JP2005284511A - 挿入型無線通信媒体装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、携帯電話や携帯端末をはじめとした電子機器に差し込むICタグなどの無線通信媒体と、外部のカードリーダーなどの読み書き部との通信を行う場合に、無線通信媒体が電子機器に挿入された場合であっても、外部の読み書き部と無線通信媒体との通信距離を拡大することのできる挿入型無線通信媒体装置および電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、無線通信媒体3と、無線通信媒体3の周囲に設けられた開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有する構成により、外部の読み書き部と無線通信媒体3との中継となって通信距離を拡大することができるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話や携帯端末をはじめとした電子機器に差し込むICタグなどの無線通信媒体と、外部のカードリーダーなどの読み書き部との通信を行う場合に、無線通信媒体が電子機器に挿入された場合であっても、電子機器内の金属面の影響を低減して、外部の読み書き部と無線通信媒体との通信を可能とし、その通信距離を拡大する挿入型無線通信媒体装置および電子機器を提供することを目的とする。
認証や荷物の行き先振り分けなどのために、ICカードやICタグなどのIDコードをもった無線通信媒体と、この無線通信媒体のIDコード認証を行うための無線通信媒体処理装置が用いられることが多くなっている。通信搭載媒体が通信搭載媒体処理装置の通信範囲に存在すると、アンテナからの磁界により無線通信媒体が有するアンテナに誘起電圧が発生しこの電圧が整流され電力と送信データが供給される。電力が供給された無線通信媒体では搭載されたメモリ内から読み出されたデータに応じて、例えばアンテナに接続された負荷抵抗とスイッチとからなる変調回路にて、データの1、0に応じて、スイッチがオン、オフされる。このオン、オフにより、無線通信媒体の有するアンテナに対する負荷変動が生じ、この負荷変動が信号として通信媒体処理装置側のアンテナへ伝達される。伝達された信号は復調され、そのIDコード認証が実行される(例えば特許文献1参照)。
ここで、例えば携帯電話などの携帯端末やその他の電子機器において、ICタグやICカードを挿入して、例えば携帯端末とその外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信を行わせて、携帯端末そのもので、例えばID認証をさせるなどが提案されている。例としては、携帯電話にあらかじめ無線通信媒体を挿入しておいて、入出管理を行ったり、駅の改札などでの処理を行ったりするなどである。
あるいは、無線通信媒体以外の専用の電子認証カードなどを電子機器に挿入して、この電子機器に挿入されている電子認証カードを読み出すことなども提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2000−163523号公報 特開2003−143326号公報
しかしながら、専用の電子認証カードではなく、ICタグやICカードなどの汎用の無線通信媒体を携帯端末などの電子機器に挿入した場合には、電子機器の筐体に格納されてしまうため、どうしてもこれらの影響を受けて、外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信距離が不十分であるという問題があった。
以上のことから、無線通信媒体を、携帯端末などの電子機器に格納して、外部の読み書き部と通信するさまざまなアプリケーションや処理システムを実現することは困難であるという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、電子機器に挿入できる無線通信媒体を、携帯端末などの電子機器に挿入した場合であっても、電子機器や筐体の影響を無くし、十分な通信距離をもって通信できる挿入型無線通信媒体装置および電子機器を実現するものである。
本発明は、無線通信媒体と、無線通信媒体の周囲に設けられた開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有する構成とする。
本発明の構成により、IDコードなどを有した無線通信媒体を携帯端末などの電子機器に挿入した場合に、無線通信媒体を囲むループアンテナが中継となることにより、挿入された電子機器や筐体の影響を低減して、外部の非接触リーダーなどの読み書き部と、無線通信媒体との通信距離を拡大することが可能となる。
特に、ループアンテナを無線通信媒体の周囲に設けることで、外部の非接触リーダーなどの読み書き部に設けられたループアンテナと、このループアンテナが相互誘導により結合し、このループアンテナが仲介となって、更にこのループアンテナ周辺に強い磁界を生じ、無線通信媒体のアンテナへ強い磁界を与えることが可能となる。同様に、逆方向、即ち、内部の無線通信媒体のアンテナの負荷の変動を更に強くして外部の読み書き部との通信距離を容易に伸ばすことが可能となる。
また、ループアンテナは無給電であるので、余分な消費電力の原因とならず、電子機器への影響も無いものである。また、ループアンテナは、印刷パターンなどで形成することが可能であるので、電子機器を大型化させることはほとんど無いものである。
また、無線通信媒体をケースに格納することで、無線通信媒体の持ち運びを容易とし、更に耐久性や耐候性を向上させて、簡単に所望の無線通信媒体を電子機器に挿入することが可能となる。特に、使用を欲する無線通信媒体を変えたい場合などには特に有効である。
このとき、通信距離を拡大する中継となるループアンテナをあらかじめ無線通信媒体とともに格納ケースに格納しておくことで、通信距離を拡大することのできる挿入型無線通信媒体装置を、容易に持ち運び可能とすることができ、無線通信媒体の形状や大きさ、種類に合わせたループアンテナをあらかじめ形成しておくことで、通信距離の拡大を最適化することができる。
更に、無線通信媒体、あるいはこれを格納するケースを薄型の物とすることで、携帯端末をはじめとする電子機器において、側面からの挿入などを可能とし、電子機器の小型化を阻害せず、挿入することが容易となる。
また、無線通信媒体が格納されるケースが、薄型ケースであることで、携帯電話などの薄型が要求される電子機器や、薄型ノートブックパソコンなどに容易に挿入でき、挿入された挿入型無線通信媒体装置に組み込まれた無線通信媒体と、外部の読み書き部との通信を行うことができるようになる。
また、ループアンテナはあらかじめ電子機器などの、挿入型無線通信媒体が挿入される挿入部の周囲に形成されておくことで、ループアンテナを別途用意することなく、挿入型無線通信媒体装置を挿入するだけで、ループアンテナの効果を用いた通信距離の拡大を実現することができる。また、挿入型無線通信媒体装置を、例えば規格化されたICカードやICタグなどの大きさや形状を変えることなく使用することができる効果がある。
