JP2005289153A - 接合構造 - Google Patents

接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005289153A
JP2005289153A JP2004104829A JP2004104829A JP2005289153A JP 2005289153 A JP2005289153 A JP 2005289153A JP 2004104829 A JP2004104829 A JP 2004104829A JP 2004104829 A JP2004104829 A JP 2004104829A JP 2005289153 A JP2005289153 A JP 2005289153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical
welding
reinforcing portion
tip
upper side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004104829A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Ogawa
努 小川
Haruyuki Iwasaki
晴之 岩崎
Takanori Yahaba
隆憲 矢羽々
Izuru Hori
出 堀
Yuichi Nagai
裕一 永井
Kazuya Seo
和也 瀬尾
Shuichi Inoue
修一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tech Kk F
Honda Motor Co Ltd
F Tech Inc
Original Assignee
Tech Kk F
Honda Motor Co Ltd
F Tech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tech Kk F, Honda Motor Co Ltd, F Tech Inc filed Critical Tech Kk F
Priority to JP2004104829A priority Critical patent/JP2005289153A/ja
Publication of JP2005289153A publication Critical patent/JP2005289153A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、差込んだ第1部材の溶接部(ビード)近傍の強度を高め、溶接の際に第1部材に生じる歪みを抑えた接合構造を提供することを課題とする。
【解決手段】 第1の接合構造27は、筒形の第1部材(縦メンバ)13の先端部35を、相手部材である第2部材(連結部材)24に設けた開口部(縦継ぎ手開口部)43に差込み、この縦継ぎ手開口部43と先端部35とをすみ肉溶接(溶接部28)により接合することで2つの部材を連結するもので、第1部材(縦メンバ)13の先端部35に第1の補強部36を設けた。第1の補強部36が拘束部材となって溶接の際の膨張や収縮による変形を抑える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、筒形の第1部材の先端部を、相手部材である第2部材に設けた開口部に差込み、この開口部と先端部とをすみ肉溶接により接合することで2つの部材を連結する接合構造に関するものである。
筒部材を縦横に接合した接合構造は車両に用いられている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−146240公報(第4頁、図1)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図17(a)〜(c)は、従来の技術の基本構成を説明する図であり、従来の自動車用サブフレームは、サブフレーム本体301の先端部に、サブフレームを自動車車体フレームに連結するためのカラー部材302を接合したもので、サブフレーム本体301の寸法が不足した場合には、(c)に示すように、カラー部材302の平坦部303をずらした状態で平坦部303とサブフレーム本体301をすみ肉溶接(ビード304)する。従って、カラー部材302を高精度に取付けることができる。
しかし、特許文献1の自動車用サブフレームでは、平坦部303とサブフレーム本体301の先端部をすみ肉溶接(ビード304)した際に、先端部に生じる溶接歪みが大きくなることがある。例えば、サブフレーム本体301の先端部を全周すみ肉溶接(ビード304)する場合に、残りの一辺の歪みが大きくなり、先端部とカラー部材302との間(開先)に隙間が生じることがある。
また、特許文献1の自動車用サブフレームでは、カラー部材302に負荷が加わった場合に、すみ肉溶接(ビード304)を施したサブフレーム本体301の先端部は変形が起きやすく、より強度の高い構造が望まれていた。
