JP2005274828A - カラーフィルター基板、その積層体及びその利用方法 - Google Patents

カラーフィルター基板、その積層体及びその利用方法 Download PDF

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俊介 瀬賀
Masakazu Takano
理多 高野
Yuusuke Nakamura
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Abstract

【課題】 液晶表示装置等に用いるカラーフィルター基板を傷、破損から守り、保管、移送に有利なカラーフィルター基板を提供する。
【解決手段】 ガラス基板の表面にブラックマトリックス、着色層、透明電極及びスペーサー等の基本構成を形成させたカラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設け、保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層して、輸送に便利な積層体とする際に、カラーフィルター基板の着色層側の保護層と、カラーフィルター基板の裏面とが接するように積層させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置等に用いられ、保管、移送時に有利なカラーフィルター基板、その積層体及びその利用方法に関するものである。
通常、カラーフィルター基板は、ガラス基板表面にブラックマトリックス、着色層、透明導電膜層及びスペーサー等の突起物を形成した状態で保管、移送される。
従来、カラーフィルター基板を保管、移送する際は、カラーフィルター基板表面を傷や破損から守るため、カラーフィルター基板同士が接触しないように、カラーフィルター基板を所定間隔で並列収納できる、箱形の収納容器を用いていた。
特開2002−264992号公報
しかしながら、最近では、より大型のカラーフィルター基板の製造が要求されており、これらを従来と同様に所定間隔で収納すれば、より大きな、収納容器、収納スペースが必要となり、また、輸送により割れやすくなり、現実には、前記のような収納容器を用いて、保管、移送するのは困難である。
そこで、これらの問題点を解消する方法として、本願出願人は先にカラーフィルター基板の表面に輸送後に除去可能な保護層を形成させることを提案した。しかしながら、その後の検討により、この方法では、保護層除去後のカラーフィルター基板の濡れ性が低下している場合があり、これは除去されたように見えた保護層が微少ながら残存しているためであることがわかった。すなわち、前記方法では、保護層が微少ながら残存している可能性があり、保護層除去後の液晶表示装置製造工程に影響を及ぼし、液晶表示装置の信頼性が大きく低下してしまう懸念がある。
本願発明は、カラーフィルター基板を搬送時の傷、破損から守り、大型のカラーフィルター基板でも、移送に有利であり、また、使用した保護層が除去後に残存しない、信頼性の高いカラーフィルター基板、その積層体及びその利用方法を提供するものである。
本発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面に、ケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けることを特徴とするカラーフィルター基板であり、第2の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面および裏側の面に、ケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けることを特徴とするカラーフィルター基板である。
また、第3の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接してなることを特徴とする積層体であり、第4の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させることを特徴とする積層体である。
また、第5の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接してなることを特徴とする積層体であり、第6の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させることを特徴とする積層体である。
また、第7の発明は、第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接するように、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法であり、第8の発明は、第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法である。
また、第9の発明は、第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面に及び裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接するように、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法であり、第10の発明は、第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法である。
本発明のカラーフィルター基板、その積層体及びその利用方法は、搬送効率がよく、カラーフィルター基板表面の傷や欠損等のダメージを回避することができ、更に、保護層除去後のカラーフィルター基板は、表面の濡れ性が低下せず、後に行う配向膜の形成等が良好であり、保護層の残存がなく、液晶表示装置の表示信頼性が向上する。
本発明に用いるカラーフィルター基板は、製造方法に特に制限はなく、基本構成として、ガラス基板上に、ブラックマトリックス、着色層、透明電極及びスペーサー等の突起物を形成させた液晶表示装置等に用いられるカラーフィルター基板である。
図1に、本発明のカラーフィルター基板の一例の断面説明図を示す。ガラス基板3にブラックマトリックス5及び着色層7a、7b、7cが形成され、着色層7の上に透明電極9が形成され、その上にスペーサー11がブラックマトリックス5の上部に形成されている。さらに、スペーサー11を覆うように、ケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層13が形成される。