以上の効果より、携帯端末などの電子機器の大きさを大型化させるなどの問題を生じさせず、電子機器に無線通信媒体を挿入した場合であっても、電子機器や狂態の影響を無くし、外部の読み書き部との通信を可能とし、更に拡大された通信距離を確保することができる。
これらにより、例えば、携帯端末を使った入出管理や入場管理、入場チケット代わりなどを行うことができ、種々のシステム、アプリケーション、ビジネスに適用することが可能となる。
本発明の請求項1に記載の発明は、無線通信媒体と、無線通信媒体の周囲に設けられた開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有することを特徴とする挿入型無線通信媒体装置であって、電子機器内部に挿入された無線通信媒体と外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信距離を拡大することができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、無線通信媒体が内部にICを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の挿入型無線通信媒体装置であって、ノンアクティブ型の無線通信媒体を実現できるものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、無線通信媒体が内部にICとメモリを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の挿入型無線通信媒体装置であって、IDコードなどの複雑なデータを記憶させておくことができるものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、無線通信媒体が、内部にICと、メモリと、アンテナを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の挿入型無線通信媒体装置であって、IDコードなどを有したノンアクティブ型の無線通信媒体を実現できるものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、無線通信媒体がICタグであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、流通量の多い低価格の無線通信媒体を用いて挿入型無線通信媒体装置を構成することができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、無線通信媒体がICカードであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、流通量の多い低価格の無線通信媒体を用いて挿入型無線通信媒体装置を構成することができる。
本発明の請求項7に記載の発明は、無線通信媒体と、ループアンテナが格納ケースに格納されていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、耐久性や持ち運び性に優れた挿入型無線通信媒体装置とすることができる。
本発明の請求項8に記載の発明は、格納ケースが薄型ケースであることを特徴とする請求項7に記載の挿入型無線通信媒体装置であって、電子機器の側面から挿入したり、電子機器の小型化を阻害したりしないメリットがある。
本発明の請求項9に記載の発明は、無線通信媒体の底面に支持部材もしくは補強部材の少なくとも一方が設けられたことを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、耐久性や強度に優れたものとすることができる。
本発明の請求項10に記載の発明は、ループアンテナが有する開口部が、無線通信媒体の主面よりも大きいことを特徴とする請求項1〜9いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、通信距離の拡大をより効率的に行うことができる。
本発明の請求項11に記載の発明は、ループアンテナが有する開口部が、無線通信媒体の主面と略平行であることを特徴とする請求項1〜10いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、通信距離の拡大をより効率的に行うことができる。
本発明の請求項12に記載の発明は、ループアンテナに共振回路、もしくは整合回路、もしくは終端抵抗のいずれか、あるいはこれらの2つ、あるいはすべてが接続されていることを特徴とする請求項1〜11いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、所望の周波数に共振、所望のアンテナ及び回路インピーダンスに整合、あるは所望の負荷インピーダンスに整合することにより、無線通信媒体と読み書き部との通信における通信性能を向上させることができる。
本発明の請求項13に記載の発明は、ループアンテナが、信号電流を非給電とした無給電ループアンテナであることを特徴とする請求項1〜12いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、消費電力を削減することができる。
本発明の請求項14に記載の発明は、無線通信媒体は、磁界が与えられることで誘導起電力が発生し、データ通信が行われることを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、ノンアクティブ方式の無線通信媒体とすることができる。
本発明の請求項15に記載の発明は、無線通信媒体の底面、もしくはこれと対向する面のいずれか一方に、磁性部材が設けられたことを特徴とする請求項1〜14いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、磁界の閉回路を形成して電子機器の金属面などの影響を回避して外部の読み書き部との通信を行うことができるようになる。
本発明の請求項16に記載の発明は、格納ケースの底面、もしくはこれと対向する面のいずれか一方に、磁性部材が設けられたことを特徴とする請求項1〜14いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置であって、磁界の閉回路を形成して電子機器の金属面などの影響を回避して外部の読み書き部との通信を行うことができるようになる。
本発明の請求項17に記載の発明は、磁性部材の外側であって、無線通信媒体と反対側に、金属部材が設けられたことを特徴とする請求項15乃至16のいずれかに記載の挿入型無線通信媒体装置であって、無線通信媒体が電子機器の外にある場合と、電子機器の内部に挿入された場合のいずれにおいても無線通信媒体が有するアンテナへのインピーダンス変化や周波数ズレの影響を大幅に低減する事により、挿入された無線通信媒体と外部の読み書き部との通信距離を更に拡大することが可能となる。
本発明の請求項18に記載の発明は、磁性部材が、磁性体シート、もしくは磁性体板、もしくは磁性体膜のいずれかであることを特徴とする請求項15乃至16のいずれかに記載の挿入型無線通信媒体装置であって、容易に磁性部材を形成することが可能となる。