本発明は、差込んだ第1部材の溶接部(ビード)近傍の強度を高め、溶接の際に第1部材に生じる歪みを抑えた接合構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、筒形の第1部材の先端部を、相手部材である第2部材に設けた開口部に差込み、この開口部と先端部とをすみ肉溶接により接合することで2つの部材を連結する接合構造において、第1部材の先端部に、補強部を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、補強部は、筒を絞るように成形したことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、補強部は、筒に嵌めた保持部材であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、開口部は、一辺の縁を残りの辺の縁より張り出させるように形成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、筒形の第1部材の先端部を、相手部材である第2部材に設けた開口部に差込み、この開口部と先端部とをすみ肉溶接により接合することで2つの部材を連結する接合構造において、第1部材の先端部に、補強部を設けたので、補強部が拘束部材となって溶接の際の膨張や収縮による変形を抑え、差込んだ第1部材の溶接部近傍の強度を高めることができるとともに、溶接の際に第1部材に生じる歪みを抑えることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、補強部は、筒を絞るように成形したので、差込んだ第1部材の溶接部近傍の強度を高めることができるという利点がある。
また、筒を絞るように成形したので、すみ肉溶接の際に第1部材に生じる歪みを抑えることができる。
請求項3に係る発明では、補強部は、筒に嵌めた保持部材であるから、保持部材によって、差込んだ第1部材の溶接部近傍の強度を高めることができるという利点がある。
また、すみ肉溶接の際に第1部材に生じる歪みを抑えることができる。
請求項4に係る発明では、開口部は、一辺の縁を残りの辺の縁より張り出させるように形成したので、張り出た辺は位置決め辺となり、第1部材を差込む際に、張り出た辺に第1部材を載せて位置決めを行うことができ、第1部材を差込む作業は容易になるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従う。Cは車体中心(車幅中心)を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明の第1の接合構造を用いた車両のフロントサブフレームの斜視図である。
フロントサブフレーム12は、車体11の前後方向に伸びる左右の縦メンバ13,14と、これらの縦メンバ13,14の前端部15,16間に掛け渡しかつ車体11の左右方向に伸びる前部横メンバ17と、左右の縦メンバ13,14の後端部18,19間に掛け渡しかつ車体11の左右方向に伸びる後部横メンバ21と、左右の縦メンバ13,14の前端部15,16に前部横メンバ17の端部22,23を連結する左右の連結部材24,25と、を備える。26は連結部材24と前部横メンバ17とを一体的に結合したもので前組立横メンバ、27は第1の接合構造、28はすみ肉溶接を施すことで形成される溶接部(ビードを含む。)である。
フロントサブフレーム12の材質は、金属材料、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金(以下、総称して「アルミニウム合金」と言う。)である。
左右の縦メンバ13,14は、例えば筒形の押出し材(押出し成形品)からなる角パイプを、更にバルジ成型等によって、部分的に凹凸形状に形成した成形品のサイドメンバで、既に述べた前端部15,16を有し、前部横メンバ17(前組立横メンバ26)に結合する。
前部横メンバ17は、例えば筒形の押出し材(押出し成形品)からなる丸パイプのクロスメンバである。
左右の連結部材24,25は、L字状に鋳込んだダイカスト製品で、角に、上下方向に貫通した貫通孔31,31を有する取付部32,32を一体に形成したものである。
図2は、本発明の第1の接合構造の分解図であり、左の連結部材24から左の縦メンバ13を外した状態を示す。
縦メンバ13は、具体的には、連結部材24に嵌る筒形の本体34を成形し、本体34の前端部15より先の先端部35に第1の補強部36を設けたものである。
連結部材24は、具体的には、一方に横継ぎ手開口部41を前部横メンバ17の外径よりわずかに大きい内径で形成し、横継ぎ手開口部41の縁42を開先となる程度に処理し、他方に縦継ぎ手開口部43を縦メンバ13の本体34の外面の寸法よりわずかに大きい内面の寸法で形成し、縦継ぎ手開口部43の縁44を開先となる程度に処理したものである。
縦継ぎ手開口部43は、上辺46と、下辺47と、側辺48,49とからなり、下辺(一辺)47の縁44を、残りの上辺46及び側辺48,49の縁44より距離Lだけ張り出させるように形成して位置決め辺としたことを特徴とする。
このように、縦継ぎ手開口部43では、下辺(一辺)47の縁44を残りの上辺46及び側辺48,49の縁44より距離Lだけ張り出させるように形成したので、縦メンバ13を矢印a1のように差込む際に、距離Lだけ張り出た下辺(一辺)47に縦メンバ13を載せて位置決めを行うことができ、縦メンバ13を差込む作業は容易になる。
ここで、第1の接合構造27を主体に説明すると、第1の接合構造27は、筒形の第1部材(縦メンバ)13の先端部35を、相手部材である第2部材(前組立横メンバ)26に設けた開口部(縦継ぎ手開口部)43に差込み、この縦継ぎ手開口部43と先端部35とをすみ肉溶接(溶接部28(図1参照))により接合することで2つの部材を連結するもので、前述したように、第1部材(縦メンバ)13の先端部35に第1の補強部36を設けた。
なお、第2部材は前組立横メンバ26としたが、第2部材は連結部材24としてもよい。
図3は、図1の3−3線断面図であり、第1の接合構造27の断面とともに第1の補強部36の断面を示す。
