JP2005323280A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 UWB−IR方式による無線通信を行う場合に、受信機の複雑さを軽減しつつ優れた誤り率特性を達成することができる無線通信装置及び無線通信方法を得る。
【解決手段】 送信機12は、広帯域信号生成部16、Pre−Rake合成部18、送信部20、及び受信部22を含んで構成されおり、広帯域信号生成部16は、受信部14へ送信すべき入力データを、超広帯域にスペクトル拡散した信号を生成する。Pre−Rake合成部18は、受信機14の通信路情報生成部30から送信された通信路のインパルス応答特性に関する通信路情報に基づいて、送信信号から送信パルス列を生成する。生成された送信パルス列は送信部20によって受信機14へUWB−IR方式により送信される。
【選択図】 図1

Description

本発明は無線通信装置に係り、特に、超広帯域インパルス無線方式により情報通信を行う無線通信装置及び無線通信方法に関する。
近年、UWB−IR(Ultra Wideband Impulse Radio:超広帯域インパルス無線)方式が、次世代の室内高速無線技術として注目されている(例えば非特許文献1参照)。
UWB−IR方式は、マルチパス分解能が極めて高く、マルチパスダイバーシチを得ることができるため、受信機での Rake合成が有効である(例えば非特許文献2参照)。Rake合成はフィンガー数(Rake合成するパスの数)を増すことによって誤り率特性を改善することができる。
しかしながら、フィンガー数が増すと、受信機の複雑さは増加する。一方、受信機での複雑さを増すことなくRake合成と同等の特性を得ることができる技術として、通信路の特性を表す通信路情報を用いて、その通信路のパス利得及び遅延に対応した送信信号を生成するPre−Rakeダイバーシチ合成が知られている(例えば非特許文献3、4参照)。
Pre−Rakeダイバーシチ合成は、通信路情報を用いて送信信号を生成する。そのため、TDD(Time Division Duplex)方式のように、上り回線 (uplink) と 下り回線 (downlink) が同じ周波数を用いていて且つ時間相関の高い場合や、通信路の時間変動が小さい環境で有効な技術である。
IEEE802.15 Study Group 3aによって提唱されている2〜8GHz帯での室内通信路測定に基づいたマルチパスチャネルモデルでは、チャネルのインパルス応答は200μsにわたって一定であるとされており(非特許文献5、6参照)、そのような環境では、Pre−Rakeダイバーシチ合成の有効性が期待される。
また、非特許文献7には、DS−SS(Direct Sequence Spread Spectrum)方式による移動通信に対する新しいマルチパスダイバーシチ利得を得る方法として、Pre−Rakeダイバーシチ合成が提案されている。このPre−Rakeダイバーシチ合成では、送信機側で、通信路情報を用いて、振幅と遅延に対応した送信信号を生成する。これによって受信機側では、整合フィルタ出力のうちのピーク信号のみを検出すればよく、移動体端末の複雑さを低減することができ、計算機シミュレーションの結果、Pre−Rakeダイバーシチ合成を用いた特性とRakeダイバーシチ合成を用いた特性はほぼ等しくなるとされている。
M. Z. Win, and R. A. Scholtz, "Ultra-wide bandwidth time-hopping spread-spectrum impulse radio for wireless multiple-access communication, "IEEE Trans. Commun, vol.48, No.4, Aplil 2000. A. Rajeswaran, V. S. Somayazulu, J. R. Forester, "Rake performance for a pulse based UWB system in a realistic UWB indoor channel, "Proc. of ICC, vol.4, pp. 2879-2883, 2003. R. Esmailzadeh and M. Nakagawa, "Pre-Rake diversity communication for direct sequence spread spectrum mobile communication system, "IEICE Trans. Commun., vol. E76-B, no.8, pp. 303-312, Aug. 1993. C. J. Ahn, I. Sasase, "Multiple Pre-Rake filtering based on the predicted channel impulse response in the transmitter and a rake combiner in the receiver for TDD/DS-CDMA mobile communication systems, "IEICE Trans. Commun., vol.E85-B, no.10, Oct. 2002. J. R. Forester, "Channel modeling sub-committee final report,"IEEE P802.15-02/368-r5SG3a. B. Mielczarek, M. O. Wessman and A. Svensson "Performance of coherent UWB rake receivers using different channel estimators," IWUWBS 2003. R. Esmailzadeh and M. Nakagawa, "Pre-Rake diversity communication for direct sequence spread spectrum mobile communication system, "IEICE Trans. Commun., vol.E76-B, no.8, pp.303-312, Aug. 1993.