本発明の請求項19に記載の発明は、金属部材が、金属シート、もしくは金属板、もしくは金属膜、もしくは金属めっきのいずれかであることを特徴とする請求項17に記載の挿入型無線通信媒体装置であって、容易に金属部材を形成することが可能となる。
本発明の請求項20に記載の発明は、請求項1〜19いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置を挿入可能な挿入部と、挿入部を有し、挿入型無線通信媒体装置を格納可能な筐体と、筐体内部であって、挿入部の周囲に設けられた開口部を有する導体で形成されたループアンテナを有することを特徴とする電子機器であって、電子機器内部に挿入された無線通信媒体と外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信距離を拡大することができる。
本発明の請求項21に記載の発明は、無線通信媒体を挿入することが可能な挿入部と、
挿入される無線通信媒体の周囲を囲むように形成された開口部を有する導体から形成されたループアンテナと、挿入部とループアンテナが形成された筐体を有することを特徴とする電子機器であって、電子機器内部に挿入された無線通信媒体と外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信距離を拡大することができる。
本発明の請求項22に記載の発明は、無線通信媒体を挿入可能な挿入部を有する筐体と、筐体内部であって、挿入された無線通信媒体の周囲を囲む開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有することを特徴とする電子機器であって、電子機器内部に挿入された無線通信媒体と外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信距離を拡大することができる。
本発明の請求項23に記載の発明は、ICおよびメモリおよびこれらの制御回路を有する無線通信媒体を挿入可能な挿入部を有する筐体と、筐体内部であって、挿入された無線通信媒体の周囲を囲む開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有することを特徴とする電子機器であって、電子機器内部に挿入された無線通信媒体と外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信距離を拡大することができる。
本発明の請求項24に記載の発明は、開口部が、無線通信媒体の主面よりも面積が広いことを特徴とする請求項22乃至23のいずれかに記載の電子機器であって、通信距離の拡大をより効率的に行うことができる。
本発明の請求項25に記載の発明は、開口部が形成する面が、無線通信媒体の主面と略平行であることを特徴とする請求項22〜24いずれか1記載の電子機器であって、通信距離の拡大をより効率的に行うことができる。
本発明の請求項26に記載の発明は、ループアンテナが、信号電流を非給電とした無給電ループアンテナであることを特徴とする請求項22〜25いずれか1記載の電子機器であって、消費電力の削減を行うことができる。
本発明の請求項27に記載の発明は、ループアンテナに共振回路、もしくは整合回路、もしくは終端抵抗のいずれか、あるいはこれらの2つ、あるいはすべてが接続されていることを特徴とする請求項22〜26いずれか1記載の電子機器であって、所望の周波数に共振、所望のアンテナ及び回路インピーダンスに整合、あるは所望の負荷インピーダンスに整合することにより、無線通信媒体と読み書き部との通信における通信性能を向上させることができる。
本発明の請求項28に記載の発明は、挿入部が、筐体の側面に設けられることを特徴とする請求項21〜27いずれか1記載の電子機器であって、薄型の電子機器を実現することができる。
本発明の請求項29に記載の発明は、電子機器が携帯端末であることを特徴とする請求項21〜28いずれか1記載の電子機器であって、携帯端末に無線通信媒体を格納させて、IDコード認識などに応用することができる。
本発明の請求項30に記載の発明は、電子機器がノートブックパソコンであることを特徴とする請求項21〜28いずれか1記載の電子機器であって、ノートブックパソコンに無線通信媒体を格納させて、IDコード認識などに応用することができる。
本発明の請求項31に記載の発明は、請求項1〜19いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置を挿入可能な挿入部と、挿入部を有し、挿入型無線通信媒体装置を格納可能な筐
体と、筐体に設けられた表示部と入力装置を有するマンマシンインターフェースと、筐体内部に設けられた送受信処理部と、筐体内部に設けられ、送受信処理部を制御する制御部を有することを特徴とする携帯端末であって、挿入型無線通信媒体装置が挿入された場合に、外部の読み書き部との通信が可能となって、ID認証などによるセキュリティを有した携帯端末などや自動入出管理に応用できる携帯端末などが実現できる。
本発明の請求項32に記載の発明は、無線通信媒体を挿入可能な挿入部と、挿入される無線通信媒体の周囲を囲む開口部を有する導体で形成されたループアンテナと、挿入部と、ループアンテナを有する筐体と、筐体に設けられた表示部と入力装置を有するマンマシンインターフェースと、筐体内部に設けられた送受信処理部と、筐体内部に設けられ、送受信処理部を制御する制御部を有することを特徴とする携帯端末であって、挿入型無線通信媒体装置が挿入された場合に、外部の読み書き部との通信が可能となって、ID認証などによるセキュリティを有した携帯端末などや自動入出管理に応用できる携帯端末などが実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、本発明における無線通信媒体とは、例えば、非接触ICカード、ICタグ、IDタグ、識別ラベル、RF−IDタグ等の非接触で処理装置との通信を行うことができる媒体であり、その処理装置とは、これら無線通信媒体と通信を行う装置であり、いわゆる、リーダー、リーダーライター、読取/書込装置のことを示す。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について図1〜図11を用いて説明する。
図1、図2は、本発明の実施の形態1における無線通信媒体の斜視図、図3、図5、図6は本発明の実施の形態1における無線通信媒体の側面図、図4、図7は本発明の実施の形態1における無線通信媒体の構成図、図8、図9、図10、図11は本発明の実施の形態1における挿入型無線通信媒体装置の構成図である。
1は挿入型無線通信媒体装置、2は内部空間、3は無線通信媒体、4はケース、5は支持部材、6は底面、7は無線通信媒体アンテナ、8はIC、8bはメモリ、10は補強部材、11は制御回路、11bはコネクタ、11cは信号線、12はループアンテナ、13は共振回路、14は整合回路、15は終端抵抗、16は格納ケースである。
