JP2005322855A - 光強度分布の評価方法、調整方法、照明光学装置、露光装置、および露光方法 - Google Patents

光強度分布の評価方法、調整方法、照明光学装置、露光装置、および露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 たとえば照明光学装置の照明瞳面に形成される光強度分布の対称均一性を定量的に且つ高精度に評価することのできる評価方法。
【解決手段】 光強度分布の領域内において光強度分布の中心点を通る分割線に関してほぼ対称な第1分割領域と第2分割領域とを設定する設定工程(S2)と、第1分割領域における光強度分布を第1分割領域に亘って積分して得られる第1光強度積算値、および第2分割領域における光強度分布を第2分割領域に亘って積分して得られる第2光強度積算値をそれぞれ算出する算出工程(S3)と、第1光強度積算値および第2光強度積算値に基づいて光強度分布の分割線に関する対称均一性を判断する判断工程(S4)とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光強度分布の評価方法、調整方法、照明光学装置、露光装置、および露光方法に関する。さらに詳細には、本発明は、半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に搭載される照明光学装置の照明瞳面に形成される光強度分布の評価および調整に関する。
この種の典型的な露光装置においては、光源から射出された光束が、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズ(またはマイクロレンズアレイ)を介して、多数の光源からなる実質的な面光源としての二次光源(一般には照明瞳面における所定の光強度分布)を形成する。二次光源からの光束は、フライアイレンズの後側焦点面の近傍に配置された開口絞りを介して制限された後、コンデンサーレンズに入射する。
コンデンサーレンズにより集光された光束は、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、マスクパターンが投影露光(転写)される。なお、マスクに形成されたパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
そこで、フライアイレンズの後側焦点面に円形状の二次光源を形成し、その大きさを変化させて照明のコヒーレンシィσ(σ値=開口絞り径/投影光学系の瞳径、あるいはσ値=照明光学系の射出側開口数/投影光学系の入射側開口数)を変化させる技術が注目されている。また、フライアイレンズの後側焦点面に輪帯状や4極状の二次光源を形成し、投影光学系の焦点深度や解像力を向上させる技術が注目されている。
一般に、微細パターンをウェハ上に正確に転写するには、フライアイレンズの後側焦点面すなわち照明瞳面に形成される二次光源(実質的な面光源)の光強度分布が均一性を有することが重要である。具体的には、照明瞳面に形成される光強度分布が実質的に不均一である場合、縦方向と横方向との間にパターンの線幅差(線幅非対称性)が発生することがある。
そこで、照明光学系の照明瞳面またはその共役位置に補正フィルターを設けることにより、照明瞳面に形成される光強度分布をほぼ均一に調整する技術が知られている(たとえば特許文献1を参照)。
特開2001−259133号公報
しかしながら、従来技術では、照明瞳面に形成される様々な形状の光強度分布の対称均一性を定量的に評価する方法が提案されていないため、たとえば補正フィルターを定量的に最適設計したり、照明瞳面の光強度分布の不均一性と線幅非対称性との関係を定量的に把握したりすることができなかった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、たとえば照明光学装置の照明瞳面に形成される光強度分布の対称均一性を定量的に且つ高精度に評価することのできる評価方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、たとえば照明光学装置の照明瞳面に形成される光強度分布の対称均一性を定量的に且つ高精度に評価する評価方法を用いて、照明瞳面の光強度分布が均一になるように高精度に調整することのできる調整方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、たとえば照明瞳面の光強度分布が均一になるように高精度に調整された照明光学装置を用いて、微細パターンを忠実に投影露光することのできる露光装置および露光方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、所定面に形成された光強度分布を評価する方法であって、
前記光強度分布の領域内において前記光強度分布の中心点を通る分割線に関してほぼ対称な第1分割領域と第2分割領域とを設定する設定工程と、
前記第1分割領域における光強度分布を前記第1分割領域に亘って積分して得られる第1光強度積算値、および前記第2分割領域における光強度分布を前記第2分割領域に亘って積分して得られる第2光強度積算値をそれぞれ算出する算出工程と、
