JP2005281151A - 入浴剤およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 保存安定性(経時安定性)に優れ、湯への分散性および分散させた場合の白濁性が良好で、白濁の安定性にも優れ、かつ入浴後、肌に十分なしっとり感およびスベスベ感を与える入浴剤を提供すること。
【解決手段】 常温で液状の炭化水素油(a);HLBが11〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤およびHLBが11〜18のポリオキシエチレン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種(b);HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(c);融点が40℃以上の炭素数14〜24の1価アルコール(d);および水(e)を含有する入浴剤であって、該aを30〜50質量部、該bを2〜7質量部、該cを1〜4質量部、該dを0.2〜2質量部、該eを40〜60質量部含み、該aと該bと該cと該dとの合計量が40〜60質量部であり、かつ該aと該dとの質量比a/dが25/1〜150/1および該bと該dとの質量比b/dが4/3〜10/1である入浴剤。
【選択図】 なし
【解決手段】 常温で液状の炭化水素油(a);HLBが11〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤およびHLBが11〜18のポリオキシエチレン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種(b);HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(c);融点が40℃以上の炭素数14〜24の1価アルコール(d);および水(e)を含有する入浴剤であって、該aを30〜50質量部、該bを2〜7質量部、該cを1〜4質量部、該dを0.2〜2質量部、該eを40〜60質量部含み、該aと該bと該cと該dとの合計量が40〜60質量部であり、かつ該aと該dとの質量比a/dが25/1〜150/1および該bと該dとの質量比b/dが4/3〜10/1である入浴剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、入浴剤およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、乳化型入浴剤およびその製造方法に関する。
入浴は、身体を清潔にする以外に、美容と健康に種々の効果、例えば、温熱作用により血行を促進させ、新陳代謝を高める、精神的にリラックスさせるなどの効果を与えることが知られている。一方、入浴すると、皮膚表面の皮膜を形成している皮表脂質(皮脂)が一時的に取り除かれることによって肌のはりや柔軟性の低下が生じるとともに、肌の水分が失われ易くなる。そのため、特に乾燥し易い冬の時期には肌荒れを起こし易くなる。皮膚の水分や皮脂量を適切な範囲に保つことは皮膚の健康面から考えても非常に重要である。
上記の皮膚の水分および皮脂量を保つために、一般的には、化粧水、乳液などの各種スキンケア商品が使用されている。また、入浴中においても、油性成分や保湿成分を含有する入浴剤を使用することで上記問題点の解決を図っている。
入浴剤としては、粉末型、液体型、および錠剤型等の剤型が挙げられるが、特に液体型の一種である乳化型入浴剤が、油性成分による保湿効果を与え、さらに浴槽が充分に白濁することでミルクバスのような高級感が得られ、精神的なリラックス感を与える点から人気がある。しかしながら、乳化型入浴剤は、経時安定性が悪く、分離やクリーミング(凝集)などが生じ易く、攪拌しても油相成分と水相成分とが相分離する場合がある。また、この入浴剤を浴槽の湯にいれた場合にも分離やクリーミング等が生じる場合がある。
乳化型入浴剤の経時安定性を改善するために種々の検討が行われている。例えば、特許文献1には、特定の油分と、HLBが8〜14の非イオン性界面活性剤と、特定の色素とを特定の比率で含有する、経時安定性に優れた白濁入浴剤(原液)が開示されている。特許文献2には、高圧ホモジナイザーを用いて特定の組成物を乳化することにより、乳化粒子を細かくして経時安定性に高めた入浴剤が開示されている。しかし、これらの入浴剤は、経時安定性は改善されているものの、浴槽の湯に使用した場合に十分な白濁が得られない、分離やクリーミング等が生じるなどの問題がある。さらに、肌に十分なしっとり感およびスベスベ感を与えることもできない。
特開平6−92839号公報
特開平11−189526号公報
W.C.Griffin、J.Soc.Cosmetic、33、1180頁(1960年)
本発明の目的は、保存安定性(経時安定性)、湯への分散性および分散させた場合の白濁性が良好で、白濁の安定性にも優れ、かつ入浴後、肌に十分なしっとり感およびスベスベ感を与える入浴剤およびその製造方法を提供することにある。
本発明の入浴剤は、常温で液状の炭化水素油(a);HLBが11〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤およびHLBが11〜18のポリオキシエチレン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種(b);HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(c);融点が40℃以上の炭素数14〜24の1価アルコール(d);および水(e)を含有する入浴剤であって、該aを30〜50質量部、該bを2〜7質量部、該cを1〜4質量部、該dを0.2〜2質量部、該eを40〜60質量部含み、該aと該bと該cと該dとの合計量が40〜60質量部であり、かつ該aと該dとの質量比a/dが25/1〜150/1および該bと該dとの質量比b/dが4/3〜10/1である。
本発明の入浴剤の製造方法は、(1)上記a、上記b、上記c、および上記dを混合する工程、(2)さらに前記eの一部を混合する工程、および(3)(2)の工程で得られた混合物を、該eの残部に添加、混合する工程をこの順序で含む。