最初に、各部の詳細について説明し、その後本発明の挿入型無線通信媒体装置の動作と特徴について説明する。
挿入型無線通信媒体装置1は、例えばICカード、ICタグ、IDカード、IDタグなど、電子機器、とりわけ薄型、小型が要求される電子機器に挿入されて、外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信により、ID認証などが行われる装置である。
対象となる電子機器は、携帯電話、携帯端末、ノートブックパソコン、FAX、電話、PDA、携帯型テレビ、カーナビゲーションなど様々であり、挿入が容易なように、薄型であったり、小型であったりするものが多いことが考えられる。また、挿入との用語が用いられているが、スリットのような挿入部から挿入されるだけではなく、通常の取り出し口から出し入れが可能なものであっても良く、挿入は、格納、収納など、広い意味で内部空間に外部から収納、取り出しされることを意味している。
次に内部空間2について説明する。
内部空間は、無線通信媒体3を、電子機器に挿入しやすい形状、大きさにするために、あるいは、耐久性や強度を確保するために、ケース4に格納する場合に生じる内部空間である。強度確保や耐湿性を向上させるために、樹脂などが充填されていても良い。
なお、無線通信媒体3はケース4に格納されず、ベアの状態でも良く、樹脂などによるモールドされてもよいものである。
次に無線通信媒体3について説明する。
無線通信媒体は、図4に表されるように、その内部に主にループ形状となっている無線通信媒体アンテナ7と、IC8と、メモリ8bを含んで、周囲を樹脂などの筐体で覆われたものである。無線通信媒体3は、直接の給電を受けずに、例えば非接触カードリーダー/ライターなどの読み書き部の有するアンテナから生じる磁界を受けて、その無線通信媒体アンテナ7において誘導起電力が発生し、これに基づいて、IC8に記憶されているデータを、無線通信媒体アンテナ7を通じて出力するものである。これにより、無線通信媒体3は、直接の給電をされることなく、更に、非接触の状態で内部に記憶されているIDコードなどを出力して、認識させることができるものである。このときには、無線通信媒体3内部において、スイッチなどが設けられ、このスイッチのON、OFFなどの切り替えなどにより、信号の出力が行われ、外部の読み書き部との相互インダクタンスにより、信号が伝達されることになる。このため、いわゆる変調方式としては振幅を利用したASKや、周波数を利用したFSKなどが用いられることが多いが、これら以外であっても、位相を用いたPSKや、その他の二次変調も用いられてもよい。
また、IDコードなどの情報はメモリ8bに格納されても良く、メモリ8bはIC8と一体で形成されているものであってもよいものである。
更に、無線通信媒体3は、無線通信媒体アンテナ7を有するものではなく、IC8、もしくはメモリ8bのみで構成されていても良く、誘導起電力としての無線通信媒体アンテナ7については、後で述べる筐体内部に設けられているループアンテナ12と兼用されてもよいものである。この場合には、IC8などで構成される無線通信媒体3が挿入された場合に、IC8などとループアンテナ12とが、電気的接続されるように形成されることが好適である。
なお、無線通信媒体3には、IDコードが記憶されているだけでなく、これ以外の情報(例えば、ユーザー情報など)も記憶されていてもよく、IDコードなどは、事後的に書き換えられても良く、固定されていても良く、必要に応じて適宜決められてよいものである。
また、無線通信媒体3としては、ICカード、IDカード、ICタグ、IDタグなどが用いられるが、これ以外のものであっても良い。
なお、無線通信媒体3は、図1などに記載のようにそのままの状態でもよく、図2に示されるように、ケース4に格納されてもよいものである。
また、無線通信媒体3は、薄型の形状などにより、電子機器20に容易に挿入が可能となるものであることが好ましいが、必要に応じて、他の形状を有するものであってもよいものである。
次にケース4について説明する。
ケース4は、無線通信媒体3を格納するケースであり、樹脂やセラミックなどで形成される。また、形状は用途に応じて決定されれば良く、方形、長方形、正方形、楕円形、円形、三角形、多角形などの板状の物でも良く、角柱、円柱などの柱状の者であっても良い。また、角部に面取りが施されることで、耐久性が向上し、使用するユーザーへのフレンドリーさが向上するメリットもある。
また、ケース4の形状、面積、厚みなどは、挿入して使用される電子機器20の規格により定まる場合が多く、一般的に規格化されている場合には、これに適合した形状、面積などを有していることが好ましい。このため、種々の規格が多数ある場合には、それぞれに適合した形状、面積のケース4をあらかじめ用意しておき、種々のバリエーションに対応することも好適である。
ケース4に格納されることで、無線通信媒体3の耐久性、耐衝撃性などが向上するメリットがある。
なお、ケース4を用いる場合には、ケース4内部に複数の無線通信媒体3を格納したり、無線通信媒体3以外に記憶素子や記憶媒体などを格納したり、後に説明する無線通信媒体3の内部データ書き換え用制御回路を格納したり、故障検出器やLED発行素子などを格納したりすることも好適である。
なお、図1、図2などでは表されていないが、挿入型無線通信媒体装置1が電子機器などに挿入されることで、内部空間2と電子機器内部との回路の電気的通信が可能となるように、ケース4には、電極や電気端子が形成されており、ケース内部では、内部空間2の有する電気端子(図示せず)などと接続などがされていることが好ましい。
次に、支持部材5について説明する。
支持部材5は、無線通信媒体3の底面、もしくはケース4の底面、もしくはこれらと対向する面に設けられる。即ち、結果的に無線通信媒体3の主面と対向する面に形成される。
支持部材5により、無線通信媒体3や、これを格納するケース4の耐久性や折り曲げ性などに対する強度が強化されるものである。
次に補強部材10について説明する。
補強部材10は、支持部材5を更に強力に補強するために用いられる。
なお、支持部材5、および補強部材10は、必要に応じて設けられれば良く、耐久性や耐候性を向上させる必要性の度合いに応じて用いられることが選択されればよいものである。
なお、支持部材5、あるいは補強部材10の代わりに、あるいはこれらとあわせて、無線通信媒体3もしくはケース4の底面、もしくはこれと対向する面の少なくとも一方の面に磁性部材、もしくは金属部材、もしくはこれらの両方が形成されてもよいものである。
磁性部材は、フェライトなどの磁性体を有する材料などから形成され、これ以外の材料が用いられた磁性体物質からなる板状のもの、あるいはシート状のもののいずれであってもよく、これら以外であっても良く、ペースト状の磁性体膜が張られたものであっても良
い。
磁性部材は、無線通信媒体3やケース4の底面などの全面に渡って形成されても良く、少なくとも無線通信媒体3と対向する面において形成されることが好ましい。これは後で述べるように、磁性部材により、磁界の迂回路が形成され、挿入された電子機器内外の金属面等の影響を低減し磁界が電子機器表面金属面の反対側の開口面に及ぶようにするためである。
