JP2005278804A - 姿勢矯正具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一人で簡易に筋肉の緊張状態をほぐし、さらに正しい姿勢に矯正し、肩凝り等の症状を解消することが可能な姿勢矯正具を提供することを課題とする。
【解決手段】 姿勢矯正具1は、頸部6の形状に沿って湾曲して形成された湾曲部2と、湾曲部2の湾曲端部7から曲折した一対の把持部3a,3bと、湾曲部2の一方の湾曲側面から突設された一対の突部4a,4bと、湾曲部2の全体をほぼ被覆するスポンジ状のウレタン樹脂によって構成される吸収層部5とを具備している。そして、姿勢矯正具1を装着した状態で、使用者Hが、頭部16を自らの意志によって後方に反らすことにより、頸部6の頸椎13a等を弓状に伸ばし、姿勢の矯正が可能となる。さらに、突部4a,4bによって脊椎起立筋を刺激し、筋肉の緊張状態を緩和し、肩凝り等の症状を改善することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、姿勢矯正具に関するものであり、特に、頸部を矯正し、脊椎起立筋の緊張状態を緩和させ、バランスのとれた姿勢に人体を矯正するための姿勢矯正具に関するものである。
従来から、所謂「猫背」と呼ばれるような、背中を丸くするような姿勢を採る人々が多くある。係る猫背は、肩凝り、腰痛、O脚、及びその他種々の内臓系疾患等の人体の健康に著しく影響を与え、不具合・不調等をきたす要因の一つとして知られている。さらに、近年における家庭及びオフィス等でのOA機器の普及に伴い、ほとんど一日中、イスに座った状態でパーソナルコンピュータのディスプレイ画面を注視し続ける人々が増加している。そのため、これらの業務に携わる人々の中には、長時間同じ姿勢を続けることによって、筋肉等が硬直した肩凝りや腰痛などの症状を訴えることがある。また、家庭用テレビゲーム機等の普及に伴って、ゲームをプレイするために、長時間同じ姿勢を持続する幼稚園児及び小中学生が増加し、肩凝り等の症状を訴えたり、目の疲労に伴う視力の低下を訴えることもあるなど、所謂「若年層」による肩凝り等の症状を訴える場合も多くなっている。これらの姿勢の悪さは、肩凝りや視力低下の症状に限らず、腰痛、頭痛(偏頭痛)、脱力感・疲労感、手足等のしびれ、及び関節の強ばりなどの疾患若しくは疾患になる可能性の高い症状を引き起こし、健康に重大な影響を及ぼす危険性が高いことが示されている。
一般に、肩凝り等の症状に対する治療は、患部を温めたり、或いは指圧や鍼灸などによって人体に無数存在するツボを刺激し、硬直化した筋肉(例えば、僧帽筋など)の緊張をほぐすマッサージが行われていることが多い。係る治療により、筋肉の緊張状態が一時的にほぐされ、患部周辺の血流量が増加し、症状を訴える患者(治療対象者)の訴える「凝り」や「痛み」などをある程度まで改善することができる。ところが、これらのマッサージ等の処理は、あくまでも一時的な対応に過ぎず、姿勢の悪化した状態を再び続けたり、或いは筋肉を緊張状態にさせるような細かい作業などを長時間継続することにより、簡単に肩凝り等の症状が再発してしまった。
さらに、肩凝り等の解消を目的とする治療器具、或いは健康器具などは、数多く市販されており、ツボ等を刺激するために指圧具や、電子パルスを利用して筋肉の緊張状態をほぐすものが知られている。これらの多くは、筋肉及びツボに刺激を与え、患部付近の緊張した筋肉を緩和させ、さらに押圧によって患部付近の血流量を増加させるものである。
以上の従来技術は、公然に実施されているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を、本願出願時においては知見していない。
しかしながら、マッサージ等の治療或いは健康グッズなどは、筋肉の緊張状態を一時的に緩和させることはできるものの、治療からある程度の時間を経過した場合などでは、治療前と同じような状態にすぐに戻ってしまうことがあった。すなわち、マッサージ等の治療では肩凝り等の症状を根本的に解消したことにはならなかった。