本発明の入浴剤の製造方法はまた、(1)上記a、上記b、上記c、および上記dを混合する工程、(2)該a、該b、該c、および該dの合計の質量に対して、0.1倍量〜0.3倍量の前記eを、70℃〜95℃にて混合する工程、および (3)(2)の工程で得られた混合物と該eの残部とを含有する液の温度が0℃〜50℃となるように、該混合物を該eの残部に添加、混合する工程をこの順序で含む。
本発明の入浴剤は、保存安定性(経時安定性)、湯への分散性および分散させた場合の白濁性が良好で、白濁の安定性にも優れ、かつ入浴後、肌に十分なしっとり感およびスベスベ感を与える。
本発明の入浴剤は、常温で液状の炭化水素油(a)、HLBが11〜18の特定の非イオン性界面活性剤(b)、HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(c)、融点が40℃以上の炭素数14〜24の1価アルコール(d)、および水(e)を特定の割合で含有し、必要に応じて、その他の成分(f)を含有し得る。以下、各成分および入浴剤について順次説明する。
(各成分)
(a)炭化水素油
本発明の入浴剤に用いられる炭化水素油(以下、a成分という場合がある)は、常温、好ましくは25℃において液状である炭化水素油であれば特に制限はない。得られる入浴剤の経時安定性、入浴後の肌のしっとり感、スベスベ感などの向上の点から、炭素数が10以上の炭化水素油が好ましい。炭化水素油は、直鎖、分岐鎖、および環状のいずれの構造でもよく、不飽和結合を含んでもよい。石油や植物精油等に含有される天然物であっても、化学合成物であってもよい。具体的には、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、デセンなどの直鎖パラフィン、分岐鎖を有するイソパラフィン、スクワラン、スクワレン、テルペン類などが挙げられる。これらの中で、25℃での粘度が100mPa・s以下の直鎖パラフィン、イソパラフィン、およびスクワランが好ましい。これらの炭化水素油は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(a)炭化水素油
本発明の入浴剤に用いられる炭化水素油(以下、a成分という場合がある)は、常温、好ましくは25℃において液状である炭化水素油であれば特に制限はない。得られる入浴剤の経時安定性、入浴後の肌のしっとり感、スベスベ感などの向上の点から、炭素数が10以上の炭化水素油が好ましい。炭化水素油は、直鎖、分岐鎖、および環状のいずれの構造でもよく、不飽和結合を含んでもよい。石油や植物精油等に含有される天然物であっても、化学合成物であってもよい。具体的には、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、デセンなどの直鎖パラフィン、分岐鎖を有するイソパラフィン、スクワラン、スクワレン、テルペン類などが挙げられる。これらの中で、25℃での粘度が100mPa・s以下の直鎖パラフィン、イソパラフィン、およびスクワランが好ましい。これらの炭化水素油は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(b)HLBが11〜18の非イオン性界面活性剤
本発明の入浴剤に用いられるHLBが11〜18の非イオン性界面活性剤(以下、b成分という場合がある)は、HLBが11〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル型(POEAE型)非イオン性界面活性剤またはHLBが11〜18のポリオキシエチレン脂肪酸エステル型(POEFAE型)非イオン性界面活性剤である。これらのPOEAE型またはPOEFAE型非イオン性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の入浴剤に用いられるHLBが11〜18の非イオン性界面活性剤(以下、b成分という場合がある)は、HLBが11〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル型(POEAE型)非イオン性界面活性剤またはHLBが11〜18のポリオキシエチレン脂肪酸エステル型(POEFAE型)非イオン性界面活性剤である。これらのPOEAE型またはPOEFAE型非イオン性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
POEAE型非イオン性界面活性剤は、炭素数10〜22の1価アルコールにエチレンオキシドを付加した化合物である。エチレンオキシドの付加モル数は、得られる入浴剤の湯への分散性の向上の点から、好ましくは5〜30、より好ましくは8〜20である。具体例としては、ポリオキシエチレン(15モル)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(18モル)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(13モル)オレイルエーテルなどが挙げられる。
POEFAE型非イオン性界面活性剤は、炭素数10〜22の脂肪酸にエチレンオキサイドを付加した化合物である。エチレンオキシドの付加モル数は、得られる入浴剤の湯への分散性の向上の点から、好ましくは5〜30、より好ましくは8〜20である。具体例としては、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(12モル)、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール(20モル)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(20モル)などが挙げられる。
上記b成分のPOEAE型またはPOEFAE型の非イオン性界面活性剤のHLBは、11〜18、好ましくは13〜17である。本明細書において、HLB値とは、Griffin(例えば、非特許文献1)のHLB概念によって定める値をいう。HLBが11未満の場合、入浴後のスベスベ感が弱くなるだけでなく、得られる入浴剤の経時安定性および入浴剤を湯に分散させた場合の白濁の安定性が悪くなる。HLBが18を超える場合、入浴後の肌にベタツキ感が生じるだけでなく、入浴剤や湯の白濁の経時安定性が悪くなる。b成分は単独であるいは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
(c)HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤
本発明の入浴剤に用いられるHLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型(SFAE型)非イオン性界面活性剤(以下、c成分という場合がある)は、ソルビトール1モルに対して、炭素数が10〜22の脂肪酸を1モル〜3モルの割合でエステル化反応することにより得られる。具体例としては、モノラウリン酸ソルビタン、モノミリスチン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタンなどが挙げられる。好ましくは、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、およびモノオレイン酸ソルビタンである。これらのSFAE型非イオン性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。c成分のSFAE型非イオン性界面活性剤のHLBは2〜8、好ましくは4〜7である。HLBが2未満の場合または8を超える場合は、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、さらに入浴剤を湯に分散させた場合の白濁度が充分でなく、かつ白濁の経時安定性も悪い。
本発明の入浴剤に用いられるHLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型(SFAE型)非イオン性界面活性剤(以下、c成分という場合がある)は、ソルビトール1モルに対して、炭素数が10〜22の脂肪酸を1モル〜3モルの割合でエステル化反応することにより得られる。具体例としては、モノラウリン酸ソルビタン、モノミリスチン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタンなどが挙げられる。好ましくは、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、およびモノオレイン酸ソルビタンである。これらのSFAE型非イオン性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。c成分のSFAE型非イオン性界面活性剤のHLBは2〜8、好ましくは4〜7である。HLBが2未満の場合または8を超える場合は、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、さらに入浴剤を湯に分散させた場合の白濁度が充分でなく、かつ白濁の経時安定性も悪い。
(d)炭素数14〜24の1価アルコール
本発明の入浴剤に用いられる炭素数14〜24の1価アルコール(以下、d成分という場合がある)は、40℃以上の融点を有するアルコールであれば、特に制限はない。好ましくは、炭素数14〜18の1価アルコールである。これらの炭素数14〜24の1価アルコールは、通常、鯨ロウ類の加水分解、脂肪酸の高圧水素還元または金属ナトリウム還元、石油資源からの合成などにより得られる。具体例としては、セチルアルコール(融点50℃)、ステアリルアルコール(融点58℃)、ベヘニルアルコール(融点78℃)などが挙げられる。これらの1価アルコールは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。融点が40℃未満の場合、あるいは炭素数が14未満または24を超える場合は、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、さらに入浴剤を湯に分散させた場合の白濁度が充分でなく、かつ白濁の経時安定性も悪い。
本発明の入浴剤に用いられる炭素数14〜24の1価アルコール(以下、d成分という場合がある)は、40℃以上の融点を有するアルコールであれば、特に制限はない。好ましくは、炭素数14〜18の1価アルコールである。これらの炭素数14〜24の1価アルコールは、通常、鯨ロウ類の加水分解、脂肪酸の高圧水素還元または金属ナトリウム還元、石油資源からの合成などにより得られる。具体例としては、セチルアルコール(融点50℃)、ステアリルアルコール(融点58℃)、ベヘニルアルコール(融点78℃)などが挙げられる。これらの1価アルコールは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。融点が40℃未満の場合、あるいは炭素数が14未満または24を超える場合は、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、さらに入浴剤を湯に分散させた場合の白濁度が充分でなく、かつ白濁の経時安定性も悪い。
(e)水
本発明の入浴剤に用いられる水(以下、e成分という場合がある)は、特に制限されない。例えば、精製水、イオン交換水、上水(水道水)、蒸留水、および湧き水、海水脱塩水などの天然水が使用できる。
本発明の入浴剤に用いられる水(以下、e成分という場合がある)は、特に制限されない。例えば、精製水、イオン交換水、上水(水道水)、蒸留水、および湧き水、海水脱塩水などの天然水が使用できる。
(f)その他の成分
本発明の入浴剤に用いられるその他の成分としては、当業者が入浴剤に通常用いる添加剤である。これらの添加剤は、本発明の性能を損なわない範囲で配合することも可能である。添加剤としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂類;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド;オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油;ミツロウ、カルナウバロウ等のロウ類;ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体;ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性基剤;アルキルポリグルコシド、アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤;石鹸、アシルメチルタウリン塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤;アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルイミノジ酢酸塩等の両性界面活性剤;アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミンオキシド等の半極性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子;ホウ砂、クエン酸ナトリウム等の無機塩または有機塩類;酸、アルカリなどのpH調整剤;殺菌剤;キレート剤;抗酸化剤;紫外線吸収剤;動植物由来の天然エキス;香料などが挙げられる。
