JP2005320670A - 通常着用可能な救命上衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】水難事故により毎年多くの人命が失われているが、その多くは遭難者が予期しない事故によるものであり、従ってライフジャケット等を装着していない場合が多い。本発明は通常着用可能な上衣に、空気を保持できる気密室の機能を持たせることにより、不慮の水難事故に遭遇した場合に、必要な浮力を発生し、事故に遭遇した者のパニックを防ぎ、生存率を高めることを目的としたものである。
【解決手段】上衣の表側の素材と裏側の素材に、ともに気密性と強度に優れた素材を使用し、これらを縫合または接合することにより空気を保持できる気密室を構成し、水難時にこれらの気密室内に当初から存在した空気により、または着用者が呼気を注入することにより、必要な浮力を発生できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は衣服、水難時の救命胴衣(ライフジャケット等)に関する。
救命胴衣として、浮力材によるもの、袋状の気密室にガスを充填するもの、袋状の気密室に呼気を注入するもの等が種々考案されているが、その多くは、当人が水難事故の危険性が高いと認識した場合に予め装着するものであり、予期しない事故に遭遇した場合には救命の用をなさない。この対策として、例えば特許文献1では特殊な浮力材を通常の衣服の中芯として使用する方法が提案されているが、四季を通じての着用には適さない。
又、特許文献2では通常のジャケットに予め着脱可能な浮力材を取り付けるか、ジャケットの内側に設けられた袋状の気密室に予め空気を充填しておく方法が考案されているが、不慮の事故の際には十分な効果を発揮できない。
特許公開平10−76991 特許公開平6−235104
水難事故により毎年多くの人命が失われているが、その多くは遭難者が予期しない事故に遭遇したものであり、従ってライフジャケット等を装着していない場合が多い。本発明は通常着用可能な上衣に、空気を保持できる気密室の機能を持たせることにより、不慮の水難事故に遭遇した場合に、必要な浮力を発生し、事故に遭遇した者のパニックを防ぎ、生存率を高めることを目的としたものである。
上衣の表側の素材と裏側の素材に、ともに気密性と強度に優れた素材を使用し、これらを縫合または接合することにより空気を保持できる気密室を構成し、水難時にこれらの気密室内に当初から存在した空気により、または着用者が呼気を注入することにより、必要な浮力を発生できるようにしたものである。
専用の救命具としてではなく、通常の衣類に救命具としての機能を具備したものを提供することにより、予期しない水難事故で尊い人命が失われることを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜6を用いて説明する。
図1は本発明による上衣1を正面から見た図、図2は同背面から見た図、図3は図1の一点鎖線A−A部分の断面図、図4は空気室(下記参照)の系統図、図5,6は本発明による逆止弁付き空気注入口の断面図である。
図1〜4では、本発明による空気を保持するための気密室(以下、空気室と呼ぶ)が9個構成されている。空気室2aは、着用者の右胸部に、表の素材7aと裏の素材8a(同種の素材でも可。以下同様。)を縫合または接合することにより構成されており、一部は下方向に開口部9aを有している。空気室3aは、着用者の右背中部分に、表の素材7bと裏の素材8bを縫合または接合することにより構成されており、一部は下方向に開口部10aを有している。空気室4aは、右肩部に、表の素材と裏の素材を縫合または接合することにより構成されており、空気室2a及び空気室3aと空気が行き来できるように通路11aと12aが設けられている。
空気室5aは、右襟部に、表の素材14と裏の素材15を縫合または接合することにより構成されており、空気室2aと空気が行き来できるように通路13aが設けられている。空気室2b、3b、4b、5bは、空気室2a、3a、4a、5aに対して左右対称に設けられた空気室であり、着用者の左部分に配置されている。