これらの姿勢の矯正は、手術或いはカイロプラクティックなどの東洋医学の手技によって解消することができるものの、専門の医院及び治療院などで患者(被検者)が治療等を受ける必要があった。すなわち、各々の医院等に患者が直接出向く必要があるため、患者にとって利便性がよくなかった。また、医院等に直接出向くことのできない多忙な人々にとっては、医院等に来院し、かつ治療を受けるための時間を割くことができず、十分な時間を確保することができなかった。さらに、治療に要する費用を負担に感じる場合もあった。
そのため、自宅等において一人で姿勢の矯正を簡易に行い、肩凝り等の症状の解消及び緩和をすることが可能な器具を期待する声があった。さらに、自宅等で行うために、姿勢矯正の際の安全性に憂慮した器具の開発が望まれていた。
そこで、本発明は、上記実情に鑑み、一人で簡易に筋肉の緊張をほぐし、正しい姿勢に戻し、姿勢の悪化による肩凝り等の症状を解消することが可能な姿勢矯正具の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明の姿勢矯正具は、「略棒状を呈し、人体の頸部に沿って当接可能に湾曲して形成された湾曲部と、前記湾曲部のそれぞれの湾曲端部から延設された一対の把持部と、前記湾曲部の湾曲側面から突設された少なくとも一対の突部と」を具備するものから主に構成されている。
ここで、湾曲部及び把持部の材質は、特に限定されないが、例えば、塩化ビニルまたはアルミパイプ等の入手が容易なものを利用することができる。そして、応力に対してある程度の剛直性を有し、利用者が姿勢矯正動作を行う際に変形等をしない強度のものが望ましい。さらに、突部は、人体の一部と接触した際に、痛みを与えないようにするために、突起や鋭角な角部を備えないものが好ましく、球状若しくは楕円形状など少なくとも一部が曲面で形成されたものが特に好適である。
また、湾曲側面とは、棒状の素材を湾曲した際に湾曲した内側の面に相当する湾曲内面及び外側の面に相当する湾曲外面を接続する一対の側面に相当するものであり、係る湾曲側面のいずれか一方に本発明の突部が突設されている。
したがって、本発明の姿勢矯正具によれば、姿勢矯正具を利用して使用者は姿勢の矯正を行うことができる。ここで、姿勢矯正具の具体的な使用例について説明すると、始めに湾曲部の湾曲した内面(湾曲内面)を使用者の頸部の後側に当接させる。このとき、湾曲部は、頸部の形状に合わせて湾曲しているため密着した状態になる。さらに、湾曲部の湾曲端部を使用者の左右の肩にかけるようにして突出させ、湾曲端部から延設された一対の把持部を使用者の体前面に向ける。そして、この把持部を使用者自身がそれぞれ把持する。このとき、湾曲部の湾曲側面に設けられた一対の突部は、湾曲部を略水平方向に保持した場合に下方に突出するように向けられている。そのため、上述した姿勢矯正具を使用者に装着した場合には、使用者の肩から背中の一部に当たる状態が創出される。なお、一対の突部の位置は、特に限定されないが、人体の脊椎の両側に存在する脊椎起立筋の部位を突部で押さえるようにすることが特に好適である。
そして、係る状態で把持部を強く握り、使用者自らの意志によって頭部を後方に向かってゆっくりと反らす(姿勢矯正動作)。このとき、頸部の後ろ側は、湾曲部が当接しているため、かかる当接箇所に支持された状態で頸部を構成する第一頸椎乃至第七頸椎が後方に向かって弓状に沿った状態にすることができ、頸部全体を伸張させられる。
加えて、湾曲部から突設した突部によって、使用者の肩または背中の一部が押圧される。このとき、前述の脊椎起立筋に圧力が加えられると、該脊椎起立筋の緊張をほぐし、頸部の交感神経や副交感神経に刺激を与える。その結果、特に肩及び頸部の血流量が増加し、緊張状態で凝っていた筋肉をほぐすことができる。また、姿勢矯正動作は、前述したように、比較的簡易に、かつ自らの意志によって加える力を容易に調整することができる。そのため、痛みを感じたならばすぐに姿勢矯正動作を中止することができ、過剰な力を加え過ぎて頸部付近を痛めることがない。なお、姿勢矯正動作の際には、頭部を後方に反らしながら深呼吸を繰返すことにより、姿勢矯正の効果を上げることができる。
