JP2005296875A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物をむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる廃棄物処理装置を提供すること。
【解決手段】 水分を含んだ廃棄物を収容可能で高熱伝導性材料から形成された内側槽10と、内面が当該内側槽10の外面と対向するように配設された外側槽20と、当該両槽(10,20)の間隔を一定に保持する間隔保持手段50と、両槽(10,20)の間の空間Sに所定温度に加温された温水を循環供給する温水供給手段30と、内側槽10に収容された廃棄物を攪拌可能な攪拌手段40とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家畜の糞尿、畜舎の敷材(家畜の糞尿を含んだ木屑)および厨芥等の廃棄物を処理する廃棄物処理装置に関する。
従来より、水分を含んだ廃棄物〔例えば、家畜の糞尿、畜舎の敷材(家畜の糞尿を含んだ木屑)および厨芥等〕を処理する装置が種々提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
かかる廃棄物処理装置としては、大別して、(a)人工的に作り出した熱(電気ヒータ,温風)を利用して廃棄物を乾燥・発酵分解等させるもの(例えば、特許文献1参照)、(b)太陽熱等の自然界に存在する熱を利用して廃棄物を乾燥・発酵分解等させるもの(例えば、特許文献2参照)、(c)化学物質を利用して廃棄物を乾燥・発酵分解等させるもの(例えば、特許文献3参照)がある。
ここで、特許文献1には、電気ヒータおよび温風を用いて鶏糞混合物を乾燥・発酵分解させる技術が開示されている。特許文献2には、自然エネルギ(太陽熱等)の利用により生糞尿の水分の除去・低下を行う技術が開示されている。特許文献3には、牛糞尿に水分調整材(石炭灰)を加えて水分を抜くことにより配合乾燥肥料を製造する技術が開示されている。
特開2003−311247号公報 特開平6−345574号公報 特開2000−226286号公報
ところで、上記した(a)の廃棄物処理装置は、廃棄物を均一に加熱することが難しく乾燥・発酵分解にむらが生じやすい。また、大量の電力を消費し、ランニングコストが嵩む欠点を有する。(b)の廃棄物処理装置は、処理能力が天候や地理的状況に左右されることが多く不安定である欠点を有する。また、(c)の廃棄物処理装置は、大量の化学物質(石炭灰等)を必要とし、装置が大型化しやすい。
本発明の目的は、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物をむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる廃棄物処理装置を提供することにある。
請求項1の発明は、水分を含んだ廃棄物を収容可能で高熱伝導性材料から形成された内側槽と、内面が当該内側槽の外面と対向するように配設された外側槽と、当該両槽の間隔を一定に保持する間隔保持手段と、両槽の間の空間に所定温度に加温された温水を循環供給する温水供給手段と、内側槽に収容された廃棄物を攪拌可能な攪拌手段とを備えた廃棄物処理装置である。
上記請求項1の発明の場合、両槽の間の空間に循環供給される所定温度(例えば、70〜90℃)の温水によって、内側槽内で攪拌される水分を含んだ廃棄物(例えば、牛糞等が付いた敷材)は加熱される。ここで、温水は、温風とは異なり温度低下しにくくランニングコストを低減できる。また、温水は、その流動性によって上記空間の隅々まで行き渡って内側槽を加温する。したがって、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物をむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項2の発明は、前記内側槽の廃棄物収容部分が、その軸線が水平方向に伸延しかつその横断面が円弧形状となるように形成されており、前記外側槽が、その軸線が前記内側槽の廃棄物収容部分の軸線と合致し、かつ、その横断面が円弧形状となるように形成されており、前記温水供給手段が、前記両槽の間の空間へ温水を水平方向上流側入口部から供給するとともに、当該空間の水平方向下流側出口部から排水する構成とされており、前記攪拌手段が、軸線が前記内側槽の廃棄物収容部分の軸線と合致し当該軸線を中心として回転可能な回転軸と、この回転軸に軸線方向に相互に所定距離だけ隔して設けられた複数個の攪拌羽根と、回転軸を回転駆動する駆動手段とから構成されたものである。