上記のように、UWB−IR方式は、次世代の室内高速無線技術として注目されているものであるが、受信機の複雑さを軽減しつつ優れた誤り率特性を達成できる方法については未だ提案されていない。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、UWB−IR方式による無線通信を行う場合に、受信機の複雑さを軽減しつつ優れた誤り率特性を達成することができる無線通信装置及び無線通信方法を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の無線通信装置の発明は、 マルチパス通信路の応答特性に関する通信路情報を受信側の通信装置から受信する受信手段と、前記通信路情報に基づいて、送信すべき送信信号から前記マルチパス通信路の応答特性に対応した広帯域の送信信号列を生成する生成手段と、前記送信信号列を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、受信手段は、マルチパス通信路、すなわち送信信号が複数の経路(パス)を通って受信機側に到達する通信路の応答特性に関する通信路情報を、受信側の通信装置から受信する。
生成手段は、受信側の通信装置から受信した通信路情報に基づいて、送信すべき送信信号からマルチパス通信路の応答特性に対応した広帯域の送信信号列を生成する。すなわち、予め送信信号をマルチパス通信路の応答特性に対応した広帯域の送信信号列に変換する。
送信手段は、送信信号をマルチパス通信路の応答特性に対応した送信信号列に変換することにより生成された送信信号列を送信する。
このように、予め送信側で送信信号をマルチパス通信路の応答特性に対応した送信信号列に変換して送信することにより、受信側の通信装置では、送信信号と同等のピークを有する受信信号が得られる。従って、受信側の通信装置において、マルチパス通信路の各パスを通って到達した複数の遅延信号を合成する処理を行う必要がなく、受信側の通信装置の構成を簡略化することができると共に、優れた誤り率特性を得ることができる。
なお、例えば請求項10に記載したように、前記応答特性は、前記マルチパス通信路のインパルス応答特性であり、前記生成手段は、超広帯域の送信パルス列を生成する構成とすることができる。超広帯域の送信パルス列を生成して送信する方式としては、例えば超広帯域インパルス無線方式であるUWB−IR方式がある。このように超広帯域の送信パルス列を生成して送信する場合に本発明の効果が顕著となる。
通信路情報は、例えば以下のようにして得ることができる。
例えば請求項2に記載したように、前記送信手段は、予め定めた既知信号を送信し、前記受信手段は、前記既知信号に対する前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を前記通信路情報として受信することができる。
既知信号は、例えば単一のパルス信号でもよいし、複数のパルスを含む信号であってもよい。
受信側の通信装置では、送信手段から送信された既知信号に対する受信信号列からマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求めて送信側の通信装置に送信する。受信手段では、これを通信路情報として受信する。
このように、受信側の通信装置で求めたマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を受信し、これに基づいて送信信号列を生成するため、マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を送信側で求める必要がなく、装置構成を簡略化することができる。
また、請求項3に記載したように、前記送信手段は、符号間干渉が生じない間隔及び符号間干渉が生じる間隔で前記既知信号を各々送信し、前記受信手段は、符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列の電力誤差が最小となるように定められた前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を前記通信路情報として受信する構成としてもよい。
この発明によれば、受信側の通信装置において、送信手段から送信された各既知信号に対する受信信号列の電力誤差、例えば平均二乗誤差が最小となるようにマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得が最適に求められる。受信手段では、受信側の通信装置から送信されたマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を受信する。
このように、受信側の通信装置から符号間干渉の影響が抑えられるように最適に求められたマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を受信して送信信号列を生成するため、符号間干渉が厳しい環境下においても、優れた誤り率特性を得ることができる。
また、請求項4に記載したように、前記送信手段は、予め定めた既知信号を送信し、前記受信手段は、前記受信側の通信装置で受信された前記既知信号に対する受信信号列に関する情報を受信し、前記生成手段は、前記受信信号列に関する情報に基づいて前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求め、求めた前記遅延時間及びパス利得に基づいて前記送信信号列を生成するようにしてもよい。
