JP2005281315A - 水性薬理組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各個人の鼻腔内に噴霧することができる、以下の成分を含む水性医薬組成物:(A)薬理的に有効な量の薬剤の固形粒子;及び(B)該組成物中において該粒子の均一な分散状態を維持し、かつ該組成物に一定のシキソトロピー性を付与する上で有効な量の沈殿防止剤;及び該薬剤が、デキサメタゾン、プレドニソロン、またはトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される抗炎症ステロイド剤である、上記医薬組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明は水性薬理組成物に関するものである。より詳しくは、本発明は、鼻腔を覆っている粘膜の表面上に存在することにより、異常な身体的状態を治療する上で有効な、医薬品を含有する水性組成物に関する。
本発明の関連する分野を、まず鼻炎の特定の形態、即ち鼻粘膜の炎症を含む異常な身体的状態の治療との関連で説明する。以下に記載するように、本発明が広範な用途をもつものと理解すべきである。
本発明は、薬理組成物に係わり、該組成物は、鼻道を覆う粘膜表面上に、該薬理組成物を堆積させることにより治療できる、異常な身体的状態を軽減するのに特に有効であり、かつそのために適したものとする、諸特性の組み合わせを有するものである。
以下の特許は、種々の型の医薬を含有する薬理組成物を開示しており、該医薬は、鼻腔の粘膜表面上に存在させることによって、異常な身体的状態を治療する機能を果たす薬剤を包含する:米国特許第3,780,176 号、同第3,809,294 号、同第3,897,779 号、同第4,405,598 号、同第4,250,163 号、同第4,294,829 号、同第4,304,765 号、同第4,407,792 号、同第4,432,964 号、同第4,443,440 号、同第4,478,818 号および同第5,439,670 号。
上記特許に記載された組成物とは対照的に、本発明の薬理組成物は水性系である。
本発明によれば、水性系の薬理組成物が提供され、該組成物は、各個人の鼻腔内に噴霧することができ、また該組成物は(A) 薬理的に有効な量の、医薬の固体粒子と、ここで該医薬は鼻腔の粘膜表面に存在することにより、身体の状態を治療する上で有効であり、および(B) 該組成物中に該粒子を均一な分散状態を維持し、かつ該組成物に以下のシキソトロピー性を付与する上で有効な量の沈殿防止剤とを含む:(i) 非−剪断状態における粘度が比較的高く、該組成物はゲル−状の形態にあり、(ii)該組成物が噴霧用に処方する際に、剪断力(振盪)の作用下に置かれた場合に、該組成物の粘度は比較的低く、かつミスト状態にある該組成物は、該鼻道内を容易に流動して、該鼻腔の粘膜表面に堆積するようなレベルにあり、かつ(iii) 該粘膜表面上に堆積した状態で、該組成物の粘度は、比較的高くて、該鼻腔に見られる固有の粘膜性の力により、該粘膜表面からの排除傾向に対して耐性であるようなレベルにある。
本発明のもう一つの局面では、鼻腔の粘膜表面に医薬の固体粒子を適用する方法を提供し、該方法は、該医薬を含有する水性薬理組成物の単位投与量を、鼻腔の各々に噴霧することを含み、該用量は薬理的に有効な量の該医薬を含み、該組成物は所定量の沈殿防止剤をも含み、該所定量は、該粒子を該組成物中に均一な分散状態に維持するのに有効で、かつ該組成物に、以下のようなシキソトロピー性を付与するのに有効な量である。該シキソトロピー性とは、薬理的に有効な量の該医薬が、少なくとも該鼻の前部領域、前部鼻腔洞および上顎部腔洞の粘膜表面各々上に、および甲介を覆う鼻甲介上にある粘膜表面各々上に、堆積されるようなものであり、しかも該量の各部分が、少なくとも約1時間に渡り該粘膜表面各々に維持されるような、シキソトロピー性である。
好ましい態様において、本発明の組成物は予備圧縮ポンプを使用して、噴霧することにより、該鼻腔に適用される。
