JP2005279593A - 破砕機における破砕物の粒度調整方法、破砕機及び破砕作業車 - Google Patents

破砕機における破砕物の粒度調整方法、破砕機及び破砕作業車 Download PDF

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Abstract

【課題】
木枝や葉、草等を破砕する場合において、破砕物の粒度を簡単な操作で、しかも細かに調整できるようにした破砕機を提供する。
【解決手段】
破砕機は、被処理物を破砕または細片化するカッターを有する回転体と、回転体を回転可能に収容するケーシング(5)と、被破砕物をカッターへ向け導入する草葉用導入装置(4)と、破砕物を含む空気が流れる排出口(520)と、排出口(520)の大きさを封鎖板(70)を回動させることによって調整できる開口制御装置(7)を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は破砕機における破砕物の粒度調整方法、破砕機及び破砕作業車に関するものである。更に詳しくは、破砕機で例えば木枝や葉、草等を破砕する場合において、破砕物の粒度の調整が簡単な操作でできるものに関する。
例えば、自治体によって行われる街路樹の剪定により切り落とされた枝や葉、あるいは大規模な雑草の草刈りにより生じた刈り草等は、破砕機(チッパーともいう)によって破砕され細片化されている。そして、回収された破砕物は、そのまま焼却等により処分されたり、山林等に撒いて堆肥化されている。
このような破砕作業において、例えば木枝に比べて葉や草が多い場合や、葉や草だけを処理する場合等は、破砕物があまり細かく破砕されてしまうと、水分が出て、破砕物がケーシング内や排出ダクト内に付着して溜まってしまうことがある。
こうなると、破砕作業ができなくなるので、破砕する対象物の水分量に合わせて、破砕物の粒度(大きさの程度)を調整する必要がある。
従来、破砕物の粒度を調整することができるタイプの破砕機としては、多数の孔を有するスクリーンを排出側に設けて、破砕物を通過させるようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2002−102734号公報
上記特許文献1記載の破砕機では、破砕物の粒度を調整するには、スクリーンを孔径の異なるものに付け替える必要があった。この構造のものでは、孔径の異なるスクリーンを多数用意することは通常困難であり、例えば排出される破砕物の状態を見ながら、粒度の微調整を行う等の細かな調整はできなかった。
また、スクリーンの付け替え作業は、破砕機本体側の部品の取り外しや取り付け等、煩雑な作業を伴うものであり、簡単にはできなかった。
(本発明の目的)
本発明は、破砕機によって、例えば木枝や葉、草等を破砕する場合において、破砕物の粒度を簡単な操作で、しかも細かに調整できるようにした、破砕機における破砕物の粒度調整方法、破砕機及び破砕作業車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
破砕部内で細片化した破砕物を空気と共に破砕部から送り出すものにおいて、
破砕物の大きさを小さくするときは破砕部内での破砕物の滞留時間を長くし、破砕物の大きさを大きくするときは破砕部内での破砕物の滞留時間を短くすることを特徴とする、破砕物の大きさを調整する方法である。
第2の発明にあっては、
滞留時間の調整は、滞留時間を長くするときは排出口の大きさを小さくし、滞留時間を短くするときは、排出口の大きさを大きくすることを特徴とする、
第1の発明に係る破砕物の大きさを調整する方法である。
第3の発明にあっては、
破砕物を含む空気が流れる排出口の流通空気に対する抵抗の大きさを調整し、破砕中の被破砕物が破砕部において滞留する時間を調整することにより、破砕物の粒度を調整するようにしたことを特徴とする、
破砕機における破砕物の粒度調整方法である。
第4の発明にあっては、