前記第1光強度積算値および前記第2光強度積算値に基づいて前記光強度分布の前記分割線に関する対称均一性を判断する判断工程とを含むことを特徴とする評価方法を提供する。
本発明の第2形態では、所定面に形成された光強度分布を計測する計測工程と、
第1形態の評価方法を用いて前記計測工程で計測された前記光強度分布を評価する評価工程と、
前記評価工程の評価結果に基づいて前記光強度分布を調整する調整工程とを含むことを特徴とする調整方法を提供する。
本発明の第3形態では、光源からの光束に基づいて被照射面を照明する照明光学装置の調整方法において、
前記照明光学装置の照明瞳面に形成される実質的な面光源の光強度分布を計測する計測工程と、
第1形態の評価方法を用いて前記計測工程で計測された前記光強度分布を評価する評価工程と、
前記評価工程の評価結果に基づいて前記光強度分布を調整する調整工程とを含むことを特徴とする調整方法を提供する。
本発明の第4形態では、第2形態または第3形態の調整方法により調整されたことを特徴とする照明光学装置を提供する。
本発明の第5形態では、第4形態の照明光学装置を備え、マスクのパターンを感光性基板上へ露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第6形態では、第4形態の照明光学装置を用いて、マスクのパターンを感光性基板上へ露光することを特徴とする露光方法を提供する。
本発明では、光強度分布の領域内において中心点を通る分割線に関してほぼ対称な第1分割領域と第2分割領域とを設定し、第1分割領域における光強度分布を第1分割領域に亘って積分して得られる第1光強度積算値、および第2分割領域における光強度分布を第2分割領域に亘って積分して得られる第2光強度積算値をそれぞれ算出する。そして、算出した第1光強度積算値および第2光強度積算値に基づいて、光強度分布の分割線に関する対称均一性を判断する。
したがって、本発明では、たとえば照明光学装置の照明瞳面に形成される光強度分布の対称均一性を定量的に且つ高精度に評価することができ、ひいては照明瞳面の光強度分布が均一になるように高精度に調整することができる。また、本発明の露光装置および露光方法では、照明瞳面の光強度分布が均一になるように高精度に調整された照明光学装置を用いて、微細パターンを忠実に投影露光することができ、ひいては良好なデバイスを製造することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。また、図2は、図1の露光装置に搭載された計測装置の内部構成を概略的に示す図である。図1において、感光性基板であるウェハWの法線方向に沿ってY軸を、ウェハWに平行な面内において互いに直交する2つの方向に沿ってX軸およびZ軸をそれぞれ設定している。なお、図1では、照明光学装置が輪帯照明を行うように設定されている。
本実施形態の露光装置は、露光光(照明光)を供給するためのレーザ光源1を備えている。レーザ光源1として、たとえば248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源や193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源などを用いることができる。レーザ光源1から射出されたほぼ平行光束は、X方向に沿って細長く延びた矩形状の断面を有し、一対のレンズ2aおよび2bからなるビームエキスパンダ2に入射する。各レンズ2aおよび2bは、図1の紙面内(YZ平面内)において負の屈折力および正の屈折力をそれぞれ有する。したがって、ビームエキスパンダ2に入射した光束は、図1の紙面内において拡大され、所定の矩形状の断面を有する光束に整形される。
整形光学系としてのビームエキスパンダ2を介したほぼ平行光束は、輪帯照明用の回折光学素子3を介して、ズームレンズ4に入射する。ズームレンズ4の後側焦点面の近傍には、マイクロフライアイレンズ5の入射面が位置決めされている。一般に、回折光学素子は、基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。具体的には、回折光学素子3は、光軸AXに沿って入射した矩形状の平行光束を、輪帯状の断面を有する発散光束に変換する。
回折光学素子3は、照明光路に対して挿脱自在に構成され、且つ円形照明用の回折光学素子や4極照明用の回折光学素子と切り換え可能に構成されている。マイクロフライアイレンズ5は、縦横に且つ稠密に配列された多数の微小レンズ(光学要素)からなる光学部材である。一般に、マイクロフライアイレンズは、たとえば平行平面ガラス板にMEMS技術(リソグラフィー+エッチング等)を応用して多数の微小光学面を同時形成することによって構成される。こうして、回折光学素子3を介した光束は、ズームレンズ4を介して、波面分割型のオプティカルインテグレータとしてのマイクロフライアイレンズ5の入射面に、たとえば光軸AXを中心とする輪帯状の照野を形成する。