好ましい一態様においては、該医薬の固体粒子の懸濁液を、該シキソトロピー性懸濁液の底部に導入する。
1.鼻腔の粘膜表面に医薬の固体粒子を適用する方法であって、該医薬を含有する水性薬理組成物の一用量を、鼻腔の各々に噴霧する工程を含み、該用量は薬理的に有効な量の該医薬を含み、該組成物は所定量の沈殿防止剤をも含み、該所定量は、該粒子を該組成物中に均一な分散状態に維持するのに有効で、かつ該組成物に、以下のようなシキソトロピー性を付与するのに有効な量であり、該シキソトロピー性は、薬理的に有効な量の該医薬を、少なくとも該鼻の前部領域、前部鼻腔洞および上顎部腔洞の粘膜表面各々上に、および甲介を覆う鼻甲介上にある粘膜表面各々上に堆積させるような性質であり、かつ該薬理的に有効な量の各部分を、少なくとも約1時間、該粘膜表面各々上に維持するような性質であることを特徴とする、上記方法。
2. 該医薬が抗−炎症性ステロイド剤である上記1に記載の方法。
3. 該抗−炎症性ステロイド剤が、トリアムシノロンアセトニドを含み、かつその用量が、アレルギー性鼻炎症状の軽減をもたらすのに有効な量で、該トリアムシノロンアセトニドを含む、上記2に記載の方法。
4. 該組成物のゲル化粘度が、約50〜約200cpの範囲内にあり、しかも該組成物の剪断粘度が、約400〜約1000cpの範囲内にある、上記3に記載の方法。
5. 該組成物が無臭であり、かつ四級アンモニウム化合物およびキレート剤を含み、かつ該沈殿防止剤が、マイクロクリスタリンセルロースとナトリウムカルボキシメチルセルロースとの混合物から本質的になる、上記4に記載の方法。
6. 該四級アンモニウム化合物がベンザルコニウムクロリドから本質的になり、かつ該キレート剤が本質的にEDTAからなる、上記5に記載の方法。
7. 該組成物を、予備圧縮ポンプにより噴霧する、上記1に記載の方法。
8. 各個人の鼻腔内に噴霧することができ、以下の成分:(A)薬理的に有効な量の、医薬の固体粒子と、ここで該医薬は鼻腔の粘膜表面に存在することにより、
身体の状態を治療する上で有効であり;および(B)該組成物中に該粒子を均一な分散状態を維持し、かつ該組成物に以下のシキソトロピー性を付与する上で有効な量の沈殿防止剤とを含み:(i) 非−剪断状態における粘度が比較的高く、
該組成物はゲル−状の形態にあり、(ii)該組成物が噴霧用に処方する際に、剪断力(振盪)の作用下に置かれた場合に、該組成物の粘度は比較的低く、かつミスト状態にある該組成物が、該鼻道内を容易に流動して、該鼻腔の粘膜表面
に堆積するようなレベルにあり、かつ(iii)該粘膜表面上に堆積した状態では、該組成物の粘度は、比較的高くて、該鼻腔に見られる固有の粘膜性の力により、
該粘膜表面からの排除傾向に対して耐性であるようなレベルにある、ことを特徴とする水性薬理組成物。
9. 該組成物の比較的低い粘度が、約50〜約200cpの範囲内にあり、しかも該組成物の比較的高い粘度が、約400〜約1000cpの範囲内にある、上記8に記載の組成物。
10. 該医薬が、抗−炎症性ステロイド剤である、上記8に記載の組成物。
11. 該医薬が、抗−炎症性ステロイド剤である、上記9に記載の組成物。
12. 該ステロイド剤が、本質的にトリアムシノロンアセトニドからなる、上記10に記載の組成物。
13. 該ステロイド剤が、本質的にトリアムシノロンアセトニドからなる、上記11に記載の組成物。
14. 無臭であり、かつ四級アンモニウム化合物およびキレート剤を含む、上記12に記載の組成物。
15. 該四級アンモニウム化合物がベンザルコニウムクロリドから本質的になり、該キレート剤が本質的にEDTAからなり、かつ該沈殿防止剤がマイクロクリスタリンセルロースとナトリウムカルボキシメチルセルロースとの混合物からなる、上記14に記載の組成物。
16. 該組成物のゲル化粘度が約400cp〜約800cpであり、かつその剪断粘度が約50cp〜約200cpである、上記15に記載の組成物。
