JP2005306087A - スライド式ルーフキャリア - Google Patents

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Abstract

【課題】
この発明は、車幅方向にスライドさせるスライド式ルーフキャリアにおいて、荷物を載置して可動載置部が傾斜した場合であっても、積み下ろし作業を均等な力で行わせ、作業者に負担を掛けないようにすることができるスライド式ルーフキャリアを提供することを目的とする。
【解決手段】
前後端フレーム21,23にスライド枠体3を下方から支持する支持プレート27,28を設け、中央フレーム22のみに、前記スライド枠体3を車幅方向にスライド自在に案内するスライド溝22aを設けた。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車両のルーフ上に設置されるルーフキャリア、特にルーフキャリア上に荷物を載置する作業を容易に行うため、車幅方向、すなわち車両側方側にスライド自在となるスライド式ルーフキャリアに関する。
一般に、サーフボード等の長尺物で荷室内に載置できない荷物は、車両のルーフ上に設置したルーフキャリアに載置して搬送する。
この時に利用されるルーフキャリアには、載置部が固定された固定式ルーフキャリアと載置部が可動する可動式ルーフキャリアとがあるが、固定式ルーフキャリアでは、荷物を載置する際に、荷物をルーフ上に持ち上げたり、作業者が荷物を直接ルーフ上で固定する必要があるため、車高の高い車両においては、可動式ルーフキャリアを用いることが多い。
この可動式ルーフキャリアにも、可動載置部を車両後方側に可動させるものや車両側方側に可動させるものが知られているが、ルーフキャリアに荷物を載置する場合には、同時にバックドアを開放して荷室内に荷物を載置することも多いことから、車両側方側に可動載置部を可動させるものの方が使い勝手がよい。
このように車両側方側に可動載置部を可動させるものとして、下記特許文献1を挙げることができる。この特許文献1では、ルーフ上に固定されるベースと、車幅方向にスライド移動する可動載置部であるフレームと、によって構成されるスライド式ルーフキャリアを開示している。
この特許文献1によると、荷物を車両に載置する際に、フレームを車両側方に突出させるため、作業者はフレームの真下で荷物の載置作業を容易に行うことができる。
特開昭60−261745号公報
ところで、荷物の積み下ろし作業においては、荷物を積む場合にも、下ろす場合にも、均等の力で且つ容易に行えることが、作業者の負担を軽減するために望まれる。
前述の特許文献1のようなスライド式ルーフキャリアでも、積み下ろし作業は、ほぼ均等な力で行われることが要求され、特に、可動載置部であるフレームをスライド移動させる場合には、できるだけ円滑にスライドするように構成し、作業者に負担を掛けないようにすることが要求される。
そこで、特許文献1のスライド構造をみてみると、ベース側に設けたスライドレールの中に、フレーム側の係合部材を嵌合させ、この両者をスライドさせることにより、ベースに対してフレームを円滑にスライドさせるように構成している。
特に、車幅方向に延びるスライドレールを車両前後方向に離間して三本も設けているため、フレームだけをスライドさせる場合には、安定してスライド機能を果たすことができる。
しかしながら、「キャリア」という商品の性質上、可動載置部(フレーム)には様々な荷物を載置することになるが、この荷物を載置した際、スライドレールが三本あることにより、逆に可動載置部がスライドしにくくなるといった問題が生じる。
例えば、可動載置部の前側に重い荷物を載置した場合には、可動載置部は、その前端が下がり気味になり、前傾した状態となる。このように可動載置部が前傾すると、可動載置部の前後に設けた係合部材の位置も変化するため、各スライドレールとの間で相対変位が生じる。このように係合部材とスライドレールとの間で相対変位が生じると、可動載置部をスライドさせる際に、スライドレールとの間でこじれが生じてしまい、円滑にスライドさせることができなくなるのである。
このように可動載置部が円滑にスライドしにくくなるといった現象は、可動載置部の中心から載置した荷物の重心が、車両前後方向のいずれかにオフセットした場合に生じ、しかも、このオフセット量及び荷物の重量が変化することによって、このスライド抵抗は変化するのである。