ここで、形成される輪帯状の照野の大きさ(すなわちその外径)は、ズームレンズ4の焦点距離に依存して変化する。マイクロフライアイレンズ5に入射した光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割され、光束が入射した各微小レンズの後側焦点面には光源がそれぞれ形成される。こうして、マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面には、マイクロフライアイレンズ5への入射光束によって形成される輪帯状の照野とほぼ同じ光強度分布を有する輪帯状の実質的な面光源(以下、「二次光源」という)が形成される。
マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面(すなわち照明瞳面)に形成された輪帯状の二次光源からの光束は、その近傍に配置された補正フィルター6を透過し、コンデンサー光学系7の集光作用を受けた後、マスクM(ひいてはウェハW)と光学的に共役な面に配置されたマスクブラインド8を重畳的に照明する。補正フィルター6の構成および作用については後述する。こうして、マスクブラインド8には、マイクロフライアイレンズ5を構成する各微小レンズの形状と相似な矩形状の照野が形成される。マスクブラインド8の矩形状の開口部(光透過部)を介した光束は、結像光学系9の集光作用を受けた後、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。
このように、結像光学系9は、マスクブラインド8の矩形状開口部の像を、マスクステージMSにより支持されたマスクM上に形成することになる。すなわち、マスクブラインド8は、マスクM(ひいてはウェハW)上に形成される照明領域を規定するための視野絞りを構成している。マスクMには転写すべきパターンが形成されており、たとえばパターン領域全体のうちX方向に沿って長辺を有し且つZ方向に沿って短辺を有する矩形状のパターン領域が照明される。
マスクMのパターンを透過した光束は、投影光学系PLを介して、感光性基板であるウェハW上にマスクパターンの像を形成する。投影光学系PLは、その瞳位置に配置されて可変開口部を有する開口絞りASを有し、マスクM側およびウェハW側の双方にほぼテレセントリックに構成されている。したがって、投影光学系PLの瞳位置には照明光学系(2〜9)の照明瞳面における二次光源の像が形成され、投影光学系PLを介した光によってウェハWがケーラー照明される。すなわち、ウェハステージWSにより支持されたウェハW上には、マスクM上での矩形状の照明領域に光学的に対応するように、たとえばX方向に沿って長辺を有し且つZ方向に沿って短辺を有する矩形状の実効露光領域(すなわち静止露光領域)にパターン像が形成される。
上述したように、マスクM上の照明領域およびウェハW上の実効露光領域は、Z方向に沿って短辺を有する矩形状である。したがって、矩形状の実効露光領域および照明領域の短辺方向すなわちZ方向に沿ってマスクステージMSとウェハステージWSとを、ひいてはマスクMとウェハWとを同期的に移動(走査)させることにより、ウェハW上には実効露光領域の長辺に等しい幅を有し且つウェハWの走査量(移動量)に応じた長さを有するショット領域に対してマスクパターンが走査露光される。
なお、回折光学素子3に代えて円形照明用の回折光学素子を照明光路中に設定することによって通常の円形照明を行うことができる。円形照明用の回折光学素子は、光軸AXに沿って入射した矩形状の平行光束を、円形状の断面を有する発散光束に変換する。したがって、円形照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ5の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした円形状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面にも、その入射面に形成された円形状の照野とほぼ同じ光強度分布を有する円形状の二次光源が形成される。
また、回折光学素子3に代えて4極照明用の回折光学素子を照明光路中に設定することによって4極照明を行うことができる。4極照明用の回折光学素子は、光軸AXに沿って入射した矩形状の平行光束を、4極状の断面を有する発散光束に変換する。したがって、4極照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ5の入射面に、たとえば光軸AXを中心とした4極状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面にも、その入射面に形成された4極状の照野とほぼ同じ光強度分布を有する4極状の二次光源が形成される。
本実施形態の露光装置は、投影光学系PL中の開口絞りASの位置における光強度分布に対応する光強度分布を計測するための計測装置10を備えている。図2を参照すると、計測装置10は、ピンホール部材10aと、集光レンズ10bと、たとえば二次元CCDのような光検出器10cとを有する。ここで、ピンホール部材10aは、投影光学系PLの像面位置(すなわち露光に際してウェハWの被露光面が位置決めされるべき高さ位置)に配置されている。そして、ピンホール部材10aは集光レンズ10bの前側焦点位置に配置され、光検出器10cは集光レンズ10bの後側焦点位置に配置されている。