上記請求項2の発明の場合、廃棄物は内側槽内の一部にかたまることなくその軸線方向に一様に分布した状態で攪拌される。ここで、内側槽の廃棄物収容部分と外側槽とは共に横断面が同心の円弧形状とされており、両者の間隔は任意の箇所で同一である。また、両槽の間の空間に水平方向上流側入口部から供給された温水は、当該空間内を停留することなく水平方向下流側出口部へ向けて流れるので、内側槽(したがって槽内に収容された廃棄物)を均一に加熱する。したがって、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物を一段とむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項3の発明は、前記間隔保持手段は、前記両槽の間の空間に所定間隔離れて配設された複数個の縦リブからなる縦リブ体と、前記両槽の間の空間に所定間隔離れて配設された複数個の横リブからなる横リブ体とからなり、上記縦リブ体の各縦リブは、それぞれ前記両槽の軸線方向に伸延し一方側端部が前記内側槽の外周面に接合されるとともに他方側端部が前記外側槽の内周面に接合されており、上記横リブ体の各横リブは、当該各縦リブと交差し、一方側端部が前記内側槽の外周面に接合されるとともに他方側端部が前記外側槽の内周面に接合されており、かつ、当該各横リブの上記各縦リブによって区画された部分には、温水通し用の切欠きが設けられたものである。
上記請求項3の発明の場合、両槽の間の間隔は、複数個の縦リブおよび横リブによって、温水が流れ込む空間容積の減少を抑えつつ一段と確実に保持される。また、両槽の構造強度は、これら縦リブおよび横リブによって増大されるので、内側槽内に大量の廃棄物を収容して攪拌作業を支障なく行える。また、両槽の間の空間に供給された温水が流動する場合には、当該温水は複数個の縦リブによって当該両槽の軸心方向に案内されるので、途中で停滞することなく一様な速度で流れることになる。これにより、内側槽(したがって槽内に収容された廃棄物)は、上記した温水によって一段と均一に加熱される。
したがって、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物をより一層むらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項4の発明は、前記各縦リブの一方側端部の前記各横リブと交差する部分に、気泡通し用の切欠きを設け、前記両槽の間の空間の水平方向下流側上部に気泡中の空気を大気中に放出する空気抜き手段を設けたものである。
上記請求項4の発明の場合、各縦リブと各横リブとが交差する部分に気泡が滞留することがなくなる。これにより、温水による内側槽の加熱効率の減少が防止できる。したがって、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物を更に一段とむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項5の発明は、前記攪拌羽根が、回転する場合に先頭となる側部が凸面となるように形成されたものである。
上記請求項5の発明では、攪拌羽根が回転軸を中心として回転して内側槽内の廃棄物を攪拌する場合、廃棄物に当接する機会の多い攪拌羽根先頭側部が凸面であるので廃棄物が付きにくい。そのため、攪拌作業を一段と円滑に行えるとともに、廃棄物処理後の後始末も容易となる。
請求項6の発明は、前記攪拌羽根が丸棒状とされたものである。
上記請求項6の発明の場合、請求項5の発明と同様な作用・効果を奏し得る他、一段と攪拌羽根が製作しやすくなる。
請求項7の発明は、前記内側槽の廃棄物から発生した水蒸気を強制的に液体化して回収する水蒸気回収手段を設けたものである。
上記請求項7の発明の場合、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物をより一層むらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項8の発明は、前記内側槽の廃棄物から発する悪臭を脱臭する脱臭手段を設けたものである。
上記請求項8の発明の場合、水分を含んだ廃棄物をより一層むらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できるとともに、周囲の人に不快感を与えるのを一段と確実に防止できる。
