JP2005313548A - 眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズ - Google Patents

眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズ Download PDF

Info

Publication number
JP2005313548A
JP2005313548A JP2004135960A JP2004135960A JP2005313548A JP 2005313548 A JP2005313548 A JP 2005313548A JP 2004135960 A JP2004135960 A JP 2004135960A JP 2004135960 A JP2004135960 A JP 2004135960A JP 2005313548 A JP2005313548 A JP 2005313548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spectacle
spectacle lens
lens
pattern
marking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004135960A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Maeda
博利 前田
Shinichi Yokoyama
伸一 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2004135960A priority Critical patent/JP2005313548A/ja
Publication of JP2005313548A publication Critical patent/JP2005313548A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00317Production of lenses with markings or patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/003Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns on optical devices, e.g. lens elements; for the production of optical devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 眼鏡装用者個々人に最適な専用の眼鏡レンズに対応してレイアウトパターンを生成し、このレイアウトパターンを当該眼鏡レンズにマーキングできること。
【解決手段】 眼鏡レンズの光学的レイアウトを示すレイアウトパターンを、上記眼鏡レンズの表面にマーキングする眼鏡レンズへのマーキング方法において、任意の数値を指定して与えたインセット量及び累進帯長から上記レイアウトパターンを生成するパターン生成工程(S3〜S5)と、このパターン生成工程で生成されたレイアウトパターンを、インクジェットプリンタを用いて眼鏡レンズの表面に印刷してマーキングするパターン印刷工程(S6〜S10)とを備えたことを特徴とするものである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、眼鏡レンズの光学的レイアウトを示すレイアウトパターンを眼鏡レンズの表面にマーキングする眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズに関する。
眼鏡店においては、顧客の選択した眼鏡フレームに眼鏡レンズを組み込む枠入れ加工作業をする際に、その顧客が眼鏡フレームを装用したときの眼の瞳孔中心と眼鏡レンズのフィッティングポイントとが一致するように位置決めして、円形の眼鏡レンズを眼鏡フレームの形状に周縁加工する必要がある。
単焦点眼鏡レンズのフィッティングポイントは、通常光学中心と一致しており、眼鏡店にあるレンズメータで比較的簡単に見つけることができる。一方、累進屈折力眼鏡レンズのフィッティングポイントは、成形型から転写された隠しマークを基準にして定めることができるが、この隠しマークを見つけることが困難である。そこで、眼鏡レンズメーカーが、眼鏡レンズの光学的レイアウトを示すレイアウトパターンを当該眼鏡レンズの表面に印刷して、上記フィッティングポイントを予め指示しているのが一般的である。
眼鏡店は、累進屈折力眼鏡レンズの枠入れ作業をする際に、このレイアウトパターンを用いることによって簡単かつ正確に枠入れ作業を実施することが可能となる。枠入れされた眼鏡レンズを眼鏡装用者(顧客)に掛けさせて、フィッティングポイントが正しい位置にあることを確認した時点でレイアウトパターンは不要となる。そのため、レイアウトパターンは、アルコール等の有機溶剤で簡単に消去できるインクが用いられる。
従来、眼鏡レンズの表面にレイアウトパターンをマーキングする方法としては、予めレイアウトパターン毎に凹版を用意しておき、その凹版を用いて転写するスタンプ方式が一般的であったが、インクジェットプリンタを用いて吐出パターンを変えることで、様々なレイアウトパターンに対応できるマーキング方式の技術が新たに提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−145747号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、様々なレイアウトパターンに対応できるようになったものの、眼鏡レンズメーカーが予め定めた製品毎、仕向け先毎、設計仕様毎などに分けて生成されたレイアウトパターンをメモリーに蓄積し、その限られたレイアウトパターンの中から適宜選択して印刷しているにすぎなかった。また、特許文献1に記載のインクジェットプリンタのプリンタヘッドは、その性能上、眼鏡レンズとの最小の離間距離を0.5mm〜5mmにまで近づけなければならず、眼鏡レンズとの接触を避けるために、眼鏡レンズの高さを測定する工程が必要であり、それを達成するための機構が必須であった。