したがって、光検出器10cの検出面は、投影光学系PLの開口絞りASの位置と光学的に共役な位置に配置されている。計測装置10では、投影光学系PLを通過した光は、ピンホール部材10aのピンホールを通過し、集光レンズ10bの集光作用を受けた後、光検出器10cの検出面に達する。こうして、光検出器10cの検出面には、開口絞りASの位置における光強度分布に対応する光強度分布が形成される。その結果、計測装置10は、投影光学系PLを通過した光に基づいて、照明光学系(2〜9)の照明瞳面(マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面)と光学的に共役な面における光強度分布を計測する。
図3は、本実施形態の計測装置を用いて計測された光強度分布の評価方法を含む調整方法の工程を概略的に示すフローチャートである。図3を参照すると、本実施形態の調整方法では、たとえば計測装置10を用いて、投影光学系PLを通過した光に基づいて照明光学系(2〜9)の照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布を計測する(S1)。本実施形態では、輪帯照明時に照明光学系(2〜9)の照明瞳面に形成される輪帯状の二次光源に対応して計測される輪帯状の光強度分布の評価および調整に対して本発明を例示的に適用するものとする。
次いで、本実施形態の調整方法では、計測工程S1で計測された光強度分布の輪帯領域内において、光強度分布の中心点を通る分割線に関してほぼ対称な第1分割領域と第2分割領域とを設定する(S2)。具体的に、設定工程S2では、図4(a)に示すように、輪帯状の光強度分布40の円形状の外形(外側輪郭)41から中心点42を定義する(S21)。そして、図4(b)に示すように、定義工程S21で定義された中心点42を通る4つの分割線43〜46を想定する(S22)。
想定工程S22では、中心点42を中心とする円を周方向に4等分するように、4つの分割線43〜46を想定している。さらに、図5(a)および(b)並びに図6(a)および(b)に示すように、想定工程S22で想定された各分割線43〜46に関して、半輪帯状の第1分割領域A1〜A4および半輪帯状の第2分割領域B1〜B4をそれぞれ規定する(S23)。規定工程S23で規定される第1分割領域A1〜A4は各分割線43〜46の一方の側に位置する半輪帯状の領域であり、第2分割領域B1〜B4は各分割線43〜46の他方の側に位置する半輪帯状の領域である。
次いで、本実施形態の調整方法では、各第1分割領域A1〜A4における光強度分布IA1(x,y)〜IA4(x,y)を第1分割領域A1〜A4に亘ってそれぞれ積分して得られる第1光強度積算値PA1〜PA4、および第2分割領域B1〜B4における光強度分布IB1(x,y)〜IB4(x,y)を第2分割領域B1〜B4に亘ってそれぞれ積分して得られる第2光強度積算値PB1〜PB4をそれぞれ算出する(S3)。
具体的に、図5(a)において中心点42を通り図中水平に延びる第1分割線43に着目すると、第1分割線43に関して対称な半輪帯状の第1分割領域A1および半輪帯状の第2分割領域B1が規定され、第1分割領域A1の光強度分布IA1(x,y)について積分して得られる第1光強度積算値PA1および第2分割領域B1の光強度分布IB1(x,y)について積分して得られる第2光強度積算値PB1は、次の式(1)および(2)でそれぞれ表される。
Figure 2005322855
同様に、図5(b)において中心点42を通り図中左下から右上へ45度の角度で延びる第2分割線44に着目すると、第2分割線44に関して対称な半輪帯状の第1分割領域A2および半輪帯状の第2分割領域B2が規定され、第1分割領域A2の光強度分布IA2(x,y)について積分して得られる第1光強度積算値PA2および第2分割領域B2の光強度分布IB2(x,y)について積分して得られる第2光強度積算値PB2は、次の式(3)および(4)でそれぞれ表される。
Figure 2005322855
同様に、図6(a)において中心点42を通り図中鉛直方向に延びる第3分割線45に着目すると、第3分割線45に関して対称な半輪帯状の第1分割領域A3および半輪帯状の第2分割領域B3が規定され、第1分割領域A3の光強度分布IA3(x,y)について積分して得られる第1光強度積算値PA3および第2分割領域B3の光強度分布IB3(x,y)について積分して得られる第2光強度積算値PB3は、次の式(5)および(6)でそれぞれ表される。
Figure 2005322855
さらに、図6(b)において中心点42を通り図中左上から右下へ45度の角度で延びる第4分割線46に着目すると、第4分割線46に関して対称な半輪帯状の第1分割領域A4および半輪帯状の第2分割領域B4が規定され、第1分割領域A4の光強度分布IA4(x,y)について積分して得られる第1光強度積算値PA4および第2分割領域B4の光強度分布IB4(x,y)について積分して得られる第2光強度積算値PB4は、次の式(7)および(8)でそれぞれ表される。
Figure 2005322855
また、算出工程S3では、輪帯状の光強度分布IALL(x,y)の全体をその領域ALL(図4(a)の輪帯状領域40に対応)に亘って積分して得られる全体光強度積算値PALLも算出する。全体光強度積算値PALLは、次の式(9)で表される。