第1の補強部36は、筒を絞るように成形したもので、具体的には、先端部35に連ねて絞り段部51を形成し、絞り段部51に連ねて平行部52を形成したものである。
このように、第1の接合構造27では、第1部材(縦メンバ)13の先端部35に第1の補強部36を設けたので、第1の補強部36が拘束部材となって溶接の際の膨張や収縮による変形を抑え、差込んだ第1部材(縦メンバ)13の溶接部28近傍の強度を高めることができるとともに、溶接の際に第1部材(縦メンバ)13に生じる歪みを抑えることができる。
図4は、本発明の第1部材の第1の補強部の斜視図であり、第1部材(縦メンバ)13の筒形の本体34及び第1の補強部36を示す。
本体34は、上辺54と、下辺55と、側辺56,57とからなる。
第1の補強部36では、先端部35に連ねて絞り段部51を形成したので、絞り段部51によって、差込んだ第1部材(縦メンバ)13の溶接部28近傍の強度を高めることができる。
また、絞り段部51を形成したので、絞り段部51によって、すみ肉溶接の際に第1部材(縦メンバ)13に生じる歪みを抑えることができる。例えば、縦継ぎ手開口部43の上辺46を最後にすみ肉溶接する場合に、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54との間で溶接歪みによって隙間(ルート間隔に相当)が大きくなることはなく、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54にすみ肉溶接を、手間をかけずにかつ溶接欠陥の原因を削減した状態で施すことができる。
第1部材(縦メンバ)13は、上辺54と、下辺55と、側辺56,57とからなる四角形の筒形としたので、溶接姿勢を下向き溶接に設定するのは容易である。
次に第2の接合構造を説明する。
図5は、本発明の第2の接合構造の断面図であり、図3に相当する。上記図1〜図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第2の接合構造27Bは、第1部材(縦メンバ)13の先端部35に第2の補強部36Bを設けた。
第2の補強部36Bは、筒を絞るように成形したもので、具体的には、先端部35に連ねて直交辺61を中心軸線C1に直交するように高さH2で形成したものである。
図6は、本発明の第1部材の第2の補強部の斜視図であり、第1部材(縦メンバ)13の筒形の本体34及び第2の補強部36Bを示す。
第2の補強部36Bでは、先端部35に連ねて直交辺61を中心軸線C1に直交するように高さH2で形成したので、直交辺61の高さH2によって、差込んだ第1部材(縦メンバ)13の溶接部28近傍の強度を高めることができる。
また、直交辺61を中心軸線C1に直交するように高さH2で形成したので、直交辺61の高さH2によって、すみ肉溶接の際に第1部材(縦メンバ)13に生じる歪みを抑えることができる。例えば、縦継ぎ手開口部43の上辺46を最後にすみ肉溶接する場合に、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54との間で溶接歪みによって隙間(ルート間隔に相当)が大きくなることはなく、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54にすみ肉溶接を、手間をかけずにかつ溶接欠陥の原因を削減した状態で施すことができる。
次に第3の接合構造を説明する。
図7は、本発明の第3の接合構造の断面図であり、図3に相当する。上記図1〜図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第3の接合構造27Cは、第1部材(縦メンバ)13の先端部35に第3の補強部36Cを設けた。
第3の補強部36Cは、筒を絞るように成形したもので、具体的には、先端部35に連ねて傾斜辺62を中心軸線C1に対して角度θ、高さH3で形成したものである。
図8は、本発明の第1部材の第3の補強部の斜視図であり、第1部材(縦メンバ)13の筒形の本体34及び第3の補強部36Cを示す。
第3の補強部36Cでは、先端部35に連ねて傾斜辺62を中心軸線C1に対して角度θ(図7参照)、高さH3(図7参照)で形成したので、傾斜辺62の角度及び高さによって、差込んだ第1部材(縦メンバ)13の溶接部28近傍の強度を高めることができる。
また、傾斜辺62を中心軸線C1に対して角度θ(図7参照)、高さH3(図7参照)で形成したので、傾斜辺62の角度及び高さによって、すみ肉溶接の際に第1部材(縦メンバ)13に生じる歪みを抑えることができる。例えば、縦継ぎ手開口部43の上辺46を最後にすみ肉溶接する場合に、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54との間で溶接歪みによって隙間(ルート間隔に相当)が大きくなることはなく、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54にすみ肉溶接を、手間をかけずにかつ溶接欠陥の原因を削減した状態で施すことができる。
次に第4の接合構造を説明する。
図9は、本発明の第4の接合構造の断面図であり、図3に相当する。上記図1〜図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第4の接合構造27Dは、第1部材(縦メンバ)13の先端部35に第4の補強部36Dを設けた。
第4の補強部36Dは、筒を絞るように成形したもので、具体的には、先端部35に連ねて図10に示す4箇所の角63・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)にそれぞれ凹部64・・・を形成したものである。