また、累進屈折力眼鏡レンズの商品動向として、これまでは、眼鏡レンズメーカーがインセット量と累進帯長の組み合わせを段階的に定めて眼鏡レンズを光学設計し、このように光学設計された眼鏡レンズの種類の中から眼鏡装用者(顧客)に合うであろう眼鏡レンズを選択して提供する方法が一般的であった。しかし、近年メーカーより発売されている累進屈折力眼鏡レンズは、眼鏡装用者(顧客)のインセット量と累進帯長の少なくとも一方を直接または間接に測定し、それらの測定値等に合わせて当該眼鏡装用者に専用の眼鏡レンズとして光学設計され、製造されるようになってきている。
従って、このような眼鏡レンズにマーキングされるレイアウトパターンは、眼鏡装用者に最適な専用の眼鏡レンズに対応して自在に生成され、当該眼鏡レンズの表面にマーキングされるものでなければならない。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、眼鏡装用者個々人に最適な専用の眼鏡レンズに対応してレイアウトパターンを生成し、このレイアウトパターンを当該眼鏡レンズにマーキングできる眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、眼鏡装用者個々人に最適な専用の眼鏡レンズに対応して生成されたレイアウトパターンがマーキングされた眼鏡レンズを提供することにある。
請求項1に記載の発明に係る眼鏡レンズへのマーキング方法は、眼鏡レンズの光学的レイアウトを示すレイアウトパターンを、上記眼鏡レンズの表面にマーキングする眼鏡レンズへのマーキング方法において、任意の数値を指定して与えたインセット量及び累進帯長から上記レイアウトパターンを生成するパターン生成工程と、このパターン生成工程で生成されたレイアウトパターンを、インクジェットプリンタを用いて上記眼鏡レンズの表面に印刷してマーキングするパターン印刷工程と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係る眼鏡レンズへのマーキング方法は、請求項1に記載の発明において、上記インセット量及び累進帯長は、個々の眼鏡装用者から得られた眼鏡装用パラメータを用いて算出されたものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係る眼鏡レンズへのマーキング方法は、請求項2に記載の発明において、上記眼鏡装用パラメータは、データの送受信が可能なネットワークを介して眼鏡レンズ発注側から受け取ったものであることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係る眼鏡レンズへのマーキング方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記パターン印刷工程で用いるインクジェットプリンタのプリンタヘッドと眼鏡レンズの基準高さ位置との最小離間距離Hは、5mm<H≦30mmの範囲であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係る眼鏡レンズへのマーキングシステムは、個々の眼鏡装用者から得られた眼鏡装用パラメータに基づいて設計され製造された、当該眼鏡装用者の個々人に最適な専用の眼鏡レンズの表面に、この眼鏡レンズの光学的レイアウトを示すレイアウトパターンをマーキングする眼鏡レンズへのマーキングシステムであって、上記眼鏡装用パラメータから算出されて任意の数値を指定して与えたインセット量及び累進帯長に基づき上記レイアウトパターンを生成するパターン生成手段と、このパターン生成手段にて生成された上記レイアウトパターンを、インクジェットプリンタを用いて上記眼鏡レンズの表面に印刷してマーキングするパターン印刷手段と、を有することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係る眼鏡レンズへのマーキングシステムは、請求項5に記載の発明において、上記眼鏡装用パラメータは、データの送受信が可能なネットワークを介して眼鏡レンズ発注側から受け取ったものであることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る眼鏡レンズへのマーキングシステムは、請求項5または6に記載の発明において、上記パターン印刷手段におけるインクジェットプリンタのプリンタヘッドは、眼鏡レンズの基準高さ位置との最小離間距離Hが、5mm<H≦30mmの範囲に設定されることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係る眼鏡レンズは、請求項1乃至4のいずれかに記載の眼鏡レンズへのマーキング方法、または請求項5乃至7のいずれかに記載の眼鏡レンズへのマーキングシステムが実施されて、レイアウトパターンがマーキングされたことを特徴とするものである。
請求項1、5または8に記載の発明によれば、任意の数値に指定されたインセット量及び累進帯長からレイアウトパターンを生成することから、インセット量及び累進帯長が任意の数値に指定されて製造された、眼鏡装用者個々人に最適な専用の眼鏡レンズに、この眼鏡レンズに対応して生成された上記レイアウトパターンをマーキング(印刷)することができる。
また、レイアウトパターンを、任意の数値に指定されたインセット量及び累進帯長からその都度生成するので、予め定められた複数のレイアウトパターンをメモリーに貯蓄したり、レイアウトパターン毎の凹版を用意する必要がない。
請求項2または5に記載の発明によれば、インセット量及び累進帯長が、個々の眼鏡装用者から得られた眼鏡装用パラメータを用いて算出されたものであることから、これらのインセット量及び累進帯長から眼鏡装用者個々人の処方に最適なレイアウトパターンを生成でき、このレイアウトパターンを、眼鏡装用パラメータに基づき眼鏡装用者個々人に専用に製造された眼鏡レンズにマーキング(印刷)することができる。
請求項3または6に記載の発明によれば、眼鏡装用パラメータが、データの送受信が可能なネットワークを介して眼鏡レンズ発注側から受け取られるので、インセット量及び累進帯長の人的な入力ミスが無くなり、レイアウトパターンを正確且つ迅速に生成することができる。
請求項4または7に記載の発明によれば、インクジェットプリンタのプリンタヘッドと眼鏡レンズの基準高さ位置との最小離間距離Hが、5mm<H≦30mmの範囲であることから、眼鏡レンズへのレイアウトパターンのマーキング時に、プリンタヘッドが眼鏡レンズに衝突して、この眼鏡レンズを損傷することを確実に防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る眼鏡レンズへのマーキング方法の一実施形態を実施するプリンタシステムと、その周辺のネットワークを示すシステム構成図である。図6は、眼鏡レンズにマーキングされるレイアウトパターンの一例を示す図である。