このように、載置する荷物の位置等によってスライド抵抗が変化すると、当然、作業者は、積み下ろし作業を均等な力で行うことはできず、作業者に負担を掛けてしまうといった問題が生じる。
なお、この問題は可動載置部の前後端にスライドレールを離間して二本設けるものにおいても、同様に生じる。
そこで、この発明は、車幅方向にスライドさせるスライド式ルーフキャリアにおいて、荷物を載置して可動載置部が傾斜した場合であっても、積み下ろし作業を均等な力で行わせ、作業者に負担を掛けないようにすることができるスライド式ルーフキャリアを提供することを目的とする。
この発明によるスライド式ルーフキャリアは、車両のルーフ上に固定される基部と、該基部に対して車幅方向にスライド自在となり荷物を載置する可動載置部とを備えるスライド式ルーフキャリアであって、前記基部に、車両前後方向に離間して車幅方向に延びる三つのフレーム部を設け、該三つのフレーム部のうち、前後端のフレーム部に前記可動載置部を下方から支持する支持部を設け、中央のフレーム部のみに、前記可動載置部を車幅方向にスライド自在に案内するスライドレール部を設けたものである。
上記構成によれば、車両のルーフ上に固定される基部には、車幅方向に延びる三つのフレーム部が設けられ、このうち前後端のフレーム部に設けた支持部で、可動載置部が支持され、中央のフレーム部のみに設けたスライドレール部で、可動載置部を車幅方向にスライド自在に案内することになる。
すなわち、中央のフレーム部のスライドレール部の一本だけで、可動載置部をスライドさせることになる。このように、可動載置部をその中央部分の一箇所だけでスライドさせることにより、前後端にスライドレールがないため、可動載置部のどこにどのような荷物を置いたとしても、スライドレールとの間でこじれが生じることはなく、スライド抵抗が増加するといったおそれを無くすことができる。
また、可動載置部に載置した荷物の荷重も、前後端のフレーム部の支持部で支持するため、安定して荷物を載置することができる。
なお、スライドレール部の構造については、特に限定されるものではなく、スライドレール部側のスライド溝に可動載置部側の係合ピンを係合させてスライド移動するように構成しても良いし、逆に、スライドレール部側にリブを設け、そのリブに可動載置部側の係合溝を係合させてスライド移動するように構成しても良い。さらに、ローラ等を設け、スライド抵抗を低減するような構造をとっても良い。
この発明の一実施態様においては、前記三つのフレーム部を、車両前後方向に延びて連結する連結フレームを設けたものである。
上記構成によれば、連結フレームが、車両前後方向に延びて、前記三つのフレーム部を連結することになる。このように連結フレームで三つのフレーム部を連結することで、三つのフレーム部が一定の位置関係を維持することになるため、車両のルーフ上にルーフキャリアを固定する際に、各フレーム部の位置を水準器等の器具を用いなくても、容易に規定できる。
よって、ルーフキャリアのスライドする「面」を容易に確保できるため、固定の際の作業性を向上できる。
この発明の一実施態様においては、前記連結フレームを、車幅方向中央に設けたものである。
上記構成によれば、連結フレームが車幅方向中央に設けられる。このように車幅方向中央に連結フレームを設けることにより、三つのフレーム部は車幅方向中央でその位置関係が維持される。
このため、例えば、一つのフレーム部のみに荷重が作用して車幅方向中央が大きく撓みそうになっても、他のフレーム部の剛性が作用して、その撓み量が低減されて、大きく撓むおそれを無くすことができる。
よって、基部の支持剛性をより向上することができる。
この発明の一実施態様においては、前記三つのフレーム部の車幅方向外端部を車両前後方向に延びて連結する連結補助フレームを設けたものである。
上記構成によれば、連結補助フレームが、フレーム部の車幅方向外端部で車両前後方向に延びて三つのフレーム部を連結することになる。このようにフレーム部の車幅方向外端部を連結することで、さらに、三つのフレーム部の位置関係が維持され、可動載置部をスライド移動させる場合にも、円滑にスライド移動させることができる。
よって、可動載置部のスライド作業をより安定して円滑に行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記中央のフレーム部の車幅方向外端部に、前記可動載置部の車幅方向のスライド位置を固定する固定部材を設けたものである。