図2に本発明のカラーフィルター基板の他の一例を示す。ガラス基板3にブラックマトリックス5及び着色層7a、7b、7cが形成され、着色層7の上に透明電極9が形成され、その上にスペーサー11がブラックマトリックス5の上部に形成されている。さらに、スペーサー11を覆うように、ケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層13が形成され、ガラス基板3の裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層15が形成される。
本発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニル[化1]を主成分とする保護層を設ける。また、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニル保護層を設ける。ケン化度88モル%未満の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを用いると、カラーフィルター基板搬送後に保護層を除去した後も、痕跡量の保護層が残りやすい。また、部分ケン化ポリ酢酸ビニルの水への溶解性を考慮すると、前記部分ケン化ポリ酢酸ビニルの平均ケン化度は、好ましくは88〜96モル%である。
Figure 2005274828
また、本発明で用いる部分ケン化ポリ酢酸ビニルの平均重合度は、大きすぎると保護層の除去が困難となり、また低すぎると膜強度低下することから、好ましくは300〜1500であり、特に好ましくは500〜1000である。
また、保護層を設ける際、樹脂層中に空隙を含ませてもよい。本願発明でいう空隙は、部分ケン化ポリ酢酸ビニルにエアーアトマイジングノズル等で気泡を入れることにより得ることができる。また、中空樹脂ビーズを分散させて使用することができる。
樹脂層中に空隙を含ませることにより、保護効果が大きくなり、保護層を除去する際、液の浸透がよくなり、除去が容易になる。また、比重が下げられるので、材料コストが削減できる。
本発明の保護層の形成方法は、特に限定するものではないが、部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする水溶液をカラーフィルター基板に塗布した後、加熱することにより乾燥塗膜を得る。
保護層の塗布方法は、特に限定するものではなく、ディップコート、ロールコート、スキージコート、ダイコート、スプレーによる吹きつけ等の方法が使用可能であり、特に好ましくはロールコートである。
本発明の保護層は、主成分である部分ケン化ポリ酢酸ビニルの他に、消泡剤、防腐剤等を加えることもできる。
本発明の保護層は、保護性能の点からある程度の厚みがあることが好ましい。特に制限するものではないが好ましくは3〜100μmであり、特に好ましくは5〜20μmである。
図3〜図6は、本発明の積層体の一例を示す断面図である。図3は、複数枚の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層13を設けた本発明のカラーフィルター基板1を、カラーフィルター基板1の保護層13と、隣り合うカラーフィルター基板1のガラス基板3とが接触するように積層させる例であり、図4は、複数枚の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層13を設けた本発明のカラーフィルター基板1を、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体21を設けて積層させる例である。また、図5は、複数枚の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層13、15を設けた本発明のカラーフィルター基板1を、カラーフィルター基板1の保護層13と、隣り合うカラーフィルター基板1の保護層15とが接触するように積層させる例であり、図6は、複数枚の着色層側の面及び裏面にそれぞれケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層13、15を設けた本発明のカラーフィルター基板1を、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体21を設けて積層させる例である。
本発明の積層体は、本発明の着色層側の面に又は着色層側と裏側との面に保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させて、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接するようにする。
本発明の積層体において、カラーフィルター基板の裏面に保護層として、粘着フィルム又はコーティング層を設けることが好ましい。また、隣り合うカラーフィルター基板の間に紙または樹脂フィルムを離間体として挟んでも良い。尚、前記裏面の保護層は、搬送後、除去可能であることが必要である。
前記粘着フィルムは、基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムが用いられる。本発明で用いる基材は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等であり、粘着剤は、ゴム系又はアクリル系である。特に好ましくは、基材がポリエチレンであり、粘着剤がゴム系である。
前記裏面の保護層としてのコーティング層は、水溶性樹脂、アルカリ可溶性樹脂又は溶剤可溶性樹脂からなる。水溶性樹脂は、部分ケン化ポリ酢酸ビニル、水酸基を有するアクリル樹脂、セルロース等が好適に使用でき、着色層側の面と同じケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分として用いることも好ましい。アルカリ可溶性樹脂は、側鎖に水酸基及びカルボン酸基を有するアクリル共重合体又は、水酸基及びカルボン酸基変性エポキシ・ウレタン・ポリエステルアクリレート等が好適に使用できる。
本発明の裏面の保護層としてのコーティング層の厚さは、特に制限するものではないが、保護性能の面から3〜100μmが好ましく、特に好ましくは5〜20μmである。