累進屈折力眼鏡レンズ1の光学的レイアウトを示すレイアウトパターンは、図6に示すように、例えば、隠しマーク位置31を示す複数のエリア、水平方向を示す水平基準線3、遠用度数の測定位置(遠用部測定領域マーク7)、近用度数の測定位置(近用部測定領域マーク9)、遠用アイポイント(フィッティングポイント)を示すドット73、近用アイポイント(不図示)、プリズム測定点を示すドット2、眼鏡レンズの左右の識別を示す指標4等からなるレイアウト情報を示す文字または記号と、加入度の数値(不図示)、レンズアイテム名、メーカー名等の識別情報を示す文字または記号5との組み合わせによって構成されている。
この図6に示すレイアウトパターンは、右眼用(R)の累進屈折力眼鏡レンズ1の凸面表面に、眼鏡レンズ1の光学的レイアウトを示すためにマーキング(印刷)したものである。レイアウトパターンの表示方法は、JISで定められた遠用度数測定位置や近用度数測定位置の所定の項目以外は、レンズ製造側や累進屈折力眼鏡レンズ1のタイプによって異なり、種々の標記方法が実施されている。
また、レイアウトパターンを表示するために使用するインクは消去可能なインクであり、例えば、クロム金属と有機溶剤を含有した染料系の黒色インクであるが、この色に限定する必要はなく何れの色でも良い。
次に、レイアウトパターンの各部分について説明する。ドット2は累進屈折力レンズのレンズ設計上の基準点であるプリズム測定点を示しており、この眼鏡レンズ1の略幾何学的中心を示している。また、そのドット2の左右には、幾何学的水平位置を示す水平基準線3が破線で設けられている。この水平基準線3の線上に隠しマーク31が存在する。そして、上下には一箇所ずつ遠用部と近用部に幾何学的垂直位置を示す2mm程度の垂直基準線マーク4a,4bが実線で、それぞれ表記してある。
更に、左方の水平基準線3の上方には、「R」で示す、眼鏡レンズ1の左右を識別するための指標4があり、これは右眼レンズであることを標記している。また、この「R」の指標4の下方には、「HOYALAUX iD」の文字標記5が表記してあり、これはレンズメーカーの商品名となっている。即ち、眼鏡レンズ1の左右とレンズ商品名を表記することによって、受注レンズを確認できるようになっている。
遠用部6には、前記一方の垂直基準線マーク4aとドット2との間に、Ω字形状に近似した遠用部測定領域マーク7が表示してある。この遠用部測定領域マーク7は、破線からなる遠用アイポイントの高さ位置を示す遠用アイポイント高さ位置マーク71a,71bと、遠用アイポイント位置を示すドット73と、破線からなる円形の一部で描かれている円弧形状の遠用部円弧状マーク72とから構成されている。遠用部円弧状マーク72によって囲まれる領域が遠用度数測定場所又は位置を示す。また、遠用アイポイント位置を示すドット73の左右両側の遠用アイポイント高さ位置マーク71a,71bは同一ライン上にある。遠用アイポイント位置を示すドット73は、レンズの枠入れの際、装用者の瞳孔と一致させて一つの光学系を作り出す眼鏡の最も重要な光学指標である。
本実施の形態では、遠用部円弧状マーク72は、直径8mmの円形の一部で構成されている。また、遠用アイポイント位置を示すドット73の高さ位置は、幾何中心を示すドット2から4mm上方に位置するように配置されている。この数値は、眼鏡レンズ1の設計レイアウトによって任意に決定するものであり、本実施形態のプリンタシステム30(図1)においてはレイアウトパターン生成時の変数に相当する。
近用部8には、垂直基準線マーク4bと、プリズム測定点位置を示すドット2との間に、遠用部6と等しい直径8mmの円形状の近用部測定領域マーク9が記されている。この近用部測定領域マーク9には、その12時方向に垂直位置を示すX基準線マーク91と、3時方向に水平方向を示すY基準線マーク92とが付されている(左眼レンズの場合には9時方向)。近用部測定領域マーク9の中心が近用度数測定領域の中心である。この近用部測定領域マーク9は、与えられるインセット量S及び累進帯長L1の数値によって、遠用アイポイント位置を示すドット73からの相対位置が後述の如く決定され印刷される。
ここで、インセット量Sとは、眼鏡装用者(顧客)の遠方視線方向と近方視線方向とのそれぞれにおいて、各視線が通過する眼鏡レンズ面における水平方向の距離の差であり、累進屈折力眼鏡レンズ1においては、遠用アイポイントと近用アイポイントの各測定位置の水平方向の距離に相当する。具体的には、インセット量Sは、垂直基準線マーク4aとドット73とドット2と垂直基準線マーク4bとを結ぶ垂直線と、近用部測定領域マーク9のX基準線マーク91との水平方向(X方向)の距離である。
また、累進帯長L1とは、眼鏡装用者(顧客)の遠用視線方向と近用視線方向とのそれぞれにおいて、各視線が通過する眼鏡レンズ面における垂直方向の距離であり、累進屈折力眼鏡レンズ1においては、遠用アイポイントと近用アイポイントの各測定位置の垂直方向の距離に相当する。
遠用アイポイント高さ位置マーク71a、71bとドット73とを結ぶ水平線と、近用部測定領域マーク9のY基準線マーク92との垂直方向(Y方向)の距離をL2とし、累進帯長をL1とすると、この累進帯長L1と距離L2とは関連付けられた距離関係となっている。例えば、累進帯長L1が14mmに設定されたときには距離L2は18mmとなる。また、累進帯長L1が11mmに設定されたときには距離L2は14mmとなる。このような累進帯長L1と距離L2との相関はレンズ設計上決定されるものであり、前述の如く累進帯長L1が与えられることによって、距離L2により定まる近用部測定領域マーク9の垂直方向位置が決定される。
図6において、インセット量Sは3mmであり、累進帯長L1は14mmである。また、本実施の形態において、インセット量S及び累進帯長L1の数値情報をレイアウトパターンの一部として眼鏡レンズ1の表面に印刷することも可能である。
これらのインセット量S及び累進帯長L1は、レンズ度数,加入度,瞳孔間距離,近方視目的距離,レンズ面カーブ等を考慮した工場サーバ25(図1)での加工計算の結果として任意の数値に指定して求められ、レイアウトパターンの座標データとして、工場サーバ25からプリンタシステム30に与えられる。