図10は、本発明の第1部材の第4の補強部の斜視図であり、第1部材(縦メンバ)13の筒形の本体34及び第4の補強部36Dを示す。
第4の補強部36Dでは、先端部35に連ねて4箇所の角63・・・にそれぞれ凹部64・・・を形成したので、それぞれの凹部64・・・によって、差込んだ第1部材(縦メンバ)13の溶接部28近傍の強度を高めることができる。
また、4箇所の角63・・・にそれぞれ凹部64・・・を形成したので、それぞれ凹部64・・・によって、すみ肉溶接の際に第1部材(縦メンバ)13に生じる歪みを抑えることができる。例えば、縦継ぎ手開口部43の上辺46を最後にすみ肉溶接する場合に、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54との間で溶接歪みによって隙間(ルート間隔に相当)が大きくなることはなく、上辺46の縁44と第1部材(縦メンバ)13の上辺54にすみ肉溶接を、手間をかけずにかつ溶接欠陥の原因を削減した状態で施すことができる。
次に第5の接合構造を説明する。
図11は、本発明の第5の接合構造を用いた車両のリヤサブフレームの斜視図である。上記図1〜図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
リヤサブフレーム71は、車体11の前後方向に伸びる左右の縦メンバ72,73と、これらの縦メンバ72,73の前端部74,75間に掛け渡しかつ車体11の左右方向に伸びる前部横メンバ76と、左右の縦メンバ72,73の後端部77,78間に掛け渡しかつ車体11の左右方向に伸びる後部横メンバ81と、を備える。82は第5の接合構造を示す。
リヤサブフレーム71の材質は、金属材料、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金(以下、総称して「アルミニウム合金」と言う。)である。
左の縦メンバ72は、ダイカスト製品で、車体取付部83,83及びサスペンションアーム(図に示していない)を取付けるアーム取付部84・・・と、前連結部85と、後連結部86とを備える。
右の縦メンバ73は、左の縦メンバ72と同様であり説明を省略する。
前部横メンバ76は、例えば筒形の押出し材(押出し成形品)で、前連結部85,85に嵌る先端部87,87に第5の補強部36E,36Eを設けたものである。
図12は、本発明の第5の接合構造を用いたリヤサブフレームの分解図であり、左右の縦メンバ72(図11参照),73の前連結部85から前部横メンバ76を外した状態を示す。上記図1〜図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。

前連結部85は、開口部43Eを形成するとともに開口部43Eの縁44Eを開先となる程度に処理した部位である。
開口部43Eは、上辺46Eと、下辺47Eと、側辺48E,49Eとからなり、下辺(一辺)47Eの縁44Eを、残りの上辺46E及び側辺48E,49Eの縁44Eより距離L5だけ張り出させるように形成して位置決め辺としたことを特徴とする。
このように、開口部43Eでは、下辺(一辺)47Eの縁44Eを残りの上辺46E及び側辺48E,49Eの縁44Eより距離L5だけ張り出させるように形成したので、前部横メンバ76を矢印a3のように差込む際に、距離L5だけ張り出た下辺(一辺)47Eに前部横メンバ76を載せて位置決めを行うことができ、前部横メンバ76を差込む作業は容易になる。
前部横メンバ76は、既に述べたように、先端部87,87に第5の補強部36Eを設けたものである。
第5の補強部36Eは、筒に形成した前部横メンバ76の先端部87に嵌めた第1の保持部材88である。
第1の保持部材88は、板本体部91に連ねて固定代92・・・をほぼ直角に形成した部材である。固定代92・・・を設けることで、前部横メンバ76との接触部を大きくすることができ、前部横メンバ76内で適度に突っ張ることができる。なお、第1の保持部材88をきつく嵌める(しまりばめ)ことで、一体的に取付けたが、一体的に取付ける構造は任意であり、例えば、溶接で固定してもよい。
第5の接合構造82は、筒形の第1部材(前部横メンバ)76の先端部87,87を、相手部材である第2部材(左右の縦メンバ)72,73に設けた開口部43Eに差込み、この開口部43Eと先端部87とをすみ肉溶接(溶接部28(図11参照))により接合することで2つの部材を連結するもので、第1部材(前部横メンバ)76の先端部87,87に第5の補強部36Eを設けた。
図13は、図11の13−13線断面図であり、第5の接合構造82の断面とともに第5の補強部36Eの断面を示す。
第5の接合構造82では、第1部材(前部横メンバ)76の先端部87に第5の補強部36Eを設けたので、第5の補強部36Eが拘束部材となって溶接の際の膨張や収縮による変形を抑え、差込んだ第1部材(前部横メンバ)76の溶接部28近傍の強度を高めることができるとともに、溶接の際に第1部材(前部横メンバ)76に生じる歪みを抑えることができる。
第5の補強部36Eは、筒に形成した前部横メンバ76の先端部87に嵌めた第1の保持部材88であり、第1の保持部材88によって、差込んだ第1部材(前部横メンバ)76の溶接部28近傍の強度を高めることができる。
また、第5の補強部36Eは、筒に形成した前部横メンバ76の先端部87に嵌めた第1の保持部材88であり、第1の保持部材88によって、すみ肉溶接の際に第1部材(前部横メンバ)76に生じる歪みを抑えることができる。従って、すみ肉溶接を、手間をかけずにかつ溶接欠陥の原因を削減した状態で施すことができる。