Figure 2005322855
次いで、本実施形態の調整方法では、算出工程S3を経て各分割線43〜46についてそれぞれ得られた第1光強度積算値PA1〜PA4および第2光強度積算値PB1〜PB4に基づいて、輪帯状の光強度分布40の各分割線43〜46に関する対称均一性を判断する(S4)。具体的に、判断工程S4では、第1分割線43について、第1光強度積算値PA1と第2光強度積算値PB1との差に基づいて、第1分割領域A1と第2分割領域B1との間における光強度分布の対称均一性の誤差E1を評価する。
第1分割線43により規定される第1分割領域A1と第2分割領域B1との間における光強度分布の対称均一性の誤差E1は、次の式(10)で表される。同様に、第2分割線44により規定される第1分割領域A2と第2分割領域B2との間における光強度分布の対称均一性の誤差E2、第3分割線45により規定される第1分割領域A3と第2分割領域B3との間における光強度分布の対称均一性の誤差E3、第4分割線46により規定される第1分割領域A4と第2分割領域B4との間における光強度分布の対称均一性の誤差E4は、次の式(11)〜(13)で表される。
1=(|PA1−PB1|)/(PA1+PB1) (10)
2=(|PA2−PB2|)/(PA2+PB2) (11)
3=(|PA3−PB3|)/(PA3+PB3) (12)
4=(|PA4−PB4|)/(PA4+PB4) (13)
このように、誤差E1は輪帯状の光強度分布40の第1分割線43に関する対称均一性の誤差を、誤差E2は輪帯状の光強度分布40の第2分割線44に関する対称均一性の誤差を、誤差E3は輪帯状の光強度分布40の第3分割線45に関する対称均一性の誤差を、誤差E4は輪帯状の光強度分布40の第4分割線46に関する対称均一性の誤差をそれぞれ表している。
図7は、第1分割線43、第2分割線44、第3分割線45、および第4分割線46に関する輪帯状の光強度分布40の対称均一性の誤差E1〜E4を棒グラフの形態で示す図である。図7を参照すると、輪帯状の光強度分布40の第1分割線43に関する対称均一性の誤差E1および第4分割線46に関する対称均一性の誤差E4が約3.2〜約3.4(厳密には3.36)%と比較的大きく、輪帯状の光強度分布40の第2分割線44に関する対称均一性の誤差E2および第3分割線45に関する対称均一性の誤差E3が約1.75〜約1.0%と比較的小さいことがわかる。
あるいは、判断工程S4では、各分割線43〜46に関して、全体光強度積算値PALLに対する第1光強度積算値PA1〜PA4の割合に対応する第1指標に基づいて第1分割領域A1〜A4における光強度分布の対称均一性の誤差を評価し、全体光強度積算値PALLに対する第2光強度積算値PB1〜PB4の割合に対応する第2指標に基づいて第2分割領域B1〜B4における光強度分布の対称均一性の誤差を評価することもできる。
具体的には、第1分割線43に関して、全体光強度積算値PALLに対する第1光強度積算値PA1の割合に対応する第1指標に基づいて、第1分割領域A1における光強度分布の対称均一性の誤差ECUは、次の式(14)で表される。また、第1分割線43に関して、全体光強度積算値PALLに対する第2光強度積算値PB1の割合に対応する第2指標に基づいて、第2分割領域B1における光強度分布の対称均一性の誤差ECBは、次の式(15)で表される。
CU=2×PA1/PALL−1 (14)
CB=2×PB1/PALL−1 (15)
同様に、第2分割線44に関する第1分割領域A2の光強度分布の対称均一性の誤差ELUおよび第2分割領域B2の光強度分布の対称均一性の誤差ERB、第3分割線45に関する第1分割領域A3の光強度分布の対称均一性の誤差ELCおよび第2分割領域B3の光強度分布の対称均一性の誤差ERC、第4分割線46に関する第1分割領域A4の光強度分布の対称均一性の誤差ELBおよび第2分割領域B4の光強度分布の対称均一性の誤差ERUは、次の式(16)〜(21)でそれぞれ表される。
LU=2×PA2/PALL−1 (16)
RB=2×PB2/PALL−1 (17)
LC=2×PA3/PALL−1 (18)
RC=2×PB3/PALL−1 (19)
LB=2×PA4/PALL−1 (20)
RU=2×PB4/PALL−1 (21)
図8は、各分割領域A1〜A4,B1〜B4の光強度分布の対称均一性の誤差をそれぞれ示す図である。図8において、太線で描かれた円80は誤差0に対応し、円80よりも外側の円81は所定の正の値の誤差に対応し、円80よりも内側の円82は円81と絶対値が同じで符号の異なる負の値の誤差に対応している。したがって、誤差Eを表す図中黒塗りの菱形の中心が円80の線上にあれば誤差Eの値は0であり、黒塗りの菱形の中心が円80よりも外側にあれば誤差Eの値は正の値であり、黒塗りの菱形の中心が円80よりも内側にあれば誤差Eの値は負の値である。