本発明の入浴剤に用いられるその他の成分としては、当業者が入浴剤に通常用いる添加剤である。これらの添加剤は、本発明の性能を損なわない範囲で配合することも可能である。添加剤としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂類;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド;オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油;ミツロウ、カルナウバロウ等のロウ類;ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体;ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性基剤;アルキルポリグルコシド、アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤;石鹸、アシルメチルタウリン塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤;アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルイミノジ酢酸塩等の両性界面活性剤;アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミンオキシド等の半極性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子;ホウ砂、クエン酸ナトリウム等の無機塩または有機塩類;酸、アルカリなどのpH調整剤;殺菌剤;キレート剤;抗酸化剤;紫外線吸収剤;動植物由来の天然エキス;香料などが挙げられる。
(入浴剤)
本発明の入浴剤は、上記常温で液状の炭化水素油(a成分)、HLBが11〜18の特定の非イオン性界面活性剤(b成分)、HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(c成分)、融点が40℃以上の炭素数14〜24の1価アルコール(d成分)、および水(e成分)を特定の割合で含有し、必要に応じて、その他の成分(f成分)を含有し得る。
本発明の入浴剤は、上記常温で液状の炭化水素油(a成分)、HLBが11〜18の特定の非イオン性界面活性剤(b成分)、HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(c成分)、融点が40℃以上の炭素数14〜24の1価アルコール(d成分)、および水(e成分)を特定の割合で含有し、必要に応じて、その他の成分(f成分)を含有し得る。
本発明の入浴剤中のa成分の含有量は、30質量部〜50質量部、好ましくは35質量部〜45質量部である。30質量部未満の場合、得られる入浴剤を湯に分散させた場合に白濁度が充分でない。さらに、入浴後の肌のしっとり感およびスベスベ感が弱くなる。50質量部を超える場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、さらに入浴剤の湯への分散性が悪くなる。また、入浴剤がゲル化して製造が困難になる場合もある。
本発明の入浴剤中のb成分の含有量は、2質量部〜7質量部、好ましくは3質量部〜6質量部である。2質量部未満の場合、入浴剤の経時安定性が悪く、入浴後の肌のしっとり感が弱くなる。7質量部を超える場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、さらに入浴剤の湯への分散性が悪くなる。さらに、入浴後の肌のスベスベ感が弱くなり、べたつきが生じる。入浴剤がゲル化して製造が困難になる場合もある。。
本発明の入浴剤中のc成分の含有量は、1質量部〜4質量部、好ましくは2質量部〜3質量部である。1質量部未満の場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、入浴剤を湯に分散させた場合の白濁の経時安定性も悪い。入浴後の肌のしっとり感およびスベスベ感も弱くなる。4質量部を超える場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、入浴剤を湯に分散させた場合の白濁の経時安定性も悪くなる。
本発明の入浴剤中のd成分の含有量は、0.2質量部〜2質量部、好ましくは0.4質量部〜1.5質量部である。0.2質量部未満の場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪い。さらに入浴剤を湯に分散させた場合に白濁度が充分でなく、白濁の経時安定性も悪くなる。そして、入浴後の肌のスベスベ感が弱くなる。2質量部を超える場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪い。さらに入浴剤の湯への分散性が悪く、白濁度も充分でない。また白濁の経時安定性も悪くなる。さらに入浴剤がゲル化して製造が困難になる。
本発明の入浴剤中のe成分の含有量は、40質量部〜60質量部である。40質量部未満の場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪い。さらに入浴剤の湯への分散性が悪く、白濁の経時安定性も悪くなる。入浴剤がゲル化して製造が困難になる。60質量部を超える場合、入浴剤を湯に分散させた場合に白濁度が充分でない。入浴後の肌のしっとり感およびスベスベ感が弱くなる。
さらに、本発明の入浴剤中のa成分、b成分、c成分、およびd成分の合計量は、40質量部〜60質量部、好ましくは40質量部〜50質量部である。40質量部未満の場合、入浴剤を湯に分散させた場合に白濁度が充分でない。入浴後の肌のしっとり感およびスベスベ感が弱くなる。60質量部を超える場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪い。さらに入浴剤の湯への分散性が悪く、白濁の経時安定性も悪い。入浴剤がゲル化して製造が困難になる。