磁性部材の存在により、磁性部材において磁界の閉回路が形成され、磁界が電子機器表面金属面の反対側の開口面に放射されることになる。無線通信媒体アンテナ7の下に磁性部材を配置したことにより磁束密度が密な部分が無線通信媒体アンテナ7の下の磁性部材に集中し、効率的に磁束のループ(閉回路)を作ることができる。磁束密度が集中している所で金属板と触れることが無く磁束密度が疎の所で金属板を磁束が通過するため、渦電流の発生も少なくなりそれによる損失も低減できる。その結果として無線通信媒体3との通信が可能となるものである。
また、このとき磁性部材は強度や耐久性を確保するために、角部に面取りを施され、あるいは円形や楕円形などとすることも好適である。また、その厚みが厚いことで、より多くの磁束が通過する事が出来、結果として外部への磁界の放射をより強くすることができるので、挿入型無線通信媒体装置1の厚みの限界などに合わせて、厚くしておくことも好適である。
また、金属部材は、磁性部材の外側に形成されことで、無線通信媒体3が格納されたケース4が電子機器の外にある場合と、電子機器の内部に挿入された場合のいずれにおいても無線通信媒体3が有する無線通信媒体アンテナ7へのインピーダンス変化や周波数ズレの影響を大幅に低減する事により、挿入された無線通信媒体3と外部の読み書き部との通信距離を更に拡大することが可能となる。金属部材は、金属板でも良く、金属シートでも良く、金属膜でも良く、ペースト状のものが塗布されたものでも良い。無線通信媒体3の外装材の一部であって、少なくとも磁性部材5の外側をあらかじめ金属で形成する、あるいはケース4を構成する一部をあらかじめ金属としておくことで実現されても良い。また、金属部材の材料としては、銅、鉄、金、銀、白金、アルミ、あるいはこれらの合金などから形成され、単層でも良く多層でも良い。あるいは、磁性部材5の外側にめっき層などを形成して実現されても良い。また、磁性部材5との間に空隙が設けられてもよいものである。
また、このように金属部材が磁性部材の外側に設けられることで、磁性部材5だけの場合よりも無線通信媒体3が有する無線通信媒体アンテナ7に対して、この近傍の金属面あるいは金属性部品等の影響をさらに低減する事が可能となり、通信距離が更に伸びる効果がある。
次に制御回路11について説明する。
制御回路11は図7に現されている。
制御回路11は、電子機器に挿入された無線通信媒体3に対して、本体となる電子機器により、例えば無線通信媒体3内部のメモリの内容などを書き換えたり、種々の制御を行ったりする場合に用いられる。
例えば、無線通信媒体3のIC8やメモリ8bに記憶されているIDコードを、事後的に変更したい場合などに、データアクセス処理によって変更することが可能となる。電子
機器や、専用の機器に挿入されている場合に、内部空間2に記憶されているデータを、無線通信媒体3に書き込み実行することで、無線通信媒体3のIDコードを変更したり、新たなデータを記憶させたりすることで、フレキシビリティの高い挿入型無線通信媒体装置とすることが可能となるものである。
あるいは、通常の無線通信媒体3に電力を挿入された電子機器内部で与えて、読み書き部からの磁界を受けることでの誘導起電力で動作するノンアクティブ方式の無線通信媒体3ではなく、自ら電磁波を放射するアクティブ型の無線通信媒体3となって、非常に通信の厳しい環境化でも通信を可能とするなども好適である。
このような場合には、ユーザーフレンドリーの高い装置が実現されるため、種々のアプリケーションへの適用が容易に行えるものである。
例えば、挿入型無線通信媒体装置1を挿入した携帯電話などを、コンサートや公共機関の入場券として使う場合などに、無線通信媒体3の記憶内容の書き換えが可能であることで、非常に幅広い使用態様が実現される。
なお、図7では制御回路11がケース4内部に格納されているが、ケース4の外にあってもよく、あるいは、ケース4が用いられない無線通信媒体3が挿入された場合に、挿入された無線通信媒体3の外部であって、電子機器内部に配置されていても良い。挿入されることで、電気的に接続される構造になっていればよいものである。
また、電子機器側に、書き換え処理のための回路やソフトウェアがあってもよいものである。
次にループアンテナ12について図8〜図11を用いて説明する。
図8、図9には、ループアンテナ12が無線通信媒体3の周囲に形成されている状態が表されており、図10には、無線通信媒体3が格納されたケース4の周囲にループアンテナ12が形成されている状態が表されており、図11にはループアンテナ12を含めて格納ケース16に格納されている状態が表されている。
ループアンテナ12は、導体から形成され、開口部を有しているアンテナであり、無線通信媒体3もしくは、ケース4の周囲を囲むように形成されている。ループアンテナ12を形成する導体は、種々の金属などの導体であれば良く、例えば、金、銀、銅、アルミ、真鍮、あるいはこれらの合金などの材料から形成される。
また、ループアンテナ12は信号電流が非給電となっている無給電ループアンテナである。
ここで、無給電であっても、ループアンテナ12は外部の読み書き部からの磁界に対して生じる誘導電流が働くため、あたかも給電されているかのように働き、磁界を発生させるものである。
ここで、このループアンテナ12が存在することによって、無線通信媒体3を電子機器に挿入した場合に、従来は外部の読み書き部との通信距離が非常に短くて実用上、不十分であったのに対して、通信距離が拡大する特徴について説明する。
ループアンテナ12は、外部の読み書き部と内部の無線通信媒体3に含まれるアンテナとの間の中継となって、大きな誘導起電力を発生させて、磁界の範囲を拡張するものであ
る。即ち、外部の読み書き部のアンテナから発生する磁界は、一旦挿入型無線通信媒体1に形成されているループアンテナ12に対して誘導起電力を発生させる。ついで、このループアンテナ12で発生した誘導起電力に従って生じる磁界が、無線通信媒体3内部の無線通信媒体アンテナ7に対しておよび、誘導起電力を発生させて、無線通信媒体3を動作させて、読み書きなどの通信が可能となるものである。このとき、無線通信媒体3がIC8やメモリ8bのみなどから構成される場合には、このループアンテナ12が外部の読み書き部との誘導起電力および、相互インダクタンスの結合の基点となるものであり、外部の読み書き部との無線通信を可能とするものにもなる。
また、このループアンテナ12周辺に強い磁界が生じるため、挿入型記憶媒体装置内部1にある無線通信媒体アンテナ7へ強い磁界を与えることが可能となる、同様に、逆方向、即ち、内部の無線通信媒体アンテナ7の負荷の変動を更に強くして外部の非接触リーダーとの通信距離を容易に伸ばすことが可能となり、実用上のメリットが非常に高いものである。
以上のように、無線通信媒体3の周囲を囲む開口部を有する導体から形成されるループアンテナ12により、無線通信媒体3と外部の読み書き部との通信距離が拡大されるものである。
ループアンテナ12はケースの周囲を囲むように形成されれば良いが、ケース4の面と、ループアンテナ12の作る開口部の面が略同一面上に無くても良く、近傍であれば十分であり、また、それぞれの一部が重なっていてもよいものである。