この発明によれば、受信側の通信装置は、送信手段から送信された既知信号に対する受信信号列に関する情報が送信される。この受信信号列に関する情報は、例えば各パルスの振幅や受信間隔等を含む受信信号列そのものを表す情報等のマルチパス通信路の応答特性を表す情報であればよい。
生成手段では、この受信信号列に関する情報に基づいて、マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求める。このように、送信側でマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求めることにより、受信側の通信装置の構成をさらに簡略化することができる。
また、請求項5に記載したように、前記送信手段は、符号間干渉が生じない間隔及び符号間干渉が生じる間隔で前記既知信号を各々送信し、前記受信手段は、符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列に関する情報を受信し、前記生成手段は、受信した情報に基づいて、前記符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列の電力誤差が最小となるように、前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求める構成としてもよい。
この発明によれば、送信側の通信装置において、送信手段から送信された各既知信号に対する受信信号列の電力誤差が最小となるようにマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得が最適に求められる。このため、符号間干渉が厳しい環境下においても、優れた誤り率特性を得ることができると共に、受信側の通信装置の構成を簡略化することができる。
また、請求項6に記載したように、前記受信側の通信装置は、予め定めた既知信号を送信し、前記受信手段は、前記既知信号に対する受信信号列を受信し、前記生成手段は、前記受信信号列に基づいて前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求め、求めた前記遅延時間及びパス利得に基づいて前記送信信号列を生成する構成としてもよい。
この発明によれば、送信側の通信装置から既知信号を送信するのではなく、受信側の通信装置から既知信号を送信する。受信手段は、この既知信号に対する受信信号列を受信して、生成手段によってマルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得が求められる。このように、受信側の通信装置は既知信号を送信側の通信装置へ送信するだけでよいため、受信側の通信装置の構成を簡略することができる。
また、請求項7に記載したように、前記受信側の通信装置は、符号間干渉が生じない間隔及び符号間干渉が生じる間隔で前記既知信号を各々送信し、前記受信手段は、符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列を受信し、前記生成手段は、受信した各受信信号列の電力誤差が最小となるように前記マルチパス通信路の各パスの遅延時間及びパス利得を定める構成としてもよい。
この発明によれば、受信側の通信装置は、符号間干渉が生じない間隔及び符号間干渉が生じる間隔で既知信号を各々送信するだけでよく、受信側の通信装置の構成を簡略化することができると共に、符号間干渉が生じる厳しい環境下でも優れた誤り率特性を得ることができる。
また、請求項8に記載したように、前記通信路情報は、前記マルチパス通信路の各パスのうち振幅の大きい順に定めた所定数のパスの通信路情報である構成としてもよい。
このように、マルチパス通信路の全てのパスの通信路情報を用いるのではなく、振幅の大きいパスを所定数選択し、これらのパスの通信路情報を用いて送信信号列を生成することにより、装置の構成を簡略化しつつ優れた誤り率特性を得ることができる。
また、請求項9に記載したように、前記通信路情報は、前記マルチパス通信路の各パスのうち予め定めた所定数のパスの通信路情報である構成としてもよい。
このように、マルチパス通信路の全てのパスの通信路情報を用いるのではなく、予め定めた所定数のパス、例えば最初に到来(受信)したパス(第1パス)から所定数分のパスを選択し、これらのパスの通信路情報を用いて送信信号列を生成することにより、装置の構成をさらに簡略化しつつ、ある程度優れた誤り率特性を得ることができる。
請求項11記載の無線通信方法の発明は、マルチパス通信路の応答特性に関する通信路情報を受信側の通信装置から受信し、前記通信路情報に基づいて、送信すべき送信信号から前記マルチパス通信路の応答特性に対応した広帯域の送信信号列を生成し、前記送信信号列を送信することを特徴とする。
この発明によれば、予め送信側で送信信号をマルチパス通信路の応答特性に対応した広帯域の送信信号列に変換して送信することにより、受信側の通信装置では、送信信号と同等のピークを有する受信信号が得られる。このため、受信側の通信装置において、マルチパス通信路の各パスを通って到達した複数の遅延信号を合成する処理を行う必要がなく、受信側の通信装置の構成を簡略化することができる。
