JP2005321303A - 流体用圧力検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でコストの低減を図った流体用圧力検出器を提供する。
【解決手段】圧力を測定すべき流体を導入せしめる圧力室19に一面を臨ませるダイヤフラム18の周縁部がケーシング12に挟持され、ダイヤフラム18の他面側に臨んでケーシング12に固定される支持板21に、常時通電状態にある一次コイル24と、該一次コイル24からの磁力線に応じて電圧を発生する二次コイル25とがダイヤフラム18と同軸にして固定的に支持され、ダイヤフラム18の他面中央部には、圧力室19の流体圧変化に伴うダイヤフラム18の撓み量変化に応じて一次および二次コイル24,25間への挿入量を変化させるようにして一次および二次コイル24,25間に挿入される非磁性金属材料製の遮蔽筒31が固定される。
【選択図】 図2
【解決手段】圧力を測定すべき流体を導入せしめる圧力室19に一面を臨ませるダイヤフラム18の周縁部がケーシング12に挟持され、ダイヤフラム18の他面側に臨んでケーシング12に固定される支持板21に、常時通電状態にある一次コイル24と、該一次コイル24からの磁力線に応じて電圧を発生する二次コイル25とがダイヤフラム18と同軸にして固定的に支持され、ダイヤフラム18の他面中央部には、圧力室19の流体圧変化に伴うダイヤフラム18の撓み量変化に応じて一次および二次コイル24,25間への挿入量を変化させるようにして一次および二次コイル24,25間に挿入される非磁性金属材料製の遮蔽筒31が固定される。
【選択図】 図2
Description
本発明は流体用圧力検出器の改良に関する。
流体の圧力を検出するために、一面に流体圧力を作用せしめるダイヤフラムの他面を、シリコーンオイル等の液状媒体を充填した受圧室に臨ませ、受圧室の圧力を半導体感圧要素で検出するようにした半導体圧力センサが、特許文献1等で既に知られている。
特開2003−50172号公報
しかるに、上記従来のような半導体圧力センサでは、シリコーンオイル等の液状媒体を用いた複雑な構造とならざるを得ず、高コストである。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でコストの低減を図った流体用圧力検出器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、圧力を測定すべき流体を導入せしめる圧力室に一面を臨ませるダイヤフラムの周縁部がケーシングに挟持され、前記ダイヤフラムの他面側に臨んで前記ケーシングに固定される支持板に、常時通電状態にある一次コイルと、該一次コイルからの磁力線に応じて電圧を発生する二次コイルとが前記ダイヤフラムと同軸にして固定的に支持され、前記ダイヤフラムの他面中央部には、前記圧力室の流体圧変化に伴う前記ダイヤフラムの撓み量変化に応じて前記一次および二次コイル間への挿入量を変化させるようにして前記一次および二次コイル間に挿入される非磁性金属材料製の遮蔽筒が固定されることを特徴とする。
このような構成によれば、圧力室に導入される流体の圧力が変化するのに応じて、一次および二次コイル間への遮蔽筒の挿入量が変化し、それに応じて一次コイルで生じる磁力線の前記遮蔽筒による遮蔽量が変化し、二次コイルの発生電圧が磁力線の遮蔽量変化に応じて変化するので、二次コイルの発生電圧を検出することで圧力室内の流体の圧力を検出することが可能となる。しかも同軸に配置される一次および二次コイル間に、ダイヤフラムの中央部に固定される遮蔽筒を挿入するようにした簡単な構造であり、低コストで流体圧力検出器を構成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施例を示すものであり、図1は流体圧力検出器が付設された灯油供給系統の全体構成を示す系統図、図2は流体用圧力検出器の縦断面図、図3は図2の3矢視図である。
先ず図1において、タンクTは、流体たとえば灯油を貯溜するものであり、ボイラ7に付設されるバーナ6等の燃焼器具に前記タンクTからの灯油を供給するためのポンプPの吸入口に、タンクTの下部が管路系5を介して接続される。
管路系5は、タンクTの下部に連なる第1管路8と、ポンプPの吸入側に連なる第2管路9と、第1および第2管路8,9間を結ぶ継ぎ手部材10とで構成されるものであり、第1管路8には開閉弁Vが、また第2管路9にはストレーナSがそれぞれ介設される。
図2を併せて参照して、管路系5における継ぎ手部材10は、第1および第2管路8,9間を結ぶ主管路部10aと、該主管路部10aの中間部に直交するように連設される分岐管路部10bとを一体に有して略T字形に形成されるものであり、タンクT内の液面レベルLに応じて変化する管路系5内の圧力が設定圧以下となるのに応じて出力信号を切換える流体用圧力検出器11が、分岐管路部10bに接続される。