また、開口部はケース4よりもその面積が大きいことが好ましく、更には、ケース4内部に格納されている無線通信媒体3よりもその面積が大きいことが好ましい。これにより、更にこのループアンテナ12の周辺に強い磁界を生じ、挿入型記憶媒体装置内部にある無線通信媒体アンテナ7へ強い磁界を与えることが可能となり、読み書き部との通信距離が更に伸びるものである。
また、ループアンテナ12の開口部と無線通信媒体3、特に、無線通信媒体3内部に含まれるアンテナとの開口面が略平行になることが好ましい。これにより、更に磁界強度が上がって、無線通信媒体との通信距離が伸びる結果になるからである。
なお、ループアンテナ12は図8のように無線通信媒体3と別体で形成されてもよく、この場合にはまったく別でもよいし、あるいは、ねじなどでの接続部により接続されれば良い。
あるいは、図11に示されるように全体を格納する格納ケース16に一緒に格納されて一体化されても良く、この場合には、全体の格納ケース16全体をもって、電子機器の挿入部などに挿入される挿入型無線通信媒体装置となる。この場合にはやや大型となるが、通信距離を拡大するループアンテナ12があらかじめ格納された挿入型無線通信媒体装置1とすることができるメリットがある。
次に、共振回路13、整合回路14、終端抵抗15について説明する。
これらはいずれも、ループアンテナ12に接続されたものであり、それぞれループアンテナ12での通信時の性能を向上させるためのものである。
共振回路13は通信において行う任意の周波数において共振し、規格などで決定されている周波数において通信動作するように決定されるための回路である。容量製分やインダ
クタ成分などを適宜接続して決定される。またボリュームなどで、使用周波数の変更に対応できるようにすることも好適である。
整合回路14は、インピーダンス整合を取るための回路である。インピーダンス整合が取れていることで、余分な反射波が無くなり、VSWRが向上して、通信性能を向上させることができる。抵抗成分、容量成分、インダクタ成分などを適宜用いて整合を取ることを可能とする。このとき、ボリューム回路などを用いて、事後的に整合を調整できるようにすることも好ましい。また、共振回路13と共用できる部品を共用することも、必要に応じて行うことも好ましいものである。
終端抵抗15は、ループアンテナ12での整合のために終端となる抵抗であり、適宜、必要な抵抗成分が接続される。これらは特に、余分な反射波が無くなりループアンテナ12であることからより効果的な構成要件である。
以上のように、ICカード、ICタグをはじめ、近年1mm角以下で構成される無線通信媒体3などを、電子機器内部に挿入、あるいは搭載する場合であっても、無線通信媒体3の周囲を囲むループアンテナ12を形成した挿入型無線通信媒体装置として挿入することで、電子機器や電子部品、筐体などの影響を排除して、十分な通信距離をもって、外部の読み書き部との通信を可能とするものである。
また、挿入型無線通信媒体装置1は、携帯端末、デジタルカメラ、デジタルビデオ、テレビ、ビデオ、DVD、パソコンなどの、様々な電子機器に挿入、取り出しされる。更に、その簡易な取り扱いや出し入れの容易性、軽量性、持ち運び性などのよさから、移動や持ち運び、取り扱いが容易である。
次に、このようなメリットから生じる応用される態様に関して説明する。
以上の動作を有することから、それぞれの電子機器に挿入されることで、種々の電子機器を必要に応じて、IDコードを有した電子機器にすることが可能となる。更に、内部に挿入された無線通信媒体3と外部の読み書き部との通信が可能となって、IDコードの認証などが可能となる電子機器を簡単に実現できる。
このため、電子機器の使用の仕方として非常に幅広い使い方が可能となって、様々なシステムやビジネスシーンで有用に使うことのできる電子機器とすることができ、携帯端末を使った入出管理や、入場管理、セキュリティシステムの構築、ネットワークやファイルシステムへのアクセス制限、あるいは書類やメディアの管理や自動の棚卸システムなどへ、様々に拡張することが簡単となる。しかも、現存する電子機器を特に改良することなく用いて実現できるため、普及へのコストなども非常に低いものである。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、無線通信媒体1が挿入される電子機器に、あらかじめループアンテナ12が形成されている場合について説明する。
ループアンテナ12により、挿入されている無線通信媒体3と外部の読み書き部との通信距離が更に伸びることについては説明したが、無線通信媒体3にあらかじめループアンテナ12を形成することでの強度問題や、挿入されるケースの大型化、即ち挿入型無線通信媒体装置1の大型化につながる場合もあるため、あらかじめループアンテナ12を電子機器内部に形成しておくことも、所望に応じてメリットのある手法である。
図12、図13、図14、図15は本発明の実施の形態2における電子機器の構成図で
ある。
20は電子機器、21は格納部、22は筐体、23は挿入部、25は表示部、26は入力装置、30は携帯端末である。
図14、図15に表される表示部25、入力装置26はあわせて、マンマシンインターフェースとなっている。
なお、無線通信媒体3は、実施の形態1で説明したように、無線通信媒体3の主面となる底面やその対向面に支持部材5や補強部材10、あるいは磁性部材や金属部材を適宜設けられたものであってもよいものである。
図12には、携帯端末30やその他の電子機器20の側面に設けられた挿入部23から、無線通信媒体3が挿入され、筐体22内部にあらかじめループアンテナ12が設けられて、このループアンテナ12の開口部内部に、あるいはその近傍に無線通信媒体3が装着されるように構成された電子機器20があらわされている。
図13には、図10のようなスリット状の挿入部23ではなくて、ドアのように開閉可能な挿入部23を通じて、無線通信媒体3が収納される場合の電子機器20が示されている。
図14には、電子機器20が携帯端末の場合であって、正面から見た状態が表されており、図15には、電子機器20が同様に携帯端末であって、斜めからみた状態が表されている。
なお、電子機器20は図14、図15に表されるように携帯電話、携帯端末のみならず、ノートブックパソコン、デジタルカメラ、デジタルビデオ、AV機器、テレビ、パソコン、白物家電など、様々なものであってよいものである。
ここで、実施の形態2では、あらかじめ電子機器20や携帯端末30などの内部にループアンテナ12が形成されており、実装されている。この、ループアンテナ12には、実施の形態1で説明したように、共振回路13、整合回路14、終端抵抗15などが、必要に応じて接続されており、通信性能を向上させることも好適である。
このように、ループアンテナ12が最初から電子機器20内部に形成されることで、例えば、ループアンテナ12も含んだ挿入型無線通信媒体装置1を大型化させることが無くなりながら、実施の形態1で説明したのと同様の通信距離の拡大という同様の効果を得ることが可能となるメリットがある。更に、ループアンテナ12を損傷させることも防止できるものである。