本発明の入浴剤中のa成分とd成分との質量比(a/d)は、25/1〜150/1、好ましくは30/1〜100/1である。a/dが25/1未満の場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪く、入浴剤を湯に分散させた場合の白濁の経時安定性も悪い。さらに入浴剤がゲル化して製造が困難になる。150/1を超える場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪い。さらに入浴剤を湯に分散させた場合に白濁度が充分でなく、白濁の経時安定性も悪い。
本発明の入浴剤中のb成分とd成分との質量比(b/d)は、4/3〜10/1、好ましくは2/1〜8/1、さらに好ましくは3/1〜7/1である。b/dが4/3未満の場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪い。さらに入浴剤を湯に分散させた場合に白濁度が充分でなく、白濁の経時安定性も悪い。10/1を超える場合、得られる入浴剤の経時安定性が悪い。さらに入浴剤を湯に分散させた場合に白濁度が充分でなく、白濁の経時安定性も悪い。入浴後の肌のスベスベ感も弱くなる。
本発明の入浴剤は、例えば、以下の方法で製造することができる。すなわち、本発明の入浴剤の製造方法は、(1)上記a、上記b、上記c、および上記dを混合する工程、(2)さらに前記eの一部(eI成分)を混合する工程、および(3)(2)の工程で得られた混合物を、該eの残部(eII成分)に添加、混合する工程をこの順序で含む。このように、最初にe成分をわけて混合し(eI成分)、かつ(2)の工程で得られたa成分〜d成分およびeI成分の混合物を、eII成分に添加することによって、e成分を一度に混合する場合、あるいはeII成分を上記(2)で得られた混合物に添加する場合に比べて、保存安定性(経時安定性)、湯への分散性および分散させた場合の白濁性、ならびに白濁の安定性がさらに優れた入浴剤を得ることができる。
eI成分は、得られる入浴剤の経時安定性、入浴剤を湯に分散させた場合の白濁度および白濁の経時安定性を改善する点から、a成分〜d成分の合計の質量に対して、好ましくは0.1倍量〜0.3倍量、より好ましくは0.13倍量〜0.26倍量である。以下、「倍量」というときは、質量を基準にした倍数の量を意味する。
eI成分の混合温度は、得られる入浴剤の経時安定性、入浴剤を湯に分散させた場合の白濁度および白濁の経時安定性を改善する点から、好ましくは70〜95℃、より好ましくは75〜90℃である。
a成分〜d成分およびeI成分の混合物をeII成分に添加、混合する工程において、得られる入浴剤の経時安定性、入浴剤を湯に分散させた場合の白濁度および白濁の経時安定性を改善する点から、該混合物とeII成分とを含有する液の温度が、好ましくは0〜50℃、より好ましくは10〜48℃となるように、該混合物が添加、混合される。
本発明の入浴剤は、入浴時に浴槽の湯に分散させる以外に、水希釈液を調製し、肌にしっとり感およびスベスベ感を与える希釈タイプの乳液として、例えば、入浴後に使用することができる。また、入浴できない場合に、身体を拭いて余分な皮脂などの汚れを除去しつつ肌にしっとり感およびスベスベ感を与える清拭剤としても使用することができる。
次に実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜7および比較例1〜4の入浴剤を以下のようにして調製した。なお、各自実施例および比較例における攪拌・混合には、直径5cmのステンレス製攪拌羽根(プロペラタイプ)を有する攪拌機を用いて、攪拌羽根の回転速度が200rpmの条件の下で行った。
(実施例1)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で85℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.19倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物1)。この混合物1を残りの水(eII成分)に添加して、42℃にて混合して、入浴剤を得た(入浴剤1)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で85℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.19倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物1)。この混合物1を残りの水(eII成分)に添加して、42℃にて混合して、入浴剤を得た(入浴剤1)。
(実施例2)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.21倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに80℃にて約15分間攪拌・混合した(混合物2)。この混合物2を残りの水(eII成分)に添加して、46℃にて混合して、入浴剤を得た(入浴剤2)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.21倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに80℃にて約15分間攪拌・混合した(混合物2)。この混合物2を残りの水(eII成分)に添加して、46℃にて混合して、入浴剤を得た(入浴剤2)。
(実施例3)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.23倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物3)。この混合物3を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合して、入浴剤を得た(入浴剤3)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.23倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物3)。この混合物3を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合して、入浴剤を得た(入浴剤3)。