さらに、本発明の姿勢矯正具は、以下に示すような態様の使用も可能である。すなわち、湾曲部を使用者の顔部の下に位置する下顎に当接させ、さらに突部を使用者の鎖骨付近に当てるようにする。そして、この状態で把持部を把持し、使用者の意志で顔を下に向けるような動作を行う。これにより、湾曲部に接した下顎付近の下顔面神経を刺激するとともに、鎖骨付近の心臓及び肺機能に関する神経を刺激することができる。その結果、心肺機能を活発にすることができる。なお、この動作の際に、大きく口を開けながら、深呼吸を繰返すことにより、さらに効果が期待される。
さらに、本発明の姿勢矯正具は、上記構成に加え、「前記把持部は、前記湾曲部の前記湾曲端部から、前記突部が突設した方向に曲折されている」ものであっても構わない。
したがって、本発明の姿勢矯正具によれば、一対の把持部が湾曲端部から突部が突設した方向に曲折されている。そのため、前述した姿勢矯正動作を行う際に、左右の肩から突出した一対の把持部は、肩から斜め下方に向かうことになる。その結果、使用者は各々の把持部を容易に把持しやすくなり、かつ、姿勢矯正動作を行う際の力の加減を容易に行うことができる。
さらに、本発明の姿勢矯正具は、上記構成に加え、「弾性変形可能な素材によって形成され、前記湾曲部を被覆した吸収層部を」さらに具備するものであっても構わない。
したがって、本発明の姿勢矯正具によれば、湾曲部を被覆した吸収層部が形成されている。これにより、使用者が姿勢矯正動作を行う際に、使用者の頸部若しくは下顎付近には、湾曲部に覆設された吸収層部が密着(当接)することになり、頸部等の密着に応じて吸収層部が変形し、密着による圧力が緩和される。その結果、姿勢矯正動作の際に使用者の頸部に剛直な湾曲部が当たることが回避され、使用者が不快感若しくは違和感を覚えることなく、快適に使用することができるようになる。ここで、吸収層部の素材は、特に限定されないが、例えば、内部に気泡部を多く有し、衝撃吸収材として利用されているスポンジ状のウレタン樹脂や、或いは弾性変形可能なゴム素材(シリコーンゴムなど)を使用したものが例示される。
本発明の効果として、頸部の第一頸椎乃至第七頸椎を後方に向かって弓状に反らせて伸張し、さらに突部によって脊椎起立筋を刺激することができる。これにより、猫背などの悪い姿勢を矯正し、かつ筋肉の緊張をほぐすことにより、肩凝り等の症状を緩和させることができる。そのため、従来のマッサージなどに比べ、症状の根本的な要因を排除し、姿勢矯正による効果を長期間にわたって享受することができる。なお、係る筋肉の伸縮を行うことにより、ストレッチ効果を高め、筋肉を強化することもできる。さらに、自らの意志で頸部または筋肉に与える力の程度を容易に調整することができるため、過剰な力が頸部等に加えられ、かえって身体を痛めるような事態になることを回避することができる。さらに、使用の態様を変更することにより、下顎及び鎖骨付近の神経を刺激し、下顔面神経及び心肺機能に関する神経の活動を活性化させることができる。
以下、本発明の一実施形態である姿勢矯正具1について、図1乃至図7に基づいて説明する。ここで、図1は本実施形態の姿勢矯正具1の構成を示す斜視図であり、図2は姿勢矯正具1の構成を示す正面図であり、図3は姿勢矯正具1の構成を示す背面図であり、図4は姿勢矯正具1の構成を示す底面図であり、図5姿勢矯正具1の構成を示す断面図であり、図6は姿勢矯正具1の使用の一例を示す説明図であり、図7は姿勢矯正具1の使用の別例を示す説明図である。
本実施形態の姿勢矯正具1は、図1乃至図7に示すように、湾曲部2と、一対の把持部3a,3bと、突部4a,4bと、吸収層部5とを具備して構成されている。