図14は、本発明の第6の接合構造を用いたリヤサブフレームの分解図であり、左右の縦メンバ72(図11参照),73から前部横メンバ76を外した状態を示す。上記図1〜図4、図11〜図13に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第6の接合構造82Bでは、前部横メンバ76は、先端部87,87に第6の補強部36Fを設けたものである。
第6の補強部36Fは、筒に形成した前部横メンバ76の先端部87に嵌めた第2の保持部材93であることを特徴とする。
第2の保持部材93は、ダイカスト製で、先端部87に嵌める嵌合枠94を形成し、嵌合枠94内に支え部材95を形成したものである。なお、第2の保持部材93をきつく嵌める(しまりばめ)ことで、一体的に取付けたが、一体的に取付ける構造は任意であり、例えば、溶接で固定してもよい。
図15は、本発明の第6の接合構造の断面図であり、図13に相当し、第6の接合構造82Bの断面とともに第6の補強部36Fの断面を示す。
第6の接合構造82Bは、第5の接合構造82(図13の参照)と同様の効果を発揮することができる。
第6の補強部36Fは、筒に形成した前部横メンバ76の先端部87に嵌めた第2の保持部材93であり、第2の保持部材93によって、差込んだ第1部材(前部横メンバ)76の溶接部28近傍の強度をより高めることができる。
また、第6の補強部36Fは、筒に形成した前部横メンバ76の先端部87に嵌めた第2の保持部材93であり、第2の保持部材93によって、すみ肉溶接の際に第1部材(前部横メンバ)76に生じる歪みをより確実に抑えることができる。
図16(a),(b)は、本発明の第7の接合構造の説明図であり、(a)は第1部材の第7の補強部の斜視図、(b)は第7の接合構造の断面図で、図13に相当する。上記図1〜図4、図11〜図13に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
(a)において、第7の接合構造82Cでは、前部横メンバ76は、先端部87に第7の補強部36Gを設けたものである。
第7の補強部36Gは、筒に形成した前部横メンバ76の先端部87に嵌めた第3の保持部材96であることを特徴とする。
第3の保持部材96は、板本体部97をコ字状でかつ先端部87にきつく嵌める(しまりばめ)ように形成し、コ字状の板本体部97に連ねて掛止部101を形成したものである。なお、第3の保持部材96をきつく嵌める(しまりばめ)ことで、一体的に取付けたが、一体的に取付ける構造は任意であり、例えば、溶接で固定してもよい。
(b)において、第7の接合構造82Cは、第5の接合構造82(図13参照)とほぼ同様の効果を発揮することができる。
第7の補強部36Gは、第5の補強部36E(図12、図13参照)とほぼ同様の効果を発揮することができる。つまり、差込んだ第1部材(前部横メンバ)76の溶接部28近傍の強度を高めることができかつ、すみ肉溶接の際に第1部材(前部横メンバ)76に生じる歪みを抑えることができる。
ここでは、第1部材(前部横メンバ)76は、補強部として保持部材を設けたが、補強部を、筒を絞るように成形(図3〜図9参照)してもよい。
逆に、図1の第1部材(縦メンバ)13は、補強部として保持部材(図12〜図16参照)を用いてもよい。
尚、本発明の接合構造は、実施の形態では四輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明の接合構造は、四輪車に好適である。
本発明の第1の接合構造を用いた車両のフロントサブフレームの斜視図 本発明の第1の接合構造の分解図 図1の3−3線断面図 本発明の第1部材の第1の補強部の斜視図 本発明の第2の接合構造の断面図 本発明の第1部材の第2の補強部の斜視図 本発明の第3の接合構造の断面図 本発明の第1部材の第3の補強部の斜視図 本発明の第4の接合構造の断面図 本発明の第1部材の第4の補強部の斜視図 本発明の第5の接合構造を用いた車両のリヤサブフレームの斜視図 本発明の第5の接合構造を用いたリヤサブフレームの分解図 図11の13−13線断面図 本発明の第6の接合構造を用いたリヤサブフレームの分解図 本発明の第6の接合構造の断面図 本発明の第7の接合構造の説明図 従来の技術の基本構成を説明する図
符号の説明
13…第1部材(縦メンバ)、24…第2部材(連結部材)、35…第1部材の先端部、36,36B〜36D…補強部、43…開口部、47…一辺(下辺)、88,93,96…保持部材。

Claims (4)

  1. 筒形の第1部材の先端部を、相手部材である第2部材に設けた開口部に差込み、この開口部と先端部とをすみ肉溶接により接合することで2つの部材を連結する接合構造において、
    前記第1部材の先端部に、補強部を設けたことを特徴とする接合構造。
  2. 前記補強部は、筒を絞るように成形したことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  3. 前記補強部は、筒に嵌めた保持部材であることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  4. 前記開口部は、一辺の縁を残りの辺の縁より張り出させるように形成したことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