(実施例4)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.14倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物4)。この混合物4を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合した。さらに、ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸ソルビタンと香料との予備混合物を40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤4)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.14倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物4)。この混合物4を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合した。さらに、ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸ソルビタンと香料との予備混合物を40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤4)。
(実施例5)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.21倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物5)。この混合物5を残りの水(eII成分)に添加して、42℃にて混合した。さらに、ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸ソルビタンと香料との予備混合物を40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤5)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.21倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物5)。この混合物5を残りの水(eII成分)に添加して、42℃にて混合した。さらに、ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸ソルビタンと香料との予備混合物を40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤5)。
(実施例6)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で80℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.21倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに80℃にて約15分間攪拌・混合した(混合物6)。この混合物6を残りの水(eII成分)に添加して、67℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤6)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で80℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.21倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに80℃にて約15分間攪拌・混合した(混合物6)。この混合物6を残りの水(eII成分)に添加して、67℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤6)。
(実施例7)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で80℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.62倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに75℃にて約10分間攪拌・混合した(混合物7)。この混合物7を残りの水(eII成分)に添加して、46℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤7)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で80℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.62倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに75℃にて約10分間攪拌・混合した(混合物7)。この混合物7を残りの水(eII成分)に添加して、46℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤7)。
(比較例1)
表1に示すa成分、b成分、c成分、d成分、および精製ホホバ油を表1に示す割合で85℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.25倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物8)。この混合物8を残りの水(eII成分)に添加して、43℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤8)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、d成分、および精製ホホバ油を表1に示す割合で85℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.25倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物8)。この混合物8を残りの水(eII成分)に添加して、43℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤8)。