さらに、詳細に説明すると、湾曲部2は、合成樹脂製(例えば、塩化ビニルなど)の棒状部材によって構成され、人の頸部6の形状に沿って当接可能に湾曲して形成されている。さらに、湾曲部2の各々の湾曲端部7から曲折して一対の把持部3a,3bが延設されている。すなわち、湾曲部2及び一対の把持部3a,3bは、一本の棒状部材を所定の角度に各々曲折することによって形成されている。なお、合成樹脂が熱可塑性樹脂の場合には、曲折の際に該当する曲折箇所に変形可能な程度の熱を加えることによって、所望の方向に曲げることができる。なお、変形後に該当する曲折箇所が冷却されると剛直化し、人力によっては容易に変形させることができない程度の強度が保持される。そのため、後述する姿勢矯正動作において、姿勢矯正具1に強い応力が加わった場合でも係る力に耐え得る強度を有している。
また、突部4a,4bは、湾曲部2の一方の湾曲側面12aから突設されており、係る突設の方向は湾曲端部7から曲折して延設された把持部3a,3bの曲折方向と略一致している。さらに、突部4a,4bは、湾曲部2の湾曲側面12aに接続した棒状の接続部8によって連結された球状の球状部9によって構成されている。係る球状部9は、後述する使用の際に、使用者Hの背中17に押し当てられた状態のとき、使用者Hに痛みを感じさせないようにするために、突起や角部を有さない曲面によって構成されている。なお、突部4a,4bも使用者Hの背中17に押し当てられた際に容易に変形しないような硬質の材質のものが利用され、本実施形態においては、湾曲部2と同一素材の合成樹脂が利用されている。
加えて、吸収層部5は、湾曲部2の湾曲内面10、湾曲外面11、及び一対の湾曲側面12a,12bを全面にわたって被覆したものであり、前述した突部4a,4bの箇所だけ孔が開けられている。具体的には、ウレタン樹脂からなるスポンジ状の素材で形成されており、内部に多数の気泡部(図示しない)を有し、弾性変形可能なものが利用されている。なお、図5に示すように、上述の弾性変形によって衝撃を吸収するために吸収層部5の層厚は、比較的肉厚になるように形成されている。これにより、湾曲部2に加わる力を緩和するとともに、使用者Hが使用に際して不快感や違和感を覚えることのないように、柔らかな触感で形成されている。
次に、本実施形態の姿勢矯正具1の使用方法について、主に図6及び図7に元ついて説明する。まず、本実施形態の姿勢矯正具1を使用し、頸部6の第一頸椎乃至第七頸椎13a,13b,13c,13d,13e,13f,13gを矯正する例について示す。なお、図6及び図7は、使用状態を側方から見たものを図示しており、紙面反対側の面でも同様の様態の動作等が行われている。
始めに、頸部6の形状に沿って形成された湾曲部2と頸部6の後方部を密着させる。このとき、湾曲部2にはスポンジ状の吸収層部5が覆設されているので、頸部6と湾曲部2とが直に接することはない。そして、スポンジ状の吸収層部5が当該接触によって変形するため、使用者Hが痛みなどの不快感や違和感などを覚えることなく、自然に密着させることができる。それから、湾曲部2の湾曲端部7を使用者Hの左右の肩14からそれぞれ突出させ、湾曲端部7から曲折して延設された把持部3a,3bを使用者Hの体前面に向ける。このとき、把持部3a,3bは、曲折して形成されているため、略水平方向に対して斜め下方に向けられている。なお、使用に際しては、図6に示したように、把持部3a,3bをほぼ使用者Hの体前面15とほぼ平行になるように把持することになる。
係る状態で、使用者Hの自らの意志によって頭部16を後方に向けて反らす動作を行う。このとき、湾曲部2及び吸収層部5は、把持部3a,3bが使用者Hによって把持されているため、頭部16の後方へ向かう動作に抗し、最初に把持された位置に留まる作用が奏される。その結果、湾曲部2等によって、頭部16を支持している頸部6を支えることとなる。ここで、頸部6は、図6に簡略化して示したように七つの頸椎13a等によって構成されており、頭部16を後方に反らす動作を行うことにより、頸部6全体が弓状にしなった状態となる。