この図1に示すプリンタシステム30は、眼鏡レンズ1の光学的レイアウトを示すレイアウトパターン(例えば図6に図示)を、当該眼鏡レンズ1の表面にマーキングするマーキング方法を実施するものであり、パターン生成手段としての工場サーバ25及び制御用コンピュータ31Aと、パターン印刷手段としての制御用コンピュータ31A、プリンタコントローラ32、コントロールP
LC(プログラマブルロジックコントローラ)33、プリンタヘッド34、XYテーブル35及びZテーブル36(図2)とを有して構成される。
工場サーバ25は、加工計算の結果、インセット量S及び累進帯長L1を任意の数値に指定して与え、これらのインセット量S及び累進帯長L1からレイアウトデータを生成し、制御用コンピュータ31Aはこのレイアウトデータからレイアウトパターンを生成する。また、制御用コンピュータ31Aは、生成したレイアウトパターンを、プリンタコントローラ32及びコントロールPLC33を制御することで、プリンタヘッド34、XYテーブル35及びZテーブル36を用いて、後述の如く眼鏡レンズ1の表面に印刷してマーキングする。
このプリンタシステム30を含むシステムにおいて、眼鏡レンズ1の発注側である眼鏡店20と、眼鏡レンズ1の加工側であるレンズメーカーの工場21とは公衆通信回線23で接続され、データの送受信が可能とされる。眼鏡店20は1つまたは複数がレンズメーカーの工場21に接続される。公衆通信回線23による接続は、眼鏡店20に設置された眼鏡店端末コンピュータ24と、レンズメーカーの工場21に設置された工場サーバ25との間で行われる。
工場サーバ25は、眼鏡店端末コンピュータ24からの眼鏡レンズ1のオーダーを受注すると共に、任意の数値を指定して与えたインセット量S及び累進帯長L1を含めたレイアウトデータを制御用コンピュータ31Aへ送信する。尚、これらのインセット量S及び累進帯長L1は、例えば眼鏡店20において、眼鏡装用者から測定された眼鏡装用パラメータのデータを、データの送受信が可能なネットワークである上記公衆通信回線23を介して工場サーバ25が受信し、この眼鏡装用パラメータから工場サーバ25が算出してもよい。
この場合、工場サーバ25は、個々の眼鏡装用者から得られた眼鏡装用パラメータに基づき、後述のレンズ設計システム27、レンズ面研削システム28及び周縁加工システム29を用いて、当該眼鏡装用者の個々人に最適な専用の眼鏡レンズを設計して製造し、上述の如く、眼鏡装用パラメータからインセット量S及び累進帯長L1を任意の数値を指定して算出し、これらのインセット量S及び累進帯長L1から当該眼鏡レンズ1のレイアウトデータを生成する。このレイアウトデータに基づき、プリンタシステム30の制御用コンピュータ31Aが当該眼鏡レンズ1のレイアウトパターンを生成する。
ここで、上記眼鏡装用パラメータは、遠方視瞳孔間距離、近方視瞳孔間距離、遠方視眼鏡装用距離、近方視眼鏡装用距離、眼鏡フレーム装用角度、眼球回旋角、近方視目的距離等である。これらの眼鏡装用パラメータを、図7〜図9を用いて以下に説明する。
遠方視瞳孔間距離とは、5m以上の遠方を注視しているときの左眼82と右眼83の瞳孔間距離であり、図8における遠方視正面画像のFPDである。近方視瞳孔間距離とは、近方視目的距離(通常は20〜60cm程度)にある対象物を注視したときの左眼82と右眼83の瞳孔間距離であり、図8における近方視正面画像のNPDである。遠方視装用距離(頂点間距離)とは、図7において、眼鏡装用者の遠方視軸17上における眼鏡レンズ1の裏面から当該眼鏡装用者の眼球(被検眼11)の角膜頂点までの距離であり、図中のAである。近方視装用距離とは、図7において、眼鏡装用者の近方視軸18上における眼鏡レンズ1の裏面から当該眼鏡装用者の眼球(被検眼11)の角膜頂点までの距離であり、図中のBである。また図中のVRは被検眼11の角膜頂点から眼球回旋点12までの距離を示す。
一般に、近方視状態(たとえば読書)においては、眼鏡装用者である被検者は、眼球(被検眼11)の回旋点12を中心に被検眼11を回旋し、視線を下げて近方視目標を観察する。眼球回旋角θとは、回旋点12を中心に遠方視軸17から近方視軸18まで視線を下げたときに両視軸17、18がなす角度である。近方視目的距離とは、近方視状態において近方視目的物を観察するときの眼(被検眼11)から近方視目的物までの距離であり、図中のNLである。尚、図中のFLは、遠方視状態において遠方視目的物を観察するときの眼(被検眼11)から遠方視目的物までの距離である。
図9に示すように、眼鏡フレーム14のテンプル16とリム15のなす角度を一般にフレーム傾斜角と言うが、本実施形態における眼鏡フレーム装用角度は、遠方視状態での眼鏡装用者の遠方視軸17を光軸とし、その光軸に垂直な直線と眼鏡フレーム14のリム15で形成される玉型とのなす角度αを言うこととする。
図7に示すように、累進帯長をL1、眼球回旋角をθ、眼球回旋中心(回旋点12)から眼鏡レンズ1までの距離をPとすると、累進帯長L1は次式で表される。
L1=P×tanθ
なお、Pは通常27mmを用いることが多い。
また、図10において、眼鏡装用者の眼球角膜頂点から眼球の回旋点12までの距離をa(図7のVRに相当)、遠方視眼鏡装用距離をb(図7のAに相当)、遠方視の角膜頂点位置と近方視の角膜頂点位置との距離差をcとすると、インセット量Sは次式で表される。
S=c(a+b)/a
ところで、図1に示すレンズメーカーの工場21側では、工場サーバ25を中心に、LAN26などの通信回線を介して、レンズ設計システム27、レンズ面研削システム28、周縁加工システム29、プリンタシステム30等が接続されることにより、ネットワークが構築される。
眼鏡レンズ1のプリンタシステム30は、印刷情報管理、印刷工程管理、印刷履歴管理、制御命令の発令などの処理を行う制御用コンピュータ31Aと、この制御用コンピュータ31Aからの指令を受けてプリンタヘッド34に印字データを送信するプリンタコントローラ32と、制御用コンピュータ31Aからの指令を受けて眼鏡レンズ1を載置したXYテーブル35を、印字スタート位置に移動させたり改行させる移動指令、及びプリンタヘッド34の印字高さ位置への移動指令を発信するコントロールPLC33と、を有して構成される。
上記プリンタヘッド34は、図2に示すようにZテーブル36に設置されて、XYテーブル35の上方に位置付けられる。このXYテーブル35に、左右の眼鏡レンズ1を真空によりそれぞれ吸着保持するレンズ保持部37及び38(図3)が設けられる。