前記離間体は、紙または樹脂フィルムである。本発明で用いる紙は、中性紙が特に好ましく、中性紙はpH6.5〜7.0(pH測定は、JISP8133による)である。また、不織布も好適に使用できる。本発明で用いる樹脂フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール又はセルロースからなるものが好適に使用でき、特に好ましくは、ポリエチレンである。
離間体の厚さは、特に制限するものではないが、性能面を考慮すると、紙の場合は、25〜50g/m2が好ましく、特に好ましくは50g/m2程度であり、樹脂フィルムの場合は、25〜100μmが好ましく、特に好ましくは50μm程度である。
離間体の大きさは、カラーフィルター基板と同程度かやや大きい程度でよい。特に望ましくは、離間体の縦または横の長さの一方がカラーフィルター基板より大きく、他方がカラーフィルター基板より小さいものであり、これにより、積層体とした際に、離間体の一辺がカラーフィルター基板からはみ出ることになり、梱包、開梱時の作業性が良好になる。
次に、本願発明のカラーフィルター基板の利用方法について、説明する。
カラーフィルター基板は、通常ガラス基板上に、ブラックマトリックス、着色層、透明電極及びスペーサー等の突起物を形成させた状態で、液晶表示装置メーカーに搬送される。
本発明は、カラーフィルター基板を製造する第1の地点で、ガラス基板上に、ブラックマトリックス、着色層、透明電極及びスペーサー等の突起物を形成させた後、カラーフィルター基板の着色層側に本発明のケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設け、必要に応じてカラーフィルター基板の裏面に保護層を設け、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を積層させて本発明の積層体として、第2の地点に搬送し、第2の地点で、保護層の除去を行う。
本発明でいう第1の地点は、カラーフィルター基板を製造する工場、あるいはそれに隣接する敷地等を含む概念であり、第2の地点は、液晶表示装置メーカー等のカラーフィルター基板を利用して製品とする工場あるいはそれに隣接する敷地等を含む概念である。
本発明の着色層側の保護層の除去は、水で洗浄することにより行う。
本発明の裏面の保護層の除去方法は、保護層の種類により異なる。
保護層が、水溶性樹脂層の場合は、除去は保護層を水で洗浄することにより行う。
保護層が、アルカリ可溶性樹脂層の場合は、除去は保護層をアルカリ性水溶液で洗浄することにより行う。アルカリ性水溶液は、水酸化カリウム水溶液を用いることが特に好ましい。
保護層が、有機溶剤可溶性樹脂層の場合は、除去は有機溶剤で洗浄することにより行う。
本発明で行う、水、アルカリ性水溶液又は有機溶剤による洗浄の方法は、特に限定するものではなく、洗浄液中に浸漬して行うディップ洗浄、洗浄液をシャワーし、ロールブラシやカップブラシを用いるブラシ洗浄、高圧スプレーによるスプレー洗浄又は超音波洗浄等が可能である。
以下、実施例に基づいて、詳細に説明する。
縦1500mm、横1800mmのガラス上に形成されたカラーフィルター基板の着色層側の面に、部分ケン化ポリ酢酸ビニル(日本合成化学工業(株)製ゴーセノール(GL−05)物性を表1に示す)10%水溶液をロールコーターにて塗布後、100℃に設定したオーブン中で30分間乾燥し、厚さ約5μmのコーティング層からなる保護層を得た。次に、裏側の保護層として、(株)サンエー化研製HP−25(PE/ゴム系粘着剤)をカラーフィルター基板のガラス面にラミネートした。
該コーティング層で着色層面を保護され、ガラス面をラミネート保護されたカラーフィルター基板200枚を、垂直状態から15度傾斜させた状態で収納できる専用パレットに、コーティング層で保護された着色層面とラミネート保護された裏面とが接するようにしながら、収納した。
その後、外気との遮断および荷崩れを防ぐ目的でストレッチフィルム巻き、カラーフィルター基板輸送のための積層体とし、搬送を行った。
これにより、カラーフィルター基板の梱包効率を向上させると共に輸送中のカラーフィルター基板の動きを制約することができ、輸送中の振動等によるワレといった基板への影響を避けることができた。
搬送先で基板観察を行ったところ、傷や汚れは発生していなかった。
その後、裏面の保護層を剥離し、コーティング層を純水洗浄することにより、保護層の除去を行った。光学式顕微鏡観察ならびに触針式膜厚計による段差の測定によれば、保護層は除去されていた。
保護層除去後、カラーフィルター基板の溶剤の濡れ性を次の方法で測定した。
カラーフィルター基板表面にN−メチルピロリドン/γ―ブチロラクトン=1/1(重量比)からなる混合溶剤を滴下し、滴下2秒後における接触角を測定したところ、3.1°であった。
尚、比較のため、保護層を形成していないカラーフィルター基板(参照基板)表面の濡れ性を、前記と同様にして測定した場合の接触角は2.5°であった。
実施例1における日本合成化学工業(株)製ゴーセノール(GL−05)をゴーセノール(AL−06)(物性を表1に示す)に替えた以外は、実施例1と同様にして、カラーフィルター基板にコーティング層及び裏面保護層からなる保護層を形成させ、積層体として搬送を行った。
搬送先で基板観察を行ったところ、傷や汚れは発生していなかった。
その後、裏面の保護層を剥離し、コーティング層を純水洗浄することにより、保護層の除去を行った。光学式顕微鏡観察ならびに触針式膜厚計による段差の測定によれば、保護層は除去されていた。
保護層除去後、カラーフィルター基板の溶剤の濡れ性を実施例1と同様にして測定したところ、接触角は2.7°であった。
[比較例1]
実施例1における日本合成化学工業(株)製ゴーセノール(GL−05)をゴーセノール(NK−05)(物性を表1に示す)に替えた以外は、実施例1と同様にして、カラーフィルター基板にコーティング層及び裏面保護層からなる保護層を形成させ、積層体として搬送を行った。
搬送先で基板観察を行ったところ、傷や汚れは発生していなかった。
その後、裏面の保護層を剥離し、コーティング層を純水洗浄することにより、保護層の除去を行った。光学式顕微鏡観察ならびに触針式膜厚計による段差の測定によれば、保護層は除去されていた。
保護層除去後、カラーフィルター基板の溶剤の濡れ性を実施例1と同様にして測定したところ、接触角は8.1°であった。すなわち、濡れ性が極端に低下しており、コーティング層が完全に除去できておらず、痕跡量残ってしまったと判断できる。