以上説明したように本発明は、受信機の複雑さを軽減しつつ優れた誤り率特性を達成することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る無線通信システム10の概略構成を示した。無線通信システム10は、少なくともUWB−IR方式を用いて無線通信するシステムであり、図1に示すように、送信機12及び受信機14から構成される。
ここで、UWBとは、超広帯域を用いた無線伝送方式の総称であり、利用周波数帯域幅が500MHz以上、または、利用周波数帯域幅をピーク周波数で割った値が20%以上の無線伝送方式であり、その中で、UWB−IR方式は、パルス幅が1ns以下の超短パルスを用いるものである。
送信機12は、広帯域信号生成部16、Pre−Rake合成部18、送信部20、及び受信部22を含んで構成されている。
広帯域信号生成部16は、受信部14へ送信すべき入力データを、超広帯域にスペクトル拡散した信号(送信信号)を生成する。
Pre−Rake合成部18は、詳細は後述するが、受信機14から送信された通信路のインパルス応答特性に関する通信路情報(チャネル情報)に基づいて、広帯域信号生成部16から出力された送信信号から前記インパルス応答特性に対応した送信パルス列を生成する。生成された送信パルス列は送信部20によって受信機14へ送信される。
受信機14は、受信部24、整合フィルタ26、復号部28、通信路情報生成部30、及び送信部32を含んで構成されている。
受信部24は、送信機12から送信された信号を受信し、整合フィルタ26及び通信路情報生成部30へ出力する。
整合フィルタ26は、受信パルス列の各パルスに整合したフィルタであり、受信信号電力対雑音電力比(SNR)を最大とするフィルタである。
復号部28では、整合フィルタ26から出力された受信パルス列の出力が最大となる時刻でサンプリングし、その標本値に基づいて0又は1の判定を行って元のデータを復号する。
通信路情報生成部30では、詳細は後述するが、受信信号から通信路情報を生成する。生成された通信路情報は、送信部32によって送信される。
次に、本実施形態に係るマルチパス通信路の通信路モデルについて説明する。
本実施形態では、IEEE 802.15 Study Group 3aによって提唱されている2〜8GHz帯での室内通信路測定に基づいた通信路モデルを用いる。
マルチパスモデルは、次式のような離散時間インパルス応答で表される。
Figure 2005323280
次に、本実施形態に係るPre−Rake合成について説明する前に、Rake合成について説明する。
ここで、Rake合成とは、マルチパス通信路によって複数の遅延波が重畳した受信信号から、逆拡散処理によって希望信号を分離し、分散した信号パワーを一つに集める最大比合成ダイバーシチ方式である。
図2には、Rake合成について説明するためにシステムを概略的にモデル化した図を示した。
送信機34は、入力データを広帯域信号生成部40によって超広帯域にスペクトル拡散して送信する。送信された信号は、マルチパス通信路36によって複数のパスを通り、複数の遅延波として受信機38に到達する。
図2に示すマルチパス通信路36は、そのインパルス応答特性を表しており、マルチパス通信路36を伝搬して受信機38で受信される信号は、K本のパス420〜42K-1を通った遅延波を重畳した信号として表すことができる。ここで、k番目のパスを通る信号は、図2に示すように、サンプル間隔をTcとして、τk(=k×Tc)時間遅延されると共に、その利得がhk分重み付けされた(乗算された)遅延波として表すことができる。
受信機38では、整合フィルタ44により受信パルス列の受信信号電力対雑音電力比(SNR)が最大とされ、Rake合成部46によってRake合成される。
受信信号は、上記のように各パスのパス利得によって重み付けされた各遅延信号の和である。このため、Rake合成部46では、受信信号と時間反転させたマルチパス通信路36のインパルス応答を畳み込む操作を行う。すなわち、図2に示すように、マルチパス通信路36のインパルス応答特性で示されるパス利得hkを逆順にして各遅延信号に付与する。これにより、分散した各遅延信号のパワーが合成され、元の信号が出力される。
Rake合成部46によりRake合成された信号は、復号部48に出力される。復号部48では、Rake合成部46から出力された受信パルス列の出力が最大となる時刻でサンプリングし、その標本値に基づいて0又は1の判定を行って元のデータを復号する。
図3(a)には、Rake合成の概念として、単一のパルス50が送信機34から送信された場合に、受信機38でRake受信される信号の概略について示した。図3(a)に示すように、送信機34から単一のパルスが送信されると、マルチパス通信路36のインパルス応答特性に従って、受信機38では、複数(同図では5個)の遅延パルス52が受信される。そして、これをRake合成することにより、各遅延パルス52のパワーが合成され、送信機34から送信されたパルス50に対応したパルス54が復号部48によってサンプリングされて復号される。
このように、通常Rake合成は受信機側で行われるものであるが、Pre−Rake合成では、これを送信機側で行う。
本実施形態では、UWB−IR方式を用いた無線通信におけるPre−Rake合成として、全てのパスの情報を用いてPre−Rake合成を行うAll−Pre−Rakeダイバーシチ合成(以下、A−Pre−Rake合成という)、振幅の大きいL本のパスの情報を用いてPre−Rake合成を行うSelective−Pre−Rakeダイバーシチ合成(以下、S−Pre−Rake合成という)、予め定めたL本のパスの情報を用いてPre−Rake合成を行うPartial−Pre−Rakeダイバーシチ合成(以下、P−Pre−Rake合成という)について説明する。