XYテーブル35は、図2に示すように、第1テーブルブロック41及び第2テーブルブロック42を有してなり、第2テーブルブロック42に上記レンズ保持部37及び38が設置される。第1テーブルブロック41は、メインフレーム43に対して水平状態に配置されたX方向レール45に嵌合されて、X方向に摺動自在に設けられると共に、ねじ軸46に螺合される。このねじ軸46は、X方向レール45に平行してメインフレーム43に回転自在に支持されると共に、X軸サーボモータ47により回転駆動される。
また、第1テーブルブロック41には、X方向レール45に対し直交するY方向レール48が水平状態に配置される。上記第2テーブルブロック42は、このY方向レール48に嵌合されて、Y方向(X方向に直交する水平方向)に摺動自在に設けられると共に、ねじ軸49に螺合される。このねじ軸49は、Y方向レール48に平行して第1テーブルブロック41に回転自在に支持されると共に、Y軸サーボモータ50により回転駆動される。従って、X軸サーボモータ47及びY軸サーボモータ50の駆動により、XYテーブル35は、X方向レール45に沿ってX方向に水平移動可能とされ、更に、Y方向レール48に沿ってY方向に水平移動可能とされる。
前記メインフレーム43にはサブフレーム44が、メインフレーム43に対し直交して立設され、このサブフレーム44にZ方向レール51が設置される。このZ方向レール51は、X方向レール45及びY方向レール48に対し直交するZ方向に沿って延在される。前記Zテーブル36は、上記Z方向レール51に嵌合されてZ方向に摺動自在に設けられると共に、ねじ軸52に螺合する。このねじ軸52は、Z方向レール51に平行してサブフレーム44に回転自在に支持されると共に、Z軸サーボモータ53により回転駆動される。
従って、このZ軸サーボモータ53の回転駆動により、Zテーブル36は、Z方向レール51に沿ってZ方向に垂直移動可能とされ、Zテーブル36に設置されたプリンタヘッド34も、Zテーブル36と同方向に移動可能とされる。これにより、XYテーブル35のレンズ保持部37及び38に吸着保持された眼鏡レンズ1において最も高い位置である基準高さ位置と上記プリンタヘッド34との最小離間距離Hが、5mm<H≦30mmの範囲に設定される。
図1に示すプリンタシステム30で扱われる眼鏡レンズ1への印刷情報のすべては、制御用コンピュータ31Aで一元管理される。この制御用コンピュータ31Aは、上位に相当する工場サーバ25からレンズ情報、及び眼鏡装用者の眼鏡装用パラメータを含めたレイアウト情報(レンズレイアウトデータ)などのジョブ情報を受信し、これらの情報を、下位に相当するプリンタコントローラ32及びコントロールPLC33へ、例えばRS232C通信プロトコルを用いて送信する。その送受信の際に、制御用コンピュータ31Aは、例えばあるジョブ番号に対し、眼鏡装用者の眼鏡装用パラメータデータを含めたレイアウト情報、レンズ情報及び印刷日時等をリンクして管理する。
次に、眼鏡レンズ1にレイアウトパターンを印刷する手順を、図1及び図4を用いて説明する。
まず、隠しマーク31(図6)を基準にレイアウトブロックされた累進屈折力眼鏡レンズ1を準備し、この眼鏡レンズ1をプリンタシステム30のXYテーブル35におけるレンズ保持部37及び38に吸着保持させる(S1及びS2)。
次に、制御用コンピュータ31Aは、インセット量S及び累進帯長L1を工場サーバ25に指示する。尚、この方法は特に限定するものでなく、制御用コンピュータ31Aは、インセット量S及び累進帯長L1を、作業指示表の数値を読み取って手入力してもよいし、バーコードリーダによって入力してもよい。通常、工場サーバ25は、加工計算の結果任意の数値に指定されたインセット量S及び累進帯長L1からレイアウトデータを生成して制御用コンピュータ31Aに送る(S3)。制御用コンピュータ31Aは、受け取ったレイアウトデータよりレイアウトパターンを生成する(S4)。制御用コンピュータ31Aは、更に、生成したレイアウトパターンから印字位置の計算をする(S5)。
制御用コンピュータ31Aは、印字文字の配列指令をプリンタコントローラ32へ送信し(S6)、このプリンタコントローラ32は、印字文字を配列して制御用コンピュータ31Aへ送信する(S7)。制御用コンピュータ31Aからの印字開始指令により、コントロールPLC33は、プリンタヘッド34をZ方向に移動して印字開始高さに設定する。プリンタコントローラ32とコントロールPLC33は、相互に相関をとりながら印字を開始し(S8)、改行動作はXYテーブル35が移動して印字作業を進行する(S9)。全ての印字が完了してレイアウトパターンが仕上がる(S10)。眼鏡レンズ1をXYテーブル35から離脱させて、レイアウトパターン付きの眼鏡レンズ1が完成する(S11、S12)。
尚、おおよその区分であるが、ステップS1及びS2は準備工程、ステップS3〜S5は、レイアウトパターンを生成するパターン生成工程、ステップS6〜S10は、インクジェットプリンタのプリンタヘッド34を用いて眼鏡レンズ1にレイアウトパターンを印刷するパターン印刷工程、ステップS11及びS12は終了工程である。
更に、上述のレイアウトパターンのマーキング手順を、プリンタシステム30における各構成機器の役割と制御の流れを示す図5を用いて詳説する。眼鏡レンズ1へのレイアウトパターンのマーキング方法において、パターン生成工程は、工場サーバ25とプリンタシステム30の制御用コンピュータ31Aとによってレイアウトパターンを生成し、その印字位置を計算する工程をいう。また、パターン印刷工程は、制御用コンピュータ31A、プリンタコントローラ32及びコントロールPLC33によって、パターン生成工程で生成したレイアウトパターンを眼鏡レンズ1の表面に印刷してマーキングする工程である。
[パターン生成工程]
制御用コンピュータ31Aは、眼鏡レンズ1が収納されたトレーのトレーナンバーが入力されると(S20)、そのトレーナンバーにリンクした、当該眼鏡レンズ1に関するレイアウトデータ(眼鏡装用者のインセット量Sと累進帯長L1を含めたレイアウトデータ)を工場サーバ25に要求する(S21)。
工場サーバ25は、制御用コンピュータ31Aの要求により、マーキングすべきレンズ情報、及び加工計算に基づくインセット量S及び累進帯長L1を含めたレイアウトデータを制御用コンピュータ31Aへ送信する(S22)。