尚、これらの空気室2〜5においては、裏側の素材よりも表側の素材がやや大きめに作られており、通常着用状態においても空気層が構成しやすくなっている。
空気室6は、フード部分に、表の素材16と裏の素材17を縫合または接合することにより構成されており、独立した空気室をなしている。
胸部の空気室である空気室2a及び2bにはそれぞれ、例えば、飾りポケットの蓋18a、18bがそれぞれ縫合又は接合されており、蓋18a、18bにボタン状の逆止弁付空気注入口19a、19bがそれぞれ気密を保ちつつ取り付けられている。
フード部分の空気室6には、フードに繋がった前面のバンド部分20にボタン状の逆支弁付空気注入口21が気密を保ちつつ取り付けられている。
以上の構造により、3系統の空気室が構成されることになる。図4は空気室の系統を模式的に示したものである。複数系統の空気室は、例えば1箇所が破れた時にも他の系統の空気室が機能するので安全性が高くなる。
次に、本発明による上衣を着用して水難事故に遭遇した場合の効果について説明する。なお、上衣前面のボタンやファスナーは適度に締めてあるものとする。
まず、フード6以外の空気室2〜5には、通常着用状態において表の素材と裏の素材の間に、ある程度の空気が保持されている。しかも空気室に空気が閉じ込められて不必要に膨らみ、着心地を損なうことはない。これを可能にしているのは、表側の素材が裏側の素材よりやや大きめに作られている点と、空気室2a、2b、3a、3bが下方向に常に開口していることにより空気の出入りが可能な点にある。
水没直後には、これらの初期保有空気が水圧により上方に集められ最低限の浮力を発生する。尚、図1及び図2に示したL字型の接合部22a、22b、23a、23bは、例えば倒立状態で水没した場合でも、初期保有空気の一部を空気室内に残留させるための仕切りである。
より大きな浮力を発生させるには、胸の飾りポケットの蓋18a、18bに取り付けられたボタン状の逆止弁付き空気注入口19a、19bを介して呼気を注入する。この空気注入口はボタン状なので、デザイン的に目立つ個所に取り付けることが可能であり、緊急時でも着用者が空気注入口の場所を認識することが容易である。
さらに、後ろ襟部に、着脱可能に取り付けられたフード6は独立した空気室をなし、前面のバンド状の部分20に取り付けられたボタン状の逆止弁付き空気注入口21を介して呼気を注入することにより、容量の大きな浮き袋になる。フード6は、上衣を着用した状態では、直接的には着用者に浮力を与える位置にはないが、取り外して抱えることも可能である点と、裏地に鮮やかな色彩を施すことにより捜索者から発見されやすいという効果があり、遭難者に安心感を与えることができる。
図5にボタン状の逆止弁付空気注入口の構造の一例を示す。
この例では、金属製のボタン本体25と表の素材24の間に、スペーサー28とシール材29を介して、ボタン本体の端部27をプレスし変形させることにより固定している。弁体30は弾力性と気密性に富む材料で成り、表の素材24に直接接合してある。穴26から吹き込まれた呼気は、弁体30に設けられた穴31を通って空気室に入るが、空気室内の空気は、弁体30が、ボタン本体の端部27に密着することで外に漏れない。尚、弁体をボタン本体に内蔵することも可能である。図6はこの例である。
日常的に着用する衣類は家庭で洗濯できることが望ましいが、本発明による上衣の空気室2〜5は、常時開口している部分9a、9b、10a、10bに繋がっているので、洗濯により空気室に水が入っても、その水を排出することが比較的容易であり、家庭で洗濯することも可能である。
フード部については、取り外して、空気室に水が入らないように手洗いすることで日常の手入れが可能である。
これらの特徴により、子供用の上衣としても広く使用可能である。
前項「発明を実施するための最良の形態」で述べた以外の実施例として、袖部を無くしたチョッキ状のもの、さらに簡易的な例として、フード部のみを本発明の構造にして、万一の場合の一助とするものが考えられる。