破砕物を含む空気が流れる排出口の大きさを調整し、破砕中の被破砕物が破砕部において滞留する時間を調整することにより、破砕物の粒度を調整するようにしたことを特徴とする、
破砕機における破砕物の粒度調整方法である。
第5の発明にあっては、
破砕機の破砕部内の空気の圧力を検出し、検出された圧力が基準となる圧力より高ければ、排出口の大きさを大きくし、基準となる圧力より低ければ、排出口の大きさを小さくする制御を行うことを特徴とする、
第4の発明に係る破砕機における破砕物の粒度調整方法である。
第6の発明にあっては、
カッターを有する回転体の回転数を検出し、検出された回転数が基準となる回転数より低ければ、排出口の大きさを大きくし、基準となる回転数より高ければ、排出口の大きさを小さくする制御を行うことを特徴とする、
第4または第5の発明に係る破砕機における破砕物の粒度調整方法である。
第7の発明にあっては、
被処理物を破砕または細片化するカッターを有する回転体と、
回転体を回転可能に収容するケーシングと、
被破砕物をカッターへ向け導入する導入装置と、
破砕物を含む空気が流れる排出口と、
を備えており、
排出口の大きさを調整できるよう構成されていることを特徴とする、
破砕機である。
第8の発明にあっては、
回転体に設けてあるカッターは、回転軸に取り付けてある回転板に設けられた所要数の固定刃体と、回転軸の軸線方向と本質的に平行に、かつ回転軸と所要の距離をもって配されており基側を回動または回転できるように取り付けた所要数の回動刃体で構成されており、
導入装置は、固定刃体へ向けた木枝用導入装置と、回動刃体へ向けた草葉用導入装置で構成されていることを特徴とする、
第7の発明に係る破砕機である。
第9の発明にあっては、
回動刃体は、回転体の回転移動方向側に凹面を向けた湾曲板形状の刃体を含むことを特徴とする、
第8の発明に係る破砕機である。
第10の発明にあっては、
破砕機の破砕部内の空気の圧力を検出し、検出された圧力が基準となる圧力より高ければ、排出口の大きさを大きくし、基準となる圧力より低ければ、排出口の大きさを小さくする制御を行う制御装置を備えていることを特徴とする、
第7、第8または第9の発明に係る破砕機である。
第11の発明にあっては、
カッターを有する回転体の回転数を検出し、検出された回転数が基準となる回転数より低ければ、排出口の大きさを大きくし、基準となる回転数より高ければ、排出口の大きさを小さくする制御を行う制御装置を備えていることを特徴とする、
第7、第8、第9または第10の発明に係る破砕機である。
第12の発明にあっては、
ケーシングのうち、回転体の回転方向に沿う内面が多面形状であることを特徴とする、
第7、第8、第9、第10または第11の発明に係る破砕機である。
第13発明にあっては、
自走式走行車に、第7、第8、第9、第10、第11または第12の発明に係る破砕機を搭載したことを特徴とする、
破砕作業車である。
特許請求の範囲及び明細書にいう破砕機とは、例えばチッパー、シュレッダー、チッパーシュレッダー、磨砕機等を含む概念である。
また、カッターとは、切断刃、切削刃、ナイフ等の刃物の意味を含む用語として使用している。
更に「破砕」の用語は、木枝等の固いものを砕いて壊す、細かくする意味の他、草葉等の柔らかなものを細片化する意味も含むものである。
排出口の流通空気に対する抵抗の大きさを調整する方法としては、排出口の大きさを調整する方法の他、例えば排出口を有する排出路の長さを調整する方法、排出路の曲がり箇所の数を調整する方法等であるが、流通空気に対する抵抗の大きさを調整できるものであれば、これらの方法に限定はされない。
また、排出口の大きさを調整する方法としては、例えば排出口に配した封鎖板をスライドさせる方法、あるいは封鎖板を回動させる方法、複数の封鎖板を設けて封鎖板の数を調整する構造等があげられるが、これらに限定はされない。
特許請求の範囲及び明細書にいうケーシングとは、カッター等を備えた高速で回転する回転体を収容し、回転体と協働して内部で破砕処理を行うものである。また、ケーシングの用語は、ハウジングの意味を含むものである。