上記構成によれば、中央のフレーム部の車幅方向外端部に設けた固定部材で可動載置部の車幅方向のスライド位置を固定することになる。このように、中央のフレーム部に、スライド位置を固定する固定部材を設けることで、可動載置部のスライド位置は、可動載置部のほぼ中央で固定支持されるため、スライド位置で荷物を可動載置部に載置する場合に、安定して固定することができる。
よって、可動載置部に対する荷物の載置固定も容易に行うことができる。
この発明によれば、可動載置部をその中央部分の一箇所だけでスライドさせることにより、前後端にスライドレールがないため、可動載置部のどこにどのような荷物を置いたとしても、スライドレールとの間でこじれが生じることはなく、スライド抵抗が増加するといったおそれを無くすことができる。
よって、車幅方向にスライドさせるスライド式ルーフキャリアにおいて、荷物を載置して可動載置部が傾斜した場合であっても、積み下ろし作業を均等な力で行わせ、作業者に負担を掛けないようにすることができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施形態を詳述する。
図1は、車両Vのルーフ上に本実施態様のスライド式ルーフキャリア1を装着した状態の全体斜視図、図2はスライド式ルーフキャリアのベース体2の斜視図、図3はスライド枠体3の斜視図、図4はスライド式ルーフキャリア1の全体平面図、図5はその全体側面図である。
本実施形態のスライド式ルーフキャリア1は、図1に示すように、ワゴン等の車高の高い車両Vのルーフ上に、そのルーフ全域にわたって設置され、その前端と後端の両側に設けた固定プレート10…を介して車両に固定される。
なお、Fは、スライド式ルーフキャリアに載置した荷物を保護するために設置した防風フードである。
このスライド式ルーフキャリア1は、この固定プレート10…で車両Vに固定される矩形状のベース体2と、このベース体2に対して車幅方向にスライド自在に設置される二枚のスライド枠体3(3a,3b)とからなる。
図2に示すように、前述のベース体2は、車幅方向に延びる複数のフレーム21,22,23と、これらフレームを車両前後方向に延びて連結する複数の連結フレーム24,25,26とから構成される。
複数のフレームは、前端で車幅方向に延びる前端フレーム21と、後端で車幅方向に延びる後端フレーム23と、その中央で車幅方向に延びる中央フレーム22とから構成される。このうち、前端フレーム21の両側端の下面には、スライド枠体3の前端を支持する二枚の平板状の支持プレート27,27をボルト固定等によって固定している。また、後端フレーム23の両側端の下面にも、スライド枠体3の後端を支持する二枚の平板状の支持プレート28,28をボルト固定等によって固定している。
中央フレーム22は、二本のフレーム体22A,22Bで構成され、この二本のフレーム体の間を、後述する移動ブロックのスライド移動する移動空間とすることで、スライドレールとしての機能を果たしている。
また、この二本のフレーム体22A,22Bの先端(外端部)には、移動ブロックのスライド位置を固定する固定ブロック29…をそれぞれ設けている。
複数の連結フレームは、車幅方向中央で車両前後方向に延びる連結センターフレーム24と、外側端で車両前後方向に延び、前述の複数のフレームを連結する連結補助フレーム25,26とからなる。
連結センターフレーム24は、ボルト固定等によって、その前端を前端フレーム21の中央下面に固定し、その後端を後端フレーム23の中央下面に固定することにより、前端フレーム21と後端フレーム23を連結するように構成している。このように連結センターフレーム24を設けたことで、前端フレーム21と後端フレーム23の位置関係が規定されるため、スライド式ルーフキャリア1を車両Vに固定する際、水準器等の器具を用いなくても、確実に且つ容易に固定できる。
また、この連結センターフレーム24の連結位置を車幅方向中央としたため、例えば、前端フレーム21が荷重を受けて撓んだとしても後端フレーム23の剛性が作用して撓み量が低減され、大きく撓むおそれを無くすことができる。よってベース体2の支持剛性を向上することができる。
また、連結センターフレーム24の中央の両側面には、前述の中央フレーム22をボルト固定等で直角に固定している。このように、連結センターフレーム24に中央フレーム22を直角に固定することで、スライド枠体3のスライド位置が確実に規定される。