また、ループアンテナ12を、個々の挿入型無線通信媒体装置1に装着することでのコスト増加を回避する点もあるものである。即ち、非常に多くの個数で流通する可能性のあるICカードやICタグなどの無線通信媒体3については、ループアンテナ12を格納せずにコストを下げて流通させて、外部の読み書き部との通信距離を拡大するためのループアンテナは、流通量の少ない電子機器にあらかじめ入れておくことで、トータルコストを下げて、同様の効果を得ることが可能とすることも好適である。
ループアンテナ12は、あらかじめ無線通信媒体3が挿入され、これを囲むような位置に配置されていることが好ましく、電子機器20のメインの実装基板にパターンで形成されたり、その他の導体で形成されたりしてもよいものである。
また、無線通信媒体3と略平行の開口部となるようにしておくことも好適であり、その開口部の面積が、無線通信媒体3に含まれるアンテナよりも大きいことも好適である。このとき、電子機器20の有する挿入部23(図12のような側面に設けられたスリット状のものであったり、図13に示されるように開閉式のものであったりする)から挿入されることで、結果的に無線通信媒体3の周囲にループアンテナ12が配置されるようになる。
これにより、ループアンテナ12の中継効果により、挿入された無線通信媒体3と、外部の読み書き部との通信距離が拡大されるものである。
以上のように、あらかじめ電子機器20の中にループアンテナ12が設けられていることで、外部の読み書き部との通信距離を拡大することができる上、挿入される挿入型無線通信媒体装置1を、ICカードやICタグなどの規格で定められた形状、大きさ、厚みとして使用することができ、低コストにすることができるメリットがある。また、電子機器側でも、規格どおりの設計ですむため、余分な改造や新たな設計工程が不要となるメリットがあり、コストメリット、普及が容易であるメリットなどがある。
また、図14、図15などに表される携帯電話や携帯端末などでは、メモリなどのスロット用の挿入口が設けられていることが多いため、これらと同様に無線通信媒体3を挿入する挿入部23を設けることは比較的容易である。
あるいは、メモリなどを挿入する挿入口を流用することなども考慮される。
以上のように、実施の形態2で説明される電子機器は、あらかじめループアンテナ12が設置された(しかもループアンテナ12は基板パターンや非常に薄くて細い導体で作ることが可能なため、電子機器20の薄型化や小型化に影響を与えにくい)部位に設けられた挿入部23が形成される。更に、この挿入部23から磁性部材5若しくはこれに加えて金属部材10が設けられて磁界の迂回路が作られた無線通信媒体3が挿入されて、ループアンテナ12に囲まれた無線通信媒体3が、電子機器内部に存在する状態が作られる。これにより、十分な通信距離を有する、外部の読み書き部との通進が可能となる無線通信媒体3を含んだ電子機器20が実現されることになる。
これらにより、種々の電子機器にIDコードを割り当てることが可能となり、機器認証、所有者認証などによる電子機器の使用権限のセキュリティが実現されたり、携帯端末などが、そのまま入出門管理などに用いられたり、自動棚卸や在庫確認などに用いられたりすることが可能となる。非常に応用分野の広いアプリケーションとなりうる。
特に、図14、図15に表されるように、携帯端末などに応用した場合、マンマシンインターフェースを構成する入力装置26を通じて、ID認証に必要な処理、あるいはID認証された後の処理を命令することができ、表示部25を通じて、ID認証結果などを、ユーザーが容易に視認することができるなどのメリットがある。
なお、図14、図15などには図示されていないが、必要に応じて、電子機器20や携帯端末30には、無線通信での処理を行う送受信処理部、音声や画像などのデータを処理するデータ処理部、および、制御部などが、必要に応じて電子回路、IC、LSI、ソフトウェアなどの形態で含まれてもよいものである。
以上により、ICカードやICタグなど、その形状や大きさなどを含めて規格化されて普及している無線通信媒体3を電子機器20内部に挿入した場合でも、電子機器20や内
部の電子部品、あるいは筐体22の影響を排除して、外部の非接触リーダーなどの読み書き部との通信によるID認証などが可能となり、携帯端末30などそのものを、入出門のキーとして使用したり、入場チケットの代わりとしたり、あるいはセキュリティ管理そのものに使用すること等が可能となって、無線通信媒体3を用いたアプリケーションの幅や使用形態が、更に広がるものである。
本発明は、無線通信媒体と、無線通信媒体の周囲に設けられた開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有する構成により、IDコードなどを有した無線通信媒体を携帯端末などの電子機器に挿入した場合に、外部の非接触リーダーなどの読み書き部と、無線通信媒体との間での通信距離を拡大させることが必要となる挿入型無線通信媒体装置などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における無線通信媒体の斜視図 本発明の実施の形態1における無線通信媒体の斜視図 本発明の実施の形態1における無線通信媒体の側面図 本発明の実施の形態1における無線通信媒体の構成図 本発明の実施の形態1における無線通信媒体の側面図 本発明の実施の形態1における無線通信媒体の側面図 本発明の実施の形態1における無線通信媒体の構成図 本発明の実施の形態1における挿入型無線通信媒体装置の構成図 本発明の実施の形態1における挿入型無線通信媒体装置の構成図 本発明の実施の形態1における挿入型無線通信媒体装置の構成図 本発明の実施の形態1における挿入型無線通信媒体装置の構成図 本発明の実施の形態2における電子機器の構成図 本発明の実施の形態2における電子機器の構成図 本発明の実施の形態2における電子機器の構成図 本発明の実施の形態2における電子機器の構成図
符号の説明
1 挿入型無線通信媒体装置
2 内部空間
3 無線通信媒体
4 ケース
5 支持部材
6 底面
7 無線通信媒体アンテナ
8 IC
8b メモリ
9 無線通信媒体筐体
10 補強部材
11 制御回路
12 ループアンテナ
13 共振回路
14 整合回路
15 終端抵抗
16 格納ケース
20 電子機器
21 格納部
22 筐体
23 挿入部
25 表示部
26 入力装置
30 携帯端末

Claims (32)

  1. 無線通信媒体と、
    前記無線通信媒体の周囲に設けられた開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有することを特徴とする挿入型無線通信媒体装置。
  2. 前記無線通信媒体が内部にICを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の挿入型無線通信媒体装置。
  3. 前記無線通信媒体が内部にICとメモリを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の挿入型無線通信媒体装置。