ケーシングの内面が多面形状であるとは、例えば回転体の回転軸に直角な方向で断面したときの形状が、六角形、八角形、十角形等の多角形状である構造であるが、内面に多数または複数の面を有するものであれば、上記に限定するものではない。
また、各面の境界部は角部が設けられていてもよいし、丸く設けられていてもよい。なお、平坦な面だけでなく、球面等の湾曲した面や、内面側から見て湾曲した凹面、凸面で構成されていてもよい。更には、それらが混在した構造でもよい。
なお、ケーシングは、金属板を加工して筒状に形成した場合のように外面と内面が同じ多面形状となる場合もあるし、所要形状の外面部材の内部に多面形状の内面部材を取り付ける場合もあるが、他の構造であっても、少なくとも内面が多面形状であればよい。
(作用)
本発明の作用を説明する。なお、ここでは、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を助けるためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
破砕機の回転体(6)を駆動し、導入装置(3,4)によって被破砕物を回転体(6)のカッター(65,68)へ向け導入する。被破砕物はカッター(65,68)で破砕され、ケーシング(5)及び回転体(6)の内部で僅かな時間ではあるが滞留し更に細かく破砕される。
破砕物は、回転体(6)が起こす空気流によって、空気と共に排出口(520)を通って外部へ排出される。
このときに、排出される破砕物の大きさが大きすぎたり小さすぎる場合は、排出口(520)の大きさを調整する。
破砕物が大きすぎる場合は、排出口(520)の大きさを小さくする。これにより、空気が排出されにくくなり、破砕物がケーシング(5)及び回転体(6)の内部で滞留する時間が長くなる。すなわち、破砕処理される時間が長くなるので、破砕物がより小さく(粒度が小さく)なる。
また、破砕物が小さすぎる場合は、排出口(520)の大きさを大きくする。これにより、空気が排出されやすくなり、破砕物がケーシング(5)及び回転体(6)の内部で滞留する時間が短くなる。すなわち、破砕処理される時間が短くなるので、破砕物がより大きく(粒度がおおきく)なる。
回転体(6)に設けてあるカッター(65,68)は、回転軸(60)に取り付けてある回転板(61)に設けられた所要数の固定刃体(68)と、回転軸(60)の軸線方向と本質的に平行に、かつ回転軸と所要の距離をもって配されており基側を回動または回転できるように取り付けた所要数の回動刃体(65)で構成されており、固定刃体(68)へ向けた木枝用導入装置(3)と、回動刃体(65)へ向けた草葉用導入装置(4)を備えているものは、木枝等を木枝用導入装置(3)から、草や葉を草葉用導入装置(4)から導入することにより、効率的に破砕処理ができる。
すなわち、例えば刈り草を木枝と共に破砕処理する場合、回転板(61)に設けられた固定刃体(68)側に導入して処理しようとしても、草が柔らかく、回転板(61)も邪魔作用をするために、草の切断も送り込みも容易にはできない。
これに対し、刈り草を回動刃体(65)側に導入することにより、上記回転板(61)のような草の導入を邪魔するものがないため、草をスムーズに送り込むことができる。そして、回転体(6)内に導入された草は、回転刃体(65)とケーシング(5)の破砕作用により確実に破砕される。
このように、草葉専用の導入装置(4)を設けたことにより、草葉を単独で処理する場合ばかりでなく、木枝と草葉を同時に処理する場合も、それぞれ専用の導入装置から導入することにより、高効率で破砕作業ができる。
回動刃体(65)が、回転体(6)の回転移動方向側に凹面を向けた湾曲板形状の刃体(69)を含むものは、回転体(6)の回転によって、刃体(69)が空気を抱き込むように移動することによって、より強い空気流を起こすことができる。
破砕機の破砕部(5,6)内の空気の圧力を検出し、検出された圧力が基準となる圧力より高ければ、排出口(520)の大きさを大きくし、基準となる圧力より低ければ、排出口(520)の大きさを小さくする制御を行う制御装置を備えているものは、次のように作用する。