連結補助フレーム25,26は、その前端及び後端がそれぞれ前述の前端フレーム21と後端フレーム23に支持プレート28を介して固定され、中央部分で、前述の中央フレーム22の先端と固定ブロック29…とを支持している。すなわち、前端フレーム21と後端フレーム23に固定されることで、連結補助フレーム25,26の支持剛性を高めて、中央フレーム22の先端を強固に支持しているのである。
前述のスライド枠体3a,3bは、図3に示すように、長方形状の左右二枚の枠部材で構成され、それぞれ上面にサーフボード等の長尺物荷物を載置できるように構成している。各スライド枠体3a,3bには、その内部の前後に車幅方向に延びる桟部31…を2つずつ設け、スライド枠体3a,3b自体の剛性を高めている。
また、スライド枠体3a,3bの車幅方向中央側の下面には、前述の中央フレーム22に対応する位置に移動ブロック32を固定している。この移動ブロック32は、立方体形状のブロックで形成され、後述する係合ピン32aをその両側に設けて、中央フレーム22に形成したスライド溝22aに係合させて、中央フレーム22で車両前後位置を規定された状態で車幅方向にガイドされる。
そして、スライド枠体3a,3bの車幅方向中央側側面には、荷物を固定するための円柱状の係止フック33を車両前後方向に離間して4つ、車幅方向外側側面には、荷物の載置を容易に行うための係止プレート34を車両前後方向に離間して2つ設けている。
さらに、前側の桟部31には、折畳んだ脚立を係止固定するための脚立係止部35を設けている。この脚立係止部35に、脚立Kの桟を差し込み、クランプ部材等でその桟を固定することで、スライド枠体3a,3bに脚立を容易に固定することができる。なお、図4で破線で示した状態が、脚立Kの固定状態である。
このように、構成したベース体2とスライド枠体3a,3bとを、図4、図5に示すように組み合わせることで、スライド枠体3a,3bをベース体2に対してスライド自在となるように構成している。
車両Vのルーフ上に固定したベース体2の上方には、左右のスライド枠体3a,3bをそれぞれ設置し、それぞれが車幅方向にスライド移動するように構成している。すなわち、右側のスライド枠体3a,は右側に、左側のスライド枠体3bは左側にそれぞれスライド移動するように構成している(図4では、左側のスライド枠体3bをスライド移動させた状態を2点鎖線で示す)。
これらの図に示すように、左右のスライド枠体3a,3bは、スライドさせていない(通常位置)時には、ベース体2の上に完全に収まり、ベース体2と一体をなすように構成される。このようにベース体2上に収まることでスライド枠体3a,3bのガタツキが抑えられ、荷物の支持剛性を向上することができる。
なお、40…はスライド枠体3a,3bと支持プレート28を固定するロックネジである。このロックネジ40…でスライド枠体3a,3bをロックしておくことで、走行中のスライド枠体3a,3bのスライド移動を防ぐことができる。
もっとも、このロックネジ40…に替えて、より簡単にロックが行えるフック形状のロック機構を採用してもよい。
次に、スライド機構の構造について、図6に示す図4のA−A線矢視断面の詳細図、図7に示す図4のB−B線矢視断面の詳細図に基づいて詳述する。なお、左右のスライド機構は対称であるため、図6で一方のスライド機構のみ開示する。
前述したように、車両前後方向に延びる車両中央の連結センターフレーム24には、車幅方向に直角に延びる中央フレーム22が固定され、その上方には、スライド枠体3bを設置している。中央フレーム22の先端には、固定ブロック29が固定され、その固定ブロック29の内側には、車両前後方向に延びる連結補助フレーム26を固定している。さらに、その下側には車両前後方向に延びる補強プレート41を設け、隣接するもう一つの固定ブロック(図6では図示せず)と連結して、固定ブロック29の支持剛性を高めている。
また、スライド枠体3bの中央側下面には、移動ブロック32を固定し、この移動ブロック32に、車両前後方向に延びる係合ピン32a,32aを両側に設け、中央フレーム22に設けたスライド溝22aに係合させている(図7参照)。
なお、このスライド溝22aは、中央フレーム22等の素材となっているアルミフレームに予め形成されている凹部を利用して構成しているが、特にこの構造に限定されるものではない。
また、このスライド式ルーフキャリア1は、図6、図7に示すように、全体フレーム構造を、軽量且つ高剛性の異型のアルミフレームで構成している。このため、大きなスライド式ルーフキャリア1を車両Vのルーフ上に固定しても、車両にさほど大きな負荷をかけることはない。