通常、猫背などの姿勢の悪い人は、体全体を前方に傾け、背中を丸めた状態になっている。そのため、頸部6も体の中心に対して前方に偏向した状態となっている。そこで、上述の頭部16を後方に反らす動作を行うことにより、頸部6の前方への偏向状態を解消し、頸部6を伸張させることができる。これにより、猫背などの悪い姿勢を矯正することができる。
加えて、本実施形態の姿勢矯正具1によれば、前述の動作(姿勢矯正動作)の際に、使用者Hの背中17に一対の突部4a,4bが押付けられている。さらに、具体的に説明すると、突部4a,4bは、使用者Hの背中17の第七頸椎13gの下方の部位に脊椎起立筋(図示しない)に当てられている。そのため、上述の姿勢矯正動作に伴って、頭部16の重量を支持した湾曲部2は、下方に向かって押しつけられ、係る突部4a,4bは、脊椎起立筋を強く刺激することになる。なお、第七頸椎13gの下方付近には、第八神経が通っており、脊椎起立筋への刺激とともに係る神経への刺激が行われる。その結果、上述の頸部6の伸張に伴う姿勢の矯正とともに、脊椎起立筋及び第八神経に対する刺激が同時に行われる。これにより、筋肉を押圧刺激することにより、緊張状態の筋肉を緩和させ、さらに第八神経への刺激によって生じる交感神経及び副交感神経を活性化させることができる。これにより、肩14などの患部付近の血流量を増大させることが可能となり、姿勢矯正とともに患部(この場合、肩14の凝り)の症状を改善させることができる。
なお、姿勢矯正動作の際には、頭部16を後方に反らしながら、使用者Hが深呼吸を複数回繰り返すことにより、全身の緊張状態をさらに緩和させ、本実施形態の姿勢矯正具1による効果をさらに向上させることができる。加えて、本実施形態の姿勢矯正具1によれば、頭部16を後方に反らす動作、及び突部4a,4bによって脊椎起立筋等を刺激する動作は、いずれも使用者Hの自らの意志に基づいて、かつ一人で簡便に行うことができる。そのため、係る姿勢矯正動作において、痛み等を感じた場合には、速やかに自らの意志によって中止することができ、さらに、姿勢矯正の動作に他人の補助を受ける必要がない。そのため、使用者Hの身体をかえって痛めるような事態にならず、また、時間的な制約を受けることなく自由に本実施形態の姿勢矯正具1を使用することができる。加えて、把持部3a,3bが湾曲部2の湾曲端部7から所定方向に曲折して形成されているため、前述の姿勢矯正動作の際に使用者Hが把持部3a,3bを容易に把持することができる。そのため、把持部3a,3bを通じて姿勢矯正具1に力を加え易く、より楽に姿勢矯正動作を行うことができる。
一方、本実施形態の姿勢矯正具1は、さらに別の態様の使用をすることができる。すなわち、図7に示すように、姿勢矯正具1を使用者Hの体前面15に把持し、さらに一対の突部4a,4bをそれぞれの鎖骨18付近に押しつける。このとき、湾曲部2及び吸収層部5は、使用者Hの下顎19と当接した状態にする。そして、使用者Hは下にうつむくように、下顎19を下げる。これにより、吸収層部5に被覆された湾曲部2が下に押しつけられる。このとき、吸収層部5はスポンジ状のウレタン樹脂から形成されているため、前述したように、吸収層部5との接触によって使用者Hが痛みや違和感などを覚えることがない。その結果、下顎19の力によって突部4a,4bが鎖骨18付近にさらに強い力で押しつけられる。