制御用コンピュータ31Aは、受け取ったレイアウトデータのエラーをチェックして(S23)、エラーが無ければ(S24)、印字位置(マーキング位置)の計算を始めてレイアウトパターンを生成する(S25)。制御用コンピュータ31Aは、工場サーバ25から受け取ったレイアウトデータにエラーがあれば、その旨を表示する(S26)。
[パターン印刷工程]
制御用コンピュータ31Aは、印字位置の計算(レイアウトパターンの生成)の終了とともに、プリンタコントローラ32にレイアウトパターンにおける印字文字の配列の指示を送信する(S27)。すると、プリンタコントローラ32から、印字文字が配列された返信電文が戻され(S28)、制御用コンピュータ31Aはこれを受信して、その印字文字の配列のエラーをチェックし(S29)、エラーが無ければ(S30)、印刷データ(印字高さ、印字開始位置、印字列数)と眼鏡レンズ1の基準高さ位置データ等をコントロールPLC33へ送信して印字開始を指令する(S31)。
次に、このコントロールPLC33は、X軸サーボモータ47、Y軸サーボモータ50及びZ軸サーボモータ53を制御して、XYテーブル35及びプリンタヘッド34を印刷開始位置に設定して印字を開始すると共に(S33)、プリンタコントローラ32へ印字するパターンと行番号を送信する(S34)。プリンタコントローラ32は、プリンタヘッド34を制御して印字データの文字を眼鏡レンズ1の表面に印字する(S35)。
ステップS33の印字開始に際して、制御用コンピュータ31Aは、レンズ設計データの凸面カーブを工場サーバ25から受け取ることで、眼鏡レンズ1の基準高さ位置(レンズ頂点位置)とプリンタヘッド34との離間距離を、コントロールPLC33を介して制御する。その最小離間距離Hは、5mm<H≦30mmの範囲で調整されるが、レイアウトパターンの形状や印字インクのレンズ表面からの飛び跳ねを考慮すると、10mm位が好ましい。
印字実行中に、プリンタコントローラ32は、印字位置のオフセット量が眼鏡レンズ1毎に異なるため、複数行に分けて印字を行なう。印字が終了すると(S36)、コントロールPLC33が制御用コンピュータ31Aへ終了トリガを発信し、制御用コンピュータ31Aは、印字完了メッセージを出力して印刷を終了する(S38)。
以上の工程より、任意の数値に指定されたインセット量S及び累進帯長L1を用いてレイアウトパターンを生成し、そのレイアウトパターンを眼鏡レンズ1に印刷して、眼鏡レンズ1を完成する。
上記実施の形態によれば、次の効果(1)〜(6)を奏する。
(1)工場サーバ25及び制御用コンピュータ31Aが、任意の数値に指定されたインセット量S及び累進帯長L1からレイアウトデータを生成した後にレイアウトパターンを生成することから、インセット量S及び累進帯長L1が任意の数値に指定されて製造された、眼鏡装用者個々人に最適な専用の眼鏡レンズ1に、この眼鏡レンズ1に対応して生成された上記レイアウトパターンをマーキング(印刷)することができる。
(2)レイアウトパターンを、任意の数値に指定されたインセット量S及び累進帯長L1からその都度生成するので、予め定められた複数のレイアウトパターンをメモリーに蓄積したり、レイアウトパターン毎の凹版を用意する必要がない。
(3)インセット量S及び累進帯長L1が、個々の眼鏡装用者から得られた眼鏡装用パラメータを用いて算出されたものであることから、これらのインセット量S及び累進帯長L1から眼鏡装用者個々人の処方に最適なレイアウトパターンを生成でき、このレイアウトパターンを、眼鏡装用パラメータに基づき眼鏡装用者個々人に専用に製造された眼鏡レンズ1にマーキング(印刷)することができる。
(4)眼鏡装用パラメータが、データの送受信が可能な公衆通信回線23を介して、眼鏡レンズ発注側である眼鏡店20の眼鏡店端末コンピュータ24から受け取られるので、インセット量S及び累進帯長L1の人的な入力ミスが無くなり、レイアウトパターンを正確且つ迅速に生成することができる。
(5)インクジェットプリンタのプリンタヘッド34と眼鏡レンズ1の基準高さ位置との最小離間距離Hが、5mm<H≦30mmの範囲であることから、眼鏡レンズ1のレイアウトパターンのマーキング時に、プリンタヘッド34が眼鏡レンズ1に衝突して、この眼鏡レンズ1を損傷することを確実に防止できる。
(6)レンズメーカーの工場21のレンズ製造工程においても、このレイアウトパターンを用いて作業者が基準位置を容易に見つけることができるので、上記工場21で眼鏡レンズ1を眼鏡フレーム14に枠入れする作業の作業効率を向上させることができる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本実施例の形態におけるプリンタシステム30では、発注側である眼鏡店20とレンズ加工側であるレンズメーカーの工場21とを公衆通信回線23で接続し、眼鏡店20にて測定された眼鏡装用者の眼鏡装用パラメータを、工場サーバ25が眼鏡店端末コンピュータ24から受信してインセット量S及び累進帯長L1を算出し、更にレイアウトデータを生成し、このレイアウトデータに基づき制御用コンピュータ31Aがレイアウトパターンを生成するものを述べたが、他の実施例の形態として、レンズメーカーの工場21の工場サーバ25に既知のインセット量Sと累進帯長L1を指示することで、これらのインセット量S及び累進帯長L1から工場サーバ25がレイアウトデータを生成し、このレイアウトデータに基づき制御用コンピュータ31Aがレイアウトパターンを生成してもよい。
本発明に係る眼鏡レンズへのマーキング方法の一実施形態を実施するプリンタシステムと、その周辺のネットワークを示すシステム構成図である。 図1のプリンタシステムにおけるプリンタヘッド、XYテーブル及びZテーブルを示す側面図である。 図2のIII矢視図である。 図1のプリンタシステムによるレイアウトパターンのマーキング手順を示すフローチャートである。 図4のフローチャートを、プリンタシステムの構成要素等との関連で示すフローチャートである。 眼鏡レンズにマーキングされるレイアウトパターンの一例を示す図である。 眼鏡装用パラメータのうち、遠方視眼鏡装用距離A、近方視眼鏡装用距離B、眼球回旋角θ及び近方視目的距離NLなどを説明し、更に累進帯長L1を求めるための説明である。 眼鏡装用パラメータのうち、(A)が遠方視瞳孔間距離FPDを、(B)が近方視瞳孔間距離NPDをそれぞれ説明するための説明図である。 眼鏡装用パラメータのうちの眼鏡装用角度αを説明するための説明図である。 インセット量Sを求める方法を示す説明図である。
符号の説明
1 眼鏡レンズ
20 眼鏡店(眼鏡レンズ発注側)
23 公衆通信回線(ネットワーク)