17. 固体粒子形状の医薬、該粒子を湿潤するための分散剤および該粒子を該組成物中で実質的に均一な分散状態に維持し、かつ該組成物にシキソトロピー性を付与するための沈殿防止剤を含む、水性薬理組成物の製造法であって、(A) 該分散剤の水性溶液を生成し、かつ該溶液を該固体粒子と併合して、該粒子の懸濁液を調製し、(B) 該沈殿防止剤を酸性水性溶液に添加して、シキソトロピー性懸濁液を生成し、および(C) 該懸濁液各々を、その一方の懸濁液を他方の懸濁液の底部に導入することにより併合する各工程を含むことを特徴とする、上記方法。
18. 該固体粒子の懸濁液を、該シキソトロピー性懸濁液の底部に導入する、上記17に記載の方法。
19. 該粒子の懸濁液が、トリアムシノロンアセトニドの粒子、親水性非−イオン性界面活性剤および四級アンモニウム抗菌剤を含み、しかも該シキソトロピー性懸濁液が、キレート剤および抗−浸透圧剤を含む、上記18に記載の方法。
20. 該抗菌剤がベンザルコニウムクロリドから本質的になり、該キレート剤がEDTAから本質的になり、かつ該抗−浸透圧剤が本質的にデキストロースからなる、上記19に記載の方法。
第1図は、予備圧縮ポンプの断面図であり、該ポンプは静止状態にあり、かつ本発明の組成物を鼻腔に適用するのに使用することができる。
第2図は、第1図に示されたポンプの、作動状態を示す、断面図である。
本発明の水性組成物は、固体粒子形状にある医薬および他の製薬上許容される成分、少なくとも該医薬と相容性であり、使用条件の下で身体に対して無害であり、かつ組織刺激を回避または最小化する物質である。以下の説明から理解されるであろうように、本発明の水性組成物においては、エーロゾル製品の必須の成分である、推進剤を使用する必要はない。
水が、該組成物中に多量に存在する。典型的には、水は該組成物の少なくとも約85重量%およびより典型的には少なくとも約90重量%を構成する。
本発明の実施において使用する該医薬は、鼻腔の粘膜表面上に存在することにより、異常な身体状態の治療を可能とする医薬である。このような医薬の例は、ステロイド系および非−ステロイド系抗−炎症剤、β−アゴニストおよび気管支拡張薬である。このような医薬は、上気道の炎症およびアレルギー性鼻炎により生ずる鼻の症状の緩和をもたらす。
本発明の薬理組成物は、好ましくは該組成物に所定の特性を付与する他の成分を含む。
本発明の無臭の組成物は、一般的に約0.004 〜約0.02重量%の該四級アンモニウム化合物と、約0.01〜約0.5 重量%のキレート剤とを含むであろう。化合物の上記混合物の使用により、該組成物中に酸化防止剤と考えられる物質を含める必要がなくなる。
クラッパー36は、該ステム26と該内部壁24との間の、該中空管18内に活動可能に配置されている。該クラッパー36は、該ステム入口32と嵌合してこれを介する液体の流動を阻止するヘッド部分38と、ショルダー部分40と、該クラッパー36が下方に移動した場合に、該ハウジング内部壁24上を活動し、かつこれを封止するように設計されたベル−型の底部分42とを有する。該ハウジング12の底部と該クラッパーのヘッド部分38の下側との間のバネ44は、該クラッパーヘッドを偏らせて、該テスム入口32と嵌合し、かつこれを封止する。
以下の実施例は、本発明を例示するものである。
実施例1
本発明の好ましい薬理組成物を以下に説明する。
トリアムシノロンアセトニド,USP 微粉砕 0.055 9.075
局所グレード (TAA)
マイクロクリスタリンセルロースとナトリウム 2.0 330.00
カルボキシメチルセルロースとの混合物, NF
ポリソルベート80,NF界面活性剤 0.004 0.66
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム, USP 0.05 8.25
ベンザルコニウムクロリド(BzCl)溶液, 50wt% 0.03 4.95
BzCl, NF
デキストロース(無水), USP 5.0 825.00
精製水, USP 92.86 15,322
希塩酸, NF, * *
0.1N NaOH 溶液 * *
全重量 16.5 g
*:pH調節のために使用した。