(比較例2)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.24倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物9)。この混合物9を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤9)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で75℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.24倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物9)。この混合物9を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤9)。
(比較例3)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で混合したこと以外は、比較例2と同様にして混合物10を得た。さらに混合物10を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤10)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で混合したこと以外は、比較例2と同様にして混合物10を得た。さらに混合物10を残りの水(eII成分)に添加して、40℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤10)。
(比較例4)
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で85℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.20倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物11)。この混合物11を残りの水(eII成分)に添加して、42℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤11)。
表1に示すa成分、b成分、c成分、およびd成分を表1に示す割合で85℃にて約10分間攪拌・混合した後、a成分〜d成分の合計の質量に対して、0.20倍量に相当する水(eI成分)を加えて、さらに85℃にて約30分間攪拌・混合した(混合物11)。この混合物11を残りの水(eII成分)に添加して、42℃にて混合して入浴剤を得た(入浴剤11)。
(実施例8:各入浴剤の評価)
実施例1〜7で得られた入浴剤(入浴剤1〜7)および比較例1〜4で得られた入浴剤(入浴剤8〜11)を用いて、各入浴剤の経時安定性、湯への分散性および分散させた場合の白濁度、希釈液の経時安定性、ならびに入浴後のしっとり感およびスベスベ感について以下のようにして評価した。結果を表1に併せて示す。なお、表1において、○は非常に良好であり、△は実用上問題がないレベルであり、そして×は実用上、問題があることを示す。
実施例1〜7で得られた入浴剤(入浴剤1〜7)および比較例1〜4で得られた入浴剤(入浴剤8〜11)を用いて、各入浴剤の経時安定性、湯への分散性および分散させた場合の白濁度、希釈液の経時安定性、ならびに入浴後のしっとり感およびスベスベ感について以下のようにして評価した。結果を表1に併せて示す。なお、表1において、○は非常に良好であり、△は実用上問題がないレベルであり、そして×は実用上、問題があることを示す。
(1)入浴剤の経時安定性
各入浴剤を5℃、25℃および50℃にて4週間保存し、相分離およびクリーミングの様子を観察して、以下の基準で経時安定性を評価して表1に示した。
○:いずれの温度においても相分離およびクリーミングが生じない、さらに沈殿およびおりが生じない
△:いずれかの温度においても相分離またはクリーミングがやや生じる、さらに沈殿およびおりがやや生じる
×:いずれの温度においても相分離もしくはクリーミングが生じる、さらに沈殿およびおりが生じる
各入浴剤を5℃、25℃および50℃にて4週間保存し、相分離およびクリーミングの様子を観察して、以下の基準で経時安定性を評価して表1に示した。
○:いずれの温度においても相分離およびクリーミングが生じない、さらに沈殿およびおりが生じない
△:いずれかの温度においても相分離またはクリーミングがやや生じる、さらに沈殿およびおりがやや生じる
×:いずれの温度においても相分離もしくはクリーミングが生じる、さらに沈殿およびおりが生じる
(2)希釈液の経時安定性
各入浴剤を0.03質量部含有する水溶液に調製した。この水溶液を50mlスクリュー管に20gいれ、30℃、40℃および50℃の各温度にて24時間保存した。保存後の相分離およびクリーミングの様子について、項目(1)の入浴剤の経時安定性の評価と同様にして経時安定性を評価して表1に示した。
各入浴剤を0.03質量部含有する水溶液に調製した。この水溶液を50mlスクリュー管に20gいれ、30℃、40℃および50℃の各温度にて24時間保存した。保存後の相分離およびクリーミングの様子について、項目(1)の入浴剤の経時安定性の評価と同様にして経時安定性を評価して表1に示した。
(3)湯への分散性
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を添加させ、その後入浴させた。入浴剤の分散性について、以下の基準で採点した。
2点:入浴剤投入後に素早く分散した
1点:入浴剤投入後に分散にやや時間を要した
0点:入浴剤投入後になかなか分散しなかった
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を添加させ、その後入浴させた。入浴剤の分散性について、以下の基準で採点した。
2点:入浴剤投入後に素早く分散した
1点:入浴剤投入後に分散にやや時間を要した
0点:入浴剤投入後になかなか分散しなかった
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