移動ブロック32と連結センターフレーム24の間には、コイルスプリング42を介装し、それぞれにコイルスプリング42の端部を固定している。このコイルスプリング42は、スライド枠体3a,3bを車幅方向にスライドさせた状態で、移動ブロック32を車幅方向中央側に付勢力(引っ張り方向の力)を与えて、スライド枠体3a,3bをベース体2の中央側に戻り易くし、荷物の載置作業を補助するようにするため設けている。
なお、このコイルスプリング42の代わりに、ダンパー装置を用いて、移動ブロック32を車幅方向中央側に付勢してもよい。このダンパー装置を用いた場合には、スライド枠体3a,3bが急激にスライド移動しないため、安定して載置作業を行うことができる。
また、固定ブロック29には、中央フレーム22のスライド溝22aから連なったガイド溝29aを穿設している。このガイド溝29aは、斜め下側に傾斜して、先端が屈曲したL字状となっている。
このようにガイド溝29aを形成することにより、係合ピン32aで係合している移動ブロック32を、この溝29aに沿って案内し、スライド枠体3bを、最も車幅方向に引き出した状態でガイド溝29aの下端部分に案内して、その状態で移動ブロック32を固定する(二点鎖線で示す状態)。すなわち、前述のコイルスプリング42の付勢力と相俟って移動ブロック32を一時的にスライド位置に固定するのである。
このように、移動ブロック32をスライド位置に固定することにより、図9に示すような状態でスライド枠体3a,3bが固定される。すなわち、スライド枠体3a,3bの外端部を下方に傾斜させた状態でスライド枠体3a,3bが車両側方に固定されるのである。
このようにスライド枠体3a,3bが傾斜して固定されることで、サーフボードSや荷物格納ボックスB等の荷物を、作業者が車両側方から容易にスライド枠体3a,3b上に載置することができる。
なお、このとき、図示はしないが、ガイドプレート等をベース体2側に設け、スライド枠体3a,3bの固定位置を確実に保持するようにしてもよい。
スライド枠体3a,3bをスライド位置からベース体2の中央位置に戻す場合には、さらにスライド枠体3a,3bを車両側方側に引出し、移動ブロック32を一時的に固定された位置から解除することで、移動ブロック32をスライド溝22aに案内する。そうすると、コイルスプリング42の付勢力で補助され、半自動的にスライド枠体3a,3bが中央位置に戻る。
図8は、図7に対応する他のスライド機構を示したものである。このスライド機構は、中央フレーム122を一本で構成し、スライド枠体3b側には、移動ブロック32の代わりに略U字状の移動係合部材132を設けている。すなわち、中央フレーム122の両側の凹部をスライド溝122aとして、そのスライド溝122aに対して略U字状の移動係合部材132から延びる係合片132aを両側から係合させたものである。
この実施態様によると、一本のフレーム材で構成することができるため、生産コストを低減できるといった効果を得ることができる。
次に、この実施態様における荷物載置時の利点について、図10と図11の作用概念図で説明する。
図10が本実施態様の作用概念図、図11が比較対象の先行技術における作用概念図であり、共に車両側方からの概念図である。図10は、前端フレーム21、後端フレーム23では支持プレート27,28でスライド枠体3を支持し、中央フレーム22のみをスライドレールとした概念図、図11は前端フレーム121、後端フレーム123も含めて全てスライドレールとした概念図である。
図10と図11の(a)は、共に荷物をスライド枠体3に載置していない状態である。この状態では、共に、スライドレールや支持プレート部分にこじれ等の負荷が生じていないため、容易にスライド枠体3をスライドさせることができる。
(b)は、スライド枠体3の前方側に荷物Wを載置した状態である。この状態でスライド枠体3は車両前方側に前傾することになる。このとき、図10に示す本実施態様の場合、前端の支持プレート28に荷重が掛かるものの、中央フレーム22のスライドレールには負荷が掛からない。よって、スライド枠体3のスライド作業を容易に行うことができる。
これに対して、図11に示す先行技術の場合、前端フレーム121のスライドレールと後端フレーム123のスライドレールとの間で、それぞれ相対変位が生じ、各スライドレール部分でこじれが生じることになる。