本発明による上衣を正面から見た図である。 本発明による上衣を背面から見た図である。 図1に示した一点鎖線A−Aの断面図である。 本発明による空気室の繋がりを示した模式図である 本発明による逆止弁付き空気注入口の断面図である。 本発明による逆止弁付き空気注入口の断面図である。
符号の説明
1 ・・・本発明による上衣
2a ・・・右前みごろ部の空気室
2b ・・・左前みごろ部の空気室
3a ・・・右後ろみごろ部の空気室
3b ・・・左後ろみごろ部の空気室
4a ・・・右肩部の空気室
4b ・・・左肩部の空気室
5a ・・・右襟部の空気室
5b ・・・左襟部の空気室
6 ・・・フード部の空気室
7a ・・・前みごろの表の素材
7b ・・・後ろみごろの表の素材
8a ・・・前みごろの裏の素材
8b ・・・後ろみごろの裏の素材
9a、9b・・・空気室2a、2bの開口部
10a、10b・・・空気室3a、3bの開口部
11a・・・空気室2aと4a間の空気の通路
11b・・・空気室2bと4b間の空気の通路
12a・・・空気室3aと4a間の空気の通路
12b・・・空気室3bと4b間の空気の通路
13a・・・空気室2aと5a閧の空気の通路
13b・・・空気室2bと5b間の空気の通路
14 ・・・襟の表の素材
15 ・・・襟の裏の素材
16 ・・・フードの表の素材
17 ・・・フードの裏の素材
18a、18b・・・飾りポケットの蓋
19a、19b・・・18a,18bに取り付けられた逆止弁付き空気注入口
20 ・・・フード前部のバンド状の部分
21 ・・・20に取り付けられた逆止弁付き空気注入口
22a・・・空気室2aに設けられたL字形の接合部
22b・・・空気室2bに設けられたL字形の接合部
23a・・・空気室3aに設けられたL字形の接合部
23b・・・空気室3bに設けられたL字形の接合部
24 ・・・表の素材
25 ・・・ボタン状の空気注入口本体
26 ・・・空気を注入するための穴
27 ・・・ボタン本体の端部
28 ・・・スペーサー
29 ・・・シール材
30 ・・・弁体
31 ・・・弁体に設けられた穴
32 ・・・弁対を閉じる方向に押しているばね
33 ・・・ばね32を支える部品

Claims (6)

  1. 日常的に着用可能な上衣であって、前みごろ部、後ろみごろ部のどちらか又は両方に、適当な気密性と強度を持った布又は布状の素材を二重に使用し、これら表側の素材と裏側の素材を縫合または接合することにより、下部で開口した袋状の気密室を構成し、当該気密室に呼気を注入可能なように、逆止弁付き空気注入口を設けたことを特徴とする上衣。
  2. 両袖部の一部又は全部に、適当な気密性と強度を持った布又は布状の素材を二重に使用し、これら表側の素材と裏側の素材を縫合または接合することにより、それぞれ気密室を構成し、これらの気密室がそれぞれ請求項1に記載した気密室の少なくとも一つと、空気が行き来できる通路で繋がっていることを特徴とする上衣。
  3. 襟部に、適当な気密性と強度を持った布又は布状の素材を二重に使用し、これら表側の素材と裏側の素材を縫合または接合することにより、気密室を構成し、この気密室が請求項1に記載した気密室の少なくとも一つと、空気が行き来できる通路で繋がっていることを特徴とする上衣。
  4. 後ろ襟部に取り付けたフードに、適当な気密性と強度を持った布又は布状の素材を二重に使用し、これら表側の素材と裏側の素材を縫合または接合することにより、密閉された気密室を構成し、当該気密室に呼気を注入可能なように、逆止弁付き空気注入口を設けたことを特徴とする上衣。
  5. 請求項1及び4の構成部品である逆止弁付き空気注入口の本体が、ボタン状の形状を呈していることを特徴とする上衣。
  6. 請求項4に記載したフードにおいて、気密室を構成する裏側の素材に、識別性に優れた色(黄色、橙色、蛍光色等)を使用することにより、遭難時に捜索者から発見され易くしたことを特徴とする上衣。
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