可変速度のスウィープミキサー(sweep mixer) 、可変速度の攪拌機、および定速の分散機を備えたステンレススチール製の反応ガマに、約500 kgの精製水を添加する。約0.4125kgのエチレンジアミン四酢酸ジナトリウム(以下“EDTA”)および41.25 kgのデキストロースを該水に添加する。上記成分を約25分間混合した後に、該分散機および攪拌機を停止させ、該スウィープミキサーを作動させる。約0.6 kgの希塩酸(“HCl”)溶液を、該EDTAおよびデキストロース溶液に添加する。該分散機を再度始動させ、次いで約16.5kgの、マイクロクリスタリンセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースの混合物を、該酸性化されたEDTA/デキストロース溶液に添加する。得られたこの懸濁液を約10分間混合を継続することにより均一化する。次いで、全てのミキサーを停止させて、該反応ガマの掻き取りを行う。該スウィープミキサーおよび分散機を使用して、均質化を再開し、約15分間行う。
本発明の範囲内のもう一つの組成物を、実施例1に記載の成分および方法を利用して調製する。但し、以下の変更を行う。上記第一の反応ガマ中で、EDTA、デキストロース、および水を、該EDTAおよびデキストロースを水に添加した時点から測定して、約10分間混合する。約0.53kgのHCl,NFを、該反応ガマに含まれる、該EDTAおよびデキストロースの溶液に添加する。
実施例1および2に記載した如き組成物は、アレルギー性鼻炎症状の効果的な治療のために、経鼻吸入することができる。実施例1および2に記載した如く、該組成物各々を計量ポンプを備えた噴霧ボトルに収容する。該ボトルは該組成物約16.5 gを収容している。
該組成物の1投与量を、ヒト患者鼻腔の各々に噴霧により、該組成物を該患者に射出することができる。この一投与量の射出のために、該予備圧縮計量ポンプ(バロア(Valois)社製の VP7/100S)を、患者の外鼻孔に配置し、次いで患者がこれを作動させ、その鼻腔内に噴霧体を与える。最初の投与後、該ポンプの各動作は、該鼻のアクチュエータから、約55 mcgのTAA を含有する約100 mgの組成物を射出する。組成物の各ボトルは、少なくとも約120 回の計量された投与量を与えるであろう。例示した該組成物に対して、成人および12歳以上の子供に対して推奨された一日一回の投与は、各外鼻孔における2回の噴霧に等価な、約220mcgのTAA にて開始する。該組成物を周期的に使用する場合には、該毎日の投与量を、約110mcgのTAA(外鼻孔当たり約55 mcg)に減じることを考慮すべきである。
本発明は、患者の乱された異常な身体的状況を軽減するための、効果的かつ改善された手段を提供するものであることを理解すべきである。
Claims (46)
- 各個人の鼻腔内に噴霧することができる、以下の成分を含む水性医薬組成物:(A)薬剤が鼻腔の粘膜表面に存在することにより、異常な身体的状態を治療する上で有効である薬理的に有効な量の薬剤の固形粒子;及び(B)該組成物中において該粒子の均一な分散状態を維持し、かつ該組成物に以下のシキソトロピー性:(i)非剪断状態における該組成物の粘度は400〜1000 cpであり、該組成物は該粒子が懸濁したゲル状の形態にあり;(ii)噴霧用に処方する際に該組成物が剪断力(振盪)の作用下に置かれた場合に、該組成物の粘度は50〜200 cpであり、ミスト状態にある該組成物は該鼻道内を容易に流動して該鼻腔の粘膜表面に堆積するような性質であり;及び(iii)該粘膜表面上に堆積した状態において、該組成物の粘度は400〜1000 cpであり、該鼻腔に見られる固有の粘膜性の力による該粘膜表面からの排除傾向に対して耐性であるような性質である、を付与する上で有効な量の沈殿防止剤;及び該薬剤は、デキサメタゾン、プレドニソロン、またはトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される抗炎症ステロイド剤である、上記医薬組成物。
- 該ステロイド剤がトリアムシノロンアセトニドからなる、請求の範囲第1項に記載の組成物。
- 無臭であり、かつ四級アンモニウム化合物、キレート剤及び抗浸透圧剤を含む、請求の範囲第1項または第2項に記載の組成物。