図8では、中心点42に対する各輪帯状分割領域(A1〜A4,B1〜B4)の中心位置の方位が、各分割領域の光強度分布の対称均一性誤差を表す黒塗り菱形のプロット位置の方位にそれぞれ対応している。また、上述したように、中央の円80の線上が誤差0に対応し、円80の線上から半径外側方向への移動が正の誤差に対応し、円80の線上から半径内側方向への移動が負の誤差に対応している。したがって、図8を参照すると、各分割領域の光強度分布の対称均一性誤差の大きさおよび方向性を瞬時に且つ正確に把握することができる。
最後に、本実施形態の調整方法では、判断工程S4の評価結果(すなわち評価工程S2〜S4の評価結果)に基づいて光強度分布を調整する(S5)。具体的に、調整工程S5では、マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面すなわち照明瞳面またはその近傍に所定の透過率分布を有する補正フィルター6を配置することにより、照明瞳面に形成される光強度分布の対称均一性の誤差が小さくなるように調整する。
本実施形態では、一例として、図9(b)に示すような透過率分布を有する補正フィルター6を用いて、図9(a)に示すような対称均一性誤差を有する光強度分布(図8に示すものと同一)を、図9(c)に示すように対称均一性誤差の比較的小さい光強度分布に調整している。ここで、補正フィルター6の図中上半分の領域6aは100%の透過率を有し、図中下半分の領域6bは96%の透過率を有する。そして、領域6aと領域6bとの境界線6cは、輪帯状の光強度分布の第1分割線43に対応している。その結果、最大で±3.36%の対称均一性誤差を有する図9(a)に示す光強度分布を、最大で±2.34%の対称均一性誤差を有する図9(c)に示す光強度分布に調整することができる。
以上のように、本実施形態では、光強度分布の領域内において中心点を通る分割線に関してほぼ対称な第1分割領域(A1〜A4)と第2分割領域(B1〜B4)とを設定し、第1分割領域における光強度分布を第1分割領域に亘って積分して得られる第1光強度積算値(PA1〜PA4)、および第2分割領域における光強度分布を第2分割領域に亘って積分して得られる第2光強度積算値(PB1〜PB4)を算出している。そして、算出した第1光強度積算値(PA1〜PA4)および第2光強度積算値(PB1〜PB4)に基づいて、光強度分布の分割線に関する対称均一性を判断している。
したがって、本実施形態では、照明光学装置(1〜9)の照明瞳面に形成される光強度分布の対称均一性を定量的に且つ高精度に評価することができ、ひいては照明瞳面の光強度分布が均一になるように高精度に調整することができる。また、本実施形態の露光装置では、照明瞳面の光強度分布が均一になるように高精度に調整された照明光学装置(1〜9)を用いて、微細パターンを忠実に投影露光することができる。特に、光強度分布の対称均一性を定量的に評価することにより、補正フィルター6を定量的に最適設計したり、照明瞳面の光強度分布の不均一性と線幅非対称性との関係を定量的に把握したりすることができる。また、たとえば露光装置では、照明光学装置の照明瞳面に形成される光強度分布の対称均一性の誤差を±5%以内に抑えることが好ましく、対称均一性の誤差を±3%以内に抑えることがさらに好ましい。
なお、上述の実施形態では、中心点42を中心とする円を周方向に4等分する4つの分割線43〜46を想定している。換言すれば、中心点42を中心として45度刻みで光強度分布の対称均一性を解析している。しかしながら、これに限定されることなく、解析の刻み角度などについては様々な変形例が可能である。一般に、解析の刻み角度を小さく設定するほど、高精度で詳細な解析が可能になる。図10では、解析の刻み角度が45度の場合に図8の手法に基づいて得られる結果(a)と、解析の刻み角度が1度の場合に図8の手法に基づいて得られる結果(b)とを対比させて示している。図10(b)において、線84は、誤差を表す黒塗り菱形を多数プロットしたときの各黒塗り菱形の中心点の集合に対応している。
また、上述の実施形態では、分割線の一方の側に第1分割領域を想定し、他方の側に第2分割領域を想定している。しかしながら、これに限定されることなく、中心点において所定の角度をなして交差する2つの直線によって、分割線に関してほぼ対称な第1分割領域および第2分割領域をそれぞれ規定することもできる。図11では、一例として、中心点60を通る分割線61に関してほぼ対称な第1分割領域62および第2分割領域63が、中心点60において90度の角度をなして交差する2つの直線64および65によって規定される様子を示している。なお、2つの直線64と65との交差角度を0度から180度の間で適宜変化させることができる。そして、2つの直線64と65との交差角度を180度に設定すれば、分割領域62および63はともに本実施形態と同様に半輪帯状になる。