請求項1の発明によれば、内側槽と外側槽との間の空間に循環供給する温水によって当該内側槽内で攪拌されている廃棄物を加熱するので、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物をむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項2の発明によれば、攪拌羽根が内側槽の軸線方向に複数個離隔配設されているので、廃棄物は内側槽内に一様に分布した状態で攪拌される。また、両槽の間隔は任意の箇所で同一であり、当該両槽の間の空間内では温水は滞留することなく水平方向に流れて内側槽(したがって槽内の廃棄物)を均一に加熱する。したがって、水分を含んだ廃棄物を一段とむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項3の発明によれば、両槽の間の間隔は、複数個の縦リブおよび横リブによって、温水が流れ込む空間容積の減少を抑えつつ一段と確実に保持される。また、両槽の構造強度が増大するので、一度に大量の廃棄物を処理(乾燥・発酵分解)できる。また、縦リブが、両槽の間の空間内を温水が当該両槽の軸心方向に沿って一様な速度で流れるように案内するので、内側槽内の廃棄物は一段と均一に加熱される。そのため、水分を含んだ廃棄物をより一層むらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項4の発明によれば、各縦リブと各横リブとが交差する部分に気泡が滞留することがなくなるので、温水による内側槽の加熱効率の減少が防止できる。したがって、水分を含んだ廃棄物を更に一段とむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項5の発明によれば、攪拌羽根が、回転する場合に先頭となる側部が凸面となるように形成されているので、回転時に廃棄物と当接する機会の多い攪拌羽根先頭側部に廃棄物が付きにくい。そのため、攪拌作業を一段と円滑に行えるとともに、廃棄物処理後の後始末も一段と容易となる。
請求項6の発明によれば、攪拌羽根が丸棒状とされているので、請求項5の発明と同様な効果を奏し得る他、一段と攪拌羽根が製作しやすくなる。
請求項7の発明によれば、内側槽の廃棄物から発生した水蒸気を当該槽内から排出し液体化して回収するので、水分を含んだ廃棄物をより一層むらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
請求項8の発明によれば、内側槽の廃棄物から発する悪臭を脱臭するので、周囲の人に不快感を与えるのを一段と確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本発明に係る廃棄物処理装置は、図1〜図4に示すように、内側槽10と、外側槽20と、当該両槽(10,20)の間隔を一定に保持する間隔保持手段50と、両槽(10,20)の間の空間Sに所定温度に加温された温水を循環供給する温水供給手段30と、内側槽10に収容された水分を含んだ廃棄物を攪拌可能な攪拌手段40とを備え、温水で内側槽10内の廃棄物を温水で均一に加熱することにより乾燥・発酵分解させる構成とされている。
本廃棄物処理装置は、水分を含んだ廃棄物〔例えば畜舎の敷材(家畜の糞尿を含んだ木屑等)、厨芥などの廃棄物〕を処理(乾燥・発酵分解処理)することができるが、この実施形態では、廃棄物として畜舎の敷材が選定されている。以下、上記した本廃棄物処理装置の各構成要素について詳細に説明する。
内側槽10は、水分を含んだ廃棄物を収容可能で高熱伝導性材料(例えば、鉄板,ステンレス鋼板,銅板)から形成されている。この実施形態では、製造コストや耐久性等を考慮して、内側槽10はステンレス鋼板製とされている。この内側槽10の廃棄物を収容する部分(廃棄物収容部分11)は、その軸線が水平方向(図1中紙面と直交方向、図4中左右方向)に伸延し、かつ、その横断面が円弧形状となるように形成されている。内側槽10の廃棄物収容部分11の上部には、廃棄物を投入するための投入口12が設けられており、当該投入口12は図示しない蓋によって開閉可能とされている。なお、内側槽10および外側槽20は、図3および図4に示すように、型鋼等からなるフレーム2に取り付けられており、カバー3によって覆われている。図4中、5は処理された廃棄物を取り出すための取出し口である。なお、図8に示すように、取出し口5から取り出された処理済の廃棄物を所定の場所(例えば、搬送用のトラック、一時的な貯留場所)へ搬送するための補助手段であるコンベヤ80を、同図中2点鎖線で示す本廃棄物処理装置に付加してもよい。これにより、一段と処理済廃棄物の搬送処理を容易に行える。
外側槽20は、その軸線が内側槽10の廃棄物収容部分11の軸線と合致し、かつ、その横断面が円弧形状となるように形成されている。この外側槽20も内側槽10と同じくステンレス鋼板製とされている。