(4)湯に分散させた場合の白濁度
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を分散させ、その後入浴させた。入浴剤の白濁度について、以下の基準で採点した。
2点:入浴中、浴槽の白濁度が十分である
1点:入浴中、浴槽の白濁度がやや不足している
0点:入浴中、浴槽の白濁が不十分である
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を分散させ、その後入浴させた。入浴剤の白濁度について、以下の基準で採点した。
2点:入浴中、浴槽の白濁度が十分である
1点:入浴中、浴槽の白濁度がやや不足している
0点:入浴中、浴槽の白濁が不十分である
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
(5)しっとり感
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を添加させ、その後入浴させた。入浴後の肌のしっとり感について、以下の基準で採点した。
2点:肌のしっとり感が十分であり、健康な肌であると感じる
1点:肌がややかさかさして、しっとり感がやや弱いと感じる
0点:肌がかさかさして、しっとり感が弱いと感じる
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を添加させ、その後入浴させた。入浴後の肌のしっとり感について、以下の基準で採点した。
2点:肌のしっとり感が十分であり、健康な肌であると感じる
1点:肌がややかさかさして、しっとり感がやや弱いと感じる
0点:肌がかさかさして、しっとり感が弱いと感じる
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
(6)スベスベ感
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を添加させ、その後入浴させた。入浴後の肌のスベスベ感について、以下の基準で採点した。
2点:肌のスベスベ感が十分である感じる
1点:肌のスベスベ感がやや弱いと感じる
0点:肌のスベスベ感が弱いと感じる
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
6名の男性(27〜45才)および14名の女性(23〜58才)の合計20名をパネラーとした。パネラーに、浴槽中の180Lの湯に60mLの入浴剤を添加させ、その後入浴させた。入浴後の肌のスベスベ感について、以下の基準で採点した。
2点:肌のスベスベ感が十分である感じる
1点:肌のスベスベ感がやや弱いと感じる
0点:肌のスベスベ感が弱いと感じる
得られた点数の平均値を求めて、平均値が1.5以上の場合を○、1.5点未満を×として表1に示した。
実施例1〜7の入浴剤(入浴剤1〜7)は、いずれも経時安定性に優れ、浴槽の湯にすばやく分散し、湯を十分白濁させ、希釈液の経時安定性に優れていた。さらに、入浴後の肌に十分なしっとり感およびスベスベ感を与えた。また、本発明の調製方法を用いた実施例1〜5の入浴剤は、経時安定性、湯の白濁度、白濁液の経時安定性の点でさらに優れていた。一方、比較例1〜4の入浴剤(入浴剤8〜11)では十分な性能が得られなかった。つまり、比較例1の入浴剤(入浴剤8)は、a成分が本発明の範囲より少なく配合されていることから白濁度が十分でなく、かつ、入浴後の肌のしっとり感およびスベスベ感が弱かった。比較例2の入浴剤(入浴剤9)は、c成分が本発明の範囲より少なく、入浴後の肌のしっとり感およびスベスベ感が弱く、入浴剤や希釈液の経時安定性が不良であった。比較例3の入浴剤(入浴剤10)は、b成分が本発明の範囲より少なく、湯に対する分散性、入浴剤や希釈液の経時安定性が悪く、入浴後の肌のしっとり感が弱かった。比較例4の入浴剤(入浴剤11)は、d成分が本発明の範囲より少なく、また、a/dおよびb/dが本発明の範囲を超えていることから白濁度が十分でなく、入浴剤や希釈液の経時安定性が悪くなるばかりでなく、入浴後の肌のスベスベ感が弱かった。
本発明の入浴剤は、保存安定性(経時安定性)、湯への分散性および分散させた場合の白濁性が良好で、湯中の白濁の安定性にも優れ、かつ入浴後、肌に十分なしっとり感およびスベスベ感を与える。本発明の入浴剤は、その他、水希釈液を調製し、肌にしっとり感およびスベスベ感を与える希釈タイプの乳液、あるいは身体を拭いて余分な皮脂などの汚れを除去しつつ肌にしっとり感およびスベスベ感を与える清拭剤としても利用できる。
Claims (3)
- 常温で液状の炭化水素油(a);HLBが11〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤およびHLBが11〜18のポリオキシエチレン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種(b);HLBが2〜8のソルビタン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(c);融点が40℃以上の炭素数14〜24の1価アルコール(d);および水(e)を含有する入浴剤であって、
該aを30〜50質量部、該bを2〜7質量部、該cを1〜4質量部、該dを0.2〜2質量部、該eを40〜60質量部含み、
該aと該bと該cと該dとの合計量が40〜60質量部であり、かつ
該aと該dとの質量比a/dが25/1〜150/1および該bと該dとの質量比b/dが4/3〜10/1である、入浴剤。 - 請求項1に記載の入浴剤の製造方法であって、
(1)前記a、前記b、前記c、および前記dを混合する工程、
(2)さらに前記eの一部を混合する工程、および
(3)(2)の工程で得られた混合物を、該eの残部に添加、混合する工程
をこの順序で含む、方法。 - 請求項1に記載の入浴剤の製造方法であって、
(1)前記a、前記b、前記c、および前記dを混合する工程、
(2)該a、該b、該c、および該dの合計の質量に対して、0.1倍量〜0.3倍量の前記eを、70℃〜95℃にて混合する工程、および
(3)(2)の工程で得られた混合物と該eの残部とを含有する液の温度が0℃〜50℃となるように、該混合物を該eの残部に添加、混合する工程
をこの順序で含む、方法。
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