JP2005311512A - エラーコンシールメント方法及び復号器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 FilterOffsetA及びFilterOffsetBの値を最大値又は大きい値へ変更することにより、indexA及びindexBの値を最大値又は大きい値へ変更することができるため、輝度や色差の値の差があまりない場合は、なるべくフィルタをかけて境界のエッジを滑らかにすることができる。更に、本来の正しい画像の境界の部分は輝度や色差の差が非常に大きい場合が多いため、なるべくフィルタをかけないようにすることができる。これにより、画質の良い画像を得ることができる。
【選択図】 図2
Description
ここで、ステップ106で行うデブロックフィルタ処理について、図3及び図4を用いて説明する。図3はステップ106で行うデブロック処理を示したフローチャートである。なお、デブロックフィルタ処理は、マクロブロックを単位に処理される。まず、デブロックフィルタに必要とされる情報を情報蓄積部12より呼び出す(ステップ201)。その後、マクロブロック内の輝度成分4×4ブロック16個についてステップ201で呼び出した情報を用いてboundary strength(以下、Bsと記す)の値を垂直成分と水平成分
について求める(ステップ202)。なお、boundary strengthとは前述の「文献1」1
43頁に記載されるboundary filtering strength、bSと同じ値を示し、0〜4の5段階
の値を取る。また、図4は、Bsの値を求めるルールを示したものである。例えば求める垂直エッジに隣接した4×4の輝度成分であるp0とq0がイントラモードで生成されたもので、かつその境界がマクロブロックの境界である場合の垂直エッジのBsはBs=4となる。なお、Bsは前述のように、0から4までの整数値を取る。
計算を行い(ステップ204、詳細後述)、フィルタ処理の有無の判断を行い(詳細後述)、フィルタ処理を行うと判断された場合、フィルタ処理を行う(ステップ205)。そして、ステップ205で行ったフィルタ処理結果の輝度成分の画素を書き換える(ステップ206)。なお、ステップ204にて行うthreshold(α、βも含む)の値とは、前述
「文献1」146頁に記載されるthreshold、α、βの値と同じ値を指し、ステップ20
5においてフィルタ処理の有無の判断において用いる値である。
有無の判断を行い、フィルタ処理を行うと判断された場合、フィルタ処理を行う(ステップ209)。そして、ステップ209で行ったフィルタ処理結果の色差成分の画素を書き換える(ステップ210)。その後、ステップ203へ戻り、次の順序の行又は列のエッジ処理を行う。なお、ステップ205及びステップ209でフィルタ処理を行わないと判断された場合、画素の書き換えは行わない。
次に、ステップ204における輝度値のthresholdの計算について詳細を説明する。こ
こでは、図4に示した垂直エッジに対するthresholdの計算方法を例に図7のフローチャ
ートを用いて説明する。図7はthresholdの垂直エッジに関する計算方法を示したフロー
チャートである。まず、ステップ201で読み出したパラメータの一種であるFilterOffsetA、FilterOffsetB、qPavの値を読み出す(ステップ301)。なお、ステップ301
の際に用いるFilterOffsetAとFilterOffsetBの値は、スライスヘッダに記載された値を無視して、コンシールメント処理部13によって変更された値(ステップ104で処理したの値)を用いる。コンシールメントを行わないときは通常通りスライスヘッダに記載された値を用いる。また、qPavは求める垂直エッジに隣接した4×4の輝度成分であるp0とq0の量子化ステップで用いたパラメータqPpとqPqの平均値を指す。次に、以下の(1
)式を用いてindexA、更に(2)式を用いてindexBの値を求める(ステップ302)。
合、上記式(1)によれば、indexAは51となる。
お、以上の説明は、垂直エッジに隣接したpとqのthresholdの値を求める方法を説明し
たが、水平方向、色差成分(ステップ208)に関しても同様に求めることができる。
次に、ステップ205において処理されるフィルタ処理の有無の判断について説明する。ここでは、図4に示した垂直エッジに対するフィルタ処理について図8を用いて説明する。図8は垂直エッジに対するフィルタ処理を示したフローチャートである。まず、ステップ201で求めたBsの値とα、βの値、更に図3に示した垂直エッジ近傍のp0、q0、p1、q1の輝度値を情報蓄積部12より読み出す(ステップ401)。次に、以下の数式を用いてfilterSamplesFlagの有無を判断する(ステップ402)。
sの値に応じてフィルタ処理を行う(ステップ403a)。また、以上の式(3)の右式の条件を満たさない場合はfilterSamplesFlagを立てず、フィルタ処理を行わない(ステ
ップ403b)。なお、以上の説明は、垂直エッジに隣接したフィルタ処理に関して説明をしたが、水平方向、色差成分(ステップ209)に関しても同様に処理を行うことができる。
2 シンタックス解析処理部
3 逆量子化部
4 逆DCT変換部
5 復号加算部
6 イントラ予測部
7 ループフィルタ
8 動き補償部
9 フレームバッファ部
10 モード選択部
11 制御部
12 情報蓄積部
13 コンシールメント処理部
Claims (16)
- 符号化されたIピクチャデータにデコードエラーが起きた場合に行うエラーコンシールメント方法であって、
再現された画像の歪みを少なくするフィルタ処理手段を用いて、前記符号化された前記Iピクチャデータを復号する場合に、
