線A〜Eから明らかなように、変位−推力が略直線状となり、略比例の関係となることがわかる。
従って、リニアアクチュエータ11によれば、推力特性を高めることができ、磁気バネを大きくすることができる。しかも、永久磁石を周方向に千鳥状に配置した従来技術に比べると、変位あたりの推力を得やすく、実用上優れた特性のリニアアクチュエータを提供することができる。
しかも、ヨーク12内面の利用効率が向上するので、永久磁石の使用量を減らしても推力の増大が可能になる。さらに、永久磁石が複数、具体的には二つに分けて配設されることから、ヨーク厚さを薄くでき、軽量化が図れる。また、可動子13の軽量化が図れることから、応答性が改善されるばかりでなく、上述した磁気バネ及び推力特性の向上によりいっそう良好な応答性を得ることもできる。
図10は、この発明の第2の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示している。
この場合は、ヨーク12において、可動子13の鉄部材32との間のギャップGを大きくしている。
つまり、ヨーク12において、永久磁石14、15を設けていない円筒面部22の径を若干大きくし、円筒面部22と可動子13の鉄部材32との間のギャップGを、隣接する円筒面部22と鉄部材32間の隙間より若干大きくさせている。
それ以外は、第1の実施形態と同様なので、それ以上の説明を省略する。
この実施形態によれば、基本的には前記第1の実施形態と同様の効果を得ることができ、ギャップGを設けることで、推力の傾きをなだらかに調整することができる。その結果、推力特性(変位に対する推力)の小さなものから大きなものまで広範囲な特性のものを容易に得ることができる。このようなギャップGの大きさは、仕様等に応じ適宜決定することができる。
なお、ギャップGは、本例では、円筒面部22を拡径することで形成されたが、これとは逆に、可動子13の鉄部材32を削ることで形成することもできる。
次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。
図11は、この発明の第3の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示したものであり、リニアアクチュエータ11の可動子13は2個(複数)の鉄部材32を往復動方向に直列に備えるとともに、これら2個の鉄部材32に対応して2組(複数組)の第1の永久磁石14と第2の永久磁石15とが設けられている。ここで、2組とは、第1の実施形態における永久磁石14、15を構成を1組としたものを直列に2倍に増加させたことを意味する。
また、可動子13の鉄部材32は、軸方向のピッチが永久磁石14、15の約2組分の幅になるように配置されている。
それ以外は、第1又は第2の実施形態と同様なので、それ以上の説明を省略する。
この実施形態によれば、リニアアクチュエータ11の軸方向に直列に2組の磁気回路が形成されるので、往復動方向の推力を2倍に増大することができる。従って、小さなスペースで大きな推力を容易に得ることができる。この実施の形態では、第1の実施形態に対して直列に2組を配置した場合について説明したが、3組以上を直列に配置することができることはいうまでもない。
また、第2の実施形態のように、ギャップGを設けて使用することもできる。
図12及び図13は、この発明の第4の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示している。
この実施形態においては、図12に示すように、ヨーク12に固定された八つのコイル18を備えている。
ヨーク12の貫通穴21は、円筒の内周面を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなし円周方向に等間隔で配置される八カ所の円筒面部22を有している。八カ所の円筒面部22は、同径同長同幅をなしており同軸に配置されている。
なお、このヨーク12は、上記八カ所の凹部23および凸部24を有する形状に薄板状の鋼板をプレスで打ち抜いて基部材を形成し、この基部材を貫通穴21の貫通方向に複数、位置を合わせながら積層させつつ接合させた積層鋼板からなっている。
この実施形態においては、八カ所の円筒面部22に対し、永久磁石14、15の組がそれぞれ四組、円周方向に一つおきに設けられることで放射状をなすように配置されている。
なお、可動子13は、図13に示すように、中央に貫通穴31が形成されることにより円筒状をなす鉄部材32とこの鉄部材32の軸線方向における一側に設けられた主部33とを有しており、主部33は鉄部材32と同軸同径をなして隣り合う大径円筒部35と、この大径円筒部35の鉄部材32に対し反対側にこれよりも小径をなして同軸に設けられた小径円筒部36とを有している。また、小径円筒部36には内径側に通した軸等を固定するためのボルト38が半径方向に螺合されている。
この実施形態のリニアアクチュエータ11によっても、基本的には第1実施形態のリニアアクチュエータ11と同様の効果を発揮することができ、また、第2の実施形態と同様、ギャップGを設けることもできるのは勿論である。
なお、上記実施形態において、永久磁石14、15としては、上記したネオジウム磁石以外にも、フェライト、サマリウムコバルト等の希土類系のものや、プラスチック磁石を用いることも可能である。また、固定子に配設されるコイルとして、四個及び八個を備えたものを示したが、その数に限定されるものではない。
この発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す正面図である。 図1の側面断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す図であって、コイルに電流が時計回りに流れているときの磁束の状態を示す正面図である。 この発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す図であって、コイルに電流が時計回りに流れているときの磁束の状態を示す説明用断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す図であって、コイルに電流が反時計回りに流れているときの磁束の状態を示す説明用正面図である この発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す図であって、コイルに電流が反時計回りに流れているときの磁束の状態を示す説明用断面図である。 従来技術に係る4ポールのリニアアクチュエータの磁路を示す図である。 この発明に係る2ポールのリニアアクチュエータの磁路を示す図である。 推力と変位との関係を示す説明図である。 この発明の第2の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す正面図である。 この発明の第3の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す側面断面図である。 この発明の第4の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す正面図である。 この発明の第4の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す側面断面図である。
符号の説明
11 リニアアクチュエータ
12 ヨーク(固定子)
13 可動子
14 第1の永久磁石
15 第2の永久磁石
18 コイル

Claims (4)

  1. 固定子と、
    少なくとも一部に鉄部材を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、
    前記固定子に前記往復動に方向に沿って設けられた複数個の第1の永久磁石と、
    前記固定子に前記往復動に方向に沿って設けられた複数個の第2の永久磁石と、
    前記固定子に設けられたコイルとを備えてなり、
    前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、それぞれが前記鉄部材に対向させる磁極を共に同じくし、前記往復動方向に配置されるリニアアクチュエータであって、
    前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、前記往復動方向から見たとき、周方向に欠落していることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記第1の永久磁石と第2の永久磁石との双方を、前記往復動方向に沿い欠落していることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項1又は2記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記固定子及び前記鉄部材間に、前記固定子及び前記第1の永久磁石間の隙間と、前記固定子及び前記第2の永久磁石間の隙間より径方向に大きくさせるギャップを設けていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  4. 請求項1から請求項3に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記可動子は複数の前記鉄部材を前記往復動方向に直列に備えるとともに、これら複数の鉄部材に対応して、複数組の前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とが設けられていることを特徴とするリニアアクチュエータ。

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