流体用圧力検出器11のケーシング12は、一対のケーシング半体13,14の周縁部がかしめ結合されて成るものであり、一方のケーシング半体13の中央部に設けられる接続筒部13aに回転可能に装着されるナット15が前記分岐管部10bの先端部外面に刻設される雄ねじ16に螺合され、接続筒部13aおよび分岐管路部10b間にガスケット17が挟持される。
前記ケーシング12を構成する両ケーシング半体13,14のかしめ結合部には、ダイヤフラム18の周縁部が挟持されるものであり、このダイヤフラム18は、たとえばステンレス鋼の薄板円板を加工して同心形状の波形に形成されて成る。而してケーシング12のケーシング半体13およびダイヤフラム18間には、該ダイヤフラム18の一面を臨ませる圧力室19が形成されるものであり、この圧力室19は、開閉弁Vの開弁時に継ぎ手部材10および第1管路8を介してタンクT内の下部に通じており、圧力室19には、タンクT内の液面レベルL(図1参照)に応じた圧力が作用するようにして灯油が導入されることになる。
図3を併せて参照して、他方のケーシング半体14の中央部には開口部20が設けられており、この開口部20を外方から覆うようにして支持板であるプリント基板21が配置される。しかもプリント基板21およびケーシング半体14間には円筒状である一対のスペーサ22,22が介装されており、前記プリント基板21および両スペーサ22,22にそれぞれ挿通されるねじ部材23,23がケーシング12におけるケーシング半体14に螺合されることにより、前記開口部20を介してダイヤフラム18の他面側に臨むようにしてプリント基板21がケーシング半体14に固定されることになる。
前記プリント基板21の内面側には、一次コイル24と、その一次コイル24を囲繞する二次コイル25とがダイヤフラム18の中心と同軸にして固定的に支持される。而して一次コイル24は常時通電状態にあるものであり、その通電によって生じる一次コイル24からの磁力線により二次コイル25に電圧が生じるものであり、一次コイル24への通電ならびに二次コイル25の発生電圧検出のためのハーネス26がプリント基板21に接続される。
ところでダイヤフラム18の中央部両面には円板状のリテーナ27,28が当接されており、一方のリテーナ27およびケーシング半体13間には第1コイルばね29が縮設され、他方のリテーナ28およびケーシング半体14間には第2コイルばね30が縮設され、第1および第2コイルばね29,30のばね荷重は同一に設定され、両リテーナ27,28は第1および第2コイルばね29,30が発揮するばね力によってダイヤフラム18の中央部に実質的に固定される。
ダイヤフラム18の他面に実質的に固定されるリテーナ28には、ダイヤフラム18の中心部と同軸にしてプリント基板21側に突出する支持突部28aが一体に設けられており、その支持突部28aは、たとえばステンレス鋼や銅等の非磁性金属材料から成る遮蔽筒31の一端部に嵌合固定される。すなわち遮蔽筒31の一端部はダイヤフラム18の他面中央部に固定されることになる。
前記遮蔽筒31の他端部は、前記一次および二次コイル24,25間に、挿入量を変化させることを可能として挿入される。すなわち圧力室19の圧力変化に伴うダイヤフラム18の撓み量変化に応じて一次および二次コイル24,25間への挿入量を変化させるようにして前記遮蔽筒31が一次および二次コイル24,25間に挿入される。
ところで、前記ポンプPが始動してバーナ6で灯油等の液体燃料の消費が始まった直後には、管路系5内の圧力が一瞬急激に低下することがある。この際、その圧力の急激な低下が圧力室19にそのまま作用すると、流体用圧力検出器11が誤作動する可能性がある。そこで流体用圧力検出器11は、絞り32を介して管路系5の途中に接続される。
継ぎ手部材10の主管路部10a内には、第1管路8に通じる大径孔33と、第1管路8側に臨む環状の段部34を介して大径孔33に同軸に連なる第2管路9側の小径孔35とが同軸に設けられ、継ぎ手部材10の分岐管路部10bには、流体用圧力検出器11の圧力室19に通じる接続通路36が、前記大径孔33の内面に内端を開口するようにして設けられる。
前記主管路部10aには、小径孔35に一端を嵌合して第1および第2管路8,9間を連通する円筒状の筒体37が固定されており、この筒体37の外面および前記大径孔33の内面間には、第1管路8と前記接続通路36との間に介在するようにして環状の絞り32が形成される。
このような絞り32により流体用圧力検出器11の応答性を下げることが可能であり、ポンプPの始動時における圧力室19の急激な圧力低下を充分に抑えることができる。