JP2004104829A 2004-03-31 2004-03-31 接合構造 Pending JP2005289153A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104829A JP2005289153A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104829A JP2005289153A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 接合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005289153A true JP2005289153A (ja) 2005-10-20

Family

ID=35322606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004104829A Pending JP2005289153A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005289153A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221989A (ja) * 2009-02-24 2010-10-07 Jfe Steel Corp 車輌用骨格部品の製造方法およびそれにより製造された車輌用骨格部品
JP2011178347A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Nippon Steel Corp 車両用フレーム
JP2013169810A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Mazda Motor Corp 自動車のサブフレーム構造
JP2019018740A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 トヨタ自動車東日本株式会社 車両用後部ドア構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221989A (ja) * 2009-02-24 2010-10-07 Jfe Steel Corp 車輌用骨格部品の製造方法およびそれにより製造された車輌用骨格部品
JP2011178347A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Nippon Steel Corp 車両用フレーム
JP2013169810A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Mazda Motor Corp 自動車のサブフレーム構造
JP2019018740A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 トヨタ自動車東日本株式会社 車両用後部ドア構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235889B2 (ja) ロッカに対するピラーの接合組立体、及び、その製造方法
JP2005343454A (ja) 車両用フロント・エンド構造体
JP2008247347A (ja) 車両のピラー構造
JP5565943B2 (ja) 自動二輪車の車体フレーム及び自動二輪車の車体フレームの製造方法
KR20080028103A (ko) 복합 공법으로 제작된 차량용 알루미늄 서브프레임
JP5366608B2 (ja) 車体の前部構造
JP2008215367A (ja) 車両の車体板材の接合構造
JP2005280668A (ja) 車両用サブフレーム
JP2011230609A (ja) 自動二輪車の車体フレーム
JP2005289153A (ja) 接合構造
JP2009220718A (ja) 車体前部構造
JP2013013910A (ja) 車体部材の接合構造及び接合方法
JP5172502B2 (ja) 車体フレームの接続構造及び成形方法
JP2010058530A (ja) フレーム構造体、およびその製造方法
JP2010023713A (ja) 金属製アーム部材及びその製造方法
JP2006136944A (ja) バルクヘッド部材を持つハイドロフォーム部材
US7281757B2 (en) Spot-welded joint for hydroformed members
US7243986B2 (en) Spot-welded joint for hydroformed members
CN104943789A (zh) 鞍骑型车辆的车体框架
CN104943788A (zh) 接合部件
JPH0312616Y2 (ja)
JP2000233765A (ja) 自動車の前部フレーム構造
JP3839639B2 (ja) 閉断面フレーム製造方法及び液体タンク
JP2009096354A (ja) 車両用シートフレーム及びその製造方法
JP2010023714A (ja) 車両用サスペンションアーム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20071116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Effective date: 20080212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A02 Decision of refusal

Effective date: 20081203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02