25 工場サーバ(パターン生成手段)
30 プリンタシステム(マーキングシステム)
31A 制御用コンピュータ(パターン生成手段、パターン印刷手段)
32 プリンタコントローラ(パターン印刷手段)
33 コントロールPLC(パターン印刷手段)
34 プリンタヘッド(パターン印刷手段)
35 XYテーブル(パターン印刷手段)
36 Zテーブル(パターン印刷手段)
H 最小離間距離

Claims (8)

  1. 眼鏡レンズの光学的レイアウトを示すレイアウトパターンを、上記眼鏡レンズの表面にマーキングする眼鏡レンズへのマーキング方法において、
    任意の数値を指定して与えたインセット量及び累進帯長から上記レイアウトパターンを生成するパターン生成工程と、
    このパターン生成工程で生成されたレイアウトパターンを、インクジェットプリンタを用いて上記眼鏡レンズの表面に印刷してマーキングするパターン印刷工程と、を備えることを特徴とする眼鏡レンズへのマーキング方法。
  2. 上記インセット量及び累進帯長は、個々の眼鏡装用者から得られた眼鏡装用パラメータを用いて算出されたものであることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズへのマーキング方法。
  3. 上記眼鏡装用パラメータは、データの送受信が可能なネットワークを介して眼鏡レンズ発注側から受け取ったものであることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡レンズへのマーキング方法。
  4. 上記パターン印刷工程で用いるインクジェットプリンタのプリンタヘッドと眼鏡レンズの基準高さ位置との最小離間距離Hは、5mm<H≦30mmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の眼鏡レンズへのマーキング方法。
  5. 個々の眼鏡装用者から得られた眼鏡装用パラメータに基づいて設計され製造された、当該眼鏡装用者の個々人に最適な専用の眼鏡レンズの表面に、この眼鏡レンズの光学的レイアウトを示すレイアウトパターンをマーキングする眼鏡レンズへのマーキングシステムであって、
    上記眼鏡装用パラメータから算出されて任意の数値を指定して与えたインセット量及び累進帯長に基づき上記レイアウトパターンを生成するパターン生成手段と、
    このパターン生成手段にて生成された上記レイアウトパターンを、インクジェットプリンタを用いて上記眼鏡レンズの表面に印刷してマーキングするパターン印刷手段と、を有することを特徴とする眼鏡レンズへのマーキングシステム。
  6. 上記眼鏡装用パラメータは、データの送受信が可能なネットワークを介して眼鏡レンズ発注側から受け取ったものであることを特徴とする請求項5に記載の眼鏡レンズへのマーキングシステム。
  7. 上記パターン印刷手段におけるインクジェットプリンタのプリンタヘッドは、眼鏡レンズの基準高さ位置との最小離間距離Hが、5mm<H≦30mmの範囲に設定されることを特徴とする請求項5または6に記載の眼鏡レンズへのマーキングシステム。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載の眼鏡レンズへのマーキング方法、または請求項5乃至7のいずれかに記載の眼鏡レンズへのマーキングシステムが実施されて、レイアウトパターンがマーキングされたことを特徴とする眼鏡レンズ。
JP2004135960A 2004-04-30 2004-04-30 眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズ Pending JP2005313548A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135960A JP2005313548A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135960A JP2005313548A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005313548A true JP2005313548A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35441461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004135960A Pending JP2005313548A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005313548A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011125844A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-13 Hoya株式会社 眼鏡レンズのマーキング装置および眼鏡レンズのレイアウトマーク印刷方法
EP2487039A2 (en) 2011-02-14 2012-08-15 Seiko Epson Corporation Spectacle lens marking method
JP2013254161A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Nikon-Essilor Co Ltd 眼鏡用レンズ及びその加工方法
JP2017037330A (ja) * 2012-09-19 2017-02-16 株式会社ニコン 視線情報補正装置、視線情報検出装置、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズ選択装置、眼鏡レンズ選択方法、および眼鏡レンズ
CN109522540A (zh) * 2018-12-18 2019-03-26 于云飞 一种镜片的渐进印字排版方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01252925A (ja) * 1988-03-31 1989-10-09 Hoya Corp レンズ情報を印字した眼鏡用レンズ並びにその印字装置
JPH0389417U (ja) * 1989-12-27 1991-09-12