まず、A−Pre−Rake合成について説明する。
図3(b)には、A−Pre−Rake合成の概念を示した。同図に示すように、例えば送信される信号が単一のパルス56である場合、このパルス56からマルチパス通信路36のインパルス応答を時間反転させた信号がPre−Rake合成部18によって生成されて送信される。これにより、受信機14では、図3(a)で示したような受信機側でRake合成したのと同様の信号を受信することができる。このように、送信機側で予めマルチパス通信路36のインパルス応答に対応した信号をPre−Rake合成して生成して送信することにより、受信機側でRake合成する必要がなく、受信機の構成を簡略化することができる。
A−Pre−Rake合成では、マルチパス通信路36の通信路情報として全てのパスの情報を用いて、Pre−Rake合成を行う。例えばマルチパス通信路36のインパルス応答特性が図3(b)に示すような特性だった場合、すなわち、パスの数が5(K=5)の場合は、Pre−Rake合成部18では、5本のパス全てについての通信路情報を用いてPre−Rake合成を行う。通信路情報は、例えば受信機14の通信路情報生成部30から送信される。
Pre−Rake合成部18においてA−Pre−Rake合成した後の送信信号波形は、以下の式で表すことができる。
Figure 2005323280
ここで、Ebは送信シンボル電力、bi∈{±1}はi番目の送信シンボル、
g(t)はガウシアンモノサイクルパルス、αi k=hi K-1-kはi番目のシンボルのk番目のパルスの振幅、Tcはサンプル間隔、Tfはフレーム長を表す。
また、受信信号は、以下の式で表すことができる。
Figure 2005323280
ここで、hi mはi番目のシンボルのm番目のパスのパス利得を表し、n(t)は平均0、分散N0/2の加法的白色ガウス雑音(AWGN)を表す。
図4には、A−Pre−Rake合成を行う場合の無線通信システム10を擬略的にモデル化した図を示した。
図4に示すように、A−Pre−Rake合成を行う場合、Pre−Rake合成部18では、入力信号を、マルチパス通信路36のK本全てのパスに対応して各々τk(=k×Tc)時間遅延させると共にパス利得αkにより重み付けし、これらK個の信号を重畳して出力する。図3(b)に示すように、単一のパルス56がPre−Rake合成部18に入力された場合には、マルチパス通信路36のインパルス応答特性に応じて生成された5個のパルスを含むパルス列が生成されて出力される。これにより、受信機14では、各パルスのパワーが合成された、元のパルス56に対応したパルス58が復号部28によってサンプリングされて復号される。このように、受信機14では、受信パルス列のうち予め定めた位置のパルス、例えば最も振幅の大きいパルスのみを復号すればよく、構成を簡単にすることができる。
次に、Pre−Rake合成部18で用いる通信路情報の取得について説明する。通信路情報は、例えば通信方式によって以下のように取得することができる。
(1)通信方式がFDD(Frequency Division Duplex:周波数分割多重)の場合:
まず、送信機12から予め定めた既知信号を初めに送信する。この既知信号は、単一のパルスでもよいし、複数のパルスでもよく、特に限定されない。そして、受信機14において受信した信号、すなわち送信信号のインパルス応答に基づいて、インパルス応答特性を表す情報を生成し、これを通信路情報として送信機12へ送信する。なお、インパルス応答特性を表す情報は、受信信号そのものを表す情報でもよい。送信機12では、受信機14から送信された通信路情報に基づいて各パスの遅延時間τk及びパス利得αkを求め、これを送信信号のパルス列を生成するためのパラメータとして設定する。
また、受信機14において、受信信号に基づいて各パルスの遅延時間τk及びパス利得αkを求め、これらの情報を通信路情報として送信機12へ送信するようにしてもよい。これにより、送信機12側で遅延時間τk及びパス利得αkを求める必要がなく、送信機12側の処理負担を軽減させることができる。なお、遅延時間τk及びパス利得αkは、受信した各パルスの受信タイミング及び振幅を測定することにより得ることができる。送信機12では、受信機14から送信された遅延時間τk及びパス利得αkを、送信信号のパルス列を生成するためのパラメータとして設定する。
なお、受信機14から送信機12へ送信する通信路情報の通信方式、すなわち、受信機14の送信部32と送信機12受信部22との通信方式は、UWB−IR方式に限らず、他の通信方式を用いても良い。
(2)通信方式がTDD(Time Division Duplex:時間分割多重)の場合:
通信方式がTDDの場合には、例えば受信機14から送信機12への上り回線(uplink)によって受信機14から送信された信号に対するインパルス応答を通信路情報として用いる。例えば受信機14から予め定めた既知信号を送信する。送信機12では、受信した信号に基づいて遅延時間τk及びパス利得αkを求め、これを送信信号パルス列を生成するためのパラメータとして設定する。
ところで、符号間干渉(ISI)が厳しい環境では、Pre−Rakeダイバーシチ合成を用いた UWB−IR方式の特性は大きく劣化する。このため、本実施形態に係る無線通信システム10では、得られた通信路情報を用いて、ISIの影響が小さくなるように、最適な送信パルス列を生成のためのパラメータである遅延時間及びパス利得を算出し、それらを用いて送信パルス列を生成することによって、その特性を改善する。