その結果、鎖骨18付近を通る心臓及び肺機能に関連する神経の機能を活性化させ、さらに下顎19の下顔面神経(図示しない)を刺激することができる。なお、図7に示すように、この場合、使用者Hは口を軽くあけながら、深呼吸を複数回繰り返すことによって、刺激による神経の活性化等の効果をさらに享受することができる。また、図6の様態で示したように、すべての動作を使用者Hの意志に基づいて、かつ一人で行うことができるため、痛みを感じた場合等の動作の中止を速やかに行うことができ、使用者Hの身体を痛めたり、かえって症状を悪化させることがない。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態の姿勢矯正具1において、合成樹脂の湾曲部2、把持部3a,3b、及び突部4a,4b、及びウレタン樹脂からなる吸収層部5によって構成されるものを示したが、各部位に使用される素材については、特に限定されない。例えば、吸収層部5を弾性変形可能なシリコーンゴムなどのゴム素材によって形成するものであってもよい。また、湾曲部2及び把持部3a,3bも、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなるものに限定されず、鉄製パイプ及びアルミ製パイプなどの金属であってもある程度の剛直性を有するものであり、容易に変形しないものであれば特に構わない。しかしながら、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂を利用することにより、姿勢矯正具1の軽量化を図ることになり、力の弱い高齢者であっても支障なく使用することができるため、特に好適である。また、図1乃至図7において突部4a,4bの突出方向を湾曲側面12aからほぼ略直交する方向に突出させたものを示したがこれに限定されるものではない。係る突出角度を40°から60°、さらに好ましくは50°から55°の間に設定したものであってもよい。すなわち、使用に際しては、図6等に示すように、湾曲部2を前方に傾けた状態で使用することが多く、湾曲側面12aから略直交した状態では、使用時に肩14からずり下がることがある。そのため、上述のように、突部4a,4bの突出角度を偏向させることにより、使用状態を安定させることができる。なお、係る突出角度と、把持部3a,3bの湾曲端部からの曲折角度を一致させるものであっても構わない。
さらに、本実施形態の姿勢矯正具1の使用の例として、図6及び図7においてそれぞれ示した異なる態様のものを示したが、これに限定されるものではなく、姿勢矯正具1を構成する把持部3a,3b及び突部4a,4bを適宜使用し、身体のツボを刺激するための用いてももちろん構わない。さらに、吸収層部5を布等で形成されたカバー(図示しない)によって被覆するものであっても構わない。これにより、湾曲部2及び吸収層部5に汚れが直接つくことがなく、また、汚れた場合もカバーを交換するだけで、常にきれいな状態で姿勢矯正具1を使用することができる。また、カバーを色彩豊かなものするなど、デザイン性を持たせることもできる。
本実施形態の姿勢矯正具の構成を示す斜視図である。 姿勢矯正具の構成を示す正面図である。 姿勢矯正具の構成を示す背面図である。 姿勢矯正具の構成を示す底面図である。 姿勢矯正具の構成を示す断面図である。 姿勢矯正具の使用の一例を示す説明図である。 姿勢矯正具の使用の別例を示す説明図である。
符号の説明
1 姿勢矯正具
2 湾曲部
3a,3b 把持部
4a,4b 突部
5 吸収層部
6 頸部
7 湾曲端部
10 湾曲内面
11 湾曲外面
12a,12b 湾曲側面
H 使用者

Claims (3)

  1. 略棒状を呈し、人体の頸部に沿って当接可能に湾曲して形成された湾曲部と、
    前記湾曲部のそれぞれの湾曲端部から延設された一対の把持部と、
    前記湾曲部の湾曲側面から突設された少なくとも一対の突部と
    を具備することを特徴とする姿勢矯正具。
  2. 前記把持部は、
    前記湾曲部の前記湾曲端部から、前記突部が突設した方向に曲折されていることを特徴とする請求項1に記載の姿勢矯正具。
  3. 弾性変形可能な素材によって形成され、前記湾曲部を被覆した吸収層部をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の姿勢矯正具。
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