WO2000048035A1 (fr) * 1999-02-12 2000-08-17 Hoya Corporation Lunettes et leur procede de fabrication
JP2002311396A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Hoya Corp 累進多焦点レンズのレイアウトマーク及び累進多焦点レンズのチェック方法
JP2003131175A (ja) * 2001-10-26 2003-05-08 Pentax Corp 累進屈折力レンズの印刷マークレイアウト
JP2003145747A (ja) * 2001-08-30 2003-05-21 Seiko Epson Corp 眼鏡レンズのマーキング方法、マーキング装置及び眼鏡レンズ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01252925A (ja) * 1988-03-31 1989-10-09 Hoya Corp レンズ情報を印字した眼鏡用レンズ並びにその印字装置
JPH0389417U (ja) * 1989-12-27 1991-09-12
WO2000048035A1 (fr) * 1999-02-12 2000-08-17 Hoya Corporation Lunettes et leur procede de fabrication
JP2002311396A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Hoya Corp 累進多焦点レンズのレイアウトマーク及び累進多焦点レンズのチェック方法
JP2003145747A (ja) * 2001-08-30 2003-05-21 Seiko Epson Corp 眼鏡レンズのマーキング方法、マーキング装置及び眼鏡レンズ
JP2003131175A (ja) * 2001-10-26 2003-05-08 Pentax Corp 累進屈折力レンズの印刷マークレイアウト

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011125844A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-13 Hoya株式会社 眼鏡レンズのマーキング装置および眼鏡レンズのレイアウトマーク印刷方法
JPWO2011125844A1 (ja) * 2010-03-31 2013-07-11 Hoya株式会社 眼鏡レンズのマーキング装置および眼鏡レンズのレイアウトマーク印刷方法
US9073348B2 (en) 2010-03-31 2015-07-07 Hoya Corporation Marking apparatus for spectacle lenses and method of printing layout marks on spectacle lenses
EP2487039A2 (en) 2011-02-14 2012-08-15 Seiko Epson Corporation Spectacle lens marking method
JP2013254161A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Nikon-Essilor Co Ltd 眼鏡用レンズ及びその加工方法
JP2017037330A (ja) * 2012-09-19 2017-02-16 株式会社ニコン 視線情報補正装置、視線情報検出装置、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズ選択装置、眼鏡レンズ選択方法、および眼鏡レンズ
CN109522540A (zh) * 2018-12-18 2019-03-26 于云飞 一种镜片的渐进印字排版方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4908226B2 (ja) 眼鏡レンズ測定加工装置、その測定加工方法、眼鏡レンズ製造方法及び眼鏡製造方法
US7980920B2 (en) Spectacle lens manufacturing method
US8241534B2 (en) Spectacle lens manufacturing method and spectacle lens manufacturing system
JP6002151B2 (ja) 眼鏡レンズの玉型加工システム、眼鏡レンズの製造方法、および玉型加工機
US8295961B2 (en) Spectacle lens supply system, ordering system, and manufacturing method
CN102834768B (zh) 眼镜透镜的标记装置和眼镜透镜上打印布局标记的方法
US20230321785A1 (en) Spectacle lens producing method, spectacle lens producing system, and spectacle lens
EP1645904A1 (en) Production method for glasses lens, marking device, marking system, glasses lens
JP2007233009A (ja) 眼鏡レンズ周縁加工のためのレイアウト設定装置及び眼鏡レンズ周縁加工システム
CA3034555C (en) Manufacturing method of spectacle lens, spectacle lens manufacturing system, and spectacle lens
JP2005313548A (ja) 眼鏡レンズへのマーキング方法及びシステム、並びに眼鏡レンズ
JPH0634923A (ja) 眼鏡レンズの供給システム
JP4537148B2 (ja) 眼鏡レンズへのマーキング方法
JP3636922B2 (ja) アイポイント測定装置
JP4553184B2 (ja) 眼鏡レンズの製造方法及び眼鏡レンズ、並びに刻印装置
CN116829305A (zh) 眼镜镜片的制造方法
JPH08297262A (ja) 眼鏡レンズの位置合わせ方法及びその装置
JP2000047151A (ja) 眼鏡レンズの供給システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100330