例えば破砕物が小さくなり、水分が出て排出口(520)を有する排出路(ダクト(53)等)内面に付着し、排出口(520)が狭くなると、空気が排出されにくくなって破砕部(5,6)内の空気の圧力が上がる。圧力が基準値より上がれば、制御装置(7,8)によって排出口の大きさを大きくする。これにより、上記と同じ理由で破砕物の大きさが大きくなる。
また、例えば破砕物が草や葉等のように軽く柔らかな場合は、十分に破砕されないまま排出される傾向にあるが、この場合は排出口(520)を通る空気も排出されやすくなり、破砕部(5,6)内の空気の圧力が下がる。圧力が基準値より下がれば、制御装置(7,8)によって排出口(520)の大きさを小さくする。これにより、上記と同じ理由で破砕物の大きさが小さくなる。
カッター(65,68)を有する回転体(6)の回転数を検出し、検出された回転数が基準となる回転数より低ければ、排出口(520)の大きさを大きくし、基準となる回転数より高ければ、排出口(520)の大きさを小さくする制御を行う制御装置を備えているものは次のように作用する。
例えば破砕物が小さくなり、水分が出て排出口(520)を有する排出路(53)内面に付着し、排出口(520)が狭くなると、空気が排出されにくくなって破砕物が破砕内(5,6)に滞留しやすくなる。これにより、回転体(6)に対する抵抗が増し、回転軸(60)の回転数が少なくなる。回転数が基準値より少なくなれば、制御装置(7,8)によって排出口(520)の大きさを大きくする。これにより、滞留した破砕物が排出されると共に上記と同じ理由で破砕物の大きさが大きくなる。
また、例えば破砕物が軽く柔らかな場合は、十分に破砕されないまま排出される傾向にあるが、この場合は排出口(520)を通る空気も排出されやすくなり、滞留する破砕物も少ないため抵抗が小さくなり回転体(6)の回転軸(60)の回転数が多くなる。回転数が基準値より多くなれば、制御装置(7,8)によって排出口(520)の大きさを小さくする。これにより、上記と同じ理由で破砕物の大きさが小さくなる。
ケーシング(5)のうち、回転体(6)の回転方向に沿う内面が多面形状である破砕機は、回転体によって起こされる風の方向と速度が各面に当たることによって変化し、ケーシング(5)内において乱流が起こる。また、例えばカッター(65,68)で細片化されたものがケーシング(5)内部で風とともに回転体(6)と同じ方向に回転するときに、遠心力で各面に当たることが抵抗となって回転が遅くなり、回転の速い回転体(6)のカッター(65,68)等に接触しやすくなる。しかも、各面に当たったものは跳ね返って、回転体(6)のカッター(65,68)等等に近づくのでより接触しやすくなる。
これにより、従来の破砕機では困難であった軽い木の葉のようなものの細片化も高効率で行うことができる。また、回転体(60)にカッター(65,68)が設けられていない場合でも、風とともに回転する細片は、ケーシング(5)の内面の各面に当たることにより、その衝撃で破砕される。更に、量がある程度まとまった場合は、ケーシング(5)の内面側で塊となって転がるようにして揉まれるので、カッター(65,68)が設けられている場合と比較して効率はよくないが、ある程度の破砕処理は可能である。
自走式走行車に本発明に係る破砕機を搭載した破砕作業車は、例えば間伐材などの小径木や林地残廃材等を破砕する場合、林地等の必要な場所に破砕機を簡単に移動させることができる。
(a)本発明によれば、排出される破砕物の大きさが大きすぎたり小さすぎる場合は、排出口の大きさを変える等して排出口の流通空気に対する抵抗の大きさを調整し、破砕物がケーシング及び回転体の内部で滞留する時間を調整することにより、破砕物の粒度を簡単に調整することができる。また、排出口の大きさを調整する構造では、大きさの微調整をすることにより、破砕物の粒度を細かに調整できる。