また、上述の実施形態では、マイクロフライアイレンズ5の後側焦点面またはその近傍に配置された補正フィルター6を用いて光強度分布を調整している。しかしながら、これに限定されることなく、補正フィルター6の配置や調整手段については様々な変形例が可能である。たとえば結像光学系9の瞳面またはその近傍に補正フィルター6を配置することもできる。また、たとえば特開平10−319321号公報に開示されるように、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズの入射面側に、照明瞳面の光強度分布を調整するための補正フィルターを配置してもよい。また、補正フィルター以外の適当な手段、たとえば特開2002−75843号公報に開示されるような変形可能な開口絞りなどを用いて光強度分布を調整することもできる。また、上述の実施形態では、輪帯状の光強度分布の対称均一性の評価および調整に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、円形状や4極状など様々な形状の光強度分布の対称均一性の評価および調整に対しても同様に本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態では、計測装置10のピンホール部材10aを投影光学系PLの像面位置に配置し、投影光学系PLを通過した光に基づいて照明光学系(2〜9)の照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布を計測している。そして、この計測結果に基づいて、照明光学装置(1〜9)が搭載された露光装置を対象として光強度分布の評価を行っている。しかしながら、これに限定されることなく、計測装置10のピンホール部材10aを照明光学装置(1〜9)の被照射面位置(投影光学系PLの物体面位置に対応)に配置し、照明光学装置(1〜9)のみを対象として光強度分布の評価を同様に行うことができる。なお、計測装置10のさらに詳細な構成および作用については、たとえば特開2000−19012号公報を参照することができる。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図12のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図12のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
また、上述の実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図13のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図13において、パターン形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
なお、上述の実施形態では、図1に示すような特定の構成を有する照明光学装置に対して本発明を適用しているが、照明光学装置の具体的な構成については様々な変形例が可能である。また、上述の実施形態では、露光光としてKrFエキシマレーザ光(波長:248nm)やArFエキシマレーザ光(波長:193nm)を用いているが、これに限定されることなく、他の適当なレーザ光源に対して本発明を適用することもできる。
本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 図1の露光装置に搭載された計測装置の内部構成を概略的に示す図である。 本実施形態の計測装置を用いて計測された光強度分布の評価方法を含む調整方法の工程を概略的に示すフローチャートである。 (a)は輪帯状の光強度分布の円形状の外形から中心点を定義する様子を、(b)は定義された中心点を通る4つの分割線を想定する様子をそれぞれ示す図である。 (a)は第1分割線に関して規定された第1分割領域A1および第2分割領域B1を、(b)は第2分割線に関して規定された第1分割領域A2および第2分割領域B2をそれぞれ示す図である。 (a)は第3分割線に関して規定された第1分割領域A3および第2分割領域B3を、(b)は第4分割線に関して規定された第1分割領域A4および第2分割領域B4をそれぞれ示す図である。 第1分割線〜第4分割線に関する輪帯状の光強度分布の対称均一性の誤差E1〜E4を棒グラフの形態で示す図である。 各分割領域A1〜A4,B1〜B4の光強度分布の対称均一性の誤差をそれぞれ示す図である。 補正フィルターを用いて照明瞳面に形成される光強度分布を調整する様子を示す図である。 解析の刻み角度が45度の場合に図8の手法に基づいて得られる結果(a)と、解析の刻み角度が1度の場合に図8の手法に基づいて得られる結果(b)とを対比させて示す図である。 中心点において所定の角度をなして交差する2つの直線によって分割線に関してほぼ対称な第1分割領域および第2分割領域をそれぞれ規定する変形例を示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。 マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
符号の説明
1 レーザ光源
3 回折光学素子
4 ズームレンズ
5 マイクロフライアイレンズ
6 補正フィルター
7 コンデンサー光学系
8 マスクブラインド
9 結像光学系
10 計測装置
10a ピンホール部材
10b 集光レンズ
10c 光検出器(二次元CCD)
M マスク
MS マスクステージ
PL 投影光学系
AS 開口絞り
W ウェハ
WS ウェハステージ

Claims (17)

  1. 所定面に形成された光強度分布を評価する方法であって、
    前記光強度分布の領域内において前記光強度分布の中心点を通る分割線に関してほぼ対称な第1分割領域と第2分割領域とを設定する設定工程と、