- 薬剤粒子を湿潤するのに有効な分散剤を含有する、請求の範囲第1項または第2項に記載の組成物。
- 該四級アンモニウム化合物がベンザルコニウムクロリドであり、該キレート剤がEDTAであり、かつ該抗浸透圧剤がデキストロースであり、該沈殿防止剤がマイクロクリスタリンセルロースとナトリウムカルボキシメチルセルロースとの混合物からなる、請求の範囲第3項に記載の組成物。
- 少なくとも85重量%の水を含み、固形粒子状の薬剤の有効量が0.001〜2重量%の範囲にあり、及び沈殿防止剤の有効量が1〜5重量%の範囲にある、請求の範囲第2〜4項のいずれか一項に記載の組成物。
- 該分散剤がポリソルベート80(TM)である請求の範囲第4項に記載の組成物。
- 推進剤を含まず、かつpHが4.5〜7.5であり、及び該沈殿防止剤が混合物の重量に対して85〜95重量%のマイクロクリスタリンセルロースと5〜15重量%のカルボキシメチルセルロースとの混合物を含む、請求の範囲第1項、第2項及び第4項のいずれか一項に記載の組成物。
- 0.004〜0.02重量%の該四級アンモニウム化合物と、0.01〜0.5重量%のキレート剤とを含む、請求の範囲第8項に記載の組成物。
- 固形粒子形態の薬剤、該粒子を湿潤するための分散剤及び該組成物中において該粒子の均一な分散状態を維持し、かつ該組成物にシキソトロピー性を付与するための沈殿防止剤を含む、水性医薬組成物の製造法であって、(A)該分散剤の水性溶液を生成し、かつ該溶液を該固形粒子と併合して、該粒子の懸濁液を調製し、(B)該沈殿防止剤を酸性水性溶液に添加して、シキソトロピー性懸濁液を生成し、及び(C)該懸濁液各々を、その一方の懸濁液を他方の懸濁液の底部に導入することにより併合する各工程を含み、該薬剤が、デキサメタゾン、プレドニソロン、またはトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される抗炎症ステロイド剤である、上記方法。
- 該粒子の懸濁液を、該シキソトロピー性懸濁液の底部に導入する、請求の範囲第10項に記載の方法。
- 該粒子の懸濁液が、トリアムシノロンアセトニドの粒子、親水性非イオン性界面活性剤及び四級アンモニウム抗菌剤を含み、並びに該シキソトロピー性懸濁液が、キレート剤及び抗浸透圧剤を含む、請求の範囲第11項に記載の方法。
- 該抗菌剤がベンザルコニウムクロリドであり、該キレート剤がEDTAであり、かつ該抗浸透圧剤がデキストロースからなる、請求の範囲第12項に記載の方法。
- 各個人の鼻炎を治療するための薬剤を含む医薬組成物であって、該薬剤の固形粒子を含みかつ薬理的に有効量の該薬剤を含む所定量の組成物を各個人の鼻腔内に噴霧することによって、該薬剤を各個人の鼻腔の粘膜表面に作用させる組成物であり、該組成物はまた、組成物中において該粒子の均一な分散状態を維持し、かつ該組成物に以下のシキソトロピー性:薬学的に有効量の薬剤を、鼻の前部領域、前部鼻腔洞および上顎部腔洞の粘膜表面各々上に、および甲介を覆う鼻甲介上にある粘膜表面各々上に堆積させるような性質であり、かつ該薬理的に有効な量の各部分を、少なくとも1時間に渡り該粘膜表面各々に維持させるような性質である、を与えるのに有効な量の沈殿防止剤を含み、及び該薬剤はデキサメタゾン、プレドニソロン、またはトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される抗炎症ステロイド剤である、上記医薬組成物。
- 抗炎症ステロイド剤がトリアムシノロンアセトニドであり、及びアレルギー性鼻炎症状を軽減するのに有効量のトリアムシノロンアセトニドを含む、請求の範囲第14項に記載の医薬組成物。
- 該組成物のゲル化粘度が400〜1000 cpの範囲内にあり、及び該組成物の剪断粘度が50〜200 cpの範囲内にある、請求の範囲第15項に記載の医薬組成物。
- 該組成物が無臭であり、かつ四級アンモニウム化合物及びキレート剤を含み、及び該沈殿防止剤がマイクロクリスタリンセルロースとナトリウムカルボキシメチルセルロースとの混合物からなる、請求の範囲第16項に記載の医薬組成物。