(b)破砕機の破砕部内の空気の圧力を検出し、検出された圧力が基準となる圧力より高ければ、排出口の大きさを大きくし、基準となる圧力より低ければ、排出口の大きさを小さくする制御を行うもの、及びカッターを有する回転体の回転数を検出し、検出された回転数が基準となる回転数より低ければ、排出口の大きさを大きくし、基準となる回転数より高ければ、排出口の大きさを小さくする制御を行うものは、検出圧力や回転数から想定される破砕物の粒度に対応して、それを改善するための制御を自動的に行うことができる。
(c)被破砕物を導入する導入装置が、固定刃体へ向けた木枝用導入装置と、回動刃体へ向けた草葉用導入装置で構成されているものは、草葉専用の導入装置を設けたことにより、草葉を単独で処理する場合ばかりでなく、木枝と草葉を同時に処理する場合も、それぞれ専用の導入装置から導入することにより、高効率で破砕作業ができる。
(d)回動刃体が、回転体の回転移動方向側に凹面を向けた湾曲板形状の刃体を含むものは、回転体の回転によって、刃体が空気を抱き込むように移動することによって、より強い空気流を起こすことができる。また、この刃体により草葉の破砕もより確実に行うことができる。
(e)ケーシングのうち、回転体の回転方向に沿う内面が多面形状である破砕機は、回転体によって起こされる風の方向と速度が各面に当たることによって変化し、細片化されたものがケーシング内部で風とともに回転体と同じ方向に回転するときに、遠心力で各面に当たり跳ね返ることが抵抗となって回転が遅くなり、回転の速い回転体のカッター等に接触しやすくなる。これにより、軽い草葉の破砕も高効率で行うことができる。
(f)自走式走行車に本発明に係る破砕機を搭載した破砕作業車は、例えば間伐材などの小径木や林地残廃材等を破砕する場合、あるいは街路樹や一般家庭での剪定作業、更には果樹園での剪定作業等により生じる枝葉等を破砕する場合に、必要な場所に破砕機を簡単に移動させることができるので、効率的な作業が可能になる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る破砕機の第1の実施の形態を示す正面視概略説明図、
図2は破砕機の概略平面図、
図3は破砕機の回転体の構造を示す図4におけるA−A概略断面図、
図4は破砕機の回転体の構造を示す図3におけるB−B概略断面図である。
なお、以下の説明において、位置や方向を表す「前後左右」の表現は、図1、図2を基準にする。すなわち、図1、図2における左側は「後側」であり、右側は「前側」である。また、図2における上側は「右側」であり、下側は「左側」である。
破砕機A1は台フレーム1を有している。台フレーム1の右側には木枝用導入装置3が設けてあり、前側には草葉用導入装置4が設けてある。なお、破砕機は、木枝用導入装置3と草葉用導入装置4を有する構造を後述する開閉制御装置7、8と組み合わせない構造とすることもできる。
木枝用導入装置3と草葉用導入装置4は、それぞれ案内体30、40のうち後述するケーシング5側に噛込機31、41を有している。噛込機31、41は、回転軸とその周方向に等間隔で設けられた四枚の爪板を有する噛込回転体を有している。噛込回転体は油圧モータ等で駆動される。なお、各導入装置3、4の構造は一般的なものであるので、詳細な説明は省略する。
木枝用導入装置3の案内体の左方及び草葉用導入装置4の案内体の後方となる箇所には、ケーシング5が設けてある。
ケーシング5は、下部ケーシング51と上部ケーシング52を備えている。下部ケーシング51は、一定幅の金属製の板で形成されており、それぞれ135°の角度で設けられた、多面を構成する部分となる四面を有している。
また、上部ケーシング52は、それぞれ135°の角度で設けられた多面を構成する部分となる三面を有している(図3参照)。上部ケーシング52の後部側は、排出口520となっており、排出ダクト53に繋がっている。また、下部ケーシング51と上部ケーシング52は、左右側にそれぞれ側板500を有している。
ケーシング5のうち木枝用導入装置3側の側板500には導入口54を有している。なお、先に説明した噛込機31の噛込回転体は、導入口54のやや右方に位置している。案内体の先端部には、導入口54の全幅にわたり受刃(図示省略)が設けてある。受刃は、長方形の板状体である。