    前記第1分割領域における光強度分布を前記第1分割領域に亘って積分して得られる第1光強度積算値、および前記第2分割領域における光強度分布を前記第2分割領域に亘って積分して得られる第2光強度積算値をそれぞれ算出する算出工程と、
    前記第1光強度積算値および前記第2光強度積算値に基づいて前記光強度分布の前記分割線に関する対称均一性を判断する判断工程とを含むことを特徴とする評価方法。
  2. 前記設定工程は、前記光強度分布の外形から前記中心点を定義する定義工程と、前記中心点において所定の角度をなして交差する2つの直線によって前記第1分割領域および前記第2分割領域をそれぞれ規定する規定工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記算出工程は、前記光強度分布の全体をその領域に亘って積分して得られる全体光強度積算値を算出する工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の評価方法。
  4. 前記判断工程では、前記第1光強度積算値と前記第2光強度積算値との差に基づいて前記第1分割領域と前記第2分割領域との間における光強度分布の対称均一性の誤差を評価することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の評価方法。
  5. 前記判断工程では、前記全体光強度積算値に対する前記第1光強度積算値の割合に対応する第1指標に基づいて前記第1分割領域における光強度分布の対称均一性の誤差を評価し、前記全体光強度積算値に対する前記第2光強度積算値の割合に対応する第2指標に基づいて前記第2分割領域における光強度分布の対称均一性の誤差を評価することを特徴とする請求項3に記載の評価方法。
  6. 前記設定工程では、前記中心点を通る複数の分割線を想定し、各分割線に関して前記第1分割領域および前記第2分割領域をそれぞれ設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の評価方法。
  7. 前記設定工程では、前記中心点を中心とする円を周方向にほぼ等分するように前記複数の分割線を想定することを特徴とする請求項6に記載の評価方法。
  8. 所定面に形成された光強度分布を計測する計測工程と、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の評価方法を用いて前記計測工程で計測された前記光強度分布を評価する評価工程と、
    前記評価工程の評価結果に基づいて前記光強度分布を調整する調整工程とを含むことを特徴とする調整方法。
  9. 前記調整工程では、前記光強度分布の対称均一性の誤差を±5%以内に抑えるように調整することを特徴とする請求項8に記載の調整方法。
  10. 光源からの光束に基づいて被照射面を照明する照明光学装置の調整方法において、
    前記照明光学装置の照明瞳面に形成される実質的な面光源の光強度分布を計測する計測工程と、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の評価方法を用いて前記計測工程で計測された前記光強度分布を評価する評価工程と、
    前記評価工程の評価結果に基づいて前記光強度分布を調整する調整工程とを含むことを特徴とする調整方法。
  11. 前記調整工程では、前記光強度分布の対称均一性の誤差を±5%以内に抑えるための所要の透過率分布を有する補正フィルタを前記照明瞳面またはその近傍に設置することを特徴とする請求項10に記載の調整方法。
  12. 前記計測工程では、前記被照射面を通過した光に基づいて前記照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布を計測することを特徴とする請求項10または11に記載の調整方法。
  13. 請求項10乃至12のいずれか1項に記載の調整方法により調整されたことを特徴とする照明光学装置。
  14. 請求項13に記載の照明光学装置を備え、マスクのパターンを感光性基板上へ露光することを特徴とする露光装置。
  15. 前記マスクの前記パターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系をさらに備え、
    前記計測工程では、前記投影光学系を通過した光に基づいて前記照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布を計測することを特徴とする請求項14に記載の露光装置。
  16. 請求項13に記載の照明光学装置を用いて、マスクのパターンを感光性基板上へ露光することを特徴とする露光方法。
  17. 投影光学系を用いて、前記マスクの前記パターンの像を前記感光性基板上に形成する投影工程を含み、
    前記計測工程では、前記投影光学系を通過した光に基づいて前記照明瞳面と光学的に共役な面における光強度分布を計測することを特徴とする請求項16に記載の露光方法。
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