次に、温水供給手段30は、図2および図7に示すように、上記した両槽(10,20)の間の空間Sへ温水を水平方向上流側入口部S1から供給するとともに、当該空間Sの水平方向下流側出口部S2から排水する構成とされている。具体的には、温水供給手段30は、温水循環用の配管31と、この配管31に接続された温水タンク35および当該温水タンク35を加熱するバーナ装置(図示省略)ならびに当該バーナ装置へ燃料(灯油等)を供給するための灯油タンク37を含んでなり水を所定温度(例えば、70〜90℃)に加熱可能な水加熱部34と、配管31の途中に設けられ温水を水加熱部34と槽側の空間Sとの間で循環させるための循環ポンプ38とから形成されている。なお、上記水加熱部34は、温水の温度を設定・変更可能、かつ、水量を増減可能とされている。配管31の一端部32は、上記空間Sの水平方向上流側入口部S1に接続されている。そして、配管31の他端部33は、上記空間Sの水平方向下流側出口部S2に接続されている。
攪拌手段40は、図3および図4に示すように、軸線が内側槽10の廃棄物収容部分11の軸線と合致し当該軸線を中心として回転可能な回転軸41と、この回転軸41に軸線方向(図4中左右方向)に相互に所定距離だけ隔して設けられた複数個の攪拌羽根42と、回転軸41を回転駆動する駆動手段45と、駆動手段45を制御する制御手段(図示省略)とから構成されている。回転軸41は、その大部分が内側槽10内にあり、その両端部は内側槽10の外端部に回転支持されている。
この実施形態では、各攪拌羽根42は、回転軸41に螺旋状に配置されるように固定されている。詳しくは、各攪拌羽根42は、水平方向に等間隔で、回転方向に図3に示す所定ピッチ間隔で位置ずれするように回転軸41に固定されている。また、各攪拌羽根42は、回転する場合に先頭となる側部が凸面(例えば、円弧面)となるように形成されている。この実施形態では、攪拌羽根42は丸棒状とされている。なお、攪拌羽根42を例えば楕円棒状としてもよい。上記した駆動手段45は、電気モータ46と、チェーン伝導機構47とを含み、電気モータ46の回転力をチェーン伝導機構47を介して回転軸41に伝達して当該回転軸41を回転させる構成とされている。ここで、装置運転が開始されると、制御手段は、電気モータ46を駆動制御して回転軸41を正回転する。すると、内側槽10内の廃棄物は、各攪拌羽根42によって攪拌される。この際、各攪拌羽根42は、回転軸41に螺旋状に配置されているので、廃棄物は攪拌されつつ図4中左方向に移動する。そして、制御手段は、設定時間後に回転軸41を逆転する。これにより、廃棄物は、図4中右方向へ移動しつつ攪拌される。このように、内側槽10内の廃棄物は、図4中左右方向に移動しつつ十分に攪拌されることになる。
間隔保持手段50は、図2および図3に示すように、両槽(10,20)の間の空間Sに円周方向に所定間隔離れて配設された複数個の縦リブ52からなる縦リブ体51と、当該空間Sに水平方向に所定間隔離れて配設された複数個の横リブ54からなる横リブ体53とから構成されている。なお、図2では、外側槽20の図示を省略してある。
詳しくは、縦リブ体51の各縦リブ52は、薄板直線形状に形成されており、それぞれ両槽(10,20)の軸線方向(水平方向)に伸延し、一方側端部52aが内側槽10の外周面に接合されるとともに、他方側端部52bが外側槽20の内周面に接合されている。横リブ体53の各横リブ54は、薄板円弧形状に形成されており、各縦リブ52と交差し、一方側端部54aが内側槽10の外周面に接合されるとともに他方側端部54bが外側槽20の内周面に接合されており、かつ、各縦リブ52によって区画された部分には温水通し用の切欠き部55が設けられている。この実施形態では、上記各縦リブ52にも温水通し用の切欠き部58が設けられている。
特に、この実施形態では、図2に示すように、各縦リブ52の一方側端部52aの各横リブ54と交差する部分に、気泡通し用の切欠き56が設けられている。そして、両槽(10,20)の間の空間Sの水平方向下流側上部には、当該空間S中の温水流によって集められた気泡中の空気を大気中に放出する空気抜き手段57が設けられている。
さらに、本廃棄物処理装置には、図5および図6に示すように、内側槽10の廃棄物から発生した水蒸気を強制的に液体化して回収する水蒸気回収手段60が設けられている。水蒸気回収手段60は、内側槽10内の水蒸気を含んだ空気を槽外へ吸い出す送風機61と、内側槽10から吸い出されてきた空気の通り路の途中に配設されたシャワー機71と、水回収タンク63とを含み、送風機61で吸い出された空気をシャワー機71から噴射される冷水で冷却して水蒸気を液体化(水滴化)し、当該水滴を水回収タンク63に回収する構成とされている。