よって、スライド抵抗が大きくなり、スライド枠体3のスライド作業を容易に行えないという問題が生じる。
この問題は、(c)のように、スライド枠体3の後方側に荷物Wを載置した場合にも同様に生じる。スライド枠体3の後方側に荷物Wを載置すると、スライド枠体3は、車両後方側に後傾するが、図10の本実施態様の場合、後端の支持プレート28に荷重が掛かるものの、中央フレーム22のスライドレールには負荷が掛からない。しかし、図11の先行技術の場合、前端フレーム121のスライドレールと後端フレーム123のスライドレールとの間で、それぞれ相対変位が生じ、各スライドレール部分でこじれが生じる。
これにより、先行技術の場合、スライドレールをスライド枠体3a,3bの前後端に設けているため、荷物を載置した場合に、スライドレールとの間で相対的な位置ズレが生じスライドさせにくくなる。
本実施態様によると中央フレーム22にスライドレールを設けたため、このような問題は生じず、どのような荷物を何処に載置したとしてもほぼ均等な力でスライド枠体3をスライドさせることができる。
次に、以上のように構成した本実施態様の作用及び効果について詳述する。
このように、本実施態様のスライド式ルーフキャリア1は、車両Vのルーフ上に固定されるベース体2と、該ベース体2に対して車幅方向にスライド自在となり荷物を載置するスライド枠体3とを備えるスライド式ルーフキャリア1であって、前記ベース体2に、車両前後方向に離間して車幅方向に延びる三つのフレームを設け、該三つのフレームのうち、前後端フレーム21,23に前記スライド枠体3を下方から支持する支持プレート27,28を設け、中央フレーム22のみに、前記スライド枠体3を車幅方向にスライド自在に案内するスライド溝22aを設けたものである。
上記構成によれば、車両Vのルーフ上に固定されるベース体2には、車幅方向に延びる三つのフレームが設けられ、このうち前後端フレーム21,23に設けた支持プレート27,28で、スライド枠体3が支持され、中央フレーム22のみに設けたスライド溝22aで、スライド枠体3を車幅方向にスライド自在に案内することになる。
すなわち、中央フレーム22の一本だけで、スライド枠体3をスライドさせることになる。このように、スライド枠体3をその中央部分の一箇所だけでスライドさせることにより、前後端にスライド部分がないため、スライド枠体3のどこにどのような荷物を置いたとしても、スライド部分との間でこじれが生じることはなく、スライド抵抗が増加するといったおそれを無くすことができる。
また、スライド枠体3に載置した荷物の荷重も、前後端フレーム22の支持プレート27,28で支持するため、安定して荷物を載置することができる。
よって、車幅方向にスライドさせるスライド式ルーフキャリア1において、荷物を載置してスライド枠体3が傾斜した場合であっても、積み下ろし作業を均等な力で行わせ、作業者に負担を掛けないようにすることができる。
また、この実施態様では、前記三つのフレーム21,22,23を、車両前後方向に延びて連結する連結センターフレーム24を設けたものである。
上記構成によれば、連結センターフレーム24が、車両前後方向に延びて、前記三つのフレーム21,22,23を連結することになる。このように連結センターフレーム24で三つのフレーム21,22,23を連結することで、三つのフレーム21,22,23が一定の位置関係を維持することになるため、車両のルーフ上にスライド式ルーフキャリア1を固定する際に、各フレーム21,22,23の位置を水準器等の器具を用いなくても、容易に規定できる。
よって、スライド式ルーフキャリアのスライドする「面」を容易に確保できるため、固定の際の作業性を向上できる。
また、この実施態様では、前記連結センターフレーム24を、車幅方向中央に設けたものである。
上記構成によれば、連結センターフレーム24が車幅方向中央に設けられる。このように車幅方向中央に連結フレームを設けることにより、三つのフレーム部は車幅方向中央でその位置関係が維持される。
このため、例えば、一つのフレームのみに荷重が作用して車幅方向中央が大きく撓みそうになっても、他のフレームの剛性が作用して、その撓み量が低減されて、大きく撓むおそれを無くすことができる。
よって、ベース体2の支持剛性をより向上することができる。
また、この実施態様では、前記三つのフレーム21,22,23の車幅方向外端部を車両前後方向に延びて連結する連結補助フレーム25,26を設けたものである。