ケーシング5のうち草葉用導入装置4側には、導入口55を有している。なお、先に説明した噛込機41の噛込回転体は、導入口55のやや前方に位置している。
ケーシング5の内部には、回転体6が収容されている。回転体6は、自走式走行車(図示省略)の駆動機構部から動力をとり駆動されるようになっている。なお、破砕機A1単独で原動機を有する構造でもよい。
回転体6の回転軸60には、円形の回転板61と、回転板61より径小で互いに同じ直径を有するディスク62、63、64が軸線方向に所要の間隔で固着してある。
回転板61には、回転軸60を挟む二箇所にはほぼ直径線方向に刃口67が設けてある。各刃口67には、口縁部に沿うように、カッターである固定刃体68が固定してある。
回転板61、ディスク62、63、64の間には、周方向に等間隔で四箇所に、それぞれ多数のカッターである回動刃体65が設けてある。回動刃体65は金属製で、ほぼ長方形状で四隅が突出した板状体である。回動刃体65は、基側を回動可能に取り付けてあり、被破砕物を叩くようにしてより細かく破砕または粉砕することができる。
なお、左端部のディスク64には、複数のファン板66が設けてあり、回転体6の回転によって空気流を起こし、空気をケーシング5の排出口520へ向け排出できる。
排出ダクト53に繋がる排出口520には、排出口520の大きさを調整する開口制御装置7が配設してある。排出口520は平面視で長方形状である。
開口制御装置7は、排出口520の全体を開閉することができる長方形状の封鎖板70を有している。封鎖板70は、一端側を回転軸71に固着してあり、上部側には破砕物等を挟み込まない形状の中空体77が設けてある。回転軸71の左端部には、ウォームホイール72が固着してある。ウォームホイール72には、パルスモータ74で駆動されるウォーム73が噛み合わせてある。
この構造によれば、パルスモータ74の駆動により封鎖板70の角度を調整することにより、排出口520の開口面積を調整することができる。排出口520は、封鎖板70が水平状態で全閉となり、垂直状態で全開となる。
また、回転体6の回転軸60の軸受部には、回転数を検出する回転センサ75が設けてある。更に、ケーシング5の上部には、ケーシング5内の圧力(気圧)を検出する圧力センサ76が設けてある。封鎖板70の角度すなわち排出口520の開口面積は、回転センサ75と圧力センサ76による検出結果をもとに制御される。
(作用)
図1ないし図4を参照して、本発明に係る破砕機A1の作用を説明する。
破砕機A1の回転体6を駆動し、例えば木枝等は木枝用導入装置3から、草葉等は草葉用導入装置4から導入する。木枝等は回転体6の回転板61に設けてある固定刃体68で破砕され、草葉等は回転体6の回動刃体65で破砕され、破砕部を構成するケーシング5及び回転体6の内部に取り込まれる。そして、ケーシング5及び回転体6の内部で僅かな時間ではあるが滞留し、固定刃体68、回動刃体65または多面を有するケーシング5等の相乗作用により更に細かく破砕される。
なお、例えば草葉を回転板61に設けられた固定刃体68側に導入して処理しようとしても、草葉が柔らかく、回転板61も邪魔作用をするために、草の切断も送り込みも容易にはできない。これに対し、草葉を回動刃体65側に導入することにより、回転板61のような草の導入を邪魔するものがないため、草葉をスムーズに送り込むことができる。
木枝や草葉等が破砕された破砕物は、回転体6(特にファン板66)が起こす空気流によって、空気と共に排出口520を通って外部へ排出される。
回転体6の回転軸60の回転数は回転センサ75により常時(または一定時間ごとに)検出されている。破砕機A1の破砕部内(ケーシング5と回転体6内)の空気の圧力は圧力センサ76により常時(または一定時間ごとに)検出されている。
そして、回転センサ75検出された回転数が基準となる回転数より低ければ、封鎖板70を開き方向へ回動させ排出口520の大きさを大きくして破砕物の粒度を大きくする。検出された回転数が基準となる回転数より高ければ、封鎖板70を閉じ方向へ回動させ排出口520の大きさを小さくして破砕物の粒度を小さくする。