さらにまた、本廃棄物処理装置には、内側槽10内の廃棄物から発する悪臭を脱臭する脱臭手段70が設けられている。この脱臭装置70は、上記シャワー機71と、空気を大気中に排出するための空気排出用筒72とを含み、このシャワー機71から噴霧された水で空気中の悪臭成分を捕捉するものとされている。なお、シャワー機71から噴霧された水は、上記した水回収タンク63に回収され冷却装置62で冷却される。水回収タンク63内の冷水はシャワー機71に供給されて噴霧する水として使用される。
上記構成の廃棄物回収装置では、内側槽10に投入された水分を含んだ廃棄物(畜舎の敷材)は、槽内の一部にかたまることなくその軸線方向に一様に分布した状態で攪拌される。ここで、内側槽10の廃棄物収容部分11と外側槽20とは共に横断面が同心の円弧形状とされており、両者(11,20)の間隔は任意の箇所で同一である。また、両槽(10,20)の間の空間Sに水平方向上流側入口部S1から供給された所定温度(70〜90℃)の温水は、当該空間S内を停留することなく水平方向下流側出口部S2へ向けて流れるので、内側槽10(したがって槽内に収容された廃棄物)を加熱する。ここで、温水は、温風とは異なり温度低下しにくくランニングコストを低減できる。また、温水は、その流動性によって上記空間の隅々まで行き渡って内側槽を均一に加温する。したがって、廃棄物(敷材)を一段とむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
なお、処理された廃棄物は、運転停止後、取出し口5を開放して内側槽10内の廃棄物を外へ掻き出す。この際、攪拌羽根42は、図3に示す位置で止まるので、廃棄物の掻き出しを容易に行える。
而して、この実施形態では、内側槽10と、外側槽20と、間隔保持手段50と、温水供給手段30と、攪拌手段40とを備え、両槽(10,20)の間の空間Sに循環供給される温水によって当該内側槽10内で攪拌されている廃棄物を均一に加熱するので、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物をむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
また、攪拌羽根42が内側槽10内で軸線方向に複数個離隔配設されているので、廃棄物は当該槽内で一様に分布した状態で攪拌される。また、両槽(10,20)の間隔は任意の箇所で同一であり、当該両槽(10,20)の間の空間S内では温水は滞留することなく水平方向に一様に流れて内側槽10(したがって槽10内の廃棄物)を均一に加熱する。したがって、コスト低減を図りつつ水分を含んだ廃棄物を一段とむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
また、両槽(10,20)の間の間隔は、縦リブ体51と横リブ体53とによって一段と確実に保持されているので、両槽(10,20)の構造強度が増大する。そのため、一度に大量の廃棄物を処理(乾燥・発酵分解)できる。また、縦リブ体51が、上記空間S内を流れる温水を水平方向にガイドするので、当該流れがより一様となる。そのため、温水は内側槽10全体を一段と均一に加熱する。そのため、水分を含んだ廃棄物は、より一層むらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理される。
また、各縦リブ52の一方側端部52aの各横リブ54と交差する部分に気泡通し用の切欠き56を設けたので、当該交差部分に気泡が滞留することがなくなる。そのため、温水による内側槽10の加熱効率の減少が防止できる。したがって、水分を含んだ廃棄物を更に一段とむらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
また、攪拌羽根42が、回転する場合に先頭となる側部が凸面となるように形成されているので、回転時に廃棄物と当接する機会の多い攪拌羽根先頭側部に廃棄物が付きにくい。そのため、攪拌作業を一段と円滑に行えるとともに、廃棄物処理後の後始末も一段と容易となる。特に、この実施形態では、攪拌羽根42を丸棒状としたので、製作も一段としやすくなる。
また、水蒸気回収手段60を設け、内側槽10の廃棄物から発生した水蒸気を当該槽10内から排出し液体化して回収するので、水分を含んだ廃棄物をより一層むらなく迅速かつ安定して乾燥・発酵分解処理できる。
また、脱臭手段70を設け、内側槽10の廃棄物から発する悪臭を脱臭するので、周囲の人に不快感を与えるのを一段と確実に防止できる。