実施例及び比較例の結果を表1に示す。表中、評価は、接触角の測定結果より判断されるコーティング層除去後のカラーフィルター基板膜面の評価であり、○は良好、×はコーティング層が残っていることを示す。本実施例及び比較例において、部分ケン化ポリ酢酸ビニルのケン化度が小さいほど、濡れ性が低下している。比較例では、濡れ性が極端に低下しており、部分ケン化ポリ酢酸ビニルのケン化度に起因する水溶性の低さにより、コーティング層が完全に除去できていないと判断できる。
Figure 2005274828
[参考例1]
本実施例及び比較例に用いた部分ケン化ポリ酢酸ビニルの性能を確認するため、次のような実験を行った。
縦100mm、横100mmのガラス上に、日本合成化学工業(株)製ゴーセノール(NK−05、GL−05、AL−06をそれぞれ使用)10重量%水溶液をスピンコーターにて塗布後、100℃に設定したホットプレート上で10分間乾燥し、厚さ約5μmのコーティング層からなる保護層を得た。
その後、基板上の保護層を純水を用いて剥離したところ、光学式顕微鏡観察ならびに触針式膜厚計による段差の測定によれば、いずれのポリケン化酢酸ビニルを用いた場合においても保護層は完全に剥離されていた。
本発明のカラーフィルター基板の一例を示す断面図である。 本発明のカラーフィルター基板の一例を示す断面図である。 本発明の積層体の一例を示す説明図である。 本発明の積層体の一例を示す説明図である。 本発明の積層体の一例を示す説明図である。 本発明の積層体の一例を示す説明図である。
符号の説明
1………カラーフィルター基板
3………ガラス基板
5………ブラックマトリックス
7a………着色層(R)
7b………着色層(G)
7c………着色層(B)
9………透明電極
11………スペーサー
13………保護層
21………離間体
31………積層体

Claims (13)

  1. カラーフィルター基板の着色層側の面に、ケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けることを特徴とするカラーフィルター基板。
  2. カラーフィルター基板の着色層側の面および裏側の面に、ケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けることを特徴とするカラーフィルター基板。
  3. 前記部分ケン化ポリ酢酸ビニルの平均重合度が500以上1100未満である請求項1又は請求項2記載のカラーフィルター基板。
  4. カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接してなることを特徴とする積層体。
  5. カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面に、ケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接してなることを特徴とする積層体。
  6. カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させることを特徴とする積層体。
  7. カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設けたカラーフィルター基板を複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させることを特徴とする積層体。
  8. 前記離間体は、紙または樹脂フィルムである請求項6又は請求項7に記載の積層体。
  9. 前記離間体は、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンである請求項8に記載の積層体。
  10. 第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接するように、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、
    前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、
    前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法。
  11. 第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、
    前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、
    前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法。
  12. 第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面に及び裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の前記保護層と他方のカラーフィルター基板の裏面とが接するように、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、
    前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、
    前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法。
  13. 第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にケン化度88モル%以上の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを主成分とする保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合うカラーフィルター基板の間に離間体を介在させながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、
    前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、
    前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を水で洗浄することにより除去する工程とを具備することを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法。
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