また、圧力センサ76で検出された圧力が基準となる圧力より高ければ、封鎖板70を開き方向へ回動させ排出口520の大きさを大きくして破砕物の粒度を大きくする。検出された圧力が基準となる圧力より低ければ、封鎖板70を閉じ方向へ回動させ排出口520の大きさを小さくして破砕物の粒度を小さくする。
なお、実際の制御においては、検出された回転軸60の回転数とケーシング5内の圧力のいずれかが基準を外れたときに上記制御が行われるので、他方が基準値を外れていなくても上記制御が行われる場合がある。双方が共に基準値を外れた場合にのみ、上記制御を行うようにすることもできる。
また、上記したような開口制御装置7による制御を解除して手動で封鎖板70を開閉して調整を行うこともできる。
図5は本発明に係る破砕機の第2の実施の形態を示す正面視概略説明図、
図6は破砕機の概略平面図である。
破砕機A2は、開口制御装置8の構造が上記破砕機A1の開口制御装置7とは異なっており、他の部分は同様の構造を有している。
排出口520に配されている封鎖板80は、スライドガイド81に沿って水平方向にスライドして、排出口520の大きさを調整するようになっている。封鎖板80は、一端側に雌ネジ体82が設けてあり、雌ネジ体82にはパルスモータ84の回転軸に固定されたネジボルト83が螺合してある。
この構造によれば、パルスモータ84の駆動により封鎖板80を進退動させることにより排出口520の開口面積を調整することができる。
なお、破砕機A2の主たる作用は上記破砕機A1とほぼ同等であるので、説明は省略する。
図7は本発明に係る破砕機の回転体の他の実施の形態を示す要部説明図であり、(a)は回動刃体を有する回動体を正面から見た図、(b)は回動刃体の側面図である。
回転体6aの回動刃体69の構造は、上記破砕機A1の回動刃体65とは異なっており、回転体6の回転移動方向側に凹面を向けた湾曲板形状に形成してある。
この回動刃体69によれば、回転体6の回転によって、各回動刃体69が空気を抱き込むように移動することによって、より強い空気流を起こすことができる。また、この回動刃体69により草葉の破砕もより確実に行うことができる。
回転体6aを有する破砕機の主たる作用は上記破砕機A1とほぼ同等であるので、説明は省略する。なお、回動刃体69は、破砕機A1の回動刃体65と混在させることもできる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
本発明に係る破砕機の第1の実施の形態を示す正面視概略説明図。 破砕機の概略平面図。 破砕機の回転体の構造を示す図4におけるA−A概略断面図。 破砕機の回転体の構造を示す図3におけるB−B概略断面図。 本発明に係る破砕機の第2の実施の形態を示す正面視概略説明図。 破砕機の概略平面図。 本発明に係る破砕機の回転体の他の実施の形態を示す要部説明図であり、(a)は回動刃体を有する回動体を正面から見た図、(b)は回動刃体の側面図。
符号の説明
A1 破砕機
1 台フレーム
3 木枝用導入装置
30 案内体
31 噛込機
4 草葉用導入装置
40 案内体
41 噛込機
5 ケーシング
51 下部ケーシング
52 上部ケーシング
520 排出口
500 側板
53 排出ダクト
54 導入口
55 導入口
6 回転体
60 回転軸
61 回転板
62、63、64 ディスク
65 回動刃体
66 ファン板
67 刃口
68 固定刃体
7 開口制御装置
70 封鎖板
71 回転軸
72 ウォームホイール
73 ウォーム
74 パルスモータ
75 回転センサ
76 圧力センサ
77 中空体
A2 破砕機
8 開口制御装置
80 封鎖板
81 スライドガイド
82 雌ネジ体
83 ネジボルト
84 パルスモータ
6a 回転体
69 回動刃体

Claims (13)

  1. 破砕部(5,6)内で細片化した破砕物を空気と共に破砕部(5,6)から送り出すものにおいて、