本発明に係る廃棄物処理装置の要部を説明するための図である。 内側槽と間隔保持手段と温水供給手段の配管の一部を示す斜視図である。 両槽の間の空間と攪拌手段を説明するための図である。 攪拌手段の配設状況を説明するための図である。 水蒸気回収手段を説明するための図である。 水蒸気回収手段および脱臭手段を説明するための図である。 温水供給手段を説明するための図である。 補助搬送手段であるコンベヤを付加した図である。
符号の説明
2 フレーム
3 カバー
10 内側槽
11 廃棄物収容部分
12 投入口
20 外側槽
30 温水供給手段
31 配管
32 一端部
33 他端部
34 水加熱部
35 温水タンク
37 灯油タンク
38 循環ポンプ
40 攪拌手段
41 回転軸
42 攪拌羽根
45 駆動手段
46 電気モータ
47 チェーン伝導機構
50 間隔保持手段
51 縦リブ体
52 縦リブ
52a 一方側端部
52b 他方側端部
53 横リブ体
54 横リブ
54a 一方側端部
54b 他方側端部
57 空気抜き手段
60 水蒸気回収手段
61 送風機
62 冷却装置
63 水回収タンク
70 脱臭手段
71 シャワー機
72 空気排出用筒

Claims (8)

  1. 水分を含んだ廃棄物を収容可能で高熱伝導性材料から形成された内側槽と、内面が当該内側槽の外面と対向するように配設された外側槽と、当該両槽の間隔を一定に保持する間隔保持手段と、両槽の間の空間に所定温度に加温された温水を循環供給する温水供給手段と、内側槽に収容された廃棄物を攪拌可能な攪拌手段とを備えた廃棄物処理装置。
  2. 前記内側槽の廃棄物収容部分が、その軸線が水平方向に伸延しかつその横断面が円弧形状となるように形成されており、
    前記外側槽が、その軸線が前記内側槽の廃棄物収容部分の軸線と合致し、かつ、その横断面が円弧形状となるように形成されており、
    前記温水供給手段が、前記両槽の間の空間へ温水を水平方向上流側入口部から供給するとともに、当該空間の水平方向下流側出口部から排水する構成とされており、
    前記攪拌手段が、軸線が前記内側槽の廃棄物収容部分の軸線と合致し当該軸線を中心として回転可能な回転軸と、この回転軸に軸線方向に相互に所定距離だけ隔して設けられた複数個の攪拌羽根と、回転軸を回転駆動する駆動手段とから構成された請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 前記間隔保持手段は、前記両槽の間の空間に所定間隔離れて配設された複数個の縦リブからなる縦リブ体と、前記両槽の間の空間に所定間隔離れて配設された複数個の横リブからなる横リブ体とからなり、
    上記縦リブ体の各縦リブは、それぞれ前記両槽の軸線方向に伸延し一方側端部が前記内側槽の外周面に接合されるとともに他方側端部が前記外側槽の内周面に接合されており、
    上記横リブ体の各横リブは、当該各縦リブと交差し、一方側端部が前記内側槽の外周面に接合されるとともに他方側端部が前記外側槽の内周面に接合されており、かつ、当該各横リブの上記各縦リブによって区画された部分には、温水通し用の切欠きが設けられた請求項2記載の廃棄物処理装置。
  4. 前記各縦リブの一方側端部の前記各横リブと交差する部分に、気泡通し用の切欠きを設け、前記両槽の間の空間の水平方向下流側上部に気泡中の空気を大気中に放出する空気抜き手段を設けた請求項2又は3記載の廃棄物処理装置。
  5. 前記攪拌羽根が、回転する場合に先頭となる側部が凸面となるように形成された請求項2〜4までのいずれか1項に記載の廃棄物処理装置。
  6. 前記攪拌羽根が丸棒状とされた請求項5に記載の廃棄物処理装置。
  7. 前記内側槽の廃棄物から発生した水蒸気を強制的に液体化して回収する水蒸気回収手段を設けた請求項1〜6までのいずれか1項に記載の廃棄物処理装置。
  8. 前記内側槽の廃棄物から発する悪臭を脱臭する脱臭手段を設けた請求項1〜7までのいずれか1項に記載の廃棄物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011167649A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Daido Steel Co Ltd 汚泥の炭化処理設備
CN114011857A (zh) * 2021-12-16 2022-02-08 河南盖特重工科技有限公司 用于有机废弃物的发酵罐

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