次にこの実施例の作用について説明すると、圧力室19に一面を臨ませるダイヤフラム18の周縁部がケーシング12に挟持され、ダイヤフラム18の他面側に臨んでケーシング12のケーシング半体14に固定されるプリント基板21に、常時通電状態にある一次コイル24と、該一次コイル24からの磁力線に応じて電圧を発生する二次コイル25とがダイヤフラム18と同軸にして固定的に支持され、ダイヤフラム18の他面中央部に一次および二次コイル24,25間に挿入される非磁性金属材料製の遮蔽筒31が固定されるようにして流体用圧力検出器11が構成されており、前記遮蔽筒31は圧力室19の圧力変化に伴うダイヤフラム18の撓み量変化に応じて一次および二次コイル24,25間への挿入量を変化させるものである。
このような流体用圧力検出器11によれば、圧力室19に導入される灯油の圧力が変化するのに応じて、一次および二次コイル24,25間への遮蔽筒31の挿入量が変化することになり、それに応じて一次コイル24で生じる磁力線の遮蔽筒31による遮蔽量が変化し、二次コイル25の発生電圧が磁力線の遮蔽量変化に応じて変化するので、二次コイル25の発生電圧を検出することで圧力室19内の灯油の圧力を検出することが可能となる。
しかも同軸に配置される一次および二次コイル24,25間に、ダイヤフラム18の中央部に固定される遮蔽筒31を挿入するようにした簡単な構造であり、低コストで流体圧力検出器11を構成することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・流体用圧力検出器
12・・・ケーシング
18・・・ダイヤフラム
19・・・圧力室
21・・・支持板であるプリント基板
24・・・一次コイル
25・・・二次コイル
31・・・遮蔽筒
12・・・ケーシング
18・・・ダイヤフラム
19・・・圧力室
21・・・支持板であるプリント基板
24・・・一次コイル
25・・・二次コイル
31・・・遮蔽筒
Claims (1)
- 圧力を測定すべき流体を導入せしめる圧力室(19)に一面を臨ませるダイヤフラム(18)の周縁部がケーシング(12)に挟持され、前記ダイヤフラム(18)の他面側に臨んで前記ケーシング(12)に固定される支持板(21)に、常時通電状態にある一次コイル(24)と、該一次コイル(24)からの磁力線に応じて電圧を発生する二次コイル(25)とが前記ダイヤフラム(18)と同軸にして固定的に支持され、前記ダイヤフラム(18)の他面中央部には、前記圧力室(19)の流体圧変化に伴う前記ダイヤフラム(18)の撓み量変化に応じて前記一次および二次コイル(24,25)間への挿入量を変化させるようにして前記一次および二次コイル(24,25)間に挿入される非磁性金属材料製の遮蔽筒(31)が固定されることを特徴とする流体用圧力検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004139764A JP2005321303A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | 流体用圧力検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004139764A JP2005321303A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | 流体用圧力検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005321303A true JP2005321303A (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=35468705
Family Applications (1)
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JP2004139764A Pending JP2005321303A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | 流体用圧力検出器 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100915358B1 (ko) * | 2009-01-30 | 2009-09-03 | 주식회사 엔테코 | 웨이브 링을 구비하는 유체 수위감지장치 |
-
2004
- 2004-05-10 JP JP2004139764A patent/JP2005321303A/ja active Pending
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KR100915358B1 (ko) * | 2009-01-30 | 2009-09-03 | 주식회사 엔테코 | 웨이브 링을 구비하는 유체 수위감지장치 |
WO2010087558A1 (ko) * | 2009-01-30 | 2010-08-05 | 주식회사 엔테코 | 웨이브 링을 구비하는 유체 수위감지장치 |
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