    破砕物の大きさを小さくするときは破砕部(5,6)内での破砕物の滞留時間を長くし、破砕物の大きさを大きくするときは破砕部(5,6)内での破砕物の滞留時間を短くすることを特徴とする、破砕物の大きさを調整する方法。
  2. 滞留時間の調整は、滞留時間を長くするときは排出口(520)の大きさを小さくし、滞留時間を短くするときは、排出口(520)の大きさを大きくすることを特徴とする、
    請求項1記載の破砕物の大きさを調整する方法。
  3. 破砕物を含む空気が流れる排出口(520)の流通空気に対する抵抗の大きさを調整し、破砕中の被破砕物が破砕部(5,6)において滞留する時間を調整することにより、破砕物の粒度を調整するようにしたことを特徴とする、
    破砕機における破砕物の粒度調整方法。
  4. 破砕物を含む空気が流れる排出口(520)の大きさを調整し、破砕中の被破砕物が破砕部(5,6)において滞留する時間を調整することにより、破砕物の粒度を調整するようにしたことを特徴とする、
    破砕機における破砕物の粒度調整方法。
  5. 破砕機の破砕部(5,6)内の空気の圧力を検出し、検出された圧力が基準となる圧力より高ければ、排出口(520)の大きさを大きくし、基準となる圧力より低ければ、排出口(520)の大きさを小さくする制御を行うことを特徴とする、
    請求項4記載の破砕機における破砕物の粒度調整方法。
  6. カッター(65,68)を有する回転体(6)の回転数を検出し、検出された回転数が基準となる回転数より低ければ、排出口(520)の大きさを大きくし、基準となる回転数より高ければ、排出口(520)の大きさを小さくする制御を行うことを特徴とする、
    請求項4または5記載の破砕機における破砕物の粒度調整方法。
  7. 被処理物を破砕または細片化するカッター(65,68)を有する回転体(6)と、
    回転体(6)を回転可能に収容するケーシング(5)と、
    被破砕物をカッター(5,6)へ向け導入する導入装置(3,4)と、
    破砕物を含む空気が流れる排出口(520)と、
    を備えており、
    排出口(520)の大きさを調整できるよう構成されていることを特徴とする、
    破砕機。
  8. 回転体(6)に設けてあるカッターは、回転軸(60)に取り付けてある回転板(61)に設けられた所要数の固定刃体(68)と、回転軸(60)の軸線方向と本質的に平行に、かつ回転軸(60)と所要の距離をもって配されており基側を回動または回転できるように取り付けた所要数の回動刃体(65)で構成されており、
    導入装置は、固定刃体(68)へ向けた木枝用導入装置(3)と、回動刃体(65)へ向けた草葉用導入装置(4)で構成されていることを特徴とする、
    請求項7記載の破砕機。
  9. 回動刃体は、回転体(60)の回転移動方向側に凹面を向けた湾曲板形状の刃体(69)を含むことを特徴とする、
    請求項8記載の破砕機。
  10. 破砕機の破砕部(5,6)内の空気の圧力を検出し、検出された圧力が基準となる圧力より高ければ、排出口(520)の大きさを大きくし、基準となる圧力より低ければ、排出口(520)の大きさを小さくする制御を行う制御装置を備えていることを特徴とする、
    請求項7、8または9記載の破砕機。
  11. カッター(65,68)を有する回転体(6)の回転数を検出し、検出された回転数が基準となる回転数より低ければ、排出口(520)の大きさを大きくし、基準となる回転数より高ければ、排出口(520)の大きさを小さくする制御を行う制御装置を備えていることを特徴とする、
    請求項7、8、9または10記載の破砕機。
  12. ケーシング(5)のうち、回転体(6)の回転方向に沿う内面が多面形状であることを特徴とする、
    請求項7、8、9、10または11記載の破砕機。
  13. 自走式走行車に、請求項7、8、9、10、11または12記載の破砕機(A1,A2,A3)を搭載したことを特徴とする、
    破砕作業車。
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