  4. 前記無線通信媒体が、内部にICと、メモリと、アンテナを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の挿入型無線通信媒体装置。
  5. 前記無線通信媒体がICタグであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  6. 前記無線通信媒体がICカードであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  7. 前記無線通信媒体と、前記ループアンテナが格納ケースに格納されていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  8. 前記格納ケースが薄型ケースであることを特徴とする請求項7に記載の挿入型無線通信媒体装置。
  9. 前記無線通信媒体の底面に支持部材もしくは補強部材の少なくとも一方が設けられたことを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  10. 前記ループアンテナが有する開口部が、前記無線通信媒体の主面よりも大きいことを特徴とする請求項1〜9いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  11. 前記ループアンテナが有する開口部が、前記無線通信媒体の主面と略平行であることを特徴とする請求項1〜10いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  12. 前記ループアンテナに共振回路、もしくは整合回路、もしくは終端抵抗のいずれか、あるいはこれらの2つ、あるいはすべてが接続されていることを特徴とする請求項1〜11いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  13. 前記ループアンテナが、信号電流を非給電とした無給電ループアンテナであることを特徴とする請求項1〜12いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  14. 前記無線通信媒体は、磁界が与えられることで誘導起電力が発生し、データ通信が行われることを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  15. 前記無線通信媒体の底面、もしくはこれと対向する面のいずれか一方に、磁性部材が設けられたことを特徴とする請求項1〜14いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  16. 前記格納ケースの底面、もしくはこれと対向する面のいずれか一方に、磁性部材が設けら
    れたことを特徴とする請求項1〜14いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置。
  17. 前記磁性部材の外側であって、前記無線通信媒体と反対側に、金属部材が設けられたことを特徴とする請求項15乃至16のいずれかに記載の挿入型無線通信媒体装置。
  18. 前記磁性部材が、磁性体シート、もしくは磁性体板、もしくは磁性体膜のいずれかであることを特徴とする請求項15乃至16のいずれかに記載の挿入型無線通信媒体装置。
  19. 前記金属部材が、金属シート、もしくは金属板、もしくは金属膜、もしくは金属めっきのいずれかであることを特徴とする請求項17に記載の挿入型無線通信媒体装置。
  20. 請求項1〜19いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置を挿入可能な挿入部と、
    前記挿入部を有し、前記挿入型無線通信媒体装置を格納可能な筐体と、
    前記筐体内部であって、前記挿入部の周囲に設けられた開口部を有する導体で形成されたループアンテナを有することを特徴とする電子機器。
  21. 無線通信媒体を挿入することが可能な挿入部と、
    前記挿入される無線通信媒体の周囲を囲むように形成された開口部を有する導体から形成されたループアンテナと、
    前記挿入部と前記ループアンテナが形成された筐体を有することを特徴とする電子機器。
  22. 無線通信媒体を挿入可能な挿入部を有する筐体と、
    前記筐体内部であって、前記挿入された無線通信媒体の周囲を囲む開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有することを特徴とする電子機器。
  23. ICおよびメモリおよびこれらの制御回路を有する無線通信媒体を挿入可能な挿入部を有する筐体と、
    前記筐体内部であって、前記挿入された無線通信媒体の周囲を囲む開口部を有する導体から形成されたループアンテナを有することを特徴とする電子機器。
  24. 前記開口部が、前記無線通信媒体の主面よりも面積が広いことを特徴とする請求項22乃至23のいずれかに記載の電子機器。
  25. 前記開口部が形成する面が、前記無線通信媒体の主面と略平行であることを特徴とする請求項22〜24いずれか1記載の電子機器。
  26. 前記ループアンテナが、信号電流を非給電とした無給電ループアンテナであることを特徴とする請求項22〜25いずれか1記載の電子機器。
  27. 前記ループアンテナに共振回路、もしくは整合回路、もしくは終端抵抗のいずれか、あるいはこれらの2つ、あるいはすべてが接続されていることを特徴とする請求項22〜26いずれか1記載の電子機器。
  28. 前記挿入部が、前記筐体の側面に設けられることを特徴とする請求項21〜27いずれか1記載の電子機器。
  29. 前記電子機器が携帯端末であることを特徴とする請求項21〜28いずれか1記載の電子機器。
  30. 前記電子機器がノートブックパソコンであることを特徴とする請求項21〜28いずれか
    1記載の電子機器。
  31. 請求項1〜19いずれか1記載の挿入型無線通信媒体装置を挿入可能な挿入部と、
    前記挿入部を有し、前記挿入型無線通信媒体装置を格納可能な筐体と、
    前記筐体に設けられた表示部と入力装置を有するマンマシンインターフェースと、
    前記筐体内部に設けられた送受信処理部と、
    前記筐体内部に設けられ、前記送受信処理部を制御する制御部を有することを特徴とする携帯端末。
  32. 無線通信媒体を挿入可能な挿入部と、
    前記挿入される無線通信媒体の周囲を囲む開口部を有する導体で形成されたループアンテナと、
    前記挿入部と、前記ループアンテナを有する筐体と、
    前記筐体に設けられた表示部と入力装置を有するマンマシンインターフェースと、
    前記筐体内部に設けられた送受信処理部と、
    前記筐体内部に設けられ、前記送受信処理部を制御する制御部を有することを特徴とする携帯端末。
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