- 該四級アンモニウム化合物がベンザルコニウムクロリドであり、及び該キレート剤がEDTAからなる、請求の範囲第17項に記載の医薬組成物。
- 該組成物が予備圧縮ポンプによりスプレーされるものである、請求の範囲第14〜18項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 該組成物のシキソトロピー性が以下に示す性質である請求の範囲第14項に記載の医薬組成物:(i)非剪断状態における該組成物の粘度が400〜1000 cpであり、該組成物は前記粒子が懸濁したゲル状の形態にあり;(ii)噴霧用に処方する際に該組成物が剪断力(振盪)の作用下に置かれた場合に、該組成物の粘度は50〜200 cpであり、ミスト状態にある該組成物が該鼻道内を容易に流動して該鼻腔の粘膜表面に堆積するような性質であり;及び(iii)該粘膜表面上に堆積した状態において該組成物の粘度が400〜1000 cpであり、該鼻腔に見られる固有の粘膜性の力による該粘膜表面からの排除傾向に対して耐性であるような性質である。
- 薬剤粒子を湿潤するのに有効な分散剤を含有する、請求の範囲第14〜19項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- トリアムシノロンアセトニド、マイクロクリスタリンセルロースとナトリウムカルボキシメチルセルロースとの混合物、ポリソルベート80(TM)、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、ベンザルコニウムクロリド、デキストロース、及び精製水を含む、請求の範囲第14〜21項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 薬理的に有効量の薬剤を含み、各個人の各鼻腔に噴霧され、かつ該薬剤の有効量が、鼻の前部領域、前部鼻腔洞および上顎部腔洞の粘膜表面各々上、および甲介を覆う鼻甲介上にある粘膜表面各々上に堆積し、及び該薬剤の薬理的に有効量が、少なくとも1時間に渡り該粘膜表面各々に維持される、請求の範囲第4〜9項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 各鼻腔へ投与される投与量として200〜450mcgの薬剤を含む、請求の範囲第14〜23項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 各個人の各鼻腔へ一日に一度、100〜130mcgの薬剤を含む量において投与される、請求の範囲第24項に記載の医薬組成物。
- 投与2時間後において全薬剤の少なくとも47%が各個人の前部腔洞内に堆積された状態で維持される、請求の範囲第14〜23項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 投与2時間後において全薬剤の少なくとも23%が各個人の下部甲介領域内に堆積された状態で維持される、請求の範囲第14〜23項及び第26項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 投与2時間後において全薬剤の少なくとも6%が各個人の上部甲介領域内に堆積された状態で維持される、請求の範囲第14〜23項、第26項及び第27項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 下記を含む製品;
(A)請求の範囲第1〜9項のいずれか一項に記載の組成物、
(B)前記組成物を含む容器、及び
(C)前記容器に付随した予備圧縮ポンプであって、各個人の鼻孔内へ前記組成物の全投与量を噴霧し得るポンプ。 - 該容器が該組成物の完全な投与量の2倍より多く含む、請求の範囲第29項に記載の製品。
- 該容器が該組成物の完全な投与量の少なくとも120倍を含む、請求の範囲第29項に記載の製品。
- 該予備圧縮ポンプが各個人の鼻孔内へ、組成物の少なくとも1完全投与量である100mgを噴霧し得る、請求の範囲第29項記載の製品。