具体的には、まず、送信機12からISIが生じないような長い時間間隔で既知信号を送信し、受信機14で、ISIが存在しない場合の受信信号(インパルス応答を表す情報)を通信路情報として得る。
次に 送信機12から、ISIが生じてしまう実際の伝送速度で既知信号を送信することにより、受信機14で、ISIが存在する場合の受信信号を通信路情報として得る。
そして、ISIが存在しない場合の受信信号と、ISIが存在する場合の受信信号との電力の平均二乗誤差が最小となるように(MMSE)、送信パルス列生成のためのパラメータである、遅延時間及びパス利得を求め、これらの情報を送信機12に送る。送信機12では、受信機14から送信された遅延時間及びパス利得を送信パルス列を生成する際のパラメータとして設定する。
または、ISIが存在しない場合の通信路情報及びISIが存在する場合の通信路情報そのものを送信機12に送り、送信機12において、上記と同様に遅延時間及びパス利得を求めてもよい。
このように、送信パルス列の生成に用いるパス利得及び遅延時間を最適に求めることによって、ISIの影響を低減することができ、誤り率特性を改善することができる。
次に、S−Pre−Rake合成及びP−Pre−Rake合成について説明する。
S−Pre−Rake合成では、パス利得が最も大きいL本のパスの通信路情報を用いて送信信号を生成する点以外は、A−Pre−Rake合成の場合と同様である。
このように、全てのパスの通信路情報を用いずに、パス利得が最も大きいL本のパスの通信路情報だけを用いて送信信号を生成することにより、優れた誤り率特性を維持しつつ送信機12の構成を簡略化することができると共に、受信機側から送信機側へフィードバックする通信路情報を削減することができる。
一方、P−Pre−Rake合成では、予め定めた最初のL本のパス、すなわち最初に到来(受信)したパス(第1パス)から順にL本のパスの通信路情報を用いて送信信号を生成する点以外は、A−Pre−Rake合成の場合と同様である。
このように、全てのパスの通信路情報を用いずに、予め定めた最初のL本のパスの通信路情報だけを用いて送信信号を生成することにより、誤り率特性をある程度改善しつつ送信機12の構成を簡略化することができる。
図5には、一例として、フィンガー数(Pre−Rake合成するパスの数)Lを4本としたときのS−Pre−Rake合成及びP−Pre−Rake合成のパス選択の概念図を示した。なお、ここではフィンガー数Lを4本とした場合について示すが、フィンガー数Lはこれに限らず、任意に設定できる。
図5に示すように、例えば送信機12から単一パルスの既知信号を送信したときのマルチパス通信路36のインパルス応答が図5に示すようなインパルス応答特性であった場合においてS−Pre−Rake合成を行う場合、受信機14では、インパルス応答即ち受信パルスのうち最も振幅が高い4本のパルスを選択し、これらに基づいて通信路情報を生成して送信機12へ送信する。送信機12では、L本のパスの通信路情報を用いて送信信号パルス列を生成する。
一方、Pre−Rake合成の場合は、図6に示すように、受信機14では、時間反転させたインパルス応答である受信パルスのうち最初の4本のパルスを選択し、これらに基づいて通信路情報を生成して送信機12へ送信する。送信機12では、L本のパスの通信路情報を用いて送信信号パルス列を生成する。
このように、全てのパスの通信路情報を用いずに、そのうちのいくつかのパスの通信路情報を用いて送信パルス列を生成することにより、送信機12の構成を簡略化することができ、処理負担を軽減することができる。
ここで、i番目のシンボルのL本のパスのうち、l番目のパスの利得をhi l、遅延時間をτi lとすると、S−Pre−Rake合成及びP−Pre−Rake合成における送信信号は、以下の式で表される。
Figure 2005323280
ここで、αi l=hi L-1-lは、i番目のシンボルのl番目のパルスの振幅、τ'i l=τi L-1-lはi番目のシンボルのl番目のパルスの送信遅延時間を示す。
一方、受信信号は、以下の式で表すことができる。
Figure 2005323280
上記(4)式より、Pre−Rake合成部18は、図7に示すような構成となる。すなわち、Pre−Rake合成部18では、入力信号を、マルチパス通信路36のK本のパスのうち選択されたL本のパスに対応して各々τl時間遅延させると共にパス利得αlにより重み付けし、これらL個の信号を重畳して出力する。
なお、本実施形態では、UWB−IR方式により通信するシステムに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、広帯域に送信信号をスペクトル拡散して送信する方式により通信するシステム、すなわちパス数が多くなる環境で通信するシステムであれば本発明を適用可能である。
次に、本発明の実施例として、Pre−Rake合成を用いたUWB−IR方式による無線通信について、本願発明者らが実施した計算機シミュレーションの結果について説明する。なお、このシミュレーションでは、通信路情報は送信機12で既知であるものとした。
以下の表1にシミュレーション諸元を示す。
Figure 2005323280
なお、上記の通信路モデルは、非特許文献5記載のマルチパス通信路モデルである。