前記フィルタ処理を行うか否かの判断を行う際に用いられる閾値を大きい値へ変更する
ことを特徴とするエラーコンシールメント方法。 - 請求項1に記載のエラーコンシールメント方法であって、
イントラもしくはインターの各予測モードが選択されるモード選択手段と前記フィルタ処理手段を用いて前記Iピクチャデータを復号する場合に、
更に、前記デコードエラーが発生した箇所の残差信号を0として行い、
前記モード選択手段へ予め指定したイントラの予測モード信号を送る
ことを特徴とする請求項1に記載のエラーコンシールメント方法。 - 前記Iピクチャデータは、H.264符号化方式によって符号化されたものであって、
前記予め指定したイントラの予測モード信号は、H.264符号化方式の4×4DC予測モードであることを特徴とする請求項1または2に記載のエラーコンシールメント方法。 - 前記Iピクチャデータは、H.264符号化方式によって符号化されたものであって、
前記大きい値に変更する閾値は、
H.264規格に規定されたFilterOffsetA、及びFilterOffsetBの値であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエラーコンシールメント方法。 - 前記Iピクチャデータは、H.264符号化方式によって符号化されたものであって、
前記大きい値に変更する閾値は
H.264規格に規定されたindexA、及びindexBの値であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエラーコンシールメント方法。 - 前記閾値の変更は、
前記閾値の取りうる値の最大値へ変更することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエラーコンシールメント方法。 - 符号化されて送信されたビットストリームを解析するシンタックスを解析する解析手段と、
再現された画像の歪みを少なくするループフィルタと、
前記解析手段において前記ビットストリーム中のデコードエラーを検出された場合、前記ループフィルタにおいてフィルタ処理を行うか否かの判断を行う際に用いる閾値を大きい値へ変更するコンシールメント処理手段と
を有することを特徴とする復号器。 - 請求項7に記載の復号器であって、
更にイントラもしくはインターの各予測モードが選択されるモード選択手段と、
前記デコードエラーが検出された場合、前記デコードエラーが発生した箇所の逆量子化係数を0として逆量子化を行う逆量子化手段と、
前記デコードエラーが検出された場合、前記コンシールメント処理手段によって前記モード選択手段へ予め指定したイントラの予測モード信号を送られることを特徴とする請求項7に記載の復号器。 - 前記ビットストリームは、H.264符号化方式によって符号化されたデータで構成されたものであって、
前記予め指定したイントラの予測モード信号は、H.264符号化方式の4×4DC予測モードであることを特徴とする請求項7または8に記載の復号器。 - 前記ビットストリームは、H.264符号化方式によって符号化されたデータで構成されたものであって、
前記大きい値に変更する閾値は、
H.264規格に規定されたFilterOffsetA、及びFilterOffsetBの値であることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の復号器。 - 前記閾値の変更は、
取りうる値の最大値へ変更することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の復号器。 - 符号化方式に基づいて符号化されて送信されたビットストリームを解析するシンタックスを解析する解析手段と、
前記解析手段において前記ビットストリーム中のデコードエラーを検出された場合、再現された画像の歪みを少なくするフィルタ処理を行うか否かの判断を行う際に用いる閾値を大きい値へ変更して、前記判断のもとにフィルタ処理を行うループフィルタと
を有することを特徴とする復号器。 - 請求項12に記載の復号器であって、
更に、イントラもしくはインターの各予測モードが選択されるモード選択手段と、
前記デコードエラーが検出された場合、前記デコードエラーが発生した箇所の残差信号数を0として逆量子化を行う逆量子化手段と、
前記解析手段において前記ビットストリーム中のデコードエラーを検出された場合、少なくとも前記モード選択手段へ予め指定したイントラの予測モード信号を送るコンシールメント処理手段と
を有することを特徴とする請求項12に記載の復号器。 - 前記ビットストリームは、H.264符号化方式によって符号化されたデータで構成されたものであって、
前記予め指定したイントラの予測モード信号は、H.264符号化方式の4×4DC予測モードであることを特徴とする請求項12または13に記載の復号器。 - 前記ビットストリームは、H.264符号化方式によって符号化されたデータで構成されたものであって、
前記大きい値に変更する閾値は、
H.264規格に規定されたindexA、及びindexBの値であることを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか1項に記載の復号器。 - 前記閾値の変更は、
取りうる値の最大値へ変更することを特徴とする請求項12乃至請求項15のいずれか1項に記載の復号器。
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JP2004123028A JP2005311512A (ja) | 2004-04-19 | 2004-04-19 | エラーコンシールメント方法及び復号器 |
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