- 各個人の鼻腔内に噴霧することができ、無臭であり、推進剤を含まず、かつpH4.5〜7.5である、以下の成分を含む水性医薬組成物:(A)少なくとも85重量%の水;(B)0.001〜2重量%のトリアムシノロンアセトニド薬剤の固体粒子;(C)混合物の重量に対して85〜95重量%のマイクロクリスタリンセルロースと5〜15重量%のカルボキシメチルセルロースとの混合物を含む1〜5重量%の沈殿防止剤であって、沈殿防止剤の前記量は、該組成物中において該粒子の均一な分散状態を維持し、かつ該組成物に以下のシキソトロピー性:(i)非剪断状態における該組成物の粘度は400〜1000 cpであり、該組成物は該粒子が懸濁したゲル状の形態にあり;(ii)噴霧用に処方する際に該組成物が剪断力(振盪)の作用下に置かれた場合に、該組成物の粘度は50〜200 cpであり、ミスト状態にある該組成物は該鼻道内を容易に流動して該鼻腔の粘膜表面に堆積するような性質であり;及び(iii)該粘膜表面上に堆積した状態において、該組成物の粘度は400〜1000 cpであり、該鼻腔に見られる固有の粘膜性の力による該粘膜表面からの排除傾向に対して耐性であるような性質である、を付与する上で有効な量である;(D)0.004〜0.02重量%の抗菌性を有する四級アンモニウム化合物;及び(E)0.01〜0.5重量%のキレート剤。
- 該四級アンモニウム化合物がベンザルコニウムクロリドであり、及び該キレート剤がエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムからなる、請求の範囲第33項に記載の医薬組成物。
- 薬剤粒子を湿潤するのに有効な分散剤を含有する、請求の範囲第33項に記載の医薬組成物。
- 該分散剤がポリソルベート80(TM)である請求の範囲第35項に記載の組成物。
- デキストロースを含む、請求の範囲第33項に記載の医薬組成物。
- 該薬剤の固形粒子が1〜20μの平均サイズを有する、請求の範囲第33項に記載の医薬組成物。
- トリアムシノロンアセトニドの固形粒子状の薬剤、前記薬剤を湿潤させるための分散剤、及び前記粒子を組成物中に均一に分散させかつ組成物にシキソトロピー性を付与するための沈殿防止剤を含む水性医薬組成物を含む製品であって、下記を含む方法により製造される上記製品:(A)前記粒子及び前記分散剤を含む懸濁液を用意し;(B)前記沈殿防止剤を含むシキソトロピー性水性懸濁液を用意し;及び(C)一方の懸濁液を他の懸濁液の底部に導入することにより前記各懸濁液を混合する。
- 懸濁液(B)の底部に懸濁液(A)を導入することにより、該懸濁液を混合する、請求の範囲第39項に記載の製品。
- 懸濁液(B)の底部に懸濁液(A)をポンプ輸送することにより、懸濁液(B)の底部に懸濁液(A)を導入し、それにより該懸濁液を混合する、請求の範囲第40項に記載の製品。
- 懸濁液(A)と(B)を混合する前に、懸濁液(A)に四級化合物の水溶液を添加し、かつ懸濁液(B)に抗浸透圧剤及びキレート剤を添加する、請求の範囲第39項に記載の製品。
- トリアムシノロンアセトニドの固形粒子状の薬剤、及び前記粒子を組成物中に均一に分散させかつ組成物にシキソトロピー性を付与するための沈殿防止剤を含む水性医薬組成物を含む製品であって、下記を含む方法により製造される上記製品:(A)前記粒子を含む懸濁液を用意し;(B)前記沈殿防止剤を含むシキソトロピー性水性懸濁液を用意し;及び(C)一方の懸濁液を他の懸濁液の底部に導入することにより前記各懸濁液を混合する。
- 懸濁液(B)の底部に懸濁液(A)を導入することにより、該懸濁液を混合する、請求の範囲第43項に記載の製品。
- 懸濁液(B)の底部に懸濁液(A)をポンプ輸送することにより、懸濁液(B)の底部に懸濁液(A)を導入し、それにより該懸濁液を混合する、請求の範囲第44項に記載の製品。
- 懸濁液(A)と(B)を混合する前に、懸濁液(A)に四級化合物の水溶液を添加し、かつ懸濁液(B)に抗浸透圧剤及びキレート剤を添加する、請求の範囲第43項に記載の製品。
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