図8には、全てのパスの通信路情報を用いて受信機側でRake合成を行うA−Rake合成、選択したパスの通信路情報を用いて受信機側でRake合成を行うS−Rake合成、本発明に係るA−Pre−Rake合成及びS−Pre−Rake合成を用いたUWB−IR方式における 入力信号電力対雑音電力比(SNRin)に対するBER特性(ビット誤り率特性)を示した。
また、図9にA−Rake合成、S−Rake合成、A−Pre−Rake合成、及びS−Pre−Rake合成を用いたUWB−IR方式におけるSNRinに対する出力信号電力対雑音電力比(SNRout)特性を示した。
ここで、S−Rake合成、S−Pre−Rake合成におけるフィンガー数Lはそれぞれ1、10、60とした。
図8に示すように、フィンガー数Lを増すとBER特性を改善できることがわかる。また、S−Pre−Rake合成は、すべてのマルチパス数と同数のフィンガー数 (A−Pre−Rake合成)を用いなくても、L=60程度のフィンガー数で優れたBER特性を達成できることがわかる。
さらに、図9に示すように、S−Pre−Rake合成のSNRin対SNRout特性は、フィンガー数L=60程度のとき、A−Pre−Rake合成のSNRin対SNRout特性に近づくことがわかる。これより、S−Pre−Rake合成は、A−Pre−Rake合成と比較して、送信機12の複雑さを低減しつつ、優れたBER特性を得られることがわかる。
図10には、A−Rake合成、P−Rake合成、A−Pre−Rake合成、及びP−Pre−Rake合成を用いたUWB−IR方式におけるSNRinに対するBER特性を示した。
また、図11には、A−Rake合成、P−Rake合成、A−Pre−Rake合成、及びP−Pre−Rake合成を用いたUWB−IR方式におけるSNRinに対するSNRout特性を示した。ここで、P−Pre−Rakeにおけるフィンガー数Lは、S−Pre−Rake合成と同様に1、10、60とした。
図10に示すように、S−Pre−Rake合成の場合と同様に、フィンガー数Lを増すとBER特性を改善できることがわかる。また、P−Pre−Rake合成は、すべてのマルチパス数と同数のフィンガー数 (A−Pre−Rake)を用いなくても、L=60程度のフィンガー数で優れたBER特性を示すことがわかる。
しかしながら、S−Pre−Rake合成と比較した場合、P−Pre−Rake合成のBER特性及びSNRin対SNRout特性はいずれも劣ることがわかる。これは、S−Pre−Rake合成が、受信信号が最も大きいL本のパスの通信路情報を用いて送信信号を生成しているのに対し、P−Pre−Rake合成では、初めからL本のパスの通信路情報を用いて送信信号を生成しているためである。そのため、S−Pre−Rake合成の方がP−Pre−Rake合成よりも優れたBER特性が得られる。
このように、本実施例では、Pre−Rake合成を用いたUWB−IR方式として、A−Pre−Rake合成、S−Pre−Rake合成、P−Pre−Rake合成の各々について、SNRinに対するBER特性、SNRinに対するSNRoutの特性を計算機シミュレーションにより評価した。
計算機シミュレーションの結果、Pre−Rake合成をUWB−IR方式に適用することによって、受信機の複雑さを低減しつつ、優れたBER特性が得られることが判った。特に、S−Pre−Rake合成は、少ない通信路情報しか用いない場合でも優れたBER特性が得られることが判った。
無線通信システムの概略ブロック図である。 Rake合成を行う無線通信システムの概略モデル図である。 (a)はRake合成における送信パルス及び受信パルスの波形図、(b)はPre−Rake合成における送信パルス及び受信パルスの波形図である。 A−Pre−Rake合成を行う無線通信システムの概略モデル図である。 S−Pre−Rake合成における送信パルス及び受信パルスの波形図である。 P−Pre−Rake合成における送信パルス及び受信パルスの波形図である。 S−Pre−Rake合成及びPre−Rake合成を行う無線通信システムの概略モデル図である。 S−Pre−Rake合成における入力信号電力対雑音電力比SNRinに対するビット誤り率特性を示す線図である。 S−Pre−Rake合成における入力信号電力対雑音電力比SNRinに対する出力信号電力対雑音電力比SNRoutを示す線図である。 P−Pre−Rake合成における入力信号電力対雑音電力比SNRinに対するビット誤り率特性を示す線図である。 P−Pre−Rake合成における入力信号電力対雑音電力比SNRinに対する出力信号電力対雑音電力比SNRoutを示す線図である。
符号の説明
10 無線通信システム
12 送信機(無線通信装置)
14 受信機
16 広帯域信号生成部
18 Pre−Rake合成部(生成手段)
20 送信部(送信手段)
22 受信部(受信手段)
26 整合フィルタ
28 復号部
30 通信路情報生成部
36 マルチパス通信路
46 合成部
48 復号部

Claims (11)

  1. マルチパス通信路の応答特性に関する通信路情報を受信側の通信装置から受信する受信手段と、
    前記通信路情報に基づいて、送信すべき送信信号から前記マルチパス通信路の応答特性に対応した広帯域の送信信号列を生成する生成手段と、
    前記送信信号列を送信する送信手段と、
    を備えた無線通信装置。