上記構成によれば、連結補助フレーム25,26が、各フレームの車幅方向外端部で車両前後方向に延びて三つのフレーム21,22,23を連結することになる。このようにフレームの車幅方向外端部を連結することで、さらに、三つのフレーム21,22,23の位置関係が維持され、スライド枠体3をスライド移動させる場合にも、円滑にスライド移動させることができる。
よって、スライド枠体3のスライド作業をより安定して円滑に行うことができる。
また、この実施態様では、前記中央フレーム22の車幅方向外端部に、前記スライド枠体3の車幅方向のスライド位置を固定する固定ブロック29を設けたものである。
上記構成によれば、中央フレーム22の車幅方向外端部に設けた固定ブロック29でスライド枠体3の車幅方向のスライド位置を固定することになる。このように、中央フレーム22に、スライド位置を固定する固定ブロック29を設けることで、スライド枠体3のスライド位置は、スライド枠体3のほぼ中央で固定支持されるため、スライド位置で荷物をスライド枠体3に載置する場合に、安定して固定することができる。
よって、スライド枠体3に対する荷物の載置固定も容易に行うことができる。
なお、以上の実施態様では、アルミフレームでスライド式ルーフキャリアを構成したが、例えば、角パイプ状のフレーム部材、円パイプ状のフレーム部材等、で構成してもよい。
以上、この発明の構成と、前述の実施態様との対応において、
この発明の基部は、実施態様のベース体2に対応し、
以下同様に、
可動載置部は、スライド枠体3(3a,3b)に対応し、
前端のフレーム部は、前端フレーム21に対応し、
中央のフレーム部は、中央フレーム22,122に対応し、
後端のフレーム部は、後端フレーム23に対応し、
支持部は、支持プレート27,28に対応し
スライドレール部は、スライド溝22a、122aに対応するも
この発明は、前述の実施態様の構成のみに限定されるものではなく、その他様々な実施態様を含むものである。
本発明のスライド式ルーフキャリアを装着した状態の全体斜視図。 スライド式ルーフキャリアのベース体の斜視図。 スライド式ルーフキャリアのスライド枠体の斜視図。 スライド式ルーフキャリアの全体平面図。 スライド式ルーフキャリアの全体側面図。 図4のA−A線矢視断面図。 図4のB−B線矢視断面図。 他のスライド機構を示す断面図。 スライド式ルーフキャリアをスライドさせた状態の正面図。 本実施態様の作用概念図。 先行技術における作用概念図。
符号の説明
2…ベース部(基部)
3,3a,3b…スライド枠体(可動載置部)
21…前端フレーム(前端のフレーム部)
22,122…中央フレーム(中央のフレーム部)
23…後端フレーム(後端のフレーム部)
27,28…支持プレート(支持部)
22a、122a…スライド溝(スライドレール部)

Claims (5)

  1. 車両のルーフ上に固定される基部と、該基部に対して車幅方向にスライド自在となり荷物を載置する可動載置部とを備えるスライド式ルーフキャリアであって、
    前記基部に、車両前後方向に離間して車幅方向に延びる三つのフレーム部を設け、
    該三つのフレーム部のうち、前後端のフレーム部に前記可動載置部を下方から支持する支持部を設け、
    中央のフレーム部のみに、前記可動載置部を車幅方向にスライド自在に案内するスライドレール部を設けた
    スライド式ルーフキャリア。
  2. 前記三つのフレーム部を、車両前後方向に延びて連結する連結フレームを設けた
    請求項1記載のスライド式ルーフキャリア。
  3. 前記連結フレームを、車幅方向中央に設けた
    請求項2記載のスライド式ルーフキャリア。
  4. 前記三つのフレーム部の車幅方向外端部を、車両前後方向に延びて連結する連結補助フレームを設けた
    請求項3記載のスライド式ルーフキャリア。
  5. 前記中央のフレーム部の車幅方向外端部に、前記可動載置部の車幅方向のスライド位置を固定する固定部材を設けた
    請求項1〜4記載のスライド式ルーフキャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015105477A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 コベルコ建機株式会社 取付構造及び作業機械

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