  2. 前記送信手段は、予め定めた既知信号を送信し、前記受信手段は、前記受信側の通信装置から前記既知信号に対する前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を前記通信路情報として受信することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記送信手段は、符号間干渉が生じない間隔及び符号間干渉が生じる間隔で前記既知信号を各々送信し、前記受信手段は、符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列の電力誤差が最小となるように定められた前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を前記通信路情報として受信することを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記送信手段は、予め定めた既知信号を送信し、前記受信手段は、前記受信側の通信装置で受信された前記既知信号に対する受信信号列に関する情報を受信し、前記生成手段は、前記受信信号列に関する情報に基づいて前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求め、求めた前記遅延時間及びパス利得に基づいて前記送信信号列を生成することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 前記送信手段は、符号間干渉が生じない間隔及び符号間干渉が生じる間隔で前記既知信号を各々送信し、前記受信手段は、符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列に関する情報を受信し、前記生成手段は、受信した情報に基づいて、前記符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列の電力誤差が最小となるように、前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求めることを特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  6. 前記受信側の通信装置は、予め定めた既知信号を送信し、前記受信手段は、前記既知信号に対する受信信号列を受信し、前記生成手段は、前記受信信号列に基づいて前記マルチパス通信路のパスの遅延時間及びパス利得を求め、求めた前記遅延時間及びパス利得に基づいて前記送信信号列を生成することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  7. 前記受信側の通信装置は、符号間干渉が生じない間隔及び符号間干渉が生じる間隔で前記既知信号を各々送信し、前記受信手段は、符号間干渉が生じない間隔で送信された既知信号に対する受信信号列及び符号間干渉が生じる間隔で送信された既知信号に対する受信信号列を受信し、前記生成手段は、受信した各受信信号列の電力誤差が最小となるように前記マルチパス通信路の各パスの遅延時間及びパス利得を定めることを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
  8. 前記通信路情報は、前記マルチパス通信路の各パスのうち振幅の大きい順に定めた所定数のパスの通信路情報であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の無線通信装置。
  9. 前記通信路情報は、前記マルチパス通信路の各パスのうち予め定めた所定数のパスの通信路情報であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の無線通信装置。
  10. 前記応答特性は、前記マルチパス通信路のインパルス応答特性であり、前記生成手段は、超広帯域の送信パルス列を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の無線通信装置。
  11. マルチパス通信路の応答特性に関する通信路情報を受信側の通信装置から受信し、
    前記通信路情報に基づいて、送信すべき送信信号から前記マルチパス通信路の応答特性に対応した広帯域の送信信号列を生成し、
    前記送信信号列を送信する
    無線通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100793993B1 (ko) 2006-04-24 2008-01-10 주식회사 대우일렉트로닉스 홈 네트워크 시스템
JP2011055360A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 National Institute Of Information & Communication Technology 無線通信システム
KR101084696B1 (ko) 2010-08-31 2011-11-22 동아대학교 산학협력단 공간 다중화 초광대역 통신을 위한 송수신 시스템
KR101425859B1 (ko) 2012-05-11 2014-07-31 상명대학교서울산학협력단 Ir-uwb 시스템 기반의 성능 향상 방법과 그를 위한 uwb 수신 장치

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